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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-26
(54)【発明の名称】組織捕捉らせん装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/04 20060101AFI20221219BHJP
   A61B 17/94 20060101ALI20221219BHJP
   A61B 17/02 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
A61B17/04
A61B17/94
A61B17/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525838
(86)(22)【出願日】2020-11-04
(85)【翻訳文提出日】2022-05-25
(86)【国際出願番号】 US2020058973
(87)【国際公開番号】W WO2021092085
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】62/930,700
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506192652
【氏名又は名称】ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BOSTON SCIENTIFIC SCIMED,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ウインドハウザー、ケビン
(72)【発明者】
【氏名】オルティス ガルシア、フアン パブロ
(72)【発明者】
【氏名】ペレス、ローサ アンジェリカ
(72)【発明者】
【氏名】カルボ、イェイソン
(72)【発明者】
【氏名】デュエル、クリストファー アール.
(72)【発明者】
【氏名】バグリー、ケビン エル.
(72)【発明者】
【氏名】コミー、ショーン デニス
(72)【発明者】
【氏名】ブスタマンテ、スティーブン ヒメネス
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160BB01
4C160BB18
4C160BB30
4C160MM43
4C160NN03
4C160NN09
4C160NN10
(57)【要約】
内視鏡とともに用いる組織把持装置は、シースと、シース内をスライド可能に配置された制御ワイヤと、制御ワイヤの周りに配置されるとともに制御ワイヤに取り付けられたらせん状コイルとを含んでもよい。らせん状コイルは隣接する複数の巻き線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻き線が離間して配置される遠位領域とを含んでもよい。らせん状コイルは鋭利な遠位チップを有してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シース内腔を規定するシースと、
前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、
前記制御ワイヤの遠位部に取り付けられた管状コネクタと、
前記管状コネクタの周りに配置されるとともに前記管状コネクタに取り付けられたらせん状コイルとを備え、前記管状コネクタは前記制御ワイヤの外面とらせん状コイルの内面との間に位置し、前記らせん状コイルは隣接する複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを備え、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを有する、内視鏡とともに用いる組織把持装置。
【請求項2】
前記管状コネクタは、前記制御ワイヤに対する軸方向の運動に抗して固定された請求項1に記載の組織把持装置。
【請求項3】
前記シース内腔内にスライド可能に配置された内側シースをさらに備え、前記内側シースが前記制御ワイヤを受け入れるように構成された内腔を有する請求項1または請求項2に記載の組織把持装置。
【請求項4】
前記内側シースは前記らせん状コイルに取り付けられていない請求項3に記載の組織把持装置。
【請求項5】
前記制御ワイヤは、前記制御ワイヤの回転運動を示すように構成された視覚的表示を含む請求項1~4のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項6】
前記シース内腔は第1の内径を有する近位部と、前記第1の内径より大きい第2の内径を有する遠位部とを含み、前記らせん状コイルは前記シース内腔の遠位部内に配置される請求項1~5のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項7】
前記らせん状コイルの外径は前記近位部の内径より大きい請求項6に記載の組織把持装置。
【請求項8】
前記制御ワイヤは前記らせん状コイルの近位端に固定されるいかなる構造も備えていない請求項1~7のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項9】
前記らせん状コイルの近位領域の少なくとも一部分、および前記らせん状コイルに隣接する前記制御ワイヤの少なくとも一部分にわたって配置された熱収縮チューブをさらに備える請求項1~8のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項10】
シース内腔を規定するシースと、
前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、
前記制御ワイヤの遠位部にわたって配置されるとともにその遠位部に取り付けられたらせん状コイルとを備え、前記らせん状コイルは隣接する複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを含み、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを備え、前記制御ワイヤは前記らせん状コイルの近位端に固定されたいかなる構造も備えていない、内視鏡とともに用いる組織把持装置。
【請求項11】
前記らせん状コイルの近位領域は隣接する複数の巻線が接触する第1区域と、前記第1区域よりも近位にある第2区域とを含み、前記第2区域の隣接する複数の巻線は離間して配置される請求項10に記載の組織把持装置。
【請求項12】
前記第2区域内に配置された連結要素を備え、前記連結要素は前記らせん状コイルを前記制御ワイヤに連結するように構成される請求項11に記載の組織把持装置。
【請求項13】
前記制御ワイヤが前記制御ワイヤの回転運動を示すように構成される視覚的表示を含む請求項10~12のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項14】
前記シース内腔は第1の内径を有する近位部と、前記第1の内径よりも大きい第2の内径を有する遠位部とを含み、前記らせん状コイルは前記シース内腔の遠位部内に配置される請求項10~13のいずれか一項に記載の組織把持装置。
【請求項15】
シース内腔を規定する外側シースと、
前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、
前記シース内腔内にスライド可能に配置された内側シースとを備え、前記内側シースは前記制御ワイヤを受け取るように構成された内腔を有し、
前記制御ワイヤの遠位部に取り付けられた管状コネクタと、
前記管状コネクタの周りに配置されるとともに前記管状コネクタに取り付けられたらせん状コイルとを備え、
前記管状コネクタは前記制御ワイヤの外面と前記らせん状コイルの内面との間に位置し、前記らせん状コイルは隣接する複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを含み、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを備え、内視鏡とともに用いる組織把持装置であって、
前記組織把持装置は前記らせん状コイルの近位端に固定されるいかなる構造も備えていない、内視鏡とともに用いる組織把持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、組織を縫合するための装置を対象とし、より詳細には、内視鏡的に組織を縫合するために、内視鏡あるいはそれに類似した装置とともに動作する装置を対象とする。
【背景技術】
【0002】
様々な内視鏡手術では、傷に容易に橋掛けをしてその傷の閉鎖を補助するには、止血用クリップにとっては大きすぎる傷(または外傷)がもたらされ得る。内視鏡手術の例には、大きい病変の除去、粘膜層下の掘進、組織全層の除去、胃腸管の外部を通した他の器官の治療、手術後の漏れ、ステープルラインの手術失敗および吻合の漏れ等の手術後の問題の修復、が含まれる。内視鏡手術にはまた、肥満改善処置も含まれる。内視鏡を用いて大きな傷を閉じる装置および方法はよく知られているが、それぞれ利点および欠点を有している。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、内視鏡を用いて大きな傷を閉じるための装置についての様々な代替の設計、材料、および方法を対象とする。一例では、内視鏡とともに用いる組織把持装置は、シース内腔を規定するシースと、前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、前記制御ワイヤの遠位部に取り付けられた管状コネクタと、前記管状コネクタの周りに配置されるとともに前記管状コネクタに取り付けられたらせん状コイルとを備え、前記管状コネクタは前記制御ワイヤの外面とらせん状コイルの内面との間に位置し、前記らせん状コイルは隣接する複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを備え、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを有している。
【0004】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記管状コネクタは前記制御ワイヤに対する軸方向の運動に抗して固定されている。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記組織把持装置はさらに、前記シース内腔内にスライド可能に配置された内側シースを備え、前記内側シースは前記制御ワイヤを受け取るように構成された内腔を有する。
【0005】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記内側シースは星形の横断面を有する。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記内側シースが前記らせん状コイルに取り付けられていない。
【0006】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記制御ワイヤが前記制御ワイヤの回転運動を示すように構成された視覚的表示を含む。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記シース内腔は第1の内径を有する近位部と、前記第1の内径より大きい第2の内径を有する遠位部とを含む。前記らせん状コイルは前記シース内腔の遠位部内に配置される。
【0007】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記らせん状コイルの外径が近位部の内径より大きい。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記制御ワイヤは前記らせん状コイルの近位端に固定されるいかなる構造も備えていない。
【0008】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記組織把持装置はさらに、前記らせん状コイルの近位領域の少なくとも一部分、および、前記らせん状コイルに隣接する前記制御ワイヤの少なくとも一部分にわたって配置された熱収縮チューブを備える。
【0009】
別の例では、内視鏡とともに用いる組織把持装置は、シース内腔を規定するシースと、前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、前記制御ワイヤの遠位部にわたって配置されるとともにその遠位部に取り付けられたらせん状コイルとを備え、前記らせん状コイルは隣接する複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを含み、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを備え、前記制御ワイヤは前記らせん状コイルの近位端に固定されたいかなる構造も備えていない。
【0010】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記らせん状コイルは接着剤によって前記制御ワイヤに取り付けられる。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記らせん状コイルの近位領域は隣接する複数の巻線が接触する第1区域と、前記第1区域よりも近位にある第2区域であって、前記第2区域の隣接する複数の巻線は離間して配置されている。
【0011】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記組織把持装置はさらに、前記第2区域内に配置された連結要素を備え、前記連結要素は前記らせん状コイルを前記制御ワイヤに連結するように構成されている。
【0012】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記連結要素は溶接である。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記制御ワイヤは前記制御ワイヤの回転運動を示すように構成された視覚的表示を含む。
【0013】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記シース内腔は第1の内径を有する近位部と、前記第1の内径よりも大きい第2の内径を有する遠位部とを含み、前記らせん状コイルは前記シース内腔の遠位部内に配置されている。
【0014】
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記らせん状コイルの外径が近位領域の内径より大きい。
上記の例のいずれかの代わりにもしくは加えて、前記近位領域は前記制御ワイヤに適合している。
【0015】
さらなる例で、内視鏡とともに用いる組織把持装置は、シース内腔を規定する外側シースと、前記シース内腔内にスライド可能に配置された制御ワイヤと、前記シース内腔内にスライド可能に配置された内側シースとを備え、前記内側シースは前記制御ワイヤを受け取るように構成された内腔を有し、前記制御ワイヤの遠位部に取り付けられた管状コネクタと、前記管状コネクタの周りに配置されるとともに前記管状コネクタに取り付けられたらせん状コイルとを備え、前記管状コネクタは前記制御ワイヤの外面と前記らせん状コイルの内面との間に位置し、前記らせん状コイルは隣接している複数の巻線が接触する近位領域と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域とを含み、前記らせん状コイルは鋭利な遠位チップを備え、前記組織把持装置は前記らせん状コイルの近位端に固定されるいかなる構造も備えていない。
【0016】
上記の発明の概要のいくつかの実施形態で,それぞれの開示された実施形態や現在開示されている全ての実施について説明しているわけではない。次に続く図面および詳細な説明により、これらの実施形態のより詳細な実例を挙げる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示は、添付の図面に関連して以下の説明を考慮すれば、より完璧に理解されよう。
図1】本開示の一例に従った具体的な組織把持装置の側部を部分的に切り取った図である。
図2図1の具体的な組織把持装置の遠位部の断面図である。
図3】延長された位置における図1の具体的な組織把持装置の斜視図である。
図4図1の具体的な組織把持装置とともに用いられるハンドルアッセンブリの斜視図である。
図5】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の一部の斜視図である。
図6図5の6-6線に沿って切り取った具体的な組織把持装置の断面図である。
図7】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の一部の側部を部分的に切り取った図である。
図8】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の一部の側面図である。
図9】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の一部の透視図である。
図10図9の具体的な組織把持装置の断面図である。
図11】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の透視図である。
図12図11の具体的な組織把持装置の断面図である。
図13】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の一部の側面断面図である。
図14】本開示の別の例に従った具体的な組織把持装置の側面図である。
図15】正接アプローチにおいて具体的な組織把持装置を縫合装置と共に使用する例を示し、本開示の例に従った肥満改善処置の間に、見つけられるような厚い組織および/または大きい傷の縫合に使われる手法を示す。
図16】正接アプローチにおいて具体的な組織把持装置を縫合装置と共に使用する例を示し、本開示の例に従った肥満改善処置の間に、見つけられるような厚い組織および/または大きい傷の縫合に使われる手法を示す。
図17】正接アプローチにおいて具体的な組織把持装置を縫合装置と共に使用する例を示し、本開示の例に従った肥満改善処置の間に、見つけられるような厚い組織および/または大きい傷の縫合に使われる手法を示す。
図18】正接アプローチにおいて具体的な組織把持装置を縫合装置と共に使用する例を示し、本開示の例に従った肥満改善処置の間に、見つけられるような厚い組織および/または大きい傷の縫合に使われる手法を示す。
図19】正接アプローチにおいて具体的な組織把持装置を縫合装置と共に使用する例を示し、本開示の例に従った肥満改善処置の間に、見つけられるような厚い組織および/または大きい傷の縫合に使われる手法を示す。
【0018】
本開示は様々な修正や別の形態を受け入れ可能であるが、その詳細は図面中の例によって示されており、詳細に説明される。しかし、説明された特定の実施例に発明を限定するという意図はないことは理解されるべきである。それどころか、その意図するところは、開示の精神および範囲内に含まれる全ての修正、均等物、および代替品を保護することにある。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下のように定義づけられた用語は、異なる定義が特許請求の範囲および特許明細書のどこかで与えられなければ、これらの定義が適用される。
異なる定義が、特許請求の範囲および特許明細書のどこかで与えられなければ、明確な用語の定義が、以下に提供されて、適用される。
【0020】
全ての数字の値が、明確に示されたか否かに関わらず、「約」という用語で修飾されることが本特許明細書では想定される。「約」という用語は、一般的に数の範囲を参照し、当業者は、列挙された値(言い換えれば同じ機能や結果を有している)を均等であると見なすであろう。様々な例で、「約」という用語は、最も近い有効数字に丸められた数を含むことを示すことが可能である。
【0021】
両端が定められている数の範囲の列挙では、範囲の中の全ての数が含まれる。(例えば1から5では1、1.5、2,2.75、3、3.80,4、および5が含まれる)。
様々な部品、特徴、および/または仕様に関するいくつかの適切な寸法、範囲、および/または値が開示されているが、本開示によって刺激された当業者は、望ましい寸法、範囲、および/または値が、明確に開示されたものから逸れ得ることを理解しているだろう。
【0022】
この特許明細書および添付の特許請求の範囲で使われるように、内容が明確に指示されていなければ、単数形の「a」や「an」、および「the」は単数形を含む以外にも、複数形の指示対象も同様に参照する。この特許明細書および添付の特許請求の範囲で使われるように、内容が明確に指示されなければ、「or」という用語は一般に「and/or」を含むように用いられる。
【0023】
異なる図面中の類似した要素には同じ番号が付けられており、以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきである。詳細な説明および図面は、具体的な実施例の縮尺および描写を必要とするものではなく、開示の範囲を限定するという意図はない。描写された具体的な実施例は、ただ典型的な例として示されるだけである。いくつかの具体的な実施例の選ばれた特徴は、反対であることが明確に述べられていなければ、さらなる実施例に組み込むことが可能である。
【0024】
本開示は、体内の傷を閉じるために、内視鏡や類似した送達装置とともに組み合わせて使用されるように構成された装置に関する。いくつかの例で、本特許明細書で説明される組織把持装置は、単独で動作するか、あるいは利用可能な内視鏡のチャネル内で使用されるように構成され、いくつかの例では、二人目の人が関与し得るが、いくつかの例で組織把持装置は単一の人によって操作され得る。いくつかの例では、本特許明細書で説明されている組織把持装置は単一の操作ラインに沿って作動すると見なすことが可能である。装置そのものはワーキングチャネル内で遠位および近位に移動可能であり得るし、ハンドル部分そのものは組織把持装置を前進および後退させるときの同一の操作ラインに沿って、遠位および近位に移動可能であり得る。装置は縫合のための適切な位置に組織を保持することが可能であるように構成され得る。
【0025】
本特許明細書で説明されている組織把持装置は2018年8月23日に公開された米国特許公報第2018/0235604号で説明されたような縫合装置とともに使用し得る。また、その全ての内容は参照によって本特許明細書に組み込まれる。さらに、組織把持装置は組織把持および/または捕捉を必要とする様々な活用のために、縫合システムの外側で用いることが可能である。
【0026】
図1は送達システムを通って延びる内腔を含んだ送達システムと組み合わせて使用するために構成されたと見なされる組織把持装置100の例を示す。例えば、送達システムがワーキングチャネルを有する内視鏡であり得る。送達システムはまたカテーテルであり得る。組織把持装置100は内視鏡を介した縫合のために組織を把持するように構成され得る。組織把持装置が縫合のために組織の選択された部分を安定化し得ることが分かる。組織把持装置100は近位端12、遠位端14,および、その間に延びるシース内腔18、を有するシース10を含み得る。シース10は柔軟なチューブであり、内視鏡を挿入するための大きさに形成かつ構成され得る。いくつかの例で、シース近位端12は図1に示すように、ハンドルに連結するために広げられ得る。内腔18を含む遠位端14もまた広げられ得る(図示なし)。他の例では、近位端12は円筒状であり得る。制御ワイヤ20はシース内腔18内にスライド可能に配置され得る。制御ワイヤ20は長尺状の柔軟な弾性ワイヤ、柔軟なトルク伝達型のマルチフィラメントケーブル、レーザーカットハイポチューブ、またはカテーテルでもよい。制御ワイヤ20は中実の構造でもよい。他の例では、制御ワイヤ20は内腔を有してもよい。制御ワイヤ20はシース10内で、長手方向に自由にスライド可能かつ回転可能である。制御ワイヤ20はニチノール、ステンレススチール、または、求められる柔軟性を提供する他の金属でもよい。ニチノールはねじれのない柔軟性を可能にする。
【0027】
複数の巻線を有しているらせん状コイル30は、図1に示すように、制御ワイヤ20の遠位部の周りに配置されるとともに制御ワイヤ20の遠位部に取り付けられ得る。らせん状コイル30は制御ワイヤ20に溶接、接着剤、また他の長期間の連結を提供する連結手段によって取り付けられ得る。らせん状コイル30は近位領域32、遠位領域34、および、その間の中間領域36を含んでもよい。近位領域32の隣接する複数の巻線は互いに接触し、一方で遠位領域34の隣接する複数の巻線は離間して配置され得る。コイルの近位領域32の互いに接触する複数の巻線は剛性を提供し、垂直に負荷がかかった際に、らせん状コイル30が折り曲がることを阻止し得る。中間領域36の複数の巻線は一定ではないピッチを有し、それにより、徐々に隙間が広がる結果をもたらし、近位領域32の隣接する複数の巻線が互いに接触する状態から遠位領域34の複数の巻線が離間して配置される状態に移行させる。制御ワイヤ20の遠位端24はらせん状コイル30の遠位領域34の中まで延び、中間領域36の複数の巻線の間の小さな空間の領域内に組織が捕まえられることを防止することが可能である。らせん状コイル30は鋭利な遠位チップ38を有し得る。らせん状コイル30は中実で円形の金属ワイヤであり、制御ワイヤの直径よりも大きな直径を有するように形成され得る。らせんの形状は閉鎖システムとともに用いる時に、一般的に優れた組織把持能力を提供する。閉鎖装置は組織を把持し、縫合窓の中に引っ張ることを必要とする。らせん状コイル30の鋭利な遠位チップ38は制御ワイヤ20を第1方向に回転させることで容易に組織内に回転して入ることができ、引っ張られる時に組織をよく掴むことができる。いくつかの例で、らせん状コイル30の遠位領域34は1から10回、もしくは3から5回の完全ならせん巻き数を含んでおり、縫合のために組織を固定することを助け得る。らせん状コイル30はまた、標準的な鉗子型の把持装置に対して、体液が存在する中で、特に胃のようなスリップする傾向がある条件では、組織の捕捉に有利である。縫合後、らせん状コイル30は制御ワイヤの回転を逆にすることで組織から取り外される。
【0028】
いくつかの例で、組織把持装置100は制御ワイヤ20の遠位部、遠位端24のまさに近位に取り付けられた管状コネクタ40を含んでもよい。管状コネクタ40は制御ワイヤ20に対する軸方向の運動に抗して固定され得る。いくつかの例で、管状コネクタ40は制御ワイヤ20の上にはんだ付けや溶接され、あるいは、接着剤によって取り付けられて得る。他の例では、管状コネクタ40は制御ワイヤ20の上に圧着され得る。らせん状コイル30は管状コネクタ40の周りに配置されるとともに管状コネクタ40に取り付けられ、それにより、管状コネクタ40は制御ワイヤ20の外面とらせん状コイル30の内面との間に位置する。管状コネクタ40は図2に示すように、らせん状コイル30の近位領域32と中間領域36の下方部分のみとにわたって延びるだけの長さを有してもよい。管状コネクタ40は長尺中空状のチューブであり得るし、中実でもよく、穴、切り込み、窪み等を含んでもよい。いくつかの例で、らせん状コイル30は管状コネクタ40を介するだけで、制御ワイヤ20に取り付けられ得る。他の例では、らせん状コイル30は管状コネクタ40に取り付けられ、かつまた制御ワイヤ20に直接取り付けられてもよい。いくつかの例で、制御ワイヤ20はらせん状コイル30の近位の制御ワイヤ20に固定されるいかなる構造も備えていなくてもよい。特に、制御ワイヤ20はらせん状コイル30の近位端に取り付けられるいかなる構造も備えていなくてもよい。いくつかの例で、らせん状コイル30は管状要素、スリーブ、支持体、またはらせん状コイル30の近位端で制御ワイヤ20の遠位端領域に配置される他の追加部材などのいかなる構造も存在していない状態で制御ワイヤ20の遠位端に取り付けられる。
【0029】
いくつかの例で、組織把持装置100はシース内腔18内と制御ワイヤ20の周りとをスライド可能に配置された内側シース50を含んでもよい。内側シース50は制御ワイヤ20をシース10の中央に維持し、制御ワイヤ20のねじれを抑制した状態で、制御ワイヤ20が内側シース50内を最小の放射方向の運動を伴って自由に長手方向にスライド可能かつ回転可能であるように密接した状態で制御ワイヤ20を受け入れるように構成された内腔を有し得る。内側シース50はらせん状コイル30の近位領域32とシース10の近位端12との間の距離よりも短い長さを有してもよい。内側シース50はらせん状コイル30に取り付けられない。内側シース50はシース内腔18の内面と密接に嵌まり合う外径を有する円筒状のチューブでもよい。他の例では、内側シース50は図7を参照して以下に説明されるように、一つのモノリシックの要素としてシース10とともに形成されてもよい。
【0030】
制御ワイヤ20はシース10内で、長手方向と回転の両方に移動可能であり得る。図3に示すように、制御ワイヤ20を長手方向に押すことで、らせん状コイル30の少なくとも一部分がシース10の遠位端14の外に移動する。少なくともらせん状コイル30の遠位領域34がシース10の遠位端14の遠位に位置して、組織と接触する状態で、制御ワイヤ20が第1方向へ回転されると、らせん状コイルの鋭利な遠位チップ38によって組織に穴があけられる。らせん状コイル30が組織に対して実質的に垂直に位置しているとき、第1方向にらせん状コイル30が回転し続けることにより、鋭利な遠位チップ38を組織のより深い部分にらせん状に駆動し得る。仮に、らせん状コイル30が組織に正接して位置しているならば、第1方向に継続的な回転により、鋭利な遠位チップ38が繰り返し組織に出し入れされて、一時的に組織の隣接する2つの端を一緒に掴むことが可能である。いずれか一方の位置に組織が保持されることにより、縫合装置によって組織を一緒に縫合をさせることができる。その後、制御ワイヤ20はらせん状コイル30を組織から引き抜くために、逆方向に回転させられ得る。中間領域36を通した制御ワイヤ20の存在により、密集した複数の巻線の間に、組織が捕捉されることが防止され得る。
【0031】
図4は制御ワイヤ20を長手方向に動作させ、かつ回転させるために組織把持装置100を作動させるためのユーザーインターフェイスハンドル90の一例である。ハンドル90は近位の指かけループ94と制御ワイヤ20に連結された変換ハンドル95とを有するハンドル部分92を含み得る。移動ハンドル95はらせん状コイル30をシース10から前進及び後退させるためにハンドル部分92に沿ってスライド可能である。図4に示すように、移動ハンドル95が前方位置にあり、図3に示すように、らせん状コイル30が延長された位置にあることを示す。移動ハンドル95を指かけループ94に向かってスライドすることにより、図1に示すように、シース10内へ近位にらせん状コイル30を移動させられ得る。ワーキングチャネルを下方に進んでいるときに、シース10の中にらせん状コイル30を格納することは、鋭利な遠位チップ38を損傷から防ぎ、組織周辺を鋭利なチップから防ぐ。ハンドル90はまた回転可能な制御ノブ96を含んでいてもよい。制御ノブは制御ワイヤ20に直接連結する。制御ノブ96を回転することにより、制御ワイヤ20と装置の遠位端におけるらせん状コイル30とが回転される。
【0032】
いくつかの例で、内側シースは非円形の横断面を有してもよい。例えば、内側シース150は図5および図6に示すように、星形の横断面を有してもよい。星形の内側シース150は摺動性の向上のために、シース10の内面に対する摩擦を減らし得る。他の例で、内側シース150の外面および/または内面が潤滑性のコーティングを含んでもよい。図6に示す断面図はシース10の近位端12の広げられた領域15を説明している。
【0033】
別の例で、組織把持装置200は一つのモノリシックな部品で規定される内側及び外側のシースを有してもよい。図7に示すように、シース210は近位部212と遠位部214とを含み、遠位部214の内径は近位部212の内径より大きくてもよい。シース210は図7に示すように、近位部212の内径から遠位部214の大きい内径に至る段差211を含んでもよい。この段差は徐々に平坦になる傾斜、もしくは険しい段差211でもよい。図7に示す組織把持装置200は険しい段差211を有する。シース210の近位部212は制御ワイヤ220の周囲に精密に嵌合する内径を備え、制御ワイヤ220の円滑な作動及び回転を提供し得る。らせん状コイルは遠位部214の中に配置される。いくつかの例で、遠位部214は図7に示すように、拡大された内腔218を含む広がった遠位端215を含み、それにより、コイル230が遠位に延びてシース210の外に完全に出た後に、シース210内へ近位に向かってコイル230を再度挿入することを助けることが可能である。広がった遠位端は本特許明細書で説明されているような複数の装置のいくつかに組み入れられ得ることは理解されるだろう。
【0034】
組織把持装置300のさらなる例では、図8に示すように、内側シース、段差付き押し出し材、または外側シースが含まれていない。この装置は制御ワイヤ320、管状コネクタ40、およびらせん状コイル30のみで構成されているが、いかなるシースも無いため、制御ワイヤ320およびらせん状コイル30は常に露出されている。組織把持装置300は内視鏡のワーキングチャネルを下行し、らせん状コイル330をワーキングチャネルの外方に進めることで作動するだろう。ワーキングチャネルが外側シースとして働く。
【0035】
図9および図10に示す例では、組織把持装置500はらせん状コイル530の近位端に固定された外側カニューレ560を含んでもよい。外側カニューレ560は近位領域532の近位に延び、コネクタ562によって制御ワイヤ520に固定され得る。コネクタ562はエポキシ樹脂などの接着剤、溶接、はんだ付け、および独立した管状コネクタでもよい。管状コネクタ540は図10に示すように、外側カニューレ560の内腔内に延びるように、らせん状コイル530の近位にまで延び得る。外側のカニューレ560は接着剤、はんだ付け、または溶接によって管状コネクタ40に取り付けられてもよい。外側のカニューレ560と管状コネクタ40との組み合わせは、延長された位置にある時に、らせん状コイル530に追加のサポートを提供し得る。
【0036】
上記の例で、らせん状コイルの近位端と制御ワイヤとの間の移行部分は急な段差であり得る。他の例で、組織把持装置600は図11および図12に示すように、少なくともらせん状コイル630の近位領域632と、らせん状コイル630の近位に延びる管状コネクタ640の一部と、らせん状コイル630の近位端に隣接する制御ワイヤ620の一部とを覆った熱収縮チューブあるいは包装670を配置することによって提供される円滑な移行部を有してもよい。熱収縮包装670はらせん状コイル630の外径と制御ワイヤ620の外径との間に、徐々に円滑に移行する傾斜672を提供してもよい。らせん状コイル630がカテーテルのあまりに遠く外方まで延びたならば、熱収縮包装670は、シース610の中にらせん状コイル630を格納する時に、円滑な移行傾斜として働き得る。
【0037】
いくつかの例で、制御ワイヤ620はまた回転の可視化を補助するためのマークあるいは他の視覚的表示を含んでもよい。図11に示すように、制御ワイヤ620は二つの対照的な色のらせん状縞模様を含む視覚的表示を有し、視覚的表示は制御ワイヤ620がどの程度回転しているか、従って、らせん状コイル630の回転の度合いはどの程度かを示す。いくつかの例で、マークは少なくとも制御ワイヤ620の近位部に沿って延びる異なる色のらせん状の縞を含んでもよい。他の例で、マークは制御ワイヤ620の全長に沿って配置されてもよい。熱収縮包装670が存在する時、マークは熱収縮包装670の上に配置されてもよい。
【0038】
組織把持装置700のいくつかの例で、図13に示すように、管状コネクタ40は、制御ワイヤ720の周りのらせん状コイルの収縮力が、らせん状コイル730を制御ワイヤ720に固定するように構成されたらせん状コイル730によって排除され得る。この例では、組織把持装置700は制御ワイヤ720および取り付けられたらせん状コイル730のみから構成される。らせん状コイル730は、隣接する複数の巻線が互いに接触する近位領域732と、隣接する複数の巻線が離間して配置される遠位領域734とを含む、図1に示すようならせん状コイル30に類似する構造でもよい。制御ワイヤ720はらせん状コイル730の連動を補助する特徴を有してもよい。例えば、制御ワイヤ720は制御ワイヤ720の複数の巻線を受け入れるように構成された一つあるいは複数の溝や突起部(図示なし)を含んでもよい。いくつかの例で、はんだ付けあるいは接着剤が、らせん状コイル730を固定するために加えられ得る。代わりに、直接の溶接は、素材が許すのであれば、らせん状コイル730を制御ワイヤ720に固定するために使用され得る。いくつかの例では、組織把持装置700はシース10および/または上記で議論された内側シース50を含んでもよい。
【0039】
図14に示すように、はんだ付けあるいは接着剤による連結を目的として結合表面領域を増やすために、らせん状コイル830の近位領域832は第1区域833および第1区域833の近位に配置された第2区域835に分離され得る。遠位領域834の離間して配置される複数の巻線に類似して、第2区域835の複数の巻線は分離される一方で、第1区域833の複数の巻線は互いに接触したままでもよい。はんだ付けあるいは接着剤839のような連結要素は図14に示すように、第2区域835に適用され得る。
【0040】
図15から図19は、正接アプローチを使用して組織を修復するために使用される遠位アセンブリ14cの具体的な例を提供しているが、これに限定されない。例えば、正接アプローチは、厚い組織あるいは大きな組織を通した縫合を必要とするような大きな傷を修復するときに用いられ得る。肥満改善処置は正接アプローチによって利点が得られる処置の一例である。遠位の部品14cおよび関連する縫合移行アセンブリは米国特許公報第2018/0235604号で説明され、その全ての内容が参照によって本特許明細書に組み込まれる。説明された処置を行う際に、遠位アセンブリ14cは内視鏡あるいは他の送達装置の遠位端に固定され、上記の特許公報で説明されるいくつかの縫合移行アセンブリと組み合わせて使用され得ることが分かる。
【0041】
図15は組織402内の傷400を示す。いくつかの例では、傷400にはステープルあるいは縫合線405に沿って、開いたままの部分404が含まれ得る。いくつかの例では、傷400の一部分はすでにステープル406を用いて閉じられ、いくつかの例では、開いたままの部分404がステープルの使用が不適切あるいは困難な位置にある場合に、縫合が傷400を閉じるために望まれる。
【0042】
図16から始めると、遠位アセンブリ14cは傷400に対して配置されている。組織把持装置100は案内構造27aに対して固定された管状部材412を通って延び、らせん状コイル30の鋭利な遠位チップ38が傷400の開いたままの部分404の一側の近位において組織414内に回転しながら入り得るように配置されてもよい。らせん状コイル30が組織414内に埋め込まれた状態で、組織414は組織把持装置100を矢印416によって示されるように格納することで、上方に引っ張られ得る。組織414が上方に引っ張られると、図17に示すように縫合が始まり得る。図18では、らせん状コイル30は逆回転して組織から抜け出し、針16は組織414を貫通して、後端キャップ34aによって把持され、それにより、組織414を通って縫合糸420が引っ張られることがわかる。図19に見られるように、縫合糸420は今、傷400の開いたままの部分404の第1側430上で組織414を貫通して延びる。縫合処理は傷400の開いたままの部分404の第2側432上で前述の工程を繰り返すことによって継続し得る。
【0043】
様々な異なる材料が本特許明細書で説明された装置の形成に使われ得ると考えられる。いくつかの例で、様々な異なる金属が使用され得る。適した金属の例はチタニウム、ステンレス鋼、マグネシウム、コバルトクロムおよび他の物が含まれるが、これに限定されない。例えば、いくつかの実施形態で、本特許明細書で説明された装置は、ポリウレタン、シリコーンのような生体適合性材料を含む、いくつかの適した高分子の材料を含み得る。他の適したポリマーは、限定はされないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリオキシメチレン(POM、例えば、DuPontから入手可能なDELRIN登録商標)、ポリエーテルブロックエステル、ポリウレタン(例えば、Polyurethane 85A)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエーテル-エステル(例えば、DSM Engineering Plasticsから入手可能なARNITEL登録商標)、エーテル、エステルの共重合体(例えば、ブチレン/ポリ(アルキレンエーテル)フタル酸エステルおよび/またはDuPontから入手可能なHYTREL登録商標のような他のポリエステルエラストマー)、ポリアミド(例えば、Bayerから入手可能なDURETHAN登録商標、Elf Atochemから入手可能なCRISTAMID登録商標)、エラストマーのポリアミド、ブロックポリアミド/エーテル、ポリエーテルブロックアミド(例えば、PEBAから入手可能な商標名PEBAX登録商標)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、シリコーン、ポリエチレン(PE)、高濃度ポリエチレンマーレックス、低濃度ポリエチレンマーレックス、直鎖低濃度ポリエチレン(例えば、REXELL登録商標)、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリフェニレンオキシド(PPO)、ポリパラフェニレンテレフタルアミド(例えば、KEVLAR登録商標)、ポリスルホン、ナイロン、ナイロン-12(EMS American Grilonから入手可能なGRILAMID登録商標のような物)、ペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PFA)、エチレンビニルアルコール、ポリオレフィン、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニリデン(PVdC)、ポリ(スチレン-b-イソブチレン-b-スチレン)(例えば、SIBSおよび/またはSIBS 50A)、ポリカーボネート、イオノマー、生体適合性ポリマー、他の適した材料、または混合物、組み合わせ、それらの共重合体、ポリマー/金属複合材料、などを含む。
【0044】
当業者は、本開示が、本特許明細書で説明され考えられる特定の実施形態より他の様々な形態で表れ得ることを認識する。従って、形態や詳細の発展は、添付の特許請求の範囲で説明されるように、本開示の範囲および精神から逸脱し得ない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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【国際調査報告】