(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-23
(54)【発明の名称】測位基準信号(PRS)用の下層(DCIまたはMAC CE)DLパンクチャリングインジケータ
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221216BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221216BHJP
H04W 72/10 20090101ALI20221216BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20221216BHJP
H04W 4/02 20180101ALI20221216BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20221216BHJP
G01S 5/02 20100101ALI20221216BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04W72/04 136
H04W72/04 132
H04W72/04 131
H04W72/10
H04W88/02 150
H04W4/02
H04W64/00
G01S5/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525070
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 US2020058957
(87)【国際公開番号】W WO2021092072
(87)【国際公開日】2021-05-14
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ウェイミン・デュアン
(72)【発明者】
【氏名】ゴクル・スリッダーラン
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB05
5J062CC12
5J062DD23
5K067AA33
5K067DD19
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF03
5K067JJ51
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)を測位する間、ワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数の送受信ポイント(TRP)によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)は、超高信頼低レイテンシトラフィック(URLLC)などのより優先順位の高い送信によってプリエンプトまたはパンクチャされることがある。プリエンプションの影響を受ける1つまたは複数のTRPを識別するPRSプリエンプション指示(PI)がサービングTRPによってUEに与えられてもよい。PRS PIは、プリエンプトされるDL PRS送信の時間領域および周波数領域をさらに識別してもよい。PRS PIは、たとえば、2つの監視オケージョン間のPRSシンボルの数に基づいて、時間領域を識別してもよく、TRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号を含むPRS記号のみがカウントされる。PRS PIは、プリエンプトされるDL PRS送信の4つ以上の周波数サブバンドのうちの少なくとも1つを識別することによって周波数領域を識別してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行される前記UEの測位をサポートするための方法であって、
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するステップと、
前記複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するステップと、
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するステップと、
少なくとも前記PRS PI指示に基づいて、前記複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するステップとを含む方法。
【請求項2】
少なくとも前記PRS PI指示に基づいて、前記複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行する前記ステップは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を前記測位測定から除外するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のTRPに関連付けられた前記ダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信するステップをさらに含み、測位測定を実行する前記ステップでは、前記複数のTRPからの前記受信されたダウンリンク測位基準信号および前記1つまたは複数のTRPからの前記代替ダウンリンク測位基準信号が使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記PRS PIは、前記1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記PRS PIは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての前記時間領域および前記周波数領域に関連付けられた前記ビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、前記1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての前記時間領域および前記周波数領域に関連付けられた前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ビットのセットは、K個のビットを含み、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2
K個の周波数サブバンドに分割される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つまたは複数の周波数帯域幅を識別する、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記ビットのセットは、K個のビットを含み、前記ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、前記PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることのできるUEであって、
複数の送受信ポイント(TRP)とワイヤレス通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、
前記複数のTRPからダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信することと、
前記複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信することと、
前記1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信することと、
少なくとも前記PRS PI指示に基づいて、前記複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行することとを行うように構成されたプロセッサとを備えるUE。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を前記測位測定から除外するように構成されることによって、少なくとも前記PRS PI指示に基づいて、前記複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するように構成される、請求項15に記載のUE。
【請求項17】
前記1つまたは複数のTRPに関連付けられた前記ダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、請求項15に記載のUE。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信するようにさらに構成され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数のTRPからの前記受信されたダウンリンク測位基準信号および前記1つまたは複数のTRPからの前記代替ダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するように構成される、請求項15に記載のUE。
【請求項19】
前記PRS PIは、前記1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、請求項15に記載のUE。
【請求項20】
前記PRS PIは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、請求項15に記載のUE。
【請求項21】
前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての前記時間領域および前記周波数領域に関連付けられた前記ビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、前記1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、請求項21に記載のUE。
【請求項23】
前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての前記時間領域および前記周波数領域に関連付けられた前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、請求項20に記載のUE。
【請求項24】
前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、請求項23に記載のUE。
【請求項25】
前記ビットのセットは、K個のビットを含み、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2
K個の周波数サブバンドに分割される、請求項24に記載のUE。
【請求項26】
前記ビットのセットは、前記プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つまたは複数の周波数帯域幅を識別する、請求項23に記載のUE。
【請求項27】
前記ビットのセットは、K個のビットを含み、ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、請求項26に記載のUE。
【請求項28】
前記UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、前記PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、請求項15に記載のUE。
【請求項29】
ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることのできるUEであって、
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するための手段と、
複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するための手段と、
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するための手段と、
少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するための手段とを備えるUE。
【請求項30】
プログラムコードが記憶された非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードが、ユーザ機器(UE)における少なくとも1つのプロセッサを前記UEについての測位をサポートするように構成するように動作可能であり、
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するためのプログラムコードと、
前記複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するためのプログラムコードと、
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するためのプログラムコードと、
少なくとも前記PRS PI指示に基づいて、前記複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するためのプログラムコードとを含む非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月7日に出願された"LOW-LAYER (DCI OR MAC CE) DL PUNCTURING INDICATOR FOR POSITIONING REFERENCE SIGNALS (PRS)"という名称のギリシャ特許出願第20190100499号の優先権および利益を主張する。ギリシャ特許出願第20190100499号は、本出願の譲受人に譲渡され、全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本明細書で開示する主題は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、測位基準信号プリエンプションをサポートするシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、測位、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な、多元接続技術を採用することがある。そのような多元接続システムの例には、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムがある。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用することがある。
【0004】
いくつかの例では、ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)と呼ばれる複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局を含む場合がある。LTEまたはLTE-Aネットワークでは、1つまたは複数の基地局のセットがeノードB(eNB)を定義してよい。他の例では(たとえば、次世代または5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの集約ユニット(CU)(たとえば、中央ノード(CN)、アクセスノードコントローラ(ANC)など)と通信するいくつかの分散ユニット(DU)(たとえば、エッジユニット(EU))、エッジノード(EN)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)、送受信ポイント(TRP)など)を含んでよく、集約ユニットと通信する1つまたは複数の分散ユニットのセットがアクセスノード(たとえば、ニューラジオ基地局(NR BS:new radio base station)、ニューラジオノードB(NR NB:new radio node-B)、ネットワークノード、5G NB、gNBなど)を定義してよい。基地局またはDUは、(たとえば、基地局から、またはUEへの送信のための)ダウンリンクチャネルおよび(たとえば、UEから基地局または分散ユニットへの送信のための)アップリンクチャネル上でUEのセットと通信してよい。
【0005】
これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模のレベルで通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。新興の電気通信規格の一例は、ニューラジオ(NR)、たとえば、5G無線アクセスである。NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新たなスペクトルを利用すること、ならびにダウンリンク(DL)上およびアップリンク(UL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴うOFDMAを使用する他のオープン規格とより良く統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように、かつビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートするように、設計されている。
【0006】
しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、NR技術におけるさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を使用する電気通信規格とに適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
ユーザ機器(UE)を測位する間、ワイヤレス通信システムにおける1つまたは複数の送受信ポイント(TRP)によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)は、超高信頼低レイテンシトラフィック(URLLC)などのより優先順位の高い送信によってプリエンプトまたはパンクチャされることがある。プリエンプションの影響を受ける1つまたは複数のTRPを識別するPRSプリエンプション指示(PI)がサービングTRPによってUEに与えられてもよい。PRS PIは、プリエンプトされるDL PRS送信の時間領域および周波数領域をさらに識別してもよい。PRS PIは、たとえば、2つの監視オケージョン間のPRSシンボルの数に基づいて、時間領域を識別してもよく、TRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる。PRS PIは、プリエンプトされるDL PRS送信の4つ以上の周波数サブバンドのうちの少なくとも1つを識別することによって周波数領域を識別してもよい。UEは、プリエンプトされるDL PRS送信を測位測定から除外しつつ受信されるDL PRS送信を使用して測位測定を実行してもよい。
【0008】
一実施形態では、ユーザ機器(UE)によって実行されるUEの測位をサポートするための方法は、ダウンリンク測位基準信号についての支援データを複数の送受信ポイント(TRP)から受信するステップと、複数のダウンリンク測位基準信号を複数のTRPから受信するステップと、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するステップと、少なくともPRS PI指示に基づいて複数のTRPからの受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するステップとを含む。
【0009】
一実施形態では、ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることができるUEは、複数の送受信ポイント(TRP)とワイヤレス通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、ダウンリンク測位基準信号についての支援データを複数の送受信ポイント(TRP)から受信することと、複数のダウンリンク測位基準信号を複数のTRPから受信することと、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信することと、少なくともPRS PI指示に基づいて複数のTRPからの受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0010】
一実施形態では、ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることのできるUEは、ダウンリンク測位基準信号についての支援データを複数の送受信ポイント(TRP)から受信するための手段と、複数のダウンリンク測位基準信号を複数のTRPから受信するための手段と、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するための手段と、少なくともPRS PI指示に基づいて複数のTRPからの受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するための手段とを含む。
【0011】
一実施形態では、記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサをUEについての測位をサポートするように構成するように動作可能である非一時的記憶媒体は、ダウンリンク測位基準信号についての支援データを複数の送受信ポイント(TRP)から受信するためのプログラムコードと、複数のダウンリンク測位基準信号を複数のTRPから受信するためのプログラムコードと、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するためのプログラムコードと、少なくともPRS PI指示に基づいて複数のTRPからの受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するためのプログラムコードとを含む。
【0012】
一実装形態では、サービング送受信ポイント(TRP)によって実行されるユーザ機器(UE)の測位をサポートするための方法は、1つまたは複数のTRPによって送信されたダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を1つまたは複数のTRPから受信するステップと、UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号が、プリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するステップとを含む。
【0013】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたサービング送受信ポイント(TRP)であって、UEおよびワイヤレスネットワークと通信するように構成された少なくとも1つの外部インターフェースと、少なくとも1つのメモリと、外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、1つまたは複数のTRPによって送信されたダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を1つまたは複数のTRPから受信することと、UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号が、プリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信することとを行うように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0014】
一実装形態では、ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたサービング送受信ポイント(TRP)は、1つまたは複数のTRPによって送信されたダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を1つまたは複数のTRPから受信するための手段と、UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号が、プリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するための手段とを含む。
【0015】
一実装形態では、記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、サービング送受信ポイント(TRP)内の少なくとも1つのプロセッサをユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成するように動作可能である非一時的記憶媒体は、1つまたは複数のTRPによって送信されたダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を1つまたは複数のTRPから受信するためのプログラムコードと、UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを備えるTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号が、プリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するためのプログラムコードとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の態様によるダウンリンク測位基準信号(PRS)送信のためのプリエンプション情報をサポートすることのできる例示的なシステムのアーキテクチャを示す図である。
【
図2】PRSを含む例示的なサブフレームの構造を示す図である。
【
図3】ワイヤレスノード(TRP)によってサポートされるセルについての例示的なPRS構成を示す図である。
【
図4】マルチビームシステムにおける例示的なPRS構成を示す図である。
【
図5A】URLLC/eMBB動的多重化の現在のプリエンプション指示を示す図である。
【
図5B】URLLC/eMBB動的多重化の後指示を示す図である。
【
図5C】URLLC/eMBB動的多重化の別のポスト指示の概略図である。
【
図6】DL送信についてのプリエンプション指示(PI)を与えるために使用されるダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット2_1の一例を示す図である。
【
図7】検出されたDL PIに基づいてURLLCによってパンクチャされるeMBBシンボルを判定する態様を示す図である。
【
図8】TRPからのDL PRSが、プリエンプトされたDL PRSよりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされたことを通知するためにPRS PIが与えられるワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
【
図9】URLLCによるDL PRSプリエンプションおよびプリエンプション指示に関連する態様を示す図である。
【
図10】監視オケージョンにおいて検出されたPRS PIに基づいてURLLCによってパンクチャされるDL PRSシンボルを判定する態様を示す図である。
【
図11】PRSリソースの周波数帯域幅および対応する最大帯域幅の例を示す図である。
【
図12】UEに構成されてもよいTRPのグループを示す図である。
【
図13】監視オケージョンの各対間にTRPについての単一のPRSオケージョンのみを含むいくつかの監視オケージョンを示す図である。
【
図14】PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる測位測定を実行するためのロケーションセッションの間に通信システムの構成要素間で送られる様々なメッセージを示すメッセージフローである。
【
図15】UEによって実行されるUEの測位をサポートするための例示的な方法についてのフローチャートである。
【
図16】サービングTRPによって実行されるUEの測位をサポートするための例示的な方法についてのフローチャートである。
【
図17】1つまたは複数のTRPからのDL PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる、UEの測位をサポートするのを可能にされたUEのある例示的な機能を示す概略ブロック図である。
【
図18】1つまたは複数のTRPからのDL PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる、UEの測位をサポートするのを可能にされたTRPのある例示的な機能を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
要素は、各図において数値ラベルによって示されており、それぞれに異なる図において同じ番号を有する要素は、同じ要素または同様の要素を表す。共通の要素のそれぞれに異なる例は、異なる数値接尾辞を有する共通の要素についての数値ラベルに従うことによって示される。この場合、接尾辞を有さない数値ラベルの参照は、共通の要素の任意の例を示す。
【0018】
本開示の態様は、ニューラジオ(NR)(ニューラジオアクセス技術または5G技術)のための装置、方法、処理システム、およびコンピュータ可読媒体を提供する。NRは、広帯域幅(たとえば、80MHz以上)をターゲットにする拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、高いキャリア周波数(たとえば、60GHz)をターゲットにするミリ波(mmW)、後方互換性がないMTC技法をターゲットにするマッシブMTC(mMTC)、および/または超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)をターゲットにするミッションクリティカルなどの、様々なワイヤレス通信サービスをサポートすることがある。これらのサービスは、レイテンシ要件および信頼性要件を含むことがある。これらのサービスは、それぞれのサービス品質(QoS)要件を満たすために、異なる送信時間間隔(TTI)をも有する場合がある。加えて、これらのサービスは、同じサブフレームにおいて共存することがある。
【0019】
添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成の説明として意図され、本明細書で説明する概念が実践される場合がある唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの具体的な詳細なしにこれらの概念が実践されてもよいことが、当業者に明らかとなろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。本開示の範囲から逸脱することなく、説明する要素の機能および構成に変更が行われてもよい。様々な例は、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してもよい。たとえば、説明する方法は、説明する方法とは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、または結合されてもよい。また、いくつかの例に関して説明する特徴は、いくつかの他の例において組み合わせられてよい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよく、または方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践される装置または方法を対象とするものである。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化されてよいことを理解されたい。「例示的」という語は、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきでない。
【0020】
本明細書で説明する技法は、ロングタームエボリューション(LTE)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)および他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークに使用されてもよい。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、cdma2000などの無線技術を実装してもよい。UTRAは、広帯域時分割同期CDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAの他の変形態を含む。cdma2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格を対象とする。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)などの無線技術を実装してもよい。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMA(登録商標)などの無線技術を実装してもよい。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。NRは、5G技術フォーラム(5GTF)とともに開発中の新生のワイヤレス通信技術である。3GPP(登録商標)ロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP(登録商標))と称する団体からの文書に記載されている。cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上述のワイヤレスネットワークおよび無線技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線技術のために使用されてもよい。明快のために、一般的に3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に関連付けられた用語
を使用して態様について本明細書で説明することがあるが、本開示の態様は、NR技術を含めて、5G以降のものなどの他の世代ベースの通信システムにおいて適用することができる。
【0021】
「モバイルデバイス」、「移動局」(MS)、「ユーザ機器」(UE)、および「ターゲット」という用語は、本明細書では交換可能に使用され、セルラーフォンまたは他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ、あるいは、ワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することが可能である他の適切なモバイルデバイスなどのデバイスを指すことがある。これらの用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、またはパーソナルナビゲーションデバイス(PND)において行われるかにかかわらず、短距離ワイヤレス接続、赤外線接続、有線接続または他の接続などによってPNDと通信するデバイスであってもよい。
【0022】
また、MS、UE、「モバイルデバイス」、または「ターゲット」は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連付けられた別のデバイスにおいて行われるかにかかわらず、インターネット、WiFi、セルラーワイヤレスネットワーク、デジタル加入者回線(DSL)ネットワーク、パケットケーブルネットワーク、または他のネットワークなどを介してサーバと通信することが可能であるワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含む、すべてのデバイスを含むものとする。上記の任意の動作可能な組合せも「モバイルデバイス」と見なされる。
【0023】
本明細書で説明するように、超高信頼低レイテンシトラフィック(URLLC)は、ワイヤレス通信システムにおけるサービング送受信ポイント(TRP)または近隣送受信ポイント(TRP)によって送信されるダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)と多重化されてもよい。場合によっては、URLLCトラフィックは、たとえば、DL PRS信号によって占有されるリソースをプリエンプトまたはパンクチャしてもよく、DL PRS信号はUEの測位に使用される。このプリエンプションは、URLLCデータによるPRSの1つもしくは複数のシンボルまたは帯域幅部分のパンクチャリングの形をとってもよい。
【0024】
URLLC通信によるDL PRS送信のパンクチャリングは測位手順の一部ではないので、UEがパンクチャリングの処理を試みた場合には測位エラーが生じる。したがって、いくつかのデバイス(たとえば、サービング基地局またはTRP)が、サービングTRPまたは近隣TRPによって送信されるDL PRSにおけるあるリソースがURLLCデータによってプリエンプトされることを示すプリエンプション情報を送ってもよい。プリエンプション情報はたとえば、ダウンリンク制御情報(DCI)ベース指示または媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)ベース指示において提供されてもよい。UEは、URLLCデータが1つまたは複数のDL PRSリソースをパンクチャまたはプリエンプトする場合があることを示すプリエンプション情報を受信してもよい。本開示は、DL PRSリソースについてのプリエンプション情報のシグナリングおよびそれに対する応答のための技法を提供する。
【0025】
図1は、本開示の態様による、DL PRS送信についてのプリエンプション情報をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、発展型パケットコア(EPC)160および第5世代コア(5GC)190として示されている1つまたは複数のコアネットワークとを含む。2つのコアネットワークが示されているが、ワイヤレス通信システムは、1つのコアネットワークのみ、たとえば5GC190を有してもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTE-Advanced(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNew Radio (NR)ネットワークであってもよい。いくつかの場合、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼性(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、または低コストおよび低複雑度のデバイスとの通信をサポートしてもよい。
【0026】
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレスに通信してもよい。本明細書で説明する基地局105は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(それらのうちのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、またはいくつかの他の好適な用語を含んでよく、または当業者によってそのように呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含んでもよい。本明細書において説明するUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、リレー基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であってもよい。
【0027】
基地局は、gNB、ノードB、発展型ノードB (eNB)、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送受信ポイント(TRP)、または何らかの他の適切な用語で呼ばれてもよい。基地局105は、EPC160または5GC190へのアクセスポイントをUE115に提供する。UE115の例には、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メータ、ガスポンプ、大型または小型の調理家電、健康管理デバイス、インプラント、センサ/アクチュエータ、ディスプレイ、または任意の他の同様の機能デバイスがある。UE115のいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメータ、ガスポンプ、トースター、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE115のうちのいくつかは、工業用途における、センサ、計器、およびネットワーク化されたその他のデバイスなどの、工業用モノのインターネット(IIoT)デバイスと呼ばれることがある。UE115は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、移動加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または他の何らかの好適な用語で呼ばれることもある。
【0028】
各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレッジエリア110と関連付けられてもよい。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレッジエリア110のための通信カバレッジを提供することができ、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用することができる。ワイヤレス通信システム100内に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク(UL)送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク(DL)送信、またはあるUE115から別のUE115へのサイドリンク送信を含んでもよい。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、その一方で、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
【0029】
基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分を構成するセクタに分割されてもよく、各セクタはセルと関連付けられてもよい。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの様々な組合せのための通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は可動であってよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供してもよい。いくつかの例では、異なる技術と関連付けられる異なる地理的カバレッジエリア110が重複することがあり、異なる技術と関連付けられる重複する地理的カバレッジエリア110は、同じ基地局105によって、または異なる基地局105によってサポートされることがある。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレッジエリア110にカバレッジを提供する、異種LTE/LTE-A/LTE-A ProネットワークまたはNRネットワークを含んでもよい。
【0030】
「セル」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じかまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられてもよい。いくつかの例では、基地局105は、複数のセルをサポートすることがあり、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供することがある異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成されてもよい。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0031】
UE115は、ワイヤレス通信システム100の全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、固定されてもよく、または移動可能であってもよい。UE115はまた、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがあり、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであってもよい。いくつかの例では、UE115はまた、アプライアンス、車両、メータなどの様々な物品の中に実装されることがある、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、インターネットオブエブリシング(IoE:Internet of Everything)デバイス、またはマシンタイプ通信(MTC:machinetype communication)デバイスなどを指すことがある。
【0032】
MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであることがあり、機械間の自動化された通信(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信による)を提供してもよい。M2M通信またはMTCは、人が介在することなく、デバイスが互いにまたは基地局105と通信することを可能するデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサまたはメータを統合して情報を測定または捕捉し、その情報を利用できる中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、またはプログラムもしくはアプリケーションと対話する人に情報を提示するデバイスからの通信を含んでもよい。いくつかのUE115は、情報を収集し、または機械によって自動化された挙動を可能にするように設計されてもよい。MTCデバイスの応用の例には、スマートメータリング、在庫監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金がある。
【0033】
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した単方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を利用するように構成されてもよい。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実施されてもよい。UE115向けの他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないとき、省電力「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)有限帯域幅にわたって動作することを含む。いくつかの場合、UE115は、クリティカルな機能(たとえば、ミッションクリティカルな機能)をサポートするように設計されてもよく、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のために超高信頼通信を提供するように構成されてもよい。
【0034】
いくつかの場合、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはデバイス間(D2D)プロトコルを使って)他のUE115と直接通信できることがある。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数が、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあってよい。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外側にあってよく、または場合によっては基地局105からの送信を受信できない場合がある。場合によっては、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用してもよい。場合によっては、基地局105が、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105が関与することなく、UE115間で実行される。
【0035】
基地局105は、EPC160および/または5GC190と通信してもよく、基地局105同士が通信してもよい。(たとえば、発展型ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、またはアクセスノードコントローラ(ANC)の一例である場合がある)基地局105のうちの少なくともいくつかは、バックホールリンクを通じて(たとえば、S1または他のインターフェースを介して)基地局のそれぞれのコアネットワークとインターフェース接続してもよい。たとえば、eNB基地局105は、バックホールリンク132を介してEPC160とインターフェース接続してもよく、一方、gNB基地局105は、バックホールリンク184を介して5GC190とインターフェース接続してもよい。基地局105は、有線通信リンクである場合もまたはワイヤレス通信リンクである場合もあるバックホールリンク134を介して(たとえば、X2または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105の間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワークまたは中間基地局を介して)のいずれかで互いに通信してもよい。バックホールリンク134は、可動基地局105'へのバックホールリンク134によって示されるように、有線であってもよくまたはワイヤレスであってもよい。
【0036】
コアネットワーク160/190は、ユーザ認証、アクセス認可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供してもよい。
【0037】
EPC160は、一例として、モビリティ管理エンティティ(MME)162、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)164、サービングゲートウェイ166、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)168、ホームセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(H-SLP) 170、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172を含んでもよい。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS:Home Subscriber Server)174と通信していてもよい。MME162は、UE115とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。一般に、MME162は、ベアラおよび接続の管理を行う。E-SMLC164は、たとえば、3GPP(登録商標)制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUEのロケーション決定をサポートしてもよい。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、サービングゲートウェイ166を通じて転送され、サービングゲートウェイ166自体は、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UE IPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172は、IPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含んでもよい。GMLC168は、たとえばIPサービス176外である場合もまたはIPサービス内である場合もある外部クライアント169のためにUEへのロケーションアクセスを可能にしてもよい。H-SLP170は、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたSUPLユーザプレーン(UP)ロケーションソリューションをサポートしてもよく、H-SLP170に記憶されたUEについての加入情報に基づいてUEについてのロケーションサービスをサポートしてもよい。
【0038】
5GC190は、H-SLP191と、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)193、セッション管理機能(SMF)194、ユーザプレーン機能(UPF)195、ならびにロケーション管理機能(LMF)196を含んでもよい。AMF192は、統合データ管理(UDM)197と通信してもよい。AMF192は、制御ノードであり、UE115と5GC190との間のシグナリングを処理し、測位機能に関して、LMF196と通信してもよく、LMF196は、UEのロケーション決定をサポートしてもよい。いくつかの実装形態では、LMF196は、NG-RANにおいて基地局105とコロケートされてもよく、ロケーション管理構成要素(LMC)と呼ばれてもよい。GMLC193は、IPサービス198外またはIPサービス198内に位置する外部クライアント199がUEに関するロケーション情報を受信するのを可能にするために使用されてもよい。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、UPF195を通じて転送されてもよい。UPF195は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。UPF195は、IPサービス198に接続される。同様に、H-SLP191は、IPサービス198に接続されてもよい。IPサービス198は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含んでもよい。
【0039】
基地局105などのネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスネットワークエンティティなどの下位構成要素を含んでもよく、アクセスネットワークエンティティは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であってもよい。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通じて、UE115と通信し得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されることがあり、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)内に統合されることがある。
【0040】
ワイヤレス通信システム100は、典型的に300MHzから300GHzの範囲にある、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作してもよい。一般に、300MHzから3GHzの領域は、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られているが、これは、波長の長さが、およそ1デシメートルから1メートルに及ぶからである。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向変換される場合がある。しかしながら、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に構造物を貫通することがある。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの高周波(HF)部分または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100km未満)に関連付けられてよい。
【0041】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzの周波数帯域を使用する超高周波(SHF)領域において動作することがある。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することができるデバイスによって機会主義的に使用され得る、5GHz産業科学医療(ISM)帯域などの帯域を含む。
【0042】
ワイヤレス通信システム100はまた、ミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzの)スペクトルの極高周波(EHF)領域において動作することがある。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることがあり、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも、さらに小さいことがあり、より間隔が密であることがある。いくつかの場合、これは、(たとえば、空間多重化または指向性ビームフォーミングなどの多入力多出力(MIMO)動作のための)UE115内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受け、到達距離がより短いことがある。本明細書において開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されてもよく、これらの周波数領域にわたる帯域の指定される使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0043】
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を使用することがある。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISM帯域などの免許不要帯域において、LTE License Assisted Access (LTE-LAA)、またはLTE-Unlicensed (LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用することがある。免許不要無線周波数スペクトル帯域の中で動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)手順を採用することがある。いくつかの場合、免許不要帯域における動作は、免許帯域において動作するCCと連携するCA構成に基づいてもよい。免許不要スペクトルの中での動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含んでもよい。免許不要スペクトルの中での複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づいてもよい。
【0044】
いくつかの場合、基地局105またはUE115のアンテナは、空間多重化などのMIMO動作をサポートすることがある、またはビームフォーミングを送信もしくは受信することがある、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイ内に配置されることがある。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて一緒に置かれてもよい。いくつかの場合、基地局105と関連付けられるアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的位置に配置されてもよい。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用することがあるアンテナポートのいくつかの行および列を伴うアンテナアレイを有してもよい。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートすることがある1つまたは複数のアンテナアレイを有してもよい。
【0045】
MIMOワイヤレスシステムは、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間である送信方式を使用し、送信デバイスと受信デバイスの両方が、複数のアンテナを備える。MIMO通信は、異なる空間経路を介して異なる信号を送信または受信することによって無線周波数スペクトル帯域の利用率を高めるために、マルチパス信号伝搬を採用してもよく、これは空間多重化と呼ばれることがある。異なる信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信されてもよい。同様に、異なる信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信されてもよい。それぞれに異なる信号の各々は、別々の空間ストリームと呼ばれることがあり、所与のデバイスにおけるそれぞれに異なるアンテナまたはアンテナのそれぞれに異なる組合せ(たとえば、空間次元と関連付けられるデバイスの直交リソース)は、それぞれに異なる空間レイヤをサポートすることと見なされることがある。
【0046】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間である方向に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)を成形またはステアリングするために、送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用されることがある信号処理技法である。アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬する信号は強め合う干渉を受けるが、他の信号は弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって、ビームフォーミングが達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスと関連付けられるアンテナ素子の各々を介して搬送される信号にいくらかの位相オフセット、タイミング進み/遅れ、または振幅調整を適用することを含んでもよい。アンテナ素子の各々と関連付けられる調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、またはいくつかの他の配向に対する)特定の配向と関連付けられるビームフォーミング重みセットによって定義されてもよい。
【0047】
一例では、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を導くために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用してもよい。たとえば、信号は異なる方向に複数回送信されてもよく、これは、異なる送信の方向と関連付けられる異なるビームフォーミング重みセットに従って信号が送信されることを含んでもよい。受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの例であり得るUE115)は、同期信号または他の制御信号などの、様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信ビームを試みてもよい。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信された信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ素子において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信された信号を処理することによって、複数の受信方向を試みることができ、それらのいずれも、異なる受信ビームまたは受信方向に従った「聴取」と呼ばれることがある。
【0048】
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークであってよい。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであってよい。無線リンク制御(RLC)レイヤは、場合によっては、論理チャネルを介して通信するために、パケットセグメント化および再アセンブリを実行してもよい。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行してもよい。MACレイヤは、MACレイヤにおける再送信を行ってリンク効率を改善するために、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)も使用することがある。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク160/190との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行うことがある。物理(PHY)レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされてよい。
【0049】
いくつかの場合、UE115および基地局105は、データの受信が成功する可能性を高めるようにデータの再送信をサポートしてもよい。HARQフィードバックとは、データが通信リンク125を介して正しく受信される可能性を高める1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使う)誤り検出、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含んでもよい。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、信号対雑音条件)の中でMACレイヤにおけるスループットを改善してもよい。場合によっては、ワイヤレスデバイスは、特定のスロットの中の以前のシンボルの中で受信されたデータに対して、そのスロットの中でデバイスがHARQフィードバックを提供することがある、同一スロットHARQフィードバックをサポートしてもよい。他の場合、デバイスは、後続のスロットにおいて、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供してもよい。
【0050】
LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング期間を指すことがある基本時間単位の倍数で表されてもよい。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(Tf=307200*Ts)の時間長を各々有する無線フレームに従って編成されてもよい。無線フレームは、0から1023に及ぶシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0から9の番号が付けられた10個のサブフレームを含んでもよく、各サブフレームは、1ミリ秒という時間長を有してもよい。サブフレームは、0.5ミリ秒の時間長を各々が有する2つのスロットにさらに分割されてもよく、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)6つまたは7つの変調シンボル期間を含んでもよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、2048個のサンプリング期間を含んでもよい。場合によっては、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最小のスケジューリング単位であってもよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、サブフレームよりも短くてよく、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストの中で、またはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリアの中で)動的に選択されてもよい。
【0051】
いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットはさらに、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットへと分割されてもよく、いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロット自体が、スケジューリングの最小単位であってもよい。各シンボルは、たとえば、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に応じて、時間長が変化してもよい。いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットがUE115と基地局105との間の通信のために一緒にアグリゲートされ得る、スロットアグリゲーションを実施してもよい。
【0052】
リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1変調シンボルの時間長)および1つのサブキャリア(たとえば、15kHzの周波数範囲)からなっていてもよい。リソースブロックは、周波数領域において12個の連続するサブキャリアを含むことがあり、各直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの中のノーマルサイクリックプレフィックスについて、時間領域(1スロット)において7つの連続するOFDMシンボル期間、または周波数領域および時間領域にまたがる合計84個のリソース要素を含むことがある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式(各シンボル期間の間に適用され得る変調シンボルの構成)に依存してもよい。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、および変調方式が高い(たとえば、所与の変調方式に従った変調シンボルにより表され得るビット数が多い)ほど、UE115に対するデータレートは高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースとは、無線周波数スペクトル帯域リソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤ)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートをさらに高めることがある。
【0053】
「キャリア」という用語は、通信リンク125を介してアップリンクまたはダウンリンク通信をサポートするための定義された組織構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。たとえば、通信リンク125のキャリアは、周波数チャネルとも呼ばれ得る無線周波数スペクトル帯域の一部分を含んでもよい。いくつかの例では、キャリアは複数のサブキャリア(たとえば、複数の異なる周波数の波形信号)からなっていてもよい。キャリアは複数の物理チャネルを含むように編成されてもよく、各物理チャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送してもよい。
【0054】
キャリアの組織構造は、異なる無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、NRなど)に対して異なることがある。たとえば、キャリアを介した通信は、TTIまたはスロットに従って編成されることがあり、それらの各々が、ユーザデータの復号をサポートするために、ユーザデータならびに制御情報またはシグナリングを含むことがある。キャリアはまた、専用の取得シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)と、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリングとを含んでもよい。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアに対する動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングを有してもよい。
【0055】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化されてもよい。いくつかの例では、物理制御チャネルにおいて送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域の間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間とUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散していてもよい。
【0056】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅と関連付けられてもよく、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの所定の帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、または20MHz)のうちの1つであってもよい。いくつかの例では、システム帯域幅は、基地局105とUE115との間の通信をスケジューリングするための最小の帯域幅の単位を指す場合がある。他の例では、基地局105またはUE115は、システム帯域幅よりも狭い帯域幅を有するキャリアを介した通信もサポートしてもよい。そのような例では、システム帯域幅は「広帯域」帯域幅と呼ばれることがあり、より狭い帯域幅は「狭帯域」帯域幅と呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100のいくつかの例では、広帯域通信は20MHzのキャリア帯域幅に従って実行されてもよく、狭帯域通信は1.4MHzのキャリア帯域幅に従って実行されてもよい。
【0057】
ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅を介した通信をサポートするハードウェア構成を有してよく、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介した通信をサポートするように構成可能であってよい。たとえば、基地局105またはUE115は、システム帯域幅に従った何らかの通信(たとえば、広帯域通信)を実行してもよく、より狭い帯域幅に従った何らかの通信(たとえば、狭帯域通信)を実行してもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上の異なるキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートすることができる、基地局105および/またはUE115を含んでもよい。
【0058】
本明細書において説明するように、ワイヤレス通信システム100は、NRシステムであってもよく、通信リンク125を使用して1つまたは複数の基地局105とサポートされるUE115との間の通信をサポートしてもよい。UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散していることがあり、各UE115は固定されてもよくまたは移動可能であってもよい。ワイヤレス通信システム100は、常時オン送信を最小限にして、基地局105またはUE115における必要性に基づく参照信号の送信を含む、転送能力をサポートしてもよい。通信の一部として、基地局105とUE115の各々は、チャネル推定、ビーム管理およびスケジューリング、ならびに1つまたは複数のカバレッジエリア110内でのワイヤレスデバイス測位を含む、動作のための参照信号送信をサポートしてもよい。
【0059】
たとえば、基地局105は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)送信を含む、NR通信のための1つまたは複数のダウンリンク参照信号を送信してもよい。CSI-RS送信の各々は、特定のUE115がチャネルを推定してチャネル品質情報を報告するように構成されてもよい。報告されるチャネル品質情報は、基地局105におけるスケジューリングもしくはリンク適応のために、または、増強されたチャネルリソースと関連付けられる指向性送信のためのモビリティもしくはビーム管理手順の一部として使用されてもよい。
【0060】
いくつかの例では、基地局105は、測位参照信号(PRS)の送信を含む通信のために、1つまたは複数の追加のダウンリンク参照信号を送信してもよい。PRS送信は、UE115が測位およびロケーション情報と関連付けられる1つまたは複数の報告パラメータ(たとえば、報告量)を測定して報告するように構成され得る。基地局105は、UEにより支援される測位技法の一部として、報告された情報を使用し得る。PRS送信および報告パラメータフィードバックは、様々なロケーションサービス(たとえば、ナビゲーションシステム、緊急通信)をサポートしてもよい。いくつかの例では、報告パラメータは、UE115によってサポートされる1つまたは複数の追加のロケーションシステム(全地球測位システム(GPS)技術など)を補強する。
【0061】
基地局105は、チャネルの1つまたは複数のPRSリソース上でPRS送信を構成してもよい。PRSリソースは、ポートの構成された数に応じて、スロットの1つまたは複数のOFDMシンボル内の複数の物理リソースブロック(PRB)のリソース要素にまたがってもよい。たとえば、PRSリソースは、スロットの1つのシンボルにまたがり、送信のための1つのポートを含んでもよい。任意のOFDMシンボルでは、PRSリソースは連続するPRBを占有してもよい。いくつかの例では、PRS送信は、スロットの連続するOFDMシンボルにマッピングされてもよい。他の例では、PRS送信は、スロットの散在したOFDMシンボルにマッピングされてもよい。加えて、PRS送信は、チャネルのPRB内での周波数ホッピングをサポートしてもよい。
【0062】
1つまたは複数のPRSリソースは、基地局105のPRSリソース設定に従った数のPRSリソースセットにまたがってもよい。PRS送信内での1つまたは複数のPRSリソース、PRSリソースセット、およびPRSリソース設定の構造は、マルチレベルリソース設定と呼ばれてもよい。たとえば、基地局105のマルチレベルPRSリソース設定は複数のPRSリソースセットを含んでもよく、各PRSリソースセットはPRSリソースのセット(4つのPRSリソースのセットなど)を含んでもよい。
【0063】
UE115は、スロットの1つまたは複数のPRSリソースを介してPRS送信を受信してもよい。UE115は、送信に含まれるPRSリソースの各々ではないとしても少なくとも一部に対する報告パラメータを決定してもよい。各PRSリソースに対する報告パラメータ(報告量を含む場合がある)は、到達時間(TOA)、参照信号時間差(RSTD)、参照信号受信電力(RSRP)、角度、PRS識別番号、受信と送信の差(UE Rx-Tx)、信号対雑音比(SNR)、または参照信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0064】
ワイヤレス通信システム100は、mmWワイヤレス通信システムなどの、マルチキャリアビームフォーミングされた通信システムであってもよく、またはそれを含んでもよい。ワイヤレス通信システム100の態様は、基地局105によるPRS送信の使用またはUEロケーション決定についてのUE115によるサウンディング基準信号(SRS)送信を含んでもよい。ダウンリンクベースUEロケーション決定では、ロケーションサーバ164/196、たとえば、NRネットワークにおけるLMFまたはLTEにおけるE-SMLC164(ロケーションサーバ164/196と呼ばれることもある)が、PRS支援データ(AD)などの測位支援をUE115に提供するために使用されてもよい。UE支援測位では、ロケーションサーバは、ロケーションサーバが、1つまたは複数の基地局105についての位置測定を示す測定報告をUE115から受信してもよく、ロケーションサーバは、たとえば、OTDOAまたは他の所望の技法を使用して、これらの基地局105とともにUE115についての位置推定値を判定してもよい。ロケーションサーバ164/196は、
図1ではコアネットワーク160/190内に位置するように示されているが、コアネットワーク160/190の外部、たとえば、NG-RAN内に位置してもよい。
【0065】
UE115の位置推定値は、1つまたは複数の基地局105からの、PRS信号などの基準信号を使用して判定されてもよい。観測到達時間差(OTDOA)、DL到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角度(DL AoD)、拡張セルID(ECID)などの測位方法は、基地局からの基準信号を使用してUE115の位置を推定するために使用される場合がある測位方法である。たとえば、OTDOAは、基準セル用の基地局および1つまたは複数の近隣セル用の基地局から受信されるダウンリンク(DL)信号間の基準信号時間差(RSTD)の測定に依存する。RTSDが得られる場合があるDL信号は、たとえば、3GPP TS36.211において定義された、セル固有基準信号(CRS)と測位基準信号(PRS)とを含む。
【0066】
他の測位方法は、基地局によって送信されるかまたは受信される基準信号を使用してもよい。本開示は、簡潔にするために単一の測位方法を参照して詳述する場合があるが、本開示が、ダウンリンクベース測位方法、アップリンクベース測位方法、ならびにダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法を含む複数の測位方法に適用可能であることを理解すべきである。たとえば、他の測位方法には、たとえば、DL到達時間差(DL-TDOA)、DL放射角(DL AoD)、拡張セルID(ECID)などのダウンリンクベース測位方法、たとえば、UL到達時間差(UL-TDOA)、UL放射角(UL-AoA)、UL相対到達時間(UL-RTOA)などのアップリンクベース測位方法、およびダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法、たとえば、1つまたは複数の近隣基地局とのラウンドトリップ時間(RTT)が含まれる。
【0067】
図2は、PRS測位オケージョンを含む例示的な従来のサブフレームシーケンス200の構造を示す。サブフレームシーケンス200は、基地局(たとえば、本明細書で説明する基地局のいずれか)または他のネットワークノードからのPRS信号のブロードキャストに適用可能であってもよい。サブフレームシーケンス200はLTEシステムにおいて使用されてもよく、同じまたは同様のシーケンスが、5GおよびNRなどの他の通信技術/プロトコルにおいて使用されてもよい。
図2において、時間は水平方向に(たとえば、X軸上に)表されており、左から右に長くなり、一方、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上に)表されており、下から上に高くなる(または低くなる)。
図2に示すように、ダウンリンクおよびアップリンク無線フレーム210の各々が10ミリ秒(ms)の持続時間を有してもよい。ダウンリンク周波数分割複信(FDD)モードでは、無線フレーム210が、図示の例では、各々の持続時間が1msの10個のサブフレーム212として構成される。各サブフレーム212は、各々の持続時間が0.5msの2つのスロット214を含む。
【0068】
周波数領域では、利用可能な帯域幅が、均一に離間した直交サブキャリア216(「トーン」または「ビン」とも呼ばれる)に分割されてもよい。たとえば、15kHzの間隔を使用する通常の長さのサイクリックプレフィックス(CP)では、サブキャリア216は、12個のサブキャリアのグループとして編成されてもよい。時間領域における1つのOFDMシンボル長および(サブフレーム212のブロックとして表される)周波数領域における1つのサブキャリアのリソースは、リソース要素(RE)と呼ばれる。12個のサブキャリア216および14個のOFDMシンボルの各グループ分けは、リソースブロック(RB)と呼ばれ、上記の例では、リソースブロック内のサブキャリアの数は、
【0069】
【0070】
と表されてもよい。所与のチャネル帯域幅では、各チャネル222上の利用可能なリソースブロックの数は、送信帯域幅構成222とも呼ばれ、
【0071】
【0072】
と示される。たとえば、上記の例における3MHzチャネル帯域幅では、各チャネル222上の利用可能なリソースブロックの数は、
【0073】
【0074】
によって与えられる。なお、リソースブロック(たとえば、12個のサブキャリア)の周波数成分は物理リソースブロック(PRB)と呼ばれる。
【0075】
基地局は、無線フレーム(たとえば、無線フレーム210)、または
図2に示すフレーム構成と同様であるかもしくは同じであるフレーム構成に従ったPRS信号(すなわち、ダウンリンク(DL)PRS)をサポートする他の物理層シグナリングシーケンスを送信してもよく、このフレーム構成は、測定され、UE(たとえば、本明細書で説明するUEのいずれか)位置推定値に使用されてもよい。ワイヤレス通信ネットワークにおける他の種類のワイヤレスノード(たとえば、分散アンテナシステム(DAS)、リモート無線ヘッド(RRH)、UE、APなど)も、
図2に示す様態と同様の(または同じ)様態で構成されたPRS信号を送信するように構成されてもよい。
【0076】
PRS信号の送信に使用されるリソース要素の集合は「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域では複数のPRBにわたり時間領域ではスロット214内のN個(たとえば、1つまたは複数)の連続的なシンボルにわたることができる。たとえば、スロット214におけるクロスハッチされたリソース要素は、2つのPRSリソースの例であってもよい。「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信に使用されるPRSリソースのセットであり、各PRSリソースはPRSリソース識別子(ID)を有する。さらに、PRSリソースセットにおけるPRSリソースは、同じ送受信ポイント(TRP)に関連付けられる。PRSリソースセットにおけるPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(TRPは1つまたは複数のビームを送信してもよい)。なお、このことは、信号の送信元のTRPおよびビームがUEに既知であるかどうかとは無関係である。
【0077】
PRSは、測位オケージョンとしてグループ分けされる特殊な測位サブフレームで送信される。PRSオケージョンは、周期的に繰り返される時間窓(たとえば、連続的なスロット)の一例であり、この時間窓では、PRSが送信されることが予想される。周期的に繰り返される各時間窓は、1つまたは複数の連続的なPRSオケージョンのグループを含むことができる。各PRSオケージョンは、N
PRS個の連続的な測位サブフレームを含むことができる。基地局によってサポートされるセルについてのPRS測位オケージョンは、周期的な間隔で発生し、この間隔は、ミリ秒数またはサブフレーム数TRP
Sによって示される。一例として、
図2は、測位オケージョンの周期を示し、この場合、NPRSは4218に等しく、TRPSは20220以上である。いくつかの態様では、TRPSは、連続的な測位オケージョンの開始間のサブフレームの数に関して測定されてもよい。複数のPRSオケージョンが同じPRSリソース構成に関連付けられてもよく、その場合、各々のそのようなオケージョンは、「PRSリソースのオケージョン」などと呼ばれる。
【0078】
PRSは、一定の電力によって送信されてもよい。PRSは、ゼロ電力によって送信する(すなわち、ミュートする)こともできる。ミューティングは、規則的にスケジューリングされたPRS送信をオフにし、それぞれに異なるセル間のPRS信号が、同時またはほぼ同時に生じることによって、信号同士が重なり合うときに有用である場合がある。この場合、いくつかのセルからのPRS信号は、他のセルからのPRS信号が(たとえば、一定の電力で)送信される間ミュートされてもよい。ミューティングは、UEによる、(ミュートされたPRS信号からの干渉を回避することによって)ミュートされないPRS信号の信号取得および到達時間(TOA)および基準信号時間差(RSTD)測定の助けになることがある。ミューティングは、特定のセルに対する所与の測位オケージョンに関するPRSの非送信と見なされてもよい。ミューティングパターン(ミューティングシーケンスとも呼ばれる)は、ビットストリングを使用してUEに(たとえば、LTE測位プロトコル(LPP)を使用して)シグナリングされてもよい。たとえば、ミューティングパターンを示すようにシグナリングされるビットストリングでは、位置jにおけるビットが「0」に設定された場合、UEは、j番目の測位オケージョンに対してミュートされると推定する。
【0079】
PRSの可聴性をさらに向上させるために、測位サブフレームは、ユーザデータチャネルなしで送信される低干渉サブフレームであってもよい。その結果、理想的な状態で同期させたネットワークでは、PRSは、同じPRSパターンインデックスを有する(すなわち、同じ周波数シフトを有する)他のセルのPRSによって干渉されることがあるが、データ送信からの干渉は受けない。周波数シフトは、(
【0080】
【0081】
として示される)セルもしくは他の送信ポイント(TP)についてのPRS IDの関数として定義され、またはPRS IDが割り当てられず、有効周波数再利用係数が6である場合は、(
【0082】
【0083】
として示される)物理セル識別子(PCI)の関数として定義されてもよい。
【0084】
同じくPRSの可聴性を向上させるために(たとえば、1.4MHz帯域幅に相当する6つのリソースブロックしかない場合など、PRS帯域幅が制限されるとき)、連続的なPRS測位オケージョンについての周波数帯域(または連続的なPRSサブフレーム)は、周波数ホッピングを介して既知の予測可能な様態で変更されてもよい。さらに、基地局によってサポートされるセルは、2つ以上のPRS構成をサポートしてもよく、この場合、各PRS構成は、異なる周波数オフセット(vshift)、異なるキャリア周波数、異なる帯域幅、異なるコードシーケンス、および/または測位オケージョン当たり特定数のサブフレーム(NPRS)および特定の周期(TRPS)を有するPRS測位オケージョンの異なるシーケンスを含んでもよい。いくつかの実装形態では、セルにおいてサポートされるPRS構成のうちの1つまたは複数は、指向性PRSについてのPRS構成であってもよく、その場合、送信の異なる方向、水平角度の異なる範囲、および/または垂直角度の異なる範囲などの追加の異なる特性を有してもよい。
【0085】
上述のようなPRS構成は、PRS送信/ミューティングスケジュールを含み、UEがPRS測位測定を実行するのを可能にするようにUEにシグナリングされる。UEがPRS構成の検出をブラインドで実行することは予想されない。
【0086】
「測位基準信号」および「PRS」という用語は、LTEシステムにおける測位に使用される特定の基準信号を指すことがある。しかし、本明細書では、別段に規定されていない限り、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEにおけるPRS信号、ナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)などの、測位に使用できる任意の種類の基準信号を指す。
【0087】
上述のPRSと同様に、UEによって送信されるULPRSは、NRではサウンディング基準信号(SRS)と呼ばれることがあり、アップリンク無線チャネルを測定することを目的として使用されるUEに固有に構成される基準信号である。チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の場合と同様に、そのような測定は、無線チャネル特性の様々なレベルの知識をもたらす。たとえば、SRSは、たとえば、ULビーム管理を目的として、単に信号強度測定値を得るためにgNBにおいて使用することができる。別の例では、SRSは、周波数、時間、および空間の関数として詳細な振幅および位相推定値を得るためにgNBにおいて使用することができる。NRでは、SRSによるチャネルサウンディングは、LTEと比較して、使用事例のより多様なセットをサポートする。たとえば、SRSは、相反性ベースgNB送信ビームフォーミングのためのダウンリンクCSI取得(ダウンリンクMIMO)、リンク適応のためのアップリンクCSI取得およびアップリンクMIMOのためのコードブック/非コードブックベースプリコーディング、ならびにアップリンクビーム管理をサポートする。
【0088】
SRSリソースの時間/周波数マッピングは、以下の特性によって定義されてもよい。持続期間NsymbSRSはSRSリソースの持続時間であり、スロット当たり単一のOFDMシンボルのみを許容するLTEとは対照的に、スロット内の1つ、2つ、または4つの連続的なOFDMシンボルとすることができる。開始シンボル位置l0は、SRSリソースの開始シンボルであり、リソースがスロット終了位置境界と交差しないという条件でスロットの最後の6つのOFDMシンボル内の任意の場所に位置させることができる。反復係数Rは、周波数ホッピングが構成されたSRSリソースに関する係数であり、反復によって、次のホップが生じる前にサブキャリアの同じセットをR個の連続的なOFDMシンボルにおいて測定することができる。Rの許容される値は1、2、4であり、ここで、R≦NsymbSRSである。送信コム間隔KTCおよびコムオフセットkTCは、SRSリソースのリソース要素(RE)によって占有される周波数領域コム構造を定義し、この場合、コム間隔は、LTEの場合と同様に2個のREまたは4個のREのいずれかである。そのような構造は、それぞれに異なるコム上の同じユーザまたはそれぞれに異なるユーザのそれぞれに異なるSRSリソースの周波数領域多重化を可能にし、この場合、それぞれに異なるコムは、整数個のREによって互いにオフセットされる。コムオフセットは、PRB境界に対して定義され、0個、1個、...、KTC-1個のREの範囲内の値を取ることができる。したがって、コム間隔KTC=2では、必要に応じて2つの異なるコムが多重化に利用可能であり、コム間隔KTC=4では、4つの異なるコムが利用可能である。周期的で半永続的なSRSの場合、周期は、リソースがN個のスロットごとに一度送信されるように半永続的に構成され、ここで、許容される構成可能な値は、N∈{1,2,4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560}である。さらに、オフセットOが構成され、この場合、O∈{0,1,…,N-1}であり、この値はスロットの数で測定される。スロットオフセットについての基準点は、無線フレーム0の第1のスロット(スロット0)に対する点である。SRSリソースの帯域幅(BW)構成は、RRCパラメータC_"SRS"、n_"shift"、B_"SRS"、b_"hop"、およびn_"RRC"によって制御される。また、これらのパラメータは、帯域幅パート(BWP)のどの部分がSRSリソースによって測定されるかを定義する。パラメータC_"SRS"∈{0,1,...63}は、長さが64のテーブルの特定の行に対応するSRSリソースについての帯域幅構成を選択する。測位では、SRSリソースにおける連続的なOFDMシンボルの数は、セット{1, 2, 4, 8, 12}における値のうちの1つによって構成可能である。測位では、SRSリソースについての時間領域における開始位置は、スロット内の任意の場所、すなわち、{0,1,…,13}のオフセット1offset範囲とすることができる。測位では、サービングセルおよび近隣セルへのULビーム管理/整合に関して、複数のUL SRSリソースにわたってUL SRS送信に対してUE送信(Tx)ビーム掃引が使用されてもよい。
【0089】
UEの場合と同様に、基地局がULPRS信号の検出をブラインドで実行することは予想されない。上述のような予想されるULPRS構成は、たとえば支援データでUEに提供されてもよい。UEは次いで、基地局が予想するULPRS構成に従ったULPRS信号を送信してもよい。基地局は、UEからULPRS信号を受信し、受信された信号および予想されるULPRS構成に基づいて測位測定値を生成する。測位測定値は、位置推定のためにロケーションサーバまたはUEに報告される。
【0090】
しかし、UEは、予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号を送信できない場合がある。UEが予想されるPRS構成を含むULPRS信号を送信できない場合、基地局によって実行される測位測定は、予想されるULPRS構成に基づいていないので不正確になる。一実装形態によれば、UEは、予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号を送信できなかったことを示す基準信号送信報告をロケーションサーバ、別の基地局、または送受信ポイント(TRP)などのネットワークエンティティに送ってもよい。
【0091】
UEが予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号を送信できない場合、様々な様態の構成。たとえば、UEは、ULPRS信号をまったく送信できない場合もあり、構成されたよりも低い電力によってULPRS信号を送信する場合もあり、構成されたビームとは異なるビームでULPRS信号を送信する場合もあり、またはそれらが組み合わされた様態の場合もある。したがって、UEによって与えられる基準信号送信報告は、ULPRS信号が予想されるULPRS構成に従っていない様態、たとえば、UEがULPRS信号をまったく送信できなかった場合であるか、構成されたよりも低い電力によってULPRS信号を送信した場合であるか、構成された空間関係とは異なる空間関係、すなわち異なるビームでULPRS信号を送信した場合であるか、またはそれらが組み合わされた様態であるかを識別してもよい。
【0092】
さらに、UEが予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号を送信できないことには様々な理由がある場合がある。予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号が送信されない理由は、動的である場合があり、すなわち、ロケーションサーバは、予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号が送信されないことを事前に知ることができない。一実装形態によれば、UEからの基準信号送信報告はさらに、予想されるULPRS構成に従ったULPRS信号が送信されなかった理由を示してもよい。
【0093】
たとえば、UEは、サービングセル変更、すなわち、ハンドオーバの過程であることに起因してULPRS信号を送信できない場合がある。たとえば、UEは、セル変更に起因して再構成モードである場合があり、ULPRS信号を送信することができない。UEは、DLシンボルとの衝突に起因してULPRS信号を送信できない場合がある。UEは、別のUL PHYチャネルとの衝突に起因してULPRS信号を送信できない場合があり、たとえば、衝突するUL PHYチャネルが送信についてより高い優先順位を有する場合がある。UEは、UEのアクティブ帯域幅パート外であることに起因してULPRS信号を送信できない場合がある。たとえば、NRネットワークにおける広帯域スペクトルが、複数、たとえば4つの非重複サブバンドに分割されることがあり、1つのサブバンドがUEのBWPに割り当てられる場合があり、ULPRS信号は、異なるサブバンドに入るように構成される。UEは、アップリンクまたはダウンリンクRFリターン時間によって生じる中断に起因してULPRS信号を送信できない場合がある。たとえば、キャリア切り替えの間またはULおよび/もしくはDLリターンフェーズrf-ReturningTimeULおよび/もしくはrf-ReturningTimeDLの間、UEはULPRS信号を送信することができない。UEは、UEが不連続受信(DRX)モードなどのアイドルモードであることに起因してULPRS信号を送信できない場合がある。たとえば、DRXは、UEがある期間の間「スリープ」モードに入り、別の期間の間「ウェイクアップ」に入る機構である。ULPRS信号が「スリープ」期間の間に送信されるように構成された場合、UEはULPRS信号を送信できない。
【0094】
UEはULPRS信号を送信するが、送信が予想されるULPRS構成に従った送信にならないことがある。たとえば、UEは、ULPRS信号を送信するが、予想されるよりも低い電力で送信し、すなわち、ULPRS構成に従っていないULPRS信号を送信する場合がある。たとえば、UEは、キャリアアグリゲーションアップリンク電力制限に起因して予想されるよりも低い電力でULPRS信号を送信する場合がある。たとえば、UEが1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上で送信する場合、UEの総アップリンク電力が制限され、DL PRS送信が低減された電力で行われる場合がある。たとえば、UEは、デュアル接続性(DC)に起因して予想されるよりも低い電力でULPRS信号を送信する場合がある。たとえば、キャリアアグリゲーションアップリンク電力制限と同様に、UEの総アップリンク電力は、UEが複数のコンポーネントキャリア上で信号を送受信するときに制限されることがあり、DL PRS送信が低減された電力で行われる場合がある。UEは、最大許容露光(MPE)、たとえば、FR2の使用による安全上の制限に起因して、予想されるよりも低い電力でULPRS信号を送信する場合がある。さらに、UEは、バッテリー電力低下状態であることに起因して、より低電力でULPRS信号を送信するかまたはULPRS信号を送信しない場合がある。
【0095】
UEは、予想されるビームとは異なるビームでULPRS信号を送信する場合がある。たとえば、FR2では、UEはULPRS信号を送信するが、より優先順位の高いチャネルのTxビームとの衝突に起因して構成された空間Tx基準を使用しない場合がある。
【0096】
一実装形態によれば、UEによる基準信号送信報告は、予想されるULPRS構成に従って送信されていないULPRS信号に関する追加の情報を提供してもよい。たとえば、UEは、影響を受けた測位についてのULPRS信号を含むスロットIDまたはサブフレームIDまたはフレームIDを示してもよい。UEは、影響を受けたULPRS信号のリソースIDまたはリソースセットIDを示してもよい。UEが、予想される空間関係構成に従ったULPRS信号を、たとえば特定のTxビームで送信できなかった場合、UEは、送受信ポイントからの基準信号とULPRS信号との空間関係について構成されたDL信号(たとえば、SSBまたはDL PRSまたはCSIRS)の基準IDを示してもよい。たとえば、構成されたビームとは異なるビームによってULPRSが送信された場合、UEはどのビームが使用されたかを報告してもよい。UEは、送受信ポイントからの基準信号とULPRS信号との間の経路損失決定について構成されたDL信号の基準IDを示してもよい。UEは、影響を受けたULPRS信号のシンボルまたはシンボルのグループを示してもよい。別のULチャネルとの衝突があった場合、UEは、影響を受けたULPRSのチャネルの種類、またはULチャネルが周期的であるか、半永続的であるか、それとも非周期的であるかを示してもよい。UEは、アイドルモードに関係する情報、たとえば、DRX構成を提供してもよい。
【0097】
図3は、ワイヤレスノード(基地局105など)によってサポートされるセルについての例示的なPRS構成300を示す図である。この場合も、
図3ではLTE用のPRS送信が仮定される。ただし、
図3に示し
図3に関して説明するPRS送信の同じ態様または同様の態様が5G、NR、および/または他のワイヤレス技術にも当てはまる。
図3は、PRS測位オケージョンがシステムフレーム番号(SFN)、セル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)352、およびPRS周期(TRP
S)320によってどのように決定されるかを示す。一般に、セル固有PRSサブフレーム構成は、OTDOA支援データに含まれる「PRS構成インデックス」IPRSによって定義される。PRS周期(TRP
S)320およびセル固有サブフレームオフセット(Δ
PRS)は、以下のTable 1(表1)に示すように「物理チャネルおよび変調」という名称の3GPP TS36.211におけるPRS構成インデックスI
PRSに基づいて定義される。
【0098】
【0099】
PRS構成は、PRSを送信するセルのシステムフレーム番号(SFN)を参照して定義される。第1のPRS測位オケージョンを含むNPRS個のダウンリンクサブフレームのうちの第1のサブフレームについてのPRSインスタンスは、次式を満足する。
【0100】
【0101】
上式で、nfは、0≦nf≦1023であるSFNであり、nSは0≦nS≦19であるnfによって定義される無線フレーム内のスロット番号であり、TRPSはPRS周期320であり、ΔPRSはセル固有サブフレームオフセット352である。
【0102】
図3に示すように、セル固有サブフレームオフセットΔ
PRS352は、システムフレーム番号0(スロット「番号0」、スロット350として示される)から第1の(以後の)PRS測位オケージョンの開始位置までの送信されるサブフレームの数で定義されてもよい。
図3の例では、連続的なPRS測位オケージョン318a、318b、および318cの各々における連続的な測位サブフレームの数(NPRS)は4に等しい。
【0103】
いくつかの態様では、UE115は、特定のセルについてのOTDOA支援データにおけるPRS構成インデックスIPRSを受信したときに、Table 1(表1)を使用してTRPS320およびPRSサブフレームオフセットΔPRSを判定してもよい。UE115は次いで、PRSがセルにおいて(たとえば、数式(1)を使用して)スケジューリングされるときに無線フレーム、サブフレーム、およびスロットを判定してもよい。
【0104】
一般に、同じ周波数を使用するネットワークにおけるすべてのセルからのPRSオケージョンは、時間的に整合され、異なる周波数を使用するネットワークにおける他のセルに対する固定された既知の時間オフセット(たとえば、セル固有サブフレームオフセット352)を有してもよい。SFN同期ネットワークでは、すべてのワイヤレスノード(たとえば、基地局105)がフレーム境界とシステムフレーム番号の両方で整合される。したがって、SFN同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードによってサポートされるすべてのセルが、PRS送信の任意の特定の周波数に同じPRS構成インデックスを使用してもよい。一方、SFN非同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードがフレーム境界で整合されてもよいが、システムフレーム番号では整合されない。したがって、SFN非同期ネットワークでは、各PRSオケージョンが時間的に整合するようにネットワークによって各セルのPRS構成インデックスが別個に構成されてもよい。
【0105】
UE115は、セルのうちの少なくとも1つ、たとえば、基準セルまたはサービングセルのセルタイミング(たとえば、SFNまたはフレーム番号)を得ることができる場合、OTDOA測位についての基準セルおよび近隣セルのPRSオケージョンのタイミングを決定してもよい。次いで、たとえば、それぞれに異なるセルからのPRSオケージョンが重複するという仮定に基づいて、UE115によって他のセルのタイミングが導出されてもよい。
【0106】
3GPP(登録商標)によって(たとえば、3GPP TS36.211において)定義されているように、LTEシステムでは、PRSを送信するために使用されるサブフレームのシーケンスが、(I)帯域幅(BW)の予約されたブロック、(ii)構成インデックスIPRS、(iii)持続時間NPRS、(iv)任意のミューティングパターン、および(v)存在するときにミューティングパターンの一部として暗黙的に(iv)に含めることのできるミューティングシーケンス周期TREPを含むいくつかのパラメータによって、前述のように特徴付けられ定義されてもよい。場合によっては、PRSデューティサイクルがかなり低い場合、NPRS=1、TRPS=160サブフレーム(160msと等価)、およびBW=1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz、または20MHzである。PRSデューティサイクルを高めるには、NPRS値を6に増大させることができ(すなわち、NPRS=6)、帯域幅(BW)値をシステム帯域幅に増大させることができる(すなわち、LTEの場合にBW=LTEシステム帯域幅)。3GPP TS36.355に従ったLPPの後のバージョンでは、完全デューティサイクル(すなわち、NPRS=TRPS)までNPRSを増大させ(たとえば、6よりも大きくし)ならびに/またはTRPSを短縮した(たとえば、160ms未満)拡張PRSが使用されてもよい。指向性PRSは、3GPP TSに従って上述のように構成されてもよく、たとえば、低PRSデューティサイクル(たとえば、NPRS=1、TRPS=160サブフレーム)または高デューティサイクルを使用してもよい。
【0107】
ニューラジオ(NR)DL PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続的なシンボル内の複数のPRBに及ぶことがあるNR DL PRS送信に使用されるリソース要素のセットとして定義されてもよい。任意のOFDMシンボルでは、PRSリソースは連続するPRBを占有する。
【0108】
DL PRSリソースセットは、DL PRSリソースのセットとして定義されてもよく、この場合、各DL PRSリソースはDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられてもよく、たとえば、TRPは1条または複数のビームを送信してもよい。このことは、信号の送信元のTRPおよびビームがUEに既知であるかどうかとは無関係であることに留意されたい。
【0109】
DL PRSオケージョンは、周期的に繰り返される時間窓(たとえば、連続的なスロット)の一例であってもよく、この時間窓では、DL PRSが送信されることが予想される。たとえば、DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成が、DL PRS測位測定に関してUEに示されてもよい。たとえば、UEは、DL PRS構成の任意のブラインド検出を実行することを予想されないことがある。
【0110】
図4は、マルチビームシステムにおける例示的なPRS構成400を示す。基地局105はたとえば、複数のPRSリソースセットを構成してもよく、各PRSリソースセットが1つの周期に関連付けられ、複数のオケージョンにわたって送信される。図示のように、PRSリソースセット1 410は、PRSリソース1 412とPRSリソース2 414とを含むPRSリソースのセットとして定義されてもよく、これらのPRSリソースは、スロット内におけるN個(1つまたは複数)の連続的なシンボル内の複数のPRBに及ぶリソース要素のセットである。PRSリソース1 412およびPRSリソース2 414の各々は、DL PRSリソースIDを有し、両方のPRSリソースが同じTRPに関連付けられるが、それぞれに異なるビーム上で送信されてもよい。
図4は、PRSリソースセット1 410の第1の例410a、PRSリソースセット1 410の第2の例410b、およびPRSリソースセット1 410のT
rep例410aを示す。PRSリソースセット1 410は、N
PRSのオケージョン=2、周期TRP
S、およびN
symb=2によって定義される。
図4は、1つの構成されたT
rep-ビットミューティングパターンがPRSリソースのどのオケージョンがミュートされるかを制御する例を示す。
【0111】
ダウンリンクPRSは、超高信頼低レイテンシトラフィック(URLLC)などのより優先順位の高いトラフィックによってプリエンプトされパンクチャされる。このプリエンプションは、URLLCデータによるPRSの1つもしくは複数のシンボルまたは帯域幅部分のパンクチャリングの形をとってもよい。DL PRSをより優先順位の高いトラフィックによってパンクチャすることは、NRによってサポートされるURLLCによって拡張モバイルブロードバンド(eMBB)などのある種類のトラフィックをパンクチャすることと同様である。
【0112】
たとえば、進行中のeMBB送信は、より優先順位の高いURLLC送信を行うためにパンクチャまたは中断されることがある。eMBB送信をパンクチャすると、URLLC送信によって不連続にされた2つのeMBB送信持続時間間の位相コヒーレンスが失われることがある。たとえば、アップリンク(UL)では、URLLCが異なる送信電力を有することがあり、それによって位相コヒーレンスが失われることがある。URLLCは、異なるコンポーネントキャリア(CC)または帯域幅パート(BWP)においてスケジューリングされてもよい。UEは、URLLCを(DLで)受信するかまたは(ULで)送信するように無線周波数を調整し、次いでeMBB用に調整し直す必要がある場合、位相コヒーレンスを失う場合がある。
【0113】
送信がパンクチャされる場合、指示ベース多重化を使用してパンクチャリングがいつ起こるのかまたはいつ起こったのかを示してもよく、このことは、インジケータオーバヘッドが犠牲になるがURLLC UEとeMBB UEの両方に有利である。
【0114】
図5Aは、DLURLLC/eMBB動的多重化および現在の指示設計に関連する態様を示す
図500を示す。
図5Aでは、eMBBデータがURLLCによってパンクチャされる旨の指示512が与えられる。指示512は、eMBBをパンクチャする任意のURLLCに対して現在の指示であり、たとえば、指示512は、URLLCによるパンクチャリングが生じるときはいつでも指示チャネル510上で送信される。
図5Aに示す指示チャネル510は、実際のスロットによって周波数分割多重化(FDM)される。
【0115】
図5Bは、DLURLLC/eMBB動的多重化および指示設計に関連する態様を示す別の
図550を示す。
図5Bでは、eMBBデータが、URLLCによってパンクチャされる旨の指示562が与えられるが、URLLCデータとeMBBデータの両方の後に与えられる。指示562は、URLLCとeMBBの両方について後指示である。たとえば、指示562は、パンクチャリングが生じるeMBBスロット566に続くeMBBスロット564において送信されてもよい。
【0116】
図5Cは、DLURLLC/eMBB動的多重化および指示設計に関連する態様を示す別の
図570を示す。
図5Cでは、eMBBデータがURLLCによってパンクチャされる旨の指示582が与えられる。指示582は、URLLCについては後指示であり、eMBBに対しては現在の指示であり、たとえば、指示582は、パンクチャされるeMBBスロット584内で送信されてもよい。
【0117】
ダウンリンクプリエンプション指示(DLPI)が、ダウンリンク制御情報(DCI)において提供されてもよい。たとえば、3GPP(登録商標)技術仕様書(TS)38.213に記載されているように、DCIフォーマット2_1は、ダウンリンクプリエンプション指示を与えるために使用されてもよい。DCIフォーマット2_1は、PRBおよびOFDMシンボルを通知するために使用されてもよく、UEは、UEには送信が意図されていないと仮定してもよい。たとえば、基地局105はスロットの間にeMBB UEをスケジューリングしてもよい。スロットの途中でURLLC UEのパケットが到着し、基地局105は、このパケットをスケジューリングしてRB/スロットのサブセットにおいてURLLC UEに送信する。基地局105は、RB/シンボルのどの部分がパンクチャされる(URLLC UEに使用される)かを(たとえば、次のスロットにおいて)DLPIを介してeMBB UEに示す。eMBB UEは、DLPIにおける情報を使用して受信されたeMBBの復号を拡張してもよく、たとえば、この情報は復号の可能性を高める。
【0118】
例として、割り込み無線ネットワーク一時識別子(INT-RNTI: Interruption Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされるCRCを含むDCIフォーマット2_1は、複数のプリエンプション指示、たとえば、プリエンプション指示1、プリエンプション指示2、...、プリエンプション指示Nを与えてもよい。DCIフォーマット2_1のサイズは、上位層によって126ビットまで構成可能である。各プリエンプション指示は、たとえば14ビットであってもよい。各UEについて、それぞれに異なるプリエンプション指示がそれぞれに異なるコンポーネントキャリア(サービングセル)に対応してもよい。
【0119】
図6は、DCIフォーマット2_1 600の一例を示し、DCIフォーマット2_1 600は、プリエンプション指示1(PI1)と、プリエンプション指示2(PI2)と、プリエンプション指示3(PI3)と、プリエンプション指示4(PI4)とを含む。DCIフォーマット2_1 600は、グループ共通であるが、割り込みはそれぞれに異なるUEに対して異なってもよい。たとえば、第1のUEでは、コンポーネントキャリア1(CC1)がPI1によって示されてもよく、コンポーネントキャリア2(CC2)がPI2によって示されてもよく、コンポーネントキャリア3(CC3)がPI4によって示されてもよく、一方、第2のUEでは、CC1がPI3によって示されてもよく、第3のUEでは、CC1がPI1によって示されてもよく、CC2がPI2によって示されてもよい。
【0120】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)においてINT-RNTI(割り込み)を監視するようにUEを構成するために使用される場合があるDownlinkPreemption情報要素(IE)がTable 2(表2)に示されている。Table 2(表2)における定義は、抽象構文記法1(ASN.1)の一部に基づく。
【0121】
【0122】
3GPP TS38.213に準拠して、Table 2(表2)では、DownlinkPreemptionフィールド記述にdci-PayloadSizeが含まれており、dci-PayloadSizeは、INT-RNTIによってスクランブルされるDCIペイロードの全長であってもよい。int-ConfigurationPerServingCellは、DCIペイロード内部の14ビットINT値の位置をサービングセルごとに示す。int-RNTIは、DLにおけるプリエンプションの指示に使用されるRNTIである。timeFrequencySetは、DLプリエンプション指示についての選択を設定してもよい。この設定は、UEがどのようにDLプリエンプションDCIペイロードを解釈するかを決定する。INT-ConfigurationPerServingCellフィールド記述は、positionInDCIを含み、positionInDCIは、DCIペイロード内のこのサービングセル(serving CellId)に適用可能な14ビットINT値の開始位置(ビット数単位)であり、14ビットの倍数でなければならない。
【0123】
3GPP TS38.213に記載されているように、UEにDownlinkPreemptionが与えられた場合、UEには、DCIフォーマット2_1を伝達するPDCCHを監視するためのint-RNTIによって与えられるINT-RNTIが構成される。UEにはさらに、対応するservingCellIdによって与えられるサービングセルインデックスのセットおよびpositionInDCIによるDCIフォーマット2_1におけるフィールドについての位置の対応するセット、dci-PayloadSizeによるDCIフォーマット2_1についての情報ペイロードサイズ、ならびにtimeFrequencySetによる時間-周波数リソースについての指示粒度とを含むint-ConfigurationPerServingCellによってサービングセルのセットが構成される。UEがサービングセルの構成されたセットからあるサービングセルについてのDCIフォーマット2_1を検出した場合、UEは、最後の監視期間のPRBのセットおよびシンボルのセットから、DCIフォーマット2_1によって示されるPRBおよびシンボルにはUEへの送信が存在しないと仮定してもよい。DCIフォーマット2_1による指示は、SS/PBCHブロックの受信には適用されない。
【0124】
UEがスロット内の制御リソースセット(CORESET)において送信されたPDCCH内でDCIフォーマット2_1を検出した場合、このシンボルのセットは、スロットにおけるCORESETの第1のシンボルよりも前の最後の
【0125】
【0126】
個のシンボルであり、ここで、TINTは、3GPPTS38.213の10.1節に記載されたmonitoringSlotPeriodicityAndOffsetの値によって与えられるPDCCH監視周期である。
【0127】
【0128】
は、スロット当たりのシンボル数であり、μは、DCIフォーマット2_1におけるそれぞれのフィールドへのマッピングを含むサービングセルについてのサブキャリア間隔(SCS)構成であり、μINTは、UEがDCIフォーマット2_1を含むPDCCHを受信するDLBWPのSCS構成である。UEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommonが与えられた場合、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによってアップリンクとして示されるシンボルは、このスロットにおけるCORESETの第1のシンボルよりも前の最後の
【0129】
【0130】
個のシンボルから除外される。シンボルの得られるセットは、NINTとして示されるいくつかのシンボルを含む。
【0131】
図7は、監視オケージョン、たとえばPDCCH702において、検出されたDLPI、たとえばDCIフォーマット2_1に基づいて、URLLCによってパンクチャされるeMBBシンボルを判定する態様を示す
図700を示す。図示のように、UEが監視オケージョンにおいてDLPIを検出した場合、UEは、2つの監視オケージョン、たとえば、PDCCH702および704間のすべてのシンボルをカウントし、このスロットにおけるすべてのシンボルをCORESETの第1のシンボルよりも前の最後の
【0132】
【0133】
個のシンボルまで逆にカウントすることによって、スロット内のどのシンボルがパンクチャされるかを判定してもよい。上記で説明したように、UEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommonが与えられた場合、tdd-UL-DL-ConfigurationCommonによってアップリンクとして示されるシンボルは、このスロットにおけるCORESETの第1のシンボルよりも前の最後の
【0134】
【0135】
個のシンボルから除外され、ここで、
【0136】
【0137】
は、監視オケージョン702および704間のシンボルの総数である。
【0138】
TRPID、PRSリソースセット、およびPRSリソースについてのシグナリングはそれぞれ、Table 3(表3)、Table 4(表4)、およびTable 5(表5)に示されており、Table 3(表3)、Table 4(表4)、およびTable 5(表5)は、抽象構文記法1(ASN.1)の一部に基づく。Table 3(表3)において、IENR-TRP-IDはNR TRPの識別情報を指定する。
【0139】
【0140】
Table 4(表4)において、IENR-DL-PRS-InfoはDL PRSリソースセットを指定する。
【0141】
【0142】
Table 5(表5)において、IENR-DL-PRS-AssistanceDataは、NR TRPについてのDL PRS構成情報を提供するために使用される。
【0143】
【0144】
上述のURLLCデータによるeMBBトラフィックのパンクチャリングと同様に、DL PRSも、URLLCなどのより優先順位の高いトラフィックによってプリエンプトまたはパンクチャされる場合がある。DL PRSのプリエンプションは、URLLCデータによるPRSの1つもしくは複数のシンボルまたは帯域幅部分のパンクチャリングの形をとってもよい。PRSプリエンプション指示(PI)は、1つまたは複数のTRPからのDL PRSが、プリエンプトされたDL PRSよりも優先順位の高い別の送信、たとえばURLLCによってプリエンプトされたことを通知するためにTRP、たとえば、サービングTRPによって与えられてもよい。たとえば、PRS PIはTRPのグループについてのPRS PIであってもよく、この場合、グループは、たとえばサービングTRPおよび/または近隣TRPを含む1つまたは複数のTRPを含んでもよい。したがって、あるTRP、たとえばサービングTRPによって与えられるPRS PIは、異なるTRPまたは複数のTRPからのDL PRSが別の送信によってプリエンプトされたことを通知してもよい。
【0145】
PRS PIは、TRPのグループについての識別子、たとえば、1つまたは複数のTRPに関連付けられた識別子を含んでもよい。PRS PIはさらに、影響を受ける構成されたPRS送信のシンボル、たとえばOFDMシンボルを識別してもよい。PRS PIはさらに、影響を受ける構成されたPRS送信の周波数サブバンドを識別してもよい。UEは、受信されたPRS PIに基づいて、識別されたTRPまたはTRPのグループによって送信されるDL PRS内の識別されたシンボルおよび周波数サブバンドがプリエンプトされると仮定してもよい。UEはさらに、識別されたTRPもしくはTRPのグループまたは他のTRPからの残りのDL PRSはプリエンプトされないと仮定してもよく、それらのDL PRSを受信して測位測定のために処理してもよい。
【0146】
一実装形態では、PRS PIは、上述のDLPIと同様であってもよい。PRS PIは、たとえばグループ共通のDCIであってもよいが、割り込みはそれぞれに異なるUEに対して異なってもよい。PRS PIは、上述のDCIフォーマット2_1と同様なダウンリンク制御情報(DCI)であってもよい。PRS PIは、たとえば14ビットでもよい。ただし、以下でさらに説明するように追加のビットが使用されてもよい。
【0147】
図8は、ワイヤレス通信システム800の一例を示し、ワイヤレス通信システム800では、TRPからのDL PRSが、プリエンプトされたDL PRSよりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされたことを通知するためにPRS PIが与えられる。
図8は、たとえば、複数のTRP、たとえばTRP1 105a、TRP2 105b、およびTRP3 105cからDL PRS送信が受信される測位セッション中であり、サービングTRP105sと通信しているUE115を示す。
【0148】
図示のように、UE115は、TRPからいくつかのDL PRS送信を受信し、たとえば、TRP1 105aからのPRS1およびPRS4、TRP2 105bからのPRS2、およびTRP3 105cからのPRS3を受信するように構成される。UE115はさらに、サービングTRP105sからDL PRS送信を受信するように構成されてもよい。取消し線によって示すように、TRP1 105aからのPRS1は、PRS1よりも高い優先順位を有する別の送信、たとえばURLLCによってプリエンプトされる。UE115がTRP1 105aからのプリエンプトされたPRS1送信を使用して測位測定を実行することを試みた場合、その測位測定に基づいてUE115について得られる測位推定値はエラーになる場合がある。
【0149】
したがって、TRP1 105aは、PRS1がプリエンプトされたことをサービングTRP105sに示してもよい。たとえば、TRP1 105aは、PRS1のプリエンプションをバックホール134を使用して直接サービングTRP105sに伝達するか、またはバックホール132を使用してLMF802などのコアネットワークエンティティを通じて間接的に伝達してもよい。
【0150】
サービングTRP105sは、TRP1 105aからのPRS1がプリエンプトされたことを示すPRS PIをUE115に与えてもよい。たとえば、サービングTRP105sからのPRS PIは、影響を受けるTRP、たとえばTRP1 105a、ならびにプリエンプションの影響を受ける構成されたPRS送信におけるOFDMシンボルを識別してもよい。さらに、サービングTRP105sからのPRS PIは、プリエンプションの影響を受ける構成されたPRS送信における特定の周波数サブバンドを識別してもよい。
【0151】
UE115は、サービングTRP105sからTRP1についてのPRS PIを受信し、したがって、測位測定から構成されたPRS1を除外する。UE115は、他のTRP、たとえばTRP2 105bおよびTRP3 105cからPRS送信を受信するとともに、TRP1 105aからPRS4送信を受信してもよく、それらの受信されたPRS送信を測位測定に使用してもよい。
【0152】
図9は、URLLCによるDL PRSプリエンプションおよび指示設計に関連する態様を示す
図900を示す。
図9は、
図5Bと同様であるが、
図5Bに示すようなeMBBデータのパンクチャリングの代わりに、URLLCによってDL PRSがパンクチャされる。
図9では、たとえば、URLLCとDL PRSの両方の後に、URLLCによってDL PRSがパンクチャされる旨の後指示902、たとえばPRS PIが与えられる。たとえば、指示902は、パンクチャリングが生じるスロット906に続くスロット904において送信されてもよい。必要に応じて、
図5Aに示す指示と同様な現在の指示、またはたとえば
図5Cに示すように、パンクチャリングが生じたスロットと同じスロット内に位置する後指示が使用されてもよい。
【0153】
図9が、DL PRS送信をプリエンプトするURLLCデータを送信する同じTRPによって与えられる指示902を示すことを理解されたい。しかし、上述のように、指示902は、別個のTRPによって与えられてもよく、たとえば、指示902は、サービングTRPによって与えられ、近隣TRPからのDL PRS送信がパンクチャされることを示す。指示902は、どのTRPまたはTRPグループからDL PRS送信がパンクチャされるかを識別してもよい。指示902はさらに、パンクチャされるDL PRSのシンボルを識別してもよい。
図9に示すように、URLLCは、DL PRSの周波数サブバンドの一部のみをプリエンプトしてもよい。指示902はさらに、パンクチャされる周波数サブバンドを識別してもよい。
【0154】
PRS PIは、いくつかのビットを使用して、シンボルのどのグループがパンクチャされるか、どの帯域幅においてDL PRSがパンクチャされるか、およびどのTRPからDL PRSがパンクチャされるかを識別してもよい。たとえば、PRS PIは、たとえば、UE115においてLPPを介して構成される、TRP(またはTRPのグループ)および周波数層についての識別子に関連付けることのできる14ビット指示を使用してもよい。たとえば、各PRS無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に関連付けられた14ビットを使用する126ビットPRS PIでは、監視オケージョンの間のある時点においてDL PRSがパンクチャされた合計で9つ(=126/14)のTRPが示されてもよい。
【0155】
PRSを送信する各TRPについて、2つの監視オケージョン間のビット数に基づいてパンクチャされるシンボルのセットが識別されてもよく、この場合、DL PRSを含むシンボルにおけるビットのみがカウントされる。たとえば、シンボルのセットは、監視オケージョン、たとえばPDCCHの第1のシンボルよりも前の最後の
【0156】
【0157】
個のシンボルとして識別されてもよく、この場合、TINTはPDCCH監視周期であり、
【0158】
【0159】
は、スロット当たりのPRSシンボル数であり、μは、TRPのPRSリソースのヌメロロジーであり、μINTは、UEがPDCCHを受信するPRSBWPの構成である。
【0160】
図10は、監視オケージョン、たとえばPDCCH1002において検出されたPRS PIに基づいてURLLCによってパンクチャされるDL PRSシンボルを判定する態様を示す
図1000を示す。図示のように、UEが監視オケージョンにおいてPRS PIを検出した場合、UEは、2つの監視オケージョン、たとえば、PDCCH1002および1004間のすべてのPRSシンボルをカウントし、このスロットにおけるすべてのシンボルを監視オケージョン1002よりも前の最後の
【0161】
【0162】
個のシンボルまで逆にカウントすることによってどのシンボルがパンクチャされるかを判定してもよい。
図10に示すように、2つのPRSオケージョン、すなわち、TRP1、TRP2、TRP3、TRP4、ならびにPRSリソース1およびPRSリソース2を含むPRSオケージョン1 1010と、TRP5、TRP6、TRP7、およびTRP9、ならびにPRSリソース1、PRSリソース2、およびPRSリソース3を含むPRSオケージョン2 1020がある。PRSオケージョン1 1010およびPRSオケージョン2 1020におけるPRSリソースのシンボルのみが、
【0163】
【0164】
を決定するためにカウントされる。
【0165】
PRS PIは、パンクチャされるDL PRSの周波数サブバンドを識別するためにビット数、たとえば14ビットを使用してもよい。たとえば、PRS PIは、上述のDCIフォーマット2_1と同様であり、Table 2(表2)に示すのと同様なtimeFrequencySetを含んでもよく、timeFrequencySetは、プリエンプションの影響を受ける周波数サブバンドを指示してもよい。たとえば、timeFrequencySetの値が0である場合、PRS PIにおけるフィールドの14ビットは、シンボルのセットにおける連続的なシンボルの14個のグループとの1対1マッピングを有してもよく、この場合、最初の
【0166】
【0167】
個のシンボルグループの各々は、
【0168】
【0169】
個のシンボルを含み、最後の
【0170】
【0171】
個のシンボルグループの各々は、
【0172】
【0173】
個のシンボルを含み、ビット値0は、対応するシンボルグループにおけるUEへの送信を示し、ビット値1は、対応するシンボルグループにおけるUEへの送信がないことを示す。
【0174】
別の例では、たとえば、timeFrequencySetの値が1である場合、PRS PIにおけるフィールドの7対のビットは、連続的なシンボルの7つのグループとの1対1マッピングを有してもよく、この場合、最初の
【0175】
【0176】
個のシンボルグループの各々は、
【0177】
【0178】
個のシンボルを含み、最後の
【0179】
【0180】
個のシンボルグループの各々は、
【0181】
【0182】
個のシンボルを含み、シンボルグループについてのビット対における第1のビットは、BINT PRBのセットにおける最初の
【0183】
【0184】
個のPRBに適用可能であり、シンボルグループについてのビット対における第2のビットは、BINT PRBのセットにおける最後の
【0185】
【0186】
個のPRBに適用可能であり、ビット値0は、PRBの対応するシンボルグループおよびサブセットにおけるUEへの送信を示し、ビット値1は、PRBの対応するシンボルグループおよびサブセットにおけるUEへの送信がないことを示す。値BINTは、周波数層のすべてのPRSリソースの帯域幅である。帯域幅がすべてのPRSリソースについて同じでない場合、BINTは、最大帯域幅であり、最低PRSリソースが開始する位置から開始し、最高PRSが終了する位置で終了する。
【0187】
したがって、PRS PIは、14ビットを使用して、プリエンプトされるDL PRSの2つの周波数サブバンドのうちの一方、すなわち、BINT PRBのセットにおける最初の
【0188】
【0189】
個のPRB、もしくはBINT PRBのセットにおける最後の
【0190】
【0191】
個のPRB、またはその両方を識別してもよい。
【0192】
図11は、PRSリソースの周波数帯域幅および対応する帯域幅BINTの例1110および1120を示す。例1110に示すように、PRSリソースPRS1およびPRS2の周波数帯域幅は完全に重なり合い、したがって、最大帯域幅B
INT1112は、最大周波数帯域幅を有するPRSリソース、たとえばPRS1の帯域幅である。例1120に示すように、帯域幅は、すべてのPRSリソースについて同じではなく、たとえば、PRSリソースPRS3は、PRSリソースPRS4によって使用されないより高い周波数を含み、逆に、PRSリソースPRS4は、PRSリソースPRS3によって使用されないより低い周波数を含む。次いで、例1120における最大帯域幅B
INT1122は、PRSリソースPRS4の最低周波数から始まり、PRSリソースPRS3の最高周波数で終わる帯域幅である。
【0193】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)においてPRS-RNTI(割り込み)を監視するようにUEを構成するために使用される場合があるPRS PI情報要素の上層シグナリングがTable 6(表6)に示されている。Table 6(表6)における定義は、抽象構文記法1(ASN.1)の一部に基づく。
【0194】
【0195】
DownlinkPRSPreemptionフィールド記述はdci-PayloadSizeを含み、dci-PayloadSizeは、PRS-RNTIによってスクランブルされるDCIペイロードの全長であってもよい。int-ConfigurationPerTRPは、DCIペイロード内部の14ビットINT値の位置をTRPごとに示す。PRS-RNTIは、DL PRSにおけるプリエンプションの指示に使用されるRNTIである。timeFrequencySetは、DL PRSプリエンプション指示についての選択を設定してもよい。この設定は、UEがどのようにDL PRSプリエンプションDCIペイロードを解釈するかを決定する。INT-ConfigurationPerTRPフィールド記述は、positionInDCIを含み、positionInDCIは、DCIペイロード内のこのTRP(TRPId)に適用可能な14ビットINT値の開始位置(ビット数単位)であり、14ビットの倍数であってもよい。
【0196】
したがって、PRS PIは、14ビットを使用して、プリエンプトされるDL PRSの2つの周波数サブバンドのうちの一方または両方を識別してもよい。しかし、一実装形態では、DL PRSの周波数サブバンドは4つ以上の周波数帯域幅に分割されてもよく、PRS PIは、プリエンプトされるDL PRSのこれらの周波数帯域幅のうちの少なくとも1つを識別してもよい。たとえば、PRS PIは、DL PRSのプリエンプションを指示するためにより多いビット数、たとえば14ビットよりも多いビット数を使用してもよい。ビット数を増やすとtimeFrequencySetに利用可能なオプションが増え、たとえば列挙されるセットが増大する場合がある。したがって、たとえば、timeFrequencySetは次のように与えられてもよい。
timeFrequencySet 列挙{set0, set1,set2}, timeFrequencySet 列挙{set0, set1, set2, set3},
【0197】
例として、上述のように14ビットを使用するのではなく、PRS PIは、合計で15ビットを含み、PRS PIは、DL PRSの時間領域においてパンクチャされるそれぞれに異なる部分およびDL PRSのパンクチャされる1つまたは複数の周波数サブバンドを識別してもよい。たとえば、15ビットを用いた場合、timeFrequencySetは3ビット(set0, set1, set2)を含んでもよく、5つのビットセットがあり、5つのビットセットの各々が時間領域における異なる部分に対応する。一実装形態では、帯域幅BINTは3つの部分に分割されてもよく、3ビットの各々が3つの部分の各々に関連付けられ、帯域幅BINT PRBの関連付けられたサブバンドがパンクチャされたかどうかを示すために使用されてもよく、すなわち、3ビットは、帯域幅BINT PRBのパンクチャされる3つのサブバンドのうちの1つまたは複数を識別してもよい。別の実装形態では、BINTは8つの部分に分割されてもよく、3ビットがパンクチャされる8つの周波数サブバンドのうちの1つを識別し、たとえば、000は、BINT PRBの最高の8番目の周波数サブバンドがパンクチャされることを示し、111は、BINT PRBの最低の8番目の周波数サブバンドがパンクチャされることを示す。
【0198】
同様に、PRS PIは、合計で16ビットを含み、PRS PIは、DL PRSの時間領域においてパンクチャされたそれぞれに異なる部分およびパンクチャされるDL PRSの周波数サブバンドのうちの1つまたは複数を識別してもよい。たとえば、16ビットを用いた場合、timeFrequencySetは4ビット(set0、set1, set2, set3)を含んでもよく、4つのビットセットがあり、4つのビットセットの各々が時間領域における異なる部分に対応する。一実装形態では、帯域幅BINTは4つの部分に分割されてもよく、4ビットの各々が4つの部分のうちの1つに関連付けられ、帯域幅BINT PRBの関連付けられたサブバンドがパンクチャされたかどうかを示すために使用されてもよく、すなわち、4ビットは、パンクチャされる帯域幅BINT PRBの4つのサブバンドのうちの1つまたは複数を識別してもよい。別の実施形態では、BINTは16個の部分に分割されてもよく、4ビットがパンクチャされる16個の周波数サブバンドのうちの1つを識別し、たとえば、0000は、BINT PRBの最高の16番目の周波数サブバンドがパンクチャされることを示し、1111は、BINT PRBの最低の16番目の周波数サブバンドがパンクチャされることを示す。
【0199】
PRS PIでは、DL PRSの時間領域においてパンクチャされたそれぞれに異なる部分およびDL PRSのパンクチャされる1つまたは複数の周波数サブバンドを示すために追加のビットが使用されてもよい。たとえば、一般化された実装形態では、PRS PIにおいて合計でXビットを用いた場合、timeFrequencySetはKビット(set0, set1, ..., setK-1)を含んでもよく、X/K個のビットセットの各々が時間領域における異なる部分に対応し、Kビットは、帯域幅BINT PRBのどの1つまたは複数のサブバンドがパンクチャされるかを示すために使用されてもよい。たとえば、一実装形態では、BINTは、2K個の部分に分割されてもよく、どの1つのサブバンド(1つのみ)がパンクチャされるかを示すためにKビットが使用されてもよい。
【0200】
別の実装形態では、BINTはK個の部分に分割されてもよく、Kビットの各々が、K個の部分のうちの1つに関連付けられ、帯域幅BINT PRBの関連付けられたサブバンドがパンクチャされたかどうかを示すために使用される。したがって、Kビットは、どの1つまたは複数のサブバンドがパンクチャされるかを示すために使用されてもよい。たとえば、K=4ビットの場合、BINTは4(K)個の部分に分割されてもよく、すなわち、4つの周波数サブバンドが識別されてもよく、サブバンドの各々がパンクチャされるか否かを示されてもよく、たとえば、0,1,0,1は、2番目および4番目のサブバンドがパンクチャされ、1番目および3番目のサブバンドがパンクチャされないことを示す。
【0201】
上述のように、PRS PIは、1つまたは複数のTRPが、PRS-RNTIを使用してプリエンプトされたことを示してもよい。PRS-RNTIは、単一のTRPを識別してもよく、または各グループが1つまたは複数のTRPを含むN個のTRPグループを識別してもよい。UEにたとえば、LPP支援データが構成されてもよく、1つまたは複数のTRPについてのPRS-RNTIが構成されてもよい。
【0202】
図12は、UEに構成されてもよいTRP1200の4つのグループを示す図である。図示のように、グループ1はいくつかのTRP、たとえばTRP1、TRP5、およびTRP10を含んでもよく、グループ2は、たとえばTRP2、TRP6、およびTRP3を含んでもよく、グループ3およびグループ4の各々は、単一のTRP、たとえば、それぞれTRP3およびTRP4を含んでもよい。一実装形態では、PRS-RNTIは、N個のグループを識別してもよく、各グループが1つのTRPに関連付けられ、TRPについてのPRSリソースまたはPRSリソースセットを含む。PRS PI指示のK個のビットにおけるlog2(N)ビットが、構成されシグナリングされた時間/周波数リソースの間TRPのどのグループがDL PRSを送信しないと仮定できるかをシグナリングするために使用され、すなわち、これらのDL PRS送信は、より高い優先順位の送信によってプリエンプトされる。
【0203】
一実装形態では、各TRPについて、周期的に送信されるPRSリソースの1つのPRSオケージョンのみが、監視オケージョン間にUEによって受信されるように構成されてもよい。
図13は、いくつかのPDCCH監視オケージョン1302、1304、および1306を示す
図1300を示し、監視オケージョン1302/1304および1304/1306の各対間のTRP1についての単一のPRSオケージョンのみを示す。
【0204】
図14は、PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる測位測定を実行するためのロケーションセッションの間に、
図1に示す通信システム100の構成要素間で送られる様々なメッセージを示すメッセージフロー1400である。ロケーションサーバ164/196は、たとえば、5G NRネットワーク用のLMFまたはLTEにおけるE-SMLCであってもよい。ロケーションサーバ101は、リモートでコアネットワーク、たとえば
図1に示すコアネットワーク160/190に配置されてもよく、またはサービングTRP105sなどのTRPと一致してもよい。UE115は、UE支援測位またはUEベース測位を実行するように構成されてもよく、UE自体が、たとえば、UEに提供された支援データを使用してその位置を判定する。シグナリングフロー1400では、UE115およびロケーションサーバ101が、上記で参照されたLPP測位プロトコルを使用して通信すると仮定される。ただし、NPPもしくはLPPとNPPの組合せ、NRPPaなどの他の将来のプロトコルの使用も可能である。
【0205】
段階1において、ロケーションサーバ101は、たとえば、UE115に機能を要求するために機能要求メッセージをUE115に送る。
【0206】
段階2において、UE115は機能提供メッセージをロケーションサーバ101に返す。このメッセージにおいて、UE115は、測位を実行するためのUE115の機能を示す。
【0207】
段階3において、ロケーションサーバ101は、TRP1 105a、TRP2 105b、TRP3 105cからDL PRS送信を取得し測定するようにUE115を構成するために測位支援データを提供するためにLPP支援データ提供メッセージをUE115に送る。たとえば、支援データは、TRPの各々についてのDL PRS構成を含んでもよい。UE115が、たとえばUEベース測位手順においてロケーション計算を実行することが予想される場合、支援データは、TRPの物理的位置を含んでもよい。支援データメッセージはさらに、TRPまたはTRPのグループの識別子についての構成を含んでもよい。
【0208】
段階4において、ロケーションサーバ101は、TRPからのDL PRS送信を測定するようにUE115に要求するためにLPP位置情報要求メッセージをUE115に送る。たとえば、ロケーションサーバ101は、OTDOAが使用される場合にはRSTDの測定を要求し、または他の種類の測定を要求してもよい。ロケーションサーバ101はまた、UEベース測位が要求されているかどうかを示してもよく、それによって、UE115はそれ自体の位置を決定する。
【0209】
段階5において、UEは、TRP 105a、105b、および105cからDL PRS送信を取得する。TRP1 105aからの構成されたDL PRS送信は、TRP1 105aからの破線の矢印によって示されるように、別のUEを対象とする、より優先順位の高い送信、たとえばURLLCによってプリエンプトされる。
【0210】
段階6において、サービングTRP 105sは、TRP1 105aからのDL PRSがプリエンプトされた旨の指示を受信する。
図14に示すように、サービングTRP 105sは、この指示をたとえばTRP1aとのバックホールリンクを介して直接受信してもよく、またはTRP1 105aからロケーションサーバ101(もしくは別のコアネットワークエンティティ)へのバックホールリンクおよびロケーションサーバ101からサービングTRP 105sへのバックホールリンクを介して間接的に指示を受信してもよい。
【0211】
段階7において、サービングTRP 105sは、TRP1 105aからのDL PRS送信がプリエンプトされたことを示すPRS PIをUE115に送る。上述のように、PRS PIは、時間領域および周波数領域におけるプリエンプション、たとえば、プリエンプトされるシンボルおよび周波数サブバンドをさらに示してもよい。
【0212】
段階8において、UE115は、TRP1 105aからDL PRS送信を取得してもよい。段階8においてUE115によって取得されるDL PRS送信が、段階5のDL PRS送信に時間が近くてもよく、たとえば、同じPRSリソースもしくはPRSリソースセット内であっても、または別個のPRSオケージョン内であってもよいことを理解されたい。
【0213】
段階9において、UE115は、段階5においてTRP2 105bおよびTRP3 105cから受信され、段階8においてTRP1 105cから受信された取得されたDL PRSを使用して所望の測位測定を実行してもよい。UE115が段階5において受信するように構成されたTRP1 105aからのDL PRSは、DL PRSがプリエンプトされたことを示す、段階7において受信されたPRS PIに起因して測位測定では使用されない。UE115は、たとえば、TOA、RSTD、OTDOA、もしくはAoDなどのダウンリンクベース測位測定を実行してもよく、またはアップリンク基準信号が使用される場合にダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法、たとえばRTTを実行してもよい(
図14には示されていない)。
【0214】
段階10では、UE115は場合によっては、たとえばUEベース測位手順において、段階9で得られた測位測定値、およびたとえば段階3において支援データを用いて取得されたTRPの既知の位置を使用してUE位置を判定してもよい。
【0215】
段階11において、UE115は、位置情報提供メッセージをロケーションサーバ101に送る。位置情報提供メッセージは、段階9において得られたPRSベース測位測定値および/または任意の段階10において判定されたUE位置を含む。
【0216】
段階12において、ロケーションサーバ101は、段階11において受信されたPRSベース測位測定値に基づいてUE位置を判定し、または段階11において受信されたUE位置を検証してもよい。
【0217】
図15は、開示した実装形態に従ってUE115などのUEによって実行されるユーザ機器(UE)の測位をサポートするための例示的な方法1500についてのフローチャートを示す。
【0218】
ブロック1502において、UEは、たとえば
図14の段階3において説明したように、複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信してもよい。ブロック1504において、UEは、たとえば
図14の段階5において説明したように、複数のTRPからダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信してもよい。ブロック1506において、UEは、たとえば
図14の段階7において説明したように、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信する場合がある。ダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている場合がある。たとえば、1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含んでもよくまたは含まなくてもよい。さらに、1つまたは複数のTRPは、単一のTRPであってもよく、または複数のTRPであってもよい。ブロック1508において、UEは、たとえば
図14の段階9において説明したように、少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行してもよい。少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行することは、たとえば
図14の段階9において説明したように、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を測位測定から除外すること含んでもよい。
【0219】
一実装形態では、この方法は、UEが1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信することをさらに含んでもよく、測位測定の実行では、たとえば、
図14の段階8および段階9において説明したように、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号および1つまたは複数のTRPからの代替ダウンリンク測位基準信号が使用される。
【0220】
一実装形態では、PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含んでもよい。
【0221】
一実装形態では、PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含んでもよい。プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、たとえば、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別してもよく、この場合、1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる。監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含んでもよい。一実装形態では、各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される。
【0222】
別の実装形態では、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別してもよく、この場合、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される。一実装形態では、ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別してもよい。たとえば、ビットのセットは、K個のビットを含んでもよく、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K-1個の周波数サブバンドに分割されてもよい。別の実装形態では、ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つ以上の周波数サブバンドを識別してもよい。たとえば、ビットのセットは、K個のビットを含んでもよく、ダウンリンク測位基準信号は、K-1個の周波数サブバンドに分割されてもよい。
【0223】
一実装形態では、UEにTRPの複数のグループが構成されてもよく、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する。
【0224】
図16は、開示した実装形態に従ってサービングTRP105sなどのサービング送受信ポイント(TRP)によって実行されるユーザ機器(UE)の測位をサポートするための例示的な方法1600についてのフローチャートを示す。
【0225】
ブロック1602において、サービングTRPは、たとえば
図14の段階6において説明したように、1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされたことを示す指示を1つまたは複数のTRPから受信してもよい。たとえば、1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている場合がある。ブロック1604において、サービングTRPは、たとえば
図14の段階7において説明したように、UEによって受信され、1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信してもよい。たとえば、1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含んでもよくまたは含まなくてもよい。さらに、1つまたは複数のTRPは、単一のTRPであってもよく、または複数のTRPであってもよい。
【0226】
一実装形態では、PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む。
【0227】
一実装形態では、PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含んでもよい。プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、たとえば、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別してもよく、この場合、1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる。監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含んでもよい。一実装形態では、各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される。
【0228】
別の実施形態では、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別してもよく、この場合、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される。一実装形態では、ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別してもよい。たとえば、ビットのセットは、K個のビットを含んでもよく、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K-1個の周波数サブバンドに分割されてもよい。別の実装形態では、ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つ以上の周波数サブバンドを識別してもよい。たとえば、ビットのセットは、K個のビットを含んでもよく、ダウンリンク測位基準信号は、K-1個の周波数サブバンドに分割されてもよい。
【0229】
一実装形態では、UEにTRPの複数のグループが構成されてもよく、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する。
【0230】
図17は、1つまたは複数のTRPからのDL PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる、UE、たとえばUE115の測位をサポートするのを可能にされたUEのある例示的な機能を示す概略ブロック図である。UE115はたとえば、1つまたは複数のプロセッサ1702と、メモリ1704と、トランシーバ1710(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)とを含んでもよく、プロセッサ1702、メモリ1704、およびトランシーバ1710は、1つまたは複数の接続部1706(たとえば、バス、回線、ファイバ、リンクなど)によって非一時的コンピュータ可読媒体1720およびメモリ1704に動作可能に結合されてもよい。UE115は、ユーザインターフェースなど、図示されていない追加の品目をさらに含んでもよく、ユーザインターフェースはたとえば、ユーザがUEとのインターフェースをとるためのディスプレイ、キーパッド、もしくはディスプレイ上の仮想キーパッドなど他の入力デバイス、または衛星測位システム受信機を含んでもよい。ある例示的な実装形態では、UE115のすべてまたは一部がチップセットなどの形をとってもよい。トランシーバ1710は、たとえば、1種類または複数種類のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信するのを可能にされた送信機1712と、1種類または複数種類のワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機1714とを含む。
【0231】
いくつかの実施形態では、UE115はアンテナ1711を含んでもよく、アンテナ1711は内部アンテナであってもよく、または外部アンテナであってもよい。UEアンテナ1711は、トランシーバ1710によって処理される信号を送信ならびに/または受信するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、UEアンテナ1711はトランシーバ1710に結合されてもよい。いくつかの実施形態では、UE115によって受信された(送信された)信号の測定は、UEアンテナ1711およびトランシーバ1710の接続ポイントにおいて実施されてもよい。たとえば、受信された(送信された)RF信号測定値についての基準測定ポイントは、受信機1714(送信機1712)の入力(出力)端子およびUEアンテナ1711の出力(入力)端子であってもよい。複数のUEアンテナ1711またはアンテナアレイを有するUE115では、アンテナコネクタは、複数のUEアンテナの総計出力(入力)を表す仮想ポイントと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、UE115は、信号強度およびTOA測定値を含む受信信号を測定してもよく、生測定値は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって処理されてもよい。
【0232】
1つまたは複数のプロセッサ1702は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装されてもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1702は、媒体1720および/またはメモリ1704などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1708を実施することによって本明細書で説明する機能を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1702は、UE115の動作に関するデジタル信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表してもよい。
【0233】
媒体1720および/またはメモリ1704は、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む命令またはプログラムコード1708を記憶してもよく、実行可能なコードまたはソフトウェア命令は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって実行されたときに1つまたは複数のプロセッサ1702を本明細書で開示した技法を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる。UE115に示すように、媒体1720および/またはメモリ1704は、本明細書で説明する方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ1702によって実装されてもよい1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含んでもよい。構成要素またはモジュールは1つまたは複数のプロセッサ1702によって実行可能な媒体1720内のソフトウェアとして示されているが、構成要素もしくはモジュールが、メモリ1704に記憶されてもよく、または1つもしくは複数のプロセッサ1702内もしくはプロセッサ外の専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。
【0234】
いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体1720および/またはメモリ1704内に存在してもよく、本明細書で説明する通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1702において利用されてもよい。UE115に示すように媒体1720および/またはメモリ1704の内容の構成は例にすぎず、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE115の実装形態に応じて様々な様態に組み合わされ、分離され、ならびに/または構造化されてもよいことを諒解されたい。
【0235】
媒体1720および/またはメモリ1704は、支援データユニット1721を含んでもよく、支援データユニット1721は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって実装されたときに、たとえばDL PRS送信についての支援データを、たとえばトランシーバ1710を介して1つまたは複数のTRPから受信するように1つまたは複数のプロセッサ1702を構成する。
【0236】
媒体1720および/またはメモリ1704はDL PRSユニット1722を含んでもよく、DL PRSユニット1722は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって実装されたときに、たとえば、トランシーバ1710を介して1つまたは複数のTRPからDL PRS送信を受信するように構成する。
【0237】
媒体1720および/またはメモリ1704は、PRS PIユニット1724を含んでもよく、PRS PIユニット1724は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって実装されたときに、TRPのグループに関連付けられた1つまたは複数のDL PRS送信が、より高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされたことを示し得るPRS PIを、たとえばトランシーバ1710を介してサービングTRPから受信し、プリエンプトされたPRS送信のTRP、時間領域および周波数領域を判定するように1つまたは複数のプロセッサ1702を構成する。
【0238】
媒体1720および/またはメモリ1704はRRS測位測定ユニット1726を含んでもよく、PRS測位測定ユニット1726は、1つまたは複数のプロセッサ1702によって実装されたときに、たとえばトランシーバ1710を介して1つまたは複数のTRPから受信されたDL PRS送信から測位測定を実行し、一方、プリエンプトされたDL PRSを測位測定から除外するように1つまたは複数のプロセッサ1702を構成する。
【0239】
本明細書で説明する方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装されてもよい。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せとして実装されてもよい。ハードウェア実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1702は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せ内に実装されてもよい。
【0240】
ファームウェア実装形態および/またはソフトウェア実装形態の場合、この方法は、本明細書で説明した機能を実行するモジュール(たとえば、手順、関数など)を用いて実装されてもよい。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明した方法を実装する際に使用されてもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1702に接続され1つまたは複数のプロセッサ1702によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体1720またはメモリ1704にソフトウェアコードが記憶されてもよい。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に実装されてもよく、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定すべきではない。
【0241】
機能は、ファームウェアおよび/またはソフトウェアとして実装された場合、1つまたは複数の命令またはプログラムコード1708として、媒体1720および/またはメモリ1704などの非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよい。この例には、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラム1708を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体が含まれる。たとえば、プログラムコード1708が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体は、開示した実施形態に従ってOTDOA測定をサポートするプログラムコード1708を含んでもよい。非一時的コンピュータ可読媒体1720は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の市販の媒体であってもよい。限定ではなく、例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード1708を命令もしくはデータ構造の形で記憶するのに使用することができ、かつコンピュータによってアクセスすることのできる任意の他の媒体を含む可能性があり、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)が含まれ、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲の中に含まれるべきである。
【0242】
コンピュータ可読媒体1720上のストレージに加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバ1710を含んでもよい。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、請求項に概説される機能を実施させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示した機能を実施するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。
【0243】
メモリ1704は、任意のデータ記憶機構を表してもよい。メモリ1704は、たとえば一次メモリおよび/または二次メモリを含んでもよい。一次メモリは、たとえばランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含んでもよい。この例では、1つまたは複数のプロセッサ1702から分離されるように示されているが、一次メモリのすべてまたは一部が1つもしくは複数のプロセッサ1702内に設けられてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のプロセッサ1702とコロケート/結合されてもよいことを理解されたい。二次メモリは、たとえば、一次メモリと同じもしくは同様の種類のメモリおよび/またはたとえばディスクドライブ、光学ディスクドライブ、テープドライブ、固体メモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含んでもよい。
【0244】
いくつかの実装形態では、二次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1720を動作可能に受け入れてもよく、または場合によっては非一時的コンピュータ可読媒体1720に結合されるように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示する方法および/または装置は全体的または部分的に、コンピュータ実施可能コード1708が記憶されたコンピュータ可読媒体1720の形をとってもよく、コンピュータ実施可能コード1708は、少なくとも1つのプロセッサ1702によって実行された場合、本明細書で説明する例示的な動作のすべてまたは一部を動作可能に実行可能にされてもよい。コンピュータ可読媒体1720は、メモリ1704の一部であってもよい。
【0245】
したがって、UE115などのUEは、複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するための手段を含んでもよく、この手段はたとえば、専用ハードウェアを含むワイヤレストランシーバ1710および1つもしくは複数の処理ユニット1702、または支援データユニット1721などのメモリ1720内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを含むワイヤレストランシーバ1710および1つもしくは複数の処理ユニット1702、またはDL PRSユニット1722などのメモリ1720内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを含むワイヤレストランシーバ1710および1つもしくは複数の処理ユニット1702、またはPRS PIユニット1724などのメモリ1720内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。少なくともPRS PI指示に基づいて複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを含む1つもしくは複数の処理ユニット1702、またはPRS測位測定ユニット1726などのメモリ1720内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。
【0246】
一実装形態では、少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するための手段は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を測位測定から除外してもよい。
【0247】
一実装形態では、UEは、1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信するための手段であって、測位測定の実行において、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号および1つまたは複数のTRPからの代替ダウンリンク測位基準信号が使用される手段をさらに含んでもよく、この手段は、たとえば、専用ハードウェアを含むワイヤレストランシーバ1710および1つもしくは複数の処理ユニット1702、またはDL PRSユニット1722およびRRS測位測定ユニット1726などのメモリ1720内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。
【0248】
図18は、1つまたは複数のTRPからのDL PRS送信がより優先順位の高い送信によってプリエンプトされる、UEの測位をサポートするのを可能にされたTRP、たとえばTRP105のある例示的な機能を示す概略ブロック図である。いくつかの実施形態では、TRP105はたとえば、1つまたは複数のプロセッサ1802と、メモリ1804と、トランシーバ1810(たとえば、ワイヤレスネットワークインターフェース)と、(適用可能な場合)通信インターフェース1830(たとえば、他のTRPおよび/またはコアネットワークとの有線またはワイヤレスネットワークインターフェース)とを含んでもよく、プロセッサ1802、メモリ1804、トランシーバ1810、および通信インターフェース1830は、1つまたは複数の接続部1806(たとえば、バス、回線、ファイバ、リンクなど)によって非一時的コンピュータ可読媒体1820およびメモリ1804に動作可能に結合されてもよい。ある例示的な実装形態では、TRP105の一部がチップセットなどの形をとってもよい。
【0249】
トランシーバ1810は、たとえば、1種類または複数種類のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信するのを可能にされた送信機1812と、1種類または複数種類のワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機1814とを含む。TRP105は、トランシーバ1810によって処理される信号を送信ならびに/または受信するためのアンテナ1811を含んでもよい。
【0250】
通信インターフェース1830は、有線送信および/または受信をサポートし、必要に応じて、追加または代替として、1種類または複数種類のワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号の送信および受信をサポートする場合がある様々な有線およびワイヤレス接続部を含んでもよい。通信インターフェース1806は、様々な他のコンピュータおよび周辺装置との通信のためのインターフェースを含んでもよい。たとえば、一実施形態では、通信インターフェース1806は、TRP105によって実行される通信機能のうちの1つまたは複数を実施するネットワークインターフェースカード、入出力カード、チップ、および/またはASICを含んでもよい。いくつかの実施形態では、通信インターフェース1806は、ネットワークにおけるTRPによって使用されるPCI、構成済みPRS情報、および/またはタイミング情報などの様々なネットワーク構成関連情報を得るためにネットワーク100とのインターフェースをとってもよい。
【0251】
1つまたは複数のプロセッサ1802は、ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの組合せを使用して実装されてもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1802は、媒体1820および/またはメモリ1804などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード1808を実施することによって本明細書で説明する機能を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ1802は、TRP105の動作に関するデジタル信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部を実行するように構成可能な1つまたは複数の回路を表してもよい。
【0252】
媒体1820および/またはメモリ1804は、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含む命令またはプログラムコード1808を記憶してもよく、実行可能なコードまたはソフトウェア命令は、1つまたは複数のプロセッサ1802によって実行されたときに1つまたは複数のプロセッサ1802を本明細書で開示した技法を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる。TRP105に示すように、媒体1820および/またはメモリ1804は、本明細書で説明する方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ1802によって実装されてもよい1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含んでもよい。構成要素またはモジュールは1つまたは複数のプロセッサ1802によって実行可能な媒体1820内のソフトウェアとして示されているが、構成要素もしくはモジュールが、メモリ1804に記憶されてもよく、または1つもしくは複数のプロセッサ1802内もしくはプロセッサ外の専用ハードウェアであってもよいことを理解されたい。
【0253】
いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータモジュールが、媒体1820および/またはメモリ1804内に存在してもよく、本明細書で説明する通信と機能の両方を管理するために1つまたは複数のプロセッサ1802において利用されてもよい。TRP105に示すように媒体1820および/またはメモリ1804の内容の構成は例にすぎず、したがってモジュールおよび/またはデータ構造の機能は、TRP105の実装形態に応じて様々な様態に組み合わされ、分離され、ならびに/または構造化されてもよいことを諒解されたい。
【0254】
媒体1820および/またはメモリ1804はプリエンプションユニット1822を含んでもよく、プリエンプションユニット1822は、1つまたは複数のプロセッサ1802によって実装されたときに、1つまたは複数のTRPによって送信されたダウンリンク測位基準信号がより優先順位の高い別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を、たとえば通信インターフェース1830を介して1つまたは複数のTRPから受信するように1つまたは複数のプロセッサ1802を構成する。
【0255】
媒体1820および/またはメモリ1804はPRS PIユニット1824を含んでもよく、PRS PIユニット1824は、1つまたは複数のプロセッサ1802によって実装されたときに、UEによって受信され1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされた旨の測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)を生成し、たとえばトランシーバ1810を介してUEに送信するように1つまたは複数のプロセッサ1802を構成する。
【0256】
本明細書で説明する方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装されてもよい。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せとして実装されてもよい。ハードウェア実装形態の場合、1つまたは複数のプロセッサ1802は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せ内に実装されてもよい。
【0257】
ファームウェア実施態様および/またはソフトウェア実装形態の場合、この方法は、本明細書で説明した機能を実行するモジュール(たとえば、手順、関数など)を用いて実装されてもよい。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明した方法を実装する際に使用されてもよい。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ1802に接続され1つまたは複数のプロセッサ1802によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体1820またはメモリ1804にソフトウェアコードが記憶されてもよい。メモリは、プロセッサユニット内に実装されてもよく、またはプロセッサユニットの外部に実装されてもよい。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリもしくはメモリ数、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定すべきではない。
【0258】
機能は、ファームウェアおよび/またはソフトウェアとして実装された場合、1つまたは複数の命令またはプログラムコード1808として、媒体1820および/またはメモリ1804などの非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよい。この例には、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラム1808を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体が含まれる。たとえば、プログラムコード1808が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体は、開示した実施形態に従ってOTDOAをサポートするプログラムコード1808を含んでもよい。非一時的コンピュータ可読媒体1820は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスすることができる任意の市販の媒体であってもよい。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコード1808を命令もしくはデータ構造の形で記憶するのに使用することができ、かつコンピュータによってアクセスすることのできる任意の他の媒体を含む可能性があり、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)には、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびブルーレイディスク(disc)が含まれ、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生するが、ディスク(disc)はデータをレーザによって光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲の中に含まれるべきである。
【0259】
コンピュータ可読媒体1820上のストレージに加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを表す信号を有するトランシーバ1810を含んでもよい。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、請求項に概説される機能を実施させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示した機能を実施するための情報を示す信号をもつ送信媒体を含む。
【0260】
メモリ1804は、任意のデータ記憶機構を表してもよい。メモリ1804は、たとえば一次メモリおよび/または二次メモリを含んでもよい。一次メモリは、たとえばランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含んでもよい。この例では、1つまたは複数のプロセッサ1802から分離されるように示されているが、一次メモリのすべてまたは一部が1つもしくは複数のプロセッサ1802内に設けられてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のプロセッサ1802とコロケート/結合されてもよいことを理解されたい。二次メモリは、たとえば、一次メモリと同じもしくは同様の種類のメモリおよび/またはたとえばディスクドライブ、光学ディスクドライブ、テープドライブ、個体メモリドライブなどの1つもしくは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含んでもよい。
【0261】
いくつかの実装形態では、二次メモリは、二次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体1820を動作可能に受け入れてもよく、または場合によっては非一時的コンピュータ可読媒体1820に結合されるように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示する方法および/または装置は全体的または部分的に、コンピュータ実施可能コード1808が記憶されたコンピュータ可読媒体1820の形をとってもよく、コンピュータ実施可能コード1808は、少なくとも1つのプロセッサ1802によって実行された場合、本明細書で説明する例示的な動作のすべてまたは一部を動作可能に実行可能にされてもよい。コンピュータ可読媒体1820は、メモリ1804の一部であってもよい。
【0262】
したがって、サービングTRP、たとえばTRP105は、1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされた旨の指示を1つまたは複数のTRPから受信するための手段を含み、この手段は、たとえば、専用ハードウェアを含む通信インターフェース1830および1つもしくは複数の処理ユニット1802、またはプリエンプションユニット1822などのメモリ1820内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを含むワイヤレストランシーバ1810および1つもしくは複数の処理ユニット1802、またはPRS PIユニット1824などのメモリ1820内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実施することであってもよい。
【0263】
特定の必要に応じて実質的な変形がなされてもよい。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、かつ/または、特定の要素は、ハードウェア、ソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、もしくは両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなど、他のコンピューティングデバイスへの接続が利用される場合がある。
【0264】
各構成について、流れ図またはブロック図として示されるプロセスとして説明することがある。流れ図またはブロック図では動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実施することができる。加えて、動作の順序は並べ替えられてよい。プロセスは、図中に含まれない追加のステップを有することもある。さらに、方法の実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはこれらの任意の組合せで実装されてもよい。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードとして実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。プロセッサは、説明したタスクを実行してもよい。
【0265】
別段に定義されていない限り、本明細書で使用するすべての技術的および科学的用語は、一般に理解されているかまたは従来理解されているのと同じ意味を有する。本明細書で使用する冠詞"a"および"an"は、冠詞の文法的な対象の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指す。例として、"an element"は、1つの要素または2つ以上の要素を意味する。量、持続時間などの測定可能な値を指すときに本明細書で使用する「約」および/または「およそ」は、指定された値から±20%または±10%、±5%、または±0.1%のばらつきを、そのようなばらつきが本明細書で説明するシステム、デバイス、回路、方法、およびその他の実装形態の文脈で適切であるときには包含する。量、持続時間、物理的属性(周波数など)などの測定可能な値を指すときに本明細書で使用する「実質的に」も、指定された値から±20%または±10%、±5%、または±0.1%のばらつきを、そのようなばらつきが本明細書で説明するシステム、デバイス、回路、方法、およびその他の実装形態の文脈で適切であるときには包含する。
【0266】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する、「のうちの少なくとも1つ」または「うちの1つまたは複数」によって始まる項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)または2つ以上の要素との組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような選言的リストを示す。さらに、本明細書で使用する場合、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、機能または動作が述べられた項目または条件に基づいており、述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づいてもよいことを意味する。
【0267】
本明細書で使用するモバイルデバイス、ユーザ機器(UE)、または移動局(MS)は、セルラーまたは他のワイヤレス通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報マネージャ(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、あるいは、ワイヤレス通信および/またはナビゲーション測位信号などのナビゲーション信号を受信することが可能である他の適切なモバイルデバイスなどのデバイスを指すことがある。「移動局」(または「移動デバイス」)という用語。「ワイヤレス通信機器」または「ユーザ機器」はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、またはパーソナルナビゲーションデバイス(PND)において行われるかにかかわらず、短距離ワイヤレス接続、赤外線接続、有線接続または他の接続などによってPNDと通信するデバイスを含むものとする。さらに、「移動局」または「ユーザ機器」は、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連付けられた別のデバイスもしくはノードにおいて行われるかにかかわらず、インターネット、Wi-Fi、または他のネットワークなどを介してサーバと通信することが可能であるワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップ、タブレットデバイスなどを含む、すべてのデバイスを含むものとする。上記の任意の動作可能な組合せも「移動局」または「ユーザ機器」と見なされる。移動デバイスまたはユーザ機器(UE)は、移動端末、端末、デバイス、セキュアユーザプレーンロケーションイネーブルドターミナル(SET: Secure User Plane Location Enabled Terminal)、ターゲットデバイス、ターゲット、または何らかの他の名称で呼ばれることもある。
【0268】
一実施形態では、第1の例示的な独立クレームは、第1のワイヤレスノードにおけるユーザ機器(UE)の位置をサポートするための方法であって、より多くの位置関連情報のブロードキャストを求める第1の要求を受信するステップであって、ブロードキャストが、第1のワイヤレスノードについてのワイヤレスアクセスタイプに基づく、ステップと、ワイヤレスアクセスタイプを使用し、かつ第1の要求に基づいてより多くの位置関連情報をブロードキャストするステップとを含んでもよい。
【0269】
本明細書で提示する技法、プロセス、および/または実装形態のうちのいくつかは、1つまたは複数の規格のすべてまたは一部に準拠するが、そのような技法、プロセス、および/または実装形態は、いくつかの実施形態では、そのような1つまたは複数の規格の一部またはすべてに準拠しないことがある。
【0270】
以下の番号付きの条項では実装形態例について説明する。
【0271】
1. ユーザ機器(UE)によって実行されるUEの測位をサポートするための方法であって、
【0272】
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するステップと、
【0273】
複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するステップと、
【0274】
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するステップと、
【0275】
少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するステップとを含む方法。
【0276】
2. 少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するステップは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を測位測定から除外するステップを含む、条項1に記載の方法。
【0277】
3. 1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、条項1に記載の方法。
【0278】
4. 1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信するステップをさらに含み、測位測定を実行するステップでは、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号および1つまたは複数のTRPからの代替ダウンリンク測位基準信号が使用される、条項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【0279】
5. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含まない、条項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【0280】
6. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含む、条項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【0281】
7. 1つまたは複数のTRPは、単一のTRPである、条項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0282】
8. 1つまたは複数のTRPは、複数のTRPを含む、条項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0283】
9. PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、条項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【0284】
10. PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、条項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【0285】
11. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、条項10に記載の方法。
【0286】
12. 監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、条項11に記載の方法。
【0287】
13. 各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される、条項11に記載の方法。
【0288】
14. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、条項10に記載の方法。
【0289】
15. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、条項14に記載の方法。
【0290】
16. ビットのセットは、K個のビットを含み、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K個の周波数サブバンドに分割される、条項15に記載の方法。
【0291】
17. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つまたは複数の周波数帯域幅を識別する、条項14に記載の方法。
【0292】
18. ビットのセットは、K個のビットを含み、ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、条項17に記載の方法。
【0293】
19. UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、条項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【0294】
20. ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることのできるUEであって、
【0295】
複数の送受信ポイント(TRP)とワイヤレス通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
【0296】
少なくとも1つのメモリと、
【0297】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、
【0298】
複数のTRPからダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信することと、
【0299】
複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信することと、
【0300】
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信することと、
【0301】
少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行することとを行うように構成されたプロセッサとを備えるUE。
【0302】
21. 少なくとも1つのプロセッサは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号を測位測定から除外するように構成されることによって、少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するように構成される、条項20に記載のUE。
【0303】
22. 1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、条項20に記載のUE。
【0304】
23. 少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数のTRPから代替ダウンリンク測位基準信号を受信するようにさらに構成され、少なくとも1つのプロセッサは、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号および1つまたは複数のTRPからの代替ダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するように構成される、条項20から22のいずれか一項に記載のUE。
【0305】
24. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含まない、条項20から23のいずれか一項に記載のUE。
【0306】
25. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含む、条項20から23のいずれか一項に記載のUE。
【0307】
26. 1つまたは複数のTRPは、単一のTRPである、条項20から25のいずれか一項に記載のUE。
【0308】
27. 1つまたは複数のTRPは、複数のTRPを含む、条項20から25のいずれか一項に記載のUE。
【0309】
28. PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、条項20から27のいずれか一項に記載のUE。
【0310】
29. PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、条項20から27のいずれか一項に記載のUE。
【0311】
30. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、条項29に記載のUE。
【0312】
31. 監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、条項30に記載のUE。
【0313】
32. 各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される、条項30に記載のUE。
【0314】
33. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、条項29に記載のUE。
【0315】
34. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、条項33に記載のUE。
【0316】
35. ビットのセットは、K個のビットを含み、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K個の周波数サブバンドに分割される、条項34に記載のUE。
【0317】
36. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つまたは複数の周波数帯域幅を識別する、条項33に記載のUE。
【0318】
37. ビットのセットは、K個のビットを含み、ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、条項36に記載のUE。
【0319】
38. UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、条項20から27のいずれか一項に記載のUE。
【0320】
39. ユーザ機器(UE)についての測位をサポートすることのできるUEであって、
【0321】
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するための手段と、
【0322】
複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するための手段と、
【0323】
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するための手段と、
【0324】
少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するための手段とを備えるUE。
【0325】
40. プログラムコードが記憶された非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)における少なくとも1つのプロセッサをUEについての測位をサポートするように構成するように動作可能である非一時的記憶媒体において、
【0326】
複数の送受信ポイント(TRP)からダウンリンク測位基準信号についての支援データを受信するためのプログラムコードと、
【0327】
複数のTRPから複数のダウンリンク測位基準信号を受信するためのプログラムコードと、
【0328】
1つまたは複数のTRPに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をサービングTRPから受信するためのプログラムコードと、
【0329】
少なくともPRS PI指示に基づいて、複数のTRPから受信されたダウンリンク測位基準信号を使用して測位測定を実行するためのプログラムコードとを含む非一時的記憶媒体。
【0330】
41. サービング送受信ポイント(TRP)によって実行されるユーザ機器(UE)の測位をサポートするための方法であって、
【0331】
1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされたことを示す指示を1つまたは複数のTRPから受信するステップと、
【0332】
UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するステップとを含む方法。
【0333】
42. 1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、条項41に記載の方法。
【0334】
43. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含まない、条項41または42に記載の方法。
【0335】
44. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含む、条項41または42に記載の方法。
【0336】
45. 1つまたは複数のTRPは、単一のTRPを含む、条項41または42に記載の方法。
【0337】
46. 1つまたは複数のTRPは、複数のTRPを含む、条項41または42に記載の方法。
【0338】
47. PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、条項41から46のいずれか一項に記載の方法。
【0339】
48. PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、条項41から46のいずれか一項に記載の方法。
【0340】
49. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、条項48に記載の方法。
【0341】
50. 監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、条項49に記載の方法。
【0342】
51. 各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される、条項50に記載の方法。
【0343】
52. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、条項48に記載の方法。
【0344】
53. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、条項52に記載の方法。
【0345】
54. ビットのセットは、K個のビットを含み、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K個の周波数サブバンドに分割される、条項53に記載の方法。
【0346】
55. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、条項52に記載の方法。
【0347】
56. ビットのセットは、K個のビットを含み、ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、条項55に記載の方法。
【0348】
57. UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、条項41から46のいずれか一項に記載の方法。
【0349】
58. ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたサービング送受信ポイント(TRP)であって、
【0350】
UEおよびワイヤレスネットワークと通信するように構成された少なくとも1つの外部インターフェースと、
【0351】
少なくとも1つのメモリと、
【0352】
少なくとも1つの外部インターフェースおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサであって、
【0353】
1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされたことを示す指示をワイヤレスネットワークにおいて1つまたは複数のTRPから受信することと、
【0354】
UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられたダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信することとを行うように構成されたプロセッサとを備えるサービングTRP。
【0355】
59. 1つまたは複数のTRPに関連付けられたダウンリンク測位基準信号は、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号よりも高い優先順位を有する別の送信によってプリエンプトされている、条項58に記載のサービングTRP。
【0356】
60. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含まない、条項58または59に記載のサービングTRP。
【0357】
61. 1つまたは複数のTRPは、サービングTRPを含む、条項58または59に記載のサービングTRP。
【0358】
62. 1つまたは複数のTRPは、単一のTRPを含む、条項58または59に記載のサービングTRP。
【0359】
63. 1つまたは複数のTRPは、複数のTRPを含む、条項58または59に記載のサービングTRP。
【0360】
64. PRS PIは、1つまたは複数のTRPについての識別子に関連付けられたビットのセットを含む、条項58から63のいずれか一項に記載のサービングTRP。
【0361】
65. PRS PIは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットを含む、条項58から63のいずれか一項に記載のサービングTRP。
【0362】
66. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、2つの監視オケージョン間のいくつかのPRSシンボルに基づいて、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の時間を識別し、1つまたは複数のTRPに関連するダウンリンク測位基準信号を含むPRSシンボルのみがカウントされる、条項65に記載のサービングTRP。
【0363】
67. 監視オケージョンは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または媒体アクセス制御制御要素(MAC CE)を含む、条項66に記載のサービングTRP。
【0364】
68. 各TRPについて、UEは監視オケージョン間の1つのダウンリンク測位基準信号オケージョンのみを受信するように構成される、条項67に記載のサービングTRP。
【0365】
69. プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号についての時間領域および周波数領域に関連付けられたビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の少なくとも1つの周波数サブバンドを識別し、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、4つ以上の周波数サブバンドに分割される、条項65に記載のサービングTRP。
【0366】
70. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つの周波数サブバンドのみを識別する、条項69に記載のサービングTRP。
【0367】
71. ビットのセットは、K個のビットを含み、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号は、2K個の周波数サブバンドに分割される、条項70に記載のサービングTRP。
【0368】
72. ビットのセットは、プリエンプトされたダウンリンク測位基準信号の1つまたは複数の周波数帯域幅を識別する、条項69に記載のサービングTRP。
【0369】
73. ビットのセットは、K個のビットを含み、ダウンリンク測位基準信号は、K個の周波数サブバンドに分割される、条項72に記載のサービングTRP。
【0370】
74. UEにTRPの複数のグループが構成され、TRPの各グループは、1つまたは複数のTRPを含み、PRS PIは、TRPの複数のグループのうちの1つを識別する、条項58から63のいずれか一項に記載のサービングTRP。
【0371】
75. ユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成されたサービング送受信ポイント(TRP)であって、
【0372】
1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされたことを示す指示を1つまたは複数のTRPから受信するための手段と、
【0373】
UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するための手段とを含むサービングTRP。
【0374】
76. プログラムコードが記憶された非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、サービング送受信ポイント(TRP)における少なくとも1つのプロセッサをユーザ機器(UE)の測位をサポートするように構成するように動作可能である非一時的記憶媒体において、
【0375】
1つまたは複数のTRPによって送信された1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号が別の送信によってプリエンプトされたことを示す指示を1つまたは複数のTRPから受信するためのプログラムコードと、
【0376】
UEによって受信され、1つまたは複数のTRPを含むTRPのグループに関連付けられた1つまたは複数のダウンリンク測位基準信号がプリエンプトされたことを示す測位基準信号プリエンプション指示(PRS PI)をUEに送信するためのプログラムコードとを含む非一時的記憶媒体。
【0377】
本明細書では特定の実施形態を詳細に開示したが、これは一例としての例示を目的としたものにすぎず、添付の特許請求の範囲に対する制限を意図したものではない。特に、特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに様々な置換、変更、および修正を施してもよいと考えられる。他の態様、利点、および修正は、以下の特許請求の範囲内であると考えられる。提示する特許請求の範囲は、本明細書で開示した実施形態および特徴を代表するものである。他の未請求の実施形態および特徴も考えられる。したがって、他の実装形態は以下の特許請求の範囲内である。
【符号の説明】
【0378】
100 ワイヤレス通信システム
101 ロケーションサーバ
105 基地局
105a TRP1
105b TRP2
105c TRP3
105s サービングTRP
110 カバレージエリア
115 UE
125 通信リンク
132 バックホールリンク
134 バックホールリンク
160 発展型パケットコア(EPC)
162 モビリティ管理エンティティ(MME)
164 ロケーションサーバ、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)
166 サービングゲートウェイ
168 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
169 外部クライアント
170 ホームセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(H-SLP)
172 パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ
174 ホーム加入者サーバ(HSS)
184 バックホールリンク
190 第5世代コア(5GC)
191 ロケーションサーバ、H-SLP
192 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
193 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
194 セッション管理機能(SMF)
195 ユーザプレーン機能(UPF)
196 ロケーション管理機能(LMF)
197 統合データ管理(UDM)
198 IPサービス
199 外部クライアント
200 サブフレームシーケンス
210 無線フレーム
212 サブフレーム
214 スロット
216 サブキャリア
222 チャネル
300 PRS構成
318a、318b、318c PRS測位オケージョン
320 PRS周期(TRP)
352 セル固有サブフレームオフセット(ΔPRS)
400 PRS構成
410 PRSリソースセット1
410a 第1の例
410b 第2の例
412 PRSリソース1
414 PRSリソース2
500 図
512 指示
550 別の図
562 指示
564 eMBBスロット
566 eMBBスロット
570 別の図
582 指示
584 eMBBスロット
600 DCIフォーマット2_1
700 図
702 監視オケージョン、PDCCH
704 監視オケージョン、PDCCH
800 ワイヤレス通信システム
900 図
902 後指示、指示
904 スロット
906 スロット
1000 図
1002 監視オケージョン、PDCCH
1004 監視オケージョン、PDCCH
1010 PRSオケージョン1
1020 PRSオケージョン2
1110 例
1112 最大帯域幅BINT
1120 例
1200 TRP
1300 図
1302、1304、1306 監視オケージョン
1304 監視オケージョン
1306 監視オケージョン
1400 メッセージフロー、シグナリングフロー
1600 方法
1702 プロセッサ
1704 メモリ
1708 プログラムコード、コンピュータ実施可能コード
1710 トランシーバ
1711 アンテナ、UEアンテナ
1712 送信機
1714 受信機
1720 媒体
1724 PRS PIユニット
1726 PRS測位測定ユニット
1802 プロセッサ、処理ユニット
1804 メモリ
1806 接続部、通信インターフェース
1808 プロセッサコード、コンピュータ実施可能コード
1810 トランシーバ、ワイヤレストランシーバ
1811 アンテナ
1812 送信機
1814 受信機
1820 媒体、非一時的コンピュータ可読媒体
1824 PRS PIユニット
1830 通信インターフェース
PI1 プリエンプション指示1
PI2 プリエンプション指示2
PI3 プリエンプション指示3
PI4 プリエンプション指示4
PRS1~PRS4 PRSリソース
【国際調査報告】