(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(54)【発明の名称】(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの固体状態形態およびその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 233/88 20060101AFI20221216BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20221216BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20221216BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20221216BHJP
A61K 31/417 20060101ALI20221216BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20221216BHJP
【FI】
C07D233/88 CSP
A61P35/00
A61P35/02
A61K9/20
A61K31/417
A61P43/00 111
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022508525
(86)(22)【出願日】2019-08-09
(85)【翻訳文提出日】2022-04-07
(86)【国際出願番号】 US2019045948
(87)【国際公開番号】W WO2021029854
(87)【国際公開日】2021-02-18
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】グリア, エレイン
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン, スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】マローニー, マーク
(72)【発明者】
【氏名】ユー, シュー
(72)【発明者】
【氏名】アルバート, エカテリーナ
(72)【発明者】
【氏名】リグスビー, エミリー
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA36
4C076BB01
4C076CC27
4C076FF63
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC38
4C086GA07
4C086GA13
4C086GA15
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA52
4C086NA02
4C086NA03
4C086NA10
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC20
(57)【要約】
本開示は、a)化合物1の臭化水素酸塩の固体状態形態;b)化合物1の臭化水素酸塩の1つまたは1つより多くの固体状態形態、および必要に応じて、薬学的に許容される担体を含む医薬組成物;c)化合物1の臭化水素酸塩の1つまたは1つより多くの固体状態形態を、それを必要とする対象に投与することによる、腫瘍またはがんを処置する方法;ならびにd)化合物1の固体状態形態を調製する方法に関する。一態様では、本開示は、式(I)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、結晶形態A;
b)
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態B;
c)
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態D;
d)
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態E;
e)
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F;
f)
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F’;
g)
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態G;
h)
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H;
i)
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H’;
j)
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態J;
k)
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態K;
l)
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態L;
m)
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態M;および
n)
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態N
からなる群から選択される、式(I)
【化39】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態。
【請求項2】
前記結晶形態が、8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする形態Aである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項3】
前記結晶形態Aが無水物である、請求項2に記載の結晶形態。
【請求項4】
結晶形態Aの融点が、約254℃である、請求項2または3に記載の結晶形態。
【請求項5】
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2および29.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、請求項2~4のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項6】
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、20.0±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2、29.3±0.2および32.5±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項7】
形態Aが、
図1に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項8】
形態Aが、
図2に実質的に示されるTGAプロファイルを特徴とする、請求項2~7のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項9】
形態Aが、
図3に実質的に示されるDSCプロファイルを特徴とする、請求項2~8のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項10】
形態Aが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項2~9のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項11】
形態Aが、a値が約10.035Å、b値が約7.532Å、およびc値が約20.092Åの単位格子を有する、請求項2~10のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項12】
形態Aが、約1518.1Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項13】
前記形態Aが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項14】
前記形態Aが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項15】
前記形態Aが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項16】
前記形態Aが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項2~15のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項17】
前記結晶形態が、
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Bである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項18】
前記形態Bが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項19】
前記形態Bが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項20】
前記形態Bが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項21】
前記形態Bが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項7~20のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項22】
前記結晶形態が、
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Dである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項23】
形態Dが、a)~b):
a)
図12Aまたは
図12Bに実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図13の線Aまたは線Bに実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項22に記載の結晶形態。
【請求項24】
形態Dが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項22または23に記載の結晶形態。
【請求項25】
形態Dが、a値が約18.465Å、b値が約7.441Å、およびc値が約23.885Åの単位格子を有する、請求項22~24のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項26】
形態Dが、約3250.4Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項22~25のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項27】
前記TGAが、形態Dが約24℃~約109℃の間で約1.2~約2.5重量%の重量減少することを示す、請求項22~26のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項28】
形態Dが、約65℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項22~27のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項29】
前記形態Dが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項30】
前記形態Dが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項31】
前記形態Dが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項32】
前記形態Dが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項22~31のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項33】
前記結晶形態が、
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Eである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項34】
形態Eが、a)~b):
a)
図15に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図16に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項33に記載の結晶形態。
【請求項35】
前記TGAが、形態Eが約28℃~約120℃の間に約8重量%の重量減少することを示す、請求項33または34に記載の結晶形態。
【請求項36】
形態Eが、約80℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項33~35のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項37】
前記形態Eが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項38】
前記形態Eが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項39】
前記形態Eが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項40】
前記形態Eが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項33~39のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項41】
前記結晶形態が、
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Fである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項42】
前記形態Fが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項43】
前記形態Fが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項44】
前記形態Fが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項45】
前記形態Fが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項41~44のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項46】
前記結晶形態が、
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態F’である、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項47】
形態F’が、a)~b):
a)
図19に実質的に示されるTGA;および
b)
図20に実質的に示されるDSC
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項46に記載の結晶形態。
【請求項48】
前記TGAが、形態F’が約24℃~約90℃の間で約12.6重量%の重量減少すること、および約97℃~約198℃の間に約15.6重量%の重量減少することを示す、請求項46または47に記載の結晶形態。
【請求項49】
前記形態F’が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項46~48のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項50】
前記形態F’が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項51】
前記形態F’が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項52】
前記形態F’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項46~51のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項53】
前記結晶形態が、
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Gである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項54】
前記形態Gが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項55】
前記形態Gが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項56】
前記形態Gが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項57】
前記形態Gが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項53~56のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項58】
前記結晶形態が、
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Hである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項59】
前記形態Hが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項60】
前記形態Hが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項61】
前記形態Hが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項62】
前記形態Hが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項58~61のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項63】
前記結晶形態が、
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態H’である、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項64】
前記形態H’が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項65】
前記形態H’が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項66】
前記形態H’が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項67】
前記形態H’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項63~66のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項68】
前記結晶形態が、
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Jである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項69】
前記形態Jが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項70】
前記形態Jが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項71】
前記形態Jが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項72】
前記形態Jが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項68~71のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項73】
前記結晶形態が、
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Kである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項74】
前記形態Kが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項75】
前記形態Kが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項76】
前記形態Kが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項77】
前記形態Kが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項73~76のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項78】
前記結晶形態が、
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Lである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項79】
形態Lが、a)~b):
a)
図27に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図28に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項78に記載の結晶形態。
【請求項80】
形態Lが、約157℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項78または79に記載の結晶形態。
【請求項81】
前記形態Lが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項82】
前記形態Lが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項83】
前記形態Lが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項84】
前記形態Lが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項78~83のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項85】
前記結晶形態が、
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Mである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項86】
前記形態Mが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項87】
前記形態Mが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項88】
前記形態Mが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項89】
前記形態Mが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項85~88のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項90】
前記結晶形態が、
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Nである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項91】
前記形態Nが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項92】
前記形態Nが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項93】
前記形態Nが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項94】
前記形態Nが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項90~93のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項95】
式(II)
【化40】
(式中、nは、約1~3であり、形態Cは、
図5に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする)
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態C。
【請求項96】
形態Cが、a)~c):
a)
図6に実質的に示されるTGAプロファイル;
b)
図7に実質的に示されるDSCプロファイル;および
c)
図8~10からなる群から選択される図中に実質的に示されるTG-IR連携スペクトル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する、請求項95に記載の結晶形態。
【請求項97】
形態Cが、単純斜方晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項95または96に記載の結晶形態。
【請求項98】
形態Cが、a値が約7.491Å、b値が約10.353Å、およびc値が約48.790Åの単位格子を有する、請求項95~97のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項99】
形態Cが、約3783.9Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項95~98のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項100】
前記TGAが、形態Cが約60℃~約190℃の間に少なくとも8重量%の重量減少することを示す、請求項95~99のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項101】
形態Cが、約39℃において第1の吸熱事象、および約152℃において第2の吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項95~100のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項102】
前記形態Cが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項103】
前記形態Cが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項104】
前記形態Cが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項105】
前記形態Cが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項95~104のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項106】
式(I)
【化41】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態。
【請求項107】
前記結晶形態が、
図31に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、請求項106に記載のアモルファス形態。
【請求項108】
前記アモルファス形態が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項109】
前記アモルファス形態が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項110】
前記アモルファス形態が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項111】
前記アモルファス形態が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項106または107のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項112】
約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む組成物。
【請求項113】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、アモルファス形態である、請求項112に記載の組成物。
【請求項114】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、結晶形態である、請求項112に記載の組成物。
【請求項115】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(I)の化合物
【化42】
である、請求項114に記載の組成物。
【請求項116】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(II)の化合物
【化43】
である、請求項114に記載の組成物。
【請求項117】
前記結晶形態が、形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態F’、形態G、形態H、形態H’、形態J、形態K、形態L、形態Mおよび形態Nからなる群から選択される、請求項115または116に記載の組成物。
【請求項118】
前記結晶形態が形態Aである、請求項117に記載の組成物。
【請求項119】
請求項1~116のいずれか一項に記載の形態または組成物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項120】
前記医薬組成物が、錠剤である、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項121】
前記医薬組成物が、約25mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項122】
前記医薬組成物が、約50mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項123】
前記医薬組成物が、約100mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項124】
前記医薬組成物が、約150mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項125】
このような処置を必要とする対象に、請求項119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、腫瘍またはがんを処置する方法。
【請求項126】
前記腫瘍が類腱腫瘍である、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、請求項125に記載の方法。
【請求項128】
前記がんが多発性骨髄腫である、請求項127に記載の方法。
【請求項129】
前記がんが、Notch経路遺伝子に変異を有するがんである、請求項127に記載の方法。
【請求項130】
前記がんが腺様嚢胞癌である、請求項127に記載の方法。
【請求項131】
前記がんがT細胞急性リンパ芽球性白血病である、請求項127に記載の方法。
【請求項132】
前記対象に、約50mg~約500mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項133】
前記対象に、約100mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記対象に、約300mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項135】
前記対象に、約200mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項123~131のいずれか一項に記載の方法。
【請求項136】
合計の1日分用量が、2回の個別の用量として供給される、請求項125~135のいずれか一項に記載の方法。
【請求項137】
合計の1日分用量が、2回の個別の150mgの用量として供給される、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
合計の1日分用量が、2回の個別の100mgの用量として供給される、請求項136に記載の方法。
【請求項139】
腫瘍またはがんを処置するための医薬の製造のための、請求項119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項140】
前記腫瘍が類腱腫瘍である、請求項139に記載の使用。
【請求項141】
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、請求項139に記載の使用。
【請求項142】
腫瘍またはがんを処置する方法に使用するための、請求項119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項143】
前記腫瘍が類腱腫瘍である、請求項142に記載の使用。
【請求項144】
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、請求項142に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、a)(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミド(「化合物1」)の臭化水素酸塩の固体状態形態;b)化合物1の臭化水素酸塩の1つまたは1つより多くの固体状態形態、および必要に応じて、薬学的に許容される担体を含む医薬組成物;c)化合物1の臭化水素酸塩の1つまたは1つより多くの固体状態形態を、それを必要とする対象に投与することによる、腫瘍またはがんを処置する方法;およびd)化合物1の臭化水素酸塩の固体状態形態を調製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミド(「化合物1」)は、Aβ-ペプチド生成を阻害することができる、ガンマ-セクレターゼ阻害剤である。
【0003】
ガンマ-セクレターゼ阻害剤であるすべての化合物が、有用な治療剤になる最良の可能性をもたらす特徴を必ずしも有しているとは限らない。これらの特徴のうちのいくつかは、ガンマ-セクレターゼにおける高い親和性、ガンマ-セクレターゼが失活する期間、経口生物学的利用能、組織分布および安定性(例えば、製剤化または結晶化の能力、保管可能期間)を含む。有利な特徴は、安全性、耐容性、有効性、治療指数、患者コンプライアンス、費用効果、製造の容易さなどの改善をもたらすことができる。
【0004】
さらに、化合物1の臭化水素酸塩の固体状態形態、および許容される固体状態の特性(化学安定性、熱的安定性、溶解度、吸湿性および/または粒子サイズを含む)を有する対応する医薬製剤の単離および商業的規模での調製、化合物の製造性(収率、結晶化中の不純物排除、ろ過特性、乾燥特性およびミル粉砕特性を含む)、および製剤実現性(錠剤化の間の圧力または圧縮力に関する安定性を含む)は、いくつかの難題を呈する。
【0005】
したがって、これらの特性の許容されるバランスを有し、薬学的に許容される固形剤形の調製に使用することができる、化合物1の臭化水素酸塩の1つまたは1つより多くの固体状態形態が現在、必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
一態様では、本開示は、化合物1の臭化水素酸塩の固体形態に関する。一実施形態では、固体形態は、化合物1の臭化水素酸塩の結晶形態である。一実施形態では、固体形態は、化合物1の二臭化水素酸塩の結晶形態である。別の実施形態では、固体形態は、化合物1の二臭化水素酸塩のアモルファス形態である。
【0007】
一態様では、本開示は、式(I)
【化1】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態であって、以下:
a)8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、結晶形態A;
b)
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態B;
c)
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態D;
d)
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態E;
e)
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F;
f)
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F’;
g)
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態G;
h)
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H;
i)
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H’;
j)
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態J;
k)
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態K;
l)
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態L;
m)
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態M;および
n)
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態N
からなる群から選択される、結晶形態に関する。
【0008】
一態様では、本開示は、式(I)
【化2】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aに関する。
【0009】
一実施形態では、結晶形態Aは無水物である。
【0010】
別の実施形態では、結晶形態Aの融点は、約254℃である。
【0011】
別の実施形態では、形態Aは、8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、8.8±0.2、9.8±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2および29.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、8.8±0.2、9.8±0.2、20.0±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2、29.3±0.2および32.5±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。
【0012】
別の実施形態では、形態Aは、
図1に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、
図2に実質的に示されるTGAプロファイルを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、
図3に実質的に示されるDSCプロファイルを特徴とする。
【0013】
別の実施形態では、形態Aは、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する。
【0014】
別の実施形態では、形態Aは、a値が約10.035Å、b値が約7.532Å、およびc値が約20.092Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Aは、約1518.1Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0015】
別の実施形態では、形態Aは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Aは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Aは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0016】
別の実施形態では、形態Aは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0017】
一態様では、本開示は、式(I)
【化3】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Bに関する。
【0018】
一実施形態では、形態Bは、
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0019】
別の実施形態では、形態Bは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Bは、少なくとも90%の多形純度を有する。別の実施形態では、形態Bは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0020】
別の実施形態では、形態Bは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0021】
一態様では、本開示は、式(II)
【化4】
(式中、nは、約1~3である)
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Cに関する。
【0022】
一実施形態では、形態Cは、a)~d):
a)
図5に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図6に実質的に示されるTGAプロファイル;
c)
図7に実質的に示されるDSCプロファイル;および
d)
図8~10からなる群から選択される図中に実質的に示されるTG-IR連携スペクトル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0023】
別の実施形態では、形態Cは、単純斜方晶系として指数付けされる単位格子を有する。
【0024】
別の実施形態では、形態Cは、a値が約7.491Å、b値が約10.353Å、およびc値が約48.790Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Cは、約3783.9Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0025】
別の実施形態では、TGAは、形態Cが、約60℃~約190℃の間で少なくとも8重量%の重量減少することを示す。別の実施形態では、形態Cは、約39℃において第1の吸熱事象、および約152℃において第2の吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0026】
別の実施形態では、形態Cは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Cは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Cは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0027】
別の実施形態では、形態Cは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0028】
一態様では、本開示は、式(I)
【化5】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Dに関する。
【0029】
一実施形態では、形態Dは、a)~c):
a)
図11に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図12Aまたは
図12Bに実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図13の線Aまたは線Bに実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0030】
別の実施形態では、形態Dは、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する。別の実施形態では、形態Dは、a値が約18.465Å、b値が約7.441Å、およびc値が約23.885Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Dは、約3250.4Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0031】
別の実施形態では、TGAは、形態Dが、約24℃~約109℃の間で約1.2~約2.5重量%の重量減少することを示す。
【0032】
別の実施形態では、形態Dは、約65℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0033】
別の実施形態では、形態Dは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Dは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Dは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0034】
別の実施形態では、形態Dは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0035】
一態様では、本開示は、式(I)
【化6】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Eに関する。
【0036】
一実施形態では、形態Eは、a)~c):
a)
図14に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図15に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図16に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0037】
別の実施形態では、TGAは、形態Eが、約28℃~約120℃の間で約8重量%の重量減少することを示す。
【0038】
別の実施形態では、形態Eは、約80℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0039】
別の実施形態では、形態Eは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Eは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Eは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0040】
別の実施形態では、形態Eは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0041】
一態様では、本開示は、式(I)
【化7】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Fに関する。
【0042】
別の実施形態では、形態Fは、
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0043】
別の実施形態では、形態Fは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Fは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Fは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0044】
別の実施形態では、形態Fは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0045】
一態様では、本開示は、式(I)
【化8】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態F’に関する。
【0046】
一実施形態では、形態F’は、a)~b):
a)
図18に実質的に示されるXRPDパターン;および
b)
図19に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図20に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0047】
別の実施形態では、TGAは、形態F’が、約24℃~約90℃の間で約12.6重量%の重量減少すること、および約97℃~約198℃の間に約15.6重量%の重量減少することを示す。
【0048】
別の実施形態では、形態F’は、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態F’は、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態F’は、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0049】
別の実施形態では、形態F’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0050】
一態様では、本開示は、式(I)
【化9】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Gに関する。
【0051】
一実施形態では、形態Gは、
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0052】
別の実施形態では、形態Gは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Gは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Gは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0053】
別の実施形態では、形態Gは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0054】
一態様では、本開示は、式(I)
【化10】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Hに関する。
【0055】
一実施形態では、形態Hは、
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0056】
別の実施形態では、形態Hは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Hは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Hは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0057】
別の実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0058】
一態様では、本開示は、式(I)
【化11】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態H’に関する。
【0059】
一実施形態では、形態H’は、
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0060】
別の実施形態では、形態H’は、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態H’は、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態H’は、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0061】
別の実施形態では、形態H’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0062】
一態様では、本開示は、式(I)
【化12】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Jに関する。
【0063】
一実施形態では、形態Jは、
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0064】
別の実施形態では、形態Jは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Jは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Jは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0065】
別の実施形態では、形態Jは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0066】
一態様では、本開示は、式(I)
【化13】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Kに関する。
【0067】
一実施形態では、形態Kは、
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0068】
別の実施形態では、形態Kは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Kは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Kは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0069】
別の実施形態では、形態Kは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0070】
一態様では、本開示は、式(I)
【化14】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Lに関する。
【0071】
一実施形態では、形態Lは、a)~c):
a)
図26に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図27に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図28に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0072】
別の実施形態では、形態Lは、約157℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0073】
別の実施形態では、形態Lは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Lは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Lは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0074】
別の実施形態では、形態Lは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0075】
一態様では、本開示は、式(I)
【化15】
である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Mに関する。
【0076】
一実施形態では、形態Mは、
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0077】
別の実施形態では、形態Mは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Mは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Mは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0078】
別の実施形態では、形態Mは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0079】
一態様では、本開示は、式(I)
【化16】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Nに関する。
【0080】
一実施形態では、形態Nは、
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0081】
別の実施形態では、形態Nは、他の多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、形態Nは、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、形態Nは、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0082】
別の実施形態では、形態Nは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0083】
一態様では、本開示は、式(I)
【化17】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態に関する。
【0084】
一実施形態では、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態は、
図31に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0085】
別の実施形態では、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態は、多形形態を実質的に含まない。一実施形態では、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態は、少なくとも90%の多形純度を有する。一実施形態では、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態は、少なくとも99%の多形純度を有する。
【0086】
別の実施形態では、アモルファス形態は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0087】
一態様では、本開示は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む組成物に関する。一実施形態では、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、アモルファス形態である。一実施形態では、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、結晶形態である。
【0088】
一実施形態では、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、式(I)
【化18】
の化合物である。
【0089】
別の実施形態では、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、式(II)の化合物
【化19】
である。
【0090】
別の実施形態では、結晶形態は、形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態F’、形態G、形態H、形態H’、形態J、形態K、形態L、形態Mおよび形態Nからなる群から選択される。別の実施形態では、結晶形態は、形態Aである。
【0091】
一態様では、本開示は、上で議論した形態または組成物のうちの1つまたは1つより多く、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。一実施形態では、本医薬組成物は、式(I)の化合物の結晶形態Aを含む。一実施形態では、本医薬組成物は、錠剤である。一実施形態では、本医薬組成物は、約25mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を含む。一実施形態では、本医薬組成物は、約50mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を含む。一実施形態では、本医薬組成物は、約100mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を含む。一実施形態では、本医薬組成物は、約150mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を含む。
【0092】
一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法であって、このような処置を必要とする対象に、上で議論した(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを投与するステップを含む、方法に関する。一実施形態では、腫瘍またはがんを処置する方法は、このような処置を必要とする対象に、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aを投与するステップを含む。一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法であって、このような処置を必要とする対象に、上で議論した(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多く、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を投与するステップを含む、方法に関する。一実施形態では、腫瘍またはがんを処置する方法は、このような処置を必要とする対象に、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aおよび薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を投与するステップを含む。本方法の一実施形態では、腫瘍は類腱腫瘍である。本方法の一実施形態では、がんは、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される。本方法の別の実施形態では、がんは多発性骨髄腫である。別の実施形態では、がんは、Notch経路遺伝子に変異を有するがんである。別の実施形態では、がんは腺様嚢胞癌である。別の実施形態では、がんは、T細胞急性リンパ芽球性白血病である。別の実施形態では、対象は、約50mg~約500mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を毎日、投与される。別の実施形態では、対象は、約100mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を毎日、投与される。別の実施形態では、対象は、約300mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を毎日、投与される。別の実施形態では、対象は、約200mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を毎日、投与される。別の実施形態では、合計の1日分用量は、2回の個別の用量として供給される。別の実施形態では、合計の1日分用量は、2回分の150mgとなる個別の用量として供給される。別の実施形態では、合計の1日分用量は、2回分の100mgとなる個別の用量として供給される。
【0093】
一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する医薬を製造するための、上で議論した(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くの使用に関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する医薬を製造するための、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aの使用に関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置するための、上で議論した医薬組成物に関する。一実施形態では、使用は、類腱腫瘍を処置するためである。一実施形態では、使用は、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択されるがんを処置するためである。
【0094】
一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法に使用するための、上で議論した(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くに関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法において使用するための、上で議論した医薬組成物に関する。一実施形態では、使用は、類腱腫瘍を処置するためである。一実施形態では、使用は、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択されるがんを処置するためである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【
図1】
図1は、結晶形態Aに対応する、粉末X線回折パターン(「XRPD」)である。
【0096】
【
図2】
図2は、結晶形態Aに対応する、熱重量分析サーモグラム(「TGA」)である。
【0097】
【
図3】
図3は、結晶形態Aに対応する、示差走査熱量測定サーモグラム(「DSC」)である。
【0098】
【
図4】
図4は、結晶形態Bに対応するXRPDである。
【0099】
【
図5】
図5は、結晶形態Cに対応するXRPDである。
【0100】
【
図6】
図6は、結晶形態Cに対応するTGAである。
【0101】
【
図7】
図7は、結晶形態Cに対応するDSCである。
【0102】
【
図8】
図8~10は、結晶形態Cに対応する熱重量赤外分析(「TG-IR」)である。
【
図9】
図8~10は、結晶形態Cに対応する熱重量赤外分析(「TG-IR」)である。
【
図10】
図8~10は、結晶形態Cに対応する熱重量赤外分析(「TG-IR」)である。
【0103】
【0104】
【0105】
【
図12B】
図12Bは、75℃で真空乾燥した場合の結晶形態Dに対応するTGAである。
【0106】
【
図13】
図13は、結晶形態Dに対応するDSCである。線Aは、調製したままの形態DのDSCである。線Bは、75℃で真空乾燥した場合の形態DのDSCである。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【0118】
【0119】
【0120】
【0121】
【0122】
【0123】
【0124】
【
図31】
図31は、式(I)のアモルファス化合物1に対応するXRPDである。
【発明を実施するための形態】
【0125】
発明の詳細な説明
I.定義
本明細書において説明されている本開示の理解を容易にするため、いくつかの用語を以下に定義する。
【0126】
一般に、本明細書において使用されている命名、ならびに本明細書に記載されている有機化学、医薬品化学および薬理学における実験手順は、当分野において周知で、一般に使用されているものである。特に定義されない限り、本明細書において使用される技術的および科学的用語はすべて、本開示が属する当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を一般に有する。
【0127】
本明細書および添付の特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が特に明白に示さない限り、複数の指示物を含む。用語「a」(または「an」)、および用語「1つまたは1つより多くの」、および「少なくとも1つの」は、本明細書において互換的に使用することができる。ある特定の態様では、用語「a」または「an」は、「単一の」を意味する。他の態様では、用語「a」または「an」は、「2つまたは2つより多く」または「複数の」を含む。
【0128】
さらに、「および/または」は、本明細書において使用されている場合、他のものを含んでまたは含まないで、2つの指定した特徴または構成要素の各々を具体的に開示しているとして見なされるべきである。したがって、本明細書において「Aおよび/またはB」などの言い回しにおいて使用される用語「および/または」は、「AおよびB」、「AまたはB」、「A」(単独)および「B」(単独)を含むことが意図されている。同様に、「A、Bおよび/またはC」などの言い回しで使用される用語「および/または」は、以下の態様の各々を包含することが意図されている。A、BおよびC;A、BまたはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;AおよびC;AおよびB;BおよびC;A(単独);B(単独);およびC(単独)。
【0129】
用語「化合物1」は、単一鏡像異性体である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドを指す。
【0130】
用語「対象」とは、以下に限定されないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラットまたはマウスを含めた動物を指す。用語「対象」および「患者」は、例えば、ヒト対象などの、哺乳動物対象を参照して、本明細書において互換的に使用される。
【0131】
用語「処置する」、「処置すること」および「処置」は、障害、疾患もしくは状態、または障害、疾患もしくは状態に関連する症状のうちの1つまたは1つより多くを軽減するあるいは無効にすること;あるいは障害、疾患もしくは状態自体の原因を軽減するまたは根絶することを含むことが意図される。
【0132】
「治療有効量」という用語は、投与されると、処置されている障害、疾患もしくは状態の症状のうちの1つまたは1つより多くの発症を予防するか、あるいはある程度緩和させるのに十分となる、化合物の量を含むことが意図される。「治療有効量」という用語はまた、研究者、獣医師、医師または臨床医によって求められている、細胞、組織、系、動物もしくはヒトの生物学的または医療的応答を生じさせるのに十分な化合物の量を指す。
【0133】
用語「薬学的に許容される担体」、「薬学的に許容される賦形剤」、「生理学的に許容される担体」または「生理学的に許容される賦形剤」とは、液体もしくは固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル封入物質などの、薬学的に許容される物質、組成物またはビヒクルを指す。一実施形態では、各構成成分は、医薬製剤の他の成分と適合性があるという意味で「薬学的に許容される」ものであり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、免疫原性、または他の問題もしくは合併症なく、妥当な利益/リスク比に見合う、ヒトおよび動物の組織または器官に接触して使用するのに好適である。Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 21st Edition, Lippincott Williams & Wilkins: Philadelphia, PA, 2005; Handbook of Pharmaceutical Excipients, 5th Edition, Rowe et al., Eds., The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association: 2005;およびHandbook of Pharmaceutical Additives, 3rd Edition, Ash and Ash Eds., Gower Publishing Company: 2007; Pharmaceutical Preformulation and Formulation, Gibson Ed., CRC Press LLC: Boca Raton, FL, 2004(参照により本明細書に組み込まれている)を参照されたい。
【0134】
用語「約」または「およそ」は、当業者によって決定される特定の値に対して許容される誤差であって、その値が測定または決定された方法に一部、依存する、許容される誤差を意味する。ある特定の実施形態では、用語「約」または「およそ」は、1、2、3または4標準偏差内であることを意味する。ある特定の実施形態では、用語「約」または「およそ」は、所与の値または範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%または0.05%以内であることを意味する。
【0135】
用語「活性成分」および「活性物質」とは、状態、障害もしくは疾患の1つまたは1つより多くの症状を処置、予防あるいは改善するために、単独で、または1つもしくは1つより多くの薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて対象に投与される化合物を指す。本明細書で使用する場合、「活性成分」および「活性物質」は、本明細書に記載されている化合物の光学活性な異性体であってもよい。
【0136】
用語「薬物」、「治療剤」および「化学治療剤」は、状態、障害もしくは疾患の1つまたは1つより多くの症状を処置、予防あるいは改善するために、対象に投与される化合物またはその医薬組成物を指す。
【0137】
用語「溶媒和物」とは、本明細書において提供される化合物またはその塩を指し、これらは、非共有結合性分子内力によって結合された、化学量論量または非化学量論量の溶媒をさらに含む。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。溶媒がエタノールを含む場合、化合物は、エタノール溶媒和物とすることができる。
【0138】
用語「多形」とは、本明細書で使用する場合、特定の結晶充填配列にある、化合物、またはその塩、水和物もしくは溶媒和物の結晶形態を指す。多形はすべて、同じ元素組成を有する。用語「結晶性」とは、本明細書で使用する場合、構成単位の規則的な配列からなる固体状態形態を指す。同じ化合物、またはその塩、水和物もしくは溶媒和物の異なる結晶形態は、固体状態の分子が異なる充填をしていることから生じ、これによって、異なる結晶対称性および/または単位格子パラメータをもたらす。異なる結晶形態は、通常、異なるX線回折パターン、赤外スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光学特性および電気特性、安定性、ならびに溶解度を有する。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed., Mack Publishing, Easton PA, 173 (1990); The United States Pharmacopeia, 23rd ed., 1843-1844 (1995)(参照により本明細書に組み込まれている)を参照されたい。
【0139】
結晶形態は、X線粉末回折(XRPD)によって最も一般に特徴付けられる。反射のXRPDパターン(通常、2シータの度で表されるピーク)は、特定の結晶形態の指紋領域と一般に考慮される。XRPDピークの相対強度は、とりわけ、試料調製技法、結晶サイズ分布、フィルター、試料のマウント手順および使用される特定の機器に応じて、幅広く変わり得る。一部の例では、機器のタイプまたは設定に応じて、新規ピークが観察されることがあるか、または既存ピークが消失することがある。一部の例では、XRPDパターンにおける任意の特定のピークは、機器のタイプまたは設定、機器の感度、測定条件および/または結晶形態の純度に応じて、シングレット、ダブレット、トリプレット、カルテットまたはマルチプレットとして現れることがある。一部の例では、XRPDにおける任意の特定のピークは、対称形状で、または例えばショルダーを有する非対称形状で現れることがある。さらに、機器のばらつきおよび他の因子が、2シータ値に影響を及ぼし得る。これらのばらつきを理解する当業者は、XRPDを使用して、および他の公知の物理化学的技法を使用して、特定の結晶形態の決定的な特徴または特性を区別または解明することが可能である。
【0140】
化合物に適用される用語「アモルファス」とは、物質が分子レベルにおいて長距離にわたり秩序を欠いており、温度に依存して、固体または液体の物理特性を示し得る状態を指す。通常、このような物質は、特有のX線回折パターンを与えることはなく、固体の特性を示すと同時に、より形式的には液体と記載される。加熱の際に、固体特性から液体特性への変化が起こり、これは、状態、通常、第2の秩序の変化(「ガラス転移」)によって特徴付けられる。
【0141】
用語「無水物」とは、化合物に適用される場合、化合物が、結晶格子内に構造上の水を含有していない、固体状態を指す。
【0142】
文脈上、他の意味の解釈を要する場合を除き、用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」および「含んでいる(comprising)」は、排他的よりもむしろ包括的に解釈されるべきであること、および本出願人は、それらの用語の各々が、以下の特許請求の範囲を含め、本特許を解釈する際に、そのように解釈されるべきであることを意図するという、基礎的および明確な理解に基づいて、それらの用語が使用される。
II.固体状態形態
【0143】
本開示は、化合物1の臭化水素酸塩の固体状態形態に関する。すべての医薬品化合物および組成物と同様に、化合物1の臭化水素酸塩の化学特性および物理特性は、その商業的開発に重要である。これらの特性は、以下に限定されないが:(1)モル体積、バルク密度および吸湿性などの充填特性、(2)融解温度、蒸気圧および溶解度などの熱力学特性、(3)溶解速度および安定性(とりわけ、湿気に対する、および保管条件下での周囲条件での安定性を含む)などの動力学的特性、(4)表面積、湿潤性、界面張力および形状などの表面特性、(5)硬度、引張強度、圧縮性、取り扱い、流動性およびブレンド性などの機械特性;ならびに(6)ろ過特性を含む。これらの特性は、例えば、化合物、および化合物を含む医薬組成物の加工および保管に影響を及ぼし得る。
【0144】
本化合物の他の固体状態形態に比べて、これらの特性の1つまたは1つより多くを改善する、化合物1の臭化水素酸塩の固体状態形態が望ましい。商業的規模で製造および製剤化することができる、本化合物の薬学的に許容される固体状態形態の単離が難題である。
【0145】
一態様では、本開示は、式(I)
【化20】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態であって、
a)8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、結晶形態A;
b)
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態B;
c)
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態D;
d)
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態E;
e)
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F;
f)
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F’;
g)
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態G;
h)
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H;
i)
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H’;
j)
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態J;
k)
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態K;
l)
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態L;
m)
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態M;および
n)
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態N
からなる群から選択される、結晶形態に関する。
【0146】
以下の項目は、そのような固体状態形態の特性が特定および選択された固体状態形態を議論する。
A.結晶形態A
【0147】
一態様では、本開示は、式(I)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩
【化21】
の結晶形態Aに関する。
【0148】
一実施形態では、結晶形態Aは無水物である。
【0149】
別の実施形態では、結晶形態Aの融点は、約254℃である。
【0150】
別の実施形態では、形態Aは、Cu Kα照射によって測定すると、8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、Cu Kα照射によって測定すると、8.8±0.2、9.8±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2および29.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、Cu Kα照射によって測定すると、8.8±0.2、9.8±0.2、20.0±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2、29.3±0.2および32.5±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする。
【0151】
別の実施形態では、形態Aは、
図1に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、
図2に実質的に示されるTGAプロファイルを特徴とする。別の実施形態では、形態Aは、
図3に実質的に示されるDSCプロファイルを特徴とする。
【0152】
別の実施形態では、形態Aは、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する。
【0153】
別の実施形態では、形態Aは、a値が約10.035Å、b値が約7.532Å、およびc値が約20.092Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Aは、約1518.1Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0154】
形態Aの単位格子パラメータは、以下の通りである:
【表1A】
【0155】
別の実施形態では、形態Aは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Aは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
B.結晶形態B
【0156】
一態様では、本開示は、式(I)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩
【化22】
の結晶形態Bに関する。
【0157】
一実施形態では、形態Bは、
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0158】
別の実施形態では、形態Bは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Bは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
C.結晶形態C
【0159】
一態様では、本開示は、式(II)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩
【化23】
(式中、nは、約1~3である)
の結晶形態Cに関する。
【0160】
一実施形態では、形態Cは、a)~d):
a)
図5に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図6に実質的に示されるTGAプロファイル;
c)
図7に実質的に示されるDSCプロファイル;および
d)
図8~10からなる群から選択される図中に実質的に示されるTG-IR連携スペクトル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0161】
別の実施形態では、形態Cは、単純斜方晶系として指数付けされる単位格子を有する。
【0162】
別の実施形態では、形態Cは、a値が約7.491Å、b値が約10.353Å、およびc値が約48.790Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Cは、約3783.9Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0163】
形態Cの単位格子パラメータは、以下の通りである:
【表1B】
【0164】
別の実施形態では、TGAは、形態Cが、約60℃~約190℃の間で少なくとも8重量%の重量減少することを示す。別の実施形態では、形態Cは、約39℃において第1の吸熱事象、および約152℃において第2の吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0165】
別の実施形態では、形態Cは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Cは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
D.結晶形態D
【0166】
一態様では、本開示は、式(I)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩
【化24】
の結晶形態Dに関する。
【0167】
一実施形態では、形態Dは、a)~c):
a)
図11に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図12Aまたは
図12Bに実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図13の線Aまたは線Bに実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0168】
別の実施形態では、形態Dは、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する。別の実施形態では、形態Dは、a値が約18.465Å、b値が約7.441Å、およびc値が約23.885Åの単位格子を有する。別の実施形態では、形態Dは、約3250.4Å3の体積を有する単位格子を有する。
【0169】
形態Dの単位格子パラメータは、以下の通りである:
【表1C】
【0170】
別の実施形態では、TGAは、形態Dが、約24℃~約109℃の間で約1.2~約2.5重量%の重量減少することを示す。
【0171】
別の実施形態では、形態Dは、約65℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0172】
別の実施形態では、形態Dは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Dは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
E.結晶形態E
【0173】
一態様では、本開示は、式(I)を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩
【化25】
の結晶形態Eに関する。
【0174】
一実施形態では、形態Eは、a)~c):
a)
図14に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図15に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図16に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0175】
別の実施形態では、TGAは、形態Eが、約28℃~約120℃の間で約8重量%の重量減少することを示す。
【0176】
別の実施形態では、形態Eは、約80℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0177】
別の実施形態では、形態Eは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Eは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
F.結晶形態F
【0178】
一態様では、本開示は、式(I)
【化26】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Fに関する。
【0179】
別の実施形態では、形態Fは、
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0180】
別の実施形態では、形態Aは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Aは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
G.結晶形態F’
【0181】
一態様では、本開示は、式(I)
【化27】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態F’に関する。
【0182】
一実施形態では、形態F’は、a)~c):
a)
図18に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図19に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図20に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0183】
別の実施形態では、TGAは、形態F’が、約24℃~約90℃の間で約12.6重量%の重量減少すること、および約97℃~約198℃の間に約15.6重量%の重量減少することを示す。
【0184】
別の実施形態では、形態Aは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Aは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
H.結晶形態G
【0185】
一態様では、本開示は、式(I)
【化28】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Gに関する。
【0186】
一実施形態では、形態Gは、
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0187】
別の実施形態では、形態Gは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Gは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
I.結晶形態H
【0188】
一態様では、本開示は、式(I)
【化29】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Hに関する。
【0189】
一実施形態では、形態Hは、
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0190】
別の実施形態では、形態Hは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Hは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
J.結晶形態H’
【0191】
一態様では、本開示は、式(I)
【化30】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態H’に関する。
【0192】
一実施形態では、形態H’は、
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0193】
別の実施形態では、形態H’は、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態H’は、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
K.結晶形態J
【0194】
一態様では、本開示は、式(I)
【化31】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Jに関する。
【0195】
一実施形態では、形態Jは、
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0196】
別の実施形態では、形態Jは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Jは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
L.結晶形態K
【0197】
一態様では、本開示は、式(I)
【化32】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Kに関する。
【0198】
一実施形態では、形態Kは、
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0199】
別の実施形態では、形態Kは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Kは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
M.結晶形態L
【0200】
一態様では、本開示は、式(I)
【化33】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Lに関する。
【0201】
一実施形態では、形態Lは、a)~c):
a)
図26に実質的に示されるXRPDパターン;
b)
図27に実質的に示されるTGAプロファイル;および
c)
図28に実質的に示されるDSCプロファイル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する。
【0202】
別の実施形態では、形態Lは、約157℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す。
【0203】
別の実施形態では、形態Lは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Lは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
N.結晶形態M
【0204】
一態様では、本開示は、式(I)
【化34】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Mに関する。
【0205】
一実施形態では、形態Mは、
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0206】
別の実施形態では、形態Mは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Mは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
O.結晶形態N
【0207】
一態様では、本開示は、式(I)
【化35】
を有する(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Nに関する。
【0208】
一実施形態では、形態Nは、
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0209】
別の実施形態では、形態Nは、他の多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、形態Nは、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
P.アモルファス
【0210】
一態様では、本開示は、式(I)
【化36】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態に関する。
【0211】
一実施形態では、式(I)のアモルファス化合物1は、
図31に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする。
【0212】
別の実施形態では、式(I)のアモルファス化合物1は、多形形態を実質的に含まない。別の実施形態では、式(I)のアモルファス化合物1は、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の多形純度を有する。
III.粒子サイズ
【0213】
別の態様では、本開示は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態に関する。
【0214】
一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0215】
一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0216】
一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0217】
一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、上で議論した結晶形態およびアモルファス形態は、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0218】
一実施形態では、形態Aは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0219】
一実施形態では、形態Aは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0220】
一実施形態では、形態Aは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0221】
一実施形態では、形態Aは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0222】
一実施形態では、形態Aは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Aは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0223】
一実施形態では、形態Bは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0224】
一実施形態では、形態Bは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0225】
一実施形態では、形態Bは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0226】
一実施形態では、形態Bは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0227】
一実施形態では、形態Bは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Bは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0228】
一実施形態では、形態Cは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0229】
一実施形態では、形態Cは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0230】
一実施形態では、形態Cは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0231】
一実施形態では、形態Cは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0232】
一実施形態では、形態Cは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Cは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0233】
一実施形態では、形態Dは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0234】
一実施形態では、形態Dは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0235】
一実施形態では、形態Dは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0236】
一実施形態では、形態Dは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0237】
一実施形態では、形態Dは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Dは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0238】
一実施形態では、形態Eは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0239】
一実施形態では、形態Eは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0240】
一実施形態では、形態Eは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0241】
一実施形態では、形態Eは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0242】
一実施形態では、形態Eは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Eは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0243】
一実施形態では、形態Fは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0244】
一実施形態では、形態Fは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0245】
一実施形態では、形態Fは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0246】
一実施形態では、形態Fは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0247】
一実施形態では、形態Fは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Fは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0248】
一実施形態では、形態F’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0249】
一実施形態では、形態F’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0250】
一実施形態では、形態F’は、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0251】
一実施形態では、形態F’は、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0252】
一実施形態では、形態F’は、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態F’は、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0253】
一実施形態では、形態Gは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0254】
一実施形態では、形態Gは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0255】
一実施形態では、形態Gは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0256】
一実施形態では、形態Gは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0257】
一実施形態では、形態Gは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Gは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0258】
一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0259】
一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0260】
一実施形態では、形態Hは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0261】
一実施形態では、形態Hは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0262】
一実施形態では、形態Hは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0263】
一実施形態では、形態H’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0264】
一実施形態では、形態H’は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0265】
一実施形態では、形態H’は、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0266】
一実施形態では、形態H’は、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0267】
一実施形態では、形態H’は、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態H’は、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0268】
一実施形態では、形態Jは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0269】
一実施形態では、形態Jは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Hは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0270】
一実施形態では、形態Jは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0271】
一実施形態では、形態Jは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0272】
一実施形態では、形態Jは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Jは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0273】
一実施形態では、形態Kは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0274】
一実施形態では、形態Kは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0275】
一実施形態では、形態Kは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0276】
一実施形態では、形態Kは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0277】
一実施形態では、形態Kは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Kは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0278】
一実施形態では、形態Lは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0279】
一実施形態では、形態Lは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0280】
一実施形態では、形態Lは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0281】
一実施形態では、形態Lは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0282】
一実施形態では、形態Lは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Lは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0283】
一実施形態では、形態Mは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0284】
一実施形態では、形態Mは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0285】
一実施形態では、形態Mは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0286】
一実施形態では、形態Mは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0287】
一実施形態では、形態Mは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Mは、約10μm~約30μmμmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0288】
一実施形態では、形態Nは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0289】
一実施形態では、形態Nは、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0290】
一実施形態では、形態Nは、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0291】
一実施形態では、形態Nは、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0292】
一実施形態では、形態Nは、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、形態Nは、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0293】
一実施形態では、アモルファス形態は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する。
【0294】
一実施形態では、アモルファス形態は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する。
【0295】
一実施形態では、アモルファス形態は、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する。
【0296】
一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する。
【0297】
一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約5μm~約25μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。一実施形態では、アモルファス形態は、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する。
【0298】
一態様では、本開示は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む組成物に関する。
【0299】
一実施形態では、本組成物は、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約0.5μm~約10μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約0.5μm~約5μmの間のD[V,0.10]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。
【0300】
一実施形態では、本組成物は、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約2μm~約25μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約2μm~約20μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約2μm~約15μmの間のD[V,0.50]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。
【0301】
一実施形態では、本組成物は、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約500μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約400μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約300μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約200μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約100μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約8μm~約75μmの間のD[V,0.90]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。
【0302】
一実施形態では、本組成物は、約5μm~約200μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約5μm~約150μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約5μm~約100μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約5μm~約75μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約5μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約10μm~約50μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約10μm~約40μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。一実施形態では、本組成物は、約10μm~約30μmの間のD[4,3]粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む。
【0303】
一実施形態では、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、アモルファス形態である。一実施形態では、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、結晶形態である。一実施形態では、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドのアモルファスまたは結晶性の臭化水素酸塩は、式(I)の化合物
【化37】
である。
【0304】
一実施形態では、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン(tetrahydroaphthalen)-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩は、式(II)の化合物
【化38】
である。
【0305】
一実施形態では、結晶形態は、形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態F’、形態G、形態H、形態H’、形態J、形態K、形態L、形態Mおよび形態Nからなる群から選択される。一実施形態では、結晶形態は、形態Aである。
【0306】
一部の実施形態では、結晶形態は、D[V,0.10]、D[V,0.50]、D[V,0.90]およびD[4,3]からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの粒子パラメータを有する形態Aである。他の実施形態では、結晶形態は、D[V,0.10]、D[V,0.50]、D[V,0.90]およびD[4,3]からなる群から選択される、2つまたは2つより多くの粒子パラメータを有する形態Aである。
【0307】
本明細書に記載されている実施形態はそれぞれ、組み合わされた実施形態と矛盾しない、本明細書に記載されている任意の他の実施形態と組み合わせることができる。
【0308】
他の実施形態では、結晶形態は、約0.5μm~約15μm;約0.5μm~約10μm;約0.5μm~約5μm;約1μm~約15μm;約1μm~約10μm;約1μm~約7.5μm;約1μm~約5μm;約2μm~約10μm;約2μm~約7.5μm;約2μm~約5μm;約3μm~約10μm;約3μm~約7.5μm;または約3μm~約5μmのD[V,0.10]を有する形態Aである。他の実施形態では、結晶形態は、15μm未満;12.5μm未満;10μm未満;9μm未満;8μm未満;7μm未満;6μm未満;5μm未満;4μm未満;または3μm未満のD[V,0.10]を有する形態Aである。
【0309】
他の実施形態では、結晶形態は、約2μm~約30μm;2μm~約20μm;約2μm~約15μm;約2μm~約10μm;約5μm~約30μm;約5μm~約25μm;約5μm~約20μm;約5μm~約15μm;約5μm~約10μm;約7.5μm~約30μm;約7.5μm~約25μm;約7.5μm~約20μm;約7.5μm~約15μm;約7.5μm~約10μm;約10μm~約30μm;約10μm~約25μm;約10μm~約20μm;約10μm~約15μm;約12μm~約15μm;約15μm~約30μm;約15μm~約25μm;約15μm~約20μm;約20μm~約30μmのD[V,0.50]を有する形態Aである。他の実施形態では、結晶形態は、30μm未満;25μm未満;20μm未満;15μm未満;12.5μm未満;または10μm未満のD[V,0.50]を有する形態Aである。
【0310】
他の実施形態では、結晶形態は、約8μm~約600μm;約8μm~約575μm;約8μm~約550μm;約8μm~約525μm;約8μm~約500μm;約8μm~約475μm;約8μm~約450μm;約8μm~約425μm;約8μm~約400μm;約8μm~約375μm;約8μm~約350μm;約8μm~約325μm;約8μm~約300μm;約8μm~約275μm;約8μm~約250μm;約8μm~約225μm;約8μm~約200μm;約8μm~約175μm;約8μm~約150μm;約8μm~約175μm;約8μm~約150μm;約8μm~約125μm;約8μm~約100μm;約8μm~約75μm;約8μm~約50μm;約8μm~約40μm;約8μm~約30μm;約10μm~約600μm;約10μm~約575μm;約10μm~約550μm;約10μm~約525μm;約10μm~約500μm;約10μm~約475μm;約10μm~約450μm;約10μm~約425μm;約10μm~約400μm;約10μm~約375μm;約10μm~約350μm;約10μm~約325μm;約10μm~約300μm;約10μm~約275μm;約10μm~約250μm;約10μm~約225μm;約10μm~約200μm;約10μm~約175μm;約10μm~約150μm;約10μm~約125μm;約10μm~約100μm;約10μm~約75μm;約10μm~約60μm;約10μm~約50μm;約25μm~約600μm;約25μm~約575μm;約25μm~約550μm;約25μm~約525μm;約25μm~約500μm;約25μm~約475μm;約25μm~約450μm;約25μm~約425μm;約25μm~約400μm;約25μm~約375μm;約25μm~約350μm;約25μm~約325μm;約25μm~約300μm;約25μm~約275μm;約25μm~約250μm;約25μm~約225μm;約25μm~約200μm;約25μm~約175μm;約25μm~約150μm;約25μm~約125μm;約25μm~約100μm;約25μm~約75μm;約25μm~約50μm;約40μm~約600μm;約40μm~約575μm;約40μm~約550μm;約40μm~約525μm;約40μm~約500μm;約40μm~約475μm;約40μm~約450μm;約40μm~約425μm;約40μm~約400μm;約40μm~約375μm;約40μm~約350μm;約40μm~約325μm;約40μm~約300μm;約40μm~約275μm;約40μm~約250μm;約40μm~約225μm;約40μm~約200μm;約40μm~約175μm;約40μm~約150μm;約40μm~約125μm;約40μm~約100μm;約40μm~約75μm;約40μm~約50μm;約50μm~約600μm;約50μm~約575μm;約50μm~約550μm;約50μm~約525μm;約50μm~約500μm;約50μm~約475μm;約50μm~約450μm;約50μm~約425μm;約50μm~約400μm;約50μm~約375μm;約50μm~約350μm;約50μm~約325μm;約50μm~約300μm;約50μm~約275μm;約50μm~約250μm;約50μm~約225μm;約50μm~約200μm;約50μm~約175μm;約50μm~約150μm;約50μm~約125μm;約50μm~約100μm;約50μm~約75μm;約75μm~約600μm;約75μm~約575μm;約75μm~約550μm;約75μm~約525μm;約75μm~約500μm;約75μm~約475μm;約75μm~約450μm;約75μm~約425μm;約75μm~約400μm;約75μm~約375μm;約75μm~約350μm;約75μm~約325μm;約75μm~約300μm;約75μm~約275μm;約75μm~約250μm;約75μm~約225μm;約75μm~約200μm;約75μm~約175μm;約75μm~約150μm;約75μm~約125μm;約75μm~約100μm;約100μm~約600μm;約100μm~約575μm;約100μm~約550μm;約100μm~約525μm;約100μm~約500μm;約100μm~約475μm;約100μm~約450μm;約100μm~約425μm;約100μm~約400μm;約100μm~約375μm;約100μm~約350μm;約100μm~約325μm;約100μm~約300μm;約100μm~約275μm;約100μm~約250μm;約100μm~約225μm;約100μm~約200μm;約100μm~約175μm;約100μm~約150μm;約100μm~約125μm;約125μm~約600μm;約125μm~約575μm;約125μm~約550μm;約125μm~約525μm;約125μm~約500μm;約125μm~約475μm;約125μm~約450μm;約125μm~約425μm;約125μm~約400μm;約125μm~約375μm;約125μm~約350μm;約125μm~約325μm;約125μm~約300μm;約125μm~約275μm;約125μm~約250μm;約125μm~約225μm;約125μm~約200μm;約125μm~約175μm;約125μm~約150μm;約125μm~約600μm;約150μm~約575μm;約150μm~約550μm;約150μm~約525μm;約150μm~約500μm;約150μm~約475μm;約150μm~約450μm;約150μm~約425μm;約150μm~約400μm;約150μm~約375μm;約150μm~約350μm;約150μm~約325μm;約150μm~約300μm;約150μm~約275μm;約150μm~約250μm;約150μm~約225μm;約150μm~約200μm;約150μm~約175μm;約175μm~約600μm;約175μm~約575μm;約175μm~約550μm;約175μm~約525μm;約175μm~約500μm;約175μm~約475μm;約175μm~約450μm;約175μm~約425μm;約175μm~約400μm;約175μm~約375μm;約175μm~約350μm;約175μm~約325μm;約175μm~約300μm;約175μm~約275μm;約175μm~約250μm;約175μm~約225μm;約175μm~約200μm;約200μm~約600μm;約200μm~約575μm;約200μm~約550μm;約200μm~約525μm;約200μm~約500μm;約200μm~約475μm;約200μm~約450μm;約200μm~約425μm;約200μm~約400μm;約200μm~約375μm;約200μm~約350μm;約200μm~約325μm;約200μm~約300μm;約200μm~約275μm;約200μm~約250μm;約200μm~約225μm;約225μm~約600μm;約225μm~約575μm;約225μm~約550μm;約225μm~約525μm;約225μm~約500μm;約225μm~約475μm;約225μm~約450μm;約225μm~約425μm;約225μm~約400μm;約225μm~約375μm;約225μm~約350μm;約225μm~約325μm;約225μm~約300μm;約225μm~約275μm;約225μm~約250μm;約250μm~約600μm;約250μm~約575μm;約250μm~約550μm;約250μm~約525μm;約250μm~約500μm;約250μm~約475μm;約250μm~約450μm;約250μm~約425μm;約250μm~約400μm;約250μm~約375μm;約250μm~約350μm;約250μm~約325μm;約250μm~約300μm;約250μm~約275μm;約275μm~約600μm;約275μm~約575μm;約275μm~約550μm;約275μm~約525μm;約275μm~約500μm;約275μm~約475μm;約275μm~約450μm;約275μm~約425μm;約275μm~約400μm;約275μm~約375μm;約275μm~約350μm;約275μm~約325μm;約275μm~約300μm;約300μm~約600μm;約300μm~約575μm;約300μm~約550μm;約300μm~約525μm;約300μm~約500μm;約300μm~約475μm;約300μm~約450μm;約300μm~約425μm;約300μm~約400μm;約300μm~約375μm;約300μm~約350μm;約300μm~約325μm;約325μm~約600μm;約325μm~約575μm;約325μm~約550μm;約325μm~約525μm;約325μm~約500μm;約325μm~約475μm;約325μm~約450μm;約325μm~約425μm;約325μm~約400μm;約325μm~約375μm;約325μm~約350μm;約350μm~約600μm;約350μm~約575μm;約350μm~約550μm;約350μm~約525μm;約350μm~約500μm;約350μm~約475μm;約350μm~約450μm;約350μm~約425μm;約350μm~約400μm;約350μm~約375μm;約375μm~約600μm;約375μm~約575μm;約375μm~約550μm;約375μm~約525μm;約375μm~約500μm;約375μm~約475μm;約375μm~約450μm;約375μm~約425μm;約375μm~約400μm;約400μm~約600μm;約400μm~約575μm;約400μm~約550μm;約400μm~約525μm;約400μm~約500μm;約400μm~約475μm;約400μm~約450μm;約400μm~約425μm;約425μm~約600μm;約425μm~約575μm;約425μm~約550μm;約425μm~約525μm;約425μm~約500μm;約425μm~約475μm;約425μm~約450μm;約450μm~約600μm;約450μm~約575μm;約450μm~約550μm;約450μm~約525μm;約450μm~約500μm;約450μm~約475μm;約475μm~約600μm;約475μm~約575μm;約475μm~約550μm;約475μm~約525μm;約450μm~約500μm;約450μm~約475μm;約500μm~約600μm;約500μm~約575μm;約500μm~約550μm;約500μm~約525μm;約550μm~約600μm;約550μm~約575μm;または約575μm~約600μmのD[V,0.90]を有する形態Aである。他の実施形態では、結晶形態は、600μm未満、575μm未満、550μm未満、525μm未満、500μm未満、475μm未満、450μm未満、425μm未満、400μm未満、375μm未満、350μm未満、325μm未満、300μm未満、275μm未満、250μm未満、225μm未満、200μm未満、175μm未満;150μm未満;125μm未満;100μm未満;75μm未満;または50μm未満のD[V,0.90]を有する形態Aである。
【0311】
他の実施形態では、結晶形態は、約5μm~約200μm;約5μm~約175μm;約5μm~約150μm;約5μm~約125μm;約5μm~約100μm;約5μm~約75μm;約5μm~約50μm;約5μm~約40μm;約5μm~約25μm;約10μm~約200μm;約10μm~約175μm;約10μm~約150μm;約10μm~約125μm;約10μm~約100μm;約10μm~約75μm;約10μm~約50μm;約10μm~約40μm;約10μm~約25μm;約15μm~約200μm;約15μm~約175μm;約15μm~約150μm;約15μm~約125μm;約15μm~約100μm;約15μm~約75μm;約15μm~約50μm;約15μm~約40μm;約15μm~約25μm;約20μm~約200μm;約20μm~約175μm;約20μm~約150μm;約20μm~約125μm;約20μm~約100μm;約20μm~約75μm;約20μm~約50μm;約25μm~約200μm;約25μm~約175μm;約25μm~約150μm;約25μm~約125μm;約25μm~約100μm;約25μm~約75μm;約25μm~約50μm;約25μm~約40μm;約50μm~約200μm;約50μm~約175μm;約50μm~約150μm;約50μm~約125μm;約50μm~約100μm;約50μm~約75μm;約75μm~約200μm;約75μm~約175μm;約75μm~約150μm;約75μm~約125μm;約75μm~約100μm;約100μm~約200μm;約100μm~約175μm;約100μm~約150μm;約100μm~約125μm;約125μm~約200μm;約125μm~約175μm;約125μm~約150μm;約150μm~約200μm;約150μm~約175μm;または約175μm~約200μmのD[4,3]を有する形態Aである。他の実施形態では、結晶形態は、200μm未満;175μm未満;150μm未満;125μm未満;100μm未満;75μm未満;50μm;40μm未満;30μm未満;または25μm未満のD[4,3]を有する形態Aである。
【0312】
化合物1の臭化水素酸塩形態は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第7,795,447号に説明されている合成スキームに基づいて調製することができる。一部の実施形態では、所望の粒子サイズを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の特定の結晶形態またはアモルファス形態が、合成の生成物である。他の実施形態では、所望の粒子サイズを有する、特定の結晶性またはアモルファス性の臭化水素酸塩となる(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドは、合成後さらなる処理工程を使用して調製される。このような処理工程の例には、以下に限定されないが、再結晶、およびジェットミル粉砕などのミル粉砕が含まれる。
【0313】
一部の実施形態では、粒子サイズは、3.0barの分散圧でのレーザー回折(例えば、Sympatec HelosおよびQicPic)によって求められる。
【0314】
結晶性物質の粒子サイズは、レーザー回折法を使用して評価することができる。レーザー回折は、ISOおよびASTMを含む、標準法および指導機関によって認定されており、粒子サイズ分布を求めるために幅広く使用されている。評価を行う際に、ある範囲の角度で散乱するレーザー光をもたらすレーザービームに試料を通す。固定角度に配置した検出器が、その位置において散乱する光の強度を測定する。次に、数学モデル(MieまたはFraunhoffer理論)を適用して、粒子サイズ分布を生成する。
【0315】
粒子サイズは、圧縮空気を用いて乾燥試料粉末を分散させることによるレーザー回折(または、小角光散乱法)技法を使用して分析した。具体的には、粒子サイズ分布は、Vibri乾燥粉末フィーダーを装備したSympatec HELOS RODOSシステムを使用して分析した。粉末試料を0.5barの分散圧で分散させた。一部の例では、Aspirosマイクロ投与デバイスを使用し、粉末試料を0.2barの分散圧で分散させた。各試料の粒子サイズ範囲を覆うために好適なレンズを選択した。
【0316】
粒子サイズ決定では、メジアン値は、集団の半分がこの点より上に存在し、半分がこの点より下に存在する値として定義される。粒子サイズ分布に関すると、メジアンは、D50と呼ばれる。D50は、この直径より上半分および下半分で分布を分割するミクロンのサイズである。Dv50またはD[v,0.5]という表現は、時として、体積分布のメジアンに使用される。
【0317】
モードは、頻度分布のピークである。例えば、粒子が、一次粒子および凝集物として存在する場合、粒子分布は、1つより多いモードを含んでもよい。
【0318】
間隔は、時として、分布幅の測定値として使用され、(D[v,0.9]-D[v,0.1])/D[v,0.5]または(D90-D10)/D50の比として定義される。
【0319】
分布幅はまた、1つ、2つまたは好ましくは3つの値、通常、D10、D50およびD90のある組合せを引用することによって、特徴付けることができる。メジアンであるD50は、直径として上で定義されており、この場合、集団の半分がこの値未満にある。同様に、分布の90パーセントが、D90未満にあり、集団の10パーセントが、D10未満にある。
【0320】
用語D[4,3]とは、平均体積、または平均質量モーメントを指す。レーザー回折結果は、体積基準で報告されており、平均体積は、分布の中央点を定義するために使用することができる。D[4,3]値は、分布中の大きな粒子の存在に影響を受けやすい。
IV.医薬組成物
【0321】
式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、対象に、経口、非経口(皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内および注入技法など)、直腸、鼻内、局所または経皮(例えば、パッチ剤の使用による)経路により投与されてもよい。一実施形態では、式(I)の化合物の結晶形態Aは、対象に、経口、非経口(皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内および注入技法など)、直腸、鼻内、局所または経皮(例えば、パッチ剤の使用による)経路により投与されてもよい。
【0322】
一実施形態では、本医薬組成物は、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aを含む。一実施形態では、本医薬組成物は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多く、ならびに薬学的に許容される担体を含む経口錠剤である。一実施形態では、錠剤は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを約25mg~約400mg含む。一実施形態では、錠剤は、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を、形態A~Nまたはアモルファスの1つまたは1つより多くとして、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mgまたは約400mg含む。一実施形態では、錠剤は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くである、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を約50mg含む。一実施形態では、錠剤は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くである、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩を約100mg含む。一実施形態では、錠剤は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを約150mg含む。
【0323】
経口投与に関すると、公知の担体を本医薬組成物に含むことができる。例えば、マイクロクリスタリンセルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウムおよびグリシンが、デンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、メチルセルロース、アルギン酸などの様々な崩壊剤と共に使用されてもよく、ポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチンおよびアカシアなどの造粒結合剤と一緒にしたある特定のシリケート複合体が、錠剤に含まれ得る。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの滑沢剤が、多くの場合、錠剤化目的で有用である。同様のタイプの固体組成物もまた、ゼラチンカプセル中の充填剤として使用されてもよい。これに関連して好ましい物質は、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールを含む。水性懸濁剤および/またはエリキシル剤が経口投与に望ましい場合、活性成分は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンおよびそれらの様々な類似の組合せ物などの希釈剤と共に、様々な甘味剤または着香剤、着色物質または染料、ならびにそうすることが望ましい場合、乳化剤および/または懸濁化剤と一緒にされてもよい。
【0324】
非経口投与の場合、化合物1を含有する溶液は、ゴマ油またはピーナッツ油のどちらか一方、水性プロピレングリコール中、または滅菌水もしくは生理食塩水中で調製することができる。水溶液剤は、必要な場合、好適に緩衝化されているべきであり(好ましくは、8より大きいpH)、液体希釈剤を、最初に、十分な生理食塩水またはグルコースと等張性にさせる。これらの水溶液剤は、静脈内注射目的に好適である。油性溶液剤は、関節内、筋肉内および皮下注射目的に好適である。これらすべての溶液剤の調製は、滅菌条件下で、当業者に周知の標準医薬品技法によって容易に行われる。
V.処置の方法
【0325】
式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、ヒトを含めた生物におけるNotchシグナル伝達経路をモジュレートまたは阻害するために使用することができる。Notchシグナル伝達は、様々なヒト腫瘍(以下に限定されないが、乳房、前立腺、膵臓およびT細胞急性リンパ芽球性白血病を含む)において向上することが多い。
【0326】
したがって、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、以下に限定されないが、類腱腫瘍、多発性骨髄腫、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病を含めた、腫瘍またはがんを有する対象を処置するために投与することができる。一実施形態では、式(I)の化合物の結晶形態Aは、以下に限定されないが、類腱腫瘍、多発性骨髄腫、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病を含めた、腫瘍またはがんを有する対象を処置するために投与することができる。一実施形態では、式(I)の化合物の結晶形態Aおよび薬学的に許容される担体は、以下に限定されないが、類腱腫瘍、多発性骨髄腫、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病を含めた、腫瘍またはがんを有する対象を処置するために投与することができる。一実施形態では、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、類腱腫瘍を含めた腫瘍を処置するために投与することができる。一実施形態では、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、Notch経路遺伝子に変異を有するがんを処置するために投与することができる。一実施形態では、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、多発性骨髄腫を処置するために投与することができる。式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、腺様嚢胞癌を処置するために投与することができる。式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態は、T細胞急性リンパ芽球性白血病を処置するために投与することができる。
【0327】
一実施形態では、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くが、1日あたり、約0.1mg~約1000mgの範囲の用量で投与される。一実施形態では、対象は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを1日あたり、約50mg~約500mg投与される。別の実施形態では、対象は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを、1日あたり、約100mg~約400mg投与される。別の実施形態では、対象は、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを、1日あたり、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mgまたは約400mg投与される。合計の1日分用量は、単回用量として、または分割用量(すなわち、1日あたり、1回、2回、3回または4回分の用量)として提供され得る。一実施形態では、合計の1日分用量は、2回分の用量として供給される。例えば、300mgまたは200mgとなる合計の1日分用量を、それぞれ、150mgまたは100mgとなる2つの個別の用量として対象に投与することができる。一実施形態では、式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nおよびアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くを50mg含む錠剤を3錠、1日2回、または1日あたり200mgの用量を、式(I)または(II)の形態A~Nおよびアモルファス化合物1のうちの1つまたは1つより多くを50mg含む錠剤を2錠として、1日2回対象に投与することができる。
【0328】
一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置するための、上で議論した式(I)または式(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くの使用に関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置するための、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aの使用に関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置するための、上で議論した医薬組成物に関する。一実施形態では、使用は、類腱腫瘍を処置するためである。一実施形態では、使用は、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択されるがんを処置するためである。
【0329】
一態様では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法に使用するための、上で議論した式(I)または(II)である(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の形態A~Nまたはアモルファス形態のうちの1つまたは1つより多くに関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法に使用するための、式(I)の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態Aに関する。一実施形態では、本開示は、腫瘍またはがんを処置する方法において使用するための、上で議論した医薬組成物に関する。一実施形態では、使用は、類腱腫瘍を処置するためである。一実施形態では、使用は、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択されるがんを処置するためである。
【実施例】
【0330】
【0331】
B.実験方法
(実施例1)
近似的な動力学的溶解度
【0332】
秤量した物質の試料を、周囲温度で一定分量の指定溶媒で処理した。試料は、通常、添加間に音波処理し、溶解を促進させた。完全な溶解は、目視検査により観察した。溶解度は、完全溶解を達成するために添加した溶媒の総量に基づいて計算し、溶媒添加の漸増および溶解の固有の動力学のために、報告されている値よりも大きくなることがある。溶解が観察されなかった場合、値は、「未満」と報告する。溶解が、溶媒の最初の添加時に観察された場合、値は、「より高い」と報告する。表1は、(s)-2-(((s)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-n-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1h-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの二臭化水素酸塩の動力学的溶解度を示す。
【表1-1】
【表1-2】
(実施例2)
安定な形態および水和物のスクリーニング
【0333】
方法a:粉砕実験
【0334】
(s)-2-(((s)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-n-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1h-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの二臭化水素酸塩の試料を、指定溶媒系中で、周囲温度または設定温度において粉砕した。およそ24時間後、0.45μmのナイロンフィルターを装備したeppendorf遠心管を使用する遠心分離によって固体を単離した。次に、合計で約1週間、および3週間、新しい溶媒中で撹拌を継続し、この後、固体を上記の通り単離し、偏光下で観察し、XRPDによって分析した。
【0335】
方法b:平衡溶解度試験
【0336】
単離した固体の平衡溶解度は、以下の通り、重量により求めた。3週間スラリーにしたものからの母液の測定した一定分量を、予め秤量したアルミニウム製TGAパンに入れた。続いて、溶媒を周囲条件下、または真空を使用して蒸発させた。残留固体を秤量した。
【0337】
表2は、安定形態および水和物のスクリーニングの結果を示す。
【表2-1】
【表2-2】
(実施例3)
多形スクリーニング
【0338】
特に明記しない限り、(s)-2-(((s)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-n-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1h-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの二臭化水素酸塩を出発物質として使用した。この検討で生成した物質を選択した実験に利用した。
【0339】
出発物質に結晶化技法を施し、これを以下に要約する。固体は、通常、吸引ろ過によって単離し、偏光下で観察し、XRPDによって分析した。
【0340】
方法a:摩砕実験:
【0341】
固体を少量の溶媒と一緒にし、めのう製ミル粉砕容器に移した。めのう製ボールを加え、レッチェミルに容器を取り付けた。試料を通常、30Hzで20分間のサイクルを1回、または再充填のどちらかでミル粉砕し、このサイクルをさらに20分間、繰り返した。
【0342】
方法b:スラリー実験
【0343】
固体は、指定溶媒中で懸濁させた。次に、懸濁液を周囲温度または設定温度で撹拌した。所与の量の時間の後に固体を単離した。
【0344】
方法c:溶媒/抗溶媒沈殿
【0345】
出発物質の溶液を周囲温度または高温で調製し、0.2μmのナイロンフィルターを使用してろ過した。次に、それらを高温で適切な抗溶媒と混合した。固体が観察されなかった場合、試料を周囲温度もしくは周囲温度未満まで冷却するか、または他の結晶化技法を適用するかのどちらか一方とした。
【0346】
方法d:粉砕沈殿
【0347】
出発物質の溶液を指定溶媒中、高温で調製し、0.2μmのナイロンフィルターにより温時ろ過し、ドライアイス/アセトン浴または水/氷浴上で予め冷却した適切な抗溶媒に入れた。固体が沈殿した場合、それらの固体をまだ冷たい間に、吸引ろ過によって直ちに単離した。溶液が濁りのない状態にある場合、この試料を周囲温度未満で維持するか、またはさらなる結晶化技法を適用したかのどちらかとした。
【0348】
方法e:冷却実験
【0349】
加熱用ホットプレートを使用して、出発物質の溶液を指定溶媒中、高温で調製した。これらの溶液を、通常、0.2μmのナイロンフィルターにより温時ろ過し、温かい受けバイアルに入れた。このバイアルを、衝突冷却(CC)のため、周囲温度未満浴(通常、ドライアイス/アセトン)に迅速に移送するか、急冷(FC)のため温かい場所から取り出すか、または徐冷(SC)を可能にするよう加熱の電源をオフにするかのいずれかとした。固体が沈殿した場合、それらの固体を吸引ろ過によって冷却単離した。溶液が濁りのない状態にある場合、この試料を周囲温度未満で維持するか、またはさらなる結晶化技法を適用したかのどちらか一方とした。
【0350】
方法f:溶媒蒸発実験
【0351】
出発物質の溶液は、急速溶媒蒸発(FE)のため開口バイアルから、または遅い溶媒蒸発(SE)のため、ピンホールを有するアルミニウムホイルで覆われたバイアルから、周囲温度または高温で部分的に溶媒蒸発させるか、または乾固するまで溶媒蒸発させた。溶媒蒸発の前に、0.2μmのナイロンフィルターを使用して、溶液を周囲温度または高温でろ過した。
【0352】
方法g:液-気拡散実験
【0353】
出発物質の溶液を周囲温度で調製し、0.2μmのナイロンフィルターに通してろ過し、受けバイアルに入れた。次に、開口バイアルを適切な抗溶媒を有する二次容器に入れた。容器を密閉し、周囲条件で静置した。
【0354】
方法h:蒸気応力実験
【0355】
出発物質の固体をバイアルに移し、このバイアルを適切な抗溶媒を有する二次容器に蓋をしないで置いた。二次容器を密封し、周囲条件または準周囲条件で静置した。
【0356】
方法i:低い相対湿度応力実験
【0357】
出発物質の固体をバイアルに移し、このバイアルを、蓋をしないで、P2O5を含有するRHジャーに入れた。それを指定期間、周囲温度に維持した。
【0358】
方法j:乾燥実験
【0359】
出発物質の固体を、指定期間、周囲温度において、または減圧下で、設定温度において乾燥した。
【0360】
表3は、(s)-2-(((s)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-n-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1h-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの二臭化水素酸塩の多形スクリーニング結果をまとめている。
【表3-1】
【表3-2】
【0361】
表4は、X線アモルファス物質から開始した、(s)-2-(((s)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-n-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1h-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの二臭化水素酸塩の多形スクリーニング結果をまとめている。
【表4】
(実施例4)
X線アモルファス物質の調製
【0362】
出発物質の溶液を周囲温度においてジオキサン/水(50/50)中で調製し、ろ過して丸底フラスコに入れた。このフラスコをドライアイス/アセトン浴に浸けて、溶液を凍結した。一旦、凍結すると、フラスコを2日間、およそ-50℃で凍結乾燥器に取り付けた。
(実施例5)
選択した物質の調製
【0363】
表5は、選択した物質に関する調製条件をまとめている。
【表5-1】
【表5-2】
【0364】
表6は、選択した物質の乾燥条件をまとめている。
【表6】
(実施例6)
相互変換実験
【0365】
出発物質は、形態Aを除いて、およそ1日間、45℃の真空オーブンの中で乾燥した。指定溶媒系中の形態Aの飽和溶液を調製し、乾燥物質の種晶および形態Aの種晶を加えた。試料をおよそ1週間、周囲温度で密封したバイアル中で撹拌した。
【0366】
表7は、相互変換実験の結果をまとめている。
【表7】
(実施例7)
単結晶の成長実験
【0367】
以下の結晶化技法を使用して形態Aの試料を処理した。結晶化を誘発する試みでは、形態Aの種晶を選択した実験に加えた。
【0368】
方法a:溶媒蒸発/体積低下実験
【0369】
出発物質の溶液を、急速溶媒蒸発(FE)のため開口バイアルから、または遅い溶媒蒸発(SE)のため、緩く蓋をしたバイアルまたはピンホールを有するアルミニウムホイルで覆ったバイアルから、周囲温度または高温で部分的に溶媒蒸発させるか、または乾固するまで溶媒蒸発させた。溶媒蒸発の前に、0.2μmのナイロンフィルターを使用して、溶液を周囲温度または高温でろ過した。
【0370】
方法b:液-気および液-液拡散実験
【0371】
出発物質の溶液を指定溶媒中、周囲温度で調製し、通常、0.2μmのナイロンフィルターを使用してろ過した。液気拡散(LVD)に関しては、ろ過済み溶液を含むバイアルを適切な抗溶媒を有する二次容器に入れて、周囲温度または周囲温度未満で静置した。液-液拡散(LLD)に関しては、試験物質の溶液を指定溶媒に慎重に接触させて、周囲温度または周囲温度未満で静置した。
【0372】
方法c:冷却実験
【0373】
加熱用ホットプレートを使用して、出発物質の溶液を高温で調製した。次に、この溶液を0.2μmのナイロンフィルターを使用して温時ろ過し、加熱源上に放置して、設定温度(SC)までゆっくりと冷却した。指定期間の後、この溶液を周囲温度未満までさらに冷却した。
【0374】
表8は、形態Aに関する、単結晶成長結果をまとめている。
【表8】
(実施例8)
X線粉末回折(XRPD)
【0375】
方法a:透過幾何学
【0376】
XRPDパターンは、Optix長ファインフォーカスソースを使用して発生させたCu照射の入射ビームを使用する、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計を用いて収集した。楕円傾斜型多層ミラーを使用して、Cu KαX線を試験体に通過させて、検出器表面に焦点化した。分析前に、ケイ素試験体(NIST SRM 640dまたは640e)を分析し、Si 111のピークの観察位置が、NISTによる認証位置と一致していることを確認した。試料の試験体を、3μmの厚みのフィルムの間に挟んで、透過幾何学で分析した。ビーム停止、短い散乱防止エクステンション(antiscatter extension)および散乱防止ナイフエッジを使用して、空気により発生するバックグラウンドを最小限にした。入射ビームおよび回折したビームにソラースリットを使用して、軸発散に起因する広がりを最小限にした。回折パターンは、試験体から240mmに位置する走査型位置高感度検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して収集した。
【0377】
方法b.反射幾何学
【0378】
XRPDパターンは、長ファインフォーカスソースおよびニッケルフィルターを使用して発生させたCu Kα照射の入射ビームを使用する、PANalytical X’Pert PRO MPD回折計を用いて収集した。回折計は、対称Bragg-Brentano幾何学を使用して構成した。分析前に、ケイ素試験体(NIST SRM 640dまたは640e)を分析し、Si 111ピークの観察位置が、NISTによる認証位置と一致していることを確認した。試料の試験体は、ケイ素のゼロバックグラウンド基材表面を中心にした薄い円形層として調製した。散乱防止スリット(SS)を使用して、空気によって発生するバックグラウンドを最小化した。入射ビームおよび回折したビームにソラースリットを使用して、軸発散に起因する広がりを最小限にした。回折パターンは、試料から240mmに位置する走査型位置高感度検出器(X’Celerator)およびData Collectorソフトウェアv.2.2bを使用して収集した。
(実施例9)
熱重量分析(TGA)
【0379】
TGA分析は、TA Instruments 2050またはDiscovery熱重量分析器を使用して行った。温度較正は、ニッケルおよびAlumel(商標)を使用して行った。各試料をアルミニウム製または白金製パンに置き、TG炉に挿入した。炉を窒素パージ下で加熱した。サーモグラム上の方法コードは、開始温度および終了温度、ならびに加熱速度の略称である。例えば、25-350-10は、「25℃から10℃/分で350℃まで」を意味する。
(実施例10)
示差走査熱量測定(DSC)
【0380】
DSCは、TA Instruments Q2000示差走査熱量測定器を使用して行った。温度較正は、NISTにより追跡可能なインジウム金属を使用して行った。試料をアルミニウム製DSCパン(T0C)に入れて、蓋で覆い、その重量を正確に記録した。試料用パンとして構成されている秤量済みアルミニウム製パンをセルの参照側に置いた。サーモグラム上の方法コードは、開始温度および終了温度、ならびに加熱速度の略称である。例えば、-30-250-10は、「-30℃から10℃/分で250℃まで」を意味する。
(実施例11)
熱重量-赤外分光法(TG-IR)
【0381】
熱重量赤外(TG-IR)分析は、Ever-Glo中/遠IR源、臭化カリウム(KBr)ビームスプリッタおよびテルル化カドミウム水銀(MCT-A)検出器を装備した、Magna-IR 560(登録商標)フーリエ変換赤外(FT-IR)分光光度計(Thermo Nicolet)にインターフェースしたTA Instruments熱重量(TG)分析器のモデル2050で行った。FT-IR波長の検証は、ポリスチレンを使用して行い、TG較正標準品は、ニッケルおよびAlumel(商標)とした。試料を白金製試料用パンに入れ、このパンをTG炉に挿入した。TG機器を最初に始動し、次いで、直ちに、FT-IR機器を始動した。TG機器は、それぞれ、パージおよびバランスのため、90cc/分および10cc/分のヘリウム流下で操作した。炉を20℃/分の速度で最終温度250℃までヘリウム下で加熱した。IRスペクトルは、およそ13分間、およそ32秒毎に収集した。IRスペクトルはそれぞれ、4cm-1のスペクトル分解能で収集した16回の同時走査を表す。揮発物は、高分解能Nicolet蒸気相スペクトルライブラリを検索して特定した。このライブラリからの検索は、非cGMPと考えられる。
(実施例12)
偏光光学顕微鏡検査(PLM)
【0382】
光学顕微鏡検査は、SPOT Insight(商標)カラーデジタルカメラを装備したLeica DM LP顕微鏡を使用して行った。通常、各試料をスライドガラスに置き、カバーガラスを試料の上に置き、キャピラリーによって1滴の鉱物油を試料に加えて覆った。各試料は、交差偏光器および一次赤色補償板を備える0.8~10.0倍対物レンズを使用して観察した。
(実施例14)
計算方法(指数付け)
【0383】
XRPDパターンの指数付けの成功は、その試料が、主に単結晶相からなることを示している。許容されるピーク位置と観察されたピークとの間の一致は、矛盾のない単位格子決定であることを示す。指数付けは、X’Pert High Score Plus 2.2a(2.2.1)およびTRIADS(商標)を使用して行った。この作業の範囲内での、暫定的な指数付けソリューションを確認するための分子充填の試みは行わなかった。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、結晶形態A;
b)
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態B;
c)
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態D;
d)
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態E;
e)
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F;
f)
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F’;
g)
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態G;
h)
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H;
i)
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H’;
j)
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態J;
k)
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態K;
l)
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態L;
m)
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態M;および
n)
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態N
からなる群から選択される、式(I)
【化39】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態。
【請求項2】
前記結晶形態が、8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする形態Aである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項3】
前記結晶形態Aが無水物である、請求項2に記載の結晶形態。
【請求項4】
結晶形態Aの融点が、約254℃である、請求項2または3に記載の結晶形態。
【請求項5】
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2および29.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、請求項2~4のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項6】
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、20.0±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2、29.3±0.2および32.5±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、請求項2~5のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項7】
形態Aが、
図1に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項8】
形態Aが、
図2に実質的に示されるTGAプロファイルを特徴とする、請求項2~7のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項9】
形態Aが、
図3に実質的に示されるDSCプロファイルを特徴とする、請求項2~8のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項10】
形態Aが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項2~9のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項11】
形態Aが、a値が約10.035Å、b値が約7.532Å、およびc値が約20.092Åの単位格子を有する、請求項2~10のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項12】
形態Aが、約1518.1Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項2~11のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項13】
前記形態Aが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項14】
前記形態Aが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項15】
前記形態Aが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項16】
前記形態Aが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項2~15のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項17】
前記結晶形態が、
図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Bである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項18】
前記形態Bが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項19】
前記形態Bが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項20】
前記形態Bが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項17に記載の結晶形態。
【請求項21】
前記形態Bが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項7~20のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項22】
前記結晶形態が、
図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Dである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項23】
形態Dが、a)~b):
a)
図12Aまたは
図12Bに実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図13の線Aまたは線Bに実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項22に記載の結晶形態。
【請求項24】
形態Dが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項22または23に記載の結晶形態。
【請求項25】
形態Dが、a値が約18.465Å、b値が約7.441Å、およびc値が約23.885Åの単位格子を有する、請求項22~24のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項26】
形態Dが、約3250.4Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項22~25のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項27】
前記TGAが、形態Dが約24℃~約109℃の間で約1.2~約2.5重量%の重量減少することを示す、請求項22~26のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項28】
形態Dが、約65℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項22~27のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項29】
前記形態Dが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項30】
前記形態Dが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項31】
前記形態Dが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項32】
前記形態Dが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項22~31のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項33】
前記結晶形態が、
図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Eである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項34】
形態Eが、a)~b):
a)
図15に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図16に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項33に記載の結晶形態。
【請求項35】
前記TGAが、形態Eが約28℃~約120℃の間に約8重量%の重量減少することを示す、請求項33または34に記載の結晶形態。
【請求項36】
形態Eが、約80℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項33~35のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項37】
前記形態Eが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項38】
前記形態Eが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項39】
前記形態Eが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項40】
前記形態Eが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項33~39のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項41】
前記結晶形態が、
図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Fである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項42】
前記形態Fが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項43】
前記形態Fが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項44】
前記形態Fが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項41に記載の結晶形態。
【請求項45】
前記形態Fが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項41~44のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項46】
前記結晶形態が、
図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態F’である、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項47】
形態F’が、a)~b):
a)
図19に実質的に示されるTGA;および
b)
図20に実質的に示されるDSC
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項46に記載の結晶形態。
【請求項48】
前記TGAが、形態F’が約24℃~約90℃の間で約12.6重量%の重量減少すること、および約97℃~約198℃の間に約15.6重量%の重量減少することを示す、請求項46または47に記載の結晶形態。
【請求項49】
前記形態F’が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項46~48のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項50】
前記形態F’が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項51】
前記形態F’が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項52】
前記形態F’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項46~51のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項53】
前記結晶形態が、
図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Gである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項54】
前記形態Gが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項55】
前記形態Gが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項56】
前記形態Gが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項53に記載の結晶形態。
【請求項57】
前記形態Gが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項53~56のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項58】
前記結晶形態が、
図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Hである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項59】
前記形態Hが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項60】
前記形態Hが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項61】
前記形態Hが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項58に記載の結晶形態。
【請求項62】
前記形態Hが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項58~61のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項63】
前記結晶形態が、
図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態H’である、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項64】
前記形態H’が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項65】
前記形態H’が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項66】
前記形態H’が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項63に記載の結晶形態。
【請求項67】
前記形態H’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項63~66のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項68】
前記結晶形態が、
図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Jである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項69】
前記形態Jが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項70】
前記形態Jが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項71】
前記形態Jが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項68に記載の結晶形態。
【請求項72】
前記形態Jが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項68~71のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項73】
前記結晶形態が、
図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Kである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項74】
前記形態Kが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項75】
前記形態Kが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項76】
前記形態Kが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項73に記載の結晶形態。
【請求項77】
前記形態Kが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項73~76のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項78】
前記結晶形態が、
図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Lである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項79】
形態Lが、a)~b):
a)
図27に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)
図28に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。請求項78に記載の結晶形態。
【請求項80】
形態Lが、約157℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項78または79に記載の結晶形態。
【請求項81】
前記形態Lが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項82】
前記形態Lが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項83】
前記形態Lが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項84】
前記形態Lが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項78~83のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項85】
前記結晶形態が、
図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Mである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項86】
前記形態Mが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項87】
前記形態Mが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項88】
前記形態Mが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項85に記載の結晶形態。
【請求項89】
前記形態Mが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項85~88のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項90】
前記結晶形態が、
図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Nである、請求項1に記載の結晶形態。
【請求項91】
前記形態Nが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項92】
前記形態Nが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項93】
前記形態Nが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項90に記載の結晶形態。
【請求項94】
前記形態Nが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項90~93のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項95】
式(II)
【化40】
(式中、nは、約1~3であり、形態Cは、
図5に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする)
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態C。
【請求項96】
形態Cが、a)~c):
a)
図6に実質的に示されるTGAプロファイル;
b)
図7に実質的に示されるDSCプロファイル;および
c)
図8~10からなる群から選択される図中に実質的に示されるTG-IR連携スペクトル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する、請求項95に記載の結晶形態。
【請求項97】
形態Cが、単純斜方晶系として指数付けされる単位格子を有する、請求項95または96に記載の結晶形態。
【請求項98】
形態Cが、a値が約7.491Å、b値が約10.353Å、およびc値が約48.790Åの単位格子を有する、請求項95~97のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項99】
形態Cが、約3783.9Å
3の体積を有する単位格子を有する、請求項95~98のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項100】
前記TGAが、形態Cが約60℃~約190℃の間に少なくとも8重量%の重量減少することを示す、請求項95~99のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項101】
形態Cが、約39℃において第1の吸熱事象、および約152℃において第2の吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、請求項95~100のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項102】
前記形態Cが、他の多形形態を実質的に含まない、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項103】
前記形態Cが、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項104】
前記形態Cが、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項105】
前記形態Cが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項95~104のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項106】
式(I)
【化41】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態。
【請求項107】
前記結晶形態が、
図31に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、請求項106に記載のアモルファス形態。
【請求項108】
前記アモルファス形態が、他の多形形態を実質的に含まない、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項109】
前記アモルファス形態が、少なくとも90%の多形純度を有する、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項110】
前記アモルファス形態が、少なくとも99%の多形純度を有する、請求項106または107に記載のアモルファス形態。
【請求項111】
前記アモルファス形態が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、請求項106または107のいずれか一項に記載の結晶形態。
【請求項112】
約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む組成物。
【請求項113】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、アモルファス形態である、請求項112に記載の組成物。
【請求項114】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、結晶形態である、請求項112に記載の組成物。
【請求項115】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(I)の化合物
【化42】
である、請求項114に記載の組成物。
【請求項116】
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(II)の化合物
【化43】
である、請求項114に記載の組成物。
【請求項117】
前記結晶形態が、形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態F’、形態G、形態H、形態H’、形態J、形態K、形態L、形態Mおよび形態Nからなる群から選択される、請求項115または116に記載の組成物。
【請求項118】
前記結晶形態が形態Aである、請求項117に記載の組成物。
【請求項119】
請求項1~116のいずれか一項に記載の形態または組成物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項120】
前記医薬組成物が、錠剤である、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項121】
前記医薬組成物が、約25mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項122】
前記医薬組成物が、約50mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項123】
前記医薬組成物が、約100mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項124】
前記医薬組成物が、約150mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項125】
このような処置を必要とする対象に
おける、腫瘍またはがんを処置するための、請求項119~124のいずれか一項に記載の医薬組成
物。
【請求項126】
前記腫瘍が類腱腫瘍である、請求項125に記載の
医薬組成物。
【請求項127】
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、請求項125に記載の
医薬組成物。
【請求項128】
前記がんが多発性骨髄腫である、請求項127に記載の
医薬組成物。
【請求項129】
前記がんが、Notch経路遺伝子に変異を有するがんである、請求項127に記載の
医薬組成物。
【請求項130】
前記がんが腺様嚢胞癌である、請求項127に記載の
医薬組成物。
【請求項131】
前記がんがT細胞急性リンパ芽球性白血病である、請求項127に記載の
医薬組成物。
【請求項132】
前記対象に、約50mg~約500mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項133】
前記対象に、約100mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項134】
前記対象に、約300mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項125~131のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項135】
前記対象に、約200mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、請求項123~131のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項136】
合計の1日分用量が、2回の個別の用量として供給される、請求項125~135のいずれか一項に記載の
医薬組成物。
【請求項137】
合計の1日分用量が、2回の個別の150mgの用量として供給される、請求項136に記載の
医薬組成物。
【請求項138】
合計の1日分用量が、2回の個別の100mgの用量として供給される、請求項136に記載の
医薬組成物。
【請求項139】
腫瘍またはがんを処置するための医薬の製造のための、請求項119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
【請求項140】
前記腫瘍が類腱腫瘍である、請求項139に記載の使用。
【請求項141】
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、請求項139に記載の使用。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0383
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0383】
XRPDパターンの指数付けの成功は、その試料が、主に単結晶相からなることを示している。許容されるピーク位置と観察されたピークとの間の一致は、矛盾のない単位格子決定であることを示す。指数付けは、X’Pert High Score Plus 2.2a(2.2.1)およびTRIADS(商標)を使用して行った。この作業の範囲内での、暫定的な指数付けソリューションを確認するための分子充填の試みは行わなかった。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
a)8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、結晶形態A;
b)図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態B;
c)図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態D;
d)図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態E;
e)図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F;
f)図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態F’;
g)図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態G;
h)図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H;
i)図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態H’;
j)図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態J;
k)図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態K;
l)図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態L;
m)図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態M;および
n)図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、結晶形態N
からなる群から選択される、式(I)
【化39】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態。
(項目2)
前記結晶形態が、8.8±0.2、9.8±0.2および23.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする形態Aである、項目1に記載の結晶形態。
(項目3)
前記結晶形態Aが無水物である、項目2に記載の結晶形態。
(項目4)
結晶形態Aの融点が、約254℃である、項目2または3に記載の結晶形態。
(項目5)
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2および29.3±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、項目2~4のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目6)
形態Aが、8.8±0.2、9.8±0.2、20.0±0.2、23.3±0.2、25.4±0.2、28.0±0.2、29.3±0.2および32.5±0.2度の2シータにピークを有するXRPDパターンを特徴とする、項目2~5のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目7)
形態Aが、図1に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、項目2~6のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目8)
形態Aが、図2に実質的に示されるTGAプロファイルを特徴とする、項目2~7のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目9)
形態Aが、図3に実質的に示されるDSCプロファイルを特徴とする、項目2~8のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目10)
形態Aが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、項目2~9のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目11)
形態Aが、a値が約10.035Å、b値が約7.532Å、およびc値が約20.092Åの単位格子を有する、項目2~10のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目12)
形態Aが、約1518.1Å
3
の体積を有する単位格子を有する、項目2~11のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目13)
前記形態Aが、他の多形形態を実質的に含まない、項目2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目14)
前記形態Aが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目15)
前記形態Aが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目2~12のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目16)
前記形態Aが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目2~15のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目17)
前記結晶形態が、図4に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Bである、項目1に記載の結晶形態。
(項目18)
前記形態Bが、他の多形形態を実質的に含まない、項目17に記載の結晶形態。
(項目19)
前記形態Bが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目17に記載の結晶形態。
(項目20)
前記形態Bが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目17に記載の結晶形態。
(項目21)
前記形態Bが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目7~20のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目22)
前記結晶形態が、図11に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする結晶形態Dである、項目1に記載の結晶形態。
(項目23)
形態Dが、a)~b):
a)図12Aまたは図12Bに実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)図13の線Aまたは線Bに実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。項目22に記載の結晶形態。
(項目24)
形態Dが、単純単斜晶系として指数付けされる単位格子を有する、項目22または23に記載の結晶形態。
(項目25)
形態Dが、a値が約18.465Å、b値が約7.441Å、およびc値が約23.885Åの単位格子を有する、項目22~24のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目26)
形態Dが、約3250.4Å
3
の体積を有する単位格子を有する、項目22~25のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目27)
前記TGAが、形態Dが約24℃~約109℃の間で約1.2~約2.5重量%の重量減少することを示す、項目22~26のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目28)
形態Dが、約65℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、項目22~27のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目29)
前記形態Dが、他の多形形態を実質的に含まない、項目22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目30)
前記形態Dが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目31)
前記形態Dが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目22~28のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目32)
前記形態Dが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目22~31のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目33)
前記結晶形態が、図14に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Eである、項目1に記載の結晶形態。
(項目34)
形態Eが、a)~b):
a)図15に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)図16に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。項目33に記載の結晶形態。
(項目35)
前記TGAが、形態Eが約28℃~約120℃の間に約8重量%の重量減少することを示す、項目33または34に記載の結晶形態。
(項目36)
形態Eが、約80℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、項目33~35のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目37)
前記形態Eが、他の多形形態を実質的に含まない、項目33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目38)
前記形態Eが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目39)
前記形態Eが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目33~36のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目40)
前記形態Eが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目33~39のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目41)
前記結晶形態が、図17に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Fである、項目1に記載の結晶形態。
(項目42)
前記形態Fが、他の多形形態を実質的に含まない、項目41に記載の結晶形態。
(項目43)
前記形態Fが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目41に記載の結晶形態。
(項目44)
前記形態Fが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目41に記載の結晶形態。
(項目45)
前記形態Fが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目41~44のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目46)
前記結晶形態が、図18に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態F’である、項目1に記載の結晶形態。
(項目47)
形態F’が、a)~b):
a)図19に実質的に示されるTGA;および
b)図20に実質的に示されるDSC
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。項目46に記載の結晶形態。
(項目48)
前記TGAが、形態F’が約24℃~約90℃の間で約12.6重量%の重量減少すること、および約97℃~約198℃の間に約15.6重量%の重量減少することを示す、項目46または47に記載の結晶形態。
(項目49)
前記形態F’が、他の多形形態を実質的に含まない、項目46~48のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目50)
前記形態F’が、少なくとも90%の多形純度を有する、項目46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目51)
前記形態F’が、少なくとも99%の多形純度を有する、項目46~49のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目52)
前記形態F’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目46~51のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目53)
前記結晶形態が、図21に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Gである、項目1に記載の結晶形態。
(項目54)
前記形態Gが、他の多形形態を実質的に含まない、項目53に記載の結晶形態。
(項目55)
前記形態Gが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目53に記載の結晶形態。
(項目56)
前記形態Gが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目53に記載の結晶形態。
(項目57)
前記形態Gが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目53~56のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目58)
前記結晶形態が、図22に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Hである、項目1に記載の結晶形態。
(項目59)
前記形態Hが、他の多形形態を実質的に含まない、項目58に記載の結晶形態。
(項目60)
前記形態Hが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目58に記載の結晶形態。
(項目61)
前記形態Hが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目58に記載の結晶形態。
(項目62)
前記形態Hが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目58~61のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目63)
前記結晶形態が、図23に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態H’である、項目1に記載の結晶形態。
(項目64)
前記形態H’が、他の多形形態を実質的に含まない、項目63に記載の結晶形態。
(項目65)
前記形態H’が、少なくとも90%の多形純度を有する、項目63に記載の結晶形態。
(項目66)
前記形態H’が、少なくとも99%の多形純度を有する、項目63に記載の結晶形態。
(項目67)
前記形態H’が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目63~66のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目68)
前記結晶形態が、図24に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Jである、項目1に記載の結晶形態。
(項目69)
前記形態Jが、他の多形形態を実質的に含まない、項目68に記載の結晶形態。
(項目70)
前記形態Jが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目68に記載の結晶形態。
(項目71)
前記形態Jが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目68に記載の結晶形態。
(項目72)
前記形態Jが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目68~71のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目73)
前記結晶形態が、図25に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Kである、項目1に記載の結晶形態。
(項目74)
前記形態Kが、他の多形形態を実質的に含まない、項目73に記載の結晶形態。
(項目75)
前記形態Kが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目73に記載の結晶形態。
(項目76)
前記形態Kが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目73に記載の結晶形態。
(項目77)
前記形態Kが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目73~76のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目78)
前記結晶形態が、図26に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Lである、項目1に記載の結晶形態。
(項目79)
形態Lが、a)~b):
a)図27に実質的に示されるTGAプロファイル;および
b)図28に実質的に示されるDSCプロファイル
のうちの1つまたは1つより多くを特徴とする。項目78に記載の結晶形態。
(項目80)
形態Lが、約157℃で吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、項目78または79に記載の結晶形態。
(項目81)
前記形態Lが、他の多形形態を実質的に含まない、項目78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目82)
前記形態Lが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目83)
前記形態Lが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目78~80のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目84)
前記形態Lが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目78~83のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目85)
前記結晶形態が、図29に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Mである、項目1に記載の結晶形態。
(項目86)
前記形態Mが、他の多形形態を実質的に含まない、項目85に記載の結晶形態。
(項目87)
前記形態Mが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目85に記載の結晶形態。
(項目88)
前記形態Mが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目85に記載の結晶形態。
(項目89)
前記形態Mが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目85~88のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目90)
前記結晶形態が、図30に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする形態Nである、項目1に記載の結晶形態。
(項目91)
前記形態Nが、他の多形形態を実質的に含まない、項目90に記載の結晶形態。
(項目92)
前記形態Nが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目90に記載の結晶形態。
(項目93)
前記形態Nが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目90に記載の結晶形態。
(項目94)
前記形態Nが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目90~93のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目95)
式(II)
【化40】
(式中、nは、約1~3であり、形態Cは、図5に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする)
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態C。
(項目96)
形態Cが、a)~c):
a)図6に実質的に示されるTGAプロファイル;
b)図7に実質的に示されるDSCプロファイル;および
c)図8~10からなる群から選択される図中に実質的に示されるTG-IR連携スペクトル
からなる群から選択される、1つまたは1つより多くの特徴を有する、項目95に記載の結晶形態。
(項目97)
形態Cが、単純斜方晶系として指数付けされる単位格子を有する、項目95または96に記載の結晶形態。
(項目98)
形態Cが、a値が約7.491Å、b値が約10.353Å、およびc値が約48.790Åの単位格子を有する、項目95~97のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目99)
形態Cが、約3783.9Å
3
の体積を有する単位格子を有する、項目95~98のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目100)
前記TGAが、形態Cが約60℃~約190℃の間に少なくとも8重量%の重量減少することを示す、項目95~99のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目101)
形態Cが、約39℃において第1の吸熱事象、および約152℃において第2の吸熱事象を有するDSCサーモグラムを示す、項目95~100のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目102)
前記形態Cが、他の多形形態を実質的に含まない、項目95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目103)
前記形態Cが、少なくとも90%の多形純度を有する、項目95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目104)
前記形態Cが、少なくとも99%の多形純度を有する、項目95~101のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目105)
前記形態Cが、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目95~104のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目106)
式(I)
【化41】
の(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩のアモルファス形態。
(項目107)
前記結晶形態が、図31に実質的に示されるXRPDパターンを特徴とする、項目106に記載のアモルファス形態。
(項目108)
前記アモルファス形態が、他の多形形態を実質的に含まない、項目106または107に記載のアモルファス形態。
(項目109)
前記アモルファス形態が、少なくとも90%の多形純度を有する、項目106または107に記載のアモルファス形態。
(項目110)
前記アモルファス形態が、少なくとも99%の多形純度を有する、項目106または107に記載のアモルファス形態。
(項目111)
前記アモルファス形態が、約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、項目106または107のいずれか一項に記載の結晶形態。
(項目112)
約0.5μm~約15μmの間のD[V,0.10]粒子サイズ、約2μm~約30μmの間のD[V,0.50]粒子サイズ、約8μm~約600μmの間のD[V,0.90]粒子サイズ、または約5μm~約200μmのD[4,3]粒子サイズのうちの1つまたは1つより多くを有する、(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの臭化水素酸塩の結晶形態またはアモルファス形態を含む組成物。
(項目113)
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、アモルファス形態である、項目112に記載の組成物。
(項目114)
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、結晶形態である、項目112に記載の組成物。
(項目115)
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(I)の化合物
【化42】
である、項目114に記載の組成物。
(項目116)
(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が、式(II)の化合物
【化43】
である、項目114に記載の組成物。
(項目117)
前記結晶形態が、形態A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態F’、形態G、形態H、形態H’、形態J、形態K、形態L、形態Mおよび形態Nからなる群から選択される、項目115または116に記載の組成物。
(項目118)
前記結晶形態が形態Aである、項目117に記載の組成物。
(項目119)
項目1~116のいずれか一項に記載の形態または組成物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
(項目120)
前記医薬組成物が、錠剤である、項目119に記載の医薬組成物。
(項目121)
前記医薬組成物が、約25mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、項目119に記載の医薬組成物。
(項目122)
前記医薬組成物が、約50mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、項目119に記載の医薬組成物。
(項目123)
前記医薬組成物が、約100mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、項目119に記載の医薬組成物。
(項目124)
前記医薬組成物が、約150mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩を含む、項目119に記載の医薬組成物。
(項目125)
このような処置を必要とする対象に、項目119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、腫瘍またはがんを処置する方法。
(項目126)
前記腫瘍が類腱腫瘍である、項目125に記載の方法。
(項目127)
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、項目125に記載の方法。
(項目128)
前記がんが多発性骨髄腫である、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記がんが、Notch経路遺伝子に変異を有するがんである、項目127に記載の方法。
(項目130)
前記がんが腺様嚢胞癌である、項目127に記載の方法。
(項目131)
前記がんがT細胞急性リンパ芽球性白血病である、項目127に記載の方法。
(項目132)
前記対象に、約50mg~約500mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、項目125~131のいずれか一項に記載の方法。
(項目133)
前記対象に、約100mg~約400mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、項目125~131のいずれか一項に記載の方法。
(項目134)
前記対象に、約300mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、項目125~131のいずれか一項に記載の方法。
(項目135)
前記対象に、約200mgの(S)-2-(((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドの前記臭化水素酸塩が毎日、投与される、項目123~131のいずれか一項に記載の方法。
(項目136)
合計の1日分用量が、2回の個別の用量として供給される、項目125~135のいずれか一項に記載の方法。
(項目137)
合計の1日分用量が、2回の個別の150mgの用量として供給される、項目136に記載の方法。
(項目138)
合計の1日分用量が、2回の個別の100mgの用量として供給される、項目136に記載の方法。
(項目139)
腫瘍またはがんを処置するための医薬の製造のための、項目119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
(項目140)
前記腫瘍が類腱腫瘍である、項目139に記載の使用。
(項目141)
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、項目139に記載の使用。
(項目142)
腫瘍またはがんを処置する方法に使用するための、項目119~124のいずれか一項に記載の医薬組成物。
(項目143)
前記腫瘍が類腱腫瘍である、項目142に記載の使用。
(項目144)
前記がんが、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異を有するがん、腺様嚢胞癌およびT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される、項目142に記載の使用。
【国際調査報告】