(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】ハイブリッドARQのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 1/18 20060101AFI20221221BHJP
H03M 13/27 20060101ALI20221221BHJP
H03M 13/11 20060101ALI20221221BHJP
【FI】
H04L1/18
H03M13/27
H03M13/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525044
(86)(22)【出願日】2020-10-28
(85)【翻訳文提出日】2022-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2020124388
(87)【国際公開番号】W WO2021083210
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2019-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジア,ミン
(72)【発明者】
【氏名】マ,ジアンレイ
【テーマコード(参考)】
5J065
5K014
【Fターム(参考)】
5J065AD02
5J065AG05
5J065AG06
5J065AH01
5K014BA01
5K014DA02
5K014EA02
5K014FA05
(57)【要約】
水平コードブロックのセットがコードに組み合わされることに関して、H-ARQ送信を提供するためのシステム及び方法を開示する。再送信は、水平コードブロックのセットからの垂直から決定される垂直パリティチェックブロックを含む。全ての垂直パリティチェックブロックが送信されると、非システマティック水平コードブロックの場合には水平コードブロックのコンテンツ又はシステマティック水平コードブロックの代わりにエンコーダ入力ビットのコンテンツのいずれかにインターリービングを行った後に新たなセットが決定され得る。インターリービングはビット単位又はビットサブセット単位であり得る。再送信には元のビットを含まない。デコーダでは軟判定が生成され、何も捨てる必要はない。デコーディングは典型的に再送信ごとに改善される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードブロックを送信する方法であって、当該方法は、
複数の第1のコードブロックを生成することと、
前記複数の第1のコードブロックを送信することと、
第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数のシステマティックコードブロックを生成することを含み、各システマティックコードブロックは、システマティックビットのそれぞれのセットと、該システマティックビットのそれぞれのセットから決定されるパリティビットのそれぞれのセットとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各第1のチェックブロックについて、前記第1のチェックブロックを決定するのに用いられるシステマティックビットの数は、各第1のコードブロックにおけるシステマティックビットの数とほぼ等しい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数の非システマティックコードブロックを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各第1のチェックブロックについて、各第1のチェックブロックを決定するのに用いられるビットの数は、各第1のコードブロックにおけるビットの数とほぼ等しい、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することは、否定応答に対応するものであり、
前記方法は、
さらなる否定応答に対応して、
第2のパリティブロックの少なくとも1つの第2のチェックブロックを含むさらなる再送信を送信することであって、該第2のパリティブロックは複数の第2のチェックブロックを含み、各第2のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットにわたって決定される、こと、
をさらに含み、
前記第1のパリティブロックの第1のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットは、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットとは異なるようにまとめられている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の第1のコードブロックを生成すること及び前記複数の第1のコードブロックを送信することは、トランスポートブロックを生成すること及び送信することを含み、
前記再送信を送信することは、否定応答を受信することに対応するものであり、
前記複数のコードブロックに関する否定応答は、前記トランスポートブロックに関する否定応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のパリティチェックブロックについて、
各第1のコードブロックのビットを並べ替えること、
をさらに含み、
前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる各少なくとも1つのビットのそれぞれのセットは、ビットの並べ替え後の前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからのビットを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
各第1のコードブロックについて、前記第1のコードブロックのビットを複数のサブブロックに分割することであって、各第1のチェックブロックは、各第1のコードブロックからの1つのサブブロックを含むビットのセットから決定される、こと
をさらに含み、
前記方法は、前記第2のパリティブロックについて、
前記各コードブロックのサブブロックを並べ替えることと、
前記並べ替えられたサブブロックを用いて、前記第2のパリティチェックブロックのチェックブロックを決定することと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
プロセッサ及びメモリを含む装置であって、
当該装置は、
複数の第1のコードブロックを生成することと、
前記複数の第1のコードブロックを送信することと、
第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することと、
を含む、方法を行うように構成されている、装置。
【請求項11】
複数のシステマティックコードブロックを生成することにより、前記複数の第1のコードブロックを生成するように構成され、各システマティックコードブロックは、システマティックビットのそれぞれのセットと、該システマティックビットのそれぞれのセットから決定されるパリティビットのそれぞれのセットとを含む、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
各第1のチェックブロックについて、前記第1のチェックブロックを決定するのに用いられるシステマティックビットの数は、各第1のコードブロックにおけるシステマティックビットの数とほぼ等しい、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
複数の非システマティックコードブロックを生成することにより前記複数の第1のコードブロックを生成するように構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
各第1のチェックブロックについて、各第1のチェックブロックを決定するのに用いられるビットの数は、各第1のコードブロックにおけるビットの数とほぼ等しい、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
否定応答に対応して、前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信するように構成され、
前記装置は、
さらなる否定応答に対応して、
第2のパリティブロックの少なくとも1つの第2のチェックブロックを含むさらなる再送信を送信することであって、該第2のパリティブロックは複数の第2のチェックブロックを含み、各第2のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットにわたって決定される、こと、
を行うようにさらに構成され、
前記第1のパリティブロックの第1のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットは、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットとは異なるようにまとめられている、請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記複数の第1のコードブロックを生成すること及び前記複数の第1のコードブロックを送信することは、トランスポートブロックを生成すること及び送信することを含み、
否定応答を受信することに対応して前記再送信を送信することと、
を行うようにさらに構成され、
前記複数のコードブロックに関する否定応答は、前記トランスポートブロックに関する否定応答である、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記第2のパリティチェックブロックについて、
各第1のコードブロックのビットを並べ替えること、
を行うようにさらに構成され、
前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる各少なくとも1つのビットのそれぞれのセットは、ビットの並べ替え後の前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからのビットを含む、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
各第1のコードブロックについて、前記第1のコードブロックのビットを複数のサブブロックに分割することであって、各第1のチェックブロックは、各第1のコードブロックからの1つのサブブロックを含むビットのセットから決定される、ことと、
前記第2のパリティブロックについて、
前記各コードブロックのサブブロックを並べ替えることと、
前記並べ替えられたサブブロックを用いて、前記第2のパリティチェックブロックのチェックブロックを決定することと、
を行うようにさらに構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
コンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能媒体であって、該命令がプロセッサによって実行された場合に、
複数の第1のコードブロックを生成することと、
前記複数の第1のコードブロックを送信することと、
第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することと、
を含む方法が行われる、コンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することは、否定応答に対応するものであり、
前記方法は、
さらなる否定応答に対応して、
第2のパリティブロックの少なくとも1つの第2のチェックブロックを含むさらなる再送信を送信することであって、該第2のパリティブロックは複数の第2のチェックブロックを含み、各第2のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットにわたって決定される、こと、
をさらに含み、
前記第1のパリティブロックの第1のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットは、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットとは異なるようにまとめられている、請求項19に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年10月28日に出願された「ハイブリッドARQのためのシステム及び方法」と題する米国特許出願第16/665121号の優先権を主張し、その出願は、その全体が参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、一般に無線通信に関し、特定の実施形態では電気通信システムにおけるハイブリッド自動応答要求(H-ARQ又はHARQ)に関する。
【背景技術】
【0003】
ハイブリッド自動応答要求(H―ARQ又はHARQ)は、無線物理層再送の一般的な特徴である。元の概念は、インクリメンタル冗長性(IR)ベースの再送信と呼ばれ、元の送信が失敗したときに、未送信のマザーコードの追加ビットを送信する。つまり、マザーコードは循環バッファに格納され、マザーコードからのビットを含む初期コードブロックが送信された後に、HARQプロセスの一部として、送信器は循環バッファから新たなIRビットを送信する。新たなIRビットは、先に送信されたデータと共に新たなコードブロックを形成する。これは、最大数の再送信に達するか又はコードブロックが正常にデコードされるまで繰り返される。ロングタームエボリューション(LTE)Release-8では、マザーコードはレート1/3Turboコードである。
【0004】
LTEモバイルブロードバンド(MBB)伝送では、トランスポートブロックはしばしば伝送のために複数のコードブロック(CB)に分割される。各コードブロックは独自の巡回冗長検査(CRC)を有し、統合されたトランスポートブロックも全体的なCRCを有する。LTE Release8では、1つ以上のコードブロックにエラーがある場合、送信器に再送要求が返される。送信器は、どのコードブロックにエラーであるか分からないため、トランスポートブロック内の全てのコードブロックのために、最大数の再送信に達するか又はトランスポートブロックが正常に受信されるまでIRビットを送信する。
【0005】
全てのコードブロックにエラーがない場合、全てのコードブロックのためにIRビットを再送信することにより効率損失がもたらされるのは明らかである。何故なら、正しくデコードされたコードブロックにIRビットを再送信することは、エラーがあるコードブロックにとって何ら助けにならないからである。別のアプローチでは、コードブロックがコードブロックグループ(CBG)にグループ分けされ、エラーがあるCBを含むCBGのインデックスを送信することにより、CBGごとにフィードバックを送信し、フィードバックに対応してCBG全体が再送信される。CBGベースのアプローチの欠点は、インデックスフィードバックが非効率であり得る点である。例えば、各CBGがエラーのあるCBを1つ有する場合、受信器は依然全てのCBGのインデックスをフィードバックする必要があり、全てのCBは、再送信が保存されないように再送信される。
【0006】
別のアプローチでは、外部コードが用いられる。外部コードは本質的にイレージャーコードである。外部コードの主な利点は、どのCBの送信が失敗したかを知る必要がないことである。外部コードは、失敗したCBの数が少ない場合により効果的である。例としては、パリティチェックコード及びリードソロモンコード等が挙げられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
水平コードブロックのセットに関してH-ARQ伝送を提供するためのシステム及び方法を開示する。再送信は、水平コードブロックのセットからのデータの列から決定される垂直チェックブロックを含む。各垂直チェックブロックは、全ての水平コードブロックのビットに基づく。デコーダでは、水平コードブロックに基づいて軟判定が生成される。水平コードブロックの1つ以上が最初に適切にデコードされない状況において、各垂直チェックブロックは、水平コードブロックのビットに対する対数尤度比(軟判定)を改善するために用いることができ、次いで、水平デコーディングが再度行われる。
【0008】
送信器は、どの水平コードブロックにエラーがあるかを知る必要がないことが有利であり、これはフィードバックを簡素化する。
【0009】
水平コードブロックはシステマティックコードブロックであってもよく、その場合、垂直チェックブロックは、システマティックコードブロックのシステマティックビットに基づいて決定される。あるいは、水平コードブロックは非システマティックコードブロックであってもよく、その場合、垂直チェックブロックは、非システマティックコードブロックの全てのビットに基づいて決定される。
【0010】
一部の実施形態では、全ての垂直チェックブロックが送信されると、非システマティック水平コードブロックの場合には水平コードブロックの内容に又はシステマティック水平コードブロックの場合にはエンコーダ入力ビットのコンテンツにインターリーブを行った後に、新たな垂直チェックブロックのセットが決定され得る。これは、全てが受信器によって正しく知られているビットのセットに基づく垂直チェックブロックを送信する可能性を低減する。インターリーブは、ビット単位又はビットサブセット単位であり得る。一部の実施形態では、再送信は元のビットのいずれも含まない。デコーダでは、軟判定が生成され、何も捨てる必要はない。デコーディングは、典型的には、各再送信で改善される。
【0011】
本開示の一態様によれば、一実施形態において、コードブロックを送信する方法が提供される。本方法では、送信器等の装置が複数の第1のコードブロックを生成し、該複数の第1のコードブロックを送信する。装置は、第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックをさらに生成し、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される。そして、装置は、少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信する。
【0012】
本開示の別の態様によれば、一実施形態において、命令を含む非一時メモリと、該非一時メモリと通信する1つ以上のプロセッサとを含む装置が提供され、該1つ以上のプロセッサは、該命令を実行して動作を行うように構成され、該動作は、複数の第1のコードブロックを生成することと、前記複数の第1のコードブロックを送信することと、第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することと、を含む。
【0013】
本開示の別の態様によれば、プロセッサによって実行された場合に、開示の実施形態又は態様のいずれかの方法が行われるコンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
【0014】
本開示の別の態様によれば、一実施形態において、複数の第1のコードブロックを生成することと、前記複数の第1のコードブロックを送信することと、第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することとのためのユニット又は手段を含む装置が提供される。
【0015】
本開示の別の態様によれば、一実施形態において、チップセットシステムが提供される。チップセットシステムは、開示の実施形態又は態様のいずれかの方法を実施するために用いられる少なくとも1つのプロセッサを含む。チップセットシステムは、プログラム命令及びデータを記憶するためのメモリをさらに含み得る。チップセットシステムはチップセットによって構成されてもよく、また、チップセット及び他の個別デバイスのうちの少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0016】
任意で、第1のコードブロックは水平コードブロックを含んでもよく、第1のパリティブロックは垂直パリティブロックを含んでもよく、第1のチェックブロックは水平チェックブロックを含んでもよい。
【0017】
任意で、装置は、否定応答の受信に対応して再送信を送信する。あるいは、装置は、タイマの満了に対応して再送信を送信し得る。または、装置は否定応答又はタイマの満了を待たずに再送信を送信する。
【0018】
任意で、装置が前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数のシステマティックコードブロックを生成することを含んでもよく、各システマティックコードブロックは、システマティックビットのそれぞれのセットと、該システマティックビットのそれぞれのセットから決定されるパリティビットのそれぞれのセットとを含む。
【0019】
任意で、各第1のチェックブロックについて、前記第1のチェックブロックを決定するのに用いられるシステマティックビットの数は、各第1のコードブロックにおけるシステマティックビットの数とほぼ等しい。
【0020】
任意で、前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数の非システマティックコードブロックを生成することを含む。
【0021】
任意で、各第1のチェックブロックについて、各第1のチェックブロックを決定するのに用いられるビットの数は、各第1のコードブロックにおけるビットの数とほぼ等しい。
【0022】
任意で、前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することは、否定応答に対応するものである。1つ以上のさらなる否定応答に対応して、装置は、第1のパリティブロックの少なくとも1つのさらなる第1のチェックブロックを送信し得る。
【0023】
任意で、少なくとも1つの第1のチェックブロックを送信することは、複数の第1のチェックブロックの全てを送信することを含む。
【0024】
任意で、前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することは、否定応答に対応するものである。さらなる否定応答に対応して、装置は、第2のパリティブロックの少なくとも1つの第2のチェックブロックを含むさらなる再送信を送信し、該第2のパリティブロックは複数の第2のチェックブロックを含み、各第2のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットにわたって決定される。前記第1のパリティブロックの第1のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットは、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる前記ビットのそれぞれのセットとは異なるようにまとめられている。
【0025】
任意で、前記複数の第1のコードブロックを生成すること及び前記複数の第1のコードブロックを送信することは、トランスポートブロックを生成すること及び送信することを含み、前記再送信を送信することは、否定応答を受信することに対応するものであり、前記複数のコードブロックに関する否定応答は、前記トランスポートブロックに関する否定応答である。
【0026】
任意で、第1のパリティチェックブロックについて、少なくとも1つのビットのそれぞれのセットは、複数の第1のコードブロックのそれぞれにおいて対応して配置されたビットを含む。
【0027】
任意で、前記第2のパリティチェックブロックについて、装置は、各第1のコードブロックのビットを並べ替えてもよく、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する上で用いられる各少なくとも1つのビットのそれぞれのセットは、ビットの並べ替え後の前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからのビットを含む。
【0028】
任意で、各第1のコードブロックについて、装置は、前記第1のコードブロックのビットを複数のサブブロックに分割し、各第1のチェックブロックは、各第1のコードブロックからの1つのサブブロックを含むビットのセットから決定される。前記第2のパリティブロックについて、装置はさらに、前記各コードブロックのサブブロックを並べ替え、前記並べ替えられたサブブロックを用いて、前記第2のパリティチェックブロックのチェックブロックを決定する。
【0029】
任意で、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれは、単一の受信器のためのトランスポートブロックの一部である。
【0030】
任意で、複数の第1のコードブロックは、単一の受信器のための複数のトランスポートブロックからのコードブロックを含む。
【0031】
任意で、複数の第1のコードブロックは、受信器のための複数のトランスポートブロックからのコードブロックを含む。
【0032】
任意で、各再送信で送信されるパリティビットの数は、設定可能なスケジュールに従う。
【図面の簡単な説明】
【0033】
添付図面を参照しながら、本開示の実施形態を以下で説明する。
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態によって提供されるH-ARQに対するコードベースのアプローチの例を示し、水平コードブロックはシステマティックコードブロックである。
【
図3】
図3は、一実施形態に係る、電気通信ネットワークにおけるH-ARQ再送信の方法のフローチャートである。
【
図4A】
図4Aは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図4B】
図4Bは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図4C】
図4Cは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図5】
図5は、一実施形態に係る、電気通信ネットワークにおけるH-ARQ再送信の方法のフローチャートである。
【
図6】
図6は、水平コードブロックが非システマティックコードブロックである、本願の一実施形態によって提供されるH-ARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図7】
図7は、一実施形態による、電気通信ネットワークにおけるH-ARQ再送信の方法のフローチャートである。
【
図8A】
図8Aは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図8B】
図8Bは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図8C】
図8Cは、垂直チェックブロックの複数のセットを生成するために異なる情報ビットインターリービングが行われる、本開示の実施形態によって提供されるHARQに対するコードベースのアプローチの例を示す。
【
図9】
図9は、一実施形態に係る、電気通信ネットワークにおけるH-ARQ再送信の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
現在の例示の実施形態の動作及びその構造を以下で詳細に説明する。しかしながら、本開示は、広範な特定の文脈のいずれかにおいて具体化可能な多くの適用可能な発明的概念を提供することを理解すべきである。説明する特定の実施形態は、本開示の特定の構造及び本開示を操作する方法を例示するに過ぎず、本開示の範囲を制限するものではない。
【0035】
図1は、本開示の一実施形態によって提供されるIR送信スキームで用いられるコードの構造を示す。全体的なコードは、L行及びK列(ここで、L≧2及びK≧2)で論理的に配置されたエンコーダ入力ビット(IB)202、水平チェックブロック204及び垂直チェックブロック206に基づく。コード内の各行は、k
1エンコーダ入力ビット202と、n
1~k
1パリティビットを含む水平チェックブロック204とを含むn
1ビットを含む。エンコーダ入力ビット202及び対応する水平チェックブロック204の各行は、エンコーダ入力ビット202及び水平チェックブロック204が共に複数の水平CBを構成するように、n1ビットの水平CBと見られ得る。この実施形態の場合、水平CBは、それらがシステマティックビット及びシステマティックビットから決定されたパリティビットを含むという点で、システマティックコードブロックである。複数の水平CBはトランスポートブロック(TB)を構成する。
【0036】
対応して、構造は、k
2エンコーダ入力ビットと、n
2~k
2パリティビットを含む垂直チェックブロック206とを含む、n
2ビットを含む垂直CBを含む。なお、n
2とk
2は
図1に直接示していない。k
2入力ビットは、L水平CBのそれぞれからのMエンコーダ入力ビット(M≧1)を含み、k
2=M×Lである。つまり、k
2入力ビットは、K列のうちの1つからのビットを含み、各列はMビット幅である。M×Lのエンコーダ入力ビットのセットのビット及びn
2~k
2パリティビットを含む対応する垂直チェックブロック206のビットは、エンコーダ入力ビット202及び垂直チェックブロック206が共に複数の垂直CBを構成するように、垂直コードブロックとして見られ得る。一部の実施形態では、垂直CBは、それらがそれぞれ(各水平CBからのMエンコーダ入力ビットを含む)第1のセクション及び第1のセクションから決定されるパリティを含む第2のセクションを含むという意味で、システマティックコードブロックである。図示の例では、
水平CBの数=L;
各水平CBにおけるエンコーダ入力ビット数=k
1;
水平におけるビットの数=n
1;
水平CBにおけるパリティビットの数=水平チェックブロックのサイズ=n
1-k
1;
垂直CBに含まれる各水平CBからのエンコーダ入力ビット数=M;
各垂直CBにおけるエンコーダ入力ビット数=L×M=k
2(図示せず);
各垂直CBにおけるビットの数=n
2(図示せず);
垂直CBにおけるパリティビット数=垂直チェックブロック206のサイズ=n
2-k
2;及び
垂直CBの数=垂直チェックブロック数=K
である。
【0037】
本説明を通して、水平コードブロック及び水平チェックブロックのように「水平」、と、垂直コードブロック、垂直チェックブロック及び垂直パリティブロックのように「垂直」とに言及する。これらの用語は、
図1及び
図2を含む図の一部におけるレイアウトを理解し、2つの種類のコードブロック及びチェックブロックを互いに区別するために便宜的に用いられる。しかしながら、これらの用語は、物理的な構造を何ら意味するものではない。より一般的には、水平及び垂直コードブロックは、単純に第1及び第2のコードブロックと呼ぶことができる。水平コードブロックは、単純に、システマティックビット及びパリティビットを含む第1のシステマティックコードブロック(パリティビットが水平チェックブロックであると説明されている
図1の実施形態の場合)又は第1の非システマティックコードブロックである。そのような第1のシステマティックコードブロック又は第1の非システマティックコードブロックのセットが生成され、これらは集合的にTBに対応し得る。加えて、垂直コードブロックは、単純に、システマティックビットを含む第2のシステマティックコードブロック及びパリティビットを含むチェックブロックである。例において、各第2のシステマティックコードブロックのシステマティックビットは、第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含む。第2のシステマティックコードブロックのパリティビットは、システマティックビットから決定され、
図1の実施形態の場合、これらは垂直チェックブロックと呼ばれる。
【0038】
エンコーダ入力ビット202は、転送すべき情報ビットを含む。水平チェックブロック204内の各行は、エンコーダ入力ビット202の対応する行のためのパリティビットを含む。この説明を目的として、エンコーダ入力ビット202は、パリティビットを生成するためにコーディングを受けるビットである。エンコーダ入力ビットは、転送すべき情報ビットを含み、一部の実施形態では、CRCビット等の追加のビットを含み得る。水平チェックブロック204は、水平CBをデコーディングする際に用いられるパリティビットを含む。各デコーディングが試行された後、CRCビットが存在する場合、水平CBが正常にデコードされたかどうかを判定するために、CRCチェックを行うことができる。同様に、各垂直チェックブロック206は、エンコーダ入力ビット202の対応する列のためのパリティビットを含む。例えば、各垂直チェックブロック206は、垂直CBをデコーディングする際に用いられるn
2~k
2パリティビットを含む。垂直CBは、水平CBから取られたエンコーダ入力ビットに対するCRCを有さないため、垂直CBが正常にデコードされたかどうかをチェックする能力がない。しかしながら、垂直CBデコーダ/デコーディングステップは、(対数尤度比(LLR)が改善され、多分正確にデコードされた)処理されたエンコーダ入力ビットを水平コードブロックデコーダ/デコーディングステップに渡し、デコードされたエンコーダ入力ビットに対してCRCチェックを実行することにより各水平CBが正常にデコードされるのを確実にするのは水平CBデコーダの仕事である。また、垂直チェックブロック206は、
図1において矩形/二次元構造を有するものとして示されているが、これは、1つの垂直チェックブロックのn
2~k
2パリティビットがどのように伝送されるかについて特定の限定を含意するものではない。典型的には、1つの垂直チェックブロックの全てのビットは、単一の再送信の一部として送信され得る。本明細書では、垂直チェックブロック206をまとめて垂直パリティチェックブロックと呼ぶ。
【0039】
図1は、水平コードブロック間の分離を示し且つ垂直CBのためのエンコーダ入力ビットとして用いられる入力ビットのセット間の分離を示すために破線も含む。
【0040】
先ず、水平コードブロックの全てが送信され、これにはエンコーダ入力ビット及び水平チェックブロックを含む。一部の実施形態では、
図1の各水平CBは、システマティック低密度パリティチェック(LDPC)コードのCBである。1つの水平CBが失敗すると、対応する水平におけるいくつかのエンコーダ入力ビットにエラーがある。しかしながら、水平CBにエラーがある場合でも、エンコーダ入力ビットの対数尤度比(LLR)はデコーディングプロセスで改善され、これは次の反復デコーディングプロセスで用いることができる。CRCチェックに合格したCBについては、垂直デコーディング処理を促進するために、それらのLLRを予め定義された大きな値に設定できる。加えて、LDPCデコーディングの各反復で、正常にデコードされた水平CBに対応するLLRは、予め定義された大きな値に戻るように常にリセットできる。
【0041】
水平CBにエラーがない場合、垂直チェックブロックは送信されない。水平CBにエラーがある場合、送信器は1つ以上の垂直チェックブロックを送信する。一部の実施形態では、送信器は最大でK個の垂直チェックブロックを受信器に送信し、ここでKは垂直チェックブロックの総数である。一部の実施形態では、垂直チェックブロックの数Kは水平CBの数Lと等しい。すなわち、K=垂直チェックブロックの数=Lである。垂直チェックブロックは、受信器から受信した1つ以上の否定応答(NACK)に対応して送信され得る。例えば、一部の実施形態では、
1回目のNACKに対応する、m1の垂直チェックブロックを含む1回目の再送信;
2回目のNACKに対応する、m2の垂直チェックブロックを含む2回目の再送信;
...
Q回目のNACKに対応する、mQの垂直チェックブロックを含むQ回目の再送信;
を含む垂直チェックブロックのセットが送信され、m1、m2、・・・、mQのそれぞれは>=1であり、m1+m2+・・・+mQ=K=垂直チェックブロック数である。
【0042】
一部の実施形態では、垂直チェックブロックのセットのそれぞれは、対応するNACKが受信された場合にのみ送信される。例えば、2回目のNACKが受信されていない場合、1回目の再送信後にHARQの再送信が終了する。
【0043】
一部の実施形態では、各NACKに対応してどれだけの数の垂直チェックブロックを送信するかは、送信器の裁量であり、例えば特定の受信器のリンク適応精度に基づく。
【0044】
一般に、送信器は、エラーがある特定の行のCBを認識しない。一部の実施形態では、垂直パリティビットを生成するために、送信器は、各水平CBからの同じ数のエンコーダ入力ビットを含む。上記の例では、この数はMである。さらに、一部の実施形態では、各垂直チェックブロックを生成するために用いられる入力ビットの数は、各水平CBのためのエンコーダ入力ビットの数と同じである。デコーダは、水平デコーディング出力からの対数尤度比(LLR)を用いて、誤りエンコーダ入力ビットを訂正するために、新たに受信した垂直チェックブロックを用いる。例えば、4つの水平CBがある場合、送信器は、垂直チェックブロックを計算するために、4つの水平CBのそれぞれからの約1/4エンコーダ入力ビットを含み得る。これは、上記の制約の両方、すなわち、各水平CBからのエンコーダ入力ビットの数と、垂直チェックブロックを計算するために水平チェックブロックを計算するために用いられたのと同じ数の入力ビットとを充足する。各水平CBから別の約1/4エンコーダ入力ビットを取ることによって、送信器は別の垂直チェックブロックを形成できる。
【0045】
場合によっては、数を均等に分けることができない場合、上述の2つの制約を厳密に充足することができない可能性がある。例えば、水平コードブロックが27のシステマティックビットを含み、5つの水平コードブロックのセットを用いて垂直パリティが計算される場合、理想的には、水平コードブロックのそれぞれからの27/5ビットにそれぞれが基づく5つの垂直チェックブロックが存在し得る。27ビットを等しく5に分割することは不可能なため、近似を行うことができる。例えば、垂直チェックブロックのうちの4つは、各水平コードブロックからの5ビットに基づくことができ、垂直チェックブロックのうちの1つは、各水平コードブロックからの残りの7ビットに基づき得る。
【0046】
対応するエンコーダ入力ビットにおける更新されたLLRの形式での垂直コードからの出力は、水平コードに渡される。次いで、水平デコーダは先の誤りCBを再度デコードすることができる。このアプローチは、何個のCB又はどのCBにエラーがあるかを知る必要はない。デコーダ出力は軟であるため、すべての垂直チェックブロックは(例え、全ての水平CBにエラーであっても)役に立つ。
【0047】
正常にデコードされる水平CBが多いほど、垂直CBをデコードするのが容易になる。また、正常にデコードされる垂直CBが多いほど、水平CBをデコードするのが容易になる。そのため、全てのCBが正常にデコードされる機会が高まるように、より多くの垂直チェックブロックを送信することが有利である。効果的に、コードブロックは垂直チェックブロックを介して統合される。さらに、垂直CBが正常にデコードされない場合でも、垂直チェックブロックは対応するエンコーダ入力ビットのLLRを依然として改善する。それは、水平CBに渡すことができ、全ての水平CBをデコードするのを助けるために用いることができる。一部の水平CBが正常にデコードされた場合、垂直コードは、各垂直CBにおけるエンコーダ入力ビットの数が各水平CBにおけるものと類似であると仮定すると、元の水平CBと比較して、コードレートが低減されている。より多くの垂直チェックブロックを送信することで、水平CBのデコーディングの機会が高まることが分かる。
【0048】
背景技術欄で説明したCBGベースのアプローチと比べて、このアプローチはインデックスフィードバックの必要性を取り除く。つまり、送信器は、物理リンクの信頼性を保証するために、修正ビットを送信するためにどのCBにエラーがあるかを知る必要はない。
【0049】
外部コードベースのアプローチと比較して、受信器において、このアプローチは受信した信号を捨てず、送信器において、受信器がデコードするために新たなエンコーダ入力ビットは送信されない。このように、提供されるアプローチは、再送信効率を大幅に増加させる。外部コードベースのアプローチはIRアプローチではないが、提供されるアプローチはそうであることに注目する価値がある。そのため、提供されるアプローチでは、受信器はどのCBにエラーがあるかを知る必要がなく、本アプローチは依然としてIR再送スキームである。
【0050】
追加の利点は、固定レートが存在しないという意味で、再送信はレートレスとすることができる点である。有効レートは再送信ごとに低下する。(イレージャーコードベースの場合のように、十分に正確なCBを受信することは対照的に)受信機が十分なエネルギーを蓄積するとすぐに、TBにおけるデータを正常に受信できる。
【0051】
図2を参照して、
図1の構造の具体例を示す。この例では、k
1=エンコーダ入力ビット数=100、n
1=水平CBサイズ=120であるため、n
1-k
1=水平CBにおけるパリティビットの数=20となる。100エンコーダ入力ビット当たり20の水平パリティビットがある。TB全体は、L=10の水平CBで構成される。そのため、理想的なシナリオでは、K=L=10の垂直チェックブロックがある。加えて、理想的には、各垂直チェックブロックは、水平パリティを決定するために用いられたのと同じ数のエンコーダ入力ビットに基づき、この例では、k
1=100である。図示の例では、各垂直チェックブロックは、合計(L=10)×(M=10)=100入力ビットのために、各水平CBからのM=10ビットに基づいて決定される。
【0052】
しかしながら、一部の実施形態では、垂直チェックブロックの数は水平CBの数と等しい必要はなく及び/又は垂直チェックブロックの計算に入力されるビットの数は、必ずしも水平チェックブロックの計算に入力されるビットの数と等しい必要はない。
【0053】
図3は、上記実施形態に係るH-ARQ電気通信で用いられる方法のフローチャートを示す。この方法は、複数のコードブロックを生成するブロック300から始まり、各コードブロックは、エンコーダ入力ビットのそれぞれのセットと、エンコーダ入力ビットのそれぞれのセットから決定されるパリティビットのそれぞれのセットとを含む。ブロック302では、複数のコードブロックが送信される。これらは、まとめて、トランスポートブロックとして見られ得る。ブロック304では、複数のコードブロックに関する否定応答を受信することに対応して、第1の垂直パリティブロックの少なくとも1つの第1の垂直チェックブロックを含む再送信が送信される。第1の垂直パリティブロックは複数の第1の垂直チェックブロックを含み、各第1の垂直チェックブロックは、複数のコードブロックのそれぞれからのエンコーダ入力ビットを含む少なくとも1つのビットのそれぞれのセットから決定され、各エンコーダ入力ビットは、少なくとも1つのビットの唯一のセットに含まれる。一部の実施形態では、各垂直チェックブロックのための各水平コードブロックから用いられるエンコーダ入力ビットの数は、各水平CBにおけるエンコーダ入力ビットの数を垂直チェックブロックの数で除した数とほぼ等しい。さらなるNACKが受信された場合、この方法はブロック304にループバックする。それ以外の場合、ACKを受信した場合、本方法は終了する。
【0054】
垂直チェックブロックのさらなるセットのためのインターリーブデータ
一部の実施形態では、k個の垂直チェックブロックが送信された後に、必要に応じて、インターリーブされた水平CBからエンコーダ入力ビットを取り出すことによって、k個の垂直チェックブロックの別のセットが形成される。別の実施形態によれば、インターリーバの異なるセットを用いて、垂直チェックブロックの異なるセットが生成される。これは、既に正常にデコードされた垂直CBについて垂直チェックブロックを再送信することを回避できるという利点がある。
【0055】
図4A、
図4B、
図4Cに一例を示す。
図4Aは、エンコーダ入力ビットがエンコーダ入力ビッとIB
1、IB
2、・・・、IB
16のセットに分割されたトランスポートブロック400を示す。水平チェックブロック402は、トランスポートブロック内の行に基づいて決定され、垂直チェックブロック404は、エンコーダ入力ビットのセットの列に基づいて決定される。
図4Bは、インターリーブ後のエンコーダ入力ビットを示す。この例では、インターリーブは、行内のエンコーダ入力ビットのブロック間として行われる。第1の行では、ブロックの順序は変わらないが、第2、第3及び第4の行では順序が変わることが分かる。垂直チェックブロック406の新たなセットは、並べ替えられたエンコーダ入力ビットに基づいて決定される。
図4Cは、異なるインターリービングの後のエンコーダ入力ビットを示す。第1の行では、ブロックの順序は変わらないが、第2、第3及び第4の行では順序が変わることが分かる。垂直チェックブロック408の新たなセットは、並べ替えられたエンコーダ入力ビットに基づいて決定される。先ず、エンコーダ入力ビット及び水平チェックブロックを含む水平CBが送信される。次に、必要に応じて、第1のセット404からの垂直チェックブロックが送信される。次に、必要に応じて、第2のセット406からの垂直チェックブロックが送信される。次に、必要に応じて、第3のセット408からの垂直チェックブロックが送信される。少なくとも1つの水平CBが依然として正常にデコードされない場合、垂直チェックブロックのさらなるセットが送信され得る。
【0056】
図4A、
図4B及び
図4Cの例では、インターリービングは情報ビットのサブブロックレベルで行われる。しかしながら、代替的な実施形態では、インターリービングはビット単位のインターリービングである。より一般的には、第1の垂直パリティブロックの垂直チェックブロックを決定する際に用いられるビットのセットは、第2のパリティブロックの第2の垂直チェックブロックを決定する際に用いられるビットのセットとは異なる形でまとめられる。サブブロックレベルのインターリービング及びビット単位のインターリービングは、異なる構造化の2つの具体的な例である。
【0057】
その結果、この実施形態は、物理層のレートレスコードのクラスを生成する。正常にデコードされたCBを蓄積する外部コードとは異なり、物理層のレートレスコードは受信したエネルギーを収集する。受信したエネルギーは捨てられず、受信したエネルギーの全てのビットは、最終コード(すなわち、トランスポートブロック)のデコードに役立つ。
【0058】
より一般的には、k個の垂直チェックブロックのi番目のセットを生成するために、j番目の水平CB内のエンコーダ入力ビットのインタリーバをΠi,jと表記する。{Πi,j}のセットをj=1、・・・、k及びI=1、・・・Nsで定義した場合、K個の垂直チェックブロックのNs個のセットを生成することができる。これはレートレスコードのクラスを生成する。元の送信と共に、k個の垂直チェックブロックの各セットは同等にトランスポートブロックのデコーディングに寄与する。
【0059】
デコード処理は以下の形態をとる:
Nsセットまで、さらなるk個の垂直チェックブロックのさらなるセットに対して
水平コードブロックのセットを含むトランスポートブロックを受信し;
水平CBをデコードし;
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからm1の垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、垂直コードブロックをデコードし;
水平CBをデコードし;
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからm2の垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、垂直コードブロックをデコードし;
水平CBをデコードし;
・・・
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからmQの垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第1のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、垂直コードブロックをデコードし;
水平CBをデコードし;
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからm1の垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、水平CBをデコードし;
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからm2の垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、垂直コードブロックをデコードし;
水平CBをデコードし;
・・・
少なくとも1つの水平CBのデコードに失敗した場合、NACKを送信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからmQの垂直チェックブロックを受信し;
k個の垂直チェックブロックの第2のセットからの垂直チェックブロックを考慮に入れて、垂直コードブロックをデコードする。
【0060】
上記の例では、k個の垂直チェックブロックの各セットは、それぞれのNACKに対応して送信されるQ個のセットに分割される。なお、Qは>=1であり、より一般的には、Qは、k個の垂直チェックブロックの各セットについて必ずしも同じでなくてもよい。
【0061】
この実施形態の利点としては、送信器にどのCB又はCBGにエラーがあるかを伝えるためのフィードバックの必要がない。さらに、受信器は、新たに受信した垂直チェックブロックを用いて対応するエンコーダ入力ビットのLLRを更新できるため、H-ARQプロセスでは不必要な再送信は要求されない。
【0062】
また、前述の外部コードの使用とは異なり、H-ARQは受信した情報が用いられず、蓄積されたエネルギーの全てが、たまたまトランスポートブロックである等価ブロックコードのデコーディングに用いられるため、真にIR方式で用いられる。
【0063】
図5は、上記実施形態に係るH-ARQ電気通信で用いられる方法のフローチャートを示す。ステップ302、304、306は、
図3を参照して前述したものと同じである。この方法はブロック500で継続し、さらなる否定応答に対応して、第2の垂直パリティブロックの少なくとも1つの第2の垂直チェックブロックを含むさらなる再送信を送信し、第2のパリティブロックは複数の第2の垂直チェックブロックを含み、各第2の垂直チェックブロックは、複数のコードブロックのそれぞれからのエンコーダ入力ビットを含む少なくとも1つのビットのそれぞれのセットから決定され、各エンコーダ入力ビットは、少なくとも1つのビットの唯一のセットに含まれる。前述のように、一部の実施形態では、各垂直チェックブロックのために各コードブロックから用いられるエンコーダ入力ビットの数は、各水平CBにおけるエンコーダ入力ビットの数を垂直チェックブロックの数で除した数とほぼ等しい。第1の垂直パリティブロックの第1の垂直チェックブロックを計算する際に用いられるビットのそれぞれのセットは、第2の垂直パリティブロックの第2の垂直チェックブロックを計算する際に用いられるビットのそれぞれのセットとは異なった形でまとめられている。この方法は、各追加の垂直パリティブロックの送信ごとにコードレートが低下するレートレスコードを生成する。
【0064】
図6は、本開示の一実施形態によって提供されるIR送信スキームで用いられるコードの構造を示す。全体的なコードは、複数の非システマティック符号語602に基づく。各非システマティック符号語はエンコーダ入力ビットのセットに基づいて決定されるが、エンコーダ入力ビットは、システマティックビットとして符号語には現れない。垂直チェックブロック206も示す。各非システマティック符号語は水平コードブロックとして見られ得る。複数の水平CBはトランスポートブロック(TB)を構成する。(各水平CBからのMビットを含む)非システマティックコードブロック602内からのビットの各列と、垂直チェックブロック606内の対応するビットは、非システマティックコードブロック602及び垂直チェックブロック606のビットが共に複数の垂直CBを構成するように、垂直コードブロックとして見られ得る。垂直CBは、それらはそれぞれ第1のセクション(この場合は各水平CBからのビットを含む)と、第1のセクションから決定されたパリティを含む第2のセクションとを含むという意味で、システマティックコードブロックである。
【0065】
各水平CB602は、特定の例を挙げれば畳み込みコード等の非システマティックエンコーダを用いて、エンコーダ入力ビットの対応するセットから生成され得る。同様に、各垂直チェックブロック606は、垂直CBをデコーディングする際に用いられる、非システマティックコードブロック602内の対応するビット列のためにパリティビットを含む。垂直チェックブロックはCRCを含まないため、非システマティックコードブロックが正常に受信されたかどうかを判定するのは依然として水平CBデコーディング次第である。
【0066】
先ず、水平コードブロックが全て送信される。1つの水平CBが失敗すると、水平CB内の一部のエンコーダ入力ビットにエラーがある。しかしながら、水平CBにエラーがある場合でも、ビットの対数尤度比(LLR)はデコーディングプロセスで改善され、これを次の反復デコーディングプロセスで用いることができる。CRCチェックに合格したCBについては、垂直デコーディングプロセスを促進するために、それらのLLRを予め定義された大きな値に設定できる。加えて、デコーディングの各反復で、正常にデコードされた水平CBに対応するLLRは、予め定義された大きな値に戻すために常にリセットできる。
【0067】
水平CBにエラーがない場合、垂直チェックブロックは送信されない。水平CBにエラーが場合、送信器は1つ以上の垂直チェックブロックを送信する。一部の実施形態では、送信器は、最大でk個のチェックブロックをユーザに送信し、kは水平CBの総数である。垂直チェックブロックは、受信器から受信した1つ以上の否定応答(NACK)に対応して送信され得る。例えば、一部の実施形態では、
1回目のNACKに対応して、m1の垂直チェックブロックを含む1回目の再送信と;
2回目のNACKに対応して、m2の垂直チェックブロックを含む2回目の再送信と;
・・・
Q回目のNACKに対応して、mQの垂直チェックブロックを含むQ回目の再送信と;
を含む垂直チェックブロックのセットが送信され、m1、m2、・・・、mQのそれぞれは>=1であり、m1+m2+・・・+mQ=k=垂直チェックブロックの数である。垂直チェックブロックの各セットは、対応するNACKを受信された場合にのみ送信される。例えば、2回目のNACKが受信されていない場合、1回目の再送信後にHARQの再送信が終了する。
【0068】
一部の実施形態では、各NACKに対応していくつの垂直チェックブロックが送信されるかは、例えば、特定の受信器のリンク適応精度に基づいて送信器の裁量である。
【0069】
水平CBの対応するビットにおける更新されたLLRの形態での垂直コードからの出力は、水平CBのデコーダに渡される。次いで、水平デコーダは、先のエラーのあるCBを再度デコードできる。このアプローチは、何個のCBに又はどのCBにエラーがあるかを知る必要はない。デコーダ出力は軟性であるため、(すべての水平CBにエラーがあったとしても)全ての垂直チェックブロックは役に立つ。
【0070】
より多くの水平CBが正常にデコードされるほど、垂直CBをデコードするのがより容易になる。また、より多くの垂直CBが正常にデコードされるほど、水平CBをデコードするのより容易になる。そのため、全てのCBが正常にデコードされる機会が増えるようにより多くの垂直チェックブロックを送信することが有利である。効果的には、水平CBは垂直チェックブロックを介して組み合わされる。
【0071】
図7は、上述の実施形態に係るH-ARQ電気通信で用いられる方法のフローチャートを示す。この方法は、複数の非システマティックコードブロックを生成するブロック700から始まる。ブロック702では、複数のコードブロックが送信される。これらは、まとめて、トランスポートブロックと見られ得る。ブロック704では、複数のコードブロックに関する否定応答を受信することに対応して、第1の垂直パリティブロックの少なくとも1つの第1の垂直チェックブロックを含む再送信が送信される。第1の垂直パリティブロックは、複数の第1の垂直チェックブロックで構成され、各第1の垂直チェックブロックは、複数の水平コードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットのそれぞれのセットから決定され、複数の水平コードブロックの各ビットは、少なくとも1つのビットの唯一のセットに含まれる。一部の実施形態では、各垂直チェックブロックについて各水平CBから用いられるビットの数は、各水平CBにおけるビットの数を垂直チェックブロックの数で除したものとほぼ等しい。さらなるNACKが受信されると、この方法はブロック704にループバックする。そうでなければ、ACKが受信された場合に本方法は終了する。
【0072】
垂直チェックブロックのさらなるセットのためのインターリーブデータ
図4を参照して上述したインターリービングアプローチもこの実施形態に適用できる。一例を
図8A、
図8B及び
図8Cに示し、それぞれは水平コードブロックからの異なる順序のビットのための、垂直チェックブロック404、806、868のそれぞれのセットを示す。この例の場合、非システマティック符号語は、ビットサブセット(BS)BS
1、・・・、BS
14に分割される。各垂直チェックブロックはビットサブセットの列から決定される。
【0073】
デコーディングは、水平CBのためのデコーダが水平CBを生成するために用いられる非システマティックコードに基づく点を除いて以前と同じである。
【0074】
図9は、上述の実施形態に係るH-ARQ電気通信で用いられる方法のフローチャートを示す。この方法は、複数のコードブロックを生成するブロック900から始まる。コードブロックはシステマティックコードブロック又は非システマティックコードブロックであり得る。ブロック902では、複数のコードブロックが送信される。これらは、まとめて、トランスポートブロックと見られ得る。ブロック904では、複数のコードブロックに関する否定応答を受信することに対応して、第1の垂直パリティブロックの少なくとも1つの第1の垂直チェックブロックを含む再送信が送信される。第1の垂直パリティブロックは、複数の第1の垂直チェックブロックを含み、各第1の垂直チェックブロックは、複数の水平コードブロックのそれぞれからのビットを含む少なくとも1つのビットのそれぞれのセットから決定され、各ビットは少なくとも1つのビットの唯一のセットに含まれる。一部の実施形態では、各垂直チェックブロックについて水平CBから用いられるビットの数は、各水平CBにおけるエンコーダ入力ビットの数を垂直チェックブロックの数で除した数とほぼ等しい。
【0075】
さらにNACKが受信されると、本方法はブロック904にループバックする。そうでなければ、ACKを受信すると本方法は終了する。この方法は、第1の垂直パリティブロックの全ての垂直チェックブロックが送信された後でさらなる否定応答が受信されたことに対応して、第2の垂直パリティブロックの少なくとも1つの第2の垂直チェックブロックを含むさらなる再送信が送信されるブロック906に続き、第2のパリティブロックは複数の第2の垂直チェックブロックを含み、各第2の垂直チェックブロックは、複数のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットのそれぞれのセットから決定され、各ビットは少なくとも1つのビットの唯一のセットに含まれる。第1の垂直パリティブロックの第1の垂直チェックブロックを計算する際に用いられるビットのそれぞれのセットは、第2の垂直パリティブロックの第2の垂直チェックブロックを計算する際に用いられるビットのそれぞれのセットとは異なるように定義される。本方法は、追加の垂直パリティブロック伝送ごとにコードレートが低下するレートレスコードを生成する。
【0076】
ACK/NACK
説明した実施形態では、(垂直チェックブロックを含む)再送信は、否定応答に対応して送信される。代替的に、本明細書で説明した実施形態のいずれも、否定応答を待つことなく、例えばタイマの満了に基づいて又は否定応答又はタイマの満了を待つことなく、例えば設定されたスケジュールに従って送信されるように変更することができる。この場合、送信器は、最大数の再送信に達するか又はACKが受信されるまで再送信を続ける。
【0077】
複数のコードブロックのコンテンツ
説明した実施形態では、垂直パリティが決定される複数の水平CBは、単一の受信器のためのトランスポートブロックの一部である。代替的に、本明細書で説明した実施形態のいずれかは、複数のコードブロックが単一の受信器のための複数のトランスポートブロックからのコードブロックを含む状況に用いることができる。代替的に、本明細書で説明した実施形態のいずれかは、複数のコードブロックが、複数の受信器のための複数のトランスポートブロックからのコードブロックを含む状況に用いることができる。
【0078】
各再送信における垂直パリティビットの数
説明した実施形態では、各再送信では固定数の垂直パリティビットが送信される。あるいは、本明細書で説明した実施形態のいずれかは、各再送信において送信される垂直パリティビットの数が設定可能なスケジュールに従ったものになるように変更することができる。この場合、スケジュールは、送信器及び受信器の両方によって知られている必要がある。これは、予め決定され得るか又は信号を介して構成され得る。
【0079】
レートレスコード
前述したように、提供されるアプローチの追加の利点(これは、説明した実施形態のいずれにも言えることである)は、固定レートがないという意味で、再送信がレートレスであり得ることである。有効レートは再送信ごとに低下する。
【0080】
レートレスの側面に起因する別の利点は、システム全体が変調及びコーディングスキーム(MCS)に対して鈍感になることである。典型的には、MCSはチャネル条件に基づいて選択されるいくつかの関連コーディングレートを有する。提供されるアプローチでは、比較的高いコーディングレートを最初に用いることができ、もしチャネルがコードブロックがうまく受信されないような場合に、再送信が行われ、その結果として有効コードレートが低下する。又は、誤りがあり得るチャネルに関する仮定に基づいて、コードレートを選択できる。次に、コードレートが高すぎる場合、これは、垂直パリティを含む再送信を介して下方に自己調整される。
【0081】
垂直チェックブロックの内容
本明細書で説明した実施形態のいずれについても、1つの変形例において、垂直チェックブロックはパリティビットのみを含む。つまり、垂直チェックブロックを決定するために用いられた水平コードブロックからのビットのいずれも反復しない。あるいは、別の変形例では、垂直チェックブロックを決定するために用いられるビットの一部は、垂直チェックブロックにおいて繰り返され得る。
【0082】
垂直チェックブロック決定への入力
一部の実施形態では、上述したように、各システマティック水平コードブロックの各システマティックビット又は各非システマティック符号語の各ビットは、1つの垂直パリティブロックの垂直チェックブロックを決定するために用いられるビットのセットのうちの1つのみ含まれる。これは、トランスポートブロックにおける全てのビットのために垂直パリティを導入する最も効率的な方法である。しかしながら、一部の実施形態では、水平コードブロックからの一部のビットが省略され得る及び/又は水平コードブロックからの一部のビットが2回以上現れ得ることを理解すべきである。これは、全体的なHARQスキームの効率及び信頼性に影響を及ぼす。
【0083】
図10は、本開示の実施形態が実施され得る例示の通信システム1100を示す。一般に、通信システム1100は、複数の無線又は有線要素がデータ及び他のコンテンツを通信することを可能にする。通信システム1100の目的は、ブロードキャスト、ナローキャスト、ユーザ装置間等を介してコンテンツ(音声、データ、ビデオ、テキスト)を提供することであり得る。通信システム1100は、帯域幅等のリソースを共有することにより動作し得る。
【0084】
この例では、通信システム1100は、電子装置(ED)1110a~1110c、無線アクセスネットワーク(RAN)1120a~1120b、コアネットワーク1130、公衆電話ネットワーク(PSTN)1140、インターネット1150及び他のネットワーク1160を含む。特定数のこれらのコンポーネント又は要素を
図10に示しているが、任意の妥当な数のこれらのコンポーネント又は要素が通信システム1100に含まれ得る。
【0085】
ED1110a~1110cは、通信システム1100内で動作し、通信し又はその両方を行うように構成される。例えば、ED1110a~1110cは無線又は有線通信チャネルを介して送信、受信又はその両方を行うように構成されている。各ED1110a~1110cは、無線動作のための任意の適切なエンドユーザ装置を表し、ユーザ装置/デバイス(UE)、無線送/受信ユニット(WTRU)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、セルラー電話、ステーション(STA)、マシンタイプ通信(MTC)装置、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タブレット、無線センサ又は消費者電子装置等の装置を含み得る。
【0086】
図10では、RAN1120a~1120bは基地局1170a~1170bをそれぞれ含む。各基地局1170a~1170bは、任意の他の基地局1170a~1170b、コアネットワーク1130、PSTN1140、インターネット1150、及び/又は他のネットワーク1160へのアクセスを可能にするために、ED1110a~1110cのうちの1つ以上と無線でやりとりするように構成されている。例えば、基地局1170a~1170bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB(NodeB)、エボルブドノードB(eNodeB)、ホームeNodeB、gNodeB、送信ポイント(TP)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)又は無線ルータ等の、いくつかのよく知られた装置のうちの1つ以上を含み得る(又はであり得る)。代替的に又はそれに加えて、任意のED1110a~1110cは、任意の他の基地局1170a~1170b、インターネット1150、コアネットワーク1130、PSTN1140、他のネットワーク1160又はこれらの任意の組み合わせとやりとり、アクセス又は通信するように構成され得る。通信システム1100は、RAN1120b等のRANを含んでもよく、対応する基地局1170bは、図示のように、インターネット1150を介してコアネットワーク1130にアクセスする。
【0087】
ED1110a~1110c及び基地局1170a~1170bは、本明細書で説明する機能及び/又は実施形態の一部又は全てを実施するように構成可能な通信装置の例である。
図10に示す実施形態では、基地局1170aは、他の基地局、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ、中継ノード、要素及び/又は装置を含み得るRAN1120aの一部を形成する。任意の基地局1170a、1170bは、図示の様に単一の要素であるか又は対応するRAN又はたのものに分散される複数の要素であり得る。また、基地局1170bは、他の基地局、要素、及び/又は装置を含み得るRAN1120bの一部を形成する。各基地局1170a~1170bは、「セル」又は「カバレッジ領域」と呼ばれ得る特定の地理的領域又はエリア内で無線信号を送信及び/又は受信する。セルはセルセクタにさらに分割されてもよく、基地局1170a~1170bは、例えば、複数のセクタにサービスを提供するために複数のトランシーバを用いり得る。一部の実施形態では、無線アクセス技術がそのようなことをサポートするピコ又はフェムトセルを確立し得る。一部の実施形態では、例えば、多入力多出力(MIMO)技術を用いる各セルのために複数のトランシーバが用いられ得る。図示のRAN1120a~1120bの数は例示に過ぎない。通信システム1100を考案する際には、任意の数のRANが考慮され得る。
【0088】
基地局1170a~1170bは、無線通信リンク、例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)等を用いて、1つ以上のエアインターフェイス1190を介してED1110a~1110cのうちの1つ以上と通信する。エアインターフェイス1190は、任意の好適な無線アクセス技術を利用し得る。例えば、通信システム1100は、エアインターフェイス1190において、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA又はシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)等の1つ以上のチャネルアクセス方法を実施し得る。
【0089】
基地局1170a~1170bは、広帯域CDMA(WCDMA)を用いてエアインターフェイス1190を確立するために、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)を実施し得る。その際、基地局1170a~1170bは、HSPAや、HSDP、HSUPA又はその両方を任意で含むHSPA+等のプロトコルを実施し得る。あるいは、基地局1170a~1170bは、LTE、LTE-A及び/又はLTE-Bを用いて、エボルブドUTMS地上無線アクセス(E-UTRA)とのエアインターフェイス1190を確立し得る。通信システム1100は、上述のようなスキームを含む、複数チャネルアクセス機能を用いり得ることが考えられる。エアインターフェイスを実施するための他の無線技術は、IEEE802.11、802.15、802.16、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、IS-2000、IS-95、IS-856、GSM、EDGE及びGERANを含む。もちろん、他のマルチアクセス方式及び無線プロトコルが利用され得る。
【0090】
RAN1120a~1120bは、ED1110a~1110cに、音声、データ、及び他のサービス等の様々なサービスを提供するためにコアネットワーク130と通信する。RAN1120a~1120b及び/又はコアネットワーク1130は、コアネットワーク1130によって直接的にサービスされ得るか又はされず、RAN1120a、RAN1120b又はその両方と同じ無線アクセス技術を用いり得るか又は用いない1つ以上の他のRAN(図示せず)と直接的又は間接的に通信し得る。コアネットワーク1130は、(i)RAN1120a~1120b又はED1110a~1110c又はその両方及び(ii)他のネットワーク(PSTN140、インターネット1150及び他のネットワーク1160等)間のゲートウェイアクセスとしても機能し得る。加えて、ED1110a~1110cのうちの一部又は全ては、異なる無線技術及び/又はプロトコルを用いて異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための機能を含み得る。無線通信の代わりに(又はそれに加えて)、EDは有線通信チャネルを介してサービスプロバイダ又はスイッチ(図示せず)及びインターネット1150と通信し得る。PSTN1140は、旧来の電話サービス(POTS)を提供するために回線交換電話ネットワークを含み得る。インターネット1150は、コンピュータのネットワーク及びサブネット(イントラネット)又はその両方を含んでもよく、IP、TCP、UDP等のプロトコルを組み込み得る。ED1110a~1110cは、複数の無線アクセス技術に従って動作可能なマルチモード装置であってもよく、これをサポートするために必要な複数のトランシーバを組み込み得る。
【0091】
図11A及び
図11Bは、本開示に係る方法及び教示を実施し得る例示の装置を示す。特に、
図11Aは例示のED1110を示し、
図2Bは例示の基地局1170を示す。これらのコンポーネントは、通信システム1100で又は任意の他の適切なシステムで用いられ得る。より具体的には、
図11AのED1110は、本明細書で説明したエンコーディング方法及び/又はデコーディング方法のうちの1つを行いように構成され得る。これは、機能をプロセッサに含めることによって又はメモリに記憶された命令に含めることによって得られ得る。あるいは、エンコーディング方法のうちの1つを行うように具体的に設計された追加のコンポーネントが設けられ、ED1110に含められ得る。同様に、
図11BのBS1170は、本明細書で説明したエンコーディング方法及び/又はデコーディング方法のうちの1つを行うように構成され得る。これは、機能をプロセッサに又はメモリに記憶された命令に含めることにより得られ得る。あるいは、エンコーディング方法のうちの1つを行うように具体的に設計された追加のコンポーネントが設けられ、ED1110に含められ得る。
【0092】
図11Aに示すように、ED1110は少なくとも1つの処理ユニット1200を含む。処理ユニット1200は、ED1110の様々な処理動作を実施する。例えば、処理ユニット1200は信号コーディング、データ処理、電力制御、入出力処理又はED1110が通信システム1100内で動作することを可能にする任意の他の機能を行い得る。処理ユニット1200は、上記で詳述した機能及び/又は実施形態の一部又は全てを実施するようにも構成され得る。各処理ユニット1200は1つ以上の動作を行うように構成された任意の好適な処理又はコンピュータ装置を含む。各処理ユニット1200は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は特定用途向け集積回路を含み得る。
【0093】
ED1110は、少なくとも1つのトランシーバ1202も含む。トランシーバ1202は、少なくとも1つのアンテナ又はネットワークコントローラ1204により、送信のためにデータ又は他のコンテンツを変調するように構成されている。トランシーバ1202は、少なくとも1つのアンテナ1204によって受信されたデータ又は他のコンテンツを復調するようにも構成されている。各トランシーバ1202は、無線又は有線で送信するための信号を生成するため及び/又は無線又は有線で受信された信号を処理するための任意の好適な構造を含む。各アンテナ1204は、無線又は有線信号を送信及び/又は受信するための任意の好適な構造を含む。ED1110において1つ以上のトランシーバ1202が用いられ得る。ED1110において1つ以上のアンテナ1204が用いられ得る。単一の機能ユニットとして示されているが、トランシーバ1202は、少なくとも1つの送信器及び少なくとも1つの別個の受信器を用いて実施することもできる。
【0094】
ED1110は1つ以上の入出力装置1206又はインターフェイス(例えば、インターネット1150への有線インターフェイス)をさらに含む。入出力装置1206は、ネットワーク内のユーザ又は他の装置とのやりとりを可能にする。各入出力装置1206は、ネットワークインターフェイス通信を含む、スピーカ、マイクロホン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ又はタッチスクリーン等のユーザに情報を提供するか又はユーザから情報を受信するための任意の適切な構造を含む。
【0095】
加えて、ED1110は少なくとも1つのメモリ1208を含む。メモリ1208は、ED1110で用いられるか、生成されるか又は収集される命令及びデータを記憶する。例えば、メモリ1208は、上述の機能及び/又は実施形態の一部又は全てを実施するように構成され、処理ユニット1200によって実行されるソフトウェア命令又はモジュールを記憶し得る。各メモリ1208は、任意の好適な揮発性及び/又は不揮発性記憶及び検索装置を含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアディジタル(SD)メモリカード等のような任意の好適な種類のメモリが用いられ得る。
【0096】
図11Bに示すように、基地局1170は、少なくとも1つの処理ユニット1250、少なくとも1つの送信器1252、少なくとも1つの受信器1254、1つ以上のアンテナ1256、少なくとも1つのメモリ1258及び1つ以上の入出力装置又はインターフェイス1266を含む。送信器1252及び受信器1254の代わりに、トランシーバ(図示せず)を用いてもよい。スケジューラ1253は処理ユニット1250に連結され得る。スケジューラ1253は、基地局1170内に含まれてもいいし、分離して動作してもよい。処理ユニット1250は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入出力処理又は任意の他の機能等の基地局1170の様々な処理動作を実施する。処理ユニット1250は、上記で詳述した機能及び/又は実施形態の一部又は全てを実施するようにも構成され得る。各処理ユニット1250は、1つ以上の動作を行うように構成された任意の好適な処理又はコンピュータ装置を含む。各処理ユニット1250は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ又は特定用途向け集積回路を含み得る。
【0097】
各送信器1252は、1つ以上のED又は他の装置への無線又は有線送信のための信号を生成するための任意の好適な構造を含む。各受信器1254は、1つ以上のED又は他の装置から無線又は有線で受信された信号を処理するための任意の好適な構造を含む。別個のコンポーネントとして示しているが、少なくとも1つの送信器1252及び少なくとも1つの受信器1254はトランシーバに統合されてもよい。各アンテナ1256は、無線又は有線信号を送信及び/又は受信するための任意の好適な構造を含む。ここでは、共通アンテナ1256が送信器1252及び受信器1254の両方に連結されているものとして示しているが、1つ以上のアンテナ1256は送信器1252に連結され得、1つ以上の別個のアンテナ1256は受信器1254に連結され得る。各メモリ1258は、ED1110に関連して上述したもの等の任意の好適な揮発性及び/又は不揮発性記憶及び検索装置を含む。メモリ1258は、基地局1170によって用いられるか、生成されるか又は収集される命令及びデータを記憶する。例えば、メモリ1258は、上述の機能及び/又は実施形態の一部又は全てを実施するように構成され、処理ユニット1250によって実行されるソフトウェア命令又はモジュールを記憶し得る。
【0098】
各入出力装置1266は、ユーザ又はネットワーク内の他の装置とのやりとりを可能にする。各入出力装置1266は、ネットワークインターフェイス通信を含む、ユーザに情報を提供するか又はユーザから情報を受信/提供するための任意の好適な構造を含む。
【0099】
本開示の数多くの修正及び変更は、上記の教示に照らして可能である。したがって、添付の特許請求の範囲の内で、本開示は、本明細書に具体的に記載した以外の方法で実施され得ることを理解すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コードブロックを送信する方法であって、当該方法は、
複数の第1のコードブロックを生成することと、
前記複数の第1のコードブロックを送信することと、
第1のパリティブロックの少なくとも1つの第1のチェックブロックを生成することであって、該第1のパリティブロックは複数の第1のチェックブロックを含み、各第1のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットから決定される、ことと、
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数のシステマティックコードブロックを生成することを含み、各システマティックコードブロックは、システマティックビットのそれぞれのセットと、該システマティックビットのそれぞれのセットから決定されるパリティビットのそれぞれのセットとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各第1のチェックブロックについて、前記第1のチェックブロックを決定する際に用いられるシステマティックビットの数は、各第1のコードブロックにおけるシステマティックビットの数とほぼ等しい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の第1のコードブロックを生成することは、複数の非システマティックコードブロックを生成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
各第1のチェックブロックについて、各第1のチェックブロックを決定する際に用いられるビットの数は、各第1のコードブロックにおけるビットの数とほぼ等しい、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1のチェックブロックを含む再送信を送信することは、否定応答に対応するものであり、
前記方法は、
さらなる否定応答に対応して、
第2のパリティブロックの少なくとも1つの第2のチェックブロックを含むさらなる再送信を送信することであって、該第2のパリティブロックは複数の第2のチェックブロックを含み、各第2のチェックブロックは、前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからの少なくとも1つのビットを含むビットのそれぞれのセットにわたって決定される、こと、
をさらに含み、
前記第1のパリティブロックの第1のチェックブロックを決定する際に用いられる前記ビットのそれぞれのセットは、前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する際に用いられる前記ビットのそれぞれのセットとは異なる形でまとめられている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の第1のコードブロックを生成すること及び前記複数の第1のコードブロックを送信することは、トランスポートブロックを生成すること及び送信することを含み、
前記再送信を送信することは、否定応答を受信することに対応するものであり、
前記複数の
第1のコードブロックに関する否定応答は、前記トランスポートブロックに関する否定応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のパリテ
ィブロックについて、
各第1のコードブロックのビットを並べ替えること、
をさらに含み、
前記第2のパリティブロックの第2のチェックブロックを決定する際に用いられる各少なくとも1つのビットのそれぞれのセットは、ビットの並べ替え後の前記複数の第1のコードブロックのそれぞれからのビットを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
各第1のコードブロックについて、前記第1のコードブロックのビットを複数のサブブロックに分割することであって、各第1のチェックブロックは、各第1のコードブロックからの1つのサブブロックを含むビットのセットから決定される、こと
をさらに含み、
前記方法は、前記第2のパリティブロックについて、
前記各コードブロックのサブブロックを並べ替えることと、
前記並べ替えられたサブブロックを用いて、前記第2のパリテ
ィブロックのチェックブロックを決定することと、
をさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法を行うように構成されたプロセッ
サを含む装置。
【請求項11】
コンピュータ実行可能命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能媒体であって、該命令がプロセッサによって実行された場合に
、該プロセッサに請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法
を行わせる、コンピュータ読み取り可能媒体。
【国際調査報告】