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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-06
(54)【発明の名称】表面クリーニングエクストラクタ
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/30 20060101AFI20221226BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20221226BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20221226BHJP
   A47L 11/282 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
A47L11/30
B08B1/04
B08B3/02 E
A47L11/282
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525085
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 US2020057943
(87)【国際公開番号】W WO2021087102
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】62/928,689
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519445152
【氏名又は名称】テクトロニック コードレス ジーピー
【氏名又は名称原語表記】Techtronic Cordless GP
【住所又は居所原語表記】100 Innovation Way Anderson SC 29621 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キンテロ、ジュアン、アヴィレス
(72)【発明者】
【氏名】クラス、タイラー
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
【Fターム(参考)】
3B116AA31
3B116AB52
3B116BA02
3B116BA15
3B116BA34
3B116BB21
3B116BB72
3B201AA31
3B201AB52
3B201BA02
3B201BA15
3B201BA34
3B201BB21
3B201BB72
(57)【要約】
エクストラクタは、本体と、本体に結合された回収タンクと、本体に結合された液体タンクとを含む。液体タンクは、液体を保持するように構成されている。エクストラクタは、本体に枢動可能に結合され、クリーニング面の上方で本体を支持するように構成された基部を含む。エクストラクタは、基部に結合された流体分配器を含む。流体分配器は、液体タンクと流体連通し、液体タンクからクリーニング面上に液体を注出するように構成されている。エクストラクタは、基部に取り外し可能に結合されたブラシロールと、回収タンクと流体連通するノズルとを含む。ノズルは、ブラシロールへのアクセスを遮断するように基部に結合されている。ノズルは、基部及び流体分配器に対して移動可能であり、ブラシロールへのアクセスを可能にし、基部からブラシロールの取り外しを可能にする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に結合された回収タンクと、
前記本体に結合された液体タンクであって、液体を保持するように構成されている、液体タンクと、
前記本体に枢動可能に結合され、クリーニング面の上方で前記本体を支持するように構成された基部と、
前記基部に結合された流体分配器であって、前記液体タンクと流体連通し、前記液体タンクから前記クリーニング面上に前記液体を注出するように構成されている、流体分配器と、
前記基部に取り外し可能に結合されたブラシロールと、
前記回収タンクと流体連通するノズルであって、前記ブラシロールへのアクセスを遮断するように前記基部に結合され、前記基部及び前記流体分配器に対して移動可能であり、前記ブラシロールへのアクセスを可能にし、前記基部から前記ブラシロールの取り外しを可能にする、ノズルと、
を含む、エクストラクタ。
【請求項2】
前記流体分配器は前記基部に固定されている、請求項1に記載のエクストラクタ。
【請求項3】
前記流体分配器は、前記基部に取り外し可能に結合されている、請求項1に記載のエクストラクタ。
【請求項4】
前記流体分配器は、前記ノズルを前記基部に対して移動させると、前記基部から取り外し可能である、請求項3に記載のエクストラクタ。
【請求項5】
前記ノズルを前記基部から分離すると、前記ブラシロールへのアクセスが可能になる、請求項1~4のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項6】
前記ノズルは、前記基部の上部を開放するために、前記基部に対して移動可能であり、前記ブラシロールは、前記基部の前記上部を通して前記基部から取り外し可能である、請求項1~5のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項7】
前記ブラシロールは、前記ブラシロールが前記基部から取り外される際に前記ブラシロールが前記流体分配器を通過するように、前記流体分配器と前記基部の一部分との間に配置されている、請求項6に記載のエクストラクタ。
【請求項8】
前記基部は、第1の側壁と、第2の側壁と、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に延びる横方向壁とを含み、前記第1の側壁と、前記第2の側壁と、前記横方向壁とは、前記ブラシロールが前記基部に結合されたときに受け入れられる空洞を画定し、前記ブラシロールは、前記流体分配器と前記横方向壁との間に挿入され、前記基部に結合される、請求項1~7のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項9】
前記基部は、底部の反対側に上部を含み、前記底部は、前記クリーニング面に面するように構成されており、前記ブラシロールは、前記上部から前記底部に向かう方向に、前記空洞に前記ブラシロールを挿入することによって、前記基部に結合される、請求項8に記載のエクストラクタ。
【請求項10】
前記ブラシロールは、回転軸線の周りで駆動され、ブラシロール本体に結合された複数の変形可能なブラシ部材を含み、第1の寸法は、前記横方向壁と前記流体分配器との間の、前記回転軸線に垂直な方向に測定され、前記第1の寸法は、前記第1の寸法に平行に測定された前記ブラシロール本体の最大寸法よりも大きい、請求項9に記載のエクストラクタ。
【請求項11】
前記ブラシロールは、回転軸線の周りで駆動され、前記ブラシロールは、当該エクストラクタの前向き方向の移動において、前記回転軸線が前記流体分配器の後方に配置されるように、前記基部に結合されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項12】
前記ブラシロールは第1のブラシロールであり、前記回転軸線は第1の回転軸線であり、当該エクストラクタは、前記基部に取り外し可能に結合された第2のブラシロールを含み、前記第2のブラシロールは、第2の回転軸線の周りで駆動され、前記第2のブラシロールは、当該エクストラクタの前記前向き方向の移動において、前記第2の回転軸線が前記流体分配器の前方に配置されるように、前記基部に結合されている、請求項11に記載のエクストラクタ。
【請求項13】
前記基部は、底部の反対側に上部を含み、前記底部は、前記クリーニング面に面するように構成されており、前記第1のブラシロールは、前記上部から前記底部に向かって垂直方向に前記第1のブラシロールを挿入することによって、前記基部に結合され、前記基部は、前部開口部を含み、前記第2のブラシロールは、前記前部開口部を通して、前記垂直方向に垂直な前記垂直方向又は水平方向に前記第2のブラシロールを挿入することによって、前記基部に結合される、請求項12に記載のエクストラクタ。
【請求項14】
液体を保持するように構成されている液体タンクと、
前記液体タンクからクリーニング面上に前記液体を注出するように構成されている、流体分配器と、
前記流体分配器を支持する基部と、
前記基部に結合されたブラシロールと、
前記ブラシロールへのアクセスを遮断するように前記基部に結合されたカバーであって、前記基部及び前記流体分配器に対して移動可能であり、前記ブラシロールへのアクセスを可能にする、カバーと、
を含む、エクストラクタ。
【請求項15】
前記流体分配器は前記基部に固定されている、請求項14に記載のエクストラクタ。
【請求項16】
前記流体分配器は、前記基部に取り外し可能に結合されている、請求項14に記載のエクストラクタ。
【請求項17】
前記流体分配器は、前記カバーを前記基部に対して移動させると、前記基部から取り外し可能である、請求項16に記載のエクストラクタ。
【請求項18】
前記カバーは、前記クリーニング面から当該エクストラクタの回収タンクに前記液体を案内するように構成されているノズルである、請求項14~17のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項19】
前記カバーを前記基部から分離すると、前記ブラシロールへのアクセスが可能になる、請求項14~18のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項20】
前記カバーは、前記基部の上部を開放するために、前記基部に対して移動可能であり、前記ブラシロールは、前記基部の前記上部を通して前記基部から取り外し可能である、請求項14~19のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項21】
前記ブラシロールは、前記ブラシロールが前記基部から取り外される際に前記ブラシロールが前記流体分配器を通過するように、前記流体分配器と前記基部の一部分との間に配置されている、請求項20に記載のエクストラクタ。
【請求項22】
前記ブラシロールは、前記基部に取り外し可能に結合されており、前記カバーは、前記基部に対して移動可能であり、前記ブラシロールへのアクセスを可能にし、前記基部から前記ブラシロールの取り外しを可能にする、請求項14~20のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項23】
前記基部は、第1の側壁と、第2の側壁と、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に延びる横方向壁とを含み、前記第1の側壁と、前記第2の側壁と、前記横方向壁とは、前記ブラシロールが前記基部に結合されたときに受け入れられる空洞を画定し、前記ブラシロールは、前記流体分配器と前記横方向壁との間に挿入され、前記基部に結合される、請求項22に記載のエクストラクタ。
【請求項24】
前記基部は、底部の反対側に上部を含み、前記底部は、前記クリーニング面に面するように構成されており、前記ブラシロールは、前記上部から前記底部に向かう方向に、前記空洞に前記ブラシロールを挿入することによって、前記基部に結合される、請求項23に記載のエクストラクタ。
【請求項25】
第1の寸法は、前記横方向壁と前記流体分配器との間の、前記ブラシロールの長手方向軸線に垂直な方向に測定され、前記ブラシロールは、ブラシロール本体に結合された複数の変形可能なブラシ部材を含み、前記第1の寸法は、前記第1の寸法に平行に測定された前記ブラシロール本体の最大寸法よりも大きい、請求項24に記載のエクストラクタ。
【請求項26】
前記ブラシロールは、前記エクストラクタの前向き方向の移動において、前記ブラシロールの長手方向軸線が前記流体分配器の後方に配置されるように、前記基部に結合されている、請求項14~25のいずれか一項に記載のエクストラクタ。
【請求項27】
前記ブラシロールは第1のブラシロールであり、前記長手方向軸線は第1の長手方向軸線であり、当該エクストラクタは、前記基部に結合された第2のブラシロールを含み、前記第2のブラシロールは、当該エクストラクタの前記前向き方向の移動において、前記第2のブラシロールの第2の長手方向軸線が前記流体分配器の前方に配置されるように、前記基部に結合されている、請求項26に記載のエクストラクタ。
【請求項28】
前記基部は、底部の反対側に上部を含み、前記底部は、前記クリーニング面に面するように構成されており、前記第1のブラシロールは、前記上部から前記底部に向かって垂直方向に前記第1のブラシロールを挿入することによって、前記基部に選択的に結合され、前記基部は、前部開口部を含み、前記第2のブラシロールは、前記前部開口部を通して、前記垂直方向に垂直な前記垂直方向又は水平方向に前記第2のブラシロールを挿入することによって、前記基部に選択的に結合される、請求項27に記載のエクストラクタ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/928,689号明細書の優先権を主張するものであり、その内容の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、表面クリーニングエクストラクタに関し、より具体的には、取り外し可能なブラシロールを含む表面クリーニングエクストラクタに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一実施形態では、エクストラクタは、本体と、本体に結合された回収タンクと、本体に結合された液体タンクとを含む。液体タンクは、液体を保持するように構成されている。エクストラクタはまた、本体に枢動可能に結合され、クリーニング面の上方で本体を支持するように構成された基部を含む。エクストラクタは、基部に結合された流体分配器を更に含む。流体分配器は、液体タンクと流体連通し、液体タンクからクリーニング面上に液体を注出するように構成されている。エクストラクタは、基部に取り外し可能に結合されたブラシロールと、回収タンクと流体連通するノズルとを更に含む。ノズルは、ブラシロールへのアクセスを遮断するように基部に結合されている。ノズルは、基部及び流体分配器に対して移動可能であり、ブラシロールへのアクセスを可能にし、基部からブラシロールの取り外しを可能にする。
【0004】
別の実施形態では、エクストラクタは、液体を保持するように構成されている液体タンクと、液体タンクからクリーニング面上に液体を注出するように構成されている流体分配器と、流体分配器を支持する基部と、基部に結合されたブラシロールと、ブラシロールへのアクセスを遮断するように基部に結合されたカバーとを含む。カバーは、基部及び流体分配器に対して移動可能であり、ブラシロールへのアクセスを可能にする。
【0005】
本発明のその他の特徴及び態様は、以下の発明を実施するための形態及び添付図面を熟考することによって、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】基部に枢動可能に結合された本体を含む表面クリーニングエクストラクタの斜視図である。
図2】ブラシロールを基部から取り外した図1の基部の斜視図である。
図3図2の基部の頂面図である。
図4図1の表面クリーニングエクストラクタのブラシロールの斜視図である。
図5】基部から取り外され、ブラシロールへのアクセスを可能にするカバーを示す、図1の基部の斜視図である。
図6】部分的に取り外されている又は基部に対して部分的に挿入されている1つのブラシロールと基部に結合された別のブラシロールとを示す、図1の基部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のいずれの実施形態が詳細に説明される前に、本発明は、以下の記述で説明される、又は以下の図面に図示される構成の詳細及び構成要素の配置の用途に限定されないことが理解されるべきである。本発明は、他の実施形態も可能であり、様々な手法で実践又は実行することが可能である。また、本明細書において使用される語法及び専門用語は説明を目的としたものであり、限定するものとみなすべきではないことを理解されたい。「実質的に(substantially)」、「約(about)」、「約(approximately)」等などの程度の用語は、当業者には、所与の値以外の妥当な範囲、例えば、記載される実施形態の製造、組立、及び使用に関連する一般公差を指すものと理解される。
【0008】
クリーニング面15上に配置され、直立又は収納位置(図1)と傾斜又は動作可能位置(図示せず)との間で基部30に枢動可能に結合された、吸引モータ25を有する本体20を含む表面クリーニングエクストラクタ10(例えば、直立型カーペットエクストラクタ)が図1に示される。基部30は、クリーニングされるべき表面15上に液体を注出するように構成された流体分配器175(図2)と、基部30内に動作的に配置された少なくとも第1のブラシロール65aとを含む。第1のブラシロール65aは、流体分配器175に隣接する基部30の上部75を通して基部30から取り外し可能である。他の実施形態では、エクストラクタ10は、携帯型手持式エクストラクタ又はアクセサリ、流体分配部を有する直立型掃除機、流体分配部を有するキャニスタ型クリーナ、流体分配部を有するパワースイーパ、硬質床クリーナなどであり得る。例えば、基部30は、エクストラクタ10の手持式補助アタッチメントであり得る。図示される本体20は、エクストラクタ10を前向き方向40に押すように又はエクストラクタ10を後向き方向45に引くように使用者によって動作可能なハンドル35を含む。液体タンク50は、本体20、又は流体分配器175と連通する基部30に選択的に結合され、クリーニング液(例えば、水とクリーニング溶液との混合物)を保持している。また、回収タンク55は、本体20又は基部30に選択的に結合され、作業中にエクストラクタ10によってクリーニング面15から回収されたデブリ及び汚れた液体を保持する。
【0009】
図1及び図2を参照すると、基部30は、第1のブラシロール65aと第2のブラシロール65bとを支持するヘッド60を含む。ヘッド60は、クリーニング面15に面する底部70と、底部70と反対側の上部75とを含む。ヘッド60はまた、第1の側壁80と、第1の側壁80と反対側の第2の側壁85(図3)と、第1の側壁80と第2の側壁85との間に延びる横方向壁90とを含む。更に、壁80、85、90は、ヘッド60の底部70と上部75との間に延びる。駆動突起95a、95bが第1の側壁80上に配置され、基部30に結合された電動機(図示せず)によって駆動される。図3を参照すると、支持物100a、100bが第2の側壁85上に配置され、そのそれぞれは、対応する駆動突起95a、95bの反対側に配置されている。以下でより詳細に記載されるように、駆動突起95a、95b及び支持物100a、100bは、第1のブラシロール65a及び第2のブラシロール65bを基部30に支持するように動作可能である。第1及び第2の側壁80、85と横方向壁90とは、基部30の空洞105を画定する。図示される基部30はまた、横方向壁90の反対側に前部開口部110を含む。他の実施形態では、前部開口部110は、横方向壁90と反対側の、第1の側壁80と第2の側壁85との間に延びる壁に置換され得る。更に、基部30は車輪(図1では1つの車輪115のみが示される)を含み、車輪は、クリーニング面15(例えば、カーペット、硬質木材床など)に係合し、前向き方向40又は後向き方向45のいずれかにおけるエクストラクタ10の移動を可能にする。
【0010】
引き続き図1及び図2を参照すると、基部30はまた、基部30に選択的に結合され、空洞105及び前部開口部110の一部分を画定する、基部30の上部75を覆うカバー120(例えば、透明カバー)を含む。カバー120は、ヘッド60の上部75に結合された入口130と、入口130と本体20との間に延びる可撓性導管135とによって少なくとも画定される通路によって回収タンク55と流体連通するノズル125を含む。図5を参照すると、ノズル125は、ノズル125の上壁137とノズル125の下壁138との間に形成されたノズル通路136を含む。ノズル通路136は、ノズル入口139からノズル出口141まで延びる。カバー120のラッチ140は入口130に係合し、ノズル出口141が入口130と連通した状態で、カバー120を基部30に固定する。図示される実施形態では、カバー120は、入口130からラッチ140を取り外すことによって基部30から完全に分離されている(図5)。他の実施形態では、カバー120は、基部30に結合されたままであることができ、閉鎖又は固定位置と開放位置との間で移動可能(例えば、枢動可能)である。
【0011】
図4を参照すると、各ブラシロール65a、65bは、ブラシロール本体150a、150bに結合された変形可能なブラシ部材145a、145b(例えば、剛毛)を含み、各ブラシロール本体150a、150bは、対応する駆動突起95a、95bに駆動的に係合するように動作可能な、一端にある凹部155a、155bと、他端にある基部マウント160a、160bと、凹部155a、155bと基部マウント160a、160bとの間に延びる長手方向軸線165a、165bとを有する。各基部マウント160a、160bは、対応する支持物100a、100bと取り外し可能に結合するように構成されている。各ブラシロール本体150a、150bは、その各々の長手方向軸線165a、165bに垂直に測定された最大寸法170を含む。軸受が各基部マウント160a、160bと対応するブラシロール本体150a、150bとの間に配置され、ブラシロール本体150a、150bがその長手方向軸線165a、165bの周りを、対応する基部マウント160a、160b及び支持物100a、100bに対して回転することを可能にする。他の実施形態では、駆動突起95a、95bは、第1及び第2のブラシロール65a、65bに結合することができ、対応する凹部155a、155bは基部30の第1の側壁80内に形成され得る。更なる実施形態では、軸受と支持物100a、100bとを結合してブラシロール65a、65bを取り付けるために、様々な基部マウント160a、160bが設けられ得る。
【0012】
図2及び図3に示すように、流体分配器175は、空洞105内に配置され、ヘッド60の第1の側壁80と第2の側壁85との間に延びる。流体分配器175は、前向き方向40及び後向き方向45に平行に測定された第1の寸法180だけ横方向壁90から離れている。図示される実施形態では、流体分配器175は、ヘッド60に固定的に結合され、液体タンク50と流体連通し、液体タンク50内の液体をクリーニング面15上に注出する。他の実施形態では、流体分配器175は、基部30から取り外し可能である。一実施形態では、流体分配器175の少なくとも1つのノズルを通して液体を既定の圧力で注出するために、加圧液体送達システムが液体タンク50及び流体分配器175に結合されている。他の実施形態では、流体分配器175を通して重力により液体を注出するために、重力供給液体送達システムが液体タンク50及び流体分配器175に結合されている。更なる実施形態では、流体分配器175は、前部開口部110内に(例えば、第2のブラシロール65bの前方に)配置され得る、又は横方向壁90に(例えば、第1のブラシロール65aの後方に)結合され得る。更なる実施形態では、基部30は、1つより多い流体分配器175を含み得る。
【0013】
図5及び図6を参照すると、ブラシロール65a、65bは、ブラシロール65a、65bのクリーニングを容易にするために、基部30から別々に取り外し可能である。特に、カバー120は、入口130からラッチ140を作動させることによって基部30から分離される(図5)。換言すると、カバー120は、基部30及び流体分配器175に対して移動し、基部30がクリーニング面15上に支持されている間に、ブラシロール65a、65bへの物理的なアクセスを可能にする。例えば、カバー120が開かれる又は取り外されると(これはまた、ノズル出口141を導管135から流体的に分離する)、使用者は、ブラシロール65a、65bを点検する及び/又はブラシロール65a、65bを基部30から取り外すために、ブラシロール65a、65bに触ることができる。したがって、カバー120は、基部30の上部75を開放して、流体分配器175に隣接する基部30の上部75を通した、基部30からのブラシロール65a、65bの取り外しを可能にするために、基部30に対して移動可能である。図6に示すように、第1のブラシロール65aは、第1のブラシロール65aが基部30から取り外される際に第1のブラシロール65aが流体分配器175を上向き垂直方向185に通過するように、流体分配器175と横方向壁90との間に配置されている。垂直方向185は、前向き方向40及び後向き方向45に垂直である。他の実施形態では、垂直方向185は、方向40、45に対して斜めに方向付けられ得る。一実施形態では、カバー120とブラシロール65a、65bとの間に、カバー120が分離されるとアクセス可能であり且つ開けることができる又は取り外すことができる中間カバーが設けられる。また、流体分配器175は、ブラシロール65a、65bの取り外しを妨げないように、基部30上に配置されている。したがって、カバー120及び流体分配器175は、エクストラクタ10が直立位置(図1)にある間に、ブラシロール65a、65bの簡単なアクセス、取り外し、及びクリーニングを可能にする。
【0014】
ブラシロール65a、65bが取り外されてクリーニングされると、ブラシロール65a、65bは基部30に別々に結合される。特に、カバー120が基部30から取り外されると、第1のブラシロール65aを、流体分配器175と横方向壁90との間に、基部30の上部75から底部70へと下向き垂直方向190に、空洞105に挿入可能である。下向き垂直方向190は、上向き方向185の反対である。他の実施形態では、下向き垂直方向190は、前向き方向40及び後向き方向45に対して斜めに方向付けられ得る。基部30の第1の寸法180は、第1のブラシロール65aの最大寸法170よりも大きく、第1のブラシロール65aが横方向壁90と流体分配器175との間に挿入されることを可能にする。いくつかの実施形態では、第1の変形可能なブラシ部材145aは、基部30の第1の寸法180よりも大きい寸法を含み得、第1のブラシロール65aが空洞105に挿入される間に、第1の変形可能なブラシ部材145aを横方向壁90及び/又は流体分配器175に接触させ、変形させる。図示される実施形態では、第1の凹部155aは第1の駆動突起95aを受け入れ、第1のブラシロール65aが次いで第1の基部マウント160aを枢動させて第1の支持物100aと係合させるための枢着部を提供する。第1のブラシロール65aを基部30に保持するための第1の基部マウント160aと第1の支持物100aとの間の係合は、スナップフィット係合などであり得る。したがって、第1の駆動突起95aは、第1の支持物100a及び第1の基部マウント160aが第1のブラシロール65aの回転運動を支持している間に、第1のブラシロール65aをその長手方向軸線165aと同軸の第1の回転軸線の周りで駆動するように動作可能である。
【0015】
第2のブラシロール65bは、第1のブラシロール65aと同様の手法で基部30に結合され得る。カバー120が基部30から取り外されると、第2のブラシロール65bが、流体分配器175と前部開口部110との間に、下向き方向190に空洞105に挿入される。第2のブラシロール65bはまた、第2のブラシロール65bを、前部開口部110を通して、下向き方向190に垂直な後向き水平方向195に(例えば、後向き方向45に平行に)挿入することによって基部30に結合され得る。他の実施形態では、第2のブラシロール65bは、下向き方向190と水平方向195との間の任意の角度で空洞105に挿入され得る。図示される実施形態では、第2の凹部155bは、第2の駆動突起95bを受け入れ、第2のブラシロール65bが次いで第2の基部マウント160bを枢動させて第2の支持物100bと係合させるための枢着部を提供する。第2のブラシロール65bを基部30に保持するための第2の基部マウント160bと第2の支持物100bとの間の係合は、スナップフィット係合などであり得る。したがって、第2の駆動突起95bは、第2の支持物100b及び第2の基部マウント160bが第2のブラシロール65bの回転運動を支持している間に、第2のブラシロール65bをその長手方向軸線165bと同軸の第2の回転軸線の周りで駆動するように動作可能である。一実施形態では、第1及び第2のブラシロール65a、65bを基部30に結合する工程は、第1及び第2のブラシロール65a、65bを基部30から取り外すために反転される。
【0016】
図1を再度参照すると、カバー120は、入口130上のラッチ140を作動させることによって基部30に結合され、このようにして、基部30が表面15上に支持されているときのブラシロール65a、65bへのアクセスを遮断する。流体分配器175を基部30から取り外し可能な実施形態では、流体分配器175は、カバー120が基部30に結合される前に、基部30に使用者によって手動で結合される。他の実施形態では、流体分配器175は、カバー120が基部30に結合されたことに応じて基部30に結合される。カバー120が基部30に結合されると、エクストラクタ10は、クリーニング面15からデブリを回収するように動作可能である。特に、吸引モータ25は、ノズル入口139からノズル通路136及び導管135を通して回収タンク55に空気流を提供し、回収タンク55にデブリを吸い込む。ブラシロール65a、65bは、それらの回転軸線165a、165bの周りで駆動され、クリーニング面15をかき乱してクリーニング面15に付着した又は埋まったデブリをほぐし、空気流がデブリをより容易に回収することを可能にする。液体タンク50内のクリーニング液は、デブリを更にほぐして表面15をクリーニングするのを補助するために、流体分配器175によってクリーニング面15に選択的に適用される。流体分配器175は、クリーニング液がブラシロール65aとブラシロール65bとの間に注出されるように、ブラシロール65aとブラシロール65bとの間に配置されている。更に、流体分配器175は、上向き方向185に、ブラシロール65a、65bの回転軸線165a、165bの上方に配置される。したがって、いくつかの実施形態では、クリーニング液のいくらかは、(例えば、動作中にブラシロール65a、65bをクリーニングするのを助けるために)ブラシロール65a、65b上に直接注出される。
【0017】
本発明を、特定の好適な実施形態に関して詳細に述べてきたが、記載されている本発明の1つ以上の独立態様の範囲及び趣旨内において、変形形態及び修正形態が存在する。本発明の種々の特徴は、以下の特許請求の範囲に定める。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】