(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】ビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 74/08 20090101AFI20221221BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221221BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221221BHJP
H04W 76/19 20180101ALI20221221BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W16/28
H04W72/04 136
H04W76/19
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022524234
(86)(22)【出願日】2020-11-03
(85)【翻訳文提出日】2022-04-25
(86)【国際出願番号】 CN2020126111
(87)【国際公開番号】W WO2021088791
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911083599.9
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェン、シアオハン
(72)【発明者】
【氏名】スン、ポン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ユイミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067KK02
(57)【要約】
本発明の実施例は、ビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体を開示し、通信技術分野に関する。この方法は、ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することと、前記ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に用いられるビーム障害回復の確認方法であって、
ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することと、
前記ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定することとを含む、ことを特徴とするビーム障害回復の確認方法。
【請求項2】
前記ビーム障害は、セカンダリセルで発生し、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージ3msg3を送信することを含み、前記msg3は、ビーム障害回復メディアアクセスコントロール制御ユニットBFR MAC CEを含み、
又は、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージA msgAを送信することを含み、前記msgAは、BFR MAC CEを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム障害回復の確認方法。
【請求項3】
前記下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ4msg4を含み、前記msg4は、
セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられている物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、前記PDCCHには上りリンク許可が載せられており、前記上りリンク許可は、メッセージ3msg3伝送と同じハイブリット自動再送要求HARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、共通探索空間CSS又はユーザ端末専用探索空間USSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム障害回復の確認方法。
【請求項4】
前記下りリンク応答メッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージB msgBを含み、前記msgBは、
C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられているPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、前記PDCCHには上りリンク許可が載せられており、前記上りリンク許可は、msgA伝送と同じHARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCH及び前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHであって、前記PDSCHは、PDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされ、前記PDSCHは、タイミングアドバンス指令を含む、PDCCH及びPDSCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、CSS又はUSSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム障害回復の確認方法。
【請求項5】
ランダムアクセスプロセスにおいては、前記ランダムアクセスプロセスが、2ステップのランダムアクセスプロセスから4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフすれば、前記下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4を含む、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム障害回復の確認方法。
【請求項6】
前記ビーム障害は、プライマリセル又はセカンダリセルで発生する、ことを特徴とする請求項1に記載のビーム障害回復の確認方法。
【請求項7】
端末機器であって、
ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始するためのアクセス開始モジュールと、
前記ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定するための受信モジュールとを含む、ことを特徴とする端末機器。
【請求項8】
前記ビーム障害は、セカンダリセルで発生し、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージ3msg3を送信することを含み、前記msg3は、ビーム障害回復メディアアクセスコントロール制御ユニットBFR MAC CEを含み、
又は、
前記ランダムアクセスプロセスは、メッセージA msgAを送信することを含み、前記msgAは、BFR MAC CEを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の端末機器。
【請求項9】
前記下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ4msg4を含み、前記msg4は、
セル無線ネットワーク一時識別子C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられている物理下りリンク制御チャネルPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、前記PDCCHには上りリンク許可が載せられており、前記上りリンク許可は、メッセージ3msg3伝送と同じハイブリット自動再送要求HARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、共通探索空間CSS又はユーザ端末専用探索空間USSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の端末機器。
【請求項10】
前記下りリンク応答メッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージB msgBを含み、前記msgBは、
C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられているPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、前記PDCCHには上りリンク許可が載せられており、前記上りリンク許可は、メッセージA msgA伝送と同じHARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCH及び前記PDCCHによりスケジューリングされたPDSCHであって、前記PDSCHは、PDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされ、前記PDSCHは、タイミングアドバンス指令を含む、PDCCH及びPDSCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、CSS又はUSSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の端末機器。
【請求項11】
ランダムアクセスプロセスにおいては、前記ランダムアクセスプロセスが、2ステップのランダムアクセスプロセスから4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフすれば、前記下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4を含む、ことを特徴とする請求項7に記載の端末機器。
【請求項12】
前記ビーム障害は、プライマリセル又はセカンダリセルで発生する、ことを特徴とする請求項7に記載の端末機器。
【請求項13】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載のビーム障害回復の確認方法のステップを実現させる、ことを特徴とする端末機器。
【請求項14】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載のビーム障害回復の確認方法のステップを実現させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、通信技術分野に関し、特にビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
高周波数バンド通信システムでは、無線信号の波長が比較的に短いため、無線信号の伝搬が阻害されるなどの状況が発生して、無線信号の伝搬の中断を引き起こし、即ちビーム障害が発生しやすい。無線信号の継続的な伝送を確保するために、ビーム障害回復(Beam Failure Recovery、BFR)メカニズムを実行して、無線信号の伝送を回復させてもよい。
【0003】
しかし、ビーム障害回復プロセスの完了には、具体的な定義がないため、端末機器がBFRを完了できないことによって、無線信号の伝送品質に悪い影響を与えたことを引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、信号の伝送品質が悪い影響を受けているという問題を解決するためのビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
【0006】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器に用いられるビーム障害回復の確認方法を提供した。この方法は、ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することと、ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定することとを含む。
【0007】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器を提供した。この端末機器は、ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始するためのアクセス開始モジュールと、ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定するための受信モジュールとを含む。
【0008】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末機器を提供した。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶されており、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面の技術案におけるビーム障害回復の確認方法のステップを実現させる。
【0009】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供した。このコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面の技術案におけるビーム障害回復の確認方法のステップを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例では、ビーム障害が発生した場合に、端末機器は、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。端末機器は、ランダムアクセスメッセージに対する応答を指示するための下りリンク応答メッセージを受信して、BFRが完了したことを決定し、即ちBFRが終了したことを決定することによって、BFR終了に対する決定を実現させることによりUEがBFRを完了できないという状況を回避し、さらに端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質に悪い影響を与えることを回避し、端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質を向上させた。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示によるビーム障害回復の確認方法の一実施例のフローチャートである。
【
図2】本開示による端末機器の一実施例の構造概略図である。
【
図3】本開示の各実施例を実現させる端末機器の一実施例のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を結び付けながら本開示の具体的な実施の形態に対して行われた以下の記述から、本開示をよりよく理解することができる。そのうち、同じ又は類似する符号は、同じ又は類似する特徴を表す。
【0013】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0014】
本開示の実施例は、端末機器、例えばユーザ端末(User Equipment、UE)に、ビーム障害が発生し、競合に基づくランダムアクセスによってビーム障害回復(Beam Failure Recovery、BFR)を開始するというシナリオに用いることができるビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体を提供した。そのうち、端末機器は、具体的には、携帯電話、パソコン、タブレットパソコン、スマートホームなどの通信功能を有する機器であってもよく、ここでは限定しない。ネットワーク機器は、具体的には、基地局などの機器であってもよく、ここでは限定しない。
【0015】
図1は、本開示によるビーム障害回復の確認方法の一実施例のフローチャートである。このビーム障害回復の確認方法は、端末機器に用いることができる。
図1に示されるように、このビーム障害回復の確認方法は、ステップS101とステップS102とを含んでもよい。
【0016】
ステップS101では、ビーム障害が発生した場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始する。
【0017】
ビーム障害の場合に、端末機器は、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。このランダムアクセスプロセスは、ビーム障害回復のために用いられる。
【0018】
ビーム障害は、具体的には、プライマリセル(Primary Cell、PCell)で発生してもよく、セカンダリセル(Secondary Cell、SCell)で発生してもよく、ここでは限定しない。
【0019】
ビーム障害がPCellで発生し、即ちPCellにビーム障害が発生した場合に、競合に基づくランダムアクセスプロセスは、PCellで開始されてもよい。
【0020】
ビーム障害がSCellで発生し、即ちSCellにビーム障害が発生した場合に、上記ランダムアクセスプロセスは、メッセージ3、即ちmsg3を送信することを含んでもよく、このmsg3は、ビーム障害回復メディアアクセスコントロール制御ユニット(Beam Failure Recovery Medium Access ControlControl Element、BFR MAC CE)を含み、即ちSCellのBFRプロセスは、msg3に含まれるMAC CEによって開始されてもよく、又は、上記ランダムアクセスプロセスは、メッセージA msgAを送信することを含んでもよく、このmsgAは、BFR MAC CEを含み、即ちSCellのBFRプロセスは、msgAのMAC CEによって開始されてもよい。
【0021】
具体的には、端末機器は、BFRによりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始するためのランダムアクセスメッセージを送信することによって、BFRによりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。即ちステップS101における、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することは、具体的には、ランダムアクセスメッセージを送信することに細分化されてもよい。
【0022】
いくつかの例では、競合に基づくランダムアクセスメッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスメッセージを含んでもよい。別のいくつかの例では、競合に基づくランダムアクセスメッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセスメッセージを含んでもよい。
【0023】
ステップS102では、下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定する。
【0024】
下りリンク応答メッセージは、ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである。端末機器は、下りリンク応答メッセージを受信し、ランダムアクセスプロセスが完了したことを決定することによって、ビーム障害回復が完了したことを決定する。具体的には、下りリンク応答メッセージは、ランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージを含んでもよい。ランダムアクセス応答メッセージは、上記ランダムアクセスメッセージの応答メッセージであってもよい。
【0025】
端末機器が下りリンク応答メッセージの受信に成功すれば、BFRが完了したことを決定することができ、即ち端末機器は、BFRの終了ノードを決定することができる。
【0026】
上記ランダムアクセスメッセージに対応して、いくつかの例では、下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージを含んでもよい。別のいくつかの例では、下りリンク応答メッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージを含んでもよい。
【0027】
本開示の実施例では、ビーム障害が発生した場合に、端末機器は、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。端末機器は、ランダムアクセスメッセージに対する応答を指示するための下りリンク応答メッセージを受信して、BFRが完了したことを決定し、即ちBFRが終了したことを決定することによって、BFR終了に対する決定を実現させることによりUEがBFRを完了できないという状況を回避し、さらに端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質に悪い影響を与えることを回避し、端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質を向上させた。
【0028】
いくつかの実施例では、ランダムアクセスプロセスが4ステップのランダムアクセスプロセスである場合に、ランダムアクセスメッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ1、即ちmsg1、又は、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ3、即ちmsg3を含んでもよい。これに対応して、下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ4、即ちmsg4を含んでもよい。
【0029】
msg1は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を含んでもよい。msg3は、ランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)によりスケジューリングされた物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を含んでもよい。
【0030】
いくつかの例では、msg4は、
1.セル無線ネットワーク一時識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)によりスクランブルされた物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)であって、このPDCCHには上りリンク許可(Uplink grant、UL grant)が載せられており、このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられる物理下りリンク制御チャネルと、
2.C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、このPDCCHには上りリンク許可が載せられており、この上りリンク許可は、msg3伝送と同じハイブリット自動再送要求(Hybrid automatic repeat request、HARQ)のプロセス番号を指示し、そのうち、このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられるPDCCHと、
3.C-RNTIによりスクランブルされた、共通探索空間(Common Search Space、CSS)又はユーザ端末専用探索空間(User Equipment Specific Search Space、USS)で受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含んでもよい。
【0031】
いくつかの例では、msg4は、競合解決タイマー(即ちcontention resolution timer)による計時が終了する前に受信される。
【0032】
上述した、msg4が競合解決タイマーによる計時が終了する前に受信されること、及びmsg4に含まれ得る内容は、総合的に考慮されてもよく、ここでは限定しない。
【0033】
BFRがPCellでトリガされた場合に、端末機器は、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4の受信に成功し、即ち端末機器が、BFRによりトリガされたランダムアクセスプロセスを完了したことを表す。
【0034】
BFRがSCellでトリガされた場合に、端末機器は、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4の受信に成功し、このmsg4をmsg3のMAC CEで開始されたSCellのBFRの成功への応答として、端末機器がBFRを完了したことを表す。
【0035】
説明の便宜上、以下は、いくつかの例によって、ランダムアクセスプロセスが4ステップのランダムアクセスプロセスである場合のビーム障害回復の確認方法を説明する。
【0036】
一番目の例A1。
端末機器例えばUEが、PCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく4ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく4ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0037】
二番目の例A2。
端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく4ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、4ステップのランダムアクセスプロセスのmsg4を受信すれば、UEは、BFRによりトリガされた4ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、4ステップのランダムアクセスプロセスのmsg3のMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定する。そのうち、受信したmsg4の具体的な内容は、上記実施例における説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0038】
別のいくつかの実施例では、ランダムアクセスプロセスが2ステップのランダムアクセスプロセスである場合、ランダムアクセスメッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージA、即ちmsgAを含んでもよい。これに対応して、下りリンク応答メッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージB、即ちmsgBを含んでもよい。
【0039】
そのうち、msgAは、PRACHとPUSCHとを含んでもよい。
【0040】
いくつかの例では、msgBは、
1.C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、PDCCHには上りリンク許可が載せられており、このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられるPDCCHと、
2.C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、PDCCHには上りリンク許可が載せられており、上りリンク許可は、msgA伝送と同じハイブリット自動再送要求HARQのプロセス番号を指示し、このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられ、プロセス番号は0と定義されてもよく、ここでは限定しないPDCCHと、
3.C-RNTIによりスクランブルされたPDCCH及びPDCCHによりスケジューリングされたPDSCHと、
4.C-RNTIによりスクランブルされた、CSS又はUSSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む。
【0041】
msgBが、C-RNTIによりスクランブルされた、PDCCHと、PDCCHによりスケジューリングされた、PDCCHに対応するPDSCHとを含む場合に、PDSCHは、PDCCHに載せられている下りリンク許可(Downlink grant、DL grant)によってスケジューリングされ、及び/又は、PDSCHは、タイミングアドバンスコマンド(TimingAdvance command、TAcommand)を含む。
【0042】
いくつかの例では、msgBは、msgBタイマーによる計時が終了する前に受信される。
【0043】
上述した、msgBがmsgBタイマーによる計時が終了する前に受信されること、及びmsgBに含まれ得る内容は、総合的に考慮されてもよく、ここでは限定しない。
【0044】
BFRがPCellでトリガされた場合に、端末機器は、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4の受信に成功し、即ち端末機器が、BFRによりトリガされたランダムアクセスプロセスを完了したことを表す。
【0045】
BFRがSCellでトリガされた場合に、端末機器は、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4の受信に成功し、このmsg4をmsg3のMAC CEで開始されたSCellのBFRの成功への応答として、端末機器がBFRを完了したことを表す。
【0046】
いくつかの場合に、端末機器により開始されたランダムアクセスプロセスは、2ステップのランダムアクセスプロセスから4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフする可能性があり、これに対応して、下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4を含む。
【0047】
説明の便宜上、以下は、いくつかの例によって、ランダムアクセスプロセスが2ステップのランダムアクセスプロセスである場合のビーム障害回復の確認方法を説明する。
【0048】
一番目の例B1。
端末機器例えばUEが、PCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0049】
二番目の例B2。
端末機器例えばUEが、PCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0050】
いくつかの場合に、全てのCSS又はUSSに関連する制御リソースセット(Control-resource set、CORESET)と上記2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsgAに関連する同期信号/物理ブロードキャストチャネル信号ブロック(Synchronization Signal and Physical Broadcast ChannelBlock、SSB)は、同じビーム情報又は疑似コロケーション(Quasi co-location、QCL)を有する。
【0051】
別のいくつかの場合に、上記CSSは、ランダムアクセスに対応する探索空間、即ちra-searchSpaceである。
【0052】
説明すべきことは、ランダムアクセスプロセスにおいては、端末機器により開始されたランダムアクセスプロセスが、4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフし、受信された下りリンク応答メッセージが、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージ、例えばmsg4を含み、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、BFRが完了したことを決定する。
【0053】
三番目の例B3。
端末機器例えばUEが、PCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0054】
いくつかの場合に、CSSに関連する全てのCORESETと上記2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAに関連するSSBは、同じビーム情報又はQCLを有する。
【0055】
別のいくつかの場合に、このCSSは、ランダムアクセスに対応する探索空間、即ちra-searchSpaceである。
【0056】
ランダムアクセスプロセスにおいては、端末機器により開始されたランダムアクセスプロセスが、4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフし、受信された下りリンク応答メッセージが、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージ、例えばmsg4を含み、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、BFRが完了したことを決定する。
【0057】
四番目の例B4。
端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0058】
五番目の例B5。
端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0059】
いくつかの場合に、このCSSは、ランダムアクセスに対応する探索空間、即ちra-searchSpaceである。
【0060】
ランダムアクセスプロセスにおいては、端末機器により開始されたランダムアクセスプロセスが、4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフし、受信された下りリンク応答メッセージが、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージ、例えばmsg4を含み、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、BFRが完了したことを決定する。
【0061】
六番目の例B6。
端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0062】
いくつかの場合に、全てのCORESETとmsgAに関連するSSBは、同じビーム情報又はQCLを有する。
【0063】
別のいくつかの場合に、CSSに関連する全てのCORESETとmsgAに関連するSSBは、同じビーム情報又はQCLを有する。
【0064】
また、いくつかの場合に、このCSSは、ランダムアクセスに対応する探索空間、即ちra-searchSpaceである。
【0065】
ランダムアクセスプロセスにおいては、端末機器により開始されたランダムアクセスプロセスが、4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフし、受信された下りリンク応答メッセージが、4ステップのランダムアクセスプロセスに対応するランダムアクセス応答メッセージ、例えばmsg4を含み、UEが、競合解決タイマーによる計時が終了する前に、C-RNTIによりスクランブルされた一つのPDCCHを受信し、且つこのPDCCHが、CSS又はUSSから検出されたものであれば、BFRが完了したことを決定する。
【0066】
七番目の例B7。
端末機器例えばUEが、上りリンク同期にあり、且つ上りリンクデータが到達した場合に、端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前にmsgBを受信すれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0067】
いくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを含んでもよく、このPDCCHには、上りリンク許可が載せられている。このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられる。
【0068】
具体的には、msgAのPUSCHにより伝送されたHARQのプロセス番号を0と定義してもよい。この上りリンク許可には、msgAのPUSCH伝送と同じHARQのプロセス番号が指示されている。
【0069】
別のいくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを含んでもよく、このPDCCHには、上りリンク許可が載せられている。この上りリンク許可には、制限がない。
【0070】
八番目の例B8。
端末機器例えばUEが、上りリンク同期にあり、上りリンクデータが到達していない場合に、端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前にmsgBを受信すれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、2ステップのランダムアクセスプロセスのmsgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0071】
いくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを含んでもよく、このPDCCHには、上りリンク許可が載せられている。このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられる。
【0072】
具体的には、msgAのPUSCHにより伝送されたHARQのプロセス番号を0と定義してもよい。この上りリンク許可には、msgAのPUSCH伝送と同じHARQのプロセス番号が指示されている。
【0073】
別のいくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHと、このPDCCHによりスケジューリングされた、対応するPDSCHとを含んでもよい。
【0074】
具体的には、このPDSCHは、このPDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされるものである。このPDSCHは、TA commandを含む。
【0075】
九番目の例B9。
端末機器例えばUEが、上りリンク同期外れにあり、且つ上りリンクデータが到達した場合に、端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前にmsgBを受信すれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、msgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRが完了したことを決定する。
【0076】
そのうち、いくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを含んでもよく、このPDCCHには、上りリンク許可が載せられている。このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられる。
【0077】
具体的には、msgAのPUSCHにより伝送されたHARQのプロセス番号を0と定義してもよい。この上りリンク許可には、msgAのPUSCH伝送と同じHARQのプロセス番号が指示されている。
【0078】
別のいくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHと、このPDCCHによりスケジューリングされた、対応するPDSCHとを含んでもよい。
【0079】
具体的には、このPDSCHは、このPDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされるものである。このPDSCHは、TA commandを含む。
【0080】
選択的に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられているPDCCHをさらに含んでもよい。
【0081】
十番目の例B10。
端末機器例えばUEが、上りリンク同期外れにあり、上りリンクデータが到達していない場合に、端末機器例えばUEが、SCellにおけるBFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスを開始し、UEが、msgBタイマーによる計時が終了する前にmsgBを受信すれば、UEは、BFRによりトリガされた、競合に基づく2ステップのランダムアクセスプロセスの完了に成功し、又はUEが、msgAのMAC CEに載せられているSCellのBFRに関連するメッセージへの応答に成功したことを決定し、即ちBFRの完了を決定する。
【0082】
いくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHを含んでもよく、このPDCCHには、上りリンク許可が載せられている。このPDCCHは、一つの新しい伝送をスケジューリングするために用いられる。
【0083】
具体的には、msgAのPUSCHにより伝送されたHARQのプロセス番号を0と定義してもよい。この上りリンク許可には、msgAのPUSCH伝送と同じHARQのプロセス番号が指示されている。
【0084】
別のいくつかの場合に、msgBは、C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHと、このPDCCHによりスケジューリングされた、対応するPDSCHとを含んでもよい。
【0085】
具体的には、このPDSCHは、このPDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされるものである。このPDSCHは、TA commandを含む。
【0086】
本開示の実施例は、端末機器をさらに提供した。
図2は、本開示による端末機器の一実施例の構造概略図である。
図2に示されるように、この端末機器200は、アクセス開始モジュール201と受信モジュール202とを含む。
【0087】
アクセス開始モジュール201は、ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始するために用いられる。
【0088】
いくつかの例では、ビーム障害は、PCell又はSCellで発生する。
【0089】
ビーム障害がSCellで発生すれば、ランダムアクセスプロセスは、msg3を送信することを含み、このmsg3は、BFR MAC CEを含み、又は、ランダムアクセスプロセスは、msgAを送信することを含み、このmsgAは、BFR MAC CEを含む。
【0090】
具体的には、アクセス開始モジュール201は、具体的には、ランダムアクセスメッセージを送信するために用いられてもよい。
【0091】
ランダムアクセスメッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg1と、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg3と、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsgAと、のうちのいずれか一つを含む。
【0092】
受信モジュール202は、下りリンク応答メッセージを受信し、ビーム障害回復が完了したことを決定するために用いられる。
【0093】
下りリンク応答メッセージは、ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである。
【0094】
本開示の実施例では、ビーム障害が発生した場合に、端末機器は、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。端末機器は、ランダムアクセスメッセージに対する応答を指示するための下りリンク応答メッセージを受信して、BFRが完了したことを決定し、即ちBFRが終了したことを決定することによって、BFR終了に対する決定を実現させることによりUEがBFRを完了できないという状況を回避し、さらに端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質に悪い影響を与えることを回避し、端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質を向上させた。
【0095】
いくつかの実施例では、下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4を含む。
【0096】
いくつかの例では、msg4は、
C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられているPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、PDCCHには上りリンク許可が載せられており、上りリンク許可は、msg3伝送と同じHARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、CSS又はUSSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む。
【0097】
いくつかの例では、msg4は、競合解決タイマーによる計時が終了する前に受信される。
【0098】
別のいくつかの実施例では、下りリンク応答メッセージは、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsgBを含む。
【0099】
いくつかの例では、msgBは、
C-RNTIによりスクランブルされた、上りリンク許可が載せられているPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCHであって、PDCCHには上りリンク許可が載せられており、上りリンク許可は、msgA伝送と同じハイブリット自動再送要求HARQのプロセス番号を指示するPDCCHと、
C-RNTIによりスクランブルされたPDCCH及びPDCCHによりスケジューリングされたPDSCHであって、PDSCHは、PDCCHに載せられている下りリンク許可によりスケジューリングされ、PDSCHは、タイミングアドバンス指令を含む、PDCCH及びPDSCHと、
C-RNTIによりスクランブルされた、CSS又はUSSで受信されたPDCCHと、のうちの一つ又は複数を含む。
【0100】
いくつかの例では、msgBは、msgBタイマーによる計時が終了する前に受信される。
【0101】
なお、ランダムアクセスプロセスにおいては、ランダムアクセスプロセスが、2ステップのランダムアクセスプロセスから4ステップのランダムアクセスプロセスにバックオフすれば、下りリンク応答メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるmsg4を含む。
【0102】
図3は、本開示の各実施例を実現させる端末機器の一実施例のハードウェア構造概略図である。この端末機器300は、無線周波数ユニット301、ネットワークモジュール302、オーディオ出力ユニット303、入力ユニット304、センサ305、表示ユニット306、ユーザ入力ユニット307、インターフェースユニット308、メモリ309、プロセッサ310、及び電源311などの部品を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図3に示す端末機器の構造は、端末機器に対する限定を構成しなく、端末機器には、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又は何らかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0103】
そのうち、無線周波数ユニット301は、ビーム障害の場合に、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始するために用いられ、及び、下りリンク応答メッセージを受信するために用いられる。
【0104】
プロセッサ310は、無線周波数ユニット301が下りリンク応答メッセージを受信した場合に、ビーム障害回復が完了したことを決定するために用いられる。
【0105】
下りリンク応答メッセージは、ランダムアクセスプロセスに対応する応答メッセージである。
【0106】
本開示の実施例では、ビーム障害が発生した場合に、端末機器は、ビーム障害回復によりトリガされた、競合に基づくランダムアクセスプロセスを開始することができる。端末機器は、ランダムアクセスメッセージに対する応答を指示するための下りリンク応答メッセージを受信して、BFRが完了したことを決定し、即ちBFRが終了したことを決定することによって、BFR終了に対する決定を実現させることによりUEがBFRを完了できないという状況を回避し、さらに端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質に悪い影響を与えることを回避し、端末機器とネットワーク機器との間の信号伝送の品質を向上させた。
【0107】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット301は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ310に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット301は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット301は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0108】
端末機器は、ネットワークモジュール302によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0109】
オーディオ出力ユニット303は、無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302によって受信された又はメモリ309に記憶されているオーディオデータをオーディオ信号に変換するとともに、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット303は、端末機器300によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット303は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0110】
入力ユニット304は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット304は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)3041及びマイクロホン3042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ3041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)により得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット306上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ3041によって処理された画像フレームは、メモリ309(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302を介して送信されてもよい。マイクロホン3042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードの場合に、無線周波数ユニット301を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0111】
端末機器300は、少なくとも一つのセンサ305、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル3031の輝度を調整することができ、接近センサは、端末機器300が耳元に移動した時、表示パネル3031及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器の姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ305はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0112】
表示ユニット306は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット306は、表示パネル3061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル3061が配置されてもよい。
【0113】
ユーザ入力ユニット307は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び端末機器のユーザ設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071及び他の入力機器3072を含む。タッチパネル3071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル3071上又はタッチパネル3071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル3071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ310に送信し、プロセッサ310から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル3071を実現させてもよい。タッチパネル3071以外、ユーザ入力ユニット307は、他の入力機器3072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器3072は、物理的なキーボードと、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)と、トラックボールと、マウスと、操作レバーとを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0114】
さらに、タッチパネル3071は、表示パネル3031上に覆われてもよい。タッチパネル3071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ310に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ310は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル3031で相応な視覚出力を提供する。
図3では、タッチパネル3071と表示パネル3031は、二つの独立した部品として端末機器の入力と出力機能を実現させるものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル3071と表示パネル3031を集積して端末機器の入力と出力機能を実現させてもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0115】
インターフェースユニット308は、外部装置と端末機器300との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット308は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末機器300における一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末機器300と外部装置との間でのデータ伝送に用いられてもよい。
【0116】
メモリ309は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ309は、主に記憶プログラム領域と記憶データ領域とを含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ309は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0117】
プロセッサ310は、端末機器の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末機器全体の各部分に接続され、メモリ309内に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ309に記憶されているデータを呼び出し、端末機器の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末機器に対して全体的にモニタリングを行う。プロセッサ310は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ310は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ310に集積されなくてもよい。
【0118】
端末機器300はさらに、各部品に電力を供給する電源311(例えば、電池)を含んでもよい。好ましくは、電源311は、電源管理システムを介してプロセッサ310にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0119】
また、端末機器300は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0120】
選択的に、本開示の実施例は、端末機器をさらに提供する。前記端末機器は、プロセッサ310と、メモリ309と、メモリ309に記憶されており、且つプロセッサ310上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ310によって実行される時、上記ビーム障害回復の確認方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。
【0121】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ビーム障害回復の確認方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的メモリを含んでもよく、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0122】
上記実施例におけるビーム障害回復の確認方法、端末機器及び記憶媒体は、5G通信システム及び後続の通信システムに用いることができ、ここでは限定しない。
【0123】
本明細書における各実施例は、いずれも漸進法で記述され、各実施例間の同じまたは類似する部分は、互いに参照すればよく、各実施例は、他の実施例との相違点を重点として説明する。端末機器の実施例とコンピュータ可読記憶媒体の実施例に関して、関連する箇所は、方法の実施例の説明部分を参照してもよい。
【0124】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0125】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合に、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質にはまたは従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0126】
以上では、本開示の実施例による方法、装置(システム)及びマシンプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して本開示の各方面を記述した。なお、フローチャート及び/又はブロック図における各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせは、プログラム又は指令によって実現されることができる。これらのプログラム又は指令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング装置のプロセッサに提供されて、一つのマシンを生成することができ、それによって、コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング装置のプロセッサによって実行されるこれらのプログラム又は指令は、フローチャート及び/又はブロック図における一つ又は複数のブロックにおいて指定された機能/動作を実現させることができる。このようなプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、特殊アプリケーションプロセッサ、又はフィールドプログラマブル論理回路であってもよいが、それらに限らない。さらに理解できるように、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、指定された機能又は動作を実行する専用ハードウェアによって実現してもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令との組み合わせによって実現してもよい。
【0127】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述したが、本開示は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
【0128】
〔関連出願の相互参照〕
【手続補正書】
【提出日】2022-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】