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特表2022-553969パレットレンタルシステム、これを運営する方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ判読可能記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】パレットレンタルシステム、これを運営する方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ判読可能記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221220BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523686
(86)(22)【出願日】2020-10-21
(85)【翻訳文提出日】2022-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2020014393
(87)【国際公開番号】W WO2021080308
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】10-2019-0131224
(32)【優先日】2019-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0043268
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
2.WINDOWS
(71)【出願人】
【識別番号】520012529
【氏名又は名称】アルポーター カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】パク, ヨン-ジェ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
(57)【要約】
パレットレンタルシステムは、RFIDタグ認識機能を有する第1、第2携帯端末機および第1、第2ゲートと、倉庫管理部を含むパレットレンタルサーバーとを含み、倉庫管理部は、輸出者の注文に応じて第1倉庫から出庫されるパレットのRFIDタグは、第1倉庫の第1ゲートに認識され出庫データベースに保存され、パレットが出庫されると、パレットのRFIDは第1携帯端末機に認識されパレット上に積載される商品とマッピングされ出庫データベースに保存され、パレットが商品と共に輸入者に入庫されると、パレットのRFIDは第2携帯端末機に認識されパレット上に積載される商品とマッピングされ入庫データベースに保存され、商品の入庫後に回収されるパレットのRFIDタグは、第2倉庫の第2ゲートに認識され入庫データベースに保存される、ように制御する。国と国との間の輸出入においてパレットは回収可能であり、環境問題も相当に解決可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレット、
それぞれのパレットの一側に付着して、前記パレットを認識するパレットIDが記録されるRFIDタグと、
パレットレンタルアプリケーションが設置され、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有する、第1携帯端末機および第2携帯端末機と、
前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有する、第1ゲートおよび第2ゲート、および
前記パレットレンタルアプリケーションを介して接続する輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するパレットレンタルサーバーを含み、
このとき、前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて、第1倉庫から出庫される前記パレットに付着したRFIDタグは、前記第1倉庫に設置される前記第1ゲートによって認識されて出庫データベースに保存され、前記パレットが前記輸出者に出庫されると前記パレットに付着したRFIDは、前記第1携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて出庫データベースに保存され、出庫後に前記パレットが前記商品と共に輸入者に入庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、前記第2携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて入庫データベースに保存され、前記商品の入庫後に回収される前記パレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される前記第2ゲートによって認識されて入庫データベースに保存されるように制御する倉庫管理部を含む、パレットレンタルシステム。
【請求項2】
前記パレットは、アルミニウムパレットであることを特徴とする請求項1に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項3】
前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文に対して、保存されている注文政策を確認して注文確定の可否を決定し、注文確定後に前記第1倉庫から出庫される前記パレットに対する出庫指示を生成するように制御する注文管理部を含む、請求項2に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項4】
前記注文管理部は、
前記輸出者のパレットレンタル注文に含まれるレンタル期間の満了に応じて、前記輸入者に入庫される前記パレットに対する回収指示を生成するように制御することをさらに含む、請求項3に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項5】
前記パレットに対する出庫指示または前記パレットに対する回収指示は、それぞれ前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて作成されるレンタル契約書の成立または解除によって自動で生成される、請求項3または4に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項6】
(a)前記第1倉庫は、前記パレットの生産者と直接または間接的に連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第1運送者と連関するか、または(b)前記第1倉庫は、前記パレットの回収を担当する第2運送者と連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第3運送者と連関する、請求項5に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項7】
前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文と関連したレンタル契約書および前記第1運送者および/または前記第2運送者および前記第3運送者と関連した運送契約書をそれぞれレンタル契約データベースおよび運送契約データベースに保存されるように制御する契約管理部をさらに含む、請求項6に記載のパレットレンタルシステム。
【請求項8】
輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するためのパレットレンタルシステムを運営する方法において、
前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて第1倉庫から出庫されるパレットに付着したRFIDタグは、前記第1倉庫に設置される第1ゲートによって認識されて出庫データベースに保存される段階と、
前記パレットが前記輸出者に出庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、第1携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて出庫データベースに保存される段階と、
出庫後に前記パレットが前記商品と共に輸入者に入庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、第2携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて入庫データベースに保存される段階と、
前記商品の入庫後に回収される前記パレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される第2ゲートによって認識されて入庫データベースに保存される段階を含み、
このとき、前記パレットレンタルシステムは、パレットレンタルアプリケーションを介して接続する輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するパレットレンタルサーバーを含み、前記RFIDタグにはそれぞれのパレットの一側に付着して前記パレットを認識するパレットIDが記録されており、前記第1携帯端末機および前記第2携帯端末機のそれぞれは、パレットレンタルアプリケーションが設置され、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有しており、前記第1ゲートおよび前記第2ゲートのそれぞれは、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有している、パレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項9】
前記パレットは、アルミニウムパレットであることを特徴とする、請求項8に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項10】
前記輸出者のパレットレンタル注文に対して、保存されている注文政策を確認して注文確定の可否を決定し、注文確定後に前記第1倉庫から出庫される前記パレットに対する出庫指示を生成する段階を含む、請求項9に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項11】
前記輸出者のパレットレンタル注文に含まれるレンタル期間の満了に応じて、前記輸入者に入庫される前記パレットに対する回収指示を生成する段階をさらに含む、請求項10に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項12】
前記パレットに対する出庫指示または前記パレットに対する回収指示は、それぞれの前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて作成されるレンタル契約書の成立または解除によって自動で生成される、請求項10または11に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項13】
(a)前記第1倉庫は、前記パレットの生産者と直接または間接的に連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第1運送者と連関するか、または(b)前記第1倉庫は、前記パレットの回収を担当する第2運送者と連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第3運送者と連関する、請求項12に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項14】
前記輸出者のパレットレンタル注文と関連したレンタル契約書および前記第1運送者および/または前記第2運送者および前記第3運送者と関連した運送契約書をそれぞれレンタル契約データベースおよび運送契約データベースに保存する段階をさらに含む、請求項13に記載のパレットレンタルシステムを運営する方法。
【請求項15】
請求項8~14のいずれか1項に記載の方法を行うプログラムを記録したコンピュータ判読可能記録媒体。
【請求項16】
請求項8~14のいずれか1項に記載の方法をハードウェアとの結合によって実行させるための媒体に保存されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレットレンタルシステムおよびその運営方法に関する。より詳細には、国と国との間の輸出入において回収可能であり、またこれにより環境問題も相当に解決できるパレットレンタルシステムおよびその運営方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物流(Logistics)とは、物的流通(physical distribution)を短くした言葉で、生産者から消費者までの物資の流れを指す。物流は、場所と時間の効用を創出する部分として定義を下している。物流は、生産された商品を輸送、荷役、流通、加工や輸送基礎施設など物資流通過程を全て含み、通信および情報網など情報流通の概念も全てここに含まれる。
【0003】
特に、迅速かつ安全な物資の運送補助手段として、積み下ろし作業の効率を極大化するために、古くからパレット(pallet)が開発されて使用されている。
【0004】
このような貨物運送用パレットは、フォークリフトを介して重量の貨物を運搬するときに貨物が積載される荷台として使用される運搬道具である。このようなパレットは、材質によって木材パレットとスチールパレットおよびプラスチックパレットなどに区分され、大きな重量を有する貨物がその上部に安定的に積載されながらフォークリフトのフォークが容易に挿入できる形態で構成される。
【0005】
しかし、木材パレットは材料の需給 が容易で相対的に安価であるが、熱処理、燻蒸などの追加的なプロセスを経なければならない煩わしさがある。これは、特に輸出入時に木材パレットに寄生する病害虫の国家間の移動伝播を防止するために燻蒸マークを必須で要求するためである。プラスチックパレットも相対的に安価であるが、再生プラスチックを用いて製造するため、製造過程および廃棄過程で環境問題が生じ得る問題点がある。スチールパレットは、木材パレットやプラスチックパレットに比べて相対的に耐久性が良いが相対的に高価であるという短所がある。
【0006】
したがって、国と国との間の輸出入においては、一般的にパレットの回収が容易ではないため、耐久性が劣るが相対的に安価な木材パレットおよび/またはプラスチックパレットが主に用いられている。
【0007】
これにより、商品と共に供給されたパレットの回収はさらに難しくなり、これによって輸出企業の経済的損失だけでなく、反復的な製造と廃棄による環境的問題が根本的に解決されていない実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これにより、本発明の目的は、国と国との間の輸出入において回収可能であり、またこれにより環境問題も相当に解決できるパレットレンタルシステムおよびその運営方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、国と国との間の輸出入において回収可能であり、またこれにより製作費用および物流費用を大きく節減できるパレットレンタルシステムおよびその運営方法を提供することにある。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的は、本発明の第1側面によって、
パレット、
それぞれのパレットの一側に付着して、前記パレットを認識するパレットIDが記録されるRFIDタグと、
パレットレンタルアプリケーションが設置され、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有する、第1携帯端末機および第2携帯端末機と、
前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有する、第1ゲートおよび第2ゲートと、
前記パレットレンタルアプリケーションを介して接続する輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するパレットレンタルサーバーを含み、
このとき、前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて、第1倉庫から出庫される前記パレットに付着したRFIDタグは、前記第1倉庫に設置される前記第1ゲートによって認識されて出庫データベースに保存され、前記パレットが前記輸出者に出庫されると前記パレットに付着したRFIDは、前記第1携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて出庫データベースに保存され、出庫後に前記パレットが前記商品と共に輸入者に入庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、前記第2携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて入庫データベースに保存され、前記商品の入庫後に回収される前記パレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される前記第2ゲートによって認識されて入庫データベースに保存されるように制御する倉庫管理部を含む、
パレットレンタルシステムによって達成される。
【0012】
このとき、前記パレットは、アルミニウムパレットであることが好ましい。
【0013】
また、前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文に対して、保存されている注文政策を確認して注文確定の可否を決定し、注文確定後に前記第1倉庫から出庫される前記パレットに対する出庫指示を生成するように制御する注文管理部を含むことが好ましい。
【0014】
このとき、前記注文管理部は、
前記輸出者のパレットレンタル注文に含まれるレンタル期間の満了に応じて、前記輸入者に入庫される前記パレットに対する回収指示を生成するように制御することができる。
【0015】
さらに、前記パレットに対する出庫指示または前記パレットに対する回収指示は、それぞれ前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて作成されるレンタル契約書の成立または解除によって自動で生成されることができる。
【0016】
ここで、(a)前記第1倉庫は、前記パレットの生産者と直接または間接的に連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第1運送者と連関するか、または(b)前記第1倉庫は、前記パレットの回収を担当する第2運送者と連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第3運送者と連関することができる。
【0017】
また、前記パレットレンタルサーバーは、
前記輸出者のパレットレンタル注文と関連したレンタル契約書および前記第1運送者および/または前記第2運送者および前記第3運送者と関連した運送契約書をそれぞれレンタル契約データベースおよび運送契約データベースに保存されるように制御する契約管理部をさらに含むことができる。
【0018】
前記目的は、また本発明の第2側面によって、
輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するためのパレットレンタルシステムを運営する方法において、
前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて第1倉庫から出庫されるパレットに付着したRFIDタグは、前記第1倉庫に設置される第1ゲートによって認識されて出庫データベースに保存される段階と、
前記パレットが前記輸出者に出庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、第1携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて出庫データベースに保存される段階と、
出庫後に前記パレットが前記商品と共に輸入者に入庫されると、前記パレットに付着したRFIDは、第2携帯端末機によって認識されて前記パレット上に積載される商品とマッピングされて入庫データベースに保存される段階と、
前記商品の入庫後に回収される前記パレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される第2ゲートによって認識されて入庫データベースに保存される段階を含み、
このとき、前記パレットレンタルシステムは、パレットレンタルアプリケーションを介して接続する輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するパレットレンタルサーバーを含み、前記RFIDタグにはそれぞれのパレットの一側に付着して前記パレットを認識するパレットIDが記録されており、前記第1携帯端末機および前記第2携帯端末機のそれぞれは、パレットレンタルアプリケーションが設置され、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有しており、前記第1ゲートおよび前記第2ゲートのそれぞれは、前記パレットに付着した前記RFIDタグの認識のためのRFIDタグ認識機能を有している、
【0019】
パレットレンタルシステムを運営する方法によって達成される。
【0020】
このとき、前記パレットは、アルミニウムパレットであることが好ましい。
【0021】
また、前記方法は、前記輸出者のパレットレンタル注文に対して、保存されている注文政策を確認して注文確定の可否を決定し、注文確定後に前記第1倉庫から出庫される前記パレットに対する出庫指示を生成する段階を含むことが好ましい。
【0022】
このとき、前記方法は、前記輸出者のパレットレンタル注文に含まれるレンタル期間の満了に応じて、前記輸入者に入庫される前記パレットに対する回収指示を生成する段階をさらに含むことができる。
【0023】
さらに、前記パレットに対する出庫指示または前記パレットに対する回収指示は、それぞれの前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて作成されるレンタル契約書の成立または解除によって自動で生成されることができる。
【0024】
ここで、(a)前記第1倉庫は、前記パレットの生産者と直接または間接的に連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第1運送者と連関するか、または(b)前記第1倉庫は、前記パレットの回収を担当する第2運送者と連関し、前記第2倉庫は、前記パレットの回収を担当する第3運送者と連関することができる。
【0025】
また、本方法は、前記輸出者のパレットレンタル注文と関連したレンタル契約書および前記第1運送者および/または前記第2運送者および前記第3運送者と関連した運送契約書をそれぞれレンタル契約データベースおよび運送契約データベースに保存する段階をさらに含むことができる。
【0026】
前記目的は、また本発明の第3側面によって、
前記の方法を行うプログラムを記録したコンピュータ判読可能記録媒体によって達成される。
【0027】
さらに、前記目的は、また本発明の第4側面によって、
前記の方法をハードウェアとの結合によって実行させるための媒体に保存されたコンピュータプログラムによって達成される。
【発明の効果】
【0028】
前述のような本発明のパレットレンタルシステムおよびその運営方法によれば、国と国との間の輸出入において回収可能であり、またこれにより環境問題も相当に解決できるという長所がある。
【0029】
また、本発明のパレットレンタルシステムおよびその運営方法によれば、国と国との間の輸出入において回収可能であり、またこれにより製作費用および物流費用を大きく節減できるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明に係るパレットレンタルシステムの構成図である。
図2】本発明に係るパレットレンタルシステムに適用可能なアルミニウムパレットの一実施例を示す図である。
図3】本発明に係るパレットレンタルシステムのクライアントサーバーの構成図である。
図4】本発明に係るパレットレンタルシステムの倉庫管理プロセスを示す図である。
図5】本発明に係るパレットレンタルシステムの倉庫管理プロセスのフローチャートである。
図6a】本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能なパレットDBの一例である。
図6b】本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な出庫DBの一例である。
図6c】本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な入庫DBの一例である。
図6d】本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な注文DBの一例である。
図6e】本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な契約DBの一例である。
図7】本発明によりパレットレンタル注文を確定し、これに応じて出庫および回収が進行されるように制御する注文プロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、添付の図面に記載された内容を参照して本発明に係る例示的実施例を詳細に説明する。ただし、本発明が例示的実施例によって制限または限定されるものではない。各図面に提示された同一の参照符号は、実質的に同一の機能を行う部材を示す。
【0032】
第1、第2などのように序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用されることができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名することができる。本出願で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
【0033】
本発明において使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは関連分野に携わる技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって異なることができる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合は該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明において使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0034】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことが可能であることを意味する。
【0035】
図1は、本発明に係るパレットレンタルシステムの構成図である。
【0036】
図1を参照すると、本発明に係るパレットレンタルシステム1は、少なくとも1つのパレット30、およびそれぞれのパレットの一側に付着してパレットを認識するパレットIDが記録されるRFIDタグ31を含む。
【0037】
前記で言及したように、積み下ろしの効率を極大化するために古くから開発されて使用されていた木材パレットおよびプラスチックパレットなどは安価であるが耐久性が弱く、特に国家間の輸出入においては一回使用した後に回収されず、実質的にほとんど全量廃棄されている。
【0038】
このような状況を考慮して、本発明に係るパレットレンタルシステムで使用されるパレットは、特にアルミニウムパレットであり得る。もちろん、既存に使用されていた木材パレット、プラスチックパレット、およびスチールパレットなども本発明に係るパレットレンタルシステムに適用可能であるが、本発明に係る経済的および環境的効果を極大化するためには、アルミニウムパレットであることが好ましい。
【0039】
アルミニウムパレットが好ましい理由は、1)アルミニウムの主原料であるボーキサイトの埋蔵量が全世界380億トン以上と推定されるほど豊富な埋蔵量を誇り、2)豊富な埋蔵量だけに価格変動および材料供給に大きな変動がなく、3)100%リサイクルが可能であり、また耐久性、耐腐食性、熱伝導性などに優れ、4)かび、細菌、ウイルスなど有害物質の繁殖抑制および移動遮断にも有利であるためである。
【0040】
図2は、本発明に係るパレットレンタルシステムに適用可能なアルミニウムパレットの一実施例を示す図である。
【0041】
図2に示すように、パレット30は、大きな重量を有する貨物がその上部に安定的に積載されて、フォークリフトのフォークが容易に挿入されることができる形態で構成される。
【0042】
パレット30は、フォークリフトのフォークが四方から容易に挿入されるように4方の差込口を有し(図2の矢印を参照)、また大きな重量を有する貨物がその上部に安定的に積載されるように滑り止めパッド32が付着し得る。
【0043】
特に、この滑り止めパッド32は、パレットの保守が便利なように前記パレット30を構成する上板33と柱板34がねじ結合などで組み立てられる位置に対応して設けられることができ、同様に、下板35と柱板34がねじ結合などで組み立てられる位置に対応して設けられることができる。もちろん、この滑り止めパッド32が組み立てられる位置にかかわらず、上板33および下板35上にいかなる位置にもおよび/またはいかなる個数でも付着することができるが、少なくとも前記の組み立てられる位置に対応して付着すると、滑り止めパッド32のみで滑り止め機能および所定期間の間、組み立て状態をそのまま維持するように保護する保護機能を同時に達成することができるため、有利な効果がある。
【0044】
また、パレット30には、パレットを認識するパレットIDが記録されるRFIDタグ31がパレット30の一側に付着する。RFIDタグ31は、パレット30の側面のどこにでも付着することができるが、その付着位置はすべてまたは少なくとも一部のパレットに共通であることがパレットの供給および管理に有利であり得る。
【0045】
さらに、物理的損傷(例えば、毀損または分離)からRFIDタグ31を保護するために、予め設けられた溝部に装着するか、および/またはそれを覆うカバーなどが追加的に設けられることもできる。
【0046】
RFIDタグ31には、少なくともパレットを認識することができるパレットIDが記録されているだけでなく、パレットに関する付加情報、例えばパレットの生産関連情報、パレットの輸出入履歴情報、パレットの現在の状態情報などが付加的に記録されて、通信障害などに対処できるように具現されることもできる。
【0047】
再び図1および図3を参照すると、本発明に係るパレットレンタルシステム1は、パレット30に付着したRFIDタグ31の認識のためのRFIDタグ認識機能を有するRFID認識器20を含む。
【0048】
RFID認識器20は、例えばRFIDタグ認識機能が搭載される機器または設備の種類に応じて、パレット30に付着したRFIDタグ31の認識のためのRFIDタグ認識機能を有する第1携帯端末機および第2携帯端末機20a、およびパレット30に付着したRFIDタグ31の認識のためのRFIDタグ認識機能を有する第1ゲートおよび第2ゲート20cにグルーピングすることができる。
【0049】
第1携帯端末機および第2携帯端末機20aは、パレット30に付着したRFIDタグ31の認識のためのRFIDタグ認識機能を有するRFIDリーダ機としての機能が付加されている、本発明に係るパレットレンタルシステム上で実行されるパレットレンタルアプリケーションまたはその一部が設置されて実行されることができる様々な形態のコンピューティング装置を含む。第1携帯端末機および第2携帯端末機20aは、例えばAT-911のような、産業用RFID PDAなどであり得る。これにより、輸出者から輸入者へパレットと共に輸出入される商品の入/出庫履歴を管理することができる。
【0050】
第1ゲートおよび第2ゲート20cは、パレット30に付着したRFIDタグ31の認識のためのRFIDタグ認識機能を有するRFIDリーダ機としての機能を提供する。これにより、これらのゲートを通過して倉庫20bに入/出庫されるパレットの入/出庫履歴を管理することができる。
【0051】
倉庫20bは、少なくとも出庫されるパレットの側面の第1倉庫、および入庫されるパレットの側面の第2倉庫を含む。
【0052】
例えば、最初にパレットが生産されて倉庫に入庫される場合において、第1倉庫はパレットの生産者と直接連関されていることができ、またはこれと同様に生産者と所定の契約に基づいて本発明に係るパレットレンタルシステムを運営することができる権利を有している協力会社に関連する倉庫に最初に入庫される場合においては、第1倉庫はパレットの生産者と間接的に連関されていると見ることができる。このとき、第2倉庫はパレットの回収を担当する第1運送者と連関されることができる。
【0053】
また他の例として、特にパレットが生産されて、少なくとも一回以上の商品の輸出入および/またはパレットの入出庫後に倉庫に入庫される場合において、第1倉庫はパレットの第1回収を担当する第2運送者と連関され、第2倉庫はパレットの第2回収を担当する第3運送者と連関されることができる。
【0054】
前記の例において、第1運送者、第2運送者、および/または第3運送者は、所定の契約に基づいて1つの倉庫から他の倉庫にパレットを運送するが、それぞれの運送者は、生産者または協力会社の倉庫から輸出者の倉庫に、および/または輸入者の倉庫から第1運送者の倉庫に、または第2運送者の倉庫から輸出者の倉庫に、および/または輸入者の倉庫から第3運送者の倉庫にパレットを運送するものとして例を挙げた。もちろん、第1運送者、第2運送者、および/または第3運送者は所定の契約に基づいて、すべてまたはその一部が同一であるかまたは相異し得る。
【0055】
クライアント10は、本発明に係るパレットレンタルシステム上で実行されるパレットレンタルアプリケーションまたはその一部が設置されて実行されることができる様々な形態のコンピューティング装置を含み、例えばノートブック、デスクトップのようなパーソナルコンピュータ10a、携帯電話、PDAのような携帯用端末機10bであり得る。
【0056】
ここで、輸出者は、このようなクライアント10に設置されたパレットレンタルアプリケーションを用いて輸出者のパレットレンタル注文を入力し、それによる商品および/またはパレットの入出庫状況をモニタリングすることができ、また輸入者および/または運送者もそのようなクライアント10に設置されたパレットレンタルアプリケーションを用いて輸出者のパレットレンタル注文に対応する商品および/またはパレットの入出庫状況をモニタリングすることができる。このとき、輸出者が用いるパレットレンタルアプリケーションと輸入者および/または運送者が用いるパレットレンタルアプリケーションは、使用者によって活性化される部分で差がある全く同じアプリケーションであるかまたは一部の機能を共有するだけで別途に開発されたアプリケーションであり得る。
【0057】
さらに、クライアント10である携帯用端末機10bに設置されるパレットレンタルアプリケーションとRFID認識器20である携帯端末機20aに設置されるパレットレンタルアプリケーションは、使用者によって活性化される部分で差がある全く同じアプリケーションであるかまたは一部の機能を共有するだけで別途に開発されたアプリケーションであり得る。例えば、携帯端末機20aに設置されるパレットレンタルアプリケーションには、少なくとも携帯端末機によって認識されたRFIDタグに対応するパレットと、それに積載される商品をマッピングして所定のデータをデータベースに保存するかまたは変更する機能を行うプログラムモジュールをさらに含むことができる。
【0058】
再び図1を参照すると、本発明に係るパレットレンタルシステムは、パレットレンタルアプリケーションを介して接続する輸出者のパレットレンタル注文に応じてパレットのレンタルおよび回収を管理するパレットレンタルサーバー40およびこのパレットレンタルサーバー40によって管理されるパレットのレンタルおよび回収に関連するデータを保存するデータベース50を含む。
【0059】
このとき、パレットレンタルサーバー40は、本発明に係るパレットレンタルシステム上で実行される(サーバー用)パレットレンタルアプリケーションまたはその一部が設置されて実行されることができる様々な形態のコンピューティング装置を含み、例えば、Unix、Windows NT、Linux(トルヴアルドズ リヌスの登録商標)などの運用システムを支援するサーバー用コンピュータであり得る。もちろん、このパレットレンタルサーバーは、1つのコンピューティング装置で構成されることができるが、その実行される機能に応じてWebアプリケーションサーバーおよび/またはDBサーバーなどで別途に構成されることもできる。
【0060】
パレットレンタルサーバー40は、パレットレンタルシステムで発生するパレットレンタルおよび回収に関連するデータを生成して保存/管理する機能を提供する。このために、図3を参照すると、少なくともパレット入出庫および在庫に関連したデータを生成して管理する倉庫管理部41、パレットレンタル注文を生成して管理する注文管理部42、および輸出者、運送者、および/または協力会社との契約を生成して管理する契約管理部43を含む。さらに、輸出者、運送者、および/または協力会社との費用関連情報を生成して管理する精算管理部(図示せず)をさらに含むことができる。
【0061】
倉庫管理部41は、輸出者のパレットレンタル注文に応じて第1倉庫から出庫されるパレットに付着したRFIDタグは、第1倉庫に設置される第1ゲートによって認識されて出庫データベースに保存され、パレットが輸出者に出庫されると、パレットに付着したRFIDは、第1携帯端末機によって認識されてパレット上に積載される商品とマッピングされて出庫データベースに保存され、出庫後にパレットが商品と共に輸入者に入庫されると、パレットに付着したRFIDは、第2携帯端末機によって認識されてパレット上に積載される商品とマッピングされて入庫データベースに保存され、商品の入庫後に回収されるパレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される第2ゲートによって認識されて入庫データベースに保存されるように制御する。
【0062】
本発明に係るパレットレンタルシステムの倉庫管理プロセスを示す図である図4を参照してこれをより詳細に見ると、まず、輸出者のパレットレンタル注文に応じて第1倉庫20b'から出庫されるパレットについての情報は、第1倉庫20b'に設置される第1ゲート20c'によって該当パレットに付着したRFIDタグが認識されて(直接または他のローカルサーバーを経て)パレットレンタルサーバー40に転送され(図4の(1)参照)、このように転送されて出庫されるパレットについての情報は、出庫データベースに保存される(図4の(2)参照)。
【0063】
パレットが(第1運送者60aにより)輸出者に出庫されると(図4の(3)参照)、パレットを引き受けた輸出者は、引き受けたパレットについての情報を第1携帯端末機20a‘を用いて該当パレットに付着したRFIDタグを認識して、パレット上に積載される商品とマッピングさせてパレットレンタルサーバー40に転送し(図4の(4)参照)、このように転送された引き受けられたパレットおよびこれに連関された商品についての情報は、出庫データベースに保存される(図4の(5)参照)。
【0064】
出庫後にパレットが商品と共に(船舶、航空機などの運送手段および輸入手続きを経て)輸入者に入庫されると(図4の(6)参照)、輸入されたパレットおよびこれに積載された商品についての情報は、第2携帯端末機20a"を用いて該当パレットに付着したRFIDタグを認識して、パレット上に積載される商品とマッピングされてパレットレンタルサーバー40に転送され(図4の(7)参照)、このように転送された輸入されたパレットおよびこれに連関された商品についての情報は、入庫データベースに保存される(図4の(8)参照)。
【0065】
パレットおよびこれに連関された商品の入庫後に商品は荷役され、それによってパレットとこれに積載される商品のマッピングは除去されることができる。その結果、商品の入庫後(商品のマッピングが除去されて)(第2運送者60a'によって)、第2倉庫20b"に回収される(図4の(9)参照)パレットについての情報は、第2倉庫20b"に設置される第2ゲート20c"によって該当パレットに付着したRFIDタグが認識されて(直接または他のローカルサーバーを経て)パレットレンタルサーバー40に転送され(図4の(10)参照)、このように転送された回収されるパレットについての情報は、入庫データベースに保存される(図4の(11)参照)。
【0066】
このような本発明に係るパレットレンタルシステムの倉庫管理プロセスの順次的実行は、本発明に係るパレットレンタルシステムの倉庫管理プロセスのフローチャートである図5を参照して説明する。
【0067】
まず、輸出者のパレットレンタル注文があったら(S10)、それに応じて第1倉庫から出庫されるパレットに付着したRFIDタグは、第1倉庫に設置される第1ゲートによって認識されて(S20)、出庫データベースに保存される(S21)。
【0068】
その後、パレットが前記輸出者に出庫されると、パレットに付着したRFIDは、第1携帯端末機によって認識されて、パレット上に積載される商品とマッピングされて(S30)出庫データベースに保存される(S31)。
【0069】
このように出庫されたパレットは、輸出入手続き(S40)を経てパレット上に積載された商品と共に輸入者に入庫され、その後パレットに付着したRFIDは、第2携帯端末機によって認識されて、パレット上に積載される商品とマッピングされて(S50)入庫データベースに保存される(S51)。
【0070】
商品の入庫後、回収される(S60)パレットに付着したRFIDタグは、第2倉庫に設置される第2ゲートによって認識されて(S70)、入庫データベースに保存される(S71)。
【0071】
最後に、第2倉庫に入庫されたパレットは、次のパレットレンタル注文があるまで第2倉庫に保管され、これについての情報は、例えばパレットレンタルサーバー内の在庫管理部(図示せず)などによって在庫データベースと連動して管理されることができる。1回のループを回ってパレットが第2倉庫に保管されているとき(以前ループのS70以後)、該当パレットに対応するパレットレンタル注文があったら(S10)、このときS20の第1倉庫は、以前ループの第2倉庫(以前ループのS70)と同一であるものと解釈されることはもちろんである。
【0072】
再び図3を参照すると、注文管理部42は、輸出者のパレットレンタル注文に対し、保存されている注文政策を確認して注文確定の可否を決定し、注文確定後、第1倉庫から出庫されるパレットに対する出庫指示を生成するように制御する。
【0073】
注文管理部42は、輸出者のパレットレンタル注文に含まれるレンタル期間の満了に応じて、輸入者に入庫されるパレットに対する回収指示を生成するように制御することができる。
【0074】
このとき、パレットに対する出庫指示またはパレットに対する回収指示は、それぞれ前記輸出者のパレットレンタル注文に応じて作成されるレンタル契約書の成立または解除によって自動で生成されることが好ましい。
【0075】
図7は、本発明によってパレットレンタル注文を確定し、それによって出庫および回収が進行されるように制御する注文プロセスを示すフローチャートである。
【0076】
まず、輸出者が、例えばパレットレンタルアプリケーションを用いて、レンタル注文を入力すると(S100)、選択的にこのような輸出者のレンタル注文の登録を許容するか否かを保存されている注文政策を参考して決定することができる(S200)。
【0077】
このとき、レンタル注文には、輸出者、輸出国および/または輸入国、パレットレンタル数、好みの運送者、好みの出庫地、例えば倉庫などの情報が含まれることができる。そのうち一部は輸出者が直接入力するか、またはすでに保存されているか、またはデフォルトで予め決められているか、または既存のレンタル注文を参照して決定することができる。
【0078】
このとき、注文政策は、輸出者の与信、輸出国および/または輸入国でのパレットレンタル許容/制限可否、1回最大および/または最小パレットレンタル許容数量、倉庫の在庫許容量などに関する情報であり得る。また、このような注文政策は、別途のDBで構築されることができ、輸出者別、輸出国および/または輸入国別、および/または倉庫別に整理して保存することができる。
【0079】
このように輸出者のレンタル注文が入力許容、すなわち登録されると、このような輸出者のレンタル注文を確定するか否かを保存されている注文政策を参考して(S210)決定することができる(S300)。
【0080】
このとき注文政策は、輸出者の与信、輸出国および/または輸入国でのパレットレンタル許容/制限可否、1回最大および/または最小パレットレンタル許容数量、倉庫の在庫許容量などに関する情報であり得る。またこのような注文政策は、レンタル注文の入力を許容するか否かを決定するときに参考した前記の注文政策と同じDBで構築されることもでき、または別途のDBで構築されることもでき、輸出者別、輸出国および/または輸入国別、および/または倉庫別に整理して保存されることができる。
【0081】
さらに、このような輸出者のレンタル注文を確定するか否かをレンタル開始日に基づいて出庫が進行される倉庫の在庫量を確認して決定することができる。もし、例えば輸出者がレンタルしようとするパレット数が1つの倉庫の在庫量および/またはレンタル可能数量を超過する場合には、複数の倉庫から出庫が進行されることができる。この場合には、後述するように、1つまたはそれ以上のレンタル契約書および/または1つまたはそれ以上の出庫指示書が生成されることができる。
【0082】
さらに、このような輸出者のレンタル注文を確定するか否かをレンタル開始日に基づいてパレット出庫を担当する運送会社、パレット回収を担当する運送会社、該当注文の営業主体社が、例えば輸出者、輸入者、および/または運送者についての情報を保存および管理するクライアントDBに登録されてあるか否かを確認して決定することができる。これは、登録された主体によるパレットレンタル注文のみを許容して、パレットレンタル運用および費用精算に誤りを減らす効果がある。
【0083】
もちろん、注文政策を参考して輸出者のレンタル注文を登録できなかったり、レンタル注文を確定できなかった場合には、注文プロセスが終了する(S220)。
【0084】
その後、このように確定された輸出者のパレットレンタル注文によって、レンタル契約書が作成され(S400)、これによって出庫指示書などが生成される(S500)。
【0085】
このとき、レンタル契約書は、確定された輸出者のパレットレンタル注文に含まれた、例えば輸出者、出庫および/または回収を担当する運送者、および営業主体社別にそれぞれ作成されることができ、例えば契約管理部43によって輸出者のパレットレンタル注文に関連するレンタル契約書、運送者に関連する運送契約書、および営業主体社に関連する営業契約書は、それぞれレンタル契約データベース、運送契約データベース、営業契約データベースに保存されることができる。
【0086】
このような契約書は、パレットレンタル注文に応じて発生する費用、例えば、輸出者のパレットレンタル料、運送者のパレット運送料、および営業主体社の営業によって発生する手数料などの費用精算のために用いることができる。
【0087】
契約成立によって作成される出庫指示書などは、例えば倉庫管理部41によって作成される倉庫別パレット出庫指示書、倉庫別パレット回収(予定)指示書、精算管理部(図示せず)によって作成される費用精算書(例えば、レンタル取引明細書および/または代金請求書)などが含まれることができる。
【0088】
さらに、回収指示書は、レンタル期間が満了すると(S600)、またはそれにより契約が解除されると、自動で生成されることもできる(S700)。
【0089】
契約管理部43は、少なくとも輸出者のパレットレンタル注文と関連したレンタル契約書および第1運送者および/または第2運送者および第3運送者と関連した運送契約書をそれぞれレンタル契約データベースおよび運送契約データベースに保存されるように制御する。さらに、契約管理部43は、前記のように、このような注文が運送者などの営業によって発生した場合、運送者、すなわち営業主体社に一定額の手数料などを支給するために、営業主体社に関連した営業契約書を営業契約データベースに保存されるように制御することができる。これによって、パレットレンタル注文の反復性および拡張性などが向上し、パレット生産費用を節減することができるようになって、環境保護の側面でも非常に有利である。
【0090】
再び図1を参照すると、データベース50は、少なくともパレットについての情報を保存して管理するパレットDB51、倉庫から出庫されるパレットについての情報を保存して管理する出庫DB52、倉庫に入庫されるパレットについての情報を保存して管理する入庫DB53、輸出者のパレットレンタル注文についての情報を保存して管理する注文DB54、および注文に応じて成立または解除される契約書を保存して管理する契約DB55を含む。さらに、輸出者、輸入者、および/または運送者についての情報を保存して管理するクライアントDBまたは輸出者、輸入者、および/または運送者別の契約条件および精算についての情報をクライアント情報とは別途に保存して管理する追加的DBをさらに含むことができる。
【0091】
図6aは、本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能なパレットDBの一例である。図に示すように、パレットDB51は、パレットについての情報を含み、基本的にパレットの一連番号(パレット#)、パレットと連関されているRFID情報(RFID#)、パレットが現在存在する場所についての情報(位置)を含むことができる。さらに、生産日、製造会社などのようなパレットについての生産情報なども含むことができる。
【0092】
図6bは、本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な出庫DBの一例である。図に示すように、出庫DB52は、倉庫から出庫されるパレットについての情報を保存し、基本的に出庫一連番号(出庫#)、このような出庫指示と関連した注文一連番号(注文#)、(輸出者/輸入者/運送者のようなクライアント情報および/または倉庫#のような)パレットが出庫される位置(出庫地)、および(パレット数および/またはパレット#のような)パレット情報を含むことができる。さらに、輸出者によってパレット上に商品が積載されて輸出される場合には、パレット別の商品情報がさらに含まれることができる。また、出庫されるパレットが向かう目的地についての情報も含むことができる。
【0093】
図6cは、本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な入庫DBの一例である。図に示すように、入庫DB53は、倉庫に入庫されるパレットについての情報を保存し、基本的に入庫一連番号(入庫#)、このような入庫と関連した注文一連番号(注文#)、(輸出者/輸入者/運送者のようなクライアント情報および/または倉庫#のような)パレットが入庫される位置(入庫地)、および(パレット数および/またはパレット#のような)パレット情報を含むことができる。さらに、輸入者によって輸入されたパレット上に商品の荷役する場合には、パレット別の商品情報がさらに含まれることができる。また、入庫されるパレットの根拠地についての情報も含むことができる。
【0094】
図6dは、本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な注文DBの一例である。図に示すように、注文DB54は、輸出者のパレットレンタル注文についての情報を保存し、基本的に注文一連番号(注文#)、注文者についての情報(注文者)、(輸出者/輸入者/運送者のようなクライアント情報および/または倉庫#のような)レンタル注文したパレットを引き受ける位置(引受地)、(輸出者/輸入者/運送者のようなクライアント情報および/または倉庫#のような)レンタル注文したパレットが到着する位置(最終目的地)、レンタル注文する(パレット個数および/またはパレット#のような)パレット情報、および(レンタル開始日時、レンタル終了日時、および/またはレンタル日付のような)レンタル期間(期間)を含むことができる。
【0095】
図6eは、本発明に係るパレットレンタルシステムで利用可能な契約DBの一例である。図に示すように、契約DB55は、注文に応じて成立または解除される契約書を保存し、基本的に契約一連番号(契約#)、契約と連関された注文一連番号(注文#)、(レンタル契約であるか運送契約であるかのような)契約の種類(種類)、および(契約成立であるか契約解除であるかのような)契約状態(状態)を含むことができる。
【0096】
または、契約の種類で区分する代わりに、レンタル契約DBおよび運送契約DBを別途に設けて、輸出者のパレットレンタル注文に関連したレンタル契約書および運送者と関連した運送契約書をそれぞれ保存されるように具現することができる。
【0097】
一方、本発明の実施例に係る方法は、様々なコンピューティング装置を介して行われることができるプログラム命令(instruction)形態で具現されて、コンピュータ判読可能記録媒体に記録されることができる。
【0098】
前記プログラム命令の形態は、ソフトウェアと通称することができ、それはコンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはそのうちの1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望のとおりに動作するように処理装置を構成するか、独立的または結合的に(collectively)処理装置を命令することができる。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に命令またはデータを提供するために、何らかの類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ保存媒体または装置に永久的、または一時的に具体化(embody)することができる。ソフトウェアは、ネットワークで連結されたコンピューティング装置上に分散して、分散した方法によって保存されるか実行されることもできる。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ判読可能記録媒体に保存されることができる。
【0099】
前記コンピュータ判読可能記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施例のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであり得る。コンピュータ判読可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気光媒体(magneto-optical media)、およびROM、RAM、フラッシュメモリーなどのようなプログラム命令を保存して行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラーによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行することができる高級言語コードを含む。前記のハードウェア装置は、実施例の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0100】
要約すると、本発明のパレットレンタルシステムおよびその運営方法によれば、国と国との間の輸出入において、回収可能であり、またこれにより環境問題も相当に解決できるようになる。
【0101】
また、本発明のパレットレンタルシステムおよびその運営方法によれば、国と国との間の輸出入において、回収可能であり、またこれによって製作費用および物流費用を大きく節減できるようになる。
【0102】
一般に、本明細書で使用される用語は、特に特許請求の範囲(例えば、特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「開放的な」用語として意図されている(例えば、「含んでいる」は、「含んでいるが、これに限定されない」と、「有する」は、「少なくともそれ以上に有する」と、「含む」は、「含むが、これに限定されない」と解釈されるべきである)。導入された特許請求の範囲の記載について特定の数が意図されている場合、そのような意図は該当特許請求の範囲に明示的に記載され、そのような記載が不在の場合には、そのような意図は存在しないものと理解される。
【0103】
本発明の特定の特徴のみが本明細書において図示されて説明されているが、様々な修正および変更が当業者によって発生することができる。従って、特許請求の範囲は、本発明の思想内に属する変更および修正を含むものと意図されるということが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図7
【国際調査報告】