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特表2022-553777上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/14 20090101AFI20221219BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20221219BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20221219BHJP
【FI】
H04W72/14
H04W72/12 150
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022524713
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(85)【翻訳文提出日】2022-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2020124614
(87)【国際公開番号】W WO2021083247
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】201911039529.3
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲イク▼民
(72)【発明者】
【氏名】魯 智
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本開示の実施例は、上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器を提供する。この方法は、第一の上りリンク許可を決定することであって、前記第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにすることと、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することとを含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる上りリンク伝送方法であって、
第一の上りリンク許可を決定することであって、前記第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを生成しないようにすることと、
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することとを含む、上りリンク伝送方法。
【請求項2】
前記第一の上りリンク許可が、MAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、前記MAC PDUを前記第一の上りリンク制御情報と多重化して送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHでMAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層によってダミービットを生成することと、
前記第一の上りリンク制御情報を前記ダミービットと多重化して送信することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記端末の物理層によってダミービットを生成することは、
前記第一の上りリンク許可の伝送ブロックサイズに応じて、前記端末の物理層によってダミービットを生成することを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータがない場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化しないことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の上りリンク制御情報が前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化されなかった後に、
予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第二の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータが発生した場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第二の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して送信することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の上りリンク許可と前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
MAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層は、前記第一の上りリンク制御情報を生成せず、又は、前記端末の物理層は、生成された前記第一の上りリンク制御情報を廃棄することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第一の指示を受信することをさらに含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の上りリンク制御情報は、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報と、
周期的チャネル状態情報CSI報告と、
スケジューリング要求SRと、
物理ランダムアクセスチャネルPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記HARQフィードバック情報は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記周期的CSI報告は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記SRは、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSRと、のうちの一つ又は複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記PRACH情報は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第一の上りリンク制御情報に含まれる内容は、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
ネットワーク機器に用いられる上りリンク伝送の指示方法であって、
第一の指示を送信することを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする、上りリンク伝送の指示方法。
【請求項17】
前述した、第一の指示を送信することは、
スケジューリング情報又は高層シグナリングを介して前記第一の指示を送信することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第一の上りリンク制御情報は、
HARQフィードバック情報と、
周期的CSI報告と、
SRと、
PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項16~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記HARQフィードバック情報は、
優先度が高優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記周期的CSI報告は、
優先度が高優先度である第一の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記SRは、
優先度が高優先度である第一のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSRと、のうちの一つ又は複数を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記PRACH情報は、
優先度が高優先度である第一のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
端末であって、
第一の上りリンク許可を決定するための第一の決定モジュールであって、前記第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第一の決定モジュールと、
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定するための第二の決定モジュールとを含む、端末。
【請求項24】
前記第一の上りリンク許可が、MAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される、請求項23に記載の端末。
【請求項25】
前記第二の決定モジュールは、
前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、前記MAC PDUを前記第一の上りリンク制御情報と多重化して送信するための第一の多重化送信サブモジュールを含む、請求項23に記載の端末。
【請求項26】
ネットワーク機器であって、
第一の指示を送信するための送信モジュールを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする、ネットワーク機器。
【請求項27】
前記送信モジュールは、スケジューリング情報又は高層シグナリングを介して前記第一の指示を送信するための第一の送信サブモジュールを含む、請求項26に記載のネットワーク機器。
【請求項28】
前記第一の上りリンク制御情報は、
HARQフィードバック情報と、
周期的CSI報告と、
SRと、
PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項26~27のいずれか1項に記載のネットワーク機器。
【請求項29】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムと含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させるか、又は請求項16~22のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させる、通信機器。
【請求項30】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~15のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させるか、又は請求項16~22のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2019年10月29日に提出された中国特許出願番号No.201911039529.3の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、具体的には上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
上りリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)は、チャネル状態情報(Channel state Information、CSI)とハイブリッド自動再送要求確認(Hybrid automatic repeat request acknowledgement、HARQ-ACK)により構成される。そのうち、CSIは、一般的にチャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator、CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(Precording Matrix Indicator、PMI)、及びランクインジケータ(Rank Indicator、RI)を含む。HARQ-ACKフィードバック情報は、一般的に肯定確認(Acknowledgement、ACK)と否定確認(Negative Acknowledgement、NACK)を含む。UCI情報は、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)上で伝送可能であるとともに、物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)上で伝送可能である。
【0004】
UEのUCIがPUSCH多重化によって送信される必要がある時、UEには送信される上りリンクデータがないことによりこのUCI情報を送信できない可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例の一つの目的は、UCI情報を送信できないという問題を解決するための上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末に用いられる上りリンク伝送方法を提供する。前記方法は、第一の上りリンク許可を決定することであって、前記第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にメディアアクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを生成しないようにすることと、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定することとを含む。
【0007】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器に用いられる上りリンク伝送の指示方法をさらに提供する。前記方法は、第一の指示を送信することを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする。
【0008】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、第一の上りリンク許可を決定するための第一の決定モジュールであって、前記第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第一の決定モジュールと、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定するための第二の決定モジュールとを含む。
【0009】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、第一の指示を送信するための送信モジュールを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする。
【0010】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、通信機器をさらに提供する。前記通信機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、第一の方面に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させ、又は第二の方面に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させる。
【0011】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第一の方面に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させ、又は第二の方面に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させる。
【発明の効果】
【0012】
本開示の実施例では、端末によるUCIの送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
他の様々な利点及び有益なところは、以下の好ましい実施の形態の詳細な説明を読むことにより当業者に明らかになるであろう。添付図面は、好ましい実施の形態を示すものに過ぎず、本開示に対する限定と理解されるべきではない。そして、添付図面全体では、同じ参照符号は同じ部材を示す。
図1】本開示の実施例による無線通信システムのアーキティクチャ概略図である。
図2】本開示の実施例による上りリンク伝送方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例による上りリンク伝送の指示方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例による端末の概略図である。
図5】本開示の実施例によるネットワーク機器の概略図である。
図6】本開示の実施例による通信機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の実施の形態をより良く理解させるために、まず、以下の技術的ポイント、上りリンク伝送スキップを紹介する。
【0015】
上りリンクの省電力化のニーズから、第4世代移動通信技術(fourth generation、4G)と第5世代移動通信技術(fifth generation、5G)システムでは、端末(例えば、ユーザ機器(User Equipment、UE))は、送信データがない時には対応するメディアアクセス制御プロトコルデータユニット(Medium Access Control Protocol Data Unit、MAC PDU)を生成しないようにすることができる。そのうち、UEがMAC PDUを生成しないようにするためには、以下の条件、すなわち、
MACエンティティは、上りリンクスキップ機能を配置しており、使用される上りリンク許可は、セル無線ネットワーク一時識別子(Cell Radio Network Temporary Identity、C-RNTI)によってスケジューリングされること、又は、使用される上りリンク許可は、配置された上りリンク許可(Configured Grant、CG)であること、
物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)での送信に非周期的チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)報告がないこと、
MAC PDUには対応するMACサービスデータユニット(Service Data Unit、SDU)がないこと、
MAC PDUは、周期的バッファ状態報告(Buffer Status Report、BSR)のみを含み、いずれの論理チャネルグループにもデータがないこと、又は、MAC PDUは、パディングBSR(padding BSR)のみを含むこと、のすべての条件を同時に満たす必要がある。
【0016】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られるすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における「含む」という用語及びその任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくとも一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせという三つのケースを含むことを表す。
【0018】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0019】
本明細書で記述された技術は、長期的進化型(Long Time Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えば、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)及び他のシステムに用いられてもよい。
【0020】
「システム」と「ネットワーク」という用語は、よく互換的に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))及び他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)などのラジオ技術を実現してもよい。OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現してもよい。UTRAとE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部である。LTEとより高いレベルのLTE(例えば、LTE-A)は、E-UTRAを使用した新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP(登録商標))と称される組織からの文献に記述されている。CDMA2000とUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP(登録商標)2)と称される組織からの文献に記述されている。本明細書で記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。
【0021】
以下は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を紹介する。本開示の実施例による上りリンク伝送方法、上りリンク伝送の指示方法及び機器は、無線通信システムに用いられることができる。図1を参照すると、図1は、本開示の実施例による無線通信システムのアーキティクチャ概略図である。図1に示すように、この無線通信システムは、ネットワーク機器11と端末12を含んでもよく、端末12は、UE12と表記されてもよく、端末12は、ネットワーク機器11と通信することができる(シグナリングを伝送するか、又はデータを伝送する)。実際の応用では、上記各機器間の接続は、無線接続であってもよく、各機器間の接続関係を直感的に表現するために、図1では実線で示されている。
【0022】
本開示の実施例によるネットワーク機器11は、基地局であってもよく、この基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、進化型基地局(evolved node base station、eNB)であってもよく、5Gシステムにおけるネットワーク機器(例えば、次世代基地局(next generation node base station、gNB)又は送受信ポイント(transmission and reception point、TRP))などの機器であってもよい。
【0023】
本開示の実施例による端末12は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などであってもよい。
【0024】
図2を参照すると、本開示の実施例は、上りリンク伝送方法を提供する。この方法の実行主体は、端末である。この方法は、ステップ201とステップ202を含む。
【0025】
ステップ201において、第一の上りリンク許可を決定し、第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする。
【0026】
例えば、第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されてもよく、又はプロトコルによって約定されてもよい。
【0027】
そのうち、予め設定される条件とは、UEがMAC PDUを生成しないようにするために満たす必要がある条件を指してもよく、ここではこれ以上説明しない。
【0028】
ステップ202において、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、端末の上りリンク伝送動作を決定する。
【0029】
例えば、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して第一の上りリンク制御情報を送信する前に、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、端末の上りリンク伝送動作を決定する。
【0030】
本開示の実施例では、選択的に、第一の上りリンク制御情報は、(1)HARQフィードバック情報と、(2)周期的CSI報告と、(3)SRと、(4)物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)情報と、のうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0031】
選択的に、前記HARQフィードバック情報は、以下の一つ又は複数を含む。
【0032】
(1)第一のHARQフィードバック情報
前記第一のHARQフィードバック情報は、優先度が高優先度又は低優先度で、高優先度データ又は低優先度データの送信状況をフィードバックするためのものである。例えば、HARQフィードバック情報に含まれるのは、高優先度データの送信に対応するHARQフィードバックであり、又は、HARQフィードバック情報に含まれるのは、低優先度データの送信に対応するHARQフィードバックである。
【0033】
(2)第二のHARQフィードバック情報(異なるセル上のHARQフィードバック情報に相当する)
前記第二のHARQフィードバック情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのHARQフィードバック情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のHARQフィードバック情報は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0034】
(3)第三のHARQフィードバック情報(同じセル上のHARQフィードバック情報に相当する)
前記第三のHARQフィードバック情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のHARQフィードバック情報は、SCell-1のPUSCHチャネルを介して送信され、又は、PCellのHARQフィードバック情報は、PCellのPUSCHチャネル介して送信される。
【0035】
選択的に、前記周期的CSI報告は、以下の一つ又は複数を含む。
【0036】
(1)第一の周期的CSI報告
前記第一の周期的CSI報告は、優先度が高優先度又は低優先度で、高優先度又は低優先度のCSI報告量を含む。例えば、高優先度の周期的CSI報告は、PCellの周期的CSI報告、又は隣接セル干渉を測定するための周期的CSI報告であってもよい。
【0037】
(2)第二の周期的CSI報告(異なるセル上の周期的CSI報告に相当する)
前記第二の周期的CSI報告に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellの周期的CSI報告は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1の周期的CSI報告は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0038】
(3)第三の周期的CSI報告(同じセル上の周期的CSI報告に相当する)
前記第三の周期的CSI報告に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1の周期的CSI報告は、SCell-1のPUSCHチャネルを介して送信され、又は、PCellの周期的CSI報告は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0039】
選択的に、前記SRは、以下の一つ又は複数を含む。
【0040】
(1)第一のSR
前記第一のSRは、優先度が高優先度又は低優先度で、高優先度条件によってトリガーされ、又は低優先度条件によってトリガーされる。例えば、高優先度のSRは、高優先度の論理チャネルデータによってトリガーされてもよく、又は、高優先度のSRは、ビーム障害報告によってトリガーされてもよく、又は、高優先度のSRは、上りリンクリッスンビフォアトーク(Listen-Before-Talk、LBT)障害によってトリガーされてもよい。
【0041】
(2)第二のSR(異なるセル上のSRに相当する)
前記第二のSRに対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのSRは、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のSRは、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0042】
(3)第三のSR(同じセル上のSRに相当する)
前記第三のSRに対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のSRは、SCell-1のPUSCHチャネルリソースを多重化する(例えば、一部のPUSCHリソースのリソースエレメント(Resource Element、RE)を占有する)ことによって送信され、又は、PCellのSRは、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0043】
選択的に、前記PRACH情報は、以下の一つ又は複数を含む。
【0044】
(1)第一のPRACH情報
前記第一のPRACH情報は、優先度が高優先度又は低優先度で、高優先度条件によってトリガーされ、又は低優先度条件によってトリガーされる。例えば、高優先度のPRACH情報は、高優先度の論理チャネルデータによってトリガーされてもよく、又は、高優先度のPRACH情報は、ビーム障害報告によってトリガーされてもよく、又は、高優先度のPRACH情報は、上りリンクLBT障害によってトリガーされてもよい。
例えば、低優先度のPRACH情報は、低優先度の論理チャネル又は低優先度のデータによってトリガーされてもよい。
【0045】
(2)第二のPRACH情報(異なるセル上のPRACH情報に相当する)
前記第二のPRACH情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのPRACH情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のPRACH情報は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0046】
(3)第三のPRACH情報(同じセル上のPRACH情報に相当する)
前記第三のPRACH情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のPRACH情報は、SCell-1のPUSCHチャネルリソースを多重化する(例えば、一部のPUSCHリソースのREを占有する)ことによって送信され、又は、PCellのPRACH情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0047】
理解できるように、第一の上りリンク制御情報に含まれる上記内容は、ネットワーク側によって配置されてもよく、又はプロトコルによって約定されてもよい。例示的には、第一の上りリンク制御情報に高優先度のHARQフィードバック情報又は同じセル上のHARQフィードバック情報又は異なるセル上のHARQフィードバック情報が含まれることを、ネットワークによって配置するか、又はプロトコルによって約定する。
【0048】
又は、第一の上りリンク制御情報に高優先度の周期的CSI報告又は同じセル上の周期的CSI報告又は異なるセル上の周期的CSI報告が含まれることを、ネットワークによって配置するか、又はプロトコルによって約定する。
【0049】
又は、第一の上りリンク制御情報に高優先度のSR又は同じセル上のSR又は異なるセル上のSRが含まれることを、ネットワークによって配置するか、又はプロトコルによって約定する。
【0050】
又は、第一の上りリンク制御情報に高優先度のPRACH情報又は低優先度のPRACH情報又は同じセル上のPRACH情報又は異なるセル上のPRACH情報が含まれることを、ネットワークによって配置するか、又はプロトコルによって約定する。
【0051】
いくつかの実施の形態では、ステップ201の前又は後に、又はステップ202の前又は後に、図2に示す方法は、第一の指示を受信することをさらに含んでもよく、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なる。
【0052】
例えば、端末は、スケジューリング情報(例えば、下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI))又は高層シグナリング(例えば、(Radio Resource Control、RRC)シグナリング)を介してこの第一の指示を受信してもよい。
【0053】
例えば、セカンダリセル(Secondary Cell、SCell)上の特定の上りリンク制御情報(例えば、HARQフィードバック情報)に対して、UEのプライマリセル(Primary Cell、PCell)のPUSCHチャネルのスケジューリング送信とこのSCell上の特定の上りリンク制御情報の送信とは、同時に行われない。このようにして、SCell上の特定の上りリンク制御情報の送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとる。
【0054】
いくつかの実施の形態では、ステップ202において、第一の上りリンク制御情報を第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、MAC PDUを第一の上りリンク制御情報と多重化して送信し、そのうち、このMAC PDUの内容は、パディングフィールドであってもよい。
【0055】
選択的に、第一の上りリンク制御情報に含まれるHARQフィードバック情報は、高優先度のHARQフィードバック情報であってもよく、又は第一の上りリンク制御情報に含まれる周期的CSI報告は、高優先度の周期的CSI報告であってもよく、又は第一の上りリンク制御情報に含まれるSRは、高優先度のSRであってもよく、又は第一の上りリンク制御情報に含まれるPRACH情報は、高優先度のPRACH情報であってもよい。
【0056】
例えば、SCell上の特定の上りリンク制御情報がPCellのPUSCHチャネルを介して送信されることに対して、UEのPCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがないが、UEは、依然としてPCellのPUSCHチャネル送信のためにMAC PDUを生成する。そのうち、このMAC PDUの内容は、パディングフィールドであってもよい。
【0057】
このように、PCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがなくても、UEは、MAC PDUを生成し、特定の上りリンク制御情報をこのMAC PDUと多重化して送信してもよい。それにより、端末によるUCIの送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとる。
【0058】
いくつかの実施の形態では、ステップ202において、第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上でMAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層によってダミービット(dummy bits)を生成し、前記第一の上りリンク制御情報を前記ダミービットと多重化して送信する。例えば、前記第一の上りリンク許可の伝送ブロックサイズに応じて、前記端末の物理層によってダミービットを生成する。
【0059】
選択的に、第一の上りリンク制御情報に含まれるHARQフィードバック情報は、高優先度のHARQフィードバック情報であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれる周期的CSI報告は、高優先度の周期的CSI報告であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるSRは、高優先度のSRであってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるPRACH情報は、高優先度のPRACH情報であってもよい。
【0060】
例えば、SCell上の特定の上りリンク制御情報がPCellのPUSCHチャネルを介して送信されることに対して、UEのPCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEのMACエンティティは、PCellのPUSCHチャネル送信用のMAC PDUを生成しない。しかし、UEの物理層は、上りリンク許可の伝送ブロックサイズ(Transport Block Size、TBS)に応じてダミービットを生成する。例えば、TBSが10バイト(byte)である場合、ビット(bit)の値がすべて「0」又はすべて「1」である10 byteのデータを生成する。
【0061】
このように、PCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEは、MAC PDUを生成せず、UEの上りリンクの省電力化のニーズに応えるが、端末は、UCIの送信のためにダミービットを生成し、特定の上りリンク制御情報をこのダミービットと多重化して送信してもよい。それにより、端末によるUCIの送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとる。
【0062】
いくつかの実施の形態では、ステップ202において、第一のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)がない場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化しない。
【0063】
前記第一の上りリンク制御情報が前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化されなかった後に、第二のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータが発生した場合、前記第一の上りリンク制御情報を第二のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して送信することをさらに含んでもよい。
【0064】
いくつかの実施の形態では、ステップ202において、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)がない場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化しない。
【0065】
前記第一の上りリンク制御情報が前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化されなかった後に、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第二の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータが発生した場合、前記第一の上りリンク制御情報を第二のタイムスロットの前記第二の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して送信することをさらに含んでもよい。
【0066】
選択的に、第一の上りリンク制御情報に含まれるHARQフィードバック情報は、高優先度のHARQフィードバック情報であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれる周期的CSI報告は、高優先度の周期的CSI報告であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるSRは、高優先度のSRであってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるPRACH情報は、高優先度のPRACH情報であってもよい。
【0067】
例えば、SCell上の特定の上りリンク制御情報がPCellのPUSCHチャネルを介して送信されることに対して、UEのPCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEのこのSCell上の特定の上りリンク制御情報は、このPCellのPUSCHを介して多重化送信されない。さらに、UEのPCellのタイムスロット4(slot-4)とタイムスロット5(slot-5)にPUSCH送信に使用可能な上りリンク許可があり、UEのSCellのHARQフィードバックがタイムスロット0(slot-0)でトリガーされ、UEがslot-4で送信可能な上りリンクデータがないことを検出すると、UEのSCellのHARQフィードバックは、PCellのslot-4のPUSCHを介して多重化送信されず、PCellのslot-5で送信される上りリンクデータが発生するまで、UEのSCellのHARQフィードバックは、PCellのslot-5のPUSCHを介して多重化送信される。
【0068】
このように、PCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEは、MAC PDUを生成せず、UEの上りリンクの省電力化のニーズに応えるが、端末は、UCIの送信のためにPCellのPUSCHチャネル上で送信されるデータが発生するまで待機してから、特定の上りリンク制御情報をPCellのPUSCHチャネルを介して送信してもよい。それにより、端末によるUCIの送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとる。
【0069】
いくつかの実施の形態では、ステップ202において、MAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層は、前記第一の上りリンク制御情報を生成せず、又は、前記端末の物理層は、生成された前記第一の上りリンク制御情報を廃棄する。
【0070】
選択的に、第一の上りリンク制御情報に含まれるHARQフィードバック情報は、低優先度のHARQフィードバック情報であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれる周期的CSI報告は、低優先度の周期的CSI報告であってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるSRは、低優先度のSRであってもよく、又は、第一の上りリンク制御情報に含まれるPRACH情報は、低優先度のPRACH情報であってもよい。
【0071】
例示的に、低優先度のHARQフィードバック情報は、低優先度データの送信状況をフィードバックするためのHARQフィードバック情報を含む。低優先度の周期的CSI報告は、低優先度チャネル(例えば、低優先度SCell)をフィードバックするためのチャネル状態情報を含む。低優先度のSRは、低優先度のデータ又は低優先度の論理チャネルによってトリガーされるSRを含む。低優先度のPRACHは、低優先度のデータ又は低優先度の論理チャネルによってトリガーされるPRACHを含む。
【0072】
例えば、SCell上の特定の上りリンク制御情報がPCellのPUSCHチャネルを介して送信されることに対して、UEのPCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEのMACエンティティは、PCellのPUSCHチャネル送信用のMAC PDUを生成しない。UEの物理層は、対応する特定の上りリンク制御情報を生成せず、又は、UEの物理層が特定の上りリンク制御情報(例えば、上りリンクデータの有無を判断する前に予め生成された上りリンク制御情報)を生成した場合、UEは、この上りリンク制御情報を廃棄する。このように、PCellのPUSCHチャネルで送信されるデータがない場合、UEは、MAC PDUを生成せず、UEの上りリンクの省電力化のニーズに応える。
【0073】
図3を参照すると、本開示の実施例は、上りリンク伝送の指示方法をさらに提供する。この方法の実行主体は、ネットワーク機器である。具体的なステップは、ステップ301を含む。
【0074】
ステップ301において、第一の指示を送信し、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする。
【0075】
そのうち、予め設定される条件とは、UEがMAC PDUを生成しないようにするために満たす必要がある条件であってもよく、ここではこれ以上説明しない。
【0076】
例えば、ネットワーク機器は、スケジューリング情報(例えば、DCI)又は高層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介してこの第一の指示を送信してもよい。
【0077】
例えば、SCell上の特定の上りリンク制御情報(例えば、HARQフィードバック情報)に対して、UEのPCellのPUSCHチャネルのスケジューリング送信とこのSCell上の特定の上りリンク制御情報の送信とは、同時に行われない。
【0078】
本開示の実施例では、選択的に、第一の上りリンク制御情報は、(1)HARQフィードバック情報と、(2)周期的CSI報告と、(3)SRと、(4)物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)情報と、のうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0079】
選択的に、前記HARQフィードバック情報は、以下の一つ又は複数を含む。
【0080】
(1)第一のHARQフィードバック情報
前記第一のHARQフィードバック情報は、優先度が高優先度で、高優先度データの送信状況をフィードバックするためのものである。例えば、HARQフィードバック情報に含まれるのは、高優先度データの送信に対応するHARQフィードバックである。
【0081】
(2)第二のHARQフィードバック情報(異なるセル上のHARQフィードバック情報に相当する)
前記第二のHARQフィードバック情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのHARQフィードバック情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のHARQフィードバック情報は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0082】
(3)第三のHARQフィードバック情報(同じセル上のHARQフィードバック情報に相当する)
前記第三のHARQフィードバック情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のHARQフィードバック情報は、SCell-1のPUSCHチャネルを介して送信され、又は、PCellのHARQフィードバック情報は、PCellのPUSCHチャネル介して送信される。
【0083】
選択的に、前記周期的CSI報告は、以下の一つ又は複数を含む。
【0084】
(1)第一の周期的CSI報告
前記第一の周期的CSI報告は、優先度が高優先度で、高優先度のCSI報告量を含む。例えば、高優先度の周期的CSI報告は、PCellの周期的CSI報告、又は隣接セル干渉を測定するための周期的CSI報告であってもよい。
【0085】
(2)第二の周期的CSI報告(異なるセル上の周期的CSI報告に相当する)
前記第二の周期的CSI報告に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellの周期的CSI報告は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1の周期的CSI報告は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0086】
(3)第三の周期的CSI報告(同じセル上の周期的CSI報告に相当する)
前記第三の周期的CSI報告に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1の周期的CSI報告は、SCell-1のPUSCHチャネルを介して送信され、又は、PCellの周期的CSI報告は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0087】
選択的に、前記SRは、以下の一つ又は複数を含む。
【0088】
(1)第一のSR
前記第一のSRは、優先度が高優先度で、高優先度条件によってトリガーされるSRである。例えば、高優先度のSRは、高優先度の論理チャネルデータによってトリガーされてもよく、又は、高優先度のSRは、ビーム障害報告によってトリガーされてもよく、又は、高優先度のSRは、上りリンクリッスンビフォアトーク障害によってトリガーされてもよい。
【0089】
(2)第二のSR(異なるセル上のSRに相当する)
前記第二のSRに対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのSRは、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のSRは、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0090】
(3)第三のSR(同じセル上のSRに相当する)
前記第三のSRに対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のSRは、SCell-1のPUSCHチャネルリソースを多重化する(例えば、一部のPUSCHリソースのリソースエレメントを占有する)ことによって送信され、又は、PCellのSRは、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0091】
選択的に、前記PRACH情報は、以下の一つ又は複数を含む。
【0092】
(1)第一のPRACH情報
前記第一のPRACH情報は、優先度が高優先度で、高優先度条件によってトリガーされるPRACH情報である。例えば、高優先度のPRACH情報は、高優先度の論理チャネルデータによってトリガーされてもよく、又は、高優先度のPRACH情報は、ビーム障害報告によってトリガーされてもよく、又は、高優先度のPRACH情報は、上りリンクLBT障害によってトリガーされてもよい。
【0093】
(2)第二のPRACH情報(異なるセル上のPRACH情報に相当する)
前記第二のPRACH情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる。例えば、SCellのPRACH情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信され、又は、SCell-1のPRACH情報は、SCell-2のPUSCHチャネルを介して送信される。
【0094】
(3)第三のPRACH情報(同じセル上のPRACH情報に相当する)
前記第三のPRACH情報に対応するセルは、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである。例えば、SCell-1のPRACH情報は、SCell-1のPUSCHチャネルリソースを多重化する(例えば、一部のPUSCHリソースのREを占有する)ことによって送信され、又は、PCellのPRACH情報は、PCellのPUSCHチャネルを介して送信される。
【0095】
本開示の実施例では、端末によるUCIの送信をより柔軟にし、端末の電力消費とUCIの送信との間の衝突のバランスをとることができる。
【0096】
図4を参照すると、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。この端末400は、
第一の上りリンク許可を決定するための第一の決定モジュールであって、第一の上りリンク許可が、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第一の決定モジュール401と、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHと前記第一の上りリンク制御情報に基づいて、前記端末の上りリンク伝送動作を決定するための第二の決定モジュール402とを含む。
【0097】
いくつかの実施の形態では、前記第一の上りリンク許可が、MAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される。
【0098】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、前記MAC PDUを前記第一の上りリンク制御情報と多重化して送信するために用いられる。
【0099】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、前記第一の上りリンク許可によりMAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層によってダミービットを生成し、前記第一の上りリンク制御情報を前記ダミービットと多重化して送信するために用いられる。
【0100】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、前記第一の上りリンク許可の伝送ブロックサイズに応じて、前記端末の物理層によってダミービットを生成するために用いられる。
【0101】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、第一のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)がない場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化しないために用いられる。
【0102】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、第二のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)が発生した場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第二のタイムスロットの前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して送信するために用いられる。
【0103】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)がない場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに多重化しないために用いられる。
【0104】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする第二の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信される上りリンクデータ(例えば、上りリンクMAC PDU)が発生した場合、前記第一の上りリンク制御情報を前記第二の上りリンク許可に対応するPUSCHを介して送信するために用いられる。
【0105】
いくつかの実施の形態では、第二の決定モジュール402はさらに、MAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層は、前記第一の上りリンク制御情報を生成せず、又は、前記端末の物理層は、生成された前記第一の上りリンク制御情報を廃棄するために用いられる。
【0106】
いくつかの実施の形態では、図4に示す端末は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを指示する第一の指示を受信するための受信モジュールをさらに含む。
【0107】
本開示の実施例では、選択的に、第一の上りリンク制御情報は、(1)HARQフィードバック情報と、(2)周期的CSI報告と、(3)SRと、(4)PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0108】
選択的に、前記HARQフィードバック情報は、
(1)優先度が高優先度又は低優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報(異なるセル上のHARQフィードバック情報に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報(同じセル上のHARQフィードバック情報に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0109】
選択的に、前記周期的CSI報告は、
(1)優先度が高優先度又は低優先度である第一の周期的CSI報告と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告(異なるセル上の周期的CSI報告に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告(同じセル上の周期的CSI報告に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0110】
選択的に、前記SRは、
(1)優先度が高優先度又は低優先度である第一のSRと、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSR(異なるセル上のSRに相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSR(同じセル上のSRに相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0111】
選択的に、前記PRACH情報は、
(1)優先度が高優先度又は低優先度である第一のPRACH情報と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報(異なるセル上のPRACH情報に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報(同じセル上のPRACH情報に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0112】
本開示の実施例による端末は、図2の方法の実施例において端末によって実現される各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0113】
図5を参照すると、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。このネットワーク機器500は、第一の指示を送信するための送信モジュール501を含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする。
【0114】
いくつかの実施の形態では、送信モジュール501はさらに、スケジューリング情報又は高層シグナリングを介して前記第一の指示を送信するために用いられる。
【0115】
本開示の実施例では、選択的に、第一の上りリンク制御情報は、(1)HARQフィードバック情報と、(2)周期的CSI報告と、(3)SRと、(4)PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0116】
選択的に、前記HARQフィードバック情報は、
(1)優先度が高優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報(異なるセル上のHARQフィードバック情報に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報(同じセル上のHARQフィードバック情報に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0117】
選択的に、前記周期的CSI報告は、
(1)優先度が高優先度である第一の周期的CSI報告と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告(異なるセル上の周期的CSI報告に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告(同じセル上の周期的CSI報告に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0118】
選択的に、前記SRは、
(1)優先度が高優先度である第一のSRと、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSR(異なるセル上のSRに相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSR(同じセル上のSRに相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0119】
選択的に、前記PRACH情報は、
(1)優先度が高優先度である第一のPRACH情報と、
(2)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報(異なるセル上のPRACH情報に相当する)と、
(3)その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報(同じセル上のPRACH情報に相当する)と、のうちの一つ又は複数を含む。
【0120】
本開示の実施例によるネットワーク機器は、図3の方法の実施例において端末によって実現される各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0121】
図6を参照すると、図6は、本開示の実施例に適用される通信機器の構造図である。図6に示すように、通信機器600は、プロセッサ601、送受信機602、メモリ603及びバスインターフェースを含み、そのうち、プロセッサ601は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当する。メモリ603は、プロセッサ601の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0122】
本開示の一実施例では、通信機器600は、メモリ603に記憶され、且つプロセッサ601上で運行できるプログラムをさらに含み、プログラムがプロセッサ601によって実行されると、以上の図2又は図3に示す方法におけるステップを実現させる。
【0123】
図6では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ601によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ603によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路などの各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当技術分野でよく知られているものであるため、ここではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機602は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機を含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。
【0124】
本開示の実施例による通信機器は、上記図2又は図3に示す方法の実施例を実行することができ、その実現原理と技術的効果が同様であるため、本実施例では、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
本開示に開示された内容を結び付けて記述された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって実現されてもよく、プロセッサがソフトウェア指令を実行することによって実現されてもよい。ソフトウェア指令は、対応するソフトウェアモジュールで構成され、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用光ディスク又は当分野でよく知られている任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。一つの例示的な記憶媒体は、プロセッサがこの記憶媒体から情報を読み取り、この記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されている。無論、記憶媒体は、プロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)に位置してもよい。また、このASICは、コアネットワークインターフェースデバイスに位置してもよい。無論、プロセッサと記憶媒体は、個別の部材としてコアネットワークインターフェースデバイスに存在してもよい。
【0126】
当業者に理解されるように、上記一つ又は複数の例において、本開示に記述された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアで実現される場合、これらの機能をコンピュータ可読媒体に記憶してもよく、又はコンピュータ可読媒体上の一つ又は複数の指令又はコードとして伝送してもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体を含み、そのうち、通信媒体は、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へ容易に伝送できる任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0127】
以上に記載の具体的な実施の形態は、本開示の目的、技術案及び有益な効果をさらに詳細に説明した。理解すべきことは、以上に記載の内容は、本開示の具体的な実施の形態に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するためのものではなく、本開示の技術案を基礎として行われた任意の修正、同等置換、改善などはいずれも、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【0128】
当業者に理解されるように、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。そのため、本開示の実施例は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施例の形式を採用してもよい。そして、本開示の実施例は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む一つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、それらに限らない)上で実施されたコンピュータプログラム製品の形式を採用してもよい。
【0129】
本開示の実施例は、本開示の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記述される。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によってフローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせを実現してもよい。これらのコンピュータプログラム指令は、デバイスを発生するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み式プロセッサ、又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサに提供されてもよく、それにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器のプロセッサによって実行される指令は、フローチャートの一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を発生させる。
【0130】
これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器を特定の方式で動作するように導けるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより、このコンピュータ可読メモリに記憶された指令は、指令装置を含む製造品を発生させ、この指令装置は、フローチャートの一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現する。
【0131】
これらのコンピュータプログラム指令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理機器にロードされてもよく、それにより、コンピュータによって実現される処理を発生させるように、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で一連の操作ステップを実行させ、こうして、コンピュータ又は他のプログラマブル機器で実行された指令は、フローチャートの一つのフロー又は複数のフロー及び/又はブロック図の一つのブロック又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0132】
明らかに、当業者は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施例に様々な修正及び変形を行うことができる。このように、本開示の実施例のこれらの修正及び変形が本開示の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲内に属すると、本開示もこれらの修正及び変形を含むことを意図する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられる上りリンク伝送方法であって、
第一の上りリンク許可を決定することと
記端末の上りリンク伝送動作を決定することとを含み、
前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、前記MAC PDUを前記第一の上りリンク制御情報と多重化して送信することを含む、上りリンク伝送方法。
【請求項2】
前記第一の上りリンク許可が、MAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
予め設定される条件を満たさない時、MAC PDUを生成することを更に含み、
前記予め設定される条件は、
MACエンティティは、上りリンクスキップ機能を配置しており、使用される上りリンク許可は、セル無線ネットワーク一時識別子によってスケジューリングされること、又は、使用される上りリンク許可は、配置された上りリンク許可であること、
物理上りリンク共有チャネルでの送信に非周期的チャネル状態情報報告がないこと、
MAC PDUには対応するMACサービスデータユニットがないこと、
MAC PDUは、周期的バッファ状態報告のみを含み、いずれの論理チャネルグループにもデータがないこと、又は、MAC PDUは、パディングBSRのみを含むことのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHでMAC PDUが生成されていない場合、前記端末の物理層によってダミービットを生成することと、
前記第一の上りリンク制御情報を前記ダミービットと多重化して送信することとを含み、
前記端末の物理層によってダミービットを生成することは、
前記第一の上りリンク許可の伝送ブロックサイズに応じて、前記端末の物理層によってダミービットを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第一の指示を受信することをさらに含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の上りリンク制御情報は、
ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報と、
周期的チャネル状態情報CSI報告と、
スケジューリング要求SRと、
物理ランダムアクセスチャネルPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記HARQフィードバック情報は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報と、のうちの一つ又は複数を含み、
前記周期的CSI報告は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告と、のうちの一つ又は複数を含み、
前記SRは、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSRと、のうちの一つ又は複数を含み、
前記PRACH情報は、
優先度が高優先度又は低優先度である第一のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に用いられる上りリンク伝送の指示方法であって、
第一の指示を送信することを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする、上りリンク伝送の指示方法。
【請求項9】
前述した、第一の指示を送信することは、
スケジューリング情報又は高層シグナリングを介して前記第一の指示を送信することを含み、
前記第一の上りリンク制御情報は、
HARQフィードバック情報と、
周期的CSI報告と、
SRと、
PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記HARQフィードバック情報は、
優先度が高優先度である第一のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のHARQフィードバック情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のHARQフィードバック情報と、のうちの一つ又は複数を含み、
前記周期的CSI報告は、
優先度が高優先度である第一の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二の周期的CSI報告と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三の周期的CSI報告と、のうちの一つ又は複数を含み、
前記SRは、
優先度が高優先度である第一のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のSRと、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のSRと、のうちの一つ又は複数を含み、
前記PRACH情報は、
優先度が高優先度である第一のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと異なる第二のPRACH情報と、
その対応するセルが前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCHに対応するセルと同じである第三のPRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
端末であって、
第一の上りリンク許可を決定するための第一の決定モジュールと
記端末の上りリンク伝送動作を決定するための第二の決定モジュールとを含み、
前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
第一の上りリンク制御情報を前記第一の上りリンク許可に対応するPUSCH上で送信する時、MAC PDUを生成し、前記MAC PDUを前記第一の上りリンク制御情報と多重化して送信することを含む、端末。
【請求項12】
前記第一の上りリンク許可が、MAC PDUを生成しないようにすることは、ネットワーク側によって配置されるか、又はプロトコルによって約定される、請求項11に記載の端末。
【請求項13】
リンク制御情報と多重化して送信するための第一の多重化送信サブモジュールを含む前記端末の上りリンク伝送動作を決定することは、
予め設定される条件を満たさない時、MAC PDUを生成することを更に含み、
前記予め設定される条件は、
MACエンティティは、上りリンクスキップ機能を配置しており、使用される上りリンク許可は、セル無線ネットワーク一時識別子によってスケジューリングされること、又は、使用される上りリンク許可は、配置された上りリンク許可であること、
物理上りリンク共有チャネルでの送信に非周期的チャネル状態情報報告がないこと、
MAC PDUには対応するMACサービスデータユニットがないこと、
MAC PDUは、周期的バッファ状態報告のみを含み、いずれの論理チャネルグループにもデータがないこと、又は、MAC PDUは、パディングBSRのみを含むことのうちの少なくとも一つを含む、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
ネットワーク機器であって、
第一の指示を送信するための送信モジュールを含み、前記第一の指示は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間が第一の上りリンク制御情報の送信時間と異なることを端末に指示し、又は、前記第一の指示は、第一の時間と第二の時間を指示し、そのうち、前記第一の時間は、第一の上りリンク許可に対応するPUSCHの送信時間であり、前記第二の時間は、第一の上りリンク制御情報の送信時間であり、且つ前記第一の時間と前記第二の時間とが異なり、前記第一の上りリンク許可は、予め設定される条件を満たす時にMAC PDUを生成しないようにする、ネットワーク機器。
【請求項15】
前記送信モジュールは、スケジューリング情報又は高層シグナリングを介して前記第一の指示を送信するための第一の送信サブモジュールを含み、
前記第一の上りリンク制御情報は、
HARQフィードバック情報と、
周期的CSI報告と、
SRと、
PRACH情報と、のうちの一つ又は複数を含む、請求項14に記載のネットワーク機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~のいずれか1項に記載の上りリンク伝送方法におけるステップを実現させるか、又は請求項8~10のいずれか1項に記載の上りリンク伝送の指示法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】