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特表2023-500446バッグインボックス分注システムおよび関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-06
(54)【発明の名称】バッグインボックス分注システムおよび関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/06 20060101AFI20221226BHJP
【FI】
B65D77/06 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022524587
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(85)【翻訳文提出日】2022-05-17
(86)【国際出願番号】 US2020058243
(87)【国際公開番号】W WO2021087280
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】62/928,850
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522166356
【氏名又は名称】ジービーエス ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】クロスビー,ブライアン ジャスティン ロバート
(72)【発明者】
【氏名】アルタウィル,アマール エリ
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067BA05C
3E067BA12B
3E067BB01C
3E067BB02C
3E067BB11C
3E067BB14C
3E067BC06C
3E067EB03
3E067EB32
3E067EE12
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】
バッグインボックス分注システム(1100)であって、内側可撓性容器(1103)を封入する外側ボックス(1101)を含み、外側ボックスが、頂部パネル(1107)と、底部パネル(1105)と、第1の側部パネル(1125)と、第2の側部パネル(1127)と、ユーザが前部パネルの一部分を切り離し、分注システムを露出させ、分注システムの一部分を第1の前部パネル内に固設することを可能にするように構成された少なくとも1つの前部ミシン目(233、331)を含む第1の前部パネル(231、329)と、第1の前部パネルに隣接して配置され、ボックスの外側表面を形成する第2の前部パネル(243、343)と、を含み、第2の前部パネルが、第2の前部パネルの縁から延在し、第2の前部パネルの一部分を取り外し、それによって、第1の前部パネルの少なくとも一部分を露出させることができるミシン目を含む、バッグインボックス分注システム(1100)が提供される。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグインボックス分注システムであって、
固定具を含む内側可撓性容器を封入する外側ボックスを備え、
前記外側ボックスが、
頂部パネルと、
前記頂部パネルに対向する底部パネルと、
頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を備える第1の側部パネルと、
前記第1の側部パネルに対向する第2の側部パネルであって、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を備える、第2の側部パネルと、
ユーザが前記前部パネルの一部分を切り離し、前記分注システムを露出させ、前記分注システムの一部分を前記第1の前部パネル内に固設することを可能にするように構成された少なくとも1つの前部ミシン目を備える第1の前部パネルと、
前記第1の前部パネルに隣接して配置され、それにより、前記ボックスの外側表面を形成する第2の前部パネルであって、前記第1の前部パネルが、前記第2の前部パネルの縁から延在し、前記第2の前部パネルの一部分を取り外し、それによって、前記第1の前部パネルの少なくとも一部分を露出させることができるように構成されているミシン目を備える、第2の前部パネルと、
前記第1の前部パネルおよび前記第2の前部パネルに対向する第1の後部パネルと、を備える、バッグインボックス分注システム。
【請求項2】
前記外側ボックスが、前記第1の頂部パネル、前記第1の側部パネル、前記第2の側部パネル、前記第1の前部パネル、または前記第2の前部パネルのうちの1つ以上の中に少なくとも1つのハンドルミシン目をさらに備える、請求項1に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項3】
前記外側ボックスが、前記第1の側部パネルの前記後部縁に接続された第3の後部パネルと、前記第2の側部パネルの前記後部縁に接続された第4の後部パネルと、をさらに備える、請求項1または2に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項4】
前記外側ボックスが、前記第1の側部パネルの前記前部縁に接続された第3の前部パネルと、前記第2の側部パネルの前記前部縁に接続された第4の前部パネルと、をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項5】
前記第3の後部パネルおよび前記第4の後部パネルが、前記第1の後部パネルおよび前記第2の後部パネルに隣接して配置される、請求項3または4に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項6】
前記第3の前部パネルおよび前記第4の前部パネルが、前記第1の前部パネルおよび前記第2の前部パネルに隣接して配置される、請求項4または5に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項7】
前記第1の底部パネルが、前記第2の側部パネルの前記底部縁に接続され、
前記第1の前部パネルが、前記第1の側部パネルの前記前部縁に接続され、
前記第2の前部パネルが、前記第2の側部パネルの前記前部縁に接続され、前記第1の前部パネルに隣接して配置され、
前記第1の後部パネルが、前記第1の側部パネルの前記後部縁で前記第1の側部パネルに接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項8】
前記外側ボックスが、
前記第2の側部パネルの前記後部縁で前記第2の側部パネルに接続された第2の後部パネルと、
前記第1の側部パネルの前記底部縁に接続され、前記第1の底部パネルに隣接する第2の底部パネルと、をさらに備える、請求項7に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項9】
前記第2の底部パネルが、前記第1の底部パネルに隣接して配置され、前記第3の後部パネルおよび前記第4の後部パネルが、前記第1の後部パネルおよび前記第2の後部パネルに隣接して配置される、請求項7または8に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項10】
前記ボックスが、前記頂部パネルおよび前記第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を備える、請求項7~9のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項11】
前記第1の底部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の頂部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の底部パネルが、前記第2の側部パネルの前記底部縁に接続され、前記第1の側部パネルの前記底部縁に接続され、
前記第1の頂部パネルが、前記第2の側部パネルの前記頂部縁に接続され、
前記第1の前部パネルが、前記第1の底部パネルの前記前部縁に接続され、
前記第2の前部パネルが、前記頂部パネルの前記前部縁に接続され、前記第1の前部パネルに隣接して配置され、
前記第1の後部パネルが、前記第1の底部パネルの前記後部縁で前記第1の底部パネルに接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項12】
前記外側ボックスが、
前記第1の頂部パネルの前記後部縁で前記頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、
前記第1の側部パネルの前記頂部縁に接続され、前記第1の頂部パネルに隣接する第2の頂部パネルと、をさらに備える、請求項11に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項13】
前記第2の頂部パネルが、前記第1の頂部パネルに隣接して配置される、請求項11または12に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項14】
前記ボックスが、前記第1の側部パネルおよび前記第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を備える、請求項11~13のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項15】
前記第1の底部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の頂部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の底部パネルが、前記第2の側部パネルの前記底部縁に接続され、前記第1の側部パネルの前記底部縁に接続され、
前記第1の頂部パネルが、前記第1の側部パネルの前記頂部縁に接続され、
前記第1の前部パネルが、前記第1の底部パネルの前記前部縁に接続され、
前記第2の前部パネルが、前記頂部パネルの前記前部縁に接続され、前記第1の前部パネルに隣接して配置され、
前記第1の後部パネルが、前記第1の底部パネルの前記後部縁で前記第1の底部パネルに接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項16】
前記外側ボックスが、
前記第1の頂部パネルの前記後部縁で前記頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、
前記第1の頂部パネルの前記第2の側部縁に接続され、前記第2の側部パネルに隣接する第3の側部パネルと、をさらに備える、請求項15に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項17】
前記ボックスが、前記第1の側部パネルおよび前記第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を備える、請求項15または16に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項18】
前記第1の底部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の頂部パネルが、前部縁および後部縁を備え、
前記第1の底部パネルが、前記第2の側部パネルの前記底部縁に接続され、前記第1の側部パネルの前記底部縁に接続され、
前記第1の頂部パネルが、前記第1の側部パネルの前記頂部縁に接続され、
前記第1の前部パネルが、前記第1の底部パネルの前記前部縁に接続され、
前記第2の前部パネルが、前記第1の頂部パネルの前記前部縁に接続され、前記第1の前部パネルに隣接して配置され、
前記第1の後部パネルが、前記第1の底部パネルの前記後部縁で前記第1の底部パネルに接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項19】
前記外側ボックスが、
前記第1の頂部パネルの前記後部縁で前記頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、
前記第2の側部パネルの前記頂部縁に接続され、前記第1の頂部パネルに隣接する第2の頂部パネルと、をさらに備える、請求項18に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項20】
前記ボックスが、前記第1の頂部パネルおよび前記第2の頂部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を備える、請求項18または19に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項21】
前記内側可撓性容器が、注入可能な材料を包含し、前記可撓性容器に取り付けられた注入スパウト固定具を備え、前記注入スパウト固定具が、
(1)排出開口部を有する頂部端および基部端開口部を有する基部端と、前記排出開口部と前記基部端開口部との間に延在する内側空間を画定する内側表面と、外側表面と、を備える中空剛性部材、
(2)前記中空剛性部材内に少なくとも部分的に配置され、前記中空剛性部材に接続された延在可能なスパウト、を備え、前記延在可能なスパウトが、
近位端および近位開口部であって、前記近位端が、前記中空剛性部材の前記基部端に接続されている、近位端および近位開口部と、
遠位端および遠位開口部であって、前記遠位端が、前記中空剛性部材から延在し、かつ前記中空剛性部材内に少なくとも部分的に後退するように構成されている、遠位端および遠位開口部と、
前記近位開口部から前記遠位開口部まで延在する排出通路と、
前記排出通路内に配置されたダックビル弁と、を備え、
前記延在可能なスパウトは、前記中空剛性部材が摩擦嵌め開口部に取り付けられているときに、前記容器から前記遠位開口部を通って前記注入可能な材料を分注するように構成され、
前記ミシン目は、ユーザが前記注入スパウト固定具の少なくとも一部分を取り外すことができるように構成されており、そのため、前記ミシン目は、前記前部パネルを越えて延在する、請求項1~20のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項22】
実質的に円形のミシン目が、前記注入スパウト固定具の前記中空剛性部材の一部分を固設するように構成されている、請求項21に記載の分注システム。
【請求項23】
前記外側ボックスが、波形材料から作製されている、請求項1~22のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項24】
請求項1~23のいずれか一項に記載のバッグインボックス分注システムを使用する方法であって、前記方法が、
1つ以上のハンドルミシン目を切り離すことと、
前記第2の前部パネル内の前記ミシン目を切り離して、前記第1の前部パネルの一部分を露出させることと、
前記第1の前部パネル内の前記実質的に円形のミシン目を切り離すことと、
前記第1の前部パネル内の第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を切り離すことと、
前記可撓性容器の前記固定具を前記外側ボックスから取り外し、前記固定具を前記実質的に円形のミシン目内に設置することと、
前記第1のフラップミシン目および前記第2のフラップミシン目を再接合することであって、そのため、前記実質的に円形のミシン目が、前記固定具を前記外側ボックス内に固定したままにするように動作することができる、再接合することと、
前記固定具を通して、注入可能な材料を分注することと、を含む、方法。
【請求項25】
本特許請求の範囲に記載のバッグインボックス分注システム。
【請求項26】
本特許請求の範囲に記載の注入可能な材料を分配する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2019年10月31日に出願された米国特許仮出願第62/928,850号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、分注システムに関し、特に、バッグインボックス分注システムに関する。
【背景技術】
【0003】
バッグインボックスシステムは、多くの場合、可撓性容器または成形された剛性容器よりも出荷が平易であるため、様々な業界で使用されている。しかしながら、これらのバッグインボックスシステムは通常、単純なスパウトの分注器を有し、液体を分注する必要がある場所の上に直接スパウトを設置することによってのみ液体を分注することができ、これらの容器の使用を限定する。モータオイルなどの他のタイプの流体に対するこのタイプのパッケージの有用性を拡大するために、いくつかのバッグインボックスシステムは、追加の外部スパウトとともに出荷される。しかしながら、この外部スパウトは、出荷時に損傷を受けることが多く、パッケージが店舗の棚に置かれると盗難の標的となる。
【0004】
したがって、改善されたバッグインボックス分注システムが必要である。
【発明の概要】
【0005】
1つの態様では、バッグインボックス分注システムであって、固定具を含む内側可撓性容器を封入する外側ボックスを含み、外側ボックスが、頂部パネルと、頂部パネルに対向する底部パネルと、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を備える第1の側部パネルと、第1の側部パネルに対向する第2の側部パネルであって、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を備える、第2の側部パネルと、ユーザが前部パネルの一部分を切り離し、分注システムを露出させ、分注システムの一部分を第1の前部パネル内に固設することを可能にするように構成された少なくとも1つの前部ミシン目を備える第1の前部パネルと、第1の前部パネルに隣接して配置され、それにより、ボックスの外側表面を形成する第2の前部パネルであって、第1の前部パネルが、第2の前部パネルの縁から延在し、第2の前部パネルの一部分を取り外し、それによって、第1の前部パネルの少なくとも一部分を露出させることができるように構成されているミシン目を備える、第2の前部パネルと、第1の前部パネルおよび第2の前部パネルに対向する第1の後部パネルと、を含む、バッグインボックス分注システムが提供される。
【0006】
別の態様では、バッグインボックス分注システムを使用する方法であって、方法が、1つ以上のハンドルミシン目を切り離すことと、第2の前部パネル内のミシン目を切り離して、第1の前部パネルの一部分を露出させることと、第1の前部パネル内の実質的に円形のミシン目を切り離すことと、第1の前部パネル内の第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を切り離すことと、可撓性容器の固定具を外側ボックスから取り外し、固定具を実質的に円形のミシン目内に設置することと、第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を再接合することであって、そのため、実質的に円形のミシン目が、固定具を外側ボックス内に固定したままにするように動作することができる、再接合することと、固定具を通して、注入可能な材料を分注することと、を含む、方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態による閉鎖されたバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図2】開放された第2の前部パネルが第1の前部パネルを露出させている状態の、図1のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図3】開放された第2の前部パネルを有する、図1のバッグインボックス分注システムの正面図である。
図4】開放された第1の前部パネルおよび第2の前部パネルを有する、図1のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図5】第1の前部パネルおよび第2の前部パネルが閉鎖され、第2の前部パネル内のミシン目が部分的に切り離された状態の、図1のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図6】閉鎖された第1の前部パネルおよび第2の前部パネルを有し、第2の前部パネル内のミシン目が完全に切り離された状態の、図1のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図7】完全に切り離された実質的に円形のミシン目を有する、図6のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図8】切り離された第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を有する、図7のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図9】注入スパウト固定具の一部分が第1の前部パネルおよび第2の前部パネルから延在する状態の、図8のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図10】第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目が再接合されている状態の、図9のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図11】取り外し可能な蓋が取り外され、延在可能なスパウトの遠位端が延在している状態の、使用時の、図10のバッグインボックス分注システムの斜視図である。
図12図1のバッグインボックス分注システムの分解された外側ボックスである。
図13】本明細書に開示されるバッグインボックス分注システムの実施形態で使用され得る、可撓性容器内に配置された注入スパウト固定具の一実施形態の斜視図である。
図13A】線A-Aに沿って取られた、図13の注入スパウト固定具および可撓性容器の断面である。
図14図13の注入スパウト固定具および可撓性容器の分解図である。
図15図13Aに示される、図13の注入スパウト固定具および可撓性容器の断面であり、延在可能なスパウトは、後退位置で示されている。
図16図13の注入スパウト固定具の1部品の実施形態の断面図である。
図17】可撓性容器内に配置された摩擦注入スパウト固定具の一実施形態の斜視図である。
図17A】線A-Aに沿って取られた、図17の注入スパウト固定具および可撓性容器の断面である。
図18図17の注入スパウト固定具および可撓性容器の分解図である。
図19図17Aに示される、図17の注入スパウト固定具および可撓性容器の断面であり、延在可能なスパウトは、後退位置で示されている。
図20図17の注入スパウト固定具の1部品の実施形態の断面図である。
図21】注入スパウト固定具および可撓性容器の別の実施形態である。
図21A図21の注入スパウト固定具の断面図である。
図22】本開示の別の実施形態による、1ガロンのバッグインボックス分注システムの分解された外側ボックスである。
図23】複数のハンドルミシン目が切り離された状態の、図21の外側ボックスの斜視図である。
図24】複数のハンドルミシン目が切り離され、第2の前部パネルの一部分がミシン目で切り離され、第1の前部パネルの一部分が実質的に円形のミシン目、ならびに第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目で切り離された状態の、図21の外側ボックスの斜視図である。
図25】実質的に円形のミシン目が切り離されており、前部パネルのすべてが開放構成にある状態の、図21の外側ボックスの斜視図である。
図26】本開示の別の実施形態による、2.5ガロンのバッグインボックス分注システムの分解された外側ボックスである。
図27】第2の前部パネル内のミシン目が部分的に切り離され、第1の前部パネル内の円形のミシン目が完全に切り離され、第1の側部パネル内のハンドルミシン目が切り離された状態の、図26の外側ボックスの図である。
図28】第2の前部パネル内のミシン目が完全に切り離され、第1の前部パネル内の第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目が切り離され、第2の前部パネル内のハンドルミシン目が切り離された状態の、図27の外側ボックスの図である。
図29】第1の前部パネル、第2の前部パネル、第3の前部パネル、および第4の前部パネルが開放されている状態の、図26の外側ボックスの図である。
図30】本開示の別の実施形態による、5ガロンのバッグインボックス分注システムの分解された外側ボックスである。
図31】第2の前部パネルおよび第2の側部パネル内のハンドルミシン目が切り離された状態の、図30の組み立てられた外側ボックスの斜視図である。
図32】第2の前部パネル内のミシン目が部分的に切り離され、第1の前部パネル内の実質的に円形のミシン目が完全に切り離され、第2の側部パネル内のハンドルミシン目が切り離された状態の、図31の組み立てられた外側ボックスの図である。
図33】第2の前部パネル内のミシン目が完全に切り離され、第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目が切り離され、第1の前部パネル内のハンドルミシン目が切り離された状態の、図32の外側ボックスの図である。
図34】第1の前部パネル、第2の前部パネル、および第3の前部パネルが開放されている状態の、図30の外側ボックスの図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
改善されたバッグインボックス分注システムおよびその使用方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムであって、固定具を含む内側可撓性容器を封入する外側ボックスを含み、外側ボックスが、頂部パネルと、頂部パネルに対向する底部パネルと、第1の側部パネルと、第1の側部パネルに対向する第2の側部パネルと、ユーザが前部パネルの一部分を切り離し、分注システムを露出させ、分注システムの一部分を第1の前部パネル内に固設することを可能にするように構成された少なくとも1つの前部ミシン目を備える第1の前部パネルと、第1の前部パネルに隣接して配置され、それにより、ボックスの外側表面を形成する第2の前部パネルであって、第1の前部パネルが、第2の前部パネルの縁から延在し、第2の前部パネルの一部分を取り外し、それによって、第1の前部パネルの少なくとも一部分を露出させることができるように構成されているミシン目を備える、第2の前部パネルと、第1の前部パネルおよび第2の前部パネルに対向する第1の後部パネルと、を備える、バッグインボックス分注システムが提供される。
【0009】
いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムから注入可能な材料を分注する方法であって、1つ以上のハンドルミシン目を切り離すことと、第2の前部パネル内のミシン目を切り離して、第1の前部パネルの一部分を露出させることと、第1の前部パネル内の実質的に円形のミシン目を切り離すことと、第1の前部パネル内の第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を切り離すことと、可撓性容器の固定具を外側ボックスから取り外し、固定具を実質的に円形のミシン目内に設置することと、第1のフラップミシン目および第2のフラップミシン目を再接合することであって、そのため、実質的に円形のミシン目が、固定具を外側ボックス内に固定したままにするように動作することができる、再接合することと、固定具を通して、注入可能な材料を分注することと、を含む、方法が提供される。
【0010】
本明細書で使用される場合、「ミシン目」は、一連のミシン目、単一の切断部、またはこれらの任意の組み合わせを指すために広く使用される。
【0011】
本明細書で使用される場合、「約」は、所与の値の+/-10%以内、例えば、所与の値の1%以内、所与の値の2%以内、所与の値の3%以内、所与の値の4%以内、所与の値の5%以内、所与の値の6%以内、所与の値の7%以内、所与の値の8%以内、所与の値の9%以内、所与の値の10%以内、またはこれらの間の任意の範囲である量を指すために広く使用される。
【0012】
本明細書で使用される場合、パネルは、互いに実質的に平行であり、互いに直接接触するか、または1つ以上の追加の隣接するパネルによって接続されている場合、互いに「隣接して」配置されるように記載される。例えば、本明細書に記載の第1の前部パネルおよび第2の前部パネルは、第1の前部パネルと第2の前部パネルとの間に実質的に平行に配置された、第3の前部パネルおよび第4の前部パネルによって接続されている場合、互いに隣接する。
【0013】
外側ボックスは、ミシン目で切り離され得る任意の好適な材料から作製され得る。例えば、外側ボックスは、波形段ボール、板紙、アルミニウム、プラスチックなどで作製され得る。
【0014】
限定されるものではないが、「頂部」、「底部」、「左」、「右」、「上部」、「下部」、「下」、「上」、「側部」などのような関係性の用語の使用は、図を具体的に参照する際の明確さのために、またはボックスのパネルの相対的な配置を指すために、書面の説明において使用され、本発明または添付の特許請求の範囲の範囲をさらに限定することを意図するものではない。例えば、「頂部」および「底部」は、互いに対向するパネルを指すために使用され、「前部」および「背部」は、互いに対向するパネルを指すために使用され、「第1の側部」および「第2の側部」は、互いに対向するパネルを指すために使用される。
【0015】
いくつかの実施形態では、可撓性容器は、注入スパウト固定具を含む。例えば、いくつかの実施形態では、可撓性容器は、米国特許公開第2019/0168929号、国際公開第2019/108872号、国際公開第2019/108870号、または国際出願第PCT/US2018/055627号に記載の注入スパウト固定具を含み、これらの文献の各々は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、可撓性容器は、米国特許第9,346,612号に記載のFIBCまたはバッグインボックス容器システム用の可撓性ライナーであってもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、eコマース対応パッケージである。つまり、いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、別の出荷容器を伴わずに、最終消費者に出荷され得る。いくつかの実施形態では、バッグインボックス分注システムは、標準的な出荷パレット上に積み重ねられ、多数の層に積み重ねられ得る。有利には、実質的に直方体の形状であるバッグインボックス容器は、出荷パレットおよび店舗の棚の上に非常に密接して一緒に設置することができる。結果として、従来の剛性ボトルよりも多くのバッグインボックス分注システムが所与の面積内に収まる場合がある。さらに、バッグインボックス分注システムは外側ボックスを含むため、バッグインボックス分注システムは、有利には、従来の剛性ボトルまたは可撓性容器を積み重ねるときに必要とされることになる中間材料を必要とすることなく、互いに上に積み重ねることができる。さらに、本明細書に詳述される注入スパウト固定具を含むバッグインボックス分注システムは、有利には、外側ボックス内にシールされた注入スパウト固定具を包含することができ、それにより、出荷中に、または購入前に最終消費者が、意図的にまたは不用意に取り除くことはできない。
【0017】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の頂部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、第1の前部パネル、または第2の前部パネルのうちの1つ以上の中に少なくとも1つのハンドルミシン目をさらに含む。例えば、いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第2の前部パネル内の一連のミシン目、および第1の前部パネル内の対応する切断部を含み、そのため、一連のミシン目は、外側ボックスの内部へと延在するハンドルを形成するように、第2の前部パネルから切り離され得る。いくつかの実施形態では、外側ボックスは、頂部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を含む。いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を含む。いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の頂部パネルおよび第2の頂部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含む。いくつかの実施形態では、第2の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含む。いくつかの実施形態では、第1の底部パネルは、第2の側部パネルの底部縁に接続され、第1の前部パネルは、第1の側部パネルの前部縁に接続され、第2の前部パネルは、第2の側部パネルの前部縁に接続され、第1の前部パネルに隣接して配置され、第1の後部パネルは、第1の側部パネルの後部縁で第1の側部パネルに接続されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第2の側部パネルの後部縁で第2の側部パネルに接続された第2の後部パネルと、第1の側部パネルの底部縁に接続され、第1の底部パネルに隣接する第2の底部パネルと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、外側ボックスは、頂部パネルの後部縁で頂部パネルに接続された第3の後部パネルと、頂部パネルの後部縁で底部パネルに接続された第4の後部パネルと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の底部パネルは、第1の底部パネルに隣接し、第3の後部パネルおよび第4の後部パネルは、第1の後部パネルおよび第2の後部パネルに隣接する。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含み、第2の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含み、第1の底部パネルは、前部縁および後部縁を含み、第1の頂部パネルは、前部縁および後部縁を含み、第1の底部パネルは、第2の側部パネルの底部縁に接続され、第1の側部パネルの底部縁に接続され、第1の頂部パネルは、第2の側部パネルの頂部縁に接続され、第1の前部パネルは、第1の底部パネルの前部縁に接続され、第2の前部パネルは、頂部パネルの前部縁に接続され、第1の前部パネルに隣接して配置され、第1の後部パネルは、第1の底部パネルの後部縁で第1の底部パネルに接続されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の頂部パネルの後部縁で頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、第1の側部パネルの頂部縁に接続され、第1の頂部パネルに隣接する第2の頂部パネルと、をさらに含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の側部パネルの後部縁で第1の側部パネルに接続された第3の後部パネルと、第2の側部パネルの後部縁で第2の側部パネルに接続された第4の後部パネルと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の頂部パネルは、第1の頂部パネルに隣接し、第3の後部パネルおよび第4の後部パネルは、第1の後部パネルおよび第2の後部パネルに隣接する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含む、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を有し、第2の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含む、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を有し、第1の底部パネルは、前部縁および後部縁を含む、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を有し、第1の頂部パネルは、前部縁および後部縁を含む、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中に1つ以上のハンドルミシン目を有し、第1の底部パネルは、第2の側部パネルの底部縁に接続され、第1の側部パネルの底部縁に接続され、第1の頂部パネルは、第1の側部パネルの頂部縁に接続され、第1の前部パネルは、第1の底部パネルの前部縁に接続され、第2の前部パネルは、頂部パネルの前部縁に接続され、第1の前部パネルに隣接して配置され、第1の後部パネルは、第1の底部パネルの後部縁で第1の底部パネルに接続されている。
【0024】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の頂部パネルの後部縁で頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、第1の頂部パネルの第2の側部縁に接続され、第2の側部パネルに隣接する第3の側部パネルと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルの各々の中の1つ以上のハンドルミシン目と、第1の側部パネルの後部縁で第1の側部パネルに接続された第3の後部パネルと、第2の側部パネルの後部縁で第2の側部パネルに接続された第4の後部パネルと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、第3の後部パネルおよび第4の後部パネルは、第1の後部パネルおよび第2の後部パネルに隣接する。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含み、第2の側部パネルは、頂部縁、底部縁、前部縁、および後部縁を含み、第1の底部パネルは、前部縁および後部縁を含み、第1の頂部パネルは、前部縁および後部縁を含み、第1の底部パネルは、第2の側部パネルの底部縁に接続され、第1の側部パネルの底部縁に接続され、第1の頂部パネルは、第1の側部パネルの頂部縁に接続され、第1の前部パネルは、第1の底部パネルの前部縁に接続され、第2の前部パネルは、第1の頂部パネルの前部縁に接続され、第1の前部パネルに隣接して配置され、第1の後部パネルは、第1の底部パネルの後部縁で第1の底部パネルに接続されている。
【0026】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の頂部パネルの後部縁で頂部パネルに接続された第2の後部パネルと、第2の側部パネルの頂部縁に接続され、第1の頂部パネルに隣接する第2の頂部パネルと、を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の側部パネルの後部縁で第1の側部パネルに接続された第3の後部パネルと、第2の側部パネルの後部縁で第2の側部パネルに接続された第4の後部パネルと、を含む。いくつかの実施形態では、第3の後部パネルおよび第4の後部パネルは、第1の後部パネルおよび第2の後部パネルに隣接する。
【0028】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、第1の側部パネルの前部縁で第1の側部パネルに接続された第3の前部パネルと、第2の側部パネルの前部縁で第2の側部パネルに接続された第4の前部パネルと、を含む。いくつかの実施形態では、第3の前部パネルおよび第4の前部パネルは、第1の前部パネルおよび第2の前部パネルに隣接する。
【0029】
いくつかの実施形態では、内側可撓性容器は、注入可能な材料、例えば、注入可能な粉末の液体を包含する。いくつかの実施形態では、内側可撓性容器は、可撓性容器に取り付けられた注入スパウト固定具を含む。例えば、いくつかの実施形態では、注入スパウト固定具は、(1)排出開口部を有する頂部端および基部端開口部を有する基部端と、排出開口部と基部端開口部との間に延在する内側空間を画定する内側表面と、外側表面と、を備える中空剛性部材、(2)中空剛性部材内に少なくとも部分的に配置され、中空剛性部材に接続された延在可能なスパウト、を含み、延在可能なスパウトは、近位端および近位開口部であって、近位端が、中空剛性部材の基部端に接続されている、近位端および近位開口部と、遠位端および遠位開口部であって、遠位端が、中空剛性部材から延在し、かつ中空剛性部材内に少なくとも部分的に後退するように構成されている、遠位端および遠位開口部と、近位開口部から遠位開口部まで延在する排出通路と、排出通路内に配置されたダックビル弁と、を備え、延在可能なスパウトは、中空剛性部材が摩擦嵌め開口部に取り付けられているときに、容器から遠位開口部を通って注入可能な材料を分注するように構成され、ミシン目は、ユーザが注入スパウト固定具の少なくとも一部分を取り外すことができるように構成されており、そのため、ミシン目は、前部パネルを越えて延在する。いくつかの実施形態では、実質的に円形のミシン目は、注入スパウト固定具の中空剛性部材の一部分を固設するように構成されている。
【0030】
いくつかの実施形態では、外側ボックスは、内側可撓性パッケージと接触し得る鋭利な縁の数を最小限に抑えるために、ボックスの内部表面を形成するパネルが可能な限り大きくなるように組み立てられ得る。例えば、第1の前部パネルおよび第2の前部パネルの各々は、第1の前部パネルの縁が、第1の頂部パネル、第1の側部パネル、第2の側部パネル、および第1の底部パネルの内部と実質的に接触するように、ほぼ同じサイズであってもよい。同様に、第3の前部パネルおよび第4の前部パネルは、第3の前部パネルおよび第4の前部パネルのいずれの縁も内側可撓性パッケージと接触し得ないように、第1の前部パネルの外部表面または第2の前部パネルの外部表面に取り付けられ得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、外側ボックスの様々なパネルは、接着性材料で前述のミシン目のいずれかを遮断することなく、結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、第3の前部パネルおよび第4の前部パネルは、第1の前部パネルまたは第2の前部パネルよりも小さく、第2の前部パネル内のミシン目へのアクセスを妨害しない。
【0032】
いくつかの実施形態では、標準的な48インチ×48インチの出荷パレット上で出荷するように最適化された1ガロンのバッグインボックス分注システムが提供される。具体的には、この実施形態では、第1の側部パネルおよび第2の側部パネルは、約10 5/8インチ×7 1/4インチであってもよく、頂部パネルは、約10 5/8インチ×約4 3/4インチであってもよく、底部パネルは、約4 5/8インチ×約10 5/8インチであってもよく、第1の前部パネルおよび第2の前部パネルならびに第1の後部パネルおよび第2の後部パネルは、約7 1/4インチ×約4 1/2インチであってもよい。いくつかの実施形態では、第1の前部パネルは、第2の前部パネルよりもわずかに小さくすることができ、そのため、外側ボックスの内部表面を形成するために、より平易に折り畳まれることになる。同様に、いくつかの実施形態では、第1の後部パネルは、第2の後部パネルよりもわずかに小さくすることができ、そのため、外側ボックスの内部表面を形成するために、より平易に折り畳まれ得る。有利には、この実施形態による1ガロンのバッグインボックス分注システムは、同等の1ガロンの剛性パッケージの144個のみと比較して、1パレット当たり240個のボックスを収容することができる。つまり、本明細書に記載の1ガロンのバッグインボック分注システムを使用すると、単一のパレットの容量が40%増加し、その結果、同じ体積の注入可能な材料を保管するために必要な倉庫の空間が40%少なくなる。
【0033】
いくつかの実施形態では、標準的な48インチ×48インチの出荷パレット上で出荷するように最適化された2.5ガロンのバッグインボックス分注システムが提供される。具体的には、この実施形態では、底部パネルおよび第2の側部パネルは各々、約7 3/4インチ×12 9/16インチであり、第1の側部パネルは、約7 13/16インチ×12 13/16インチであり、第2の側部パネルは、約7 9/16インチ×12 3/16インチである。第1の前部パネル、第2の前部パネル、第1の後部パネル、および第2の後部パネルの各々は、約7 1/2インチ×約7 1/2インチである。いくつかの実施形態では、第1の前部パネルは、第2の前部パネルよりもわずかに小さくすることができ、そのため、外側ボックスの内部表面を形成するために、より平易に折り畳まれることになる。同様に、いくつかの実施形態では、第1の後部パネルは、第2の後部パネルよりもわずかに小さくすることができ、そのため、外側ボックスの内部表面を形成するために、より平易に折り畳まれ得る。有利には、この実施形態による2.5ガロンのバッグインボックス分注システムは、同等の2.5ガロンの剛性パッケージの80個のみと比較して、1パレット当たり120個のボックスを収容することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、標準的な48インチ×48インチの出荷パレット上で出荷するように最適化された5ガロンのバッグインボックス分注システムが提供される。具体的には、この実施形態では、底部パネルは、約12 3/4インチ×9 13/16インチであり、第1の頂部パネルは、約13 3/8インチ×約9 7/8インチであり、第1の側部パネルは、約11 1/8インチ×13 3/8インチであり、第2の側部パネルは、約10 15/16インチ×12 3/4インチである。第1の前部パネルおよび第2の前部パネルは各々、約10 7/8インチ×9 13/16インチであり、第2の前部パネルおよび第2の後部パネルの各々は、約10 7/8インチ×10 7/8インチである。有利には、この実施形態による5ガロンのバッグインボックス分注システムは、同等の5ガロンの剛性パッケージの20個のみと比較して、1パレット当たり30個のボックスを収容することができる。
【0035】
例示される実施形態
本開示の実施形態を、以下でより詳細に説明される図に例示する。
【0036】
バッグインボックス分注システムおよび方法
図1図12は、様々な図におけるバッグインボックス分注システム1100の一実施形態を例示する。この分注システム1100は、外側ボックス1101および内側可撓性容器1103を含む。外側ボックス1101は、底部パネル1105、第1の頂部パネル1107、第1の側部パネル1125、および第2の側部パネル1127を含む。頂部パネル1107は、ハンドルミシン目1109、前部縁1111、後部縁1113、および第1の側部縁1115を有する。底部パネル1105は、前部縁1117、後部縁1119、第1の側部縁1121、および第2の側部縁1123を有する。
【0037】
外側ボックス1101は、ハンドルミシン目1109および第2の側部縁1183を含む第2の頂部パネル1129をさらに含む。図8および図9に示されるように、外側ボックス1101は、一緒に切り離されると、分注システムの通過を可能にするように、取り外し可能なフラップを形成し得る、第1のフラップミシン目1187および第2のフラップミシン目1189を含む第1の前部パネル1185をさらに含む。図7に示されるように、第1のフラップミシン目1187および第2のフラップミシン目1189は各々、実質的に円形のミシン目1191に接続され、実質的に円形のミシン目1191は、切り離されるように構成され、それにより、実質的に円形のミシン目1191によって取り囲まれた第1の前部パネル1185の部分を、第1の前部パネル1185から完全に取り外すことができる。このようにして、実質的に円形のミシン目は、図10に示されるように、内側可撓性容器1103の注入スパウト固定具131を受容し得る。
【0038】
したがって、図1図12のバッグインボックス分注システムを使用して注入可能な材料を分注するために、第2の前部パネル1193内のミシン目1195は、図5に例示されるように、最初に切り離され得る。完全に切り離されると、これにより、図6に示されるように、実質的に円形のミシン目1191ならびに第1のフラップミシン目1187および第2のフラップミシン目1189を含む第1の前部パネル1185が露出する。次に、実質的に円形のミシン目は、図7に例示されるように、内側可撓性容器に向かって押して、注入スパウト固定具131の一部分を露出させることなどによって、切り離され得る。次いで、図8に例示されるように、第1のフラップミシン目1187および第2のフラップミシン目1189は、注入スパウト固定具131をさらに露出させるように、切り離され得、注入スパウト固定具は、図9に例示されるように、実質的に円形のミシン目内に設置され得る。次に、図10に例示されるように、第1のフラップミシン目1187および第2のフラップミシン目1189は、外側ボックス内に注入スパウト固定具131を保持するように再接合され得る。次いで、図11に例示されるように、注入スパウト固定具を使用して、注入可能な材料を分注することができる。
【0039】
内側可撓性容器
図13図17は、様々な構成の可撓性パッケージとともに使用するための注入スパウト固定具の例示的な実施形態を描いている。
【0040】
図13および図13Aは、可撓性容器103のための注入スパウト固定具131aを例示しており、可撓性容器103は、本体を通って延在する通路を画定する内側表面167を含む本体を有する中空カヌー部分165を含み、外側表面は、可撓性容器103の内側表面に直接取り付けられるように構成されている。図14は、図13の注入スパウト固定具131aおよび可撓性容器103の分解図である。例えば、中空カヌー部分165は、可撓性容器の内側表面に溶接され得る。注入スパウト固定具は、中空カヌー部分165の中に少なくとも部分的に配置され、中空カヌー部分165に接続された延在可能なスパウト145をさらに含む。延在可能なスパウト145は、近位端147および近位開口部149と、遠位端153および遠位開口部155と、排出通路157と、を含む。近位端147は、中空カヌー部分165に接続され、遠位端153は、中空カヌー部分165から延在し、かつ中空カヌー部分165内に少なくとも部分的に後退するように構成され、排出通路157は、近位開口部149から遠位開口部155まで延在する。延在可能なスパウトは、遠位端153が中空カヌー部分165の頂部端から延在する延在位置と、遠位端153が中空カヌー部分165内に少なくとも部分的に後退する後退位置との間に延在するように構成されている。延在可能なスパウト145は、中空カヌー部分165が可撓性パッケージ103の内側表面に取り付けられているときに、可撓性パッケージ103から遠位開口部155を通して、注入可能な材料を分注するように構成されている。図13および図13Aは、延在構成にある延在可能なスパウトを例示している。注入スパウト固定具131aは、ねじ山173によって中空カヌー部分165の頂部端に取り付けられた取り外し可能な蓋175をさらに含む。
【0041】
取り外し可能な蓋175は、開放位置と閉鎖位置との間で、ヒンジで移動させることができ、取り外し可能な蓋は、延在可能なスパウト145の遠位端153を覆う。取り外し可能な蓋175は、両方が取り外し可能な蓋175の内側表面の内向きに延在する、第1のシールフランジ177および第2のシールフランジ179をさらに含む。第1のシールフランジ177は、取り外し可能な蓋175が閉鎖位置にあるときに、中空カヌー部分165の頂部端に係合するように構成されている。第2のシールフランジ179は、取り外し可能な蓋175が閉鎖位置にあるときに、延在可能なスパウト145の遠位端153に係合するように構成されている。第2のシールフランジ179は、第1のシールフランジ177の内向きに配置され、注入スパウト固定具は、2つの平坦な突出部181からなるレールグラバー部分をさらに含む。これらの突出部は、固定具131aおよび固定具131aに取り付けられた可撓性パッケージ103が、当該技術分野において既知の方法に従って、典型的な製造設備に沿って平易に輸送されることを可能にするように構成されている。
【0042】
図16は、注入スパウト固定具131aの代替の実施形態を例示している。この実施形態は、上に記載されるように、中空カヌー部分165、レールグラバー部分181、および延在可能なスパウト145を含む。しかしながら、この実施形態では、蓋175は、固定具131aの残りの部分と一体である。この実施形態では、蓋175は、単一の射出成形ステップで形成され得、中空カヌー部分165およびレールグラバー部分181にヒンジで接続されている。
【0043】
図17図20は、様々な構成の可撓性パッケージとともに使用するための、摩擦嵌め取り付け手段を有する注入スパウト固定具の例示的な実施形態を描いている。
【0044】
図17および図17Aは、可撓性容器103のための注入スパウト固定具131bを例示している。図17Aは、線A-Aに沿って取られた、図17の注入スパウト固定具131bの断面図を描いている。注入スパウト固定具131bは、中空剛性部材161の中に少なくとも部分的に配置され、中空剛性部材161に接続された延在可能なスパウト145を含む。延在可能なスパウト145は、近位端147および近位開口部149と、遠位端153および遠位開口部155と、排出通路147と、を含む。近位端147は、中空剛性部材161に接続され、遠位端153は、中空剛性部材161から延在し、かつ中空剛性部材161内に少なくとも部分的に後退するように構成され、排出通路147は、近位開口部149から遠位開口部155まで延在する。延在可能なスパウトは、遠位端153が中空剛性部材161の頂部端から延在する延在位置と、遠位端153が中空剛性部材161内に少なくとも部分的に後退する後退位置との間に延在するように構成されている。延在可能なスパウト145は、中空カヌー部分161が、摩擦固定具163によって可撓性パッケージ103の内側表面に取り付けられているときに、可撓性パッケージ103から遠位開口部155を通して、注入可能な材料を分注するように構成されている。図17図17A、および図18は、延在構成にある延在可能なスパウトを例示している。
【0045】
注入スパウト固定具131bは、固定具131bおよび固定具131bに取り付けられた可撓性パッケージ103が、当該技術分野において既知の方法に従って、典型的な製造設備に沿って平易に輸送されることを可能にするように構成された単一の突出部181を有するレールグラバー部分をさらに含む。注入スパウト固定具131bは、ねじ山173によって中空剛性部材161の頂部端に取り付けられた取り外し可能な蓋175をさらに含む。
【0046】
取り外し可能な蓋175は、開放位置と閉鎖位置との間で、ヒンジで移動させることができ、取り外し可能な蓋は、延在可能なスパウト145の遠位端153を覆う。取り外し可能な蓋175は、第1のシールフランジ177および第2のシールフランジ179をさらに含む。第1のシールフランジ177は、取り外し可能な蓋175が閉鎖位置にあるときに、中空剛性部材161の頂部端に係合するように構成されている。第2のシールフランジ179は、取り外し可能な蓋175が閉鎖位置にあるときに、延在可能なスパウト145の遠位端153に係合するように構成されている。第1のシールフランジ177および第2のシールフランジ179の両方は、取り外し可能な蓋175の内側表面から内向きに延在する。第2のシールフランジ179は、第1のシールフランジ177の内向きに配置される。
【0047】
図19は、図17Aに示される、図17の注入スパウト固定具131bおよび可撓性パッケージ103の断面を例示しており、延在可能なスパウトは、後退位置で示されている。
【0048】
図20は、注入スパウト固定具131bの代替の実施形態を例示している。この実施形態は、上に記載されるように、中空剛性部材161、レールグラバー部分181、および延在可能なスパウト145を含む。しかしながら、この実施形態では、蓋175は、固定具131bの残りの部分と一体である。この実施形態では、蓋175は、単一の射出成形ステップで形成され得、中空剛性部材161およびレールグラバー部分181にヒンジで接続されている。
【0049】
図21および図21Aは、可撓性容器103のための注入スパウト固定具131cを例示している。図21は、線A-Aに沿って取られた、図21の注入スパウト固定具131cの断面図を描いている。注入スパウト固定具131cは、中空剛性部材161を含む。注入スパウト固定具131cは、中空剛性部材161の中に少なくとも部分的に配置され、中空剛性部材161に接続された延在可能なスパウト145をさらに含む。この実施形態では、延在可能なスパウトは、中空剛性部材の底部端に接続されている。延在可能なスパウト145は、近位端151および近位開口部149と、遠位端153および遠位開口部155と、排出通路147と、を含む。近位端151は、中空剛性部材161に接続され、遠位端153は、中空剛性部材161から延在し、かつ中空剛性部材161内に少なくとも部分的に後退するように構成され、排出通路147は、近位開口部149から遠位開口部155まで延在する。延在可能なスパウトは、遠位端153が中空剛性部材161の頂部端から延在する延在位置と、遠位端153が中空剛性部材161内に少なくとも部分的に後退する後退位置との間に延在するように構成されている。延在可能なスパウト147は、中空カヌー部分161が可撓性パッケージ103の内側表面に取り付けられているときに、可撓性パッケージ103から遠位開口部155を通して、注入可能な材料を分注するように構成されている。図21および図21Aは、延在構成にある延在可能なスパウトを例示している。
【0050】
注入スパウト固定具131cは、ねじ山1624によって中空剛性部材161の頂部端に取り付けられた取り外し可能な蓋175をさらに含む。
【0051】
パレット出荷用に最適化された1ガロンのボックス
図22図25は、本開示の一実施形態による、バッグインボックス分注システムのための1ガロンの外側ボックスを例示している。外側ボックス201は、前部縁267および後部縁269を有する第1の底部パネル205と、第2の底部パネル207と、を含み、これらは、外側ボックス201が組み立てられたときに互いに隣接するように設計されている。具体的には、いくつかの実施形態では、第2の底部パネル207は、第1の底部パネル205にのり付けされるように構成され、それにより、第1の底部パネル205は、外側ボックスの内側表面を形成し、第2の底部パネル207は、外側ボックス201の外側表面上に配置される。有利には、この実施形態では、外側ボックスの内部の鋭利な縁の数は最小限に抑えられる。外側ボックス201は、前部縁263および後部縁265を有する頂部パネル209をさらに含む。
【0052】
外側ボックス201は、頂部縁213、底部縁215、前部縁217、および後部縁219を有する第1の側部パネル211をさらに含む。外側ボックス201は、頂部縁223、底部縁225、前部縁227、および後部縁229を有する第2の側部パネル221をさらに含む。
【0053】
外側ボックス201は、穴241を形成する切断部239を含む実質的に円形のミシン目237に各々が接続されている、第1のフラップミシン目233および第2のフラップミシン目235を有する第1の前部パネル231をさらに含む。使用時に、ユーザは、指を穴241に挿入して、実質的に円形のミシン目237を切り離すことができ、次いで、第1のフラップミシン目233および第2のフラップミシン目235を切り離すことによってフラップを持ち上げることができる。次いで、可撓性パッケージの固定具を、フラップを通して取り外し、分注するための円形のミシン目237(図示せず)内に固設することができる。
【0054】
外側ボックス201は、第2の前部パネル243の縁247から延在するミシン目247を有する第2の前部パネル243をさらに含む。組み立てられたときに、第2の前部パネル243は、第1の前部パネル231に隣接し、それにより、第2の前部パネル243は、組み立てられた外側ボックス201の外側表面を形成する。したがって、ユーザは、ミシン目245を切り離すことによって第2の前部パネル243の一部分を取り外し、それによって、第1のフラップミシン目233および第2のフラップミシン目235、実質的に円形のミシン目237、切断部239、ならびに穴241を含む第1の前部パネル231の一部分を露出させることができる。
【0055】
外側ボックス201は、第1の後部パネル249、第2の後部パネル251、第3の後部パネル253、および第4の後部パネル255をさらに含む。組み立てられたときに、後部パネル249、251、253、および255のすべてが、互いに隣接しても、平行であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の後部パネル249または第2の後部パネル251は、外側ボックス201の内側表面を形成し、それによって、有利には、内側可撓性パッケージに接触し得る鋭利な縁の数を最小限に抑えることができる。
【0056】
外側ボックス201は、ユーザによって部分的にまたは完全に取り外され、それによって、ユーザが自身の指を、内部を通して挿入することができるように構成された複数のハンドルミシン目257をさらに含む。外側ボックス201は、第3の前部パネル259と、第4の前部パネル261と、をさらに含む。いくつかの実施形態では、組み立てられたときに、第3の前部パネル261および第4の前部パネル259は、第2の前部パネル243の外側表面に隣接して配置される。これは、有利には、ミシン目245が切り離されたときの第2の前部パネル243のさらなる安定性につながり、内側可撓性パッケージに接触し得る鋭利な縁の数を最小限に抑える。
【0057】
図22から分かるように、第1の側部パネル211は、前部縁217で前部パネル231に接続され、後部縁219で第1の後部パネル249に接続され、頂部縁213で頂部パネル209に接続され、底部縁215で第2の底部パネル207に接続されている。具体的には、前部パネル231、頂部パネル209、第2の底部パネル207、および第1の後部パネル249は、第1の側部パネル211の前部縁217、後部縁219、頂部縁213、および底部縁215で1つの連続した材料片から形成されている。同様に、頂部パネル209は、頂部縁223で第2の側部パネル221に接続され、前部縁263で第3の前部パネル259、および後部縁265で第3の後部パネルに接続されている。具体的には、頂部パネル209、第2の側部パネル221、第3の後部パネル253、および第3の前部パネル259は、頂部縁223、後部縁265、および前部縁263で1つの連続した材料片から形成されている。
【0058】
同様に、第2の側部パネル221は、前部縁227で第2の前部パネル243に接続され、後部縁229で第2の後部パネル251に接続され、底部縁225で第1の底部パネル205に接続されている。具体的には、第2の側部パネル221、第2の前部パネル243、第2の後部パネル251、および第1の底部パネル205は、前部縁227、後部縁251、および底部縁225で1つの連続した材料片から形成されている。最後に、第1の底部パネル205は、前部縁267で第4の前部パネル261に接続され、後部縁269で第4の後部パネル255に接続されている。具体的には、第1の底部パネル205、第4の前部パネル261、および第4の後部パネル255は、前部縁267および後部縁267で1つの連続した材料片から形成されている。
【0059】
当業者であれば、本明細書に記載の相対的なパネルが、本明細書に記載の第1の前部パネルおよび第2の前部パネル、頂部パネル、底部パネル、ならびに第1の側部パネルおよび第2の側部パネルを有する1ガロンのボックスに到達するように、様々な方法で配列され得ることを容易に理解されよう。つまり、いくつかの実施形態では、これらのパネルは、図22図25に例示されるのとは異なる構成で互いに接続され得る。
【0060】
図22図25に例示されるボックスは、パレット出荷用に最適化され得る。つまり、ボックスの外側寸法は、標準的な出荷パレット上に設置され得る1ガロンのボックスの数を最大化するように構成され得る。例えば、これらのボックスのうちの最大240個を、単一のパレット上で出荷することができる(1ガロンの標準的な剛性容器よりも、1パレット当たり40%多いユニット)。この最適な梱包効率を達成するために、ボックスの外側寸法は、整数のボックスがパレットの幅および深さの両方に収まるように構成され得、ボックスは、ボックスを互いの上に積み重ねることができる材料から作製され得る。この最適な梱包の結果、これらの1ガロンの容器は、比較上の1ガロンの剛性容器よりも40%少ない倉庫空間を必要とする。さらに、可撓性のバッグインボックス設計の使用は、比較上の剛性の1ガロンの容器で使用されるよりも約48.6%少ないプラスチックの低減をもたらし、同じ体積の製品の場合、比較上の剛性の1ガロンの容器よりも約87.6%少ないパレットを必要とする。具体的には、外側ボックスは、標準的な48インチ×48インチのパレット上に効率的に梱包するために、10 5/8インチ×7 1/4インチ×4 1/2インチの寸法を有し得る。
【0061】
パレット出荷用に最適化された2.5ガロンのボックス
図26図29は、本開示の一実施形態による、バッグインボックス分注システムのための2.5ガロンの外側ボックスを例示している。外側ボックス301は、前部縁313および後部縁315を有する底部パネル305と、前部縁321、後部縁323、第1の側部縁325、および第2の側部縁327を有する第1の頂部パネル307と、を含む。外側ボックス301は、前部縁349、後部縁351、および頂部縁353を有する第1の側部パネル309と、前部縁355および後部縁357を有する第2の側部パネル311と、をさらに含む。
【0062】
外側ボックス301は、穴341を形成する切断部339を含む実質的に円形のミシン目337に各々が接続されている、第1のフラップミシン目333および第2のフラップミシン目335を含むミシン目331を有する第1の前部パネル329をさらに含む。使用時に、ユーザは、指を穴341に挿入して、実質的に円形のミシン目334を切り離すことができ、次いで、第1のフラップミシン目333および第2のフラップミシン目335を切り離すことによってフラップを持ち上げることができる。次いで、可撓性パッケージの固定具を、フラップを通して取り外し、分注するための円形のミシン目337(図示せず)内に固設することができる。
【0063】
外側ボックス301は、第2の前部パネル343の縁347から延在するミシン目345を有する第2の前部パネル343をさらに含む。組み立てられたときに、第2の前部パネル343は、第1の前部パネル329に隣接し、それにより、第2の前部パネル343は、組み立てられた外側ボックス301の外側表面を形成する。したがって、ユーザは、ミシン目345を切り離すことによって第2の前部パネル343の一部分を取り外し、それによって、第1のフラップミシン目333および第2のフラップミシン目335、実質的に円形のミシン目337、切断部339、ならびに穴341を含む第1の前部パネル329の一部分を露出させることができる。
【0064】
外側ボックス301は、外側ボックス301が組み立てられたときに第1の頂部パネル307に隣接するように設計された第2の頂部パネル359をさらに含む。具体的には、いくつかの実施形態では、第1の頂部パネル307は、第2の頂部パネル359にのり付けされるように構成され、それにより、第1の頂部パネル307は、ボックスの内側表面を形成し、第2の頂部パネル359が外側ボックス301の外側表面上に配置される。有利には、この実施形態では、ボックスの内部の鋭利な縁の数は最小限に抑えられる。
【0065】
外側ボックス301は、第3の前部パネル361と、第4の前部パネル363と、をさらに含む。組み立てられたときに、前部パネル329、343、361、および363のすべてが、互いに隣接しても、平行であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の前部パネル329または第2の前部パネル343は、外側ボックス301の内側表面を形成し、それによって、有利には、内側可撓性パッケージに接触し得る鋭利な縁の数を最小限に抑えることができる。
【0066】
外側ボックス301は、ユーザによって部分的にまたは完全に取り外され、それによって、ユーザが自身の指を、内部を通して挿入することができるように構成された複数のハンドルミシン目373をさらに含む。
【0067】
図26から分かるように、第1の頂部パネル307は、前部縁321で第2の前部パネル343に接続され、側部縁327で第2の側部パネル311に接続され、後部縁323で第2の後部パネル367に接続されている。具体的には、第1の頂部パネル307、第2の前部パネル343、第2の側部パネル311、および第2の後部パネル367は、前部縁321、側部縁327、および後部縁323で1つの連続した材料片から形成されている。同様に、底部パネル305は、前部縁313で第1の前部パネル329に接続され、後部縁315で第1の後部パネル365に接続され、第1の側部縁317で第1の側部パネル309に接続され、第2の側部縁319で第2の側部パネル311に接続されている。具体的には、底部パネル305、第1の前部パネル329、第1の後部パネル365、第1の側部パネル309、および第2の側部パネル311は、前部縁313、第1の側部縁317、第2の側部縁319、および後部縁315で1つの連続した材料片から形成されている。
【0068】
同様に、第1の側部パネル309は、前部縁349で第3の前部パネル361に接続され、頂部縁353で第2の頂部パネル359に接続され、後部縁351で第3の後部パネル369に接続されている。つまり、いくつかの実施形態では、第1の側部パネル309、第2の頂部パネル359、第3の前部パネル361、および第3の後部パネル369は、前部縁349、第1の側部縁353、および後部縁351で1つの連続した材料片から形成されている。最後に、第2の側部パネル311は、前部縁355で第4の前部パネル363に接続され、後部縁357で第4の後部パネル371に接続されている。
【0069】
当業者であれば、本明細書に記載の相対的なパネルが、本明細書に記載の第1の前部パネルおよび第2の前部パネル、頂部パネル、底部パネル、ならびに第1の側部パネルおよび第2の側部パネルを有する1ガロンのボックスに到達するように、様々な方法で配列され得ることを容易に理解されよう。つまり、いくつかの実施形態では、これらのパネルは、図26図29に例示されるのとは異なる構成で互いに接続され得る。
【0070】
図26図29に例示されるボックスは、パレット出荷用に最適化され得る。つまり、ボックスの外側寸法は、標準的な出荷パレット上に設置され得る2.5ガロンのボックスの数を最大化するように構成され得る。例えば、これらのボックスのうちの最大120個を、単一のパレット上で出荷することができる(標準的な2.5ガロンの剛性容器よりも、1パレット当たり33%多いユニット)。この最適な梱包効率を達成するために、ボックスの外側寸法は、整数のボックスがパレットの幅および深さの両方に収まるように構成され得、ボックスは、ボックスを互いの上に積み重ねることができる材料から作製され得る。この最適な梱包の結果、これらの2.5ガロンの容器は、比較上の2.5ガロンの剛性容器よりも33%少ない倉庫空間を必要とする。さらに、可撓性のバッグインボックス設計の使用は、比較上の剛性の2.5ガロンの容器で使用されるよりも約69%少ないプラスチックの低減をもたらし、同じ体積の製品の場合、比較上の剛性の2.5ガロンの容器よりも約67.7%少ないパレットを必要とする。具体的には、外側ボックスは、標準的な48インチ×48インチのパレット上に効率的に梱包するために、7 13/16インチ×7 1/2インチ×12 3/16インチの寸法を有し得る。
【0071】
パレット出荷用に最適化された5ガロンのボックス
図30図34は、本開示の一実施形態による、バッグインボックス分注システムのための5ガロンの外側ボックスを例示している。外側ボックス401は、前部縁413、後部縁415、第1の側部縁417、および第2の側部縁419を有する底部パネル405を含む。外側ボックス401は、前部縁421、後部縁423、第1の側部縁425、および第2の側部縁427を有する頂部パネル407をさらに含む。外側ボックス401は、前部縁449、後部縁451、および頂部縁453を有する第1の側部パネル409と、前部縁455および後部縁457を有する第2の側部パネル411と、をさらに含む。
【0072】
外側ボックス401は、穴441を形成する切断部439を含む実質的に円形のミシン目437に各々が接続されている、第1のフラップミシン目433および第2のフラップミシン目435を含むミシン目431を有する第1の前部パネル429をさらに含む。使用時に、ユーザは、指を穴441に挿入して、実質的に円形のミシン目434を切り離すことができ、次いで、第1のフラップミシン目433および第2のフラップミシン目435を切り離すことによってフラップを持ち上げることができる。次いで、可撓性パッケージの固定具を、フラップを通して取り外し、分注するための円形のミシン目437(図示せず)内に固設することができる。
【0073】
外側ボックス401は、第2の前部パネル443の縁447から延在するミシン目445を有する第2の前部パネル443をさらに含む。組み立てられたときに、第2の前部パネル443は、第1の前部パネル429に隣接し、それにより、第2の前部パネル443は、組み立てられた外側ボックス401の外側表面を形成する。したがって、ユーザは、ミシン目445を切り離すことによって第2の前部パネル443の一部分を取り外し、それによって、第1のフラップミシン目433および第2のフラップミシン目435、実質的に円形のミシン目437、切断部439、ならびに穴441を含む第1の前部パネル429の一部分を露出させることができる。
【0074】
外側ボックス401は、外側ボックス401が組み立てられたときに第2の側部パネル411に隣接するように設計された第3の側部パネル459をさらに含む。具体的には、いくつかの実施形態では、第3の側部パネル459は、第2の側部パネル411にのり付けされるように構成され、それにより、第2の側部パネル411は、ボックスの内側表面を形成し、第3の側部パネル459が外側ボックス401の外側表面上に配置される。有利には、この実施形態では、ボックスの内部の鋭利な縁の数は最小限に抑えられる。
【0075】
外側ボックス401は、第3の前部パネル461と、第4の前部パネル463と、をさらに含む。組み立てられたときに、前部パネル429、443、461、および463のすべてが、互いに隣接しても、平行であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の前部パネル429または第2の前部パネル443は、外側ボックス301の内側表面を形成し、それによって、有利には、内側可撓性パッケージに接触し得る鋭利な縁の数を最小限に抑えることができる。
【0076】
外側ボックス401は、ユーザによって部分的にまたは完全に取り外され、それによって、ユーザが自身の指を、内部を通して挿入することができるように構成された複数のハンドルミシン目473をさらに含む。
【0077】
図30から分かるように、第1の頂部パネル407は、前部縁421で第2の前部パネル443に接続され、側部縁425で第1の側部パネル409に接続され、第2の側部縁427で第3の側部パネル459に接続され、後部縁423で第2の後部パネル467に接続されている。具体的には、第1の頂部パネル407、第2の前部パネル443、第1の側部パネル309、第3の側部パネル459、および第2の後部パネル367は、前部縁421、第1の側部縁425、第2の側部縁427、および後部縁423で1つの連続した材料片から形成されている。同様に、底部パネル405は、前部縁413で第1の前部パネル429に接続され、後部縁415で第1の後部パネル465に接続され、第1の側部縁417で第1の側部パネル409に接続され、第2の側部縁419で第2の側部パネル411に接続されている。具体的には、底部パネル405、第1の前部パネル429、第1の後部パネル465、第1の側部パネル409、および第2の側部パネル411は、前部縁413、第1の側部縁417、第2の側部縁419、および後部縁415で1つの連続した材料片から形成されている。
【0078】
同様に、第1の側部パネル409は、前部縁449で第3の前部パネル461に接続され、後部縁451で第3の後部パネル469に接続されている。つまり、いくつかの実施形態では、第1の側部パネル409、第3の前部パネル461、および第3の後部パネル469は、前部縁449および後部縁451で1つの連続した材料片から形成されている。最後に、第2の側部パネル411は、前部縁455で第4の前部パネル463に接続され、後部縁457で第4の後部パネル471に接続されている。
【0079】
当業者であれば、本明細書に記載の相対的なパネルが、本明細書に記載の第1の前部パネルおよび第2の前部パネル、頂部パネル、底部パネル、ならびに第1の側部パネルおよび第2の側部パネルを有する1ガロンのボックスに到達するように、様々な方法で配列され得ることを容易に理解されよう。つまり、いくつかの実施形態では、これらのパネルは、図30図34に例示されるのとは異なる構成で互いに接続され得る。
【0080】
図30図34に例示されるボックスは、パレット出荷用に最適化され得る。つまり、ボックスの外側寸法は、標準的な出荷パレット上に設置され得る2.5ガロンのボックスの数を最大化するように構成され得る。例えば、これらのボックスのうちの最大64個を、単一のパレット上で出荷することができる(標準的な5ガロンの剛性容器よりも、1パレット当たり25%多いユニット)。この最適な梱包効率を達成するために、ボックスの外側寸法は、整数のボックスがパレットの幅および深さの両方に収まるように構成され得、ボックスは、ボックスを互いの上に積み重ねることができる材料から作製され得る。この最適な梱包の結果、これらの5ガロンの容器は、比較上の5ガロンの剛性容器よりも25%少ない倉庫空間を必要とする。さらに、可撓性のバッグインボックス設計の使用は、比較上の剛性の2.5ガロンの容器で使用されるよりも約85.3%少ないプラスチックの低減をもたらし、同じ体積の製品の場合、比較上の剛性の2.5ガロンの容器よりも約57.7%少ないパレットを必要とする。具体的には、外側ボックスは、標準的な48インチ×48インチのパレット上に効率的に梱包するために、11 1/8インチ×9 13/16インチ×13 3/8インチの寸法を有し得る。
【0081】
本開示は、いくつかの実施形態を参照して記載されているが、当業者であれば、本発明が、開示されるかかる実施形態に限定されないことを理解されよう。むしろ、本発明は、本明細書に記載されていないが、本発明の趣旨および範囲に見合った任意の数の変形、変更、置換、または同等の配列を組み込むように修正され得る。加えて、本発明の様々な実施形態が記載されているが、本発明の態様は、記載される実施形態のうちのいくつかのみを含み得ることを理解されたい。したがって、本発明は、前述の説明によって限定されると見なされるべきではなく、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図13A
図14
図15
図16
図17
図17A
図18
図19
図20
図21
図21A
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
【国際調査報告】