(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/37 20060101AFI20221219BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20221219BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20221219BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20221219BHJP
A61Q 11/00 20060101ALI20221219BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20221219BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20221219BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
A61K8/37
A61K8/34
A61K8/44
A61Q19/00
A61Q11/00
A61Q5/02
A61Q19/10
A61Q5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520328
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(85)【翻訳文提出日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 US2020058611
(87)【国際公開番号】W WO2021087492
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2020-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522128398
【氏名又は名称】リタ、コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】RITA CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】キャサリン、エス.マカ
(72)【発明者】
【氏名】アリエラ、タボール
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC111
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC171
4C083AC661
4C083AC662
4C083AD041
4C083AD111
4C083AD112
4C083AD201
4C083AD202
4C083BB04
4C083CC03
4C083CC23
4C083CC38
4C083CC41
4C083DD08
4C083DD28
4C083DD41
4C083EE03
4C083EE09
(57)【要約】
糖ベースの界面活性剤と、アミノ酸ベースの界面活性剤と、ポリグリセロールエステル、ポリヒドロキシエーテル、またはポリグリセロールエステルとポリヒドロキシエーテルとの組み合わせと、任意選択的に、グリコールと、を含む実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物であって、約12重量パーセント未満の水を含有する、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物であって、
糖ベースの界面活性剤と、
アミノ酸ベースの界面活性剤と、
ポリグリセロールエステルまたは少なくとも1つのポリヒドロキシエーテルのうちの少なくとも1つと、
グリコールと、を含み、
前記実質的に無水の界面活性剤組成物が、約12重量パーセント未満の水を含有する、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項2】
前記糖ベースの界面活性剤が、C8-C16アルキルグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、またはC8-C16アルキルグルコシドとC8-C16アルキルポリグルコシドとの組み合わせを含む、請求項1に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項3】
前記糖ベースの界面活性剤が、デシルグルコシド、ヘプチルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルグルコシド、ココグルコシド、ココグルコシドクエン酸二ナトリウム、ココグルコシド酒石酸ナトリウム、ココグルコシドコハク酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項4】
前記糖ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約7.5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項5】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、アミノ酸、好ましくは、サルコシン、グルタミン、グリシン、アラニン、またはグリシンに由来する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項6】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、C8-C16アシルサルコシネート、C8-C16アシルグルタメート、C8-C16アシルアラニネート、C8-C16アシルグリシネート、またはそれらの組み合わせを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項7】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸イソプロピル、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、ココイルアラニン酸ナトリウム、ミリストイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸アンモニウム、ココイルアラニン酸アンモニウム、ラウロイルアラニン酸イソプロピル、ココイルアラニン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸カリウム、およびそれらの組み合わせ、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、ココイルグリシン酸ナトリウム、ミリストイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸アンモニウム、ココイルグリシン酸アンモニウム、ラウロイルグリシン酸イソプロピル、ココイルグリシン酸カリウム、ラウロイルグリシン酸カリウム、およびそれらの組み合わせを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項8】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項9】
前記ポリヒドロキシエーテルが存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項10】
前記ポリヒドロキシエーテルが、前記組成物中の主要な界面活性剤である、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項11】
前記ポリヒドロキシエーテルが、約10重量パーセント(重量%)~約45重量%、約15重量%~約40重量%、および/または20重量%~約35重量%、例えば、約25重量%の量で存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項12】
前記ポリヒドロキシエーテルが、存在し、かつグリセロールエーテル、もしくはアルキルグリセロール、または前記の組み合わせを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項13】
前記ポリヒドロキシエーテルが、ジグリセリンである、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項14】
前記ポリヒドロキシエーテルが、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約45重量%、約20重量%~約40重量%、および/または25重量%~約35重量%、例えば、約30重量%の量で存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項15】
前記グリコールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、またはそれらの組み合わせを含む、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項16】
前記グリコールが、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~40重量%未満、約15重量%~約35重量%、および/または20重量%~約30重量%、例えば、約25重量%の量で存在する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項17】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、またはそれらの組み合わせ以外のグリコールを前記組成物の全重量に基づいて5重量%未満含有する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項18】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量%未満、約7.5重量%未満、および/または約5重量%未満の水を含有する、先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項19】
先行請求項のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を含むパーソナルケア組成物。
【請求項20】
前記パーソナルケア組成物が、シェービングフォーム、歯磨剤、シャンプー、シャワージェル、石鹸、およびヘアケアフォームからなる群から選択される、請求項19に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項21】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物であって、
糖ベースの界面活性剤と、
アミノ酸ベースの界面活性剤と、
ポリグリセロールエステルと、
グリコールと、を含み、
前記実質的に無水の界面活性剤組成物が、約12重量パーセント未満の水を含有する、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項22】
前記糖ベースの界面活性剤が、C8-C16アルキルグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、またはC8-C16アルキルグルコシドとC8-C16アルキルポリグルコシドとの組み合わせを含む、請求項21に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項23】
前記糖ベースの界面活性剤が、デシルグルコシド、ヘプチルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルグルコシド、ココグルコシド、ココグルコシドクエン酸二ナトリウム、ココグルコシド酒石酸ナトリウム、ココグルコシドコハク酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項21に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項24】
前記糖ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約7.5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、請求項21~23のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項25】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、アミノ酸、好ましくは、サルコシン、グルタミン、グリシン、アラニン、またはグリシンに由来する、請求項21~24のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項26】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、C8-C16アシルサルコシネート、C8-C16アシルグルタメート、C8-C16アシルアラニネート、C8-C16アシルグリシネート、またはそれらの組み合わせを含む、請求項21~25のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項27】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸イソプロピル、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、ココイルアラニン酸ナトリウム、ミリストイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸アンモニウム、ココイルアラニン酸アンモニウム、ラウロイルアラニン酸イソプロピル、ココイルアラニン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸カリウム、およびそれらの組み合わせ、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、ココイルグリシン酸ナトリウム、ミリストイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸アンモニウム、ココイルグリシン酸アンモニウム、ラウロイルグリシン酸イソプロピル、ココイルグリシン酸カリウム、ラウロイルグリシン酸カリウム、およびそれらの組み合わせを含む、請求項21~26のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項28】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、請求項21~27のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項29】
前記ポリグリセロールエステルが、カプリン酸ポリグリセロール2、カプリル酸ポリグリセロール2、カプリン酸ポリグリセロール3、カプリル酸ポリグリセロール3、ラウリン酸ポリグリセロール2、ラウリン酸ポリグリセロール3、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール3、カプリン酸ポリグリセロール4、カプリル酸ポリグリセロール4、ラウリン酸ポリグリセロール4、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール4、またはそれらの組み合わせを含む、請求項21~28のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項30】
前記ポリグリセロールエステルが、前記組成物中の主要な界面活性剤である、請求項21~29のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項31】
前記ポリグリセロールエステルが、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約45重量%、約20重量%~約40重量%、および/または25重量%~約35重量%、例えば、約30重量%の量で存在する、請求項21~30のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項32】
前記グリコールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、またはそれらの組み合わせを含む、請求項21~31のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項33】
前記グリコールが、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~40重量%未満、約15重量%~約35重量%、および/または20重量%~約30重量%、例えば、約25重量%の量で存在する、請求項21~32のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項34】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、またはそれらの組み合わせ以外のグリコールを前記組成物の全重量に基づいて5重量%未満含有する、請求項21~33のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項35】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量%未満、約7.5重量%未満、および/または約5重量%未満の水を含有する、請求項21~34のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項36】
請求項21~35のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を含むパーソナルケア組成物。
【請求項37】
前記パーソナルケア組成物が、シェービングフォーム、歯磨剤、シャンプー、シャワージェル、石鹸、およびヘアケアフォームからなる群から選択される、請求項36に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項38】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物であって、
糖ベースの界面活性剤と、
アミノ酸ベースの界面活性剤と、
ポリグリセロールエステルと、
ポリヒドロキシエーテルと、を含み、
前記実質的に無水の界面活性剤組成物が、約12重量パーセント未満の水を含有する、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項39】
前記糖ベースの界面活性剤が、C8-C16アルキルグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、またはC8-C16アルキルグルコシドとC8-C16アルキルポリグルコシドとの組み合わせを含む、請求項38に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項40】
前記糖ベースの界面活性剤が、デシルグルコシド、ヘプチルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルグルコシド、ココグルコシド、ココグルコシドクエン酸二ナトリウム、ココグルコシド酒石酸ナトリウム、ココグルコシドコハク酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項38に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項41】
前記糖ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約7.5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、請求項38~40のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項42】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、アミノ酸、好ましくは、サルコシン、グルタミン、グリシン、アラニン、またはグリシンに由来する、請求項38~41のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項43】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、C8-C16アシルサルコシネート、C8-C16アシルグルタメート、C8-C16アシルアラニネート、C8-C16アシルグリシネート、またはそれらの組み合わせを含む、請求項38~42のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項44】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸イソプロピル、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、ココイルアラニン酸ナトリウム、ミリストイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸アンモニウム、ココイルアラニン酸アンモニウム、ラウロイルアラニン酸イソプロピル、ココイルアラニン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸カリウム、およびそれらの組み合わせ、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、ココイルグリシン酸ナトリウム、ミリストイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸アンモニウム、ココイルグリシン酸アンモニウム、ラウロイルグリシン酸イソプロピル、ココイルグリシン酸カリウム、ラウロイルグリシン酸カリウム、およびそれらの組み合わせを含む、請求項38~43のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項45】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在する、請求項38~44のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項46】
前記ポリグリセロールエステルが、カプリン酸ポリグリセロール2、カプリル酸ポリグリセロール2、カプリン酸ポリグリセロール3、カプリル酸ポリグリセロール3、ラウリン酸ポリグリセロール2、ラウリン酸ポリグリセロール3、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール3、カプリン酸ポリグリセロール4、カプリル酸ポリグリセロール4、ラウリン酸ポリグリセロール4、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール4、またはそれらの組み合わせを含む、請求項38~45のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項47】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、前記組成物の全重量に基づいて約10重量%未満、約7.5重量%未満、および/または約5重量%未満の水を含有する、請求項38~46のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項48】
請求項38~47のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を含むパーソナルケア組成物。
【請求項49】
前記パーソナルケア組成物が、シェービングフォーム、歯磨剤、シャンプー、シャワージェル、石鹸、およびヘアケアフォームからなる群から選択される、請求項48に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項50】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物であって、
糖ベースの界面活性剤と、
アミノ酸ベースの界面活性剤と、
ポリグリセロールエステル、ポリヒドロキシエーテル、またはポリグリセロールエステルとポリヒドロキシエーテルとの組み合わせと、を含み、
前記実質的に無水の界面活性剤組成物が、約12重量パーセント未満の水を含有する、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項51】
前記実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物が、グリコールを含まない、請求項50に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項52】
前記グリコールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、またはそれらの組み合わせを含む、請求項50に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項53】
前記ポリグリセロールエステルと前記ポリヒドロキシエーテルとの組み合わせを含む、請求項50~52のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項54】
前記ポリグリセロールエステルが、カプリン酸ポリグリセロール2である、請求項50~53のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項55】
前記ポリヒドロキシエーテルが、ジグリセリンである、請求項50~54のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項56】
前記アミノ酸ベースの界面活性剤が、ラウロイルサルコシン酸ナトリウムを含む、請求項50~55のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【請求項57】
前記糖ベースの界面活性剤が、デシルグルコシド、ヘプチルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルグルコシド、ココグルコシド、ココグルコシドクエン酸二ナトリウム、ココグルコシド酒石酸ナトリウム、ココグルコシドコハク酸ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む、請求項50~56のいずれか一項に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月1日に出願された米国仮特許出願第62/929,738号および2020年3月30日に出願された米国仮特許出願第63/002,031号の米国特許法第119条(e)に基づく利益を主張し、これらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、界面活性剤組成物、より具体的には、安定した泡を生成することができる実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を対象とする。安定した泡を生成する方法も開示されている。
【背景技術】
【0003】
泡は、特にヘアシャンプー、ボディジェル、石鹸、歯磨剤、シェービングクリームなどのパーソナルケア用組成物の洗浄組成物の重要な特性である。消費者は、濃厚で長持ちする泡を、うまく機能する高品質の製品と見なしているので、審美的には、泡は重要な特性である。泡は、最初に洗浄界面活性剤を皮膚または髪に送達する担体として機能し、次いで、洗浄された皮膚または髪から乳化した汚れおよび皮脂を除去するのを助ける担体として機能するので、機能的には、泡は重要な特性である。
【0004】
しかしながら、これらの審美的および機能的な目標を達成するには、泡が湿った形態、または球状の形態で存在する必要がある。生成された泡が不安定な場合、泡は比較的速く、すなわち約2分未満で、湿った形態から乾燥した、または六角形の形態に変化する。乾燥した泡の気泡はすぐに壊れるので、皮膚科学的に好ましい組成物は、消費者が組成物を受け入れるのに通常必要とされる審美的および機能的な泡の特性を提供しない。
【0005】
泡は、界面活性剤含有液体に空気または気体を分散させることによって作成される。界面活性剤含有液体にガスを分散させるメカニズムは、エマルジョンの形成中に2種類の非混和性液体を分散させることと似ている。したがって、液体中に分散した気体の気泡は、エマルジョンと同じ方法で、すなわち気液界面での界面活性剤層の形成によって安定化される。界面活性剤層は、気体の気泡を分離させておき、「合体」、すなわち、小さな気体の気泡が合体してより大きな気体の気泡を形成するのを防ぐ。一般に、より高密度でよりコンパクトな界面活性剤層は、より小さな気泡を形成し、合体メカニズムを遅らせる。
【0006】
分散した気体と液体との密度差が非常に大きいため、気体の気泡が液体の上部に上昇することはよく知られている。液体の上部に濃縮された濃度の気体の気泡は、「泡」として現れる。最初は、泡内のすべての気体の気泡は球状であり、界面活性剤含有液体の存在のために各個々の球状の気体の気泡の間に十分な空間があり、泡はエマルジョンのように挙動する。このような泡は「ウェットフォーム」と呼ばれる。
【0007】
時間の経過とともに、個々の気体の気泡間の隙間に存在する液体は、重力によって流出する。液体中の界面活性剤の性質および化学構造に応じて、層状液晶層が形成され、気液界面に配置される。層状層の粘度が低い場合、個々の気体の気泡間の界面活性剤含有液体は、比較的容易に流出し、泡の気泡の球状の形態は、比較的迅速に六角形の形態に変化し得る。六角形の気泡は急速に壊れる。泡のエージングによる球状の形態から六角形の形態への泡の遷移を視覚的に観察することができる。六角形の形態の泡は「ドライフォーム」と呼ばれる。ドライフォームは不安定であり、気泡が急速に壊れるため、泡の体積が急速に低減する。
【0008】
しかしながら、層状界面活性剤層が、比較的高い粘度を有する場合、球状の泡から六角形の形態への遷移を遅らせることができる。球状の形態から六角形の形態への泡の遷移速度は、泡が実際の用途でどのように使用されるかを決定し、また泡が審美的にどのように知覚されるかを決定する。例えば、シャンプーおよびシャワージェルの場合、泡の遷移が約2分以下の泡、すなわち準安定の泡構造が望ましい。泡の安定性は、とりわけ、表面張力、薄膜表面張力(層状の泡)、表面粘性、弾性などの界面活性剤溶液の物理化学的特性に関連する多くの要因によって調節される。より安定した泡は、皮膚または髪上での界面活性剤の不十分な湿潤および分布となり得る。シャンプーまたはシャワージェルを皮膚または髪に適用する間に、その泡の一部は、界面活性剤が気泡の間から流出して髪または皮膚に接触して湿らせることを可能にする六角形の状態に遷移するからである。次いで、シャンプーまたはシャワージェルを皮膚または髪に連続的にこすりつけることで、新しい泡の気泡が生成される。泡の気泡は、皮膚または髪から汚れおよび皮脂を持ち上げて取り除く担体として作用し、追加の水がそれを洗い流す。審美的には、球状の泡が望ましい。機能的には、六角形の形態への遷移および球状の泡の再生により、クレンジングが提供される。
【0009】
他の泡の用途、例えばシェービングフォームは、適用された泡が連続的な摩擦手法によって再生されないため、およびシェービング操作全体を完了するのに比較的長い時間が必要であるため、はるかに高い安定性を有する泡を必要とする。さらに、スムーズなシェービング操作には、髪および皮膚を調節し、十分に湿潤させることが必要である。界面活性剤が起泡するときの十分な湿潤は、界面活性剤含有液体が泡薄膜から流出して皮膚に接触できる場合にのみ発生し、泡の気泡が球形であるときに流出がより容易に発生する。
【0010】
湿った球状の泡と、乾いた六角形の泡との間の構造の違いは、US5,911,811の
図3および4に示されている。US5,911,811の
図3は、ウェットフォームの各気泡を安定させる層状液晶界面活性剤構造と、個々の気泡の間の大量の界面活性剤含有液体との両方を明確に示している。
図3に示される比較的厚い界面活性剤構造はまた、隣接する気泡の単一のより大きな気泡への合体を遅らせる。対照的に、US5,911,811の
図4は、六角形の気泡の周りの安定化界面活性剤構造の欠如、および気泡間の界面活性剤含有液体の相対的な欠如を示している。
【0011】
最も一般的に使用される硫酸化アニオン性界面活性剤は、大量の安定した泡を提供し、汚れおよび油を乳化する優れた能力、すなわち皮膚および髪の効率的な洗浄剤として機能することでよく知られている。硫酸化アニオン性界面活性剤には、アニオン性サルフェートおよびアニオン性スルホネートが含まれる。これらの特性の結果として、硫酸化アニオン性界面活性剤は、シャンプーならびに他の皮膚および髪の洗浄製品で使用される主要な界面活性剤であった。しかしながら、硫酸化アニオン性界面活性剤には不利な点がある。例えば、硫酸化アニオン性界面活性剤は、髪を適当な状態にする天然油を髪から取り除き、それによって髪に損傷を与え、シャンプーしたての髪にドライ感を与え得る。硫酸化アニオン性界面活性剤はまた、皮膚および目に強すぎ、したがって、硫酸化アニオン性界面活性剤は、一般に、ベビーシャンプーおよびペット製品での使用には不適切である。
【0012】
両性および非イオン性界面活性剤は、皮膚および目に比較的穏やかで、髪の天然油を取り除かない。しかしながら、両性および非イオン性界面活性剤は、通常、硫酸化アニオン性界面活性剤と比較して泡がよく発生しない。したがって、主に両性および非イオン性界面活性剤に基づくシャンプーおよび同様の洗浄剤は、消費者に十分に受け入れられていない。しかし、両性および非イオン性界面活性剤は、硫酸化アニオン性界面活性剤の不利な特性を非イオン性または両性界面活性剤で和らげながら、硫酸化アニオン性界面活性剤の起泡性を利用するシャンプーを提供する試みにおいて、硫酸化アニオン性界面活性剤と組み合わせて使用されてきた。しかしながら、エトキシル化非イオン性界面活性剤は、生分解性が低く、硫酸化アニオン性界面活性剤と同様に、髪を適当な状態にする天然油を髪から取り除き、それによって髪に損傷を与え、新たにシャンプーしたての髪にドライ感を与え得る。さらに、ジオキサンが、それらの製造中に生成されるため、これらの界面活性剤は好まれない。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、安定した泡を生成し、好ましくは少なくとも同等の従来の硫酸化アニオン性界面活性剤ベースの製品および/または同等の従来のエトキシル化界面活性剤ベースの製品と同じくらい長く湿った形態、または球状の形態を維持する実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を提供する。有益なことに、開示される実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、より環境に優しく(特に、従来の硫酸化および/またはエトキシル化ベースの界面活性剤組成物と比較した場合)、石油製品に由来しないすべて天然産物である。例えば、開示される実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、好ましくは、硫酸化アニオン性界面活性剤(ラウリルエーテルサルフェート、ラウリルサルフェート、およびスルホネートを含むがこれらに限定されない)を含まない、フタレートを含まない、ベタインを含まない、ベンゼンを含まない、シリコーンを含まない、防腐剤(パラベン(パラヒドロキシベンゾエート)、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド供与体、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、および尿素を含むがこれらに限定されない)を含まない、アミン(ニトロソアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミンを含むがこれらに限定されない)を含まない、ホルムアルデヒドを含まない、ジオキサン(1,4-ジオキサンを含むがこれに限定されない)を含まない、かつ/またはエチレンオキシドを含まない(例えば、成分は、エトキシレートを含まず、エチレングリコールを含まない)。さらに、開示される界面活性剤組成物は、通常は有害な皮膚接触反応を引き起こさず、したがって、ベビーシャンプーおよびペット製品などの、より穏やかな界面活性剤組成物が望まれ得る用途を含むがこれらに限定されない多くの用途に好適である。
【0014】
さらに、本開示により開示される実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、驚くべき量の泡を一緒に組み合わせて生成することができる、すなわち、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、その個々の成分と比較した場合、相乗的な起泡効果を有利に示すことができる。さらに、いくつかの態様において、本開示による開示された実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、例えば、水が添加されて泡を生成する場合、ウェットフォームをより長期間安定化することができる剪断増粘効果を示すことができる。これは、特定の用途(例えば、髪を洗うとき、またはボディウォッシュを適用するとき)に特に望ましい場合がある。このようなレオペクチック流体は、粘度の経時的増加を呈するまれなクラスの非ニュートン流体であり、振ったり、かき混ぜたりすると、厚くなるか、凝固する。レオペクチック流体が、剪断力を受ける時間が長いほど、レオペクチック流体の微細構造が連続剪断の下で構築されるため(おそらく剪断によって誘発される結晶化のため)、その粘度は高くなる。
【0015】
本明細書に記載の実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物の重要な利点は、それらが、生分解性材料、例えば、生分解性水溶性カプセル化フィルム、紙ベースの材料、またはそれらの組み合わせを含むパケットまたはサシェを含むがこれらに限定されない、環境に優しい包装と適合性があることである。好適な生分解性水溶性カプセル化フィルムは、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギネート、キトサン、デンプン、ポリ乳酸(PLA)、およびポリ(乳酸-コ-グリコール酸)(PGLA)、または単回使用の用途を容易にするために水に急速に溶解する他の材料を含み得る。堆肥化できるパラフィン紙パケットは、単回使用の用途にも好適である。したがって、本明細書に開示される実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、環境に有害であり得るコストがかさむ包装の利用を低減し得る。通常は、1グラム~5グラムの実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物を、単回使用の用途のために水溶性フィルムまたはパラフィン紙パケットにカプセル化することができる。もちろん、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、浴室、シャワーなどでしばしば見られるものを含む複数回使用ディスペンサーで使用することもできるが、従来の低濃縮組成物と比較して、同じ数の使用に必要な包装の量を低減する。
【0016】
本明細書で使用される場合、「含まない」という用語は、ある成分が本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物に意図的に添加されないが、本開示による界面活性剤組成物が、実質的に無水の界面活性剤組成物の重量に基づいて、最大約0.1重量%の特定の成分を含有し得るように副産物または混在物質として存在し得ることを意味する。
【0017】
本明細書で使用される場合、「実質的に無水」および「実質的に水を含まない」という用語は、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物が、比較的少量の水を含有することを意味する(少なくとも従来の界面活性剤組成物と比較した場合)。例えば、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物は、組成物の全重量に基づいて約12重量パーセント(「重量%」)未満、約10重量%未満、約7.5重量%未満、および/または約5重量%未満の水を含有し得る。
【0018】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、任意の列挙された値の+/-10%、または代替の実施形態において、任意の列挙された値の+/-5%を意味する。本明細書で使用される場合、この用語は、列挙された値、値の範囲、または1つ以上の範囲の終点を修正する。
【0019】
一実施形態において、本開示は、糖ベースの界面活性剤、アミノ酸ベースの界面活性剤、および任意選択的にグリコールを含む実質的に無水の界面活性剤組成物を提供し、実質的に無水の界面活性剤組成物は、約12重量パーセント未満の水を含有する。1つの改良において、実質的に無水の界面活性剤組成物は、ポリグリセロールエステル(INCI命名法によれば「ポリグリセリルエステル」とも称される)をさらに含み得る。追加の改良において、実質的に無水の界面活性剤組成物は、ポリヒドロキシエーテルをさらに含み得る。さらに別の改良において、実質的に無水の界面活性剤組成物は、ポリグリセロールエステルおよびポリヒドロキシエーテルをさらに含み得る。
【0020】
別の実施形態において、本開示は、安定したウェットフォームを生成する方法であって、本開示による界面活性剤ブレンドを水性組成物に添加して水性混合物を提供することと、安定した湿った泡を生成するステップの水性混合物から気泡を形成することと、を含む、安定したウェットフォームを生成する方法を提供する。
【0021】
本明細書で重量パーセントが記載される場合、それは100%の活性成分に関して記載される。結果として、本明細書に記載される重量パーセントはまた、組成物の全重量に基づいて、所与の成分の「パーセント活性物質」として記載され得る。
【0022】
糖ベースの界面活性剤は、C8-C16アルキルグルコシド、C8-C16アルキルポリグルコシド、またはC8-C16アルキルグルコシドとC8-C16アルキルポリグルコシドとの組み合わせから選択することができる。C8-C16アルキルグルコシドおよび/またはC8-C16アルキルポリグルコシドのうちの少なくとも1つを含む糖ベースの界面活性剤は、非イオン性糖ベース(すなわち、グルコースベース)の界面活性剤であり得るが、糖ベースの界面活性剤の塩であってもよい。非イオン性糖ベースの界面活性剤と糖ベースの界面活性剤の塩との組み合わせもまた、糖ベースの界面活性剤として使用することができる。糖ベースの界面活性剤は、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物中に、組成物の総重量に基づいて約5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約7.5重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約50重量%、約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在し得る。
【0023】
糖ベースの界面活性剤は、6炭素単糖グルコースおよびC8-C16アルコールから調製/誘導し得る。好適なC8-C16アルキルグルコシドには、デシルグルコシド、ヘプチルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルグルコシド(またはドデシルグルコシド)、ココグルコシド(C8-C16アルキルグルコシドの混合物である)、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好適なC8-C16アルキルポリグルコシドには、ココグルコシドクエン酸二ナトリウム、ココグルコシド酒石酸ナトリウム、ココグルコシドコハク酸ナトリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。1つ以上のC8-C16アルキルグルコシドと、1つ以上のC8-C16アルキルポリグルコシドとの組み合わせもまた使用され得る。C8-C16アルキルポリグルコシド、特にココグルコシドクエン酸二ナトリウムは、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物で使用するための好ましい糖ベースの界面活性剤である。
【0024】
アミノ酸ベースの界面活性剤は、アミノ酸およびC8-C16脂肪酸に由来するアニオン性界面活性剤である。通常は、アミノ酸ベースの界面活性剤は、サルコシン、グルタミン、グリシン、アラニン、またはグリシンなどのアミノ酸に由来する。C8-C16アシルサルコシネート、C8-C16アシルグルタメート、C8-C16アシルアラニネート、および/またはC8-C16アシルグリシネートは、好適なアミノ酸界面活性剤である。アミノ酸ベースの界面活性剤は、本明細書に開示される実質的に無水の界面活性剤組成物中に、組成物の全重量に基づいて約10重量パーセント(重量%)~約40重量%、約10重量%~約30重量%、約15重量%~約30重量%、および/または17.5重量%~約25重量%、例えば、約20重量%の量で存在し得る。
【0025】
好適なC8-C16アシルサルコシネートには、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸ナトリウム(C8-C16アシルサルコシン酸ナトリウムの混合物である)、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸アンモニウム、ココイルサルコシン酸アンモニウム、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、ココイルサルコシン酸カリウム、ラウロイルサルコシン酸カリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好適なC8-C16アシルグルタメートには、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム(C8-C16アシルグルタミン酸ナトリウムの混合物である)、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸アンモニウム、ココイルグルタミン酸アンモニウム、ラウロイルグルタミン酸イソプロピル、ココイルグルタミン酸カリウム、ラウロイルグルタミン酸カリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好適なC8-C16アシルアラニネートには、ラウロイルアラニン酸ナトリウム、ココイルアラニン酸ナトリウム(C8-C16アシルアラニン酸ナトリウムの混合物である)、ミリストイルアラニン酸ナトリウム、ラウロイルアラニン酸アンモニウム、ココイルアラニン酸アンモニウム、ラウロイルアラニン酸イソプロピル、ココイルアラニン酸カリウム、ラウロイルアラニン酸カリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。好適なC8-C16アシルグリシネートには、ラウロイルグリシン酸ナトリウム、ココイルグリシネートン酸ナトリウム(C8-C16アシルグリシン酸ナトリウムの混合物である)、ミリストイルグリシン酸ナトリウム、ラウロイルグリシン酸アンモニウム、ココイルグリシン酸アンモニウム、ラウロイルグリシン酸イソプロピル、ココイルグリシン酸カリウム、ラウロイルグリシン酸カリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。例えば、1つ以上のC8-C16アシルサルコシネートと、1つ以上のC8-C16アシルグリシネートとの組み合わせを使用することができる。同様に、例えば、1つ以上のC8-C16アシルサルコシネートと、1つ以上のC8-C16アシルアラニネートとの組み合わせを使用することができる。1つ以上のC8-C16アシルサルコシネートと、1つ以上のC8-C16アシルグルタメートと、1つ以上のC8-C16アシルアラニネートと、1つ以上のC8-C16アシルグリシネートとの組み合わせも使用され得る。C8-C16アシルサルコシネート、特にラウロイルサルコシン酸ナトリウムは、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物で使用するための好ましいアミノ酸ベースの界面活性剤である。
【0026】
好ましい一実施形態において、C8-C16アシルサルコシネートは、グリコールおよび/またはポリヒドロキシエーテルでのその溶解度により水の量が最小限され得るので好ましい。さらに好ましい実施形態において、開示される実質的に無水の界面活性剤組成物は、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグリシン酸ナトリウム、および/またはココイルグリシン酸カリウムを含まない。
【0027】
含まれる場合、ポリグリセロールエステルは、特に組成物の他の成分の組み合わせと比較して、本明細書に開示される実質的に無水の界面活性剤組成物に泡を促進する相乗効果ならびに剪断増粘特性を提供できるという点で重要な成分である。また、本明細書に開示される実質的に無水の界面活性剤組成物へのポリグリセロールエステル成分の組み込みにより、様々な他の成分が有利に可溶化され、それにより、組成物中の水および/またはグリコール担体溶媒の量が最小限に抑えられる。ポリグリセロールエステルは、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物中に、約15重量パーセント(重量%)~約45重量%、約20重量%~約40重量%、および/または25重量%~約35重量%、例えば、約30重量%の量で存在し得る。好適なポリグリセロールエステルには、カプリン酸ポリグリセロール2、カプリル酸ポリグリセロール2、カプリン酸ポリグリセロール3、カプリル酸ポリグリセロール3、ラウリル酸ポリグリセロール2、ラウリン酸ポリグリセロール3、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール3、カプリン酸ポリグリセロール4、カプリル酸ポリグリセロール4、ラウリン酸ポリグリセロール4、ヤシ脂肪酸ポリグリセロール4、および前述の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。一態様において、ポリグリセロールエステルは、組成物中の主要な界面活性剤であり、すなわち、ポリグリセロールエステルは、(組成物中に存在する活性剤の量に基づいて)組成物中の他の界面活性剤よりも多い量で存在する。カプリン酸ポリグリセロール2は、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物で使用するための好ましいポリグリセロールエステルである。
【0028】
含まれる場合、ポリヒドロキシエーテルはまた、特に組成物の他の成分の組み合わせと比較して、本明細書に開示される実質的に無水の界面活性剤組成物に泡を促進する相乗効果を提供できるという点で重要な成分である。また、本明細書に開示される実質的に無水の界面活性剤組成物へのポリヒドロキシエーテル成分の組み込みにより、様々な他の成分が有利に可溶化され、それにより、組成物中の水および/またはグリコール担体溶媒の量が最小限に抑えられる。ポリヒドロキシエーテルは、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物中に、約10重量パーセント(重量%)~約45重量%、約15重量%~約40重量%、および/または20重量%~約35重量%、例えば、約25重量%の量で存在し得る。好適なポリヒドロキシエーテルには、グリセロールエーテル、アルキルグリセロール、および前述の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。一般に、グリセロールエーテルおよびアルキルグリセロールンのアルキル基は、5個以下の炭素原子を含む。一態様において、ポリヒドロキシエーテルは、組成物中の主要な界面活性剤であり、すなわち、ポリヒドロキシエーテルは、(組成物中に存在する活性剤の量に基づいて)組成物中の他の界面活性剤よりも多い量で存在する。ジグリセロールとしても知られ、より正式には(3-(2,3-ジヒドロキシプロポキシ)プロパン-1,2-ジオール)として知られるジグリセロールンは、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物で使用するための好ましいポリヒドロキシエーテルである。
【0029】
本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物のアミノ酸ベースの界面活性剤は、一般に粉末であるため、通常は、組成物を可溶化するのを助けるために担体が必要である。したがって、グリコールは、通常は、本開示による実質的に無水の界面活性剤組成物に、約10重量パーセント(重量%)~40重量%未満、約15重量%~約35重量%、20重量%~約35重量%、および/または20重量%~約30重量%、例えば、約25重量%または約30重量%の量で含まれる。好適なグリコールには、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロパンジオール、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。40重量%を超える量のグリコールは避ける必要がある。さらに、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、およびグリセリンなどの他のグリコールを5重量%未満で含有し得るが、含まないことがより好ましい。
【0030】
防腐剤および/または殺生物剤は、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物に含まれる必要はない。したがって、実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、防腐剤および殺生物剤を含まなくてもよい。
【0031】
任意選択的に、C8-C14アシルラクチレートは、本開示による実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物に含まれ得る。C8-C14アシルラクチレートは、本開示による界面活性剤組成物において、通常は泡促進剤および粘度増強剤として機能するアニオン性界面活性剤である。C8-C14アシルラクチレートは、本開示による界面活性剤組成物中に、約0重量パーセント(重量%)~約10重量%、約0重量%~約7.5重量%、および/または1重量%~約4重量%の量で存在し得る。C8-C14アシルラクチレートは、C8-C14脂肪酸を乳酸と反応させることによって調製することができる。好適なC8-C14アシルラクチレートには、カプロイル乳酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、ミリストイル乳酸ナトリウム、およびそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。もちろん、アンモニウム塩およびカリウム塩を含むがこれらに限定されない他の塩も使用することができる。
【0032】
本開示による界面活性剤組成物は、いくつかの異なるパーソナルケア組成物で使用することができる。特に、本開示による界面活性剤組成物は、シェービングフォーム、歯磨剤、シャンプー、シャワージェル、石鹸(液体およびバーの両方、洗顔剤、手洗い、ボディウォッシュ)、およびムースおよび染料などのヘアケアフォームに組み込むことができる。
【0033】
実施形態において、開示される実質的に無水の界面活性剤組成物は、ベタインおよび/またはスルホン化界面活性剤を含まない。例えば、開示される実質的に無水の界面活性剤組成物は、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、C14-16オレフィンスルホン酸ナトリウム、および/またはラウラミドプロピルベタインを含まなくてもよい。
【0034】
実施形態において、開示される実質的に無水の界面活性剤組成物は、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、デヒドロ酢酸ナトリウム、および/またはデヒドロ酢酸などの防腐剤を含まない。
【0035】
実施形態において、開示される実質的に無水の界面活性剤組成物は、赤#40、青#1などの着色剤、さらにはビートルート、ベータカロチン、紫ジャガイモ、および/または黒人参などの天然着色剤を含まない。
【0036】
本明細書に使用される際、「一実施形態」または「実施形態」に対する任意の参照は、実施形態と併せて説明された特定の要素、特徴、構造または特性が、少なくとも1つの実施形態に含められることを意味する。本明細書の様々な場所における「一実施形態において」という句の出現は、必ずしもすべてが同一の実施形態を参照しているとは限らない。
【0037】
加えて、「a」または「an」の使用は、本明細書の実施形態の要素および構成成分を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、かつ説明の一般的な意味を与えるために行われる。この明細書、およびこれに続く特許請求の範囲は、1つまたは少なくとも1つを含むように読み取られるべきであり、また単数は、そうでないことが意味されていることが明白でない限り、複数を含む。
【0038】
前述の本文は、多くの異なる実施形態の詳細な説明を記載しているが、本発明の法的範囲が、本特許の最後に記載される特許請求の範囲の文言によって定義されることが理解されるべきである。詳細な説明は、単に例示的なものとして解釈されるべきであり、すべての可能な実施形態を説明することは、不可能ではない場合でも非現実的であるので、すべての可能な実施形態を説明するものではない。現在の技術または本特許の出願日の後に開発される技術のいずれかを使用して、多くの代替の実施形態を実装し得、これらは、依然として特許請求の範囲の範囲内である。
【0039】
実施例1
本開示による界面活性剤組成物は、以下の成分を表1に示す量で組み合わせることによって調製した。
【表1】
【0040】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、優れた起泡性を有し、適用時に皮膚刺激を引き起こさないことが見出された。
【0041】
前述の界面活性剤組成物の5つのバッチの粘度を測定し、粘度が時間とともに増加する界面活性剤組成物の剪断増粘挙動を実証した。以下のデータは、異なるスピンドル速度(スピンドル#3を使用)での3分および1分での粘度測定値の違いを示し、それにより、本開示による界面活性剤組成物のこの有利な特徴を確認する。したがって、この界面活性剤組成物は、同じ剪断速度で粘度が時間とともに増加するレオペクチック挙動を呈する。この効果は、界面活性剤組成物の使用中に、本実施例による界面活性剤組成物を含むシャンプー、ハンドソープ、またはボディウォッシュにかかわらず一旦水が加えられると知覚できる。
【0042】
【0043】
実施例1による界面活性剤組成物と、添加した水と、を含有する混合物の温度をモニターした。以下の実験において、界面活性剤組成物に水を加えると、温度が4℃上昇する。
25℃の100gの水に、実施例1の界面活性剤組成物30~50gを25℃で添加し、1分間混合した後の温度は29℃である。
20℃の100gの水に、実施例1の界面活性剤組成物30~50gを20℃で添加し、1分間混合した後の温度は24℃である。
【0044】
実証された温度上昇は、消費者が容易に知覚でき、したがって、組成物を適用するときに、この変化を実際に感じることができ、製品がその意図される洗浄目的を実施していることを消費者が知覚できる体験を作成する。
【0045】
実施例2
以下の成分を表2に示す量で組み合わせることにより、本開示による追加の界面活性剤組成物を調製した。
【表3】
【0046】
実質的に無水の濃縮界面活性剤組成物は、優れた起泡性を有し、適用時に皮膚刺激を引き起こさないことが見出された。
【0047】
前述の界面活性剤組成物の5つのバッチの粘度を測定し、粘度が時間とともに増加する界面活性剤組成物の剪断増粘挙動を実証した。以下のデータは、異なるスピンドル速度(スピンドル#5を使用)での3分および1分での粘度測定値の違いを示し、それにより、本開示による界面活性剤組成物のこの有利な特徴を確認する。したがって、この界面活性剤組成物は、同じ剪断速度で粘度が時間とともに増加するレオペクチック挙動を呈する。この効果は、界面活性剤組成物の使用中に、本実施例による界面活性剤組成物を含むシャンプー、ハンドソープ、またはボディウォッシュにかかわらず一旦水が加えられると、知覚できる。
【0048】
【0049】
実施例1による界面活性剤組成物と、添加した水と、を含有する混合物の温度をモニターした。以下の実験において、界面活性剤組成物に水を加えると、温度が4℃上昇する。
25℃の100gの水に、実施例2の界面活性剤組成物30~50gを25℃で添加し、1分間混合した後の温度は29℃である。
20℃の100gの水に、実施例2の界面活性剤組成物30~50gを20℃で添加し、1分間混合した後の温度は24℃である。
【0050】
実証された温度の上昇は、消費者が容易に知覚でき、したがって、組成物を適用するときに、この変化を実際に感じることができ、製品がその意図される洗浄目的を実施していることを消費者が知覚できる体験を作成する。
【国際調査報告】