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特表2022-553475共有インタラクション環境用のシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(54)【発明の名称】共有インタラクション環境用のシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04815 20220101AFI20221216BHJP
   G06T 19/00 20110101ALI20221216BHJP
【FI】
G06F3/04815
G06T19/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022500651
(86)(22)【出願日】2020-09-07
(85)【翻訳文提出日】2022-03-03
(86)【国際出願番号】 US2020049613
(87)【国際公開番号】W WO2021071613
(87)【国際公開日】2021-04-15
(31)【優先権主張番号】16/598,104
(32)【優先日】2019-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】515046968
【氏名又は名称】メタ プラットフォームズ テクノロジーズ, リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】META PLATFORMS TECHNOLOGIES, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110002974
【氏名又は名称】弁理士法人World IP
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, チョンユアン
(72)【発明者】
【氏名】フオ, コー
(72)【発明者】
【氏名】ハッカレ アルナチャラ, アムルータ
(72)【発明者】
【氏名】リン, チョンユアン
(72)【発明者】
【氏名】モハン, アヌシュ
【テーマコード(参考)】
5B050
5E555
【Fターム(参考)】
5B050AA03
5B050BA06
5B050BA09
5B050BA13
5B050CA07
5B050CA08
5B050DA01
5B050EA04
5B050EA19
5B050EA26
5B050FA02
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA20
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB20
5E555BD01
5E555BD09
5E555BE17
5E555FA00
(57)【要約】
共有インタラクション環境を維持するためのシステムおよび方法が、サーバによって、第1のユーザの第1の入力デバイスおよび第2のユーザの第2の入力デバイスを、共有インタラクション環境に登録するためのリクエストを受信することを含む。第1の入力デバイスは、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴う第1の様式用のものであり得、第2の入力デバイスは、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境または仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う第2の様式用のものであり得る。サーバは、第1および第2の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録し得る。サーバは、第1の様式用の第1のアダプタから、および第2の様式用の第2のアダプタから入力を受信し得る。入力は、第1および第2のユーザが共有インタラクション環境を使用するためのものであり得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデバイス用の共有インタラクション環境を維持する方法であって、
サーバによって、共有インタラクション環境に、第1のユーザの第1の入力デバイスを登録するための第1のリクエスト、および第2のユーザの第2の入力デバイスを登録するための第2のリクエスト、を受信することであって、前記第1の入力デバイスが、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴う第1の様式用であり、前記第2の入力デバイスが、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境または仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う第2の様式用である、第1のリクエストおよび第2のリクエストを受信することと、
前記サーバによって、前記第1の入力デバイスおよび前記第2の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録することと、
前記サーバによって、前記第1の様式用の第1のアダプタから、前記第1のユーザが前記共有インタラクション環境を使用するための第1の入力、および前記第2の様式用の第2のアダプタから、前記第2のユーザが前記共有インタラクション環境を使用するための第2の入力、を受信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第2の入力デバイスが、前記PCベースの仮想環境用の、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の入力デバイスが、前記第1のユーザの物理的環境においてマーカを走査すること、および前記共有インタラクション環境のマーカを前記物理的環境における前記マーカにアライメントすることによって、前記共有インタラクション環境を前記物理的環境にマッピングするように構成される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の入力が、前記第1の入力デバイスによって前記第1のユーザから受信された入力を使用して、前記第1のアダプタによって生成された第1の標準化された入力であり、前記第2の入力が、前記第2の入力デバイスによって前記第2のユーザから受信された入力を使用して、前記第2のアダプタによって生成された第2の標準化された入力であり、
任意選択的に、
前記サーバによって、前記第1のアダプタから、前記第1の標準化された入力を受信することと、
前記サーバによって、前記第1の標準化された入力に従って、前記共有インタラクション環境を更新することと、
前記サーバによって、レンダリング用に更新された前記共有インタラクション環境に対応するデータを、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザに送信することと、をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記サーバによって、第3のユーザの第3の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録するための第3のリクエストを受信することであって、前記第3の入力デバイスが、VR環境用のユーザ入力を伴う第3の様式用であり、前記第2の様式が、PCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う、第3のリクエストを受信することと、
前記サーバによって、前記第3の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録することと、をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の様式が、VR環境用のユーザ入力を伴い、前記方法が、
前記サーバによって、前記第1のアダプタからの前記第1のユーザの空間登録データ、および前記第2のアダプタからの前記第2のユーザの空間登録データ、を受信することと、
前記サーバによって、前記第1のユーザの前記空間登録データおよび前記第2のユーザの前記空間登録データを使用して、前記共有インタラクション環境の表示を更新することと、
前記サーバによって、前記共有インタラクション環境の更新された前記表示を、レンダリングするために、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザに送信することと、をさらに含み、
任意選択的に、
前記サーバによって、前記第1の様式用の前記第1のアダプタから、前記第1のユーザ用の第3の入力を受信することと、
前記サーバによって、前記第3の入力を使用して、前記共有インタラクション環境の更新された前記表示を更新することと、をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが、物理的に同じ場所に配置され、前記第1のユーザの表示および前記第2のユーザの表示が、同様にレンダリングされ、前記共有インタラクション環境内で同じ場所に配置される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のアダプタが、前記サーバと前記第1の入力デバイスとの中間にあり、前記第2のアダプタが、前記サーバと前記第2の入力デバイスとの中間にある、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1および第2のアダプタと通信するサーバであって、
共有インタラクション環境に、第1のユーザの第1の入力デバイスを登録するための第1のリクエスト、および第2のユーザの第2の入力デバイスを登録するための第2のリクエスト、を受信することであって、第1の様式用の前記第1の入力デバイスが、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴い、第2の様式用の前記第2の入力デバイスが、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境または仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う、第1のリクエストおよび第2のリクエストを受信することと、
前記第1の入力デバイスおよび前記第2の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録することと、
前記第1の様式用の前記第1のアダプタから、前記第1のユーザが共有環境を使用するための第1の入力、および前記第2の様式用の前記第2のアダプタから、前記第2のユーザが前記共有環境を使用するための第2の入力、を受信することと、を行うように構成されているサーバを備える、システム。
【請求項10】
前記第2の入力デバイスが、前記PCベースの仮想環境用の、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の入力デバイスが、前記第1のユーザの物理的環境においてマーカを走査すること、および前記共有インタラクション環境のマーカを前記物理的環境における前記マーカにアライメントすることによって、前記共有インタラクション環境を前記物理的環境にマッピングするように構成されている、請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の入力が、前記第1の入力デバイスによって前記第1のユーザから受信された入力を使用して、前記第1のアダプタによって生成された第1の標準化された入力であり、前記第2の入力が、前記第2の入力デバイスによって前記第2のユーザから受信された入力を使用して、前記第2のアダプタによって生成された第2の標準化された入力であり、
任意選択的に、前記サーバが、
前記第1のアダプタから、前記第1の標準化された入力を受信し、
前記第1の標準化された入力に基づいて、前記共有インタラクション環境を更新し、
レンダリング用に更新された前記共有インタラクション環境に対応するデータを、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザに送信する、ようにさらに構成されている、請求項9から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記サーバが、
第3のユーザの第3の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録するための第3のリクエストを受信することであって、前記第3の入力デバイスが、VR環境用のユーザ入力を伴う第3の様式用であり、前記第2の様式が、PCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う、第3のリクエストを受信することと、
前記第3の入力デバイスを前記共有インタラクション環境に登録することと、を行うようにさらに構成されている、請求項9から12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
前記第2の様式が、VR環境用のユーザ入力を伴い、前記サーバが、
前記第1のアダプタからの前記第1のユーザの空間登録データ、および前記第2のアダプタからの前記第2のユーザの空間登録データ、を受信し、
前記第1のユーザの前記空間登録データおよび前記第2のユーザの前記空間登録データを使用して、前記共有インタラクション環境の表示を更新し、
レンダリング用に前記共有インタラクション環境の更新された前記表示を、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザに送信する、ようにさらに構成されており、
任意選択的に、前記サーバが、
前記第1の様式用に構成された前記第1のアダプタから、前記第1のユーザ用の第3の入力を受信し、
前記第3の入力を使用して、前記共有インタラクション環境の更新された前記表示を更新する、ようにさらに構成されている、請求項9から13のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
以下の、
前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが、物理的に同じ場所に配置され、前記第1のユーザの表示および前記第2のユーザの表示が、同様にレンダリングされ、前記共有インタラクション環境内で同じ場所に配置され、
前記第1のアダプタが、前記サーバと前記第1の入力デバイスとの中間にあり、前記第2のアダプタが、前記サーバと前記第2の入力デバイスとの中間にある、
のうちの1つまたは複数である、請求項9から14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、限定されないが、複数のデバイス用の共有インタラクション環境を維持することを含む、インタラクション環境に関する。
【背景技術】
【0002】
仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、または複合現実(MR)などの人工現実は、ユーザに没入できる体感を提供する。一例では、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着したユーザは、自身の頭部を回転でき、HMDの位置に対応する仮想オブジェクトの画像、およびユーザの視線方向が、HMD上に表示され、あたかもユーザが人工現実空間(たとえば、VR空間、AR空間、またはMR空間)内で動いているように、ユーザに感じさせることができる。
【0003】
たとえば、ゲームの一部としての、人工現実コンテンツは、そのそれぞれのユーザデバイスを介して、ユーザに対して利用可能にされ得る。しかしながら、いくつかの人工現実コンテンツは、種々のデバイスと互換性がないことがある。そのようなコンテンツは、複数の異なるデバイスにまたがって、利用することができない可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
一態様では、本発明は、複数のデバイス用の共有インタラクション環境を維持する方法を対象にしている。方法は、サーバによって、共有インタラクション環境に、第1のユーザの第1の入力デバイスを登録するための第1のリクエスト、および第2のユーザの第2の入力デバイスを登録するための第2のリクエスト、を受信することを含み得る。第1の入力デバイスは、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴う第1の様式用であり得、第2の入力デバイスは、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境または仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う第2の様式用である。方法は、サーバによって、第1の入力デバイスおよび第2の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録することを含み得る。方法は、サーバによって、第1の様式用の第1のアダプタから、第1のユーザが共有インタラクション環境を使用するための第1の入力、および第2の様式用の第2のアダプタから、第2のユーザが共有インタラクション環境を使用するための第2の入力、を受信することを含み得る。
【0005】
第2の入力デバイスは、PCベースの仮想環境用の、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1つを含み得る。第1の入力デバイスは、第1のユーザの物理的環境においてマーカを走査すること、および共有インタラクション環境のマーカを物理的環境におけるマーカにアライメントすることによって、共有インタラクション環境を物理的環境にマッピングするように構成され得る。第1の入力は、第1の入力デバイスによって第1のユーザから受信された入力を使用して、第1のアダプタによって生成された第1の標準化された入力であり得、第2の入力は、第2の入力デバイスによって第2のユーザから受信された入力を使用して、第2のアダプタによって生成された第2の標準化された入力であり得る。方法は、サーバによって第1のアダプタから、第1の標準化された入力を受信することをさらに含み得る。方法は、サーバによって、第1の標準化された入力に従って、共有インタラクション環境を更新することをさらに含み得る。方法は、サーバによって、レンダリング用に更新された共有インタラクション環境に対応するデータを、第1のユーザおよび第2のユーザに送信することをさらに含み得る。
【0006】
方法は、サーバによって、第3のユーザの第3の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するための第3のリクエストを受信することをさらに含み得る。第3の入力デバイスは、VR環境用のユーザ入力を伴う第3の様式用であり得、第2の様式は、PCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う。方法は、サーバによって、第3の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録することを含み得る。第2の様式は、VR環境用のユーザ入力を伴い得る。方法は、サーバによって、第1のアダプタからの第1のユーザの空間登録データ、および第2のアダプタからの第2のユーザの空間登録データ、を受信することをさらに含み得る。方法は、サーバによって、第1のユーザの空間登録データおよび第2のユーザの空間登録データを使用して、共有インタラクション環境の表示を更新することをさらに含み得る。方法は、サーバによって、共有インタラクション環境の更新された表示を、レンダリングするために、第1のユーザおよび第2のユーザに送信することをさらに含み得る。
【0007】
方法は、サーバによって、第1の様式用の第1のアダプタから、第1のユーザ用の第3の入力を受信することをさらに含み得る。方法は、サーバによって、第3の入力を使用して、共有インタラクション環境の更新された表示を更新することをさらに含み得る。第1のユーザおよび第2のユーザは、物理的に同じ場所に配置され得、第1のユーザの表示および第2のユーザの表示は、同様にレンダリングされ、共有インタラクション環境内で同じ場所に配置される。第1のアダプタは、サーバと第1の入力デバイスとの中間にあり得、第2のアダプタは、サーバと第2の入力デバイスとの中間にあり得る。
【0008】
別の態様では、本発明は、複数のデバイス用の共有インタラクション環境を維持するシステムを対象にしている。システムは、第1および第2のアダプタと通信するサーバを含む。サーバは、共有インタラクション環境に、第1のユーザの第1の入力デバイスを登録するための第1のリクエスト、および第2のユーザの第2の入力デバイスを登録するための第2のリクエスト、を受信するように構成され得る。第1の入力デバイスは、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴う第1の様式用であり得、第2の入力デバイスは、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境または仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う第2の様式用であり得る。サーバは、第1の入力デバイスおよび第2の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するように構成され得る。サーバは、第1の様式用の第1のアダプタから、第1のユーザが共有環境を使用するための第1の入力、および第2の様式用の第2のアダプタから、第2のユーザが共有環境を使用するための第2の入力、を受信するように構成され得る。
【0009】
第2の入力デバイスは、PCベースの仮想環境用の、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1つを含み得る。第1の入力デバイスは、第1のユーザの物理的環境においてマーカを走査すること、および共有インタラクション環境のマーカを物理的環境におけるマーカにアライメントすることによって、共有インタラクション環境を物理的環境にマッピングするように構成され得る。T、第1の入力は、第1の入力デバイスによって第1のユーザから受信された入力を使用して、第1のアダプタによって生成された第1の標準化された入力であり得、第2の入力は、第2の入力デバイスによって第2のユーザから受信された入力を使用して、第2のアダプタによって生成された第2の標準化された入力である。
【0010】
サーバは、第1のアダプタから、第1の標準化された入力を受信するように構成され得る。サーバは、第1の標準化された入力に基づいて共有インタラクション環境を更新するように構成され得る。サーバは、レンダリング用に更新された共有インタラクション環境に対応するデータを、第1のユーザおよび第2のユーザに送信するように構成され得る。サーバは、第3のユーザの第3の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するための第3のリクエストを受信するように構成され得る。第3の入力デバイスは、VR環境用のユーザ入力を伴う第3の様式用であり得、第2の様式は、PCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う。サーバは、第3の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するように構成され得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、第2の様式は、VR環境用のユーザ入力を伴う。サーバは、第1のアダプタからの第1のユーザの空間登録データ、および第2のアダプタからの第2のユーザの空間登録データ、を受信するように構成され得る。サーバは、第1のユーザの空間登録データおよび第2のユーザの空間登録データを使用して、共有インタラクション環境の表示を更新するように構成され得る。サーバは、レンダリング用に共有インタラクション環境の更新された表示を、第1のユーザおよび第2のユーザに送信するように構成され得る。サーバは、第1の様式用に構成された第1のアダプタから、第1のユーザ用の第3の入力を受信するように構成され得る。サーバは、第3の入力を使用して、共有インタラクション環境の更新された表示を更新するように構成され得る。第1のユーザおよび第2のユーザは、物理的に同じ場所に配置され得、第1のユーザの表示および第2のユーザの表示は、同様にレンダリングされ、共有インタラクション環境内において同じ場所に配置される。第1のアダプタは、サーバと第1の入力デバイスとの中間にあり得、第2のアダプタは、サーバと第2の入力デバイスとの中間にある。
【0012】
本明細書で記述されている態様のうちの任意のものに含まれることに適しているものとして論じられている任意の特徴は、任意の組合せで、他の態様のうちの任意のものに含まれることにも適しているものでもあろうことが理解されよう。
【0013】
添付図面は、一定の比率の縮小での描写が意図されていない。多様な図面中の同様の参照番号および指示は、同様の要素を示す。明瞭性を目的として、全ての図中で全ての構成要素がラベル付けされているわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の例示の実施態様による、共有インタラクション環境を維持するためのシステムの図である。
図2】本発明の例示の実施態様による、図1のシステム用のアダプタの図である。
図3】本発明の例示の実施態様による、共有インタラクション環境を維持する処理を説明するフローチャートである。
図4】本発明の例示の実施態様による、コンピューティング環境のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一定の実施形態を詳細に説明している図を参照する前に、本発明は、添付の請求項において規定されるのであり、説明で表明されているまたは図中で図解されている詳細または方法に限定されないことを理解されたい。本明細書で使用されている専門用語は、説明の目的のためにだけのものであり、限定するものと見なされるべきでないことも理解されたい。
【0016】
本明細書で開示されるのは、共有インタラクション環境を維持するためのシステムおよび方法である。一態様では、サーバは、リクエストを受信し、ユーザの入力デバイスを共有インタラクション環境に登録する。いくつかの入力デバイスは、拡張現実(AR)環境用のユーザ入力を伴う様式用、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う様式用、仮想現実(VR)環境用のユーザ入力を伴う様式用、などであり得る。サーバは、入力デバイスを共有インタラクション環境に登録し得る。サーバは、共有インタラクション環境を使用するためのそれぞれの様式用のアダプタからの入力を受信し得る。様式に対応するアダプタからの入力を受信することによって、共有インタラクション環境は、複数の異なる様式と互換性を有し得る。そのため、共有インタラクション環境は、広範なユーザからプラットフォームを横断する、より広い参加を有し得る。さらに、共有インタラクション環境をサポートすることによって、PCベースの仮想環境を伴う様式用のユーザデバイスのユーザは、AR環境またはVR環境を伴う様式用のユーザデバイスのユーザとインタラクションすることができる。
【0017】
図1は、例示的な実施態様による、共有インタラクション環境を維持するためのシステム100のブロック図である。システム100は、サーバ102、複数の入力デバイス104、および/またはサーバ102と入力デバイス104との中間に配置された、複数のアダプタ106を含むことが示されている。入力デバイス104は、対応する環境用のユーザ入力を伴うそれぞれの様式用に構成され得る(たとえば、第1の入力デバイス104aは、拡張現実(AR)環境108用のユーザ入力を伴う様式用に構成され、第2の入力デバイス104bは、仮想現実(VR)環境110用のユーザ入力を伴う様式用に構成され、第3の入力デバイス104cは、パーソナルコンピュータ(PC)ベースの仮想環境112用のユーザ入力を伴う様式用に構成される、など)。以下でより詳細に示されているように、サーバ102は、第1のユーザの第1の入力デバイス104および第2のユーザの第2の入力デバイス104を共有インタラクション環境114に登録するためのリクエストを受信するように構成され得る。サーバ102は、第1および第2の入力デバイス104を共有インタラクション環境に登録するように構成され得る。サーバ102は、ユーザが共有インタラクション環境を使用するためのアダプタ104から入力を受信し得る。
【0018】
システム100の多様なコンポーネントおよび要素が、図4で示されておりこれから説明される、コンピューティング環境に実装され得、または図4で示されておりこれから説明される、コンピューティング環境のコンポーネントまたは要素を使用し得る。さらに、システム100の多様なコンポーネントは、変更または異なるコンポーネント上に具現化され得る。たとえば、アダプタ106は、プラグイン、拡張機能、または対応する入力デバイス104上に具現化されるもしくはサーバ108上に具現化される、ソフトウェアおよび/もしくはハードウェアの他の形態もしくは組み合わせ、を含み得る。したがって、本発明は、図1で示されている特定の構成に限定されない。
【0019】
システム100は複数の入力デバイス104を含むことが、示されている。システム100は、第1の入力デバイス104a、第2の入力デバイス104b、および第3の入力デバイス104cを含み得る。システム100は、さらなる入力デバイス104、より少数の入力デバイス104、などを含み得る。入力デバイス104は、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップまたはデスクトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス、などを含み得る。各入力デバイス104は、特定の様式用に構成され得る。様式は、本明細書で使用されているように、ユーザが、(たとえば、対応する入力デバイス104の)環境を経験、環境とインタラクション、環境を操縦および/または制御するモードまたは方法を指し得る。入力デバイス104は、それぞれの様式用に構成され得る。たとえば、第1の入力デバイス104aは、AR環境108に対応する様式用に構成され得、第2の入力デバイス104bは、VR環境110に対応する様式用に構成され得、第3の入力デバイス104cは、PCベースの仮想環境に対応する様式用に構成され得る、などの場合がある。第1の入力デバイス104aのユーザは、(たとえば、経験する、操縦する、操作する、使用する、および/または制御する)AR環境108においてインタラクションするための入力を提供し得(たとえば、第1の入力デバイス104aを介して)、第2の入力デバイス104bのユーザは、VR環境110においてインタラクションするための入力を提供し得(たとえば、第2の入力デバイス104bを介して)、第3の入力デバイス104cのユーザは、PCベースの仮想環境112においてインタラクションするための入力を提供し得る(たとえば、第3の入力デバイス104cを介して)。そのような入力は、以下でより詳細に説明されているように、各々、入力デバイス104および対応する環境に対して固有であり得る。
【0020】
第1の入力デバイス104aは、AR環境108でインタラクションするための様式を有するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス104aは、図4で示されておりこれから説明されるデバイスに、いくつかの点で類似している場合がある。ユーザは、AR環境における仮想キャラクタ(たとえば、アバター)とインタラクションするまたは制御するための入力を提供し得る。第1の入力デバイス104aは、(たとえば、ヘッドマウントディスプレイを含む)ウェアラブルデバイスであり得る。第1の入力デバイス104aは、自体に通信可能に結合された入力デバイスを含み得る。同時に、ユーザは、入力デバイスおよび第1の入力デバイス104aを操作して、AR環境108内の仮想キャラクタのアクションを制御するための入力を提供し得る。ユーザは、(たとえば、第1の入力デバイス104aおよび/または別の入力デバイス104b、104c上で)多様な人とコンピュータのインタフェースコンポーネントおよび能力を通して、仮想キャラクタのアクションを制御し得る。いくつかの実施態様では、入力デバイスは、(物理的または仮想の)ジョイスティック、コントローラ、キーボード、マウス、タッチパッド、または複数のボタンを含む他のデバイスであり得る。ユーザは、仮想キャラクタのアクションを制御するための、入力デバイスへの入力を提供し得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス104aは、仮想キャラクタのアクションを制御するための代替の入力形態をサポートし得る。たとえば、第1の入力デバイス104aは、2次元(2D)のジェスチャ(たとえば、タッチスクリーンなどの2D表面上をスワイプする、タップする、描画するなど)をサポートし得る。別の例として、第1の入力デバイス104aは、3次元(3D)ジェスチャをサポートし得る。第1の入力デバイス104aは、第1の入力デバイス104aの動作、動き、軌道、経路などを追跡するように設計または実装された、多様なセンサ(たとえば、慣性測定装置(IMU)、全地球測位システム(GPS)など)を含み得る。ユーザは、多様な3Dジェスチャ(第1の入力デバイス104aを特定の方法で移動させる、など)を実行することによって、第1の入力デバイス104aへの入力を提供し得る。
【0022】
ユーザは、仮想環境(たとえば、共有インタラクション環境)における仮想プレーヤの動きを制御するための入力を提供し得る。いくつかの実施態様では、ユーザは、仮想プレーヤの動作を制御するための入力を(たとえば、ジョイスティック、コントローラ、キーボード、マウスなどを介して)提供し得る。そのため、第1の入力デバイス104aは、非自己追跡(たとえば、仮想キャラクタの動きが物理的環境116におけるユーザの物理的動きから独立しているもの)をサポートし得る。第1の入力デバイス104aは、自己追跡をサポートし得る。第1の入力デバイス104aは、第1の入力デバイス104a(および同様に第1のユーザ)の動作および移動を追跡する多様なセンサ(たとえば、ディスプレイを収容するヘッドユニット内部に、入力デバイス内部に、など)を含み得る。第1の入力デバイス104aは、第1の入力デバイス104aの物理的環境116内に配置されている、1つまたは複数の外界センサに通信可能に結合され得る。外界センサは、物理的環境116における第1の入力デバイス104aのユーザの動作を追跡するように構成され得る。組み合わせて、第1の入力デバイス104aは、物理的環境116におけるユーザの物理的動作を追跡するように構成され得る。第1の入力デバイス104aは、ユーザの追跡された物理的動作を、AR環境108においてインタラクションするための入力として使用し得る。いくつかの実施態様では、自己追跡は、局在化され得る(たとえば、仮想キャラクタの狭い範囲内での位置を更新するために、狭い範囲内でのユーザの動作を追跡する)。いくつかの実施態様では、自己追跡は、長距離であり得る(たとえば、仮想キャラクタの位置をユーザが仮想キャラクタの位置を制御できる別の場所まで瞬間移動させる)。
【0023】
第2の入力デバイス104bおよび第3の入力デバイス104cは、同様に、それぞれの環境における仮想キャラクタを制御するためのユーザ入力を受信するように構成され得る。異なる様式を実装することによって、第2および第3の入力デバイス104b、104cは、異なる種類の入力をサポートし得る。(たとえば、VR環境110をサポートする)第2の入力デバイス104bは、従来の入力をサポートし得、仮想キャラクタのアクションを制御するための3Dジェスチャは、仮想キャラクタの動きを制御するための自己追跡をサポートし得る。いくつかの実施形態では、第2の入力デバイス104bは、第2の入力デバイス104が入力を受信する、いくつかの自由度を有し得る。たとえば、第2の入力デバイス104bは、PC VRデバイス(たとえば、PCベースのVRシステム)、モバイル3自由度(DoF)VRデバイス、モバイル6DoF VRデバイスなどであり得るまたは含み得る。これらのデバイスの各々は、仮想キャラクタのアクションおよび/または移動の制御用の入力を受信するための異なる能力を有し得る。一例として、モバイル3DoF VRデバイスは、3Dジェスチャを受信する限定的な能力を有し得るが、一方、モバイル6DoF VRデバイスおよびPC VRデバイスは、3Dジェスチャを受信するための全能力を有し得る。(たとえば、PCベースの仮想環境112をサポートする)第3の入力デバイス104cは、仮想キャラクタのアクションおよび動作を制御するための従来の(または任意選択で、2Dジェスチャ)入力のみをサポートし得る。いいかえれば、対応する環境用の各様式は、環境においてインタラクションするための異なる入力をサポートし得る。さらに、入力は、様々な程度の没入を有し得る。以下でより詳細に説明されているように、サーバ102は、入力デバイス104の各々が、異なる没入度および仮想キャラクタを制御するための異なる入力を有するにもかかわらず、インタラクションすることが可能である共有仮想環境または複合現実環境(共有インタラクション環境と呼ばれることもある)の、上位となり、維持し、またはそうでなければ、提供するように構成され得る。
【0024】
サーバ102は、入力デバイス104を共有インタラクション環境114に登録するための、入力デバイス104からのリクエストを受信するように構成され得る。共有インタラクション環境114は、(たとえば、VR、AR、PCに関連付けられた)異なる種類の環境および様式をサポートするデバイスがインタラクションするように構成された、仮想現実環境および/または複合現実環境を含み得る。各リクエストは、それぞれの入力デバイス104および対応するユーザに応じた多様な情報を含み得る。たとえば、リクエストは、ユーザに応じた識別情報(たとえば、ユーザIDまたはユーザ名およびパスワード、ユーザタグ、またはニックネーム)を含み得る。リクエストは、入力デバイス104に応じた情報(たとえば、インターネットプロトコル(IP)アドレスなどのデバイス識別子、デバイス種類の識別、入力デバイス104によってサポートされた様式の識別など)をさらに含み得る。サーバ102は、入力デバイス104からのリクエストを受信するように構成され得る。いくつかの実施態様では、サーバ102は、対応するアダプタ106を通してまたは介して、入力デバイス104からのリクエストを受信するように構成され得る。サーバ102は、サーバ102がどのアダプタ106からリクエストを受信したかに基づいて、入力デバイス104によってサポートされる様式を識別するように構成され得る。
【0025】
サーバ102は、対応する入力デバイス104を登録するためのリクエストを分析する、パースする、またはそうでなければ評価するように構成され得る。サーバ102は、リクエストに対応するユーザを識別するために、リクエストをパースし得る。サーバ102は、ユーザに対応する識別情報に基づいて、共有インタラクション環境114においてユーザを表示するための仮想キャラクタを識別し得る。ユーザは、サーバ102によって保存されアクセス可能であり得る、彼らの仮想キャラクタを設定し得る(たとえば、彼らのそれぞれの入力デバイス104または別のデバイス上に)。サーバ102は、ユーザの識別情報に基づいて、ユーザに対応する仮想キャラクタを検索し得る。サーバ102は、入力デバイス104および仮想キャラクタを共有仮想環境114に登録し得る。各入力デバイス104は、共有インタラクション環境114に登録するためのリクエストを提供する、送信する、またはそうでなければ開始するように構成され得る。サーバ102は、各それぞれの入力デバイス104からのリクエストを処理し、そのようなデバイスを共有インタラクション環境114に登録するように構成され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、2つ以上の入力デバイス104が、共通の地理的場所に配置され得る(たとえば、2つのデバイスが、物理的に同じ場所に配置され得る)。図1に示されているように、第1および第2の入力デバイス104a、104bは、同一の物理的環境116において物理的に同じ場所に配置され得る。しかしながら、第3の入力デバイス104cは、第1および第2の入力デバイス104a、104bとは異なる場所に配置され得る。以下でより詳細に説明されているように、第1および第2の入力デバイス104a、104bは、共有インタラクション環境114を物理的環境116にマッピングするように構成され得る。いいかえれば、第1および第2の入力デバイス104a、104bは、実質的に同一の環境に物理的に配置され得、共有インタラクション環境114は、同一の環境にマッピングされ得る。第1および第2の入力デバイス104a、104bのユーザ用の仮想キャラクタは、レンダリングされ、共有インタラクション環境114内の同じ場所に配置され得る(たとえば、入力デバイス104a、104bが、同様に同じ場所に配置されるため)。
【0027】
入力デバイス104の共有インタラクション環境114への登録に続いて、入力デバイス104は、共有インタラクション環境114内の仮想キャラクタを制御するための入力を提供するように構成され得る。以下でより詳細に説明されているように、各入力デバイス104は、それらの対応するアダプタ106への入力を提供し得る。アダプタ106は、それぞれの入力デバイス104からの入力を(たとえば、ソースまたは入力デバイス間で同等の、共通または共有のフォーマット、計量、表現などに従った)標準化された入力に転換、マッピング、変換、修正、またはそうでなければ標準化するように構成され得、標準化された入力は、順にアダプタ106からサーバ102に送信される。サーバ102は、(たとえば、アダプタ106からの)入力に基づいて、共有仮想環境114を更新し、更新された共有仮想環境114に対応するデータを入力デバイス104に送信するように構成され得る。
【0028】
ここで図2を参照すると、説明的な実施形態による一例のアダプタ106が示されている。図1および図2で示されているように、各アダプタ106は、個々の様式に対して固有であり得る。いくつかの実施態様では、各入力デバイス104は、対応する入力デバイス104用の様式をサポートする専用のアダプタ106を有し得る。いくつかの実施態様では、共通の様式を実装する入力デバイス104は、共通のアダプタ106を共有し得る。いいかえれば、アダプタ106は、共通の様式を実装する複数の入力デバイス104をサポートし得る。アダプタ106は、移動マッピングエンジン200、入力マッピングエンジン202、および空間登録エンジン204を含み得る。いくつかの例では、これらのエンジン200~204のうちのいくつかは、統合され得る。さらに、いくつかのエンジン200~204は、過去のものであり、個々のアダプタ106内には存在しないことがある。たとえば、自己追跡をサポートしない第3の入力デバイス104cは、空間登録エンジン204を含まないことがある(第3の入力デバイス104aは、共有インタラクション環境114において動く/アクションする仮想キャラクタを更新するためにユーザの動き/移動を追跡しないため)。エンジン200~204の各々は、サーバ102用の標準化された入力に対応する入力デバイス104から受信された入力を、転換、変形、またはそうでなければ変換するように通常構成され得る。
【0029】
アダプタ106は移動マッピングエンジン200を含むことが、示されている。移動マッピングエンジン200は、ユーザからの入力に基づいて仮想キャラクタの動きを制御するように設計または実装された、任意のデバイス、コンポーネント、要素、処理、ライブラリ、スクリプト、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせを含み得る。移動マッピングエンジン200は、(たとえば、共有インタラクション環境114における)仮想キャラクタの動作を制御するための入力を変換するように、設計または実装され得る。多様な動きの入力は、たとえば、前方への歩行、後方への歩行、左右への移動、左右への枢動などを含み得る。移動マッピングエンジン200は、入力デバイス104からの入力を受信するように構成され得る。図2に示されているような入力は、デバイス固有であり得る。移動マッピングエンジン200は、デバイス固有の入力を標準化された入力に変換するために入力デバイス104から受信された入力をパースするように設計または実装され得る。
【0030】
いくつかの実施態様では、移動マッピングエンジン202は、データベースまたは他のデータ構造を、含む、維持する、またはそうでなければアクセスし得る。データ構造は、複数のデバイス固有の入力および対応する標準化された入力を含む、表、マッピング、または台帳である、または含み得る。各移動マッピングエンジン200は、入力デバイス104用の様式に関連付けられた表、マッピング、または台帳にアクセスし得る。たとえば、第1の入力デバイス104a用のアダプタ106aの移動マッピングエンジン200は、AR環境108に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得、第2の入力デバイス104b用のアダプタ106bの移動マッピングエンジン200は、VR環境110に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得、第3の入力デバイス104c用のアダプタ106cの移動マッピングエンジン200は、PCベースの仮想環境112に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得る。
【0031】
各々の表、マッピング、または台帳は、仮想キャラクタの移動を制御するためのデバイス固有の入力と、仮想キャラクタの移動を制御するための対応する標準化された入力とを含み得る。たとえば、表、マッピング、または台帳は、従来の動作制御(たとえば、通常、キーボード、マウス、物理的または仮想ジョイスティックなどを介して提供されるものなどの非自己追跡入力)に対応するデバイス固有の入力を含み得る。表、マッピング、または台帳は、従来の動作制御用のデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を同様に含み得る。同様に、表、マッピング、または台帳は、自己追跡動作制御(たとえば、局在化されたまたは長距離の自己追跡)に対応するデバイス固有の入力を含み得る。表または台帳は、自己追跡動作制御用のデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を含み得る。
【0032】
固有のアダプタ106用の移動マッピングエンジン200は、様式固有の表、マッピング、または台帳にアクセスし得る。たとえば、第1のアダプタ106aの移動マッピングエンジン200は、AR環境の様式固有の表または台帳にアクセスし得る。第1のアダプタ106aに対応する表、マッピング、または台帳は、従来の動作制御および自己追跡動作制御に対応するデバイス固有の入力を含み得る。第3のアダプタ106c用の移動マッピングエンジン200は、PCベースの仮想環境の様式固有の表、マッピング、または台帳にアクセスし得る。第3のアダプタ106cに対応する表、マッピング、または台帳は、従来の動作制御に対応するデバイス固有の入力を含み得る。いいかえれば、固有のアダプタ106に対応する表、マッピング、または台帳は、(たとえば、対応するデバイスの能力に応じて)異なり得る。
【0033】
移動マッピングエンジン200は、デバイス固有の入力を標準化された入力に変換するための、様式固有の表、マッピング、または台帳にアクセスするように構成され得る。たとえば、各様式固有の表は、デバイス固有の入力と、それに対応する標準化された入力とを含み得る。移動マッピングエンジン200は、デバイス固有の入力に対応する、標準化された入力を識別するための、様式固有の表内のデバイス固有の入力を使用して、ルックアップ機能を実行するように構成され得る。移動マッピングエンジン200は、それぞれの入力デバイス104から受信されたデバイス固有の入力ごとに、ルックアップを実行するように構成され得る。移動マッピングエンジン200は、受信されたデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を、出力として、生成するように構成され得る。したがって、移動マッピングエンジン200は、デバイスからのデバイス固有の入力をサーバ102用の標準化された入力に変換することによって、入力デバイス104用の「変換器」として機能し得る。移動マッピングエンジン200は、(たとえば、共有仮想環境114における仮想キャラクタの動きを制御して)共有仮想環境114を更新するための、サーバ102への標準化された入力を提供するように構成され得る。
【0034】
アダプタ106は入力マッピングエンジン202を含むことが、示されている。入力マッピングエンジン202は、ユーザからの入力に基づいて仮想キャラクタのアクションを制御するように設計または実装された、任意のデバイス、コンポーネント、要素、処理、ライブラリ、スクリプト、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせを含み得る。入力マッピングエンジン202は、(たとえば、共有インタラクション環境114における)仮想キャラクタのアクションを制御するための入力を変換するように、設計または実装され得る。仮想キャラクタが実行し得るいくつかのアクションは、撃つこと、反映すること、阻止すること、体を屈めること、伏せること、力走すること、ジャンプすることなどを含む。そのようなアクションは、移動入力から独立している(または協働する)ことがある。入力マッピングエンジン202は、入力デバイス104らの入力を受信するように構成され得る。仮想キャラクタの動作を制御するためのデバイス固有の入力と同様に、図2に示されているような仮想キャラクタのアクションを制御するための入力は、デバイス固有であり得る。入力マッピングエンジン202は、デバイス固有の入力を標準化された入力に変換するために入力デバイス104から受信された入力をパースするように設計または実装され得る。
【0035】
いくつかの実施態様では、入力マッピングエンジン202は、データベースまたは他のデータ構造を、含む、維持する、またはそうでなければアクセスし得る。データ構造は、複数のデバイス固有の入力および対応する標準化された入力を含む、表、マッピング、または台帳である、または含み得る。各入力マッピングエンジン202は、入力デバイス104用の様式に関連付けられた表、マッピング、または台帳にアクセスし得る。たとえば、第1の入力デバイス104a用のアダプタ106aの入力マッピングエンジン202は、AR環境108に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得、第2の入力デバイス104b用のアダプタ106bの入力マッピングエンジン202は、VR環境110に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得、第3の入力デバイス104c用のアダプタ106cの入力マッピングエンジン202は、PCベースの仮想環境112に対応する様式用の表または台帳にアクセスし得る。
【0036】
各々の表、マッピング、または台帳は、仮想キャラクタのアクションを制御するためのデバイス固有の入力と、仮想キャラクタのアクションを制御するための対応する標準化された入力とを含み得る。たとえば、表、マッピング、または台帳は、従来のアクション制御(たとえば、通常、キーボード、マウス、物理的または仮想ジョイスティックなどを介して提供されるものなどの、ボタンまたは他のインタフェース要素を介して提供される入力)に対応するデバイス固有の入力を含み得る。表、マッピング、または台帳は、従来のアクション制御用のデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を同様に含み得る。同様に、表、マッピング、または台帳は、2Dジェスチャ(たとえば、物理的表面をスワイプする、タップする、またはダブルタップする)、3Dジェスチャ(たとえば、IMU、GPS、または他の動作/軌道の追跡情報からのデータ)に対応するデバイス固有の入力を含み得る。表、マッピング、または台帳は、2Dまたは3Dジェスチャ用のデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を含み得る。
【0037】
固有のアダプタ106用の入力マッピングエンジン202は、様式固有の表、マッピング、または台帳にアクセスし得る。たとえば、第1のアダプタ106aの入力マッピングエンジン202は、AR環境の様式固有の表または台帳にアクセスし得る。第1のアダプタ106aに対応する表または台帳は、従来のアクション制御、2Dジェスチャ、および3Dジェスチャに対応するデバイス固有の入力を含み得る。第2のアダプタ106b用の移動マッピングエンジン200は、PCベースの仮想環境の様式固有の表または台帳にアクセスし得る。第2のアダプタ106bに対応する表または台帳は、(たとえば、入力デバイス104bの種類、および自由度に応じて)従来のアクション制御および3Dジェスチャに対応するデバイス固有の入力を含み得る。第3のアダプタ106c用の移動マッピングエンジン200は、VR環境の様式固有の表または台帳にアクセスし得る。第3のアダプタ106cに対応する表または台帳は、従来のアクション制御に対応するデバイス固有の入力を含み得る。いいかえれば、固有のアダプタ106に対応する表、マッピング、または台帳は、(たとえば、対応するデバイスの能力に応じて)異なり得る。
【0038】
移動マッピングエンジン200と同様に、入力マッピングエンジン202は、仮想キャラクタのアクションを制御するためのデバイス固有の入力を、仮想キャラクタのアクションを制御するための標準化された入力に変換するための、様式固有の表、マッピング、または台帳にアクセスするように構成され得る。各様式固有の表は、デバイス固有の入力と、それに対応する標準化された入力とを含み得る。入力マッピングエンジン202は、デバイス固有の入力に対応する、標準化された入力を識別するための、様式固有の表内のデバイス固有の入力を使用して、ルックアップ機能を実行するように構成され得る。入力マッピングエンジン202は、それぞれの入力デバイス104から受信されたデバイス固有の入力ごとに、ルックアップを実行するように構成され得る。入力マッピングエンジン202は、受信されたデバイス固有の入力に対応する標準化された入力を、出力として、生成するように構成され得る。したがって、入力マッピングエンジン202は、仮想キャラクタのアクションを制御するための入力デバイス104からのデバイス固有の入力を、サーバ102用の標準化された入力に変換することによって、入力デバイス104用の「変換器」として機能し得る。移動マッピングエンジン200は、(たとえば、共有仮想環境114における仮想キャラクタのアクションを制御して)共有仮想環境114を更新するための、サーバ102への標準化された入力を提供するように構成され得る。
【0039】
アダプタ106は空間登録エンジン204を含むことが、示されている。空間登録エンジン204は、デバイスの物理的環境116を共有仮想環境114に、アライメントする、登録する、関連付ける、またはマッピングするように、設計または実装された、任意のデバイス、コンポーネント、要素、処理、ライブラリ、スクリプト、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせであり得る。空間登録エンジン204は、VR環境110またはAR環境108をサポートする様式を有する入力デバイス104に対応するアダプタ106によって、含まれ、維持され、提供され、またはそうでなければアクセス可能であり得る。いくつかの実施形態では、空間登録エンジン204は、6DoFを有するデバイスに対応するアダプタ106によって、アクセス可能であり得る。空間登録エンジン204は、デバイスと、空間とのアライメントおよびシーンとのアライメントをサポートするように構成され得る。空間登録エンジン204は、対応するデバイスのユーザが、より没入できる経験を提供されるように、デバイスと、空間とのアライメントおよびシーンとのアライメントをサポートし得る。
【0040】
空間登録エンジン204は、(たとえば、共有仮想環境114における)仮想キャラクタの位置の、物理的環境116におけるユーザの位置とのアライメントを支援するように構成され得る。ユーザは、(たとえば、自分らのそれぞれの入力デバイス104を使用して)物理的環境116に配置されたマーカの画像をキャプチャし得る。マーカは、物理的環境116内の様々な表面および物体上に置かれ得る。入力デバイス104は、画像を対応するアダプタ106に送信するように構成され得る。アダプタ106は、マーカを検出するために、画像を処理するように構成され得る。空間登録エンジン204は、物理的環境116におけるマーカを識別するように構成され得る。空間登録エンジン204は、ユーザのマーカに対する相対位置に基づいて、ユーザの姿勢(たとえば、位置、向きなど)を、推測する、検出する、識別する、またはそうでなければ決定するように構成され得る。空間登録204は、物理的環境におけるユーザの決定された姿勢に基づいて、仮想キャラクタの姿勢を、修正する、変更する、更新する、またはそうでなければ適応させるように構成され得る。
【0041】
空間登録エンジン204は、共有仮想環境114における仮想オブジェクトの物理的環境116における物体とのアライメントを支援するように構成され得る。共有仮想環境114は、所定の数の仮想オブジェクトを伴うあらかじめ構築されたシーンを含み得る。空間登録エンジン204は、物理的環境116内で検出された物体位置に基づいて、共有仮想環境114内の仮想オブジェクトを、更新する、修正する、変更する、またはそうでなければ移動させるように、設計または実装され得る。仮想キャラクタの姿勢を参照して上で説明されたように、マーカは、物理的環境116における物体上に置かれ得る。入力デバイス104は、物体上のマーカを含む物理的環境116の画像をキャプチャし得る。空間登録エンジン204は、入力デバイス104からの画像を受信するように構成され得る。空間登録エンジン204は、画像内のマーカの位置を検出するために、画像をパースするように構成され得る。空間登録エンジン204は、物理的環境116の画像内のマーカの検出された姿勢、位置、サイズ、および/または向きに基づいて、物体の姿勢、位置、サイズ、および/または向きを共有インタラクション環境114に適応させるように構成され得る。
【0042】
共有インタラクション環境114は、異なる様式を介してインタラクションしている複数のユーザ間で共有され得る。たとえば、第1の入力デバイス104aのユーザ、第2の入力デバイス104bのユーザ、および/または第3の入力デバイス104cのユーザは、同じ共有インタラクション環境において互いに共にインタラクションし得る。いくつかの例では、第1および第2の入力デバイス104a、104bは、(図1で示されているように)同一の物理的環境116において同じ場所に配置され得る。したがって、第1および第2の入力デバイス104a、104bに対応する仮想キャラクタは、共有仮想環境において同じ場所に配置され得る。ユーザは、(たとえば、自分らのそれぞれの入力デバイス104を介して)共有インタラクション環境114においてインタラクションするための入力を提供し得る。そのような入力は、(たとえば、デバイス固有の入力を標準化された入力に変換するために)入力デバイス104からアダプタ106に送信され得る。アダプタ106は、共有インタラクション環境114を更新するために、標準化された入力をサーバ102に送信するように構成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、サーバ102は、複数の入力デバイス104に対応する複数のアダプタ106からの入力を受信するように構成され得る。たとえば、サーバ102は、第1のユーザから第1の入力デバイス104aによって受信された入力を使用して、第1のアダプタ106aによって生成された第1の標準化された入力、第2のユーザから第2の入力デバイス104bによって受信された入力を使用して、第2のアダプタ106bによって生成された第2の標準化された入力、第3のユーザから第3の入力デバイス104cによって受信された入力を使用して、第3のアダプタ106cによって生成された第3の標準化された入力、などを受信するように構成され得る。サーバ102は、アダプタ104からサーバ102によって受信された入力に基づいて、共有インタラクション環境114を更新するように構成され得る。サーバ102は、サーバ102によって受信された標準化された入力に基づいて、共有インタラクション環境114(たとえば、共有インタラクション環境114の表示または視点、共有インタラクション環境114における仮想キャラクタのアクション、共有インタラクション環境114における他の仮想キャラクタの反応、仮想環境への変更など)を更新するように構成され得る。サーバ102は、レンダリング用に更新された共有インタラクション環境114に対応するデータを、ユーザに送信するように構成され得る。データは、共有インタラクション環境114の更新された表示、共有インタラクション環境114の前のバージョンからの変化点などを含み得る。
【0044】
サーバ102は、入力デバイス104によってキャプチャされたデータに基づく、空間登録エンジン204からの空間登録データを受信するように構成され得る。サーバ102は、物理的環境内のユーザ(または物体)に対応する、向き、場所、位置、サイズ、縮尺、または他の姿勢の情報を識別するために空間登録データをパースするように構成され得る。サーバ102は、共有インタラクション環境114の表示を更新するように構成され得る(たとえば、ユーザのうちの1人の視点からの共有インタラクション環境114の視点または視野を更新する、共有インタラクション環境114における仮想オブジェクトの向き、位置、場所、サイズ、または姿勢を更新するなど)。サーバ102は、レンダリング用に共有インタラクション環境の更新された表示を、ユーザに送信するように構成され得る。
【0045】
これらのおよび他の実施形態では、サーバ102は、レンダリング用に、ユーザへの共有インタラクション環境114に対応するデータを、入力デバイス104に送信する、送出する、またはそうでなければ提供するように構成され得る。サーバ102は、データを、入力デバイス104に直接、またはアダプタ106を通して提供し得る。どちらかの実施態様では、入力デバイス104は、レンダリング用に、ユーザへの更新された共有インタラクション環境114に対応するデータを、受信するように構成され得る。データは、共有インタラクション環境114の更新された表示、共有インタラクション環境114の前の表示からの変更点(たとえば、変化量)などであり得る。入力デバイス104は、共有インタラクション環境114をユーザに対してレンダリングし得る。ユーザは、アダプタ106を通してサーバ102に送られるさらなる入力を、(たとえば、それぞれの入力デバイス104を介して)同様に提供し得る。サーバ102は、共有インタラクション環境114を更新するために、それらのさらなる入力を使用し得る。したがって、ユーザは、共有インタラクション環境114でインタラクションするための入力を提供し得る。
【0046】
ここで図3を参照すると、示されているのは、例示的な実施態様による、共有インタラクション環境を維持する処理300を示しているフローチャートである。方法300のステップは、サーバ102、入力デバイス104、および/またはアダプタ106などの、図1図2を参照して上で説明されたコンポーネントおよび要素によって実施され得る。概要では、ステップ302では、サーバは、入力デバイスを登録するためのリクエストを受信する。ステップ304では、サーバは、入力デバイスを共有インタラクション環境に登録する。ステップ306では、サーバは、共有インタラクション環境を使用するための入力を受信する。
【0047】
ステップ302では、いくつかの実施形態において、サーバは、入力デバイスを登録するためのリクエストを受信する。いくつかの実施形態では、サーバは、第1のユーザの第1の入力デバイスを登録するための第1のリクエスト、および第2のユーザの第2の入力デバイスを登録するための第2のリクエストを受信する。リクエストは、入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するためのリクエストであり得る。共有インタラクション環境は、サーバ上でホストされ、サーバによって維持され、またはそうでなければサーバに関連付けられ得る。共有インタラクション環境は、環境用の異なる様式をサポートする複数の異なるデバイスがインタラクションし得る環境であり得る。たとえば、第1の入力デバイスは、AR環境用のユーザ入力を伴う第1の様式用に構成され得、第2の入力デバイスは、PCベースの仮想環境またはVR環境用のユーザ入力を伴う第2の様式用に構成され得る。サーバは、ユーザが共有インタラクション環境を起動するためのユーザデバイス上の選択肢または機能を選択したとき、入力デバイスを登録するためのリクエストを受信し得る。リクエストは、ユーザデバイスに応じた情報、ユーザに応じた情報などを含み得る。サーバは、リクエストをユーザ入力デバイスから直接受信し得る。いくつかの例では、サーバは、入力デバイスとサーバとの中間に配置されたアダプタから、リクエストを受信し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、第1の入力デバイスは、ヘッドマウントディスプレイを含み得る。ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイがユーザの頭部に装着されたとき、ユーザの目に面し得る。第1の入力デバイスは、AR環境用のユーザ入力を伴う様式を提供し得る。ゆえに、第1の入力デバイスは、AR環境においてインタラクションするための、ユーザによるAR入力をサポートし得る。第2のデバイスは、VRまたはPCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴う様式を提供し得る。いくつかの実施形態では、第2の入力デバイスは、PCベースの仮想環境用の、モバイルデバイス、タブレットデバイス、ゲーミングシステム、ラップトップコンピュータ、またはデスクトップコンピュータを含み得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、サーバは、さらなる入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するための追加のリクエストを受信し得る。たとえば、サーバは、第3のユーザの第3の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するための第3のリクエストを受信し得る。この実施形態では、第3の入力デバイスは、VR環境用のユーザ入力を伴う第3の様式用であり得、第2の様式は、PCベースの仮想環境用のユーザ入力を伴い得る(または逆もまた同様)。そのため、サーバは、複数の異なる環境(たとえば、AR環境、VR環境、PCベースの仮想環境など)における入力を伴う広範な様式をサポートするデバイスからリクエストを受信し得る。
【0050】
ステップ304では、およびいくつかの実施形態では、サーバは、入力デバイスを共有インタラクション環境に登録する。サーバは、第1の入力デバイスおよび第2の入力デバイスを共有インタラクション環境に登録し得る。サーバは、それぞれの入力デバイス対応するユーザを識別するために、(たとえば、ステップ302で受信した)リクエストをパースし得る。リクエストは、ユーザ識別情報(たとえば、ユーザ名およびパスワード、個人識別番号、またはユーザを固有に識別する他の種類または形態の情報)を含み得る。サーバは、ユーザに対応する仮想キャラクタを、識別する、指定する、または選択するために、ユーザ識別情報を使用し得る。サーバは、リクエストを送信したユーザデバイスを識別するために、リクエストをパースし得る。リクエストは、デバイス識別情報(たとえば、デバイスのIPアドレス、デバイスの種類、デバイス名またはニックネーム、あるいは入力デバイスを固有に識別する他の種類または形態の情報)を含み得る。サーバは、リクエストに応じた様式を決定するために、デバイス識別情報を使用し得る。さらなるリクエスト(たとえば、第3のリクエスト、およびさらに進んだリクエスト)がサーバによって受信された場合、サーバは、入力デバイスを共有インタラクション環境に登録するためのリクエストをパースし得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、入力デバイスは、共有インタラクション環境を物理的環境にマッピングするように構成される。たとえば、ARおよびVR環境に対応する様式をサポートするデバイスは、共有インタラクション環境を、それらの対応するデバイスの物理的環境にマッピングし得る。第1の入力デバイスは、共有インタラクション環境を第1のユーザの物理的環境にマッピングし得る。共有インタラクション環境は、その内部に配置されたマーカを含み得る。同様に、物理的環境は、その内部に配置されたマーカを含み得る。第1の入力デバイスは、物理的環境内に配置されたマーカを走査し得る。第1の入力デバイスは、共有インタラクション環境のマーカを物理的環境内のマーカにアライメントすることによって、共有インタラクション環境を第1のユーザの物理的環境にマッピングし得る。
【0052】
ステップ306では、およびいくつかの実施形態では、サーバは、共有インタラクション環境を使用するための入力を受信する。いくつかの実施形態では、サーバは、共有インタラクション環境を使用するための入力を、それぞれの様式用のアダプタから受信する。たとえば、サーバは、第1の様式用の第1のアダプタから、第1のユーザが共有インタラクション環境を使用するための第1の入力、第2の様式用の第2のアダプタから、第2のユーザが共有インタラクション環境を使用するための第2の入力、などを受信し得る。上記のように、アダプタは、サーバと入力デバイスとの中間にあり得る。サーバは、アダプタから標準化された入力を受信し得る。アダプタは、入力デバイスによってユーザから受信された入力から、標準化された入力を生成し得る。たとえば、(たとえば、サーバによって、受信された)第1の入力は、第1の入力デバイスによって第1のユーザから受信された入力を使用して、第1のアダプタによって生成された第1の標準化された入力であり得る。第1のアダプタは、第1の入力デバイスから受信された入力を使用して、表または台帳においてルックアップ機能を実行し、対応する標準化された入力を識別し得る。第1のアダプタは、標準化された入力をサーバに送信し得る。同様に、(たとえば、サーバによって受信された)第2の入力は、第2の入力デバイスによって第2のユーザから受信された入力を使用して、第2のアダプタによって生成された第2の標準化された入力であり得る。第2のアダプタは、第2の入力デバイスから受信された入力を使用して、表または台帳においてルックアップ機能を実行し、対応する標準化された入力を識別し得る。第2のアダプタは、標準化された入力をサーバに送信し得る。
【0053】
サーバは、受信された標準化された入力に応じて、共有インタラクション環境を更新し得る。サーバは、ユーザによってユーザデバイスごとに提供された対応する入力に基づいて、アダプタから標準化された入力を受信し得る。いくつかの実施形態では、サーバは、ユーザの空間登録データを、対応するアダプタから受信し得る。サーバは、VRまたはAR環境において入力を提供する、ユーザから空間登録データを受信し得る。サーバは、ユーザからの空間登録データに基づいて、共有インタラクション環境を更新し得る。サーバは、サーバによって受信された標準化された入力に基づいて、共有インタラクション環境の表示を更新し、共有インタラクション環境における仮想キャラクタの姿勢を更新し、共有インタラクション環境におけるオブジェクトの姿勢を更新する、などの可能性がある。サーバは、レンダリング用に、ユーザへの更新された共有インタラクション環境に対応するデータを、デバイスに送信し得る。いくつかの実施形態では、サーバは、共有インタラクション環境の更新された表示、共有インタラクション環境の前の表示からの変化点などを送信し得る。サーバは、更新された共有インタラクション環境に対応するデータを、入力デバイスに直接送信し、データを対応するアダプタを通して入力デバイスに送る、などし得る。これらおよび他の実施形態では、入力デバイスは、更新された共有インタラクション環境に対応するデータを受信し得る。入力デバイスは、更新された共有インタラクション環境をユーザに対してレンダリングし得、ユーザは、共有インタラクション環境でさらにインタラクションするための、さらなる入力/空間認識データを提供し得る。
【0054】
本明細書で示されている多様な操作が、コンピュータシステム上で実施され得る。図4は、本発明を実施するために使用可能な代表的なコンピューティングシステム414のブロック図を示している。いくつかの実施形態では、サーバ102、クライアントデバイス104、アダプタ106、または図1の各々は、コンピューティングシステム414によって実装される。コンピューティングシステム414は、たとえば、スマートフォン、他の携帯電話、タブレットコンピュータ、装着型コンピューティングデバイス(たとえば、スマートウォッチ、めがね、ヘッドマウントディスプレイ)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、などの消費者デバイスとして実装され、または分散型コンピューティングデバイスを用いて実装され得る。コンピューティングシステム414は、VR、AR、MR体験を提供するために実装され得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム414は、プロセッサ416、記憶デバイス418、ネットワークインタフェース420、ユーザ入力デバイス422、およびユーザ出力デバイス424などの従来のコンピュータ構成要素を含み得る。
【0055】
ネットワークインタフェース420は、リモートサーバシステムのWANインタフェースがやはり接続されている、広域ネットワーク(たとえば、インターネット)への接続を提供し得る。ネットワークインタフェース420は、有線インタフェース(たとえば、イーサネット)および/またはWi-Fi、Bluetooth、またはセルラデータネットワーク標準(たとえば、3G、4G、5G,60GHz、LTEなど)のようなRFデータ通信標準を実施する無線インタフェースを含み得る。
【0056】
ユーザ入力デバイス422は、ユーザが用いて信号をコンピューティングシステム414に提供できる任意のデバイス(複数もあり得る)を含み得、コンピューティングシステム414は、個々のユーザのリクエストまたは情報として信号を解釈し得る。ユーザ入力デバイス422は、キーボード、タッチパッド、タッチスクリーン、マウスまたは他のポインティングデバイス、スクロールホイール、クリックホイール、ダイアル、ボタン、スイッチ、キーパッド、マイクロフォン、センサ(たとえば、モーションセンサ、視標追跡センサなど)などのうちの一部または全てを含み得る。
【0057】
ユーザ出力デバイス424は、コンピューティングシステム414が用いて情報をユーザに提供し得る任意のデバイスを含み得る。たとえば、ユーザ出力デバイス424は、コンピューティングシステム414によって生成された、またはコンピューティングシステム414に送られる、画像を表示するためのディスプレイを含み得る。ディスプレイは、補助電子装置(たとえば、デジタルアナログ変換器、アナログデジタル変換器、信号プロセッサなど)と共に、たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)を含む発光ダイオード(LED)、投影システム、ブラウン管(CRT)などの、多様な画像生成技術を組み込み得る。入力および出力デバイスの両方として機能するタッチスクリーンなどのデバイスが、使用され得る。出力デバイス424は、ディスプレイに加えて、またはディスプレイの代わりに提供され得る。例は、インジケータライト、スピーカ、触知「ディスプレイ」デバイス、プリンタなどを含み得る。
【0058】
いくつかの実施態様は、コンピュータプログラム命令をコンピュータ可読記憶媒体内に記憶する、マイクロプロセッサ、記憶装置、およびメモリなどの電子部品を含む。本明細書において説明されている特徴のうちの多くは、コンピュータ可読記憶媒体上にエンコードされた一連のプログラム命令として記述されている、処理として実装され得る。これらのプログラム命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、プロセッサに、プログラム命令に示された多様な作業を実行させる。プログラム命令またはコンピュータコードの例は、コンパイラによって生成されるような機械コード、およびコンピュータ、電子部品、またはインタプリタを使用するマイクロプロセッサによって実行される、高水準コードを含むファイルを含む。好適なプログラミングによって、プロセッサ416は、サーバまたはクライアント、あるいはメッセージ管理サービスに関連する他の機能によって実行されるような、本明細書で示されている機能のうちの任意のものを含む、コンピューティングシステム414用の多様な機能を提供し得る。
【0059】
コンピューティングシステム414が例示的であり、変形および変更が可能であることが理解されよう。本発明に関連して使用されるコンピュータシステムは、本明細書で明確に記述されていない他の能力を有し得る。さらに、コンピューティングシステム414が特定のブロックを参照して説明されている一方で、これらのブロックは、説明の利便性のために定義されており、構成部品の特定の物理的配置を意味することを、意図されていないことが理解されよう。たとえば、種々のブロックが、同じ施設内に、同じサーバラック内に、または同じマザーボード上に、配置され得る。さらに、ブロックは、物理的に別個の構成要素に対応することを必要としない。ブロックは、たとえば、プロセッサをプログラミングすること、または適切な制御回路を提供することによって、多様な作業を実行するように構成され得、多様なブロックが、初期構成がどのように取得されるかによって、再構成されることがあり、またはされないことがある。本発明の実施態様は、回路およびソフトウェアの任意の組み合わせを使用して実装された電子デバイスを含む、種々装置内で実施され得る。
【0060】
ここで、いくつかの例示的な実施態様が説明されたので、上記は例示であり限定するものではなく、例として提示されたことは明白である。特に、本明細書で提示された例の多くは、方法行為またはシステム構成要素の特定の組み合わせを伴うが、これらの行為およびこれらの構成要素は、同一の目的を達成するために、他の方法で組み合わせられ得る。一実施態様に関連して論じられている行為、要素、および特徴は、他の実施態様または実施態様における類似の役割から排除されることが意図されていない。
【0061】
本明細書で開示された実施形態に関連して説明されている多様な処理、作業、例示の論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアおよびデータ処理コンポーネントは、本明細書で説明されている機能を実行するように設計された、汎用シングルチップまたはマルチチップのプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラム可能な論理デバイス、離散的ゲートもしくはトランジスタロジック、離散的ハードウェアコンポーネント、あるいはそれらの任意の組み合わせを用いて、実施または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと合わせた1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、または他のこのような構成の組み合わせなどの、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実装され得る。いくつかの実施形態では、特有の処理および方法が、所与の機能に特有の回路によって実行され得る。メモリ(たとえば、メモリ、メモリユニット、記憶デバイスなど)は、本開示で説明されている多様な処理、レイヤ、およびモジュールを完成させるまたは促進するためのデータおよび/またはコンピュータコードの記憶用の、1つまたは複数のデバイス(たとえば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスク記憶装置など)を含み得る。メモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであるかそれを含み得、データベースコンポーネント、オブジェクトコードコンポーネント、スクリプトコンポーネント、または多様なアクティビティをサポートするための他の任意の種類の情報構造、および本開示で説明されている情報構造を含み得る。例示的な実施形態によれば、メモリは、処理回路を介してプロセッサに通信可能に接続され、本明細書で示されている1つまたは複数の処理を(たとえば、処理回路および/またはプロセッサによって)実行するためのコンピュータコードを含む。
【0062】
本開示は、方法、システム、および多様な作業を実現するための任意の機械可読媒体上のプログラム製品を検討する。本発明の実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使用して、または特有のシステム用の特定目的用コンピュータプロセッサによって、この目的または別の目的のために組み合わされて、あるいはハードウェア組み込みのシステムによって、実装され得る。本発明の範囲内の実施形態は、内部に機械実行可能命令またはデータ構造を運搬または有する機械可読媒体を含む、プログラム製品を含む。そのような機械可読媒体は、汎用または特定目的用コンピュータまたはプロセッサを有する他の機械によってアクセスされ得る、任意の入手可能な媒体であり得る。例として、そのような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは機械実行可能な命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを運搬または記憶するために使用され得る、汎用または特定目的用コンピュータまたはプロセッサを有する他の機械によってアクセスされ得る、他の任意の媒体を含み得る。上記のものの組み合わせはまた、機械可読媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能命令は、たとえば、汎用コンピュータ、特定目的コンピュータ、または特定目的プロセシング機械に、一定の機能または機能群を実行させる、命令およびデータを含む。
【0063】
本明細書で使用されている語法および専門用語は、説明の目的用のものであり、限定するものとして見なされるべきでない。本明細書での「含む(including)」、「含む(comprising)」、「有する」、「含有する(containing)」、「伴う」、「によって特徴づけられる」、「ことを特徴とする」の使用およびその変形形態は、その後ろに列挙されている事項、その同等物、および追加事項、ならびにその後ろに列挙されている事項から排他的に構成される代替の実施態様を、包括的に含むことを意味する。一実施態様では、本明細書で示されているシステムおよび方法は、記述された要素、行為、またはコンポーネントのうちの、1つ、2つ以上の各組み合わせ、または全てから構成される。
【0064】
本明細書において、単数で参照されるシステムおよび方法の実施態様または要素もしくは行為への任意の参照はまた、複数のこれらの要素を含む実施態様を包含し得、本明細書の任意の実施態様または要素もしくは行為への任意の複数での参照はまた、単一要素のみを含む実施態様を包含し得る。単数または複数形での参照は、目下開示されているシステムまたは方法、それらのコンポーネント、行為、あるいは要素を、単一または複数の構成に限定することを意図されていない。任意の情報、行為、または要素に基づいている任意の行為または要素への参照は、行為または要素が、任意の情報、行為、または要素に少なくとも部分的に基づいている実施態様を含み得る。
【0065】
本明細書で開示されている任意の実施態様は、他の任意の実施態様または実施形態と組み合わされ得、「実施態様」、「いくつかの実施態様」、「一実施態様」などへの参照は、必ずしも互いに排他的でなく、実施態様に関連して説明されている特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施態様または実施形態に含まれ得ることを、示すことが意図されている。本明細書で使用されているそのような用語は、必ずしも全て同一の実施態様を参照するとは限らない。任意の実施態様は、本明細書で開示されている態様および実施態様と一致する任意の方法で、包括的または排他的に、他の任意の実施態様と組み合わされ得る。
【0066】
図面、詳細な説明、または任意の請求項における技術的特徴が、引用符号を後ろに伴う場合、引用符号は、図面、詳細な説明、および請求項の明瞭性を向上させるために含まれている。したがって、引用符号またはその不在は、いずれの請求項要素の範囲においても、いずれの制限する効果も有さない。
【0067】
本明細書で示されているシステムおよび方法は、その特性から逸脱することなく、他の特定の形態に具現化され得る。「おおよそ(approximately)」、「約(about)」、「実質的に」または程度の他の用語への参照は、明示的にそうでないことが示されない限り、所与の測定値、単位、または範囲から±10%の不均一性を含む。結合された要素は、互いに、直接または介在要素を用いて、電気的に、機械的に、または物理的に結合されている場合がある。本明細書で示されているシステムおよび方法の範囲は、したがって、前述の説明ではなく、添付の請求項よって指示され、請求項の意味および同等性の範囲内で生じる変更は、その内部に包含される。
【0068】
「結合された(coupled)」という用語およびその変形形態は、互いに直接的または間接的に、2つの部材を連結することを含む。そのような連結は、固定的(たとえば、恒久的または一定)または動作可能(たとえば、着脱可能または取り外し可能)であり得る。そのような連結は、互いとまたは互いに直接に結合された2つの部材を用いて、別個の介在部材および互いに結合された追加の中間部材を使用して互いに結合された2つの部材を用いて、または2つの部材のうちの1つを有する単一の一体躯体として一体的に形成された介在部材を使用して互いに結合された2つの部材を用いて、達成され得る。「結合された(coupled)」またはその変形形態が、追加の用語によって変更された場合(たとえば、直接結合された)、上で提供された「結合された(coupled)」の汎用的定義は、追加の用語の明白な言語の意味によって変更され(たとえば、「直接結合された(directly coupled)」は、いずれの別個の介在部材なしで2つの部材を連結することを意味する)、上で提供された「結合された(coupled)」の汎用的定義よりも狭い定義をもたらす。そのような結合は、機械的、電気的、または流体的であり得る。
【0069】
「または」への参照は、包括的として解釈され得、その結果、「または」を使用して記述された任意の用語は、記述された用語のうちの1つ、2つ以上、および全てを指示し得る。「AおよびBのうちの少なくとも1つ」への参照は、Aのみ、Bのみ、ならびにAおよびBの両方を含み得る。「含む(comprising)」または他の開いた用語と合わせて使用されるような参照は、追加の事項を含み得る。
【0070】
多様な要素、パラメータ値、取付け構成、材料の使用法、色、向きの、サイズ、寸法、構造、形状および比率の変化などの、記述された要素および行為の変更は、本明細書で開示された主題の教示および利点から実質的に逸脱することなしに発生し得る。たとえば、一体的に形成されたように示されている要素は、複数の部分または要素から構成され得、要素の位置は、反転またはそうでなければ変更され得、離散的要素または位置の性状または数は、改変または変更され得る。他の置換、変更、交替、および省略もまた、開示された要素および作業の設計、作業条件、および構成において、添付されている請求項において定義されているように、本発明の範囲から逸脱することなく、なされ得る。
【0071】
本明細書における要素の位置への参照(たとえば、「上部」、「底部」、「上方」、「下方」)は、単に、図中の多様な要素の向きを説明するために使用される。多様な要素の向きは、他の例示的な実施形態により異なり得、そのような変化は、添付されている請求項において定義されているように、本発明によって包括的に含まれることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】