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特表2022-554110ハーネス分離ボードアセンブリ、電池モジュール、電池パック及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】ハーネス分離ボードアセンブリ、電池モジュール、電池パック及び装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/507 20210101AFI20221221BHJP
   H01M 50/204 20210101ALI20221221BHJP
   H01M 50/588 20210101ALI20221221BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20221221BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20221221BHJP
【FI】
H01M50/507
H01M50/204
H01M50/588
H01M50/591 101
H01M50/249
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523494
(86)(22)【出願日】2020-09-29
(85)【翻訳文提出日】2022-04-20
(86)【国際出願番号】 CN2020119082
(87)【国際公開番号】W WO2021078006
(87)【国際公開日】2021-04-29
(31)【優先権主張番号】201921769307.2
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 旭光
(72)【発明者】
【氏名】姚 己▲華▼
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA06
5H040AS07
5H040DD03
5H040DD07
5H043AA13
5H043AA19
5H043FA04
5H043GA23
5H043JA01F
5H043JA02F
(57)【要約】
ハーネス分離ボードアセンブリ(1)、電池モジュール(A)、電池パック及び装置であって、前記ハーネス分離ボードアセンブリ(1)は、バスバー(112)及び前記バスバー(112)を接続する絶縁膜(113)を含む複数の分離ユニット(11)と、隣接する前記分離ユニット(11)を接続する接続アセンブリ(2)とを含む。当該ハーネス分離ボードアセンブリ(1)は複数の独立する分離ユニット(11)を含み、成形時、各分離ユニット(11)を独立して加工でき、且つ各分離ユニット(11)のサイズが小さく、それにより加工困難性を低減させることができ、且つ各バスバー(112)の位置を制御しやすく、バスバー(112)の位置決め精度を向上させ、それによりバスバー(112)と電極リード線(41)との間の接続信頼性を向上させる。また、各分離ユニット(11)において、バスバー(112)はいずれも絶縁膜(113)を介して接続され、それによりバスバー(112)の短絡のリスクは低い。また、隣接する分離ユニット(11)同士は接続アセンブリ(2)を介して接続され、それにより完全なハーネス分離ボードアセンブリ(1)を形成し、ハーネス分離ボードアセンブリ(1)の剛性を向上させ、バスバー(112)と電極リード線(41)との接続を容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーネス分離ボードアセンブリ(1)であって、電池モジュール(A)に用いられ、
バスバー(112)及び前記バスバー(112)を接続する絶縁膜(113)を含む複数の分離ユニット(11)と、
隣接する前記分離ユニット(11)を接続する接続アセンブリ(2)と、
を含む、ハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記接続アセンブリ(2)は第1接続部材(21)を含み、前記第1接続部材(21)及び前記分離ユニット(11)のうち、一方に突起部(211)が設置され、他方に接続穴(111a)が設置され、前記突起部(211)は前記接続穴(111a)に接続される、請求項1に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記接続アセンブリ(2)は第1接続部材(21)及び第2接続部材(22)を含み、
前記第1接続部材(21)及び前記第2接続部材(22)のうち、一方に突起部が(211)設置され、他方に嵌合穴(221)が設置され、前記突起部(211)は前記嵌合穴(221)に接続される、請求項1に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記分離ユニット(11)に接続穴(111a)が開口され、
前記分離ユニット(11)の少なくとも一部は前記第1接続部材(21)と前記第2接続部材(22)との間に位置し、
前記突起部(211)は前記嵌合穴(221)及び前記接続穴(111a)の両方に接続される、請求項3に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記第1接続部材(21)は第1接続板(212)、第2接続板(213)及び緩衝部(214)を含み、前記緩衝部(214)は一端が前記第1接続板(212)に接続され、他端が前記第2接続板(213)に接続され、
前記第1接続板(212)及び前記第2接続板(213)はそれぞれ隣接する前記分離ユニット(11)に接続される、請求項2~4のいずれか1項に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記緩衝部(214)は前記第1接続板(212)と前記第2接続板(213)との間に位置するしわ構造である、請求項5に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記第2接続部材(22)は第2本体部(223)を含み、
前記第2本体部(223)は第2キャビティ(223a)を有し、前記嵌合穴(221)は前記第2キャビティ(223a)の1つの側壁に設置され、
前記突起部(211)は前記第1接続部材(21)に設置され、前記突起部(211)は前記嵌合穴(221)を通過して前記第2キャビティ(223a)に伸びる、請求項3に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記第2接続部材(22)は第5接続板(224)及び第6接続板(225)をさらに含み、前記第2本体部(223)の別の側壁に第2開口(223b)が設置され、且つ前記第2開口(223b)は前記嵌合穴(221)と対向して設置され、
前記第5接続板(224)及び前記第6接続板(225)はそれぞれ前記第2開口(223b)の側壁から長手方向Xに沿って外へ延伸し、
対応する前記分離ユニット(11)の少なくとも一部は前記第5接続板(224)と前記第6接続板(225)との間に位置し、両者に当接し、
前記第1接続部材(21)は第3接続板(216)及び第4接続板(217)を含み、対応する前記分離ユニット(11)の少なくとも一部は前記第3接続板(216)と前記第4接続板(217)との間に位置し、両者に当接する、請求項7に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記突起部(211)は第1セクション(211a)及び第2セクション(211b)を含み、前記第1セクション(211a)の外郭は前記第2セクション(211b)の外郭よりも大きく、
前記嵌合穴(221)は前記第2セクション(211b)と隙間嵌めされ、前記嵌合穴(221)のサイズは前記第1セクション(211a)の外郭サイズよりも小さく、且つ前記第2セクション(211b)は前記嵌合穴(221)に沿って移動できる、請求項7又は8に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)。
【請求項10】
電池モジュール(A)であって、
電極リード線(41)を有する電池セル(4)と、
請求項1~9のいずれか1項に記載のハーネス分離ボードアセンブリ(1)であるハーネス分離ボードアセンブリ(1)と、
を含み、
前記ハーネス分離ボードアセンブリ(1)の前記バスバー(112)は前記電極リード線(41)に接続される、電池モジュール(A)。
【請求項11】
電池パックであって、ボックス(B)及び請求項10に記載の電池モジュール(A)を含み、前記電池モジュール(A)は前記ボックス(B)内に固定される、電池パック。
【請求項12】
装置であって、電池セル(4)を電源として使用し、
前記装置に駆動力を提供するための動力源と、
前記動力源に電気エネルギーを提供するように配置される請求項10に記載の電池モジュール(A)と、
を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は2019年10月21日に提出された、名称が「ハーネス分離ボードアセンブリ、電池モジュール、電池パック及び装置」である中国特許出願第201921769307.2号を援用し、その全内容は援用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、エネルギー貯蔵デバイスの技術分野に関し、特にハーネス分離ボードアセンブリ、電池モジュール、電池パック及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電池モジュールは電池セル及びハーネス分離ボードアセンブリを含み、当該ハーネス分離ボードアセンブリは、熱圧着プロセスで形成され、且つ電池モジュールのサイズに近い一体構造である。パワーバッテリーのエネルギー密度の要件が高まることに伴って、電池モジュールのサイズも大きくなり、それによりハーネス分離ボードアセンブリのサイズも大きくなり、そのため、熱圧着プロセスで成形するときにハーネス分離ボードアセンブリの生産効率が低く、且つサイズが大きいとき、ハーネス分離ボードアセンブリにおける各部材の熱圧着過程での位置決め精度が低く、ハーネス分離ボードアセンブリと電池モジュールの各部材の組み立てに不利であり、そして、電極リード線とバスバーとの間の半田付け精度が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願はハーネス分離ボードアセンブリ、電池モジュール、電池パック及び装置を提供し、当該ハーネス分離ボードアセンブリの位置決め精度は高く、且つバスバーと電極リード線との接続信頼性は高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の第1態様はハーネス分離ボードアセンブリを提供し、ハーネス分離ボードアセンブリは、少なくともバスバー及びバスバーを接続する絶縁膜を含む複数の分離ユニットと、隣接する分離ユニットを接続する接続アセンブリとを含む。
【0006】
一種の可能な設計では、接続アセンブリは第1接続部材を含み、第1接続部材及び分離ユニットのうち、一方に突起部が設置され、他方に接続穴が設置され、突起部は接続穴に接続される。
【0007】
一種の可能な設計では、接続アセンブリは第1接続部材及び第2接続部材を含み、第1接続部材及び第2接続部材のうち、一方に突起部が設置され、他方に嵌合穴が設置され、突起部は嵌合穴に接続される。
【0008】
一種の可能な設計では、分離ユニットに接続穴が開口され、分離ユニットの少なくとも一部は第1接続部材と第2接続部材との間に位置し、突起部は嵌合穴及び接続穴の両方に接続される。
【0009】
一種の可能な設計では、第1接続部材は第1接続板、第2接続板及び緩衝部を含み、緩衝部は一端が第1接続板に接続され、他端が第2接続板に接続され、第1接続板及び第2接続板はそれぞれ隣接する分離ユニットに接続される。
【0010】
一種の可能な設計では、緩衝部は第1接続板と第2接続板との間に位置するしわ構造である。
【0011】
一種の可能な設計では、第2接続部材は第2本体部を含み、第2本体部は第2キャビティを有し、嵌合穴は第2キャビティの1つの側壁に設置され、突起部は第1接続部材に設置され、突起部は嵌合穴を通過して第2キャビティに伸びる。
【0012】
一種の可能な設計では、突起部は第1セクション及び第2セクションを含み、第1セクションの外郭は第2セクションの外郭よりも大きく、嵌合穴は第2セクションと隙間嵌めされ、嵌合穴のサイズは第1セクションの外郭サイズよりも小さく、且つ第2セクションは嵌合穴に沿って移動できる。
【0013】
一種の可能な設計では、第2接続部材は第5接続板及び第6接続板をさらに含み、第2本体部の別の側壁に第2開口が設置され、且つ第2開口は嵌合穴と対向して設置され、第5接続板及び第6接続板はそれぞれ第2開口の側壁から外へ延伸し、対応する分離ユニットの少なくとも一部は第5接続板と第6接続板との間に位置し、両者に当接し、第1接続部材は第3接続板及び第4接続板を含み、対応する分離ユニットの少なくとも一部は第3接続板と第4接続板との間に位置し、両者に当接する。
【0014】
本願の第2態様は電池モジュールを提供し、電極リード線を有する電池セルと、以上に記載のハーネス分離ボードアセンブリであるハーネス分離ボードアセンブリとを含み、ハーネス分離ボードアセンブリのバスバーは電極リード線に接続される。
【0015】
本願の第3態様は電池パックを提供し、電池パックはボックス及び以上に記載の電池モジュールを含み、電池モジュールは前記ボックス内に固定される。
【0016】
本願の第4態様は電池セルを電源として使用する装置を提供し、装置は、前記装置に駆動力を提供するための動力源と、動力源に電気エネルギーを提供するように配置される以上に記載の電池モジュールとを含む。
【0017】
本願において、当該ハーネス分離ボードアセンブリは複数の独立する分離ユニットを含み、成形時、各分離ユニットを独立して加工でき、且つ各分離ユニットのサイズが小さく、それにより加工困難性を低減させることができ、且つ各バスバーの位置を制御しやすく、バスバーの位置決め精度を向上させ、それによりバスバーと電極リード線との間の接続信頼性を向上させる。また、各分離ユニットにおいて、バスバーはいずれも絶縁膜を介して接続され、それによりバスバーの短絡のリスクは低い。また、隣接する分離ユニット同士は接続アセンブリを介して接続され、それにより完全なハーネス分離ボードアセンブリを形成し、ハーネス分離ボードアセンブリの剛性を向上させ、バスバーと電極リード線との接続を容易にする。
【0018】
理解されるべきであるように、以上の一般的な説明及び以下の細部説明は例示的なものに過ぎす、本願を制限するためのものではない。
【0019】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本願の実施例に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下に説明される図面は本願の一部の実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働を必要とせずに、さらに図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】具体的な実施例における本願に係る電池モジュールの構造模式図である。
図2図1の部分分解図である。
図3図2のI部分の部分拡大図である。
図4図1のハーネス分離ボードアセンブリの構造模式図である。
図5図4のII部分の部分拡大図である。
図6】第1の具体的な実施例における図1の側面図である。
図7図6のIII部分の部分拡大図である。
図8】第2の具体的な実施例における図1の側面図である。
図9図8のIV部分の部分拡大図である。
図10】第1の具体的な実施例における図4の接続アセンブリの構造模式図である。
図11図10の第1接続部材の側面図である。
図12】第2の具体的な実施例における図4の接続アセンブリの構造模式図である。
図13図4の第1ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第1実施例である。
図14図4の第1ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第2実施例である。
図15図4の第2ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第1実施例である。
図16図4の第2ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第2実施例である。
図17図4の第3ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第1実施例である。
図18図4の第3ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第2実施例である。
図19図4の第4ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第1実施例である。
図20図4の第4ユニット及び接続アセンブリの分解図であり、接続アセンブリは第2実施例である。
図21】具体的な実施例における本願に係る電池パックの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここでの図面は明細書に組み込まれ、本明細書の一部分を構成し、本願に合致する実施例を示し、明細書とともに本願の原理を解釈することに用いられる。
【0022】
本願の技術的解決手段をよりよく理解するために、以下、図面を参照しながら、本願の実施例を詳細に説明する。
【0023】
明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づき、当業者が創造的労働を必要とせずに取得したすべての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0024】
本願の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を制限するためのものではない。特に断らない限り、本願の実施例及び添付特許請求の範囲で使用される単数形の「一種」、「前記」及び「当該」は複数形を含むことを意味する。
【0025】
理解すべきであるように、本明細書で使用される「及び/又は」という用語は、関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在していることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、及びBが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本明細書の文字「/」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0026】
なお、本願の実施例で説明される「上」、「下」、「左」、「右」等の方位語は図面に示される角度から説明するものであり、本願の実施例に対する限定ではないと理解すべきである。また、文脈では、さらに理解されるように、1つの素子が別の素子「上」又は「下」に接続されることを記載するとき、それは別の素子「上」又は「下」に直接接続されてもよく、中間素子を介して別の素子「上」又は「下」に間接的に接続されてもよい。
【0027】
本願の実施例は、電池セル4を電源として使用する装置、電池パック、電池モジュールA及びハーネス分離ボードアセンブリ1を提供し、電池セル4を電源として使用する装置は車両、船舶、小型飛行機等の移動デバイスを含み、当該装置は動力源を含み、当該動力源は装置に駆動力を提供することに用いられ、且つ当該動力源は動力源に電気エネルギーを提供する電池モジュールAとして配置されてもよい。当該装置の駆動力は全部が電気エネルギーであってもよく、電気エネルギー及び他のエネルギー(例えば機械的エネルギー)を含んでもよく、当該動力源は電池モジュールA(又は電池パック)であってもよく、当該動力源は電池モジュールA(又は電池パック)及びエンジン等であってもよい。従って、電池セル4を電源として使用することができる装置であれば、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0028】
車両を例とし、本願の実施例の車両は新エネルギー自動車であってもよく、当該新エネルギー自動車は純電気自動車であってもよく、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。当該車両は電池パック及び車両本体を含んでもよく、当該電池パックは車両本体に設置され、当該車両本体にさらに駆動モータが設置され、且つ駆動モータは電池パックに電気的に接続され、電池パックから電気エネルギーが提供され、駆動モータは伝動機構を介して車両本体の車輪に接続され、それにより車両を駆動して走行させる。具体的には、当該電池パックは車両本体の底部に水平に設置されてもよい。
【0029】
図21に示すように、電池パックはボックスB及び本願の電池モジュールAを含み、ボックスBは収容室B3を有し、電池モジュールAは当該収容室B3内に収容され、電池モジュールAの数は1つ以上であってもよく、複数の電池モジュールAは収容室B3内に配列して配置される。ボックスBのタイプは制限されず、枠状ボックス、円盤状ボックス又は箱形ボックス等であってもよい。具体的には、図21に示すように、当該ボックスBは電池モジュールAを収容する下部ボックスB2と、下部ボックスB2と蓋合する上部ボックスB1とを含んでもよい。
【0030】
図1図6及び図8に示すように、当該電池モジュールAは複数の電池セル4及び電池セル4を固定するためのフレーム構造を含み、複数の電池セル4は相互に積み、且つ各電池セル4が積む方向を本願の長手方向Xと定義する。当該フレーム構造は端板3を含み、且つ端板3は、電池セル4の長手方向Xに沿う両端部に位置し、電池セル4の長手方向Xに沿う移動に用いられ、また、具体的な実施例では、当該フレーム構造はさらにサイドプレート(図示せず)を含んでもよく、2つのサイドプレートは電池セル4の短手方向Yに沿う両側に位置し、且つ当該サイドプレートは端板3に接続され、それによりフレーム構造を形成する。別の具体的な実施例では、当該フレーム構造はサイドプレートが設置されなくてもよく、電池セル4は積んだ後、第1結束バンド5及び第2結束バンド6によって接続され、当該端板3と2つの結束バンドは上記フレーム構造を形成する。
【0031】
具体的には、電池セル4は電極リード線41を含み、且つ各電池セル4はいずれも正電極リード線及び負極端子を含み、電池モジュールAにおいて、複数の電池セル4同士は電気的に接続され、具体的には直列接続、並列接続又は直並列接続等の接続方式を用いてもよく、且つ隣接する電池セル4同士はバスバー112(図13を参照)を介して接続され、例えば、電池セル4が直列に接続されるとき、1つの電池セル4の正電極リード線と隣接する電池セル4の負電極リード線とはバスバー112を介して接続される。
【0032】
また、図2に示すように、当該電池モジュールAは回路基板16をさらに含み、当該回路基板16はバスバー112に電気的に接続され、それによりバスバー112を介して電池セル4の電圧及び/又は電流情報の収集を実現することができ、回路基板16はさらに温度収集ユニット(図示せず)に電気的に接続され、それにより電池セル4の温度を収集し、且つ収集した信号をコネクターによって出力する。
【0033】
図1に示すように、当該電池モジュールAはハーネス分離ボードアセンブリ1をさらに含み、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は電池セル4の電極リード線41に近接する一端に置かれ、図1に示される実施例では、ハーネス分離ボードアセンブリ1は電池セル4の上方に位置する。図2及び図4に示すように、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は複数(2つ以上)の分離ユニット11を含み、各分離ユニット11は別々に設置され、且つ分離ユニット11は絶縁膜113及びバスバー112(図13を参照)を含み、且つバスバー112は絶縁膜113に接続され、接続された後、バスバー112は絶縁膜113の内部に位置し、また、当該絶縁膜113はさらに絶縁の役割を果たし、それにより各電気素子の短絡を防止する。また、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は接続アセンブリ2をさらに含み、隣接する分離ユニット11同士は接続アセンブリ2を介して接続される。
【0034】
別の実施例では、分離ユニット11は絶縁膜113、バスバー112及び回路基板16を含み、各バスバー112及び回路基板16はいずれも絶縁膜113に接続され、接続された後、バスバー112及び回路基板16は絶縁膜113の内部に位置し、また、当該絶縁膜113はさらに絶縁の役割を果たし、各電気素子の短絡を防止する。さらに別の実施例では、複数の分離ユニット11のうち、一部の分離ユニット11は絶縁膜113及びバスバー112を含み、残りの分離ユニットは絶縁膜113、バスバー112及び回路基板16を含む。
【0035】
本願において、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は複数の独立する分離ユニット11を含み、成形時、各分離ユニット11を独立して加工でき、完全なハーネス分離ボードアセンブリ1に比べて、各分離ユニット11のサイズが小さく、それにより加工困難性を低減させることができ、且つ各バスバー112の位置を制御しやすく、バスバー112の位置決め精度を向上させ、それによりバスバー112と電極リード線41との間の接続信頼性を向上させる。また、各分離ユニット11において、バスバー112はいずれも絶縁膜113を介して接続され、それによりバスバー112の短絡のリスクは低い。また、隣接する分離ユニット11同士は接続アセンブリ2を介して接続され、それにより完全なハーネス分離ボードアセンブリ1を形成し、ハーネス分離ボードアセンブリ1の剛性を向上させ、バスバー112と電極リード線41との接続を容易にする。
【0036】
具体的な実施例では、当該接続アセンブリ2は第1接続部材21を含み、図11及び図13に示すように、当該第1接続部材21及び対応する分離ユニット11のうち、一方に突起部211が設置され、他方に接続穴111aが設置され、当該突起部211は接続穴111aに接続される。
【0037】
第1接続部材21に突起部211が設置され、分離ユニット11(バスバー112及び絶縁膜113を含む)に接続穴111aが設置されるとすれば、接続穴111aは分離ユニット11の絶縁膜113に設置されてもよく、バスバー112に設置されてもよく、又はバスバー112及び絶縁膜113の両方に設置されてもよい。又は、分離ユニット11(バスバー112、回路基板16及び絶縁膜113を含む)に接続穴111aが設置される場合、当該接続穴111aは絶縁膜113に位置してもよく、バスバー112に位置してもよく、回路基板16に位置してもよく、又は、絶縁膜113、バスバー112及び回路基板16の任意の組み合わせに位置してもよい。従って、本願において、接続穴111aの設置位置を限定しない。
【0038】
本実施例では、隣接する分離ユニット11はそれぞれ同一の第1接続部材21に接続され、それにより隣接する分離ユニット11間の接続を実現し、且つ当該接続アセンブリ2は第1接続部材21のみを含む場合、構成が簡単である利点を有する。
【0039】
具体的には、図13~18に示すように、当該分離ユニット11は接続部111を含み、当該接続部111は接続アセンブリ2と接続することに用いられ、具体的な実施例では、当該接続部111は絶縁膜113及び/又はバスバー112により形成され、別の具体的な実施例では、当該接続部111は絶縁膜113及び/又はバスバー112及び/又は回路基板16により形成され、接続部材21に比べて、当該分離ユニット11の厚さは薄く、本実施例では、上記接続穴111aは厚さが薄い分離ユニット11に開口され、突起部211は第1接続部材21に設置される。
【0040】
具体的な実施例では、当該接続部111は絶縁膜113のみにより形成されてもよく、このとき、接続穴111aは絶縁膜113のみに位置し、バスバー112及び回路基板16にいずれも接続穴111aが設置されず、それにより、バスバー112及び回路基板16の完全性を向上させることができる。
【0041】
より具体的には、図11に示すように、当該第1接続部材21は第1接続板212及び第2接続板213を含み、当該第1接続板212及び第2接続板213はそれぞれ隣接する分離ユニット213に接続され、すなわち当該第1接続板212及び第2接続板213の分布は隣接する分離ユニット11の分布と一致する。
【0042】
図4に示すように、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1において、各分離ユニット11同士は長手方向Xに沿って接続され、従って、本実施例では、第1接続板212及び第2接続板213は長手方向Xに沿って配置される。また、図3図10及び図11に示すように、当該第1接続部材21は緩衝部214をさらに含み、当該緩衝部214は第1接続板212と第2接続板213との間に接続され、膨張力を受けるとき、当該緩衝部214は長手方向Xに沿って変形でき、それにより緩衝の役割を果たし、接続アセンブリ2と分離ユニット11との接続信頼性を向上させ、接続アセンブリ2及び分離ユニット11の強度を向上させる。
【0043】
一種の可能な設計では、図11に示すように、当該緩衝部214は第1接続板212及び第2接続板213に接続されたしわ構造であり、当該しわ構造は高さ方向Zに沿って突出し、且つその突出方向は第1接続板212及び第2接続板213に設置された突起部211の突起方向と同じであり、それにより、当該接続アセンブリ2が占有する高さ方向Zの空間を減少させる。
【0044】
別の具体的な実施例では、図10及び図12に示すように、当該接続アセンブリ2は別々に設置された第1接続部材21及び第2接続部材22を含み、当該第1接続部材21及び第2接続部材22のうち、一方に突起部211が設置され、他方に嵌合穴221が設置され、当該突起部211は嵌合穴221に接続される。
【0045】
本実施例では、当該接続アセンブリ2は別々に設置された第1接続部材21及び第2接続部材22を含み、且つ両者はそれぞれ隣接する分離ユニット11に接続され、それにより隣接する分離ユニット11間の接続を実現する。
【0046】
具体的には、一種の可能な設計では、図13に示すように、当該接続アセンブリ2の第1接続部材21と第2接続部材22は突起部211及び嵌合穴221を介して接続され、また、当該分離ユニット11に接続穴111aが開口され、分離ユニット11の少なくとも一部は第1接続部材21と第2接続部材22との間に位置し、突起部211は嵌合穴221及び接続穴111aの両方に接続され、それにより当該分離ユニット11と第1接続部材21及び/又は第2接続部材22との間の接続を実現する。
【0047】
本実施例では、図7に示すように、当該分離ユニット11の少なくとも一部は第1接続部材21と第2接続部材22との間に位置することで、分離ユニット11と接続アセンブリ2との間の接触面積を大きくすることができ、それにより分離ユニット11と接続アセンブリ2との間の接続信頼性を向上させる。
【0048】
図10に示される実施例では、当該第1接続部材21は第1接続板212及び第2接続板213を含み、当該第1接続板212及び第2接続板213はそれぞれ隣接する分離ユニット213に接続され、且つ当該第1接続板212と第2接続板213との間にさらに緩衝部214が接続され、当該緩衝部214は膨張力を受けるときに長手方向Xに沿って変形でき、それにより緩衝の役割を果たす。
【0049】
また、図7及び図10に示される実施例では、当該接続アセンブリ2の第2接続部材22は2つの嵌合板222を含み、且つ2つの嵌合板222は間隔を空けて設置され、上記緩衝部214は2つの嵌合板222の隙間内に伸びる。2つの嵌合板222はそれぞれ第1接続板212、第2接続板213と高さ方向Zに沿って設置され、高さ方向Zに沿って、隣接する分離ユニット11のうち、一方の少なくとも一部は第1接続板212と嵌合板222との間に位置し、他方の少なくとも一部は第2接続板213と嵌合板222との間に位置し、すなわち高さ方向Zに沿って、分離ユニット11は第1接続部材21と第2接続部材22との間に介在して設けられ、それらの高さ方向Zに沿う接続を実現でき、従って、分離ユニット11と接続アセンブリ2との接続信頼性をさらに向上させるために、当該分離ユニット11と第1接続部材21は突起部211及び接続穴111aを介して接続される。
【0050】
本実施例では、当該嵌合板222の設置によって分離ユニット11に対して支持の役割を果たすことができ、且つ当該嵌合板222及び2つの接続板はいずれも剛性構造であるため、嵌合板222と接続板との間の接続信頼性が高く、それにより当該接続アセンブリ2と剛性が低い分離ユニット11との間の接続信頼性を向上させる。
【0051】
具体的には、当該接続アセンブリ2において、突起部211は楕円柱構造であり、それに対応して、嵌合穴221は楕円穴であり、それにより当該突起部211と嵌合穴221との接続信頼性は高い。
【0052】
別の具体的な実施例では、図12に示すように、当該接続アセンブリ2は第1接続部材21及び第2接続部材22を含み、当該第1接続部材21及び第2接続部材22はそれぞれ隣接する分離ユニット11に接続され、且つ当該第1接続部材21及び第2接続部材22は突起部211及び嵌合穴221を介して接続される。
【0053】
具体的には、図12に示すように、第1接続部材21は第1本体部215を含み、第2接続部材22は第2本体部223を含み、第2本体部223は第2キャビティ223aを有し、上記嵌合穴221は第2キャビティ223aの1つの側壁に設置され、突起部211は第1本体部215の1つの側壁に設置され、且つ当該嵌合穴221は突起部211と対向して設置され、それにより突起部211は嵌合穴221に接続され、且つ接続された後、当該突起部211は嵌合穴221を通過して第2キャビティ223aに伸びる。本実施例では、当該第2接続部材22の第2キャビティ223aによって2つの接続部材の重量を減らすことができ、それによりハーネス分離ボードアセンブリ1の重量を減らし、電池モジュールAのエネルギー密度を向上させる。また、当該第2キャビティ223aの設置によって突起部211の取り付け空間を提供することができる。
【0054】
具体的な実施例では、図5に示すように、当該第1本体部215は第1キャビティ215aを有してもよく、当該第1キャビティ215aによって第1接続部材21の重量を減らすことができ、それにより電池モジュールAのエネルギー密度をさらに向上させる。当然ながら、当該第1本体部215は中実構造であってもよい。
【0055】
一種の可能な設計では、図9及び図12に示すように、当該突起部211は接続する第1セクション211a及び第2セクション211bを含み、且つ当該第1セクション211aの外郭は第2セクション211bの外郭よりも大きく、第2セクション211bは第1キャビティ215aの側壁に接続される。また、当該嵌合穴221は第2セクション211bと隙間嵌めされ、すなわち嵌合穴221のサイズは第2セクション211bの外郭サイズよりも大きく、嵌合穴221のサイズは第1セクション211aの外郭サイズよりも小さく、突起部211は嵌合穴221に接続された後、その第1セクション211aが第2キャビティ223a内に伸び、第2セクション211bが嵌合穴221に沿って移動できる。
【0056】
本実施例では、当該接続アセンブリ2において、嵌合穴221及び突起部211は長手方向Xに沿って配置され、両者が嵌合された後、突起部211の第2セクション211bが嵌合穴221に沿って移動できるため、ハーネス分離ボードアセンブリ1が膨張力を受けると、突起部211と嵌合穴221の相対移動によって、緩衝の役割を果たすことができ、すなわち、本実施例では、突起部211の第2セクション211bが嵌合穴221に沿って移動できることは緩衝部に相当し、膨張力のリリース役割を果たし、それによりハーネス分離ボードアセンブリ1の強度を向上させる。
【0057】
具体的には、図5図9及び図12に示すように、当該第1接続部材21は第3接続板216及び第4接続板217を含み、短手方向Yに沿って、第1キャビティ215aの側壁は第1開口215bを有し、当該第1開口215bは突起部211と対向し、すなわち第1開口215bは突起部211と対向する側壁に設置され、当該第3接続板216及び第4接続板217はそれぞれ第1開口215bの側壁から外へ延伸し、当該第3接続板216及び第4接続板217は高さ方向Zに沿って配置され、第3接続板216と第4接続板217との間に当該第1開口215bが形成され、分離ユニット11と接続するとき、対応する分離ユニット11の少なくとも一部は第3接続板216と第4接続板217との間に位置し、両者に当接し、それにより当該分離ユニット11と第1接続部材21との接続を実現する。
【0058】
また、図5図9及び図12に示すように、当該第2接続部材22は第5接続板224及び第6接続板225をさらに含み、短手方向Yに沿って、第2キャビティ223aの側壁に第2開口223bが設置され、且つ当該第2開口223bは嵌合穴221と対向して設置され、すなわち第2開口223bは嵌合穴221と対向する側壁に設置され、当該第5接続板224及び第6接続板225はそれぞれ第2開口223bの側壁から長手方向Xに沿って外へ延伸し、且つ両者は高さ方向Zに沿って配置され、第5接続板224と第6接続板225との間に当該第2開口223bが形成され、分離ユニット11と接続するとき、対応する分離ユニット11の少なくとも一部は当該第5接続板224と第6接続板225との間に位置し、両者に当接し、それにより当該分離ユニット11と第2接続部材22との接続を実現する。
【0059】
本実施例では、2つの接続部材が対応する分離ユニット11と接続するとき、分離ユニット111に接続穴を設置する必要がなく、高さ方向Zに沿って配置された2つの接続板によって分離ユニット11を押し付けることで分離ユニット11と対応する接続部材との接続を実現し、それにより分離ユニット111の完全性を維持することができる。
【0060】
以上の各実施例では、図2及び図4に示すように、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1の分離ユニット11の具体的な形態は第2ユニット13、第3ユニット14及び第4ユニット15を含み、図15図18に示すように、当該第2ユニット13に負出力極131が設置され、第3ユニット14に正出力極141が設置され、従って、当該第2ユニット13及び第3ユニット14はそれぞれハーネス分離ボードアセンブリ1の出力端子に位置し、且つ両者は接続アセンブリ2を介して接続され、また、当該第4ユニット15は第2ユニット13及び第3ユニット14から離れる一端に位置し、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は複数の第1ユニット12をさらに含み、且つ複数の第1ユニット12の構造は同じであり、隣接する第1ユニット12同士は接続アセンブリ2を介して接続され、第1ユニット12と第2ユニット13とは接続アセンブリ2を介して接続され、第1ユニット12と第3ユニット14とは接続アセンブリ2を介して接続され、第1ユニット12と第4ユニット15とは接続アセンブリ2を介して接続され、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1において、各接続アセンブリ2の構造は完全に同じであってもよく、完全に同じでなくてもよい。
【0061】
図2に示すように、当該電池モジュールAにおいて、各電池セル4は直列に接続され、すなわち電池セル4の正電極リード線と隣接する電池セル4の負電極リード線とはバスバー112を介して接続され、且つ短手方向Yに沿って、2列の電池セル4を含み、これに基づき、図4図13~20では、各分離ユニット11のバスバー112及びその端子穴112aの設置位置は各電池セル4の直列接続を実現できる必要がある。
【0062】
説明する必要がある点として、図13~20に示される実施例は電池セル4が直列に接続されるときの各分離ユニット11の構造を示し、理解できるように、電池セル4が並列に接続され又は直並列に接続される(直列接続及び並列接続を含む)とき、各分離ユニット11の構造は異なり、本願において、各分離ユニット11の具体的な構造を限定しない。
【0063】
以上のように、本願において、当該ハーネス分離ボードアセンブリ1は複数の分離ユニット11を接合することにより形成され、各分離ユニット11のサイズが小さく、それにより各部材の位置決め精度を向上させ、ハーネス分離ボードアセンブリ1の電池モジュールAでの組み立て精度、及びバスバー112と電池セル4の電極リード線41との接続信頼性を向上させる。
【0064】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではなく、当業者であれば、本願に対して様々な修正や変更を行うことができる。本願の精神及び原則内に、行われた任意の修正、均等な置換、及び改良等は、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0065】
1 ハーネス分離ボードアセンブリ
2 接続アセンブリ
3 端板
4 電池セル
5 第1結束バンド
6 第2結束バンド
11 分離ユニット
12 第1ユニット
13 第2ユニット
14 第3ユニット
15 第4ユニット
16 回路基板
21 第1接続部材
22 第2接続部材
41 電極リード線
111 接続部
112 バスバー
113 絶縁膜
131 負出力極
141 正出力極
211 突起部
212 第1接続板
213 第2接続板
214 緩衝部
215 第1本体部
216 第3接続板
217 第4接続板
221 嵌合穴
222 嵌合板
223 第2本体部
224 第5接続板
225 第6接続板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
具体的には、電池セル4は電極リード線41を含み、且つ各電池セル4はいずれも正電極リード線及び負電極リード線を含み、電池モジュールAにおいて、複数の電池セル4同士は電気的に接続され、具体的には直列接続、並列接続又は直並列接続等の接続方式を用いてもよく、且つ隣接する電池セル4同士はバスバー112(図13を参照)を介して接続され、例えば、電池セル4が直列に接続されるとき、1つの電池セル4の正電極リード線と隣接する電池セル4の負電極リード線とはバスバー112を介して接続される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
より具体的には、図11に示すように、当該第1接続部材21は第1接続板212及び第2接続板213を含み、当該第1接続板212及び第2接続板213はそれぞれ隣接する分離ユニット11に接続され、すなわち当該第1接続板212及び第2接続板213の分布は隣接する分離ユニット11の分布と一致する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
本実施例では、2つの接続部材が対応する分離ユニット11と接続するとき、分離ユニット11に接続穴を設置する必要がなく、高さ方向Zに沿って配置された2つの接続板によって分離ユニット11を押し付けることで分離ユニット11と対応する接続部材との接続を実現し、それにより分離ユニット11の完全性を維持することができる。
【国際調査報告】