(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-10
(54)【発明の名称】半導体構成要素の試験
(51)【国際特許分類】
G01R 31/26 20200101AFI20221227BHJP
G01R 31/28 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
G01R31/26 J
G01R31/28 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525592
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(85)【翻訳文提出日】2022-06-24
(86)【国際出願番号】 US2020058463
(87)【国際公開番号】W WO2021087427
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2019-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】230129078
【氏名又は名称】佐藤 仁
(72)【発明者】
【氏名】エニス タンサー
(72)【発明者】
【氏名】バイロン ハリー ギブス
【テーマコード(参考)】
2G003
2G132
【Fターム(参考)】
2G003AA07
2G003AC08
2G003AE09
2G003AG03
2G003AG12
2G003AG20
2G132AA00
2G132AB12
2G132AF05
2G132AF07
2G132AL03
2G132AL06
(57)【要約】
半導体パッケージを製造する方法(400)が、半導体ダイと、モールド化合物(402)内で半導体ダイに結合される複数の導電端子を覆うことと、モールド化合物を電極の第1の対と電極の第2の対(404)との間に配置することと、電極の第1の対及び電極の第2の対を第1のクランプ位置(406)に移動させることとを含む。第1のクランプ位置では、電極の第1の対及び電極の第2の対の各々が、複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合する。この方法はまた、電極の第1の対によって、モールド化合物(408)内の半導体ダイに第1の電圧を印加することと、電極の第2の対によって、モールド化合物(410)内の半導体ダイに第2の電圧を印加することとを含む。第2の電圧は第1の電圧よりも小さい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体パッケージの製造方法であって、この方法が、
第1の半導体ダイと、第1のモールド化合物内で前記第1の半導体ダイに結合される第1の複数の導電端子とを覆うことと、
前記第1のモールド化合物を電極の第1の対と電極の第2の対との間に配置することと、
前記電極の第1の対の可動電極と前記電極の第2の対の可動電極とを第1のクランプ位置に移動させることであって、前記第1のクランプ位置において、前記第1の対の電極及び前記第2の対の電極の各々が、前記第1の複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合することと、
前記電極の第1の対によって、前記第1のモールド化合物内の前記第1の半導体ダイに第1の電圧を印加することと、
前記電極の第2の対によって、前記第1のモールド化合物内の前記第1の半導体ダイに第2の電圧を印加することと、
を含み、
前記第2の電圧が前記第1の電圧より小さい、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記配置することが、タレット型デバイスハンドラのピックアップヘッドを用いて配置することを更に含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、前記電極の第1及び第2の対の前記可動電極を垂直に移動させることを更に含む、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1及び第2の電圧を印加した後、前記電極の第1及び第2の対の前記可動電極を開位置に移動させることであって、前記開位置において、前記電極の第1及び第2の対の各々の少なくとも一つが、前記第1の複数の導電端子と接しないことと、
前記電極から前記第1のモールド化合物を取り除くことと、
を更に含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
第2の半導体ダイと、第2のモールド化合物内で前記第2の半導体ダイに結合される第2の複数の導電端子とを覆うことと、
前記第2のモールド化合物を前記電極の第1の対と前記電極の第2の対との間に配置することと、
前記電極の第1の対及び前記電極の第2の対を第2のクランプ位置に移動させることであって、前記第2のクランプ位置において、前記第1の対の電極及び前記第2の対の電極の各々が、前記第2の複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合することと、
前記電極の第1の対によって、前記第2のモールド化合物内の前記第2の半導体ダイに第1の電圧を印加することと、
前記電極の第2の対によって、前記第2のモールド化合物内の前記第2の半導体ダイに第2の電圧を印加することと、
を含み、
前記第2の電圧が第1の電圧より小さく、
前記第2のモールド化合物の前記導電端子の高さが、前記第1のモールド化合物の前記導電端子の高さとは異なる、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記第1クランプ位置における前記電極の第1の対及び前記電極の第2の対の各々の間の距離が、前記第2クランプ位置における前記電極の第1の対と前記電極の第2の対の各々の間の距離とは異なる、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記第1の電圧が1~20kVにほぼ等しく、前記第2の電圧が接地ノードの電圧とほぼ等しい、方法。
【請求項8】
システムであって、
モールド化合物内で半導体ダイと前記半導体ダイに結合される複数の導電端子とを受けるように構成される電極の第1の対及び電極の第2の対を含み、
前記電極の第1及び第2の対の各々が可動電極を含み、
前記電極の第1及び第2の対の前記可動電極が、開位置とクランプ位置との間を移動するように構成され、前記クランプ位置において、前記電極の第1の対及び前記電極の第2の対の各々が、前記第1の複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合し、
前記電極の第1の対が、前記モールド化合物内の前記半導体ダイに第1の電圧を印加するように構成され、
前記電極の第2の対が、前記モールド化合物内の前記半導体ダイに第2の電圧を印加するように構成され、
前記第2の電圧が第1の電圧より小さい、
システム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムであって、
前記電極の第1の対が、前記電極の第2の対に面する内側面を含み、
前記電極の第2の対が、前記電極の第1の対に面する内側面を含み、
各内側面のプロファイルが、ボルダプロファイル(Borda profile)を含む、
システム。
【請求項10】
請求項8に記載のシステムであって、
前記電極の第1の対が、前記電極の第2の対に面する内側面を含み、
前記電極の第2の対が、前記電極の第1の対に面する内側面を含み、
各内側面のプロファイルが、ロゴスキーコイルプロファイルを含む、
システム。
【請求項11】
請求項8に記載のシステムであって、
前記電極の第1の対が、前記電極の第2の対に面する内側面を含み、
前記電極の第2の対が、前記電極の第1の対に面する内側面を含み、
各内側面のプロファイルが、曲線状プロファイルを含む、
システム。
【請求項12】
請求項8に記載のシステムであって、前記電極の第1及び第2の対の前記可動電極が、前記開位置と前記クランプ位置との間を垂直に移動するように構成される、システム。
【請求項13】
請求項8に記載のシステムであって、
前記電極の第1及び第2の対の前記可動電極の各々が、開位置と少なくとも第1及び第2のクランプ位置との間を移動するように構成され、
前記第1のクランプ位置における前記電極の第1の対の各々と前記電極の第2の対の各々との間の距離が、前記第2のクランプ位置における前記電極の第1の対の各々と前記電極の第2の対の各々との間の距離とは異なる、
システム。
【請求項14】
請求項8に記載のシステムであって、
前記電極の第1の対と前記電極の第2の対との間に前記モールド化合物を配置し、
前記電極の第1の対と前記電極の第2の対との間から前記モールド化合物を取り除く、
ように構成されるピックアップヘッドを含むタレット型デバイスハンドラを更に含む、システム。
【請求項15】
請求項8に記載のシステムであって、前記第1の電圧が1~20kVにほぼ等しく、第2の電圧が、接地ノードの電圧とほぼ等しい、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
少なくとも1つの例において、半導体パッケージを製造する方法は、モールド化合物内で半導体ダイ及び半導体ダイに結合される複数の導電端子を覆うことと、モールド化合物を電極の第1の対と電極の第2の対との間に配置することと、電極の第1の対及び電極の第2の対を第1のクランプ位置に移動させることとを含む。第1のクランプ位置では、電極の第1の対及び電極の第2の対の各々が、複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合する。この方法はまた、電極の第1の対によって、モールド化合物内の半導体ダイに第1の電圧を印加することと、電極の第2の対によって、モールド化合物内の半導体ダイに第2の電圧を印加することとを含む。第2の電圧は第1の電圧よりも小さい。
【発明の概要】
【0002】
別の例において、或るシステムが、半導体ダイを受けるように構成される電極の第1の対及び電極の第2の対と、モールド化合物内で半導体ダイに結合される複数の導電端子とを含む。電極の第1及び第2の対の各々は可動電極を含む。電極の第1及び第2の対の可動電極は、開位置とクランプ位置との間を移動するように構成され、クランプ位置では、電極の第1の対及び電極の第2の対の各々は、第1の複数の導電端子の固有のサブセットに電気的に結合する。電極の第1の対は、モールド化合物内の半導体ダイに第1の電圧を印加するように構成され、一方、電極の第2の対は、モールド化合物内の半導体ダイに第2の電圧を印加するように構成される。第2の電圧は第1の電圧よりも小さい。
【0003】
種々の例の詳細な説明のため、ここで、添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの斜視図を示す。
【0005】
【
図1B】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの側面図を示す。
【
図1C】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの側面図を示す。
【
図1D】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの側面図を示す。
【
図1E】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの側面図を示す。
【0006】
【
図1F】種々の例におけるデバイスの製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの上面図を示す。
【0007】
【0008】
【
図2D】種々の例における電極の付加的な斜視図を示す。
【
図2E】種々の例における電極の付加的な斜視図を示す。
【0009】
【0010】
【
図4】種々の例における半導体パッケージを製造するための方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
電気回路は、半導体ダイ上に形成され、続いて、湿気、熱、及び鈍い力などのパッケージ外の要素による損傷から回路を保護するために、モールディング(例えば、エポキシ)の内部にパッケージされる。パッケージ外の電子機器との通信を助けるために、パッケージ内の電気回路が導電端子に電気的に結合される。これらの導電端子はパッケージ内部に配置されているが、パッケージの一つ又は複数の外部表面に露出されている。パッケージの外部表面に露出される導電端子の部分はピンと呼ばれる。パッケージの外部の電子機器に導電端子を結合することにより、パッケージ内の電気回路とパッケージの外部の電子機器との間で導電端子を介して電気信号を交換する経路が形成される。
【0012】
半導体ダイがパッケージされると、そのパッケージは、種々の要件との適合性を保証するために試験される。そのような試験の一つは高電圧絶縁試験であり、パッケージ化されたデバイスの高電圧回路は、パッケージ化されたデバイスの低電圧回路から絶縁される。例えば、パッケージ化されたデバイスのピンの第1のグループがデバイスの高電圧回路ドメインに結合され、一方、パッケージ化されたデバイスのピンの第2のグループがデバイスの低電圧回路ドメインに結合される。高電圧ドメインに結合されたピンは共に短絡され、高電圧源に結合され、一方、低電圧ドメインに結合されたピンは共に短絡され、低電圧源又は接地ノードに結合される。高電圧絶縁試験は、パッケージ化されたデバイスがデバイスの低電圧回路ドメインとデバイスの高電圧回路ドメインとの間で絶縁を提供し、パッケージ化されたデバイスが動作する特定の電圧レベルのための標準を満たすのに十分であることを確認する。幾つかの例において、高電圧絶縁試験は、パッケージ化されたデバイスの信頼性を更に保証するため、パッケージ化されたデバイスの予期される使用条件よりもはるかに高い電圧をパッケージ化されたデバイスに印加する。一例において、高電圧絶縁試験が、パッケージ化されたデバイスがアーク放電することなく十分に高い電圧に耐えることができるかどうかを測定する。また、高電圧絶縁試験は、所与の印加電圧でのパッケージ化されたデバイスの部分放電が閾値量未満であるかどうかを測定する。
【0013】
高電圧絶縁試験を実施するために用いられるハンドラソケットは、しばしば、誘電体材料から形成される支持構造を含み、これにより、パッケージ化された被試験デバイス(DUT)を囲む望ましくない電界特性が生成される。その結果、高電圧試験のための達成可能な電圧は制限され、したがって、誘電体支持構造の充電と誘電体支持構造の周りに生成される不均一な電界のために、DUTをその完全な電位まで試験することができない。また、低く均一な電界がパッケージ化されたDUTを囲む状態で高電圧絶縁試験を行うためにハンドヘルドデバイスが存在するが、これらのハンドヘルドデバイスは、典型的な製造速度でDUTを自動化又は試験するのに有利ではない。
【0014】
ここでは、パッケージ化された半導体デバイスの製造方法の種々の例について記載する。製造方法は、パッケージ化されたデバイスに対して高電圧絶縁試験が実施される試験プロセスを含む。製造方法は、半導体ダイと複数の導電端子とをモールド化合物(例えば、エポキシ)内に覆うことを含む。次いで、モールド化合物は、種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステムの一部である電極の第1の対と電極の第2の対との間に配置される。電極は、以下に更に記載されるように、様々な幾何学的形状であり得る。
【0015】
製造方法の試験プロセス部分の間、電極の第1の対の可動電極と電極の第2の対の可動電極とがクランプ位置に移動され、これにより、電極の第1の対及び電極の第2の対の各々と導電端子の一部との間に電気的結合が生じる。例えば、クランプ位置において、導電端子の第1のサブセットが電極の第1の対に電気的に結合され、一方、導電端子の第1のサブセットと異なる第2のサブセットが電極の第2の対に電気的に結合される。一旦、電極の第1の対及び電極の第2の対がクランプ位置に入ると、第1の電圧が電極の第1の対によって半導体ダイに印加され、一方、第2の電圧が電極の第2の対によって半導体ダイに印加される。第2の電圧は第1の電圧よりも低く、一例において、第1の電圧は1~20kVピークの範囲内にあり、パッケージ化された半導体デバイスの製造の間、半導体ダイ及びモールド化合物の高電圧絶縁試験の要件を満たす。一例において、第2の電圧は接地ノードにおける電圧である。加えて、以下に更に記載するように、電極は、電界の均一性を高めつつ、モールド化合物、又はDUT、を囲む電界を減少させる。さらに、誘電体支持構造とは異なり、電極は、電界によって帯電されず、したがって、モールド化合物又はDUTに印加されるべき電圧を低減させない。その結果、高電圧試験のための達成可能な電圧は、誘電体材料で構成される試験ハンドラソケットに比べて増加する。
【0016】
図1Aは、幾つかの例において、デバイスについての製造プロセス中の種々のデバイスの高電圧絶縁試験のためのシステム100を示す。システム100は、電極の第1の対102と、電極の第2の対104とを含む。電極の第1及び第2の対102、104は概して円形として描かれているが、実施例は特定の幾何学的形状に限定されない。この例では、電極の第1の対102が上側電極106及び下側電極108を含み、その間にスロット又は空間110が形成されて示されている。一例では、電極の第2の対104が上側電極112及び下側電極114を含み、これらは、上側電極106及び下側電極108を含む電極の第1の対102と実質的に同一である。上側電極106及び下側電極108の少なくとも一方は、上側電極106及び下側電極108の他方に対して(例えば、
図1Aに示すように垂直又はz方向に)移動可能である。上側及び下側電極106、108のうちの可動な方を可動電極と呼ぶことができ、一方、上側及び下側電極106、108の他方は、可動又は静止のいずれかとすることができる。一例において、下側電極108は静止したままであり、したがって静止電極であり、一方、上側電極106は、下側電極108に対して(例えば、
図1Aに表記されたz方向に)近づいたり遠ざかったりするように構成され、したがって、可動電極である。別の例において、下側電極108は可動電極であり、一方、上側電極106は静止電極である。更に別の例において、上側電極106、下側電極108の両方がz方向に、互いに向かってそして互いに離れて移動可能である。電極の第2の対104は、電極の第1の対102と(例えば、z方向に)互いに対して同様の移動のために構成される。更に他の例において、電極102、104の対の一方又は両方は更に、互いに向かって及び/又は互いから離れるように(例えば、
図1Aに表記されたy方向に)移動可能である。以下に更に詳細に記載するように、半導体ダイと、モールド化合物120内において半導体ダイに結合される複数の導電端子とが、モールド化合物120の高電圧絶縁試験のために、電極の第1の対102と電極の第2の対104との間に配置され得る。例えば、モールド化合物の導電端子又はピンが、電極の第1の対102の上側電極106と下側電極108との間のスロット又は空間110内に配置され、電極の第2の対104についても同様に配置される。
【0017】
図1Bは、
図1Aのシステム100の(例えば、y方向に沿った)側面図を示しており、半導体ダイと、モールド化合物120内において半導体ダイに結合される複数の導電端子とを含んでいる。電極の第2の対104は、上述のように、電極の第1の対102と同様に、上側電極112及び下側電極114を含む。モールド化合物120は、電極の第1の対102と電極の第2の対104との間に配置される。この例では、モールド化合物120の導電端子は、モールド化合物120から延在するピン122、124として示されている。モールド化合物120は、ピンの第1のセット122が電極の第1の対102の下側電極108上にあり、ピンの第2のセット124が電極の第2の対104の下側電極114上にあるように配置される。これらの例では、モールド化合物120(ピンを含む)の幅は、モールド化合物120のx方向の寸法を指す。モールド化合物120の幅は変化してもよく、例えば、モールド化合物120は、狭いボディのデバイス、広いボディのデバイス、又は、標準の狭いボディ又は広いボディのデバイスとは異なる幅及び/又は厚さを有するデバイスであり得る。また、ピン122、124の高さは、モールド化合物120の導電端子のz方向の寸法を指す。ピン122、124の高さも変えることができる。
【0018】
例示を目的として、
図1Bにおいて、電極の第1及び第2の対102、104は開位置にある。開位置では、電極の第1の対102のうちの一つ(例えば、上側電極106)は、モールド化合物120のピン122と接していない。同様に、電極の第2の対104の一つ(例えば、上側電極112)は、モールド化合物120のピン124と接していない。従って、開位置における上側電極106、112と下側電極108、114との間の距離は、ピン122、124の高さよりも大きい。例えば、電極の対102、104が開位置にある場合、モールド化合物120は、ピン122、124が上側電極106、112と接していない間、ピン122、124が下側電極108、114の上向きの表面上に置かれた状態で配置され得る。
【0019】
図1Cを参照すると、電極の第1及び第2の対102、104は、クランプ位置にある。モールド化合物120が上述のように下側電極108、114上に配置されると、可動電極(この例では、上側電極106、112)は、モールド化合物120のピン122、124が、それぞれ、電極の第1の対102及び電極の第2の対104に電気的に結合されるような位置までz方向に静止電極(この例では、下側電極108、114)に向かって移動する。特に、ピン122は、電極の第1の対102の上側電極106及び下側電極108に電気的に結合され、一方、ピン124は、電極の第2の対104の上側電極112及び下側電極114に電気的に結合される。
【0020】
図1B及び
図1Cを参照すると、治具130が上側電極106に結合され、一方、治具132が上側電極112に結合される。一例において、ジグ130、132は実質的に同様である。治具130、132は、可動電極としての上側電極106、112を助ける。例えば、
図1B及び
図1Cには描かれていないが、治具130、132(従って、それぞれ、結合された上側電極106、112)の移動は、ソレノイド、電気モータ、ドライブトレーン、ガイドレール、又はガイドトラック等のような、種々の構造によって促進され得る。別の例において、治具130、132は代わりに、下側電極108、114に結合され、一方で、上側電極106、112が静止している。全ての電極が移動可能であるさらに別の例において、治具が、下側電極108、114及び上側電極106、112の両方に結合される。
【0021】
上述のように、電極の第1及び第2の対102、104の各々の少なくとも一つはz方向に移動可能であるので、システム100は、クランプ位置にあるときに移動電極106、108、112、114の位置を変えることによって、変化する高さ又は厚さのピン又は導電端子を有するモールド化合物120を収容することができる。例えば、
図1B及び
図1Cの例のように下側電極108、114が静止している場合、上側電極106、112が下側電極108、114に向かって及びそれらから離れて移動する一方で、開位置からクランプ位置に移動するときに、上側電極106、112と下側電極108、114との間の距離を増加させることによって、より厚い導電端子又はピンを有するモールド化合物120が収容される。同様に、より薄い導電端子又はピンを有するモールド化合物120が、開位置からクランプ位置に移動するときに、上側電極106、112と下側電極108、114との間の距離を減少させることによって収容される。例えば、
図1Cを参照すると、クランプ位置にあるときの上側電極106、112とそれぞれの下側電極108、114との間の距離134は、特定のモールド化合物120の導電端子又はピンの高さに応じて変化する。そのため、一例において、第1のクランプ位置において、上側電極106、112とそれぞれの下側電極108、114との間の距離134は、第1の値である。引き続きこの例で、第2のクランプ位置において、上側電極106、112とそれぞれの下側電極108、114との間の距離134は、第2の値である。
【0022】
一旦、電極の第1及び第2の対102、104がクランプ位置にあると、第1の電圧が電極の第1の対102によってモールド化合物120に印加され、一方、第2の電圧が電極の第2の対104によってモールド化合物120に印加される。第2の電圧は第1の電圧よりも低く、一例において、第1の電圧は1~20kVピークの範囲内にあり、パッケージ化された半導体デバイスの製造の間、モールド化合物120の高電圧絶縁試験の要件を満たす。一例において、第2の電圧は、接地ノードにおける電圧である。また、電極の第1及び第2の対102、104は、電界の均一性を高めつつ、モールド化合物120又はDUTを囲む電界を低減する。特に、クランプ位置では、電極の第1及び第2の対102、104は、その側部(例えば、ピン122、124を含む側部)に沿ってモールド化合物120に接し、モールド化合物120の周りの自由空間を増加させ、これは電界増強を導入しない。その結果、高電圧試験のための達成可能な電圧は、しばしば例示のモールド化合物120又はDUTの周りでより多くの領域を占有し、モールド化合物120又はDUTに印加され得る電圧を減少させる誘電体材料で構成される試験ハンドラソケットに比べて増加される。
【0023】
第1及び第2の電圧が、それぞれ、電極の第1及び第2の対102、104によって印加された後、電極の第1及び第2の対102、104は、(例えば、
図1Bの電極の第1及び第2の対102、104によって示されるように)開位置に移動され、モールド化合物120は、電極の第1及び第2の対102、104の間から除去される。続いて、第2のモールド化合物120が、電極の第1及び第2の対102、104の間で開位置に配置され得、
図1A~
図1Cに関して記載されたプロセスが、第2のモールド化合物120とともに繰り返される(例えば、電極の第1及び第2の対102、104の可動電極(複数可動電極)をクランプ位置に移動させ、第1及び第2の電圧を第1及び第2のモールド化合物120に印加する)。第2のモールド化合物120は、第1の元のモールド化合物120とは異なる厚さの導電端子又はピンを有していてもよい。後続のモールド化合物120の導電端子又はピンの厚さが異なる例では、上記のように、クランプ位置における上側電極106,112と下側電極108,114との距離134が、一つのモールド化合物120から次のモールド化合物に調整され得る。
【0024】
図1Dは、システム100の代替例を示し、この例では、カンチレバーピンが電極102、104自体の第1及び第2の対ではなく、モールド化合物120のピン122、124に接する。しかしながら、本記載の目的のため、用語「電極」は、特定の物理的構造に限定されず、むしろ、「電極」は、物理的構造(例えば、電極の第1及び第2の対102、104)ならびにそのような物理的構造に電気的に結合される任意の補助的構造の両方を指す。例えば、
図1Dにおいて、カンチレバーピン107が上側電極106に結合され、カンチレバーピン109が下側電極108に結合され、カンチレバーピン113が上側電極112に結合され、カンチレバーピン115が下側電極114に結合される。そのため、
図1Dでは、カンチレバーピン107、109、113、115は、それぞれ、電極106、108、112、114の一部と考えられる。さらに、
図1Dにおいて、カンチレバーピン107、109、113、115は開位置にあり、カンチレバーピン107、113は、それぞれ、ピン122、124と接しない。
図1Eにおいて、カンチレバーピン107、109、113、115は、クランプ位置にあり、カンチレバーピン107、113も、それぞれ、ピン122、124と接している。
【0025】
幾つかの例において、
図1A~
図1Eのシステム100は、例えばタレット型デバイスハンドラの一部であるピックアップヘッドも含む。ピックアップヘッドは、モールド化合物120を電極の第1及び第2の対102、104の間に配置して、必要に応じてモールド化合物120を移動させ(例えば、再配置し)、モールド化合物120の試験が完了した後に、モールド化合物120を電極の第1及び第2の対102、104の間から取り除くように構成される。このようにして、システム100は、(例えば、タレット型デバイスハンドラを用いて)製造速度試験を用いて、パッケージ化された半導体デバイスを製造するために用いられ得る。
【0026】
図1Fは、ピックアップヘッド140を含む、(例えば、z方向に沿って見た)
図1A~
図1Eのシステム100の上面図を示しており、これは、一例では、モールド化合物120を移動させ、またその他の方式で操作するために用いられるタレット型デバイスハンドラの一部である。幾つかの例において、ピックアップヘッド140は、それ自体をモールド化合物120に(例えば、吸引を用いて)把持するか又はその他の方式で固定し、モールド化合物120の位置を操作するように構成される。これらの例では、ピックアップヘッド140は、モールド化合物120を電極の第1の対102と電極の第2の対104との間に配置する。例えば、モールド化合物120のピン122、124は、電極の第1及び第2の対102、104の下側電極108、114上にあり、一方、電極の第1及び第2の対102、104の上側電極106、112は、ピン122、124に接しない。次いで、ピックアップヘッド140は、可動電極(例えば、
図1Bの例における上側電極106、112)がクランプ位置に移動される間、モールド化合物120を解放し得る。モールド化合物120の高電圧絶縁試験が実施された後、ピックアップヘッド140は、例えば、別の半導体パッケージを製造するための準備において、電極の第1及び第2の対102、104の間からモールド化合物120を取り除くために、モールド化合物120にそれ自体を再び把持するか又はその他の方式で固定するように構成される。
【0027】
図2Aは、電極の第1及び第2の対102、104の上面図(例えば、
図1A~
図1Cのz方向に沿って見た図)を示す。
図2Aの例では、電極の第1の対102は内側面202を含み、電極の第2の対104は内側面204を含む。内側面202、204は互いに向かい合っており、
図2Aには示されていないが、モールド化合物120は、上述のように、高電圧絶縁試験のために内側面202、204の間に配置される。
図2Aにおいて、電極の第1の対102の内側面202と電極の第2の対104の内側面204の頂部プロファイルは、ボルダプロファイル(Borda profile)である。内側面202、204のプロファイルがボルダプロファイルである結果として、電極の第1及び第2の対102、104などの2つの対向する電極間に、均一な電界が生成される。
【0028】
図2Bは、電極の第1及び第2の対102、104の別の上面図(例えば、
図1A~
図1Cのz方向に沿って見た図)を示す。
図2Bの例では、電極の第1の対102は内側面202を含み、電極の第2の対104は内側面204を含む。内側面202、204は互いに向かい合っており、
図2Bには示されていないが、モールド化合物120は、上述のように、高電圧絶縁試験のために内側面202、204の間に配置される。
図2Bにおいて、電極の第1の対102の内側面202と電極の第2の対104の内側面204の頂部プロファイルは、ロゴスキーコイルプロファイルである。内側面202、204のプロファイルがロゴスキーコイルプロファイルである結果、電極の第1及び第2の対102、104などの2つの対向する電極間に、均一な電界が生成される。
【0029】
図2Cは、電極の第1及び第2の対102、104の更に別の上面図(例えば、
図1A~
図1Cのz方向に沿って見た図)を示す。
図2Cの例では、電極の第1の対102は内側面202を含み、電極の第2の対104は内側面204を含む。内側面202、204は互いに向かい合っており、
図2Cには示されていないが、モールド化合物120は、上述のように、高電圧絶縁試験のために内側面202、204の間に配置される。
図2Cの例では、電極の第1及び第2の対102、104の各々の形状は円筒状又は半円筒状であり、丸みを帯びた部分が他方の対の電極に向かって内側面を向いている(例えば、半円筒の平坦部分が外側を向いている)。
図2Cでは、電極の第1の対102の内側面202及び電極の第2の対104の内側面204の平面図プロファイルは、丸みを帯びたエッジを有する円筒状又は半円筒状のプロファイルである。一例において、内面202、204のプロファイルは曲線状プロファイルである。例えば、内側面202のプロファイルは、内側面202の中央に向かう線形部分206と、内側面202の端部に向かう湾曲部分208a、208bとを含む。内面204は同様のプロファイルを有する。接触面108、110のプロファイルが曲線状プロファイルである結果として、モールド化合物120又はDUTの周りに既知の電界線が生成され、そのため、この電界は、内側面202、204の半径を変更することによって、又は曲線状の例では曲線状部分208a、208bの半径を変更することによって、制御することができる。
【0030】
図2Dは、電極の第1及び第2の対102、104の別の図を示し、電極の第1及び第2の対102、104が概して円筒状であり、内側面202、204のプロファイルが曲線状プロファイルである
図2Cの例で続ける。例えば、y方向で切った、電極の第1及び第2の対102、104の断面は概して円形であり、一方、x方向で切った、電極の第1及び第2の対102、104の断面は概して矩形である。更に、
図2Cに関して上述したように、内側面202、204のプロファイルは、内側面202、204のエッジに向かう湾曲領域208a(この図には示されていないが、内側面202、204の他のエッジにおいて対応する湾曲領域を有する)に加えて、この場合はモールド化合物120と接する領域に、線形部分206を含む。別の例において、電極の第1及び第2の対102、104は概して半円筒形であり、半円筒の丸みを帯びた部分がモールド化合物120に向き、半円筒の平らな部分がモールド化合物120とは反対を向いている。
【0031】
図2Eは、
図2Dの例の別の図を示し、これは、内側面202、204の曲線状プロファイルを更に強調している。例えば、電極の第1の対102の内側面202のプロファイルは、内側面202のエッジに向かう湾曲領域208a、208bに加えて、この場合はモールド化合物120との接触領域において、線形部分206を含む。電極の第2の対104の内側面204のプロファイルも同様である。
【0032】
図3Aは、電極の第1及び第2の対102、104を囲む例示の電界300の(例えば、
図1A~
図1Eのz方向からの)上面図を示す。特に、電界300は、電極の第1及び第2の対102を囲んで比較的均一である。
【0033】
図3Bも、電極の第1及び第2の対102、104を囲む例示の電界310の(例えば、
図1A~
図1Eのz方向からの)上面図を示し、モールド化合物120が電極の第1及び第2の対102、104の間に配置されている。特に、電界310は、電極102、104を囲んで比較的均一であり、電極102、104及びモールド化合物120自体の上でも比較的低い。
【0034】
図3Cは、電極の第1及び第2の対102、104を囲む例示の電界320の(例えば、
図1A~
図1Eのy方向からの)側面図を示し、モールド化合物120が電極の第1及び第2の対102、104の間に配置されている。特に、電界320は、支持構造及び他の誘電体界面のエッジではなく、モールド化合物120の周りに集中している。例えば、電界320は、電極の第1及び第2の対102、104の周りに集中しない。
【0035】
図4は、幾つかの例に従った、半導体パッケージを製造するための方法400のフローチャートを示す。方法400は、ブロック402において、半導体ダイと、モールド化合物内において半導体ダイに結合される複数の導電端子とを覆うことで開始する。製造プロセスのこの段階で、上述したモールド化合物120が製造される。方法400はブロック404に続き、モールド化合物120を電極の第1の対と電極の第2の対(例えば、上述の電極の第1及び第2の対102、104)との間に配置する。一例において、この配置は、タレット型デバイスハンドラの一部であり得るピックアップヘッド140によって行われる。モールド化合物120の配置の間、電極の第1及び第2の対102、104は開位置にあり、ここで、電極の第1の対102及び電極の第2の対104のうちの少なくとも一方は、モールド化合物120、例えばモールド化合物120のピン122、124と接していない。したがって、開位置における上側電極106、112と下側電極108、114との間の距離は、モールド化合物120のピン122、124の高さ又は厚さよりも大きい。例えば、電極の第1及び第2の対102、104が開位置にある状態で、ピン122が下側電極108に接し、ピン124が下側電極114に接した状態で、モールド化合物120を配置することができる。ピン122、124は、開位置で上側電極106、112と接しない。
【0036】
方法400は、ブロック406において、電極の第1の対102の可動電極と電極の第2の対104の可動電極とをクランプ位置に移動させることで続く。クランプ位置において、電極の第1の対102及び電極の第2の対104の各々は、モールド化合物120の導電端子(例えば、ピン122、124)の幾つかに電気的に結合される。例えば、クランプ位置において、導電端子の第1のサブセット(例えば、ピン122)が電極の第1の対102に電気的に結合され、一方、第1のサブセットとは異なる第2のサブセット(例えば、ピン124)が、電極の第2の対104に電気的に結合される。
【0037】
次いで、方法400は、ブロック408において、電極の第1の対102によってモールド化合物120内の半導体ダイに第1の電圧を印加することで継続する。方法400は更に、ブロック410において、電極の第2の対104によってモールド化合物120内の半導体ダイに第2の電圧を印加することで継続する。第2の電圧は第1の電圧よりも低く、一例において、第1の電圧は1~20kVピークの範囲内にあり、パッケージ化された半導体デバイスの製造の間、半導体ダイ及びモールド化合物の高電圧絶縁試験の要件を満たす。一例において、第2の電圧は接地ノードにおける電圧である。
【0038】
ブロック408、410において第1及び第2の電圧を印加した後、方法400は、任意選択で、電極の第1及び第2の対102、104を開位置に戻し、第1のモールド化合物120を下側電極108、114から取り除く(例えば、再びピックアップヘッド140を使用する)ことで継続し得る。その後、方法400は、モールド化合物120内の後続の半導体ダイを用いて反復され得る。幾つかの例において、方法400に従って製造されたモールド化合物120は、異なる幅及び/又は高さ又は厚さの導電端子を有し得る。異なる幅を有するモールド化合物120の場合、電極の第1及び第2の対の間の空間(例えば、x方向)は改変され得る。付加的に又は代替として、異なる高さ又は厚さの導電端子を有するモールド化合物120について、クランプ位置における上側電極106、112と下側電極108、114との間の距離134は、一つのモールド化合物120から別のモールド化合物120で変化し得る。
【0039】
本明細書及び特許請求の範囲において、「含む」及び「包含する」という用語はオープンエンドであり、したがって、「~を含むが、それに限定されない」ことを意味し、また、「結合する」という用語は間接的又は直接的接続のいずれかを意味する。そのため、第1のデバイスが第2のデバイスに結合する場合、その接続は、直接的接続を介するもの、又は他のデバイス及び接続を介した間接的接続を介するものであり得る。同様に、第1の構成要素又は位置と第2の構成要素又は位置との間に結合される或るデバイスが、直接的な接続を介する、又は他のデバイス及び接続を介した間接的な接続を介するものであり得る。或るタスク又は機能を行う「ように構成される」要素又は特徴が、製造業者による製造時にそうした機能を行うように構成され得(例えば、プログラムされ得、又は構造的に設計され得)、及び/又は、そうした機能及び/又は他の付加的な又は代替の機能を行うように、製造後にユーザによって構成可能(又は再構成可能)であり得る。こういった構成は、デバイスのファームウェア及び/又はソフトウェアプログラミングを介してもよく、ハードウェア構成要素の構成及び/又はレイアウト及びデバイスの相互接続、又はそれらの組み合わせを介してもよい。また、本明細書における「接地」又は同様の語句の使用は、シャーシ接地、アース接地、浮遊接地、仮想接地、デジタル接地、共通接地、及び/又は本明細書の教示に適用可能な、又はそれに適した任意の他の様式の接地接続を含む。特に明記しない限り、或る値に先行する「約」、「ほぼ」、又は「実質的に」は、記載された値の+/-10%を意味する。
【0040】
本記載は、本記載の原理及び種々の実施例を例示するものである。上述の説明が完全に理解されれば、当業者には多数の変形及び改変が明らかとなるであろう。以下の特許請求の範囲は、そのような全ての変更及び変形を包含する。
【国際調査報告】