(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】シェーブクリームキャニスタを保持および加熱し、そこからシェーブクリームを分配するためのシェービングブラシデバイスおよびシステム
(51)【国際特許分類】
A46B 15/00 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
A46B15/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522822
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(85)【翻訳文提出日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 US2020055821
(87)【国際公開番号】W WO2021076783
(87)【国際公開日】2021-04-22
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152142
【氏名又は名称】スクレンチ,ラルフ
(71)【出願人】
【識別番号】522152153
【氏名又は名称】キラム,デイビッド エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】スクレンチ,ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】キラム,デイビッド エー.
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA17
3B202CA10
3B202FB10
3B202GB03
(57)【要約】
シェービングクリームディスペンサおよび塗布デバイスは、トラベルサイズのシェービングクリームエアロゾルキャニスタが配置される内部キャビティを形成する上側部分および下側部分を有するハンドルを含む。キャニスタは、キャニスタに向かって押圧されると、キャニスタ内の内部バルブを開いてノズルステムを通してシェービングクリームを放出するノズルステムを上部に含む。ハンドルの上側および下側部分は、一緒に移動可能に保持され、チャネルがハンドルの上部に設けられ、このチャネルを通って、シェービングクリームが、ハンドルの上部のブラシまたは剛毛のセットに分配される。ノズルステムは、ハンドルの上側部分を下側部分に向かって押圧または移動させることによって作動される。ハンドルの下側部分は、加熱されたシェービングクリームを分配することができるようにキャニスタを加熱するための加熱要素をさらに含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェービングクリーム加熱および分配デバイスであって、
シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中に保持するように構成された上側部分および下側部分であって、前記キャニスタが垂直軸を画定する、上側部分および下側部分を備え、
前記下側部分が、前記キャニスタと熱接触する前記キャニスタの下側部分をその中に受け入れるように構成された熱伝導カップと、前記カップを加熱するように構成された加熱要素と、前記下側部分が前記垂直軸に沿って移動することを可能にする前記上側部分の保持機構とインターフェースするように構成された少なくとも1つの保持部材とを含み、
前記上側部分が、前記上側部分の上端部にブラシを含み、チャネルが、前記上端部を通って前記上端部の内部に形成され、前記内部に前記キャニスタのノズルステムを受け入れるサイズの肩部を有し、
前記下側部分および上側部分を一緒に圧縮するか、または前記下側部分の前記ベースのアクチベータを押すことによって前記ノズルと係合し、それによって、シェービングクリームが前記キャニスタから、前記チャネルを通って、前記ブラシ内に分配される、
シェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項2】
前記下側部分を受け入れるようなサイズの空間を有する受容カップ機構を有するスタンドと、
前記下側部分上の対応する電気接点と嵌合するように構成された、前記受容カップ内に配置された電気接点と
をさらに備える請求項1に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項3】
前記下側部分上の整列機構に対応し、前記整列機構が整列しない限り、前記下側部分が前記受容カップ内に完全に着座するのを防止する、前記受容カップ内に配置された前記整列機構をさらに備える請求項2に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項4】
前記スタンドが、
外部電源に接続するように構成された電気コネクタと、
前記スタンドの外部にボタンスイッチを含むスイッチ回路であって、前記ボタンスイッチが作動されると、前記電気接点を介して前記加熱要素に電力を供給したスイッチ回路と
をさらに含む、請求項2に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項5】
前記加熱要素は、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタが前記ハンドル内に存在する間、オンのままであるように構成されている、請求項4に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項6】
前記キャニスタが、トラベルサイズのキャニスタである、請求項1に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項7】
前記ブラシが、前記上側部分の前記上端部から取り外すことができる交換可能なブラシユニット上に設けられている、請求項1に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項8】
シェービングクリーム加熱および分配システムであって、
シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中のキャビティ内に保持するように構成されたハンドルであって、上部部分を有するハンドルと、
カラー内の前記ハンドルの前記上部部分の上部に配置された剛毛のセット、前記カラーの中心を通って形成されたチャネルを含むブラシであって、前記チャネルが、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムと係合するための肩部を有し、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタ内のシェービングクリームが、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタに対して軸方向に上部部分を移動させると、前記チャネルを通って前記剛毛のセット内に分配される、ブラシと、
前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタが前記ハンドルの穴の内側にあるとき、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタを加熱するように構成された加熱要素と
を備えるシェービングクリーム加熱および分配システム。
【請求項9】
ブラシは、交換可能なブラシユニットである、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記交換可能なブラシユニットが、前記ハンドルの前記上側部分の上部開口部に嵌合する前記交換可能なブラシユニットの下側部分を含み、前記ハンドルの前記上部に前記交換可能なブラシユニットを保持するために前記ハンドルの対応する保持機構と係合する保持機構を含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記交換可能なブラシユニットの前記下側部分の前記保持機構が、移動止め突起を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ハンドルの前記上部部分が、前記ハンドルの前記上部部分の前記上部開口部の内側にあり、第1のリップと第2のリップとを含み、前記ハンドルの前記上部開口部に前記交換可能なブラシユニットを挿入する際に前記移動止め突起が通過することを可能にするようにサイズ決めされたチャネルがそれらの間に形成され、前記第2のリップが、前記第1のリップよりもさらに下方に延在し、前記移動止め突起が前記第2のリップの方向に通過することを防止し、前記第1のリップが、前記移動止め突起が前記第1のリップと第2のリップとの間の前記チャネルから前記第1のリップの方向に移動するように、前記交換可能なブラシユニットが回転されると、前記移動止め突起がその下を通過することを可能にするようにサイズ決めされている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記チャネルが、前記チャネルの底部に円錐形の開口部を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記加熱要素が、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタが前記ハンドル内に存在する間、オンのままであるように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記加熱要素が、前記ハンドル上のボタンまたは他のアクチュエータの手動作動に応答して動作するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
前記ハンドルが、前記上側部分のキャビティに対応する前記キャビティを有する下側部分をさらに含み、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタの下側部分が、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタが前記ハンドル内にあるとき、前記ハウジングの前記下側部分の前記キャビティ内に配置される、請求項8に記載のシステム。
【請求項17】
シェービングクリーム加熱および分配デバイスであって、
シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中に保持するようにサイズ決めされた円筒形キャビティを各々含む上側部分および下側部分を含むハンドルであって、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタが、垂直軸を画定し、前記上側部分が、前記上側部分の上端部にブラシを含み、チャネルが、前記円筒形キャビティの上部から前記ブラシの剛毛のセットまで形成され、前記チャネルが、前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムがその中にある場合、上部に当接するように位置付けられ、サイズ決めされる肩部を含む、ハンドルを備え、
前記ハンドルの前記下側部分が、
前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタと熱接触する前記シェービングクリームエアロゾルキャニスタの下側部分をその中に受け入れるように構成された、前記円筒形キャビティを囲む熱伝導カップと、
前記カップを加熱するように構成された加熱要素と、前記加熱要素の動作を制御する制御回路と、
前記ハンドルの前記下側部分が前記ハンドルの前記上側部分に対して前記垂直軸に沿って移動することを可能にする、前記ハンドルの前記上側部分の底部の保持機構とインターフェースするように構成される、前記ハンドルの前記下側部分の上部の少なくとも1つの保持部材と、を含み、
前記シェーブクリームエアロゾルキャニスタの前記ノズルステムが、前記シェーブクリームエアロゾルキャニスタの前記ノズルステムが前記チャネルの前記肩部に当接し、前記シェーブクリームエアロゾルキャニスタの底部が前記熱伝導カップの底部に当接する結果として、前記ハンドルの前記上部部分を前記ハンドルの下側部分から離れるように付勢し、前記ハンドルの上側および下側部分が、前記シェーブクリームエアロゾルキャニスタの前記ノズルステムを圧縮するように互いに対して移動するように構成され、それによって、シェーブクリームを、前記チャネルを通して前記ブラシに分配する、
シェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項18】
前記ハンドルの下側部分が、スタンド内の対応する電気接点と電気的にインターフェースする一対の電気接点を含み、前記スタンドが、前記ハンドルを直立垂直位置に保持するように構成されている、請求項17に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【請求項19】
前記ハンドルの前記下側部分および前記スタンドが、前記ハンドルの前記電気接点が前記スタンドの前記対応する接点と接触することができる前に、前記ハンドルが前記スタンドに対して特定の配向にあることを必要とする配向機構を含む、請求項18に記載のシェービングクリーム加熱および分配デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年10月15日に出願された米国仮出願第62/915,398号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、シェービングブラシに関し、より詳細には、シェーブクリームエアロゾルキャニスタが、取り外し可能なブラシヘッドの有無にかかわらず、ブラシを通してシェーブクリームを分配するために提供される加熱要素を含むハンドルと、加熱要素を含むシェービングブラシが立つベースとを有するシェービングブラシに関する。
【背景技術】
【0003】
熱がシェービングプロセスにおいて有益であることは長い間知られている。熱は、毛穴が開き、毛髪/ほおひげが柔らかくなるのを助け、傷つけることなく、より多くの毛髪をカットすることを可能にする。シェービングプロセスにおいて熱を使用する従来の方法は、顔に高温または非常に温かいお湯を使用すること、ならびにブラシで塗布される泡を作るためにシェービングブラシでシェービングソープを溶かすことである。ブラシは、人が、手だけを使用して行うことができるよりも、顔に材料をより良く分配することを可能にし、剃刀を保持してシェービングを開始する前に、余分なソープ/クリームを手で洗浄する必要がない。したがって、加熱されたシェービングクリームおよび加熱されたシェービングクリームを塗布するためのブラシを有することが望ましい。
【0004】
今日、多くの人々は、便利さのためにエアロゾル缶または容器で提供されるシェービングクリームを使用し、市場で入手可能な非常に多くの異なるサイズのキャニスタが存在する。いくつかの製造業者は、このようなキャニスタから分配されたシェービングクリームを加熱するためのデバイス、ならびにカートリッジなどのより独自の構成を使用する他の分配デバイスを開発した。缶全体を加熱したり、缶の一部に熱を加えたりするデバイスもあれば、分配されるクリームのみを加熱するデバイスもある。缶ヒーターは、一般に、標準サイズのシェービングクリーム缶用に設計されている。加えて、シェーブクリームをブラシで塗るために使用することができるクリップオンタイプのブラシディスペンサがあるが、缶のサイズは、ブラシハンドルとして使用するには扱いにくい可能性がある。独自のサイズのカートリッジを使用する他のデバイスは、適切なサイズであり得るが、カートリッジは、消費者が入手するのに高価であるか、または困難であり得る。さらに、従来の加熱デバイスは、典型的には、缶、加熱デバイス内の加熱要素、またはその両方など、いくつかの加熱面を露出させたままにし、望ましくない火傷または他の害を引き起こす可能性がある。
【0005】
したがって、上述のような従来技術の問題を克服する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、この一般的なタイプの既知のデバイスおよび方法の上述の欠点を克服し、ユーザがシェービングクリームを加熱し、ユーザの顔にすぐに塗布できるようにブラシに分配することを可能にする加熱式シェーブクリームディスペンサを提供する。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態によれば、シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中に保持するように構成された上側部分および下側部分を含むシェービングクリーム加熱および分配デバイスが提供される。キャニスタは、垂直軸を画定する。下側部分は、キャニスタと熱接触するキャニスタの下側部分をその中に受け入れるように構成された熱伝導カップを含む。カップを加熱するように構成された加熱要素と、下側部分が垂直軸に沿って移動することを可能にする上側部分の保持機構とインターフェースするように構成された少なくとも1つの保持部材とがさらに含まれている。上側部分は、上側部分の上端部にブラシを含み、チャネルは、上端部を通って上端部の内部に形成され、内部にキャニスタのノズルステムを受け入れるサイズの肩部を有する。下側部分および上側部分を一緒に圧縮するか、または下側部分のベースのアクチベータを押すことによってノズルと係合し、それによって、シェービングクリームがキャニスタから、チャネルを通って、ブラシ内に分配される。
【0008】
さらなる特徴によれば、デバイスは、下側部分を受け入れるようなサイズの空間を有する受容カップ機構を有するスタンドと、下側部分上の対応する電気接点と嵌合するように構成された、受容カップ内に配置された電気接点とをさらに含む。
【0009】
さらなる特徴によれば、デバイスは、下側部分上の整列機構に対応し、整列機構が整列しない限り、下側部分が受容カップ内に完全に着座するのを防止する、受容カップ内に配置された整列機構をさらに含むことができる。
【0010】
さらなる特徴によれば、スタンドは、外部電源に接続するように構成された電気コネクタと、スタンドの外部にボタンスイッチを含むスイッチ回路であって、ボタンスイッチが作動されると、電気接点を介して加熱要素に電力を供給したスイッチ回路とをさらに含む。
【0011】
さらなる特徴によれば、加熱要素は、シェービングクリームエアロゾルキャニスタがハンドル内に存在する間、オンのままであるように構成される。
【0012】
さらなる特徴によれば、キャニスタは、トラベルサイズのキャニスタである。
【0013】
さらなる特徴によれば、ブラシは、上側部分の上端から取り外すことができる交換可能なブラシユニット上に設けられる。
【0014】
本発明の開示の他の実施形態によれば、シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中のキャビティ内に保持するように構成されたハンドルであって、上部部分を有するハンドルと、カラー内のハンドルの上部部分の上部に配置された剛毛のセット、およびカラーを通って形成されたチャネルを含むブラシとを含むシェービングクリーム加熱および分配システムが提供される。チャネルは、シェービングクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムと係合するための肩部を有し、シェービングクリームエアロゾルキャニスタ内のシェービングクリームは、シェービングクリームエアロゾルキャニスタに対して軸方向に上部部分を移動させると、チャネルを通って剛毛のセット内に分配される。システムは、シェービングクリームエアロゾルキャニスタがハンドルの穴の内側にあるとき、シェービングクリームエアロゾルキャニスタを加熱するように構成された加熱要素をさらに含む。
【0015】
さらなる特徴によれば、ブラシは、交換可能なブラシユニットとすることができる。
【0016】
さらなる特徴によれば、交換可能なブラシユニットのチャネルは、チャネルの底部に円錐形の開口部を含む。
【0017】
さらなる特徴によれば、加熱要素は、シェービングクリームエアロゾルキャニスタがハンドル内に存在する間、オンのままであるように構成される。
【0018】
さらなる特徴によれば、要素は、ハンドル上のボタンまたは他のアクチュエータの手動作動に応答して動作するように構成される。
【0019】
さらなる特徴によれば、ハンドルは、上側部分のキャビティに対応するキャビティを有する下側部分をさらに含み、シェービングクリームエアロゾルキャニスタの下側部分は、シェービングクリームエアロゾルキャニスタがハンドル内にあるとき、ハウジングの下側部分のキャビティ内に配置される。
【0020】
さらなる特徴によれば、交換可能なブラシユニットは、ハンドルの上側部分の上部開口部に嵌合する交換可能なブラシユニットの下側部分を含み、ハンドルの上部に交換可能なブラシユニットを保持するためにハンドルの対応する保持機構と係合する保持機構を含む。
【0021】
さらなる特徴によれば、交換可能なブラシユニットの下側部分の保持機構は、移動止め突起を含む。
【0022】
さらなる特徴によれば、ハンドルの上部部分は、ハンドルの上部部分の上部開口部の内側にあり、第1のリップと第2のリップとを含み、ハンドルの上部開口部に交換可能なブラシユニットを挿入する際に移動止め突起が通過することを可能にするようにサイズ決めされたチャネルがそれらの間に形成され、第2のリップは、第1のリップよりもさらに下方に延在し、移動止め突起が第2のリップの方向に通過することを防止し、第1のリップは、移動止め突起が第1のリップと第2のリップとの間のチャネルから第1のリップの方向に移動するように、交換可能なブラシユニットが回転されると、移動止め突起がその下を通過することを可能にするようにサイズ決めされている。
【0023】
本発明の開示の他の実施形態によれば、シェービングクリームエアロゾルキャニスタをその中に保持するようにサイズ決めされた円筒形キャビティを各々含む上側部分および下側部分を含むハンドルを含むシェービングクリーム加熱および分配デバイスが提供される。シェービングクリームエアロゾルキャニスタは、垂直軸を画定し、上側部分は、上側部分の上端部にブラシを含む。チャネルが、円筒形キャビティの上部からブラシの剛毛のセットまで形成される。チャネルは、シェービングクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムがその中にある場合、上部に当接するように位置付けられ、サイズ決めされる肩部を含む。ハンドルの下側部分は、シェービングクリームエアロゾルキャニスタと熱接触するシェービングクリームエアロゾルキャニスタの下側部分をその中に受け入れるように構成された、円筒形キャビティを囲む熱伝導カップを含む。下側部分はまた、カップを加熱するように構成された加熱要素と、加熱要素の動作を制御する制御回路とを含む。下側部分は、ハンドルの下側部分がハンドルの上側部分に対して垂直軸に沿って移動することを可能にする、ハンドルの上側部分の底部の保持機構とインターフェースするように構成された、ハンドルの下側部分の上部の少なくとも1つの保持部材をさらに含む。シェーブクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムは、シェーブクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムがチャネルの肩部に当接し、シェーブクリームエアロゾルキャニスタの底部が熱伝導カップの底部に当接する結果として、ハンドルの上部部分をハンドルの下側部分から離れるように付勢し、ハンドルの上側および下側部分が、シェーブクリームエアロゾルキャニスタのノズルステムを圧縮するように互いに対して移動するように構成され、それによって、シェーブクリームを、チャネルを通してブラシに分配する。
【0024】
さらなる特徴によれば、ハンドルの下側部分は、スタンド内の対応する電気接点と電気的にインターフェースする一対の電気接点を含み、スタンドは、ハンドルを直立垂直位置に保持するように構成されている。
【0025】
さらなる特徴によれば、ハンドルの下側部分およびスタンドは、ハンドルの電気接点がスタンドの対応する接点と接触することができる前に、ハンドルがスタンドに対して特定の配向にあることを必要とする配向機構を含む。
【0026】
本発明は、加熱式シェーブクリームディスペンサにおいて具体化されるように本明細書に例示され、説明されるが、それにもかかわらず、本発明の趣旨から逸脱することなく、また特許請求の範囲の均等物の範囲内で、様々な修正および構造の変更を行うことができるので、示された詳細に限定されることを意図しない。加えて、本発明の例示的な実施形態の周知の要素は、本発明の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細に説明されないか、または省略される。
【0027】
本発明の特徴と考えられる他の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書で開示されているが、開示される実施形態は、様々な形態で具体化され得る本発明の単なる例示であることを理解されたい。したがって、本明細書に開示される特定の構造および機能の詳細は、限定するものとして解釈されるものではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、また、実質的に任意の適切な詳細構造で本発明を様々に使用するように当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるものとする。さらに、本明細書で使用される用語および語句は、限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明の理解可能な説明を提供することを意図するものである。本明細書は、新規であるとみなされる本発明の特徴を定義する特許請求の範囲で終わるが、本発明は、同様の参照番号が繰り越されている図面と併せて以下の説明を考慮することにより、より良く理解されると考えられる。図面の図は、一定の縮尺で描かれていない。
【0028】
本発明を開示し、説明する前に、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書で使用される「a」または「an」の用語は、1つまたは2つ以上として定義される。本明細書で使用される「複数」という用語は、2つ以上として定義される。本明細書で使用される「別の」という用語は、少なくとも2番目またはそれ以上として定義される。本明細書で使用される「含む(including)」および/または「有する(having)」という用語は、備える(comprising)(すなわち、オープン言語)として定義される。本明細書で使用される「結合された」という用語は、必ずしも直接的に、また、必ずしも機械的にではないが、接続されていると定義される。「提供する」という用語は、本明細書では、例えば、誰かもしくは何かに、全部または複数の部分を、一度にまたはある期間にわたって、物理的に存在させる/物理的に存在させる、利用可能にする、および/または供給するなど、その最も広い意味で定義される。
【0029】
本発明の実施形態の説明において、特に指定されない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「前」、「後」、「頭部」、「尾部」などの用語によって示される方位角または位置関係は、図面に基づく方位角または位置関係であり、これらは、本発明の実施形態の説明を容易にし、説明を単純化するためだけのものであり、デバイスまたは構成要素が特定の方位角を有さなければならないこと、または特定の方位角で構築または動作されなければならないことを示すまたは暗示するものではなく、したがって、本発明の実施形態に対する限定として理解することはできない。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、説明の目的のためにのみ使用され、相対的な重要性を示すまたは暗示するものとして解釈されることはできない。
【0030】
本発明の実施形態の説明において、特に明確に定義され、限定されない限り、「設置された」、「結合された」、「接続された」などの用語は、広く解釈されるべきであり、例えば、固定的に接続されていてもよく、取り外し可能に接続されていてもよく、または一体的に接続されていてもよく、機械的に接続されていてもよく、または電気的に接続されていてもよく、直接接続されていてもよく、または中間媒体を介して間接的に接続されていてもよい。本明細書で使用されるように、「約」または「ほぼ」という用語は、明示的に示されているかどうかにかかわらず、すべての数値に適用される。これらの用語は、一般に、当業者が列挙された値と同等であると考える(すなわち、同じ機能または結果を有する)数の範囲を指す。多くの場合、これらの用語は、最も近い有効数字に四捨五入された数字を含み得る。当業者は、特定の状況に従って、本発明の実施形態における上述の用語の特定の意味を理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
添付の図面では、同様の参照番号は、別々の図を通して同一または機能的に同様の要素を指し、以下の詳細な説明とともに、本明細書に組み込まれ、その一部を形成し、様々な実施形態をさらに例示し、すべて本発明による様々な原理および利点を説明する役割を果たす。
【0032】
【
図1】いくつかの実施形態による、分解された加熱式シェーブクリーム分配システムの俯瞰図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリーム分配システムの側面図である。
【
図3】いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサの底面図である。
【
図4】いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサを保持し、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサに電力を供給するためのスタンドの上面図である。
【
図5】いくつかの実施形態による、それに取り付けられた交換可能なブラシユニットを示す加熱式シェーブクリーム分配システムのハンドルの上部部分の側部断面図である。
【
図6】いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットが存在しない、
図5のハンドルの上部部分の断面図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットのカラーの側面図である。
【
図8】いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットのカラーを透明視した、ハンドルの上部部分の側部断面図である。
【
図9】いくつかの実施形態による、エアロゾル推進シェーブクリームキャニスタを作動させること、およびシェーブクリームをキャニスタからブラシの剛毛内に送達することの両方のためのチャネルの詳細を示す、ハンドル上に設置された交換可能なブラシユニットの側部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本明細書は、新規であるとみなされる本発明の特徴を定義する特許請求の範囲で終わるが、本発明は、同様の参照番号が繰り越されている図面と併せて以下の説明を考慮することにより、より良く理解されると考えられる。開示される実施形態は、様々な代替の形態で具体化され得る本発明の単なる例示であることを理解されたい。
【0034】
図1は、いくつかの実施形態による、分解された加熱式シェーブクリーム分配システム100の俯瞰斜視図である。システム100は、ハウジングの上側部分102および下側部分108を含む。上側部分102および下側部分108は各々、上側部分102および下側部分108が一緒に組み立てられたときに整列する実質的に円筒形のキャビティを含む。「整列する」とは、上側部分102が下側部分108に組み立てられたとき、それぞれのキャビティが連続し、同軸になることを意味する。上側部分102および下側部分108は、シェーブクリームキャニスタ112を上側部分102または下側部分108のいずれかの円筒形キャビティに挿入し、次いで、上側部分102を下側部分108に組み立てながら、シェーブクリームキャニスタ112を他方の部分(102または108)の円筒形キャビティに挿入することなどによって、図示のように、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112をハウジング内に挿入するために分離することができる。したがって、次いで、上側部分102および下側部分108を、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112とともに組み立てることができる。上側部分102は、実質的に円筒形であり、上側部分の円筒形キャビティと同軸であり得る側壁104を含み、側壁104は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112をその中に収容するのに十分な大きさである。ブラシ106は、上側部分102の上部に設けられ、上側部分102の上部を通るチャネルは、ブラシ106を使用して、シェーブクリームを塗布することができるように、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112からブラシ106にシェーブクリームが分配されることを可能にする。チャネルは、上側部分102の内側の円筒形キャビティの上部から上側部分102の上部外側まで形成され、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112からブラシ106内にシェーブクリームを分配することができる。
【0035】
下側部分108は、熱伝導カップ110を含むことができ、熱伝導カップ110は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112が着座する下側部分108内の円筒形キャビティを形成する。熱伝導カップ110は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112の側部および底部と十分に熱接触するようなサイズにされるが、その嵌合は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112の挿入および取り外しを妨げるほどきつくなく、熱伝導カップ110からキャニスタ112への熱伝導を可能にするだけである。熱伝導カップ110の底部は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112の底部の形状に対応する輪郭(ドーム形)にすることができる。下側部分108はまた、熱伝導カップ110を加熱して熱をトラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112に伝達するための加熱要素および関連する回路を含む。他の実施形態では、例えば、キャニスタ112の側部の一部を囲む抵抗ラップなどの代替の加熱構造を使用することができる。
【0036】
下側部分108はまた、上側部分102の底部の内側の対応する保持機構または構成要素と係合する保持機構113を含む。保持機構は、下側部分108を上側部分102の底部に保持するように設計されているが、垂直方向(すなわち、ハウジングの長手方向軸に沿って)の移動を可能にするようにも設計されている。垂直移動により、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112のノズル114は、上側部分102の内側の特徴によってキャニスタ112の内側のバルブを作動させることができ、ノズル114およびバルブ機構は、下側部分108を上側部分102から離れるように付勢するバネのように作用する。すなわち、シェーブクリームキャニスタのノズルステム114は、キャニスタ内部の圧力によって、キャニスタから離れる方向に上方に付勢される。この圧力は、ノズルを閉じるように付勢する際に、上側部分および下側部分も押し、それらをキャビティ/キャニスタの軸に沿って互いに離れるように促すのに十分である。保持機構113は、上側部分102と下側部分108とを一緒に保持するが、例えば、上側部分102と下側部分108とを一緒にキャニスタ/キャビティの軸に沿って互いに向かって押すことなどによって、ハウジング部分102、108を通ってノズルに対して作用する外力がない場合にノズルが閉じるように、上側部分102と下側部分108との間の十分な相対運動を可能にする。保持機構113は、必要に応じて、新しいトラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112を取り付け、使い果たされたものを取り外すことができるように、下側部分108を上側部分102から取り外すことができるように設計されている。
【0037】
スタンド116は、その中に下側部分108を受け入れるようにサイズ決めされたキャビティ118を含む。したがって、スタンド116は、加熱されたシェーブクリームを塗布するためのブラシとしてハウジングを取り外して使用するために、容易にハウジングを把持することができるように、組み立てられた上側部分102および下側部分108を直立位置に保持するように構成されている。キャビティ118内には、下側部分108の底部上の対応する電気接点と嵌合する電気接点120がある。電力は、電気接点120を介して下側部分108の加熱要素に供給され、熱伝導カップ110を加熱して、熱をトラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ112に分配する。電力は、USBケーブルなどのコード/ケーブル124、またはAC-DC変圧器電源からDCケーブルを介して供給することができる。ボタン122または他のアクチベータ機構を使用して、ある期間にわたって、または閾値温度に達するまで、電気接点(例えば、120)を介して下側部分108に電力を供給するタイマー制御回路を作動させることによって、加熱サイクルを作動させることができる。発光ダイオードなどの光源を使用して、電力が「オン」であることを示し、次いで、シェーブクリームがあらかじめ選択された温度に加熱された時を示すことができる。いくつかの実施形態では、光は、ボタン122の周囲の、またはボタン122の一部である透明なベゼルを介して提供することができる。
【0038】
図2は、いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリーム分配システム200の側面図である。ここに示されるシステム200は、異なる参照番号にもかかわらず、
図1に示されるもの(100)と実質的に同等である。ハウジングは、上側部分202と下側部分214とから構成され、各々、それぞれ円筒形キャビティ206、218を有し、これらは、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタ(例えば、112)を含むための空間を一緒に形成し、接合され、一緒に移動可能に保持されるように設計される。上側部分202は、上側部分202の上部に取り付けられたブラシ208をさらに含み、ブラシ208を介して、シェーブクリームが、剃られるユーザの顔または他の身体部分に塗布するために分配される。トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタがキャビティ206、218の空間内にあるとき、キャニスタのノズル(例えば、114)は、上側部分202の上部を通ってブラシ208のベースに入るチャネル210の肩部212に対して係合される。肩部212は、チャネル210の直径の段階的な減少によって形成され、チャネルの下側部分(肩部212の下)は、シェーブクリームキャニスタのノズルステムよりも直径が大きく、チャネル210の上側部分(肩部212の上)は、ノズルステムよりも直径が狭い。上側部分202を下側部分214に向かって押し下げることによって、肩部212がノズルを押圧し、このような運動が矢印223によって示されている。その結果、肩部212は、ノズルステムの上部に当接し、ノズルステムを下方に移動させ、キャニスタのバルブを開き、シェーブクリームがキャニスタから出て、チャネル210を通ってブラシ208に入ることを可能にする。下側部分の上部のスカートまたはエプロン220は、上側部分202の底部開口部の内側を摺動することができ、上側部分202の内側の保持機構と係合して下側部分214を上側部分202上に保持する保持機構を有する。下側部分は、キャビティ218を形成する熱伝導カップ216を含む。カップ216の底部217は、トラベルサイズのシェーブクリームキャニスタの底部に適合し、カップ216とキャニスタとの間の熱的結合を強化するために、ドーム状(上方、中心でピークに達する)にすることができる。
【0039】
加熱要素222は、熱伝導カップ216の外側と熱的に接触して配置される。加熱要素は、電気的に動作し、抵抗加熱要素とすることができる。「熱接触」とは、一般に、加熱要素がカップ216の外側と少なくとも物理的に接触していることを意味するが、加熱要素は必ずしもカップ216に取り付ける必要はなく、熱伝達の所望の効率を低下させることなく薄い空隙が存在し得る。回路基板224上に設けることができる制御回路は、加熱要素222への電力を調整し、特定の位置で熱伝導カップ216の温度を感知することによって、加熱要素222を動作させることができる。制御回路は、周知のように、例えば、熱電対またはサーミスタデバイスなどの温度センサによって感知される温度制限を条件として、選択された期間にわたって加熱要素222への電力供給を可能にすることができる。温度が閾値に達すると、制御回路は、過熱を防止するために加熱要素222への電力を遮断するために伝導経路を開くことができる。
【0040】
スタンド226は、キャビティ228を提供し、キャビティ228内で、ハウジングおよびブラシアセンブリを直立に保持するために下側部分214が受容される。下側部分214は、ハウジングが摩擦に打ち勝ついかなる力も必要とせずにキャビティ内に落下することができるように、緩嵌することができる。スタンドは、加熱要素222に電力を供給するために、ハウジングの下側部分214の底部上の対応する電気接点と嵌合する電気接点232を含む。制御回路236は、キャニスタの温度が所望の温度に達した期間または指示に従って、電気接点への電力を調整または制御することができる。例えば、スタンド226上の起動ボタン230を押すと、制御回路はタイマーを起動し、電流が電気接点232を通って下側部分214に流れることを可能にする回路を開くことができる。例えば、熱伝導カップが所望の温度に達するなど、下側部分214の制御回路224が電力を遮断すると、電気接点232の電圧変化を検出することができ、電気接点232から電力を除去することができる。同様に、タイマーがその最大時間に達すると、電気接点232への電力を遮断することができる。ステータスを示すために、スタンド226上の発光素子または他の通知手段、例えばボタン230の周りの点灯ベゼルは、消灯ステータスから第1の色の点灯ステータス(または他のオン/オフ通知器)に、次いで第2の色に変化して、シェーブクリームが十分に温められたことを示すことができる。電力を受け取るために、スタンド226は、電力ケーブルに接続するためのプラグ234を有することができる。
【0041】
動作中、上側部分202および下側部分214を分解することができ、トラベルサイズのシェーブクリーム缶を上側部分202のキャビティ206内に、または底部部分214のキャビティ218内に配置することができる。次いで、キャニスタの底部が下側部分214の熱伝導カップ216のキャビティ218内にある状態で、下側部分214を、上側部分202の底部に再び組み立てることができる。次いで、上側部分202および下側部分214の組み立てられたユニットをスタンド226内に配置することができる。特に、下側部分214は、スタンド226のキャビティ228内に配置される。キャビティ228は、下側部分214の底部上の電気接点がスタンド226のキャビティ228の底部上の電気接点232と整列するように、下側部分214がスタンドに整列または配向されることを必要とする、垂直リッジまたは他の干渉機構などの整列機構を含むことができる。スタンド226内の所定位置に配置されると、ユーザは、ボタン230を作動させることができ、その結果、スタンド226から電気接点を介して下側部分214に電力が供給される。しかしながら、いくつかの実施形態では、電源を常にオンにすることができ、ユーザが加熱を起動する必要性をなくす。ボタンを有する実施形態では、ボタン230を作動させると、加熱が進行中であることを示すために照明要素を点灯させることができる。選択された時間が経過すると、または熱伝導カップ216の温度が閾値温度に達すると、加熱が完了し、照明要素は、シェーブクリームが今温められたことを示すように色を変えることができる。次いで、上側部分202を把持し、下側部分214に対して下方に押すことができ、または214の底部のボタンまたは他のアクチュエータを使用して、加熱されたシェーブクリームをキャニスタからチャネル210を通ってブラシ208内に放出させ、シェービングのためにユーザの顔に適用することができる。
【0042】
図3は、いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサ300の底面図である。特に、図は、ディスペンサの下側部分(例えば、108または214)の底部の図である。底面302は、リム303に対してわずかに(例えば、ページに)凹んでいてもよく、電気接点304を含む。単にリム(外縁)303のノッチとすることができる整列機構306を設けて、電気接点304がスタンドの底部の電気接点と確実に整列するようにすることができる。
【0043】
図4は、いくつかの実施形態による、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサを保持し、加熱式シェーブクリームブラシディスペンサに電力を供給するためのスタンド400の上面図である。スタンド400は、
図1および
図2に示すもの(例えば、116、226)と実質的に同様とすることができ、加熱されたシェービングクリームディスペンサ/ブラシの下側部分を受け入れるサイズのキャビティ402を画定する直立側壁401を含む。整列機構406は、対応する整列機構(例えば、306)と嵌合して、下側部分がスタンドのキャビティ402に適切に挿入されたとき、キャビティ404の底部上の電気接点404が下側部分の電気接点(例えば、304)と確実に整列するように実施することができる。下側部分が所定の位置に配置されると、加熱プロセスが開始し得る。整列機構406は、ディスペンサハウジングの下側部分のリム303と干渉する円柱状または隆起した要素とすることができる。整列機構の高さ、および、整列機構306、406が垂直に整列するようにディスペンサの下側部分が回転するまで任意の電気接続を防止するために接点404の高さより高く、整列機構406を整列機構306のチャネル内に嵌合することが可能になり、ディスペンサがスタンド400内にさらに落下し、接点304と接点404との間の電気接続を完了することが可能になる。
【0044】
図5は、いくつかの実施形態による、それに取り付けられた交換可能なブラシユニット504を示す加熱式シェーブクリーム分配システム500のハンドル502の上部部分の側部断面図である。交換可能なブラシユニット504は、ハンドル502の上部部分の内側の保持機構とインターフェースして交換可能なブラシユニット504を保持するカラー508によって一緒に集められ、保持される剛毛506を含む。カラー508は、エアロゾルキャニスタからのシェービングクリームを剛毛506内に送達することができるチャネル510をさらに含み、ユーザは、剛毛506を使用してシェーブクリームを顔に塗布することができる。チャネル510は、段部、テーパ部、またはキャニスタのノズルステムまたは出口管の遠位端に当接してキャニスタのバルブを開き、シェーブクリームをエアロゾル圧によって分配することを可能にすることができる他の機構として形成された肩部512を含む。
【0045】
図6は、いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットが存在しない、
図5のハンドルの上側部分502の断面図である。
図7は、カラー508をより詳細に示しており、カラー508は、ハンドルの上側部分の上部に嵌合し、剛毛を保持する。ハンドルの上部は、カラー508上の干渉突起(例えば、702)が通過することを可能にする窪み602を有する円周レッジまたはリップ600を有する。カラー508とリップ600との間の機械的干渉は、グロメットの有無にかかわらず、交換可能なブラシユニットをハンドル上に保持する。第2のリップ604は、上部部分の内壁をさらに下方に延在し、突起(例えば、702)と干渉し、カラー508がその方向に向きを変える/回転するのを防止する。しかしながら、突起702は、カラーがハウジングの上部部分の開口部に着座すると、リップ600をクリアし、突起が窪み602内に落下して移動止めホールドを形成するようにカラー508の回転を可能にする。したがって、カラー508は、わずかに弾力性のある材料でできていなければならず、サイズは
【0046】
図7は、いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットのカラー508の側面図である。カラー508は、加熱式シェーブクリーム分配システムのハンドルの外側に残る上側部分700と、ハンドルの上部部分内に嵌合する上側部分の下の下側部分704とを含む。干渉突起702は、スロット602を通過することができ、次いでカラーの向きを変え/回転させることができ、干渉突起702は、リップ600の下側に当接し、それによって、グロメットの有無にかかわらず、ハンドル上にブラシユニットを保持する。
図8は、いくつかの実施形態による、交換可能なブラシユニットのカラーを透明視した、ハンドルの上部部分の側部断面図である。中央ポスト800は、剛毛(ここでは図示せず)によって囲まれる空間802内に上向きに延びているのがわかる。
【0047】
図9は、いくつかの実施形態による、エアロゾル推進シェーブクリームキャニスタを作動させること、およびシェーブクリームをキャニスタからブラシの剛毛内に送達することの両方のためのチャネル510の詳細を示す、ハンドル上に設置された交換可能なブラシユニットの側部断面図である。チャネル510は、シェービングクリームキャニスタノズルの外径よりも小さい直径を有するボアとすることができ、シェービングクリームキャニスタノズルの直径よりもわずかに大きいかまたは等しい直径を有するボアセクション904に接続する。漏斗または円錐形セクション902は、ノズルステムの遠位端をボアセクション904内に案内することを容易にすることができ、ノズルステムの上部は、ボア904がチャネル510と交わる点で肩部906に当接することができる。肩部906または他の機構は、キャニスタに対するハンドルまたはハンドルに対するキャニスタの相対運動によって、ノズル管をキャニスタに向かって押し、それによってキャニスタのバルブを開き、シェービングクリームをキャニスタからチャネル510を通ってブラシの剛毛内に、さらに剛毛の遠位先端まで推進させることができるようにするために使用することができる。ハウジングの上側部分502が下方に移動すると、肩部906がノズルステムをキャニスタに向かって押し、キャニスタ内部のバルブを開き、シェービングクリームがキャニスタからノズルステムを通り、チャネル900を通って剛毛内に分配されることを可能にする。
【0048】
いくつかの実施形態では、設計は、ハンドルの上部の開口部よりも小さいカラーに剛毛を取り付ける。本明細書で説明するように、2次カラーは、中央ポスト800を有する剛毛カラーの周りにリングとして取り付けることができ、チャネル510は、中央ポスト800を通って、元の剛毛カラーのあらかじめ穿孔された穴を通過する。外側カラーは、ハンドルの壁とぴったりと密着するように意図され、本明細書に記載されたノッチを有し、接続をぴったりと水密にするのを助けるために、その上または下に含まれるガスケットまたはグロメットがあってもよい。
図8~
図9に示されるように、空間802は、チャネル510が通過する中心ポスト800の周りにリングとして形成される。空間802は、中央が中央ポスト800によって境界付けられ、外側がカラー508の壁804によって境界付けられている。
【0049】
2つの分離可能な部分、上側部分および下側部分を含む加熱式シェービングクリームディスペンサが開示されており、その中にトラベルサイズのシェービングクリームキャニスタを配置することができる。上側部分はまた、ブラシと、ユーザの顔に塗布するために、加熱されたシェービングクリームをキャニスタからブラシに向けるためのチャネルとを含む。このようなブラシヘッドは、取り外し可能とすることができる。スタンドは、加熱プロセスが開始する間、ディスペンサを保持するために使用され、ディスペンサがスタンドから取り外されるとき、ディスペンサに電力が印加されないことを確実にする。開示されたディスペンサは、ブラシを使用してユーザの顔に加熱されたシェービングクリームを塗布する間、快適に保持することができる人間工学的サイズのディスペンサの利点を提供する。開示されたディスペンサはまた、加熱要素をディスペンサの内部に配置することによって、露出した加熱器または露出した加熱缶のいずれかである、露出した加熱表面を有さないという利点を提供する。いくつかの実施形態では、充電要素および加熱要素は、各々、取り外し可能なハンドル内に配置されてもよい。
【国際調査報告】