(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-06
(54)【発明の名称】ポンプ容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20221226BHJP
B05B 11/00 20230101ALI20221226BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B05B11/00 101N
B05B11/00 101K
B05B11/00 101A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525290
(86)(22)【出願日】2019-11-11
(85)【翻訳文提出日】2022-04-28
(86)【国際出願番号】 KR2019015233
(87)【国際公開番号】W WO2021085710
(87)【国際公開日】2021-05-06
(31)【優先権主張番号】10-2019-0137667
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518079909
【氏名又は名称】ヨンウ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソン シン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ヘ リョン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084DA01
3E084DB13
3E084EA02
3E084EB02
3E084FA09
3E084FC04
3E084GA08
3E084GB12
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
3E084LD27
(57)【要約】
本発明の一実施例により、ポンプ容器が提供される。ポンプ容器は、内容物が収容される容器本体;前記容器本体の上部に結合されて前記容器本体に収容された内容物を吐出させるポンプ部;前記ポンプ部の上側に結合され、前記ポンプ部から伝達される内容物を上側に移動させる内容物移動ホールが形成されるヘッド部;前記ヘッド部の上側に結合されて使用者の加圧によって前記ポンプ部を動作させ、一側に前記内容物移動ホールを通じて伝達される内容物を外部に吐出させるノズルが形成されるボタン部;および前記ポンプ部と前記内容物移動ホールの間に配置されて前記ボタン部に対する加圧によって前記内容物移動ホールを開閉する減圧チェックバルブを含むことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ容器であって、
内容物が収容される容器本体;
前記容器本体の上部に結合されて前記容器本体に収容された内容物を吐出させるポンプ部;
前記ポンプ部の上側に結合され、前記ポンプ部から伝達される内容物を上側に移動させる内容物移動ホールが形成されるヘッド部;
前記ヘッド部の上側に結合されて使用者の加圧によって前記ポンプ部を動作させ、一側に前記内容物移動ホールを通じて伝達される内容物を外部に吐出させるノズルが形成されるボタン部;および
前記ポンプ部と前記内容物移動ホールの間に配置されて前記ボタン部に対する加圧によって前記内容物移動ホールを開閉する減圧チェックバルブを含む、ポンプ容器。
【請求項2】
前記ボタン部の内側には前記内容物移動ホールに向かって突出する加圧突起が形成され、
前記減圧チェックバルブは前記内容物移動ホールに密着して前記内容物移動ホールを密閉するものの、前記ボタン部に対する加圧時に前記加圧突起によって加圧されて前記内容物移動ホールから離隔することによって、前記内容物移動ホールを開放する、請求項1に記載のポンプ容器。
【請求項3】
前記ボタン部の上部には前記使用者の加圧によって弾性変形する加圧部が形成され、
前記加圧突起は前記加圧部の下部面から突出して前記加圧部の弾性変形により前記内容物移動ホールに向かって移動する、請求項2に記載のポンプ容器。
【請求項4】
前記加圧部の下部面と前記ヘッド部の上部面の間の離隔空間を通じて、内容物を前記内容物移動ホールから前記ノズルに伝達する移動通路が形成される、請求項3に記載のポンプ容器。
【請求項5】
前記減圧チェックバルブの上部には前記加圧突起に向かって突出するガイド突起が形成され、
前記ボタン部に対する加圧時、前記加圧部が弾性変形することによって前記加圧突起が前記ガイド突起を加圧する、請求項3に記載のポンプ容器。
【請求項6】
前記加圧突起の前記内容物移動ホール側端部の外径は前記内容物移動ホールの内径より小さい、請求項2に記載のポンプ容器。
【請求項7】
前記ポンプ部は、
前記容器本体の上部に結合され、前記容器本体の内部と連通する内容物流入ホールが形成されるポンプ支持体;
前記ポンプ支持体の内側に配置されて前記内容物流入ホールを開閉する第1チェックバルブ;
前記第1チェックバルブの上側に結合されて前記ボタン部に対する加圧によって収縮弛緩し、上部に内容物を前記内容物移動ホールに伝達するための内容物排出ホールが形成される蛇腹管部;および
前記内容物排出ホールの上側に配置されて前記内容物排出ホールを開閉する第2チェックバルブを含む、請求項2に記載のポンプ容器。
【請求項8】
前記ヘッド部の内側には前記蛇腹管部の上部が挿入される収容部が形成され、
前記収容部の内部で前記減圧チェックバルブおよび前記第2チェックバルブが離隔配置されて前記ボタン部に対する加圧によって前記内容物移動ホールと前記内容物排出ホールを順次開放する、請求項7に記載のポンプ容器。
【請求項9】
前記加圧突起によって前記減圧チェックバルブが加圧されて前記内容物移動ホールが開放されると、前記収容部の内部圧力が前記蛇腹管部の内部圧力より低く減圧されることによって前記第2チェックバルブが前記内容物排出ホールを開放する、請求項8に記載のポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポンプ容器に関し、具体的には、弾性材質の蛇腹管を通じてポンピング動作を遂行するポンプ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にポンピング部材を通じて内容物を排出するように構成されたポンピング式化粧品容器は、内容物が収容される容器本体と、前記容器本体の上部に結合されてポンピング作用をするポンピング部材と、前記ポンピング部材の上部に位置して使用者の加圧を通じてポンピング作動を可能にし、内容物が排出されるノズルが備えられるボタン部材で構成される。
【0003】
前記のようなポンピング式化粧品容器は、使用者がボタン部材を加圧時に、その下部に位置するポンピング部材が作動して容器本体に収容された内容物を排出ホールを通じて外部に排出するように構成されるが、ポンピング部材の構造が複雑であるため製造費用および時間が多く要される問題点があった。
【0004】
また、ポンピング部材が金属材質のスプリングを通じてポンピング作用がなされるため、スプリングの腐食により内容物が変質する問題点があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、登録特許第10-0545007号「化粧品容器のポンピング装置」が開示された。
【0006】
前記登録特許によるポンピング装置は、ポンピングヘッド10の下降作動時に収縮し下降圧力解除時に弾性力によってポンピングヘッド10を上昇させ、上端部がポンピングヘッド10の流出管12の下端を密閉して結合され、下端部がヘッドハウジング20の下端バルブホール21を含んだヘッドハウジング20を密閉して結合されるように構成される弾性材質の蛇腹管30を含み、蛇腹管30の内部圧力がポンピングヘッド10の流出管12の内部圧力より高圧であるときにのみ、上端バルブ50が開放されて流体を外部に吐出させるように構成されることを特徴とする。
【0007】
このようなポンピング装置は、従来の金属材質のスプリングの代わりにゴム材質で構成された蛇腹管30を利用してポンピング作用がなされるものであって、金属材質のスプリングを使わないことによって、スプリングの腐食による内容物の変質を防止することが可能である。
【0008】
しかし、このようなポンピング装置は、飛行中の航空機内部のように外部圧力が落ちる場所では、相対的に蛇腹管部材内部の圧力が外部の圧力に比べて高い状態となるので上端バルブが開放され得るため、吐出作動をしない保管または収納状態にあるにも関わらず内容物が漏れ出る問題点、すなわち、減圧による吐出が発生するという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-0545007号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前記問題点を解決するためのもので、弾性材質の蛇腹管を利用してポンプを具現するものの、ポンプの上側に別途の減圧チェックバルブを設置することによって密閉機能をより向上させ得るポンプ容器を提供することをその目的とする。
【0011】
本発明の技術的課題は以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一実施例により、ポンプ容器が提供される。ポンプ容器は、内容物が収容される容器本体;前記容器本体の上部に結合されて前記容器本体に収容された内容物を吐出させるポンプ部;前記ポンプ部の上側に結合され、前記ポンプ部から伝達される内容物を上側に移動させる内容物移動ホールが形成されるヘッド部;前記ヘッド部の上側に結合されて使用者の加圧によって前記ポンプ部を動作させ、一側に前記内容物移動ホールを通じて伝達される内容物を外部に吐出させるノズルが形成されるボタン部;および前記ポンプ部と前記内容物移動ホールの間に配置されて前記ボタン部に対する加圧によって前記内容物移動ホールを開閉する減圧チェックバルブを含むことができる。
【0013】
好ましくは、前記ボタン部の内側には前記内容物移動ホールに向かって突出する加圧突起が形成され、前記減圧チェックバルブは前記内容物移動ホールに密着して前記内容物移動ホールを密閉するものの、前記ボタン部に対する加圧時に前記加圧突起によって加圧されて前記内容物移動ホールから離隔することによって前記内容物移動ホールを開放することができる。
【0014】
また、好ましくは、前記ボタン部の上部には前記使用者の加圧によって弾性変形する加圧部が形成され、前記加圧突起は前記加圧部の下部面から突出して前記加圧部の弾性変形により前記内容物移動ホールに向かって移動することができる。
【0015】
また、好ましくは、前記加圧部の下部面と前記ヘッド部の上部面の間の離隔空間を通じて、内容物を前記内容物移動ホールから前記ノズルに伝達する移動通路が形成され得る。
【0016】
また、好ましくは、前記減圧チェックバルブの上部には前記加圧突起に向かって突出するガイド突起が形成され、前記ボタン部に対する加圧時、前記加圧部か弾性変形することによって前記加圧突起が前記ガイド突起を加圧することができる。
【0017】
また、好ましくは、前記加圧突起の前記内容物移動ホール側端部の外径は前記内容物移動ホールの内径より小さくてもよい。
【0018】
また、好ましくは、前記ポンプ部は、前記容器本体の上部に結合され、前記容器本体の内部と連通する内容物流入ホールが形成されるポンプ支持体;前記ポンプ支持体の内側に配置されて前記内容物流入ホールを開閉する第1チェックバルブ;前記第1チェックバルブの上側に結合されて前記ボタン部に対する加圧によって収縮弛緩し、上部に内容物を前記内容物移動ホールに伝達するための内容物排出ホールが形成される蛇腹管部;および前記内容物排出ホールの上側に配置されて前記内容物排出ホールを開閉する第2チェックバルブを含むことができる。
【0019】
また、好ましくは、前記ヘッド部の内側には前記蛇腹管部の上部が挿入される収容部が形成され、前記収容部内部で前記減圧チェックバルブおよび前記第2チェックバルブが離隔配置されて前記ボタン部に対する加圧によって前記内容物移動ホールと前記内容物排出ホールを順次開放することができる。
【0020】
また、好ましくは、前記加圧突起によって前記減圧チェックバルブが加圧されて前記内容物移動ホールが開放されると、前記収容部の内部圧力が前記蛇腹管部の内部圧力より低く減圧されることによって前記第2チェックバルブが前記内容物排出ホールを開放することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、通常の保管および収納時には外部の圧力変化にかかわらず減圧チェックバルブによって内容物の吐出が根本的に遮断されてからボタン部に対する加圧時にのみ内容物の吐出が可能であるため、内容物の涙液を効果的に遮断することができる。
【0022】
また、本発明によると、金属材質のスプリングなどを使う必要なく単一の合成樹脂系列の素材を利用することによって、ポンプ容器の分離排出がより容易となり、リサイクル性が向上する長所がある。
【0023】
本発明の詳細な説明から引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施例に係るポンプ容器の断面図を図示する。
【
図2】本発明の一実施例に係るポンプ容器の分解断面図を図示する。
【
図3a】本発明の一実施例に係るポンプ容器の動作を例示的に図示する。
【
図3b】本発明の一実施例に係るポンプ容器の動作を例示的に図示する。
【
図3c】本発明の一実施例に係るポンプ容器の動作を例示的に図示する。
【
図3d】本発明の一実施例に係るポンプ容器の動作を例示的に図示する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付された図面に記載された内容を参照して本発明に係る例示的実施例を詳細に説明する。各図面で提示された同一の参照番号または符号は実質的に同一の機能を遂行する部品または構成要素を表す。以下で記載される便宜上上下左右の方向は図面を基準としたものであり、該当方向に見た発明の権利範囲が必ずしも限定されるものではない。
【0026】
第1、第2等のように序数を含む用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、構成要素は用語によって限定されはしない。用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した項目の組み合わせまたは複数の関連した項目のうちいずれか一つの項目を含む。
【0027】
本明細書で使った用語は実施例を説明するために使われたものであって、本発明を制限および/または限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、含むまたは有するなどの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0028】
明細書全体で、或る部分が他の部分と連結されているとする時、これは直接的に連結されている場合だけでなく、その中間に他の素子を間に置いて電気的に連結されている場合も含む。また、或る部分が何らかの構成要素を含むとする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0029】
図1は本発明の一実施例に係るポンプ容器の断面図を図示し、
図2は本発明の一実施例に係るポンプ容器の分解断面図を図示する。
【0030】
図1および
図2を参照すると、ポンプ容器1000は、容器本体100、ポンプ部200、ヘッド部300、ボタン部400、減圧チェックバルブ500およびキャップ部600を含むことができる。
【0031】
容器本体100は内容物が収容される収容空間を提供することができる。容器本体100に収容された内容物は、ポンプ部200の作動によって外部に吐出されて使用者によって使われ得る。ここで内容物は、例えば、化粧品(すなわち、化粧料組成物)や薬品であり得るが、これに限定するものではなく、容器本体100に収容されてポンプ部200の作動を通じて排出され得る多様な種類または成分の物質を含むことができる。液状、ゲル状、粉末などの内容物の剤形も多様であり得る。また、容器本体100が瓶(bottle)のタイプで図示されるが、これは例示的なものに過ぎず、チューブ(tube)等の多様なタイプの容器本体100が適用され得る。
【0032】
容器本体100の上部にはポンプ部200が結合され得る。ポンプ部200との結合のために、容器本体100の上部の周りには結合突起120が形成され得る。
【0033】
容器本体100の内側には内容物の使用につれて上昇するピストン110が配置され得る。
【0034】
ポンプ部200は容器本体100の上部に結合されて内部の圧力変化により容器本体100に収容された内容物を吐出させることができる。
【0035】
ポンプ部200はポンプ支持体210、第1チェックバルブ220、蛇腹管部230、240および第2チェックバルブ250を含むことができる。
【0036】
ポンプ支持体210はポンプ部200を容器本体100に結合させ、蛇腹管部230、240を支持することができる。容器本体100の結合のためにポンプ部200の外周面には縁部211が形成され得る。このような縁部211が容器本体100の上部の周りに嵌合されることによって、ポンプ支持体210は容器本体100と結合され得る。
【0037】
ポンプ支持体210の中央部には容器本体100の内部と連通して内容物がポンプ部200の内側に流入する通路を形成する内容物流入ホール212が形成され得る。内容物流入ホール212は第1チェックバルブ220により開閉され得る。
【0038】
ポンプ支持体210の上部は、
図1で図示されるように、ポンプ部200の上側に結合されたヘッド部300とボタン部400の下部を囲むように構成され得る。一実施例で、ポンプ支持体210の上部内周面にはヘッド部300およびボタン部400の上昇高さを制限し、ヘッド部300およびボタン部400が任意に分離されることを防止するための制限突起213が内側に突出形成され得る。
【0039】
第1チェックバルブ220はポンプ支持体210の内側に嵌合されるものの、内容物流入ホール212の上側に配置されて内容物流入ホール212を開閉することができる。
【0040】
第1チェックバルブ220は、このような開閉動作を通じて、内容物が容器本体100の内部から蛇腹管230の内部へ向かう一方向にのみ流動するように制御することができる。例えば、第1チェックバルブ220は、蛇腹管230の内部圧力が容器本体100の内部圧力より小さい場合にのみ内容物流入ホール212を開放して、容器本体100から蛇腹管230の内部に内容物を流入させるように具現され得る。このために、第1チェックバルブ220は内容物流入ホール212に対応する形状の栓部221と、このような栓部221を固定するものの、弾性変形を通じて栓部221を内容物流入ホール212に密着または離隔させることによって、内容物流入ホール212を開放または密閉させる連結部222を含むことができる。
【0041】
第1チェックバルブ220の周りには蛇腹管230の下部を内側に挿入する結合溝223が形成され得る。
【0042】
蛇腹管部230、240は第1チェックバルブ220の上側に結合されて内部圧力の変化によって容器本体100の内容物を内部に吸入したり、内部に保存された内容物を外部に吐出させることができる。
【0043】
一実施例で、蛇腹管部230、240は蛇腹管230とこの上部を密閉する密閉部240で構成され得る。
【0044】
蛇腹管230は弾性材質で構成され、ボタン部400に対する使用者の加圧および加圧解除により収縮または弛緩することによって、蛇腹管部230、240の内部圧力を変化させることができる。このような蛇腹管230は下部が第1チェックバルブ220の結合溝223に挿入されて固定され、上部はヘッド部300の収容部320に挿入されて固定されるように構成され得る。一実施例で、蛇腹管230はゴム材質等で構成され得るが、これは例示的なものに過ぎず、本発明が適用される実施例により、弾性変形が可能な多様な材質が適用され得る。
【0045】
密閉部240は蛇腹管230の内側に挿入されて蛇腹管230の上部に結合され、中央部には蛇腹管230の内部に貯蔵された内容物をヘッド部300の内容物移動ホール310に伝達するための内容物排出ホール241が貫通形成され得る。このような内容物排出ホール241は第2チェックバルブ250により開閉され得る。
【0046】
密閉部240の上部外周面に沿って、蛇腹管230の上端部に装着される装着突起(242)が外側に突出され得る。
【0047】
一方、
図1および
図2では蛇腹管230と密閉部240が分離された別個の構成として図示されているが、これは例示的なものに過ぎず、本発明が適用される実施例により、蛇腹管230と密閉部240は一体に形成された一つの構成で具現され得る。
【0048】
第2チェックバルブ250は密閉部240の内側に設置されて内容物排出ホール241の上側に配置され、蛇腹管230の内部および/または収容部320の内部の圧力変化により内容物排出ホール241を開閉することができる。
【0049】
第2チェックバルブ250は、このような開閉動作を通じて、内容物が蛇腹管230の内部から収容部320または内容物移動ホール310に向かう一方向にのみ流動するように制御することができる。
【0050】
例えば、第2チェックバルブ250は、蛇腹管230の内部圧力が収容部320の内部圧力より大きい場合にのみ内容物排出ホール241を開放して蛇腹管230の内部から収容部320の内部または内容物移動ホール310に内容物を伝達するように具現され得る。このために、第2チェックバルブ250は内容物排出ホール241に対応する形状の栓部251と、このような栓部251を固定するものの、弾性変形を通じて栓部251を内容物排出ホール241に密着または離隔させることによって内容物排出ホール241を開放または密閉させる連結部252および密閉部240の内側に嵌合され連結部252を支持する周り部253を含むことができる。
【0051】
一方、前記ではポンプ部200が蛇腹管230のタイプで構成されるものとして説明されているが、これは例示的なものに過ぎず、本発明が適用される実施例により、多様なタイプのポンプ部が変形されて適用され得る。
【0052】
ヘッド部300はポンプ部200の上側に結合され、中央部に内容物移動ホール310が貫通形成されてポンプ部200の動作により伝達される内容物を上側(すなわち、ボタン部400の内側および/またはノズル410)に伝達することができる。
【0053】
ヘッド部300の内側にはポンプ部200を結合し、減圧チェックバルブ500を収容するための収容部320が形成され得る。収容部320は下側が開放され、上側中央部に前述した内容物移動ホール310が形成され得る。
【0054】
このような収容部320は減圧チェックバルブ500と蛇腹管部230、240の上部および第2チェックバルブ250により密閉され得る。例えば、減圧チェックバルブ500が開放された下側を通じて収容部320の内側に嵌合された状態で、収容部320の内側に第2チェックバルブ250が結合された蛇腹管部230、240が上部が挿入されることによって、収容部320の内部が密閉され得る。これに伴い、収容部320の内部には減圧チェックバルブ500と第2チェックバルブ250が上下方向に離隔配置され得る。
【0055】
ヘッド部300の下部にはボタン部400の下端の周りが装着される装着突起が外周面に沿って外側に突出形成され得る。
【0056】
ボタン部400はヘッド部300の上側に結合されて使用者の加圧および加圧解除によりヘッド部300とともに下降または上昇することによって、ポンプ部200を動作させることができる。ボタン部400の一側には内容物移動ホール310を通じて伝達される内容物を外部に吐出するためのノズル410が形成され得る。
【0057】
ボタン部400とヘッド部300の結合により、ボタン部400の内側上部には内容物移動ホール310とノズル410を連結する移動通路420が形成され得る。例えば、ボタン部400とヘッド部300の結合時、ボタン部400の内側上部面(すなわち、加圧部430の下部面)とヘッド部300の上部面が互いに離隔するように構成され得、このような離隔空間を通じて、内容物を内容物移動ホール310からノズル410に伝達する移動通路420が形成され得る。
【0058】
ボタン部400の上部には、使用者の加圧によって下側に弾性変形する加圧部430が形成され得る。一実施例で、加圧部430はゴムなどの弾性材質で構成され得るが、これは例示的なものに過ぎず、本発明が適用される実施例により、弾性変形可能な多様な材質が適用され得る。
【0059】
ボタン部400の内側には加圧突起440が形成され得る。例えば、加圧突起440は加圧部430の下部面から内容物移動ホール310に向かって突出形成され得る。使用者の加圧によって加圧部430が下側に弾性変形すると、加圧突起440が内容物移動ホール310に向かって移動(すなわち、下降)し、これを通じて、以下で詳述される減圧チェックバルブ500を加圧して内容物移動ホール310を開放することになる。一実施例で、加圧突起440の内容物移動ホール310側端部(すなわち、下端部)は、内容物の移動を邪魔しないように外径が内容物移動ホール310の内径より小さいように構成され得る。
【0060】
ボタン部400の下部外周面には係止突起450が外側に突出され得る。このような係止突起450はヘッド部300およびボタン部400の昇降をガイドし、ポンプ支持体210の制限突起213とともにヘッド部300およびボタン部400の上昇高さを制限するとともに、任意に分離されることを防止する機能を遂行することができる。
【0061】
減圧チェックバルブ500は収容部320の内側に嵌合されてポンプ部200の上端と内容物移動ホール310の間に配置され、ボタン部400に対する使用者の加圧および加圧解除により、内容物移動ホール310を開閉することができる。例えば、減圧チェックバルブ500は内容物移動ホール310を下側方向に密閉するものの、加圧部430に対する加圧時、加圧突起440の下端部によって加圧されて内容物移動ホール310から離隔することによって、内容物移動ホール310を開放することができる。
【0062】
減圧チェックバルブ500は内容物移動ホール310に対応する形状の栓部510と、このような栓部510を固定し弾性変形を通じて栓部510を内容物移動ホール310に密着または離隔させることによって内容物移動ホール310を開放または密閉させる連結部520および収容部320の内側に嵌合されて連結部520を支持する周り部530を含むことができる。
【0063】
一実施例で、減圧チェックバルブ500は上部にガイド突起540がさらに形成され得る。例えば、ガイド突起540は加圧突起440を向くように栓部510の上面から上側に突出形成されるものの、上端部が内容物移動ホール310を通過してボタン部400の移動通路420に突出するように構成され得る。加圧部430に対する使用者の加圧時、加圧突起440がこのようなガイド突起540を加圧することになるため、減圧チェックバルブ500の栓部510をより効果的に内容物移動ホール310から離隔させることができるようになる。
【0064】
キャップ部600はノズル410を外部から開放または密閉することができる。このために、キャップ部600は下部面が開放され上部面が密閉されるものの、下部面側がヘッド部300に着脱可能に結合することができる。このようなキャップ部600の結合のために、キャップ部600の内周面および/またはヘッド部300の外周面には少なくとも一つの結合突起(図面番号図示せず)および/または結合溝(図面番号図示せず)が形成され得る。
【0065】
一方、前記では、構成間の結合を突起と溝間の結合、突起と突起間の結合等で説明したが、これは例示的なものに過ぎず、実施例により多様な結合方式が適用可能である。例えば、突起と溝が互いに変更されたり、ねじ結合などが適用されてもよい。
【0066】
図3a~
図3dは、本発明の一実施例に係るポンプ容器の動作を例示的に図示する。
【0067】
図3aは、ボタン部400が加圧される前の状態を図示する。このような状態では、ヘッド部300の内容物移動ホール310が減圧チェックバルブ500により密閉され、ポンプ部200の内容物流入ホール212と内容物排出ホール241はそれぞれ第1チェックバルブ220と第2チェックバルブ250により密閉され得る。特に、減圧チェックバルブ500により内容物移動ホール310が密閉された状態を維持するため、ポンプ容器1000の保管または収納状態で内容物が外部に流出することを効果的に防止できるようになる。
【0068】
図3bおよび
図3cは、ボタン部400が加圧された状態を図示する。最初、使用者がボタン部400の上部、すなわち、加圧部430を加圧すると、加圧部430が下側に弾性変形しながら加圧突起440の下端部が下降して減圧チェックバルブ500のガイド突起540を加圧することができる。これに伴い、減圧チェックバルブ500の栓部510が内容物移動ホール310から離隔して内容物移動ホール310が開放され得る。
【0069】
引き続き、加圧部430を加圧すると、ボタン部400とともにヘッド部300が下降して蛇腹管230が収縮し、蛇腹管230の内部圧力が上昇し得る。内容物移動ホール310が開放されて収容部320の内部圧力が減圧された反面、蛇腹管230の内部圧力は上昇するため、このような圧力差によって第2チェックバルブ250の栓部251が内容物排出ホール241から離隔することになり、これによって、内容物排出ホール241が開放され得る。これに伴い、蛇腹管230の内部に貯蔵された内容物は内容物排出ホール241、内容物移動ホール310および移動通路420を順に通過してノズル410を通じて外部に吐出され得る。
【0070】
図3dは、ボタン部400に対する加圧が解除された状態を図示する。使用者がボタン部400に対する加圧を解除すると、加圧部430が弾性力によって復元されて加圧突起440が上昇され得る。これに伴い、減圧チェックバルブ500が再び内容物移動ホール310を密閉することになる。また、収縮した蛇腹管230が弛緩して本来の形態に戻りながら、ヘッド部300およびボタン部400が加圧前の位置に上昇され、蛇腹管230の内部圧力が減圧され得る。このような圧力変化により、第2チェックバルブ250は内容物排出ホール241を再び密閉することになる。また。蛇腹管230の内部圧力が容器本体100の内部圧力より低くなることによって、第1チェックバルブ220の栓部221が内容物流入ホール212から上側に離隔して内容物流入ホール212が開放され、開放された内容物流入ホール212を通じて容器本体100に収容された内容物が蛇腹管230の内部に流入することができる。
【0071】
引き続き、蛇腹管230が完全に本来の形態に復元されると、第1チェックバルブ220が内容物流入ホール212を再び密閉することになることによって、蛇腹管230の内部に内容物が貯蔵され得るようになる。
【0072】
以上でのように、図面と明細書で最適の実施例が開示された。ここで特定の用語が使われたが、これは単に本発明を説明するための目的で使われたものであって、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使われたものではない。したがって、本技術分野の通常の知識を有する者であればこれから多様な変形および均等な他の実施例が可能であることが理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【国際調査報告】