(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-05
(54)【発明の名称】スモールデータ伝送のための伝送手順
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221223BHJP
H04W 4/20 20180101ALI20221223BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20221223BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20221223BHJP
H04L 1/16 20230101ALI20221223BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20221223BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W4/20 110
H04W52/02 110
H04W76/10
H04L1/16
H04L27/26 113
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525415
(86)(22)【出願日】2020-10-27
(85)【翻訳文提出日】2022-06-20
(86)【国際出願番号】 EP2020080158
(87)【国際公開番号】W WO2021083881
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2019-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500242786
【氏名又は名称】フラウンホファー ゲセルシャフト ツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】バリス・ゲクテペ
(72)【発明者】
【氏名】ニティン・スリニヴァサン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・フェーレンバッハ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・ヴィルト
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シエル
(72)【発明者】
【氏名】コルネリウス・ヘルゲ
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K067AA01
5K067CC22
5K067DD13
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
5K067JJ21
(57)【要約】
ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)が説明されている。ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を備える。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっている。UEは、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、基地局への1つまたは複数のアップリンクUL伝送を実行することになっている。UEは、基地局からのメッセージに対する1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、メッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
前記UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、かつ1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
前記UEは、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、前記基地局への1つまたは複数のアップリンクUL伝送を実行することになっており、
前記UEは、前記基地局からのメッセージに対する前記1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ユーザデバイス(UE)。
【請求項2】
前記フィードバック情報は、単一のUL伝送に対するフィードバック、または複数のUL伝送に対するバンドルされたフィードバック、または多数のHARQプロセスに対するフィードバックを含む、請求項1に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項3】
前記UEは、ページング関係メッセージだけでなく、フィードバック関係についてもページング機会を監視することになっている、請求項1または2に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項4】
前記メッセージは、前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す、請求項1から3のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項5】
前記メッセージはページングDCIであり、前記ページングDCIはたとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによる前記フィードバック情報を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項6】
前記メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、前記新規DCIは前記フィードバック情報、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項7】
前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、請求項6に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項8】
前記フィードバック情報は、複数のビットを含み、前記ビットのうちの1つは、前記1つもしくは複数のUL伝送の前記受信成功(ACK)、または前記1つもしくは複数のUL伝送の前記受信不成功(NACK)を示す、請求項1から7のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項9】
残りのビットは、前記フィードバックに関連付けられている、HARQプロセスのようなフィードバックプロセス、および/または新規データインジケータ(NDI)新規データインジケータ(NDI)、およびオプションで、NACKの場合に、再送のためのスケジューリング情報を示してもよい、請求項7または8に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項10】
前記フィードバック情報は前記UL伝送の前記受信成功(ACK)、または複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す1ビットであり、前記NACKは前記複数のUL伝送の1つもしくは複数またはすべてが不成功である場合に使用され、
前記NACKに応答して、前記UEは、前記複数のUL伝送について、たとえばCORESET#0のような事前定義された探索空間において異なるDCIフォーマットを探索することによって、詳細なフィードバックを含む事前定義されたメッセージを取得することになっている、請求項1から6のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項11】
前記フィードバック情報が再送のためのスケジューリング情報を含む場合、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記再送をいつ実行すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記再送の正確な時間/周波数割り当て
のうちの1つまたは複数が示される、請求項1から10のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項12】
前記UEは、前記メッセージが第1のタイプであるときに前記基地局における前記1つまたは複数のUL伝送の受信成功(ACK)を決定することになっており、
前記UEは、前記メッセージが第2のタイプであるときに、前記基地局における前記1つまたは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を決定することになっている、
請求項1から3のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項13】
前記第1のタイプの前記メッセージは、受信成功(ACK)を示すフィードバックを含む既定のページングDCIであり、前記第2のタイプの前記メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、前記新規DCIは受信不成功(NACK)を示すフィードバック、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を含む、請求項12に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項14】
前記第1のタイプの前記メッセージは、フィードバックを含まない既定のページングDCIであり、前記第2のタイプの前記メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、前記新規DCIはフィードバックを含まないが、オプションで、再送のためのスケジューリング情報を含み、前記ページングDCIおよび前記新規DCIは両方とも、前記UL伝送を単一のおよび/またはバンドルされたフィードバックに関連付ける識別情報を含む、請求項12に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項15】
前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、請求項13または14に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項16】
前記フィードバック情報が再送のためのスケジューリング情報を含む場合、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記再送をいつ実行すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記再送の正確な時間/周波数割り当て
のうちの1つまたは複数が示される、請求項12から15のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項17】
前記メッセージは、フィードバックが前記1つまたは複数のUL伝送に利用可能であることを示し、
前記UEは、前記メッセージに応答して、DFIのようなさらなるメッセージに対するリソースの構成済みまたは事前構成済みセットを監視し、前記さらなるメッセージは前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示す、
請求項1から3のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項18】
前記メッセージは、DFIのようなさらなるメッセージに対するリソースのセットを示し、前記さらなるメッセージは前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示し、
前記UEは、前記メッセージに応答して、前記さらなるメッセージに対するリソースの前記示されたセットを監視する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項19】
前記メッセージは、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記さらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て、
- 単一の、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素(IE)
のうちの1つまたは複数を示す、請求項18に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項20】
前記メッセージは、
ページングDCIであって、リソースの前記構成済みもしくは事前構成済みセットが、前記さらなるメッセージについて監視されるべきであるか、もしくはリソースの前記セットが、たとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/もしくは予約ビットを再利用することによって、前記さらなるメッセージについて監視されるべきであるという指示を含むページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、前記さらなるメッセージに対するリソースの前記セットを含む新規DCIである、
請求項17または18に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項21】
前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、請求項20に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項22】
前記UEは、前記UEが前記ページング機会より前の期間において伝送を実行する場合にのみ前記メッセージを監視することになっている、請求項1から21のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項23】
前記UEは、構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して前記基地局への前記アップリンクUL伝送を実行することになっており、
ページング機会周期においてUL伝送に対する前記フィードバックに関連付けられている、HARQプロセスのような、それぞれのフィードバックプロセスは、前記構成済みグラントのスロット番号、フレーム番号、もしくはインデックス、または前記事前構成済みリソースなど、前記ページング機会周期においてUL伝送に使用される前記構成済みグラントまたは前記事前構成済みリソースに対するタイミング情報に基づき決定される、
請求項1から22のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項24】
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記UEは、前記基地局からの前記メッセージに対して1つまたは複数の追加のページング機会を監視することになっている、請求項1から23のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項25】
ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
前記UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
前記UEは、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、前記基地局へのアップリンクUL伝送を実行することになっており、
前記UEは、前記基地局からのメッセージに対する前記1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数の追加のページング機会を監視することになっており、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ユーザデバイス(UE)。
【請求項26】
前記1つまたは複数の追加のページング機会は、隣接する既定のページング機会の間にある、請求項24または25に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項27】
前記UEは、たとえばRRCまたはダウンリンク制御情報DCIメッセージのような、制御メッセージを使用して、前記基地局から前記1つまたは複数の追加のページング機会を受信することになっており、追加のページング機会の数は、時間的に動的/固定/半静的であってもよい、請求項24から26のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項28】
前記UEは、前記追加のページング機会をカバーするDRXサイクルで構成される、請求項24から27のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項29】
前記UEは、前記基地局からの前記メッセージを監視するために、隣接する既定のページング機会の間に、特定のDRXサイクルのような特定の監視持続時間を採用することになっており、前記特定の監視持続時間は、1つまたは複数の構成済み監視持続時間から選択され、
前記1つまたは複数のUL伝送において、前記UEは、前記基地局が前記1つまたは複数の追加のページング機会で前記メッセージを伝送することを可能にするように、前記基地局に前記特定の監視持続時間をシグナリングすることになっている、
請求項24から26のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項30】
前記UEが前記基地局に任意の特定の監視持続時間をシグナリングしない場合に、前記UEは、前記メッセージに対する前記既定のページング機会のみを監視することになっている、請求項29に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項31】
前記UEは、前記基地局によって、たとえばRRCメッセージにおいて半静的に、またはたとえばDCIにおいて動的に、前記メッセージについて監視されるべき前記追加のページング機会のサブセットで、たとえば前記追加のページング機会の間で前記UEによって使用されるべきものおよび前記UEによって使用されるべきでないものを示すビットマップを使用して構成される、請求項24から30のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項32】
前記UEは、前記UEが前記1つまたは複数のUL伝送に対する前記フィードバックを受信した後、前記追加のページング機会を監視することを停止し、前記既定のページング機会を監視することに戻ることになっている、請求項24から31のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項33】
ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
前記UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
前記UEは、RRC_CONNECTED状態に入ることなく前記基地局から1つまたは複数のダウンリンクDL伝送を受信することになっており、
前記UEは、前記基地局からメッセージに対する1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、前記メッセージは、
- 前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- リソースの構成済みまたは事前構成済みセットがさらなるメッセージについて監視されるべきであることを示すか、または前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むさらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、
ユーザデバイス(UE)。
【請求項34】
前記メッセージは、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記さらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て
のうちの1つまたは複数を示す、請求項33に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項35】
前記メッセージは、
ページングDCIであって、たとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、前記さらなるメッセージに対する前記ダウンリンクDL伝送またはリソースの前記セットを含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、前記さらなるメッセージに対する前記ダウンリンクDL伝送またはリソースの前記セットを含む、新規DCIである、請求項33または34に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項36】
前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、請求項35に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項37】
前記メッセージは、既定のページングメッセージに対するRNTIとは異なっている専用RNTIを使用してスクランブルされる、請求項1から36のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項38】
前記UEは、時間的に半静的に有効であるべきRRCメッセージで、および/またはDCIで、前記専用RNTIを受信することになっている、請求項37に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項39】
前記UEは、前記DRXサイクルに加えた場合のように、前記UL伝送の一部として使用したい前記RNTIをシグナリングすることになっている、請求項37に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項40】
前記UEは、
- 携帯端末、または
- 据置型端末、または
- セルラーIoT-UE、または
- 車両UE、または
- 車両グループリーダー(GL)UE、または
- IoTもしくは狭帯域IoT、NB-IoTデバイス、または
- 地上ベース車両、または
- 航空機、または
- ドローン、または
- 移動基地局、または
- 路側ユニット(RSU)、または
- 建物、または
- ネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、前記ネットワーク接続機能は前記アイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、または
- ネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、前記ネットワーク接続機能は前記アイテム/デバイスが前記ワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、または
- 任意のサイドリンク対応ネットワークエンティティ
のうちの1つまたは複数を備える、請求項1から39のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)。
【請求項41】
ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)であって、
前記BSは、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することになっており、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記BSは、前記UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会において前記UEにメッセージを伝送することになっており、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、
基地局(BS)。
【請求項42】
前記フィードバック情報は、関係する期間内の実際に実行されるUL伝送の数に関係なく単一のUL伝送に対するフィードバック、または複数のUL伝送に対するバンドルされたフィードバック、または多数のHARQプロセスに対するフィードバックを含む、請求項41に記載の基地局(BS)。
【請求項43】
前記BSは、前記ページング機会において無線アクセスネットワークからまたはコアネットワークから前記UEのページングがある場合に、または前記ページング機会においてデータ伝送または受信がある場合に、前記メッセージを伝送しないことになっている、請求項41または42に記載の基地局(BS)。
【請求項44】
前記メッセージは、前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す、請求項41から43のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項45】
前記メッセージは、ページングDCIであり、前記ページングDCIはたとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによる前記フィードバック情報を含む、請求項41から44のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項46】
前記メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、前記新規DCIは前記フィードバック情報を含み、
前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するために、前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、請求項41から45のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項47】
前記フィードバック情報は、複数のビットを含み、前記ビットのうちの1つは、前記1つもしくは複数のUL伝送の前記受信成功(ACK)、または前記1つもしくは複数のUL伝送の前記受信不成功(NACK)を示し、前記残りのビットは、前記フィードバックに関連付けられている、前記HARQプロセスのような、フィードバックプロセスを示してもよい、請求項41から46のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項48】
前記フィードバック情報は前記UL伝送の前記受信成功(ACK)、または複数のUL伝送の前記受信不成功(NACK)を示す1ビットであり、前記NACKは前記複数のUL伝送の1つもしくは複数またはすべてが不成功である場合に使用され、
前記NACKに応答して、前記UEは、前記複数のUL伝送について、たとえばCORESET#0のような事前定義された探索空間において異なるDCIフォーマットを探索することによって、詳細なフィードバックを含む事前定義されたメッセージを取得することになっている、
請求項41から46のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項49】
前記BSは、第1のタイプの前記メッセージを送信することによって前記基地局における前記1つまたは複数のUL伝送の受信成功(ACK)をシグナリングすることになっており、
前記BSは、第2のタイプの前記メッセージを送信することによって前記基地局における前記1つまたは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)をシグナリングすることになっている、
請求項41から43のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項50】
前記第1のタイプの前記メッセージは、任意のフィードバック関係情報を含まない既定のページングDCIであり、前記第2のタイプの前記メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、前記新規DCIは前記フィードバック情報を含み、
前記新規DCIと前記既定のページングDCIとを区別するために、前記新規DCIは、前記既定のページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、または前記既定のページングDCIと異なる長さを有する、請求項49に記載の基地局(BS)。
【請求項51】
前記メッセージは、フィードバックがDFIのようなさらなるメッセージに対するリソースの構成済みまたは事前構成済みセットにおける前記1つまたは複数のUL伝送に対して利用可能であることを示し、前記さらなるメッセージは前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示す、請求項41から43のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項52】
前記メッセージは、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示し、前記さらなるメッセージは前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または前記基地局における前記1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで再送のためのスケジューリング情報を示す、請求項41から43のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項53】
前記メッセージは、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記さらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て、
- 単一の、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素(IE)
のうちの1つまたは複数を示す、請求項52に記載の基地局(BS)。
【請求項54】
前記メッセージは、
ページングDCIであって、たとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、前記さらなるメッセージに対するリソースの前記セットを含むページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、前記新規DCIは前記さらなるメッセージに対するリソースの前記セットを含み、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するために、前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する新規DCIである、
請求項51または52に記載の基地局(BS)。
【請求項55】
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記BSは、1つまたは複数の追加のページング機会で前記メッセージを送信することになっている、請求項41から54のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項56】
ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)であって、
前記BSは、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することになっており、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記BSは、前記UEによって監視されている1つまたは複数の追加のページング機会において前記UEにメッセージを伝送することになっており、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、基地局(BS)。
【請求項57】
前記1つまたは複数の追加のページング機会は、隣接する既定のページング機会の間にある、請求項55または56に記載の基地局(BS)。
【請求項58】
前記BSは、たとえばRRCまたはダウンリンク制御情報DCIメッセージのような、制御メッセージを使用して、前記UEに前記1つまたは複数の追加のページング機会をシグナリングすることになっており、追加のページング機会の数は、時間的に動的/固定/半静的であってもよい、請求項55から57のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項59】
前記1つまたは複数のUL伝送において、前記BSは、前記基地局からの前記メッセージを監視するために、隣接する既定のページング機会の間に、特定のDRXサイクルのような、前記UEによって採用されている特定の監視持続時間を前記基地局にシグナリングすることになっており、前記特定の監視持続時間は1つまたは複数の構成済み監視持続時間から選択され、
前記BSは、隣接する既定のページング機会の間にある前記1つまたは複数の追加のページング機会で前記メッセージを伝送することになっている、
請求項55から57のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項60】
前記BSが任意の特定の監視持続時間のシグナリングを受信しない場合に、前記BSは、前記既定のページング機会において前記メッセージを伝送することになっている、請求項59に記載の基地局(BS)。
【請求項61】
前記BSは、前記UEを、たとえばRRCメッセージにおいて半静的に、またはたとえばDCIにおいて動的に、前記メッセージについて監視されるべき前記追加のページング機会のサブセットで、たとえば前記追加のページング機会の間で前記UEによって使用されるべきものおよび前記UEによって使用されるべきでないものを示すビットマップを使用して、構成する、請求項55から60のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項62】
ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)であって、
前記BSは、1つまたは複数のダウンリンクDL伝送をユーザデバイス(UE)に伝送することになっており、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
前記BSは、前記UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会で前記UEにメッセージを伝送することになっており、前記メッセージは
- 前記基地局ダウンリンクからの前記ダウンリンクDL伝送を含むか、または
- 前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含む、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、
基地局(BS)。
【請求項63】
前記メッセージは、
- 前記メッセージが受信された前記ページング機会に関して前記さらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 前記さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て
のうちの1つまたは複数を示す、請求項62に記載の基地局(BS)。
【請求項64】
前記メッセージは、
ページングDCIであって、たとえば前記ページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、前記さらなるメッセージに対する前記ダウンリンクDL伝送またはリソースの前記セットを含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、前記新規DCIは前記さらなるメッセージに対する前記ダウンリンクDL伝送またはリソースの前記セットを含み、前記新規DCIと前記ページングDCIとを区別するために、前記新規DCIは、前記ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、または前記ページングDCIと異なる長さを有する、新規DCIである、請求項62または63に記載の基地局(BS)。
【請求項65】
前記メッセージは、既定のページングメッセージに対するRNTIとは異なっている専用RNTIを使用してスクランブルされる、請求項41から64のいずれか一項に記載の基地局(BS)。
【請求項66】
前記基地局は、
- マクロセル基地局、または
- スモールセル基地局、または
- 基地局の中央ユニット、または
- 基地局の分散ユニット、または
- 路側ユニット(RSU)、または
- UE、または
- グループリーダー(GL)、または
- リレー、または
- リモート無線ヘッド、または
- AMF、または
- SMF、または
- コアネットワークエンティティ、または
- モバイルエッジコンピューティング(MEC)エンティティ、または
- NRもしくは5Gコアコンテキストにおけるようなネットワークスライス、または
- アイテムもしくはデバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の伝送/受信ポイント(TRP)であって、前記アイテムもしくはデバイスは前記ワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するネットワーク接続機能を備える、任意の伝送/受信ポイント(TRP)
のうちの1つまたは複数を含む、請求項65に記載の基地局(BS)。
【請求項67】
請求項1から40のいずれか一項に記載のユーザデバイス(UE)および/または請求項41から66のいずれか一項に記載の基地局(BS)を含む、ワイヤレス通信システム。
【請求項68】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を備え、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、
前記UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視するステップと、
前記UEによって、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、前記基地局への1つまたは複数のアップリンクUL伝送を実行するステップと、
前記UEによって、前記基地局からのメッセージに対する前記1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数のページング機会を監視するステップであって、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ステップと
を含む、方法。
【請求項69】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を備え、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、
前記UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視するステップと、
前記UEによって、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、前記基地局へのアップリンクUL伝送を実行するステップと、
前記UEによって、前記基地局からのメッセージに対する前記1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数の追加のページング機会を監視するステップであって、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ステップと
を含む、方法。
【請求項70】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を備え、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、
前記UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視するステップと、
前記UEによって、RRC_CONNECTED状態に入ることなく前記基地局から1つまたは複数のダウンリンクDL伝送を受信するステップと、
前記UEによって、前記基地局からメッセージに対する1つまたは複数のページング機会を監視するステップであって、前記メッセージは
- 前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- リソースの構成済みまたは事前構成済みセットがさらなるメッセージについて監視されるべきであることを示すか、または前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むさらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、ステップと
を含む、方法。
【請求項71】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局(BS)およびユーザデバイスを含み、
前記BSによって、前記ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信するステップであって、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、ステップと、
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記BSによって、前記UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会において前記UEにメッセージを伝送するステップであって、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ステップと
を含む、方法。
【請求項72】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局(BS)およびユーザデバイスを含み、
前記BSによって、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信するステップであって、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、ステップと、
前記1つまたは複数のUL伝送に続いて、前記BSによって、前記UEによって監視されている1つまたは複数の追加のページング機会において前記UEにメッセージを伝送するステップであって、前記メッセージは前記1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、ステップと
を含む、方法。
【請求項73】
ワイヤレス通信システムのための方法であって、前記ワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局(BS)およびユーザデバイスを含み、
前記BSによって、1つまたは複数のダウンリンクDL伝送を前記ユーザデバイス(UE)に伝送するステップであって、前記UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、前記伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、ステップと、
前記BSによって、前記UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会で前記UEにメッセージを伝送するステップであって、前記メッセージは
- 前記基地局ダウンリンクからの前記ダウンリンクDL伝送を含むか、または
- 前記基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含む、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、ステップと
を含む、方法。
【請求項74】
コンピュータ上で実行されたときに、請求項68から73のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を記憶するコンピュータ可読記録媒体を含む、非一時的コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信システムまたはネットワークの分野に関し、より詳細には、ユーザデバイス(UE)と基地局との間の、UEがRRC_CONNECTED状態に遷移することを必要としない、データの伝送に関する強化または改善に関する。本発明の実施形態は、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックのような、そのような伝送に対するフィードバックを提供するための異なるアプローチに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、
図1(a)に示されるように、コアネットワーク102および1つまたは複数の無線アクセスネットワークRAN
1、RAN
2、...RAN
nを含む地上系ワイヤレスネットワーク(terrestrial wireless network)100の一例を示す概略図である。
図1(b)は、1つまたは複数の基地局gNB
1からgNB
5を含んでいてもよい無線アクセスネットワークRAN
nの一例の概略図であり、各々が、それぞれのセル106
1から106
5によって概略表現で示される基地局の周囲の特定の領域にサービスを提供する。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するため設けられる。1つまたは複数の基地局は、ライセンスバンドおよび/またはアンライセンスバンドでユーザにサービスを提供してもよい。基地局(BS)という用語は、5GネットワークにおけるgNB、UMTS/LTE/LTE-A/LTE-A ProにおけるeNB、または他の移動体通信規格における単なるBSを指す。ユーザは、据置型デバイスまたはモバイルデバイスであってもよい。また、ワイヤレス通信システムは、基地局またはユーザに接続するモバイルデバイスまたは据置型IoTデバイスによってもアクセスされてもよい。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、物理デバイス、ロボットまたは自動車などの地上車両、有人航空機またはドローンとも称される無人航空機(UAV)などの航空機、建物、および中に電子機器、ソフトウェア、センサー、アクチュエータ、または同様のもの、さらにはこれらのデバイスが既存のネットワークインフラ間でデータを収集し交換することを可能にするネットワーク接続性を組み込んだ他のアイテムもしくはデバイスを含んでもよい。
図1(b)は、5つのセルの例示的な図を示しているが、RAN
nは、より多い、またはより少ない、そのようなセルを含んでもよく、また、RAN
nは、1つの基地局のみを含んでいてもよい。
図1(b)は、セル106
2内にあり、基地局gNB
2によってサービスされる、ユーザ機器(UE)とも称される、2つのユーザUE
1およびUE
2を示している。別のユーザUE
3は、基地局gNB
4によってサービスされるセル106
4内に示される。矢印108
1、108
2、および108
3は、ユーザUE
1、UE
2、UE
3から基地局gNB
2、gNB
4へデータを伝送するための、または基地局gNB
2、gNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3へデータを伝送するための、アップリンク/ダウンリンク接続を概略表現として示している。これは、ライセンスバンドで実現されるか、またはアンライセンスバンドで実現されてもよい。さらに、
図1(b)は、セル106
4内の2つのIoTデバイス110
1および110
2を示しており、これらは、据置型デバイスまたはモバイルデバイスであってもよい。IoTデバイス110
1は、矢印112
1によって概略表現で示されるように、基地局gNB
4を介してワイヤレス通信システムにアクセスしてデータの受信および伝送を行う。IoTデバイス110
2は、矢印112
2によって概略表現で示されるように、ユーザUE
3を介してワイヤレス通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1からgNB
5は、たとえばS1インターフェースを介して、それぞれのバックホールリンク114
1から114
5を介して、コアネットワーク102に接続されてもよく、これらは
図1(b)において「コア」を指す矢印によって概略表現として示される。コアネットワーク102は、1つまたは複数の外部ネットワークに接続されてもよい。さらに、それぞれの基地局gNB
1からgNB
5のうちのいくつかまたはすべては、たとえばS1もしくはX2インターフェースまたはNRにおけるXNインターフェースを介して、互いに、それぞれのバックホールリンク116
1から116
5を介して、接続されてもよく、これらは
図1(b)において「gNB」を指す矢印によって概略表現として示される。サイドリンクチャネルは、デバイス間(D2D)通信とも称される、UE間の直接通信を可能にする。3GPP(登録商標)におけるサイドリンクインターフェースは、PC5と言う名前を付けられている。
【0003】
データ伝送には、物理リソースグリッドが使用される場合がある。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素のセットを備えてもよい。たとえば、物理チャネルは、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクペイロードデータとも称される、ユーザ特有のデータを搬送する物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH、PSSCH)、たとえばマスター情報ブロック(MIB)とシステム情報ブロック(SIB)のうちの1つまたは複数とを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、たとえばダウンリンク制御情報(DCI)、アップリンク制御情報(UCI)、およびサイドリンク制御情報(SCI)を搬送する物理ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH、PSSCH)を含んでもよい。サイドリンクインターフェースは、2ステージSCIをサポートする場合のあることに留意されたい。これは、SCIのいくつかの部分を含む第1の制御領域と、オプションで、制御情報の第2の部分を含む第2の制御領域とを指す。
【0004】
アップリンクについては、物理チャネルは、UEが同期してMIBおよびSIBを取得した後、ネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含んでもよい。物理信号は、参照信号またはシンボル(RS)、同期信号、および同様のものを含む場合がある。リソースグリッドは、時間領域において特定の持続時間を有し、周波数領域において所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレーム含んでもよい。フレームは、事前定義されている長さ、たとえば1msの特定の数のサブフレームを有する場合がある。各サブフレームは、サイクリックプレフィックス(CP)長に応じて、12または14個のOFDMシンボルの1つまたは複数のスロットを含んでもよい。フレームはまた、たとえば短縮された伝送時間間隔(sTTI)を利用するとき、またはほんの数個のOFDMシンボルを含むミニスロット/非スロットベースのフレーム構造であるときに、より少ない数のOFDMシンボルからなってもよい。
【0005】
ワイヤレス通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、またはCPを伴うもしくは伴わない任意の他のIFFTベースの信号、たとえばDFT-s-OFDMのような、周波数分割多重を使用する任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであってもよい。多元接続のための非直交波形、たとえばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(GFDM)またはユニバーサルフィルタリングマルチキャリア(UFMC)のような他の波形が使用されてもよい。ワイヤレス通信システムは、たとえばLTE-Advanced Pro規格、または5GもしくはNR、New Radio規格、またはNR-U、New Radio Unlicensed規格に従って動作してもよい。
【0006】
図1に描かれているワイヤレスネットワークまたは通信システムは、異なるオーバーレイネットワークを有する異種ネットワーク、たとえば各マクロセルが基地局gNB
1からgNB
5のような、マクロ基地局を含むマクロセルのネットワーク、およびフェムトもしくはピコ基地局のような、スモールセル基地局のネットワーク(
図1には示されていない)であってもよい。
【0007】
上で説明されている地上系ワイヤレスネットワークに加えて、衛星のようなスペースボーントランシーバ(spaceborne transceiver)、および/または無人航空機システムのようなエアボーントランシーバ(airborne transceiver)を含む非地上系ワイヤレス通信ネットワーク(NTN)が存在する。非地上系ワイヤレス通信ネットワークまたはシステムは、たとえばLTE-Advanced Pro規格または5GもしくはNR、New Radio規格に従って、
図1を参照しつつ上で説明されている地上系システムと類似の方式で動作してもよい。
【0008】
上記のセクション内の情報は、本発明の背景の理解を高めることのみを目的としており、したがって当業者に既に知られている従来技術ではない情報を含んでいる場合があることに留意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上で説明されているような従来技術から出発して、UEがRRC_CONNECTED状態に遷移しない、いわゆるスモールデータの伝送のような、データの伝送における強化または改善が必要とされる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
次に本発明の実施形態は添付図面を参照しつつさらに詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1(a)】ワイヤレス通信システムの一例の概略図である。
【
図1(b)】ワイヤレス通信システムの一例の概略図である。
【
図2】UEのRRC状態の変化を要求するデータに対する従来またはレガシーダウンリンク伝送を例示する図である。
【
図3】UEがRRC状態を変化させることのないスモールデータに対するDL伝送の一例を例示する図である。
【
図4】UEがRRC状態を変化させることなくUEからgNBへのアップリンク伝送を示す概略図である。
【
図5】基地局のようなトランスミッタと、ユーザデバイス(UE)のような1つまたは複数のレシーバとを含むワイヤレス通信システムの概略図である。
【
図6】UEページング機会、POにおいてページングDCIに含まれるHARQフィードバックに対する一実施形態を例示する図である。
【
図7(a)】UEからgNBへの複数のアップリンク伝送の各々に対するUE POにおけるページングDCIに含まれるフィードバックに対する他の実施形態を例示する図である。
【
図7(b)】UEからgNBへの複数のアップリンク伝送の各々に対するUE POにおけるページングDCIに含まれるフィードバックに対する他の実施形態を例示する図である。
【
図8(a)】複数のアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックを採用する実施形態を例示する図である。
【
図8(b)】複数のアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックを採用する実施形態を例示する図である。
【
図9】伝送に対するNACK/ACKをシグナリングするために、新規DCIおよび既存のページングDCIを採用する一実施形態を例示する図である。
【
図10】UE POにおいて新規DCIフォーマットを使用するHARQフィードバックに対する一実施形態を例示する図である。
【
図11】NACKの場合に、gNBで正常に受信されなかったアップリンク伝送の再送のためのスケジューリング情報も含む、新規DCIの一実施形態を例示する図である。
【
図12(a)】ページングDCIまたはページング機会における新規DCIに含まれる単一のアップリンク伝送に対する明示的なHARQフィードバックを含む、DFIのようなメッセージを示す実施形態を例示する図である。
【
図12(b)】ページングDCIまたはページング機会における新規DCIに含まれる単一のアップリンク伝送に対する明示的なHARQフィードバックを含む、DFIのようなメッセージを示す実施形態を例示する図である。
【
図12(c)】ページングDCIまたはページング機会における新規DCIに含まれる単一のアップリンク伝送に対する明示的なHARQフィードバックを含む、DFIのようなメッセージを示す実施形態を例示する図である。
【
図13(a)】バンドルされたフィードバックに対する、DFI指示のような、フィードバックを搬送するメッセージの指示に対する実施形態を例示する図である。
【
図13(b)】バンドルされたフィードバックに対する、DFI指示のような、フィードバックを搬送するメッセージの指示に対する実施形態を例示する図である。
【
図14(a)】ページングDCIまたは新規DCIを使用してページング機会に示されるDFIおよびスケジューリング情報を含むHARQフィードバックDCIを使用する実施形態を例示する図である。
【
図14(b)】ページングDCIまたは新規DCIを使用してページング機会に示されるDFIおよびスケジューリング情報を含むHARQフィードバックDCIを使用する実施形態を例示する図である。
【
図14(c)】ページングDCIまたは新規DCIを使用してページング機会に示されるDFIおよびスケジューリング情報を含むHARQフィードバックDCIを使用する実施形態を例示する図である。
【
図15】UEが伝送に使用されるCGインデックスに関連するHARQプロセスIDを使用する際に従う、HARQプロセスIDのCGインデックスベースの導出の実施形態を例示する図である。
【
図16(a)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(b)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(c)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(d)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(e)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(f)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(g)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(h)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(i)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(j)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図16(k)】UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図17(a)】UEによるアップリンク伝送とともにDRXタイプの指示に応答する追加のページング機会の暗黙の構成に対する実施形態を例示する図である。
【
図17(b)】UEによるアップリンク伝送とともにDRXタイプの指示に応答する追加のページング機会の暗黙の構成に対する実施形態を例示する図である。
【
図17(c)】UEによるアップリンク伝送とともにDRXタイプの指示に応答する追加のページング機会の暗黙の構成に対する実施形態を例示する図である。
【
図17(d)】UEによるアップリンク伝送とともにDRXタイプの指示に応答する追加のページング機会の暗黙の構成に対する実施形態を例示する図である。
【
図18(a)】異なるビットマップ構成によるAPO_N=2とするネットワーク構成済み追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図18(b)】異なるビットマップ構成によるAPO_N=2とするネットワーク構成済み追加のページング機会の実施形態を例示する図である。
【
図19(a)】APO_N=3とするネットワーク構成済みの数の追加のページング機会に対して異なるビットマップ構成を採用する他の実施形態を例示する図である。
【
図19(b)】APO_N=3とするネットワーク構成済みの数の追加のページング機会に対して異なるビットマップ構成を採用する他の実施形態を例示する図である。
【
図20(a)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図20(b)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図20(c)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図20(d)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図20(e)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図20(f)】アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示する図である。
【
図21】ページングDCIに含まれる、スモールデータのようなデータの伝送を示す一実施形態を例示する図である。
【
図22】ユニットまたはモジュールさらには本発明のアプローチに従って説明されている方法のステップが実行されてもよいコンピュータシステムの一例を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の実施形態は、同じまたは類似の要素に同じ参照記号が割り当てられている添付図面を参照しつつより詳細に説明される。
【0013】
従来、基地局またはgNBへのデータ伝送のために、非アクティブ状態にあるUEは、伝送に先立って、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態のような、非アクティブ状態からRRC_CONNECTED状態へ遷移する。
図2は、UEのRRC状態の変化を要求するデータに対する従来またはレガシーダウンリンク伝送を例示している。
図2において、(1)で例示されるように、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態のような、非アクティブ状態にあることが想定されている。規則正しい間隔で、UEは、UEに関連付けられているページングメッセージに対するページング機会を監視する。そのようなページングメッセージは、gNBを介してネットワークによって提供されるか、または伝送され、ページングメッセージは、接続モードになっていないUEを目覚めさせるために使用される。
図2において、gNBは、(2)有効なページングメッセージと称される、UEに対するページングメッセージを伝送する。UEは、(3)RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態(4)へ遷移するための手順を開始する。たとえば、2ステップまたは4ステップRACH手順は、RRC_requestまたはRRC_resumeと一緒に採用されてもよい。UEがRRC_CONNECTED状態に入った後、データに対する、DCIのよう制御情報(5)は、gNBからUEへのデータの伝送の詳細に関してUEに知らせるためにgNBによって伝送される場合がある。
図2から分かるように、UEは非アクティブ状態からRRC_CONNECTED状態へ遷移する必要があるので、UEにおいて実質的なアクティビティを必要とし、それによって電力効率の面でコストが増大する。また、追加のメッセージが伝送される必要があり、したがって上記のシグナリングオーバーヘッドが生じる。
【0014】
図1を参照しつつ上で説明されているようなワイヤレス通信システムまたはネットワークでは、スモールデータ伝送と称される伝送が実行される場合がある、すなわち伝送されるべきデータの量が特定の閾値より少ない伝送である。現在、スモールデータサイズの定義はない。たとえば、状態変化を伴わない伝送はスモールデータ伝送を含むか、またはスモールデータ伝送と称され、UEが接続状態に遷移する伝送はいっさいスモールデータ伝送とはならない。そのようなスモールデータ伝送については、UEがアクティブ状態からRRC_CONNECTED状態に遷移することは、電力効率とシグナリングの両方に関してコストを増大させる場合がある。したがって、UEがRRC_CONNECTED状態に遷移せずに、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態のような非アクティブ状態のままである間に、スモールデータに対する伝送をアップリンク、UL方向およびダウンリンク、DL方向の両方で実行することが提案される。たとえば、2ステップランダムアクセスプリアンブル、RACH手順のMAG-Aは、UL伝送に採用されてもよく、2ステップRACH手順の対応するMSG-Bは、DL伝送に採用されてもよい。
【0015】
図3は、UEがRRC状態を変化させることのないスモールデータに対するDL伝送の一例を例示している。
図2と同様に、
図3でも、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態(1)にあることが仮定されている。RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移するのではなく、むしろ、有効なページングメッセージ(2)に応答して、UEは、有効なページングメッセージ(2)に応答して、gNBからUEに伝送されるべきデータに関連付けられている、DCIのような、制御メッセージ(3)をgNBから受信すると予想する。UEは、gNBからUEへのダウンリンク伝送に関する情報に基づき、データの実際のダウンリンク伝送のための各リソースを監視することができる。
【0016】
スモールデータのアップリンク伝送、すなわちUEがRRC_CONNECTEDステージに遷移しないデータのアップリンク伝送の場合、UEは、伝送されるべきデータがあるときにはいつでもUEによってランダムに利用されてもよいリソースを提供するために、状態遷移なしで伝送を実行するための別のオプションであってもよい構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを採用してもよい。CGは、スケジューリング要求手順に対するパッケージ伝送遅延を回避し、割り当てられた周期的な無線リソースの利用率を高めてもよい。NRには、タイプ1 CGおよびタイプ2 CGと称される、異なる構成済みグラント時間領域リソース割り当てメカニズムが存在する。UEは、ある時点でRRCシグナリングによってCGで設定され、CGは、UEによって周期的に使用される場合がある。そのようなCGで構成されているUEは、アップリンクにおいてgNBにスモールデータが伝送されるべきである場合に、そのような構成済みグラントを採用してもよい。
図4は、UEがRRC状態を変化させることなくUEからgNBへのアップリンク伝送を示す概略図である。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態(1)にあると仮定され、さらに、UEはgNBへのアップリンクで伝送されるべきデータを有すると仮定される。UEは、CGで構成される。CG(2)では、アップリンクデータが利用可能であり、UEは、RRC_CONNECTED状態に遷移することなく、このデータのgNBへのUL伝送(3)を実行する。前述したように、事前構成済みリソースも、伝送に使用される場合がある。
【0017】
しかしながら、UEがそのRRC状態を変化させない、いわゆるスモールデータの、アップリンクまたはダウンリンクのいずれかの、上で説明されている伝送について、ハイブリッド自動再送要求、ハイブリッドARQ、またはHARQフィードバックのような、そのような伝送に対するフィードバックを提供するアプローチまたはメカニズムが欠落している。
【0018】
本発明は、上で説明されている問題に対処するワイヤレス通信システムまたはネットワークにおける改善および強化、すなわちスモールデータ伝送、たとえばUEがRRC_CONNECTED状態に変化しない伝送に対するフィードバックを提供するためのアプローチを提供するものである。本発明の実施形態は、基地局および携帯端末またはIoTデバイスのようなユーザを含む
図1に描かれているようなワイヤレス通信システムにおいて実施されてもよい。
図5は、基地局のようなトランスミッタ300と、ユーザデバイス(UE)のような1つまたは複数のレシーバ302、304とを含むワイヤレス通信システムの概略図である。トランスミッタ300およびレシーバ302、304は、無線リンクのような1つまたは複数のワイヤレス通信リンクまたはチャネル306a、306b、308を介して通信してもよい。トランスミッタ300は、互いに結合された、1つまたは複数のアンテナANT
Tまたは複数のアンテナ素子を有するアンテナアレイ、シグナルプロセッサ300aおよびトランシーバ300bを含んでもよい。レシーバ302、304は、互いに結合された、1つまたは複数のアンテナANT
UEまたは複数のアンテナを有するアンテナアレイ、シグナルプロセッサ302a、304aおよびトランシーバ302b、304bを含んでもよい。基地局300およびUE302、304は、Uuインターフェースを使用する無線リンクのような、それぞれの第1のワイヤレス通信リンク306a、306bを介して通信してもよく、UE302、304は、PC5/サイドリンク(SL)インターフェースを使用する無線リンクのような、第2のワイヤレス通信リンク308を介して互いに通信してもよい。UEが基地局によってサービスされていない、基地局に接続されていない、たとえばこれらがRRC接続状態にない、またはより一般的には、基地局によって提供されるSLリソース割り当て構成または補助がないときに、UEは、サイドリンク(SL)上で互いに通信してもよい。
図5のシステムまたはネットワーク、
図5の1つまたは複数のUE302、304、および
図5の基地局300は、本明細書において説明されている本発明の教示に従って動作してもよい。
【0019】
ユーザデバイス
本発明は、(たとえば、請求項1参照)ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
UEは、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、基地局への1つまたは複数のアップリンクUL伝送を実行することになっており、
UEは、基地局からのメッセージに対する1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている。
【0020】
実施形態(たとえば、請求項2参照)によれば、フィードバック情報は、単一のUL伝送に対するフィードバック、または複数のUL伝送に対するバンドルされたフィードバック、または多数のHARQプロセスに対するフィードバックを含む。
【0021】
実施形態(たとえば、請求項3参照)によれば、UEは、ページング関係メッセージだけでなく、フィードバック関係についてもページング機会を監視することになっている。
【0022】
実施形態(たとえば、請求項4を参照)によれば、このメッセージは、基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す。
【0023】
実施形態(たとえば、請求項5参照)によれば、このメッセージは、ページングDCIであり、ページングDCIはたとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによるフィードバック情報を含む。
【0024】
実施形態(たとえば、請求項6参照)によれば、このメッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、新規DCIはフィードバック情報、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を含む。
【0025】
実施形態(たとえば、請求項7参照)によれば、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、新規DCIとページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、またはページングDCIと異なる長さを有する。
【0026】
実施形態(たとえば、請求項8参照)によれば、フィードバック情報は、複数のビットを含み、これらのビットのうちの1つは、1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、または1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す。
【0027】
実施形態(たとえば、請求項9参照)によれば、残りのビットは、フィードバックに関連付けられている、HARQプロセスのようなフィードバックプロセス、および/または新規データインジケータ(NDI)、およびオプションで、NACKの場合に、再送のためのスケジューリング情報を示してもよい。
【0028】
実施形態(たとえば、請求項10参照)によれば、
フィードバック情報はUL伝送の受信成功(ACK)、または複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す1ビットであり、NACKは複数のUL伝送の1つもしくは複数またはすべてが不成功である場合に使用され、
NACKに応答して、UEは、複数のUL伝送について、たとえばCORESET#0のような事前定義された探索空間において異なるDCIフォーマットを探索することによって、詳細なフィードバックを含む事前定義されたメッセージを取得することになっている。
【0029】
実施形態(たとえば、請求項11参照)によれば、フィードバック情報が再送のためのスケジューリング情報を含む場合、次のうちの1つまたは複数が示される。
- メッセージが受信されたページング機会に関して再送をいつ実行すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 再送の正確な時間/周波数割り当て。
【0030】
実施形態(たとえば、請求項12参照)によれば、
UEは、メッセージが第1のタイプであるときに基地局における1つまたは複数のUL伝送の受信成功(ACK)を決定することになっており、
UEは、メッセージが第2のタイプであるときに、基地局における1つまたは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を決定することになっている。
【0031】
実施形態(たとえば、請求項13参照)によれば、第1のタイプのメッセージは、受信成功(ACK)を示すフィードバックを含む既定のページングDCIであり、第2のタイプのメッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、新規DCIは受信不成功(NACK)を示すフィードバック、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を含む。
【0032】
実施形態(たとえば、請求項14参照)によれば、第1のタイプのメッセージは、フィードバックを含まない既定のページングDCIであり、第2のタイプのメッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、新規DCIはフィードバックを含まないが、オプションで、再送のためのスケジューリング情報を含み、ページングDCIおよび新規DCIは両方とも、UL伝送を単一のおよび/またはバンドルされたフィードバックに関連付ける識別情報を含む。
【0033】
実施形態(たとえば、請求項15参照)によれば、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、新規DCIとページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、またはページングDCIと異なる長さを有する。
【0034】
実施形態(たとえば、請求項16参照)によれば、フィードバック情報が再送のためのスケジューリング情報を含む場合、次のうちの1つまたは複数が示される。
- メッセージが受信されたページング機会に関して再送をいつ実行すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 再送の正確な時間/周波数割り当て。
【0035】
実施形態(たとえば、請求項17参照)によれば、
メッセージは、フィードバックが1つまたは複数のUL伝送に利用可能であることを示し、
UEは、メッセージに応答して、DFIのようなさらなるメッセージに対するリソースの構成済みまたは事前構成済みセットを監視し、さらなるメッセージは基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示す。
【0036】
実施形態(たとえば、請求項18参照)によれば、
メッセージは、DFIのようなさらなるメッセージに対するリソースのセットを示し、さらなるメッセージは基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示し、
UEは、そのメッセージに応答して、さらなるメッセージに対するリソースの示されたセットを監視する。
【0037】
実施形態(たとえば、請求項19参照)によれば、このメッセージは、次のうちの1つまたは複数を示す。
- メッセージが受信されたページング機会に関してさらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て、
- 単一の、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素(IE)。
【0038】
実施形態(たとえば、請求項20参照)によれば、このメッセージは、
ページングDCIであって、リソースの構成済みもしくは事前構成済みセットが、さらなるメッセージについて監視されるべきであるか、もしくはリソースのセットが、たとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/もしくは予約ビットを再利用することによって、さらなるメッセージについて監視されるべきであるという指示を含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、さらなるメッセージに対するリソースのセットを含む、新規DCIである。
【0039】
実施形態(たとえば、請求項21参照)によれば、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、新規DCIとページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、またはページングDCIと異なる長さを有する。
【0040】
実施形態(たとえば、請求項22参照)によれば、UEは、UEがページング機会より前の期間において伝送を実行する場合にのみメッセージを監視することになっている。
【0041】
実施形態(たとえば、請求項23参照)によれば、
UEは、構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して基地局へのアップリンクUL伝送を実行することになっており、
ページング機会周期においてUL伝送に対するフィードバックに関連付けられている、HARQプロセスのような、それぞれのフィードバックプロセスは、構成済みグラントのスロット番号、フレーム番号、もしくはインデックス、または事前構成済みリソースなど、ページング機会周期においてUL伝送に使用される構成済みグラントまたは事前構成済みリソースに対するタイミング情報に基づき決定される。
【0042】
実施形態(たとえば、請求項24参照)によれば、1つまたは複数のUL伝送に続いて、UEは、基地局からのメッセージに対して1つまたは複数の追加のページング機会を監視することになっている。
【0043】
本発明は、(たとえば、請求項25参照)ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
UEは、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、基地局へのアップリンクUL伝送を実行することになっており、
UEは、基地局からのメッセージに対する1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数の追加のページング機会を監視することになっており、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている。
【0044】
実施形態(たとえば、請求項26を参照)によれば、1つまたは複数の追加のページング機会は、隣接する既定のページング機会の間にある。
【0045】
実施形態(たとえば、請求項27参照)によれば、UEは、たとえばRRCまたはダウンリンク制御情報DCIメッセージのような、制御メッセージを使用して、基地局から1つまたは複数の追加のページング機会を受信することになっており、追加のページング機会の数は、時間的に動的/固定/半静的であってもよい。
【0046】
実施形態(たとえば、請求項28を参照)によれば、UEは、追加のページング機会をカバーするDRXサイクルで構成される。
【0047】
実施形態(たとえば、請求項29参照)によれば、
UEは、基地局からのメッセージを監視するために、隣接する既定のページング機会の間に、特定のDRXサイクルのような特定の監視持続時間を採用することになっており、この特定の監視持続時間は、1つまたは複数の構成済み監視持続時間から選択され、
1つまたは複数のUL伝送において、UEは、基地局が1つまたは複数の追加のページング機会でメッセージを伝送することを可能にするように、基地局に特定の監視持続時間をシグナリングすることになっている。
【0048】
実施形態(たとえば、請求項30を参照)によれば、UEが基地局に任意の特定の監視持続時間をシグナリングしない場合に、UEは、メッセージに対する既定のページング機会のみを監視することになっている。
【0049】
実施形態(たとえば、請求項31参照)によれば、UEは、基地局によって、たとえばRRCメッセージにおいて半静的に、またはたとえばDCIにおいて動的に、メッセージについて監視されるべき追加のページング機会のサブセットで、たとえば追加のページング機会の間でUEによって使用されるべきものおよびUEによって使用されるべきでないものを示すビットマップを使用して、構成される。
【0050】
実施形態(たとえば、請求項32参照)によれば、UEは、UEが1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバックを受信した後、追加のページング機会を監視することを停止し、既定のページング機会を監視することに戻ることになっている。
【0051】
本発明は、(たとえば、請求項33参照)ワイヤレス通信システムのためのユーザデバイス(UE)を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局を含み、
UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、
UEは、RRC_CONNECTED状態に入ることなく基地局から1つまたは複数のダウンリンクDL伝送を受信することになっており、
UEは、基地局からメッセージに対する1つまたは複数のページング機会を監視することになっており、このメッセージは
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- リソースの構成済みまたは事前構成済みセットがさらなるメッセージについて監視されるべきであることを示すか、または基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むさらなるメッセージに対するリソースのセットを示す。
【0052】
実施形態(たとえば、請求項34参照)によれば、このメッセージは、次のうちの1つまたは複数を示す。
- メッセージが受信されたページング機会に関してさらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て。
【0053】
実施形態(たとえば、請求項35参照)によれば、このメッセージは、
ページングDCIであって、たとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、さらなるメッセージに対するダウンリンクDL伝送またはリソースのセットを含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、さらなるメッセージに対するダウンリンクDL伝送またはリソースのセットを含む、新規DCIである。
【0054】
実施形態(たとえば、請求項36参照)によれば、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、新規DCIとページングDCIとを区別するための1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、または含まれているCRCがP-RNTIとは別のRNTIでスクランブルされているか、またはページングDCIと異なる長さを有する。
【0055】
実施形態(たとえば、請求項37参照)によれば、このメッセージは、既定のページングメッセージに対するRNTIとは異なっている専用RNTIを使用してスクランブルされる。
【0056】
実施形態(たとえば、請求項38参照)によれば、UEは、時間的に半静的に有効であるべきRRCメッセージで、および/またはDCIで、専用RNTIを受信することになっている。
【0057】
実施形態(たとえば、請求項39参照)によれば、UEは、DRXサイクルに加えた場合のように、UL伝送の一部として使用したいRNTIをシグナリングすることになっている。
【0058】
実施形態(たとえば、請求項40参照)によれば、UEは、携帯端末、または据置型端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダー(GL)UE、またはIoTもしくは狭帯域IoT、NB-IoTデバイス、または地上ベース車両、または航空機、またはドローン、または移動基地局、または路側ユニット(RSU)、または建物、またはネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、このネットワーク接続機能はアイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、またはネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、このネットワーク接続機能はアイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、または任意のサイドリンク対応ネットワークエンティティのうちの1つまたは複数を含む。
【0059】
基地局
本発明は、ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)を提供し(たとえば、請求項41参照)、
BSは、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することになっており、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
1つまたは複数のUL伝送に続いて、BSは、UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会においてUEにメッセージを伝送することになっており、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている。
【0060】
実施形態(たとえば、請求項42参照)によれば、フィードバック情報は、関係する期間内の実際に実行されるUL伝送の数に関係なく単一のUL伝送に対するフィードバック、または複数のUL伝送に対するバンドルされたフィードバック、または多数のHARQプロセスに対するフィードバックを含む。
【0061】
実施形態(たとえば、請求項43参照)によれば、BSは、ページング機会において無線アクセスネットワークからまたはコアネットワークからUEのページングがある場合に、またはページング機会においてデータ伝送または受信がある場合に、メッセージを伝送しないことになっている。
【0062】
実施形態(たとえば、請求項44を参照)によれば、このメッセージは、基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す。
【0063】
実施形態(たとえば、請求項45参照)によれば、このメッセージは、ページングDCIであり、ページングDCIはたとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによるフィードバック情報を含む。
【0064】
実施形態(たとえば、請求項46参照)によれば、
メッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、新規DCIはフィードバック情報を含み、
新規DCIとページングDCIとを区別するために、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、またはページングDCIと異なる長さを有する。
【0065】
実施形態(たとえば、請求項47参照)によれば、フィードバック情報は、複数のビットを含み、これらのビットのうちの1つは、1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、または1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示し、残りのビットは、フィードバックに関連付けられているHARQプロセスのようなフィードバックプロセスを示してもよい。
【0066】
実施形態(たとえば、請求項48参照)によれば、
フィードバック情報はUL伝送の受信成功(ACK)、または複数のUL伝送の受信不成功(NACK)を示す1ビットであり、NACKは複数のUL伝送の1つもしくは複数またはすべてが不成功である場合に使用され、
NACKに応答して、UEは、複数のUL伝送について、たとえばCORESET#0のような事前定義された探索空間において異なるDCIフォーマットを探索することによって、詳細なフィードバックを含む事前定義されたメッセージを取得することになっている。
【0067】
実施形態(たとえば、請求項49参照)によれば、
BSは、第1のタイプのメッセージを送信することによって基地局における1つまたは複数のUL伝送の受信成功(ACK)をシグナリングすることになっており、
BSは、第2のタイプのメッセージを送信することによって基地局における1つまたは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)をシグナリングすることになっている。
【0068】
実施形態(たとえば、請求項50参照)によれば、第1のタイプのメッセージは、任意のフィードバック関係情報を含まない既定のページングDCIであり、第2のタイプのメッセージは、ページングDCIとは異なる新規DCIであり、新規DCIはフィードバック情報を含む。
【0069】
実施形態によれば、新規DCIと既定のページングDCIとを区別するために、新規DCIは、既定のページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、または既定のページングDCIと異なる長さを有する。
【0070】
実施形態(たとえば、請求項51参照)によれば、このメッセージは、フィードバックがDFIのようなさらなるメッセージに対するリソースの構成済みまたは事前構成済みセットにおける1つまたは複数のUL伝送に対して利用可能であることを示し、さらなるメッセージは基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示す。
【0071】
実施形態(たとえば、請求項52参照)によれば、このメッセージは、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示し、さらなるメッセージは基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信成功(ACK)、および/または基地局における1つもしくは複数のUL伝送の受信不成功(NACK)、およびオプションで、再送のためのスケジューリング情報を示す。
【0072】
実施形態(たとえば、請求項53参照)によれば、このメッセージは、次のうちの1つまたは複数を示す。
- メッセージが受信されたページング機会に関してさらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て、
- 単一の、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素(IE)。
【0073】
実施形態(たとえば、請求項54参照)によれば、このメッセージは、
ページングDCIであって、たとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、さらなるメッセージに対するリソースのセットを含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、新規DCIはさらなるメッセージに対するリソースのセットを含み、新規DCIとページングDCIとを区別するために、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような、追加の情報を含むか、またはページングDCIと異なる長さを有する、新規DCIである。
【0074】
実施形態(たとえば、請求項55参照)によれば、1つまたは複数のUL伝送に続いて、BSは、1つまたは複数の追加のページング機会でメッセージを送信することになっている。
【0075】
本発明は、ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)を提供し(たとえば、請求項56参照)、
BSは、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することになっており、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
1つまたは複数のUL伝送に続いて、BSは、UEによって監視されている1つまたは複数の追加のページング機会においてUEにメッセージを伝送することになっており、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている。
【0076】
実施形態(たとえば、請求項57を参照)によれば、1つまたは複数の追加のページング機会は、隣接する既定のページング機会の間にある。
【0077】
実施形態(たとえば、請求項58参照)によれば、BSは、たとえばRRCまたはダウンリンク制御情報DCIメッセージのような、制御メッセージを使用して、UEに1つまたは複数の追加のページング機会をシグナリングすることになっており、追加のページング機会の数は、時間的に動的/固定/半静的であってもよい。
【0078】
実施形態(たとえば、請求項59参照)によれば、
1つまたは複数のUL伝送において、BSは、基地局からのメッセージを監視するために、隣接する既定のページング機会の間に、特定のDRXサイクルのような、UEによって採用されている特定の監視持続時間を基地局にシグナリングすることになっており、この特定の監視持続時間は1つまたは複数の構成済み監視持続時間から選択され、
BSは、隣接する既定のページング機会の間にある1つまたは複数の追加のページング機会でメッセージを伝送することになっている。
【0079】
実施形態(たとえば、請求項60を参照)によれば、BSが任意の特定の監視持続時間のシグナリングを受信しない場合に、BSは、既定のページング機会においてメッセージを伝送することになっている。
【0080】
実施形態(たとえば、請求項61参照)によれば、BSは、UEを、たとえばRRCメッセージにおいて半静的に、またはたとえばDCIにおいて動的に、メッセージについて監視されるべき追加のページング機会のサブセットで、たとえば追加のページング機会の間でUEによって使用されるべきものおよびUEによって使用されるべきでないものを示すビットマップを使用して、構成する。
【0081】
本発明は、ワイヤレス通信システムのための基地局(BS)を提供し(たとえば、請求項62参照)、
BSは、1つまたは複数のダウンリンクDL伝送をユーザデバイス(UE)に伝送することになっており、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らず、
BSは、UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会でUEにメッセージを伝送することになっており、このメッセージは
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含む、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示す。
【0082】
実施形態(たとえば、請求項63参照)によれば、このメッセージは、次のうちの1つまたは複数を示す。
- メッセージが受信されたページング機会に関してさらなるメッセージをいつ予想すべきかを示す時間係数、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- さらなるメッセージの正確な時間/周波数割り当て。
【0083】
実施形態(たとえば、請求項64参照)によれば、このメッセージは、
ページングDCIであって、たとえばページングDCI内のショートメッセージフィールドのビットおよび/または予約ビットを再利用することによって、さらなるメッセージに対するダウンリンクDL伝送またはリソースのセットを含む、ページングDCI、または
ページングDCIとは異なる新規DCIであって、新規DCIはさらなるメッセージに対するダウンリンクDL伝送またはリソースのセットを含み、新規DCIとページングDCIとを区別するために、新規DCIは、ページングDCIと同じ長さを有するが、1つまたは複数のビットを有する追加の情報要素(IE)のような追加の情報を含むか、またはページングDCIと異なる長さを有する、新規DCIである。
【0084】
実施形態(たとえば、請求項65参照)によれば、このメッセージは、既定のページングメッセージに対するRNTIとは異なっている専用RNTIを使用してスクランブルされる。
【0085】
実施形態(たとえば、請求項66参照)によれば、基地局は、アイテムまたはデバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または路側ユニット(RSU)、またはUE、またはグループリーダー(GL)、またはリレー、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティング(MEC)エンティティ、またはNRもしくは5Gコアコンテキストにおけるようなネットワークスライス、またはアイテムもしくはデバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の伝送/受信ポイント(TRP)であって、アイテムもしくはデバイスはワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するネットワーク接続機能を備える、任意の伝送/受信ポイント(TRP)のうちの1つまたは複数を含む。
【0086】
システム
本発明は(たとえば、請求項67を参照)、ワイヤレス通信システムを提供し、発明のユーザデバイス(UE)、および/または発明の基地局(BS)を含む。
【0087】
方法
本発明は(たとえば、請求項68参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を含み、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、この方法は
UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視することと、
UEによって、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、基地局への1つまたは複数のアップリンクUL伝送を実行することと、
UEによって、基地局からのメッセージに対する1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数のページング機会を監視することであって、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、監視することとを含む。
【0088】
本発明は(たとえば、請求項69参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を含み、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、この方法は
UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視することと、
UEによって、たとえば構成済みグラント(CG)、または事前構成済みリソースを使用して、RRC_CONNECTED状態に入ることなく、基地局へのアップリンクUL伝送を実行することと、
UEによって、基地局からのメッセージに対する1つまたは複数のUL伝送に続く1つまたは複数の追加のページング機会を監視することであって、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、監視することとを含む。
【0089】
本発明は(たとえば、請求項70参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは1つまたは複数の基地局を含み、ユーザデバイス(UE)はRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、この方法は
UEによって、1つまたは複数のページング機会を監視することと、
UEによって、RRC_CONNECTED状態に入ることなく基地局から1つまたは複数のダウンリンクDL伝送を受信することと、
UEによって、基地局からメッセージに対する1つまたは複数のページング機会を監視することであって、このメッセージは
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- リソースの構成済みまたは事前構成済みセットがさらなるメッセージについて監視されるべきであることを示すか、または基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むさらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、監視することとを含む。
【0090】
本発明は(たとえば、請求項71参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局およびユーザデバイスを含み、この方法は、
BSによって、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することであって、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、受信することと、
1つまたは複数のUL伝送に続いて、BSによって、UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会においてUEにメッセージを伝送することであって、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、伝送することとを含む。
【0091】
本発明は(たとえば、請求項72参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局およびユーザデバイスを含み、この方法は、
BSによって、ユーザデバイス(UE)から1つまたは複数のアップリンクUL伝送を受信することであって、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、受信することと、
1つまたは複数のUL伝送に続いて、BSによって、UEによって監視されている1つまたは複数の追加のページング機会においてUEにメッセージを伝送することであって、このメッセージは1つまたは複数のUL伝送に対するフィードバック情報、たとえばHARQフィードバック形成に関連付けられている、伝送することとを含む。
【0092】
本発明は(たとえば、請求項73参照)、ワイヤレス通信システムのための方法を提供し、このワイヤレス通信システムは、1つまたは複数の基地局およびユーザデバイスを含み、この方法は、
BSによって、1つまたは複数のダウンリンクDL伝送をユーザデバイス(UE)に伝送することであって、UEはRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、伝送のためにRRC_CONNECTED状態に入らない、伝送することと、
BSによって、UEによって監視されている1つまたは複数のページング機会でUEにメッセージを伝送することであって、このメッセージは
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含むか、または
- 基地局ダウンリンクからのダウンリンクDL伝送を含む、DFIのような、さらなるメッセージに対するリソースのセットを示す、伝送することとを含む。
【0093】
コンピュータプログラム製品
本発明の実施形態は、プログラムがコンピュータによって実行されたときに、コンピュータに本発明による1つまたは複数の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0094】
本発明の実施形態は、UEがそのRRC状態を変化させないスモールデータの伝送に対して、HARQフィードバックのような、フィードバックを提供するための様々なアプローチまたは態様を提供する。
【0095】
ページング機会(PO)におけるHARQフィードバック
現在の3GPP Rel-15/Rel-16仕様では、以下のTable 1(表1)に示される、情報要素(IE)を、巡回冗長検査CRCがページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI)によってスクランブルされているDCIフォーマット1_0で搬送するようにページング情報を定義している。
【0096】
【0097】
上記のTable 1(表1)に示されるDCIにおいて、ショートメッセージは、最上位ビット(MSB)またはMSBの隣のビットが(1)に設定されているかどうかに応じて、システム情報の修正または地震津波警報システムETWSの第一通知のいずれかを示す8ビットのIEである。他のビットは使用されず、UEによって受信されたときに、無視される。P-RNTIによりスクランブルされたDCIは、たとえば無線アクセスネットワークRANからのページングがある場合、UEがRRC_INACTIVE状態にある場合、またはUEがRRC_IDLE状態にあるときにRANおよびコアネットワークCNの両方からのページングがある場合に、UEに対するページング機会POにおいて伝送されるページングDCIとも称されてもよい。また、上記DCIの伝送は、ショートメッセージ伝送があるときにも行われる。また、UEは、5Gコアネットワーク5GCに接続されているときに、NRにおいてRRC_INACTIVE状態にあるUEコンテキストを識別するために使用されるI-RNTI、inactive-RNTIで構成される。
【0098】
本発明の実施形態によれば、UEからgNBへのUL伝送のような、伝送に対する、HARQフィードバックのような、フィードバックは、UEのページング機会において伝送される。
図6は、UEページング機会POにおいてページングDCIに含まれるHARQフィードバックに対する一実施形態を例示している。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、UEのページングメッセージに対するページング機会PO
1からPO
3を監視する。UEは、時刻t1において、たとえば
図4を参照しつつ上で説明されているような方法で、構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、gNBへのアップリンク伝送(1)を実行する。gNBは、時刻t2でアップリンク伝送(1)を受信し、受信したアップリンク伝送を処理した後、時刻t3で、ページング機会PO
1のときにまたはページング機会PO
1において、ページングDCIに含まれるHARQフィードバックのような、フィードバック(2)を伝送する。HARQフィードバックは、gNBにおけるアップリンク伝送(1)の受信成功および/または受信不成功を示す。
図6を参照しつつ説明されている実施形態によれば、上記のTable 1(表1)に示されるページングDCIに含まれるショートメッセージビットおよび/または予約ビットは、ページング機会においてアップリンクでの対応する伝送に対するHARQフィードバック情報を伝送するために採用されてもよい。実施形態によれば、HARQフィードバックがgNBからUEに伝送されるべきである場合、および上記のページングDCIの予約ビットを使用するときに、ページングDCIは、RANまたはRAN/CNからのページングがない場合またはそれぞれのPOにおいてページングDCIを使用するショートメッセージの送信がない場合であっても1つまたは複数のページング機会において伝送されてもよい。言い換えれば、UEは、フィードバックまたはHARQ関係DCIに対するそれらのページング機会も監視し、その間、UEに対するショートメッセージが伝送されないか、またはRAN/CNからのUE用のページングが発生しない。
【0099】
たとえば、現在の仕様を考慮すると、MSBまたはMSBの右側に対応するビットは、それぞれ「systemInfoModification」および「etwsAndCmasIndication」を示す。したがって、合計6ビットが、現在、上記のTable 1(表1)に示されるDCI内で未使用であり、したがって、実施形態によれば、これらのビットは、HARQフィードバックを示すために再利用される。他の実施形態によれば、ちょうど言及されたばかりの未使用ビットの代わりに、ページングDCIの予約ビットもまた、HARQフィードバックを示すために採用されてもよい。たとえば、6個のビットのうち、1個のビットの使用は、フィードバックの結果、たとえば確認応答ACKのようなgNBにおける伝送の受信成功、または否定応答NACKのようなgNBにおける受信不成功をシグナリングしてもよい。他の5個のビットは、その結果について対応するHARQプロセスをシグナリングするために使用されてもよい。たとえば、多数のHARQプロセスが構成されている場合、gNBは、これらのHARQプロセスのすべてに関連付けられているUL伝送があったかどうかにかかわらず、常にそれらのすべてについて報告してもよい。
【0100】
図7は、UEからgNBへの複数のアップリンク伝送の各々に対するUE POにおけるページングDCIに含まれるフィードバックに対する他の実施形態を例示している。
図7(a)は、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、たとえば時刻t1、t2、およびt3において、たとえばそれぞれの構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、アップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を、時刻t4において第1のアップリンク伝送を、時刻t5において第2のアップリンク伝送を、時刻t6において第3のアップリンク伝送を受信するgNBに伝送することを例示している。アップリンク伝送の各々について、gNBは、フィードバック、すなわちHARQフィードバック(1)、HARQフィードバック(2)、およびHARQフィードバック(3)を提供する。
図7(a)に描かれている実施形態において、すべてのアップリンク伝送は、最初のページング機会PO
1の前に行われる。gNBは、それぞれのアップリンク伝送に対するフィードバックを別々のページングDCIで伝送し、第1のアップリンク伝送に対するHARQフィードバック(1)は、ページング機会PO
1においてページングDCIで伝送され、第2のアップリンク伝送に対する第2のHARQフィードバック(2)は、ページングDCIで次のページング機会PO
2において伝送され、第3のアップリンク伝送に対するHARQフィードバック(3)は、第3のページング機会PO
3において伝送される。
【0101】
図7(b)は、複数のアップリンク伝送に対してページングDCIでHARQフィードバックを伝送するための別の実施形態を示している。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、gNBに対して3回のアップリンク伝送を実行する。
図7(a)以外では、第1のアップリンク伝送(1)は、第1のページング機会PO
1の前の時刻t1に行われ、時刻t2にgNBで受信される。第2のアップリンク伝送(2)は、第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間にある時刻t2に行われ、時刻t4にgNBで受信される。第3のアップリンク伝送(3)は、第2のページング機会PO
2と第3のページング機会PO
3との間にある時刻t5に行われ、時間t6にgNBで受信される。ここで再び、gNBは、アップリンク伝送(1)、(2)、および(3)(2)対するそれぞれのフィードバックを提供し、第1のアップリンク伝送に対する第1のフィードバック(1)は、ページング機会PO
1においてページングDCIを使用して伝送され、第2のフィードバック(2)は、ページング機会PO
2において伝送され、第3のフィードバック(3)は、ページング機会PO
3において伝送される。
【0102】
これまでに説明されている実施形態によれば、HARQフィードバックは、単一のアップリンク伝送に対して提供される。しかしながら、さらなる実施形態によれば、HARQフィードバックは、特定の時間期間中にUEによって実行されるアップリンク伝送のいくつかまたはすべてについてバンドルされ、アップリンク伝送のバンドリングは、時間的または周波数的のいずれであってもよい。
【0103】
図8は、複数のアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックを採用する実施形態を例示している。
図8(a)は、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、たとえば構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、時刻t1からt3に、それぞれのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)をgNBに伝送することを例示している。gNBは、それぞれの時刻t4からt6に、3つの伝送を受信する。gNBでは、3つのアップリンク伝送すべてに対するバンドルされたHARQフィードバックが作成され、
図8(a)に描かれている実施形態において、バンドルされたHARQフィードバックは、上で説明されているような方法でページングDCIを使用して第2のページング機会PO
2において伝送される。
【0104】
図8(b)は、複数のアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックの別の実施形態を例示している。この実施形態において、ここでもまた、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあるUEは、gNBへの3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を実行し、時刻t1における第1のアップリンク伝送(1)は、時刻t2にgNBで受信される。第2のアップリンク伝送(2)は、時刻t3に実行され、時刻t4にgNBで受信される。第1および第2のアップリンク伝送(1)および(2)は、
図8(b)に例示される第1のページング機会PO
1よりも先に行われる。第3のアップリンク伝送(3)は、第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間にある時刻t5に実行される。第3のアップリンク伝送(3)は、時刻t6にgNBで受信される。3つのアップリンク伝送に応答して、gNBは、第2のページング機会PO
2の時点で、上で説明されているような方法でページングDCIを使用してUEに伝送されるバンドルされたHARQフィードバックを作成する。
【0105】
バンドルされたフィードバックを使用する実施形態によれば、gNBは、伝送の各々に対するバンドルされたフィードバックにおいて、確認応答および/または否定応答を示してもよい。他の実施形態によれば、ページング機会において伝送されるフィードバックにおいて詳細なフィードバック情報をシグナリングするのではなくむしろ、たとえばページングDCIに含まれる単一のビットのみを使用して、全体的なACKまたは全体的なNACKのみが伝送されてもよい。NACKを受信された場合、UEは、たとえばCORESET#0のような事前定義された探索空間内で異なるDCIフォーマットを探索することによって時間/周波数における構成済みまたは事前構成済み配置で受信されるべき他のメッセージからフィードバックに関するより詳細な内容を取得するための動作を実行する。詳細なフィードバックは、バンドルされたフィードバック内の伝送のすべてが不成功であったか、またはバンドルされたフィードバック内で示された伝送のうちどれが成功したか、すなわちACKを受信したか、およびどれがNACKを受信したか、すなわち不成功であったかを示してもよい。詳細なフィードバックは、失敗したUL伝送に対してUEが再送を実行するためのスケジューリング情報を含んでもよい。スケジューリング情報は、必須であってもよく、また単一のUL伝送に対して送信されてもよい。他の情報は、UL伝送電力およびMCSのようなコードレートであってもよいが、これはスケジューリング情報にリンクされている。
【0106】
新規DCI内のHARQフィードバック
上で説明されている実施形態は、フィードバックをシグナリングするために、上述のTable 1(表1)のようなページングDCIを使用するが、他の実施形態によれば、上で説明されているページングDCIを使用するのではなくむしろ、新規DCIは、スモールデータUL伝送に対するHARQフィードバックのようなフィードバックを提供するために採用されてもよい。そのような新規DCIは、特定の時間期間中にUEによって実行されるアップリンク伝送のいくつかまたはすべてについて伝送毎のフィードバックとして、またはバンドルされたフィードバックとしてのいずれかで、HARQフィードバック情報を搬送するために使用されてもよい。実施形態によれば、UEがRRC_INACTIVE状態にある場合にP-RNTIまたは専用RNTIまたはC-RNTIで、またはI-RNTIでスクランブルされた新規DCIは、上記のTable 1(表1)に示されるDCIフォーマット1_0のような、ページングDCIの長さと同じである長さを有するが、新規DCIは、ページングDCIと異なる情報要素(IE)を有するという点でページングDCIと異なり、それによって新規DCIとページングDCIとを区別することが可能になる。たとえば、新規DCIの追加のIEは、1ビット長またはXビット長でよい。既存のページングDCIと同じ長さを保持することは、UEにおけるブラインドデコードの試行回数を減らすことを可能にし、それによって電力効率を改善するので有利である。他の実施形態によれば、新規DCIは、ページングDCIの長さとは異なる長さを有してもよく、それによって、それらの長さによってDCIを区別することを可能にする。新規DCIを採用するこの実施形態によれば、UEによるアップリンク伝送に続いて、UEのその後のページング機会において、UEは、ページングDCIに加えて、新規DCIで搬送されるHARQフィードバックをデコードするために新規DCIのPOも監視する。
【0107】
実施形態によれば、gNBは、ページングDCIとは異なるフォーマットを有するDCIである、新規DCIを提供してもよい。たとえば、新規DCIは、ページング機会において伝送されることになっており、P-RNTIで、またはUEがRRC_INACTIVEモードである場合に専用RNTIもしくはC-RNTIで、またはI-RNTIでスクランブルされる。UEからのアップリンク伝送がデコード可能でない場合、すなわちNACKの場合に、新規DCIがgNBによって採用されてもよい。gNBがアップリンク伝送をデコードできる場合、確認応答は、たとえば上で概要が述べられているような方法でビットを使用して、ページングDCIで示されることがある。言い換えれば、新規DCIは、NACKメッセージのみを含み、既存のページングDCIは、たとえばACKメッセージを伝送するために、上で説明されている方法で現在未使用のビットを再利用することで採用されてもよい。
図9は、伝送に対するNACK/ACKをシグナリングするために、上で説明されている新規DCIおよび既存のページングDCIを採用する一実施形態を例示している。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあると仮定され、時刻t1に、gNBに第1のアップリンク伝送(1)を伝送する。たとえば、第1のアップリンク伝送(1)は、
図4を参照しつつ上で説明されているような方法で、第1の構成済みグラントまたは第1の事前構成済みリソースで行われてもよい。gNBは、時間t2において、アップリンク伝送(1)がデコード可能であることを検出し、したがって、フィードバックとして確認応答ACKを伝送する。この実施形態によれば、確認応答は、既存のページングDCI内の未使用ビットのうちの1つを再利用することによって前の実施形態において説明されているようなページングDCIを使用してページング機会PO
1で伝送され、UEは、ページングDCIを受信したことに応答して、UEは、確認応答を認識する。第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間である時刻t3において、UEは、時刻t4においてgNBで受信される第2のアップリンク伝送(2)を送信するが、第2のアップリンク伝送は、gNBによってデコード可能ではなく、したがって、NACKは、UEへのフィードバックとしてシグナリングされることになっている。この実施形態によれば、新規DCIフォーマットは、ページング機会PO
2においてUEにNACKフィードバックをシグナリングするためにgNBによって採用される。
図9は、単一のアップリンク伝送に対するフィードバックを例示しているが、この実施形態による原理は、特定の時間期間においてUEによって実行される1つまたは複数の伝送に対するバンドルされたフィードバックにも等しく適用可能である。たとえば、すべてのアップリンク伝送が、gNBで正常に受信された場合、確認応答ACKは、上で説明されているようにページングDCIを使用してすべてのアップリンク伝送について伝送されてもよい。アップリンク伝送のうちの1つまたは複数の受信不成功が生じた場合、gNBは新規DCIを使用してNACKをシグナリングしてもよい。新規DCIは、実行されたすべてのアップリンク伝送の再送を引き起こすアップリンク伝送の少なくとも1つが不成功であることを示すNACKのみを含んでもよい。他の実施形態によれば、上で説明されている実施形態と同様に、新規DCIは、UEに、たとえばアップリンク伝送のうちのどれが成功し、どれが不成功であったかを示す他の配置にある他のDCIフォーマットを検索することによって、時間/周波数における他の配置からより詳細なフィードバック情報を取得させてもよい。
【0108】
なおも他の実施形態によれば、新規DCIは、NACKに対して新規DCIを、ACKに対してページングDCIを採用するのではなくむしろ、
図6から
図8を参照しつつ上で説明されているのと同様の方法で、NACKとACKの両方をシグナリングするために採用されてもよい。
図6から
図8と比較したときに、これらの実施形態によれば、ページングDCIを使用するのではなくむしろ、新規DCIが使用される。
図10は、UE POにおいて新規DCIフォーマットを使用するHARQフィードバックに対する一実施形態を例示している。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあると仮定され、最初のページング機会PO
1の前の時刻t1に、たとえば
図4を参照しつつ上で説明されているように構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、gNBにアップリンク伝送(1)を伝送する。時刻t2において、gNBは、アップリンク伝送(1)を受信し、gNBがアップリンク伝送を正常にデコードするかどうかに応じて、スモールデータアップリンク伝送(1)に対する、ACKまたはNACKのいずれかである、HARQフィードバックは、UEがRRC_INACTIVE状態の近くにある場合にP-RNTIまたは専用RNTIまたはC-RNTIで、またはI-RNTIによって、スクランブルされた新規DCIを使用してUEのページング機会PO
1において伝送される。さらなる実施形態によれば、
図10を参照しつつ上で説明されている新規DCIは、また、
図7および
図8を参照しつつ上で説明されているのと同様のバンドルされたフィードバックをシグナリングするために使用されてもよい。
【0109】
新規DCIを採用するさらなる実施形態によれば、HARQフィードバック情報、たとえばNACKまたはACK/NACKを含むことに加えて、新規DCIは、NACKの場合の再送のためのスケジューリング情報も含んでよい。
図11は、NACKの場合に、gNBで正常に受信されなかったアップリンク伝送の再送のためのスケジューリング情報も含む、新規DCIの一実施形態を例示している。
図11では、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあると仮定され、それぞれの構成済みグラントまたは事前構成済みリソースにおいてアップリンク伝送(1)および(2)をgNBに伝送する。時刻t1において、時刻t2においてgNBで受信されるアップリンク伝送(1)が、UEによって実行される。第1のアップリンク伝送(1)が、gNBが、ページング機会PO
1において、ACKを明示的に示す新規DCIを使用するか、またはページングDCIを使用してACKをシグナリングしてもよいように、正常に受信されると仮定される。時刻t3において、時刻t4にgNBで受信される第2のアップリンク伝送(2)が実行されるが、この伝送(2)はgNBで正常に受信されず、したがってUEにNACKをシグナリングすると仮定される。NACKは、ページング機会PO
2において新規DCIを使用してシグナリングされ、新規DCIは、第2の伝送(2)の再送のためにUEによって採用されるべき時間/周波数リソースReTxを示すスケジューリング情報も含んでいる。
【0110】
実施形態によれば、スケジューリング情報は、次のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
- 現在のページング機会に関していつ再送を実行すべきかを示す時間係数k(
図11を参照)、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 再送に対する正確な時間/周波数割り当て、
- 単一のフィードバック、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素。
【0111】
ページングDCIまたは新規DCIにおけるHARQフィードバック指示
これまでに説明されている実施形態において、HARQフィードバックは、ページングの機会において提供される、上で説明されているページングDCIまたは新規DCIのような、ページングメッセージで示される。しかしながら、本発明は、そのような実施形態に限定されない。他の実施形態によれば、ページング機会において実際のHARQフィードバックを伝送するのではなくむしろ、HARQフィードバックが見つけられてもよい情報がページング機会において伝送される。HARQフィードバックの指示は、ショートメッセージ内のビット、または予約ビットを再利用することによって、上記のTable 1(表1)に示されるDCIフォーマット1_0のような、ページングDCIで伝送されてもよい。実施形態によれば、指示は、ダウンリンクフィードバックインジケータDFIスケジューリングの指示であってもよい。DFIは、話す前に聞くLBT手順からのチャネルアクセス結果の不確実性から生じる、UEに明示的確認応答ACKまたは否定応答NACKをシグナリングするために現在のNR-U仕様内に導入される。このダウンリンクフィードバックインジケータは、実際のフィードバックをシグナリングするために実施形態により採用されてもよく、ページングDCIは、DFIがどこで見つけられる場合があるかを示す、すなわちDFIスケジューリングを示す。当然ながら、本発明のアプローチは、DFIスケジューリングに限定されず、むしろ、HARQフィードバックを明示的にシグナリングするために他の任意のメッセージが採用されてもよく、そのようなメッセージが見つかる場所は、ページングDCIまたは新規DCIでシグナリングされてもよい。
【0112】
図12は、ページングDCIまたはページング機会における新規DCIに含まれる単一のアップリンク伝送に対する明示的なHARQフィードバックを含む、DFIのようなメッセージを示す実施形態を例示している。
図12(a)は、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、時刻t1に、たとえば構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、時刻2にgNBで受信されるアップリンク伝送を伝送することを例示している。UEは、ページング機会PO
1からPO
3を監視し、PO
1において、ページングDCIまたはgNBがフィードバックを伝送するDFIを示す新規DCIのような、ページングメッセージを受信する。
図12(a)において、gNBは、アップリンク伝送が成功したかどうかに応じて、アップリンク伝送が成功した、ACK、または不成功である、NACKを示すフィードバックをDFIから取得するために、ページング機会PO
1で受信されたページングメッセージを介してUEが向けられる先のDFIを使用して時刻t3にACK/NACKを伝送する。
【0113】
図12(b)は、UEによって実行される異なる単一のアップリンク送信(1)、(2)、および(3)に対するHARQフィードバックの伝送を例示している。ここでもまた、UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあると考えられ、たとえばそれぞれの構成済みグラントまたは事前構成済みリソースを使用して、時刻t1からt3に、それぞれのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を伝送する。データは、時刻t4からt6にgNBで受信される。それぞれのページング機会PO
1からPO
3において、UEは、アップリンク伝送に対するフィードバックが見つかってもよい場所を示すページングDCIまたは新規DCIを受信し、すなわちDFI配置がシグナリングされ、gNBは、時刻t7、t8、およびt9に、それぞれ、第1のアップリンク伝送(1)、第2のアップリンク伝送(2)、および第3のアップリンク伝送(3)に対してDFI1、DFI2およびDFI3を使用してフィードバックACK/NACK(1)、ACK/NACK(2)、およびACK/NACK(3)を提供する。
【0114】
図12(c)は、
図12(b)と同様に、3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)、の送信も例示しているが、第1のアップリンク送信(1)は、第1のページング機会の前の時刻t1に実行され、第1のアップリンク伝送(1)に対するフィードバックは、時刻t3にDFI1で伝送される。DFI1は、ページング機会PO
1において受信されたページングDCIまたは新規DCIでUEにシグナリングされる。第2のアップリンク伝送(2)は、第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間に実行され、第3のアップリンク伝送(3)は、第2のページング機会PO
2と第3のページング機会PO
3との間で伝送される。それぞれのフィードバック情報DFI2およびDFI3は、それぞれ第2のページング機会PO
2および第3のページング機会PO
3の後に提供され、これらの配置は、それぞれ、ページング機会PO
2およびページング機会PO
3で受信されたそれぞれの新規DCIまたはページングDCIによってシグナリングされる。
【0115】
図13は、ページングDCIまたはページング機会における新規DCIで、特定の時間期間中にUEによって実行されたいくつかのまたはすべてのアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックに対する、DFI指示のような、フィードバックを搬送するメッセージの指示に対する実施形態を例示している。
図13(a)は、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあるUEが、第1のページング機会PO
1の前の時刻t1からt3に、gNBで時刻t4からt6に受信される3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を実行する状況を例示している。gNBは、3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)に応答して、ページングDCIまたはページング機会PO
2に受信された新規DCIでUEに示されるバンドルされたDFIのような、制御メッセージで伝送されるバンドルされたフィードバックを生成する。上で説明されている実施形態と同様に、バンドルされたDFIは、ACKまたはNACKのいずれかのバンドル伝送に対する単一のフィードバックを含んでもよく、NACKの場合には、UEは、フィードバックに関する詳細情報、たとえばアップリンク伝送のどれが成功し、どれが不成功であるかを、UEにおいて構成されるか、または事前構成された配置で提供される異なるDCIフォーマットのような、別の制御メッセージから取得してもよい。他の実施形態によれば、バンドルされたDFIは、アップリンク伝送の各々に対する詳細なフィードバックを含んでもよい。
【0116】
図13(b)は、特定の時間期間にUEによって実行されるアップリンク伝送のいくつかまたはすべてに対するバンドルされたフィードバックを搬送する、DFIのような、メッセージに対する別の実施形態を例示しており、メッセージの位置は、ページング機会においてページングDCIまたは新規DCIでシグナリングされるか、または指示される。RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあるUEは、第1のページング機会PO
1より前の時刻t1に第1の伝送(1)を実行し、これは時刻t2にgNBで受信される。第2の伝送(2)は、第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間の時刻t3に実行され、時刻t4にgNBで受信され、第3の伝送(3)は、これもまた第1のページング機会PO
1と第2のページング機会PO
2との間にある時刻t5に実行され、gNBで時刻t6に受信される。gNBは、組み合わされたフィードバックを作成し、ページングDCIまたはページング機会PO
2で受信された新規DCIでUEに示されるバンドルされたDFIで時刻t7にその組み合わされたフィードバックを伝送する。バンドルされたDFIは、
図13(a)を参照しつつ上で説明されているような方法でフィードバックを示してもよい。
【0117】
したがって、
図12および
図13の実施形態によれば、DFIは、ページング機会においてページングDCIまたは新規DCIで特定のアップリンク伝送またはアップリンク伝送のバンドルに対して指示されるフィードバックをUEに提供するようにシステムによってスケジュールされてもよい。DFIに関する情報を搬送するDCIのスクランブルは、実施形態により、P-RNTIで、またはUEがRRC_INACTIVE状態にある場合には専用RNTIもしくはC-RNTIで、またはI-RNTIで実行されてもよい。使用されるDCIは、上記のTable 1(表1)に示されるDCIフォーマット1_0のような、上で説明されているページングDCIであるか、または上で説明されている新規DCIのいずれかであってもよい。DCIにおける指示は、次のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
- 現在のページング機会に関していつHARQフィードバックを予想すべきかを示す時間係数k(
図12および
図13を参照)、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- HARQフィードバック、たとえばDFIの正確な時間/周波数割り当て、
- 単一の、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示すIE。
【0118】
さらなる実施形態によれば、ページング機会において受信されたDCIによって示される特定のメッセージでフィードバックをシグナリングすることに加えて、NACKの場合には、さらに、再送のためのスケジューリング情報は、DFIのような、制御メッセージに含まれる。たとえば、DFI情報を含むことに加えて、NACKの場合に、再送のためのスケジューリング情報も含むHARQフィードバックDCIと称されてもよい新規DCIが採用されてもよい。フィードバックおよび再送情報を含む新規DCIまたは新規メッセージは、ページングDCIまたは新規DCIのような、ページング機会において受信されたDCIで、上に説明されているような方法により伝送されてもよい。
図14は、ページングDCIまたは新規DCIを使用してページング機会に示されるDFIおよびスケジューリング情報を含む説明されたばかりのHARQフィードバックDCIを使用する実施形態を例示している。
図14(a)および
図14(b)は、単一のアップリンク伝送に対するフィードバックの実施形態を例示し、
図14(c)は、特定の時間期間にUEによって実行したアップリンク伝送のいくつかまたはすべてに対するバンドルされたフィードバックの実施形態を例示している。
【0119】
図14(a)において、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあるUEは、時刻t1にアップリンク伝送を実行し、この伝送は時刻t2にgNBで受信される。gNBは、アップリンク伝送がデコード可能でないと決定し、したがって、時刻t3に、時刻t1におけるアップリンク伝送が成功しなかったという指示を含み、gNBで受信されなかったアップリンク伝送の再送のためのスケジューリング情報を含む上で説明されているHARQフィードバックDCIを伝送することによってNACKフィードバックを発行する。UEは、ページング機会PO
1において、HARQフィードバックDCIが見つかった場合の指示を含む、上述のページングDCIまたは新規DCIのような、DCIを受信し、これにより、UEは、それぞれのリソースを監視し、フィードバックを受信して、示される実施形態において、再送が実行される、情報ReTx Schedulingを受信するようにHARQフィードバックDCIをデコードしてもよい。
【0120】
図14(b)は、第1のページング機会PO
1の前の時刻t1およびt2にUEが、時刻t3および時刻t4にgNBで受信される第1のアップリンク伝送(1)および第2のアップリンク伝送(2)を伝送する、類似の一実施形態を例示している。第1のアップリンク伝送(1)は、時刻t5に、gNBが
図14(a)を参照しつつ上で説明されているような方法でNACK(1)をシグナリングするようにgNBで正常に受信されない。時刻t2における第2の伝送(2)がgNBで正常に受信され、時刻t6においてgNBが、ACKを含むが再送スケジューリングに対する情報を含まないDCIのみを使用して
図12(a)を参照しつつ上で説明されているような方法でフィードバックACK(2)を示すと仮定される。
【0121】
図14(c)は、バンドルされたフィードバックの使用を例示しており、UEは、ページング機会PO
1の前の時刻t1からt3に、時刻t4から時刻t6にgNBで受信される3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)伝送する。gNBは、それぞれの伝送が正常に受信されたかどうかを決定し、フィードバックを作成する。すべての伝送が正常に受信された場合、単一の組み合わされたフィードバックが、再送リソースの指示なしでDFIを使用して
図13(a)において説明されているような方法で提供される場合がある。アップリンク伝送のいくつかまたはすべてがgNBでデコード可能でない場合に、時刻t7におけるフィードバックはNACKであり、HARQフィードバックDCIは、アップリンク伝送の1つまたは複数の再送に利用可能な再送リソースに関する情報ReTxスケジューリングと一緒にNACKをシグナリングするために採用される。時刻t7におけるフィードバックは、アップリンク伝送の各々に対するDFIで、これがgNBで受信に成功したか、または受信に成功しなかったかをDFIシグナリングしてもよく、UEは、それぞれの機会が監視され、ReTxスケジューリング情報がデコードされてもよいようにHARQフィードバックDCIが提供される場所に関して、新規DCIまたはページングDCIを使用してページング機会PO
2において通知される。
【0122】
実施形態によれば、スケジューリング情報は、次のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
- 現在のページング機会に関していつ再送を実行すべきかを示す時間係数k(
図14を参照)、
- 基準周波数に関する周波数オフセット、
- 再送に対する正確な時間/周波数割り当て、
- 単一のフィードバック、またはバンドルされたフィードバックのいずれかを示す情報要素。
【0123】
HARQ-ACK関係DCIに対するUE監視動作
上で説明されている実施形態において、UEは、HARQ関係DCIを監視する。さらなる実施形態によれば、UEは、UEが監視されているページング機会に先立つ期間に伝送を実行する場合にのみHARQ関係DCIに対するページング機会を監視し、そうでない場合には、ページング関係情報についてのみページング機会を監視する。
【0124】
HARQプロセスのマッピング
さらなる実施形態によれば、HARQプロセスおよび実行される伝送のタイミングの暗黙のマッピングが実装される。上で説明されているように、UEによってそのRRC状態を変化させることなく実行されるアップリンク伝送は、構成済みグラントまたは事前構成済みリソースで行われてもよい。複数の構成済みグラント機会または複数の事前構成済みリソースのような、複数の伝送機会が、2つのページング機会の間の期間に使用される場合、gNBは、混乱を防ぐために対応する再送機会をスケジュールするDCIにおけるHARQプロセスIDを示してもよい。たとえば、HARQプロセスIDは、アップリンク伝送に対するPO間隔内で使用される構成済みグラントもしくは事前構成済みリソースのスロット番号、フレーム番号、またはインデックスなどのタイミング情報に基づき決定されてもよい。
【0125】
図15は、UEが伝送に使用されるCGインデックスに関連するHARQプロセスIDを使用する際に従う、HARQプロセスIDのCGインデックスベースの導出の実施形態を例示している。
図15は、UEがgNBにスモールデータを伝送してもよい機会を定義する2つの構成済みグラントの構成config#1およびconfig#2を例示している。構成済みグラントは、示されるCG周期で発生し、config#1による構成済みグラントおよびconfig#2による構成済みグラントは、互いに関して、完全または部分のいずれかで、オフセットされる。2つのページング機会PO
1とPO
2との間の時間期間またはPO周期の範囲内に、アップリンクを実行するために利用可能な5つの構成済みグラント機会、すなわちconfig#1の3つの構成済みグラント機会およびconfig#2の2つの構成済みグラント機会があり、これらは
図15ではCG1からCG5と呼ばれている。ページング機会PO
1とPO
2との間の間隔を考慮するときに、config#1およびconfig#2のそれぞれの構成済みグラント機会は、それぞれの構成済みグラント機会が発生するタイミングに基づきそれぞれのHARQプロセスIDを割り当てられている。ページング機会PO
1とPO
2との間のPO間隔またはPO周期の範囲内で、第1のCG機会CG1は、HARQプロセスID=0であるconfig#1に関連付けられている。第2のCG機会CG2は、HARQプロセスID=1であるCG config#2に関連付けられる、というように続く。
【0126】
図示される実施形態において、機会CG1、CG3、およびCG4においてgNBへのアップリンク伝送に対するデータはないと仮定されるが、CG1に続いて、アップリンクに対するデータは、利用可能であり、config#2の機会CG2を使用してUEによって伝送される。
【0127】
UEからgNBへのCG2でのアップリンク伝送は、それぞれのCG-config#2に関連付けられているHARQプロセスID、すなわちHP-ID=1を関連付けられている。UEは、CG3およびCG4において伝送されるべきデータを有していないが、CG4に続いて、データはgNBへの伝送に利用可能なデータとなり、HP-ID=4の指示と一緒にアップリンク伝送が伝送されるようにHARQプロセスID=4を関連付けているconfig#1からのCGを使用してCG5において伝送される。このように、PO間隔の範囲内でUEによって実行されるそれぞれのアップリンク伝送は、対応する再送に対するDCIスケジューリングにおいてgNBによって示されてもよいHARQプロセスIDも示す。他の実施形態は、事前構成済みリソースを使用してもよい。
【0128】
UL伝送後の追加のページング機会
これまでに説明された実施形態において、UEは、それぞれのページング機会の前に送信が発生した場合に、フィードバック関係DCIについて、従来のページング機会のみを監視する。システムまたはネットワークは、不連続受信DRXサイクルをも含むUE構成を採用してもよい。たとえば、UEパラメータは、前述の不連続受信サイクル、UE_ID、DRXサイクルにおける総ページングフレーム数、およびページング機会POの計算もしくは決定のためのページングフレームオフセットを含んでもよい。これらのパラメータの特定の構成について、POの周期性または間隔は、これまで説明されている実施形態で示されるように、ページング機会でのみ提供されるときにHARQフィードバックの遅延を引き起こす長い期間に及ぶ場合がある。特定の状況またはアプリケーションでは、そのような遅延は望ましくない場合があり、本発明のさらなる実施形態は、ネットワーク構成済み追加のページング機会またはUE指示追加のページング機会とも称される、追加のページング機会を提供することによってこの問題に対処している。言い換えれば、さらなる実施形態によれば、フィードバック関係DCIのようなフィードバック関係情報は、たとえば不連続受信サイクルに基づきUE構成によって決定されるような通常のまたは既定のページング機会の間の追加のページング機会で監視されてもよい。実施形態によれば、追加のページング機会は、既定のページング機会に加えて使用されるか、またはHARQフィードバック関係DCIのような、4つのフィードバック関係情報を監視するために既定のページング機会の代わりに使用されてもよい。フィードバックを提供するための上で説明されている実施形態のいずれも、本発明の実施形態に従って提供される追加のページング機会に、またはその間に、フィードバックを伝送するために適用されてもよい。
【0129】
実施形態によれば、追加のページング機会は、ネットワークでまたは明示的に構成されてもよい。HARQフィードバックを提供する上で望ましくない遅延に関する問題に対処するために、ネットワーク、たとえばgNBは、UEのアップリンク伝送に続いて、APO_Nとも称される、多数の追加のページング機会POを構成してもよい。これは、HARQフィードバックを伝送する際の遅延を低減するので有利である。gNBのような、ネットワークは、APO_Nを構成し、RRCシグナリングを使用して、またはダウンリンク制御情報DCIメッセージを使用して、UEにこれを伝達してもよい。APO_Nは、時間的に動的であるか、または固定もしくは半静的であってもよい。
図16は、UEが構成されるか、または事前構成される際に使用されるパラメータAPO_Nの異なる値に対する構成された追加のページング機会の実施形態を例示している。
図16では、3つの従来の、または既定のページング機会が仮定され、PO間隔または2つの隣接するページング機会の間の間隔において、斜線ブロックとして例示される、K個の追加のページング機会が提供される。
【0130】
図16(a)は、この概念を一般的に例示している。UEは、既定のページング機会PO
1、PO
2およびPO
3を有し、gNBはAPO_N=KとなるようにK個の追加のページング機会でUEを構成する。PO間隔の範囲内、すなわち2つの後続のPOの間の期間内に、K個の追加のページング機会が提供され、追加のページング機会の数の他に、gNBは次の情報もUEにシグナリングする。次の情報は、(1)これらの追加のPOを監視することをいつ開始するか、すなわち現在のPOからのオフセット値を示し、(2)構成されたDRX周期に基づくPO監視を含み、たとえばDRXサイクルを更新することによって、POの配置が知られ、POおよびDRX周期は常に同期していてもよく、(3)どのPOを監視するかを示し、これは、
図18に示されるようにビットマップに基づいてもよい。上述のように、追加のページング機会において、HARQフィードバック関係DCIが受信され、それによって、UEへのアップリンク伝送に対するHARQフィードバックが、隣接する既定のページング機会の間のPO周期よりも短い遅延でgNBに提供されてもよい。
【0131】
図16(b)から
図16(k)は、単一の伝送に対するフィードバックまたは特定の期間中にUEによって実行される1つまたは複数のアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックを受信するために追加のページング機会を採用する様々な実施形態を例示している。
【0132】
図16(b)から
図16(f)は、UEがgNBによって、隣接する既定のページング機会の間に2つの追加のページング機会があるように構成される実施形態を例示している。これらの図において、既定のページング機会は、ページング機会PO
1、PO
4、およびPO
7であり、既定のページング機会PO
1とPO
4の間に、追加のページング機会PO
2およびPO
3が提供され、既定のページング機会PO
4とPO
7の間に、追加のページング機会PO
5およびPO
6が提供される。UEは、RRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、たとえば1つまたは複数の構成済みグラント機会または事前構成済みリソースを使用してgNBへの1つまたは複数のアップリンク伝送を実行する。
図16(b)において、UEは、時刻t1にアップリンク伝送を実行し、これはgNBで時刻t2に受信される。gNBは、アップリンク伝送の受信成功/不成功を決定し、時刻t3に、たとえば前の実施形態で説明されているようなページングDCIまたは新規DCIを使用して、HARQフィードバックを追加のページング機会PO
2において伝送する。
【0133】
図16(c)において、UEは、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1およびt2に、時刻t3および時刻t4にgNBで受信される第1のアップリンク伝送(1)および第2のアップリンク伝送(2)を伝送する。異なるアップリンク伝送について、gNBは、HARQフィードバックを提供し、時刻t5に、追加のページング機会PO
2において第1のアップリンク伝送(1)に対するHARQフィードバックを、追加のページング機会PO
3において時刻t6に第2のアップリンク伝送(2)に対するHARQフィードバックを伝送する。
【0134】
また、アップリンク伝送は、既定のページング機会の間または追加のページング機会の間に行われてもよい。
図16(d)において、UEは、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1に、gNBによって時刻t2に受信される第1のアップリンク伝送(1)を実行する。時刻t3に、gNBは、第1の追加のページング機会PO
2における第1のアップリンク伝送(1)に対するHARQフィードバックを提供する。既定のページング機会PO
1とPO
4との間の第1の追加のページング機会PO
2と第2の追加のページング機会PO
3との間で、UEは、時刻t4に、gNBで時刻t5に受信される第2のアップリンク伝送(2)を実行する。時刻t6に、gNBは、追加のページング機会PO
5における第2の伝送(2)に対するHARQフィードバックを送信する。
【0135】
図16(e)は、追加のページング機会において提供されるべきバンドルされたHARQフィードバックを使用する一実施形態を例示している。第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1からt3に、UEは、時刻t4から時刻t6に受信された3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)をgNBに伝送する。時刻t7に、gNBは、追加のページング機会PO
3においてバンドルされたHARQフィードバックを提供する。
【0136】
図16(f)も、バンドルされたフィードバックに対する一実施形態を例示しているが、第1のアップリンク伝送(1)は、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1にUEによって実行され、gNBで時刻t2に受信される。第2のアップリンク伝送(2)は、既定のページング機会PO
1の後の時刻t3に実行され、gNBで時刻t4に受信される。時刻t5に、gNBは、追加のページング機会PO
5においてバンドルされたHARQフィードバックを提供する。
【0137】
図16(g)から
図16(k)は、gNBがPO間隔内に3つの追加のページング機会でUEを構成する、すなわちAPO_N=3である、実施形態を例示している。
図16(g)は、UEが第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1にアップリンク伝送を実行する実施形態を例示している。この伝送は、時刻t2にgNBで受信され、これは時刻t3に、追加のページング機会PO
4においてアップリンク伝送の受信成功/不成功に関するHARQフィードバックを提供する。
【0138】
図16(h)は、複数のアップリンク伝送の伝送と、gNBによるそれぞれの単一のHARQフィードバックの提供とを例示している。UEは、図示される実施形態において、gNBで時刻t4から時刻t6に受信された3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1から時刻t3に、伝送する。gNBは、時刻t7に、追加のページング機会PO
2における第1の伝送(1)に対するフィードバックを、時刻t8に、追加のページング機会PO
6における第2の伝送(2)に対するHARQフィードバックを、時刻t9に、既定のページング機会PO
9における第3の伝送(3)に対するHARQフィードバックを提供する。
【0139】
図16(i)は、UEが、第1のページング機会1の前、およびそれぞれの既定のページング機会の間の、異なる配置で複数のアップリンク伝送を実行する一実施形態を例示している。UEは、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1に、gNBによって時刻t2に受信される第1のアップリンク伝送(1)を実行する。時刻t3に、gNBは、第1の追加のページング機会PO
2における第1のアップリンク伝送(1)に対するHARQフィードバックを提供する。追加のページング機会PO
3とPO
4との間の時刻t4に、UEは、gNBで時刻t5に受信される第2のアップリンク伝送(2)を実行する。時刻t6に、gNBは、追加のページング機会PO
6における第2のフィードバック伝送(2)に対するHARQフィードバックを提供する。追加のページング機会PO
6とPO
7との間の時刻t7に、UEは、gNBで時刻t8に受信される第3のアップリンク伝送(3)を実行する。時刻t9に、gNBは、既定のページング機会PO
9における第3のアップリンク伝送(3)に対するHARQフィードバックを提供する。
【0140】
図16(j)および
図16(k)は、バンドルされたフィードバックに対する実施形態を例示している。
図16(j)において、UEは、gNBで時刻t4から時刻t6に受信された3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1から時刻t3に、実行する。時刻t7に、gNBは、追加のページング機会PO
4においてバンドルされたHARQフィードバックを提供する。
【0141】
図16(k)において、それぞれのアップリンク伝送は、異なるページング機会の間隔で行われる。より具体的には、UEは、第1の既定のページング機会PO
1の前の時刻t1に、gNBで時刻t2に受信される第1のアップリンク伝送(1)を実行する。第2のアップリンク伝送(2)は、UEによって、既定のページング機会PO
1と追加のページング機会PO
2との間にある時刻t3に実行される。第2のアップリンク伝送(2)は、gNBで時刻t4に受信される。追加のページング機会PO
3の後、UEは、時刻t5に、gNBで時刻t6に受信された第3のアップリンク伝送(3)を実行する。時刻t7に、gNBは、追加のページング機会PO
6においてバンドルされたHARQフィードバックを提供する。
【0142】
gNBによって提供されるHARQフィードバックは、
図16に例示されるPO機会のうちの任意の他の機会、既定のページング機会のうちの1つもしくは複数、および/または追加のページング機会のうちの1つもしくは複数で提供されてもよいことに留意されたい。
【0143】
UEは、gNBまたはネットワークによって、追加のページング機会とともに、DRXサイクルで構成されてもよく、DRXサイクルは、追加のページング機会も監視できるように十分に長く選択されるか、または更新され、それによって、最初に構成されたDRX-on持続時間タイマーを延長することが望まれない形で必要になることを回避し、それによってUEにおける電力効率の減少を回避する。省電力は、基本的にDRX-off持続時間の間、モデムの電源を切ることによって達成されてもよい。DRX-on持続時間を延長するときに、モデムはより長い時間、ONである。さらなる実施形態によれば、gNBのような、ネットワークにより追加のページング機会を構成するのではなくむしろ、追加のページング機会も暗黙的に構成されてもよく、UEによって指示されてもよい。たとえば、現在の3GPP仕様に従って、ネットワークは、DRXサイクルのセット、たとえば短いDRXサイクルと長いDRXサイクルでUEを構成してもよい。UEは、たとえばトラフィックおよびサービス品質に基づき、アップリンク伝送時に、対応するアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを監視するためにUEによって使用されるDRXサイクルをネットワークに指示してもよい。この場合、ネットワークは、gNBのように、利用可能な追加の監視機会を暗黙的に認識し、それらの機会のうちの1つまたは複数に関するHARQフィードバックを提供する。実施形態によれば、アップリンク伝送においてDRXタイプの指示がない場合、gNBは、UEが
図6から
図14を参照しつつ上記の実施形態で説明されているように既定のページング機会のみを監視することを認識しているので、gNBは、追加のページング機会に関するフィードバックを提供しない。
【0144】
図17は、UEによるアップリンク伝送とともにDRXタイプの指示に応答する追加のページング機会の暗黙の構成に対する実施形態を例示している。
図17において、
図16(a)を参照しつつ上で説明されているのと同様の方法で、多数の既定のページング機会が例示されており、その間に、斜線ブロックによって示される、追加のページング機会が提供される。POは、計算式に基づき計算されてもよい。DRXタイプおよび他のいくつかのパラメータに基づき、gNBはPOを認識する。
【0145】
図17(a)は、UEが、第1の既定のページング機会PO
1の前にある時刻t1に、アップリンク伝送を実行し、DRXタイプ1を示す実施形態を例示している。伝送は、gNBで時刻t2に受信される。DRXタイプに関する情報に基づき、gNBは、UEが既定のページング機会PO
1、PO
5およびPO
9に加えて、PO
1とPO
5との間およびPO
5とPO
9との間のPO間隔の範囲内でそれぞれ追加のページング機会PO
2からPO
4およびPO
6からPO
8も監視することを認識する。既定のページング機会または追加のページング機会のいずれか1つにおいて、gNBは、時刻t2に受信されたアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを提供してもよい。
【0146】
図17(b)は、UEが、第1の既定のページング機会PO
1の前にある、時刻t1に、DRXタイプ2を示すアップリンク伝送を実行する実施形態を例示している。アップリンク伝送およびDRXタイプの指示は、時刻t2にgNBで受信され、DRXタイプ2に基づき、gNBは、UEが2つの既定のページング機会の間の2つの追加のページング機会、すなわち既定のページング機会PO
1とPO
4との間の追加のページング機会PO
2およびPO
3、および既定ページング機会PO
4とPO
7との間の追加のページング機会PO
5およびPO
6を監視することを認識している。
図17(b)に示されるページング機会のいずれかにおいて、gNBは、時刻t2に受信されたアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを提供してもよい。
【0147】
図17(c)は、本発明の実施形態をより一般的な用語で例示している。時刻t1に、UEは、伝送を実行し、特定のDRXタイプXを示す。gNBは、DRXタイプXとともに時刻t2にアップリンク伝送を受信し、Xの値に応じて、それぞれ隣接する既定のページング機会PO
1とPO
2、およびPO
2とPO
3との間でUEが監視するk個の追加のページング機会PO
1からPO
kがある。
【0148】
図17(d)は、アップリンク伝送に関連付けられているそれぞれのDRXタイプ、図示される実施形態では異なるDRXタイプX、Y、およびZ、と一緒にgNBで時刻t4からt6に受信される複数のアップリンク伝送が時刻t1から時刻t3にUEによって実行される一実施形態を例示しており、信号DRXタイプに応じて、gNBは、UEがHARQ関係DCIに対する監視を実行するそれらの追加の機会、すなわちそれぞれの既定のページング機会PO
1、PO
4、およびPO
7の間のk個の追加のページング機会PO
1からPO
kを認識する。
【0149】
さらなる実施形態によれば、追加のページング機会は、いわゆる監視ビットマップを使用して異なるUEに対して明示的にまたは暗黙的に構成されてもよい。より具体的には、追加のページング機会が構成された後、異なるユーザは、追加のページング機会のうちのどれがUEによって監視されるべきかを示すビットマップで構成されてもよい。このアプローチは、複数のユーザがいる場合にユーザ分離のための追加の自由度をgNBに提供し、異なるトラフィックタイプのサポートを可能にするので有利である。UEの観点からは、より少ない数のページング機会を監視することで、UEでの電力効率が改善される場合がある。ビットマップを表現するために使用されるビットの数は、明示的な場合にはAPO_Nの構成された値、暗黙的な場合にはDRXタイプに依存する場合がある。たとえば、明示的な場合には、APO_NがK個の追加のPOを定義するのであれば、ビットマップはKビットの長さを有してもよい。暗黙的な場合には、gNBは、異なるDRXタイプに対して異なるビットマップを構成してもよく、これはRRCメッセージを使用して半静的に、またはDCIで動的に構成されてもよい。次に、監視ビットマップを採用する実施形態が、
図18および
図19を参照しつつ説明される。
【0150】
図18は、異なるビットマップ構成によるAPO_N=2とするネットワーク構成済み追加のページング機会の実施形態を例示している。
図18において、ネットワーク構成済みAPO_N=2は、斜線ブロックによって示されるように、2つの既定のページング機会の間に2つの追加のページング機会が提供され、第1のUE1および第2のUE2が、既定のページング機会PO
1、PO
4、およびPO
7の間のそれぞれの追加のページング機会PO
2、PO
3、およびPO
5、PO
6で構成されることを意味している。
図18(a)の実施形態では、すべてのUE、すなわちUE1およびUE2は、両方のUEに対するそれぞれのビットマップが、2つの隣接する既定のページング機会の間のすべての追加のページング機会が監視されるべきであることを示す値「11」を有するようにgNBによって構成されたすべての追加のページング機会を使用するように構成される。
【0151】
図18(b)は、追加のページング機会のサブセットのみが監視されるべきである実施形態を例示している。ここでもまた、gNBは、隣接する既定のページング機会の間で追加のページング機会を構成した、すなわちAPO_N=2である。しかしながら、図示される実施形態では、UE1およびUE2は、それぞれ、第1の追加のページング機会PO
2、PO
5および第2の追加のページング機会PO
3、PO
6のみを使用することになっており、したがって、UE1は、追加のページング機会PO
3、PO
6の破線表現で示されるように、第1の追加のページング機会PO
2、PO
5のみがUE1によって監視されるべきであるが、第2の追加のページング機会PO
3、PO
6は監視されるべきでないことを示す「10」という値を有するビットマップで構成される。UE2は、追加のページング機会PO
2、PO
5の破線表現によって示されるように、第2のページング機会PO
3、PO
6のみが監視されるべきであるが、第1の追加のページング機会PO
2、PO
5は監視されるべきではないことを示す「01」という値を有するビットマップを提供される。
【0152】
図19は、APO_N=3とするネットワーク構成済みの数の追加のページング機会に対して異なるビットマップ構成を採用する他の実施形態を例示している。したがって、gNBは、
図19の斜線ブロックによって示されるように、2つの既定のページング機会の間に3つの追加のページング機会を構成し、そのうちのいくつか、またはすべては、図示される実施形態により、gNBによって提供されるビットマップによって示されるようにそれぞれのUEによって使用されてもよい。
図19(a)は、それぞれのUE、UE1およびUE2が、すべての追加のページング機会PO
2からPO
4およびPO
6からPO
9をそれぞれ監視することになる、それぞれのビットマップが値「111」を有するようにgNBによって構成される、一実施形態を例示している。
【0153】
図19(b)は、それぞれのUEが追加のページング機会の異なるサブセットを監視することになる一実施形態を例示している。
図19(b)に示されるように、UE1は、それぞれのページング間隔における追加のページング機会PO
2、PO
6のうちの第1のページング機会のみを監視するが、これらの追加のページング機会の破線表現によって示されるように、第2および第3の追加のページング機会PO
3、PO
4、PO
7、PO
8については監視しない。UE2は、2つの追加のページング機会PO
3、PO
4およびPO
7、PO
8を監視するが、これらの追加のページング機会の破線表現で示されるように、第1の追加のページング機会PO
2、PO
6を監視しない。したがって、UE1については、ビットマップは「100」の値を有し、UE2については、ビットマップは「011」の値を有する。
【0154】
実施形態によれば、UEは、追加のページング機会の監視を停止する特定の停止基準を提供されてもよい。より具体的には、UEが、明示的または暗黙的に、既定のページング機会の間に複数の追加のページング機会を有するように構成される場合、UEは、停止基準なしで、すべての追加のページング機会を監視する。しかしながら、これは、たとえばアップリンク伝送に対するフィードバックが既に受信されている場合に、不必要な監視動作および関連する不必要な電力消費につながる場合がある。言い換えると、実施形態によれば、UEは、アップリンク伝送に対するHARQフィードバックを受信するまでの間だけ、追加のページング機会を監視する。その後、UEは、たとえばページング関係パラメータから計算されるような既定のページング機会のみを監視することに戻ってもよい。このアプローチは、停止基準がUEにおける電力効率を改善するので有利である。停止基準は、明示的および暗黙的な追加の監視機会の両方に対して有効であり、明示的な場合には、UEは、パラメータAPO_Nによって構成される追加のページング機会を監視せず、必要な場合に前のDRXサイクルにスイッチバックしてもよい。暗黙的な場合、UEは、電力効率を改善するようにより少ない頻度でウェイクアップするより長いDRXサイクルにスイッチバックしてもよい。
図20は、アップリンク伝送に対するHARQフィードバックが受信された後、斜線ブロックとして例示されるように、UEが追加のページング機会の監視を停止する実施形態を例示している。
図20では、追加のページング機会の明示的な構成が仮定されており、
図20(a)から
図20(c)は、2つの追加のページング機会を採用する実施形態、すなわちAPO_N=2を例示している。既定のページング機会PO
1、PO
4、およびPO
7の間に、2つの追加のページング機会PO
2、PO
3およびPO
5、PO
6が構成される。
【0155】
図20(a)において、UEは、最初のまたは第1の既定のページング機会PO
1に先立つ時刻t1にアップリンク伝送を実行する。アップリンク伝送は、時刻t2にgNBで受信され、時刻t3に、gNBは、追加のページング機会PO
5でアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを提供する。ページング機会PO
5におけるHARQフィードバックの受信に応答して、UEは、残りの追加のページング機会、本発明の実施形態では破線で示される追加のページング機会PO
6の監視を停止する。追加のページング機会の監視が停止された後、UEは、既定のページング機会の監視を継続し、
図20(a)の実施形態において、監視される次のページング機会は、既定のページング機会PO
7である。
【0156】
図20(b)は、UEが、時刻t1および時刻t2に、gNBで時刻t3および時刻t4に受信される2つのアップリンク伝送(1)および(2)を実行する実施形態を例示している。時刻t5に、gNBは、第1の追加のページング機会PO
2における第1のアップリンク伝送(1)に対するHARQフィードバックを提供する。伝送のすべてに対するフィードバックのすべてがそのときにUEで受信されるわけではないので、UEは、追加のページング機会の監視を続ける。時刻t6において、gNBは、追加のページング機会PO
3における第2のアップリンク伝送(2)に対するHARQフィードバックを提供し、それにより、この実施形態では、UEは、追加のページング機会を監視することを停止する、すなわち追加のページング機会PO
5およびPO
6は、UEによってもはや監視されない。
【0157】
図20(c)は、バンドルされたHARQフィードバックを使用する一実施形態を例示している。UEは、時刻t1および時刻t2に、時刻t3および時刻t4にgNBから受信されるそれぞれのアップリンク伝送(1)および(2)を実行する。gNBは、追加のページング機会PO
3でt5のときにUEに提供されるバンドルされたHARQフィードバックを作成する。バンドルされたHARQフィードバックの受信に応答して、UEは、残りの追加のページング機会PO
5およびPO
6を監視することを停止する。
【0158】
図20(d)から
図20(f)は、既定のページング機会PO
1、PO
5およびPO
9の間に、それぞれ、追加のページング機会PO
2、PO
3、PO
4およびPO
6、PO
7、PO
8が構成されるように、gNBが3つの追加のページング機会、APO_N=3、を構成する一実施形態を例示している。
図20(d)において、UEは、時刻t1に、gNBによって時刻t2に受信されるアップリンク伝送を実行する。時刻t3に、gNBは、追加のページング機会PO
3におけるアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを提供し、残りの追加のページング機会PO
4、PO
6、PO
7、およびPO
8の監視を停止する。UEによって監視される次のページング機会は、既定のページング機会PO
5である。
【0159】
図20(e)において、UEは、時刻t1、時刻t2、および時刻t3にアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を実行し、アップリンク伝送のすべてに対するフィードバックを受信した後にのみ、監視を停止する。アップリンク伝送(1)、(2)、および(3)は、時刻t3、時刻t4、および時刻t6にgNBで受信され、時刻t7に、第1のアップリンク伝送(1)に対するHARQフィードバックが、追加のページング機会PO
2において提供される。第2のアップリンク伝送(2)に対するHARQフィードバックは、時刻t8に追加のページング機会PO
4で提供され、第3のアップリンク伝送(3)に対するHARQフィードバックは、時刻t9に既定のページング機会PO
5で提供される。UEは、すべてのアップリンク伝送に対するHARQフィードバックを受信した後、追加のページング機会PO
6、PO
7、およびPO
8を監視することを停止し、監視される次のページング機会が、既定のページング機会PO
9になる。
【0160】
図20(f)は、バンドルされたフィードバックを使用する一実施形態を例示している。UEは、gNBで時刻t4から時刻t6に受信された3つのアップリンク伝送(1)、(2)、および(3)を時刻t1から時刻t3に実行する。時刻t7に、gNBは、ページング機会PO
4におけるすべてのアップリンク伝送に対するバンドルされたフィードバックを提供し、バンドルされたHARQフィードバックを受信したことに応答して、UEは、図示される実施形態において、UEによって監視される次のページング機会が既定のページング機会PO
5になるように追加のページング機会PO
6、PO
7、およびPO
8の監視を停止する。
【0161】
ダウンリンクにおけるスモールデータ指示
本発明のさらなる実施形態によれば、スモールデータの伝送は、ダウンリンクにおいて指示されてもよい。そのような実施形態によれば、上記のTable 1(表1)で説明されているDCIのような、ページングDCI内のショートメッセージおよび/または予約ビットは、スモールデータダウンリンク伝送の存在を示すために使用されてもよい。ページングDCIにおいてgNBからこの指示を受信したときに、UEは、RRC状態の変化をトリガーすることなく、すなわちRRC_CONNECTED状態に遷移することなく、gNBから伝送されたスモールデータをデコードし続ける。スモールデータは、特定のメッセージでUEに直接伝送されるか、または新規DCIでスケジュールされてもよい。実施形態によれば、UEは、ページング機会におけるデータインジケータが1に設定される場合にのみ、スモールデータ伝送に関するコネクタ情報を搬送するDCIフォーマットに対してブラインドデコードするように構成されてもよい。特定のメッセージ、およびP-RNTI、専用RNTI、またはI-RNTIでスクランブルされた新規DCIは両方とも採用されてもよく、次の要素のうちの1つまたは複数を示してもよい。
- いつダウンリンクでスモールデータ伝送を予想するかを示す時間係数k、
- スモールデータが存在すること、または存在しないことに対する1ビットまたはXビットインジケータ。
【0162】
図21は、ページングDCIに含まれる、スモールデータのようなデータの伝送を示す一実施形態を例示している。
図21は、UEがRRC_INACTIVE状態またはRRC_IDLE状態にあり、ページングメッセージに対し、または本発明のアプローチにより、スモールデータダウンリンク伝送の指示を含むページングDCIに対し、既定のページング機会PO
1、PO
2、およびPO
3を監視している様子を示している。時刻t1に、gNBは、第2の既定のページング機会PO
2において、たとえばPO
2で伝送されるページングDCI中の未使用ビットのうちの1つを特定の値に設定することによってスモールダウンリンクメッセージの存在を示す。ページングDCIがダウンリンクメッセージ自体も含む場合に、UEは、データが受信されるまでメッセージをデコードし続ける。
図21に図示されるように、ページングDCIが、ダウンリンクメッセージが見つかってもよい場合の指示を含む他の実施形態によれば、UEは、スモールデータを含むDCIに関するそれぞれの情報を取り出し、UEは、時刻t2にgNBによって伝送されるスモールデータを含む追加のDCIに対する指示された配置を監視する。
図21は、指示が
図21に示されるDCI/スモールデータメッセージを使用してダウンリンクにおいてスモールデータ伝送をいつ予想するかを示す係数kを含む実施形態を例示している。
【0163】
さらなる実施形態によれば、スモールデータDL伝送は、上で説明されている追加のページング機会を使用して行われてもよい。
【0164】
専用RNTI
本発明の実施形態の上記の説明では、UEに対してgNBからのHARQフィードバックの伝送またはダウンリンクスモールメッセージの伝送を示すページング機会で伝送されるメッセージを示すために使用される専用RNTIに言及されている。実施形態によれば、専用RNTIは、P-RNTIおよびI-RNTIとは異なり、gNBからUEへのフィードバック情報の伝送またはgNBからUEへのダウンリンクでのデータの伝送のように、UEとの間のスモールデータの伝送または受信を行う、すなわちRRC状態の推移を必要とすることなくUEとgNBとの間で情報交換を行う専用設計となっている。専用RNTI設計は、上で説明されている実施形態のすべてにおいて採用されてもよい。
【0165】
実施形態によれば、ダウンリンク伝送において、ページングDCIの一部として、スモールデータDCIまたはメッセージをデコードするために使用されるべきRNTIを示すインデックスが伝送されてもよい。同様に、アップリンク伝送のHARQフィードバックに対して、他のDCIのような、DFIまたは他のメッセージのデコードは、ページングDCIの一部としてのインデックスとして示されてもよい。インデックスは、UEとgNBの両方に知られているTable 1(表1)からのRNTI値に対応する。
【0166】
他の実施形態によれば、スモールデータ関係伝送に対する専用RNTIは、RRCメッセージでUEに示されてもよく、時間的に半静的に有効であってもよい。
【0167】
概要
上で説明されている実施形態において、主に、本発明のアプローチによりTX UEから位置情報を受信するRX UEについて言及されてきた。しかし、本発明は、RX UEに限定されるものではなく、むしろ、上で説明されているUEは、本発明のアプローチによるTX UEからの位置情報をRX UEに提供するTX UEであってもよい。たとえば、本明細書において説明されているUEは、SL通信において、受信UEまたは伝送UEであってもよい。
【0168】
上で説明されている実施形態において、X座標およびY座標を含む情報要素に言及している。本明細書において説明されているすべての実施形態による位置情報は、たとえばUAV、ドローン、ヘリコプター、飛行機などの、飛行するUEに対する、UEの現在の高さまたは高度に関する情報も含んでもよい。さらに、他の実施形態によれば、情報要素は、測位情報の精緻化を可能にするように動きベクトルまたは動きの方向を含んでもよい。高度または高さに関する追加の情報および/または動きベクトルもしくは動きの方向に関する追加の情報は、上で説明されている実施形態のいずれかと組み合わされてもよく、たとえば第2の態様による位置デルタは、SCIを介して送信されてもよく、RRCを介して送信されてもよい高さ情報とリンクされる。
【0169】
本発明の実施形態は、上で詳細に説明されているが、それぞれの実施形態および態様は、個別に実装されてもよいか、または2つもしくはそれ以上の実施形態もしくは態様が組合せで実装されてもよい。
【0170】
本発明の様々な態様の上で説明されている実施形態に関して、TX UEのような、トランスミッタとgNBのようなレシーバとの間で通信が行われる特定の環境において説明されていることに留意されたい。しかしながら、本発明は、そのような通信に限定されるものではなく、むしろ、上で説明されている原理は、D2D、V2V、またはV2X通信のような、サイドリンク上のデバイス間通信にも同様に適用されてもよい。
【0171】
実施形態によれば、ワイヤレス通信システムは、地上ネットワーク、または非地上ネットワーク、またはレシーバとして航空機もしくは宇宙船を使用するネットワークもしくはネットワークのセグメント、またはこれらの組合せを含んでもよい。
【0172】
実施形態によれば、ユーザデバイス(UE)は、携帯端末、または据置型端末、またはセルラーIoT-UE、または車両UE、または車両グループリーダー(GL)UE、またはIoT、または狭帯域IoT、NB-IoTデバイス、またはWiFi非アクセスポイント局、non-AP STA、たとえば802.11axもしくは802.11be、または地上ベース車両、または航空機、またはドローン、または移動基地局、または路側ユニット、または建物、またはネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、このネットワーク接続機能はアイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、またはネットワーク接続機能を備える任意の他のアイテムもしくはデバイスであって、このネットワーク接続機能はアイテム/デバイスがワイヤレス通信ネットワークのサイドリンクを使用して通信することを可能にする、任意の他のアイテムもしくはデバイス、たとえばセンサーもしくはアクチュエータ、または任意のサイドリンク対応ネットワークエンティティのうちの1つまたは複数であってもよい。基地局(BS)は、移動もしくは固定基地局として実装されてもよく、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、または基地局の中央ユニット、または基地局の分散ユニット、または路側ユニット、またはUE、またはグループリーダー(GL)、またはリレー、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはモバイルエッジコンピューティングエンティティ、またはNRもしくは5Gコアコンテキストにおけるようにネットワークスライス、またはWiFi AP STA、たとえば802.11axもしくは802.11be、またはアイテムもしくはデバイスがワイヤレス通信ネットワークを使用して通信することを可能にする任意の伝送/受信ポイント(TRP)であって、アイテムもしくはデバイスはワイヤレス通信ネットワークを使用して通信するネットワーク接続機能を備える、任意の伝送/受信ポイント(TRP)のうちの1つまたは複数であってもよい。
【0173】
説明されている概念のいくつかの態様は装置の文脈内で説明されているが、これらの態様は対応する方法の説明にもなっており、ブロックもしくはデバイスは方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応することは明らかである。それと同様に、方法ステップの文脈内において説明されている態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明ともなっている。
【0174】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログ回路および/またはデジタル回路を使用するハードウェアで、ソフトウェアで、1つまたは複数の汎用もしくは専用プロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして、実装されてもよい。たとえば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたは別の処理システムの環境で実装されてもよい。
図22は、コンピュータシステム500の一例を例示している。ユニットまたはモジュール、さらにはこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つまたは複数のコンピュータシステム500上で実行されてもよい。コンピュータシステム500は、専用または汎用デジタルシグナルプロセッサのような、1つまたは複数のプロセッサ502を含む。プロセッサ502は、バスまたはネットワークのような、通信インフラストラクチャ504に接続される。コンピュータシステム500は、メインメモリ506、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、および二次メモリ508、たとえばハードディスクドライブおよび/または取り外し可能記憶装置ドライブを含む。二次メモリ508は、コンピュータプログラムまたは他の命令がコンピュータシステム500にロードされることを可能にしてもよい。コンピュータシステム500は、コンピュータシステム500と外部デバイスとの間でソフトウェアおよびデータが転送されることを可能にするための通信インターフェース510をさらに備えてもよい。通信は、電子的、電磁的、光学的、または通信インターフェースによって処理することができる他の信号からの通信であってもよい。通信は、ワイヤもしくはケーブル、光ファイバー、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル512を使用してもよい。
【0175】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般的に、取り外し可能記憶装置ユニットまたはハードディスクドライブに取り付けられたハードディスクなどの有形の記憶媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム500にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも称される、コンピュータプログラムは、メインメモリ506および/または二次メモリ508に記憶される。また、コンピュータプログラムは、通信インターフェース510を介して受信されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム500が本発明を実装することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ502が、本明細書において説明されている方法のいずれかなど、本発明のプロセスを実装することを可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム500のコントローラを表してもよい。本開示がソフトウェアを用いて実装されるときに、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に記憶され、取り外し可能記憶装置ドライブ、通信インターフェース510のようなインターフェースを使用してコンピュータシステム500にロードされてもよい。
【0176】
ハードウェアまたはソフトウェアによる実装は、それぞれの方法が実行されるようなプログラム可能なコンピュータシステムと連携する(または連携することができる)、電子的に読み取り可能な制御信号が記憶される、デジタル記憶媒体、たとえばクラウドストレージ、フロッピィディスク、DVD、Blue-Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはFLASHメモリを使用して実行されてもよい。したがって、デジタル記憶媒体は、コンピュータ可読であってもよい。
【0177】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つが実行されるようなプログラム可能なコンピュータシステムと連携することができる、電子的に読み取り可能な制御信号を収めたデータキャリアを含む。
【0178】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを伴うコンピュータプログラム製品として実装されてもよく、プログラムコードはコンピュータプログラム製品がコンピュータ上で稼動するときに方法のうちの1つを実行するように動作可能である。プログラムコードは、たとえば機械可読キャリア上に記憶され得る。
【0179】
他の実施形態は、機械可読媒体上に記憶されている、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。したがって、言い換えると、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で稼動しているときに、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0180】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムが記録されるデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表現するデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、たとえばデータ通信接続、たとえばインターネットを介して、転送されるように構成され得る。さらなる一実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するように構成されるか、または適合される処理手段、たとえばコンピュータ、またはプログラム可能な論理デバイスを含む。さらなる一実施形態は、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされているコンピュータを含む。
【0181】
いくつかの実施形態において、プログラム可能な論理デバイス(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)は、本明細書で説明されている方法の機能うちのいくつかまたはすべてを実行するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書で説明されている方法のうちの1つを実行するためにマイクロプロセッサと連携し得る。一般的に、これらの方法は、好ましくは、任意のハードウェア装置によって実行される。
【0182】
上で説明されている実施形態は、単に、本発明の原理について例示しているだけである。本明細書で説明されている配置構成および詳細の修正および変更は、当業者には明らかであることは理解される。したがって、次に示す特許請求項の範囲によってのみ制限され、本明細書の実施形態の記述および説明を用いて提示される具体的詳細によって制限されないことが意図されている。
【0183】
頭字語および記号のリスト
BS 基地局
CBR チャネルビジーレシオ
D2D デバイス間
EN 緊急時通報
eNB Evolved Node B(基地局)
IE 情報要素
FDM 周波数分割多重
LTE ロングタームエボリューション
PC5 D2D通信にサイドリンクチャネルを使用するインターフェース
PPPP ProSeパケット毎優先度
PRB 物理リソースブロック
ProSe 近接サービス
RA リソース割り当て
SCI サイドリンク制御情報
SL サイドリンク
sTTI 短伝送時間間隔
TDM 時分割多重
TDMA 時分割多元接続
TPC 伝送電力制御/伝送電力コマンド
UE ユーザエンティティ(ユーザ端末)
URLLC 超高信頼低遅延通信
V2V 車車間
V2I 路車間
V2P 車歩行者間
V2N 車ネットワーク間
V2X ビークルツーエブリシング、すなわちV2V、V2I、V2P、V2N
【符号の説明】
【0184】
100 地上系ワイヤレスネットワーク
102 コアネットワーク
1061から1065 セル
1081、1082、1083 矢印
1101、1102 IoTデバイス
1121 矢印
1122 矢印
1141から1145 バックホールリンク
1161から1165 バックホールリンク
300 トランスミッタ
300a シグナルプロセッサ
300b トランシーバ
302、304 レシーバ
302a、304a シグナルプロセッサ
302b、304b トランシーバ
306a、306b、308 ワイヤレス通信リンクまたはチャネル
500 コンピュータシステム
502 プロセッサ
504 通信インフラストラクチャ
506 メインメモリ
508 二次メモリ
510 通信インターフェース
512 通信チャネル
【国際調査報告】