IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーの特許一覧

特表2023-500916周囲温度検出に基づく制御を有する衣類乾燥システム
<>
  • 特表-周囲温度検出に基づく制御を有する衣類乾燥システム 図1
  • 特表-周囲温度検出に基づく制御を有する衣類乾燥システム 図2
  • 特表-周囲温度検出に基づく制御を有する衣類乾燥システム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-11
(54)【発明の名称】周囲温度検出に基づく制御を有する衣類乾燥システム
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/38 20200101AFI20221228BHJP
   D06F 33/63 20200101ALI20221228BHJP
   D06F 33/52 20200101ALI20221228BHJP
   D06F 34/05 20200101ALI20221228BHJP
【FI】
D06F58/38
D06F33/63
D06F33/52
D06F34/05
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526145
(86)(22)【出願日】2020-12-09
(85)【翻訳文提出日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 US2020070880
(87)【国際公開番号】W WO2021119659
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】19214695.9
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】スタンパー、ジェイソン・アレン
(72)【発明者】
【氏名】アマドール・ザマレノ、カルロス
(72)【発明者】
【氏名】ルーン、ベニー
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA02
3B167AA24
3B167AB22
3B167AB30
3B167AB33
3B167AE04
3B167AE05
3B167AE07
3B167BA55
3B167BA91
3B167BA92
3B167HA11
3B167JA41
3B167KA32
3B167KB02
3B167LA23
3B167LC14
3B167LC20
3B167LD03
3B167LE06
3B167LE07
3B167LF01
3B167LF22
3B167MA01
3B167MA13
(57)【要約】
衣類乾燥システム(100)が、乾燥空気回路を備える装置(10)を含む。温度センサ(90)が、装置の外側の環境の温度を示す信号を提供する。メモリおよび処理回路がメモリに結合される。メモリは、処理回路によって実行されると、(i)温度センサからの信号に基づいて、ドラム(16)から通気制御弁を通って環境の中へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁(28)、(ii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン(27)、および(iii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気に付与される熱の量を変化させるための加熱器(24)、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥空気回路を備える装置(10)を含んだ衣類乾燥システム(100)であって、前記システム(18)は、
前記乾燥空気回路と連通するドラム(16)と、
前記乾燥空気回路と連通し、前記ドラムの下流に位置する凝縮器(30)であって、前記凝縮器が、前記加熱空気から水分を除去するために、冷水を前記加熱空気の中へと導く冷水入口(64)を備え、前記凝縮器が前記凝縮器から水を排出するための凝縮器水出口(78)を備え、前記凝縮器の前記冷水入口は、水道水源(42)から水を受け取るように構成されている、凝縮器と、
前記装置の外側の環境の温度を示す信号を提供する温度センサ(90)と、
メモリおよび前記メモリに結合された処理回路であって、前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、
(i)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記ドラムから前記通気制御弁を通って前記環境の中へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁(28)と、
(ii)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン(27)と、
(iii)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記乾燥空気回路を通って流れる前記空気に供給される熱の量を変化させるための加熱器(24)と、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含んだ、メモリおよび前記メモリに結合された処理回路と、を備えるシステム。
【請求項2】
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を増加または減少させるように前記通気制御弁に指示するロジックを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、検出された温度がデフォルト温度を超えているときに前記信号に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を減少させるように、また検出された温度が前記デフォルト温度を下回っているときに前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を増加させるように、前記通気制御弁に指示するロジックを含む、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記凝縮器の下流の位置において前記環境から前記乾燥空気回路へと流れる空気の量を、前記通気制御弁が前記環境へと通気する排気流量にほぼ等しい吸気流量に制御するように、吸気制御弁(32)に指示するロジックを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
ユーザがユーザ選択温度を提供することを可能にするユーザ入力(94)をさらに備え、
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、検出された温度が前記ユーザ選択温度を超えているときに前記信号に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を減少させるように、また検出された温度が前記ユーザ選択温度を下回っているときに前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を増加させるように、前記通気制御弁に指示するロジックを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記温度センサは前記装置の外側に位置する、請求項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
近接センサ(162)をさらに備え、
近接センサは、前記環境の境界を少なくとも部分的に画定する1つ以上の壁に対する前記近接センサの距離を示す信号を提供する、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記通気制御弁、吸気制御弁(32)、および/または前記ファンを使用して、前記凝縮器を通る空気の流量を制御するロジックを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
HVACシステムの通気口に、前記通気口の温度を示す信号を提供する別の温度センサ(90)をさらに備え、
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記別の温度センサからの前記信号に基づいて前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を制御するように前記通気制御弁に指示するロジックを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記メモリは、前記処理回路によって実行されると、前記装置が位置する地理的エリアの、ワイヤレスネットワークを介して受信された気象情報に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を制御するように前記通気制御弁に指示するロジックを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のシステムを含んだ前記衣類乾燥システムを制御する方法であって、
前記乾燥空気回路を通して前記ドラムに空気を導くことと、
前記ドラムから前記凝縮器に加熱空気を導くことと、
前記温度センサを使用して、前記装置の外側の環境の温度を示す信号を提供することと、
前記温度センサからの前記信号に基づいて、コントローラ(80)が、
(i)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記ドラムから前記通気制御弁を通って前記環境へと流れる加熱空気の量を変化させるための前記通気制御弁と、
(ii)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるための前記ファンと、
(iii)前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記乾燥空気回路を通って流れる前記空気に供給される熱の量を変化させるための前記加熱器と、のうちの少なくとも1つに指示することと、を含む方法。
【請求項12】
前記温度センサからの前記信号に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を増加または減少させるように、前記コントローラを使用して前記空気制御弁に指示することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
検出された温度がデフォルト温度を超えているときに前記信号に基づいて、前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を減少させるように、また検出された温度が前記デフォルト温度を下回っているときに前記ドラムから前記環境へと流れる加熱空気の量を増加させるように、前記コントローラを使用して前記通気制御弁に指示することを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記凝縮器の下流の位置において前記環境から前記乾燥空気回路へと流れる空気の量を、前記通気制御弁が前記環境へと通気する排気流量にほぼ等しい吸気流量に制御するように、吸気制御弁に指示することをさらに含む、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記デフォルト温度とは異なるユーザ選択温度に前記デフォルト温度を変更することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、衣服乾燥システム、特に、周囲温度に基づいて動作を制御する衣服乾燥システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
組み合わせ洗浄および乾燥装置は、衣服を洗浄するための洗浄サイクルおよび衣服を乾燥させるための乾燥サイクルの両方を含む。乾燥サイクルに関して言えば、洗浄および乾燥装置は、開ループ型(ベント型)または閉ループ型(復水型)のいずれかであり得る。開ループ型の洗浄および乾燥装置の場合、衣類が乾燥されるドラムからの湿潤空気は環境に導かれる。閉ループ型の洗浄および乾燥装置の場合、ドラムからの湿潤空気は、湿潤空気から水分が除去される凝縮器に導かれる。次いで、乾燥器空気は、乾燥動作のために凝縮器から再びドラムに導かれる。
【0003】
開放ループ型の乾燥システムと閉ループ型の乾燥システムのいずれもが利点を有する。例えば、開ループ型の乾燥システムは、湿潤空気を環境に通気し、通気された空気を乾燥器吸入空気で置き換える。比較的湿潤した空気をこのように通気することは、閉ループ型の乾燥システムと比較して乾燥時間を短縮することになり得る。閉ループ型の乾燥システムは、通気口が存在しない場所、または、いくつかのアパート建築物など、外部空間へのアクセスを可能にするために主要なインフラストラクチャの変更を必要とする場所において使用され得る。これらの閉ループ型の乾燥システムは、開ループ型の乾燥システムよりも長い乾燥時間を有し得る。閉ループ型の乾燥システムと比較して乾燥時間を低減し得る、システムから湿り空気を比較的迅速に除去するための、部屋への何らかの制御された通気を可能にすることが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある実施形態において、衣類乾燥システムが、乾燥空気回路を備える装置を含む。本システムは、乾燥空気回路と連通するドラムを含む。凝縮器が乾燥空気回路と連通し、ドラムの下流に位置する。凝縮器は、加熱空気から水分を除去するために、冷水を加熱空気に導く、冷水入口を含む。凝縮器は、凝縮器から水を排出するための凝縮器水出口を含む。凝縮器の冷水入口は、水道水源から水を受け取るように構成されている。温度センサが、装置の外側の環境の温度を示す信号を提供する。温度センサは、装置の一部であってもよく、あるいは、装置から取り外され、装置と無線で通信してもよい。メモリおよび処理回路がメモリに結合される。メモリは、処理回路によって実行されると、(i)温度センサからの信号に基づいて、ドラムから通気制御弁を通って環境の中へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁、(ii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン、および(iii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気に付与される熱の量を変化させるための加熱器、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含む。
【0005】
別の実施形態では、乾燥空気回路を備える装置を含んだ衣類乾燥システムを制御する方法が提供される。この方法は、乾燥空気回路を通して空気をドラムに導くことを含む。加熱空気は、乾燥空気回路と連通し、ドラムの下流に位置する凝縮器へと、ドラムから導かれる。凝縮器は、冷水を加熱空気へと導き、それによって加熱空気から水分を除去する冷水入口を含み、凝縮器の冷水入口は、水道水源から水を受け取るように構成されている。装置の外側の環境の温度を示す信号が、温度センサを使用して提供される。温度センサからの信号に基づいて、コントローラは、(i)温度センサからの信号に基づいて、ドラムから通気制御弁を通って環境の中へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁、(ii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン、および(iii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気に付与される熱の量を変化させるための加熱器、のうちの少なくとも1つに指示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、添付図面と併せてなされる以下の説明から、より良好に理解されると考えられる。
図1】本明細書に図示および説明される1つ以上の実施形態による、温度センサを含んだ洗浄および乾燥装置の概略図である。
図2】本明細書に図示および説明される1つ以上の実施形態による、図1の洗浄および乾燥装置を含んだ洗浄および乾燥システムの概略図である。
図3】本明細書に図示および説明される1つ以上の実施形態による、図1の洗浄および乾燥装置を制御する方法である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載の実施形態は、以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解することができる。特許請求の範囲が、本明細書に記載の特定の組成物、方法、条件、デバイス、またはパラメータに限定されず、本明細書で使用される用語が、限定するようには意図されていないことを理解されたい。また、添付の特許請求の範囲を含む本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数形を含み、特定の数値への言及は、内容が別途明確に指示しない限り、少なくともその特定の値を含む。ある値の範囲が表現される場合、別の実施形態は、一方の特定の値から、かつ/またはもう一方の特定の値までを含む。同様に、ある値が、先行詞「約」の使用により近似値として表現される場合、その特定の値が別の実施形態をなすものと理解される。全ての範囲は、端点を含み、組み合わせ可能である。
【0008】
本明細書に記載の実施形態は、概して、乾燥サイクル中に使用するための乾燥空気回路を含んだ乾燥装置を対象とする。本乾燥装置はまた、洗浄サイクルで使用するための洗浄水回路を含み得る。乾燥装置は、乾燥空気回路と洗浄水回路の両方と連通するドラムを含む。凝縮器は、閉乾燥空気回路と連通し、乾燥サイクル中にドラムから加熱された湿潤空気(すなわち、高湿度)を受け取るために、ドラムの下流に位置する。凝縮器は、凝縮プロセスを介して加熱された湿潤空気から水分を除去するために、水を加熱空気に導く水入口を有する。
【0009】
乾燥装置は、乾燥装置の外側の環境の温度を示す信号を提供する温度センサをさらに含む。温度センサは、装置の一部であってもよく、あるいは、装置から取り外され、装置と無線で通信してもよい。乾燥装置は、メモリと、メモリに結合された処理回路と、を含む。メモリは、処理回路によって実行されると、(i)温度センサからの信号に基づいて、空気制御弁を通って環境の中へとドラムを抜け出して移動する加熱湿潤空気の量を変化させるための空気制御弁(すなわち、通気弁)、(ii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン、および(iii)温度センサからの信号に基づいて、乾燥空気回路を通って流れる空気に付与される熱の量を変化させるための加熱器、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含む。
【0010】
図1を参照すると、洗浄および乾燥装置10は、概略的に示されており、ハウジング12と、ハウジング内に位置するタブ14と、タブ14の内側に位置するドラム16と、を含む。モータ19は、ハウジング12の内側に位置し、ドラム16を回転させるために使用される。洗浄および乾燥装置10は、概して要素18として参照される閉乾燥空気回路と、概して要素20として参照される洗浄水回路と、を含む。閉乾燥空気回路18および洗浄水回路20の構成要素は、ハウジング12の外側に示されているが、閉乾燥空気回路18および洗浄水回路20は、ハウジング12の内側に位置するため、これは単に説明のためのものである。
【0011】
閉乾燥空気回路18は、ドラム16に流体接続された空気循環ダクト22を含む。空気循環ダクト22は、乾燥サイクル中に加熱器24によって加熱された温度に加熱された空気をドラム16に送達するために、ドラム16に流体接続されている。ドラム16との空気循環ダクト22を通る空気循環を促進するために、ファン27が設けられてもよい。閉鎖型の乾燥空気回路18は、凝縮器30の上流にかつ凝縮器30とドラム16との間に位置する通気制御弁28と、凝縮器30の下流にかつ凝縮器30とファン27との間に位置する吸気制御弁32と、をさらに含む。
【0012】
加熱された空気がドラム16を介して循環されると、加熱された湿潤空気は、循環ダクト22を介して凝縮器30の空気入口34に送達され得る。凝縮器30は、空気入口34と空気出口38の両方で循環ダクト22に流体接続された凝縮装置36(例えば、管など)を含む。凝縮器30は、空気が加熱器24によって再加熱され、再びドラム16に送達される前に、加熱された湿潤空気から凝縮プロセスを介して水分を除去して、再びほぼ同じ(例えば、±5℃)加熱温度へと加熱された後に低減された相対湿度を有するように構成されている。
【0013】
通気制御弁28は、加熱空気が循環ダクト22から周囲環境に通気されることを可能にする。いくつかの実施形態では、通気されているときに空気を濾過するためのフィルタ33が設けられ得る。通気制御弁28は、0パーセント~100パーセントの通気を可能にするように制御可能であり得る。全空気流のうちの通気制御弁28で通気されているパーセンテージまたは分率は、「通気分率」と称され得る。通気制御弁28は、以下でより詳細に説明されるように、通気分率を変更するために使用される。吸気制御弁32は、より乾燥した外気が循環ダクト22に進入することを可能にする。吸気制御弁32を通って循環ダクト22に進入する空気の量は、循環ダクト22内の所望の圧力を維持するために、通気制御弁28を通って循環ダクト22を抜け出す空気の量とほぼ同じとなるように制御され得る。
【0014】
熱電装置40は、凝縮器30と水道水源42との間に設けられ得る熱電デバイス56を含む。「熱電デバイス」とは、ペルチェ効果を使用して、異なる2つの種類の材料の接合部で熱流束を生成するデバイスを指す。熱電デバイスは、電気エネルギーを使用してデバイスの一方の側から他方に熱を伝達する固体活性ヒートポンプである。熱電装置40は、高温側水入力46および高温側水出力48を含む高温側流れデバイス44を含む。熱電装置40は、低温側水入力52および低温側水出力54を含む低温側流れデバイス50をさらに含む。高温側流れデバイス44および低温側流れデバイス50は各々、入力46、52と出力48、54との間に延びるダクトを含み、これは、そこを通る水道水の加熱および冷却を可能にする湾曲、波状、直線などの任意の好適な形状であってもよい。高温側流れデバイス44と低温側流れデバイス50との間には、熱電デバイス56が位置する。熱電デバイス56は、熱接着剤などの任意の好適なプロセスを使用して、高温側流れデバイス44および低温側流れデバイス50に接続されてもよい。熱電デバイス56は、低温側流れデバイス50を通って流れる水道水から高温側流れデバイス44を通って流れる水道水に熱を伝達し、それによって、水道水を初期タップ出口温度から冷水温度に冷却する。熱電デバイスについて説明されているが、流入する水道水を冷却するために、任意の他の好適なデバイス(例えば、冷媒ベース、水ベースなど)が使用されてよく、あるいはいくつかの実施形態では、流入する水道水を冷却するためのデバイスが使用されなくてもよい。
【0015】
冷水は、ライン58に沿って凝縮器30に送達される。凝縮器では、冷水60は、約1g/秒~約16g/秒の速度で凝縮器30内に放出される。一実施形態では、冷水60は、凝縮器30の壁の内面に沿って冷水入口64から放出され、これによって壁は、凝縮器に進入する加熱された湿潤空気70の温度未満の温度まで冷却される。
【0016】
いくつかの実施形態では、冷水入口64は、小さな冷水水滴の噴霧を生成するために、ライン58と比較して低減された内径を有するノズル72を含み得る。液滴サイズは、水滴が加熱された湿潤空気70内に混入しないように、かつ冷水水滴の熱伝達係数および/または熱伝達面積を増加させるのに、十分に大きくてもよい。一例として、凝縮管36を通る約4m/秒を超える空気流について、ノズル72から約1076μmを超える液滴サイズが使用され得る。ノズルの上流のポンプを使用して、水の霧化に必要な適切な水圧を生成することができる。空気から除去された水、および、同様にライン58を介して凝縮器30に提供された水は、要素74によって表されるドレインに導かれる。凝縮器30から水をポンプ輸送するために、凝縮器水出口78にポンプ76が設けられてもよい。
【0017】
洗浄および乾燥装置10は、コントローラ80を含んでもよい。コントローラ80は、処理回路と、洗浄および乾燥サイクル中の1つ以上の弁およびポンプの動作を制御するために使用される機械可読命令の形態のロジックを含むメモリと、を含んでもよい。例えば、洗浄サイクル中、ロジックは、処理回路に、コントローラ80に通信可能に結合される弁82(例えば、3方向弁)を使用して、冷水を低温側流れデバイス50からドレイン74に導かせてもよい。高温側流れデバイス44からの温水は、コントローラ80に通信可能に結合される弁84およびポンプ86を使用して、タブ14に導かれてもよい。乾燥サイクル中、ロジックは、処理回路に、弁84を使用して温水を高温側流れデバイス44からドレイン74に導かせてもよい。低温側流れデバイス50からの冷水は、弁82を使用して凝縮器30に導かれてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ80は、コンデンサ30を通る事前選択された空気流量を維持するために、ファン27、通気制御弁28および/または吸気制御弁32を制御し得る。
【0018】
温度センサ90は、洗浄および乾燥装置10の外側の環境の温度を示す信号を提供し得る。コントローラ80は、メモリであって、処理回路によって実行されると、(i)温度センサ90からの信号に基づいて、通気制御弁28を通って環境の中へとドラム16を抜け出して移動する加熱湿潤空気の量を変化させるための通気制御弁28、(ii)温度センサからの信号に基づいて、循環ダクト22を通って流れる空気の流量を変化させるためのファン27、および(iii)温度センサからの信号に基づいて、循環ダクト22を通って流れる空気に付与される熱の量を変化させるための加熱器24、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含み得るメモリを含んでもよい。洗浄および乾燥装置10の外側の環境の湿度レベルを示す信号を提供する湿度センサ、ならびに/または洗浄および乾燥装置10が位置する部屋の寸法などの空間情報を提供し得る近接センサなどの他のセンサタイプがまた、温度センサ90と併せて使用されてもよい。
【0019】
メモリは、デフォルト温度と温度センサ90からの信号に基づいて決定された周囲温度との差に基づいて、洗浄および乾燥装置10の動作を制御するためにコントローラ80によって使用されるデフォルトの温度(例えば、約20℃~25℃)を含み得る。温度差に基づく制御の詳細については、以下でより詳細に説明する。いくつかの実施形態では、デフォルト温度とは異なる(すなわち、より高いまたはより低い)ユーザ選択温度をユーザが入力することを可能にするユーザ入力94が提供されてもよい。この場合、コントローラ80は、ユーザ選択温度と温度センサ90からの信号に基づいて決定された周囲温度との差に基づいて、洗浄および乾燥装置10の動作を制御し得る。
【0020】
図2を参照すると、洗浄および乾燥装置10を利用する例示的な洗浄および乾燥システム100が概略的に示されている。洗浄および乾燥システム100の選択された構成要素のみが、明確にするために以下に説明されているが、様々なポンプおよび制御弁などの他の構成要素も利用され得ることに留意されたい。洗浄および乾燥システム100は、通信経路102を含み、コントローラ80は、プロセッサ104と、メモリモジュール106と、ファン27と、加熱器24と、通気制御弁28と、吸気制御弁32と、センサ90(温度、近接度および湿度)と、ユーザ入力94と、を含む。
【0021】
プロセッサ104は、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された機械可読命令を実行することが可能な任意のデバイスを含み得る。プロセッサ104は、1つ以上のプロセッサを含み得る。したがって、各プロセッサ104は、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、および/または任意の他のコンピューティングデバイスを含み得る。洗浄および乾燥システム100は、ネットワークインターフェースハードウェア108をさらに含み得る。通信経路102は、データを送信および受信し得る様々なモジュール間のデータ相互接続を提供し得る。通信経路102は、有線および/または無線であり得る。
【0022】
洗浄および乾燥システム100は、洗浄および乾燥システム100をネットワーク110と通信可能に結合するためのネットワークインターフェースハードウェア108をさらに含み得る。ネットワークインターフェースハードウェア108は、通信経路102に通信可能に結合され得るものであり、またネットワーク113を介してデータを伝送および受信することができる任意のデバイスであり得る。ネットワークインターフェースハードウェア108は、アンテナ、モデム、LANポート、Wi-Fi、モバイル通信ハードウェアなどを含み得る。ネットワークインターフェースハードウェア108は、モバイルデバイス114との間でBluetooth(登録商標)通信を送受信するためのBluetoothを含み得る。ネットワークインターフェースハードウェア108は、洗浄および乾燥システム100の動作を制御することを可能にし、また、例えば、ハンドヘルドコンピューティングデバイス113を使用してユーザ選択温度を遠隔で入力することを可能にし得る。
【0023】
図3を参照すると、洗浄および乾燥システム100を制御する方法120が示されている。この方法は、ステップ122において、温度センサ90が、洗浄および乾燥装置10の周りの環境の温度を示す信号をコントローラ80に送信することを含む。ステップ124において、コントローラ80は、ユーザ選択温度をチェックする。ユーザ選択温度が存在する場合、コントローラ80は、ステップ126において、周囲温度がユーザ選択温度よりも高いかどうかを判定する。周囲温度がユーザ選択温度よりも高い場合、コントローラ80は、(i)通気制御弁28を使用する通気分率(ステップ128として周囲へと通気される湿潤加熱空気の量を低減する)、(ii)加熱器24からの熱(ステップ130において循環ダクト22内の空気温度を低減する)、ならびに(iii)ファン27を使用する空気流量(ステップ132において通気される湿潤加熱空気の量を同様に低減する)、のうちの1つ以上を低減し得る。逆に、周囲温度がユーザ選択温度よりも低い場合、コントローラ80は、(i)通気制御弁28を使用する通気分率(ステップ134として周囲へと通気される湿潤加熱空気の量を増加させる)、(ii)加熱器24からの熱(ステップ136において循環ダクト22内の空気温度を増大させる)、およびiii)ファン27を使用する空気流量(ステップ138において通気される湿潤加熱空気の量を同様に増加させる)、のうちの1つ以上を増加させ得る。通気分率、空気温度、および空気流量のうちの1つ以上を増加させることにより、周囲の温度が低減されることを利用して、ドラム内の衣類の乾燥時間が短縮され得る。通気分率、空気温度、および空気流量の変化量は、ユーザ選択温度と周囲温度との間の差の絶対値を低減するためのアルゴリズムによって決定され得る。
【0024】
同様に、ユーザ選択温度が存在せず、デフォルトが使用される場合、コントローラは、ステップ140において周囲温度がデフォルト温度よりも高いかどうかを判定する。周囲温度がデフォルト温度よりも高い場合、コントローラ80は、(i)通気制御弁28を使用する通気分率(ステップ142において周囲へと通気される湿潤加熱空気の量を低減する)、(ii)加熱器24からの熱(ステップ144において循環ダクト22内の空気温度を低減する)、および(iii)ファン27を使用する空気流量(ステップ146において通気される湿潤加熱空気の量を同様に低減する)、のうちの1つ以上を低減し得る。逆に、周囲温度がデフォルト温度よりも低い場合、コントローラ80は、(i)通気制御弁28を使用する通気分率(ステップ148として周囲へと通気される湿潤加熱空気の量を増加させる)、(ii)加熱器24からの熱(ステップ150において循環ダクト22内の空気温度を増加させる)、および(iii)ファン27を使用する空気流量(ステップ152において通気される湿潤加熱空気の量を同様に増加させる)、のうちの1つ以上を増加させ得る。
【0025】
上記の洗浄および乾燥システムおよび装置は、装置の外側の周囲温度に基づいて反応する乾燥システムを提供する。周囲温度が設定温度(デフォルトまたはユーザ選択のいずれか)を超える場合、洗浄および乾燥装置は、周囲環境に通気される加熱湿潤空気の量を低減し、空気に供給される熱を低減し、かつ/または乾燥回路を通る空気流量を低減することができる。周囲温度が設定温度未満である場合、洗浄および乾燥装置は、周囲環境に通気される加熱湿潤空気の量を増加させ、空気に供給される熱を増加させ、かつ/または乾燥回路を通る空気流量を増加させて、低減された環境温度を利用して乾燥時間を減少させることができる。図2を再び参照すると、温度センサが上述されているが、通気制御弁、ファン、および加熱器を制御するために、他の入力が使用されてもよい。例えば、空調通気口における温度を示す信号を提供するために、加熱、通気、および空調(HVAC)システムの通気口に別の温度センサ160が配置されてもよい。空調通気口における温度センサ160のそのような構成配置は、洗浄および乾燥システムが周囲の温度変化を予測し、しかるべく調整することを可能にし得る。別の例として、加熱および乾燥システムは、気象情報源のサーバから、例えば、ネットワークインターフェースハードウェア108を介して、遠隔式で提供される気象情報を受信することができる。この気象情報はまた、周囲の温度変化を予測し、それに適応するために、洗浄および乾燥システムによって使用されてもよい。さらに別の例として、サイズ情報(例えば、洗浄および乾燥装置が位置する部屋の壁、床、および天井までの距離)を提供するために、近接センサ162が使用されてもよい。
【0026】
以下に実施例を示す。
条項1:乾燥空気回路を備える装置を含んだ衣類乾燥システムであって、乾燥空気回路と連通するドラムと、乾燥空気回路と連通し、ドラムの下流に位置する凝縮器であって、凝縮器が、加熱空気から水分を除去するために、冷水を加熱空気の中へと導く冷水入口を備え、凝縮器が、凝縮器から水を排出するための凝縮器水出口を備え、凝縮器の冷水入口は、水道水源から水を受け取るように構成されている、凝縮器と、装置の外側の環境の温度を示す信号を提供する温度センサと、メモリおよびメモリに結合された処理回路であって、メモリは、処理回路によって実行されると、(i)温度センサからの信号に基づいて、ドラムから通気制御弁を通って環境の中へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁と、(ii)温度センサからの信号に基づいて乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファンと、(iii)温度センサからの信号に基づいて乾燥空気回路を通って流れる空気に供給される熱の量を変化させるための加熱器と、のうちの少なくとも1つに指示するロジックを含む、システム。
【0027】
条項2:メモリは、処理回路によって実行されると、温度センサからの信号に基づいて、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を増加または減少させるように通気制御弁に指示するロジックを含む、条項1に記載のシステム。
【0028】
条項3:メモリは、処理回路によって実行されると、検出された温度がデフォルト温度を超えているときに信号に基づいて、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を減少させるように、また検出された温度がデフォルト温度を下回っているときにドラムから環境へと流れる加熱空気の量を増加させるように、通気制御弁に指示するロジックを含む、条項2に記載のシステム。
【0029】
条項4:メモリは、処理回路によって実行されると、凝縮器の下流の位置において環境から乾燥空気回路へと流れる空気の量を、通気制御弁が環境へと通気する流量にほぼ等しい流量に制御するように、吸気制御弁に指示するロジックを含む、条項1~3のいずれか一項に記載のシステム。
【0030】
条項5:ユーザがユーザ選択温度を提供することを可能にするユーザ入力をさらに備える、条項1~4のいずれか一項に記載のシステム。
【0031】
条項6:温度センサは装置の外側に位置する、条項1~5のいずれか一項に記載のシステム。
【0032】
条項7:センサをさらに備え、センサは、環境の境界を少なくとも部分的に画定する1つ以上の壁に対する近接センサの距離を示す信号を提供する、条項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【0033】
条項8:メモリは、処理回路によって実行されると、通気制御弁、吸気制御弁、および/またはファンを使用して、凝縮器を通る空気の流量を制御するロジックを含む、条項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【0034】
条項9:HVACシステムの通気口に、通気口の温度を示す信号を提供する別の温度センサをさらに備え、メモリは、処理回路によって実行されると、別の温度センサからの信号に基づいてドラムから環境へと流れる加熱空気の量を制御するように通気制御弁に指示するロジックを含む、条項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【0035】
条項10:メモリは、処理回路によって実行されると、ワイヤレスネットワークを介して受信された気象情報に基づいて、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を制御するように通気制御弁に指示するロジックを含む、条項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【0036】
条項11:乾燥空気回路を備える装置を含んだ衣類乾燥システムを制御する方法であって、乾燥空気回路を通してドラムに空気を導くことと、ドラムから、乾燥空気回路と連通し、ドラムの下流に位置する凝縮器へと、加熱空気を導くことであって、凝縮器は、冷水を加熱空気へと導き、それによって加熱空気から水分を除去する冷水入口を備え、凝縮器の冷水入口は、水道水源から水を受け取るように構成されている、加熱空気を導くことと、温度センサを使用して、装置の外側の環境の温度を示す信号を提供することと、温度センサからの信号に基づいて、コントローラが、(i)温度センサからの信号に基づいて、通気制御弁を通って環境へと流れる加熱空気の量を変化させるための通気制御弁と、(ii)温度センサからの信号に基づいて乾燥空気回路を通って流れる空気の流量を変化させるためのファンと、(iii)温度センサからの信号に基づいて乾燥空気回路を通って流れる空気に供給される熱の量を変化させるための加熱器と、のうちの少なくとも1つに指示することと、を含む方法。
【0037】
条項12:温度センサからの信号に基づいて、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を増加または減少させるように、コントローラを使用して空気制御弁に指示することを含む、条項11に記載の方法。
【0038】
条項13:検出された温度がデフォルト温度を超えているときに信号に基づいて、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を減少させるように、また検出された温度がデフォルト温度を下回っているときにドラムから環境へと流れる加熱空気の量を増加させるように、コントローラを使用して通気制御弁に指示することを含む、条項12に記載の方法。
【0039】
条項14:デフォルト温度とは異なるユーザ選択温度にデフォルト温度を変更することをさらに含む、条項11~13のいずれか一項に記載の方法。
【0040】
条項15:凝縮器の下流の位置において環境から乾燥空気回路へと流れる空気の量を、通気制御弁が環境へと通気する流量にほぼ等しい流量に制御するように、吸気制御弁に指示することをさらに含む、条項11~14のいずれか一項に記載の方法。
【0041】
条項16:温度センサは装置の外側に位置する、条項11~15のいずれか一項に記載の方法。
【0042】
条項17:センサを使用して、環境の境界を少なくとも部分的に画定する壁への近接センサの距離を示す信号を提供することをさらに含む、条項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【0043】
条項18:凝縮器の下流の加熱器を使用して、乾燥回路内の空気を加熱することをさらに含む、条項11~17のいずれか一項に記載の方法。
【0044】
条項19:通気口にある別の温度センサを使用して、HVACシステムの通気口における温度を示す信号を提供することをさらに含み、コントローラは、別の温度センサからの信号に基づいて処理回路を使用して、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を制御するように、通気制御弁に指示することをさらに含む、条項11~18のいずれか一項に記載の方法。
【0045】
条項20:気象情報に基づいて処理回路を使用して、ドラムから環境へと流れる加熱空気の量を制御するように、通気制御弁に指示することをさらに含む、条項11~19のいずれか一項に記載の方法。
【0046】
本明細書に開示される寸法および値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
【国際調査報告】