(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】撮影方法及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 5/232 20060101AFI20221221BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20221221BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20221221BHJP
G03B 19/07 20210101ALI20221221BHJP
【FI】
H04N5/232 960
H04N5/232 933
H04N5/232 290
H04N5/225 800
H04N5/232 120
G03B17/02
G03B19/07
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523675
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(85)【翻訳文提出日】2022-04-21
(86)【国際出願番号】 CN2020131021
(87)【国際公開番号】W WO2021104226
(87)【国際公開日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】201911190969.9
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】周 明
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲シュアン▼
【テーマコード(参考)】
2H054
2H100
5C122
【Fターム(参考)】
2H054BB05
2H100AA18
5C122EA67
5C122EA68
5C122FA08
5C122FD01
5C122FD13
5C122FE01
5C122FH09
5C122FH11
5C122FH12
5C122FK08
5C122FL03
5C122GA01
5C122GA23
5C122GC13
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
(57)【要約】
本発明の実施例は、電子機器に用いられる撮影方法を提供する。この電子機器は、複数のカメラを含み、この方法は、第一のタッチ入力を受信することと、第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得することと、移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得することと、ターゲット撮影倍率集合に従って、複数枚の写真を撮ることとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に用いられる撮影方法であって、
第一のタッチ入力を受信することと、
前記第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得することと、
前記移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得することと、
前記ターゲット撮影倍率集合に従って、前記ターゲット撮影倍率集合における複数の撮影倍率にそれぞれ対応する複数枚の写真を撮ることとを含む、撮影方法。
【請求項2】
前述した、前記移動速度に従って、ターゲット撮影倍率集合を取得することは、
前記移動速度が属する速度区間に従って、前記速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合を取得することを含み、
そのうち、前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率の数と負の相関があり、且つ前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における最大倍率と負の相関がある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前述した、第一のターゲット対象の移動速度を取得することは、
前記移動対象の数が一つである場合、前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得することと、
前記移動対象の数が複数である場合、各前記移動対象と前記電子機器との間の距離を検出し、前記電子機器からの距離が最も小さい前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電子機器は、複数のカメラを含み、
前述した、複数枚の写真を撮ることは、
前記移動速度が速度閾値よりも小さい場合、第一のカメラによって予め設定される合焦中心に対して合焦撮影を行うことと、
前記移動速度が速度閾値以上である場合、前記第一のカメラによって前記第一のターゲット対象に対して合焦撮影を行うこととを含み、
そのうち、前記第一のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記ターゲット撮影倍率集合とマッチングするカメラである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前述した、複数枚の写真を撮ることは、
前記撮影プレビューインターフェースでの第二のタッチ入力を受信することと、
前記第二のタッチ入力に応答して、前記第二のタッチ入力の前記撮影プレビューインターフェースでの入力位置に従って、ターゲット領域を決定することと、
前記第一のカメラによって前記ターゲット領域に対して合焦撮影を行うこととを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のカメラによって合焦撮影を行う場合、少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出し、前記第二のターゲット対象は、前記撮影プレビューインターフェースにおける移動対象であり、且つ前記第二のターゲット対象と前記電子機器との距離は、前記第一のターゲット対象と前記電子機器との距離よりも小さいことと、
前記少なくとも一つの第二のカメラによって前記第二のターゲット対象を検出した場合、第一のカメラによって前記第二のターゲット対象に対して合焦撮影を行うこととをさらに含み、
そのうち、前記第二のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記第一のカメラ以外のカメラである、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
電子機器であって、
第一のタッチ入力を受信するための受信モジュールと、
前記第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第一の取得モジュールと、
前記移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得するための第二の取得モジュールと、
前記ターゲット撮影倍率集合に従って、前記ターゲット撮影倍率集合における複数の撮影倍率にそれぞれ対応する複数枚の写真を撮るための撮影モジュールとを含む、電子機器。
【請求項8】
前記第二の取得モジュールは、
前記移動速度が属する速度区間に従って、前記速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合を取得するための第一の取得ユニットを含み、
そのうち、前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率の数と負の相関があり、且つ前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における最大倍率と負の相関がある、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第一の取得モジュールは、
前記移動対象の数が一つである場合、前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第一の取得ユニットと、
前記移動対象の数が複数である場合、各前記移動対象と前記電子機器との間の距離を検出し、前記電子機器からの距離が最も小さい前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第二の取得ユニットとを含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項10】
複数のカメラを含み、
前記撮影モジュールは、
前記移動速度が速度閾値よりも小さい場合、第一のカメラによって予め設定される合焦中心に対して合焦撮影を行うための第一の撮影ユニットと、
前記移動速度が速度閾値以上である場合、第一のカメラによって前記ターゲット対象に対して合焦撮影を行うための第二の撮影ユニットとを含み、
そのうち、前記第一のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記ターゲット撮影倍率集合とマッチングするカメラである、請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記撮影モジュールは、
前記撮影プレビューインターフェースでの第二のタッチ入力を受信するための受信ユニットと、
前記第二のタッチ入力に応答して、前記第二のタッチ入力の前記撮影プレビューインターフェースでの入力位置に従って、ターゲット領域を決定するための決定ユニットと、
前記第一のカメラによって前記ターゲット領域に対して合焦撮影を行うための第三の撮影ユニットとを含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項12】
前記第一のカメラによって合焦撮影を行う場合、少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出するための検出モジュールをさらに含み、前記第二のターゲット対象は、前記撮影プレビューインターフェースにおける移動対象であり、且つ前記第二のターゲット対象と前記電子機器との距離は、前記第一のターゲット対象と前記電子機器との距離よりも小さく、
前記撮影モジュールはさらに、前記少なくとも一つの第二のカメラによって前記第二のターゲット対象を検出した場合、第一のカメラによって前記第二のターゲット対象に対して合焦撮影を行うためのものであり、
そのうち、前記第二のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記第一のカメラ以外のカメラである、請求項10に記載の電子機器。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現させる、通信機器。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月28日に中国で提出された中国特許出願番号No.201911190969.9の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本発明の実施例は、電子機器技術分野に関し、特に撮影方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザが電子機器を使用して撮影することは、一般的に、(1)カメラを起動することと、(2)適切なズーム倍率を選択することと、(3)撮影ボタンをクリックして撮影することとを含む。しかしながら、実際の応用シーンでは、例えば、走っている小動物、擦れ違っている人、そよ風に吹かれている水面などの、ある瞬間にキャプチャする必要のある画面がよくある。これらの画面の存在時間が非常に短いため、従来の撮影方法を採用すると、しばしば、ユーザが上記操作ステップを行っている際に最適な写真撮りタイミングを逃してしまい、気に入る写真を撮ることができなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施例は、従来の撮影方法の撮影速度が比較的遅いため、最適な写真撮りタイミングを逃してしまい、気に入る写真を撮ることができなくなるという問題を解決するための撮影方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器に用いられる撮影方法を提供する。前記電子機器は、複数のカメラを含み、前記方法は、
第一のタッチ入力を受信することと、
前記第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得することと、
前記移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得することと、
前記ターゲット撮影倍率集合に従って、前記ターゲット撮影倍率集合における複数の撮影倍率にそれぞれ対応する複数枚の写真を撮ることとを含む。
【0005】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器を提供する。そのうち、前記電子機器は、複数のカメラを含み、
第一のタッチ入力を受信するための受信モジュールと、
前記第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第一の取得モジュールと、
前記移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得するための第二の取得モジュールと、
前記ターゲット撮影倍率集合に従って、前記ターゲット撮影倍率集合における複数の撮影倍率にそれぞれ対応する複数枚の写真を撮るための撮影モジュールとを含む。
【0006】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器を提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の撮影方法のステップを実現させる。
【0007】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載の撮影方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースにおける第一のターゲット対象の移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得し、このターゲット撮影倍率集合に基づき、複数枚の写真を撮る。このように、ユーザが一つのタッチ入力を実行するだけで、電子機器が複数の撮影倍率で自動的に撮影できるため、ユーザは、最適な写真撮りタイミングを逃すことなく、気に入る写真を撮ることができる。
【0009】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例による撮影方法のフロー概略図のその一である。
【
図2a】本発明の実施例による応用シーンの概略図のその一である。
【
図2b】本発明の実施例による応用シーンの概略図のその二である。
【
図3】本発明の実施例による撮影方法のフロー概略図のその二である。
【
図4】本発明の実施例による電子機器の構造概略図のその一である。
【
図5】本発明の実施例による電子機器の構造概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、全部の実施例ではなく、本発明の一部の実施例である。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0012】
本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本発明の実施例では、「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0013】
本明細書において、「第一」および「第二」などの関係用語は、同じ名称を区別するためのものに過ぎず、これらの名称間の関係または順序を示すものではない。
【0014】
本発明の実施例では、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、超携帯型パーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってもよい。
【0015】
この電子機器は、複数のカメラを含み、各カメラの撮影倍率は、同じであってもよく、異なってもよい。例えば、電子機器は、2つのカメラを備えたダブルカメラ付き電子機器であり、二つのカメラは、それぞれ広角(wide)カメラと望遠(tele)カメラである。理解できるように、この電子機器のカメラの数は、3つや、4つなどであってもよい。本発明の実施例では電子機器のカメラの数を具体的に限定しない。
【0016】
図1を参照すると、本発明の実施例は、撮影方法を提供する。この方法の実行本体は、電子機器であり、この電子機器は、複数のカメラを含み、この方法の具体的なステップは、以下のとおりである。
【0017】
ステップ101、第一のタッチ入力を受信する。
【0018】
本発明の実施例では、第一のタッチ入力は、本発明の実施例による撮影方法を使用するように電子機器に指示するためのものである。例えば、本発明の実施例による撮影方法を「スナップショットモード」に設置する場合、ユーザは、第一のタッチ入力を介して、この「スナップショットモード」を起動する。
【0019】
上記第一のタッチ入力は、電子機器がスクリーンオン状態にある時、仮想コントロールに作用するタッチ入力であってもよい。
図2aを参照すると、撮影プレビューインターフェースに仮想コントロール21を設置してもよく、ユーザは、本発明の実施例による撮影方法を使用する必要がある場合、この仮想コントロール21に対して第一のタッチ入力を行い、それに応じて、電子機器は、本発明の実施例による撮影方法を使用して撮影を行う。
【0020】
上記第一のタッチ入力は、電子機器がスクリーンオフ状態にある時、スクリーンのターゲット領域に作用するタッチ入力であってもよい。
図2bを参照すると、スクリーンにターゲット領域22、即ち、図において点線で囲まれた領域を予め設置してもよく、理解できるように、
図2bは、ターゲット領域22の形状が矩形であるシーンを示すが、このターゲット領域22の形状は、円形、菱形、不規則な形などの他の形状であってもよい。本発明の実施例ではターゲット領域22の具体的な形状を限定しない。ユーザは、本発明の実施例による撮影方法を使用する必要がある場合、このターゲット領域22に対して第一のタッチ入力を行い、それに応じて、電子機器は、撮影プレビューインターフェースを起動し、本発明の実施例による撮影方法を使用して撮影を行う。
【0021】
選択的に、このターゲット領域22の位置は、
図2aにおける仮想コントロール21のスクリーンでの位置と同じであり、このように、電子機器がスクリーンオフとスクリーンオンの状態にある時、第一のタッチ入力の作用位置が同じであることにより、ユーザの操作はより便利になる。
【0022】
説明すべきことは、上記第一のタッチ入力のジェスチャ動作には、様々なタイプ、例えば、シングルクリック、ダブルクリック、長押しなどがあってもよく、このジェスチャ動作は、電子機器によって予め設置されたものであってもよく、ユーザによって自ら設置されたものであってもよい。本発明の実施例では第一のタッチ入力のジェスチャ動作を具体的に限定しない。
【0023】
ステップ102、第一のタッチ入力に応答して、第一のターゲット対象の移動速度を取得する。
【0024】
本発明の実施例では、第一のターゲット対象は、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象であり、既存の速度検出方式によって第一のターゲット対象の移動速度を取得してもよい。本発明の実施例では第一のターゲット対象の移動速度を取得する具体的な方式を限定しない。
【0025】
撮影プレビューインターフェースには一つ又は複数の移動対象が存在する可能性があるため、これらの移動対象から第一のターゲット対象を基準として選択する必要がある。
【0026】
具体的には、本発明の実施例は、第一のターゲット対象の選択フローを提供する。前記選択フローは、以下のサブステップを含む。
【0027】
(1)移動対象の数が一つである場合、移動対象を第一のターゲット対象として選択する。
【0028】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースには一つ移動対象のみがある場合、この移動対象をそのまま第一のターゲット対象として選択する。
【0029】
(2)移動対象の数が複数である場合、各移動対象と電子機器との間の距離を検出し、距離が最も近い移動対象を第一のターゲット対象として選択する。
【0030】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースに複数の移動対象が存在する場合、電子機器に最も近い移動対象を第一のターゲット対象として選択する。理解できるように、移動対象が電子機器に近いほど、同じ移動速度で、その撮影プレビューインターフェースでの位置の変化が速いため、電子機器に最も近い移動対象を基準とする必要がある。
【0031】
説明すべきことは、上述した、各移動対象と電子機器との間の距離を検出することは、既存の距離検出方法によって実現されてもよい。本発明の実施例では移動対象と電子機器との間の距離の検出方法を具体的に限定しない。
【0032】
(3)移動対象の数が複数である場合、各移動対象を第一のターゲット対象として選択する。
【0033】
本発明の実施例では、すべての移動対象を第一のターゲット対象として選択し、後続にターゲット撮影倍率集合に基づいて連続撮影を行う時、各移動対象をそれぞれ撮影する。それに応じて、連続撮影を行う時、異なる移動対象は、異なる撮影倍率に対応してもよく、例えば、比較的大きい撮影倍率を使用して電子機器からの距離が比較的大きい移動対象を撮影し、比較的小さい撮影倍率を使用して電子機器からの距離が比較的小さい移動対象を撮影することにより、各移動対象が鮮明に撮られるできることを保証する。
【0034】
ステップ103、移動速度に従って、ターゲット撮影倍率集合を取得する。
【0035】
理解できるように、フォーカスを行うようにカメラを制御することにより、複数の撮影倍率で撮影を行ってもよい。本発明の実施例では、第一のターゲット対象の移動速度に基づき、対応するターゲット撮影倍率集合を取得する。該ターゲット撮影倍率集合には複数の撮影倍率が含まれる。カメラは、このターゲット撮影倍率集合に基づいて異なる撮影倍率で連続撮影を行ってもよく、例えば、ターゲット撮影倍率集合が{1x、5x、9x}である場合、電子機器は、それぞれ、1倍の撮影倍率、5倍の撮影倍率および9倍の撮影倍率で写真を3枚撮る。
【0036】
具体的には、移動速度が属する速度区間に従って、速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合を取得し、そのうち、移動速度は、ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率の数と負の相関があり、且つ移動速度は、ターゲット撮影倍率集合における最大倍率と負の相関がある。
【0037】
説明すべきことは、第一のターゲット対象の移動速度が比較的速ければ、非常に短い時間内に撮影プレビューインターフェース外に移動し、即ち、カメラの視野範囲外に移動する可能性があり、この時、第一のターゲット対象が撮影プレビューインターフェース外に移動した時に撮影を依然として行うことを避けるように、比較的小さい撮影倍率及び比較的少ない撮影数を選択すべきであり、それに応じて、第一のターゲット対象の移動速度が比較的遅ければ、比較的大きい撮影倍率及び比較的多い撮影数を選択してもよく、第一のターゲット対象が撮影プレビューインターフェース外に移動する前に、ユーザによる選択に供するために、できるだけ多くの撮影倍率での写真を取得する。
【0038】
例えば、第一の速度閾値、第二の速度閾値、第三の速度閾値を予め設定してもよく、そのうち、第一の速度閾値<第二の速度閾値<第三の速度閾値である。
【0039】
(1)第一のターゲット対象の移動速度が第一の速度閾値よりも小さい場合、ターゲット撮影倍率集合は、{1x、2x、3x、4x、5x、6x、7x、8x、9x、10x}である。
【0040】
(2)第一のターゲット対象の移動速度が第一の速度閾値と第二の速度閾値との間にある場合、ターゲット撮影倍率集合は、{1x、3x、5x、7x、9x}である。
【0041】
(3)第一のターゲット対象の移動速度が第二の速度閾値と第三の速度閾値との間にある場合、ターゲット撮影倍率集合は、{1x、5x、9x}である。
【0042】
(4)第一のターゲット対象の移動速度が第三の速度閾値よりも大きい場合、ターゲット撮影倍率集合は、{1x、5x}である。
【0043】
理解できるように、上記速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合は、電子機器によって予め設置されたものであってもよく、ユーザによって設置されたものであってもよい。本発明の実施例では速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合の具体的な数値を限定しない。
【0044】
ステップ104、ターゲット撮影倍率集合に従って、複数枚の写真を撮る。
【0045】
本発明の実施例では、ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率に従って、連続撮影を行い、撮影倍率での複数枚の写真を得る。ユーザは、これらの写真を選別して、気に入る写真を選択してもよい。
【0046】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースにおける第一のターゲット対象の移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得し、このターゲット撮影倍率集合に基づき、複数枚の写真を撮る。このように、ユーザが一つのタッチ入力を実行するだけで、電子機器が複数の撮影倍率で自動的に撮影するため、ユーザは、最適な写真撮りタイミングを逃すことなく、気に入る写真を撮ることができる。
【0047】
図3を参照すると、本発明の実施例は、撮影方法を提供する。この方法の実行本体は、電子機器であり、この電子機器は、複数のカメラを含み、この方法の具体的なステップは、以下のとおりである。
【0048】
ステップ301、第一のタッチ入力を受信する。
【0049】
ステップ302、第一のタッチ入力に応答して、第一のターゲット対象の移動速度を取得する。
【0050】
ステップ303、移動速度に従って、ターゲット撮影倍率集合を取得する。
【0051】
上記ステップ301~ステップ303の記述は、
図1におけるステップ101~ステップ103の記述を参照すればよく、ここではこれ以上説明しない。
【0052】
ステップ304、移動速度が速度閾値よりも大きいかどうかを判断し、そうである場合、ステップ305を実行し、さもなければ、ステップ306を実行する。
【0053】
ステップ305、第一のカメラによってターゲット対象に対して合焦撮影を行う。
【0054】
ステップ306、第一のカメラによって予め設定される合焦中心に対して合焦撮影を行う。
【0055】
本発明の実施例では、撮影時に合焦を行う必要があることを考えるので、第一のターゲット対象の移動速度が比較的遅い場合、予め設定される合焦中心に対して合焦撮影を行ってもよく、例えば、撮影プレビューインターフェースの中心に対して合焦撮影を行ってもよいが、第一のターゲット対象の移動速度が比較的速い場合、第一のターゲット対象の撮影が不鮮明になることを避けるように、第一のターゲット対象に対して合焦撮影を行ってもよい。
【0056】
上記速度閾値は、移動速度に従ってターゲット撮影倍率集合を取得する時に設置された速度閾値であってもよく、例えば、第一の速度閾値、第二の速度閾値、第三の速度閾値を予め設定し、そのうち、第一の速度閾値<第二の速度閾値<第三の速度閾値であり、合焦位置を選択する時、この第一の速度閾値を判断基準とする。
【0057】
上記第一のカメラは、電子機器の複数のカメラのうちのターゲット撮影倍率集合とマッチングするカメラを指す。理解できるように、複数のカメラを備えた電子機器について、各カメラの撮影倍率が異なってもよい。一部のカメラは、高倍率撮影シーンに対応するために、比較的大きい撮影倍率を備えてもよく、一部のカメラは、低倍率撮影シーンに対応するために、比較的小さい撮影倍率を備えてもよい。第一のターゲット対象の移動速度に従って対応するターゲット撮影倍率集合を取得した後、ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率の最大値に基づき、対応する第一のカメラを選択して合焦撮影を行う。
【0058】
上記ステップ304~ステップ306は、電子機器が第一のターゲット対象の移動速度に基づいて合焦位置を決定する状況であり、いくつかの実施の形態では、電子機器は、ユーザによるタッチ入力に基づいて合焦位置を決定してもよく、具体的には、撮影プレビューインターフェースでの第二のタッチ入力を受信し、第二のタッチ入力に応答して、第二のタッチ入力の撮影プレビューインターフェースでの入力位置に従って、ターゲット領域を決定し、第一のカメラによって前記ターゲット領域に対して合焦撮影を行う。
【0059】
本発明の実施例では、第二のタッチ入力は、シングルクリック、ダブルクリック、長押しなどがあってもよいが、本発明の実施例ではそれを具体的に限定しない。第二のタッチ入力の撮影プレビューインターフェースでの作用位置に基づき、ターゲット領域を決定し、例えば、第二のタッチ入力の撮影プレビューインターフェースでの作用位置の座標を中心として、面積サイズが固定されたターゲット領域を決定し、第一のカメラによってターゲット領域に対して合焦撮影を行う。この領域は、矩形又は円形などの形状であってもよい。
【0060】
説明すべきことは、上記電子機器が第一のターゲット対象の移動速度に基づいて合焦位置を決定する方式と、電子機器がユーザによるタッチ入力に基づいて合焦位置を決定してもよい方式を相互に組み合わせてもよい。例えば、第一のターゲット対象の移動速度が第一の速度閾値よりも小さい場合、それに対応して取得したターゲット撮影倍率集合は、{1x、2x、3x、4x、5x、6x、7x、8x、9x、10x}であり、合焦位置は、撮影プレビューインターフェースの中心である。撮影倍率5xまで連続撮影を行った時、ユーザは、撮影プレビューインターフェースに対して第二のタッチ入力(作用位置は、撮影プレビューインターフェースの中心以外の位置である)を行っており、この時、電子機器は、第二のタッチ入力の撮影プレビューインターフェースでの作用位置に基づき、合焦位置を再決定し、且つ第一のカメラによって再決定した合焦位置に対して合焦撮影を行い、即ち、再決定した合焦位置に対して撮影倍率6x、7x、8x、9x、10xの合焦撮影を行う。
【0061】
さらに、本発明の実施例による方法は、以下のステップをさらに含む。
【0062】
(1)第一のカメラによって合焦撮影を行う場合、少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出する。
【0063】
(2)少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象を検出した場合、第一のカメラによって第二のターゲット対象に対して合焦撮影を行う。
【0064】
本発明の実施例では、第二のターゲット対象は、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象であり、且つ第二のターゲット対象と電子機器との距離は、第一のターゲット対象と電子機器との距離よりも小さい。
【0065】
第一のカメラによる連続撮影中に、撮影プレビューインターフェースに入る新しい移動対象がある可能性があり、且つこの新しい移動対象が決定されたターゲット対象に比べて、電子機器により近いことを考えると、この時、撮影の品質を保証するために、この新しい移動対象をターゲット対象として合焦撮影を行うべきである。
【0066】
具体的には、電子機器が複数のカメラを備えるため、第一のカメラが合焦撮影を行っている時、少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出し、この少なくとも一つの第二のカメラは、電子機器の複数のカメラのうちの第一のカメラ以外のカメラである。第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出する方式は、前述した複数の移動対象から第一のターゲット対象を選択する記述を参照すればよいが、ここではこれ以上説明しない。
【0067】
ダブルカメラ付き電子機器を例として記述する。電子機器は、2つのカメラを備え、それらは、それぞれ広角(wide)カメラと望遠(tele)カメラである。teleカメラが撮影を行っている時、wideカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかをリアルタイムで検出し、新しいターゲット物の移動速度が設定された閾値1以上であることを検出した場合、このターゲットに対して合焦撮影を再び行う。
【0068】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースにおける第一のターゲット対象の移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得し、第一のターゲット対象の移動速度に基づいて合焦位置を決定し、且つターゲット撮影倍率集合に基づき、複数枚の写真を撮る。このように、ユーザが一つのタッチ入力を実行するだけで、電子機器が複数の撮影倍率で自動的に撮影するため、ユーザは、最適な写真撮りタイミングを逃すことなく、気に入る写真を撮ることができる。
【0069】
図4を参照すると、本発明の実施例は、電子機器400を提供する。前記電子機器400は、複数のカメラを含み、前記電子機器400は、
第一のタッチ入力を受信するための受信モジュール401と、
前記第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第一の取得モジュール402と、
前記移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得するための第二の取得モジュール403と、
前記ターゲット撮影倍率集合に従って、前記ターゲット撮影倍率集合における複数の撮影倍率にそれぞれ対応する複数枚の写真を撮るための撮影モジュール404とをさらに含む。
【0070】
選択的に、前記第二の取得モジュール403は、
前記移動速度が属する速度区間に従って、前記速度区間に対応するターゲット撮影倍率集合を取得するための第一の取得ユニットを含み、
そのうち、前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における撮影倍率の数と負の相関があり、且つ前記移動速度は、前記ターゲット撮影倍率集合における最大倍率と負の相関がある。
【0071】
選択的に、前記第一の取得モジュールは、
前記移動対象の数が一つである場合、前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第一の取得ユニットと、
前記移動対象の数が複数である場合、各前記移動対象と前記電子機器との間の距離を検出し、前記電子機器からの距離が最も小さい前記移動対象を前記第一のターゲット対象として選択し、前記第一のターゲット対象の移動速度を取得するための第二の取得ユニットとを含む。
【0072】
選択的に、前記電子機器は、複数のカメラを含み、
前記撮影モジュール404は、
前記移動速度が速度閾値よりも小さい場合、第一のカメラによって予め設定される合焦中心に対して合焦撮影を行うための第一の撮影ユニットと、
前記移動速度が速度閾値以上である場合、第一のカメラによって前記ターゲット対象に対して合焦撮影を行うための第二の撮影ユニットとを含み、
そのうち、前記第一のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記ターゲット撮影倍率集合とマッチングするカメラである。
【0073】
選択的に、前記撮影モジュール404は、
前記撮影プレビューインターフェースでの第二のタッチ入力を受信するための受信ユニットと、
前記第二のタッチ入力に応答して、前記第二のタッチ入力の前記撮影プレビューインターフェースでの入力位置に従って、ターゲット領域を決定するための決定ユニットと、
前記第一のカメラによって前記ターゲット領域に対して合焦撮影を行うための第三の撮影ユニットとを含む。
【0074】
選択的に、前記電子機器は、
前記第一のカメラによって合焦撮影を行う場合、少なくとも一つの第二のカメラによって第二のターゲット対象が存在するかどうかを検出するための検出モジュールをさらに含み、前記第二のターゲット対象は、前記撮影プレビューインターフェースにおける移動対象であり、且つ前記第二のターゲット対象と前記電子機器との距離は、前記第一のターゲット対象と前記電子機器との距離よりも小さく、
前記撮影モジュール404はさらに、前記少なくとも一つの第二のカメラによって前記第二のターゲット対象を検出した場合、第一のカメラによって前記第二のターゲット対象に対して合焦撮影を行うためのものであり、
そのうち、前記第二のカメラは、前記複数のカメラのうちの前記第一のカメラ以外のカメラである。
【0075】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースにおける第一のターゲット対象の移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得し、このターゲット撮影倍率集合に基づき、複数枚の写真を撮る。このように、ユーザが一つのタッチ入力を実行するだけで、電子機器が複数の撮影倍率で自動的に撮影するため、ユーザは、最適な写真撮りタイミングを逃すことなく、気に入る写真を撮ることができる。
【0076】
図5は、本発明の各実施例を実現するための電子機器のハードウェア構造概略図である。図に示すように、この電子機器500は、無線周波数ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インターフェースユニット508、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図5に示される移動端末の構造は、移動端末に対する限定を構成せず、移動端末は、図示される部材の数よりも多くまたは少ない部材、またはなんらかの部材の組み合わせ、または異なる部材の配置を含んでもよい。本発明の実施例では、移動端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0077】
好ましくは、メモリ509上に記憶され、且つ前記プロセッサ510上に運行できるコンピュータプログラムがプロセッサ510によって実行される時、第一のタッチ入力を受信することと、第一のタッチ入力に応答して、撮影プレビューインターフェースにおける移動対象である第一のターゲット対象の移動速度を取得することと、移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得することと、ターゲット撮影倍率集合に従って、複数枚の写真を撮ることとを実現させる。
【0078】
本発明の実施例では、撮影プレビューインターフェースにおける第一のターゲット対象の移動速度に従って、複数の撮影倍率が含まれるターゲット撮影倍率集合を取得し、このターゲット撮影倍率集合に基づき、複数枚の写真を撮る。このように、ユーザが一つのタッチ入力を実行するだけで、電子機器が複数の撮影倍率で自動的に撮影するため、ユーザは、最適な写真撮りタイミングを逃すことなく、気に入る写真を撮ることができる。
【0079】
理解すべきことは、本発明の実施例では、無線周波数ユニット501は、情報の送受信または通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクデータを受信してから、プロセッサ510に処理させてもよい。また、上りリンクデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット501は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット501は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0080】
移動端末は、ネットワークモジュール502によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0081】
オーディオ出力ユニット503は、無線周波数ユニット501またはネットワークモジュール502によって受信されたまたはメモリ509に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット503はさらに、電子機器500によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0082】
入力ユニット504は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)5041とマイクロホン5042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ5041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット506に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ5041によって処理された画像フレームは、メモリ509(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット501またはネットワークモジュール502を介して送信されてもよい。マイクロホン5042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット501を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0083】
電子機器500は、少なくとも一つのセンサ505、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル5061の輝度を調整することができ、接近センサは、電子機器500が耳元に移動した時、表示パネル5061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸であり)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、移動端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0084】
表示ユニット506は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は、表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル5061を配置してもよい。
【0085】
ユーザ入力ユニット507は、入力された数字または文字情報の受信、移動端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071および他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体または付属品を使用してタッチパネル5071上またはタッチパネル5071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル5071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ510に送信し、プロセッサ510から送信されてきた指令を受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル5071を実現してもよい。タッチパネル5071以外、ユーザ入力ユニット507は、他の入力機器5072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0086】
さらに、タッチパネル5071は、表示パネル5061上に覆われてもよい。タッチパネル5071は、その上または付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ510に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061上で相応な視覚出力を提供する。
図5では、タッチパネル5071と表示パネル5061は、二つの独立した部材として移動端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル5071と表示パネル5061を集積して移動端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0087】
インターフェースユニット508は、外部装置と電子機器500との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線ヘッドフォンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器500内の一つまたは複数の素子に伝送するために用いられてもよく、または電子機器500と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0088】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ509は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0089】
プロセッサ510は、移動端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって移動端末全体の各部分が接続され、メモリ509内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ509内に記憶されたデータを呼び出し、移動端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、移動端末全体をモニタリングする。プロセッサ510は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ510は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に集積されなくてもよい。
【0090】
電子機器500はさらに、各部材に電力を供給する電源511(例えば、電池)を含んでもよい。好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0091】
また、電子機器500は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0092】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスクなどである。
【0093】
説明すべきことは、本明細書において、「含む」、「包含」という用語またはその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、またはこのようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品または装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0094】
以上に記載の内容は、本出願の具体的な実施の形態に過ぎず、本出願の保護範囲は、それに限らない。本出願に掲示される技術的範囲内に入っているいかなる変形又は置換は、いずれも、本出願の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本出願の保護範囲は、前記特許請求の範囲の保護範囲を基準とすべきである。
【国際調査報告】