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特表2022-553948集積回路メモリにおける読み出しスパイク軽減
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】集積回路メモリにおける読み出しスパイク軽減
(51)【国際特許分類】
   G11C 13/00 20060101AFI20221220BHJP
【FI】
G11C13/00 400F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523552
(86)(22)【出願日】2020-10-14
(85)【翻訳文提出日】2022-06-16
(86)【国際出願番号】 US2020055565
(87)【国際公開番号】W WO2021080830
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】16/660,569
(32)【優先日】2019-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ハマダ ジョセフィン ティウ
(72)【発明者】
【氏名】サーディク ケネス リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ヤン リンミン
(72)【発明者】
【氏名】クイ ミンドン
(57)【要約】
集積回路メモリデバイスは、第1のワイヤと、第2のワイヤと、第1のワイヤと第2のワイヤとの間に接続されたメモリセルと、第1のワイヤに接続された第1の電圧ドライバと、第2のワイヤに接続された第2の電圧ドライバと、を有する。メモリセルを読み出す動作の間、第2の電圧ドライバは、第1の電圧ドライバが第1のワイヤ上で印加された電圧をランプアップ及び保持することを開始した後、第2のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを開始するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路メモリデバイスであって、
第1のワイヤと、
第2のワイヤと、
前記第1のワイヤと前記第2のワイヤとの間に接続されたメモリセルと、
前記第1のワイヤに接続された第1の電圧ドライバと、
前記第2のワイヤに接続された第2の電圧ドライバと、を備え、
前記メモリセルを読み出す動作の間、前記第2の電圧ドライバは、前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを開始した後、前記第2のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを開始するように構成される、
前記集積回路メモリデバイス。
【請求項2】
前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧は正であり、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧は負である、請求項1に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項3】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを開始してからの予め定められた周期の後、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを開始するように構成される、請求項2に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項4】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを完了した後、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを開始するように構成される、請求項2に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項5】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧を、予め定められた電圧を上回るまでランプアップした後、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを開始するように構成される、請求項2に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項6】
前記メモリセルを包含したクロスポイントメモリを備えた、請求項2に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項7】
前記第1のワイヤ及び前記第2のワイヤは、ビットライン及びワードラインの異なる1つであり、前記第1のワイヤ及び前記第2のワイヤは、集積回路ダイの2つの層内で垂直方向に広がる、請求項6に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項8】
前記メモリセルは、選択デバイスを含む、請求項7に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項9】
前記メモリデバイスは、相変化メモリデバイスを有さない、請求項8に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項10】
前記メモリデバイスは、反対極性を有するパルスを印加することを介してデータを記憶するようプログラム可能である、請求項9に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項11】
前記メモリセルを読み出す前記動作の間、前記電圧ドライバは、予め定められ、固定された極性に従って前記電圧を駆動する、請求項10に記載の集積回路メモリデバイス。
【請求項12】
集積回路メモリデバイス内で第1のワイヤに接続された第1の電圧ドライバによって、前記第1のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることであって、前記集積回路メモリデバイス内のメモリセルは、前記第1のワイヤと第2のワイヤとの間に接続され、第2の電圧ドライバは、前記第2のワイヤに接続される、前記ランプアップすることと、
前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを開始した後、前記第2の電圧ドライバによって、前記第2のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを開始することと、
を備えた、方法。
【請求項13】
前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で前記電圧をランプアップすることを開始することと、前記第2の電圧ドライバが前記第2のワイヤ上で前記電圧をランプアップすることを開始することとの間の時間差は、予め定められた時間間隔である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧が2Vを上回るまで、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを遅延させる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧が実質的に一定になるまで、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを遅延させる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の電圧及び前記第2の電圧は、正及び負の異なる1つである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
コントローラと、
集積回路ダイの第1の層内に配置された並列ワイヤの第1のセットと、
前記集積回路ダイの第2の層内に配置された並列ワイヤの第2のセットと、
並列ワイヤの前記第1のセットのそれぞれに接続された電圧ドライバの第1のセットと、
並列ワイヤの前記第2のセットのそれぞれに接続された電圧ドライバの第2のセットと、
前記第1の層と前記第2の層との間で形成されたメモリセルのアレイであって、各々のそれぞれのメモリセルは、前記第1の層内の第1のワイヤ及び前記第2の層内の第2のワイヤのクロスポイントにある、前記メモリセルのアレイと、を備え、
前記それぞれのメモリセルを読み出す動作の間、第2の電圧ドライバは、第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを開始した後まで、前記第2のワイヤ上で印加された電圧をランプアップすることを遅延させる、
メモリデバイス。
【請求項18】
前記第2の電圧ドライバは、前記第1の電圧ドライバが前記第1のワイヤ上で印加された前記電圧を1.5Vを上回るまでランプアップした後まで、前記第2のワイヤ上で印加された前記電圧をランプアップすることを遅延させる、請求項17に記載のメモリデバイス。
【請求項19】
前記それぞれのメモリセルは、選択デバイスを有する、請求項18に記載のメモリデバイス。
【請求項20】
前記それぞれのメモリセルは、相変化メモリデバイスを有さない、請求項18に記載のメモリデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本出願は、その開示全体が本明細書で以下に組み込まれる、2019年10月22日に出願され、「READ SPIKE MITIGATION IN INTEGRATED CIRCUIT MEMORY」と題する米国特許出願第16/660,569号に対する優先権を主張する。
【0002】
本明細書で開示される少なくともいくつかの実施形態は概して、メモリセルに電圧を印加する電圧ドライバに関し、より詳細には、それに限定されないが、読み出し動作の間のメモリセルにおける読み出しディスターブを低減させる電圧ドライバの動作に関する。
【背景技術】
【0003】
メモリ集積回路は、半導体材料の集積回路ダイ上で形成されたメモリセルの1つ以上のアレイを有することがある。メモリセルは、データを記憶するために個々に使用することができ、またはその上で動作することができるメモリの最小の単位である。概して、メモリセルは、データの1以上のビットを記憶することができる。
【0004】
ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、相変化メモリ(PCM)、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)、否定論理和(NOR)フラッシュメモリ、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリなど、メモリ集積回路に対して異なるタイプのメモリセルが開発されてきた。
【0005】
一部の集積回路メモリセルは、揮発性であり、セルに記憶されたデータを維持するために電力を必要とする。揮発性メモリの例は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及びスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)を含む。
【0006】
一部の集積回路メモリセルは、不揮発性であり、電力供給されていないときでさえ、記憶されたデータを保持することができる。不揮発性メモリの例は、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、及び電子的に消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)などを含む。フラッシュメモリは、否定論理積(NAND)タイプフラッシュメモリまたは否定論理和(NOR)タイプフラッシュメモリを含む。NANDメモリセルは、NAND論理ゲートに基づいており、NORメモリセルは、NOR論理ゲートに基づいている。
【0007】
クロスポイントメモリ(例えば、3D XPointメモリ)は、不揮発性メモリセルのアレイを使用する。クロスポイントメモリ内のメモリセルは、トランジスタレスである。そのようなメモリセルの各々は、集積回路内で列として共に積層された相変化メモリデバイス及び選択デバイスを有することができる。そのような列のメモリセルは、相互に垂直である方向に広がる(run)ワイヤの2つの層を介して集積回路内で接続される。2つの層の1つは、メモリセルの上にあり、他の層は、メモリ素子列の下にある。よって、2つの層の各々の上の1つのワイヤのクロスポイントにおいて各々のメモリセルを個々に選択することができる。クロスポイントメモリデバイスは、高速且つ不揮発性であり、処理及び記憶のための統一されたメモリプールとして使用されることがある。
【0008】
不揮発性集積回路メモリセルは、プログラム/書き込み動作の間に、メモリセルに1つの電圧または電圧のパターンを印加することによって、データを記憶するようプログラムされることがある。プログラム/書き込み動作は、メモリセルにプログラム/記憶されるデータに対応する状態にメモリセルを設定する。メモリセルに記憶されたデータは、メモリセルの状態を検査することによって、読み出し動作において取り出されることがある。読み出し動作は、電圧を印加することによってメモリセルの状態を判定し、予め定義された状態に対応する電圧においてメモリセルが導電性になるかどうかを判定する。
【0009】
集積回路内のメモリセルを読み出すよう印加された電圧(複数可)は、集積回路内のメモリセル及び/または近くのメモリセルの状態をディスターブすることがある。読み出しディスターブ効果は、近くのメモリセルからデータを取り出す際に誤りを引き起こすことがある。
【0010】
添付図面の図において例として且つ限定ではなく、実施形態が例示され、添付図面では、同様の参照符号は、類似の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】いくつかの実施形態に従った、読み出しディスターブを低減させるためにメモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させる技術を示す。
図2】1つの実施形態に従った、メモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させることと関連付けられた電圧波形及び電流波形の効果を例示する。
図3】1つの実施形態に従った、メモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させることと関連付けられた電圧波形及び電流波形の効果を例示する。
図4】1つの実施形態に従った、メモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させることと関連付けられた電圧波形及び電流波形の効果を例示する。
図5】1つの実施形態に従った、読み出しディスターブを低減させるための電圧動作を実装するようドライバにより構成されたメモリデバイスを示す。
図6】1つの実施形態に従った、ディスターブを低減させるための電圧動作を実装するよう構成されたビットラインドライバ及びワードラインドライバを有するメモリセルを示す。
図7】1つの実施形態に従った、メモリセル上で読み出し電圧を印加する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書で開示される少なくともいくつかの実施形態は、不揮発性集積回路メモリにおいて読み出しディスターブを低減させるためのシステム、方法、及び装置を提供する。
【0013】
いくつかの実装態様では、クロスポイントメモリは、選択デバイスを有するが相変化メモリを有さないメモリセルを使用することができる。例えば、メモリセルは、可変閾値能力を有する合金の単一の部分であってもよい。そのようなセルの読み出し/書き込み動作は、選択デバイス、及び列として共に積層された相変化メモリデバイスを有するメモリセルに対する読み出し/書き込み動作と同様の方式において、セルを閾値処理すると共に、閾値下バイアスにおいて他のセルを禁止することに基づいていてもよい。
【0014】
選択デバイスを有するが相変化メモリデバイスを有さないそのようなメモリセルは、閾値電圧ウインドウを有するよう、クロスポイントメモリにおいてプログラムされてもよい。閾値電圧ウインドウは、選択デバイスに反対極性を有するプログラミングパルスを印加することによって作成されてもよい。例えば、選択デバイスは、選択デバイスの2つの側の間の正電圧差を有し、代わりに、選択デバイスの同一の2つの側の間の負電圧差を有するようにバイアスされてもよい。正電圧差が正極性において考慮されるとき、負電圧差は、正極性とは反対である負極性において考慮される。所与の/固定された極性により読み出しが実行されてもよい。プログラムされるとき、メモリセルは、閾値(リセットされたセルよりも低い)を有し、その結果、読み出し動作の間、読み出し電圧は、リセットセルが非導電性のままである間、プログラムされたセルを導電性にさせる。
【0015】
セルが導電性であるか否かを判定するよう時間周期内にリセットセル上で印加された電圧ストレスは、リセットセルの電圧閾値を低減させることがある。複数回の読み出し動作の後に電圧閾値が十分に低減するとき、セルは、読み出し動作の間に導電性になることがあり、それは、セルの状態の不正確な読み出しにつながることがある。
【0016】
電圧ストレスによって引き起こされる読み出しディスターブを低減させるために、メモリセルの1つの側上で印加された電圧のランプアップを、メモリのもう一方の側上で印加された電圧のランプアップに続く期間の間に遅延させることができる。例えば、ワードライン上で印加された電圧のランプアップの前に、ビットラインに対する電圧ドライバは、ビットライン上で印加された電圧をランプアップしてもよい。次いで、ビットラインに対する電圧ドライバは、ビットライン上で電圧を保持すると共に、ワードラインに対する電圧ドライバは、選択のためにワードライン上で電圧をランプアップする。ワードライン上の電圧のランプアップの遅延及びメモリセルの2つの側上の電圧の直列ランプアップは、電圧ストレスを低減させることができ、よって、読み出しディスターブを低減させることができる。
【0017】
図1は、いくつかの実施形態に従った、読み出しディスターブを低減させるためにメモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させる技術を示す。
【0018】
メモリセルの2つの側にそれぞれ電圧を印加するよう、クロスポイントメモリにおいて2つの電圧ドライバが構成されてもよい。例えば、正電圧ドライバは、メモリセルの1つの側に正電圧を印加してもよく、負電圧ドライバは、メモリセルのもう一方の側に負電圧を印加してもよい。
【0019】
正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方がメモリセルの2つの側に正電圧及び負電圧を印加するよう同調(turn on)されるときにメモリセルがアドレス指定される。正電圧ドライバ及び負電圧ドライバのうちの少なくとも1つがその電圧をランプアップしないとき、メモリセルは読み出しのためにアドレス指定されない。
【0020】
図1は、正電圧ドライバが時間T1(101)において同調された後に負電圧ドライバが時間T2(103)において同調され、その結果、負電圧ドライバ及び正電圧ドライバが同時に同調されない構成を例示する。T1(101)とT2(103)との間の遅延は、メモリセルの状態を読み出す動作の間のメモリセル上で印加された電圧ストレスの低減を可能にする。
【0021】
図1では、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方がT2(103)の後に同調されるとき、T3(105)とT4(107)との間の時間周期の間にメモリセルが導電性であるかどうかを判定するよう、電流センサが活性化されてもよい。メモリセルが導電性であるかどうかは、メモリセルの状態を明らかにする。
【0022】
図2図4は、1つの実施形態に従った、メモリセルの1つの側からの電圧のランプアップを遅延させることと関連付けられた電圧波形及び電流波形の効果を例示する。
【0023】
図2では、正電圧ドライバは、時間T1(101)において、予め定められた電圧(例えば、1V)からの波形(117)に従って、正電圧を駆動して上昇させることを開始する。時間周期の後、負電圧ドライバは、時間T2(103)において、波形(119)に従って、負電圧を駆動して上昇させることを開始する。波形(117及び119)は、メモリセルが高閾値電圧を有し、よって、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方が電圧振幅を駆動して上昇させるために活性であった後に非導電性のままであるシナリオを例示する。
【0024】
別のシナリオでは、正電圧ドライバは、時間T1(101)において、別の予め定められた電圧(例えば、0V)からの波形(113)に従って、正電圧を駆動して上昇させることを開始する。
【0025】
時間周期(例えば、時間T2に近い)の後、波形(113)は、より高い初期電圧(例えば、1V)から開始する波形(117)のレベルと類似したレベルに到達する。負電圧ドライバは、時間T2(103)において、波形(115)に従って、負電圧を駆動して上昇させることを開始する。波形(113及び115)は、メモリセルが低閾値電圧を有し、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方が電圧振幅を駆動して上昇させるために活性であった後に時間Ts(109)において導電性になるシナリオを例示する。波形(111)は、メモリセルを通過する電流を示す。メモリセルを通過する電流は、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバによって駆動された電圧(113及び115)を低減させる。
【0026】
対照的に、図3は、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバが時間T1(101)において正電圧及び負電圧を同時にランプアップすることを開始する電圧及び電流の波形を例示する。図3における波形(118及び120)は、メモリセルが高閾値電圧を有し、よって、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方が電圧振幅を駆動して上昇させるために活性であった後に非導電性のままであるシナリオに対して、図2における波形(117及び119)に対応する。
【0027】
図3の波形(114及び116)は、メモリセルが低閾値電圧を有し、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバの両方が電圧振幅を駆動して上昇させるために活性であった後に時間Ts(109)において導電性になるシナリオに対して、図2の波形(113及び115)に対応する。波形(112)は、メモリセルを通過する電流の波形(111)と類似した、メモリセルを通過する電流を例示する。メモリセルを通過する電流は、正電圧ドライバ及び負電圧ドライバによって駆動された電圧(114及び116)を低減させる。
【0028】
図4は、負電圧の遅延したランプアップの波形(111、113、115、117、及び119)と正電圧及び負電圧の両方の同時のランプアップの対応する波形(112、114、116、118、及び120)との間の比較を示す。
【0029】
波形(111、113、115、117、及び119)並びに対応する波形(112、114、116、118、及び120)は、或る時間の周期の後に実質的に同一であるが、電圧のランプアップの時間周期の間、及び低閾値電圧のメモリセルが導電性になる時間周期内に、波形において著しい差が存在する。高電圧閾値を有するメモリセルについて、正電圧曲線(117及び118)が実質的に同一であると共に、遅延したランプアップの負電圧曲線(119)は、ランプアップにおいて遅延がない負電圧曲線(120)よりも電圧ストレスを有さない。
【0030】
実験は、正電圧のランプアップの後まで負電圧のランプアップを遅延させることが、電圧ストレスにおける読み出しスパイクを低減させることができ、よって、読み出しディスターブを低減させることができることを示した。
【0031】
図5は、1つの実施形態に従った、読み出しディスターブを低減させるための電圧動作を実装するようドライバにより構成されたメモリデバイスを示す。
【0032】
図5では、メモリデバイスは、メモリセル(例えば、149)のアレイ(133)を含む。例えば、アレイ(133)内の典型的なメモリセル(例えば、149)は、選択デバイスを有してもよく、相変化メモリデバイスを有さず、メモリセル(149)は、反対極性を有するパルスを印加することを介してデータを記憶するようプログラム可能であり、メモリセル(149)を読み出す動作の間、予め定められ、固定された極性の電圧は、メモリセル(149)上で印加される。
【0033】
図5のメモリデバイスは、アレイ(133)内の個々のメモリセル(例えば、149)にアクセスするよう、ビットラインドライバ(137)及びワードラインドライバ(135)を動作させるコントローラ(131)を含む。
【0034】
ビットラインドライバ(137)及び/またはワードラインドライバ(135)は、メモリセル(例えば、149)に印可されたその電圧をランプアップすることにおいて遅延した動作を含んでもよい。
【0035】
例えば、アレイ(133)内の各々のメモリセル(例えば、149)は、図6に例示されるように、ビットラインドライバ及びワードラインドライバのペアによって駆動された電圧を介してアクセスされてもよい。
【0036】
図6は、1つの実施形態に従った、ディスターブを低減させるための電圧動作を実装するように構成されたビットラインドライバ(147)及びワードラインドライバ(145)を有するメモリセル(149)を示す。
【0037】
例えば、ビットラインドライバ(147)は、ビットラインワイヤ(141)上で、アレイ(133)内のメモリセルの行に印加された第1の電圧を駆動し、ワードラインドライバ(145)は、ワードラインワイヤ(143)上で、アレイ(133)内のメモリセルの列に印加された第2の電圧を駆動する。メモリセルアレイ(133)の行及び列内のメモリセル(149)は、ビットラインドライバ(147)によって駆動された第1の電圧とワードラインドライバ(145)によって駆動された第2の電圧との間の電圧差の影響を受ける。第1の電圧が第2の電圧よりも高いとき、メモリセル(149)は、1つの電圧極性(例えば、正極性)の影響を受け、第1の電圧が第2の電圧よりも低いとき、メモリセル(149)は、反対の電圧極性(例えば、負極性)の影響を受ける。
【0038】
ビットラインドライバ(147)及びワードラインドライバ(145)のうちの1つは、読み出しディスターブを低減させるために、もう一方に対して遅延したランプアップ動作を含んでもよい。例えば、ビットラインドライバ(147)は、ワードラインドライバ(145)がその電圧をランプアップした後まで、その電圧をランプアップすることを遅延させてもよい。代わりに、ワードラインドライバ(145)は、ビットラインドライバ(147)がその電圧をランプアップした後まで、その電圧をランプアップすることを遅延させてもよい。
【0039】
読み出し動作の間、ビットラインドライバ(147)及びワードラインドライバ(145)の両方は、反対の符号だけ振幅を増大させる電圧を駆動してもよい。
【0040】
例えば、正極性の動作では、ビットラインドライバ(147)は、メモリセル(149)を読み出すために、増大する振幅により正電圧を駆動するように構成されてもよく、ワードラインドライバ(145)は、メモリセル(149)を読み出すために、増大する振幅により負電圧を駆動するように構成されてもよい。ビットラインドライバ(147)によって駆動された電圧とワードラインドライバ(145)によって駆動された電圧との間の差は、メモリセル(149)上で印加された電圧に対応する。ワードラインドライバ(145)は、読み出しディスターブを低減させるために、ビットラインドライバ(147)がその電圧をランプアップした後まで、その電圧をランプアップすることを遅延させてもよい。
【0041】
例えば、負極性の動作では、ビットラインドライバ(147)は、メモリセル(149)を読み出すために、増大する振幅により負電圧を駆動するように構成されてもよく、ワードラインドライバ(145)は、メモリセル(149)を読み出すために、増大する振幅により正電圧を駆動するように構成されてもよい。ビットラインドライバ(147)によって駆動された電圧とワードラインドライバ(145)によって駆動された電圧と間の差は、メモリセル(149)上で印加された電圧に対応する。ビットラインドライバ(147)は、読み出しディスターブを低減させるために、ワードラインドライバ(145)がその電圧をランプアップした後まで、その電圧をランプアップすることを遅延させてもよい。
【0042】
ビットラインドライバ(147)、ワードラインドライバ(145)、またはその両方がそれらの電圧をランプアップしないとき、メモリセル(149)は、その状態を読み出すためにアドレス指定されない。
【0043】
1つの方向に配列され、クロスポイントメモリの1つの層内に配置された並列ワイヤ(例えば、141)を駆動するために、ビットラインドライバ(137)が使用されてもよく、別の方向に配列され、クロスポイントメモリの別の層内に配置された並列ワイヤ(例えば、143)を駆動するために、ワードラインドライバ(135)が使用されてもよい。ビットラインドライバ(例えば、147)に接続されたワイヤ(例えば、141)及びワードラインドライバ(例えば、145)に接続されたワイヤ(例えば、143)は、直交方向に2つの層内で広がる。メモリセルアレイ(133)は、ワイヤの2つの層の間で挟まれ、アレイ(133)内のメモリセル(例えば、149)は、クロスポイントメモリの集積回路ダイ内の2つのワイヤ(例えば、141及び143)のクロスポイントにおいて形成される。
【0044】
図7は、1つの実施形態に従った、メモリセル上で読み出し電圧を印加する方法を示す。例えば、図7の方法は、図1図4に例示されるような方式において、メモリセルの1つの側上での電圧をランプアップすることの遅延した動作により図5のメモリデバイスにおいて実装されてもよい。
【0045】
ブロック161において、集積回路メモリデバイスは、第1のワイヤ(141)と第2のワイヤ(143)との間のメモリセル(149)に接続する。
【0046】
ブロック163において、集積回路メモリデバイスは、第1のワイヤ(141)に第1の電圧ドライバ(147)を接続する。
【0047】
ブロック165において、集積回路メモリデバイスは、第2のワイヤ(143)に第2の電圧ドライバ(145)を接続する。
【0048】
例えば、統合された回路メモリデバイスは、メモリセル(149)を包含したクロスポイントメモリを含んでもよい。メモリセル(149)は、選択デバイスを含んでもよいが、相変化メモリデバイスを含まず、メモリセル(149)は、反対極性を有するパルスを印加することを介してデータを記憶するようにプログラム可能である。メモリセル(149)を読み出す動作の間、第1の電圧ドライバ及び第2の電圧ドライバ(147及び145)は、予め定められ、固定された極性に従って第1のワイヤ及び第2のワイヤ(141及び143)上で電圧を駆動する。
【0049】
例えば、第1のワイヤ(141)及び第2のワイヤ(143)は、集積回路ダイの2つの層内で垂直方向に広がり、メモリセル(149)は、第1のワイヤ(141)及び第2のワイヤ(143)のクロスポイントにおいて2つの層の間の列として集積回路ダイ内で形成される。
【0050】
ブロック167において、第1の電圧ドライバ(147)は、第1のワイヤ(141)上で印加された電圧(113または117)をランプアップする。
【0051】
ブロック169において、第1の電圧ドライバ(147)が第1のワイヤ(143)上で印加された電圧(113または117)をランプアップすることを開始した後、第2の電圧ドライバ(145)は、第2のワイヤ(143)上で印加された電圧(115または119)をランプアップすることを開始する。
【0052】
例えば、第2の電圧ドライバ(145)は、第1の電圧ドライバが第1のワイヤ(141)上で印加された電圧(113または117)を、予め定められた電圧(例えば、1.5Vまたは2V)を上回るまでランプアップした(および、保持した)後まで、時間T2(103)において、第2のワイヤ(143)上で印加された電圧(115または119)をランプアップすることを遅延させる。
【0053】
例えば、第2の電圧ドライバ(145)は、時間T2(103)までその電圧ランプアップ動作を遅延させてもよく、その結果、第1の電圧ドライバ(147)が時間T1(101)において第1のワイヤ(141)上で電圧をランプアップすることを開始することと、第2の電圧ドライバ(145)が時間T2(103)において第2のワイヤ(143)上で電圧をランプアップすることを開始することとの間の時間差は、予め定められた時間間隔T2-T1に到達する。
【0054】
例えば、第2の電圧ドライバ(145)は、第1の電圧ドライバ(147)がその電圧ランプアップ動作を完了した後、時間T2(103)までその電圧ランプアップ動作を遅延させてもよく、その結果、図2において時間T2(103)に近づく波形(113及び117)のセグメントにおいて例示されるように、第1のワイヤ(141)上で印加された電圧(113及び117)は、実質的に一定である。
【0055】
例えば、第1の電圧(113及び117)並びに第2の電圧(115及び119)のうちの1つは正であり、もう一方が負である。ランプアップ動作の間、第1の電圧及び第2の電圧の振幅が増大し、第1のワイヤ及び第2のワイヤ(141及び143)にわたってメモリセル(149)上で印加された電圧差も増大する。
【0056】
本開示は、上記説明された方法を実行するデータ処理システムを含む、それらの方法を実行する方法及び装置、並びにデータ処理システム上で実行されるとき、システムにそれらの方法を実行させる命令を包含したコンピュータ可読媒体を含む。
【0057】
図5のメモリデバイスは、データ処理システムにおいて使用されてもよい。
【0058】
典型的なデータ処理システムは、マイクロプロセッサ(複数可)及びメモリを相互接続するインターコネクト(例えば、バス及びシステムコアロジック)を含んでもよい。マイクロプロセッサは典型的には、キャッシュメモリに結合される。
【0059】
インターコネクトは、マイクロプロセッサ(複数可)及びメモリを共に相互接続し、また、I/Oコントローラ(複数可)を介して入力/出力(I/O)デバイス(複数可)にそれらを相互接続する。I/Oデバイスは、ディスプレイデバイス、並びに/またはマウス、キーボード、モデム、ネットワークインタフェース、プリンタ、スキャナ、ビデオカメラ、及び本分野において既知の他のデバイスなどの周辺デバイスを含んでもよい。1つの実施形態では、データ処理システムがサーバシステムであるとき、プリンタ、スキャナ、マウス、及び/またはキーボードなどのI/Oデバイスの一部は任意選択である。
【0060】
インターコネクトは、様々なブリッジ、コントローラ、及び/またはアダプタを通じて相互に接続された1つ以上のバスを含んでもよい。1つの実施形態では、I/Oコントローラは、USB(ユニバーサルシリアルバス)周辺機器を制御するためのUSBアダプタ、及び/またはIEEE-1394周辺機器を制御するためのIEEE-1394バスアダプタを含む。
【0061】
メモリは、ROM(リードオンリメモリ)、揮発性RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びハードドライブ、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0062】
揮発性RAMは典型的には、メモリ内でデータをリフレッシュまたは維持するために持続的に電力を必要とする動的RAM(DRAM)として実装される。不揮発性メモリは典型的には、磁気ハードドライブ、磁気光学ドライブ、光学ドライブ(例えば、DVDRAM)、または電力がシステムから取り除かれた後でさえデータを維持する他のタイプのメモリシステムである。不揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリでもあってもよい。
【0063】
不揮発性メモリは、データ処理システム内の構成要素の残りに直接結合されたローカルデバイスであってもよい。モデムなどのネットワークインタフェースまたはイーサネットインタフェースを通じてデータ処理システムに結合されたネットワーク記憶装置などのシステムからリモートである不揮発性メモリも使用されてもよい。
【0064】
本開示では、一部の機能及び動作は、説明を単純化するために。ソフトウェアコードによって実行され、またはソフトウェアコードによって引き起こされるとして説明されてきた。しかしながら、マイクロプロセッサなどのプロセッサによるコード/命令の実行から機能が結果として生じることを指定するためにも、そのような表現が使用される。
【0065】
代わりに、または組み合わせで、ここで説明されるような機能及び動作は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などを使用して、ソフトウェア命令により、またはソフトウェア命令なしで、特殊目的回路を使用して実装されてもよい。ソフトウェア命令なしで、またはソフトウェア命令との組み合わせでハードワイヤード回路を使用して実施形態が実装されてもよい。よって、技術は、ハードウェア回路及びソフトウェアのいずれの特定の組み合わせにも限定されず、データ処理システムによって実行される命令についてのいずれの特定のソースにも限定されない。
【0066】
1つの実施形態が完全に機能するコンピュータ及びコンピュータシステムにおいて実装されてもよいと共に、様々な実施形態は、様々な形式にあるコンピューティング製品として頒布されることが可能であり、頒布に実際に影響を与えるために使用される特定のタイプのマシンまたはコンピュータ可読媒体に関わらず適用されることが可能である。
【0067】
開示される少なくとも一部の態様は、少なくとも部分的にソフトウェアにおいて具体化されてもよい。すなわち、技術は、ROM、揮発性RAM、不揮発性メモリ、キャッシュ、またはリモート記憶装置などのメモリに包含される命令の連続を実行する、マイクロプロセッサなどのそのプロセッサに応答して、コンピュータシステムまたは他のデータ処理システムにおいて実行されてもよい。
【0068】
実施形態を実装するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムもしくは特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュール、または「コンピュータプログラム」と称される命令の連続として実装されてもよい。コンピュータプログラムは典型的には、コンピュータ内の様々なメモリ及び記憶装置における様々な時間での1つ以上の命令セットを含み、1つ以上の命令セットは、コンピュータ内の1つ以上のプロセッサによって読み出され、及び実行されるとき、コンピュータに、様々な態様を伴う要素を必然的に実行するように動作を実行させる。
【0069】
データ処理システムによって実行されるとき、システムに様々な方法を実行させるソフトウェア及びデータを記憶するために機械可読媒体が使用されてもよい。実行可能ソフトウェア及びデータは、例えば、ROM、揮発性RAM、不揮発性メモリ、及び/またはキャッシュを含む、様々な場所に記憶されてもよい。このソフトウェア及び/またはデータの部分は、それらの記憶装置のいずれか1つに記憶されてもよい。更に、集中化サーバまたはピアツーピアネットワークからデータ及び命令を取得することができる。異なる通信セッションまたは同一の通信セッション内で異なる時間において異なる集中化サーバ及び/またはピアツーピアネットワークからデータ及び命令の異なる部分を取得することができる。アプリケーションの実行の前に全体的にデータ及び命令を取得することができる。代わりに、実行のために必要なときに、動的に、ジャストインタイムにデータ及び命令の部分を取得することができる。よって、データ及び命令が特定の時間のインスタンスにおいて全体的に機械可読媒体上にあることが必要とされない。
【0070】
コンピュータ可読媒体の例は、それらに限定されないが、とりわけ、揮発性メモリデバイス及び不揮発性メモリデバイス、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリデバイス、フロッピーディスク及び他の着脱可能ディスク、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体(例えば、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CDROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)の非一時的、記録可能タイプの媒体及び非記録可能タイプの媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、命令を記憶することができる。
【0071】
命令は、電気信号、光信号、音響信号、または搬送波、赤外線信号、デジタル信号など、他の形式の伝播される信号に対するデジタル通信リンク及びアナログ通信リンクにおいて具体化されてもよい。しかしながら、搬送波、赤外線信号、デジタル信号などの伝播される信号は、有形機械可読媒体ではなく、命令を記憶するように構成されない。
【0072】
概して、機械可読媒体は、マシン(例えば、コンピュータ、ネットワークデバイス、携帯情報端末、製造ツール、1つ以上のプロセッサのセットを有するいずれかのデバイスなど)によってアクセス可能な形式にある情報を提供する(すなわち、記憶及び/または伝送する)いずれかの機構を含む。
【0073】
様々な実施形態では、技術を実装するためにソフトウェア命令との組み合わせでハードワイヤード回路が使用されてもよい。よって、技術は、ハードウェア回路及びソフトウェアのいずれの特定の組み合わせにも限定されず、データ処理システムによって実行される命令についてのいずれの特定のソースにも限定されない。
【0074】
上記説明及び図面は例示的であり、限定として解釈されることにはならない。完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細が説明されている。しかしながら、特定の例では、説明を曖昧にすることを回避するために、公知の詳細または従来の詳細は説明されていない。本開示における1つの実施形態または実施形態への言及は、必ずしも同一の実施形態への言及ではなく、そのような言及は、少なくとも1つを意味する。
【0075】
先述の明細書では、その特定の例示的な実施形態を参照して開示が説明されてきた。以下の特許請求の範囲に示されるようにより広義の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正が行われてもよいことが明白である。したがって、明細書及び図面は。限定的な意味ではなく例示的な意味で解釈されることになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】