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特表2023-500354ハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法および機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-05
(54)【発明の名称】ハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法および機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20230101AFI20221223BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221223BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20221223BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20221223BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
H04W72/04 131
H04W72/04 136
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526306
(86)(22)【出願日】2020-10-20
(85)【翻訳文提出日】2022-05-23
(86)【国際出願番号】 CN2020122098
(87)【国際公開番号】W WO2021088636
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】201911089029.0
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲軼▼
(72)【発明者】
【氏名】夏 ▲亮▼
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA13
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本開示の実施例は、ハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法および機器を提供する。前記方法において、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項2】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得ることと、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定することと、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つであり、
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加することを含み、
ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである請求項2または3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することは、
前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することを含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、
前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものであり、または、
前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1周期Tは、整数であり、
異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同一または異なるものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって構成したものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成した、時分割二重-上り-下り共通構成TDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/または時分割二重-上り-下り専用構成TDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項1に記載の方法。
【請求項12】
基地局に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項13】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を受信するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
端末に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報を得ることとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【請求項15】
前記対象SPS PDSCHは、同一の活性化されたSPS構成に属する請求項14に記載の方法。
【請求項16】
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することは、
スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値、および、スロットオフセット値に基づいて、物理下り制御チャネルPDCCH検出機会セットを決定することと、
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられ、前記スロットオフセット値は、下り制御情報に含まれる時間領域リソース割当領域が指示するものであって、PDCCHからPDSCHへのタイミングを表すために用いられ、
前記PDCCH検出機会セットに基づいて下り制御情報DCIを検出し、検出したDCIにおける累積データ割当指示counter DAIおよび総データ割当指示total DAIに基づいて、前記NビットのHARQ-ACK情報を構築することとを含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、
前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものであり、または、
前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものであり、
前記第1構成情報は、セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成した、時分割二重-上り-下り共通構成TDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/または時分割二重-上り-下り専用構成TDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項14に記載の方法。
【請求項20】
基地局に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報を得ることとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【請求項21】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を受信するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項20に記載の方法。
【請求項22】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定するための第1決定モジュールと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定するための第2決定モジュールとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項23】
前記第1決定モジュールは、さらに、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定し、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する請求項22に記載の通信機器。
【請求項24】
前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つであり、
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である請求項22に記載の通信機器。
【請求項25】
前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である請求項22に記載の通信機器。
【請求項26】
前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する際に、前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加し、
ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである請求項23または24または25に記載の通信機器。
【請求項27】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定するための第3決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項22に記載の通信機器。
【請求項28】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、トランシーバとプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定し、
ここで、前記第1情報は、
PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項29】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、
Nビットの第1ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報を決定するための第1決定モジュールと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされた物理下り共有チャネルPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得るための追加モジュールとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【請求項30】
対象上りスロットまたはサブスロットについて、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象物理上り制御チャネルPUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定するための第2決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである請求項29に記載の通信機器。
【請求項31】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、トランシーバとプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
Nビットの第1ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報を決定し、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【請求項32】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法を実現させる。
【請求項33】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法を実現させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2019年11月8日に中国で提出された中国特許出願NO.201911089029.0の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
[技術分野]
本開示は、移動通信の技術分野に係り、特にハイブリッド自動再送要求HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)コードブックの決定方法および機器に係る。
【背景技術】
【0002】
ネットワークにおける下り制御シグナリングのオーバーヘッドを節約するために、新規無線NR(New Radio)システムでは、動的スケジューリングに加え、基地局が上位層シグナリングによってユーザに対してSPS構成を行うことを許容し、物理層の下り制御情報の活性化によって、無線リソースを特定のユーザに周期的に割り当てるという目的を達成する半持続的スケジューリングSPS(Semi-persistent scheduling)もサポートし、半持続的スケジューリングには、「1回のスケジューリングで複数回使用される」という特徴があることが分かる。NRシステムにおけるSPSの構成は、無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)シグナリングによって実現される。
【0003】
関連技術のNRシステムにおいて、下りDL(downlink) SPSがサポートする最小周期は、10msである。低トラフィック遅延をサポートするために、強化された信頼性の高い低遅延通信eURLLC(enhanced Ultra-Reliable and Low Latency Communications)においてDL SPSを強化し、SPSの周期を1スロット(slot)まで短縮させる。
【0004】
また、端末は、SPS物理下り共有チャネルPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を受信した後、SPS PDSCHが正しく復調されたか否かについて、HARQフィードバック情報(HARQ-ACK)をネットワークにフィードバックする必要がある。ここで、ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK(HARQ-Acknowledgement)の時間領域と周波数領域のリソース決定方式は、以下の通りである。
周波数領域リソース:RRCシグナリングは、物理上り制御チャネルPUCCH(Physical Uplink Control Channel)の周波数領域リソースを決定するために、パラメータn1PUCCH-ANによりPUCCH-ResourceIdを構成する。
時間領域リソース:PDSCHからPUCCHへのタイミング(timing)は、まずRRCシグナリングがパラメータdl-DataToUL-ACKによりHARQ timing値群を構成し、その後、活性化下り制御情報(activation DCI)におけるPDSCHからHARQへのタイミング指示(PDSCH-to-HARQ timing indicator)によって、RRCシグナリングで構成されたHARQ timing値群から1つを選択するように指示する。
【0005】
NRシステムにおいて、半静的フレーム構造の構成をサポートし、具体的には、上位層シグナリング(例えばRRCシグナリング)で構成された以下の情報エレメントIE(Information Element)、すなわちTDD-UL-DL-ConfigCommonおよび/またはTDD-UL-DL-ConfigDedicatedによって構成する。NRシステムにおいて、さらに、動的スロットフォーマット指示SFI(Slot Format Indicator)をサポートする。すなわち、RRCシグナリングまたは下り制御情報DCI(Downlink Control Information)により、一部のslot/一部のシンボルを上り、下りまたはフレキシブル(flexible)として構成または指示することができる。一部のslot/一部のシンボルが下りとして構成されるか、またはflexibleとして指示される場合、SPS PDSCHのHARQ-ACKの伝送ができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施例は、HARQ-ACKコードブックのビット数不足の問題を解決し、不要なSPS PDSCH再送を回避または減少させ、スペクトル効率を向上させることができるハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法および機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つの実施例は、ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法を提供している。
端末に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
選択可能に、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得ることと、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定することと、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することとを含む。
【0009】
選択可能に、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つであり、
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である。
【0010】
選択可能に、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である。
【0011】
選択可能に、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加することを含み、
ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである。
【0012】
選択可能に、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することは、
前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することを含む。
【0013】
選択可能に、前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、
前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものであり、または、
前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものである。
【0014】
選択可能に、前記第1周期Tは、整数であり、
異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同一または異なるものである。
【0015】
選択可能に、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって構成したものである。
【0016】
選択可能に、前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成した、時分割二重-上り-下り共通構成TDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/または時分割二重-上り-下り専用構成TDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む。
【0017】
選択可能に、前記方法は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0018】
本開示の実施例は、さらに、ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法を提供する。
基地局に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
選択可能に、前記方法は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を受信するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0020】
本開示の実施例は、さらに、ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法を提供する。
端末に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報を得ることとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0021】
選択可能に、前記対象SPS PDSCHは、同一の活性化されたSPS構成に属する。
【0022】
選択可能に、Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することは、
スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値、および、スロットオフセット値に基づいて、物理下り制御チャネルPDCCH検出機会セットを決定することと、
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられ、前記スロットオフセット値は、下り制御情報に含まれる時間領域リソース割当領域が指示するものであって、PDCCHからPDSCHへのタイミングを表すために用いられ、
前記PDCCH検出機会セットに基づいて下り制御情報DCIを検出し、検出したDCIにおける累積データ割当指示counter DAIおよび総データ割当指示total DAIに基づいて、前記NビットのHARQ-ACK情報を構築することとを含む。
【0023】
選択可能に、前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、
前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものであり、または、
前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものであり、
前記第1構成情報は、セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む。
【0024】
選択可能に、前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成した、時分割二重-上り-下り共通構成TDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/または時分割二重-上り-下り専用構成TDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む。
【0025】
選択可能に、前記方法は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0026】
本開示の実施例は、さらに、ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法を提供する。
基地局に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報を得ることとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0027】
選択可能に、前記方法は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を受信するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて決定されることをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0028】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供する。
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定するための第1決定モジュールと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定するための第2決定モジュールとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
選択可能に、前記第1決定モジュールは、さらに、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定し、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。
【0030】
選択可能に、前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つであり、
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である。
【0031】
選択可能に、前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である。
【0032】
選択可能に、前記第1決定モジュールは、さらに、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する際に、前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加し、
ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである。
【0033】
選択可能に、前記通信機器は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定するための第3決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0034】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供する。
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、トランシーバとプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定し、
ここで、前記第1情報は、
PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供する。
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、
Nビットの第1ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報を決定するための第1決定モジュールと、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされた物理下り共有チャネルPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得るための追加モジュールとを含み、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0036】
選択可能に、前記通信機器は、
対象上りスロットまたはサブスロットについて、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象物理上り制御チャネルPUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する方式、
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する方式、
の少なくとも1つに基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定するための第2決定モジュールをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0037】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供する。
通信機器であって、
前記通信機器は、端末または基地局であり、トランシーバとプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
Nビットの第1ハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACK情報を決定し、
ここで、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含み、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得、
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットであり、
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0038】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供する。
前記通信機器は、端末または基地局であり、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、上述した方法を実現させる。
【0039】
本開示の実施例は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上述した方法を実現させる。
【発明の効果】
【0040】
関連技術と比較して、本開示の実施例によるハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法および機器は、半静的コードブックおよび動的コードブックの決定において、K1セットとPDSCH受信機会候補セットの拡大および冗長フィードバック方式により、SPS PDSCH HARQ-ACK遅延によるHARQ-ACKコードブックのビット数が不足する問題を解決し、SPS PDSCHの不要な再送を回避し、スペクトル効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
以下の選択可能な実施形態の詳細な説明を読むことによって、様な他の利点およびメリットは、当業者には明らかになる。図面は、選択可能な実施形態を例示する目的のみのためのものであり、本開示を限定するものではない。なお、図面全体を通して、同一の部材には同一の符号を付している。
【0042】
図1図1は、本開示の実施例の1つの応用シーンを示す図である。
図2図2は、関連技術に係るHARQフィードバックの1つの例を示す図である。
図3図3は、本開示の実施例に係るHARQフィードバックの1つの例を示す図である。
図4図4は、本開示の実施例に係る半静的HARQ-ACKコードブック決定方法の1つのフローチャートである。
図5図5は、本開示の実施例に係る半静的HARQ-ACKコードブック決定方法の別のフローチャートである。
図6図6は、本開示の実施例に係る動的HARQ-ACKコードブック決定方法の1つのフローチャートである。
図7図7は、本開示の実施例に係る動的HARQ-ACKコードブック決定方法の別のフローチャートである。
図8図8は、本開示の実施例による通信機器の1つの構成を示す図である。
図9図9は、本開示の実施例による通信機器の別の構成を示す図である。
図10図10は、本開示の実施例による通信機器の別の構成を示す図である。
図11図11は、本開示の実施例による通信機器の別の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、添付図面を参照して本開示の例示的な実施例をさらに詳細に記載する。本開示の例示的な実施例を図面に示しているが、本開示は、ここで説明した実施例に限定されることなく様々な形態で実現されることが理解されるべきである。これらの実施例を示すことは、本開示をより徹底的に理解してもらい、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えるためである。
【0044】
本願の明細書および特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序または前後順を記述するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。そのように使用されるデータは、本明細書に記載される本願の実施例が、例えば、本明細書に図示または記載されるもの以外の順序でも実施されるように、適切に交換されることが理解されるべきである。さらに、「含む」および「有する」という用語ならびにそれらの任意の変形は、非排他的を意図しており、例えば、一連の工程またはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または装置は、必ずしも明確に列挙されたそれらの工程またはユニットに限定されるものではなく、明確に列挙されていないものまたはそれらのプロセス、方法、製品または装置に固有の他の工程またはユニットを含んでもよい。本明細書および特許請求の範囲において、「および/または」は、連結された対象の少なくとも1つを意味する。
【0045】
本明細書で説明される技術は、NRシステムおよびロングタームエボリューションLTE(LongTimeEvolution)/LTE-A(LTE-Advanced)システムに限定されず、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)、時分割多元接続TDMA(Time Division Multiple Access)、周波数分割多元接続FDMA(Frequency Division Multiple Access)、直交周波数分割多元接続OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、シングルキャリア周波数分割多元接続SC-FDMA(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)および他のシステムなどの様々な無線通信システムに使用される。用語「システム」および「ネットワーク」は、しばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセスUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実現できる。UTRAは、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)および他のCDMA変形形態を含む。TDMAシステムは、グローバル移動通信システムGSM(Global System for Mobile Communication)などの無線技術を実現できる。OFDMAシステムは、UMB(UltraMobile Broadband)、E-UTRA(Evolution-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現できる。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサル移動体通信システムUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の部分である。LTEおよびLTE-Aなどのより高レベルのLTEは、E-UTRAを使用する新しいUMTSリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-AおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。本明細書で説明される技術は、以上で言及されたシステムおよび無線技術に使用されるのみならず、他のシステムおよび無線技術にも使用される。しかしながら、以下の説明は、例示の目的でNRシステムを説明し、以下の説明の大部分においてNRという用語が使用されるが、これらの技術は、NRシステムの適用例以外の適用例にも適用される。
【0046】
以下の説明は、特許請求の範囲に記載された範囲、適用可能性、または構成を限定することなく、例を提供する。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、論じられた要素の機能および構成を変更することができる。様々な例は、様々な手順または構成要素を適切に省略、置換、または追加することができる。例えば、説明された方法は、説明されたものとは異なる順序で実行されてもよく、様々なステップが追加、省略、または組み合わされてもよい。さらに、いくつかの例を基準して説明される特徴は、他の例において組み合わされてもよい。
【0047】
図1を参照する。図1は、本開示の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器またはユーザ端末UE(User Equipment)とも呼ばれる。端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)、モバイルネットワーク機器MID(Mobile Internet Device)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、または車載機器などの端末側機器であってもよい。なお、本開示の実施例において、端末11の具体的なタイプは、限定されない。ネットワーク機器12は、基地局および/またはコアネットワークのネットワークエレメントであってもよい。ここで、上記基地局は、5G以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、または他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLAN(Wireless Local Area Network)アクセスポイント、または他のアクセスポイントなど)であってもよい。ここで、基地局は、ノードB、発展型ノードB、アクセスポイント、基地トランシーバ局BTS(Base Transceiver Station)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセットBSS(Basic Service Set)、拡張サービスセットESS(Extended Service Set)、Bノード、発展型Bノード(eNB)、ホームBノード、ホーム発展型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFiノード、または所属分野における他の何らかの適切な用語で呼ばれることがある。同様の技術的効果を奏する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。なお、本開示の実施例において、単にNRシステムにおける基地局を例として説明するが、基地局の具体的な種類を限定しない。
【0048】
基地局は、基地局制御装置の制御下で端末11と通信する。様々な例では、基地局制御装置は、コアネットワークまたはいくつかの基地局の一部である。いくつかの基地局は、バックホールを通じてコアネットワークと制御情報またはユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のいくつかは、有線または無線通信リンクであるバックホールリンクを通じて、直接的または間接的に互いに通信する。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)での動作をサポートする。マルチキャリア送信機は、変調された信号を複数のキャリアで同時に送信することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号である。各変調信号は、異なるキャリアで送信され、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送する。
【0049】
基地局は、1つまたは複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信する。各基地局は、それぞれのカバレッジエリアに通信カバレッジを提供する。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみを構成するセクタに分割される。無線通信システムは、マクロ基地局、マイクロ基地局、またはピコ基地局などの異なるタイプの基地局を含む。基地局は、セルラーまたはWLAN無線アクセス技術などの異なる無線技術を利用する。基地局は、同じまたは異なるアクセスネットワークまたは事業者展開に関連付けられる。異なる基地局のカバレッジエリア(同じまたは異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じまたは異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、または同じまたは異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)は、オーバーラップしてもよい。
【0050】
無線通信システムにおける通信リンクは、上りリンクUL(Uplink)伝送(たとえば、端末11からネットワーク機器12への伝送)を搬送するための上りリンク、または下りリンクDL(Downlink)伝送(たとえば、ネットワーク機器12から端末11への伝送)を搬送するための下りリンクを含む。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれ、DL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれる。下りリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、またはその両方を使用して行われる。同様に、上りリンク伝送は、認可周波数帯域、非認可周波数帯域、またはその両方を使用して行われる。
【0051】
背景技術で述べたように、関連技術では、端末は、セル再選択またはアクセス後に予期しないセルアクセス不能、スライスアクセス失敗またはスライスサービス品質QoS(Quality of Service)フォールバックなどの状況が発生する可能性があり、ユーザエクスペリエンスに深刻な影響を与える。本開示の実施例は、上記課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、上記のような事態の発生を低減または回避し、通信効率を高め、ユーザエクスペリエンスを改善することができるハイブリッド自動再送要求コードブックの決定方法を提案する。
【0052】
背景技術部分の関連技術の紹介から、SPS PDSCHのHARQ-ACKフィードバックについて、そのタイミング(timing)は、RRCシグナリング+activation DCIによって決定され、あるHARQ timing値をactivation DCIで活性化すると、すべてのSPS PDSCHについて、このHARQ timing値が使用される。
【0053】
DL SPS PDSCHの最小周期が10msである場合、各SPS PDSCHのHARQ timingが同じであっても、比較的良好に半静的フレーム構造の構成に適応することができ、HARQ-ACKを利用可能な上りスロット(available UL slot)に指示する。一方、さらにDL SPS PDSCHの周期を1スロット(slot)に短縮すると、図2に示すように、半静的フレーム構造をDDDDU(Dは下り、Uは上り)に構成すると仮定し、スロットDL#1~DL#4は、いずれも下りスロットであり、UL#5は、上りスロットである。activation DCIの中で活性化されるHARQ timing(K1)がいくらであろうと(図2ではK1=1)、3つのslot(図2のDL#1~DL#3)上のPDSCHのHARQ-ACKは、フィードバック先がない。
【0054】
フィードバック先のないHARQ-ACKは、次の利用可能な(available)UL slotにフィードバックを遅らせる(postpone)ことができると仮定されるが、関連技術では、HARQ-ACKコードブックの決定に際して、この問題を考せず、すなわち、HARQ-ACKコードブックには、これらPDSCHのHARQ-ACKのために十分なビットを保持していない。以下では、半静的コードブックと動的コードブックを用いた場合についてそれぞれ説明する。
1)半静的コードブック決定の際、関連技術では、K1セット(K1 set)によってPDSCH受信機会候補(candidate PDSCH)のセットを決定する。K1 set={1,2,3,4,5}であり、activation DCIでK1=4と指示される場合、図3に示すように、下りスロットDL#2~4のPDSCHのHARQ-ACKは、2番目のULスロットにフィードバックを遅らせる(postpone)。一方、2番目のULスロットは、HARQ-ACKコードブック決定の際に、下りスロットDL#2~4のPDSCHのHARQ-ACKのためのビット位置が確保されていない。したがって、2番目のULスロットで伝送されるHARQ-ACKコードブック(code book)は、予約されたビット数が十分でないという問題が生じる。
2)動的コードブック決定の際に、関連技術によるSPS PDSCHのHARQ-ACK処理方式は、SPS PDSCHのHARQ-ACKを伝送するために、コードブックの最後に1ビットを予約しておく。しかし、DL SPS PDSCH周期が1slotに短縮されると、図2のように、K1=1であれば、下りスロットDL#1~3のPDSCHのHARQ-ACKは、いずれもUL#5にフィードバックを遅らせる(postpone)。したがって、UL slot#5で伝送されるHARQ-ACKコードブックは、予約されたビット数が十分でないという問題が生じる。
【0055】
上記の問題の少なくとも1つを解決するために、本開示の実施例は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)コードブックの決定方法を提案し、半静的コードブックおよび動的コードブックの決定において、K1セットとPDSCH受信機候補セットの拡大および冗長フィードバック方式により、SPS PDSCH HARQ-ACK遅延によるHARQ-ACKコードブックのビット数が不足する問題を解決し、SPS PDSCHの不要な再送を回避し、スペクトル効率を向上させる。
【0056】
以下では、まず、半静的コードブックを用いた場合、本開示の実施例においてどのようにHARQ-ACKコードブックを決定するかについて説明する。
【0057】
本開示の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの決定方法は、端末または基地局に適用可能であり、半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル(SPS PDSCH)のHARQ-ACKコードブックの決定に用いられる。以下、端末を例に説明する。図4を参照し、本開示の実施例に係る半静的HARQ-ACKコードブックの決定方法は、端末側に適用される場合、以下のステップを含む。
【0058】
ステップ41において、端末は、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。
【0059】
ここで、前記第1情報は、以下の情報のうちの少なくとも1つを含む。
A)PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,N
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって前記端末に対して構成したものである。具体的には、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、関連技術で基地局が構成したK1セット(K1 set)である。
B)セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報。
ここで、前記第1構成情報は、具体的に基地局が上位層シグナリング(例えばRRCシグナリング)によって構成したTDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/またはTDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む。ここで、TDD-UL-DL-ConfigurationCommonは、時分割二重-上り-下り共通構成ともいい、TDD-UL-DL-ConfigDedicatedは、時分割二重-上り-下り専用構成ともいう。もちろん、本開示の実施例において、基地局が他の関連技術のIEまたは新たに定義した構成パラメータを用いて前記第1構成情報としてもよいが、本開示の実施例において、これについて具体的に限定しない。
【0060】
ステップ42において、端末は、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定する。
【0061】
ここで、前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することにより、前記第1セットに対応するHARQ-ACKコードブック、すなわち、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報を得る。
【0062】
以上のステップにより、本開示の実施例において、前記第1情報に基づいてPDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、PDSCH受信機会候補セットを拡大した。このように、本開示の実施例において第1上りスロットまたはサブスロットnの半静的コードブックを決定する際に、関連技術で含まれていたHARQ-ACKビットだけでなく、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKを第1上りスロットまたはサブスロットnに遅らせたHARQ-ACKビットも含み、HARQ-ACKコードブックを決定する際により多くの冗長ビットを導入することができ、SPS PDSCH HARQ-ACK遅延によるHARQ-ACKコードブックのビット数が不足する問題を解決し、SPS PDSCHの不要な再送を回避し、スペクトル効率を向上させる。
【0063】
具体的には、上述のステップ41において、PDSCH受信機会候補の第1セットの決定は、異なる実現方式がある。以下、詳細に説明する。
【0064】
方式1:端末は、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}を決定して、複数の第2タイミング値セットを得る。ここで、前記Tは、第1周期である。それから、前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定する。その後、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。
【0065】
方式2:端末は、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。ここで、前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つである。ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である。
【0066】
方式3:第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。ここで、前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である。
【0067】
上記の各方式において、前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって端末に対して構成したものであり、または、前記第1周期Tは、端末が第1構成情報に基づいて決定したものである。前記第1周期Tは、整数であり、また、異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同一または異なるものである。選択可能に、前記第1周期は、上り/下り切り替え周期である。
【0068】
上記の各方式において、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、具体的に、前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加することを含む。ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである。
【0069】
以上の実現方式により、本開示の実施例は、関連技術のK1セットを前記第1タイミング値セットに拡大し、タイミング値を増加させることにより、後に前記第1タイミング値セットに基づいてPDSCH受信機会候補の第1セットを決定する際に、PDSCH受信機会候補を拡大する。このように、ステップ42において前記第1セットに基づいてコードブックを決定する際に、より多くのコードブックビットが追加され、関連技術でSPS PDSCH HARQ-ACK遅延などの原因によるHARQ-ACKコードブックのビット数が不足する問題を解決し、SPS PDSCHの不要な再送を回避し、スペクトル効率を向上させる。
【0070】
本開示の実施例は、対象上りスロットまたはサブスロット(記載を便宜を図り、以下では「対象上りスロット」または「サブスロット」と呼ぶ)について、以下の少なくとも1つの方式により、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定する。
方式a)前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
方式b)前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
方式c)前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する。
方式d)前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
【0071】
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicator)およびPUCCHリソース指示(PUCCH resource indicator)が指示するPUCCHリソースである。前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQフィードバック(HARQ-ACK)リソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブル(flexible)として構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0072】
前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定された場合、本開示の実施例は、ステップ41~42の方式で、前記対象上りスロットまたはサブスロットで伝送されるHARQ-ACK情報(すなわち、決定されたHARQ-ACKコードブック)を決定する。一方、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定された場合、本開示の実施例は、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値、すなわち、K1セット(K1 set)を更新せず、K1セットに直接基づいてPDSCH受信機会候補の第1セットを決定し、さらに決定された第1セットに基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットで伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定する。
【0073】
また図3を例にとると、基地局が上位層シグナリングによりK1 set={1,2,3,4}と構成し、上り/下り切り替え周期T=5であるとすると、端末は、半静的コードブックに必要なビット数を決定する際に、K1 setを{1,1+5-1},{2,2+5-1}…{4,4+5-1}に更新し、上記の各セットの和集合を決定して、更新されたK1 setを{1,2,3,4,5,6,7,8}とする。端末は、更新されたK1 setの各K1,xをトラバースし、前記K1,xおよび上り/下りのサブキャリア間隔に基づいて、上りスロットUL#5に対応する下りスロットを決定し、その後、前記下りスロット内で、時間領域リソース割り当てテーブル内の各行の時間領域リソース割り当てを判断する。各シンボル(symbol)が半静的フレーム構造構成(例えばTDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/またはTDD-UL-DL-ConfigDedicated)情報により上りとして構成されていない時間領域リソース割り当ての行が存在する場合、前記下りスロットには、HARQ-ACKをフィードバックするために少なくとも1ビットを保持する。
【0074】
図5を参照し、本開示の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの決定方法は、基地局側に適用される場合、以下のステップを含む。
【0075】
ステップ51において、基地局は、第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する。
【0076】
ここで、前記第1情報は、以下の情報のうちの少なくとも1つを含む。
A)PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,N
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって端末に対して構成したものである。具体的には、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、関連技術で基地局が構成したK1セット(K1 set)である。
B)セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報。
ここで、前記第1構成情報は、具体的に基地局が上位層シグナリング(例えばRRCシグナリング)によって構成したTDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/またはTDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメント(IE)を含む。ここで、TDD-UL-DL-ConfigurationCommonは、時分割二重-上り-下り共通構成ともいい、TDD-UL-DL-ConfigDedicatedは、時分割二重-上り-下り専用構成ともいう。もちろん、本開示の実施例において、基地局が他の関連技術のIEまたは新たに定義した構成パラメータを用いて前記第1構成情報としてもよいが、本開示の実施例において、これについて具体的に限定しない。
【0077】
ステップ52において、基地局は、前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定する。
【0078】
ここで、前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することにより、前記第1セットに対応するHARQ-ACKコードブック、すなわち、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報を得る。
【0079】
本開示の実施例に係る半静的HARQ-ACKコードブック決定方法が基地局側で実施される場合の多くの細部は、上述した端末側で実施される場合の具体的な記載を参照し、記載を簡略化するために、ここでは繰り返して記載しない。
【0080】
以上、本開示の実施例の半静的コードブックの決定方法を紹介した。以下、さらに、動的コードブック決定方法を紹介する。
【0081】
図6を参照し、本開示の実施例による動的コードブックの決定方法は、端末または基地局に適用可能であり、半継続的スケジューリング物理下り共有チャネル(SPS PDSCH)のHARQ-ACKコードブックを決定するために用いられる。以下、端末を例に説明する。図6を参照すると、本開示の実施例に係る動的HARQ-ACKコードブックの決定方法は、端末側に適用される場合、以下のステップを含む。
ステップ61において、Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定する。前記第1HARQ-ACK情報は、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含む。
【0082】
ここで、Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定することは、具体的に、スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値、およびスロットオフセット値に基づいて、PDCCH検出機会セットを決定することと、前記PDCCH検出機会セットに基づいて下り制御情報(DCI)を検出することと、検出したDCIにおける累積データ割当指示counter DAI(counter Data Assignment Indication)および総データ割当指示total DAI(total Data Assignment Indication)に基づいて、前記NビットのHARQ-ACK情報を構築することを含む。
【0083】
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるものであり、具体的には、予め定義されたものか、基地局が上位層シグナリングによって前記端末に対して構成したものである。例えば、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、関連技術において基地局が構成したK1セット(K1 set)である。前記スロットオフセット値は、下り制御情報に含まれる時間領域リソース割当領域が指示するものであって、PDCCHからPDSCHへのタイミングを表すために用いられる。
【0084】
ステップ62において、活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報を得る。
【0085】
ここで、前記対象SPS PDSCHは、同一の活性化されたSPS構成に属する。前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットである。
【0086】
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値(PDSCH-to-HARQ-feedback timing value)であり、前記Tは、第1周期である。
【0087】
前記第1周期Tは、予め定められたものである。または、前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって端末に対して構成したものである。または、前記第1周期Tは、端末が第1構成情報に基づいて決定したものである。前記第1周期Tは、整数であり、また、異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同じであるか異なるものである。選択可能に、前記第1周期は、上り/下り切り替え周期である。
【0088】
以上のステップにより、本開示の実施例は、動的HARQ-ACKコードブックを決定する際に、Nビットの第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、関連技術における動的コードブックの長さを拡張し、冗長フィードバック情報を増加することにより、関連技術においてSPS PDSCH HARQ-ACK遅延によるHARQ-ACKコードブックのビット数が不足する問題を解決し、SPS PDSCHの不要な再送を回避し、スペクトル効率を向上させる。
【0089】
実際の適用では、端末は、複数の活性化されたSPS構成を有する可能性がある。この場合、上述のステップ62において、複数のSPS構成が活性化されると、前記第1セットは、スロットn-K1,c,p-T+1からスロットn-K1,c,pまでの全てのスロットを含み、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c,p-T+1からスロットn-K1,c,pまでの全ての下りスロットを含む。
【0090】
ここで、前記K1,c,pは、p個目のSPS構成のSPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0091】
同様に、本開示の実施例において、対象上りスロットまたはサブスロット(記載の便宜を図り、以下、「対象上りスロット」または「サブスロット」という)について、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かは、以下の少なくとも1つの方式に基づいて決定される。
方式a)前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
方式b)前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
方式c)前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する。
方式d)前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
【0092】
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示(PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicator)およびPUCCHリソース指示(PUCCH resource indicator)が指示するPUCCHリソースである。前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQフィードバック(HARQ-ACK)リソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブル(flexible)として構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0093】
前記対象上りスロットまたはサブスロットが、HARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定された場合、本開示の実施例は、ステップ61~62の方式で、前記対象上りスロットまたはサブスロットで受信されるHARQ-ACK情報(すなわち、決定されたHARQ-ACKコードブック)を決定する。一方、前記対象上りスロットまたはサブスロットが、HARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定された場合、本開示の実施例は、ステップ61を直接実行し、ステップ61得られたNビットの第1HARQ-ACK 情報を、前記対象上りスロットまたはサブスロットで受信されるHARQ-ACK情報とする。
【0094】
また図3を例にとると、K1 set={1,2,3,4,5}であり、活性化DCI(activation DCI)でK1=4と指示されるの場合、上りスロットUL#10でフィードバックされるHARQ-ACKコードブックは、DL#2からDL#6まで伝送されるSPS PDSCHに対応するHARQ-ACK情報を含む。このように、DL#2~DL#6のために、フィードバック情報を伝送するビットをUL#10に保持する。
【0095】
図7を参照し、本開示の実施例に係る動的HARQ-ACKコードブックの決定方法は、基地局側に適用される場合、以下のステップを含む。
ステップ71において、基地局は、Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定する。前記第1HARQ-ACK情報は、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含む。
ステップ72において、活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報を得る。
【0096】
ここで、前記対象SPS PDSCHは、同一の活性化されたSPS構成に属する。前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットである。前記K1,cは、SPS PDSCHに対応する(PDSCH-to-HARQ-feedback timing value)であり、前記Tは、第1周期である。
【0097】
複数のSPS構成を活性化する場合、前記第1セットは、スロットn-K1,c,p-T+1からスロットn-K1,c,pまでの全てのスロットを含み、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c,p-T+1からスロットn-K1,c,pまでの全ての下りスロットを含む。
【0098】
ここで、前記K1,c,pは、p個目のSPS構成のSPS PDSCHに対応するPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング値PDSCH-to-HARQ-feedback timing valueであり、前記Tは、第1周期である。
【0099】
本開示の実施例に係る動的HARQ-ACKコードブック決定方法が基地局側で実施される場合の多くの細部は、上述した端末側で実施される場合の具体的な記載を参照し、記載を簡略化するために、ここでは繰り返して記載しない。
【0100】
本開示の実施例において、半静的または動的コードブックを決定する際に、少なくとも2つの異なる優先度のPUCCHおよびPUSCHが衝突した場合、まず、重なる(overlap)低優先度と高優先度のうちの低優先度の上り伝送(UL transmission)を無視(drop)し、それから、PUCCHとPUSCHが多重化(multiplex)されるか否かを判断する。
【0101】
以上、本開示の実施例の様々な方法を紹介した。以下、さらに、上述した方法を実施する装置を提案する。
【0102】
図8を参照し、本開示の実施例は、通信機器80を提供する。前記通信機器80は、具体的に端末または基地局である。
図8に示すように、前記通信機器80は、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定するための第1決定モジュール81と、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定するための第2決定モジュール82とを含む。
ここで、前記第1情報は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
ここで、前記通信機器80が端末である場合、前記第2決定モジュール82が決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。一方、前記通信機器80が基地局である場合、前記第2決定モジュール82が決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。
【0104】
選択可能に、前記第1決定モジュール81は、さらに、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得ることと、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定することと、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することとに用いられる。
【0105】
選択可能に、前記第1決定モジュール81は、さらに、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することに用いられる。
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つである。
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である。
【0106】
選択可能に、前記第1決定モジュール81は、さらに、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することに用いられる。
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である。
【0107】
選択可能に、前記第1決定モジュールは、さらに、第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定する際に、前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加することに用いられる。ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである。
【0108】
選択可能に、前記第2決定モジュール82は、さらに、前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することに用いられる。
【0109】
選択可能に、前記第1周期Tは、予め定められたものである。
または、前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものである。
または、前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものである。
【0110】
選択可能に、前記第1周期Tは、整数であり、異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同一または異なるものである。
【0111】
選択可能に、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって構成したものである。
【0112】
選択可能に、前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成したTDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/またはTDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む。
【0113】
選択可能に、前記通信機器は、第3決定モジュール(図示せず)をさらに含む。
第3決定モジュールは、対象上りスロットまたはサブスロットについて、以下の少なくとも1つの方式に基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送または受信するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースである。前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0114】
図9は、本開示の実施例による通信機器の別の構成を示す図である。前記通信機器は、端末または基地局である。前記通信機器900は、プロセッサ901と、トランシーバ902と、メモリ903と、バスインタフェースを含む。
本開示の実施例において、通信機器900は、メモリ903に記憶されてプロセッサ901で実行可能なプログラムをさらに含む。
前記プログラムがプロセッサ901によって実行されると、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定するステップと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定するステップとを実現させる。
ここで、前記第1情報は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
ここで、前記通信機器900が端末である場合、前記プログラムがプロセッサ901によって実行されて決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。一方、前記通信機器900が基地局である場合、前記プログラムがプロセッサ901によって実行されて決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。
【0116】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行されると、上述した図4または図5に示したハイブリッド自動再送要求コードブック決定方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0117】
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ901をはじめとする1つまたは複数のプロセッサとメモリ903をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバー902は、複数の部品であってもよく、すなわち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0118】
プロセッサ901は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ903は、プロセッサ901による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0119】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
該プログラムがプロセッサによって実行されると、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定するステップと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定するステップとを実現させる。
ここで、前記第1情報は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報とのうちの少なくとも1つを含む。
【0120】
該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した半静的ハイブリッド自動再送要求コードブック決定方法の実施例の全ての実現方式を実現し、かつ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0121】
図10を参照し、本開示の実施例は、通信機器100を提供する。前記通信機器100は、具体的に端末または基地局である。
図10に示すように、前記通信機器100は、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定するための第1決定モジュールであって、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含む第1決定モジュール101と、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得るための追加モジュール102とを含む。
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットであり、または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットである。
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueである。前記Tは、第1周期である。
【0122】
ここで、前記通信機器100が端末である場合、前記追加モジュール102が得たのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。一方、前記通信機器100が基地局である場合、前記追加モジュール102が得たのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。
【0123】
選択可能に、前記対象SPS PDSCHは、同一の活性化されたSPS構成に属する。
【0124】
選択可能に、前記第1決定モジュール101は、さらに、スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値、および、スロットオフセット値に基づいて、PDCCH検出機会セットを決定することと、前記PDCCH検出機会セットに基づいてDCIを検出し、検出したDCIにおけるcounter DAIおよびtotal DAIに基づいて、前記NビットのHARQ-ACK情報を構築することとに用いられる。
ここで、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、PDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられる。前記スロットオフセット値は、下り制御情報に含まれる時間領域リソース割当領域が指示するものであって、PDCCHからPDSCHへのタイミングを表すために用いられる。
【0125】
選択可能に、前記第1周期Tは、予め定められたものである。
または、前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものである。
または、前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものである。
【0126】
選択可能に、前記通信機器は、第2決定モジュール(図示せず)をさらに含む。
第2決定モジュールは、対象上りスロットまたはサブスロットについて、以下の少なくとも1つの方式に基づいて、前記対象上りスロットまたはサブスロットがHARQ-ACK情報を伝送するための第1上りスロットまたはサブスロットnであるか否かを決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象物理上り制御チャネルPUCCHリソースのいずれも含まない場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在する場合、前記対象上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送する。
前記対象上りスロットまたはサブスロットが任意の1つの前記対象PUCCHリソースを含み、かつ、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在しない場合、前記対象上りスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnではないと決定する。
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースである。前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記対象上りスロットまたはサブスロットである。
【0127】
図11は、本開示の実施例による通信機器の別の構成を示す図である。前記通信機器は、端末または基地局である。前記通信機器1100は、プロセッサ1101と、トランシーバ1102と、メモリ1103と、バスインタフェースを含む。
本開示の実施例において、通信機器1100は、メモリ1103に記憶されてプロセッサ1101で実行可能なプログラムをさらに含む。
前記プログラムがプロセッサ1101によって実行されると、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定し、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含むステップと、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得るステップとを実現させる。
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットである。または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットである。
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueである。前記Tは、第1周期である。
【0128】
ここで、前記通信機器1100が端末である場合、前記プログラムがプロセッサ1101によって実行されて決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。一方、前記通信機器1100が基地局である場合、前記プログラムがプロセッサ1101によって実行されて決定するのは、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックである。
【0129】
なお、本開示の実施例において、前記コンピュータプログラムがプロセッサ1101によって実行されると、上述した図6または図7に示したハイブリッド自動再送要求コードブック決定方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0130】
図11において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ1101をはじめとする1つまたは複数のプロセッサとメモリ1103をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバー1102は、複数の部品であってもよく、すなわち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0131】
プロセッサ1101は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ1103は、プロセッサ1101による作業時に使用されるデータを記憶できる。
【0132】
本開示の一部の実施例において、プログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
該プログラムがプロセッサによって実行されると、
Nビットの第1HARQ-ACK情報を決定し、前記第1HARQ-ACK情報が、下り制御情報DCIによってスケジューリングされたPDSCHおよび/または半持続的スケジューリング物理下り共有チャネル解放SPS PDSCH releaseをフィードバックするためのHARQ-ACK情報を少なくとも含むステップと、
活性化されたM個の対象SPS PDSCHが第1セット内で受信されると、前記第1HARQ-ACK情報の後に、対象SPS PDSCHを伝送するためのMビットのHARQ-ACK情報を追加し、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送または受信されるHARQ-ACK情報を得るステップとを実現させる。
ここで、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全てのスロットである。または、前記第1セットは、スロットn-K1,c-T+1からスロットn-K1,cまでの全ての下りスロットである。
前記K1,cは、SPS PDSCHに対応するPDSCH-to-HARQ-feedback timing valueである。前記Tは、第1周期である。
【0133】
該プログラムがプロセッサによって実行されると、上述した動的ハイブリッド自動再送要求コードブック決定方法の実施例の全ての実現方式を実現し、かつ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0134】
本明細書に開示された実施例に記載の各例のユニットおよびアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現可能であることは、当業者が理解できる。これらの機能がいったいハードウェアによって実行されるか、それともソフトウェアによって実行されるかは、技術手段の特定な応用や設計の制限条件によって決められる。当業者は、各特定な応用に対し、異なる方法によって記載の機能を実現することができるが、これらの実現は、本開示の範囲を超えたものとされるべきではない。
【0135】
記載の便利や簡潔化のために、以上記載したシステム、装置およびユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法実施例における対応プロセスを参照されたく、ここでは繰り返して記載しない。これは、当業者にとって自明である。
【0136】
本願で提供される実施例において、開示された装置および方法は、他の方式で実施されることを理解されたい。以上記載した装置実施例は、単に例示的なものである。例えば、記載したユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、組み合わせてもよく、別のシステムに一体化されてもよく、または、一部の特徴は、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、示されておりまたは議論されている各構成部分の相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置またはユニットを介した間接結合や通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形式であってもよい。
【0137】
以上個別部品として説明したユニットは、物理的に離間したものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示した部品は、物理ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、一箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに位置してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部またはすべてのユニットを選択して本開示の実施例の目的を実現する。
【0138】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されていてもよいし、物理的に別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。
【0139】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され独立した製品として販売または使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分、または当該技術手段の部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のすべてまたは一部のステップをコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0140】
上記方法実施例を実現するステップのすべてまたは一部は、プログラムによって関連ハードウェアに指示して完成させてもよいと当業者が理解できる。前記のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に格納される。当該プログラムは、実行時に、上述した各方法の実施例のフローを含む。ここで、上記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)またはランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)などである。
【0141】
本開示の実施例に記載される実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの組み合わせで実現できることが理解できる。ハードウェア実現の場合、ユニット、モジュール、サブユニット、サブモジュールは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサDSP(Digital Signal Processor)、デジタル信号処理デバイスDSPD(DSP Device)、プログラマブル論理デバイスPLD(Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本開示に記載される機能を実行するための他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせで実現されてもよい。
【0142】
ソフトウェア実現の場合、本開示の実施例に説明される技術は、本開示の実施例に説明される機能を実行するモジュール(たとえば、プロセス、関数など)によって実現できる。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行される。メモリは、プロセッサ内に実装されてもよく、またはプロセッサの外部に実装されてもよい。
【0143】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態であるが、本開示の保護範囲は、これらに限定されない。当業者が本開示によって開示されている技術範囲内で容易に想到できる変化や置換は、すべて本開示の保護範囲内に含まれる。よって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項2】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値のうちのタイミング値K1,i毎に第2タイミング値セット{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}(ここで、前記Tは、第1周期である)を決定して、複数の第2タイミング値セットを得ることと、
前記複数の第2タイミング値セットのうちの全てのタイミング値を含む第1タイミング値セットを決定することと、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットのうちのタイミング値は、{K1,i,K1,i+1,…,K1,i+T-1}の少なくとも1つであり、
ここで、i=1…Nであり、Nは、前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値に含まれるタイミング値の総数であり、前記Tは、第1周期である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1情報に基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することを含み、
前記第1タイミング値セットは、min{K1,i}からmax{K1,i+T-1}までの全ての正の整数を含み、前記Tは、第1周期である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1タイミング値セットに基づいて、PDSCH受信機会候補の第1セットを決定することは、
前記第1タイミング値セットの各々のタイミング値K1,Xをトラバースし、タイミング値K1,Xに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnに対応する少なくとも1つの第1下りスロットを決定し、前記上り/下り構成情報に基づいて、各々のシンボルが前記上り/下り構成情報によって上りとして構成されていない時間領域リソース割り当てが前記第1下りスロットに存在するか否かを判断し、存在する場合、少なくとも1つのPDSCH受信機会候補を前記第1セットに追加することを含み、
ここで、前記時間領域リソース割り当ては、基地局が上位層シグナリングによって構成したものか、または予め定められたものである請求項2または3または4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnのPUCCHリソース上で伝送されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することは、
前記第1セットのうちのPDSCH受信機会毎に、前記PDSCH受信機会に対応するHARQ-ACKをフィードバックするための少なくとも1つのビットを前記HARQ-ACK情報に保持することを含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1周期Tは、予め定められたものであり、または、
前記第1周期Tは、基地局が上位層シグナリングによって構成したものであり、または、
前記第1周期Tは、第1構成情報に基づいて決定されるものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1周期Tは、整数であり、
異なるサブキャリア間隔に対応する第1周期は、同一または異なるものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記スロットタイミング値またはサブスロットタイミング値は、予め定義されたものか、または基地局が上位層シグナリングによって構成したものである請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1構成情報は、基地局が上位層シグナリングによって構成した、時分割二重-上り-下り共通構成TDD-UL-DL-ConfigurationCommonおよび/または時分割二重-上り-下り専用構成TDD-UL-DL-ConfigDedicatedの情報エレメントIEを含む請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれを含み、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、または、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在し、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送し、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれを含み、または、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在し、
の少なくとも1つをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記一つの上りスロットまたはサブスロットである請求項1に記載の方法。
【請求項12】
基地局に適用されるハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKコードブックの決定方法であって、
第1情報に基づいて、物理下り共有チャネルPDSCH受信機会候補の第1セットを決定することと、
前記第1セットに基づいて、第1上りスロットまたはサブスロットnの物理上り制御チャネルPUCCHリソース上で受信されるHARQ-ACK情報またはHARQ-ACKコードブックを決定することとを含み、
ここで、前記第1情報は、
物理下り共有チャネルPDSCHからHARQ-ACKへのタイミングを表すために用いられるスロットタイミング値またはサブスロットタイミング値K1,1,K1,2,…K1,Nと、
セルレベルまたはユーザレベルの上り/下り構成情報を含む第1構成情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【請求項13】
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれを含み、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、または、第1条件を満たす半持続的スケジューリングSPS PDSCH受信が存在し、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが前記対象PUCCHリソースのいずれも含まず、かつ、第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在し、かつ、基地局が上位層シグナリングによって前記SPS PDSCHのために構成したPUCCHリソースでHARQ-ACKコードブックを伝送し、
1つの上りスロットまたはサブスロットが前記第1上りスロットまたはサブスロットnであると決定し、ここで、前記1つの上りスロットまたはサブスロットが対象PUCCHリソースのいずれを含み、または、前記第1条件を満たすSPS PDSCH受信が存在し、
の少なくとも1つをさらに含み、
ここで、前記対象PUCCHリソースは、下り制御情報に含まれるPDSCHからHARQへのフィードバックタイミング指示PDSCH-to-HARQ-feedback timing indicatorおよびPUCCHリソース指示PUCCH resource indicatorが指示するPUCCHリソースであり、
前記第1条件として、SPS PDSCHに対応するHARQ-ACKリソースの少なくとも1つのシンボルが、下りまたはフレキシブルflexibleとして構成または指示され、かつ、前記HARQ-ACKリソース以降の直近の上りスロットまたはサブスロットが前記一つの上りスロットまたはサブスロットである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
通信機器であって、
前記通信機器は、端末であり、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~1のいずれか一項に記載の方法を実現させる。
【請求項15】
通信機器であって、
前記通信機器は、基地局であり、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なプログラムを含み、
前記プログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項12または13に記載の方法を実現させる。
【国際調査報告】