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特表2022-554012シェービングユニットと洗浄デバイスとを有するシェービングシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-27
(54)【発明の名称】シェービングユニットと洗浄デバイスとを有するシェービングシステム
(51)【国際特許分類】
   A45D 27/46 20060101AFI20221220BHJP
   B26B 19/14 20060101ALI20221220BHJP
   B26B 19/48 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
A45D27/46
B26B19/14 M
B26B19/48 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525315
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2022-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2020079443
(87)【国際公開番号】W WO2021083726
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】19205892.3
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】弁理士法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ラップ レインダー ニルス
(72)【発明者】
【氏名】フプケス エルンスト
【テーマコード(参考)】
3C056
【Fターム(参考)】
3C056ED03
3C056MB01
(57)【要約】
シェービングユニット14と洗浄デバイス22とを備えるシェービングシステムが開示される。シェービングユニット14は、可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットを備え、洗浄デバイス22は、シェービングユニット14を支持するための支持構造部と、シェービングユニット14が支持構造部24により支持された洗浄位置に配置されたときにシェービングユニット14を受容するための受容空間26とを備え、洗浄デバイス22は、洗浄液を収容するためのリザーバ32と、洗浄液をリザーバ32から受容空間26へと搬送するための流体圧送ユニット38とを備え、シェービングユニット14は、シェービングユニット14の外部からアクセス可能な被駆動結合部材30であって、可動式毛切断部材が被駆動結合部材30によって駆動可能であるように、可動式毛切断部材に結合された被駆動結合部材30を備え、洗浄デバイス22は、洗浄デバイス22の外部からアクセス可能な駆動結合部材28と、駆動結合部材28が電気アクチュエータ34によって駆動可能であるように、駆動結合部材28に結合された電気アクチュエータ34とを備え、駆動結合部材28及び被駆動結合部材30は、シェービングユニット14の洗浄位置において、可動式毛切断部材が被駆動結合部材30を介して駆動結合部材28によって駆動可能であるように、被駆動結合部材30が駆動結合部材28に結合されるように配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェービングユニットと洗浄デバイスとを備えるシェービングシステムであって、
前記シェービングユニットは、可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットを備え、
前記洗浄デバイスは、前記シェービングユニットを支持するための支持構造部と、前記シェービングユニットが前記支持構造部により支持された洗浄位置に配置されたときに前記シェービングユニットを受容するための受容空間とを備え、
前記洗浄デバイスは、洗浄液を収容するためのリザーバと、前記洗浄液を前記リザーバから前記受容空間へと搬送するための流体圧送ユニットとを備える、
シェービングシステムにおいて、
前記シェービングユニットは、前記シェービングユニットの外部からアクセス可能な被駆動結合部材であって、前記可動式毛切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記可動式毛切断部材に結合された被駆動結合部材を備え、
前記洗浄デバイスは、前記洗浄デバイスの外部からアクセス可能な駆動結合部材と、前記駆動結合部材が電気アクチュエータによって駆動可能であるように、前記駆動結合部材に結合された当該電気アクチュエータとを備え、
前記駆動結合部材及び前記被駆動結合部材は、前記シェービングユニットの前記洗浄位置において、前記可動式毛切断部材が前記被駆動結合部材を介して前記駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材が前記駆動結合部材に結合されるように配置されることを特徴とする、シェービングシステム。
【請求項2】
前記流体圧送ユニットは前記電気アクチュエータによって駆動可能である、請求項1に記載のシェービングシステム。
【請求項3】
前記洗浄デバイスは、駆動プログラムに従って前記電気アクチュエータによる前記駆動結合部材の前記駆動を制御する制御ユニットを備える、請求項1又は2に記載のシェービングシステム。
【請求項4】
前記洗浄デバイスは、前記制御ユニットに結合されたユーザインタフェースを備え、前記ユーザインタフェースによって前記シェービングシステムのユーザは前記駆動プログラムを始動させ得る、請求項3に記載のシェービングシステム。
【請求項5】
モータと、更なる駆動結合部材が前記モータによって駆動可能であるように、前記モータに結合された当該更なる駆動結合部材とを収容する主筐体であって、前記シェービングユニット及び前記主筐体は一緒にシェービングデバイスを形成する、主筐体を更に備え、
前記シェービングユニットは、前記シェービングユニットを前記主筐体に解除可能に結合する結合構造部を備え、前記結合構造部は、前記可動式毛切断部材が更なる被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記可動式毛切断部材に結合された当該更なる被駆動結合部材を有し、
前記シェービングユニットが前記結合構造部によって前記主筐体に結合されたとき、前記可動式毛切断部材が前記更なる駆動結合部材及び前記更なる被駆動結合部材を介して前記モータによって駆動可能であるように、前記更なる被駆動結合部材は前記更なる駆動結合部材に結合される、請求項1から4のいずれか一項に記載のシェービングシステム。
【請求項6】
前記シェービングユニットは、
外部切断部材と前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する少なくとも2つの毛切断ユニットと、
各毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの前記内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え、
前記被駆動結合部材は、前記少なくとも2つの毛切断ユニットの間の中央に配置される、請求項5に記載のシェービングシステム。
【請求項7】
前記シェービングユニットは、
外部切断部材と前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する3つの毛切断ユニットと、
各毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの前記内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え、
前記3つの毛切断ユニットは相互に三角形構成に配置され、前記被駆動結合部材は、前記3つの毛切断ユニットの間の中央に配置される、請求項5に記載のシェービングシステム。
【請求項8】
請求項1に記載のシェービングシステムにおける使用のための洗浄デバイスであって、前記洗浄デバイスは、
シェービングデバイスのシェービングユニットを支持するための支持構造部と、
前記シェービングユニットが前記支持構造部により支持された洗浄位置に配置されたときに前記シェービングユニットを受容するための受容空間と、
洗浄液を収容するためのリザーバ、及び、前記洗浄液を前記リザーバから前記受容空間へと搬送するための流体圧送ユニットと
を備える、洗浄デバイスにおいて、
前記洗浄デバイスは、前記洗浄デバイスの外部からアクセス可能な駆動結合部材と、電気アクチュエータであって、前記駆動結合部材が前記電気アクチュエータによって駆動可能であるように、前記駆動結合部材に結合された電気アクチュエータとを備えることを特徴とする、洗浄デバイス。
【請求項9】
前記シェービングユニットの前記洗浄位置において、前記シェービングユニットの可動式毛切断部材が前記シェービングユニットの被駆動結合部材を介して前記駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記駆動結合部材が前記被駆動結合部材に結合されるように前記駆動結合部材はアクセス可能に配置される、請求項8に記載の洗浄デバイス。
【請求項10】
前記駆動結合部材は前記受容空間に配置される、請求項8又は9に記載の洗浄デバイス。
【請求項11】
前記駆動結合部材は前記受容空間の底壁の中央に配置される、請求項10に記載の洗浄デバイス。
【請求項12】
前記流体圧送ユニットは前記電気アクチュエータによって駆動可能である、請求項8から11のいずれか一項に記載の洗浄デバイス。
【請求項13】
請求項5に記載のシェービングシステムにおける使用のためのシェービングユニットであって、前記シェービングユニットは、
可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットと、
前記シェービングユニットの外部からアクセス可能な被駆動結合部材であって、前記可動式毛切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記可動式毛切断部材に結合された被駆動結合部材と、
前記シェービングユニットをシェービングデバイスの主筐体に解除可能に結合する結合構造部であって、前記結合構造部は、前記可動式毛切断部材が更なる被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記可動式毛切断部材に結合された当該更なる被駆動結合部材を有する、結合構造部と
を備える、シェービングユニット。
【請求項14】
前記可動式毛切断部材が前記被駆動結合部材を介して前記シェービングユニットのための洗浄デバイスの駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材は、前記シェービングユニットが前記洗浄デバイスに対して洗浄位置に配置されたときに前記駆動結合部材への結合のためにアクセス可能である、請求項13に記載のシェービングユニット。
【請求項15】
外部切断部材と前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する少なくとも2つの毛切断ユニットと、
各毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの前記内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え、
前記被駆動結合部材が前記シェービングユニットの外部からアクセス可能であるように、前記被駆動結合部材は、前記少なくとも2つの毛切断ユニットの間の中央に配置される、請求項13又は14に記載のシェービングユニット。
【請求項16】
外部切断部材と前記外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する3つの毛切断ユニットと、
各毛切断ユニットの前記内部切断部材が前記被駆動結合部材によって駆動可能であるように、前記被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの前記内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え、
前記3つの毛切断ユニットは相互に三角形構成に配置され、前記被駆動結合部材が前記シェービングユニットの外部からアクセス可能であるように、前記被駆動結合部材は、前記3つの毛切断ユニットの間の中央に配置される、請求項13又は14に記載のシェービングユニット。
【請求項17】
請求項13から16のいずれか一項に記載のシェービングユニットと、
モータと、更なる駆動結合部材が前記モータによって駆動可能であるように、前記モータに結合された当該更なる駆動結合部材とを収容する主筐体と
を備え、
前記シェービングユニットが前記シェービングユニットの前記結合構造部によって前記主筐体に結合されたとき、前記シェービングユニットの前記可動式毛切断部材が前記更なる駆動結合部材及び前記シェービングユニットの前記更なる被駆動結合部材を介して前記モータによって駆動可能であるように、前記更なる被駆動結合部材は前記更なる駆動結合部材に結合される、シェービングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェービングユニットとシェービングユニットを洗浄するための洗浄デバイスとを備えるシェービングシステムであって、シェービングユニットは、可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットを備え、洗浄デバイスは、シェービングユニットを支持するための支持構造部と、シェービングユニットが支持構造部により支持された洗浄位置に配置されたときにシェービングユニットを受容するための受容空間とを備え、洗浄デバイスは、洗浄液を収容するためのリザーバと、洗浄液をリザーバから受容空間へと搬送するための流体圧送ユニットとを備える、シェービングシステムに関する。
【0002】
本発明は更に、このようなシェービングシステムにおける使用のための洗浄デバイスに関する。
【0003】
本発明は更に、このようなシェービングシステムにおける使用のためのシェービングユニットに関する。
【0004】
本発明は更に、このようなシェービングユニットを備えるシェービングデバイスに関する。
【背景技術】
【0005】
WO2004/086901A1からは、シェービングデバイスと洗浄デバイスとを備えるシェービングシステムが知られており、そこでは、
シェービングデバイスは、可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットを備えるシェービングユニットを有し;
洗浄デバイスは、シェービングデバイスを支持するための支持構造部と、シェービングデバイスが支持構造部により支持された洗浄位置に配置されたときにシェービングユニットを受容するための受容空間とを備え;
洗浄デバイスは、洗浄液を収容するためのリザーバと、洗浄液をリザーバから受容空間へと搬送するための流体圧送ユニットとを備える。
【0006】
知られたシェービングシステムにおいて、シェービングデバイスは、洗浄デバイスの支持構造部内に逆さまに支持され得、洗浄デバイスは、シェービングユニットが受容空間内に入るように下に向かって手動で移動され得、受容空間には、手動で動作される流体圧送ユニットを使用して、リザーバからの洗浄流体が圧送され得る。
【0007】
このようなシェービングシステムは、次のシェービングセッションで清浄なシェービングユニットが使用され得るようにシェービングデバイスを清潔に保つために有利である。シェービングユニットの洗浄は、シェービングデバイスのメンテナンスのためにも有益である。
【0008】
WO2004/086901A1に従った洗浄デバイスの利用は、ユーザにとって便利ではなく、なぜならば、洗浄デバイスの流体圧送ユニットが手動で駆動されなければならないからである。加えて、適切な洗浄結果のために、洗浄プロセス中にユーザによってシェービングデバイスがスイッチオンにされなければならない。これには、シェービングデバイスのモータによってシェービングユニットが駆動され得るように、シェービングユニットがシェービングデバイスの主筐体に結合されることが必要とされる。結果として、適切な洗浄結果のために、全体的なシェービングデバイスが洗浄デバイスに設置されなければならない。結果として、シェービングデバイスの支持構造部は、堅牢な構造を有さなければならない。加えて、洗浄デバイス内にシェービングデバイス全体が存在することは、洗浄プロセス中にシェービングシステムの全体的な高さがかなり大きくなることにつながる。
【0009】
EP664973A1は、シェービングユニットを有するシェーバーと、シェーバーを支持するための支持構造部を含む洗浄デバイスと、シェーバーが支持構造部により支持された洗浄位置に設置されたときにシェーバーのシェービングユニットを受容するための受容空間とを含むシェービングシステムを開示している。更に、洗浄デバイスは、洗浄液を収容するためのリザーバと、洗浄液をリザーバから受容空間へと搬送するために電気的に駆動される流体圧送ユニットとを備える。洗浄位置において、適切な洗浄結果のために、洗浄プロセス中にシェーバーのモータが洗浄デバイスによって自動的にスイッチオンされ得るように、シェーバーは洗浄デバイスに電気的に結合される。
【0010】
シェーバーが支持構造部に設置されたときに実施される完全に自動的な洗浄プロセスのおかげで、このシェービングシステムはより容易に使用され得るが、適切な洗浄結果のために、洗浄プロセス中に、シェービングデバイスのモータによるシェービングユニットの駆動を可能とするためにシェービングユニットがシェービングデバイスの主筐体に結合されなければならないので、このシェービングシステムも洗浄プロセス中にかなりの全体的な高さを有する。シェービングシステムのこの全体的な高さは、ときに、バスルームのクローゼット内など利用可能な空間が限られている場合に、ユーザに困難さを与える。また、シェービングシステムのこの全体的な高さは、シェービングシステムの安定性を低下させるため、ユーザが誤ってシェービングシステムを転倒させてしまうリスクが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
知られたシェービングシステムの上述された欠点に鑑みて、本発明の目的は、シェービングユニットと、シェービングユニットを洗浄するための洗浄デバイスとを含むシェービングシステムであって、単純な、コスト効果の高い、便利なやり方でシェービングユニットの洗浄を可能とするシェービングシステムを提供することである。特には、本発明の目的は、シェービングユニットと、洗浄のためにシェービングユニットが洗浄デバイスに配置されたときの全体的な高さが低いコンパクトな設計の洗浄デバイスとを有するシェービングシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の態様によると、冒頭の段落において述べられたシェービングシステムは、
シェービングユニットは、シェービングユニットの外部からアクセス可能な被駆動結合部材であって、可動式毛切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、可動式毛切断部材に結合された被駆動結合部材を備え;
洗浄デバイスは、洗浄デバイスの外部からアクセス可能な駆動結合部材と、電気アクチュエータであって、駆動結合部材が電気アクチュエータによって駆動可能であるように、駆動結合部材に結合された電気アクチュエータとを備え;
駆動結合部材及び被駆動結合部材は、シェービングユニットの洗浄位置において、可動式毛切断部材が被駆動結合部材を介して駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材が駆動結合部材に結合されるように配置される、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明によるシェービングシステムにおいて、シェービングユニットは、適切な洗浄プロセスを達成するために、洗浄プロセス中に、洗浄デバイスの電気アクチュエータによって駆動され得る。結果として、シェービングユニットは、洗浄デバイスによる適切な洗浄のために、シェービングユニットがその一部であるシェービングデバイスの主筐体に結合される必要がない。換言すれば、シェービングユニットの適切な洗浄のために、シェービングユニットはシェービングデバイスの主筐体から分離され得、それ自体が洗浄デバイスに位置付けられ得る。故に、本発明によるシェービングシステムの特定の利点は、シェービングユニットが洗浄デバイスの支持構造部により支持された洗浄位置にあるときにシェービングシステムの非常に小さな全体的高さが得られるということにある。洗浄位置において、可動式毛切断部材は、洗浄デバイスの駆動結合部材及びシェービングユニットの被駆動結合部材を介して洗浄デバイスの電気アクチュエータによって駆動され、効果的な洗浄プロセスが得られる。更なる利点は、洗浄デバイスの支持構造部が支持する必要があるのはシェービングユニットだけであるので、支持構造部が比較的単純になり得ることである。
【0014】
本発明によるシェービングシステムの実施形態において、流体圧送ユニットは電気アクチュエータによって駆動可能である。
【0015】
このようにして、電気アクチュエータは、一方において、駆動結合部材及び被駆動結合部材を介して可動式毛切断部材を駆動するために使用され、他方において、洗浄デバイスの流体圧送ユニットを駆動するために使用される。このことは、単純で、コスト効果の高い設計につながる。
【0016】
本発明によるシェービングシステムの更なる実施形態において、洗浄デバイスは、駆動プログラムに従って電気アクチュエータによる駆動結合部材の駆動を制御するように構成及び配置された制御ユニットを備える。
【0017】
このことは、自動的な洗浄プロセスが得られるという利点を有し、洗浄プロセス中のシェービングユニットの可動式毛切断部材の運動は、駆動プログラムに従って制御ユニットによって制御される。
【0018】
本発明によるシェービングシステムの更なる実施形態において、洗浄デバイスは、制御ユニットに結合されたユーザインタフェースを備え、これによってシェービングシステムのユーザは駆動プログラムを始動させ得る。
【0019】
このことは、ユーザが必要に応じて洗浄動作を開始し、場合により、洗浄プログラムの異なるセットなど、オプションの異なるセットのうちの1つを選択することを可能とする。
【0020】
本発明によるシェービングシステムの更なる実施形態において、シェービングシステムは、モータと、更なる駆動結合部材であって、更なる駆動結合部材がモータによって駆動可能であるように、モータに結合された更なる駆動結合部材とを収容する主筐体であって、シェービングユニット及び主筐体は一緒にシェービングデバイスを形成する、主筐体を更に備え;
シェービングユニットは、シェービングユニットを主筐体に解除可能に結合するように構成された結合構造部を備え、結合構造部は、可動式毛切断部材が更なる被駆動結合部材によって駆動可能であるように、可動式毛切断部材に結合された更なる被駆動結合部材を有し;
シェービングユニットが結合構造部によって主筐体に結合されたとき、可動式毛切断部材が更なる駆動結合部材及び更なる被駆動結合部材を介してモータによって駆動可能であるように、更なる被駆動結合部材は更なる駆動結合部材に結合される。
【0021】
この実施形態において、シェービングユニットは、モータを収容する主筐体を含むシェービングデバイスの一部であり、モータは、シェービングユニットが主筐体に結合されたときにシェービングユニットの可動式毛切断部材を駆動するためのものである。シェービングユニットは、結合構造部を介して主筐体に切り離し可能に結合される。シェービングデバイスが他の目的のためにも使用され得るように、結合構造部は、ユーザが髪トリミングユニット又はブラッシングユニットなどの他の種類の機能ユニットとシェービングユニットとを交換することを可能とする。シェービングユニットを洗浄するために、シェービングユニットは主筐体から切り離され得、洗浄デバイスの受容空間内に設置され得る。しかしながら、この実施形態において、全体的なシェービングデバイスを洗浄デバイスに設置することによってもシェービングユニットは洗浄され得ることに留意されたい。このシナリオにおいては、シェービングデバイスのモータはシェービングユニットの洗浄位置において可動式毛切断部材に結合されたままであるが、シェービングデバイスのモータが動作しておらず、シェービングデバイスの全体的な駆動システムの抵抗が比較的低いことを条件として、洗浄デバイスの電気アクチュエータは洗浄プロセス中に可動式毛切断部材を依然として駆動することができる。
【0022】
モータと、モータに結合された更なる駆動結合部材とを収容する主筐体を更に備え、シェービングユニットは、シェービングユニットを主筐体に解除可能に結合するための結合構造部を備えるが、シェービングユニットは単一の被駆動結合部材だけを備えるような本発明によるシェービングシステムの実施形態も本発明はカバーすることに更に留意されたい。このような実施形態において、シェービングユニットが主筐体から分離されて洗浄デバイスに設置されたときには、単一の被駆動結合部材は洗浄デバイスの駆動結合部材に結合され、シェービングユニットが主筐体に結合されたときには、単一の被駆動結合部材はシェービングデバイスの主筐体の更なる駆動結合部材に結合される。
【0023】
本発明によるシェービングシステムの更なる実施形態において、シェービングユニットは、
外部切断部材と外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する少なくとも2つの毛切断ユニットと;
各毛切断ユニットの内部切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え;
被駆動結合部材は、少なくとも2つの毛切断ユニットの間の中央に配置される。
【0024】
本発明によるシェービングシステムの更なる実施形態において、シェービングユニットは、
外部切断部材と外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する3つの毛切断ユニットと;
各毛切断ユニットの内部切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え;
3つの毛切断ユニットは相互に三角形構成に配置され、被駆動結合部材は、3つの毛切断ユニットの間の中央に配置される。
【0025】
回転可能な内部切断部材を有する2つ又は3つの毛切断ユニットをシェービングユニットが有するこれらの実施形態において、全ての毛切断ユニットの内部切断部材は、毛切断ユニットの間の中央に配置された単一の被駆動結合部材によって駆動される。このことは、シェービングユニットの全ての毛切断ユニットを駆動するために洗浄デバイスが有する必要があるのは単一の駆動結合部材だけなので、洗浄デバイスの単純な構造をもたらす。
【0026】
第2の態様によると、本発明は、本明細書において前述されたシェービングシステムにおける使用のための洗浄デバイスを提供し、洗浄デバイスは、
シェービングデバイスのシェービングユニットを支持するための支持構造部と;
シェービングユニットが支持構造部により支持された洗浄位置に配置されたときにシェービングユニットを受容するための受容空間と;
洗浄液を収容するためのリザーバ及び洗浄液をリザーバから受容空間へと搬送するための流体圧送ユニットと
を備え;
洗浄デバイスは、洗浄デバイスの外部からアクセス可能な駆動結合部材と、駆動結合部材が電気アクチュエータによって駆動可能であるように、駆動結合部材に結合された電気アクチュエータとを備える。
【0027】
本発明によるシェービングシステムに関して本明細書において詳細に前述されたように、本発明による洗浄デバイスは、シェービングデバイスのシェービングユニットを、シェービングデバイスのモータを収容するシェービングデバイスの主筐体から隔離して、すなわち、主筐体から分離された状態で洗浄することを可能とする。結果として、シェービングシステムは、シェービングユニットが洗浄のために洗浄デバイスに配置されたときに有する高さは小さく、シェービングユニットが駆動結合部材を介して洗浄デバイスの電気アクチュエータによって駆動され得るので、洗浄プロセスは依然として非常に効果的である。
【0028】
本発明による洗浄デバイスの実施形態では、シェービングユニットの洗浄位置において、シェービングユニットの可動式毛切断部材がシェービングユニットの被駆動結合部材を介して駆動結合部材によって駆動可能であるように、駆動結合部材が被駆動結合部材に結合されるように駆動結合部材はアクセス可能であり及びそのように配置される。
【0029】
故に、シェービングユニットの洗浄位置において、シェービングユニットの可動式毛切断部材は、洗浄デバイスの駆動結合部材及びシェービングユニットの被駆動結合部材を介して洗浄デバイスの電気アクチュエータによって駆動され得る。
【0030】
本発明による洗浄デバイスの更なる実施形態では、駆動結合部材は受容空間に配置される。
【0031】
このことは、洗浄デバイスの単純でコンパクトな設計を可能とする。
【0032】
本発明による洗浄デバイスの更なる実施形態では、駆動結合部材は受容空間の底壁の中央に配置される。
【0033】
このことは、受容空間内へのシェービングユニットの容易な設置、及び洗浄デバイスの駆動結合部材とシェービングユニットの被駆動結合部材との容易な係合を可能とする。
【0034】
本発明による洗浄デバイスの更なる実施形態では、流体圧送ユニットは電気アクチュエータによって駆動可能である。
【0035】
この実施形態は、電気アクチュエータが駆動結合部材を駆動するため及び流体圧送ユニットを駆動するために使用されるので、洗浄デバイスの単純化された設計を提供する。
【0036】
第3の態様によると、本発明は、本発明によるシェービングシステムにおける使用のためのシェービングユニットを提供し、シェービングユニットは、
可動式毛切断部材を有する少なくとも1つの毛切断ユニットと;
シェービングユニットの外部からアクセス可能な被駆動結合部材であって、可動式毛切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、可動式毛切断部材に結合された被駆動結合部材と;
シェービングユニットをシェービングデバイスの主筐体に解除可能に結合するように構成された結合構造部であって、結合構造部は、可動式毛切断部材が更なる被駆動結合部材によって駆動可能であるように、可動式毛切断部材に結合された更なる被駆動結合部材を有する、結合構造部と
を備える。
【0037】
このようなシェービングユニットは、本明細書において前述された本発明によるシェービングシステム内での使用のために適しており、本発明によるシェービングシステムに関して本明細書において前述された技術的利点を提供する。
【0038】
本発明によるシェービングユニットの実施形態では、可動式毛切断部材が被駆動結合部材を介してシェービングユニットのための洗浄デバイスの駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材は、シェービングユニットが洗浄デバイスに対して洗浄位置に配置されたときに駆動結合部材への結合のためにアクセス可能である。
【0039】
本発明によるシェービングユニットの更なる実施形態では、シェービングユニットは、
外部切断部材と外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する少なくとも2つの毛切断ユニットと;
各毛切断ユニットの内部切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え;
被駆動結合部材がシェービングユニットの外部からアクセス可能であるように、被駆動結合部材は、少なくとも2つの毛切断ユニットの間の中央に配置される。
【0040】
本発明によるシェービングユニットの更なる実施形態では、シェービングユニットは、
外部切断部材と外部切断部材に対して回転可能な内部切断部材とを各々が有する3つの毛切断ユニットと;
各毛切断ユニットの内部切断部材が被駆動結合部材によって駆動可能であるように、被駆動結合部材及び各毛切断ユニットの内部切断部材に結合された駆動ユニットと
を備え;
3つの毛切断ユニットは相互に三角形構成に配置され、被駆動結合部材がシェービングユニットの外部からアクセス可能であるように、被駆動結合部材は、3つの毛切断ユニットの間の中央に配置される。
【0041】
第4の態様によると、本発明は、シェービングデバイスを提供し、シェービングデバイスは、
本明細書において前述された本発明によるシェービングユニットと;
モータと、更なる駆動結合部材であって、更なる駆動結合部材がモータによって駆動可能であるように、モータに結合された更なる駆動結合部材とを収容する主筐体と
を備え;
シェービングユニットがシェービングユニットの結合構造部によって主筐体に結合されたとき、シェービングユニットの可動式毛切断部材が更なる駆動結合部材及びシェービングユニットの更なる被駆動結合部材を介してモータによって駆動可能であるように、更なる被駆動結合部材は更なる駆動結合部材に結合される。
【0042】
シェービングデバイスのこれらの実施形態は、シェービングユニットを洗浄するために、本明細書において前述された本発明による洗浄デバイスと組み合わされて、特には、シェービングユニットをシェービングデバイスの主筐体から解除し、シェービングユニットだけを洗浄デバイスに設置することによって、容易に使用され得る。
【0043】
もちろん、シェービングユニットが受容空間内に受容されるように全体的なシェービングデバイスを洗浄デバイスに設置することも可能であることが留意される。このために、シェービングデバイスの主筐体又はハンドルを洗浄デバイス上で実質的に逆さまの姿勢に保つことを助ける支持スタンドを追加することが有利である。洗浄デバイスの電気アクチュエータが作動されていて、シェービングデバイスのモータがオフであるとき(すなわち、作動されていないとき)、毛切断ユニットの内部切断部材の回転が実施される。
【0044】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施形態から明らかであり、これらを参照して解明されよう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本発明による、シェービングデバイスのシェービングユニットが設置され得る受容空間を含むシェービングシステムの洗浄デバイスの斜視図を図示する。
図2】本発明による、シェービングシステムのシェービングデバイスの拡大斜視図を図示する。
図3図2のシェービングデバイスのシェービングユニットが洗浄デバイス内の洗浄位置に追加的に図示された、図1の洗浄デバイスの断面を図示する。
図4図3による断面図であって、図2のシェービングデバイスのシェービングユニットが省略された図を図示する。
図5】更なる被駆動結合部材及び被駆動結合部材に結合された駆動ユニットを有する図2のシェービングデバイスのシェービングユニットの拡大断面を図示する。
図6】3つの毛切断ユニット及び中央に配置された被駆動結合部材を有する図2のシェービングデバイスのシェービングユニットの拡大上面図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0046】
図1において、洗浄デバイス22が斜視図において図示される。洗浄デバイス22は、支持構造部24を形成する筐体を含み、その上にシェービングデバイス12のシェービングユニット14(図2を参照)が洗浄位置に設置され得る。ポット形状の支持構造部24は、洗浄位置においてシェービングユニット14を受容するための受容空間26を形成する凹部をその上部に備える。駆動結合部材28が受容空間26の底部から突出している。
【0047】
図1は、更に、ユーザインタフェース23を介してユーザによって動作され得る電子的制御ユニット25(破線で図示される)を概略的に図示する。
【0048】
図2において図示されるシェービングデバイス12は主筐体13を備え、その中に、モータスイッチ18を押すことによって始動され得るモータ17が収容される。三角形構成に配置された3つの毛切断ユニット19、20、21を含むシェービングユニット14が、結合構造部16を介して主筐体13に解除可能に結合される。図6において図示されるように、各毛切断ユニット19、20、21は、固定された外部切断部材56と、外部切断部材56に対して回転可能な内部切断部材58とを備える。3つの毛切断ユニット19、20、21の間の中央には、被駆動結合部材30が配置される。もしもモータ17が始動され、シェービングユニット14が主筐体13に結合されたならば、モータ17が、駆動トレイン54及び主筐体13内に配置された更なる駆動結合部材52(どちらも図2においては図示されず、図5において破線で概略的にのみ示される)を介して、及び毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材58に結合された結合構造部16の更なる被駆動結合部材50を介して、毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材56を駆動する。
【0049】
シェービングデバイス12のシェービングユニット14が主筐体13から分離され、受容空間26における洗浄位置で洗浄デバイス22に設置されると、図3において図示されるように、被駆動結合部材30は駆動結合部材28と係合する。
【0050】
洗浄デバイス22は、シェービングユニット14とともに、又はシェービングデバイス12とともに、本発明によるシェービングシステムを形成する。図3において、洗浄デバイス22と受容空間26内に設置されたシェービングユニット14とを含むシェービングシステムは、全体として参照数字10で示されている。図3において図示されるように、ポット形状の支持構造部24は、下側筐体部分46を備え、その上に上側筐体部分48が設置される。上側筐体部分48は上部壁を有し、そこには実質的に三角形状の開口が形成されて、支持構造部24の内部に延在する受容空間26へのアクセスを提供している。受容空間26の形状(図1を参照)は、シェービングデバイス12のシェービングユニット14の形状に実質的に対応する。
【0051】
洗浄デバイス22の上側筐体部分48内に、モータギア40を備える電気アクチュエータ34が配置され、モータギア40は中間ギア41と噛み合い、中間ギア41は、下側筐体部分46内に保持された流体圧送ユニット38のポンプシャフト44に配置されたポンプギア42と噛み合う。ポンプシャフト44の外側端部に駆動結合部材28が設けられる。電気アクチュエータ34が作動されると、流体圧送ユニット38が始動され、それによって、下側筐体部分46内のリザーバ32内に得られる洗浄流体が上に向かって上側筐体部分46内及び受容空間26内に循環され、次いで、リザーバ32内に戻る。同時に、ポンプシャフト44が、シェービングユニット14の被駆動結合部材30と係合する駆動結合部材28を回転させる。図5を参照して本明細書において更に詳しく後述されるように、これによって、各毛切断ユニット19、20、21の内部毛切断部材58が回転されて、洗浄動作を補助する。
【0052】
図5において図示されるように、シェービングユニット14の更なる被駆動結合部材50は、被駆動結合部材30を外側端部に備える駆動シャフト64を備える内部結合構造部66によってシェービングユニット14の被駆動結合部材30に回転可能に結合される。
【0053】
図6において図示されるように、各毛切断ユニット19、20、21は、外部切断部材56とそれぞれの内部切断部材58とを備える(不可視であり、図6においては参照数字58によって概略的にのみ示される)。内部切断部材58は外部切断部材56に対して回転可能であり、毛の切断を実施する。3つの毛切断ユニット19、20、21の代わりに、シェービングユニット14はこのような毛切断ユニットを1つ又は2つだけ有してよく、又は4つ以上のこのような毛切断ユニットを有してよいことが留意される。毛切断ユニットは、図において図示されるように異なるタイプのものであってよい。特には、毛切断ユニットは、毛が入るための開口を有する長細状のフォイルタイプの外部切断部材と、外部切断部材に対して線的な往復運動を行うように構成及び配置された内部切断部材とを有する。シェービングユニットの被駆動結合部材は、シェービングユニットを洗浄するために洗浄デバイスの駆動結合部材と係合するのに適したシェービングユニットの任意の位置に配置される。
【0054】
図3及び図4から、洗浄液を収容するカートリッジ49は、下側筐体部分46内に解除可能に保持されることが分かる。ギア40、41、42を含む電気アクチュエータ34は、上側筐体部分48内に提供される。下側筐体部分46内に突出する流体圧送ユニット38は、上側筐体部分48に固定される。上側筐体部分48が下側筐体部分46から解除されると、これは流体圧送ユニット38とともに取り外され得る。次いで、洗浄流体を収容するカートリッジ49が取り外され得る。カートリッジ49は洗浄液を収容し、ユーザが洗浄デバイス14内に挿入し得、通常は特定回数の洗浄動作後に交換が必要とされる別個の消費交換可能部として提供され得る。
【0055】
図5によるシェービングユニット14がシェービングデバイス12の主筐体13に結合されると、シェービングユニット14の内部切断部材58は、図2において破線で示されたモータ17によって駆動され得る。モータ17は、駆動トレイン54を介して、結合構造部16の一部である更なる駆動結合部材52を駆動する。図5において、シェービングデバイス12の駆動トレイン54及び更なる駆動結合部材52は、どちらも破線で示される。
【0056】
シェービングユニット14が主筐体13に結合されると、更なる駆動結合部材52は、図5において図示される更なる被駆動結合部材50と係合する。更なる被駆動結合部材50は、噛み合いギア61及び63を備える駆動ユニット60を介して、3つの毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材58を駆動する。こうして、更なる駆動結合部材52が更なる被駆動結合部材50と係合すると、毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材58は、モータ17によって回転駆動され得る。
【0057】
シェービングユニット14を洗浄するために、ハンドルとして構成された主筐体13は、結合構造部16を解除して主筐体13の更なる駆動結合部材52からシェービングユニット14の更なる被駆動結合部材50を引き出すことによって、シェービングユニット14から分離される。次いで、シェービングユニット14は、洗浄デバイス22の受容空間26内の洗浄位置に設置される。結果として、シェービングユニット14の被駆動結合部材30は、洗浄デバイス22の駆動結合部材28に結合される。次いで、ユーザは、制御ユニット25に記憶された自動洗浄プログラムを、ユーザインタフェース23によって始動させる。次いで、制御ユニット25は電気アクチュエータ34を制御し、電気アクチュエータ34は洗浄プログラムに従って、流体圧送ユニット38と、シェービングユニット14の被駆動結合部材30とを駆動する。被駆動結合部材30は、駆動ユニット60を介して、3つの毛切断ユニット19、20、21の各々の内部切断部材58に結合される。結果として、洗浄プログラムの実行中に、毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材58は、洗浄デバイスの駆動結合部材28並びにシェービングユニット14の被駆動結合部材30及び駆動ユニット60を介して、洗浄デバイス22の電気アクチュエータ34によって駆動される。
【0058】
代替的な実施形態において、洗浄デバイスは、流体圧送ユニット38及び駆動結合部材28を駆動するために別個のアクチュエータを有してよいことが留意される。このような実施形態において、制御ユニット25は、この別個のアクチュエータを異なるプログラムに従って個々に駆動する。このことは、洗浄プロセスを向上させる。
【0059】
洗浄デバイス22にシェービングユニット14だけを設置する代わりに、代替的な実施形態において、シェービングユニット14を含む全体的なシェービングデバイス12が、シェービングユニット14が受容空間26内に受容された状態で洗浄デバイス22に設置されてよい。このような状態において洗浄デバイス22の電気アクチュエータ34が作動されるとともに、シェービングデバイス12のモータ17の電源が入っておらず、動作していないとき、主筐体13におけるモータ17及び駆動トレイン54の機械的及び電気機械的抵抗が十分に低いことを条件として、毛切断ユニット19、20、21の内部切断部材58は、洗浄デバイス22の電気アクチュエータ34によって依然として駆動され、回転する。
【0060】
図面及び前述の説明において、本発明は詳細に図示及び説明されたが、このような図示及び説明は、解説的又は例示的なものであって、限定するためのものではないと見なされるべきである。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他の変形例が、特許請求された本発明を実践するにあたり、図面、本開示及び添付の特許請求の範囲を検討することによって、当業者によって理解され得、実施され得る。
【0061】
請求項において、「備える」という語は、他の要素又はステップを排除するものではなく、単数形は複数性を排除するものではない。単一の要素又は他のユニットが、請求項に記載されたいくつかのアイテムの機能を果たすことができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを示すものではない。
【0062】
請求項における任意の参照符号は、範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】