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特表2022-554379サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-28
(54)【発明の名称】サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20221221BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20221221BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526277
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 CN2020127297
(87)【国際公開番号】W WO2021089020
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911090524.3
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲海▼博
(72)【発明者】
【氏名】王 君
(72)【発明者】
【氏名】魏 冬冬
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鍵▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本出願の実施形態は、端末がCSIをフィードバックするための利用可能なサイドリンクリソースを有しないケースを回避するために、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステムを提供する。この解決策は、第1のサイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告がトリガされたときに、第1の端末が、第1の端末のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得し、第1のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能であることを含む。第1の端末は、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信し、第1のサイドリンクCSI報告は、第1の端末と第2の端末との間のサイドリンクのCSIをフィードバックするために使用される。この解決策は、無人運転、自動化された運転、運転者支援、インテリジェント運転、接続運転、インテリジェントネットワーク運転、カーシェアリング、および人工知能などの分野に適用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告を送信するための方法であって、
第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに、第1の端末により、前記第1の端末のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得するステップであって、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ステップと、
前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクリソースで前記第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信するステップであって、前記第1のサイドリンクCSI報告は、前記第1の端末と前記第2の端末との間のサイドリンクのCSIを前記第2の端末にフィードバックするために前記第1の端末によって使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、前記方法は、
前記第1の端末により、事前設定条件が満たされた場合に第1のスケジューリング要求(SR)をトリガするステップと、
前記第1の端末により、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで前記第1のSRを前記基地局に送信するステップであって、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、前記第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記基地局から第2のメッセージを受信するステップであって、前記第2のメッセージは、第1のSR構成識別子を含み、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ステップ
をさらに含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成するときに前記第1のSRをキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記第2の端末によって送信されたPC5-RRCメッセージを受信するステップであって、前記PC5-RRCメッセージは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を含む、ステップ
をさらに含む、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに、前記第1の端末により、第1のタイマを開始するステップであって、前記第1のタイマの長さは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延である、ステップ
をさらに含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルする前記ステップは、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするステップであって、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ステップ
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に、前記第1の端末により、前記第1のタイマを停止するステップであって、前記第2の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信すること、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していること
のうちの1つ以上を含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルする前記ステップは、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルするステップであって、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ステップ
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる前に、前記方法は、
前記第1の端末により、前記基地局から構成グラントを受信するステップであって、前記構成グラントは、前記第1の端末のために前記基地局によって構成された、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能なサイドリンクリソースを決定するために前記第1の端末によって使用される、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記構成グラントは、前記第1の端末のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用され、前記1つ以上のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能であり、
前記第1のサイドリンクリソースは、前記1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記構成グラントは、前記第1の端末のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用され、前記方法は、
前記構成グラントがアクティブ化されていない場合に、前記第1の端末により、第2のスケジューリング要求(SR)をトリガするステップと、
前記第1の端末により、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで前記第2のSRを前記基地局に送信するステップであって、前記第2のSR構成および前記第2のSRリソースは、前記構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する、ステップと
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の端末により、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで前記第2のSRを前記基地局に送信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記第1の端末により、前記基地局から第2のSR構成識別子を受信するステップであって、前記第2のSR構成識別子は、前記第2のSR構成および前記第2のSRリソースに関連付けられている、ステップ
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる前に、前記方法は、
前記第1の端末により、第1のメッセージを前記基地局に送信するステップであって、前記第1のメッセージは第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、前記第1の端末が前記サイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される、ステップ
をさらに含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のメッセージは支援情報セットを含み、前記支援情報セットは、以下の情報、すなわち、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、前記第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、前記第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに前記第1のサイドリンクCSI報告を送信するための周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおいて、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告を搬送する前記第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるか、または前記第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であると判定するステップ
をさらに含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記方法は、
前記第1の端末が前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信する時点が、前記第1の端末が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するときに、
前記第1の端末により、前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信するステップ、または
前記第1の端末により、前記第1のシグナリングの第2の優先度に基づいて、前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信するかどうかを判定するステップであって、前記第1のシグナリングは前記第1のサイドリンクCSI報告を含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
サイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告を送信するための方法であって、
基地局により、第1のスケジューリング要求(SR)リソースで第1の端末によって送信された第1のSRを受信するステップであって、前記第1のSRは、事前設定条件が満たされたときにトリガされ、前記第1のSRは第1のSR構成に対応し、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ステップと、
前記基地局により、前記第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを前記第1の端末に送信するステップであって、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ステップと
を含む方法。
【請求項22】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
基地局により、第1のスケジューリング要求(SR)リソースで第1の端末によって送信された第1のSRを受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記基地局により、第1のSR構成識別子を含む第2のメッセージを前記第1の端末に送信するステップであって、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ステップ
をさらに含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
通信装置であって、
トランシーバと、プロセッサとを備え、
第1のサイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告がトリガされたとき、前記プロセッサは、前記装置のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得し、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ように構成されており、
前記トランシーバは、前記第1のサイドリンクリソースで前記第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信し、前記第1のサイドリンクCSI報告は、前記装置と前記第2の端末との間のサイドリンクのCSIを前記第2の端末にフィードバックするために使用される、ように構成されている、装置。
【請求項25】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、前記プロセッサは、事前設定条件が満たされた場合に第1のスケジューリング要求(SR)をトリガするように構成されており、
前記トランシーバは、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで前記第1のSRを前記基地局に送信し、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記装置が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記装置が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、前記第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記トランシーバは、前記基地局から第2のメッセージを受信し、前記第2のメッセージは、第1のSR構成識別子を含み、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ようにさらに構成されている、請求項25または26に記載の装置。
【請求項28】
前記プロセッサは、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成するときに前記第1のSRをキャンセルするようにさらに構成されている、請求項25から27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記トランシーバは、前記第2の端末によって送信されたPC5-RRCメッセージを受信し、前記PC5-RRCメッセージは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を含む、ようにさらに構成されている、請求項25から28のいずれか一項に記載の装置。
【請求項30】
前記プロセッサは、前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに第1のタイマを開始し、前記第1のタイマの長さは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延である、ようにさらに構成されている、請求項25から29のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記プロセッサは、前記第1のタイマがタイムアウトしたときに前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするようにさらに構成されている、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記プロセッサは、前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルし、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記トランシーバが前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記プロセッサが、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記トランシーバが、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成されている、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記プロセッサは、前記第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に、前記第1のタイマを停止し、前記第2の条件は、以下の条件、すなわち、
前記トランシーバが前記第1のサイドリンクリソースを受信すること、または
前記プロセッサが、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または
前記トランシーバが、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していること
のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成されている、請求項24から32のいずれか一項に記載の装置。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記第1のタイマがタイムアウトしたときに前記第1のSRをキャンセルするようにさらに構成されている、請求項30に記載の装置。
【請求項35】
前記プロセッサは、前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1のSRをキャンセルし、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記装置が前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記装置が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記装置が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成されている、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる前に、前記トランシーバは、前記基地局から構成グラントを受信し、前記構成グラントは、前記装置のために前記基地局によって構成された、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能なサイドリンクリソースを決定するために前記プロセッサによって使用される、ように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項37】
前記構成グラントは、前記装置のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用され、前記1つ以上のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能であり、
前記第1のサイドリンクリソースは、前記1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記構成グラントは、前記装置のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用され、前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、前記プロセッサは、前記構成グラントがアクティブ化されていない場合に第2のスケジューリング要求(SR)をトリガするようにさらに構成されており、
前記トランシーバは、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで前記第2のSRを前記基地局に送信し、前記第2のSR構成および前記第2のSRリソースは、前記構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する、ように構成されている、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記トランシーバは、前記基地局から第2のSR構成識別子を受信し、前記第2のSR構成識別子は、前記第2のSR構成および前記第2のSRリソースに関連付けられている、ようにさらに構成されている、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる前に、前記トランシーバは、第1のメッセージを前記基地局に送信し、前記第1のメッセージは第1の指示情報を含み、前記第1の指示情報は、前記装置が前記サイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される、ようにさらに構成されている、請求項24から39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
前記第1のメッセージは支援情報セットを含み、前記支援情報セットは、以下の情報、すなわち、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、前記第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、前記第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに前記第1のサイドリンクCSI報告を送信するための周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記プロセッサは、サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおいて、前記第1のサイドリンクCSI報告を搬送する前記第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるか、または前記第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であると判定するようにさらに構成されている、請求項24から41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記トランシーバが前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信する時点が、前記装置が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するときに、
前記トランシーバは、前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信するように構成されており、または
前記プロセッサは、前記第1のシグナリングの第2の優先度に基づいて、前記第1のシグナリングを含む前記MAC PDUを送信するかどうかを判定し、前記第1のシグナリングは前記第1のサイドリンクCSI報告を含む、ように構成されている、請求項24から42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
基地局であって、
トランシーバを備え、
前記トランシーバは、第1のスケジューリング要求(SR)リソースで第1の端末によって送信された第1のSRを受信し、前記第1のSRは、事前設定条件が満たされたときにトリガされ、前記第1のSRは第1のSR構成に対応し、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、サイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ように構成されており、
前記トランシーバは、前記第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを前記第1の端末に送信し、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ようにさらに構成されている、基地局。
【請求項45】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項44に記載の基地局。
【請求項46】
前記トランシーバは、第1のSR構成識別子を含む第2のメッセージを前記第1の端末に送信し、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ようにさらに構成されている、請求項44または45に記載の基地局。
【請求項47】
チップであって、前記チップは、少なくとも1つのプロセッサと、通信インターフェースとを備え、前記通信インターフェースは前記少なくとも1つのプロセッサに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、前記通信インターフェースは、前記チップ以外のモジュールと通信するように構成されている、チップ。
【請求項48】
チップであって、前記チップは、少なくとも1つのプロセッサと、通信インターフェースとを備え、前記通信インターフェースは前記少なくとも1つのプロセッサに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、請求項21から23のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、前記通信インターフェースは、前記チップ以外のモジュールと通信するように構成されている、チップ。
【請求項49】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されるとき、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項50】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されるとき、請求項21から23のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項51】
請求項24から43のいずれか一項に記載の装置と、請求項44から46のいずれか一項に記載の基地局とを備える、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2019年11月8日に中国国家知識産権局に出願された、「サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステム」と題された中国特許出願第201911090524.3号の優先権を主張するものであり、その全体は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本出願の実施形態は、通信技術の分野に関し、特に、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
新無線(new radio、NR)V2Xでは、ユニキャスト通信のために、サイドリンクCSIフィードバックメカニズムが導入されており、これにより、端末1は、サイドリンク(sidelink)のチャネル状態情報(channel state information、CSI)に基づいて、データ送信に使用される変調および符号化方式を設定し得る。そのフィードバックメカニズムが図1に示されている。端末2は、CSIトリガ指示を端末1に送信し、端末1は、トリガ指示を受信した後にCSIを端末2にフィードバックする。
【0004】
端末2にフィードバックされるべきCSIを含む情報を送信するために、端末1は、最初にサイドリンクリソースを取得する必要がある。しかしながら、端末1が無線リソース制御(radio resource control、RRC)接続モードにあり、基地局が、基地局によるスケジューリングに基づくリソース割り当て方法を使用してサイドリンク通信を実行するように端末1を構成するとき、現在、CSI送信のためのサイドリンクリソースを取得するための従来技術の方法はない。
【0005】
現在、従来技術では、端末1は、サイドリンクデータを端末2に送信するために使用されるサイドリンクリソース1を使用してCSIを送信し得る。端末1は、以下の方法でサイドリンクリソース1を要求し得る。
【0006】
端末1がサイドリンクデータを端末2に送信する必要があるとき、端末1は、サイドリンクバッファステータス報告(Buffer Status Report、BSR)およびスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)をトリガすることによって、基地局からサイドリンクリソース1を要求し得る。この場合、以下の問題があり得る。
【0007】
端末1が、端末2に送信される必要があるサイドリンクデータを有しない場合、端末1は、CSI送信のためのサイドリンクリソース1を取得し得ない。あるいは、端末1がサイドリンクリソース1を有するが、サイドリンクリソース1がCSIの最大許容送信遅延の要件を満たし得ない場合、サイドリンクリソース1で端末1によって端末2に送信されるCSIは、参照する価値がない。
【0008】
これに基づいて、端末1がCSI送信のためのサイドリンクリソースをどのように取得するかは、緊急に解決される必要がある技術的問題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本出願の実施形態は、端末がCSIフィードバックに使用される利用可能なサイドリンクリソースを有しないケースを回避するために、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法、装置、およびシステムを提供する。
【0010】
前述の目的を達成するために、本出願では以下の技術的解決策が使用される。
【0011】
第1の態様によれば、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたときに、第1の端末が、第1の端末のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る第1のサイドリンクリソースを取得することを含む、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法が提供される。第1の端末は、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信する。第1のサイドリンクCSI報告は、第1の端末と第2の端末との間のサイドリンクのCSIを第2の端末にフィードバックするために第1の端末によって使用される。
【0012】
本出願のこの実施形態は、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法を提供する。本方法では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、第1の端末は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用される、第1の端末のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得する。このように、第1の端末は、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に適時に送信し得、これにより、第2の端末は、第1の端末と第2の端末との間のサイドリンクのCSIに基づいてサイドリンクデータの変調および符号化方式を適時に設定する。本方法は、CSIフィードバックに使用される利用可能なサイドリンクリソースがない従来技術のケースを回避し得る。
【0013】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、事前設定条件が満たされた場合に第1の端末が第1のスケジューリング要求SRをトリガすることをさらに含む。第1の端末は、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで第1のSRを基地局に送信する。第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する。第1の端末がCSIをフィードバックする必要があるが、第1の端末が利用可能なサイドリンクリソースを有しないとき、第1の端末は、第1のSRを送信することによって、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを適時に取得し得る。
【0014】
可能な設計では、第1のSR構成および第1のSRリソースはプロトコルで事前定義され得る。
【0015】
可能な設計では、事前設定条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないこと、または第1の端末が、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないこと、または第1の端末が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しない場合に、第1の端末が、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないことのうちの1つ以上を含む。このように、第1の端末によって第1のSRをトリガするための条件はより柔軟である。
【0016】
可能な設計では、第1の端末が第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで第1のSRを基地局に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が基地局から第2のメッセージを受信することをさらに含む。第2のメッセージは第1のSR構成識別子を含む。第1のSR構成識別子は、第1のSR構成および第1のSRリソースに関連付けられる。このように、基地局は、第1の端末のために第1のSR構成および第1のSRリソースを動的に構成し得る。
【0017】
可能な設計では、第2のメッセージは、第1のSR構成と、第1のSRリソースに関する情報とをさらに含み得る。第1のSRリソースに関する情報は、第1のSRリソースの位置を決定するために使用される。
【0018】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに第1のタイマを開始することをさらに含む。第1の端末は、第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合、第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルする。
【0019】
第1の条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末が第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを生成しないこと、または第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないことのうちの1つ以上を含む。タイマがタイムアウトしたとき、それは、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための最大許容遅延に既に達したことを示し、第1のサイドリンクCSI報告が、第2の端末に引き続き送信される場合、第1のサイドリンクCSI報告は、第2の端末にとって参照する価値があり得ない。したがって、第1の端末によって第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルすることによって、シグナリングの浪費が回避され得る。
【0020】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が、第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に第1のタイマを停止することをさらに含む。第2の条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末が第1のサイドリンクリソースを受信すること、または第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していることのうちの1つ以上を含む。「第1のタイマの動作中」は、第1のタイマが、開始された状態で構成された期間内にあることを意味する。
【0021】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされるとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が基地局から構成グラントを受信することをさらに含む。構成グラントは、第1の端末のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを決定するために第1の端末によって使用される。構成グラントは第1の端末に送信される。このように、第1の端末が、CSIフィードバックの可能性があると判定したとき、第1の端末は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用されるサイドリンクリソースを事前に取得し得る。第1の端末が、CSIをフィードバックするようにトリガされたとき、第1の端末は、取得されたサイドリンクリソースを使用して第1のサイドリンクCSI報告を送信し得る。さらに、第1の端末がCSIフィードバックのための利用可能なサイドリンクリソースを有しないケースも回避され得る。
【0022】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用される。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。第1のサイドリンクリソースは、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである。このように、第1の端末が第1のサイドリンクCSI報告をトリガするとき、第1の端末は、構成グラントを使用して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用されるサイドリンクリソースを事前に取得し得る。
【0023】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用される。第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、構成グラントがアクティブ化されていない場合に第1の端末が第2のスケジューリング要求SRをトリガすることをさらに含む。第1の端末は、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで第2のSRを基地局に送信する。第2のSR構成および第2のSRリソースは、構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する。本方法によれば、サイドリンクCSI報告が送信される必要があると判定したとき、第1の端末は、構成グラントをアクティブ化することによって、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを取得する。
【0024】
可能な設計では、第2のSR構成および第2のSRリソースは、プロトコルで事前定義され得る。
【0025】
可能な設計では、第1の端末が第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで第2のSRを基地局に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が基地局から第2のSR構成識別子を受信することをさらに含む。第2のSR構成識別子は、第2のSR構成および第2のSRリソースに関連付けられる。
【0026】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が基地局から第2のSR構成および第2のSRリソースに関する情報を受信することをさらに含む。
【0027】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされる前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が、第1の指示情報を含む第1のメッセージを基地局に送信することをさらに含む。第1の指示情報は、第1の端末がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。これは、第1のサイドリンクリソースを取得するために使用される情報を第1の端末のために構成するために、第1の端末がサイドリンクCSI報告を送信する必要があると基地局が判定するのに役立つ。例えば、第1のサイドリンクリソースを取得するために使用される情報は、第1のサイドリンクリソースに関する情報であってもよいし、第1のサイドリンクリソースを取得するために使用される情報は、構成グラントであってもよい。
【0028】
可能な設計では、第1のメッセージは支援情報セットをさらに含む。支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告の周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。これは、第1の端末のために第1のサイドリンクリソースを構成する際に基地局を支援し得る。
【0029】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおいて、第1の端末が、第1のサイドリンクCSI報告を搬送する第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるか、または第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であると判定することをさらに含む。
【0030】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信する時点が、第1の端末が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するときに、第1の端末が、第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信することをさらに含む。あるいは、第1の端末は、第1のシグナリングの第2の優先度に基づいて、第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信するかどうかを判定する。第1のシグナリングは、第1のサイドリンクCSI報告を含む。
【0031】
可能な設計では、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末が第2の指示情報を第2の端末に送信することをさらに含む。第2の指示情報は、HARQ情報を送信しないように第2の端末に示すために使用されるか、または第2の指示情報は、HARQ情報を送信するように第2の端末に示す。HARQ情報は、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUに関するものである。
【0032】
可能な設計では、以下の第3の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、HARQ情報を送信しないように第2の端末に示す。第3の条件は、以下の条件、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートしないこと、または基地局が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成することのうちの1つ以上を含む。
【0033】
可能な設計では、以下の第4の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、HARQ情報を送信するように第2の端末に示す。第4の条件は、以下の条件、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートすること、または基地局が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成することのうちの1つ以上を含む。
【0034】
可能な設計では、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUは、第1のサイドリンク論理チャネルで搬送されるサイドリンクデータをさらに含む。第3の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUに含まれる第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートしないことをさらに含む。第4の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートすることをさらに含む。
【0035】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は、基地局が、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信することを含む、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を提供する。第1のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。
【0036】
可能な設計では、基地局が、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が、第1のスケジューリング要求SRリソースで第1の端末から送信された第1のSRを受信することをさらに含む。第1のSRは第1のSR構成に対応する。第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する。
【0037】
可能な設計では、基地局が、第1のスケジューリング要求SRリソースで第1の端末から送信された第1のSRを受信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が、第1のSR構成識別子を含む第2のメッセージを第1の端末に送信することをさらに含む。第1のSR構成識別子は、第1のSR構成および第1のSRリソースに関連付けられる。
【0038】
可能な設計では、基地局によって、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信することは、基地局が、第1のSRに基づいて第1のサイドリンクリソースに関する情報を第1の端末に送信することを含む。第1のサイドリンクリソースに関する情報は、第1のサイドリンクリソースの時間領域リソース位置および周波数領域リソース位置を決定するために使用される。
【0039】
可能な設計では、基地局が、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が構成グラントを第1の端末に送信することをさらに含む。構成グラントは、第1の端末のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを決定するために第1の端末によって使用される。
【0040】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用される。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。第1のサイドリンクリソースは、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである。
【0041】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用される。本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が、第2のSRリソースで第1の端末から送信された第2のSRを受信することをさらに含む。第2のSRは第2のSR構成に対応する。第2のSR構成および第2のSRリソースは、構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する。
【0042】
可能な設計では、基地局が第2のSRリソースで第1の端末から送信された第2のSRを受信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が第2のSR構成識別子を第1の端末に送信することをさらに含む。第2のSR構成識別子は、第2のSR構成および第2のSRリソースに関連付けられる。
【0043】
可能な設計では、基地局が、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、基地局が、第1の指示情報を含む、第1の端末からの第1のメッセージを受信することをさらに含む。第1の指示情報は、第1の端末がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【0044】
可能な設計では、第1のメッセージは支援情報セットをさらに含む。支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告の周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。このように、基地局は、支援情報セット内のパラメータに基づいて第1の端末のために第1のサイドリンクリソースを構成し得る。
【0045】
第3の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果も実施し得る。通信装置は、第1の端末であってもよいし、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施する際に第1の端末をサポートし得る装置、例えば、第1の端末に適用されるチップであってもよい。本装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、またはハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって前述の方法を実施し得る。
【0046】
例えば、通信装置は、処理ユニットおよび通信ユニットを含む。通信ユニットは、情報を送受信するように構成される。処理ユニットは、情報の送受信以外の動作を処理するように構成される。
【0047】
具体的には、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、処理ユニットは、本装置のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る第1のサイドリンクリソースを取得するように構成される。通信ユニットは、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信する。第1のサイドリンクCSI報告は、本装置と第2の端末との間のサイドリンクのCSIを第2の端末にフィードバックするために通信ユニットによって使用される。
【0048】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、処理ユニットは、事前設定条件が満たされた場合に第1のスケジューリング要求SRをトリガするようにさらに構成される。通信ユニットは、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで第1のSRを基地局に送信するように構成される。第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する。
【0049】
可能な設計では、第1のSR構成および第1のSRリソースはプロトコルで事前定義され得る。
【0050】
可能な設計では、事前設定条件は、以下の条件、すなわち、本装置が、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないこと、または処理ユニットが、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないこと、または本装置が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しない場合に、処理ユニットが、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないことのうちの1つ以上を含む。
【0051】
可能な設計では、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで第1のSRを基地局に送信する前に、通信ユニットは、基地局から第2のメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のメッセージは第1のSR構成識別子を含む。第1のSR構成識別子は、第1のSR構成および第1のSRリソースに関連付けられる。
【0052】
可能な設計では、第2のメッセージは、第1のSR構成と、第1のSRリソースに関する情報とをさらに含み得る。第1のSRリソースに関する情報は、第1のSRリソースの位置を決定するために使用される。
【0053】
可能な設計では、処理ユニットは、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに第1のタイマを開始するようにさらに構成される。処理ユニットは、第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするようにさらに構成される。
【0054】
第1の条件は、以下の条件、すなわち、処理ユニットが第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または処理ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを生成しないこと、または通信ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないことのうちの1つ以上を含む。タイマがタイムアウトしたとき、それは、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための最大許容遅延に既に達したことを示し、第1のサイドリンクCSI報告が、第2の端末に引き続き送信される場合、第1のサイドリンクCSI報告は、第2の端末にとって参照する価値があり得ない。したがって、第1の端末によって第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルすることによって、シグナリングの浪費が回避され得る。
【0055】
可能な設計では、処理ユニットは、第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に第1のタイマを停止するようにさらに構成される。第2の条件は、以下の条件、すなわち、通信ユニットが第1のサイドリンクリソースを受信すること、または処理ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または処理ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していることのうちの1つ以上を含む。「第1のタイマの動作中」は、第1のタイマが、開始された状態で構成された期間内にあることを意味する。
【0056】
可能な設計では、通信ユニットは、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたときに、基地局から構成グラントを受信するようにさらに構成される。構成グラントは、本装置のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを決定するために本装置によって使用される。
【0057】
可能な設計では、構成グラントは、本装置のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用される。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。第1のサイドリンクリソースは、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである。
【0058】
可能な設計では、構成グラントは、本装置のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用される。構成グラントがアクティブ化されていない場合、処理ユニットは、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたときに第2のスケジューリング要求SRをトリガするようにさらに構成される。通信ユニットは、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで第2のSRを基地局に送信するように構成される。第2のSR構成および第2のSRリソースは、構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する。
【0059】
可能な設計では、第2のSR構成および第2のSRリソースは、プロトコルで事前定義され得る。
【0060】
可能な設計では、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで第2のSRを基地局に送信する前に、通信ユニットは、基地局から第2のSR構成識別子を受信するようにさらに構成される。第2のSR構成識別子は、第2のSR構成および第2のSRリソースに関連付けられる。
【0061】
可能な設計では、通信ユニットは、基地局から第2のSR構成と、第2のSRリソースに関する情報とを受信するようにさらに構成される。
【0062】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされるとき、通信ユニットは、第1の指示情報を含む第1のメッセージを基地局に送信するようにさらに構成される。第1の指示情報は、本装置がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【0063】
可能な設計では、第1のメッセージは支援情報セットをさらに含む。支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告の周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
可能な設計では、サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおいて、処理ユニットは、第1のサイドリンクCSI報告を搬送する第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるか、または第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であると判定するようにさらに構成される。
【0065】
可能な設計では、通信ユニットが第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信する時点が、通信装置が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するとき、通信ユニットは、第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信するように構成される。あるいは、処理ユニットは、第1のシグナリングの第2の優先度に基づいて、第1のシグナリングを含むMAC PDUを送信するかどうかを判定するように構成される。第1のシグナリングは、第1のサイドリンクCSI報告を含む。
【0066】
可能な設計では、通信ユニットは、第2の指示情報を第2の端末に送信するようにさらに構成される。第2の指示情報は、HARQ情報を送信しないように第2の端末に示すために使用されるか、または第2の指示情報は、HARQ情報を送信するように第2の端末に示す。HARQ情報は、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUに関するものである。
【0067】
可能な設計では、以下の第3の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、MAC PDUに関するHARQ情報を送信しないように第2の端末に示す。第3の条件は、以下の条件、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートしないこと、または基地局が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成することのうちの1つ以上を含む。
【0068】
可能な設計では、以下の第4の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、MAC PDUに関するHARQ情報を送信するように第2の端末に示す。第4の条件は、以下の条件、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートすること、または基地局が、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成することのうちの1つ以上を含む。
【0069】
可能な設計では、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUは、第1のサイドリンク論理チャネルで搬送されるサイドリンクデータをさらに含む。第3の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートしないことをさらに含む。第4の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートすることをさらに含む。
【0070】
別の例では、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、第1の端末であってもよいし、第1の端末内のチップであってもよい。通信装置が第1の端末であるとき、通信ユニットは、トランシーバであってもよいし、情報の送受信機能を有する1つ以上のモジュールを含んでもよく、処理ユニットは、プロセッサであってもよいし、処理能力を有する1つ以上のモジュールを含んでもよい。通信装置は、記憶ユニットをさらに含み得る。記憶ユニットは、メモリであり得る。記憶ユニットは、コンピュータプログラムコードを記憶するように構成される。コンピュータプログラムコードは命令を含む。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、これにより、第1の端末は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施する。通信装置が第1の端末内のチップであるとき、処理ユニットはプロセッサであり得、通信ユニットは、一般に通信インターフェースと呼ばれ得る。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶されたコンピュータプログラムコードを実行し、これにより、第1の端末は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、チップの外部に配置された、第1の端末内の記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0071】
任意選択で、プロセッサ、通信インターフェース/トランシーバ、およびメモリは、互いに接続される。
【0072】
第4の態様によれば、本出願は通信装置を提供する。通信装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果も実施し得る。通信装置は、基地局であってもよいし、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施する際に基地局をサポートし得る装置、例えば、基地局に適用されるチップであってもよい。本装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、またはハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって前述の方法を実施し得る。
【0073】
例えば、本出願のこの実施形態で提供される通信装置は、通信ユニットおよび処理ユニットを含む。処理ユニットは、情報の送受信以外の動作を処理するように構成される。通信ユニットは、第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末に送信するように構成される。第1のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。
【0074】
可能な設計では、通信ユニットは、第1のスケジューリング要求SRリソースで第1の端末から送信された第1のSRを受信するようにさらに構成される。第1のSRは第1のSR構成に対応する。第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する。
【0075】
可能な設計では、通信ユニットは、第1のSR構成識別子を含む第2のメッセージを第1の端末に送信するようにさらに構成される。第1のSR構成識別子は、第1のSR構成および第1のSRリソースに関連付けられる。
【0076】
可能な設計では、通信ユニットは、第1のSRに基づいて第1のサイドリンクリソースに関する情報を第1の端末に送信するようにさらに構成される。第1のサイドリンクリソースに関する情報は、第1のサイドリンクリソースの時間領域リソース位置および周波数領域リソース位置を決定するために使用される。
【0077】
可能な設計では、通信ユニットは、構成グラントを第1の端末に送信するようにさらに構成される。構成グラントは、第1の端末のために構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを決定するために第1の端末によって使用される。
【0078】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用される。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。第1のサイドリンクリソースは、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである。
【0079】
可能な設計では、構成グラントは、第1の端末のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用される。通信ユニットは、第2のSRリソースで第1の端末から送信された第2のSRを受信するようにさらに構成される。第2のSRは第2のSR構成に対応する。第2のSR構成および第2のSRリソースは、構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する。
【0080】
可能な設計では、通信ユニットは、第2のSR構成識別子を第1の端末に送信するようにさらに構成される。第2のSR構成識別子は、第2のSR構成および第2のSRリソースに関連付けられる。
【0081】
可能な設計では、通信ユニットは、第1の指示情報を含む、第1の端末からの第1のメッセージを受信するようにさらに構成される。第1の指示情報は、第1の端末がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【0082】
可能な設計では、第1のメッセージは支援情報セットをさらに含む。支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告の周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
別の例では、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、基地局であってもよいし、基地局内のチップであってもよい。通信装置が基地局であるとき、通信ユニットは、トランシーバであってもよいし、情報の送受信機能を有する1つ以上のモジュールを含んでもよく、処理ユニットは、プロセッサであってもよいし、処理能力を有する1つ以上のモジュールを含んでもよい。通信装置は、記憶ユニットをさらに含み得る。記憶ユニットは、メモリであり得る。記憶ユニットは、コンピュータプログラムコードを記憶するように構成される。コンピュータプログラムコードは命令を含む。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶された命令を実行し、これにより、基地局は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施する。通信装置が基地局内のチップであるとき、処理ユニットはプロセッサであり得、通信ユニットは、一般に通信インターフェースと呼ばれ得る。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、記憶ユニットに記憶されたコンピュータプログラムコードを実行し、これにより、基地局は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、チップの外部に配置された、基地局内の記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0084】
任意選択で、プロセッサ、通信インターフェース/トランシーバ、およびメモリは、互いに接続される。
【0085】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行することが可能である。
【0086】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行することが可能である。
【0087】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行することが可能である。
【0088】
第8の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行することが可能である。
【0089】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第3の態様または第3の態様の可能な設計のいずれか1つによる通信装置と、第4の態様または第4の態様の可能な設計のいずれか1つによる通信装置とを含む。
【0090】
任意選択で、通信システムは第2の端末をさらに含んでもよい。第2の端末は、CSIをフィードバックするように第1の端末をトリガするよう構成される。
【0091】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサおよび記憶媒体を含む。記憶媒体は命令を記憶する。命令がプロセッサによって実行されるとき、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法が実施される。
【0092】
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサおよび記憶媒体を含む。記憶媒体は命令を記憶する。命令がプロセッサによって実行されるとき、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法が実施される。
【0093】
第12の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに接続される。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成される。少なくとも1つのプロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行し、これにより、通信装置は第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行する、ように構成される。
【0094】
第13の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置を提供する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリに接続される。メモリは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成される。少なくとも1つのプロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行し、これにより、通信装置は第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実行する、ように構成される。
【0095】
任意選択で、第12の態様または第13の態様による通信装置は、メモリをさらに含む。
【0096】
第14の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、第1の態様または第2の態様の方法を実施するように構成された1つ以上のモジュールを含む。1つ以上のモジュールは、第1の態様または第2の態様の方法のステップに対応し得る。
【0097】
第15の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに接続される。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施するように構成される。通信インターフェースは、チップの外部の別のモジュールと通信するように構成される。
【0098】
第16の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに接続される。プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる、サイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施するように構成される。通信インターフェースは、チップの外部の別のモジュールと通信するように構成される。
【0099】
具体的には、本出願のこの実施形態で提供されるチップは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成されたメモリをさらに含む。
【0100】
上記で提供された装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または通信システムは、上記で提供された対応する方法を実行するように構成される。したがって、装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または通信システムによって達成され得る有益な効果については、上記で提供された対応する方法における対応する解決策の有益な効果を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0101】
図1】本出願の一実施形態によるCSI報告トリガの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による通信システムのシステムアーキテクチャ図である。
図3】本出願の一実施形態による通信デバイスの概略構造図である。
図4】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図5】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図6A】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図6B】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図7】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図8】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図9A】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図9B】本出願の実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法の概略フローチャートである。
図10】本出願の一実施形態による周期的サイドリンクリソースの概略図である。
図11】本出願の一実施形態による通信装置の概略構造図である。
図12】本出願の一実施形態による別の通信装置の概略構造図である。
図13】本出願の一実施形態によるチップの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0102】
本出願の実施形態における技術的解決策の明確な説明を容易にするために、「第1の」および「第2の」などの語は、本出願の実施形態では、同じ機能または目的を基本的に提供する同じものまたは同様のものを区別するために使用される。例えば、「第1の端末」および「第1の端末」は、異なる端末を区別することを意図されているにすぎず、端末の順序を限定しない。「第1の」および「第2の」などの語が数または実行順序を限定せず、「第1の」および「第2の」などの語が、これらの語によって修飾される対象は必ず異なるという限定を課さないことを当業者は理解し得る。
【0103】
本出願では、「例」または「例えば」という語は、例、例示、または説明を与えることを表すために使用されることに留意されたい。本出願において「例」または「例えば」として説明されているあらゆる実施形態または設計方式は、別の実施形態または設計方式よりもより好ましいものとして、またはより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例」または「例えば」などの語の使用は、特定の方法で相対的な概念を提示することを意図されている。
【0104】
本出願において、「少なくとも1つ」は「1つ以上」を意味し、「複数」は「2つ以上」を意味する。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連付け関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つのケース、すなわち、Aのみが存在するケース、AとBとの両方が存在するケース、およびBのみが存在するケースを表し得、AおよびBの各々は単数であっても複数であってもよい。記号「/」は一般に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下(のもの)のうちの少なくとも1つ」またはその同様の表現は、単一のもの(もの)、または複数のもの(もの)の任意の組み合わせを含む、これらのものの任意の組み合わせを意味する。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを表し得、a、b、およびcの各々は、単数であってもよいし、複数であってもよい。
【0105】
本出願の技術的解決策は、様々な通信システム、例えば、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)システム、デバイス間(device to device、D2D)ネットワークシステムまたはマシン間(machine to machine、M2M)ネットワークシステム、および将来の5G通信システムに適用され得る。
【0106】
本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの発展および新しいサービスシナリオの出現に伴い、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。本出願の実施形態では、提供される方法がNRシステムまたは5Gネットワークに適用される例が説明のために使用される。
【0107】
本出願の実施形態が説明される前に、本出願の実施形態における用語が最初に説明される。
【0108】
(1)サイドリンク(sidelink、SL)は、端末間の直接通信のために定義されている。具体的には、サイドリンクは、基地局による転送を伴わずに端末間で実行される通信のためのリンクである。
【0109】
(2)サイドリンクリソースは、サイドリンクにおいて端末1と端末2との間で制御情報およびデータを送信するためのリソースである。
【0110】
以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策について説明する。
【0111】
図2は、本出願の一実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法が適用される通信システムを示す。通信システムは、1つ以上のネットワークデバイス(例えば、図2に示されているネットワークデバイス10)ならびに1つ以上の端末(例えば、図2に示されている第1の端末20および第2の端末30)を含む。図2では、端末が車両である例が使用されている。
【0112】
第1の端末20はネットワークデバイス10と通信し、第1の端末20は第2の端末30と通信する。もちろん、第2の端末3もネットワークデバイス10と通信し得る。
【0113】
可能な特定の実施態様では、図2に示されている通信システムはコアネットワークをさらに含み得る。ネットワークデバイス10は、コアネットワークに接続され得る。コアネットワークは、4Gコアネットワーク(例えば、発展型パケットコア(evolved packet core、EPC))、5Gコアネットワーク(5G core、5GC)、または様々な将来の通信システムにおけるコアネットワークであってもよい。通信システムは、路側ユニット(roadside unit、RSU)をさらに含み得る。RSUは、様々なタイプのサービス情報およびデータネットワークへのアクセスをシステム内の各端末にさらに提供し得る。端末が車両である例を使用すると、例えば、RSUは、電子料金徴収および車内エンターテインメントなどの機能をシステム内の各端末にさらに提供し得、その結果、交通インテリジェンスが大幅に改善される。
【0114】
コアネットワークが4Gコアネットワークであり得る例を使用すると、ネットワークデバイス10は4Gシステムにおける発展型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であり得、第1の端末20は、eNBとの間で情報送信を実行し得る端末であり、eNBは、S1インターフェースを介してEPCネットワークにアクセスする。
【0115】
コアネットワークが5Gコアネットワークであり得る例を使用すると、ネットワークデバイス10は、NRシステムにおける次世代ノードB(the next generation node B、gNB)であり得、第1の端末20は、gNBとの間で情報送信を実行し得る端末であり、gNBは、NGインターフェースを介して5GCにアクセスする。
【0116】
もちろん、ネットワークデバイス10は、あるいは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))プロトコル基地局であってもよいし、非3GPPプロトコル基地局であってもよい。
【0117】
ネットワークデバイス10と第1の端末20との間に第1の送信リンクがある。例えば、第1の送信リンクはUuリンクであってもよい。第1の端末20と第2の端末30との間に第2の送信リンクがある。例えば、第2の送信リンクはサイドリンクであってもよい。Uuリンクは、ネットワークデバイス10によって第1の端末20に送信されるUuサービス(情報またはデータ)を送信するために使用される。
【0118】
第1の端末20および第2の端末30は、サイドリンクで互いにV2Xサービス送信を実行し得、V2Xサービスは、サイドリンクデータまたはサイドリンク制御情報(例えば、以下のサイドリンクCSI報告)と呼ばれる場合もある。第1の端末20は、Uuリンクでアップリンク(uplink、UL)Uuサービスをネットワークデバイス10に送信し得、また、Uuリンクで、ネットワークデバイス10によって送信されたダウンリンク(downlink、DL)Uuサービスを受信し得る。
【0119】
第1の端末20と第2の端末30とが互いに直接通信するインターフェースは、インターフェース1であり得る。例えば、インターフェース1は、PC5インターフェースと呼ばれ得、車両のインターネット専用の周波数帯域(例えば、5.9GHz)を使用する。第1の端末20とネットワークデバイス10との間のインターフェースは、インターフェース2(例えば、Uuインターフェース)と呼ばれ得、セルラーネットワーク周波数帯域(例えば、1.8GHz)を使用する。PC5インターフェースは、通常、V2X、またはデバイス間で直接通信が実行され得るシナリオ、例えばD2Dに使用される。
【0120】
インターフェース1およびインターフェース2の名称は例にすぎない。インターフェース1およびインターフェース2の名称は、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0121】
図2は、本出願の一実施形態によるシナリオを示す。図2に示されているように、第2の端末30がその識別子がXである車両(簡単に車両Xと呼ばれる)である例が使用される。車両Xが追い越し動作を実行することを決定した場合、車両Xは、サイドリンクリソース1で、ダイアログボックス50内のサイドリンクデータ(例えば、サイドリンクデータは、追い越し指示および車両Xの現在の車両速度(例えば、75km/h)であり得る)を車両Xの前方に位置する第1の端末20(例えば、その識別子がYである車両(簡単に車両Yと呼ばれる))に送信し得、これにより、車両Yは、Xの現在の車両速度および追い越し指示を受信した後に減速して、Xが車両Yを安全に追い越すことを可能にする。第2の端末30がサイドリンクデータを第1の端末20に送信する前に、第2の端末30は、サイドリンクデータに使用される変調および符号化方式を設定し得る。これに基づいて、サイドリンクチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)フィードバックメカニズムが導入される。具体的には、第2の端末30は、サイドリンク制御情報(Sidelink Channel Information、SCI)を使用して、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIを送信するように第1の端末20をトリガする。加えて、第2の端末30は、チャネル状態情報参照信号(Channel Status Information-Reference Signal、CSI-RS)を第1の端末20に送信し、CSI-RSは、フィードバックされるべきCSIを取得するために測定を実行するために第1の端末20によって使用される。
【0122】
図2に示されているシナリオは例にすぎない。本出願における解決策は、端末間の通信の別のシナリオにも適用可能である。
【0123】
通常、V2Xサービスは、サイドリンクのサイドリンクリソースで送信され、Uuサービスは、UuリンクのUuリソースで送信される。
【0124】
第1の端末20または第2の端末30は、ワイヤレス通信機能を有するデバイスであり、屋内または屋外の方法および携帯方法または車載方法を含む方法で陸上に配されてもよいし、水上(例えば、船舶)に配されてもよいし、空中(例えば、飛行機、気球、または衛星)に配されてもよい。端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)、および端末デバイスなどとも呼ばれ、音声および/またはデータ接続性をユーザに提供するデバイスである。例えば、端末は、ワイヤレス接続機能を有する携帯デバイスまたは車載デバイスを含む。現在、端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートバンド、もしくは歩数計)、ビークル搭載デバイス(例えば、自動車、自転車、電気自動車、飛行機、船舶、列車、もしくは高速列車)、仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)デバイス、産業用制御(industrial control)のワイヤレス端末、スマート家庭用デバイス(例えば、冷蔵庫、テレビ、エアコン、もしくは電力量計)、インテリジェントロボット、ワークショップデバイス、自動運転(self-driving)のワイヤレス端末、遠隔手術(remote surgery)のワイヤレス端末、スマートグリッドのワイヤレス端末、輸送安全性(transportation safety)のワイヤレス端末、スマートシティ(smart city)のワイヤレス端末、スマートホーム(smart home)のワイヤレス端末、または飛行デバイス(例えば、インテリジェントロボット、熱気球、ドローン、もしくは飛行機)などであり得る。本出願の可能な適用シナリオでは、端末デバイスは、地上で動作することが多い端末デバイス、例えば車載デバイスである。本出願では、説明を容易にするために、前述のデバイスに配されたチップ、例えば、システムオンチップ(System-On-a-Chip、SOC)、ベースバンドチップ、または通信機能を有する別のチップが、端末と呼ばれる場合もある。
【0125】
第1の端末20または第2の端末30は、対応する通信機能を有する車両、車載通信装置、または別の組み込み通信装置であってもよいし、携帯電話またはタブレットコンピュータなどを含むユーザ携帯型の通信デバイスであってもよい。
【0126】
例えば、端末は車両である。現在、車両は、車対車間(vehicle to vehicle、V2V)通信、車両対インフラストラクチャ間(vehicle to infrastructure、V2I)通信(例えば、インフラストラクチャは路側ユニット(roadside unit、RSU)である)、車両対歩行者間(vehicle to pedestrian、V2P)通信、または車両対ネットワーク間(vehicle to network、V2N)通信を介して適時に道路状況情報を取得したり、情報サービスを受信したりし得る。これらの通信方法は、まとめてV2X通信と呼ばれ得る(Xはすべてのものを表す)。前述の通信において、V2X通信に使用されるネットワークは、通常、車両のインターネットと呼ばれる。
【0127】
本出願の実施形態で説明されている解決策がV2Xシナリオに適用されるとき、この解決策は、以下の分野、すなわち、自動運転(unmanned driving)、自動化された運転(automated driving/ADS)、支援運転(drivingassistance/ADAS)、インテリジェント運転(intelligent driving)、接続運転(connected driving)、インテリジェント接続運転(Intelligent connected driving)、およびカーシェアリング(car sharing)に適用され得る。
【0128】
例えば、本出願のこの実施形態では、端末は、あるいは、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスと呼ばれる場合もあり、ウェアラブル技術を使用して、日常的に身に着ける物、例えば眼鏡、手袋、腕時計、衣類、および靴のインテリジェンス設計を行うことによって開発されるウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、直接着用されるか、またはユーザの衣類もしくはアクセサリに組み込まれるポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであり、ソフトウェアサポート、データ対話、およびクラウド対話によって強力な機能をさらに実施する。広義には、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、完全な機能および大きなサイズを有し、スマートフォンに頼ることなく完全なまたは部分的な機能を実施し得るデバイス、例えばスマートウォッチまたはスマートグラスを含み、また、特定のタイプのアプリケーション機能のみに焦点を合わせた、スマートフォンなどの別のデバイスと共に使用される必要があるデバイス、例えば、身体的兆候の監視用の様々なスマートバンドおよびスマートジュエリを含む。
【0129】
ネットワークデバイス10は、第1の端末20と共に使用される、信号を送受信するように構成され得るエンティティである。例えば、ネットワークデバイスは、WLANにおけるアクセスポイント(access point、AP)であってもよいし、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)における発展型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)、中継局、またはアクセスポイントであってもよいし、車載デバイスまたはウェアラブルデバイスであってもよいし、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイスまたは将来の発展型PLMNにおけるネットワークデバイスであってもよい。
【0130】
加えて、本発明のこの実施形態では、ネットワークデバイスはサービスをセルに提供し、端末は、セルによって使用される送信リソース(例えば、時間領域リソース、周波数領域リソース、または時間周波数リソース)を使用してネットワークデバイスと通信する。セルは、ネットワークデバイス(例えば、基地局)に対応するセルであり得る。セルは、マクロ基地局によってサービスされてもよいし、スモールセル(small cell)に対応する基地局によってサービスされてもよい。ここでのスモールセルは、メトロセル(metro cell)、マイクロセル(micro cell)、ピコセル(Pico cell)、またはフェムトセル(femto cell)などであってもよい。これらのスモールセルは、小さいカバレッジエリアおよび低い送信電力によって特徴付けられ、高速データ送信サービスを提供するのに適している。
【0131】
図3は、本出願の一実施形態による通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。本出願の実施形態における第1の端末20、第2の端末30、およびネットワークデバイス10のハードウェア構造については、図3に示されている構造を参照されたい。通信デバイスは、プロセッサ31、通信線34、および少なくとも1つのトランシーバ(図3は、トランシーバ33が含まれる例のみを使用して説明される)を含む。
【0132】
プロセッサ31は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願における解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路であってよい。
【0133】
通信線34は、前述の構成要素間の情報転送のための経路を含み得る。
【0134】
トランシーバ33は、トランシーバタイプの任意の装置であり、別のデバイスまたは通信ネットワーク、例えばイーサネット(登録商標)ネットワーク、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信するように構成される。
【0135】
任意選択で、通信デバイスはメモリ32をさらに含んでもよい。
【0136】
メモリ32は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、静的情報および命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、または情報および命令を記憶し得る別のタイプの動的記憶デバイスであってもよいし、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、およびブルーレイ(登録商標)ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態のしかるべきプログラムコードを保持もしくは記憶するために使用され得る、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体であってもよい。しかしながら、メモリは、これらに限定されない。メモリは、独立して存在し、通信線34を使用してプロセッサに接続され得る。あるいは、メモリは、プロセッサと統合されてもよい。
【0137】
メモリ32は、本出願における解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ31は実行を制御する。プロセッサ31は、本出願の以下の実施形態で提供されるポリシー制御方法を実施するために、メモリ32に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。
【0138】
任意選択で、本出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードと呼ばれる場合もある。これは本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0139】
具体的な実施時、一実施形態では、プロセッサ31は、1つ以上のCPU、例えば、図3のCPU0およびCPU1を含み得る。
【0140】
具体的な実施時、一実施形態では、通信デバイスは、複数のプロセッサ、例えば、図3のプロセッサ31およびプロセッサ35を含み得る。プロセッサの各々は、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってもよいし、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであり得る。
【0141】
V2Xサービスを送信するために、端末はサイドリンクリソースを取得する必要がある。現在、2つのサイドリンクリソース割り当て方法がある。
【0142】
2つの方法のうちの1つは、ネットワークデバイス10によるスケジューリングに基づくリソース割り当て方法である。具体的には、ネットワークデバイス10は、第1の端末20に対して、サイドリンクデータまたはサイドリンク制御情報を送信するために使用されるサイドリンクリソースをスケジューリングする。この方法は、モード(mode)1と呼ばれる場合もある。
【0143】
もう1つの方法は、第1の端末20がリソースプールからリソースを自律的に選択する割り当て方法である。具体的には、第1の端末20は、システムメッセージまたは専用シグナリングを使用してネットワークデバイス10によって構成または事前構成されたリソースプールからサイドリンクリソースを自律的に選択して、自律的に選択されたサイドリンクリソースでサイドリンクデータまたはサイドリンク制御情報を送信する。リソースプールは、1つ以上のサイドリンクリソースを含む。
【0144】
第1の端末20が、サイドリンクリソースを取得するために、サイドリンクデータを送信する必要があり、RRC接続モードにあるとき、第1の端末20は、RRCメッセージを使用して、送信されるべきサイドリンクデータの通信ピア端末(例えば、第2の端末30)の宛先識別子、通信送信方法(ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャストのうちの1つ)、ならびにサービス品質(quality of service、QoS)情報をネットワークデバイス10に報告し得る。RRCメッセージを受信した後、ネットワークデバイス10は、第1の端末20のために、サイドリンクリソース割り当て方法、およびサイドリンク通信の関連する専用構成を構成する。サイドリンク通信の専用構成は、サイドリンク無線ベアラの構成を含む。第1の端末20のためにネットワークデバイス10によって構成されたリソース割り当て方法がmode1である場合、ネットワークデバイス10は、サイドリンク無線ベアラごとに、サイドリンクリソースを要求するために使用される、無線ベアラにマッピングされたスケジューリング要求(scheduling request、SR)構成およびスケジューリング要求リソースを構成する。スケジューリング要求構成は、スケジューリング要求構成の識別子、スケジューリング要求の最大送信回数、およびスケジューリング要求の無効化タイマを含む。スケジューリング要求リソースは、スケジューリング要求を送信するための物理層時間/周波数領域リソース構成情報を含む。第1の端末20が、送信すべきサイドリンクデータを有するとき、サイドリンクBSRがトリガされる。第1の端末20が、サイドリンクBSRを送信するための利用可能なアップリンク(uplink、UL)リソースを有しない場合、第1の端末20は、サイドリンクリソースを要求するために使用されるSRをネットワークデバイス10に送信することをさらにトリガする。第1の端末20は、対応するSR構成およびSRリソースを使用してSRを送信する。次に、SRを受信した後、ネットワークデバイス10は、第1の端末20にサイドリンクリソースを割り当て得る。加えて、第1の端末20がサイドリンクBSRを送信することを可能にするために、ネットワークデバイス10は、SRに基づいて第1の端末20にアップリンクリソースをさらに割り当て得る。
【0145】
第2の端末30が、サイドリンクCSIをフィードバックするように第1の端末20をトリガした後、第1の端末20は、媒体アクセス制御層制御情報(Medium Access Control Control Element、MAC CE)を使用してCSIを第2の端末30に送信する。本出願のこの実施形態におけるCSIは、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIであり得る。
【0146】
第1の端末20は、サイドリンクリソースで、CSIを含むMAC CEを第2の端末30に送信し得る。言い換えれば、CSIを含むMAC CEを送信するために、第1の端末20は、最初にサイドリンクリソースを取得する必要がある。しかしながら、CSIを含むMAC CEを送信する準備をするとき、第1の端末20はサイドリンクリソースを有しなくてもよい。加えて、サイドリンクBSRに基づいて要求されるサイドリンクリソースは、サイドリンクデータを送信するために使用され得るだけでなく、PC5インターフェースのRRC層制御シグナリングを送信するためにも使用され得るが、MAC CE(媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)層制御シグナリング)が送信される必要があるとき、BSRおよびSRは、サイドリンクリソースを割り当てるように基地局に要求するためにトリガされ得ない。したがって、第1の端末20が、サイドリンクCSIを含むMAC CEを送信する必要があるときに、第1の端末20がサイドリンクリソースを有しない場合、第1の端末20は、前述のサイドリンク通信手順に基づいてサイドリンクリソースを取得し得ない。したがって、第1の端末20は、サイドリンクBSRおよびSRをトリガすることによって基地局からサイドリンクリソースを要求する前に、第1の端末20が送信される必要のあるサイドリンクデータを有するまで待機してもよい。この場合、以下の問題があり得る。
【0147】
ケース1:第1の端末20は、第2の端末30に送信される必要があるデータを有しない。結果として、第1の端末20は、CSI送信のためのサイドリンクリソースを取得し得ない。
【0148】
ケース2:CSIを含むMAC CEが送信される必要があると第1の端末20が判定した後、第2の端末30に送信されるサイドリンクデータが第1の端末20に到着し、第1の端末20がサイドリンクリソースを取得する前に、第1の期間が経過する。しかしながら、第1の期間がCSIの最大許容送信遅延よりも大きい場合、CSIを含むMAC CEが、サイドリンクリソースを使用して第2の端末30に送信された後、CSIは、データ送信に使用されるMCSを第2の端末30によって選択するために参照する価値がない。
【0149】
前述の問題を考慮して、以下では、図4から図10を参照して、本出願の実施形態で提供される、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法を詳細に説明する。
【0150】
本出願の以下の実施形態における、ネットワーク要素間のメッセージの名称およびメッセージ内のパラメータの名称などは例にすぎず、あるいは、具体的な実施時には他の名称であってもよいことに留意されたい。これは本出願の実施形態では特に限定されない。
【0151】
本出願の実施形態間で相互参照が行われ得ることに留意されたい。例えば、同じまたは同様のステップに関して、方法の実施形態、通信システムの実施形態、および装置の実施形態の間で相互参照が行われ得る。これは限定されない。
【0152】
本出願の実施形態では、本出願の実施形態におけるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法のコードを記録したプログラムが、本出願の実施形態におけるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法に従って通信を実行するために実行され得るならば、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法の実行体の具体的な構造は、本出願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態で提供されるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法は、プログラムを呼び出して実行し得る、第1の端末内、または第1の端末に適用される通信装置、例えばチップ内の機能モジュールによって実行され得る。本出願の実施形態で提供されるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法は、プログラムを呼び出して実行し得る、基地局内、または基地局に適用される通信装置、例えばチップ内の機能モジュールによって実行され得る。これは本出願では限定されない。以下の実施形態は、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法が第1の端末によって実行される例を使用して説明される。
【0153】
図4は、本出願の一実施形態によるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法を示す。本方法は、以下のステップを含む。
【0154】
ステップ401:第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、基地局は、第1の端末20のために構成された第1のサイドリンクリソースを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得する。
【0155】
例えば、基地局は、図2に示されている通信システム内のネットワークデバイス10に対応し得る。
【0156】
第1のサイドリンクCSI報告は、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIを第2の端末30にフィードバックするために、第1の端末20によって使用される。第1のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。
【0157】
本出願のこの実施形態では、第1のサイドリンクリソースは、以下の意味を有し得る。(1)第1のサイドリンクリソースは、第1の端末20のために、または第1の端末20に基地局によって構成されたまたは割り当てられた、サイドリンクCSI報告の送信専用のサイドリンクリソースである。言い換えれば、第1のサイドリンクリソースで、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告を送信することに限定されずに、任意のサイドリンクCSI報告を送信し得る。(2)あるいは、第1のサイドリンクリソースは、第1のサイドリンクCSI報告を送信するために特別に構成されるまたは割り当てられる。(3)あるいは、第1のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るだけでなく、サイドリンクCSI報告以外のサイドリンクデータまたは制御情報を送信するために使用され得る。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0158】
要約すると、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースは、第1のサイドリンクCSI報告を送信するために第1の端末20によって使用され得る。
【0159】
ステップ402:第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信し、これにより、第2の端末30は、第1の端末20から第1のサイドリンクCSI報告を受信する。
【0160】
例えば、本出願のこの実施形態における第1のサイドリンクCSI報告は、第1のシグナリングで搬送されてもよい。例えば、第1のシグナリングはMAC CEであってもよい。本出願のこの実施形態における第1のシグナリングは、媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(medium access control protocol data unit、MAC PDU)で搬送されてもよい。言い換えれば、MAC PDUは、第1のサイドリンクCSI報告を含む。本出願のこの実施形態では、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDU、または第1のシグナリングを含むMAC PDUは、第1のMAC PDUと呼ばれ得る。以下では、説明のために第1のMAC PDUを使用する。これは、ここで一度限り指摘され、以下では繰り返されない。
【0161】
第1の端末20が第1のサイドリンクリソースを取得した後、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告を含む第1のシグナリングを生成し、トリガされた第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルすることが理解されよう。
【0162】
本出願のこの実施形態は、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告を送信するための方法を提供する。本方法では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、第1の端末は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用される、第1の端末のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得する。このように、第1の端末は、第1のサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に適時に送信し得、これにより、第2の端末は、第1の端末と第2の端末との間のサイドリンクのCSIに基づいてサイドリンクデータの変調および符号化方式を適時に設定する。本方法は、CSIフィードバックに使用される利用可能なサイドリンクリソースがない従来技術のケースを回避し得る。
【0163】
可能な実施形態では、ステップ401の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告をトリガすることをさらに含み得る。
【0164】
第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告をトリガする実施プロセスについては、図5の以下の説明を参照されたい。
【0165】
図5に示されているように、本出願の一実施形態は、第1のサイドリンクCSI報告をトリガするための方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。
【0166】
ステップ501:第2の端末30は、CSIフィードバックをトリガするための指示情報を第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、CSIフィードバックをトリガするための指示情報を受信する。
【0167】
具体的には、CSIフィードバックをトリガするための指示情報は、第2の端末30によって第1の端末20に送信されるSCIに含まれてもよい。
【0168】
ステップ502:第1の端末20は、CSIフィードバックをトリガするための指示情報に基づいて第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告をトリガする。
【0169】
特定の実施態様では、CSIフィードバックをトリガするための指示情報を受信した後、第1の端末20の物理層は、第1の端末20のMAC層に受信を通知する。第1の端末20のMAC層が物理層から通知を受信した後、第1の端末20のMAC層は、第1のサイドリンクCSI報告をトリガする。第1のサイドリンクCSI報告がトリガされた後、第1のサイドリンクCSI報告がキャンセルされる前に、第1のサイドリンクCSI報告の状態が判定されるべきであると考えられる。
【0170】
本出願のこの実施形態では、第1の端末20は、図6Aおよび図6Bから図8において説明されている方法のいずれか1つで、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得し得る。以下では、方法の各々について説明する。
【0171】
例(1):基地局は、第1の端末20のために第1のサイドリンクリソースを動的にスケジューリングする。
【0172】
第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースを取得するために、第1のSRおよび/またはサイドリンク(Sidelink Buffer Status Report、SL-BSR)を基地局に送信し得る。しかしながら、第1のSRを送信する前に、第1の端末20は、第1のSRを送信するための第1のSR構成および第1のSRリソースを最初に取得する必要がある。
【0173】
一実施態様では、第1の端末20は、以下の方法で、第1のSRを送信するための第1のSR構成および第1のSRリソースを取得し得る。
【0174】
第1の方法では、第1のSR構成および第1のSRリソースは、第1の端末20において構成される。第1のSR構成および第1のSRリソースは特定のSRに関連付けられる。特定のSRは、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。
【0175】
第2の方法では、第1の端末20は、基地局から第1のSR構成および第1のSRリソースを要求し得る。
【0176】
第1の端末20が基地局から第1のSR構成および第1のSRリソースを要求するプロセスについては、ステップ601からステップ603の以下の説明を参照されたい。
【0177】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、ステップ401の前、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0178】
ステップ601:第1の端末20は、第1のメッセージを基地局に送信し、これにより、基地局は、第1の端末20から第1のメッセージを受信する。
【0179】
第1のメッセージは、第1の端末20がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【0180】
特定の実施態様では、第1のメッセージは、サイドリンク端末SidelinkUEInformationメッセージ、UEAssistanceInformationメッセージ、または新しく定義されたRRCメッセージであってもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0181】
特定の実施態様では、第1のメッセージは第1の指示情報を含む。第1の指示情報は、以下の意味を有し得る。
【0182】
第1の意味:第1の指示情報は、基地局から第1のSR構成および第1のSRリソースを要求するように第1の端末20に示すために使用され、第1のSR構成および第1のSRリソースは、基地局から、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。
【0183】
第2の意味:第1の指示情報は、第1の端末20がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることまたは第1のサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【0184】
本出願のこの実施形態では、第1の端末20によって送信される必要があるサイドリンクCSI報告は、第1のサイドリンクCSI報告であってもよいし、別のサイドリンクCSI報告であってもよい。
【0185】
特定の実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末30の識別子をさらに含んでもよい。第2の端末30の識別子は、第2の端末30の宛先識別子であってもよい。このように、第1の端末20は、第1のメッセージを使用して基地局に、要求された第1のSR構成および第1のSRリソースが第2の端末30に関連付けられていることを示し得る。言い換えれば、第1のSR構成および第1のSRリソースに基づいて第1の端末20によって続いて送信されるSRは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。
【0186】
これに基づいて、第1の指示情報の第1の意味は、以下のようにさらに理解され得、第1の指示情報は、基地局から第1のSR構成および第1のSRリソースを要求するように第1の端末20に示すために使用され、第1のSR構成および第1のSRリソースは、基地局から、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。第2の意味は、以下のようにさらに理解され得、第1の指示情報は、第1の端末20がサイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信する必要があることを示すために使用される。
【0187】
ステップ602:第1の端末20は、支援情報セットを基地局に送信し、これにより、基地局は、第1の端末20から支援情報セットを受信する。
【0188】
支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)フィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告を送信するための周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。HARQフィードバック構成情報は、第1のサイドリンクCSI報告の送信にHARQフィードバックが必要かどうかを構成するために使用される。
【0189】
任意選択で、支援情報セットは、第2の支援情報、すなわち、第1の端末20によってCSIを第2の端末30に送信するための周期および時間オフセット値をさらに含んでもよい。CSIの周期および時間オフセット値は、第1の端末20によって自律的に決定されてもよいし、第2の端末30からの第6の情報に基づいて第1の端末20によって決定されてもよい。
【0190】
最大許容遅延は、CSI報告がトリガされた時点から、第1の端末20が第2の端末30からCSIフィードバックをトリガするための指示を受信した後に第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信する時点までの最大待ち時間を意味する。
【0191】
一態様では、支援情報セットの内容は、第1の端末20によって自律的に決定されてもよい。例えば、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告に関するHARQ情報をフィードバックするように第2の端末に示すかどうかをそれ自体で判定し、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数および第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さをそれ自体で決定する。HARQ情報は、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングが正しく受信されたかどうかを示すために使用される。
【0192】
別の態様では、支援情報セットの内容は、あるいは、第2の端末30によって第1の端末20に示されてもよい。第1の端末20が第2の端末30からの指示に基づいて支援情報セットを決定するプロセスについては、以下の実施形態における図10の説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0193】
可能な実施形態では、第1の端末20が第1のメッセージを基地局に送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1の端末20が第1のメッセージの報告をトリガすることをさらに含み得る。
【0194】
第1の端末20が第1のメッセージの報告をトリガする具体的な実施プロセスについては、図7に示されている方法を参照されたい。図7は、第1の端末20によって第1のメッセージの報告をトリガするための方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。
【0195】
ステップ701:第1の端末20と第2の端末30との間のユニキャスト通信接続を確立する。
【0196】
ステップ701の特定の実施態様については、従来技術の説明を参照されたく、ここでは詳細は説明されない。
【0197】
ステップ702:第2の端末30は、サイドリンク能力問い合わせメッセージを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、サイドリンク能力問い合わせメッセージを受信する。
【0198】
任意選択で、第2の端末30がCSI-RS送信をサポートする場合、第2の端末30は、以下の能力情報:第2の端末30がCSI-RS送信をサポートする、をサイドリンク能力問い合わせメッセージに追加する。
【0199】
ステップ703:第1の端末20は、サイドリンク能力メッセージを第2の端末30に送信し、これにより、第2の端末30はサイドリンク能力メッセージを受信する。
【0200】
第1の端末20が第2の端末へのサイドリンクCSIフィードバックをサポートする場合、第1の端末20は、以下の能力情報:第1の端末20はサイドリンクCSIフィードバックをサポートする、をサイドリンク能力メッセージに追加する。あるいは、第2の端末30が、サイドリンク能力問い合わせメッセージにおいて、第2の端末30がCSI-RS送信をサポートすることを示す場合にのみ、第1の端末20は、第1の指示をサイドリンク能力メッセージに追加し、第1の指示は、第1の端末20がサイドリンクCSIフィードバックをサポートすることを示す。そうでない場合、第1の端末20は、第1の指示をサイドリンク能力メッセージに追加しない。
【0201】
ステップ704:第2の端末30は、サイドリンクのアクセス層構成情報を第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、サイドリンクのアクセス層構成情報を受信する。アクセス層構成情報は、PC5 RRCメッセージによって搬送される。アクセス層構成情報は、以下の情報、すなわち、
第2の端末30によって第1の端末20に送信されるべきCSI-RSパターン(pattern)を示すために使用される第1の情報、
第1の端末20によって第2の端末30に送信されるべき第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を示す第2の情報、
第1のサイドリンクCSIがHARQ情報フィードバックをサポートするか、それともHARQ情報フィードバックをサポートしないかを示す第3の情報、
第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数を示す第4の情報、または
第1のサイドリンクCSI報告を搬送する第1のシグナリングの長さ、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を搬送するMAC CEの長さを示す第5の情報
のうちの少なくとも1つを含む。
【0202】
ステップ602における支援情報は、第2の情報、第3の情報、第4の情報、第5の情報、および第6の情報に基づいて第1の端末によって適宜決定され得ることに留意されたい。
【0203】
ステップ705:第2の端末30によって送信された、CSI-RSパターン情報を含むアクセス層構成情報を受信した後、第1の端末20は第1のメッセージの報告をトリガする。
【0204】
図7に示されている方法が以下の例2と組み合わされるとき、アクセス層構成情報は第6の情報をさらに含み得ることに留意されたい。第6の情報は、第1の端末20によって第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するための周期および時間オフセット値を示すために使用される。周期および時間オフセット値は、データを送信するために第2の端末30によって使用される構成グラントの周期および時間オフセット値と同じであってもよい。あるいは、周期および時間オフセット値は、実施に基づいて第2の端末30によって決定される。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。これに基づいて、第1の端末20は、続いて、第6の情報を参照して支援情報セット内の第1のサイドリンクCSI報告の周期および時間オフセット値を決定し得る。
【0205】
本出願のこの実施形態では、第1の端末20は、支援情報セットを基地局に送信しなくてもよいことに留意されたい。言い換えれば、ステップ602は任意選択のステップである。第1の端末20が支援情報セットを基地局に送信するとき、一態様では、支援情報セットは、別のメッセージを使用して基地局に送信されてもよく、別の態様では、支援情報セットは、第1の端末20によって基地局に送信される別のメッセージで搬送されてもよく、例えば、支援情報セットは第1のメッセージで搬送されてもよい。支援情報セットが第1のメッセージで搬送されるとき、ステップ602は省略されてもよい。
【0206】
ステップ603:基地局は、第2のメッセージを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、基地局から第2のメッセージを受信する。
【0207】
第2のメッセージは第1のSR構成識別子を含む。第1のSR構成識別子は、第1のSR構成および第1のSRリソースに関連付けられる。第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応し、サイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用される。
【0208】
任意選択の実施態様では、第2のメッセージは、第1のSR構成および第1のSRリソースを含んでもよい。あるいは、第2のメッセージが第1のSR構成および第1のSRリソースを含まないとき、1つ以上のSR構成または1つ以上のSRリソースは、第1の端末20において構成される。この場合、第1の端末20は、第1のSR構成識別子に基づいて1つ以上のSR構成または1つ以上のSRリソースの中から第1のSR構成および第1のSRリソースを決定してもよい。1つ以上のSR構成または1つ以上のSRリソースは、第1の端末20のために事前構成されてもよいし、第1の端末20のために基地局によって構成されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0209】
これは、以下のように理解され得、第1のSR構成および第1のSRリソースのうちの1つ以上は、第1の端末20のために基地局によって構成され、特定のSRの送信専用である。特定のSRは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用されるサイドリンクリソースを要求するために使用される。例えば、特定のSRは、以下の第1のSRに対応し得る。
【0210】
第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送しないとき、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを基地局から要求するために第1の端末20によって使用され得るだけでなく、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを基地局から要求するために第1の端末20によって使用され得ることに留意されたい。第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送するとき、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。言い換えれば、第1のメッセージが第2の端末30の識別子を搬送する場合、第2のメッセージ内の第1のSR構成および第1のSRリソースも第2の端末30の識別子に関連付けられる。この場合、第1のSR構成および第1のSRリソースを使用して第1の端末20によって基地局に送信される第1のSRは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。
【0211】
基地局が第1の端末20のために第1のSR構成および第1のSRリソースを構成する前に基地局が支援情報セットを受信した場合、基地局は、第1の端末20のために第1のSR構成および第1のSRリソースを構成するときに支援情報セットの具体的な内容を考慮し得ることに留意されたい。言い換えれば、基地局は、支援情報セットの具体的な内容を参照して、第1の端末20のために第1のSR構成および第1のSRリソースを構成する。例えば、基地局は、支援情報セット内のCSIの最大許容遅延に基づいて、第1の端末20のために構成される第1のSR構成の無効化タイマの長さおよび最大送信回数、ならびに第1のSRリソースのSRリソース周期を決定する。
【0212】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0213】
ステップ604:事前設定条件が満たされた場合、第1の端末20は第1のスケジューリング要求SRをトリガする。
【0214】
例えば、事前設定条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末20が、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないこと、または第1の端末が、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないこと、または第1の端末が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しない場合に、第1の端末が、サイドリンクバッファステータス報告BSRをトリガするが、サイドリンクBSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないことのうちの1つ以上を含む。
【0215】
言い換えれば、ステップ604は、ステップ604aから604cのいずれか1つに置き換えられ得る。
【0216】
ステップ604a:第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないとき、第1の端末20は第1のスケジューリング要求SRをトリガする。
【0217】
ステップ604b:第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないとき、第1の端末20はサイドリンクバッファステータス報告(SL-BSR)をトリガし、第1の端末20がSL-BSRを送信するためのアップリンク(uplink)リソースを有しない場合、第1の端末20は第1のスケジューリング要求SRをトリガする。ステップ604bにおいて、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告をトリガしたときに、第1の端末20が、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを第1の端末20が有しないと判定した場合、第1の端末20はSL-BSRをトリガする。SL-BSRがトリガされた後、第1の端末20がSL-BSRを送信するためのアップリンクリソースを有する場合、第1の端末20は、アップリンクリソースを使用してSL-BSRを直接送信してもよく、すなわち、第1の端末20は第1のSRをトリガしない。
【0218】
ステップ604c:第1の端末20はサイドリンクバッファステータス報告SL-BSRをトリガし、第1の端末20がSL-BSRを送信するためのアップリンクリソースを有しない場合、第1の端末20は第1のスケジューリング要求SRをトリガする。ステップ604cにおいて、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告をトリガしたとき、第1の端末20はSL-BSRをトリガすることが理解されよう。SL-BSRがトリガされた後、第1の端末20がSL-BSRを送信するためのアップリンクリソースを有する場合、第1の端末20は、アップリンクリソースを使用してSL-BSRを直接送信してもよく、すなわち、第1の端末20は第1のSRをトリガしない。
【0219】
特定の実施態様では、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないことは、以下の3つのケースのうちの1つを含み得る。
【0220】
(1)第1の端末20がサイドリンクリソースを有しない。
【0221】
(2)第1の端末20がサイドリンクリソースを有するが、サイドリンクリソースが、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得ない。
【0222】
(3)第1の端末20がサイドリンクリソースを有するが、サイドリンクリソースが、サイドリンクCSI報告および第1のシグナリングのパケットヘッダを搬送する第1のシグナリングに対応し得ない。
【0223】
特定の実施態様では、第1の端末20がSL-BSRを送信するためのアップリンクリソースを有しないことは、以下の3つのケースのうちの1つを含み得る。
【0224】
(1)第1の端末20がアップリンクリソースを有しない。(2)第1の端末20がアップリンクリソースを有するが、アップリンクリソースがサイドリンクCSI報告の遅延要件を満たし得ない。(3)第1の端末20がアップリンクリソースを有するが、アップリンクリソースが、SL-BSRおよび対応するMACパケットヘッダを搬送するMAC CEに対応し得ない。
【0225】
可能な実施形態では、第1の端末20が第1のSR構成および第1のSRリソースを有するとき、第1の端末20は、ステップ605から607を使用して基地局から第1のサイドリンクリソースを要求し得る。
【0226】
図6Aおよび図6Bに示されているように、図6Aおよび図6Bのステップ605から607は、第1の端末20が第1のSR構成および第1のSRリソースに基づいて第1のサイドリンクリソースを要求するプロセスを説明する。
【0227】
ステップ605:第1の端末20は、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで第1のSRを基地局に送信し、これにより、基地局は第1のSRを受信する。
【0228】
任意選択で、第1のSRは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを第1の端末に割り当てるように基地局に要求するために使用される。
【0229】
第1の端末20が、第1のSR構成および第1のSRリソースのいずれか一方に基づいて第1のSRを基地局に送信するとき、基地局は、第1の端末20のために第1のサイドリンクリソースを構成することを決定し得ることが理解されよう。
【0230】
第1のSR構成および第1のSRリソースが、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために既に使用されている場合に、基地局が、続いて第1のSRリソースで第1のSRを受信し、および/または第1のSRが第1のSR構成を使用するとき、基地局は、第1のSRが、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを第1の端末に割り当てるように基地局に要求するために使用されると判定し得る。言い換えれば、基地局が、第1の端末20のために第1のSR構成および第1のSRリソースを構成すると、基地局が、続いて第1のSRリソースで第1のSRを受信したとき、第1のSRが指示的意味を有するかどうかにかかわらず、基地局は、第1のSRが、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを第1の端末に割り当てるように基地局に要求することを意図されていると考えられ得る。
【0231】
ステップ601からステップ603は、以下のケース、すなわち、第1の端末20が第1のSR構成および第1のSRリソースで既に構成されているケース、または第1のSR構成および第1のSRリソースがプロトコルで事前定義されており、基地局も第1のSR構成および第1のSRリソースの意味を知っているケース、または第1の端末20が第1のSR構成および第1のSRリソースを有し、基地局が第1のSR構成および第1のSRリソースの意味を知らないものの、第1の端末20が、第1のSRを使用して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを第1の端末20に割り当てるように基地局に要求するケースでは省略され得ることに留意されたい。言い換えれば、第1の端末20が第1のSR構成および第1のSRリソースで構成されているとき、第1の端末20によって、第1のSR構成および第1のSRリソースを割り当てるように基地局に要求するプロセスは省略され得る。
【0232】
ステップ606:基地局は、第1のサイドリンクリソースに関する情報を第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、基地局から第1のサイドリンクリソースに関する情報を受信する。
【0233】
例えば、第1のサイドリンクリソースに関する情報は、第1のサイドリンクリソースの時間領域位置もしくは周波数領域位置、または第1のサイドリンクリソースの識別子であり得る。
【0234】
これに対応して、図6Aおよび図6Bに示されているように、本出願のこの実施形態におけるステップ401は、以下の方法で実施され得る。
【0235】
ステップ607:第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースに関する情報に基づいて第1のサイドリンクリソースを決定する。
【0236】
第1のサイドリンクCSI報告によってトリガされる第1のSRに加えて、第1の端末20が別のサイドリンク無線ベアラの論理チャネルのSR1をさらにトリガし、SR1に関連するSRリソースが、第1のSRに関連する第1のSRリソースと時間的に重複する場合、第1の端末20はSR1を優先的に送信するか、または第1の端末20は第1のSRを優先的に送信することに留意されたい。あるいは、第1の端末20は、SR1の優先度と第1のSRの優先度とを比較し、優先度がより高いSRを優先的に送信する。このように、第1の端末20はまた、SR1に基づいて取得されたサイドリンクリソースで第1のサイドリンクCSI報告を送信し得る。
【0237】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含む。
【0238】
ステップ608:第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに第1のタイマを開始する。
【0239】
ステップ609:第1の端末20は、第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合、第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルする。
【0240】
第1の条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末20が第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または第1の端末20が、第1のサイドリンクCSI報告を含む第1のMAC PDUを生成しないこと、または第1の端末20が第1のMAC PDUを送信しないことのうちの1つ以上を含む。
【0241】
任意選択で、第1のSRがトリガされた場合に、第1のタイマがタイムアウトし、第1の条件が満たされたとき、第1の端末20は第1のSRをキャンセルする。
【0242】
ステップ604がステップ604bまたは604cに置き換えられる場合、任意選択で、SL-BSRがトリガされた場合に、第1のタイマがタイムアウトし、第1の条件が満たされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告によってトリガされたSL-BSRをキャンセルすることに留意されたい。
【0243】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、第1のタイマが開始されたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含む。
【0244】
ステップ610:第1の端末20は、第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合、第1のタイマを停止する。
【0245】
一実施態様では、第2の条件は、以下の条件、すなわち、第1の端末20が第1のサイドリンクリソースを受信すること、または第1の端末20が第1のMAC PDUを生成すること、または第1の端末20が第1のMAC PDUを既に送信していることのうちの1つ以上を含む。本出願のこの実施形態では、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUの意味は、第1のシグナリングを含むMAC PDUの意味と等しい。
【0246】
任意選択で、第1のSRがトリガされた場合に、第2の条件が満たされたとき、第1の端末20は第1のSRをキャンセルする。
【0247】
ステップ604がステップ604bまたは604cに置き換えられる場合、任意選択で、SL-BSRがトリガされた場合に、第1の条件が満たされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告によってトリガされたSL-BSRをキャンセルすることに留意されたい。
【0248】
第1の端末20によって送信されたSRが最大送信回数に達した場合、第1の端末20はSRの送信をキャンセルする。加えて、第1の端末20は、トリガされた第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルし、第1のタイマを停止し、ランダムアクセスプロセスをトリガする。
【0249】
任意選択で、第1の端末20によって送信された、サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRが最大送信回数に達した場合、第1の端末20は、トリガされた第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルし、第1のタイマを停止するが、第1の端末20はランダムアクセスプロセスをトリガしない。
【0250】
本出願のこの実施形態では、第1のタイマの長さは、プロトコルで定義されるか、または第1の端末20によって決定されるか、または第2の端末30によって第1の端末20に示される。例えば、第1のタイマの長さは、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延である。
【0251】
ステップ611はステップ402と同じであり、本出願のこの実施形態において、ここでは詳細は再び説明されない。
【0252】
第1のサイドリンクリソースは、第1のサイドリンクCSI報告以外のサイドリンクデータを第2の端末30に送信するために第1の端末20によってさらに使用され得る。しかしながら、第1のサイドリンクリソースのサイズによって制限されるため、第1の端末20は、第1のシグナリングの優先度を決定し、第1のシグナリングの優先度と他のサイドリンクデータの優先度とに基づいて、第1のサイドリンクリソースで第1のシグナリングと他のサイドリンクデータとのどちらを優先的に送信するかを決定し得る。
【0253】
これに基づいて、可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、ステップ611の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0254】
ステップ612:サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおいて、第1の端末20は、第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるか、または第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であると判定する。
【0255】
本出願のこの実施形態では、第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であること、または第1のシグナリングの優先度が第1の優先度であることは、第1の端末20によって自律的に決定されてもよいし、基地局が、専用シグナリングまたはシステム情報を使用して第1の端末20のために第1のシグナリングの優先度を構成してもよい。第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースを使用して優先的に、第1のシグナリングを送信するか、それともサイドリンク論理チャネルでサイドリンクデータを送信するかを決定するために、第1のシグナリングの第1の優先度とサイドリンク論理チャネルの優先度とを比較し得る。
【0256】
第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるときに、基地局によってスケジューリングされた第1のサイドリンクリソースに対して論理チャネル優先度処理を実行するとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告がフィードバックされる必要があるピア端末(すなわち、第2の端末30)の宛先識別子を優先的に選択する。例えば、第1の端末20が、第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信し、第1の端末が、サイドリンクデータを第3の端末または第2の端末にさらに送信する場合に、論理チャネル優先度処理のプロセスで宛先端末を選択するとき、第1の端末20は、第2の端末を選択し、すなわち、基地局によってスケジューリングされた第1のサイドリンクリソースを使用して第2の端末30と通信する。加えて、サイドリンクデータの宛先識別子が第1のシグナリングの宛先識別子と同じである場合、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースで第1のシグナリングを優先的に送信し得る。この場合、第1のサイドリンクリソースがまだ完全に占有されていない場合、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースでサイドリンクデータを第2の端末にさらに送信し得る。
【0257】
第1のシグナリングの優先度が最も高い優先度であるときに、第1の端末20が、第1のサイドリンクCSI報告を複数のピア端末に同時にフィードバックする必要がある場合、第1の端末20は、複数のピア端末の中から、データが送信されるべきサイドリンク論理チャネルに対応し、サイドリンク論理チャネル優先度が最も高いピア端末の宛先識別子をさらに選択する。例えば、UE1は、CSIを搬送するMAC CEをUE2およびUE3に同じ時点でフィードバックする必要があり、UE1は、その時点でサイドリンクデータをUE2およびUE3にさらに送信する必要がある。UE1によってUE2に送信される必要があるサイドリンクデータのサイドリンク論理チャネルの優先度が2であり、UE1によってUE3に送信される必要があるサイドリンクデータのサイドリンク論理チャネルの優先度が3である場合に、論理チャネル優先度処理のプロセスで宛先端末を選択するとき、UE1はUE2を選択し(UE2に対するサイドリンクデータのサイドリンク論理チャネルの優先度はUE3に対するサイドリンクデータのサイドリンク論理チャネルの優先度よりも高い)、すなわち、UE1は、基地局によってスケジューリングされた第1のサイドリンクリソースを使用してUE2と通信する。任意選択で、論理チャネル優先度処理のプロセスにおける、CSIを搬送するMAC CEの優先度はまた、第1のシグナリングまたは第1のMAC PDUのHARQ再送信数を決定するために使用されてもよい。
【0258】
第1の端末20が第1のシグナリングを第2の端末30に送信するとき、発生し得るケースは以下の通りであり、同時に第1の端末20はLTEサイドリンクを使用して通信を実行する必要がある。例えば、LTEサイドリンクを使用して、第1の端末20は、サイドリンクデータを送信したり、同期信号を送信したり、LTEサイドリンクシステム情報を送信したりする。この場合、第1の端末20が同時にNRサイドリンクで第1のシグナリングを送信し、LTEサイドリンクで通信を実行し得ない場合、第1の端末20は、これらのサイドリンクの一方での送信を断念する必要がある。したがって、第1の端末20は、NRサイドリンクで送信される第1のシグナリングと、LTEサイドリンクで送信されるLTE情報との優先度を判定し得る。例えば、LTE情報は、データ、同期信号、またはシステム情報を含み得る。この場合、第1の端末20は、ステップ612またはステップ613を実行することによって第1のシグナリングの優先度を取得し得る。
【0259】
ステップ613:第1の端末20が第1のMAC PDUを送信する時点が、第1の端末20が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するとき、第1の端末20は第1のMAC PDUを送信する。言い換えれば、第1のMAC PDUは最も高い優先度を有する。
【0260】
第1の標準サイドリンクは、LTEサイドリンクであり得る。本出願のこの実施形態では、第1のMAC PDUは第2の標準サイドリンクで送信される。第2の標準サイドリンクは、NRサイドリンクであり得る。
【0261】
本出願のこの実施形態では、第1のMAC PDUの時点が、第1の端末20が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合することは、第1の端末20が第1のMAC PDUを送信する時点が、第1の端末20が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と同じであるか、または2つの時点の差が事前設定誤差内にあることを意味する。
【0262】
ステップ614:第1の端末20が第1のMAC PDUを送信する時点が、第1の端末が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するとき、第1の端末20は、第1のMAC PDUの第2の優先度に基づいて、第1のMAC PDUを送信するかどうかを判定する。第1の標準サイドリンクでの通信は、LTEサイドリンクに基づく通信である。
【0263】
可能な実施態様では、ステップ614は、以下の方法で実施され得、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも高いとき、第1の端末20は、第2の標準サイドリンクで第1のMAC PDUを送信し、LTEサイドリンクで送信されるべきLTE情報を放棄する。
【0264】
別の可能な実施態様では、具体的には、ステップ613は、以下の方法で実施され得、基地局は、専用シグナリングもしくはシステム情報を使用して第1のMAC PDUの優先度を最も高い優先度として構成し、またはステップ6134は、以下の方法で実施され得、基地局は、専用シグナリングまたはシステム情報を使用して第1のMAC PDUの第2の優先度を事前構成し、第2の優先度は、LTEサイドリンクの優先度と比較される。
【0265】
例えば、第1のMAC PDUの優先度は2である。第1の端末20がLTEサイドリンクでLTE情報を送信する必要があり、LTE情報の優先度が1である(すなわち、LTEサイドリンクの優先度が2である)場合に、前述のケースが発生したとき、第1の端末20は、NRサイドリンクでの第1のMAC PDUの送信を断念するが、LTEサイドリンクでLTE情報を送信する(すなわち、LTEサイドリンクの優先度は第1のMAC PDUの第2の優先度よりも高い)。
【0266】
例えば、LTE情報の優先度が3であり、第1のMAC PDUの優先度が2である場合に、前述のケースが発生したとき、第1の端末20は、NRサイドリンクで第1のMAC PDUを送信し、LTEサイドリンクでLTE情報を送信することを断念する(すなわち、LTEサイドリンクの優先度は第1のMAC PDUの第2の優先度よりも低い)。
【0267】
要約すると、本出願のこの実施形態におけるステップ614は、具体的には以下の方法で実施され得、第1のMAC PDUの時点が、第1の端末が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するときに、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも高い場合、第1の端末20は第1のMAC PDUを送信し、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも低い場合、第1の端末20は、LTEサイドリンクでLTE情報を送信する。
【0268】
任意選択で、第2の優先度は、サイドリンク論理チャネル優先度処理のプロセスにおける、第1のMAC PDUの第1の優先度と同じであってもよい。
【0269】
可能な実施形態では、ステップ611の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0270】
ステップ615:第1の端末20は、第2の指示情報を第2の端末30に送信し、これにより、第2の端末30は、第1の端末20から第2の指示情報を受信する。第2の指示情報は、HARQ情報を送信しないように第2の端末に示すために使用されるか、または第2の指示情報は、HARQ情報を送信するように第2の端末に示す。HARQ情報は第1のMAC PDUに関するものである。
【0271】
可能な実施形態では、本出願のこの実施形態における第2の指示情報は、第1のMAC PDUで搬送され得る。
【0272】
可能な実施形態では、以下の第3の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、第1のMAC PDUに関するHARQ情報を送信しないように第2の端末に示す。第3の条件は、以下の条件、すなわち、第1のMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートしないこと、または基地局が、第1のMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートしないように構成することのうちの1つ以上を含む。以下の第4の条件が満たされたとき、第2の指示情報は、第1のMAC PDUに関するHARQ情報を送信するように第2の端末30に示す。第4の条件は、以下の条件、すなわち、第1のMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成されること、または第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートすること、または基地局が、第1のMAC PDUがHARQ情報フィードバックをサポートするように構成することのうちの1つ以上を含む。
【0273】
可能な実施形態では、第1のMAC PDUは、第1のサイドリンク論理チャネルで搬送されるサイドリンクデータをさらに含む。第3の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のMAC PDUに含まれる第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートしないことをさらに含む。第4の条件は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のMAC PDUに含まれる第1のシグナリングとのうち、優先度が高い方がHARQ情報フィードバックをサポートすることをさらに含む。
【0274】
例えば、第1の端末20は、第1のMAC PDUを第2の端末30に送信し、第1のMAC PDUのHARQ再送信は、以下の2つの態様を含む。
【0275】
(1)HARQフィードバックが必要かどうか
第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUの送信にHARQフィードバックが必要かどうかに関して、以下のオプションがある。
【0276】
オプション1:規格は以下を事前定義しており、第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUの送信はHARQフィードバックをサポートしない。
【0277】
オプション2:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUの送信がHARQフィードバックをサポートするかどうかは、第2の端末30によって第1の端末20に通知される第3の情報に依存し、第3の情報は、第1のサイドリンクCSI報告を搬送する情報の送信がHARQフィードバックをサポートするかどうかの指示である。
【0278】
オプション3:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUの送信がHARQフィードバックをサポートするかどうかは、専用シグナリングまたはシステム情報を使用して第1の端末20のために基地局によって構成され、第1の端末20によって第2の端末30に通知される。
【0279】
第1のMAC PDUが第1のシグナリングだけでなくサイドリンクデータも含む場合、第1のMAC PDUの送信がHARQフィードバックをサポートするかどうかは、第1のMAC PDUに含まれる第1のシグナリングと、サイドリンクデータに対応する論理チャネルとのうちの優先度が高い方のHARQフィードバック構成に依存する。サイドリンクデータに対応する論理チャネルの優先度がより高く、論理チャネルがHARQフィードバックをサポートする場合、第1のMAC PDUはHARQフィードバックをサポートする。サイドリンクデータに対応する論理チャネルの優先度がより高く、論理チャネルがHARQフィードバックをサポートしない場合、第1のMAC PDUはHARQフィードバックをサポートしない。第1のシグナリングの優先度がより高く、第1のシグナリングがHARQフィードバックをサポートする場合、第1のMAC PDUはHARQフィードバックをサポートする。第1のシグナリングの優先度がより高く、第1のシグナリングがHARQフィードバックをサポートしない場合、第1のMAC PDUはHARQフィードバックをサポートしない。
【0280】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含む。
【0281】
ステップ616:第1の端末20は、第1のMAC PDUの最大再送信数を決定する。第1のMAC PDUの最大再送信数は、プロトコルで事前定義されるか、または第1のサイドリンクCSI報告に対応する最大再送信数に基づいて決定されるか、または第1のMAC PDUの最大再送信数は、基地局によって構成される。
【0282】
可能な実施態様では、第1のシグナリングに加えて、第1のMAC PDUは、第1のサイドリンク論理チャネルで搬送されるサイドリンクデータをさらに含み、第1のMAC PDUの最大再送信数は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のMAC PDUに含まれる第1のシグナリングとのうちの優先度が高い方に対応する再送信数に基づいて決定される。
【0283】
例えば、第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数を決定するために、以下のオプションがあり得る。
【0284】
オプション1:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数はプロトコルによって事前定義される。
【0285】
オプション2:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数は、第2の端末30によって第1の端末20に送信される第4の情報の値に依存し、第4の情報は、第1のシグナリングの最大再送信数を示す。
【0286】
オプション3:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数は、専用シグナリングまたはシステム情報を使用して、第1の端末20にサービスする基地局によって構成される。
【0287】
第1のMAC PDUが第1のシグナリングだけでなくサイドリンクデータも含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数は、第1のMAC PDUに含まれる、最も高い論理チャネル優先度を有する論理チャネルのHARQ再送信の最大数に依存する。
【0288】
可能な実施形態では、図6Aおよび図6Bに示されているように、ステップ611の後に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0289】
ステップ617:第1の端末20が、サイドリンクCSI報告がもはや送信される必要がないと判定したとき、第1の端末20は、第4のメッセージを基地局に送信し得、これにより、基地局は第4のメッセージを受信する。第4のメッセージは、SidelinkUEInformationメッセージ、UEAssistanceInformationメッセージ、または新しく定義されたRRCメッセージであってもよい。
【0290】
特定の実施態様では、第4のメッセージは第3の指示情報を含む。第3の指示情報は、以下の2つの任意選択の意味を有し得る。
【0291】
(1)第1の意味:第3の指示情報は、第1の端末20が、第2のメッセージ内の、基地局によって構成された第1のSR構成識別子に関連付けられた第1のSR構成および第1のSRリソースをもはや必要としないことを示すために使用される。
【0292】
(2)第2の意味:第3の指示情報は、第1の端末20がもはやサイドリンクCSI報告を送信する必要がないことを示すために使用される。
【0293】
第1のメッセージが第2の端末の識別子を含む場合、第4のメッセージは第2の端末の識別子も含み得る。
【0294】
第1の端末20によって、サイドリンクCSI報告がもはや送信される必要がないと判定するための条件は、例えば、以下を、すなわち、第2の端末30が、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIがもはやフィードバックされる必要がないこと、または第1の端末30と第1の端末20との間のユニキャスト通信接続が解除されることを第1の端末20に通知することを含み得る。
【0295】
任意選択で、第2の端末30が、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIがもはやフィードバックされる必要がないことを第1の端末20に通知する方法は以下の通りであってもよく、第2の端末は、第1の端末のために以前に構成されたCSI-RSパターン(pattern)を解放する。
【0296】
例2:基地局は、第1の端末20のために構成グラント(Configuration Grant)を構成する。
【0297】
可能な実施形態では、図8に示されているように、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされる前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0298】
ステップ801およびステップ802は、ステップ601およびステップ602の説明と同じである。
【0299】
違いは、図8に示されている実施形態では、第1の指示情報が前述の第2の意味を有することにある。加えて、支援情報は、第1の端末20によって第1のサイドリンクCSI報告を送信するための周期および時間オフセット値をさらに含み得る。周期および時間オフセット値は、第1の端末20によって自律的に決定されてもよいし、第2の端末30によって第1の端末20に示されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0300】
ステップ803:基地局は、構成グラントを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、基地局から構成グラントを受信する。構成グラントは、第1の端末20のために基地局によって構成された、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースを決定するために第1の端末20によって使用される。
【0301】
一実施態様では、構成グラントは、第3のメッセージで搬送され得る。第3のメッセージはRRCメッセージであってもよい
【0302】
ステップ801からステップ803は、基地局が、第1の端末20によってトリガされたときに第1の端末20のために構成グラントを構成するプロセスを説明していることに留意されたい。基地局が、第1の端末20のために構成グラントを構成することを自律的に決定し得るとき、ステップ801およびステップ802は省略され得る。
【0303】
構成グラントの異なる内容に関して、第1の端末20は、異なる方法で構成グラントに基づいて第1のサイドリンクリソースを決定する。以下では、各ケースについて説明する。
【0304】
例2-1:構成グラントは、第1の端末20のために構成された1つ以上のサイドリンクリソースに関する情報を示すために使用される。このような構成グラントは、第1のタイプの構成グラントと呼ばれ得る。1つ以上のサイドリンクリソースは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る。
【0305】
特定の実施態様では、本出願のこの実施形態における例2-1の構成グラントは、1つ以上の第1のタイプの構成グラントを含み得る。1つ以上の第1のタイプの構成グラントの各々は、第1の端末20のために構成されたサイドリンクリソースに関する情報を示す。
【0306】
例2-1では、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされるとき、第1の端末20は、第1の端末がサイドリンクCSI報告を送信すべき(または第1のサイドリンクCSI報告を送信すべき)ことを示すために第1のメッセージを基地局に送信することを理解されたい。この場合、基地局は、構成グラントを使用して、第1の端末20のために基地局によって構成された1つ以上のサイドリンクリソースを示す。続いて、第1のサイドリンクCSI報告を生成した後、第1の端末20は、1つ以上のサイドリンクリソースの中から1つのサイドリンクリソースを第1のサイドリンクリソースとして選択し得る。言い換えれば、第1のサイドリンクリソースは、1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースである。すなわち、ステップ401は、ステップ804を使用して実施され得、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースが1つ以上のサイドリンクリソースのうちのサイドリンクリソースであると判定する。
【0307】
特定の実施態様では、第1のサイドリンクリソースの時点は、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされる時点の後である。
【0308】
特定の実施態様では、第1のサイドリンクリソースの時点とトリガ時点との間の時間間隔は、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を満たす。
【0309】
特定の実施態様では、1つ以上のサイドリンクリソースのいずれか1つの時点とトリガ時点との間の時間間隔が、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延よりも大きい場合、または1つ以上のサイドリンクリソースのうちのターゲットサイドリンクリソースの時点と、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信する時点との間の時間間隔が、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延よりも大きい場合、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルする。ターゲットサイドリンクリソースは、第1のサイドリンクCSI報告がトリガされた時点の後に位置し、ターゲットサイドリンクリソースの時点と、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信する時点との間の時間間隔は、1つ以上のサイドリンクリソースのうちの別のサイドリンクリソースの時点と、第1のサイドリンクCSI報告が送信される時点との間の時間間隔未満である。言い換えれば、基地局は、第1の端末20のために、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る1つ以上のサイドリンクリソースを構成するが、サイドリンクリソースを使用して第1のサイドリンクCSI報告を送信すると、第1のサイドリンクCSI報告の遅延が最大許容遅延を超え得る。したがって、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告の送信を断念し得る。
【0310】
任意選択で、第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送しない場合、第1のタイプの構成グラントは、第1の端末20によってサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを決定するために使用される。第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送する場合、第1のタイプの構成グラントは、第1の端末20によって、第1の端末20によって第2の端末30にサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを決定するために使用される。
【0311】
ステップ801およびステップ802が省略されるとき、プロトコルが、基地局が第1の端末20のために第1のタイプの構成グラントを構成することを定義し得ることが理解されよう。
【0312】
図8のステップ805はステップ402と同じであり、ここでは詳細は再び説明されない。
【0313】
可能な実施形態では、図8に示されている実施形態は、ステップ806からステップ811をさらに含み得る。ステップ806からステップ811の具体的な内容については、ステップ612からステップ617の説明を適宜参照し得る。ここでは詳細は再び説明されない。
【0314】
図8に示されている実施形態では、第2の指示情報は、以下の2つの任意選択の意味を有し得ることに留意されたい。
【0315】
(1)第1の意味:第2の指示情報は、第1の端末20が第2のメッセージ内の、基地局によって構成された第1のタイプの構成グラントをもはや必要としないことを示すために使用される。
【0316】
(2)第2の意味:第2の指示情報は、第1の端末20がもはやサイドリンクCSI報告を送信しないことを示すために使用される。
【0317】
例2-2:構成グラントは、第1の端末20のために構成された第2のサイドリンクリソースの周期を示すために使用される。このような構成グラントは、第2のタイプの構成グラントと呼ばれ得る。加えて、構成グラントは、第1の端末20のために構成された第2のサイドリンクリソースの時間オフセットを示すためにさらに使用される。
【0318】
本出願では、第1のタイプの構成グラントと第2のタイプの構成グラントとの違いは、以下にあることに留意されたい。すなわち、基地局が、第1のタイプの構成グラントを使用して、第1の端末20のために既に構成されている1つ以上の第2のサイドリンクリソースを第1の端末20に示す。基地局は、第2のタイプの構成グラントを使用して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースがあることを第1の端末20に示すが、この時点で、基地局は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの時間周波数位置を第1の端末20に知らせない。続いて、第1の端末20は、第2のタイプの構成グラントをアクティブ化して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る、第2のタイプの構成グラントに対応するサイドリンクリソースの時間周波数位置を決定し得る。あるいは、第2のタイプの構成グラントは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースがあることを第1の端末20に示す。続いて、第1の端末20が第2のタイプの構成グラントをアクティブ化するプロセスで、基地局は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの時間周波数位置を示すだけでなく、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの周期も第1の端末20に示す。言い換えれば、第1の端末20が第2のタイプの構成グラントをアクティブ化した後、第2のタイプの構成グラントによって示されるサイドリンクリソースは周期的リソースである。
【0319】
可能な実施形態では、図9Aおよび図9Bに示されているように、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされる前、本出願のこの実施形態で提供される方法は、ステップ401の前に以下のステップをさらに含み得る。
【0320】
ステップ901およびステップ902は、ステップ601およびステップ602と同じであり、ここでは詳細は再び説明されない。
【0321】
ステップ903:基地局は、構成グラントを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、基地局から構成グラントを受信する。
【0322】
構成グラントは、第3のメッセージで搬送され得る。
【0323】
ステップ904:基地局は、第2のSR構成識別子を第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、第2のSR構成識別子を受信する。
【0324】
第2のSR構成識別子は、第2のSR構成および第2のSRリソースに関連付けられる。第2のSR構成および第2のSRリソースは、構成グラントのアクティブ化を要求するために使用されるSRに対応する。
【0325】
任意選択で、第2のSR構成識別子は第3のメッセージで搬送されてもよい。第2のSR構成識別子が第3のメッセージで搬送されるとき、ステップ904は省略され得る。第2のSR構成および第2のSRリソースは、第2のメッセージに含まれてもよいし、第1の端末20のために基地局によって以前に構成されたSR構成セット内にあってもよい。SR構成セットは、SRリソースおよびSR構成を含む。第1の端末20は、第2のSR構成識別子に基づいてSR構成セットから第2のSR構成および第2のSRリソースを選択し得る。
【0326】
可能な実施形態では、図9Aおよび図9Bに示されているように、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされたとき、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0327】
ステップ905:第1の端末20は、構成グラントがアクティブ化されていないとき、第2のSRをトリガするか、または第1の端末20は、構成グラントがアクティブ化されておらず、第1の端末20が利用可能なサイドリンクリソースを有しないとき、第2のSRをトリガする。
【0328】
特定の実施態様では、第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースがないことは、以下の3つのケースのうちの1つを含み得る。
【0329】
(1)第1の端末20がサイドリンクリソースを有しない。(2)第1の端末20がサイドリンクリソースを有するが、サイドリンクリソースが、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得ない。(3)第1の端末20がサイドリンクリソースを有するが、サイドリンクリソースが、サイドリンクCSI報告および第1のシグナリングのパケットヘッダを搬送する第1のシグナリングに対応し得ない。
【0330】
ステップ906:第1の端末20は、第2のSR構成に基づいて第2のSRリソースで第2のSRを基地局に送信し、これにより、基地局は、第1の端末20から第2のSRを受信する。
【0331】
基地局が、第2のSRが第2のSRリソースから来ている、および/または第2のSR構成を使用していると判定した場合、基地局は、第1の端末20が構成グラントのアクティブ化を要求するために第2のSRを使用していると判定することが理解されよう。
【0332】
ステップ907:基地局は、アクティブ化コマンドを第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20はアクティブ化コマンドを受信する。アクティブ化コマンドは、構成グラントに対応するサイドリンクリソースに関する情報を搬送する。
【0333】
例えば、アクティブ化コマンドは、構成グラントに対応するサイドリンクリソースの時間領域リソース位置および周波数領域リソース位置を第1の端末20に示す。
【0334】
これに対応して、本出願のこの実施形態では、ステップ401は、具体的には、ステップ908を使用して実施され得る。
【0335】
ステップ908:第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、第1の端末20は、アクティブ化コマンドと、構成グラントによって示される周期とに基づいて第1のサイドリンクリソースを決定する。
【0336】
ステップ908の特定の実施態様では、第1の端末20は、アクティブ化コマンドによってアクティブ化された第1のサイドリンクリソースの後の次のサイドリンクリソースを第1のサイドリンクリソースとして決定し得る。
【0337】
ステップ909の特定の実施態様はステップ402のそれと同じであり、ここでは詳細は再び説明されない。
【0338】
例2-2では、第2のタイプの構成グラントが既にアクティブ化されている場合、第1の端末は、第2のSRを送信するプロセスをスキップし得ることに留意されたい。加えて、第1の端末20は、アクティブ化された第2のタイプの構成グラントに基づいて第1のサイドリンクリソースを直接決定し得る。具体的なプロセスについては、例2-1において第1の端末20が第1のタイプの構成グラントに基づいて第1のサイドリンクリソースを決定するプロセスを参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
【0339】
図10は、第1の端末20が第2のSRを送信した後にアクティブ化コマンドを使用して基地局によって第1の端末20に示されるサイドリンクリソース1を示す。2つの隣接するサイドリンクリソース1間の間隔はTである。第1のアクティブ化されたサイドリンクリソースが、t1とt2との間のサイドリンクリソース1である場合、第1の端末20は、t2+Tから始まるサイドリンクリソース1が第1のサイドリンクリソースであると判定し得る。
【0340】
第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送しない場合、例2-2における第2のタイプの構成グラントは、第1の端末20によってサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを決定するために使用されることに留意されたい。第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送する場合、第2のタイプの構成グラントは、第1の端末20によって第2の端末30に送信されるサイドリンクCSI報告を決定するために使用される。
【0341】
第2のSRに加えて、第1の端末20が別のサイドリンク無線ベアラの論理チャネルのSR2をさらにトリガし、SR2に関連するSRリソースが、第2のSRに関連する第2のSRリソースと時間的に重複する場合、第1の端末20はSR1を優先的に送信するか、または第1の端末20は第2のSRを優先的に送信することに留意されたい。あるいは、第1の端末20は、SR1の優先度と第2のSRの優先度とを比較し、優先度がより高いSRを優先的に送信する。
【0342】
可能な実施形態では、図9Aおよび図9Bに示されている実施形態は、ステップ910からステップ915をさらに含み得る。ステップ910からステップ915の具体的な内容については、ステップ612からステップ617の説明を適宜参照し得る。ここでは詳細は再び説明されない。
【0343】
図9Aおよび図9Bに示されている実施形態では、第2の指示情報は、以下の2つの任意選択の意味を有し得ることに留意されたい。
【0344】
(1)第1の意味:第2の指示情報は、第1の端末20が第1の端末20のために構成された第2のタイプの構成グラントならびに第2のSR構成識別子に関連付けられた第2のSR構成および第2のリソースをもはや必要としないことを示すために使用される。
【0345】
(2)第2の意味:第2の指示情報は、第1の端末20がもはやサイドリンクCSI報告を送信する必要がないことを示すために使用される。
【0346】
可能な実施形態では、図9Aおよび図9Bに示されている実施形態において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、ステップ608およびステップ609、ならびに/またはステップ610をさらに含む。
【0347】
上記は、主にネットワーク要素間の対話の観点から、本出願の実施形態における解決策を説明している。前述の機能を実施するために、第1の端末20および基地局などのネットワーク要素はそれぞれ、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。当業者は、本明細書で開示されている実施形態で説明された例のユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願が、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実施され得ることを容易に認識するはずである。機能がハードウェアとコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、説明された機能を実施し得るが、その実施が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0348】
本出願の実施形態では、第1の端末20および基地局は、前述の方法例に基づいて機能ユニットに分割され得る。例えば、機能ユニットは、機能と1対1に対応して分割することによって得られてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。本出願の実施形態において、ユニットへの分割は例であり、論理的な機能の分割にすぎないことに留意されたい。実際の実施態様では、別の分割方法が使用されてもよい。
【0349】
以上、図4から図10を参照して、本出願の実施形態における方法について説明した。以下では、本出願の実施形態で提供される、前述の方法を実行するための通信装置について説明する。当業者は、方法の実施形態および装置の実施形態が組み合わされ、相互参照され得ることを理解し得る。本出願の実施形態で提供される通信装置は、前述の通信方法において第1の端末20および基地局によって実行されるステップを実行し得る。
【0350】
統合ユニットが使用されるとき、図11は、前述の実施形態に関連する通信装置を示す。通信装置は、通信ユニット102および処理ユニット101を含み得る。
【0351】
例えば、通信装置は、第1の端末、または第1の端末に適用されるチップである。この場合、処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ401において第1の端末によって実行されるステップを実行する際に通信装置をサポートするように構成され、通信ユニット102は、前述の実施形態において第1の端末によって実行されるステップ402を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0352】
可能な実施形態では、処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ502、ステップ701、ステップ705、ステップ604、ステップ604a、ステップ604b、ステップ604c、ステップ607、ステップ608、ステップ609、ステップ610、ステップ612、ステップ613、ステップ614、ステップ616、ステップ905、およびステップ908を実行する際に通信装置をサポートするようにさらに構成される。
【0353】
通信ユニット102は、前述の実施形態において、ステップ501、ステップ702、ステップ704、ステップ603、ステップ606、ステップ803、ステップ903、ステップ904、およびステップ907における第1の端末による受信の動作、ならびにステップ601、ステップ602、ステップ703、ステップ605、ステップ615、ステップ617、およびステップ906における第1の端末による送信の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0354】
別の例では、通信装置は、基地局、または基地局に適用されるチップである。この場合、通信ユニット101は、前述の実施形態のステップ401において基地局によって実行される動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成され、処理ユニット102は、情報の送受信以外の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0355】
可能な実施形態では、通信ユニット102は、前述の実施形態において、ステップ601、ステップ602、ステップ605、ステップ606、ステップ617、およびステップ906における基地局による受信の動作、ならびにステップ603、ステップ803、ステップ903、ステップ904、およびステップ907における基地局による送信の動作を実行する際に通信装置をサポートするようにさらに構成される。
【0356】
統合ユニットが使用されるとき、図12は、前述の実施形態に関連する通信装置の可能な論理構造の概略図である。通信装置は、処理モジュール112および通信モジュール113を含む。処理モジュール112は、通信装置の動作を制御および管理するように構成される。例えば、処理モジュール112は、通信装置における情報/データ処理のステップを実行するように構成される。通信モジュール113は、情報/データの送受信のステップを実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0357】
可能な実施形態では、通信装置は、通信装置のためのプログラムコードおよびデータを記憶するように構成された記憶モジュール111をさらに含み得る。
【0358】
例えば、通信装置は、第1の端末、または第1の端末に適用されるチップである。この場合、処理モジュール112は、前述の実施形態のステップ401において第1の端末によって実行されるステップを実行する際に通信装置をサポートするように構成され、通信モジュール113は、前述の実施形態において第1の端末によって実行されるステップ402を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0359】
可能な実施形態では、処理モジュール112は、前述の実施形態のステップ502、ステップ701、ステップ705、ステップ604、ステップ604a、ステップ604b、ステップ604c、ステップ607、ステップ608、ステップ609、ステップ610、ステップ612、ステップ613、ステップ614、ステップ616、ステップ905、およびステップ908を実行する際に通信装置をサポートするようにさらに構成される。
【0360】
通信モジュール113は、前述の実施形態において、ステップ501、ステップ702、ステップ704、ステップ603、ステップ606、ステップ803、ステップ903、ステップ904、およびステップ907における第1の端末による受信の動作、ならびにステップ601、ステップ602、ステップ703、ステップ605、ステップ615、ステップ617、およびステップ906における第1の端末による送信の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0361】
別の例では、通信装置は、基地局、または基地局に適用されるチップである。この場合、通信ユニット101は、前述の実施形態のステップ401において基地局によって実行される動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成され、処理ユニット102は、情報の送受信以外の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【0362】
可能な実施形態では、通信モジュール113は、前述の実施形態において、ステップ601、ステップ602、ステップ605、ステップ606、ステップ617、およびステップ906における基地局による受信の動作、ならびにステップ603、ステップ803、ステップ903、ステップ904、およびステップ907における基地局による送信の動作を実行する際に通信装置をサポートするようにさらに構成される。
【0363】
処理モジュール112は、プロセッサまたはコントローラであり得、例えば、処理モジュールは、中央処理装置、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはこれらの任意の組み合わせであり得る。プロセッサは、本出願で開示されている内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実施または実行し得る。あるいは、プロセッサは、コンピューティング機能を実施するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはデジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。通信モジュール113は、トランシーバ、トランシーバ回路、または通信インターフェースなどであり得る。記憶モジュール111はメモリであり得る。
【0364】
処理モジュール112がプロセッサ31またはプロセッサ35であり、通信モジュール113が通信インターフェース33であり、記憶モジュール111がメモリ32であるとき、本出願の通信装置は、図3に示されている通信デバイスであり得る。
【0365】
図13は、本出願の一実施形態によるチップ150の概略構造図である。チップ150は、1つ以上(2つを含む)のプロセッサ1510および通信インターフェース1530を含む。
【0366】
任意選択で、チップ150はメモリ1540をさらに含む。メモリ1540は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、命令およびデータをプロセッサに提供する。メモリ1540の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random access memory、NVRAM)をさらに含み得る。
【0367】
一部の実施態様では、メモリ1540は、以下の要素、実行可能モジュールもしくはデータ構造、またはそのサブセット、またはその拡張セットを記憶する。
【0368】
本出願のこの実施形態では、対応する動作は、メモリ1540に記憶された動作命令(動作命令はオペレーティングシステムに記憶され得る)を呼び出すことによって実行される。
【0369】
可能な実施態様では、第1の端末によって使用されるチップの構造は、基地局によって使用されるチップのそれと同様であり、異なる装置は、それぞれの機能を実施するために異なるチップを使用し得る。
【0370】
プロセッサ1510は、第1の端末および基地局のいずれかの処理動作を制御する。プロセッサ1510は、中央処理装置(central processing unit、CPU)と呼ばれる場合もある。
【0371】
メモリ1540は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、命令およびデータをプロセッサ1510に提供し得る。メモリ1540の一部は、NVRAMをさらに含み得る。例えば、使用において、メモリ1540、通信インターフェース1530、およびメモリ1540は、バスシステム1520を使用して互いに接続される。データバスに加えて、バスシステム1520は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスを含む。しかしながら、明確な説明のために、図13では、様々なタイプのバスがバスシステム1520として示されている。
【0372】
本出願の前述の実施形態で開示された方法は、プロセッサ1510に適用され得るし、プロセッサ1510によって実施され得る。プロセッサ1510は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ1510内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施され得る。前述のプロセッサ1510は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサは、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実行および完了されてもよいし、復号プロセッサのハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1540に配置され、プロセッサ1510は、メモリ1540内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと一緒に前述の方法におけるステップを遂行する。
【0373】
可能な実施態様では、通信インターフェース1530は、図4から図9Aおよび図9Bに示されている実施形態における第1の端末および基地局による送受信のステップを実行するように構成される。プロセッサ1510は、図4から図9Aおよび図9Bに示されている実施形態における第1の端末および基地局による処理のステップを実行するように構成される。
【0374】
前述の通信ユニットは、本装置の通信インターフェースであってもよく、別の装置から信号を受信するように構成される。例えば、本装置がチップによって実施されるとき、通信ユニットは、別のチップまたは装置から信号を受信する、別のチップまたは装置に信号を送信するためにチップによって使用される通信インターフェースである。
【0375】
一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されるとき、図4から図9Aおよび図9Bにおける第1の端末の機能が実施される。
【0376】
別の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されるとき、図4から図9Aおよび図9Bにおける基地局の機能が実施される。
【0377】
さらに別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されるとき、図4から図9Aおよび図9Bにおける第1の端末の機能が実施される。
【0378】
さらに別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されるとき、図4から図9Aおよび図9Bにおける基地局の機能が実施される。
【0379】
一態様によれば、チップが提供される。チップは、第1の端末に適用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、少なくとも1つのプロセッサに接続される。プロセッサは、図4から図9Aおよび図9Bにおける第1の端末の機能を実施するために、命令を実行するように構成される。
【0380】
別の態様によれば、チップが提供される。チップは、第1のネットワーク管理ユニットに適用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、少なくとも1つのプロセッサに接続される。プロセッサは、図4から図9Aおよび図9Bにおける基地局の機能を実施するために、命令を実行するように構成される。
【0381】
本出願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第1の端末および基地局を含む。第1の端末は、図4から図9Aおよび図9Bにおいて第1の端末によって実行されるステップを実行するように構成され、基地局は、図4から図9Aおよび図9Bにおいて基地局によって実行されるステップを実行するように構成される。
【0382】
可能な実施態様では、通信システムは、第2の端末をさらに含み得る。第2の端末は、図4から図9Aおよび図9Bにおいて第2の端末によって実行されるステップを実行するように構成される。
【0383】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得るソフトウェアが実施形態を実施するために使用されるとき、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザデバイス、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータプログラムまたは命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータプログラムまたは命令は、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに有線またはワイヤレス方法で送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータにアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を組み込んだ、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または磁気テープであってもよいし、光学媒体、例えばデジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)であってもよいし、半導体媒体、例えばソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)であってもよい。
【0384】
本出願は実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本出願を実施する過程で、当業者は、添付の図面、開示された内容、および添付の特許請求の範囲を検討することによって、開示された実施形態の別の変形例を理解および実施し得る。特許請求の範囲において、「備える(comprising)」は、別の構成要素または別のステップを排除せず、「ある(a)」または「1つの(one)」は複数の意味を排除しない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲に挙げられているいくつかの機能を実施し得る。いくつかの手段が、互いに異なる従属請求項に記載されているが、これは、これらの手段がより良い効果を生み出すために組み合わされ得ないことを意味しない。
【0385】
本出願は、特定の特徴およびその実施形態を参照して説明されているが、当然ながら、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、それらに関して様々な修正および組み合わせが行われ得る。これに対応して、本明細書および添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって規定される本出願の例示的な説明にすぎず、本出願の範囲内の修正例、変形例、組み合わせ例、または均等例のいずれかまたはすべてを包含すると考えられる。当然ながら、当業者は、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行い得る。本出願は、本出願のこれらの修正および変形が、以下の特許請求の範囲およびその均等な技術によって規定される保護範囲内にあるならば、これらを包含することを意図されている。
【符号の説明】
【0386】
10 ネットワークデバイス
20 第1の端末
30 第2の端末
31 プロセッサ
32 メモリ
33 トランシーバ
34 通信線
35 プロセッサ
50 ダイアログボックス
101 処理ユニット
102 通信ユニット
111 記憶モジュール
112 処理モジュール
113 通信モジュール
150 チップ
1510 プロセッサ
1520 バスシステム
1530 通信インターフェース
1540 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告を送信するための方法であって、
第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに、第1の端末により、前記第1の端末のために基地局によって構成された第1のサイドリンクリソースを取得するステップであって、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ステップと、
前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクリソースで前記第1のサイドリンクCSI報告を第2の端末に送信するステップであって、前記第1のサイドリンクCSI報告は、前記第1の端末と前記第2の端末との間のサイドリンクのCSIを前記第2の端末にフィードバックするために前記第1の端末によって使用される、ステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、前記方法は、
前記第1の端末により、事前設定条件が満たされた場合に第1のスケジューリング要求(SR)をトリガするステップと、
前記第1の端末により、第1のSR構成に基づいて第1のSRリソースで前記第1のSRを前記基地局に送信するステップであって、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、前記第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記基地局から第2のメッセージを受信するステップであって、前記第2のメッセージは、第1のSR構成識別子を含み、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ステップ
をさらに含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成するときに前記第1のSRをキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1の端末により、前記第2の端末によって送信されたPC5-RRCメッセージを受信するステップであって、前記PC5-RRCメッセージは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を含む、ステップ
をさらに含む、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたときに、前記第1の端末により、第1のタイマを開始するステップであって、前記第1のタイマの長さは、前記第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延である、ステップ
をさらに含む、請求項2から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルする前記ステップは、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1の端末により、前記第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルするステップであって、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ステップ
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に、前記第1の端末により、前記第1のタイマを停止するステップであって、前記第2の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信すること、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していること
のうちの1つ以上を含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルするステップ
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルする前記ステップは、
前記第1のタイマがタイムアウトしたときに第1の条件が満たされている場合に、前記第1の端末により、前記第1のSRをキャンセルするステップであって、前記第1の条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)を生成しないこと、または
前記第1の端末が、前記第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないこと
のうちの1つ以上を含む、ステップ
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
サイドリンクチャネル状態情報(CSI)報告を送信するための方法であって、
基地局により、第1のスケジューリング要求(SR)リソースで第1の端末によって送信された第1のSRを受信するステップであって、前記第1のSRは、事前設定条件が満たされたときにトリガされ、前記第1のSRは第1のSR構成に対応し、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用されるSRに対応する、ステップと、
前記基地局により、前記第1の端末のために構成された第1のサイドリンクリソースを前記第1の端末に送信するステップであって、前記第1のサイドリンクリソースは、前記サイドリンクCSI報告を送信するために使用可能である、ステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記事前設定条件は、以下の条件、すなわち、
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有しないこと、または
前記第1の端末が前記サイドリンクリソースを有し、前記サイドリンクリソースが、第1のサイドリンクCSI報告のMAC CEおよび前記MAC CEのパケットヘッダを搬送可能でないこと
のうちの1つ以上を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
基地局により、第1のスケジューリング要求(SR)リソースで第1の端末によって送信された第1のSRを受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記基地局により、第1のSR構成識別子を含む第2のメッセージを前記第1の端末に送信するステップであって、前記第1のSR構成識別子は、前記第1のSR構成および前記第1のSRリソースに関連付けられている、ステップ
をさらに含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
通信装置であって、
メモリと、プロセッサと、トランシーバとを備え、
前記メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成され、
前記メモリに記憶された前記1つ以上のコンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されたとき、前記通信装置が請求項1から12のいずれか一項または請求項13から15のいずれか一項に記載の方法を実施可能となる、通信装置
【請求項17】
チップであって、前記チップは、少なくとも1つのプロセッサと、通信インターフェースとを備え、前記通信インターフェースは前記少なくとも1つのプロセッサに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、前記通信インターフェースは、前記チップ以外のモジュールと通信するように構成されている、チップ。
【請求項18】
チップであって、前記チップは、少なくとも1つのプロセッサと、通信インターフェースとを備え、前記通信インターフェースは前記少なくとも1つのプロセッサに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行して、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、前記通信インターフェースは、前記チップ以外のモジュールと通信するように構成されている、チップ。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されるとき、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶しており、前記命令が実行されるとき、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法が実施される、コンピュータ可読記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
新無線(new radio、NR)V2Xでは、ユニキャスト通信のために、サイドリンクCSIフィードバックメカニズムが導入されており、これにより、端末は、サイドリンク(sidelink)のチャネル状態情報(channel state information、CSI)に基づいて、データ送信に使用される変調および符号化方式を設定し得る。そのフィードバックメカニズムが図1に示されている。端末2は、CSIトリガ指示を端末1に送信し、端末1は、トリガ指示を受信した後にCSIを端末2にフィードバックする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
可能な設計では、第1のメッセージは支援情報セットをさらに含む。支援情報セットは、以下の情報、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延、第1のサイドリンクCSI報告のHARQフィードバック構成情報、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための第1のシグナリングの長さ、ならびに第1のサイドリンクCSI報告を送信するための周期および時間オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。これは、第1の端末のために第1のサイドリンクリソースを構成する際に基地局を支援し得る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
第1の条件は、以下の条件、すなわち、通信ユニットが第1のサイドリンクリソースを受信しないこと、または処理ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含む媒体アクセス制御プロトコルデータユニットMAC PDUを生成しないこと、または通信ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを送信しないことのうちの1つ以上を含む。タイマがタイムアウトしたとき、それは、第1のサイドリンクCSI報告を送信するための最大許容遅延に既に達したことを示し、第1のサイドリンクCSI報告が、第2の端末に引き続き送信される場合、第1のサイドリンクCSI報告は、第2の端末にとって参照する価値があり得ない。したがって、第1のサイドリンクCSI報告をキャンセルすることによって、シグナリングの浪費が回避され得る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
可能な設計では、処理ユニットは、第1のタイマの動作中に第2の条件が満たされた場合に第1のタイマを停止するようにさらに構成される。第2の条件は、以下の条件、すなわち、通信ユニットが第1のサイドリンクリソースを受信すること、または処理ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを生成すること、または通信ユニットが、第1のサイドリンクCSI報告を含むMAC PDUを既に送信していることのうちの1つ以上を含む。「第1のタイマの動作中」は、第1のタイマが、開始された状態で構成された期間内にあることを意味する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
可能な設計では、第1のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告がトリガされる前に、通信ユニットは、第1の指示情報を含む第1のメッセージを基地局に送信するようにさらに構成される。第1の指示情報は、本装置がサイドリンクCSI報告を送信する必要があることを示すために使用される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
本出願の実施形態における技術的解決策の明確な説明を容易にするために、「第1の」および「第2の」などの語は、本出願の実施形態では、同じ機能または目的を基本的に提供する同じものまたは同様のものを区別するために使用される。例えば、「第1の端末」および「第2の端末」は、異なる端末を区別することを意図されているにすぎず、端末の順序を限定しない。「第1の」および「第2の」などの語が数または実行順序を限定せず、「第1の」および「第2の」などの語が、これらの語によって修飾される対象は必ず異なるという限定を課さないことを当業者は理解し得る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0112】
第1の端末20はネットワークデバイス10と通信し、第1の端末20は第2の端末30と通信する。もちろん、第2の端末30もネットワークデバイス10と通信し得る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0137】
メモリ32は、本出願における解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ31は実行を制御する。プロセッサ31は、本出願の以下の実施形態で提供されるサイドリンクチャネル状態情報報告を送信するための方法を実施するために、メモリ32に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0172
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0172】
第1のサイドリンクCSI報告がトリガされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクリソースを取得するために、第1のSRおよび/またはサイドリンクバッファ状態報告(Sidelink Buffer Status Report、SL-BSR)を基地局に送信し得る。しかしながら、第1のSRを送信する前に、第1の端末20は、第1のSRを送信するための第1のSR構成および第1のSRリソースを最初に取得する必要がある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0201
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0201】
ステップ704:第2の端末30は、サイドリンクのアクセス層構成情報を第1の端末20に送信し、これにより、第1の端末20は、サイドリンクのアクセス層構成情報を受信する。アクセス層構成情報は、PC5 RRCメッセージによって搬送される。アクセス層構成情報は、以下の情報、すなわち、
第2の端末30によって第1の端末20に送信されるべきCSI-RSパターン(pattern)を示すために使用される第1の情報、
第1の端末20によって第2の端末30に送信されるべき第1のサイドリンクCSI報告の最大許容遅延を示す第2の情報、
第1のサイドリンクCSI報告がHARQ情報フィードバックをサポートするか、それともHARQ情報フィードバックをサポートしないかを示す第3の情報、
第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数を示す第4の情報、または
第1のサイドリンクCSI報告を搬送する第1のシグナリングの長さ、すなわち、第1のサイドリンクCSI報告を搬送するMAC CEの長さを示す第5の情報
のうちの少なくとも1つを含む。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0210
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0210】
第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送しないとき、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを基地局から要求するために第1の端末20によって使用され得るだけでなく、サイドリンクCSI報告を別の端末に送信するためのサイドリンクリソースを基地局から要求するために第1の端末20によって使用され得ることに留意されたい。第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送するとき、第1の端末20のために基地局によって構成された第1のSR構成および第1のSRリソースは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。言い換えれば、第1のメッセージが第2の端末30の識別子を搬送する場合、第2のメッセージ内の第1のSR構成および第1のSRリソースも第2の端末30の識別子に関連付けられる。この場合、第1のSR構成および第1のSRリソースを使用して第1の端末20によって基地局に送信される第1のSRは、サイドリンクCSI報告を第2の端末30に送信するためのサイドリンクリソースを要求するために使用される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0247
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0247】
ステップ604がステップ604bまたは604cに置き換えられる場合、任意選択で、SL-BSRがトリガされた場合に、第2の条件が満たされたとき、第1の端末20は、第1のサイドリンクCSI報告によってトリガされたSL-BSRをキャンセルすることに留意されたい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0261
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0261】
本出願のこの実施形態では、第1のMAC PDUが送信される時点が、第1の端末20が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合することは、第1の端末20が第1のMAC PDUを送信する時点が、第1の端末20が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と同じであるか、または2つの時点の差が事前設定誤差内にあることを意味する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0263
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0263】
可能な実施態様では、ステップ614は、以下の方法で実施され得、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも高いとき、第1の端末20は、第2の標準サイドリンクで第1のMAC PDUを送信し、LTEサイドリンクでLTE情報を送信することを放棄する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0264
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0264】
別の可能な実施態様では、具体的には、ステップ613は、以下の方法で実施され得、基地局は、専用シグナリングもしくはシステム情報を使用して第1のMAC PDUの優先度を最も高い優先度として構成し、またはステップ614は、以下の方法で実施され得、基地局は、専用シグナリングまたはシステム情報を使用して第1のMAC PDUの第2の優先度を事前構成し、第2の優先度は、LTEサイドリンクの優先度と比較される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0265
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0265】
例えば、第1のMAC PDUの優先度は2である。第1の端末20がLTEサイドリンクでLTE情報を送信する必要があり、LTE情報の優先度が1である(すなわち、LTEサイドリンクの優先度が1である)場合に、前述のケースが発生したとき、第1の端末20は、NRサイドリンクでの第1のMAC PDUの送信を断念するが、LTEサイドリンクでLTE情報を送信する(すなわち、LTEサイドリンクの優先度は第1のMAC PDUの第2の優先度よりも高い)。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0267
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0267】
要約すると、本出願のこの実施形態におけるステップ614は、具体的には以下の方法で実施され得、第1のMAC PDUが送信される時点が、第1の端末が第1の標準サイドリンクで通信を実行する時点と競合するときに、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも高い場合、第1の端末20は第1のMAC PDUを送信し、第1のMAC PDUの第2の優先度が第1の標準サイドリンクの優先度よりも低い場合、第1の端末20は、LTEサイドリンクでLTE情報を送信する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0282
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0282】
可能な実施態様では、第1のシグナリングに加えて、第1のMAC PDUは、第1のサイドリンク論理チャネルで搬送されるサイドリンクデータをさらに含み、第1のMAC PDUの最大再送信数は、第1のサイドリンク論理チャネルと、第1のMAC PDUに含まれる第1のシグナリングとのうちの優先度が高い方に対応する最大再送信数に基づいて決定される。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0285
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0285】
オプション2:第1のMAC PDUが第1のシグナリングのみを含む場合、第1のMAC PDUのHARQ再送信の最大数は、第2の端末30によって第1の端末20に送信される第4の情報の値に依存し、第4の情報は、第1のサイドリンクCSI報告の最大再送信数を示す。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0294
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0294】
第1の端末20によって、サイドリンクCSI報告がもはや送信される必要がないと判定するための条件は、例えば、以下を、すなわち、第2の端末30が、第1の端末20と第2の端末30との間のサイドリンクのCSIがもはやフィードバックされる必要がないこと、または第2の端末30と第1の端末20との間のユニキャスト通信接続が解除されることを第1の端末20に通知することを含み得る。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0318
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0318】
本出願では、第1のタイプの構成グラントと第2のタイプの構成グラントとの違いは、以下にあることに留意されたい。すなわち、基地局が、第1のタイプの構成グラントを使用して、第1の端末20のために既に構成されている1つ以上のサイドリンクリソースを第1の端末20に示す。基地局は、第2のタイプの構成グラントを使用して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースがあることを第1の端末20に示すが、この時点で、基地局は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの時間周波数位置を第1の端末20に知らせない。続いて、第1の端末20は、第2のタイプの構成グラントをアクティブ化して、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得る、第2のタイプの構成グラントに対応するサイドリンクリソースの時間周波数位置を決定し得る。あるいは、第2のタイプの構成グラントは、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースがあることを第1の端末20に示す。続いて、第1の端末20が第2のタイプの構成グラントをアクティブ化するプロセスで、基地局は、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの時間周波数位置を示すだけでなく、サイドリンクCSI報告を送信するために使用され得るサイドリンクリソースの周期も第1の端末20に示す。言い換えれば、第1の端末20が第2のタイプの構成グラントをアクティブ化した後、第2のタイプの構成グラントによって示されるサイドリンクリソースは周期的リソースである。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0328
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0328】
特定の実施態様では、第1の端末20が第1のサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを有しないことは、以下の3つのケースのうちの1つを含み得る。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0340
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0340】
第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送しない場合、例2-2における第2のタイプの構成グラントは、第1の端末20によってサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを決定するために使用されることに留意されたい。第1のメッセージが第2の端末の識別子を搬送する場合、第2のタイプの構成グラントは、第1の端末20によって第2の端末30にサイドリンクCSI報告を送信するためのサイドリンクリソースを決定するために使用される。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0341
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0341】
第2のSRに加えて、第1の端末20が別のサイドリンク無線ベアラの論理チャネルのSR2をさらにトリガし、SR2に関連するSRリソースが、第2のSRに関連する第2のSRリソースと時間的に重複する場合、第1の端末20はSR2を優先的に送信するか、または第1の端末20は第2のSRを優先的に送信することに留意されたい。あるいは、第1の端末20は、SR2の優先度と第2のSRの優先度とを比較し、優先度がより高いSRを優先的に送信する。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0344
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0344】
(1)第1の意味:第2の指示情報は、第1の端末20が第1の端末20のために構成された第2のタイプの構成グラントならびに第2のSR構成識別子に関連付けられた第2のSR構成および第2のSRリソースをもはや必要としないことを示すために使用される。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0354
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0354】
別の例では、通信装置は、基地局、または基地局に適用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ401において基地局によって実行される動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成され、処理ユニット101は、情報の送受信以外の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0361
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0361】
別の例では、通信装置は、基地局、または基地局に適用されるチップである。この場合、通信モジュール113は、前述の実施形態のステップ401において基地局によって実行される動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成され、処理モジュール112は、情報の送受信以外の動作を実行する際に通信装置をサポートするように構成される。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0371
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0371】
メモリ1540は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、命令およびデータをプロセッサ1510に提供し得る。メモリ1540の一部は、NVRAMをさらに含み得る。例えば、使用において、プロセッサ1510、通信インターフェース1530、およびメモリ1540は、バスシステム1520を使用して互いに接続される。データバスに加えて、バスシステム1520は、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスを含む。しかしながら、明確な説明のために、図13では、様々なタイプのバスがバスシステム1520として示されている。
【国際調査報告】