IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 維沃移動通信有限公司の特許一覧

特表2022-553521符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器
<>
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図1
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図2
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図3
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図4
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図5
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図6
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図7
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図8
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図9
  • 特表-符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(54)【発明の名称】符号化方法、復号方法、ユーザ機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0417 20170101AFI20221216BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20221216BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221216BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20221216BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221216BHJP
【FI】
H04B7/0417 100
H04W16/28 130
H04W28/04
H04W24/10
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522063
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2020121271
(87)【国際公開番号】W WO2021073578
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201910985280.9
(32)【優先日】2019-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、アン
(72)【発明者】
【氏名】スン、ポン
(72)【発明者】
【氏名】タムラカー、ラケシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
5K067KK03
(57)【要約】
本発明の実施例は通信の技術分野に関し、従来のCSI伝送プロセスに存在するPMIの精度が低いという問題を解決するために、符号化方法、復号方法及び機器を提供する。該方法は、ネットワーク機器へN個のPMIを報告するステップを含み、各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。本願はCSI伝送のシーンに応用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに応用される符号化方法であって、
ネットワーク機器へN個のプリコーディング行列インジケータPMIを報告するステップを含み、
各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、符号化方法。
【請求項2】
前記N個のPMIはL個の符号化モジュールに対応し、任意の符号化モジュールが前記N個のPMIのうちの少なくとも1つを得、
第1符号化モジュールは第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて符号化を行うものであり、
前記第1符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの1つであり、
前記第2符号化モジュールは前記第1符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールであり、Lは1より大きい正の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2符号化モジュールの符号化情報は、第1チャネルに対応するチャネル状態情報基準信号CSI-RS、前記第2符号化モジュールがPMIを計算した中間状態情報、前記CSI-RSの時間領域相関情報、前記CSI-RSの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1チャネルは前記第2符号化モジュールの対応するPMIに対応するチャネルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記L個の符号化モジュールのうち一部又は全ての符号化モジュールが異なる、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記L個の符号化モジュールのうち全て又は一部の符号化モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、前記L個の符号化モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク機器へN個のPMIを報告する前記ステップは、
第1符号化周期を開始してから、前記ネットワーク機器へ、前記第1符号化周期内に得られたN個のPMIを報告するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
さらに、
第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得るステップを含み、
前記第3符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの少なくとも1つであり、前記第1構成パラメータは、前記L個の符号化モジュール、前記L個の符号化モジュールの符号化順序、各符号化モジュールの最大符号化時間、前記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数M、前記符号化モジュールのPMIビット幅、前記第1符号化周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1符号化周期を開始する前記トリガ条件は、第2符号化周期内に前記UEが報告したPMIの累積数が前記数Mを超えたこと、前記UEが前記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、前記UEが前記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、前記UEが前記ネットワーク機器から確認情報ACKを連続して数回受信したこと、前記UEがビーム失敗を監視したこと、前記UEがセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1指示情報及び前記第2指示情報は前記UEが新たな符号化周期を開始することを指示するために用いられ、前記第2符号化周期は前記第1符号化周期の1つ前の符号化周期である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記チャネル状態が変化したことは、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、前記UEに要するサービス品質が変化したこと、前記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、前記UEが第2符号化周期で使用する構成情報、又は、前記UEが目標情報に基づいて特定したものであり、前記第2符号化周期は前記第1符号化周期の1つ前の符号化周期であり、前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境、前記UEに要するサービス品質、前記ネットワーク機器のハードウェア構成、前記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得る前記ステップの前に、さらに、
第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第3指示情報は前記第1構成パラメータを指示するために用いられる、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
第4符号化モジュールによる符号化が完了した後、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第4符号化モジュールは前記第3符号化モジュールの1つ前の符号化モジュールであり、前記第4符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの1つである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第3指示情報はさらに、前記第3符号化モジュールのPMIビット幅、前記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数という、前記第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの情報の少なくとも1つを変更することを指示するために用いられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
前記第1符号化周期を開始する前に、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第1構成パラメータは変更後の前記初期構成パラメータである、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記第3指示情報はさらに、前記L個の符号化モジュールに指示を出すための情報、前記第1符号化周期内に符号化を行う符号化モジュールの符号化順序を指示するための情報、符号化モジュールの最大符号化時間、前記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数、符号化モジュールのPMIビット幅、前記第1符号化周期を開始するトリガ条件という、前記第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの情報の少なくとも1つを変更することを指示するために用いられ、
前記第1構成パラメータは変更後の前記初期構成パラメータである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境は、前記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、前記UEの検知機器で得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で前記UEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、前記目標情報は前記UEで上位層シグナリングによって得られたものであり、
前記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、チャネル状態情報基準信号CSI-RS、復調基準信号DMRS、位相追跡基準信号PTRS、同期信号、物理ブロードキャストチャネルPBCHのうちの少なくとも1つをを含み、前記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、サウンディング基準信号SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、前記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、無線信号の見通し内伝搬LOS、無線信号の見通し外伝搬NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、前記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、前記第3情報は、前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、前記第4情報は、前記UEのアンテナ関連パラメータ、前記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置CPU、グラフィックスプロセッシングユニットGPU、ニューラルネットワーク処理装置NPUのうちの少なくとも1つを含み、前記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む、請求項10又は16に記載の方法。
【請求項18】
ネットワーク機器に応用される復号方法であって、
ユーザ機器UEから受信されたN個のプリコーディング行列インジケータPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、
各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、復号方法。
【請求項19】
UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得る前記ステップは、
Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、
任意の復号モジュールは前記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、Yは1より大きい正の整数であることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報及び/又は第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて復号を行うものであり、前記第1復号モジュールは前記Y個の復号モジュールのうちの1つであり、前記第2復号モジュールは前記第1復号モジュールより前の復号モジュールであり、前記第2符号化モジュールは前記第1復号モジュールの対応する符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第2復号モジュールの復号情報は、前記第2復号モジュールに対応する第3PMI、前記第2復号モジュールが前記第3PMIを復号した中間状態情報、前記第3PMIの時間領域相関情報、前記第3PMIの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記Y個の復号モジュールのうち全て又は一部の復号モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、前記Y個の復号モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得る前記ステップは、
第1復号周期を開始してから、前記第1復号周期内に、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含む、請求項18から23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得る前記ステップは、
第1構成パラメータに基づき、第3復号モジュールでPMI復号を行い、チャネル情報を得るステップを含み、
前記第3復号モジュールは前記Y個の復号モジュールのうちの少なくとも1つであり、前記第1構成パラメータは、前記Y個の復号モジュール、前記Y個の復号モジュールの復号順序、各復号モジュールの最大復号時間、前記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、前記復号モジュールのPMIビット幅、前記第1復号周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1復号周期を開始する前記トリガ条件は、
第2復号周期内に前記UEが報告したPMIの累積数が前記数Mを超えたこと、前記UEが前記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、前記UEが前記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、前記ネットワーク機器が前記UEへ確認情報ACKを連続して数回送信したこと、前記ネットワーク機器がビーム失敗を監視したこと、前記ネットワーク機器がセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1指示情報及び前記第2指示情報は前記ネットワーク機器が新たな復号周期を開始することを指示するために用いられ、前記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記チャネル状態が変化したことは、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、前記ネットワーク機器に要するサービス品質が変化したこと、前記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、前記UEが第2復号周期で使用する構成情報、又は、前記ネットワーク機器が目標情報に基づいて特定したものであり、前記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期であり、前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境、前記UEに要するサービス品質、前記ネットワーク機器のハードウェア構成、前記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
さらに、
第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第3指示情報は前記第1構成パラメータを指示するために用いられる、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
第4復号モジュールによる復号が完了した後、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第4復号モジュールは前記第3復号モジュールの1つ前の復号モジュールであり、前記第4復号モジュールは前記Y個の復号モジュールのうちの1つである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第3指示情報はさらに、前記第3復号モジュールのPMIビット幅、前記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数という、前記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの情報の少なくとも1つを変更することを指示するために用いられる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
前記第1復号周期を開始する前に、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第1構成パラメータは変更後の前記初期構成パラメータである、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記第3指示情報はさらに、前記Y個の復号モジュールに指示を出すための情報、前記第1復号周期内に復号を行う復号モジュールの復号順序を指示するための情報、復号モジュールの最大復号時間、前記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、復号モジュールのPMIビット幅、前記第1復号周期を開始するトリガ条件という、前記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられ、
前記第1構成パラメータは変更後の前記初期構成パラメータである、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境は、前記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、前記UEの検知機器で得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で前記UEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、前記目標情報は前記UEで上位層シグナリングによって得られたものであり、
前記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、チャネル状態情報基準信号CSI-RS、復調基準信号DMRS、位相追跡基準信号PTRS、同期信号、物理ブロードキャストチャネルPBCHのうちの少なくとも1つを含み、前記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、サウンディング基準信号SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、前記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、LOS、NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、前記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、前記第3情報は、前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、前記第4情報は、前記UEのアンテナ関連パラメータ、前記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置CPU、グラフィックスプロセッシングユニットGPU、ニューラルネットワーク処理装置NPUのうちの少なくとも1つを含み、前記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む、請求項28又は34に記載の方法。
【請求項36】
ネットワーク機器に応用される復号方法であって、
Y個の復号モジュールで、ユーザ機器UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、
任意の復号モジュールは前記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、
前記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、N、Yは1より大きい正の整数であることを特徴とする、復号方法。
【請求項37】
ネットワーク機器へN個のプリコーディング行列インジケータPMIを報告するための送信ユニットを含み、
各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、ユーザ機器UE。
【請求項38】
ユーザ機器UEから受信されたN個のプリコーディング行列インジケータPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るための復号ユニットを含み、
各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、ネットワーク機器。
【請求項39】
Y個の復号モジュールで、ユーザ機器UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るための復号ユニットを含み、
任意の復号モジュールは前記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、
前記Y個の復号モジュールのうちの一部又は全ての復号モジュールが異なり、N、Yは1より大きい正の整数であることを特徴とする、ネットワーク機器。
【請求項40】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に請求項1から17のいずれか1項に記載の符号化方法のステップを実現することを特徴とする、ユーザ機器UE。
【請求項41】
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に請求項18から35のいずれか1項又は請求項36に記載の復号方法のステップを実現することを特徴とする、ネットワーク機器。
【請求項42】
プロセッサにより実行される時、請求項1から17のいずれか1項に記載の符号化方法のステップ、又は、請求項18から35のいずれか1項又は請求項36に記載の復号方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されていることを特徴とする、コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信の技術分野に関し、特に符号化方法、復号方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
多入力多出力(multi-input multi-output,MIMO)システムについて、送信側機器はチャネル状態情報(channel state information,CSI)に基づいて信号の送信を最適化し、そのチャネル状態とのマッチング度を高めることができる。例えば、プリコーディング行列インジケータ(precoding matrix indicator,PMI)は固有ビームフォーミング(eigen beamforming)の実現に用いて、受信信号の強度を増大し又はセル間もしくはユーザ機器(user equipment,UE)間の干渉を抑制することができる。
【0003】
関連技術では、ネットワーク機器はUEから送信されたPMIを受信すると、該PMIに基づいてコードブックから該当する1つ又は複数のコードワードを探し出し、コードワード同士の組み合わせ情報を取得し、それにより該当するCSIを取得する。従来のコードブックは、Type Iコードブック及びType IIコードブックを含む。
【0004】
しかしながら、従来のコードブックはオーバーサンプリングされた2次元離散フーリエ変換ビーム(oversampled 2D DFT beam)を基礎として構築されるものであるため、コードブックを用いて送信側と受信側との間でCSIを伝送する際、チャネル特性が2次元離散フーリエ変換モデルに適合しないと、正確なPMIを得ることができず、さらに正確なCSIを得ることができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、従来のCSI伝送プロセスに存在するPMIの精度が低いという問題を解決するために、符号化方法、復号方法及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するために、本願は次のように実現される。
【0007】
第1態様において、本発明の実施例は、UEに応用される符号化方法であって、ネットワーク機器へN個のPMIを報告するステップを含み、各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である符号化方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用される復号方法であって、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である復号方法を提供する。
【0009】
第3態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用される復号方法であって、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、N、Yは1より大きい正の整数である復号方法を提供する。
【0010】
第4態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器へN個のPMIを報告する送信モジュールを含み、各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、第2PMIは第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であるUEを提供する。
【0011】
第5態様において、本発明の実施例は、ユーザ機器UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るための復号ユニットを含み、各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、第1PMIはN個のPMIのうちの1つであり、第2PMIは第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であるネットワーク機器を提供する。
【0012】
第6態様において、本発明の実施例は、ネットワーク機器に応用される復号方法であって、Y個の復号モジュールで、ユーザ機器UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るための復号ユニットを含み、任意の復号モジュールはN個のPMIのうちの少なくとも1つのPMIに対応し、Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、N、Yは1より大きい正の整数である復号方法を提供する。
【0013】
第7態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に第1態様に記載の符号化方法のステップを実現する端末機器を提供する。
【0014】
第8態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に第2態様に記載の復号方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0015】
第9態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に第2態様又は第3態様に記載の復号方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【0016】
第10態様において、本発明の実施例は、プロセッサにより実行される時に上記符号化方法及び復号方法に記載のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例において、UEはチャネルを符号化した後、得られたPMIに該PMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれ、つまり、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、本発明の実施例はチャネルを符号化する際、UEが前に符号化した他のチャネルのチャネル情報と組み合わせて符号化することにより、UEの符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施例に係る通信システムの可能な構成図である。
図2】本発明の実施例により提供される符号化方法のフローチャートである。
図3】本発明の実施例により提供される復号方法のフローチャート1である。
図4】本発明の実施例により提供される復号方法のフローチャート2である。
図5】本発明の実施例により提供される符号化モジュール及び復号モジュールの訓練方法のフローチャートである。
図6】本発明の実施例により提供される符号化及び復号方法のフローチャートである。
図7】本発明の実施例により提供されるUEの構成図である。
図8】本発明の実施例により提供されるネットワーク機器の構成図である。
図9】本発明の実施例により提供される端末機器のハードウェア構成図である。
図10】本発明の実施例により提供されるネットワーク機器のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0020】
説明すべきは、本明細書における「/」は又はを意味し、例えば、A/BはA又はBを表してもよく、本明細書における「及び/又は」は関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種の関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独して存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独して存在するという3種の場合を示してもよい点である。
【0021】
説明すべきは、本願の実施例の技術的解決手段を明確に説明するために、本願の実施例において、「第1」、「第2」等の用語を用いて機能又は役割が基本的に同じである同一又は類似の項目を区別し、当業者であれば、「第1」、「第2」等の用語は数量及び実行順序を限定するものではないことが理解される点である。例えば、第1符号化モジュール及び第2符号化モジュールは異なる符号化モジュールを区別するためのものであり、符号化モジュールの特定の順序を記述するものではない。
【0022】
説明すべきは、本発明の実施例において、「例示的」又は「例えば」等の用語は例、例証又は説明とすることを示すためのものである点である。本発明の実施例において「例示的」又は「例えば」と説明されるいなかる実施例又は設計案も他の実施例又は設計案より好ましい又は有利であると解釈されるべきではない。厳密に言えば、「例示的」又は「例えば」等の用語は具体的な形態で関連概念を示す目的で使用される。
【0023】
説明すべきは、本願の実施例において、「の(英語:of)」、「該当する(英語:corresponding,relevant)」及び「対応する(英語:corresponding)」は混じって使用される場合がある点であり、指摘すべきは、それらの違いを強調しない場合、それらが表す意味は一致する点である。本願の実施例における「複数」の意味は2つ又は2つ以上ということである。
【0024】
本発明により提供される技術的解決手段は様々な通信システム、例えば、5G通信システム、将来発展型システム又は種々の通信融合システム等に応用可能である。様々な応用シーン、例えば、マシンツーマシン(Machine to Machine,M2M)、D2M、マクロとマイクロ通信、拡張モバイルブロードバンド(enhance Mobile Broadband,eMBB)、超高信頼低遅延通信(ultra Reliable & Low Latency Communication,uRLLC)及び超大量端末通信(Massive Machine Type Communication,mMTC)等のシーンを含んでもよい。これらのシーンは、端末機器間の通信、又はネットワーク機器間の通信、又はネットワーク機器と端末機器との通信等のシーンを含むが、それらに限定されない。本発明の実施例は5G通信システムにおけるネットワーク機器と端末機器との通信、又は端末機器間の通信、又はネットワーク機器間の通信に応用可能である。
【0025】
図1は本発明の実施例に係る通信システムの可能な構成図を示す。図1に示すように、該通信システムは少なくとも1つのネットワーク機器100(図1では1つのみ示す)及び各ネットワーク機器100に接続される1つ又は複数の端末機器200を含む。
【0026】
そのうち、上記ネットワーク機器100は基地局、コアネットワークデバイス、送受信ポイント(Transmission and Reception Point,TRP)、中継局又はアクセスポイント等であってもよい。ネットワーク機器100はモバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communication,GSM(登録商標))又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)ネットワークにおける基地局トランシーバ(Base Transceiver Station,BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))におけるNB(NodeB)であってもよく、LTEにおけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)であってもよい。ネットワーク機器100はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)シーンにおける無線コントローラであってもよい。ネットワーク機器100は5G通信システムにおけるネットワーク機器又は将来発展型ネットワークにおけるネットワーク機器であってもよい。しかし、これらの用語は本発明を限定するものではない。
【0027】
端末機器200は無線端末機器でも有線端末機器でもよく、該無線端末機器はユーザに音声及び/又は他のサービスのデータ接続性を提供する装置、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、計算機器又は無線モデムに接続される他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来5Gネットワークにおける端末機器又は将来発展するPLMNネットワークにおける端末機器等であってもよい。無線端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)によって1つ又は複数のコアネットワークと通信可能であり、無線端末機器は、モバイル電話(又は「セルラ」電話と呼ばれ)及びモバイル端末機器を有するコンピュータ等のモバイル端末機器であってもよく、例えば、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する携帯型、ポータブル型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵の又は車載のモバイル装置、及び、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service,PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)基地局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)等の機器であってもよく、無線端末機器はモバイル機器、ユーザ機器(User Equipment,UE)、UE端末機器、アクセス端末機器、、無線通信機器、端末機器ユニット、端末機器基地局、移動局(Mobile Station)、モバイル(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、遠方局、遠隔端末機器(Remote Terminal)、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、ユーザエージェント(User Agent)、端末機器装置等であってもよい。一実施例として、本発明の実施例において、図1は携帯電話を例にして端末機器を示す。
【0028】
従来の通信技術では、正確なCSIがチャネル容量にとって非常に重要である。特にMIMOシステムについて、送信側機器はCSIに基づいて信号の送信を最適化し、チャネル状態とのマッチング度を高めることができる。したがって、多入力多出力技術が提案されて以来、CSI取得についての研究が盛んに行われている。具体的には、周波数分割複信(frequency division duplexing,FDD)システムのように、チャネル相互関係がない場合、SRSで特徴付けられるアップリンクチャネルは、ダウンリンクチャネルの情報を正確に知ることができず、このとき、チャネル状態情報基準信号(CSI reference singal,CSI-RS)をUEに送信することで、UEがCSI-RSに基づいてチャネル推定を行い、ダウンリンクチャネルの情報を取得し、その後、プロトコルで規定されたコードブックによって、PMIをネットワーク機器に伝送するようにする必要があり、それによって、ネットワーク機器はコードブック及びPMIに基づいてダウンリンクチャネルの情報を復元することができる。
【0029】
既存のコードブックはType Iコードブック及びType IIコードブックに分けられ、それらの核となる考えはいずれもoversampled 2D DFT beamに基づき、一定のルールでコードワードを人為的に構築し、その後、PMIのビット情報により、コードブック内のコードワードを指示し、さらに該当するチャネルベクトル又は行列を検索することである。具体的には、Type Iの単一パネルCSIコードブックにおけるプリコーディング行列WはW1及びW2という2つの行列の積で表してもよく、W1及びW2の情報がそれぞれ報告される。そのうち、W1は周波数に関係ない長期チャネル特性を表し、UEが報告バンド幅全体について1つのW1のみ報告するが、W2は周波数に関係ある短期チャネル特性を捕捉しようとし、UEがいずれのサブバンド幅についても1つのW2を報告するか、又はW2を報告しない。W1及びW2はoversampled 2D DFT beamからなる。また、Type IIとType Iは、Type Iが最終的に1つのbeamのみ報告するが、Type IIが最大4つの直交するbeamを報告する点で相違する。いずれのbeam、及び該beamの2つの偏波方向についても、報告されるPMIはそれに対応する1つの幅値(ブロードバンド及びサブバンド)及び1つの位相値(サブバンド)を提供する。このように、Type IIは主な伝搬経路及び対応する幅と位相を捕捉することで、より詳細なチャネル情報を提供する。当然ながら、Type IIのオーバーヘッドも一般にType Iより大きい。
【0030】
しかし、上記伝送方式でチャネル情報を伝送する時、従来のコードブックが固定型のコードブックであり、且つチャネル特性がoversampled 2D DFT beamに適合しないため、チャネル情報の伝送中に正確なCSIが取得できない。
【0031】
上記問題に対し、本発明の実施例は符号化方法、復号方法及び機器を提供し、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、UEはチャネルを得た後、符号化モジュールで該チャネルを符号化する際、該符号化モジュールより前の符号化モジュールの符号化情報と組み合わせてチャネルを符号化し、該前の符号化モジュールの符号化情報が補正情報を反映できるため、該符号化モジュールの符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
実施例1
【0032】
図2は本発明の実施例により提供される符号化方法のフローチャートを示し、図2に示すように、該方法はUEに応用され、
UEがネットワーク機器へN個のPMIを報告するステップ201を含んでもよい。
【0033】
それに応じて、相手側ネットワーク機器がN個のPMIを受信する。
【0034】
各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0035】
このように、UEはチャネルを符号化した後、得られたPMIに該PMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれ、つまり、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、本発明の実施例はチャネルを符号化する際、UEが前に符号化した他のチャネルのチャネル情報と組み合わせて符号化することにより、UEの符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
【0036】
選択的に、本発明の実施例において、上記N個のPMIはL個の符号化モジュールに対応し、任意の符号化モジュールが上記N個のPMIのうちの少なくとも1つを得、第1符号化モジュールは第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて符号化を行うものであり、上記第1符号化モジュールはL個の符号化モジュールのうちの1つであり、上記第2符号化モジュールは第1符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールであり、Lは1より大きい正の整数である。
【0037】
選択的に、本発明の実施例において、上記N個のPMIのうち任意のPMIは、第1符号化モジュールが第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて上記任意のPMIに対応するチャネルを符号化して得たものであり、上記第1符号化モジュールは上記任意のPMIに対応する符号化モジュールである。
【0038】
選択的に、本発明の実施例において、UEに使用されるL個の符号化モジュールとネットワーク機器に使用されるY個の復号モジュールとは対応してもよい。例えば、Lを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、UEは順に符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4という4つの符号化モジュールを使用し、これに応じて、Yが4となり、即ち、ネットワーク機器も順に復号モジュール1、復号モジュール2、復号モジュール3及び復号モジュール4という4つの復号モジュールを使用する。そのうち、上記符号化モジュール1と復号モジュール1は対応し、上記符号化モジュール2と復号モジュール2は対応し、上記符号化モジュール3と復号モジュール3は対応し、上記符号化モジュール4と復号モジュール4は対応する。
【0039】
選択的に、本発明の実施例において、UEに使用されるL個の符号化モジュールとネットワーク機器に使用されるY個の復号モジュールとは、完全には対応しなくてもよい。例えば、Lを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、UEは順に符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4という4つの符号化モジュールを使用し、これに応じて、Yが1となり、即ち、ネットワーク機器は、復号モジュール1という1つの復号モジュールを使用し、符号化モジュールが符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4の順に符号化を行う時、対応する復号モジュールは復号モジュール1を重複して使用して復号を行う。
【0040】
選択的に、本発明の実施例において、UEは該UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数を設定してもよく、UEは該UEが報告する最大PMI数に基づいて符号化モジュールの数Nを特定してもよい。また、符号化モジュールがニューラルネットワークからなる場合、ニューラルネットワークの訓練プロセスはUEが報告する最大PMI数に基づいて行ってもよい。
【0041】
選択的に、本発明の実施例において、上記符号化モジュールはコードブック、又はコードブック以外の他の符号化を行うことができる符号化モジュールを含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0042】
このように、該符号化モジュールはコードブック以外の他の形式のものとしてもよいため、従来技術において符号化するにはコードブックが必要であり、そしてコードブックの設計に基礎としての特定のアンテナモデル及びチャネルモデルが必要であること、即ち、上記コードブックの採用には、特定のアンテナモデルに適合する多入力多出力システムの採用が必要であり、ハードウェア機器の選択が柔軟でなく、しかも、実際のチャネルが想定のチャネルモデルに完全には適合しないことに比べ、本発明の実施例はコードブックを使用しなくてもチャネル伝送を実現でき、したがって、ハードウェア機器の特定構造による制約がなく、種々の多入力多出力システムとより柔軟に組み合わせて使用することができ、実際の複雑なチャネル環境により好適である。
【0043】
選択的に、本発明の実施例において、上記符号化モジュールはニューラルネットワークに基づいて訓練された符号化モジュールであってもよい。
【0044】
選択的に、本発明の実施例において、上記第2符号化モジュールの符号化情報は、第1チャネルに対応するCSI-RS、上記第2符号化モジュールがPMIを計算した中間状態情報、上記CSI-RSの時間領域相関情報、上記CSI-RSの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含む。上記第1チャネルは上記第2符号化モジュールの対応するPMIに対応するチャネルである。
【0045】
例示的に、符号化モジュールがニューラルネットワークに基づいて得られるものである場合、上記中間状態情報はニューラルネットワーク中間層の出力(活性化関数を経たもの又は経ていないもの)を指す。符号化モジュールがコードブックである場合、上記中間状態情報は2次元離散フーリエ変換ビーム/行列、及びその組み合わせと変換等の処理の中間結果を指す。上記処理は複数のビーム/行列の線形組み合わせ、積、クロネッカー積(kroneck積)、固有値分解等の操作、及びこれらの操作の組み合わせを含む。
【0046】
選択的に、本発明の実施例において、上記L個の符号化モジュールは同じ符号化モジュールである。例えば、Nを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、その使用の都度、番号1の符号化モジュールが使用される。
【0047】
選択的に、本発明の実施例において、上記L個の符号化モジュールのうち一部又は全ての符号化モジュールが異なる。
【0048】
例1:上記L個の符号化モジュールのうち一部の符号化モジュールが同じ符号化モジュールである。例えば、Nを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、番号1の符号化モジュール及び番号2の符号化モジュールがそれぞれ2回使用される。
【0049】
例2:上記L個の符号化モジュールがN個の異なる符号化モジュールである。Nを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、UEは順に符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4という4つの符号化モジュールを使用する。
【0050】
このように、UEは現在の応用シーンに応じて適切な符号化モジュールを柔軟に選択してチャネル情報を符号化することができ、固定の復号モジュールを使用して復号を行う従来のPMI符号化プロセスに比べ、UEのリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が向上する。
【0051】
選択的に、本発明の実施例において、上記L個の符号化モジュールのうち全て又は一部の符号化モジュールのPMIビット幅が同じ、又は、上記L個の符号化モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる。なお、同じ符号化モジュールのPMIビット幅は同じであっても異なってもよく、異なる符号化モジュールのPMIビット幅は同じであっても異なってもよいことに注意されたい。
【0052】
例示的に、任意の符号化モジュールに対し、UEはPMIビット幅の情報を一部のみ切り出すことで、符号化モジュールから出力されるPMIを一部のみ報告してもよい。このように、UEは現在の応用シーンに応じて符号化モジュールの異なるPMIビット幅を直接変えることができ、したがって、UEのリソースオーバーヘッドがさらに節約され、通信のエネルギー効率がさらに向上する。
【0053】
選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ201は、
UEが第1符号化周期を開始してから、上記ネットワーク機器へN個のPMIを報告するステップ201aを含んでもよい。
【0054】
例示的に、上記N個のPMIは上記第1符号化周期内に符号化される。
【0055】
選択的に、図2に示すように、上記ステップ201は、
UEが第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得るステップ201bを含んでもよい。
【0056】
例示的に、上記第3符号化モジュールは上記L個の符号化モジュールのうちの少なくとも1つである。
【0057】
例示的に、上記第1構成パラメータは、上記L個の符号化モジュール、上記L個の符号化モジュールの符号化順序、各符号化モジュールの最大符号化時間、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数、上記符号化モジュールのPMIビット幅、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0058】
例示的に、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件は、第2符号化周期内に上記UEが報告したPMIの累積数が上記数Mを超えたこと、上記UEが上記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、上記UEが上記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、上記UEが上記ネットワーク機器から確認情報ACKを連続して数回受信したこと、上記UEがビーム失敗を監視したこと、上記UEがセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0059】
例示的に、上記第1指示情報及び上記第2指示情報は上記UEが新たな符号化周期を開始することを指示するために用いられ、上記第2符号化周期は上記第1符号化周期の1つ前の符号化周期である。
【0060】
例示的に、上記チャネル状態が変化したことは、上記UEと上記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、上記UEに要するサービス品質が変化したこと、上記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0061】
例示的に、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したことは、CSI-RSリソースセット(resource set)の構成情報が変化したこと又は新たなCSI-RS resource setが使用されたこと、CSI-RSリソース(resource)の構成情報が変化したこと又は新たなCSI-RS resourceが使用されたことをいう。
【0062】
例示的に、上記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、上記UEが第2符号化周期で使用する構成情報、又は、上記UEが目標情報に基づいて特定したものであり、上記第2符号化周期は第1符号化周期の1つ前の符号化周期であり、上記目標情報は、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境、上記UEに要するサービス品質、上記ネットワーク機器のハードウェア構成、上記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0063】
一例において、上記第1構成パラメータは、UEがシグナリング(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)、メディアアクセス層制御ユニット(Media Access Control - Control Element,MAC CE)、アップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)のうちの1つ又は複数)によってネットワーク機器に報告したもの又はネットワーク機器がシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)のうちの1つ又は複数)によってUEに割り当てたものであってもよい。
【0064】
一例において、上記第1構成パラメータはプロトコルで規定されたデフォルト構成であってもよい。
【0065】
一例において、上記第1構成パラメータは、上記L個の符号化モジュールに指示を出すための情報、上記第1符号化周期内に符号化を行う符号化モジュールの符号化順序を指示するための情報、符号化モジュールの最大符号化時間を指示するための情報、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数を指示するための情報、符号化モジュールのPMIビット幅を指示するための情報、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件を指示するための情報である。例示的に、上記第1構成パラメータのうちの各指示情報は、UEがシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、UCIのうちの1つ又は複数)によってネットワーク機器に報告してもよく、又はネットワーク機器がシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、DCIのうちの1つ又は複数)によってUEに指示してもよい。
【0066】
例示的に、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境は、上記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、上記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、上記UEの検知機器で得らえたもの、又は、上記ネットワーク機器でUEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、上記目標情報はUEで上位層シグナリングによって得られたものである。上記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel,PDCCH)、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)、CSI-RS、復調基準信号(Demodulation Reference Sgnal,DMRS)、位相追跡基準信号(Phase Tracking Reference Signal,PTRS)、同期信号、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)のうちの少なくとも1つを含み、上記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel,PUSCH)、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)、サウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む。上記検知機器は、全地球測位システムGPS、ジャイロスコープ、UEの位置、移動、回転、遮蔽有無を検知する他のセンサのうちの少なくとも1つを含み、上記上位層シグナリングは、ネットワーク機器及びUEのハードウェア構成に関するシグナリング、ネットワーク機器からUEまでのチャネル環境に関するシグナリング、端末に要するサービス品質に関するシグナリングを指す。
【0067】
例示的に、上記目標情報は、UEと上記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含む。上記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、無線信号の見通し内伝搬(line of sight,LOS)、無線信号の見通し外伝搬(not line of sight,NLOS)、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、上記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、上記第3情報は、上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、上記第4情報は、上記UEのアンテナ関連パラメータ、上記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含む。
上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置(central processing unit,CPU)、グラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Uni,GPU)、ニューラルネットワーク処理装置(Natural Processing Unit,NPU)のうちの少なくとも1つを含み、上記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
説明すべきは、UEは上記第2チャネルのうちの1つ又は複数の組み合わせを検出することで、上記第1情報のうちの1つ又は複数を取得してもよく、及び/又は、ネットワーク機器は上記第3チャネルのうちの1つ又は複数の組み合わせを検出することで、上記第1情報のうちの1つ又は複数を取得してもよく、及び/又は、ネットワーク機器はUEから送信されたCSI報告によって第1情報内の送信電力、雑音電力及び干渉電力のうちの少なくとも1つを取得してもよく、及び/又は、UEは該UEの検知機器によって第1情報内のチャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度及び端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを取得してもよい点である。
【0069】
選択的に、本発明の実施例において、ステップ201bの前に、さらに、
UEが第3指示情報を取得するステップ201cを含む。
【0070】
上記第3指示情報は上記第1構成パラメータを指示するために用いられる。
【0071】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、第1構成パラメータに対応するパラメータ識別子を指示するために用いられる。例1:UEは第1構成パラメータを取得すると、該第3指示情報をネットワーク機器に報告し、それによって、ネットワーク機器は該第3指示情報に対応する第1構成パラメータのパラメータ識別子をインデックスとして、予め構成された1つ又は複数の構成パラメータから、対応する第1構成パラメータを取得することができる。例2:UEはネットワーク機器から第3指示情報を受信し、その後、該第3指示情報から第1構成パラメータのパラメータ識別子を取得し、次いで、該第1構成パラメータのパラメータ識別子をインデックスとして、予め構成された1つ又は複数の構成パラメータから、対応する第1構成パラメータを取得する。
【0072】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、各符号化モジュールの最大符号化時間、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数、上記符号化モジュールのPMIビット幅のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0073】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、第1構成パラメータのうちの各パラメータの変化幅を指示するために用いられる。
【0074】
説明すべきは、UE及びネットワーク機器が同時に第3指示情報を取得した場合、ネットワーク機器がUEに優先して第1構成パラメータを指示する点である。
【0075】
このように、UEは種々のパラメータ変化方式でUEの柔軟な選択をサポートすることで、異なる状況に応じて異なる変化方式を使用することができ、したがって、UEが符号化を行う時のリソースオーバーヘッドが大幅に節約され、符号化の効率が向上する。
【0076】
さらに選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ201cは、
UEが、第4符号化モジュールによる符号化が完了した後、第3指示情報を取得するステップ201c1を含んでもよい。
【0077】
上記第4符号化モジュールは上記第3符号化モジュールの1つ前の符号化モジュールであり、上記第4符号化モジュールは上記L個の符号化モジュールのうちの1つである。
【0078】
例示的に、上記第3指示情報はさらに、上記第3符号化モジュールのPMIビット幅、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数という、上記第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つの情報を変更することを指示するために用いられる。
【0079】
さらに選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ201cは、
UEが上記第1符号化周期を開始する前に、第3指示情報を取得するステップ201c2を含んでもよい。
【0080】
上記第1構成パラメータは変更後の上記第3符号化モジュールの初期構成パラメータである。
【0081】
例示的に、上記第3指示情報はさらに、上記第1符号化周期内に符号化を行う符号化モジュールの符号化順序、符号化モジュールの最大符号化時間、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数、符号化モジュールのPMIビット幅、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件という、上記第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられ、上記第1構成パラメータは変更後の第3符号化モジュールの初期構成パラメータである。
【0082】
本発明の実施例により提供される符号化方法は、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、UEがチャネルを取得した後、符号化モジュールで該チャネルを符号化する際、該符号化モジュールの1つ前の符号化モジュールの符号化情報と組み合わせてチャネルを符号化し、該1つ前の符号化モジュールの符号化情報が補正情報を反映できるため、該符号化モジュールの符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
実施例2
【0083】
図3は本発明の実施例により提供される復号方法のフローチャートを示し、図3に示すように、該復号方法はネットワーク機器に応用され、
ネットワーク機器がUEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップ301を含んでもよい。
【0084】
各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0085】
このように、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル復号を行う従来技術に比べ、本発明の実施例はPMIを復号する際、ネットワーク機器が受信したN個のPMIのうち任意のPMIに該任意のPMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれるため、ネットワーク機器がより正確なCSIを取得でき、通信のエネルギー効率が向上する。
【0086】
選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ301は、
ネットワーク機器がY個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップA1を含む。
【0087】
任意の復号モジュールは上記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、Yは1より大きい正の整数である。
【0088】
選択的に、本発明の実施例において、上記Y個の復号モジュールの全てが同じであってもよい。
【0089】
選択的に、本発明の実施例において、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なる。
【0090】
例1:上記Y個の復号モジュールのうち一部の符号化モジュールは同じ符号化モジュールである。例えば、Yを4と仮定すると、即ち、計4つの復号モジュールを使用すると、番号1の復号モジュール及び番号2の復号モジュールがそれぞれ2回使用される。
【0091】
例2:上記Y個の復号モジュールはN個の異なる復号モジュールである。Nを4と仮定すると、即ち、計4つの復号モジュールを使用すると、UEは順に復号モジュール1、復号モジュール2、復号モジュール3及び復号モジュール4という4つの符号化モジュールを使用する。
【0092】
このように、ネットワーク機器は現在の応用シーンに応じて適切な復号モジュールを柔軟に選択してPMIを符号化することができ、固定の復号モジュールを使用して復号を行う従来のPMI符号化プロセスに比べ、ネットワーク機器のリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が大幅に向上する。
【0093】
選択的に、本発明の実施例において、第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報及び/又は第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて復号を行うものであり、第1復号モジュールはY個の復号モジュールのうちの1つであり、第2復号モジュールは前記第1復号モジュールより前の復号モジュールであり、第2符号化モジュールは第1復号モジュールに対応する符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールである。
【0094】
選択的に、本発明の実施例において、上記第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報に基づいて上記任意のPMIを復号するものであり、上記第1復号モジュールは上記任意のPMIに対応する復号モジュールであり、上記第2復号モジュールは上記第1復号モジュールより前の復号モジュールである。
【0095】
選択的に、本発明の実施例において、ネットワーク機器に使用されるL個の符号化モジュールとネットワーク機器に使用されるY個の復号モジュールとは対応してもよい。例えば、Nを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、UEは順に符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4という4つの符号化モジュールを使用し、これに応じて、ネットワーク機器も順に復号モジュール1、復号モジュール2、復号モジュール3及び復号モジュール4という4つの復号モジュールを使用する。上記符号化モジュール1と復号モジュール1は対応し、上記符号化モジュール2と復号モジュール2は対応し、上記符号化モジュール3と復号モジュール3は対応し、上記符号化モジュール4と復号モジュール4は対応する。
【0096】
選択的に、本発明の実施例において、UEに使用されるL個の符号化モジュールとネットワーク機器に使用されるY個の復号モジュールとは完全には対応しなくてもよい。例えば、Lを4と仮定すると、即ち、計4つの符号化モジュールを使用すると、UEは順に符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4という4つの符号化モジュールを使用し、これに応じて、Yが1となり、即ち、ネットワーク機器は復号モジュール1という1つの復号モジュールを使用し、符号化モジュールが符号化モジュール1、符号化モジュール2、符号化モジュール3及び符号化モジュール4の順に符号化を行う時、対応する復号モジュールは復号モジュール1を重複して使用して復号を行う。
【0097】
説明すべきは、実施例1における第2符号化モジュールと実施例2における第2復号モジュールとは対応するモジュールであってもよく、対応しないモジュールであってもよい点である。
【0098】
選択的に、本発明の実施例において、ネットワーク機器は該ネットワーク機器が1つの復号周期内に受信する最大PMI数を設定してもよく、ネットワーク機器は該ネットワーク機器が報告する最大PMI数に基づいて復号モジュールの数Nを特定してもよい。また、復号モジュールがニューラルネットワークからなる場合、ニューラルネットワークの訓練プロセスはネットワーク機器が受信する最大PMI数に基づいて行ってもよい。
【0099】
選択的に、本発明の実施例において、上記第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報に基づいて上記任意のPMIを復号するものであり、上記第1復号モジュールは上記任意のPMIに対応する復号モジュールであり、上記第2復号モジュールは上記第1復号モジュールより前の復号モジュールである。
【0100】
選択的に、本発明の実施例において、上記符号化モジュールはコードブック、又はコードブック以外の復号を行うことができる他の復号モジュールを含んでもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0101】
このように、該復号モジュールはコードブック以外の他の形式のものであってもよいため、従来技術において復号するにはコードブックが必要であり、そしてコードブックの設計に基礎としての特定のアンテナモデルが必要であること、即ち、上記コードブックの採用には、特定のアンテナモデルに適合する多入力多出力システムの採用が必要であり、ハードウェア機器の選択が柔軟でないことに比べ、本発明の実施例はコードブックを使用しなくてもチャネル伝送を実現でき、したがって、ハードウェア機器の特定構造による制約がなく、種々の多入力多出力システムとより柔軟に組み合わせて使用することができる。
【0102】
選択的に、本発明の実施例において、上記復号モジュールはニューラルネットワークに基づいて訓練された復号モジュールであってもよい。
【0103】
選択的に、上記第2復号モジュールの復号情報は、上記第2復号モジュールに対応する第3PMI、上記第2復号モジュールが第3PMIを復号した中間状態情報、上記第3PMIの時間領域相関情報、上記第3PMIの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
例示的に、復号モジュールがニューラルネットワークに基づいて得られるものである場合、上記中間状態情報は、ニューラルネットワーク中間層の出力(活性化関数を経たもの又は経ていないもの)を指す。復号モジュールがコードブックである場合、上記中間状態情報は、2次元離散フーリエ変換ビーム/行列、及びその組み合わせと変換等の処理の中間結果を指す。上記処理は複数のビーム/行列の線形組み合わせ、積、kroneck積、固有値分解等の操作、及びこれらの操作の組み合わせを含む。
【0105】
選択的に、本発明の実施例において、上記Y個の復号モジュールのうち全て又は一部の復号モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、上記Y個の復号モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる。
【0106】
選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ301は、
ネットワーク機器が第1復号周期を開始してから、上記第1復号周期内に、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップ301aを含んでもよい。
【0107】
さらに選択的に、上記ステップ301は、
ネットワーク機器が第1構成パラメータに基づき、第3復号モジュールでPMI復号を行い、チャネル情報を得るステップ301bをさらに含んでもよい。
【0108】
上記第3復号モジュールはY個の復号モジュールのうちの少なくとも1つであり、上記第1構成パラメータは、Y個の復号モジュール、Y個の復号モジュールの復号順序、各復号モジュールの最大復号時間、UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、復号モジュールのPMIビット幅、第1復号周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0109】
例示的に、上記第1復号周期を開始する上記トリガ条件は、第2復号周期内に上記UEが報告したPMIの累積数が1つの復号周期内に受信した最大PMI数Mを超えたこと、上記UEがネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、上記UEがネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、上記ネットワーク機器がUEへACKを連続して数回送信したこと、上記ネットワーク機器がビーム失敗を監視したこと、上記ネットワーク機器がセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
例示的に、上記第1指示情報及び上記第2指示情報はネットワーク機器が新たな復号周期を開始することを指示するために用いられ、上記第2復号周期は第1復号周期の1つ前の復号周期である。
【0111】
例示的に、上記チャネル状態が変化したことは、上記UEと上記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、上記ネットワーク機器に要するサービス品質が変化したこと、上記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
なお、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したことは実施例1における説明を参照すればよく、ここでは説明を省略することに注意されたい。
【0113】
さらに選択的に、上記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、上記UEが第2復号周期で使用する構成情報、又は、上記ネットワーク機器が目標情報に基づいて特定したものであり、上記第2復号周期は第1復号周期の1つ前の復号周期であり、上記目標情報は、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境、上記UEに要するサービス品質、上記ネットワーク機器のハードウェア構成、上記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0114】
一例において、上記第1構成パラメータは、UEがシグナリング(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)、メディアアクセス層制御ユニット(Media Access Control - Control Element,MAC CE)、アップリンク制御情報(Uplink Control Information,UCI)のうちの1つ又は複数)によってネットワーク機器に報告したもの又はネットワーク機器がシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information,DCI)のうちの1つ又は複数)によってUEに割り当てたものであってもよい。
【0115】
一例において、上記第1構成パラメータはプロトコルで規定されたデフォルト構成であってもよい。
【0116】
一例において、上記第1構成パラメータは、上記Y個の復号モジュールに指示を出すための情報、上記第1復号周期内に復号を行う復号モジュールの復号順序を指示するための情報、復号モジュールの最大復号時間を指示するための情報、上記ネットワーク機器が1つの復号周期内に受信する最大PMI数を指示するための情報、復号モジュールのPMIビット幅を指示するための情報、上記第1復号周期を開始するトリガ条件を指示するための情報である。例示的に、上記第1構成パラメータのうちの各指示情報は、UEがシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、UCIのうちの1つ又は複数)によってネットワーク機器に報告してもよく、又はネットワーク機器がシグナリング(例えば、RRC、MAC CE、DCIのうちの1つ又は複数)によってUEに指示してもよい。
【0117】
なお、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境の関連記述及び説明は実施例1における説明を参照すればよく、ここでは説明を省略することに注意されたい。同様に、上記関連情報の関連記述及び説明は実施例1における説明を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0118】
選択的に、本発明の実施例において、ステップ301bの前に、さらに、
ネットワーク機器第3指示情報を取得するステップ301cを含む。
【0119】
上記第3指示情報は第1構成パラメータを指示するために用いられる。
【0120】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、第1構成パラメータに対応するパラメータ識別子を指示するために用いられる。例1:ネットワーク機器は第1構成パラメータを取得すると、該第3指示情報をUE機器に報告し、それによって、ネットワーク機器は該第3指示情報に対応する第1構成パラメータのパラメータ識別子をインデックスとして、予め構成された1つ又は複数の構成パラメータから、対応する第1構成パラメータを取得することができる。例2:ネットワーク機器はUE機器から第3指示情報を受信し、その後、該第3指示情報から第1構成パラメータのパラメータ識別子を取得し、次いで、該第1構成パラメータのパラメータ識別子をインデックスとして、予め構成された1つ又は複数の構成パラメータから、対応する第1構成パラメータを取得する。
【0121】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、各復号モジュールの最大復号時間、上記ネットワーク機器が1つの復号周期内に受信する最大PMI数、上記符号化モジュールのPMIビット幅のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0122】
例示的に、上記第3指示情報は具体的に、第1構成パラメータのうちの各パラメータの変化幅を指示するために用いられる。
【0123】
説明すべきは、UE及びネットワーク機器が同時に第3指示情報を取得した場合、ネットワーク機器がUEに優先して第1構成パラメータを指示する点である。
【0124】
このように、ネットワーク機器は様々なパラメータ変化方式でネットワーク機器の柔軟な選択をサポートすることで、異なる状況に応じて異なる変化方式を使用することができ、したがって、ネットワーク機器が復号を行う時のリソースオーバーヘッドが大幅に節約され、復号の効率が向上する。
【0125】
さらに選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ301cは、
ネットワーク機器が、第4復号モジュールによる復号が完了した後、第3指示情報を取得するステップ301c1を含んでもよい。
【0126】
上記第4復号モジュールは第3復号モジュールの1つ前の復号モジュールであり、上記第4復号モジュールはY個の復号モジュールのうちの1つである。
【0127】
例示的に、上記第3指示情報はさらに、上記第3復号モジュールのPMIビット幅、上記ネットワーク機器が1つの復号周期内に報告する最大PMI数という、上記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つの情報を変更することを指示するために用いられる。
【0128】
さらに選択的に、本発明の実施例において、上記ステップ301cは、
ネットワーク機器が上記第1復号周期を開始する前に、第3指示情報を取得するステップ301c2を含んでもよい。
【0129】
上記第1構成パラメータは変更後の上記第3復号モジュールの初期構成パラメータである。
【0130】
例示的に、上記第3指示情報はさらに、上記Y個の復号モジュールに指示を出すための情報、上記第1復号周期内に復号を行う復号モジュールの復号順序を指示するための情報、復号モジュールの最大復号時間、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、復号モジュールのPMIビット幅、上記第1復号周期を開始するトリガ条件という、第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられ、上記第1構成パラメータは変更後の上記第3復号モジュールの初期構成パラメータである。
【0131】
本発明の実施例により提供される復号方法は、ネットワーク機器がY個の復号モジュールでUEから受信されたN個のPMIを復号することでN個のチャネルのチャネル情報を得、各復号モジュールが少なくとも1つのPMIに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、つまり、ネットワーク機器が現在の応用シーンに応じて適切な復号モジュールを柔軟に選択してPMIを復号できるため、固定の復号モジュールで復号を行う従来のPMI復号プロセスに比べ、ネットワーク機器のリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が向上する。
実施例3
【0132】
図4は本発明の実施例により提供される復号方法のフローチャートを示し、図4に示すように、該復号方法はネットワーク機器に応用され、
ネットワーク機器がY個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップA2を含んでもよい。
【0133】
本発明の実施例において、上記Y個の復号モジュールのうち任意の復号モジュールは上記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、Yは1より大きい正の整数である。上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なる。
【0134】
説明すべきは、本実施例の復号モジュール及び復号方法についての関連説明及び関連記述は実施例2の復号モジュールについての説明(即ち、実施例2におけるステップA1以降の全ての内容)を参照すればよく、ここでは説明を省略する点である。
【0135】
本発明の実施例により提供される復号方法は、ネットワーク機器がY個の復号モジュールでUEから受信されたN個のPMIを復号することでN個のチャネルのチャネル情報を得、各復号モジュールが少なくとも1つのPMIに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、つまり、ネットワーク機器が現在の応用シーンに応じて適切な復号モジュールを柔軟に選択してPMIを復号できるため、固定の復号モジュールで復号を行う従来のPMI復号プロセスに比べ、ネットワーク機器のリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が向上する。
実施例4
【0136】
現在、学界では人工知能(Artificial Intelligence,AI)+CSIの対応する研究が既に行われている。ネットワーク機器及びUEはいずれもマッチするニューラルネットワークを使用し、UEはCSI-RSを受信すると、CSI-RSに対してチャネル推定を行い、その後、推定された結果をUE側ニューラルネットワークの出力とし、ニューラルネットワークの出力はPMIとなり、ネットワーク機器はPMIを受信すると、PMIをネットワーク機器側ニューラルネットワークの入力とし、ニューラルネットワークの入力は復元された情報のチャネル情報となり、それにより、ネットワーク機器側でCSIが取得される。ニューラルネットワークは、異なる時刻のニューラルネットワークが関連していない簡単なフィードフォワードネットワークがあるが、前の時刻の中間情報を利用しながら各時刻のニューラルネットワークが同じ係数を共有する長短期記憶(Long Short Term Memory,LSTM)ネットワークもある。
【0137】
本発明の実施例において、上記ニューラルネットワークは畳み込みニューロン等の特別なニューロンを含んでもよく、活性化関数はSigmoid、正規化線形ユニット(Rectified Linear Unit,ReLU)、漏れのある正規化線形ユニット(leaky Rectified Linear Unit、leaky ReLU)、双曲線正接関数(tanh)等であってもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0138】
しかし、上記伝送方式でチャネル情報を伝送する時、次の欠点がある。1、既存のAI+CSI技術は、プロトコルの影響を考慮した具体的な実行手段、例えばCSI測定、報告する具体的なフロー、ニューラルネットワークの具体的な訓練フロー等がない。2、長短期記憶(long short term memory,LSTM)ネットワークの各時刻のネットワークは1式のパラメータを共有し、柔軟性が低く、性能の向上が限られる。
【0139】
この問題を解決するために、本発明の実施例は符号化モジュール及び復号モジュールの訓練方法を提供する。
【0140】
1対の符号化モジュールと復号モジュールについて、図5に示すように、該符号化モジュールと復号モジュールの訓練方法はステップ401からステップ405を含んでもよい。
【0141】
ステップ401で、目標機器がPMI周期に従い、該PMI周期内にUEで得られたX個の第5チャネルを得る。
上記PMI周期は、1つの符号化モジュールが1回符号化を、対応する復号モジュールが1回復号を完了する総時間を含む。上記X個の第5チャネルは、UEが該PMIのフィードバック周期内に受信されたCSI-RSに対してチャネル推定を行って得たチャネルである。
【0142】
ステップ402で、目標機器がX個の第5チャネルを符号化モジュールの入力とし、該符号化モジュールでそれぞれ符号化した後、X個のPMIを得る。
例示的に、上記N個のPMIのうち任意のPMIは、現在の符号化モジュールが前の符号化モジュールの符号化情報に基づいて上記任意のPMIに対応する第5チャネルを符号化して得たものであり、上記現在の符号化モジュールは上記任意のPMIに対応する符号化モジュールであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0143】
ステップ403で、目標機器はX個のPMIを復号モジュールの入力とし、復号モジュールで復号した後、X個のチャネル情報Gを得る。
例示的に、上記X個のPMIのうち任意のPMIは、現在の復号モジュールが前の復号モジュールの復号情報に基づいて上記任意のPMIに対応する第5チャネルを復号して得たものであり、上記現在の復号モジュールは上記任意のPMIに対応する復号モジュールであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0144】
ステップ404で、目標チャネルが上記X個のチャネル情報Gと所望のX個の第5チャネルHとの間の相関又は誤差を計算する。
例示的に、上記ステップ404は次のステップ404a及び404bによって実現してもよい。
【0145】
ステップ404aで、目標機器が単一のリソースユニット(resource element,RE)及び単一のPMI周期内の相関結果で計算し、第1計算結果を得る。
上記第1計算結果は、GとHとの相関、上記Gと上記Hとの間の平均二乗誤差(Mean Squared Error,MSE)、上記Gと上記Hとの間の相互情報、上記Gと上記Hとの間のユークリッド距離、相関及び/又は誤差を反映する他のパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
ステップ404bで、目標機器が異なるRE及びPMI周期内の相関結果を統合し、第2計算結果を得る。
例示的に、上記第2計算結果は、算術平均、幾何平均、調和平均、二乗平均、加重平均、最小値最大化、最大値最小化という方法のうちの少なくとも1つで組み合わせることができる。計算対象は異なるRE及びPMI周期内の相関結果の全て又は一部であってもよい。
【0147】
ステップ405で、目標機器がX個のチャネル情報Gと所望のX個の第5チャネルHとの間の相関又は誤差に基づき、符号化モジュール及び復号モジュールの係数を訓練することで、UEがマッチする符号化モジュールを、ネットワーク機器がマッチする復号モジュールを使用するようにする。
【0148】
説明すべきは、上記訓練プロセスは、モジュール係数を直接チップに書き込むように、端末機器のネットワークへのアクセス前に行ってもよく、又はUEのネットワークへのアクセス後に、ネットワークと同期してリアルタイムに行ってもよい点である。端末機器がネットワークと共にリアルタイムに訓練される場合、端末機器はネットワークによってPMIを報告する際、第5チャネルHの完全な情報をネットワークに報告する。X個のPMI周期後、ネットワークはX個のチャネル情報Gと所望のX個の第5チャネルHとの間の相関又は誤差に基づき、復号モジュールのパラメータを訓練し、そしてネットワークは、端末機器が符号化モジュールのパラメータを訓練するために、復号モジュールから符号化モジュールに伝達された訓練関連情報を端末機器に送信する。
【0149】
本発明の実施例により提供される符号化モジュールと復号モジュールの訓練方法は、符号化モジュール及び復号モジュールに対してニューラルネットワーク訓練を行い、Gと所望のHとの間の相関及び誤差を得ることで、プロトコルの影響を考慮した上で、ニューラルネットワークに基づく具体的な訓練プロセスを提供し、且つ異なる時刻のLSTMネットワークについて、現在のシーンの変化に応じて符号化モジュール、復号モジュール及びその関連パラメータを柔軟に構成可能であり、AI+CSIの実行性能が大幅に増強し、ネットワークによるCSIの復元精度が向上し、端末及びネットワークのリソースオーバーヘッドが低減され、通信のエネルギー効率が向上する。
実施例5
【0150】
以下において、本発明の実施例により提供される符号化及び復号方法を具体例により説明する。
【0151】
具体的には、図6の符号化及び復号方法の模式図に示すように、L個の符号化モジュールは、符号化モジュール1から符号化モジュールNを含み、N個のチャネルはH1からHNを含み、N個のチャネルのチャネル情報は、G1からGNを含み、N個のPMIはPMI1からPMINを含む。
【0152】
説明すべきは、上記L個の符号化モジュールの具体的な構造及び/又はパラメータは同じであっても異なってもよく、Y個の復号モジュール内の具体的な構造及び/又はパラメータは少なくとも他の復号モジュールと異なる点である。また、UEに使用されるL個の符号化モジュールとネットワーク機器に使用されるY個の復号モジュールとは対応してもよく、つまり、各符号化モジュールに対応するH及びPMIと、対応する復号モジュールで得られたGとの間の番号は互いに対応し、例えば、符号化モジュール1に対応するH1及びPMI1と、復号モジュール1でPMI1を復号して得られたG1とは互いに対応し、符号化モジュール2に対応するH2及びPMI2と、復号モジュール2でPMI2を復号して得られたG2とは互いに対応する。
【0153】
例示的に、上記内容に基づき、該符号化及び復号方法は次のプロセスを含む。
1)1回目のPMI報告イベントにおいて、UEが現在のCSI-RSに対してチャネル推定を行い、チャネルH1を得、該チャネルH1を符号化モジュール1に入力して符号化し、PMI1を得る。続いて、UEが該PMI1をネットワーク機器に報告し、該ネットワーク機器がPMI1を復号モジュール1に入力して復号し、チャネル情報G1を得る。
2)2回目のPMI報告イベントにおいて、UEが現在のCSI-RSに対してチャネル推定を行い、チャネルH2を得、該チャネルH2及び符号化モジュール1の符号化情報1を符号化モジュール1に入力して符号化し、PMI2を得、このとき、得られたPMI2にH1とH2の混合情報が含まれている。続いて、UEが該PMI2をネットワーク機器に報告し、該ネットワーク機器がPMI1及び復号モジュール1の復号情報1を復号モジュール1に入力して復号し、チャネル情報G2を得る。
3)2回目のPMI報告イベント以降のN-2回目のPMI報告イベントにおける符号化及び復号プロセスは、上記2回目のPMI報告イベントの報告プロセスを参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0154】
例を挙げれば、N回目のPMI報告イベントにおいて、符号化モジュールNの入力はHNだけでなく、符号化モジュール1から符号化モジュールN-1のうちの少なくとも1つの符号化情報も含み、このとき得られたPMINは、複数のチャネルの混合情報を含んでいる。ネットワーク機器の復号モジュールがPMINを受信すると、復号モジュールは復号際、受信されたPMINだけでなく、復号モジュール1から復号モジュールN-1のうちの少なくとも1つの復号情報も復号し、このとき得られたGNは、複数のPMIの混合情報を含んでいる。
【0155】
説明すべきは、上記符号化モジュールの符号化情報は1つ前の符号化モジュールに限らず、前の全て又は一部の符号化モジュールの符号化情報であってもよい点である。これに応じて、上記復号モジュールの復号情報も、1つ前の復号モジュールの復号情報に限らず、前の全て又は一部の復号モジュールの復号情報であってもよい。
【0156】
例示的に、符号化モジュール及び復号モジュールがCSI伝送を開始する前に、先に符号化モジュール及び復号モジュールを訓練する。具体的には、ニューラルネットワークを訓練する際、図6に示す符号化及び復号プロセスに従い、H1からHNを順に符号化モジュール1から符号化モジュールNに入力し、順にPMI1からPMINを得る。PMI1からPMINを順に復号モジュール1から復号モジュールNに入力し、G1からGNを得る。続いて、GとHとの間の相関及び/又は誤差を計算する。
【0157】
例示を挙げれば、ニューラルネットワーク訓練の損失関数の一例は、Loss = 1 - (H0とG0、H1とG1、…、HNとGNの相関の二乗の平均)とし、上記計算式に基づいてGとHとの間の相関を算出する。その後、GとHとの間の相関に基づき、符号化モジュール及び復号モジュールのパラメータを訓練し最適化し、損失を徐々に減少させることができる。
実施例6
【0158】
図7は本発明の実施例により提供されるUEの可能な構成図であり、図7に示すように、該UE500は、ネットワーク機器へN個のPMIを報告するための送信ユニット501を含み、各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0159】
選択的に、上記N個のPMIはL個の符号化モジュールに対応し、任意の符号化モジュールが上記N個のPMIのうちの少なくとも1つを得、第1符号化モジュールは第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて符号化を行うものであり、上記第1符号化モジュールは上記L個の符号化モジュールのうちの1つであり、上記第2符号化モジュールは上記第1符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールであり、Lは1より大きい正の整数である。
【0160】
選択的に、上記第2符号化モジュールの符号化情報は、第1チャネルに対応するCSI-RS、第2符号化モジュールがPMIを計算した中間状態情報、該CSI-RSの時間領域相関情報、該CSI-RSの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含み、上記第1チャネルは第2符号化モジュールの対応するPMIに対応するチャネルである。
【0161】
選択的に、上記L個の符号化モジュールのうち一部又は全ての符号化モジュールが異なる。
【0162】
選択的に、上記L個の符号化モジュールのうち一部又は全ての符号化モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、上記L個の符号化モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる。
【0163】
選択的に、上記送信ユニット501は具体的に、第1符号化周期を開始してから、ネットワーク機器へN個のPMIを報告するために用いられ、N個のPMIは第1符号化周期内に得られたものである。
【0164】
選択的に、図7に示すように、該UE500はさらに、第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得るための符号化ユニット502を含み、上記第3符号化モジュールはL個の符号化モジュールのうちの少なくとも1つであり、上記第1構成パラメータは、上記L個の符号化モジュール、上記L個の符号化モジュールの符号化順序、各符号化モジュールの最大符号化時間、UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数M、上記符号化モジュールのPMIビット幅、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0165】
選択的に、上記第1符号化周期を開始する上記トリガ条件は、第2符号化周期内にUEが報告したPMIの累積数が数Mを超えたこと、UEがネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、UEがネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、UEがネットワーク機器からACKを連続して数回受信したこと、UEがビーム失敗を監視したこと、UEがセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、上記第1指示情報及び上記第2指示情報はUEが新たな符号化周期を開始することを指示するために用いられ、第2符号化周期は第1符号化周期の1つ前の符号化周期である。
【0166】
選択的に、上記チャネル状態が変化したことは、UEとネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、UEに要するサービス品質が変化したこと、UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0167】
選択的に、上記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、UEが第2符号化周期で使用する構成情報、又は、UEが目標情報に基づいて特定したものであり、上記第2符号化周期は第1符号化周期の1つ前の符号化周期であり、上記目標情報は、UEとネットワーク機器との間のチャネル環境、UEに要するサービス品質、ネットワーク機器のハードウェア構成、UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0168】
選択的に、図7に示すように、該UE500はさらに、第3指示情報を取得するための取得ユニット503を含み、上記第3指示情報は第1構成パラメータを指示するために用いられる。
【0169】
選択的に、上記取得ユニット503は具体的に、第4符号化モジュールによる符号化が完了した後、第3指示情報を取得するために用いられ、上記第4符号化モジュールは第3符号化モジュールの1つ前の符号化モジュールであり、上記第4符号化モジュールはL個の符号化モジュールのうちの1つである。
【0170】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、第3符号化モジュールのPMIビット幅、UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数という、第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つの情報を変更することを指示するために用いられる。
【0171】
選択的に、上記取得ユニット503は具体的に、第1符号化周期を開始する前に、第3指示情報を取得するために用いられ、上記第1構成パラメータは変更後の初期構成パラメータである。
【0172】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、上記L個の符号化モジュールに指示を出すための情報、上記第1符号化周期内に符号化を行う符号化モジュールの符号化順序を指示するための情報、符号化モジュールの最大符号化時間、上記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数、符号化モジュールのPMIビット幅、上記第1符号化周期を開始するトリガ条件という、上記第3符号化モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられ、上記第1構成パラメータは変更後の上記初期構成パラメータである。
【0173】
選択的に、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境は、UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、UEの検知機器で得られたもの、又は、ネットワーク機器でUEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、上記目標情報はUEで上位層シグナリングによって得られたものであり、上記第2チャネルは、PDCCH、PDSCH、CSI-RS、DMRS、PTRS、同期信号、PBCHのうちの少なくとも1つを含み、上記第3チャネルは、PUCCH、PUSCH、PRACH、SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む。
【0174】
選択的に、上記目標情報は、UEとネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、上記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、LOS、NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、上記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、上記第3情報は、ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、上記第4情報は、UEのアンテナ関連パラメータ、UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含み、UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む。
【0175】
本発明の実施例により提供されるUEは、チャネルを符号化した後、得られたPMIに該PMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれ、つまり、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、本発明の実施例はチャネルを符号化する際、UEが前に符号化した他のチャネルのチャネル情報と組み合わせて符号化することにより、UEの符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
【0176】
説明すべきは、図7に示すように、UE500に必ず含まれるモジュール、例えば送信ユニット501は、実線枠で示し、UE500に含まれてもなくてもよいモジュール、例えば取得ユニット503は、点線枠で示す点である。
【0177】
本発明の実施例により提供されるUE500は上記方法の実施例に示すプロセスを実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
実施例7
【0178】
図8は本発明の実施例により提供されるネットワーク機器の可能な構成図であり、図8に示すように、該ネットワーク機器600は、具体的にUEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられる復号ユニット601を含み、各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0179】
選択的に、上記復号ユニット601は具体的に、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられ、任意の復号モジュールは上記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、Yは1より大きい正の整数である。
【0180】
選択的に、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なる。
【0181】
選択的に、第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報及び/又は第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて復号を行うものであり、上記第1復号モジュールは上記Y個の復号モジュールのうちの1つであり、上記第2復号モジュールは上記第1復号モジュールより前の復号モジュールであり、上記第2符号化モジュールは上記第1復号モジュールの対応する符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールである。
【0182】
選択的に、上記第2復号モジュールの復号情報は、上記第2復号モジュールに対応する第3PMI、上記第2復号モジュールが上記第3PMIを復号した中間状態情報、上記第3PMIの時間領域相関情報、前記第3PMIの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
選択的に、上記Y個の復号モジュールのうち全て又は一部の復号モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、上記Y個の復号モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる。
【0184】
選択的に、上記復号ユニット601は具体的に、第1復号周期を開始してから、上記第1復号周期内に、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられる。
【0185】
選択的に、上記復号ユニット601は具体的に、第1構成パラメータに基づき、第3復号モジュールでPMI復号を行い、チャネル情報を得るために用いられ、上記第3復号モジュールは前記Y個の復号モジュールのうちの少なくとも1つであり、上記第1構成パラメータは、上記Y個の復号モジュール、上記Y個の復号モジュールの復号順序、各復号モジュールの最大復号時間、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、上記復号モジュールのPMIビット幅、上記第1復号周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0186】
選択的に、上記第1復号周期を開始する上記トリガ条件は、第2復号周期内に前記UEが報告したPMIの累積数が前記数Mを超えたこと、上記UEが前記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、上記UEが前記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、上記ネットワーク機器が前記UEへ確認情報ACKを連続して数回送信したこと、上記ネットワーク機器がビーム失敗を監視したこと、上記ネットワーク機器がセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、上記第1指示情報及び前記第2指示情報は上記ネットワーク機器が新たな復号周期を開始することを指示するために用いられ、上記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期である。
【0187】
選択的に、上記チャネル状態が変化したことは、上記UEと上記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、上記ネットワーク機器に要するサービス品質が変化したこと、上記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0188】
選択的に、上記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、上記UEが第2復号周期で使用する構成情報、又は、上記ネットワーク機器が目標情報に基づいて特定したものであり、上記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期であり、上記目標情報は、上記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境、上記UEに要するサービス品質、上記ネットワーク機器のハードウェア構成、上記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0189】
選択的に、図8に示すように、該ネットワーク機器はさらに、第3指示情報を取得するための取得ユニット602を含む。前記第3指示情報は前記第1構成パラメータを指示するために用いられる。
【0190】
選択的に、上記取得ユニット602は具体的に、第4復号モジュールによる復号が完了した後、第3指示情報を取得するために用いられる。上記第4復号モジュールは上記第3復号モジュールの1つ前の復号モジュールであり、上記第4復号モジュールは上記Y個の復号モジュールのうちの1つである。
【0191】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、上記第3復号モジュールのPMIビット幅、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数という、上記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つの情報を変更することを指示するために用いられる。
【0192】
選択的に、上記取得ユニット602は具体的に、上記第1復号周期を開始する前に、第3指示情報を取得するために用いられる。上記第1構成パラメータは変更後の上記初期構成パラメータである。
【0193】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、上記Y個の復号モジュールに指示を出すための情報、上記第1復号周期内に復号を行う復号モジュールの復号順序を指示するための情報、復号モジュールの最大復号時間、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、復号モジュールのPMIビット幅、上記第1復号周期を開始するトリガ条件という、上記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられる。上記第1構成パラメータは変更後の上記初期構成パラメータである。
【0194】
選択的に、上記UEとネットワーク機器との間のチャネル環境は、上記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、上記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、上記UEの検知機器で得られたもの、又は、上記ネットワーク機器で前記UEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、上記目標情報は前記UEで上位層シグナリングによって得られたものである。上記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、チャネル状態情報基準信号CSI-RS、復調基準信号DMRS、位相追跡基準信号PTRS、同期信号、物理ブロードキャストチャネルPBCHのうちの少なくとも1つを含み、前記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、サウンディング基準信号SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む。
【0195】
選択的に、前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、上記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、LOS、NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、上記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、上記第3情報は、上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、上記第4情報は、上記UEのアンテナ関連パラメータ、上記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置CPU、グラフィックスプロセッシングユニットGPU、ニューラルネットワーク処理装置NPUのうちの少なくとも1つを含み、上記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、上記UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む。
【0196】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル復号を行う従来技術に比べ、本発明の実施例がPMIを復号する時、ネットワーク機器に受信されたN個のPMIのうち任意のPMIに該任意のPMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれるため、ネットワーク機器がより正確なCSIを取得でき、通信のエネルギー効率が向上する。
【0197】
説明すべきは、図8に示すように、ネットワーク機器600に必ず含まれるモジュール、例えば復号ユニット601は、実線枠で示し、ネットワーク機器600に含まれてもなくてもよいモジュール、例えば取得ユニット602は、点線枠で示す点である。
【0198】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は上記方法の実施例に示すプロセスを実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
実施例8
【0199】
図8は本発明の実施例により提供されるネットワーク機器の可能な構成図であり、図8に示すように、該ネットワーク機器600は、具体的にY個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられる復号ユニット601を含み、任意の復号モジュールは上記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、Yは1より大きい正の整数である。
【0200】
選択的に、第1復号モジュールは第2復号モジュールの復号情報及び/又は第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて復号を行うものであり、上記第1復号モジュールは上記Y個の復号モジュールのうちの1つであり、上記第2復号モジュールは上記第1復号モジュールより前の復号モジュールであり、上記第2符号化モジュールは上記第1復号モジュールの対応する符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールである。
【0201】
選択的に、上記第2復号モジュールの復号情報は、上記第2復号モジュールに対応する第3PMI、上記第2復号モジュールが上記第3PMIを復号した中間状態情報、上記第3PMIの時間領域相関情報、前記第3PMIの周波数領域相関情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0202】
選択的に、上記Y個の復号モジュールのうち全て又は一部の復号モジュールのPMIビット幅が同じであり、又は、上記Y個の復号モジュールのPMIビット幅がいずれも異なる。
【0203】
選択的に、上記復号ユニット601は具体的に、第1復号周期を開始してから、上記第1復号周期内に、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられる。
【0204】
選択的に、上記復号ユニット601は具体的に、第1構成パラメータに基づき、第3復号モジュールでPMI復号を行い、チャネル情報を得るために用いられ、上記第3復号モジュールは前記Y個の復号モジュールのうちの少なくとも1つであり、上記第1構成パラメータは、上記Y個の復号モジュール、上記Y個の復号モジュールの復号順序、各復号モジュールの最大復号時間、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、上記復号モジュールのPMIビット幅、上記第1復号周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0205】
選択的に、上記第1復号周期を開始する上記トリガ条件は、第2復号周期内に前記UEが報告したPMIの累積数が前記数Mを超えたこと、上記UEが前記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、上記UEが前記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、上記ネットワーク機器が前記UEへ確認情報ACKを連続して数回送信したこと、上記ネットワーク機器がビーム失敗を監視したこと、上記ネットワーク機器がセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、上記第1指示情報及び前記第2指示情報は上記ネットワーク機器が新たな復号周期を開始することを指示するために用いられ、上記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期である。
【0206】
選択的に、上記チャネル状態が変化したことは、上記UEと上記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、上記ネットワーク機器に要するサービス品質が変化したこと、上記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、上記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む。
【0207】
選択的に、上記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、上記UEが第2復号周期で使用する構成情報、又は、上記ネットワーク機器が目標情報に基づいて特定したものであり、上記第2復号周期は前記第1復号周期の1つ前の復号周期であり、上記目標情報は、上記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境、上記UEに要するサービス品質、上記ネットワーク機器のハードウェア構成、上記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0208】
選択的に、図8に示すように、該ネットワーク機器はさらに、第3指示情報を取得するための取得ユニット602を含む。前記第3指示情報は前記第1構成パラメータを指示するために用いられる。
【0209】
選択的に、上記取得ユニット602は具体的に、第4復号モジュールによる復号が完了した後、第3指示情報を取得するために用いられる。上記第4復号モジュールは上記第3復号モジュールの1つ前の復号モジュールであり、上記第4復号モジュールは上記Y個の復号モジュールのうちの1つである。
【0210】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、上記第3復号モジュールのPMIビット幅、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数という、上記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つの情報を変更することを指示するために用いられる。
【0211】
選択的に、上記取得ユニット602は具体的に、上記第1復号周期を開始する前に、第3指示情報を取得するために用いられる。上記第1構成パラメータは変更後の上記初期構成パラメータである。
【0212】
選択的に、上記第3指示情報はさらに、上記Y個の復号モジュールに指示を出すための情報、上記第1復号周期内に復号を行う復号モジュールの復号順序を指示するための情報、復号モジュールの最大復号時間、上記UEが1つの復号周期内に報告する最大PMI数、復号モジュールのPMIビット幅、上記第1復号周期を開始するトリガ条件という、上記第3復号モジュールの初期構成パラメータのうちの少なくとも1つを変更することを指示するために用いられる。上記第1構成パラメータは変更後の上記初期構成パラメータである。
【0213】
選択的に、上記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境は、上記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、上記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、上記UEの検知機器で得られたもの、又は、上記ネットワーク機器で前記UEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、上記目標情報は前記UEで上位層シグナリングによって得られたものである。上記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、チャネル状態情報基準信号CSI-RS、復調基準信号DMRS、位相追跡基準信号PTRS、同期信号、物理ブロードキャストチャネルPBCHのうちの少なくとも1つを含み、前記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、サウンディング基準信号SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む。
【0214】
選択的に、前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、上記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、LOS、NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、上記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、上記第3情報は、上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、上記目標情報は、前記UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、上記第4情報は、上記UEのアンテナ関連パラメータ、上記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
上記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、上記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置CPU、グラフィックスプロセッシングユニットGPU、ニューラルネットワーク処理装置NPUのうちの少なくとも1つを含み、上記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、上記UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む。
【0215】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は、Y個の復号モジュールでUEから受信されたN個のPMIを復号することでN個のチャネルのチャネル情報を得、各復号モジュールが少なくとも1つのPMIに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、つまり、ネットワーク機器は現在の応用シーンに応じて適切な復号モジュールを柔軟に選択してPMIを復号することができ、固定の復号モジュールを使用して復号を行う従来のPMI復号プロセスに比べ、ネットワーク機器のリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が向上する。
【0216】
説明すべきは、図8に示すように、ネットワーク機器600に必ず含まれるモジュール、例えば復号ユニット601は、実線枠で示し、ネットワーク機器600に含まれてもなくてもよいモジュール、例えば取得ユニット602は、点線枠で示す点である。
【0217】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は上記方法の実施例に示すプロセスを実現することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
実施例9
【0218】
UEが端末機器であることを例にし、図9は本発明の各実施例を実現する端末機器のハードウェア構成図であり、該端末機器100は、高周波ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インタフェースユニット108、メモリ109、プロセッサ110、及び電源111等の部材を含むがそれらに限定されない。当業者であれば、図9に示す端末機器100の構造が端末機器を限定するものではなく、端末機器100は図示より多く又はより少ない部材を含んでもよく、又は何らかの部材もしくは異なる部材配置を組み合わせてもよいことが理解可能である。本発明の実施例において、端末機器100は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末機器、ウェアラブル機器、及び万歩計(登録商標)等を含むがそれらに限定されない。
【0219】
高周波ユニット101は、ネットワーク機器へN個のPMIを報告するために用いられ、各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0220】
本発明の実施例により提供される端末機器は、チャネルを符号化した後、得られたPMIに該PMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれ、つまり、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル符号化を行う従来技術に比べ、本発明の実施例はチャネルを符号化する際、端末機器が前に符号化した他のチャネルのチャネル情報と組み合わせて符号化することにより、端末機器の符号化精度が向上し、より高い精度のPMIが得られ、さらに正確なCSIが得られ、通信のエネルギー効率が向上する。
【0221】
なお、本発明の実施例において、高周波ユニット101は、情報の受送信又は通話プロセスでの信号の受送信に用いることができることを理解べきであり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ110で処理し、また、アップリンクのデータを基地局に送信する。通常、高周波ユニット101は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、受送信機、カプラー、低騒音増幅器、デュプレクサ等を含むがそれらに限定されない。また、高周波ユニット101はさらに、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することができる。
【0222】
端末機器100は、ネットワークモジュール102によって、例えば、電子メールの受送信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助けるように、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
【0223】
オーディオ出力ユニット103は、高周波ユニット101又はネットワークモジュール102が受信した又はメモリ109に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。且つ、オーディオ出力ユニット103は、端末機器100が実行する特定の機能に関するオーディオ出力(例えば、コール信号受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット103は、スピーカ、ブザー及び受話器等を含む。
【0224】
入力ユニット104は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット104は、ビデオキャプチャーモード又は画像キャプチャーモードで画像キャプチャー装置(例えば、カメラ)が取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)1041、及びマイクロホン1042を含んでもよい。処理された画像フレームは、表示ユニット106に表示することができる。グラフィックスプロセッシングユニット1041で処理された画像フレームは、メモリ109(又は他の記憶媒体)に記憶するか、又は高周波ユニット101もしくはネットワークモジュール102によって送信することができる。マイクロホン1042は、音声を受信することができ、且つこのような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話通話モードで、高周波ユニット101によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0225】
端末機器100は光センサ、運動センサ及び他のセンサのような少なくとも1つのセンサ105をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明暗に応じて表示パネル1061の輝度を調整することができる環境光センサと、端末機器100が耳に移動した時、表示パネル1061及び/又はバックライトを消すことができる近接センサと、を含む。運動センサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時に、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、画面の横縦の切り替え、関連するゲーム、磁力計姿勢校正)の認識、振動認識関連機能(例えば、万歩計(登録商標)、タップ)等に用いることができる。センサ105は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0226】
表示ユニット106は、ユーザが入力した情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット106は表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等の形態で表示パネル1061を構成することができる。
【0227】
ユーザ入力ユニット107は、入力される数字又は文字情報を受信するために、及び、端末機器100でのユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成するために用いることができる。具体的には、ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071はタッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラス等、あらゆる適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル1071上又はタッチパネル1071付近で行う操作)を収集可能であり、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出してタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してプロセッサ110に送信し、そして、プロセッサ110から送信された命令を受信して実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線及び弾性表面波等の様々な形態でタッチパネル1071を実現することができる。タッチパネル1071に加え、ユーザ入力ユニット107は他の入力機器1072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器1072は、物理キーボード、機能キー(例えば、音量制御キー、スイッチキー等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0228】
さらに、タッチパネル1071は、表示パネル1061を被覆してもよく、タッチパネル1071はその上又は付近でのタッチ操作を検出すると、それをプロセッサ110に伝送してタッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ110は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル1061で対応する視覚出力を提供する。図9において、タッチパネル1071と表示パネル1061は、2つの独立する部材として端末機器100の入力と出力機能を実現するが、何らかの実施例では、端末機器100の入力と出力機能を実現するように、タッチパネル1071と表示パネル1061を統合してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0229】
インタフェースユニット108は、外部装置と端末機器100を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドホンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリーカードポート、認識モジュールを備える装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インタフェースユニット108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信し、受信された入力を端末機器100内の1つ又は複数の部材に伝送するために、又は端末機器100と外部装置の間でデータを伝送するために用いることができる。
【0230】
メモリ109は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶可能なプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳等)等を記憶可能なデータ記憶領域と、を主に含んでもよい。また、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリーデバイス、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0231】
プロセッサ110は、端末機器100の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により端末機器100全体の各部分を接続するものであり、メモリ109内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させ又は実行し、及びメモリ109内に記憶されているデータを呼び出すことで、端末機器100の様々な機能及びデータ処理を実行し、それにより、端末機器100を全体的に監視する。プロセッサ110は、1つ又は複数の処理ユニットを含んでもよく、選択的に、プロセッサ110には、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとが統合されてもよい。上記モデムプロセッサはプロセッサ110に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0232】
端末機器100は各部材に給電する電源電源111(例えば、電池)をさらに含んでもよく、選択的に、電源111は、電源管理システムによってプロセッサ110に論理的に接続し、さらに電源管理システムによって充放電の管理、及び電力消費管理等の機能を実現してもよい。
【0233】
また、端末機器100は、図示されていないいくつかの機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
実施例10
【0234】
図10は本発明の実施例を実現するネットワーク機器のハードウェア構成図であり、該ネットワーク機器800は、プロセッサ801、送受信機802、メモリ803、ユーザインタフェース804及びバスインタフェースを含む。
【0235】
プロセッサ801は、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられ、各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、上記第1PMIは上記N個のPMIのうちの1つであり、上記第2PMIは上記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数である。
【0236】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は、チャネル情報及び固定コードブックのみを使用してチャネル復号を行う従来技術に比べ、本発明の実施例がPMIを復号する際、ネットワーク機器が受信したN個のPMIのうち任意のPMIに該任意のPMIより前の少なくとも1つのPMIのチャネル情報が含まれるため、ネットワーク機器がより正確なCSIを取得でき、通信のエネルギー効率が向上する。
【0237】
あるいは、
プロセッサ801は、Y個の復号モジュールで、UEから受信されたN個のPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るために用いられ、任意の復号モジュールは上記N個のPMIのうちの少なくとも1つに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なり、Yは1より大きい正の整数である。
【0238】
本発明の実施例により提供されるネットワーク機器は、Y個の復号モジュールでUEから受信されたN個のPMIを復号することでN個のチャネルのチャネル情報を得、各復号モジュールが少なくとも1つのPMIに対応し、上記Y個の復号モジュールのうち一部又は全ての復号モジュールが異なるため、つまり、ネットワーク機器が現在の応用シーンに応じて適切な復号モジュールを柔軟に選択してPMIを復号できるため、固定の復号モジュールを使用して復号を行う従来のPMI復号プロセスに比べ、ネットワーク機器のリソースオーバーヘッドが節約され、通信のエネルギー効率が向上する。
【0239】
本発明の実施例では、図10において、バスアーキテクチャは相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ801を代表とした1つ又は複数のプロセッサとメモリ803を代表としたメモリの様々な回路が一体に接続されている。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野に周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェースはインタフェースを提供する。送受信機802は複数の部材であってもよく、即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なるユーザ機器に対して、ユーザインタフェース804は、所望の機器の外部接続や内部接続を実現可能なインタフェースであってもよく、その接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、操縦レバー等を含むがそれらに限定されない。プロセッサ801は、バスアーキテクチャ及び通常の処理の管理を担当し、メモリ803はプロセッサ801が操作を実行する時に使用するデータが記憶されてもよい。
【0240】
また、ネットワーク機器800は、図示されていないいくつかの機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
実施例11
【0241】
選択的に、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され且つプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される時に上記実施例に示す符号化方法のプロセスを実現する端末機器をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0242】
選択的に、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ、及びメモリに記憶され且つプロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される時に上記実施例に示す復号方法のプロセスを実現するネットワーク機器をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。
【0243】
本発明の実施例は、プロセッサにより実行される時に上記実施例における符号化方法及び/又は復号方法の複数のプロセスを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAMと略称)、磁気ディスク又は又は光ディスク等を含む。
【0244】
説明すべきは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0245】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組み合わせという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本発明の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の複数の実施例に記載の方法を実行させる複数の命令を含む。
【0246】
以上、図面を参照しながら本発明の実施例を説明したが、本願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本発明の示唆をもとに、当業者が本願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものとする。
【0247】
〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2019年10月16日に中国で出願した中国特許出願番号201910985280.9の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-04-12
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
第9態様において、本発明の実施例は、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは前記プロセッサにより実行される時に第3態様に記載の復号方法のステップを実現するネットワーク機器を提供する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器UEに応用される符号化方法であって、
ネットワーク機器へN個のプリコーディング行列インジケータPMIを報告するステップを含み、
各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、符号化方法。
【請求項2】
前記N個のPMIはL個の符号化モジュールに対応し、任意の符号化モジュールが前記N個のPMIのうちの少なくとも1つを得、
第1符号化モジュールは第2符号化モジュールの符号化情報に基づいて符号化を行うものであり、
前記第1符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの1つであり、
前記第2符号化モジュールは前記第1符号化モジュールより前に符号化を行う符号化モジュールであり、Lは1より大きい正の整数である、請求項1に記載の符号化方法。
【請求項3】
ネットワーク機器へN個のPMIを報告する前記ステップは、
第1符号化周期を開始してから、前記ネットワーク機器へ、前記第1符号化周期内に得られたN個のPMIを報告するステップを含む、請求項2に記載の符号化方法。
【請求項4】
さらに、
第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得るステップを含み、
前記第3符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの少なくとも1つであり、前記第1構成パラメータは、前記L個の符号化モジュール、前記L個の符号化モジュールの符号化順序、各符号化モジュールの最大符号化時間、前記UEが1つの符号化周期内に報告する最大PMI数M、前記符号化モジュールのPMIビット幅、前記第1符号化周期を開始するトリガ条件という情報のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項に記載の符号化方法。
【請求項5】
前記第1符号化周期を開始する前記トリガ条件は、第2符号化周期内に前記UEが報告したPMIの累積数が前記最大PMI数Mを超えたこと、前記UEが前記ネットワーク機器から第1指示情報を受信したこと、前記UEが前記ネットワーク機器へ第2指示情報を送信したこと、前記UEが前記ネットワーク機器から確認情報ACKを連続して数回受信したこと、前記UEがビーム失敗を監視したこと、前記UEがセルに再アクセスし又はセルを切り替えたこと、チャネル状態が変化したことのうちの少なくとも1つを含み、
前記第1指示情報及び前記第2指示情報は前記UEが新たな符号化周期を開始することを指示するために用いられ、前記第2符号化周期は前記第1符号化周期の1つ前の符号化周期である、請求項に記載の符号化方法。
【請求項6】
前記チャネル状態が変化したことは、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境が変化したこと、前記UEに要するサービス品質が変化したこと、前記UEによる検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記ネットワーク機器による検出に使用されるCSI-RSの情報が変化したこと、前記UEがアンテナ状態変化を検出したことのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の符号化方法。
【請求項7】
前記第1構成パラメータは、プロトコルで規定されたもの、又は、予め定義されたもの、又は、前記UEが第2符号化周期で使用する構成情報、又は、前記UEが目標情報に基づいて特定したものであり、前記第2符号化周期は前記第1符号化周期の1つ前の符号化周期であり、前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境、前記UEに要するサービス品質、前記ネットワーク機器のハードウェア構成、前記UEのハードウェア構成のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項に記載の符号化方法。
【請求項8】
第1構成パラメータに基づき、第3符号化モジュールでチャネル符号化を行い、PMIを得る前記ステップの前に、さらに、
第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第3指示情報は前記第1構成パラメータを指示するために用いられる、請求項に記載の符号化方法。
【請求項9】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
第4符号化モジュールによる符号化が完了した後、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第4符号化モジュールは前記第3符号化モジュールの1つ前の符号化モジュールであり、前記第4符号化モジュールは前記L個の符号化モジュールのうちの1つである、請求項に記載の符号化方法。
【請求項10】
第3指示情報を取得する前記ステップは、
前記第1符号化周期を開始する前に、第3指示情報を取得するステップを含み、
前記第1構成パラメータは変更後の初期構成パラメータである、請求項に記載の符号化方法。
【請求項11】
前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境は、前記UEで第2チャネルを検出して得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で第3チャネルを検出して得られたもの、又は、前記UEの検知機器で得られたもの、又は、前記ネットワーク機器で前記UEから送信されたCSI報告によって得られたものであり、及び/又は、前記目標情報は前記UEで上位層シグナリングによって得られたものであり、
前記第2チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、チャネル状態情報基準信号CSI-RS、復調基準信号DMRS、位相追跡基準信号PTRS、同期信号、物理ブロードキャストチャネルPBCHのうちの少なくとも1つを含み、前記第3チャネルは、物理アップリンク制御チャネルPUCCH、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、サウンディング基準信号SRS、PTRS、DMRSのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の符号化方法。
【請求項12】
前記目標情報は、前記UEと前記ネットワーク機器との間のチャネル環境を指示するための第1情報を含み、前記第1情報は、送信電力、雑音電力、干渉電力、無線信号の見通し内伝搬LOS、無線信号の見通し外伝搬NLOS、遅延情報、散乱具合、チャネルの時変性、端末移動速度、端末回転速度、端末周囲の遮蔽物変化速度のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEに要するサービス品質を指示するための第2情報を含み、前記第2情報は、電力量、スループット値、遅延情報、伝送すべきデータパケットのサイズ、ビット誤り率、信号対雑音比もしくは信号対干渉雑音比のうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記ネットワーク機器のハードウェア構成を指示するための第3情報を含み、前記第3情報は、前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータ、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
及び/又は、
前記目標情報は、前記UEのハードウェア構成を指示するための第4情報を含み、前記第4情報は、前記UEのアンテナ関連パラメータ、前記UEの処理能力情報パラメータのうちの少なくとも1つを含み、
前記ネットワーク機器のアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、送受信機ユニット数TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記ネットワーク機器の処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、中央処理装置CPU、グラフィックスプロセッシングユニットGPU、ニューラルネットワーク処理装置NPUのうちの少なくとも1つを含み、前記UEのアンテナ関連パラメータは、アンテナ素子数、TXRU数、アンテナパネル数のうちの少なくとも1つを含み、前記UEの処理能力情報パラメータは、信号処理能力、データ計算能力、記憶能力、CPU、GPU、NPUのうちの少なくとも1つを含む、請求項又は11に記載の符号化方法。
【請求項13】
ネットワーク機器に応用される復号方法であって、
ユーザ機器UEから受信されたN個のプリコーディング行列インジケータPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るステップを含み、
各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、復号方法。
【請求項14】
ネットワーク機器へN個のプリコーディング行列インジケータPMIを報告するための送信ユニットを含み、
各PMIは1つのチャネルに対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、ユーザ機器UE。
【請求項15】
ユーザ機器UEから受信されたN個のプリコーディング行列インジケータPMIを復号し、N個のチャネルのチャネル情報を得るための復号ユニットを含み、
各PMIは1つのチャネルのチャネル情報に対応し、第1PMIは第2PMIの対応するチャネルのチャネル情報を含み、前記第1PMIは前記N個のPMIのうちの1つであり、前記第2PMIは前記第1PMIより前の少なくとも1つのPMIであり、Nは1より大きい正の整数であることを特徴とする、ネットワーク機器。
【国際調査報告】