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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-06
(54)【発明の名称】床クリーナ用のブラシロール
(51)【国際特許分類】
   A47L 11/282 20060101AFI20221226BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20221226BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20221226BHJP
   A47L 11/30 20060101ALI20221226BHJP
【FI】
A47L11/282
B08B1/04
B08B3/02 E
A47L11/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525096
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(85)【翻訳文提出日】2022-04-27
(86)【国際出願番号】 US2020057936
(87)【国際公開番号】W WO2021087097
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】62/928,678
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519445152
【氏名又は名称】テクトロニック コードレス ジーピー
【氏名又は名称原語表記】Techtronic Cordless GP
【住所又は居所原語表記】100 Innovation Way Anderson SC 29621 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ブルーマー、ライアン
(72)【発明者】
【氏名】キンテロ、ジュアン アヴィレス
(72)【発明者】
【氏名】イルファン、ムハンマド
(72)【発明者】
【氏名】モーフィー、ジョン
【テーマコード(参考)】
3B116
3B201
【Fターム(参考)】
3B116AA31
3B116AB52
3B116BA02
3B116BA15
3B116BB21
3B116BB72
3B201AA31
3B201AB52
3B201BA02
3B201BA15
3B201BB21
3B201BB72
3B201BB92
(57)【要約】
クリーニングされるべき表面に沿って移動する床クリーナ用のクリーニングヘッドハウジングは、上部開口部を有する頂面と、上部開口部よりも、クリーニングされるべき表面により接近して配置される底部開口部を有する底面とを画定するブラシロールチャンバを含む。吸引ノズルは、ノズル上壁と、ノズル下壁と、ノズル上壁とノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する。吸引ノズルは、ブラシロールチャンバの上部開口部を選択的に覆うために、ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている。ブラシロールは、ブラシロールチャンバ内に配置され、ブラシロールチャンバの底部開口部を通して、クリーニングされるべき表面に係合する。ブラシロールは、吸引ノズルがブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために上部開口部を通してアクセス可能である。ブラシロールは、上部開口部以外を通してブラシロールチャンバから取り外し可能である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーニングされるべき表面に沿って移動可能なクリーニングヘッドハウジングであって、
上部開口部と底部開口部とを画定するブラシロールチャンバと、
ノズル上壁と、ノズル下壁と、前記ノズル上壁と前記ノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する吸引ノズルであって、前記ブラシロールチャンバの前記上部開口部を選択的に覆うために、前記ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている、吸引ノズルと、
前記ブラシロールチャンバ内に配置されたブラシロールであって、動作中に前記ブラシロールチャンバの前記底部開口部を通してクリーニングされるべき前記表面に係合するように構成されており、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために前記上部開口部を通してアクセス可能であり、前記上部開口部以外を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、ブラシロールと、
を含む、クリーニングヘッドハウジングと、
前記クリーニングヘッドハウジングに枢動可能に結合された本体部分と、
前記吸引ノズルと流体連通する吸引源であって、前記吸引ノズルに流体を吸い込むように動作可能な吸引源と、
前記吸引ノズルと前記吸引源とに流体連通する回収タンクであって、前記吸引ノズルを通して吸い込まれた流体を格納するように構成されている、回収タンクと、
を含む、床クリーナ。
【請求項2】
前記ブラシロールは、前記底部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項1に記載の床クリーナ。
【請求項3】
前記ブラシロールチャンバは側部開口部を含み、前記クリーニングヘッドハウジングは、前記側部開口部を選択的に覆う側部カバーを含み、前記ブラシロールは、前記側部カバーが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、前記側部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項1に記載の床クリーナ。
【請求項4】
前記ノズル下壁はノズル下壁幅を有し、前記上部開口部は上部開口部幅を有し、前記ノズル下壁幅は前記上部開口部幅よりも大きい、請求項1~3のいずれか一項に記載の床クリーナ。
【請求項5】
前記クリーニングヘッドハウジングは吸引ダクトを含み、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されているときに前記吸引ダクトに接続し、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されているときに前記吸引ダクトから分離され且つ離れ、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されている間に、前記吸引ダクトを介して前記回収タンクと連通する、請求項1~4のいずれか一項に記載の床クリーナ。
【請求項6】
前記ブラシロールはブラシロール軸線を画定し、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続された状態から前記ブラシロールチャンバから分離された状態に移動する際に、前記ブラシロール軸線に平行な軸線の周りで前方に枢動する、請求項5に記載の床クリーナ。
【請求項7】
前記ブラシロールはブラシロール幅を有し、前記ブラシロールチャンバの前記上部開口部は上部開口部幅を有し、前記ブラシロール幅は前記上部開口部幅よりも大きい、請求項1~6のいずれか一項に記載の床クリーナ。
【請求項8】
クリーニングされるべき表面に沿って移動可能な床クリーナ用のクリーニングヘッドハウジングであって、
上部開口部を有する頂面と、前記床クリーナの動作中に、前記上部開口部よりも、クリーニングされるべき前記表面により接近して配置される底部開口部を有する底面とを画定するブラシロールチャンバと、
ノズル上壁と、ノズル下壁と、前記ノズル上壁と前記ノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する吸引ノズルであって、前記ブラシロールチャンバの前記上部開口部を選択的に覆うために、前記ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている、吸引ノズルと、
前記ブラシロールチャンバ内に配置されたブラシロールであって、動作中に前記ブラシロールチャンバの前記底部開口部を通して、クリーニングされるべき前記表面に係合するように構成されている、ブラシロールと、
を含み、
前記ブラシロールは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために前記上部開口部を通してアクセス可能であり、
前記ブラシロールは、前記上部開口部以外を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、
クリーニングヘッドハウジング。
【請求項9】
前記ブラシロールは、前記底部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項8に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項10】
前記ブラシロールチャンバは側部開口部を含み、前記クリーニングヘッドハウジングは、前記側部開口部を選択的に覆う側部カバーを含み、前記ブラシロールは、前記側部カバーが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、前記側部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項8又は9に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項11】
前記ノズル下壁はノズル下壁幅を有し、前記上部開口部は上部開口部幅を有し、前記ノズル下壁幅は前記上部開口部幅よりも大きい、請求項8~10のいずれか一項に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項12】
前記クリーニングヘッドハウジングは吸引ダクトを含み、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されているときに前記吸引ダクトに接続し、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されているときに前記吸引ダクトから分離され且つ離れ、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されている間に、前記吸引ダクトを介して前記回収タンクと連通する、請求項8~11のいずれか一項に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項13】
前記ブラシロールはブラシロール軸線を画定し、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続された状態から前記ブラシロールチャンバから分離された状態に移動する際に、前記ブラシロール軸線に平行な軸線の周りで前方に枢動する、請求項12に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項14】
前記ブラシロールはブラシロール幅を有し、前記ブラシロールチャンバの前記上部開口部は上部開口部幅を有し、前記ブラシロール幅は前記上部開口部幅よりも大きい、請求項8~13のいずれか一項に記載のクリーニングヘッドハウジング。
【請求項15】
クリーニングされるべき表面に沿って移動可能なクリーニングヘッドハウジングであって、
上部開口部と、底部開口部と、任意選択的に側部開口部とを画定するブラシロールチャンバと、
クリーニングされるべき前記表面上に流体を注出するように構成されている注出ノズルと、
ノズル上壁と、ノズル下壁と、前記ノズル上壁と前記ノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する吸引ノズルであって、前記ブラシロールチャンバの前記上部開口部を選択的に閉鎖するために、前記ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている、吸引ノズルと、
前記ブラシロールチャンバ内に配置されたブラシロールであって、前記ブラシロールチャンバの前記底部開口部を通してクリーニングされるべき前記表面に係合するように構成されており、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために前記上部開口部を通してアクセス可能であり、前記上部開口部以外を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、ブラシロールと、
を含む、クリーニングヘッドハウジングと、
前記ブラシロールチャンバに枢動可能に結合された本体部分と、
前記注出ノズルに流体を供給するように構成された供給タンクと、
前記本体部分に接続された吸引源であって、前記吸引ノズルと流体連通し、クリーニングされるべき前記表面から前記吸引ノズルに流体を吸い込むように動作可能な、吸引源と、
前記吸引ノズルと前記吸引源とに流体連通する回収タンクであって、前記吸引ノズルを通して吸い込まれた流体を格納するように構成されている、回収タンクと、
を含む、床クリーナ。
【請求項16】
前記ブラシロールは、前記底部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項15に記載の床クリーナ。
【請求項17】
前記クリーニングヘッドハウジングは、前記側部開口部を選択的に覆う側部カバーを含み、前記ブラシロールは、前記側部カバーが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、前記側部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項15又は16に記載の床クリーナ。
【請求項18】
前記クリーニングヘッドハウジングは、前記側部開口部を選択的に覆う側部カバーを含み、前記ブラシロールは、前記側部カバーが前記ブラシロールチャンバから分離されている間に、前記側部開口部を通して前記ブラシロールチャンバから取り外し可能である、請求項15~17のいずれか一項に記載の床クリーナ。
【請求項19】
前記クリーニングヘッドハウジングは吸引ダクトを含み、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されているときに前記吸引ダクトに接続し、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバから分離されているときに前記吸引ダクトから分離され且つ離れ、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続されている間に、前記吸引ダクトを介して前記回収タンクと連通する、請求項15~18のいずれか一項に記載の床クリーナ。
【請求項20】
前記ブラシロールはブラシロール軸線を画定し、前記吸引ノズルは、前記吸引ノズルが前記ブラシロールチャンバに接続された状態から前記ブラシロールチャンバから分離された状態に移動する際に、前記ブラシロール軸線に平行な軸線の周りで前方に枢動する、請求項15~19のいずれか一項に記載の床クリーナ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月31日に出願された米国仮特許出願第62/928,678号明細書の優先権を主張するものであり、その内容の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、エクストラクタクリーニングマシンに関し、より具体的には、エクストラクタクリーニングマシン用のブラシロールに関する。
【0003】
エクストラクタクリーニングマシンは、典型的には、クリーニングされるべき表面に係合するためのブラシロールと、クリーニングされるべき表面から流体を取り出すためのノズルとを含む。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態では、本開示は、クリーニングされるべき表面に沿って移動する、クリーニングヘッドハウジングを有する床クリーナを提供する。クリーニングヘッドハウジングは、上部開口部と底部開口部とを画定するブラシロールチャンバと;ノズル上壁と、ノズル下壁と、ノズル上壁とノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する吸引ノズルと;を含む。吸引ノズルは、ブラシロールチャンバの上部開口部を選択的に覆うために、ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている。ブラシロールは、ブラシロールチャンバ内に配置され、クリーナが使用される際、ブラシロールチャンバの底部開口部を通して、クリーニングされるべき表面に係合する。ブラシロールは、吸引ノズルがブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために上部開口部を通してアクセス可能である。ブラシロールは、上部開口部以外を通してブラシロールチャンバから取り外し可能である。本体部分は、クリーニングヘッドハウジングに枢動可能に接続されている。吸引源は、吸引ノズルと流体連通する。吸引源は、吸引ノズルに流体を吸い込むように動作可能である。回収タンクは、吸引ノズルと吸引源とに流体連通する。回収タンクは、吸引ノズルを通して吸い込まれた流体を格納する。
【0005】
別の実施形態では、本開示は、クリーニングされるべき表面に沿って移動する床クリーナ用のクリーニングヘッドハウジングを提供する。クリーニングヘッドハウジングは、上部開口部を有する頂面と、床クリーナの動作中に、上部開口部よりも、クリーニングされるべき表面により接近して配置される底部開口部を有する底面とを画定するブラシロールチャンバを含む。吸引ノズルは、ノズル上壁と、ノズル下壁と、ノズル上壁とノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する。吸引ノズルは、ブラシロールチャンバの上部開口部を選択的に覆うために、ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている。ブラシロールは、ブラシロールチャンバ内に配置され、クリーナが使用される際、ブラシロールチャンバの底部開口部を通して、クリーニングされるべき表面に係合する。ブラシロールは、吸引ノズルがブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために上部開口部を通してアクセス可能である。ブラシロールは、上部開口部以外を通してブラシロールチャンバから取り外し可能である。
【0006】
別の実施形態では、本開示は、クリーニングされるべき表面に沿って移動する、クリーニングヘッドハウジングを有する床クリーナを提供する。クリーニングヘッドハウジングは、上部開口部と、底部開口部と、任意選択的に側部開口部とを画定するブラシロールチャンバと;クリーニングされるべき表面上に流体を注出する注出ノズルとを含む。吸引ノズルは、ノズル上壁と、ノズル下壁と、ノズル上壁とノズル下壁との間に形成されたノズル通路とを有する。吸引ノズルは、ブラシロールチャンバの上部開口部を選択的に閉鎖するために、ブラシロールチャンバに取り外し可能に接続されている。ブラシロールは、ブラシロールチャンバ内に配置され、ブラシロールチャンバの底部開口部を通して、クリーニングされるべき表面に係合する。ブラシロールは、吸引ノズルがブラシロールチャンバから分離されている間に、クリーニングのために上部開口部を通してアクセス可能である。ブラシロールは、上部開口部以外を通してブラシロールチャンバから取り外し可能である。本体部分は、ブラシロールチャンバに枢動可能に接続されている。供給タンクは、注出ノズルに流体を供給する。吸引源は、本体部分に接続され、吸引ノズルと流体連通する。吸引源は、クリーニングされるべき表面から吸引ノズルに流体を吸い込む。回収タンクは、吸引ノズルと吸引源とに流体連通し、吸引ノズルを通して吸い込まれた流体を格納する。
【0007】
本開示のその他の態様は、発明を実施するための形態及び添付図面を熟考することによって、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のいくつかの実施形態によるエクストラクタクリーニングマシンの斜視図である。
図2図1の線2-2に沿って取られたエクストラクタクリーニングマシンの下部の断面図である。
図3】本体の一部分を部分的に取り外した、図1に示されるエクストラクタクリーニングマシンの下部の側面斜視図である。
図4】本体の一部分を取り外した、図1に示されるエクストラクタクリーニングマシンの下部の側面斜視図である。
図5図1に示されるエクストラクタクリーニングマシンの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示のいずれの実施形態が詳細に説明される前に、本開示は、以下の記述で説明される、又は以下の図面に図示される構成の詳細及び構成要素の配置の用途に限定されないことが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態も可能であり、様々な手法で実践又は実行することが可能である。
【0010】
図1は、エクストラクタクリーニングマシン10(以後、「エクストラクタ」と称する)を示す。図示される実施形態では、エクストラクタ10は、例えば床(図2)などの表面14をクリーニングするように動作可能な直立エクストラクタである。いくつかの実施形態では、エクストラクタ10は、カーペット、堅木の床、タイル等などの様々な表面をクリーニングするように適合され得る。クリーニング流体(例えば、水、洗剤、又は水と洗剤との混合物)は、表面をクリーニングするために表面上に注出される。一実施形態では、エクストラクタ10は、表面上にクリーニング流体を分配する又は噴霧する。その後、エクストラクタ10は、表面からクリーニング流体及び汚れを吸い取り、表面を比較的綺麗にする。
【0011】
図示されるエクストラクタ10は、基部18と、基部18に結合された本体22と、本体22に結合された回収タンク26と、吸引源30と、流体分配システム(図示せず)と、本体22に結合された供給タンクアセンブリ34と、2つの車輪38と、吸引ノズル42と、ブラシアセンブリ46とを含む。吸引ノズル42は、基部18に取り外し可能に接続され、基部の上部開口部を覆うように配置されている。基部18は、ブラシロールチャンバ78内に配置されたブラシロール82を含み、ブラシロール82は、吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78から分離されている間に、クリーニングのために上部開口部を通してアクセス可能である。ブラシロール82は、基部18の底部又は側部など、上部開口部以外を通してブラシロールチャンバ78から取り外し可能である。本発明の範囲内のその他のエクストラクタは、基部に結合された回収タンク及び/又は供給タンクなどを含む異なるタイプの基部を含み得る。
【0012】
基部18は、クリーニングされるべき表面に沿って移動可能である。図示される実施形態では、2つの車輪38は基部18に結合され、表面に沿った基部18の移動を容易にする。他の実施形態では、2つを超える車輪が用いられ得る。図示される実施形態では、車輪38はアイドル車輪である。他の実施形態では、車輪38の1つ又は両方は従動車輪であってもよい。
【0013】
図示される本体22は、基部18に枢動可能に結合され、基部18から延びる。本体22は、基部18に対して、略垂直又は直立の収納位置から1つ以上の非垂直又は傾斜した動作位置に枢動可能又は傾斜可能である。本体22を動作位置に枢動させると、基部18を表面14に沿って移動させることが容易になる。
【0014】
回収タンク26は、吸引ノズル42と吸引源30とに流体連通する。回収タンク26は、吸引ノズル42を通して表面14から取り出されたクリーニング流体及びあらゆる汚れを格納するように構成されている。吸引源30は、本体22に接続され、吸引ノズル42と流体連通する。吸引源30は、クリーニングされるべき表面14から吸引ノズル42に流体を吸い込む。
【0015】
供給タンクアセンブリ34は、エクストラクタ10によって表面14上に分配されるクリーニング流体を格納するように構成されている。流体分配システムは、供給タンクアセンブリ34と流体連通し、供給タンクアセンブリ34からクリーニング流体を引き、この流体を分配ノズルを通して表面14に分配する。いくつかの実施形態では、流体分配システムは、クリーニング流体を表面14に推進させるポンプを含んでもよい。別の実施形態では、クリーニング流体は、重力により分配ノズルを通って表面14に移動する。本体22は、供給タンクアセンブリ34から分配器及び/又は分配ノズルを通って表面14上に送達されるクリーニング流体を制御する1つ以上のアクチュエータを支持する。
【0016】
図2は、吸引源30、第2の車輪38、吸引ノズル42及びブラシアセンブリ46をより詳細に示す。吸引ノズル42は、表面からエクストラクタ10の回収タンク26に流体及び汚れを吸い込む。図示される吸引ノズル42は、ノズル上壁50と、ノズル下壁54と、ノズル上壁50とノズル下壁54との間に形成されたノズル通路58とを有する。吸引ノズル42は、クリーニングされるべき表面14から流体を取り出すように構成された入口62と、入口62から離れた出口66とを含む。
【0017】
吸引ダクト70は、基部18に接続され、吸引ノズル42の出口66に接続された第1の端部と、回収タンク26に接続された第2の端部とを有する。
【0018】
ブラシアセンブリ46は、表面14を擦るために、基部18の下面74に、分配ノズル及び吸引ノズル42に隣接して接続されている。ブラシアセンブリ46は、ブラシロールチャンバ78と、第1のブラシロール82と、第2のブラシロール86とを含む。ブラシロールチャンバ78は、上部開口部を有する頂面と、エクストラクタ10の動作中に、上部開口部よりも、クリーニングされるべき表面14により接近して配置される底部開口部を有する底面とを画定する。図示される実施形態では、ブラシロールチャンバ78の頂面は、ノズル下壁54によって形成されており、底面は、ブラシロール82及びブラシロール86がクリーニングされるべき表面14に係合することを可能にするために開放されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、ブラシアセンブリ46のブラシロール82及びブラシロール86は、電気的に又は空気的に回転して、表面を掻き回し、擦ることができる。第1のブラシロール82は、第1の軸線の周りを回転するように構成されており、第2のブラシロール86は、第1の軸線に実質的に平行な第2の軸線の周りを回転するように構成されている。第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86はそれぞれ、図2に示すように側面から見た場合に、時計回り又は反時計回りに回転することができる。いくつかの実施形態では、第1のブラシロール82と第2のブラシロール86は、同じ回転方向に回転し、他の実施形態では、第1のブラシロール82と第2のブラシロール86は、反対の回転方向に回転する。
【0020】
図1及び図2はまた、ノズル通路58が、ノズル入口62からノズル出口66に延びる可変断面を有することを示す。具体的には、ノズル入口62において、ノズル通路58はブラシロールチャンバ78に沿って延び、ブラシロールチャンバの幅にほぼ等しい又はブラシロールチャンバの幅よりも大きい幅を有してもよい。これに対し、ノズル出口66において、ノズル通路58は、吸引ダクト70の入口端部に実質的に対応するより小さい幅に沿って延びる。ノズル入口62において、ノズル通路58は、相対的に低い高さを有するが、ノズル出口66において、ノズル通路58は、相対的に高い高さを有し、通路に沿って同様の断面積を概ね維持する(図2を参照)。
【0021】
ノズル下壁54は、ブラシロールチャンバ78の上部開口部全体にわたって延びる。実際、吸引ノズル42が取り付けられている間に、ノズル下壁54がブラシロールチャンバ78の上部開口部を完全に覆うように、ノズル下壁54は、ブラシロールチャンバ78の上部開口部よりも大きい幅を有する。
【0022】
図3は、基部18から吸引ノズル42を取り外すために、吸引ノズル42が基部18から離れる方に枢動された、部分的に取り外された位置にある吸引ノズル42を示す。吸引ノズル42は、使用者が基部18の内部にアクセスすることを可能にするために、且つブラシロールチャンバ78の上部開口部を選択的に覆うために、基部18から選択的に取り外し可能である。吸引ノズル42は、第1のブラシロール82がその周りを回転する第1の軸線に実質的に平行な、且つ第2のブラシロール86がその周りを回転する第2の軸線に実質的に平行な軸線の周りを枢動可能である。一実施形態では、吸引ノズル42は、基部18から持ち上げて又は並進して取り外される。吸引ノズル42は、吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78に接続されているときに吸引ダクト70に接続され、吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78から分離されているときに吸引ダクト70から分離され且つ離れる。吸引ノズル42は、吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78に接続されている間に、吸引ダクト70を介して回収タンク26と連通する。
【0023】
ノズル下壁54は、吸引ノズル42が取り付けられている(図2を参照)間に、ブラシロールチャンバ78の上部開口部の頂面を覆うように構成されており、吸引ノズル42が取り外されている(図5を参照)間に、ブラシロールチャンバ78の上部開口部の頂面を露出させるように構成されている。
【0024】
図3はまた、ブラシロールチャンバ78の側部開口部を選択的に覆う側部カバー90を示す。いくつかの実施形態では、側部カバー90は、側部開口部を露出させるために、ブラシロールチャンバ78から取り外され得る。第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86のうちの少なくとも1つは、側部カバー90がブラシロールチャンバから分離されている間に、側部開口部94を通してアクセスされ、任意選択的に、取り外され得る。
【0025】
図4は、エクストラクタ10の基部18から完全に取り外された吸引ノズル42を示す。ブラシロールチャンバ78は、吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78から分離されている間に、クリーニングのために、上部開口部を通した第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86へのアクセスを可能にするように開放されている。第1のブラシロール82は第1のブラシロール幅を有し、第2のブラシロール86は第2のブラシロール幅を有し、ブラシロールチャンバ78の上部開口部は上部開口部幅を有する。一実施形態では、第1のブラシロール幅は上部開口部幅よりも大きく、第2のブラシロール幅は上部開口部幅よりも大きい。第1のブラシロール82は、ブラシロールチャンバ78の上部開口部から取り外すことができない。同様に、第2のブラシロール86は、ブラシロールチャンバ78の上部開口部から取り外すことができない。
【0026】
図5は、ブラシロールチャンバ78の底部開口部を示す。ブラケット98は、ブラシロールチャンバ78の底部開口部にわたって延びる。図示されるブラケット98は、側部カバー90の近辺に配置されている。ブラケット98には、1つ以上の原動機に応じて第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86を回転させるように構成された駆動部材(ベルトなど)が部分的に入っている。ブラケット98は、ブラシロールチャンバ78の底部開口部を通した第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86の取り外しを可能にするために、ブラシロールチャンバ78から取り外し可能である。吸引ノズル42は、第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86がブラシロールチャンバ78の底部開口部を通して取り外されている間に、ブラシロールチャンバ78に接続され得る又はブラシロールチャンバ78から分離され得る。
【0027】
第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86は、ブラケット98が取り外されている間に底部開口部を通してブラシロールチャンバ78から取り外し可能であり、側部カバー90が取り外されている間に側部開口部を通して取り外し可能であり得る。吸引ノズル42がブラシロールチャンバ78から分離されている間に、第1のブラシロール82及び第2のブラシロール86はアクセス可能であるが、ブラシロールチャンバ78の上部開口部を通して取り外し可能ではない。

図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】