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特表2022-553729電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パック
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パック
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/211 20210101AFI20221219BHJP
   H01M 50/178 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 50/531 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 50/548 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 50/131 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20221219BHJP
   H01M 10/658 20140101ALI20221219BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20221219BHJP
   H01M 50/51 20210101ALI20221219BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20221219BHJP
   H01M 10/627 20140101ALI20221219BHJP
【FI】
H01M50/211
H01M50/178
H01M50/531
H01M50/548 301
H01M50/204 401H
H01M50/131
H01M50/289
H01M10/613
H01M10/658
H01M10/647
H01M50/51
H01M10/625
H01M10/627
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022524015
(86)(22)【出願日】2021-07-08
(85)【翻訳文提出日】2022-04-22
(86)【国際出願番号】 KR2021008691
(87)【国際公開番号】W WO2022050555
(87)【国際公開日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0113871
(32)【優先日】2020-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヒ・ジュン・ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・オ・ムン
(72)【発明者】
【氏名】ホ・ジュネ・チ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ヨン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ハ・パク
(72)【発明者】
【氏名】キュン・ウ・キム
【テーマコード(参考)】
5H011
5H031
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA03
5H011BB03
5H011EE04
5H031AA09
5H031KK00
5H031KK02
5H040AA02
5H040AS01
5H040AS07
5H040AT04
5H040AT06
5H040AY10
5H040CC13
5H040NN01
5H043AA05
5H043BA11
5H043CA08
5H043DA02
5H043FA02
5H043FA22
(57)【要約】
本発明は電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パックに関するものであって、複数個の電池セルが単層で連結された第1セルアセンブリと第2セルアセンブリを交互に積層することにより、電池モジュールおよび電池パックの空間活用率が高められるという効果がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に電池セル受容部が形成されたトレイと、
トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層でされる第1セルアセンブリと、
トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリと、
を含み、
前記電池セルは、セル本体、セル本体を中心に両方向に突出された第1電極リード及び第2電極リードと、それぞれの第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域に第1テラス及び第2テラスが形成された構造であり、
前記第1セルアセンブリの一面には、互いに隣接する電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に形成される複数個の第1収容溝が形成される構造であり、
前記第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝には、前記第2セルアセンブリの電池セルのセル本体が収容され、それぞれの前記第1セルアセンブリ及び第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が互いに同じ層に配列される構造であり、
前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間には、断熱パッドと冷却パッドが配置される構造を有する、電池モジュール。
【請求項2】
前記第2セルアセンブリの一面には、互いに隣接する電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に形成される複数個の第2収容溝が形成される構造であり、
前記第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝には、前記第1セルアセンブリの電池セルのセル本体が収容される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記電池セルは、前記第1電極リード及び第2電極リードが突出された領域のセル本体の長さが、前記第1電極リード及び第2電極リードが突出されない領域のセル本体の長さよりも長く形成された構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記電池セルの一側面はセル本体が形成された領域が凸状に突出された構造であり、前記電池セルの他側面は平坦な構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項5】
前記電池モジュールは、互いに同じ層に配列されるm個(mは2以上の整数)の第1セルアセンブリを含み、
j番目(jは1以上、n-1以下の整数)の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝はj+1番目の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝と同じ軸に配列される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項6】
前記電池モジュールは、互いに同じ層に配列されるn個(nは2以上の整数)の第2セルアセンブリを含み、
k番目(kは1以上、m-1以下の整数)の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝はk+1番目の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝と同じ軸に配列される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項7】
前記断熱パッドは、前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置され、かつ
前記第1セルアセンブリ及び第2セルアセンブリに含まれる電池セルの第1テラス及び第2テラスと接する領域に配置されるか、または第1テラス及び第2テラスと第1電極リード及び第2電極リードと接する領域に配置される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項8】
前記冷却パッドは、前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置され、かつ
前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体と接する領域に配置される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項9】
それぞれの前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリは、複数個の電池セルが電気的に互いに直列連結される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項10】
前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体は、互いに同じ層に配列される構造であり、
前記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリは、複数個の層で積層される構造を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項11】
請求項1に記載の電池モジュールを含む、電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年09月07日付の韓国特許出願第10-2020-0113871号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パックに関するものである。
【背景技術】
【0003】
最近、充放電が可能な二次電池は、ワイヤレスモバイル機器のエネルギー源として広く使用されている。また、二次電池は、化石燃料を使用する既存のガソリン車、ディーゼル車などに起因する大気汚染などを解決するための方案として提示されている電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)などの動力源としても注目されている。
【0004】
小型のモバイル機器には、デバイス1台あたり一つまたは複数の電池セルが使用されるのに対し、自動車のような中大型デバイスには、高出力大容量の必要性により、多数の電池セルを電気的に連結した中大型電池モジュールが使用される。
【0005】
中大型電池モジュールは、できるだけ小さいサイズと小さい重量で製造されることが好ましい。そのため、高い集積度で充電することができ、容量と比べて重量が小さい角型電池、パウチ型電池などが中大型電池モジュールの電池セルとして主に使用されている。特に、アルミニウムラミネートシートなどを外装部材として使用するパウチ型電池セルは、重量が小さく製造コストが低いなどの利点により、最近多くの関心を集めている。
【0006】
一方、中大型電池モジュールが要求される所定の装置乃至デバイスで要求される出力及び容量を提供するためには、多数の電池セルを電気的に直列方式で連結する必要があり、外力に対して安定的な構造を維持する必要がある。
【0007】
図1は、従来の電池モジュールの構造を示した図面であり、図2図1の電池モジュールの一部領域(A領域)において、電池セルが積層された構造を模式的に示した図面である。図1図2を参照すると、従来の電池モジュール10は、ケース11の内部にn個の電池セル12が積層されたセル積層体を含んで構成される。上記電池モジュール10は、数個~数十個を互いに連結して一つの電池パックを構成することになる。
【0008】
一方、電池パックの体積増加は、上記電池パックが適用される外部機器の体積増加を惹起することになり、設計上の制約を発生させることになる。特に、上記電池パックが電動掃除機、電動スクーターや自動車用(電気車またはハイブリッド車)のモータ駆動のための大容量二次電池として適用される場合、電池パックの設置スペースが狭いため、電池パックの体積を最小限に抑える必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために、電池モジュールおよび電池パックの空間活用率を高めることができる電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パックを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、電池セルの積層方式が改善された電池モジュールを提供する。一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは、内部に電池セル受容部が形成されたトレイと、トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置される第1セルアセンブリと、トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリとを含む。このとき、上記電池セルは、セル本体、セル本体を中心に両方向に突出された第1電極リード及び第2電極リードと、それぞれの第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域に第1テラス及び第2テラスが形成された構造である。
【0011】
具体例において、上記第1セルアセンブリの一面には、互いに隣り合う電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に形成される複数個の第1収容溝が形成される構造であり、上記第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝には、第2セルアセンブリの電池セルのセル本体が収容されて、それぞれの第1セルアセンブリ及び第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が互いに同じ層に配列される構造である。併せて、本発明に係る電池モジュールは、上記第1セルアセンブリ及び第2セルアセンブリの間には、断熱パッドと冷却パッドが配置される構造であり得る。
【0012】
一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは、第2セルアセンブリの一面には互いに隣り合う電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に形成される複数個の第2収容溝が形成される構造である。このとき、上記第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝には、第1セルアセンブリの電池セルのセル本体が収容される構造を有する。
【0013】
一実施形態において、上記電池セルは、第1電極リードおよび第2電極リードが突出された領域のセル本体長さが、第1電極リードおよび第2電極リードが突出されない領域のセル本体長さより長く形成された構造を有する。
【0014】
他の一実施形態において、上記電池セルの一側面は、セル本体が形成された領域が凸状に突出された構造であり得る。併せて、上記電池セルの他側面は、平坦な構造であり得る。
【0015】
一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは、互いに同じ層に配列されるm個(mは2以上の整数)の第1セルアセンブリを含む。このとき、j番目(jは1以上、n-1以下の整数)の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝は、j+1番目の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝と同じ軸に配列される構造を有する。
【0016】
他の一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは、互いに同じ層に配列されるn個(nは2以上の整数)の第2セルアセンブリを含む。このとき、k番目(kは1以上、m-1以下の整数)の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝は、k+1番目の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝と同じ軸に配列される構造を有する。
【0017】
一実施形態において、本発明に係る電池モジュールの断熱パッドは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置される。具体的な例において、上記断熱パッドは、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルの第1テラスおよび第2テラスと接する領域に配置される。または、上記断熱パッドは、第1テラスおよび第2テラスと第1電極リードおよび第2電極リードと接する領域に配置される。
【0018】
他の一実施形態において、本発明に係る電池モジュールの冷却パッドは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置される。具体的な例に置いて、上記冷却パッドは、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体と接する領域に配置される。
【0019】
一方、本発明に係る電池モジュールは、それぞれの第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる複数個の電池セルが電気的に互いに直列連結される構造を有する。
【0020】
別の一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が互いに同じ層に配列される構造である。併せて、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリは、複数個の層で積層される構造を有することができる。
【0021】
さらに、本発明は、上述した電池モジュールを含む電池パックを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の電池セルの積層方式が改善された電池モジュール及びそれを含む電池パックによると、複数個の電池セルが単層で連結された第1セルアセンブリと第2セルアセンブリを交互に積層することにより、電池モジュール及び電池パックの空間活用率を高められるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】従来の電池モジュールの構造を示す図面である。
図2図1の電池モジュールの一部領域Aで、電池セルが積層された構造を模式的に示す図面である。
図3】本発明の一実施形態に係る電池モジュールの概略図および電池モジュールの断面図(A-A')である。
図4】本発明の一実施形態に係る電池モジュールのセルアセンブリを概略的に示す図面である。
図5】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの断面図及び電池セルの構成を詳細に示す図面である。
図6a】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図6b】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図6c】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図6d】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図6e】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図6f】本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図7】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程において断熱パッドが配置された電池モジュールを概略的に示した図面である。
図8】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの概略図および電池モジュールの断面図(A-A')である。
図9a】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9b】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9c】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9d】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9e】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9f】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図9g】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。
図10】本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができる。そのため、特定の実施形態を図面に例示し、本文に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれる全ての変更、均等物または代替物を含むものとして理解されるべきである。
【0025】
本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部分品またはそれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないこととして理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする場合、それは他の部分の「真上に」ある場合のみならず、その中間に別の部分がある場合も含む。逆に、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、それは他の部分の「真下に」ある場合のみならず、その中間に別の部分がある場合も含む。また、本出願において「上に」配置されるとすることは、上部のみならず下部に配置される場合も含むものであり得る。
【0026】
本発明は、電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パックに関するものである。
【0027】
本発明の電池セルの積層方式が改善された電池モジュール及びそれを含む電池パックによると、複数個の電池セルが単層で連結された第1セルアセンブリと第2セルアセンブリを交互に積層することにより、電池モジュール及び電池パックの空間活用率が高められるという効果がある。
【0028】
以下、本発明の電池セルの積層方式が改善された電池モジュールおよびそれを含む電池パックについて詳細に説明する。
【0029】
一実施形態において、本発明に係る電池セルの積層方式が改善された電池モジュールは、内部に電池セル受容部が形成されたトレイと、トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置される第1セルアセンブリと、トレイの電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置された第2セルアセンブリとを含む。
【0030】
このとき、上記電池セルは、セル本体、セル本体を中心に両方向に突出された第1電極リード及び第2電極リードと、それぞれ第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域に第1テラス及び第2テラスが形成された構造である。上記電池セルは、両側面にそれぞれ第1テラスおよび第2テラスが広く形成され、第1電極リードおよび第2電極リードがそれぞれの第1テラスおよび第2テラスから小さく露出された構造であり得る。具体的に、各テラスの面積は、露出された電極リードの面積の5倍以上であり得る。例えば、各テラスの面積は、露出された電極リードの面積と比べて5倍~20倍、7倍~15倍、または約10倍であり得る。本発明に係る電池セルは、テラスの面積を広く形成して短絡(short)の危険がある電極リードの露出を最小限に抑えることができ、セル本体内部のガス発生時に緩衝領域を確保することができる。
【0031】
一例において、本発明に係る電池モジュールは、上記第1セルアセンブリの一面に互いに隣り合う電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に形成される複数個の第1収容溝が形成される構造である。一方、上記第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝には、第2セルアセンブリの電池セルのセル本体が収容され、それぞれの第1セルアセンブリ及び第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が互いに同じ層に配列される構造である。
【0032】
併せて、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間には、断熱パッドと冷却パッドが配置される構造であり得る。
【0033】
具体例において、本発明に係る電池モジュールは、複数個の電池セルが単層で連結された第1セルアセンブリと第2セルアセンブリを含む。そして、上記第1セルアセンブリの一面に第2セルアセンブリが積層される構造を有する。このとき、第1セルアセンブリを構成する電池セルと第2セルアセンブリを構成する電池セルが広義に配列される。これは、第1セルアセンブリを構成する電池セルのセル本体と第2セルアセンブリを構成する電池セルのセル本体が交互に配列されることを意味する。これにより、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体は互いに同じ層に配列されることができ、このような電池モジュールの構造によって電池モジュールの空間利用率が高められる。
【0034】
本発明においてトレイ(tray)は、電池セルを収容するためのケースであって、内部に電池セル受容部が形成された構造である。一実施形態において、一面が開放された形態のハウジングであってもよく、上記ハウジングの一面を覆うカバーを含んでもよい。併せて、上記トレイは、通常、電池セルを収容するために使用されるケースの材質であってもよく、絶縁性の材質であってもよい。
【0035】
上記トレイの内部には、複数個の電池セルが電気的に連結されて単層でそれぞれ配置される第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリが収容される。一方、上記トレイの内部には、従来の電池セル積層体が収容されるのではなく、単層に配列されるセルアセンブリが収容されることであって、好適な幅と長さを有することが好ましい。
【0036】
併せて、上記電池セルは、充放電が可能な二次電池であれば、特に制限されない。具体例において、電池セルはパウチタイプの単位セルであって、ラミネートシート外装剤に正極/分離膜/負極構造の電極組立体が上記外装材の外部に形成された電極リードと連結された状態で内蔵されている。上記電極リードはシートの外側に引き出され、かつ互いに同じ方向または反対方向に延長され得る。ただし、本発明において複数個の電池セルを互いに電気的に連結するためには、一対の電極リードが互いに反対方向に延長されることが好ましい。
【0037】
本発明において、電池セルは、セル本体、セル本体を中心に両方向に突出された第1電極リード及び第2電極リードと、それぞれの第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域に第1テラス及び第2テラスが形成された構造を有する。
【0038】
上記セル本体は、正極/分離膜/負極構造の電極組立体が含まれる領域であり、上記第1テラス及び第2テラスは、それぞれの第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域を意味する。ここで、テラスとは、電池セルの内部構造のうち、電極板および分離膜が積層された電極組立体を除いた空間を意味する。すなわち、上記第1テラス及び第2テラスは、それぞれの第1電極リード及び第2電極リードとセル本体が連結される領域を意味し得る。
【0039】
一実施形態において、上記電池セルは、第1電極リードおよび第2電極リードが突出された領域のセル本体長さが、第1電極リードおよび第2電極リードが突出されない領域のセル本体の長さより長く形成された構造を有する。
【0040】
具体例において、上記電池セルは、セル本体の長さLより幅Wがより長く形成された構造を有する。すなわち、本発明において電池セルとは、第1電極リードと第2電極リードとの間の距離が従来の電池セルと比べて近くなったことを意味する。
【0041】
これは、電池セルの第1電極リードから第2電極リードに電流が流れることになるとき、第1電極リードから流入された電流が第2電極リードに伝達されるときまでの電流が流れる距離が短縮される。ゆえに、上記電池セルの内部抵抗は減少され得る。
【0042】
他の一実施形態において、上記電池セルは、セル本体が形成された領域が凸状に突出された構造を有する。より具体的に、電池セルの一側面は、セル本体が形成された領域が凸状に突出された構造であり、電池セルの他側面は平坦な構造を有する。ここで、平坦な構造とは電池セルの底が平坦であることを意味するものであって、第1電極リード及び第2電極リードと第1テラス及び第2テラスの底面はセル本体の底面と同一線上に位置する。
【0043】
特に、第2セルアセンブリが第1セルアセンブリの上部に積層されるとき、電池セルの凸状に突出された領域が互いに対向するように積層される。このとき、第1セルアセンブリにおいて電池セルの凸状に突出された領域は第2セルアセンブリの第2収容溝に配置され、第2セルアセンブリにおいて電池セルの凸状に突出された領域は第1セルアセンブリの第1収容溝に配置される。
【0044】
一方、第2セルアセンブリにおいて電池セルが凸状に突出された領域の反対側の領域は、平坦な構造を有する。すなわち、上記第2セルアセンブリの他側面は平坦な構造を有する。これにより、本発明の電池モジュールは空間活用率を高めることができる。
【0045】
併せて、それぞれの第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリは、複数個の電池セルが電気的に互いに直列に連結される構造であってもよく、それぞれのセルアセンブリは第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリを互いに電気的に連結するための端子を含んでもよく、または外部電力と電気的に連結され得る端子を含んでもよい。
【0046】
一実施形態において、本発明に係る第1セルアセンブリは、複数個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配列される構造を有する。第1セルアセンブリに含まれる電池セルは、2個~30個、2個~20個、2個~15または2個~10個を含むことができる。このとき、上記第1セルアセンブリに含まれる電池セルは、互いに隣り合う電池セルと電気的に連結される。具体例において、一つの電池セルの第1電極リードは隣接する電池セルの第2電極リードと接するように配置され、互いに隣り合う電池セルは互いに電気的に連結される。例えば、一つの電池セルの第1電極リードは隣接する電池セルの第2電極リードと溶接して互いに連結することができ、またはテープなどの接着部材を介して一つの電池セルの第1電極リードは隣接する電池セルの第2電極リードと電気的に連結することができる。
【0047】
一実施形態において、第1セルアセンブリは複数個の第1収容溝を含む。上記第1収容溝は、第2セルアセンブリが第1セルアセンブリの上部に積層されるとき、上記第2セルアセンブリを成す電池セルのセル本体が配置される空間であって、互いに隣り合う電池セルの電気的連結によって形成される空間である。
【0048】
具体的な例において、第1セルアセンブリで、一番目に配置された電池セルの第2電極リードは、二番目に配置された電池セルの第1電極リードと互いに接するように配列される。このとき、電池セルのセル本体は、一側面が凸状に突出される構造を有している。そのため、セル本体が形成されていない領域である第1テラス及び第2テラスと、第1電極リード及び第2電極リードが形成された領域にはセル本体対に比べて凹状の溝が形成された構造を有し得る。すなわち、第1セルアセンブリにおいて互いに隣接するセル本体の間には、相対的に凹状の溝が形成される。このような構造は、第2セルアセンブリも同様である。ここで、第1セルアセンブリにおいて上記凹状の溝が第1収容溝となり、第2セルアセンブリにおいて上記凹状の溝は、第2収容溝となる。
【0049】
そして、第1セルアセンブリの上部面に第2セルアセンブリが積層されるとき、上記第1収容溝には第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が配置され、第2収容溝には第1セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体が配置される。一方、第1セルアセンブリの上部面に第2セルアセンブリを積層するとき、第1セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体と第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体は対向する方向に積層される。併せて、上記第2セルアセンブリに含まれる電池セルは、2個~30個、2個~20個、2個~15または2個~10個を含むことができる。ただし、上記第2セルアセンブリは、第1セルアッセンブリの一面に積層され、かつ第2セルアセンブリのセル本体が第1セルアセンブリの第1収容溝に収容されるものであって、第2セルアセンブリに含まれる電池セルの個数は第1セルアセンブリに含まれる電池セルの個数より一つ少ないように含まれ得る。
【0050】
本発明は、このような電池モジュールの構造によって空間活用率を高めることができる。それのみならず、セルアセンブリの電池セルの内部でガス発生時に、ガスポケット等の間隔を確保し得るという利点がある。
【0051】
一実施形態において、本発明に係る電池モジュールは断熱パッドと冷却パッドとを含む。具体的に、断熱パッドと冷却パッドは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置される。具体的に、上記断熱パッドと冷却パッドは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの第1収容溝および第2収容溝に配置される。それにより、上記断熱パッドと冷却パッドは第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの間に配置され、電池セルを直接冷却し得る。
【0052】
上記断熱パッドは、第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの電池セルの間に熱が互いに通らないように防ぐためのものであって、一般的に使用される断熱パッドであり得る。併せて、冷却パッドは、内部に絶縁油などを含むチューブ状であり得る。
【0053】
具体的な実施形態において、第1セルアセンブリは、一つの電池セルの第1電極リードが互いに隣接する電池セルの第2電極リードと接するように配置される。これにより、第1セルアセンブリにおいて互いに隣接する電池セルは互いに電気的に連結される。一方、第1セルアセンブリの一面には、互いに隣接する電池セルの第1電極リードと第2電極リードが連結される空間に第1収容溝が形成され得る。
【0054】
そして、上記第1収容溝に断熱パッドを配置させることができる。このとき、上記断熱パッドは第1収容溝の前面に配置され、第1テラスおよび第2テラスと、第1電極リードおよび第2電極リードの上部面に配置され得る。他の一実施形態において、断熱パッドは第1収容溝に配置され、第1テラスおよび第2テラスの上部面に配置され得る。
【0055】
上記断熱パッドが配置された第1収容溝に冷却パッドを配置させ、第1セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体上部にも冷却パッドを配置させることができる。特に、上記セル本体の上部面に配置される冷却パッドは、電池セルを直接的に冷却させることができる。
【0056】
次に、冷却パッドが配置された電池セルのセル本体上部面に断熱パッドを配置させた後、断熱パッドと冷却パッドが配置された第1セルアセンブリの上部面に第2セルアセンブリを積層することができる。一方、上記第2セルアセンブリは、7個の電池セルが互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。併せて、第2セルアセンブリは、第1セルアセンブリと同様に、一つの電池セルの第1電極リードが隣接する電池セルの第2電極リードと接するように配置され、互いに隣接する電池セルは互いに電気的に連結され得る。例えば、第1セルアセンブリは8個の電池セルを含み、第2セルアセンブリは7個の電池セルを含み得る。ただし、これに限定するものではない。
【0057】
より具体的には、上記第2セルアセンブリが第1セルアセンブリの上部面に積層されるとき、電池セルを凸状に突出された領域が互いに対向するように積層させる。このとき、第1セルアセンブリにおいて電池セルの凸状に突出された領域は第2セルアセンブリの第2収容溝に配置され、第2セルアセンブリにおいて電池セルの凸状に突出された領域は第1セルアセンブリの第1収容溝に配置される。このような第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリの配置により、電池モジュールの空間活用率を高めることができる。
【0058】
他の一例において、本発明に係る電池モジュールは、互いに同じ層に配列されるm個(mは2以上の整数)の第1セルアセンブリを含み、互いに同じ層に配列されるn個(nは2以上の整数)の第2セルアセンブリを含む。このとき、j番目(jは1以上、n-1以下の整数)の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝はj+1番目の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝と同じ軸に配列される構造を有し、k番目(kは1以上、m-1以下の整数)の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝はk+1番目の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝と同じ軸に配列される構造を有する。一方、互いに同じ層に配列される第1セルアセンブリの個数mは、2~10、2~8、または2~6であってもよく、例えば、4個であってもよい。併せて、互いに同じ層に配列される第2セルアセンブリの個数nは、2~10、2~8、または2~6であってもよく、例えば、4個であってもよい。
【0059】
例えば、本発明に係る電池モジュールは、互いに同じ層に配列される4個の第1セルアセンブリを含む。このとき、一番目の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝は、二番目の第1セルアセンブリのそれぞれの第1収容溝と同じ軸に配列される。併せて、本発明に係る電池モジュールは、互いに同じ層に配列される4個の第2セルアセンブリを含む。このとき、一番目の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝は、二番目の第2セルアセンブリのそれぞれの第2収容溝と同じ軸に配列される。
【0060】
上述したように、第1セルアセンブリの第1収容溝には第2セルアセンブリのセル本体が配置され、第2セルアセンブリの第2収容溝には第1セルアセンブリのセル本体が配置され得る。
【0061】
別の一例において、本発明に係る電池モジュールは第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリを含む。上述したように、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体は、互いに同じ層に配列される構造である。具体的に、第1セルアセンブリの上部面に第2セルアセンブリが積層されるとき、第1セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体と第2セルアセンブリに含まれる電池セルのセル本体は互いに対向する方向に積層される。
【0062】
一方、第2セルアセンブリにおいて電池セルが凸状に突出された領域の反対側の領域は、平坦な構造を有する。すなわち、第2セルアセンブリの他側面は平坦な構造を有する。
【0063】
さらに、第2セルアセンブリの平坦な面には、再び第1セルアセンブリが配置され得る。すなわち、上記第1セルアセンブリおよび第2セルアセンブリは、複数個の層で積層される構造を有する。
【0064】
本発明は、このような電池モジュールの構造によって空間活用率を高めることができる。それのみならず、セルアセンブリの電池セルの内部でガス発生時に、ガスポケット等の間隔を確保し得るという利点がある。
【0065】
一方、本発明は、上述した電池モジュールを含む電池パックを提供する。
【0066】
上記電池パックは、多様な形態のエネルギー貯蔵装置乃至動力源として適用可能である。例えば、上記エネルギー貯蔵装置は、大容量の電気エネルギーを貯蔵するESS(Energy Storage System)である。また、上記動力源は、移動手段、例えば、自動車の動力源として適用可能である。上記自動車は、補助動力源または主動力源として二次電池を用いる多様な形態の自動車を総称する。具体的に、上記自動車は、ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、または純粋電気車(BEV、EV)などを含む。
【0067】
以下、図面と実施形態などを通じて本発明をより詳細に説明する。本発明は、多様な変更を加えることができ、多様な形態を有することができる。そのため、特定の実施形態を図面に例示し、本文に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定な開示形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれるすべての変更、均等物または代替物を包含するものとして理解されるべきである。
【0068】
[第1実施形態]
図3は、本発明の一実施形態に係る電池モジュールの概略図および電池モジュールの断面図(A-A')であり、図4は、本発明の一実施形態に係る電池モジュールのセルアセンブリを概略的に示す図面である。以下、図3図4を参照して本発明の電池モジュールを詳細に説明しようとする。
【0069】
本発明に係る電池モジュール100は、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ110と、トレイ110の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル120が互いに電気的に連結されて単層で配置される第1セルアセンブリ130と、トレイ110の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル120が互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリ140とを含む。
【0070】
このとき、上記電池セル120は、セル本体121、セル本体121を中心に両方向に突出された第1電極リード1221及び第2電極リード1222と、それぞれの第1電極リード1221及び第2電極リード1222とセル本体121が連結される領域に第1テラス1211及び第2テラス1212が形成された構造である。併せて、上記第1セルアセンブリ130の一面には、互いに隣接する電池セル120の第1電極リード1221と第2電極リード1222が連結される空間に形成される複数個の第1収容溝131が形成される構造である。
【0071】
さらに、上記第1セルアセンブリ130のそれぞれの第1収容溝131には、第2セルアセンブリ140の電池セル120のセル本体121が収容され、それぞれの第1セルアセンブリ130及び第2セルアセンブリ140に含まれる電池セル120のセル本体121が互いに同じ層に配列される構造である。一方、上記第1セルアセンブリ130および第2セルアセンブリ140の間には断熱パッド150と冷却パッド160が配置される。
【0072】
より具体的に、本発明に係る電池モジュール100は、複数個の電池セル120が単層で連結された第1セルアセンブリ130と第2セルアセンブリ140を含む。そして、第1セルアセンブリ130の上面に第2セルアセンブリ140が積層される構造を有する。このとき、第1セルアセンブリ130を構成する電池セル120と第2セルアセンブリ140を構成する電池セル120が交互に配列される。これは、第1セルアセンブリ130を構成する電池セル120のセル本体121と第2セルアセンブリ140を構成する電池セル120のセル本体121とが交互に配列されることを意味する。これにより、第1セルアセンブリ130及び第2セルアセンブリ140に含まれる電池セル120のセル本体121は、互いに同じ層に配列されることができ、このような電池モジュール100の構造によって電池モジュールの空間活用率を高めることができる。
【0073】
本発明に係る第1セルアセンブリ130は、8個の電池セル120が互いに電気的に連結されて単層で配列される構造を有する。このとき、第1セルアセンブリ130に含まれる電池セル120は、互いに隣接する電池セル120と電気的に連結される。具体的に、一つの電池セル120の第1電極リード1221は、隣り合う電池セル120の第2電極リード1222と接するように配置され、互いに隣接する電池セル120は互いに電気的に連結される。より具体的に、一つの電池セル120の第1電極リード1221は、隣接する電池セル120の第2電極リード1222と溶接して互いに連結する。
【0074】
一方、第1セルアセンブリ130は、複数個の第1収容溝131を含む。上記第1収容溝131は、第2セルアセンブリ140が第1セルアセンブリの上部に積層されるとき、上記第2セルアセンブリ140を成す電池セル120のセル本体121が配置される空間であって、互いに隣接する電池セル120の電気的連結によって形成される空間である。
【0075】
具体的に、第1セルアセンブリ130において一番目に配置された電池セル120の第2電極リード1222は、二番目に配置された電池セル120の第1電極リード1221と互いに接するように配列される。このとき、電池セル120のセル本体121は、一側面が凸状に突出される構造を有しており、セル本体121が形成されていない領域である第1テラス1211及び第2テラス1212と、第1電極リード1221及び第2電極リード1222が形成された領域には、セル本体と比べて凹状の溝が形成された構造を有する。すなわち、第1セルアセンブリ130で互いに隣接するセル本体121の間には、相対的に凹状の溝が形成される。このような構造は、第2セルアセンブリ140も同様である。ここで、第1セルアセンブリ130において上記凹状の溝が第1収容溝131となり、第2セルアセンブリ140において上記凹状の溝は第2収容溝141となる。
【0076】
そして、第1セルアセンブリ130の上部面に第2セルアセンブリ140が積層されるとき、上記第1収容溝131には第2セルアセンブリ140に含まれる電池セル120のセル本体121が配置され、第2収容溝141には第1セルアセンブリ130に含まれる電池セル120のセル本体121が配置される。一方、第1セルアセンブリ130の上部面に第2セルアセンブリ140が積層されるとき、第1セルアセンブリ130に含まれる電池セル120のセル本体121と第2セルアセンブリ140に含まれる電池セル120のセル本体121は、互いに対向する方向に積層される。
【0077】
本発明は、このような電池モジュール100の構造によって空間活用率を高めることができる。それのみならず、セルアセンブリ130、140の電池セル120の内部でガス発生時に、ガスポケットなどの間隔を確保し得るという利点がある。
【0078】
本発明に係る電池モジュール100は、断熱パッド150と冷却パッド160を含む。具体的には、断熱パッド150と冷却パッド160は、第1セルアセンブリ130および第2セルアセンブリ140の間に配置される。
【0079】
具体的には、上記断熱パッド150と冷却パッド160とは、第1セルアセンブリ130および第2セルアセンブリ140の第1収容溝131および第2収容溝141に配置される。これにより、上記断熱パッド150と冷却パッド160は、第1セルアセンブリ130および第2セルアセンブリ140の間に配置され、電池セルを直接冷却することができる。
【0080】
このような構造によって、電池セル120の内部で発生する熱を効果的に外部に放出することができ、それにより、電池の寿命特性を向上させることができると判断される。
【0081】
[第2実施形態]
図5は、本発明の他の実施形態に係る電池モジュールの断面図及び電池セルの構成を詳細に示す図面である。以下、図5を参照して本発明の電池モジュールを詳細に説明する。
【0082】
本発明に係る電池モジュール200は、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ210と、トレイ210の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル220が互いに電気的に連結されて単層に配置される第1セルアセンブリ230と、トレイ210の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル220が互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリ240とを含む。
【0083】
このとき、上記電池セル220は、セル本体221、セル本体221を中心に両方向に突出された第1電極リード2221及び第2電極リード2222と、それぞれの第1電極リード2221及び第2電極リード2222とセル本体221とが連結される領域に第1テラス2211及び第2テラス2212が形成された構造である。より具体的に、上記電池セル220は、両側面にそれぞれ第1テラス2211及び第2テラス2212が広く形成され、第1電極リード2221及び第2電極リード2222がそれぞれの第1テラス2211及び第2テラス2212から少し露出された構造を有する。それぞれの第1テラス2211および第2テラス2212の面積は、露出された第1電極リード2221および第2電極リード2222の面積と比べて約10倍であり得る。上記電池セル220は、第1テラス2221及び第2テラス2212の面積と比較して第1電極リード2221及び第2電極リード2222の面積を小さく形成し、第1電極リード2221及び第2電極リード2222の露出を最小限に抑えることができ、それにより、電池セル220の短絡(short)の危険性を減らすことができる。さらに、第1テラス2211及び第2テラス2212の面積を広く形成して、セル本体221の内部でガス発生時に緩衝領域を確保し得るという利点がある。
【0084】
上記第1セルアセンブリ230の一面には、互いに隣接する電池セル220の第1電極リード2221と第2電極リード2222が連結される空間に形成される複数個の第1収容溝231が形成される構造である。
【0085】
ひいては、上記第1アセンブリ230のそれぞれの第1収容溝231には、第2セルアセンブリ240の電池セル220のセル本体221が収容され、それぞれの第1セルアセンブリ230及び第2セルアセンブリ240に含まれる電池セル220のセル本体221が互いに同じ層に配列される構造である。一方、上記第1セルアセンブリ230および第2セルアセンブリ240の間には断熱パッド250と冷却パッド260が配置される。
【0086】
一方、上記電池セル220は、第1電極リード2221及び第2電極リード2222が突出された領域のセル本体221の長さが第1電極リード2221及び第2電極リード2222が突出されない領域のセル本体221の長さより長く形成された構造を有する。すなわち、電池セル220は、セル本体221の長さLより幅Wがより長く形成された構造を有する。
【0087】
これは、電池セル220の第1電極リード2221から第2電極リード2222に電流が流れるとき、第1電極リード2221から流入された電流が第2電極リード2222に伝達されるまでの電流が流れる距離が短縮される。ゆえに、上記電池セル220の内部抵抗は減少され得る。
【0088】
併せて、上記電池セル220は、セル本体221が形成された領域が凸状に突出された構造を有する。より具体的には、電池セル220の一側面は、セル本体221が形成された領域が凸状に突出された構造であり、電池セル220の他側面は平坦な構造を有する。ここで平坦な構造とは、電池セル220の底が平坦であることを意味するものであって、第1電極リード2221及び第2電極リード2222と第1テラス2211及び第2テラス2212の底面は、セル本体221の底面と同一線上に位置する。
【0089】
特に、第2セルアセンブリ240が第1セルアセンブリ230の上部に積層されるとき、電池セル220の凸状に突出された領域が互いに対向するように積層される。このとき、第1セルアセンブリ230における電池セル220の凸状に突出された領域は、第2セルアセンブリ240の第2収容溝241に配置され、第2セルアセンブリ240における電池セル220の凸状に突出された領域は、第1セルアセンブリ230の第1収容溝241に配置される。
【0090】
一方、第2セルアセンブリ240において電池セル220が凸状に突出された領域の反対側の領域は、平坦な構造を有する。すなわち、上記第2セルアセンブリ240の他側面は平坦な構造を有する。これにより、本発明の電池モジュール200は、空間活用率を高めることができる。
【0091】
一方、本発明に係る電池モジュールの各構成に対する説明は上述しており、各構成の具体的な説明は省略することにする。
【0092】
[第3実施形態]
図6は、本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。以下、図6を参照して、本発明の他の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を詳細に説明することにする。
【0093】
まず、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ310に第1セルアセンブリ330を収容する。上記第1セルアセンブリ330は、8個の電池セル320が互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。このとき、上記第1セルアセンブリ330に含まれる電池セル320は、互いに隣接する電池セル320と電気的に連結される。具体的に、一つの電池セル320の第1電極リード3221は、隣り合う電池セル320の第2電極リード3222と接するように配置され、互いに隣り合う電池セル320は互いに電気的に連結される。一方、第1セルアセンブリ330の一面には、互いに隣り合う電池セル320の第1電極リード3221と第2電極リード3222が連結される空間に第1収容溝331が形成される構造である(図6a)。
【0094】
そして、上記第1収容溝331に断熱パッド350を配置させる。上記断熱パッド350は、第1収容溝331の前面に配置され、第1テラス3211及び第2テラス3212と第1電極リード3221及び第2電極リード3222の上部面に配置される(図6b)。
【0095】
上記断熱パッド350が配置された第1収容溝331に冷却パッド360を配置させ、第1セルアセンブリ330に含まれる電池セル320のセル本体321の上部にも冷却パッド360を配置させる。特に、上記セル本体321の上部面に配置される冷却パッド360は、電池セル320を直接的に冷却させることができる(図6cおよび図6d)。
【0096】
次に、冷却パッド360が配置された電池セル320のセル本体321の上部面に断熱パッド350を配置させた後、断熱パッド350と冷却パッド360が配置された第1セルアセンブリ330の上部面に第2セルアセンブリ340を積層する。一方、上記第2セルアセンブリ340は、7個の電池セル320が互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。第2セルアセンブリ340は第1セルアセンブリ330と同様に、一つの電池セル320の第1電極リード3221は隣接する電池セル320の第2電極リード3222と接するように配置され、互いに隣接する電池セル320は互いに電気的に連結される。一方、図面においては、第1セルアセンブリ330は8個の電池セル320を含み、第2セルアセンブリ330は7個の電池セル320を含むものとして図示したが、これに限定されない。
【0097】
より具体的には、上記第2セルアセンブリ340が第1セルアセンブリ330の上部面に積層されるとき、電池セル320の凸状に突出された領域が互いに対向するように積層させる。このとき、第1セルアセンブリ330において電池セル320の凸状に突出された領域は、第2セルアセンブリ340の第2収容溝341に配置され、第2セルアセンブリ340において電池セル320の凸状に突出された領域は、第1セルアセンブリ330の第1収容溝331に配置される。このような第1セルアセンブリ330および第2セルアセンブリ340の配置によって電池モジュール300の空間活用率を高めることができる(図6eおよび図6f)。
【0098】
ひいては、冷却パッド360は、電池セル320のセル本体321と接するように配置されて、電池セル320を直接的に冷却させることができる。
【0099】
一方、本発明に係る電池モジュールの各構成に対する説明は上述しており、各構成に対する具体的な説明は省略することにする。
【0100】
[第4実施形態]
図7は、本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程において断熱パッドが配置された電池モジュールを概略的に示した図面である。
【0101】
図7を参照すると、本発明に係る電池モジュール400は、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ410に第1セルアセンブリ430を収容する。上記第1セルアセンブリ430は8個の電池セル420が互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。
【0102】
そして、第1セルアセンブリ430の第1収容溝431に断熱パッド450を配置する。上記断熱パッド450は、第1収容溝431に配置され、第1テラス及び第2テラスの上部面に配置される。一方、図面に図示されていないが、電池セル420のセル本体421の上部面に断熱パッド450を配置するときも同様に、第2セルアセンブリの第1テラス及び第2テラスに断熱パッドを配置させることができる。
【0103】
本発明に係る電池モジュールの各構成に対する説明は上述しており、各構成に対する具体的な説明は省略することにする。
【0104】
[第5実施形態]
図8は、本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの概略図および電池モジュールの断面図(A-A')である。
【0105】
図8を参照すると、本発明に係る電池モジュール500は、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ510と、トレイ510の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル520が互いに電気的に連結されて単層で配置される第1セルアセンブリ530と、トレイ510の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル520が互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリ540とを含む。
【0106】
このとき、上記電池セル520は、セル本体521、セル本体521を中心に両方向に突出された第1電極リード5221及び第2電極リード5222と、それぞれの第1電極リード5221及び第2電極リード5222とセル本体521が連結される領域に第1テラス5211及び第2テラス5212が形成された構造である。併せて、上記第1セルアセンブリ530の一面には、互いに隣接する電池セル520の第1電極リード5221と第2電極リード5222が連結される空間に形成される複数個の第1収容溝531が形成される構造である。
【0107】
ひいては、上記第1セルアセンブリ530のそれぞれの第1収容溝531には、第2セルアセンブリ540の電池セル520のセル本体521が収容され、それぞれの第1セルアセンブリ530及び第2セルアセンブリ540に含まれる電池セル520のセル本体521が互いに同じ層に配列される構造である。一方、上記第1セルアセンブリ530および第2セルアセンブリ540の間には断熱パッド550と冷却パッド560が配置される。
【0108】
特に、本発明に係る電池モジュール500は、互いに同じ層に配列されるm個(mは2以上の整数)の第1セルアセンブリ530を含み、互いに同じ層に配列されるn個(nは2以上の整数)の第2セルアセンブリ540を含む。このとき、j番目(jは1以上、n-1以下の整数)の第1セルアセンブリ530のそれぞれの第1収容溝531はj+1番目の第1セルアセンブリ530のそれぞれの第1収容溝531と同じ軸に配列される構造を有し、k番目(kは1以上、m-1以下の整数)の第2セルアセンブリ540のそれぞれの第2収容溝541はk+1番目の第2セルアセンブリ540のそれぞれの第2収容溝541と同じ軸に配列される構造を有する。
【0109】
具体的に、本発明に係る電池モジュール500は、互いに同じ層に配列される4個の第1セルアセンブリ530を含む。このとき、一番目の第1セルアセンブリ530のそれぞれの第1収容溝531は、二番目の第1セルアセンブリ530のそれぞれの第1収容溝531と同じ軸に配列される。併せて、本発明に係る電池モジュール500は、互いに同じ層に配列される4個の第2セルアセンブリ540を含む。このとき、一番目の第2セルアセンブリ540のそれぞれの第2収容溝541は、二番目の第2セルアセンブリ540のそれぞれの第2収容溝541と同じ軸に配列される。
【0110】
本発明に係る電池モジュールの各構成に対する説明は上述しており、各構成に対する具体的な説明は省略することにする。
【0111】
図9は、本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を示す図面である。以下、図9を参照して、本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの組み立て過程を詳細に説明することにする。
【0112】
まず、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ510に第1セルアセンブリ530を収容する。上記第1セルアセンブリ530は、8個の電池セル520が互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。このとき、上記第1セルアセンブリ530に含まれる電池セル520は、互いに隣接する電池セル520と電気的に連結される。具体的に、一つの電池セル520の第1電極リード5221は、隣り合う電池セル520の第2電極リード5222と接するように配置され、互いに隣接する電池セル520は互いに電気的に連結される。一方、第1セルアセンブリ530の一面には、互いに隣り合う電池セル520の第1電極リード5221と第2電極リード5222が連結される空間に第1収容溝531が形成される構造である(図9a)。
【0113】
一方、上記トレイ510に4個の第1セルアセンブリ530を互いに同じ層に配列させる。このとき、一番目に配置された第1セルアセンブリ530に形成された第1収容溝531は、二番目に配置された第1セルアセンブリ530に形成された第1収容溝531と同じ軸に配列される構造を有する(図9b)。
【0114】
そして、上記第1収容溝531に断熱パッド550を配置させる。上記断熱パッド550は、第1収容溝531の前面に配置され、第1テラス5211及び第2テラス5212と第1電極リード5221及び第2電極リード5222の上部面に配置される(図9c)。
【0115】
上記断熱パッド550が配置された第1収容溝531に冷却パッド560を配置させ、第1セルアセンブリ530に含まれる電池セル520のセル本体521の上部にも冷却パッド560を配置させる。特に、上記セル本体521の上部面に配置される冷却パッド560は、電池セル520を直接的に冷却させることができる(図9dおよび図9e)。
【0116】
次に、冷却パッド560が配置された電池セル520のセル本体521の上部面に断熱パッド560を配置させた後、断熱パッド550と冷却パッド560が配置された第1セルアセンブリ530の上部面に第2セルアセンブリ540を積層する。一方、上記第2セルアセンブリ540は、7個の電池セル520が互いに電気的に連結されて単層で配置される構造を有する。第2セルアセンブリ540は第1セルアセンブリ530と同様に、一つの電池セル520の第1電極リード5221は隣接する電池セル520の第2電極リード5222と接するように配置されて互いに隣接する電池セル520は、互いに電気的に連結される。一方、図面においては、第1セルアセンブリ530は8個の電池セル520を含み、第2セルアセンブリ540は7個の電池セル520を含むものとして図示したが、これに限定されない。
【0117】
より具体的には、上記第2セルアセンブリ540が第1セルアセンブリ530の上部面に積層されるとき、電池セル520の凸状に突出された領域が互いに対向するように積層させる。このとき、第1セルアセンブリ530における電池セル520の凸状に突出された領域は、第2セルアセンブリ540の第2収容溝541に配置され、第2セルアセンブリ540における電池セル520の凸状に突出された領域は、第1セルアセンブリ530の第1収容溝541に配置される。このような第1セルアセンブリ530及び第2セルアセンブリ540の配置によって、電池モジュール500の空間活用率を高めることができる(図9fおよび図9g)。
【0118】
ひいて、冷却パッド560は、電池セル520のセル本体521と接するように配置されて、電池セル520を直接的に冷却させることができる。
【0119】
[第6実施形態]
図10は、本発明の別の一実施形態に係る電池モジュールの概略図である。
【0120】
図10を参照すると、本発明に係る電池モジュール600は、内部に電池セル受容部が形成されたトレイ610と、トレイ610の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル620が互いに電気的に連結されて単層で配置される第1セルアセンブリ630と、トレイ610の電池セル受容部に収容され、かつ複数個の電池セル620が互いに電気的に連結されて単層で配置される第2セルアセンブリ640とを含む。
【0121】
このとき、上記第1セルアセンブリ630及び第2セルアセンブリ640に含まれる電池セル620のセル本体621は、互いに同じ層に配列される構造である。具体的には、第1セルアセンブリ630の上部面に第2セルアセンブリ640が積層されるとき、第1セルアセンブリ630に含まれる電池セル620のセル本体621と第2セルアセンブリ640に含まれる電池セル620のセル本体621は、互いに対向する方向に積層される。
【0122】
一方、第2セルアセンブリ640において電池セル620が凸状に突出された領域の反対側の領域は平坦な構造を有する。すなわち、上記第2セルアセンブリ640の他側面は平坦な構造を有する。
【0123】
ひいて、上記第2セルアセンブリ640の平坦な面には、再び第1セルアセンブリ630を配置され得る。すなわち、上記第1セルアセンブリ630及び第2セルアセンブリ640は、複数個の層で積層される構造を有する。
【0124】
本発明は、このような電池モジュール600の構造によって空間活用率を高めることができる。それのみならず、セルアセンブリ630、640の電池セル620の内部でガス発生時に、ガスポケットなどの間隔を確保することができるという利点がある。
【0125】
本発明に係る電池モジュールの各構成に対する説明は上述しており、各構成の具体的な説明は省略することにする。
【0126】
以上、図面と実施形態などを通じて本発明をより詳細に説明した。しかし、本明細書に記載された図面又は実施形態などに記載された構成は、本発明の一実施形態に過ぎないのみであり、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替し得る多様な均等物と変形例があり得ることを理解する必要がある。
【符号の説明】
【0127】
100、200、300、400、500、600:電池モジュール
110、210、310、410、510、610:トレイ
120、220、320、420、520、620:電池セル
121、221、321、421、521、621:セル本体
1211、2211、3211、4211、5211:第1テラス
1212、2212、3212、4212、5212:第2テラス
1221、2221、3221、5221:第1電極リード
1222、2222、3222、5222:第2電極リード
130、230、330、430、530、630:第1セルアセンブリ
131、231、331、431、531:第1収容溝
140、240、340、540、640:第2セルアセンブリ
141、241、341、541:第2収容溝
150、250、350、450、550:断熱パッド
160、260、360、560:冷却パッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
図7
図8
図9a
図9b
図9c
図9d
図9e
図9f
図9g
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正の内容】
図3
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正の内容】
図5
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【国際調査報告】