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特表2022-553606洗浄機器及び洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】洗浄機器及び洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/06 20060101AFI20221219BHJP
【FI】
D06F33/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022510853
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(85)【翻訳文提出日】2022-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2020109443
(87)【国際公開番号】W WO2021032040
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】201910769288.1
(32)【優先日】2019-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514114622
【氏名又は名称】青島海爾滾筒洗衣机有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】趙志強
(72)【発明者】
【氏名】許升
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AE02
3B167AE04
3B167BA82
3B167KA63
3B167KB02
3B167LA23
3B167LC02
3B167LD02
3B167LE01
3B167LF06
3B167LG11
(57)【要約】
洗浄機器及び洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法は、判定方法において、ドラムモータ(3)が、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムモータ(3)の出力電流が所定の電流よりも小さくなると、ロック構造(2)がドラムをロック解除したと判定する。上記の判定によって、ロック構造(2)がドラムをロック解除した否かを正確に判断可能なことから、ドラムのロック解除の精度を向上させられる。洗浄機器は、洗浄水を収容するドラムと、前記ドラムを回転駆動させるドラムモータ(3)を含む。また、洗浄機器には、ドラムをロック解除するロック構造(2)が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法であって、前記洗浄機器に、ドラムを回転駆動させるドラムモータ及びロック構造が装着されている方法において、
前記ドラムモータは、所定のパワー出力で前記ドラムを回転駆動させ、前記ドラムモータの出力電流が所定の電流よりも小さくなると、前記ロック構造がドラムをロック解除したと判定することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ロック構造は前記ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、前記ドラムモータは所定のパワー出力で前記ドラムを回転駆動させ、前記ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、前記ドラムモータの出力電流を検出することで前記ドラムモータの出力電流Iを取得し、
aを所定の値とし、Iを前記ドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、前記ロック構造が前記ドラムをロック解除しており、I>I0+aの場合には、前記ロック構造が前記ドラムのロック解除に失敗していることを特徴とする請求項1に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項3】
前記ドラムモータは所定のパワー出力で前記ドラムを回転駆動させ、前記ロック構造は前記ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、前記ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、前記ドラムモータの出力電流を検出することで、前記ドラムモータの出力電流Iを取得し、
aを所定の値とし、Iを前記ドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、前記ロック構造が前記ドラムをロック解除しており、I>I0+aの場合には、前記ロック構造が前記ドラムのロック解除に失敗していることを特徴とする請求項2に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項4】
前記ロック構造は、デッドボルトと、前記デッドボルトを径方向に伸縮させるロックモータを含み、前記ドラムモータのロータにはロック溝が設けられており、
前記ドラムが一定時間tだけ回転したあと、前記ロックモータが前記デッドボルトを前記ロック溝から離脱させて、前記デッドボルトが位置復帰することで、前記ロック構造が前記ドラムをロック解除し、
好ましくは、前記デッドボルトが前記ロック溝から離脱したあと、前記ドラムモータの出力パワーが増大して、前記ドラムの回転時における回転速度が増大し、前記洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始し、且つ、前記ロックモータへの電気供給を停止することで、前記ロックモータが動作を停止することを特徴とする請求項2又は3に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項5】
S1.前記ロック構造は前記ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、前記ドラムモータは所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、前記ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、前記ドラムモータの出力電流を検出することで、前記ドラムモータの出力電流値Iを取得し、
S2.前記ドラムモータの出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行し、
S3.ロックモータがデッドボルトをロック溝から離脱させ、前記デッドボルトが位置復帰したことで、前記ロック構造が前記ドラムをロック解除したと判定して、ステップS4を実行し、
S4.前記デッドボルトが前記ロック溝から離脱したあと、前記ドラムモータの出力パワーが増大して、前記ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始し、且つ、前記ロックモータへの電気供給を停止することで、前記ロックモータが動作を停止し、
S5.前記ドラムモータが所定のパワー出力で前記ドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する、ことを特徴とする請求項4に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項6】
S1.前記ドラムモータは所定のパワー出力で前記ドラムを回転駆動させ、前記ロック構造は前記ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、前記ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、前記ドラムモータの出力電流を検出することで、前記ドラムモータの出力電流値Iを取得し、
S2.前記ドラムモータの出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行し、
S3.前記ロックモータがデッドボルトをロック溝から離脱させ、デッドボルトが位置復帰したことで、前記ロック構造が前記ドラムをロック解除したと判定して、ステップS4を実行し、
S4.前記デッドボルトがロック溝から離脱したあと、前記ドラムモータの出力パワーが増大して、前記ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始し、且つ、ロックモータへの電気供給を停止することで、前記ロックモータが動作を停止し、
S5.前記ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する、ことを特徴とする請求項4に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項7】
前記ロック構造が前記ドラムのロック解除に失敗したあと、前記ロック構造による前記ドラムのロック解除の失敗回数が所定の回数を上回ったことが検出された場合には、前記ロック構造がロック解除の実行を停止し、洗浄機器が警告信号を発することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法。
【請求項8】
洗浄水を収容するドラムと、前記ドラムを回転駆動させるドラムモータを含む洗浄機器であって、
請求項1~7のいずれか1項に記載の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法に応用され、前記洗浄機器には前記ドラムをロック解除するロック構造が設けられていることを特徴とする洗浄機器。
【請求項9】
前記ドラムは、洗浄機器が洗浄プログラムを実行する際に洗浄水を収容する密封容器であることを特徴とする請求項8に記載の洗浄機器。
【請求項10】
前記ドラムは回転可能に洗浄機器の外槽内に装着され、前記ロック構造は外槽底に装着され、前記ロック構造は、デッドボルトと、前記デッドボルトを径方向に伸縮させるロックモータを含み、前記ドラムモータのロータには、前記デッドボルトに適応するロック溝が設けられており、前記デッドボルトは、前記ロックモータの駆動によって前記ロック溝に対し挿設又は離脱することを特徴とする請求項8又は9に記載の洗浄機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用電気製品の分野に属し、具体的には、洗浄機器及び洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、一般的に使用されているドラム洗濯機はいずれも側面開放型である。しかし、当該側面開放型の洗濯機は、使用時に、ユーザが屈むかしゃがんで洗濯機のサイドドアからドラム内に衣類を投入したり、ドラム内の衣類を取り出したりする必要があるため、ユーザ(特に、高齢者)の使用体験に影響を及ぼす。
【0003】
そこで、天井開放型のドラム洗濯機が登場している。洗濯機の天井開放ドアに対応して、ドラムの周方向にもドラムドアが設置されており、ドラムドアが天井開放ドアと対応する位置まで回転したときにドラムがロック解除される。特許文献1は、ドラム洗濯機のドラムドアの自動位置決め方法及び装置を開示している。特許文献1が採用する手法では、従来の洗濯プログラムの終了後又は中断後に洗濯機のドラムが回転を停止した際に、位置測定装置によって洗濯機のドラムドアの位置を測定する。そして、ドラムドアが正常な開放位置にあることが測定された場合に、ドラムを回転駆動させるモータを停止状態に維持する。一方、ドラムドアが正常な開放位置にないことが測定されると、前記モータを起動して、ドラムドアが正常な開放位置にあることを位置測定装置が測定するまで低速運転させてから、前記モータの回転を停止させる。上述した当該発明におけるドラムドアの自動位置決め方法及び装置によれば、ドラム洗濯機が自動洗濯を終了したあと、ドラムドアを自動的に正常な開放位置に位置決め可能であり、洗濯機の使用をいっそうユーザフレンドリー化させるのに都合がよい。また、特許文献2は、簡単な構造でドラムの回転位置を固定するドラム式洗濯機を開示している。特許文献2では、ドラムの主軸に直接接続される外歯車型モータのロータの外周縁部に接合溝部が設けられており、軸の真下にドラムロック解除装置が設けられている。ドラムロック解除装置は、トルクモータの回転に伴ってロック解除ピンを上下方向に移動させる構造を有しており、ロック解除ピンを前進させて接合溝部の溝孔に嵌合させることで、ロック解除位置でドラムをロック解除する。しかし、上述したドラム洗濯機のドラムドアの自動位置決め方法及び装置や、ドラム式洗濯機は、ドラムのドラムドアが正常な開放位置から離開し、ドラムがロック解除位置となった場合に、ドラムのロック解除に成功したか否かを判断するとの点については開示しておらず、ドラムのロック解除の精度が影響を受ける。
【0004】
以上に鑑みて、本発明を提案する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願第02160752.4号明細書
【特許文献2】中国特許出願第03105194.4号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術におけるドラムのロック解除の精度が高くないとの欠点を解消するために、洗浄機器及び洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想は以下の通りである。
【0008】
本発明は、一局面において、洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法を提供する。前記洗浄機器には、ドラムを回転駆動させるドラムモータ及びロック構造が装着されている。ドラムモータは、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ドラムモータの出力電流が所定の電流よりも小さくなると、ロック構造がドラムをロック解除したと判定する。
【0009】
更に、ロック構造はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、ドラムモータは所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータの出力電流を検出することでドラムモータの出力電流Iを取得する。
【0010】
aを所定の値とし、Iをドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、ロック構造がドラムをロック解除しており、I>I0+aの場合には、ロック構造がドラムのロック解除に失敗している。
【0011】
更に、ドラムモータは所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ロック構造はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータの出力電流を検出することで、ドラムモータの出力電流Iを取得する。
【0012】
aを所定の値とし、Iをドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、ロック構造がドラムをロック解除しており、I>I0+aの場合には、ロック構造がドラムのロック解除に失敗している。
【0013】
更に、前記ロック構造は、デッドボルトと、前記デッドボルトを径方向に伸縮させるロックモータを含み、前記ドラムモータのロータにはロック溝が設けられている。
【0014】
ドラムが一定時間tだけ回転したあと、ロックモータがデッドボルトをロック溝から離脱させて、デッドボルトが位置復帰することで、ロック構造がドラムをロック解除する。
【0015】
好ましくは、デッドボルトがロック溝から離脱したあと、ドラムモータの出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータへの電気供給を停止することで、ロックモータが動作を停止する。
【0016】
更に、S1.ロック構造はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、ドラムモータは所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータの出力電流を検出することで、ドラムモータの出力電流値Iを取得する。
【0017】
S2.ドラムモータの出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行する。
【0018】
S3.ロックモータがデッドボルトをロック溝から離脱させ、デッドボルトが位置復帰したことで、ロック構造がドラムをロック解除したと判定して、ステップS4を実行する。
【0019】
S4.デッドボルトがロック溝から離脱したあと、ドラムモータの出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータへの電気供給を停止することで、ロックモータが動作を停止する。
【0020】
S5.ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する。
【0021】
更に、S1.ドラムモータは所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ロック構造はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータの出力電流を検出することで、ドラムモータの出力電流値Iを取得する。
【0022】
S2.ドラムモータの出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行する。
【0023】
S3.ロックモータがデッドボルトをロック溝から離脱させ、デッドボルトが位置復帰したことで、ロック構造がドラムをロック解除したと判定して、ステップS4を実行する。
【0024】
S4.デッドボルトがロック溝から離脱したあと、ドラムモータの出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータへの電気供給を停止することで、ロックモータが動作を停止する。
【0025】
S5.ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する。
【0026】
更に、ロック構造がドラムのロック解除に失敗したあと、ロック構造によるドラムのロック解除の失敗回数が所定の回数を上回ったことが検出された場合には、ロック構造がロック解除の実行を停止し、洗浄機器が警告信号を発する。
【0027】
本発明のもう一つの目的は、ドラムのロック解除の精度を提供するとの目的を実現するために、洗浄機器を提供することである。上記の目的を実現するために、洗浄機器を提供する。前記洗浄機器は、洗浄水を収容するドラムと、前記ドラムを回転駆動させるドラムモータを含み、上記技術方案で提供した洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法に応用される。前記洗浄機器には、前記ドラムをロック解除するロック構造が設けられている。
【0028】
更に、前記ドラムは、洗浄機器が洗浄プログラムを実行する際に洗浄水を収容する密封容器である。
【0029】
更に、前記ドラムは回転可能に洗浄機器の外槽内に装着され、前記ロック構造は外槽底に装着される。前記ロック構造は、デッドボルトと、前記デッドボルトを径方向に伸縮させるロックモータを含む。前記ドラムモータのロータには、前記デッドボルトに適応するロック溝が設けられている。前記デッドボルトは、前記ロックモータの駆動によって前記ロック溝に対し挿設又は離脱する。
【発明の効果】
【0030】
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0031】
1.本発明が提供する洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法では、洗浄機器に、ドラムを回転駆動させるドラムモータ及びロック構造が装着されている。ドラムモータは、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムモータの出力電流が所定の電流及び所定の値よりも小さくなると、ロック構造がドラムをロック解除したと判定する。上記の判定によって、ドラムのロック解除の精度を向上させられる。
【0032】
2.本発明が提供する洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法では、ドラムモータの出力電流I<所定の電流I0+aの場合にはロック構造がドラムをロックしており、ドラムモータの出力電流I>所定の電流I0+aの場合にはロック構造がドラムのロックに失敗している。
【0033】
3.本発明で提供する洗浄機器のドラムは、洗浄機器が洗浄プログラムを実行する際に洗浄水を収容する密封容器である。ドラムは回転可能に洗浄機器の外槽内に装着され、ロック構造は外槽底に装着される。
【0034】
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
【0035】
図面は、本発明の一部として、本発明の更なる理解のために用いられる。また、本発明の概略的実施例及びその説明は本発明の解釈のために用いられるが、本発明を不当に限定するものではない。なお、言うまでもなく、以下で記載する図面は実施例の一部にすぎず、当業者であれば、創造的労働を要さないことを前提に、これらの図面から更にその他の図面を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は、本発明の一実施例で提供する洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法のフローチャートである。
図2図2は、本発明の他の実施例で提供する洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法のフローチャートである。
図3図3は、本発明の実施例で提供する洗浄機器の概略構造図である。
図4図4は、図3のA部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
説明すべき点として、これらの図面及び文字記載は何らかの方式で本発明の構想の範囲を制限するとの意図ではなく、特定の実施例を参照して当業者に本発明の概念を説明するためのものである。
【0038】
本発明における実施例の目的、技術方案及び利点をより明確とすべく、以下では、本発明の実施例にかかる図面を組み合わせて、実施例の技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、以下の実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0039】
本発明の記載において、説明すべき点として、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「内」、「外」等の用語で示される方向又は位置関係は、図示に基づく方向又は位置関係であって、本発明の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、対象となる装置又は部材が特定の方向を有し、且つ特定の方向で構成及び操作されねばならないことを明示又は暗示するものではない。よって、本発明を制限するものと理解すべきではない。
【0040】
本発明の記載において、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定しない限り、「装着する」、「連なる」、「接続する」との用語は広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的な接続であってもよい。また、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよい。更には、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよい。当業者であれば、具体的状況に応じて本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
【0041】
図1及び図2に示すように、本発明は、一局面において、洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法を提供する。洗浄機器には、ドラムを回転駆動させるドラムモータ3及びロック構造2が装着されている。ドラムモータ3は、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流及び所定の値よりも小さくなると、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定する。
【0042】
本発明の実施例において、上記の技術方案では、洗浄機器のロック構造2がドラムをドラムのロック位置からロック解除するために用いられる。ロック構造2はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、ドラムモータ3は所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流よりも小さくなると、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定する。上記の判定によって、ロック構造2がドラムをロック解除した否かを正確に判断可能なことから、ドラムのロック解除の精度を向上させられる。
【0043】
説明すべき点として、上記の方案において、ロック構造2はドラムをドラムのロック位置からロック解除する。ドラムのロック位置とは、ドラムドアが正常な開放位置となるときの位置である。ドラムモータ3は、小さな所定のパワー出力により、ドラムを超低速で回転駆動させる。
【0044】
図1に示すように、本発明の実施例において、ロック構造2はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、ドラムモータ3は所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータ3の出力電流を検出することで、ドラムモータ3の出力電流Iを取得する。
【0045】
aを所定の値とし、Iをドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、ロック構造2がドラムをロック解除している。一方、I>I0+aの場合には、ロック構造2がドラムのロック解除に失敗している。
【0046】
本発明の実施例では、ドラムがドラムのロック位置からロック解除されたか否かを次のようにして判断する。上記の技術方案では、ロック構造2がドラムをロック解除するロック解除動作を発生させたあと、ドラムモータ3が所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータ3の出力電流を検出する。そして、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流と所定の値との和よりも小さい場合には、ロック構造2がドラムをロック解除したことを意味し、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流と所定の値との和よりも大きい場合には、ロック構造2がドラムのロック解除に失敗したことを意味する。上記の比較によって、ドラムがロック解除されたことを正確に特定可能となるため、ドラムモータ3のロック解除の精度が向上する。
【0047】
図2に示すように、本発明の実施例において、ドラムモータ3は、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ロック構造2は、ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータ3の出力電流を検出することで、ドラムモータ3の出力電流Iを取得する。
【0048】
aを所定の値とし、Iをドラムモータの定格電流として、I<I0+aの場合には、ロック構造2がドラムをロック解除している。一方、I>I0+aの場合には、ロック構造がドラムのロック解除に失敗している。
【0049】
本発明の実施例では、ドラムがドラムのロック位置からロック解除されたか否かを次のようにして判断する。上記の技術方案では、まず、ドラムモータ3が起動して、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。続いて、ロック構造2がドラムをロック解除するロック解除動作を発生させてから、ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを一定時間tだけ回転駆動させたあと、ドラムモータ3の出力電流を検出する。そして、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流と所定の値との和よりも小さい場合には、ロック構造2がドラムをロック解除したことを意味し、ドラムモータ3の出力電流が所定の電流と所定の値との和よりも大きい場合には、ロック構造2がドラムのロック解除に失敗したことを意味する。上記の比較によって、ドラムがロック解除されたことを正確に特定可能となるため、ドラムモータ3のロック解除の精度が向上する。
【0050】
図1及び図2に示すように、本発明の実施例において、ロック構造2は、デッドボルト202と、デッドボルト202を径方向に伸縮させるロックモータ201を含む。また、ドラムモータ3のロータ301にはロック溝302が設けられている。
【0051】
ドラムが一定時間tだけ回転したあと、ロックモータ201はデッドボルト202をロック溝302から離脱させて、デッドボルト202を位置復帰させる。これにより、ロック構造2はドラムをロック解除する。
【0052】
好ましくは、デッドボルト202がロック溝302から離脱したあと、ドラムモータ3の出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。
【0053】
本発明の実施例において、ロックモータ201は、デッドボルト202をロック溝302から離脱させて、デッドボルト202を元の位置に復帰させる。これにより、ロック構造2はドラムのロック解除を終了し、ドラムがドラムのロック位置から離脱する。すると、ドラムモータ3の出力パワーが増大し、ドラムモータ3の出力パワーがドラムモータ3の所定のパワーよりも大きくなることで、ドラムの回転時の回転速度が増大する。その後、洗浄機器は、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。
【0054】
本発明の実施例では、ロック構造2がドラムのロック解除に失敗したあと、ドラムモータ3が所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ロック構造2がドラムをロック解除したか否かを改めて判定する。
【0055】
本発明の実施例では、ロック構造2がロック解除に失敗したあと、ドラムがドラムのロック位置から離開可能となって、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラム等を実行可能となるように、ロック構造2は再びドラムをロック解除する。これにより、ロック構造2がドラムのロック解除に成功する確率を向上させる。
【0056】
説明すべき点として、ドラムモータ3及びロックモータ201は制御装置によって制御される。制御装置は、ドラムモータ3の起動や回転、出力パワーの増大等を制御する。且つ、制御装置は、ロックモータ201の起動を制御するとともに、ロックモータ201によるデッドボルト202の伸縮を制御する。
【0057】
図1に示すように、本発明の実施例において、S1.ロック構造2は、ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させ、ドラムモータ3は、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータ3の出力電流を検出することで、ドラムモータ3の出力電流値Iを取得する。
【0058】
S2.ドラムモータ3の出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行する。
【0059】
S3.ロックモータ201がデッドボルト202をロック溝302から離脱させ、デッドボルトが位置復帰したことで、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定し、ステップS4を実行する。
【0060】
S4.デッドボルト202がロック溝302から離脱したあと、ドラムモータ3の出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。
【0061】
S5.ドラムモータ3が所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する。
【0062】
本発明の実施例において、洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法は以下の通りである。
【0063】
洗濯機がプログラムを起動すると、ドラムモータ3は起動命令を受信する。次に、ロック構造2がドラムをロック解除するロック解除動作を発生させてから、ドラムモータ3が所定のパワー出力でドラムの回転駆動を開始する。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータの出力電流を検出することで、ドラムモータの出力電流値Iを取得する。続いて、ドラムモータの出力電流値が所定の電流値と所定の値との和よりも小さい場合には、ロックモータ201がデッドボルト202をロック溝302から離脱させており、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定する。また、デッドボルト202がロック溝302から離脱したあと、ドラムモータ3の出力パワーが増大して、ドラムの回転速度が増大する。これにより、洗浄機器は、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラム等の実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。一方、ドラムモータ3の出力電流値が所定の電流値と所定の値との和よりも大きい場合には、ロック構造2がドラムのロックに失敗している。すると、ドラムモータ2が所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ドラムのロック解除状況を改めて判定する。
【0064】
図2に示すように、本発明の実施例において、S1.ドラムモータ3は、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させ、ロック構造2は、ドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあとに、ドラムモータ3の出力電流を検出することで、ドラムモータ3の出力電流値Iを取得する。
【0065】
S2.ドラムモータ3の出力電流値Iと所定の電流値を比較して、I<I0+aの場合にはステップS3を実行し、I>I0+aの場合にはステップS5を実行する。
【0066】
S3.ロックモータ201がデッドボルト202をロック溝302から離脱させ、デッドボルト202が位置復帰したことで、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定し、ステップS4を実行する。
【0067】
S4.デッドボルト202がロック溝302から離脱したあと、ドラムモータ3の出力パワーが増大して、ドラムの回転時における回転速度が増大し、洗浄機器が、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムのうちのいずれかのプログラム又は任意に組み合わせたプログラムの実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。
【0068】
S5.ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ステップS1を再度実行する。
【0069】
本発明の実施例において、ドラムモータ3は起動命令を受信する。次に、ドラムモータ3が起動して所定のパワー出力でドラムを回転駆動させてから、ロック構造2がドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。そして、ドラムモータが所定のパワー出力でドラムを一定時間tだけ回転駆動させたあと、ドラムモータの出力電流を検出することで、ドラムモータの出力電流値Iを取得する。続いて、ドラムモータの出力電流値が所定の電流値と所定の値との和よりも小さい場合には、ロックモータ201がデッドボルト202をロック溝302から離脱させており、ロック構造2がドラムをロック解除したと判定する。また、デッドボルト202がロック溝302から離脱したあと、ドラムモータ3の出力パワーが増大して、ドラムの回転速度が増大する。これにより、洗浄機器は、洗浄プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラム等の実行を開始する。且つ、ロックモータ201への電気供給を停止することで、ロックモータ201が動作を停止する。一方、ドラムモータ3の出力電流値が所定の電流値と所定の値との和よりも大きい場合には、ロック構造2がドラムのロックに失敗している。すると、ドラムモータ2が所定のパワー出力でドラムを引き続き回転駆動させて、ドラムのロック解除状況を改めて判定する。
【0070】
本発明の実施例において、ドラムモータ3は、所定のパワー出力でドラムを回転駆動させる。そして、ドラムが一定時間tだけ回転したあと、当該時間tがドラムモータ3の起動時間よりも大きくなると、ロック構造2はドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。
【0071】
本発明の実施例では、ドラムの回転時間をドラムモータ3の起動時間よりも大きくすることで、ドラムモータ3が、所定のパワー出力により、ドラムを所定の値で回転駆動させるよう保証する。これにより、ドラムのロック解除の精度が向上する。
【0072】
本発明の実施例において、ロック構造2がドラムのロック解除に失敗したあと、ロック構造2によるドラムのロック解除の失敗回数が所定の回数を上回ったことが検出された場合には、ロック構造2がロック解除の実行を停止し、洗浄機器が警告信号を発する。
【0073】
本発明の実施例では、ロック構造2が複数回にわたりドラムのロックに失敗し、且つ失敗回数がシステムの所定の回数を上回ったことが検出された場合には、ロック構造2によるロック解除の実行を停止するよう制御するとともに、洗浄機器が、警告を発して洗浄機器に異常が生じた旨を示す。これにより、ドラムのロック解除のエラー率を低下させる。
【0074】
本発明のもう一つの目的は、ドラムのロック解除の精度を提供するとの目的を実現するために、洗浄機器を提供することである。上記の目的を実現するために、洗浄機器を提供する。洗浄機器は、洗浄水を収容するドラムと、前記ドラムを回転駆動させるドラムモータ3を含み、上記技術方案の洗浄機器におけるドラムロック解除の判定方法に応用される。洗浄機器には、ドラムをロック解除するロック構造2が設けられている。
【0075】
本発明の実施例において、洗浄機器に設けられるロック構造2は、洗浄水を収容するドラムをドラムのロック位置からロック解除可能とすることで、ドラムドアが正常な開放位置に存在しないようにする。且つ、ロック構造2がドラムのロック解除に成功したか否かを判定することで、ロック構造2によるドラムのロック解除の精度を向上させる。
【0076】
本発明の実施例において、ドラムは、洗浄機器が洗浄プログラムを実行する際に洗浄水を収容する密封容器である。
【0077】
本発明の実施例において、洗浄機器はドラム及び外槽を含み、ドラムが洗浄水を収容するために用いられる。
【0078】
本発明の実施例において、内槽の側壁にはリフティングリブが設けられており、リフティングリブの内部に収容室が設けられている。収容室の壁面には、内槽の内部空間と連通する第1貫通孔、及び、内槽と外槽との隙間と連通する第2貫通孔が設けられている。収容室の内部には、第1貫通孔及び/又は第2貫通孔の開閉を制御する制御構造が設けられている。上記のように設置することで、内槽が孔無し内槽の場合の内槽からの液体の排出を実現する。第1貫通孔及び/又は第2貫通孔が閉止された場合には、内槽の内部が密閉状態となって、内槽内の洗浄水が外槽の内壁に飛散するとの事態が回避される。一方、第1貫通孔及び第2貫通孔が開放された場合には、内槽の内部が開放状態となって、内槽内の洗浄水が内槽と外槽との隙間に排出される。
【0079】
図3及び図4に示すように、本発明の実施例において、ドラムは回転可能に洗浄機器の外槽内に装着され、ロック構造2は外槽底101に装着される。
【0080】
本発明の実施例において、ドラムは内槽として回転可能に洗浄機器の外槽内に装着される。外槽底に装着されるロック構造2は、内槽をロック位置からロック解除可能である。これにより、内槽がロック解除されてロック位置から離開する。また、内槽の内槽ドアがロック解除されて正常な開放位置から離開する。
【0081】
図3及び図4に示すように、本発明の実施例において、ロック構造2は、デッドボルト202と、デッドボルト202を径方向に伸縮させるロックモータ201を含む。ドラムモータ3のロータ301には、デッドボルト202に適応するロック溝302が設けられている。デッドボルト202は、ロックモータ201の駆動によってロック溝302に対し挿設又は離脱する。
【0082】
本発明の実施例では、ロック構造がドラムをロック解除するロック解除動作を発生させる。ドラムが一定時間tだけ回転したあと、ロックモータ201がデッドボルト202をロック溝302から離脱させることで、ドラムがロック構造2によってロック解除される。デッドボルト202がロック溝302から離脱してドラムをロック解除したあと、ロックモータは位置復帰する。そして、ドラムモータ3への電気供給を停止することで、ドラムモータ3は動作を停止する。
【0083】
説明すべき点として、ロック構造2のデッドボルト202はロックモータ201のモータ軸としてもよい。
【0084】
本発明の他の実施例において、洗浄機器はドラムを含み、ドラムが洗浄水を収容するために用いられる。ロック構造2は、洗浄機器のハウジングに装着可能である。ロック構造2は、デッドボルト202と、デッドボルト202を径方向に伸縮させるロックモータ201を含む。ドラムモータ3のロータ301には、デッドボルト202に適応するロック溝302が設けられている。デッドボルト202は、ロックモータ201の駆動によってロック溝302に対し挿設又は離脱する。
【0085】
本発明の他の実施例において、洗浄機器はドラム及び外槽を含み、外槽が洗浄水を収容するために用いられる。ロック構造2は、洗浄機器の外槽に装着可能である。ドラムモータ3のロータ301には、デッドボルト202に適応するロック溝302が設けられている。デッドボルト202は、ロックモータ201の駆動によってロック溝302に対し挿設又は離脱する。
【0086】
以上は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変形或いは補足は、同等に変形された等価の実施例とみなされ、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び補足は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
【符号の説明】
【0087】
1 外槽
101 外槽底
2 ロック構造
201 ロックモータ
202 デッドボルト
3 ドラムモータ
301 ロータ
302 ロック溝
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】