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特表2022-553939ニードルバルブを有する滴下チャンバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】ニードルバルブを有する滴下チャンバ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/168 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
A61M5/168 502
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522854
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 US2020055625
(87)【国際公開番号】W WO2021076660
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】16/655,094
(32)【優先日】2019-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワイン、ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】メイソン、ユージーン
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD01
4C066FF04
4C066QQ15
4C066QQ22
(57)【要約】
バルブ本体が本明細書に記載される。チャンバ容積部を確定する滴下チャンバを通る流体の流れを制御するバルブ本体が開示され、バルブ本体は、チャンバ本体カップリングと、バルブ入口と、バルブ出口と、ニードルバルブ組立体とを備える。チャンバ本体カップリングは、滴下チャンバを受ける。バルブ入口又はバルブ出口は、チャンバ容積部と流体連通するように構成される。ニードルバルブ組立体は、固定ニードルバルブ面と、可動ニードルバルブ面であって、バルブ入口とバルブ出口との間の流量を制御するために、固定ニードルバルブ面に対して軸方向に動くことができる、可動ニードルバルブ面とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバ容積部を確定する滴下チャンバを通る流体の流れを制御するバルブ本体であって、
前記滴下チャンバを受けるチャンバ本体カップリングと、
バルブ入口と、
バルブ出口であって、前記バルブ入口又は前記バルブ出口が、前記チャンバ容積部と流体連通するように構成される、バルブ出口と、
ニードルバルブ組立体であって、
固定ニードルバルブ面と、
可動ニードルバルブ面であって、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の流量を制御するために、前記固定ニードルバルブ面に対して軸方向に動くことができる、可動ニードルバルブ面とを備える、ニードルバルブ組立体と
を備える、バルブ本体。
【請求項2】
可動ノブを更に備え、前記ノブを作動させると、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項1に記載のバルブ本体。
【請求項3】
前記可動ノブは、前記バルブ本体と螺合し、前記ノブを回転させると、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項2に記載のバルブ本体。
【請求項4】
前記可動ノブは、前記バルブ本体に対して軸方向に動くことができ、前記ノブを軸方向に動かすと、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項2に記載のバルブ本体。
【請求項5】
滴下チャンバであって、
チャンバ容積部を確定するチャンバ本体と、
バルブ本体であって、
前記チャンバ本体を受けるチャンバ本体カップリングと、
バルブ入口と、
バルブ出口であって、前記バルブ入口又は前記バルブ出口が、前記チャンバ容積部と流体連通する、バルブ出口と、
ニードルバルブ組立体であって、
固定ニードルバルブ面と、
可動ニードルバルブ面であって、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の流量を制御するために、前記固定ニードルバルブ面に対して軸方向に動くことができる、可動ニードルバルブ面とを備える、ニードルバルブ組立体と
を備える、バルブ本体と
を備える、滴下チャンバ。
【請求項6】
前記チャンバ本体は、前記チャンバ本体から延在するスパイクを備える、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項7】
前記スパイクは、前記チャンバ容積部と流体連通する流路を確定する、請求項6に記載の滴下チャンバ。
【請求項8】
前記チャンバ本体は、前記チャンバ容積部と流体連通するベントを備える、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項9】
前記チャンバ本体は、複数の支持リブを備える、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項10】
前記バルブ入口は、前記チャンバ容積部と流体連通する、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項11】
前記バルブ出口は、前記チャンバ容積部と流体連通する、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項12】
前記チャンバ本体は、前記固定ニードルバルブ面を確定する、請求項5に記載の滴下チャンバ。
【請求項13】
可動ノブを更に備え、前記ノブを作動させると、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項5に記載のバルブ本体。
【請求項14】
前記可動ノブは、前記バルブ本体と螺合し、前記ノブを回転させると、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項13に記載のバルブ本体。
【請求項15】
前記可動ノブは、前記バルブ本体に対して軸方向に動くことができ、前記ノブを軸方向に動かすと、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項13に記載のバルブ本体。
【請求項16】
前記可動ノブは、前記可動ニードルバルブ面を確定する、請求項13に記載のバルブ本体。
【請求項17】
前記可動ノブは、前記チャンバ本体と螺合し、前記ノブを回転させると、前記可動ニードルバルブ面が作動し、前記バルブ入口と前記バルブ出口との間の前記流量を制御する、請求項13に記載のバルブ本体。
【請求項18】
滴下チャンバを通る流体の流れを制御する方法であって、
前記滴下チャンバと流体連通するバルブ本体に流体の流れを導入することと、
可動ニードルバルブ面を、固定ニードルバルブ面に対して動かすことと、
前記可動ニードルバルブ面と前記固定ニードルバルブ面との間の流体の流れを導き、前記バルブ本体から出る流体の流れを制御することと
を含む、方法。
【請求項19】
ノブを回転させ、前記可動ニードルバルブ面を前記固定ニードルバルブ面に対して動かすことを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
ノブを軸方向に動かし、前記可動ニードルバルブ面を前記固定ニードルバルブ面に対して動かすことを更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して流量制御装置に関し、より詳細には、チュービングのための流量制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの場合医療処置には、静脈内(IV:intravenous)カテーテルを用いて、患者に医療用流体(例えば、生理食塩水又は液薬)を点滴することが含まれ、IVカテーテルは、「IVセット」と一般に呼ばれる、柔軟性のあるチュービング及び取付具の構成を通り、例えばIVバッグなどの流体源に接続される。動作中、医療用流体の流量は、ローラクランプを用いて変更され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかの応用例では、ローラクランプは、医療用流体の流量の正確且つ確実な制御を提供することができない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示される主題は、バルブ本体に関する。特定の実施例では、チャンバ容積部(chamber volume)を確定する滴下チャンバを通る流体の流れを制御するバルブ本体が開示され、バルブ本体は、チャンバ本体カップリングと、バルブ入口と、バルブ出口と、ニードルバルブ組立体とを備える。チャンバ本体カップリングは、滴下チャンバを受ける。バルブ入口又はバルブ出口は、チャンバ容積部と流体連通するように構成される。ニードルバルブ組立体は、固定ニードルバルブ面と、可動ニードルバルブ面であって、バルブ入口とバルブ出口との間の流量を制御するために、固定ニードルバルブ面に対して軸方向に動くことができる、可動ニードルバルブ面とを備える。
【0005】
特定の実施例では、チャンバ容積部を確定するチャンバ本体と、バルブ本体とを備える、滴下チャンバが開示される。バルブ本体は、チャンバ本体カップリングと、バルブ入口と、バルブ出口と、ニードルバルブ組立体とを含む。チャンバ本体カップリングは、滴下チャンバを受ける。バルブ入口又はバルブ出口は、チャンバ容積部と流体連通するように構成される。ニードルバルブ組立体は、固定ニードルバルブ面と、可動ニードルバルブ面であって、バルブ入口とバルブ出口との間の流量を制御するために、固定ニードルバルブ面に対して軸方向に動くことができる、可動ニードルバルブ面とを備える。
【0006】
特定の実施例では、滴下チャンバを通る流体の流れを制御する方法が開示され、この方法は、滴下チャンバと流体連通するバルブ本体に流体の流れを導入することと、可動ニードルバルブ面を、固定ニードルバルブ面に対して動かすことと、可動ニードルバルブ面と固定ニードルバルブ面との間の流体の流れを導き、バルブ本体から出る流体の流れを制御することとを含む。
【0007】
主題技術の様々な構成は、本開示から当業者に容易に明らかとなり、主題技術の様々な構成は、例証として示され、記載されることを理解されたい。理解されるように、主題技術は、他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は、全て主題技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の観点において修正が可能である。そのため、概要、図面、及び詳細な説明は、本質的に例証と見なされるべきであり、限定と見なされるべきではない。
【0008】
更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、開示される実施例を例証し、説明と共に、開示される実施例の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の様々な態様による滴下チャンバの斜視図である。
図2】本開示の様々な態様による図1の滴下チャンバの断面図である。
図3】本開示の様々な態様による図1の滴下チャンバの部分断面図である。
図4】本開示の様々な態様による滴下チャンバの斜視図である。
図5】本開示の様々な態様による図4の滴下チャンバの部分断面図である。
図6】本開示の様々な態様による滴下チャンバの斜視図である。
図7】本開示の様々な態様による滴下チャンバの斜視図である。
図8】本開示の様々な態様による図7の滴下チャンバの断面図である。
図9】本開示の様々な態様による図7の滴下チャンバの部分断面図である。
図10】本開示の様々な態様による滴下チャンバの斜視図である。
図11】本開示の様々な態様による図10の滴下チャンバの断面図である。
図12】本開示の様々な態様による図10の滴下チャンバの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示されるバルブ本体は、医療用流体の流量を制御するニードルバルブ組立体を組み込む。可動ニードルバルブ面は、流量を調節するために固定ニードルバルブ面に対して動くことができる。可動ニードルバルブ面を動かすことにより、確実且つ正確に流量が制御され得る。
【0011】
以下の詳細な説明は、主題技術の様々な構成の説明を意図するものであり、主題技術が実施され得る唯一の構成の提示を意図するものではない。詳細な説明は、主題技術の完全な理解を提供する目的で特定の詳細を含む。しかしながら、これらの特定の詳細なしに主題技術が実施され得ることは、当業者に明らかであろう。場合によっては、周知の構造体及び構成要素は、主題技術の概念を曖昧にすることを回避するために、ブロック図の形態で示される。理解を容易にするために、類似の構成要素には、同じ要素番号で標示が付される。共通の要素は、接尾辞のない同一の番号で一般的に参照されるが、共通の要素の別の例を示すために、参照番号は、接尾の文字が付加される場合もある。
【0012】
以下の説明は、開示されるバルブ本体を用いて医療用流体を投与する間の、医療用流体の制御に関するものだが、この説明は、使用の実例にすぎず、請求項の範囲を限定するものではないということを理解されたい。開示されるバルブ本体の様々な態様は、流体の流れを制御することが望ましい任意の用途で使用され得る。
【0013】
開示されるバルブ本体は、特定の従来のクランプに関して発見されたいくつかの課題を克服する。特定の従来のクランプの1つの課題は、特定の従来のクランプでは、流量の正確な制御を提供できない場合があることである。更に、特定の従来のクランプは、経時的にドリフトする場合があり、所望する流量を維持できない場合がある。不正確且つ/又は不確実な医療用流体の送達は、治療に支障を来す恐れがあるため、従来のクランプの使用が望ましい。
【0014】
それゆえに、本開示に従って、正確且つ確実な流量制御を可能とする本明細書に記載されるようなバルブ本体を提供することが有利である。開示されたバルブ本体は、正確且つ確実な流量制御を可能とするニードルバルブ組立体を提供する。
【0015】
ここで、正確且つ確実な流量制御を可能とするバルブ本体の実例を記載する。
【0016】
図1は、本開示の様々な態様による滴下チャンバ100の斜視図である。示された実例では、滴下チャンバ100は、そこを通る医療用流体の流量の視覚的指標を提供する。有利には、臨床医は、滴下チャンバ100によって提供される視覚的指標に基づき、医療用流体の流量を監視し調節することができる。
【0017】
動作中、医療用流体は、チャンバ本体102によって確定されるチャンバ容積部を通って、滴下する又は流れることができる。図示されたように、医療用流体は、チャンバ本体102内に確定される入口チューブ106を通ってチャンバ本体102に入ることができる。流体の流れは、出口120を通ってチャンバ本体102から出ることができる。流体はチャンバ本体102を通過するため、臨床医は、視覚的指標として滴下チャンバ100を利用し、そこを通る医療用流体の滴下又は流れを観察することができる。認識できるように、チャンバ本体102は、透明又は半透明とすることができる。
【0018】
いくつかの実施例では、チャンバ本体102は、動作中にチャンバ容積部と周囲環境との間の圧力差を均等化させるためのエアベント108を含むことができる。いくつかの実施例では、IVシステムをプライミングするためにチャンバ本体102を圧迫又は圧縮し、医療用流体を吸い込むことが可能となるように、チャンバ本体102は弾性材料から形成され得る。
【0019】
任意選択で、チャンバ本体102は、IV容器の膜など、膜を突き刺すためのスパイク104を含むことができる。いくつかの実施例では、入口チューブ106は、チャンバ本体102から延在するスパイク104を通って形成され得る。
【0020】
図2は、本開示の様々な態様による図1の滴下チャンバ100の断面図である。図3は、本開示の様々な態様による図1の滴下チャンバ100の部分断面図である。図1から3を参照すると、滴下チャンバ100は、そこを通過する医療用流体の流量を制御することもできる。本明細書に記載されるように、滴下チャンバ100は、医療用流体の流量を正確且つ確実に制御するためにニードルバルブ組立体を利用することができる。
【0021】
示された実例では、滴下チャンバ100のバルブ本体110は、レシーバ又はチャンバ本体カップリング112にてチャンバ本体102に連結される。図示されたように、バルブ本体110は、チャンバ本体102の下端に連結され、チャンバ本体102のチャンバ容積部からの流体の流れがバルブ本体110に入ることを可能にする。認識できるように、バルブ本体110は、例えば、チャンバ本体102に対する入口として、又は、チャンバ本体102に対する出口としてなど、チャンバ本体102に対して様々な構成で配置され得る。
【0022】
いくつかの実施例では、チャンバ本体102からの医療用流体は、バルブ入口114にてバルブ本体110に入る。有利には、バルブ本体110及びそのニードルバルブ組立体は、バルブ入口114からバルブ出口120への流体の流れを制御する。
【0023】
示された実例では、ニードルバルブ組立体は、固定ニードルバルブ面と、可動ニードルバルブ面とによって形成される。動作中、可動ニードルバルブ面は、バルブ入口114とバルブ出口120との間の流路の断面積を調節し、そこを通る流体の流量を制御するために、固定ニードルバルブ面に対して動かされ得る。従って、動作中、可動ニードルバルブ面は、バルブ本体110を通る流量を増加させるために固定ニードルバルブ面から離間され得、又は、可動ニードルバルブ面は、流量を減少させるために固定ニードルバルブ面に近づけられ得る。いくつかの実施例では、ニードルバルブ面は、入れ子式の円錐形状面又は円錐台形状面とすることができる。
【0024】
例えば、ニードルバルブ組立体は、バルブ本体110とノブ組立体130との間に形成され得る。従って、動作中、バルブ本体110及びノブ組立体130は、バルブ入口114とバルブ出口120との間の流れを制御することができる。図示された実施例では、バルブ本体110は、固定ニードルバルブ面116を確定することができる。固定ニードルバルブ面116は、ノブ組立体130の可動ニードルバルブ面136を受けることができる。ノブ組立体130を軸方向に動かすことにより、固定ニードルバルブ面116と可動ニードルバルブ面136との間に確定される流路の断面積が調節され、バルブ入口114とバルブ出口120との間の流量を制御することができる。そのため、動作中、チャンバ本体102からの流体の流れは、バルブ入口114に入り、固定ニードルバルブ面116と可動ニードルバルブ面136との間に確定される流路を通って流れ、バルブ出口120を通って滴下チャンバ100から出ることができる。
【0025】
認識できるように、ノブ組立体130は、バルブ入口114とバルブ出口120との間の流量を調節するために、バルブ本体110に対して動かされ得る。いくつかの実施例では、滴下チャンバ100の流量の微調整を可能とするために、ノブ組立体130は、バルブ本体110と螺合することができる。従って、ノブ132を回転させることにより、ノブ組立体130の可動ニードルバルブ面136は、バルブ本体110の固定ニードルバルブ面116に対して動くことができる。いくつかの実施例では、ノブ組立体130のねじ山部分134は、バルブ本体110のねじ山部分118と螺合することができる。
【0026】
いくつかの実施例では、ノブ組立体130は、ノブ組立体130とバルブ本体110との間の螺合を解除する、又は、螺合に打ち勝つことにより軸方向に作動され得、滴下チャンバ100の流量を大まか又は迅速に調節することを可能にする。
【0027】
図4は、本開示の様々な態様による滴下チャンバ200の斜視図である。認識できるように、滴下チャンバ200は、滴下チャンバ100と同様の要素を含むことができる。従って、同様の要素は、同様の参照番号で参照され得る。示された実例では、バルブ本体210は、チャンバ本体202の上端に配置され得る。従って、医療用流体は、バルブ本体210を通ってチャンバ本体202に入ることができ、チャンバ出口205を通ってチャンバ本体202から出ることができる。認識できるように、バルブ本体210は、チャンバ本体202を通る医療用流体の流量を制御することができる。
【0028】
図5は、本開示の様々な態様による図4の滴下チャンバ200の部分断面図である。図4及び5を参照すると、バルブ本体210は、レシーバ又はチャンバ本体カップリング212にて、チャンバ本体202の上部に連結される。認識できるように、医療用流体は、バルブ入口214を通ってバルブ本体210に入り、バルブ出口220を通ってチャンバ本体202の中に排出される。
【0029】
図6は、本開示の様々な態様による滴下チャンバ300の斜視図である。認識できるように、滴下チャンバ300は、滴下チャンバ200と同様の要素を含むことができる。従って、同様の要素は、同様の参照番号で参照され得る。いくつかの実施例では、チャンバ本体302は、複数のリブで補強され得る。
【0030】
図7は、本開示の様々な態様による滴下チャンバ400の斜視図である。図8は、本開示の様々な態様による図7の滴下チャンバ400の断面図である。図9は、本開示の様々な態様による図7の滴下チャンバ400の部分断面図である。
【0031】
図7から9を参照すると、滴下チャンバ400は、滴下チャンバ100と同様の要素を含むことができる。従って、同様の要素は、同様の参照番号で参照され得る。示された実例では、滴下チャンバ400は、チャンバ本体402と軸方向に整列する、ノブ組立体432を含むことができる。いくつかの応用例では、軸方向に整列するノブ組立体432は、様々なチュービングの構成に対応することができる。
【0032】
示された実例では、バルブ本体410及びノブ組立体430は、チャンバ本体402に連結される。いくつかの実施例では、ノブ組立体430は、ノブ組立体430内に確定されるレシーバ又はチャンバ本体カップリング412にて、チャンバ本体402に連結される。図示されたように、バルブ本体410及びノブ組立体430は、チャンバ本体402の下端に連結され得、チャンバ本体402からの流体の流れがバルブ本体410に入ることを可能にする。
【0033】
示された実例では、バルブ本体410とチャンバ本体402との間に確定されるニードルバルブ組立体は、チャンバ本体402のチャンバ容積部からバルブ入口414の中への流体の流れ、そしてバルブ出口420を通る流体の流れを制御する。
【0034】
示された実例では、ニードルバルブ組立体は、チャンバ本体402とバルブ本体410との間に形成され得、チャンバ容積部とバルブ入口414との間の流れを制御する。図示された実施例では、バルブ本体410は、固定ニードルバルブ面416を確定することができる。固定ニードルバルブ面416は、チャンバ本体402の可動ニードルバルブ面436を受けることができる。チャンバ本体402をバルブ本体410に対して軸方向に動かすことにより、固定ニードルバルブ面416と可動ニードルバルブ面436との間に確定される流路の断面積が調節され、チャンバ容積部とバルブ入口114との間の流量を制御することができる。そのため、動作中、チャンバ本体402からの流体の流れは、固定ニードルバルブ面416と可動ニードルバルブ面436との間に確定される流路を通って流れ、バルブ入口414に入り、バルブ出口420を通って滴下チャンバ400から出る。
【0035】
認識できるように、チャンバ本体402は、チャンバ容積部とバルブ入口414との間の流量を調節するために、バルブ本体410に対して動かされ得る。いくつかの実施例では、バルブ本体410に対するチャンバ本体402の軸方向の位置の微調整を可能にし、それにより、滴下チャンバ400の流量を制御するために、ノブ組立体430は、チャンバ本体402と螺合する。従って、ノブ432を回転させることにより、チャンバ本体402の可動ニードルバルブ面436は、バルブ本体410の固定ニードルバルブ面416に対して動くことができる。いくつかの実施例では、ノブ組立体430のねじ山部分434は、チャンバ本体402のねじ山部分418と螺合することができる。
【0036】
図10は、本開示の様々な態様による滴下チャンバ500の斜視図である。図11は、本開示の様々な態様による図10の滴下チャンバ500の断面図である。図12は、本開示の様々な態様による図10の滴下チャンバ500の部分断面図である。認識できるように、滴下チャンバ500は、滴下チャンバ400と同様の要素を含むことができる。従って、同様の要素は、同様の参照番号で参照され得る。
【0037】
示された実例では、バルブ本体510及びノブ組立体530は、チャンバ本体502の上端に配置され得る。従って、医療用流体は、バルブ本体510を通ってチャンバ本体502に入ることができ、チャンバ出口505を通ってチャンバ本体502から出ることができる。認識できるように、バルブ本体510は、チャンバ本体502を通る医療用流体の流量を制御することができる。
【0038】
いくつかの実施例では、バルブ本体510及びノブ組立体530は、ノブ組立体530内に確定されるレシーバ又はチャンバ本体カップリング512にて、チャンバ本体502の上部に連結される。認識できるように、医療用流体は、バルブ入口514を通ってノブ組立体530に入り、バルブ出口520を通ってチャンバ本体502の中に排出される。有利には、バルブ本体510及びノブ組立体530は、バルブ入口514からバルブ出口520への、そして、チャンバ本体502の中への流体の流れを協働して制御する。
【0039】
いくつかの実施例では、ニードルバルブ組立体は、バルブ本体510とノブ組立体530との間に形成され得る。任意選択で、ニードルバルブ入口515は、バルブ入口514からの流体の流れを、バルブ本体510とノブ組立体530との間に形成されるニードルバルブ組立体の中へ導くことができる。従って、動作中、バルブ本体510及びノブ組立体530は、バルブ入口514とバルブ出口520との間の流れを制御することができる。図示された実施例では、バルブ本体510は、固定ニードルバルブ面516を確定することができる。固定ニードルバルブ面516は、ノブ組立体530の可動ニードルバルブ面536を受けることができる。ノブ組立体530を軸方向に動かすことにより、固定ニードルバルブ面516と可動ニードルバルブ面536との間に確定される流路の断面積が調節され、バルブ入口514とバルブ出口520との間の流量を制御することができる。そのため、動作中、流体の流れは、バルブ入口514に入り、ニードルバルブ入口515を通り、固定ニードルバルブ面516と可動ニードルバルブ面536との間に確定される流路を通って流れ、バルブ出口520を通ってチャンバ本体502に排出され得る。
【0040】
認識できるように、ノブ組立体530は、バルブ入口514とバルブ出口520との間の流量を調節するために、バルブ本体510に対して動かされ得る。いくつかの実施例では、滴下チャンバ500の流量の微調整を可能とするために、ノブ組立体530は、バルブ本体510と螺合することができる。従って、ノブ532を回転させることにより、ノブ組立体530の可動ニードルバルブ面536は、バルブ本体510の固定ニードルバルブ面516に対して動くことができる。いくつかの実施例では、ノブ組立体530のねじ山部分534は、バルブ本体510のねじ山部分518と螺合することができる。
【0041】
本開示は、本明細書に記載された様々な態様を任意の当業者が実施することを可能にするために提供される。本開示は、主題技術の様々な実例を提供し、主題技術は、これらの実例に限定されるものではない。これらの態様に対する様々な修正が当業者に容易に明らかとなり、本明細書に定義される一般原理は、他の態様にも適用され得る。
【0042】
単数形の要素への言及は、特にそのように記載のない限り、「1つ及び1つだけ」を意味することが意図されるものではなく、むしろ、「1つ又は複数」を意味することが意図される。特に記載のない限り、「いくつかの」という用語は、「1つ又は複数」であることを意味する。男性形の代名詞(例えば、彼の)は、女性形及び中性形(例えば、彼女の及びその)を含み、その逆も同様である。表題及び副題がある場合、便宜上使用されるにすぎず、本発明を限定するものではない。
【0043】
「例示的」という語は、「実例又は例証としての役割を果たす」ことを意味するために本明細書で使用される。本明細書で「例示的」と記載されるいかなる態様又は設計も、他の態様又は設計より好ましい又は有利であると、必ずしも解釈されるべきではない。1つの態様において、本明細書に記載される様々な代替的な構成及び動作は、少なくとも均等物であるとみなされ得る。
【0044】
「態様」などの語句は、そのような態様が主題技術に不可欠であること、又は、そのような態様が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。一態様に関する開示は、全ての構成、或いは1つ又は複数の構成に適用され得る。一態様は、1つ又は複数の実例を提供することができる。一態様などの語句は、1つ又は複数の態様を指すことができ、その逆も同様である。「実施例」などの語句は、そのような実施例が主題技術に不可欠であること、又は、そのような実施例が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。一実施例に関する開示は、全ての実施例、或いは1つ又は複数の実施例に適用され得る。一実施例は、1つ又は複数の実例を提供することができる。一実施例などの語句は、1つ又は複数の実施例を指すことができ、その逆も同様である。「構成」などの語句は、そのような構成が主題技術に不可欠であること、又は、そのような構成が主題技術の全ての構成に適用されることを意味しない。一構成に関する開示は、全ての構成、或いは1つ又は複数の構成に適用され得る。一構成は、1つ又は複数の実例を提供することができる。一構成などの語句は、1つ又は複数の構成を指すことができ、その逆も同様である。
【0045】
1つの態様において、記載のない限り、以下の請求項を含む、本明細書で述べられた全ての測定値、値、定格、位置、規模、大きさ、及びその他の仕様は、およそのものであり、厳密なものではない。1つの態様において、それらは、それらが関連する機能、及び、それらが属する技術分野において慣例であるものと一致する、合理的な範囲を有することが意図される。
【0046】
1つの態様において、「連結」などの用語は、直接連結されていることを指すことができる。別の態様において、「連結」などの用語は、非直接的に連結されていることを指すことができる。
【0047】
「上」、「底」、「前」、「後」などの用語が本開示で使用される場合、一般重力の座標系ではなく、任意の座標系を指すと理解されたい。よって、上面、底面、前面、後面は、重力の座標系で上方、下方、斜め、又は水平に延在することができる。
【0048】
様々な品目が、全て主題技術の範囲から逸脱することなく異なるように配置され得る(例えば、異なる順序で、又は、異なる方法で仕切られて配置されるなど)。当業者に既知であり、又は後で既知となる本開示にわたって記載される様々な態様の要素に対する全ての構造的、及び機能的な均等物は、本明細書に参照により明示的に組み込まれ、請求項によって包含されることが意図される。更に、本明細書での開示は、そのような開示が請求項に明確に記載されているかどうかにかかわらず、公共に供されることを意図していない。要素が「するための手段(means for)」という語句を使用して明示的に記載されるか、又は、方法の請求項の場合に、要素が「するための工程(step for)」という語句を使用して記載されるかしない限りは、請求項のいずれの要素も、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されない。その上、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語が使用される限りにおいて、そのような用語は、「備える(comprise)」が請求項の中の移行句として用いられるときに解釈されるように、「備える」という用語と同様の様式で包括的であることが意図される。
【0049】
本開示の発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明、及び要約は、本開示に組み込まれ、制限的な説明としてではなく、本開示の例証的な実例として提供される。これらが請求項の範囲又は意味を限定するように使用されることとはならないという理解と共に、本開示は提示される。加えて、発明を実施するための形態では、説明によって例証的な実例が提供され、本開示を合理化することを目的として、様々な特徴が様々な実施例において共にグループ化されていることが理解されよう。この開示方法は、特許請求された主題が、各請求項に明示的に記載されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を表していると解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求項が表すように、本発明の主題は、単一の開示された構成又は動作の全ての特徴よりも少ないものにある。以下の請求項は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、別個に特許請求される主題として独立している。
【0050】
請求項は、本明細書に記載される態様に限定されることを意図しているのではなく、請求項の文言と一致する全範囲が与えられ、全ての法的均等物を包含するものである。それにもかかわらず、請求項のいずれも、米国特許法第101条、第102条、又は第103条の要件を満たすことができない主題を包含することを意図しておらず、又、それらは、そのように解釈されるべきではない。
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【国際調査報告】