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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】電子機器及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20221221BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20221221BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
G09F9/30 308A
H05K5/03 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525010
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 CN2020127053
(87)【国際公開番号】W WO2021088974
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911083549.0
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】杜 顯赫
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲フェン▼
【テーマコード(参考)】
4E360
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
4E360AB04
4E360AB05
4E360AB42
4E360BA01
4E360CA03
4E360EA14
4E360ED15
4E360EE03
4E360GA22
4E360GA51
4E360GB26
4E360GB46
5C094AA01
5C094BA00
5C094DA06
5G435AA01
5G435BB00
5G435EE03
5G435EE13
5G435EE14
5G435LL07
5G435LL08
(57)【要約】
電子機器及びその制御方法であって、電子機器は、屈曲可能な可撓性スクリーン部分(110)を含むスクリーン(100)と、可撓性スクリーン部分(110)の裏面に設けられ、且つ可撓性スクリーン部分(110)を支持するためのものであり、第一の状態と第二の状態との間で回転可能であるカム(200)とを含み、カム(200)が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分(110)は、曲面を呈し、カム(200)が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分(110)は、平面を呈する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲可能な可撓性スクリーン部分を含むスクリーンと、
前記可撓性スクリーン部分の裏面に設けられ、且つ前記可撓性スクリーン部分を支持するためのものであり、第一の状態と第二の状態との間で回転可能であるカムとを含み、
前記カムが第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は、曲面を呈し、
前記カムが第二の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は、平面を呈する、電子機器。
【請求項2】
前記可撓性スクリーン部分は、前記スクリーンの縁部に位置し、前記カムが第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分の断面は、表面に凸の弧状である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記カムの外輪郭面は、第一の輪郭面と、前記第一の輪郭面に円滑に接続される第二の輪郭面とを含み、そのうち、前記第一の輪郭面は、曲面であり、第二の輪郭面は、平面であり、
前記カムが第一の状態にある場合、前記第一の輪郭面は、前記可撓性スクリーン部分の裏面に貼り合わせて設けられることによって、前記可撓性スクリーン部分が曲面を呈するようになり、
前記カムが第二の状態にある場合、前記第二の輪郭面は、前記可撓性スクリーン部分の裏面に貼り合わせて設けられることによって、前記可撓性スクリーン部分が平面を呈するようになる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記カムの回転軸に繋がり、前記第一の状態と前記第二の状態との間で回転するように前記カムを駆動する駆動部材をさらに含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記カムは、複数であり、複数の前記カムの回転軸は、共線であり、且つ複数の前記カムは、同期して回転する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記可撓性スクリーン部分は、バック接続部材に接続され、前記バック接続部材は、カバープレート又はバックスクリーンである、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記可撓性スクリーン部分と前記バック接続部材との間に接続される折り畳み部品をさらに含み、
前記カムが第一の状態にある場合、前記折り畳み部品は、内側に折り畳むことによって、前記可撓性スクリーン部分が曲面を呈するようになり、
前記カムが第二の状態にある場合、前記折り畳み部品が展開することによって、前記可撓性スクリーン部分が平面を呈するようになる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記折り畳み部品は、
一端が前記可撓性スクリーン部分の縁部に可撓的に繋がる第一の折り畳みページと、
一端が前記第一の折り畳みページの他端に回転可能に接続され、他端が前記バック接続部材の縁部に可撓的に繋がる第二の折り畳みページとを含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記可撓性スクリーン部分は、複数であり、各前記可撓性スクリーン部分は、前記スクリーンの縁部に位置し、且つ各前記可撓性スクリーン部分は、前記カムによって支持される、請求項1~8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
スクリーン調整指令を受信することと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項11】
前述した、前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することは、
前記スクリーン調整指令と予め設定された調整指令を比較することと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御することと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御することとを含み、
そのうち、前記第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するためのものであり、前記第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するためのものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すことをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信することと、
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項14】
前述した、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することは、
可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御することと、
可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御することとを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器である電子機器であって、
スクリーン調整指令を受信するための第一の受信モジュールと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するための第一の制御モジュールとを含む、電子機器。
【請求項16】
前記第一の制御モジュールは、
前記スクリーン調整指令と予め設定された調整指令を比較するための比較ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するための第一の制御ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するための第二の制御ユニットとを含み、
そのうち、前記第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するためのものであり、前記第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するためのものである、請求項15に記載の電子機器。
【請求項17】
前記スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すための第一の提示モジュールをさらに含む、請求項15に記載の電子機器。
【請求項18】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器である電子機器であって、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するための第二の受信モジュールと、
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するための第二の制御モジュールとを含む、電子機器。
【請求項19】
前記第二の制御モジュールは、
可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するための第四の制御ユニットと、
可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するための第五の制御ユニットとを含む、請求項18に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月7日に中国で提出された中国特許出願番号No.201911083549.0の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、電子技術分野に関し、特に電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォン、タブレットパソコンなどの、スクリーンを備える電子機器のデザインの不断の改良に伴い、これらの電子機器に対する人々の審美性も絶えず変化しており、従来の電子機器のスクリーンのデザインは、人々の審美的需要に応じて、古いもののよさを新しいものに生かして、曲面スクリーン、ウォーターフォールスクリーンなどの新製品を絶えず出すことによって、スクリーンの表示効果を向上させる。
【0004】
ウォーターフォールスクリーンなどを含む曲面スクリーンは、ユーザのために良好な視覚的表示効果及び良好な把持感を提供することができるが、ユーザがウォーターフォールスクリーンなどの曲面スクリーンを有する電子機器を使用する場合、スクリーンの曲率の原因及び光が直線に沿って伝播する原因で、スクリーンの曲面部分の画面がユーザにより直接的に取得されないことが多く、特に曲面スクリーンでゲームをプレイするか又は映画をフルスクリーンで視聴するというフルスクリーン操作シナリオで、曲面構造により、ユーザがスクリーンの縁部の画面情報を見えないことが多く又は縁部で光反射が発生するという問題があり、また、フルスクリーン操作シナリオで、スクリーンの曲面部分によって一部の操作をトリガする必要があるため、トリガしにくくなり又は誤トリガ現象を招きやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、曲面構造を備えた電子機器に存在する、スクリーンの曲面部分の表示内容を視聴しにくく、光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという従来技術における問題を解決するための電子機器及びその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0007】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、
屈曲可能な可撓性スクリーン部分を含むスクリーンと、
可撓性スクリーン部分の裏面に設けられ、且つ可撓性スクリーン部分を支持するためのものであり、第一の状態と第二の状態との間で回転可能であるカムとを含み、
カムが第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は、曲面を呈し、
カムが第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は、平面を呈する。
【0008】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
スクリーン調整指令を受信することと、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む。
【0009】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信することと、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む。
【0010】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器である電子機器を提供する。電子機器は、
スクリーン調整指令を受信するための第一の受信モジュールと、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するための第一の制御モジュールとを含む。
【0011】
第五の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器である電子機器を提供する。電子機器は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するための第二の受信モジュールと、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するための第二の制御モジュールとを含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施例において、電子機器に対する具体的な使用需要に基づき、カムの状態を切り替え、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それにより、異なる使用環境とユーザ層の使用需要を満たすことに有利であり、単一の曲面構造により表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0013】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の実施例によるカムが第一の状態にある場合の電子機器の構造概略図を示す。
図2図2は、図1に示される電子機器のA-A断面の部分断面概略図を示す。
図3図3は、本発明の実施例によるカムが第一の状態にある場合の部分概略図を示す。
図4図4は、本発明の実施例によるカムが第二の状態にある場合の電子機器の構造概略図を示す。
図5図5は、図4に示される電子機器のA-A断面の部分断面概略図を示す。
図6図6は、本発明の実施例によるカムが第二の状態にある場合の部分概略図を示す。
図7図7は、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャート概略図のその一を示す。
図8図8は、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャート概略図のその二を示す。
図9図9は、本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその一を示す。
図10図10は、本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその二を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明が解決しようとする技術課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下は、添付図面及び具体的な実施例を結び付けながら、詳細に記述する。
【0016】
図1図6を参照すると、本発明の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、スクリーン100と、カム200とを含んでもよい。
【0017】
スクリーン100は、屈曲可能な可撓性スクリーン部分110を含み、カム200は、可撓性スクリーン部分110の裏面に設けられ、且つ可撓性スクリーン部分110を支持するためのものであり、カム200は、第一の状態と第二の状態との間で回転可能である。
【0018】
図1図2に示すように、カム200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、曲面を呈し、図4図5に示すように、カム200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、平面を呈する。
【0019】
本発明の実施例において、カム200によって可撓性スクリーン部分110を支持し、カム200が第一の状態と第二の状態の間で回転して切り替えることに基づき、可撓性スクリーン部分110は、切り替えて曲面スクリーン又は平面スクリーンを呈することができ、即ち、カム200の状態によって可撓性スクリーン部分110のスクリーン状態を調整することができる。カム200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、この可撓性スクリーン部分110に接続されるスクリーンの他の部分と面一となるように設けられてもよいか(図4図5に示すように)、又は、斜めに設けられてもよい。カム200が第二の状態にあるため、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになり、ユーザがこの部分の表示内容を視聴することに有利であるとともに、平面を呈する可撓性スクリーン部分110がユーザによる機能トリガの実現に有利であるため、機能を誤トリガし又はトリガしにくいことを回避する。本発明の実施例において、この可撓性スクリーン部分110が呈した曲面は、予め設定された曲率であってもよく、例示的には、この予め設定された曲率は、ガウス曲率であってもよい。
【0020】
理解できるように、可撓性スクリーン部分110が平面を呈する場合、可撓性スクリーン部分110が展開して平面を呈する時、その自体が有する剛性、及びカム200が可撓性スクリーン部分110のために提供する支持作用で、この可撓性スクリーン部分110は、スクリーン機能の使用に影響を与えることなく、クリック、タッチなどのタッチ操作をサポート且つ完了することができる。
【0021】
本発明の実施例では、可撓性スクリーン部分110は、スクリーン100にスティッチングされる構造であってもよく、又は、スクリーン100と一体成形される一部であってもよい。そのうち、可撓性スクリーン部分110の、電子機器の外部に向かって、画面を表示するための面は表面であり、電子機器の内部に向かう面は裏面であり、この可撓性スクリーン部分110の表面と可撓性スクリーン部分110の裏面とは対向している。
【0022】
本発明の実施例において、カム200が可撓性スクリーン部分110の裏面に設けられ且つ可撓性スクリーン部分110を支持し、カム200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、曲面を呈し、カム200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、平面を呈し、即ち、電子機器に対する具体的な使用需要に基づき、カム200の状態を回転によって切り替え、可撓性スクリーン部分110のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用環境とユーザ層の使用需要を満たすことに有利である。
【0023】
本発明の実施例において、異なるスクリーンデザイン需要と使用需要に基づいて、カム200が第一の状態にある場合、この可撓性スクリーン部分110が呈した曲面は、異なる形状状態であってもよく、即ち、その断面は、異なる弧状の状態を有してもよい。例えば、本発明のいくつかの選択的な実施例において、可撓性スクリーン部分110は、スクリーン100の縁部に位置し、カム200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110の断面は、表面に凸の弧状である。このように、カム200が第一の状態にある場合に可撓性スクリーン部分110がユーザのために良好な把持感を提供することに有利である。無論、デザイン需要に基づいて、カム200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110の断面は、裏面に凹の弧状であってもよい。
【0024】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、図2図3図5及び図6に示すように、カム200の外輪郭面は、第一の輪郭面210と、第一の輪郭面210に円滑に接続される第二の輪郭面220とを含み、そのうち、第一の輪郭面210は、曲面であり、第二の輪郭面220は、平面であり、図2に示すように、カム200が第一の状態にある場合、第一の輪郭面210は、可撓性スクリーン部分110の裏面に貼り合わせて設けられることによって、可撓性スクリーン部分110が曲面を呈するようになり、図5に示すように、カム200が第二の状態にある場合、第二の輪郭面220は、可撓性スクリーン部分110の裏面に貼り合わせて設けられることによって、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになる。本発明の実施例において、カム200の異なる輪郭面が可撓性スクリーン部分110の裏面に貼り合わせて設けられることによって、可撓性スクリーン部分110を支持し、可撓性スクリーン部分110が曲面又は平面を呈するように保持される。そのうち、カム200上に回転軸230が設けられ、カム200がこの回転軸230により回転されることによって、カム200が第一の状態と第二の状態との間で回転できるようになり、且つ第一の状態又は第二の状態に保持される。一例において、この第一の輪郭面210とこの第二の輪郭面220は、カム200における対向する二つの輪郭面である。
【0025】
本発明のいくつかの選択的な実施例において、電子機器は、カム200の回転軸230に繋がり、第一の状態と第二の状態との間で回転するようにカム200を駆動する駆動部材をさらに含んでもよい。この駆動部材は、カム200の回転軸230に対して動力を提供し、回転軸230を、回転するように駆動するためのものであり、回転軸230によって、カム200を、第一の状態と第二の状態との間で回転できるとともに第一の状態又は第二の状態に保持できるように動かす。
【0026】
本発明の実施例は、カム200の数は、少なくとも一つであってもよい。例示的に、カム200は、複数であり、複数のカム200の回転軸は、共線であり、且つ複数のカム200は、同期して回転し、こうして、複数のカム200を利用して可撓性スクリーン部分110に対して支持を提供し、可撓性スクリーン部分110に対する支持力を向上させるとともに、可撓性スクリーン部分110が曲面と平面との間でスクリーン状態変化を行うのに供する回転モーメントを向上させることに有利である。好ましくは、複数のカム200は、均一な分布設置を採用してもよい。
【0027】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、図2図5に示すように、可撓性スクリーン部分110は、バック接続部材300に接続され、バック接続部材300は、カバープレート又はバックスクリーンであってもよい。ここでは、このバック接続部材300は、スクリーン100と互いに対向して設置されてもよく、ユーザが電子機器を使用する時、支持と放置のサポートを提供し、且つ電子機器の内部デバイスに保護を提供する。理解できるように、このバック接続部材300がバックスクリーンであれば、このバックスクリーンは、上記スクリーン100と同じ又は異なる構造であってもよい。
【0028】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、図2と4に示すように(図2において、折り畳み部品400がマーキングされていない)、電子機器は、可撓性スクリーン部分110とバック接続部材300との間に接続される折り畳み部品400をさらに含んでもよい。カム200が第一の状態にある場合、折り畳み部品400は、内側に折り畳むことによって、可撓性スクリーン部分110が曲面を呈するようになり、ユーザのために良好な把持感を提供するとともに、美的感覚を向上させることに有利であり、カム200が第二の状態にある場合、折り畳み部品400が展開することによって、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになり、折り畳み部品400の構造的剛性によって可撓性スクリーン部分110に対して構造的支持を提供する。
【0029】
好ましくは、本発明のいくつかの実施例では、電子機器の構造的一体化を確保することに有利であり、且つ電子機器の内部デバイスに防塵保護を提供するために、この折り畳み部品400は、少なくとも二つの折り畳みページを含んでもよい。この少なくとも二つの折り畳みページは、第一の折り畳みページと、第二の折り畳みページとを含んでもよく、即ち、折り畳み部品400は、第一の折り畳みページと、第二の折り畳みページとを含んでもよく、第一の折り畳みページの一端は、可撓性スクリーン部分110の縁部に可撓的に繋がり、第二の折り畳みページの一端が第一の折り畳みページの他端に回転可能に接続され、第二の折り畳みページの他端は、バック接続部材300の縁部に可撓的に繋がる。ここで、前述した、第一の折り畳みページの一端が可撓性スクリーン部分110の縁部に可撓的に繋がることは、この第一の折り畳みページの一端が可撓性スクリーン部分110の縁部のうちの少なくとも一つと変形可能に接続されることを表し、第一の折り畳みページの一端と可撓性スクリーン部分110の縁部との間の一体化結合に有利であり、ユーザの把持感及び美的感覚を向上させる。同様に、前述した、第二の折り畳みページの他端がバック接続部材300の縁部に可撓的に繋がることは、この第二の折り畳みページの一端がバック接続部材300の縁部のうちの少なくとも一つと変形可能に接続されることを表し、第二の折り畳みページの一端とバック接続部材300の縁部との間の一体化結合に有利であり、ユーザの把持感及び美的感覚を向上させる。
【0030】
また、本発明のいくつかの選択可能な実施例において、この電子機器は、折り畳み部品に設けられるタッチキーをさらに含んでもよい。このタッチキーの一部は、折り畳み部品400の内部に埋設されてもよいか又は折り畳み部品から突出してもよく、このように、カム200が第一の状態にある場合、折り畳み部品400が内側に折り畳めば、このタッチキーは隠れ、カム200が第二の状態にある場合、折り畳み部品400が展開すれば、このタッチキーはタッチ可能な状態にあるか又は電子機器の外部に露出され、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するスクリーン状態で、ユーザにキー操作方式を提供することに有利である。ここで、このタッチキーの設置形式は、多様であってもよく、例えば、このタッチキーは、機械的キー又は電子キーのような物理的キーであってもよく、また例えば、このタッチキーは、抵抗式タッチキーや静電容量式感知キーのようなタッチキーであってもよい。
【0031】
なお、本発明の実施例において、可撓性スクリーン部分110は、複数であってもよく、各可撓性スクリーン部分110は、スクリーン100の縁部に位置し、且つ各可撓性スクリーン部分110は、カム200によって支持される。例えば、この可撓性スクリーン部分110は、二つであってもよく、スクリーン100の対向する二つの縁部に位置し、また例えば、この可撓性スクリーン部分110は、四つであってもよく、それぞれスクリーン100の四つの縁部に位置する。
【0032】
また、本発明の実施例では、この電子機器は、携帯電話又はタブレットパソコンであってもよい。理解できるように、この電子機器は、携帯電話とタブレットパソコンに限定されるものではなく、それはラップトップコンピュータ(Laptop Computer)又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのスクリーン表示機能を備えた電子機器であってもよい。
【0033】
本発明の実施例による電子機器は、電子機器に対する具体的な使用需要に基づいてカムの状態を切り替え、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用環境とユーザ層の使用需要を満たすことに有利であり、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0034】
図7を参照すると、図7は、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャート概略図のその一を示す。本発明の実施例は、上記電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
スクリーン調整指令を受信するステップ701と、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するステップ702とを含んでもよい。
【0035】
本発明の実施例では、電子機器は、スクリーンを調整するためのスクリーン調整指令に対してセンシングと受信を行い、スクリーン調整指令を受信した場合、このスクリーン調整指令に基づいて、カムの状態を回転によって切り替え、即ち第一の状態から第二の状態に回転するか又は第二の状態から第一の状態に回転することによって、スクリーンの可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整し、可撓性スクリーン部分を、曲面を呈するスクリーン状態から平面を呈するスクリーン状態に調整するか、又は平面を呈するスクリーン状態から曲面を呈するスクリーン状態に調整する。このように、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0036】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するステップ702は、スクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較するステップと、スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するステップと、スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するステップとを含んでもよく、そのうち、第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するために用いられ、第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するために用いられる。本発明の実施例では、カムに対して切り替え制御を行うための予め設定された調整指令が予め設定されており、この予め設定された調整指令は、第一の予め設定された調整指令と第二の予め設定された調整指令とを含み、ここでは、電子機器は、スクリーン調整指令を受信してから、このスクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較して合致することによって、それに対応する、カムに対する回転制御を決定し、正確な制御の実現に有利である。
【0037】
選択的に、本発明の実施例では、スクリーンの使用状態に基づいて、スクリーン調整指令を受信するか否かを決定してもよく、例えば、スクリーンの表示方式がフルスクリーン表示であり、又はスクリーンに現在表示されているのが予め設定されたゲームシナリオであることが検出された場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよく、スクリーンの表示方式がフルスクリーン表示から外れ、又はスクリーンが予め設定されたゲームシナリオから外れることが検出された場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよい。無論、本発明の実施例では、ユーザによる入力操作に基づいて対応するスクリーン調整指令を受信してもよく、例えば、電子機器は、ユーザによる可撓性スクリーン部分に対する第一の入力を受信した場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよく、電子機器は、ユーザによる可撓性スクリーン部分に対する第二の入力を受信した場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよい。
【0038】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、ヒューマンマシンインタラクション体験を向上させるために、この方法は、スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すステップをさらに含んでもよい。このように、使用の個性化及び使用の面白さを向上させ、ユーザの使用体験を向上させることに有利である。ここでは、予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。本発明の実施例では、電子機器は、スクリーン調整指令を受信してから、スクリーン調整指令に基づいて、カムの状態の切り替えが開始する前、切り替えが終了した後及び切り替え中などのうちの少なくとも一つのタイミングで、予め設定された提示を出してもよい。例示的に、予め設定された提示は、第一の動的提示と、第二の動的提示とを含んでもよく、電子機器は、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するプロセスにおいて、第一の動的提示を出し、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するプロセスにおいて、第二の動的提示を出し、ここでは、第一の動的提示と第二の動的提示は異なってもよく同じであってもよい。
【0039】
本発明の実施例による電子機器の制御方法は、スクリーン調整指令を受信し、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することによって、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0040】
図8を参照すると、図8は、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャート概略図のその二であり、本発明の実施例は、上記電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するステップ801と、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するステップ802とを含んでもよい。
【0041】
ここでは、スクリーン調整操作は、予め設定された音声入力操作、電子機器に作用するタッチ入力操作、肢体動作入力操作及び電子機器に作用する運動入力操作のうちの少なくとも一つであってもよく、ここでは、電子機器に作用するタッチ入力操作は、スクリーン又はハウジングに作用するタッチ入力操作を含んでもよいが、それらに限定されない。肢体動作入力操作は、手振り動作入力操作、頭部動作入力操作と顔動作入力操作などを含んでもよいが、それらに限定されない。電子機器に作用する運動入力操作は、電子機器に作用する振り動作入力操作、転がり動作入力操作などを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0042】
本発明の実施例では、ユーザがスクリーンの可撓性スクリーン部分を調整する必要がある場合、スクリーン調整操作を実行することによって、電子機器は、このスクリーン調整操作を受信し、且つそれに応答して、カムの状態に対して回転して切り替えることができ、即ち第一の状態から第二の状態に回転し又は第二の状態から第一の状態に回転することによって、スクリーンの可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整し、可撓性スクリーン部分を、曲面を呈するスクリーン状態から平面を呈するスクリーン状態に調整し、又は平面を呈するスクリーン状態から曲面を呈するスクリーン状態に調整する。このように、ユーザによるスクリーンへの使用需要に基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なるユーザの異なる使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0043】
本発明の実施例では、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するスクリーン調整操作、及び第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するスクリーン調整操作に対して、それぞれ異なる操作入力を採用してもよく、それによって操作の個性化の向上に有利であり、又は、同じ操作入力を採用してもよく、それによってユーザ操作の簡略化に有利である。
【0044】
例えば、本発明のいくつかの選択的な実施例において、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するステップ802は、可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御することと、可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御することとを含んでもよい。
【0045】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、ヒューマンマシンインタラクション体験を向上させるために、この方法は、スクリーン調整操作に基づいて、予め設定された提示を出すステップをさらに含んでもよい。このように、使用の個性化及び使用の面白さを向上させ、ユーザ体験を向上させることに有利である。ここでは、予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。本発明の実施例では、電子機器は、スクリーン調整操作を受信してから、スクリーン調整操作に応答して、カムの状態の切り替えが開始する前、切り替えが終了した後及び切り替え中などのうちの少なくとも一つのタイミングで、予め設定された提示を出すことができる。例示的に、予め設定された提示は、第一の動的提示と第二の動的提示とを含んでもよく、電子機器は、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するプロセスで、第一の動的提示を出し、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するプロセスで、第二の動的提示を出し、ここでは、第一の動的提示と第二の動的提示は異なってもよく同じであってもよい。
【0046】
本発明の実施例による電子機器の制御方法において、ユーザによるスクリーン調整操作を受信し、且つスクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することによって、ユーザによるスクリーンへの使用需要に基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用ユーザの異なる使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0047】
上述した、電子機器に用いられる方法に基づき、本発明の実施例は、上記方法を実現するための電子機器を提供する。
【0048】
図9を参照すると、図9は、本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその一を示す。本発明の実施例は、電子機器900を提供する。電子機器900は、上記電子機器であり、電子機器900は、第一の受信モジュール910と、第一の制御モジュール920とを含んでもよい。
【0049】
第一の受信モジュール910は、スクリーン調整指令を受信するためのものであり、
第一の制御モジュール920は、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するためのものである。
【0050】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、第一の制御モジュール920は、比較ユニットと、第一の制御ユニットと、第二の制御ユニットとを含んでもよい。
【0051】
比較ユニットは、スクリーン調整指令と予め設定された調整指令を比較するためのものであり、
第一の制御ユニットは、スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するためのものであり、
第二の制御ユニットは、スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するためのものであり、
そのうち、第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するためのものであり、前記第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するためのものである。
【0052】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、電子機器900は、第一の提示モジュールをさらに含んでもよい。
【0053】
第一の提示モジュールは、スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すためのものである。
【0054】
予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0055】
本開示の実施例による電子機器は、図7の電子機器に用いられる方法の実施例において電子機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0056】
本発明の実施例による電子機器は、第一の受信モジュールによってスクリーン調整指令を受信し、第一の制御モジュールは、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御し、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0057】
図10を参照すると、図10は、本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその二を示す。本発明の実施例は、電子機器1000を提供する。電子機器1000は、上記電子機器であり、この電子機器1000は、第二の受信モジュール1010と、第二の制御モジュール1020とを含んでもよい。
【0058】
第二の受信モジュール1010は、ユーザによるスクリーン調整操作を受信するためのものであり、
第二の制御モジュール1020は、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するためのものである。
【0059】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、第二の制御モジュール1020は、第四の制御ユニットと、第五の制御ユニットとを含んでもよい。
【0060】
第四の制御ユニットは、可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するためのものであり、
第五の制御ユニットは、可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するためのものである。
【0061】
選択的に、本発明のいくつかの実施例において、電子機器1000は、第二の提示モジュールをさらに含んでもよい。
【0062】
第二の提示モジュールは、スクリーン調整操作に基づいて、予め設定された提示を出すためのものである。
【0063】
予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0064】
本開示の実施例による電子機器は、図8の電子機器に用いられる方法の実施例において電子機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0065】
本発明の実施例による電子機器は、第二の受信モジュールによってユーザによるスクリーン調整操作を受信し、第二の制御モジュールによってスクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御し、スクリーンに対するユーザの使用需要に基づき、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なるユーザの異なる使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面で光反射が発生し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0066】
なお、明細書の記述において、言及された参照用語「一実施例」、「一つの実施例」又は「いくつかの実施例」は、実施例に関連する特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも一つの実施例又は例に含まれることを意味する。そのため、明細書全体にわたって出現された「一実施例では」、「一つの実施例では」又は「いくつかの実施例では」は必ずしも同じ実施例を指すものではない。なお、本発明の一つの添付図面又は一つの実施例に記述された要素、構造又は特徴は、一つ又は複数の他の添付図面又は実施例に示される要素、構造又は特徴と、任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0067】
なお、本明細書の一つ又は複数の実施例において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0068】
本発明では、特に明示的に規定され限定されない限り、「取り付け」、「繋がり」、「接続」、「固定」、「設置」などの用語は、一般化して理解されるべきであり、例えば、固定接続であってよく、取り外し可能な接続、又は一体的なものであってもよい。機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよい。直接的繋がりであってもよく、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、二つの素子内部の連通又は二つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0069】
また、本発明は、異なる実施例又は例において、数字及び/又はアルファベットを繰り返して参照することができる。このような繰り返しは、簡略化と明確化のためであり、それ自体は、検討された様々な実施例及び/又は設置の間の関係を指すものではない。
【0070】
なお、発明の実施例では、第一と第二などのような関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作と区別するためのものであり、必ずしもこれらのエンティティ又は操作の間にそのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。
【0071】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明による示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本発明の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-04-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲可能な可撓性スクリーン部分を含むスクリーンと、
前記可撓性スクリーン部分の裏面に設けられ、且つ前記可撓性スクリーン部分を支持するためのものであり、第一の状態と第二の状態との間で回転可能であるカムとを含み、
前記カムが第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は、曲面を呈し、
前記カムが第二の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は、平面を呈する、電子機器。
【請求項2】
前記可撓性スクリーン部分は、前記スクリーンの縁部に位置し、前記カムが第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分の断面は、表面に凸の弧状である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記カムの外輪郭面は、第一の輪郭面と、前記第一の輪郭面に円滑に接続される第二の輪郭面とを含み、そのうち、前記第一の輪郭面は、曲面であり、第二の輪郭面は、平面であり、
前記カムが第一の状態にある場合、前記第一の輪郭面は、前記可撓性スクリーン部分の裏面に貼り合わせて設けられることによって、前記可撓性スクリーン部分が曲面を呈するようになり、
前記カムが第二の状態にある場合、前記第二の輪郭面は、前記可撓性スクリーン部分の裏面に貼り合わせて設けられることによって、前記可撓性スクリーン部分が平面を呈するようになる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記カムの回転軸に繋がり、前記第一の状態と前記第二の状態との間で回転するように前記カムを駆動する駆動部材をさらに含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記カムは、複数であり、複数の前記カムの回転軸は、共線であり、且つ複数の前記カムは、同期して回転する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記可撓性スクリーン部分は、バック接続部材に接続され、前記バック接続部材は、カバープレート又はバックスクリーンである、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記可撓性スクリーン部分と前記バック接続部材との間に接続される折り畳み部品をさらに含み、
前記カムが第一の状態にある場合、前記折り畳み部品は、内側に折り畳むことによって、前記可撓性スクリーン部分が曲面を呈するようになり、
前記カムが第二の状態にある場合、前記折り畳み部品が展開することによって、前記可撓性スクリーン部分が平面を呈するようになる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記折り畳み部品は、
一端が前記可撓性スクリーン部分の縁部に可撓的に繋がる第一の折り畳みページと、
一端が前記第一の折り畳みページの他端に回転可能に接続され、他端が前記バック接続部材の縁部に可撓的に繋がる第二の折り畳みページとを含む、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記可撓性スクリーン部分は、複数であり、各前記可撓性スクリーン部分は、前記スクリーンの縁部に位置し、且つ各前記可撓性スクリーン部分は、前記カムによって支持される、請求項に記載の電子機器。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
スクリーン調整指令を受信することと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項11】
前述した、前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することは、
前記スクリーン調整指令と予め設定された調整指令を比較することと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御することと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御することとを含み、
そのうち、前記第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するためのものであり、前記第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するためのものである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信することと、
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項13】
前述した、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御することは、
可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御することと、
可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御することとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項1~9のいずれか1項に記載の電子機器である電子機器であって、
スクリーン調整指令を受信するための第一の受信モジュールと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で回転して切り替えるようにカムを制御するための第一の制御モジュールとを含む、電子機器。
【請求項15】
前記第一の制御モジュールは、
前記スクリーン調整指令と予め設定された調整指令を比較するための比較ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に回転するようにカムを制御するための第一の制御ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に回転するようにカムを制御するための第二の制御ユニットとを含み、
そのうち、前記第一の予め設定された調整指令は、カムを第一の状態から第二の状態に回転するためのものであり、前記第二の予め設定された調整指令は、カムを第二の状態から第一の状態に回転するためのものである、請求項14に記載の電子機器。
【国際調査報告】