(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】無線通信方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20221219BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20221219BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20221219BHJP
H04W 80/02 20090101ALI20221219BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W92/18
H04W76/14
H04W80/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022515687
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(85)【翻訳文提出日】2022-03-09
(86)【国際出願番号】 CN2019108415
(87)【国際公開番号】W WO2021056386
(87)【国際公開日】2021-04-01
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067HH21
(57)【要約】
無線通信方法及び端末装置であり、該方法は、第1端末が第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、完全設定プロセスのうちの少なくとも1つをトリガーして、パラメータの設定を行うことを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1端末が第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことを含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及び/又はマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
無線通信方法であって、
アクセス層パラメータが変化した場合、第2端末が第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられることを含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項11】
前記方法は更に、
アクセス層パラメータが変化した場合、前記第2端末が、PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、RLC再確立プロセス、MACリセットプロセス、完全設定プロセスのうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことを含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は更に、
前記第2端末が事前設定情報及び/又はネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することを含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2端末が事前設定情報及び/又はネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することは、
前記第2端末がネットワークにカバーされているエリアとネットワークにカバーされていないエリアの間で移動する場合、前記第2端末が前記事前設定情報及び前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2端末が第1端末に第1指示情報を送信することは、
前記第2端末が前記第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワーク装置の設定情報は、ネットワーク装置のシステムメッセージ、ネットワーク装置の専用シグナリングのうちの少なくとも1つから由来することを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2端末が前記事前設定情報及び/又は前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することは、
前記第2端末がアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、且つ前記第2端末がセルの再選択を行った場合、前記第2端末が前記ネットワーク装置のシステム情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第2端末が第1端末に第1指示情報を送信することは、
前記第2端末が前記第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられることを含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2端末が前記事前設定情報及び/又は前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することは、
前記第2端末が接続状態にある場合、前記第2端末が前記ネットワーク装置の専用シグナリングに基づいて、前記第1指示情報を決定することを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記専用シグナリングは、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第2端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものであることを特徴とする請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項10~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられることを特徴とする請求項10~23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項24又は25に記載の方法。
【請求項27】
前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項24~26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
端末装置であって、
第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことに用いられる処理モジュールを備えることを特徴とする端末装置。
【請求項29】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項28に記載の端末装置。
【請求項30】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及び/又はマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項29に記載の端末装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものであることを特徴とする請求項29又は30に記載の端末装置。
【請求項32】
第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項28~31のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項33】
前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられることを特徴とする請求項28~32のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項34】
前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項33に記載の端末装置。
【請求項35】
前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項33又は34に記載の端末装置。
【請求項36】
前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項33~35のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項37】
端末装置であって、
アクセス層パラメータが変化した場合、第1端末に第1指示情報を送信することに用いられる通信モジュールを備え、前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項38】
前記端末装置は更に、
アクセス層パラメータが変化した場合、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことに用いられる処理モジュールを備えることを特徴とする請求項37に記載の端末装置。
【請求項39】
前記処理モジュールは更に、
事前設定情報及び/又はネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられることを特徴とする請求項38に記載の端末装置。
【請求項40】
前記処理モジュールは具体的に、
前記端末装置がネットワークにカバーされているエリアとネットワークにカバーされていないエリアの間で移動する場合、前記事前設定情報及び前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられることを特徴とする請求項39に記載の端末装置。
【請求項41】
前記通信モジュールは更に、前記第1端末に第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項40に記載の端末装置。
【請求項42】
前記ネットワーク装置の設定情報は、ネットワーク装置のシステムメッセージ、ネットワーク装置の専用シグナリングのうちの少なくとも1つから由来することを特徴とする請求項40又は41に記載の端末装置。
【請求項43】
前記処理モジュールは更に、
前記端末装置がアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、且つ前記端末装置がセルの再選択を行った場合、前記ネットワーク装置のシステム情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられることを特徴とする請求項39に記載の端末装置。
【請求項44】
前記通信モジュールは更に、前記第1端末に第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項43に記載の端末装置。
【請求項45】
前記処理モジュールは更に、
前記端末装置が接続状態にある場合、前記ネットワーク装置の専用シグナリングに基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられることを特徴とする請求項39に記載の端末装置。
【請求項46】
前記専用シグナリングは、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記端末装置に指示することに用いられることを特徴とする請求項45に記載の端末装置。
【請求項47】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項37~46のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項48】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項47に記載の端末装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものであることを特徴とする請求項47又は48に記載の端末装置。
【請求項50】
前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項37~49のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項51】
前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられることを特徴とする請求項37~50のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項52】
前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項51に記載の端末装置。
【請求項53】
前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項51又は52に記載の端末装置。
【請求項54】
前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項51~53のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項55】
端末装置であって、プロセッサ及びメモリを備え、該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法、又は請求項10~27のいずれか1項に記載の方法を実行することに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項56】
チップであって、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、前記チップが取り付けられる装置に請求項1~9のいずれか1項に記載の方法、又は請求項10~27のいずれか1項に記載の方法を実行させることに用いられるプロセッサを備えることを特徴とするチップ。
【請求項57】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムはコンピュータに請求項1~9のいずれか1項に記載の方法、又は請求項10~27のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項58】
コンピュータプログラム製品であって、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令はコンピュータに請求項1~9のいずれか1項に記載の方法、又は請求項10~27のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
コンピュータに請求項1~9のいずれか1項に記載の方法、又は請求項10~27のいずれか1項に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は通信分野に関し、具体的に、無線通信方法及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車とモノとの通信システムはロングタームエボリューションビークルツービークル(LTE V2V、Long Term Evaluation Vehicle to Vehicle)に基づくサイドリンク(SL、Sidelink)伝送技術であり、従来のLTEシステムにおいて通信データが基地局を介して送受信される方式と異なり、車とモノとの通信システムは端末から端末への直接通信という方式を採用するため、より高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有する。
【0003】
車とモノとの通信システムでは、端末装置は異なるシーン、例えば、セルラーネットワークにカバーされていないシーン、セルラーネットワークにカバーされているシーンにある可能性があり、そして端末装置は異なる状態、例えば、アイドル状態、非アクティブ状態又は接続状態にある可能性がある。そうすると、端末装置のアクセス層設定は異なる設定、例えばシステム情報又は専用シグナリング等から由来する可能性があり、異なる設定によって送信側のパラメータが変化する可能性があり、受信側の受信はそれに影響される。従って、如何にして伝送パラメータの更新を行ってデータ伝送を確保するかは早急に解決すべき課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は無線通信方法及び端末装置を提供し、伝送パラメータのタイムリーな更新を確保することに役立つ。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では無線通信方法を提供し、第1端末が第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、完全設定プロセスのうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことを含む。
【0006】
第2態様では無線通信方法を提供し、アクセス層パラメータが変化した場合、第2端末が第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、完全設定プロセスのうちの少なくとも1つを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられることを含む。
【0007】
第3態様では端末装置を提供し、上記第1態様又は第1態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。具体的に、該端末装置は、上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するためのユニットを備える。
【0008】
第4態様では端末装置を提供し、上記第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実現方式における方法を実行することに用いられる。具体的に、該端末装置は、上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するためのユニットを備える。
【0009】
第5態様では端末装置を提供し、該端末装置はプロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0010】
第6態様では端末装置を提供し、該端末装置はプロセッサ及びメモリを備える。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第2態様又はその各実現方式における方法を実行することに用いられる。
【0011】
第7態様ではチップを提供し、上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実現することに用いられる。
【0012】
具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが取り付けられる装置に上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させることに用いられるプロセッサを備える。
【0013】
第8態様ではコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該コンピュータプログラムはコンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【0014】
第9態様ではコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令はコンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【0015】
第10態様ではコンピュータプログラムを提供し、それがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータに上記第1態様又は第2態様又はその各実現方式における方法を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
上記の技術案によれば、アクセス層パラメータが変化した場合、送信側装置は受信側装置に第1指示情報を送信して、アクセス層パラメータの設定を行うように受信側装置をトリガーしてもよく、対応して、受信側端末は前記送信側装置から送信された第1指示情報を受信し、更に前記第1指示情報に基づいてアクセス層パラメータの設定を行ってもよく、送信側装置と受信側装置のアクセス層パラメータの一致を確保することに役立ち、それによってデータの正常な伝送が維持される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は本願の実施例による応用シーンの模式図である。
【
図2】
図2は本願の実施例による無線通信方法の模式図である。
【
図3】
図3は本願の実施例による他の無線通信方法の模式図である。
【
図4】
図4は本願の実施例による無線通信方法の模式的なインタラクション図である。
【
図5】
図5は本願の実施例による他の無線通信方法の模式的なインタラクション図である。
【
図6】
図6は本願の実施例による端末装置の模式的なブロック図である。
【
図7】
図7は本願の実施例による他の端末装置の模式的なブロック図である。
【
図8】
図8は本願の他の実施例による通信装置の模式的なブロック図である。
【
図9】
図9は本願の実施例によるチップの模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を説明する。明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を要することなく獲得する全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0019】
理解されるように、本願の実施例の技術案はデバイス間(D2D、Device to Device)通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)に基づいてD2D通信を行う車とモノとの通信システム、又はNR-V2Xシステムに適用できる。従来のLTEシステムにおいて端末間の通信データがネットワーク装置(例えば、基地局)を介して送受信されるという方式と違って、車とモノとの通信システムは端末から端末への直接通信という方式を採用するため、より高いスペクトル効率とより低い伝送遅延を有する。
【0020】
選択肢として、車とモノとの通信システムの基づく通信システムは、グローバル移動体通信(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、LTEシステム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波アクセスの世界的相互運用性(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5G新無線(NR、New Radio)システム等であってもよい。
【0021】
本願の実施例におけるネットワーク装置は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)であってもよく、更にLTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional NodeB)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラである。又は、該ネットワーク装置は、モバイルスイッチングセンター、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルーター、NRネットワークにおけるネットワーク側装置(gNB)又は将来進化する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0022】
本願の実施例における端末装置はD2D通信を実現できる端末装置であってもよい。例えば、車載端末装置であってよく、LTEシステムにおける端末装置(LTE UE)、NRネットワークにおける端末装置(NR UE)、又は将来進化する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)における端末装置等であってもよく、本願の実施例は限定しない。
【0023】
図1は本願の実施例の1つの応用シーンの模式図である。
図1は1つのネットワーク装置と2つの端末装置を例示しているが、選択肢として、本願の実施例における無線通信システムは複数のネットワーク装置を備えてもよく、そして各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
【0024】
選択肢として、該無線通信システムは更に、移動管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、サービングゲートウェイ(S-GW、Serving Gateway)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW、Packet Data Network Gateway)等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、又は、該無線通信システムは更に、セッション管理機能(SMF、Session Management Function)、統合データ管理(UDM、Unified Data Management)、認証サーバ機能(AUSF、Authentication Server Function)等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願実施例はこれについて限定しない。
【0025】
該車とモノとの通信システムにおいて、端末装置はモード3及びモード4を採用して通信を行うことができる。
【0026】
具体的に、端末装置121と端末装置122とはD2D通信モードで通信することができ、D2D通信を行う時、端末装置121と端末装置122はD2Dリンク、即ちサイドリンク(SL、Sidelink)を介して直接に通信を行う。モード3では、端末装置の伝送リソースは基地局によって割り当てられるものであり、端末装置は基地局によって割り当てられたリソースに基づいてSLにおいてデータの送信を行うことができる。基地局は端末装置に1回の伝送のリソースを割り当てることができ、端末に準静的伝送のリソースを割り当てることもできる。モード4では、端末装置はSLリソースにおいて伝送リソースを自主的に選択する。具体的に、端末装置はリソースプールにおいてセンシングの方式によって使用可能な伝送リソースを取得し、又は端末装置はリソースプールからランダムに1つの伝送リソースを選択する。
【0027】
理解されるように、上記モード3及びモード4は2つの伝送モードを例示的に説明したに過ぎず、他の伝送モードが定義されてもよい。例えば、NR-V2Xにおいてモード1及びモード2が導入され、モード1は端末装置のサイドリンク伝送リソースが基地局によって割り当てられたものであることを表し、基地局が該モード3とモード1を採用してサイドリンク伝送リソースを割り当てる方式は異なってもよく、例えば、一方は動的スケジューリングの方式を採用し、他方は準静的スケジューリングの方式、又は準静的+動的スケジューリングの方式等を採用してもよく、モード2は端末装置のサイドリンク伝送リソースが端末によって選択されたものであることを表す。
【0028】
D2D通信技術は車両間(Vehicle to Vehicle、「V2V」と略称される)通信又は車両から他の装置へ(V2X、Vehicle to Everything)の通信に適用できる。V2X通信では、Xとは無線送受信能力を有する任意の装置を一般的に指してもよく、例えば、低速で移動する無線装置、高速で移動する車載装置、又は無線送受信能力を有するネットワーク制御ノード等を含むが、それらに限らない。理解されるように、本発明の実施例は主にV2X通信のシーンに適用するが、他の任意のD2D通信シーンに適用してもよく、本願の実施例はこれについて何も限定しない。
【0029】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は、本明細書においてしばしば互いに交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は単に関連するオブジェクトの関連関係を説明するためのものであり、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが単独に存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが単独に存在する」の3つの状況を表すことができる。また、本明細書における「/」という文字は、一般的に前後の関連オブジェクトが「又は」の関係であることを表す。
【0030】
車とモノとの通信システムでは、アクセス層パラメータの設定について、送信側端末を中心に設定を行ってもよい。
【0031】
例えば、送信側端末がセルラーネットワークにカバーされていないエリアにある場合、送信側端末は事前設定パラメータに基づいてアクセス層設定を行ってもよい。
【0032】
また例えば、送信側端末がセルラーネットワークにカバーされているエリアにあり、且つ前記送信側端末がアイドル(Idle)状態又は非アクティブ(Inactive)状態にある場合、送信側端末はシステムメッセージにおける設定に基づいてアクセス層設定を行ってもよい。
【0033】
更に例えば、送信側端末がセルラーネットワークにカバーされているエリアにあり、且つ前記送信側端末が接続(connected)状態にある場合、送信側端末は専用無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングにおける設定に基づいてアクセス層設定を行ってもよい。
【0034】
ここから分かるように、送信側端末が異なるカバレッジシーン又は異なる状態間で切り換える場合、そのアクセス層設定は異なる設定から由来することができる。異なる設定のパラメータ設定が異なることによって、送信側パラメータが変化する可能性があり、一部の送信側パラメータの変化は受信側の受信に影響を与える可能性があり、例えば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP、Packet Data Convergence Protocol)シリアルナンバー(SN、Serial Number)長さ、最大コンテキスト識別子(MaxCID、Max Context Indentify)等は送信パラメータでありながら、受信パラメータでもある。
【0035】
上記パラメータに対して、通常はデータ伝送プロセスにおいてリアルタイムに修正を行うことができないため、データ伝送エラーが発生する原因となる。従って、如何にしてパラメータの更新を行ってデータ伝送を確保するかは早急に解決すべき課題である。
【0036】
図2は本願の実施例による無線通信方法200の模式的なフローチャートである。該方法200は、
図1に示す通信システムにおける端末装置によって実行されることができ、
図2に示すように、該方法200は以下のステップS210の少なくとも一部の内容を含んでもよい。
【0037】
ステップS210において、第1端末は第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行う。
【0038】
本願の実施例では、前記第2端末は送信側端末であってもよく、前記第1端末は送信側端末であってもよい。アクセス層パラメータが変化したことを決定した場合、前記第2端末は前記第1端末に第1指示情報を送信して、受信パラメータを再設定するように前記第1端末に指示してもよい。具体的に、前記第1指示情報は、PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、無線リンク制御(RLC、Radio Link Control)再確立プロセス、メディアアクセス制御(MAC、Media Access Control)リセットプロセス、完全設定(full configuration)プロセスのうちの少なくとも1つをトリガーして受信パラメータの再設定を行うように前記第1端末に指示してもよい。
【0039】
理解されるように、本願の実施例におけるアクセス層パラメータは、データ伝送に用いられる送信パラメータ及び/又は受信パラメータを含んでもよい。
【0040】
理解されるように、本願の実施例では、送信パラメータとはデータ送信に用いられるパラメータを指してもよく、幾つかの場合では、前記送信パラメータはデータの受信に用いられてもよく、即ち、前記送信パラメータは受信パラメータでもある。それと類似して、受信パラメータとはデータ受信に用いられるパラメータを指してもよく、幾つかの場合では、前記受信パラメータはデータの送信に用いられてもよく、即ち、前記受信パラメータは送信パラメータでもある。
【0041】
本願の幾つかの実施例では、前記完全設定プロセスは、PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、RLC再確立プロセス、MACリセットプロセスのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0042】
本願の他の幾つかの実施例では、前記完全設定プロセスは、
現在の専用(dedicated)無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
共通(common)無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのサービスデータ適応プロトコル(SDAP、Service Data Adaptation Protocol)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
ここで、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用することは、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を用いてデータ送信又は受信を行うことを指し、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータは少なくとも1つの受信パラメータ及び/又は少なくとも1つの送信パラメータを含んでもよい。
【0044】
前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージから由来するものであってもよい。
【0045】
即ち、事前に定義された設定に前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定が含まれてもよく、完全な設定プロセスを実行する場合、事前に定義された設定における前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定を使用し、即ち、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの現在の設定を、該少なくとも1つのアクセス層パラメータの事前に定義された設定に更新してもよい。又は、事前に設定された情報に前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定が含まれてもよく、完全な設定プロセスを実行する場合、事前に設定された情報における前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定を使用し、即ち、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの現在の設定を、前記事前に設定された情報における該少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定に更新してもよい。又は、システムメッセージに前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定が含まれてもよく、完全な設定プロセスを実行する場合、システムメッセージにおける前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定を使用し、即ち、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータの現在の設定を、システムメッセージにおける該少なくとも1つのアクセス層パラメータの設定に更新してもよい。
【0046】
選択肢として、前記事前に定義された設定はプロトコルによって約束されたものであってもよく、前記事前に設定された情報は前記端末装置に事前に設定されてもよく、例えば、前記端末装置の加入者識別モジュール(SIM、Subscriber Identification Module)に事前設定され、そうすると、前記端末装置は前記SIMカードから前記事前設定情報を取得することができる。
【0047】
幾つかの実施例では、前記現在の専用(dedicated)無線設定のうちの少なくとも1つを解放(release)又はクリア(clear)することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含んでもよく、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI、Cell Radio Network Temporary Identity)及び/又はマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS、Access Statum)セキュリティ設定を含む。
【0048】
即ち、完全設定プロセスを実行する時、前記第1端末は現在の専用無線設定のうちの、前記特定の設定以外の他の専用無線設定を解放し、前記特定の設定のみを保持してもよい。
【0049】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に明示的に指示することに用いられてもよい。
【0050】
以下は、アクセス層パラメータが変化した場合、前記第1指示情報が完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように指示するのを例として説明するが、本願の実施例はこれには限らない。
【0051】
具体的に、前記第1端末は前記第1指示情報を受信してもよく、前記第1指示情報は前記完全設定プロセスをトリガーするように前記第1端末に明示的に指示してもよい。即ち、前記第1端末は前記第1指示情報を受信した場合、前記第1指示情報に基づいて前記完全設定プロセスをトリガーしてアクセス層パラメータの更新を行ってもよい。
【0052】
幾つかの実施例では、前記第1指示情報はRRCシグナリングにおいて搬送されてもよい。例えば、前記第1指示情報は前記RRCシグナリングにおける特定ビットであってもよく、該特定ビットの値は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーするかどうかを指示することに用いられる。例えば、該特定ビットは1ビットであってもよく、値が0である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーしないことを示し、値が1である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーすることを示す。
【0053】
選択肢として、他の幾つかの実施例では、前記第1指示情報は、前記完全設定プロセスをトリガーしてアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末に暗黙的に指示してもよい。1つの例として、前記第1指示情報はアクセス層パラメータの変化を指示することに用いられてもよい。例えば、該第1指示情報は、アクセス層パラメータの変化量、又は更新後の前記アクセス層パラメータの設定、又はパラメータが変化したアクセス層があることを指示することに用いられてもよい。前記第1端末は前記第1指示情報を受信した後、パラメータが変化したアクセス層があることを決定でき、更に前記完全設定プロセスをトリガーしてアクセス層パラメータの更新を行うことができる。
【0054】
選択肢として、該アクセス層パラメータは、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを含んでもよい。
【0055】
例示として、制限的ではないが、前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU、Protocol Data Unit)セッション(session)識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
例示として、制限的ではないが、前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護関連の設定、暗号化及び復号化関連の設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
例示として、制限的ではないが、前記PDCPヘッダー圧縮設定は、圧縮するかどうか、maxCID、ヘッダー圧縮アルゴリズム(例えば、profile)、ヘッダー圧縮方式(例えば、ロバストヘッダー圧縮(ROHC、Robust Header Compression))等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0058】
選択肢として、前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネルIDのうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
理解されるように、上記のアクセス層パラメータは例示に過ぎず、他の実施例では、前記アクセス層パラメータはデータ送受信に用いられる他のパラメータを含んでもよく、本願の実施例はこれについて限定しない。
【0060】
従って、本願の実施例では、送信側のアクセス層パラメータが変化した場合、送信側は送信側から送信された第1指示情報に基づいてアクセス層パラメータの設定を行ってもよく、それによって、送信側と受信側とのアクセス層パラメータの一致を確保し、更にデータの確実な伝送を確保することができる。
【0061】
以上は
図2を参照しながら、第1端末の角度から本願の実施例による無線通信方法を説明したが、以下は
図3を参照しがら、第2端末の角度から本願の他の実施例による無線通信方法を詳しく説明する。理解されるように、第2端末側の説明と第1端末側の説明とは互いに対応し、類似する説明は上記の説明を参照でき、重複を避けるために、ここでは繰り返して説明しない。
【0062】
図3は本願の他の実施例による無線通信方法300の模式的なフローチャートであり、該方法300は
図1に示す通信システムにおける端末装置によって実行されることができる。
図3に示すように、該方法300は、以下のステップS310の内容を含む。
【0063】
ステップS310において、アクセス層パラメータが変化した場合、第2端末は第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられる。
【0064】
選択肢として、前記第2端末は、
前記第2端末がセルラーネットワークにカバーされているエリアからセルラーネットワークにカバーされていないエリアに移動した場合、
前記第2端末がセルラーネットワークにカバーされていないエリアからセルラーネットワークにカバーされているエリアに移動した場合、
セルラーネットワークにカバーされ、前記第2端末がアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、且つ前記第2端末がセルの再選択を行い、例えば、第1セルから第2セルに切り換えた場合、
セルラーネットワークにカバーされ、前記第2端末が接続状態にあり、前記第2端末が異なるRRCシグナリングを受信し、前記異なるRRCシグナリングが異なるアクセス層設定を含む場合、
セルラーネットワークにカバーされ、前記第2端末がアイドル状態又は非アクティブ状態から接続状態に切り換え、又は接続状態からアイドル状態又は非アクティブ状態に切り換えた場合、のうちの少なくとも1つの時に、アクセス層パラメータが変化したことを決定してもよい。
【0065】
即ち、前記第2端末は異なるシーンの切り換え、又は異なる状態の切り換えの時に、アクセス層パラメータが変化したことを決定してもよい。
【0066】
本願の実施例では、アクセス層パラメータが変化した場合、前記第2端末は、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行う。
【0067】
以下は、アクセス層パラメータが変化した場合、完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの設定を行うようにトリガーするのを例として説明するが、本願の実施例はこれには限らない。
【0068】
選択肢として、本願の実施例では、前記方法300は更に、
前記第2端末が事前設定情報及び/又はネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することを含む。
【0069】
1つの実施例として、前記第2端末がネットワークにカバーされているエリアとネットワークにカバーされていないエリアの間で移動する場合、前記第2端末は前記事前設定情報及び前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定する。
【0070】
本願の実施例では、ネットワークにカバーされていないエリアにおいて、端末装置は事前設定情報に基づいてアクセス層パラメータ設定を取得してもよく、ネットワークにカバーされているエリアにおいて、端末装置はネットワーク装置の設定情報、例えばシステムメッセージ又は専用シグナリングに基づいてアクセス層パラメータ設定を取得してもよい。ここでの専用シグナリングはRRCシグナリング、又はMAC CEを含んでもよい。
【0071】
理解されるように、本願の実施例では、前記事前設定情報は前記端末装置に事前に設定されたものであってもよく、例えば前記端末装置のSIMカードに事前に設定される。
【0072】
例えば、前記第2端末がネットワークにカバーされているエリアAからネットワークにカバーされていないエリアBに移動した場合、前記第2端末は事前設定情報に基づいて前記第1指示情報を決定してもよい。1つの例として、前記第1指示情報は前記第2端末のアクセス層パラメータの変化状況を含んでもよく、例えば、前記第1指示情報は変化後のパラメータ設定、又は変化したパラメータの変化量を含んでもよい。前記第1端末は前記第1指示情報を受信した後、前記第1指示情報の指示するパラメータ変化に基づいて、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うようにトリガーしてもよい。他の例として、前記第2端末がネットワークにカバーされているエリアAからネットワークにカバーされていないエリアBに移動した場合、前記第2端末はアクセス層パラメータが変化したことを決定してもよく、更に前記第1指示情報によって、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うように前記第1端末に明示的に指示してもよい。
【0073】
また例えば、前記第2端末がネットワークにカバーされていないエリアBからネットワークにカバーされているエリアAに移動した場合、前記第2端末はネットワーク装置の設定情報に基づいて前記第1指示情報を決定してもよい。1つの例として、前記第1指示情報は前記第2端末のアクセス層パラメータの変化状況を含んでもよく、例えば、前記第1指示情報は変化後のパラメータ設定、又は変化したパラメータの変化量を含んでもよい。前記第1端末は前記第1指示情報を受信した後、前記第1指示情報の指示するパラメータ変化に基づいて、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うようにトリガーしてもよい。他の例として、前記第2端末がネットワークにカバーされていないエリアBからネットワークにカバーされているエリアAに移動した場合、前記第2端末はアクセス層パラメータが変化したことを決定してもよく、更に前記第1指示情報によって、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うように前記第1端末に明示的に指示してもよい。
【0074】
他の実施例として、前記第2端末がアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、且つ前記第2端末がセルの再選択を行った場合、前記第2端末は前記ネットワーク装置のシステム情報に基づいて、前記第1指示情報を決定する。
【0075】
例えば、前記第2端末がセルAからセルBに再選択した場合、該第2端末は前記セルBのシステム情報を取得することができ、もし前記セルAのシステム情報と前記セルBのシステム情報に含まれるアクセス層パラメータ設定が変化したなら、前記第2端末は前記セルBのシステム情報に基づいて、前記第1指示情報を決定してもよい。1つの例として、前記第1指示情報は前記第2端末のアクセス層パラメータの変化状況を含んでもよく、例えば、前記第1指示情報は、セルBからのシステムメッセージにおけるパラメータ設定、又は、セルBのシステムメッセージにおけるパラメータ設定の、セルAのシステムメッセージにおけるパラメータ設定に対する変化量を含んでもよい。他の例として、前記第2端末がセルAからセルBに再選択した場合、前記第2端末はアクセス層パラメータが変化したことを決定してもよく、更に前記第1指示情報によって、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うように前記第1端末に指示してもよい。
【0076】
更なる実施例として、前記第2端末が接続状態にある場合、前記第2端末は前記ネットワーク装置の専用シグナリングに基づいて、前記第1指示情報を決定する。
【0077】
例えば、前記第2端末が第1専用シグナリングを受信し、その後、前記第2端末が更に第2専用シグナリングを受信した場合、もし前記第1専用シグナリングと前記第2専用シグナリングに含まれるアクセス層パラメータ設定が変化したなら、前記第2端末は、前記第1専用シグナリングと前記第2専用シグナリングに含まれるパラメータ設定に基づいて、又は第2専用シグナリングに基づいて、前記第1指示情報を決定してもよい。1つの例として、前記第1指示情報は前記第2端末のパラメータ設定の変化を含んでもよく、例えば、前記第1指示情報は変化後のパラメータ設定、又は変化したパラメータ設定の変化量を含んでもよい。他の例として、前記第1指示情報は、前記完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの更新を行うように前記第1端末に指示してもよい。
【0078】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記専用シグナリングは、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第2端末に指示することに用いられる。
【0079】
即ち、ネットワーク装置が端末装置に設定したアクセス層パラメータが変化した場合、ネットワーク装置は、上記プロセスを実行してパラメータの更新又は再設定を行うように前記第2端末をトリガーしてもよい。
【0080】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0081】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含む。
【0082】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものである。
【0083】
理解されるように、上記完全設定プロセスの具体的な実現は
図2に示す実施例における関連記載を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0084】
選択肢として、幾つかの実施例では、第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられる。
【0085】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられる。
【0086】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0087】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含む。
【0089】
以下は
図4及び
図5を参照しながら、装置インタラクションの角度から、本願の実施例による無線通信方法を説明する。
【0090】
図4に示すように、該方法は以下のステップS21~S28を含む。
【0091】
ステップS21において、第2端末はネットワーク装置から設定1を取得してもよい。
【0092】
この場合、前記第2端末はネットワークにカバーされているエリアにあってもよい。
【0093】
更に、ステップS22では、前記第2端末は第1端末にアクセス層設定を送信し、前記アクセス層設定は前記設定1を含んでもよい。
【0094】
ステップS23では、前記第1端末と前記第2端末は設定1を使用してデータ伝送を行ってもよい。
【0095】
その後、前記第2端末はネットワークにカバーされていないエリアに入り、そこで、ステップS24では、前記第2端末は事前設定情報から設定2を取得する。
【0096】
前記設定1と前記第2設定2は異なる設定であり、そこで、ステップS25では、前記第2端末は完全設定プロセスを実行して、アクセス層設定を設定1から設定2に更新してもよい。
【0097】
ステップS26では、前記第2端末は前記第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は完全設定プロセスを実行するように前記第1端末に指示してもよい。
【0098】
選択肢として、前記第1指示情報は更に前記設定2、又は設定1に対する設定2の変化を含んでもよい。
【0099】
ステップS27では、前記第1端末は完全設定プロセスを実行して、アクセス層設定を設定1から設定2に更新する。
【0100】
更に、ステップS28では、前記第1端末と前記第2端末は設定2を使用してデータ伝送を行ってもよい。
【0101】
図5に示すように、該方法は以下のステップS31~S38を含む。
【0102】
ステップS31において、第2端末はネットワーク装置から設定1を取得してもよい。
【0103】
具体的に、前記第2端末はネットワーク装置の第1専用シグナリングを受信してもよく、前記第1専用シグナリングは前記設定1を含む。
【0104】
この場合、前記第2端末はネットワークにカバーされているエリアにあってもよい。
【0105】
更に、ステップS32では、前記第2端末は第1端末にアクセス層設定を送信し、前記アクセス層設定は前記設定1を含んでもよい。
【0106】
ステップS33では、前記第1端末と前記第2端末は設定1を使用してデータ伝送を行ってもよい。
【0107】
ステップS34では、前記第2端末はネットワーク装置から設定2を取得する。
【0108】
具体的に、前記第2端末はネットワーク装置の第2専用シグナリングを受信してもよく、前記第2専用シグナリングは前記設定2を含む。
【0109】
前記設定1と前記第2設定2は異なる設定であり、そこで、前記第2端末はアクセス層設定を設定1から設定2に更新してもよい。
【0110】
ステップS35では、前記第2端末は前記第1端末にアクセス層設定を送信し、前記アクセス層設定は前記設定2を含む。
【0111】
選択肢として、前記第1端末は前記設定2に基づいて完全設定プロセスを実行して設定1を設定2に更新してもよい。
【0112】
又は、他の幾つかの実施例では、ステップS36において、前記第2端末は前記第1端末に第1指示情報を送信してもよく、前記第1指示情報は完全設定プロセスを実行するように前記第1端末に明示的に指示してもよい。
【0113】
ステップS37では、前記第1端末は完全設定プロセスを実行して、アクセス層設定を設定1から設定2に更新する。
【0114】
更に、ステップS38では、前記第1端末と前記第2端末は設定2を使用してデータ伝送を行ってもよい。
【0115】
以上は
図2~
図5を参照しながら、本願の方法実施例を詳しく説明したが、以下は
図6~
図9を参照しながら、本願の装置実施例を詳しく説明する。理解されるように、装置実施例は方法実施例と相互に対応し、類似する説明は方法実施例を参照できる。
【0116】
図6は本願の実施例による端末装置400の模式的なブロック図を示す。
図6に示すように、該端末装置400は、
第2端末から送信された第1指示情報に基づいて、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことに用いられる処理モジュール410を備える。
【0117】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及び/又はマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含む。
【0119】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものである。
【0120】
選択肢として、幾つかの実施例では、第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられる。
【0121】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられる。
【0122】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
選択肢として、前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含む。
【0125】
選択肢として、幾つかの実施例では、上記決定モジュールは1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【0126】
理解されるように、本願の実施例による端末装置400は、本願の方法実施例における端末装置に対応することができ、そして端末装置400における各ユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ前述の実施例における第1端末の相応のプロセスを実現するためのものであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0127】
図7は本願の実施例による端末装置500の模式的なブロック図を示す。
図7に示すように、該端末装置500は、アクセス層パラメータが変化した場合、第1端末に第1指示情報を送信することに用いられる通信モジュール510を備え、前記第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられる。
【0128】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記端末装置は更に、
アクセス層パラメータが変化した場合、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことに用いられる処理モジュールを備える。
【0129】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記処理モジュールは更に、
事前設定情報及び/又はネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられる。
【0130】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記処理モジュールは具体的に、
前記端末装置がネットワークにカバーされているエリアとネットワークにカバーされていないエリアの間で移動する場合、前記事前設定情報及び前記ネットワーク装置の設定情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられる。
【0131】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記通信モジュール510は更に、前記第1端末に第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられる。
【0132】
選択肢として、前記ネットワーク装置の設定情報は、ネットワーク装置のシステムメッセージ、ネットワーク装置の専用シグナリングのうちの少なくとも1つから由来する。
【0133】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記処理モジュールは更に、
前記端末装置がアイドル状態又は非アクティブ状態にあり、且つ前記端末装置がセルの再選択を行った場合、前記ネットワーク装置のシステム情報に基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられる。
【0134】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記通信モジュール510は更に、前記第1端末に第1指示情報を送信することに用いられ、前記第1指示情報は完全設定プロセスを行うように前記第1端末に指示することに用いられる。
【0135】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記処理モジュールは更に、
前記端末装置が接続状態にある場合、前記ネットワーク装置の専用シグナリングに基づいて、前記第1指示情報を決定することに用いられる。
【0136】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記専用シグナリングは、
PDCP再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
RLC再確立プロセス、
MACリセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記端末装置に指示することに用いられる。
【0137】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
全部の現在の共通無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること、
少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定を適用すること、
少なくとも1つのデータ適応プロトコル(SDAP)エンティティを解放すること、
少なくとも1つのベアラを解放すること、のうちの少なくとも1つを含む。
【0138】
選択肢として、前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含む。
【0139】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記少なくとも1つのアクセス層パラメータのデフォルト設定は、事前に定義されたもの、又は事前に設定されたもの、又はシステムメッセージによって設定されたものである。
【0140】
選択肢として、第1指示情報は、
パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)再確立プロセス又はPDCPデータ回復プロセス、
無線リンク制御(RLC)再確立プロセス、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、
完全設定プロセス、のうちの少なくとも1つを実行するように前記第1端末に指示することに用いられる。
【0141】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記第1指示情報は、SDAPパラメータ、PDCPパラメータ、RLCパラメータのうちの少なくとも1つの変化を指示することに用いられる。
【0142】
選択肢として、前記SDAPパラメータは、プロトコルデータユニット(PDU)セッション識別子、SDAPヘッダー設定、デフォルトデータベアラ、データストリームからベアラへのマッピング関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0143】
選択肢として、前記PDCPパラメータは、PDCPシリアルナンバー長さ、PDCPヘッダー圧縮設定、整合性保護設定、暗号化及び復号化設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0144】
選択肢として、幾つかの実施例では、前記RLCパラメータは、RLCモード、RLCシリアルナンバー長さ、論理チャネル識別子(ID)のうちの少なくとも1つを含む。
【0145】
選択肢として、幾つかの実施例では、上記通信モジュールは通信インタフェース又は送受信機、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力出力インタフェースであってもよい。上記決定モジュールは1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【0146】
理解されるように、本願の実施例による端末装置500は、本願の方法実施例における端末装置に対応することができ、そして端末装置500における各ユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ前述の実施例における第2端末の相応のプロセスを実現するためのものであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0147】
図8は本願の実施例による通信装置600の構造模式図である。
図8に示す通信装置600はプロセッサ610を備え、プロセッサ610はコンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行することができ、それによって本願の実施例における方法を実現する。
【0148】
選択肢として、
図8に示すように、通信装置600は更にメモリ620を備えてもよい。プロセッサ610はコンピュータプログラムをメモリ620から呼び出して実行することができ、それによって本願の実施例における方法を実現する。
【0149】
メモリ620はプロセッサ610から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ610に統合されてもよい。
【0150】
選択肢として、
図8に示すように、通信装置600は更に送受信機630を備えてもよく、プロセッサ610は該送受信機630が他の装置と通信するように制御することができ、具体的には、他の装置に情報又はデータを送信し、又は他の装置から送信される情報又はデータを受信することができる。
【0151】
送受信機630は送信機と受信機を備えてもよい。送受信機630は更にアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つ又は複数であってもよい。
【0152】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のネットワーク装置であってもよく、そして該通信装置600は本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実現でき、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0153】
選択肢として、該通信装置600は具体的に本願の実施例のモバイル端末/端末装置であってもよく、そして該通信装置600は本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置によって実現される相応のプロセスを実現でき、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0154】
図9は本願の実施例のチップの構造模式図である。
図9に示すチップ700はプロセッサ710を備え、プロセッサ710はコンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行することができ、それによって本願の実施例における方法を実現する。
【0155】
選択肢として、
図9に示すように、チップ700は更にメモリ720を備えてもよい。プロセッサ710はコンピュータプログラムをメモリ720から呼び出して実行することができ、それによって本願の実施例における方法を実現する。
【0156】
メモリ720はプロセッサ710から独立した1つの単独のデバイスであってもよく、プロセッサ710に統合されてもよい。
【0157】
選択肢として、該チップ700は更に入力インタフェース730を備えてもよい。プロセッサ710は該入力インタフェース730が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、他の装置又はチップから送信される情報又はデータを取得することができる。
【0158】
選択肢として、該チップ700は更に出力インタフェース740を備えてもよい。プロセッサ710は該出力インタフェース740が他の装置又はチップと通信するように制御することができ、具体的には、他の装置又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0159】
選択肢として、該チップは本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該チップは本願実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実現でき、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0160】
選択肢として、該チップは本願の実施例におけるモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、そして該チップは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置によって実現される相応のプロセスを実現でき、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0161】
理解されるように、本願の実施例で言及されるチップはまた、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、又はシステムオンチップ等と称されてもよい。
【0162】
理解されるように、本願の実施例のプロセッサは信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で遂行できる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは如何なる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを遂行する。
【0163】
理解できるように、本願の実施例において、メモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。例示的であって制限的ではない説明によれば、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意されるように、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0164】
理解されるように、上記メモリの記載は例示的であって制限的なものではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリは更に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM、double data rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、synch link DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM、Direct Rambus RAM)等であってもよい。即ち、本発明の実施例におけるメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0165】
本願の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0166】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0167】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例におけるモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムはコンピュータに本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置によって実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0168】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラム命令を含む。
【0169】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0170】
選択肢として、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例におけるモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラム命令はコンピュータに本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置によって実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0171】
本願の実施例は更にコンピュータプログラムを提供する。
【0172】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるネットワーク装置により実現される相応のプロセスを実行し、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0173】
選択肢として、該コンピュータプログラムは本願の実施例におけるモバイル端末/端末装置に適用されてもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行される時、コンピュータは本願の実施例の各方法におけるモバイル端末/端末装置によって実現される相応のプロセスを実行し、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0174】
当業者が意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に応じて異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0175】
当業者が明確に理解できるように、説明を容易で簡単にするために、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応する過程を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0176】
本願による幾つかの実施例において、理解されるように、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、上記の装置実施例は単に模式的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では他の区分方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わせられてもよく、又は他のシステムに統合されてもよく、又は幾つかの特徴が省略されても、又は実行されなくてもよい。一方で、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0177】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離したものであってもよく、物理的に分離したものではなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく、物理ユニットではなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じてその一部又は全部のユニットを選択して、本実施例案の目的を実現してもよい。
【0178】
また、本願の各実施例において、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0179】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、そして独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0180】
以上の説明は単に本願の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するためのものではない。当業者が本願に開示される技術的範囲内において容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲に記載の保護範囲に準じるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
車とモノとの通信システムはロングタームエボリューションビークルツービークル(LTE V2V、Long Term Evolution Vehicle to Vehicle)に基づくサイドリンク(SL、Sidelink)伝送技術であり、従来のLTEシステムにおいて通信データが基地局を介して送受信される方式と異なり、車とモノとの通信システムは端末から端末への直接通信という方式を採用するため、より高いスペクトル効率及びより低い伝送遅延を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
上記の技術案によれば、アクセス層パラメータが変化した場合、送信側装置は受信側装置に第1指示情報を送信して、アクセス層パラメータの設定を行うように受信側装置をトリガーしてもよく、対応して、受信側装置は前記送信側装置から送信された第1指示情報を受信し、更に前記第1指示情報に基づいてアクセス層パラメータの設定を行ってもよく、送信側装置と受信側装置のアクセス層パラメータの一致を確保することに役立ち、それによってデータの正常な伝送が維持される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
ここから分かるように、送信側端末が異なるカバレッジシーン又は異なる状態間で切り換える場合、そのアクセス層設定は異なる設定から由来することができる。異なる設定のパラメータ設定が異なることによって、送信側パラメータが変化する可能性があり、一部の送信側パラメータの変化は受信側の受信に影響を与える可能性があり、例えば、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP、Packet Data Convergence Protocol)シリアルナンバー(SN、Serial Number)長さ、最大コンテキスト識別子(MaxCID、Max Context Indentity)等は送信パラメータでありながら、受信パラメータでもある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
前記設定1と前記設定2は異なる設定であり、そこで、ステップS25では、前記第2端末は完全設定プロセスを実行して、アクセス層設定を設定1から設定2に更新してもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0109】
前記設定1と前記設定2は異なる設定であり、そこで、前記第2端末はアクセス層設定を設定1から設定2に更新してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0125】
選択肢として、幾つかの実施例では、上記処理モジュールは1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0145】
選択肢として、幾つかの実施例では、上記通信モジュールは通信インタフェース又は送受信機、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力出力インタフェースであってもよい。上記処理モジュールは1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
第1端末が第2端末から送信された第1指示情報に基づいて
、
完全設定プロセスをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことを含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること
、
少なくとも1つのベアラを解放すること、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1指示情報は
、完全設定プロセスを実行するように前記第1端末に指示することに用いられることを特徴とする請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1指示情報はRRCシグナリングにおいて搬送されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1指示情報は前記RRCシグナリングにおける特定ビットであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記特定ビットは1ビットであり、前記特定ビットの値が0である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーしないことを示し、前記特定ビットの値が1である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーすることを示すことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線通信方法であって、
アクセス層パラメータが変化した場合、第2端末が第1端末に第1指示情報を送信し、前記第1指示情報は
、完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられることを含むことを特徴とする無線通信方法。
【請求項8】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること
、
少なくとも1つのベアラを解放すること、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
端末装置であって、
第2端末から送信された第1指示情報に基づいて
、完全設定プロセスをトリガーして、アクセス層パラメータの設定を行うことに用いられる処理モジュールを備えることを特徴とする端末装置。
【請求項11】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること
、
少なくとも1つのベアラを解放すること、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記第1指示情報は前記RRCシグナリングにおける特定ビットであり、前記特定ビットは1ビットであり、前記特定ビットの値が0である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーしないことを示し、前記特定ビットの値が1である場合は前記完全設定プロセスを実行するように前記第1端末をトリガーすることを示すことを特徴とする請求項10に記載の端末装置。
【請求項13】
端末装置であって、
アクセス層パラメータが変化した場合、第1端末に第1指示情報を送信することに用いられる通信モジュールを備え、前記第1指示情報は
、完全設定プロセスを実行してアクセス層パラメータの設定を行うように前記第1端末をトリガーすることに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項14】
前記完全設定プロセスは、
現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放すること
、
少なくとも1つのベアラを解放すること、
メディアアクセス制御(MAC)リセットプロセス、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
13に記載の端末装置。
【請求項15】
前記現在の専用無線設定のうちの少なくとも1つを解放することは、現在の専用無線設定のうちの、特定の設定以外の他の専用無線設定を解放することを含み、前記特定の設定は、マスターセルグループ(MCG)セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)及びマスターキーに関連付けられるアクセス層(AS)セキュリティ設定を含むことを特徴とする請求項
14に記載の端末装置。
【国際調査報告】