(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステム、安全距離制御方法及びオートトレーサ制御方法
(51)【国際特許分類】
F41B 11/71 20130101AFI20230111BHJP
F41B 11/62 20130101ALI20230111BHJP
F41B 11/89 20130101ALI20230111BHJP
【FI】
F41B11/71
F41B11/62
F41B11/89
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520721
(86)(22)【出願日】2021-02-18
(85)【翻訳文提出日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 KR2021002090
(87)【国際公開番号】W WO2021167383
(87)【国際公開日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0020672
(32)【優先日】2020-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0088471
(32)【優先日】2020-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0092819
(32)【優先日】2020-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522133288
【氏名又は名称】株式會社 永培
【氏名又は名称原語表記】YOUNGBAE CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】7F, 8-8, Yeonseo-ro 29-gil, Eunpyeong-gu, Seoul 03330 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン, スン ウォン
(57)【要約】
エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステム及びオートトレーサ制御方法に係り、当該目的を達成するために、該射撃ゲームシステムは、弾丸が移動される銃口を含み、銃口内の発光領域には、弾丸が蛍光色に変化されるように、弾丸に光を提供する発光装置が装着される本体部と、本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、撃発感知信号に応答し、供給部を制御し、弾丸と圧縮気体とが本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、該コントロールボードは、撃発感知信号に応答し、弾丸が発光領域を通過するタイミングでもって、発光装置が発光するように制御するオートトレーサ制御器を含むことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾丸が発射されるエアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムにおいて、
弾丸が移動される銃口を含み、前記銃口内の発光領域には、前記弾丸が蛍光色に変化されるように、前記弾丸に光を提供する発光装置が装着される本体部と、
前記本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、
前記本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、
前記撃発感知信号に応答し、前記供給部を制御し、前記弾丸と前記圧縮気体とが前記本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、
前記コントロールボードは、前記撃発感知信号に応答し、前記弾丸が前記発光領域を通過するタイミングでもって、前記発光装置が発光するように制御するオートトレーサ制御器を含むことを特徴とする射撃ゲームシステム。
【請求項2】
前記コントロールボードは、
前記供給部を制御するタイミングに一致するように、または前記供給部を制御した後、所定の遅延後、前記発光装置が発光するように制御することを特徴とする請求項1に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項3】
前記コントロールボードは、
前記弾丸が前記銃口内で移動し、前記発光領域に入った後、前記弾丸が前記本体部の銃口外部に発射される前のタイミングでもって、前記発光装置が発光を始めるように制御することを特徴とする請求項1に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項4】
前記供給部は、
前記弾丸が移動される弾丸移動部と、前記圧縮気体が移動される気体移動部とが具備された弾倉部と、
前記弾倉部と分離されて具現され、弾丸連結部を介し、前記弾倉部と連結されて弾丸を提供する給弾器と、
前記弾倉部と分離されて具現され、気体連結部を介し、前記弾倉部と連結され、前記コントロールボードによって制御されるエア弁がオープンされる場合、圧縮気体を前記弾倉部に提供する気体タンクと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項5】
前記コントロールボードは、
前記撃発感知信号に応答し、前記エア弁のオープンを制御するタイミングに連動し、前記発光装置の発光タイミングを制御することを特徴とする請求項4に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項6】
前記コントロールボードは、
前記撃発感知信号に応答し、提供される前記圧縮気体の量を設定する動作が既遂行され、前記設定された圧縮気体の量により、前記発光装置の発光タイミングを異なるように制御することを特徴とする請求項4に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項7】
前記弾丸には、前記発光装置からの光を受け、そのカラーが蛍光色に変化されうる物質が塗布されたことを特徴とする請求項1に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項8】
弾丸が発射されるエアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムにおいて、
弾丸が移動される銃口を含み、一側には、目標物との距離を感知する距離感知センサが装着される本体部と、
前記本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、
前記本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、
前記撃発感知信号に応答し、前記供給部を制御し、前記弾丸と前記圧縮気体とが前記本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、
前記コントロールボードは、前記距離感知センサから感知された距離が所定の設定範囲を外れた場合、前記センサ部及び前記供給部のうち少なくとも一つを制御し、前記弾丸発射を遮断する発射制御器を含むことを特徴とする射撃ゲームシステム。
【請求項9】
前記コントロールボードは、
前記センサ部を非活性化させ、前記トリガの撃発が感知されないように制御することにより、前記弾丸発射を遮断することを特徴とする請求項8に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項10】
前記供給部は、
前記弾丸が移動される弾丸移動部と、前記圧縮気体が移動される気体移動部とが具備された弾倉部と、
前記弾倉部と分離されて具現され、弾丸連結部を介し、前記弾倉部と連結されて弾丸を提供する給弾器と、
前記弾倉部と分離されて具現され、気体連結部を介し、前記弾倉部と連結され、前記コントロールボードによって制御されるエア弁のオープンにより、圧縮気体を前記弾倉部に提供する気体タンクと、を含み、
前記コントロールボードは、前記弾丸と前記圧縮気体とのうち少なくとも一つが、前記弾倉部に提供されないように制御することにより、前記弾丸発射を遮断することを特徴とする請求項8に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項11】
前記コントロールボードは、
前記距離感知センサから感知された距離が設定範囲を外れていない場合、前記感知された距離により、前記エア弁のオープンを制御することにより、前記弾丸発射速度を変動させることを特徴とする請求項10に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項12】
前記目標物から送出される光の入射角度を感知する光感知器をさらに具備し、
前記コントロールボードは、前記距離感知センサから感知された距離と、前記光感知器からの感知結果と、に基づき、前記弾丸発射を遮断することを特徴とする請求項8に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項13】
前記コントロールボードは、
前記距離感知センサから感知された距離が、所定の設定範囲を外れないと共に、前記光の入射角度が所定の基準値を満足させる場合、前記弾丸が発射されるように制御することを特徴とする請求項12に記載の射撃ゲームシステム。
【請求項14】
前記コントロールボードは、
前記射撃ゲームの初既設定過程において、前記目標物との距離を感知した結果を基に、前記弾丸が発射されるようにする前記所定の設定範囲を算出し、
前記射撃ゲームの進行過程において、前記距離感知センサから感知された距離が、前記初既設定過程で算出された前記所定の設定範囲を外れるか否かということを判断することを特徴とする請求項8に記載の射撃ゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムに係り、さらに詳細には、弾丸に蛍光を付与して発射されるように制御を行う射撃ゲームシステム及びオートトレーサ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、マルチメディア技術とコンピュータプログラミング技術との発達と共に、娯楽及び余暇生活への認識の発展により、多様な形態のゲームと、ゲームツールとが開発されて使用されている。射撃ゲームは、緊張感、豪快感及び清凉感を与え、ストレス解消に役に立つが、大なる人気を博しており、射撃ゲーム用銃を利用した射撃ゲームが、さらに実際のような状況を演出することが要求されている。
【0003】
ただし、直接弾丸を発射しながら進められる射撃ゲーム遂行にあたり、物理的に、直接弾丸を発射させる過程まで複雑な構造によってなり、その故障可能性が高くなるだけではなく、弾丸発射に起因する安全問題を確保すべき必要性がある。特に、弾丸を発射させるためのハンマー(hammer)、シアー(sear)、撃針ノッカ(knocker)及び各種スプリングを含む機関部構造により、故障可能性が高まるという問題がある。
【0004】
また、射撃ゲームの視覚的な効果を極大化させ、ユーザの満足感を向上させることが、射撃ゲームシステムに非常に重要な要素であり、特に、実際に弾丸が発射される射撃ゲームシステムに最適化された視覚効果は、製品競争力を向上させるのに主だった要素にもなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前述の問題点を解決するために創出されたものであり、さらに詳細には、弾丸に蛍光特性を付与し、トレーサ機能を提供し、ユーザ満足感を極大化させるエアソフトガンを使用する射撃ゲームシステム及びオートトレーサ制御方法を提供するところにある。
【0006】
それと共に、本発明は、多様な危険要素を感知し、それに即座に電気/電子的な制御に基づき、安全を確保するための、撃発モードへの進入を制御することができる射撃ゲームシステム及び安全距離制御方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述のような目的を達成するために、本開示の技術的思想の一側面による射撃ゲームシステムは、弾丸が移動される銃口を含み、前記銃口内の発光領域には、前記弾丸が蛍光色に変化されるように、前記弾丸に光を提供する発光装置が装着される本体部と、前記本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、前記本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、前記撃発感知信号に応答し、前記供給部を制御し、前記弾丸と前記圧縮気体とが前記本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、前記コントロールボードは、前記撃発感知信号に応答し、前記弾丸が前記発光領域を通過するタイミングでもって、前記発光装置が発光するように制御するオートトレーサ制御器を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本開示の技術的思想の一側面による射撃ゲームシステムは、弾丸が移動される銃口を含み、一側には、目標物との距離を感知する距離感知センサが装着される本体部と、前記本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、前記本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、前記撃発感知信号に応答し、前記供給部を制御し、前記弾丸と前記圧縮気体とが前記本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、前記コントロールボードは、前記距離感知センサから感知された距離が所定の設定範囲を外れた場合、前記センサ部及び前記供給部のうち少なくとも一つを制御し、前記弾丸発射を遮断する発射制御器を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示の例示的実施形態による射撃ゲームシステム及びオートトレーサ制御方法によれば、トリガの撃発を感知することができるセンサ部と、該センサ部の信号により、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部を制御することができるコントロールボードと、を介し、機関部構造を使用せず、弾丸を撃発することができるので、機関部構造を使用しないことにより、エアソフトガンの故障可能性を低下させることができるという効果がある。
【0010】
また、本開示の例示的実施形態による射撃ゲームシステム及び安全距離制御方法によれば、トリガの撃発を感知することができるセンサ部と、該センサ部の信号により、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部を制御することができるコントロールボードと、を介し、機関部構造を使用せず、弾丸を撃発することができるので、機関部構造を使用しないことにより、エアソフトガンの故障可能性を低下させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態による、エアソフトガンと弾倉部とを示す図である。
【0012】
【
図2】本発明の実施形態による、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムを示す図である。
【0013】
【
図3】本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動例を示すブロック図である。
【0014】
【
図4】本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御の概念を示す図である。
【0015】
【
図5A】本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御に係わる多様な駆動例を示す図である。
【
図5B】本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御に係わる多様な駆動例を示す図である。
【
図5C】本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御に係わる多様な駆動例を示す図である。
【0016】
【
図6】弾丸の移動及び発光装置の駆動例を示す図である。
【0017】
【
図7】本発明の具現可能な実施形態による射撃ゲームシステムの一具現例を示すブロック図である。
【0018】
【
図8】本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動方法を示すフローチャートである。
【0019】
【
図9A】本発明の実施形態による、エアソフトガン、及びそれを含む射撃ゲームシステムを示す図である。
【
図9B】本発明の実施形態による、エアソフトガン、及びそれを含む射撃ゲームシステムを示す図である。
【0020】
【
図10】本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動例を示すブロック図である。
【0021】
【
図11】本発明の例示的な実施形態による、距離感知結果によって弾丸発射を制御する概念を示す図である。
【0022】
【
図12A】本発明の例示的な実施形態による、銃口方向検出、及びそれによる弾丸発射制御例を示す図である。
【
図12B】本発明の例示的な実施形態による、銃口方向検出、及びそれによる弾丸発射制御例を示す図である。
【0023】
【
図13】本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの動作例を示すブロック図である。
【0024】
【
図14】本発明の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図である。
【0025】
【
図15A】本発明の他の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図である。
【
図15B】本発明の他の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図である。
【
図15C】本発明の他の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図である。
【0026】
【
図16】本発明のさらに他の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図である。
【0027】
【
図17】本発明の例示的な実施形態によるトリガ撃発感知システムを示す構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の技術的思想の一側面による射撃ゲームシステムは、弾丸が移動される銃口を含み、前記銃口内の発光領域には、前記弾丸が蛍光色に変化されるように、前記弾丸に光を提供する発光装置が装着される本体部と、前記本体部に具備されるトリガの撃発を感知し、撃発感知信号を提供するセンサ部と、前記本体部に、弾丸と圧縮気体とを供給する供給部と、前記撃発感知信号に応答し、前記供給部を制御し、前記弾丸と前記圧縮気体とが前記本体部に提供されるように制御するコントロールボードと、を含み、前記コントロールボードは、前記撃発感知信号に応答し、前記弾丸が前記発光領域を通過するタイミングでもって、前記発光装置が発光するように制御するオートトレーサ制御器を含んでもよい。
【0029】
以下の説明において、弾丸は、圧縮気体によって発射されるBB弾でもある。ただし、それに限定されるものではなく、該弾丸は、圧縮気体によって発射される多様な種類の弾丸でもある。以下においては、本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
【0030】
図1及び
図2を参照すれば、本発明の実施形態による、エアソフトガン、及びそれを含む射撃ゲームシステムは、本体部110、トリガ120、トリガレバー130、センサ部140、供給部200及びコントロールボード210を含む。
【0031】
一方、本発明の実施形態によるエアソフトガン100は、
図1及び
図2に図示された構成要素のうち少なくとも一部を含むとも定義され、一例として、エアソフトガン100は、前記本体部110、前記トリガ120、前記トリガレバー130、前記センサ部140を含むとも定義される。また、コントロールボード210は、エアソフトガン100に具備されるとも説明され、あるいはコントロールボード210は、エアソフトガン100の外部に具備されるとも説明される。本発明の実施形態による、エアソフトガン100を使用する射撃ゲームシステムにおいて、供給部200は、前記エアソフトガン100に/から装着/脱着され、供給部200が前記エアソフトガン100に装着されることにより、コントロールボード210の制御に基づき、弾丸と圧縮気体とがエアソフトガン100にも提供される。
【0032】
前記本体部110は、前記エアソフトガン100の本体にもなり、前記本体部110は、弾丸が移動される銃身が具備された前記エアソフトガン100のハウジングでもある。前記本体部110内部には、多様な構成品が配され、後述する前記トリガ120、前記トリガレバー130、前記センサ部140が前記本体部110内部にも配される。
【0033】
前記トリガ120は、前記本体部110に具備されるものであり、ユーザによって撃発されうる。一例として、ユーザは、前記トリガ120を引きながら撃発することができることになる。
【0034】
前記トリガ120は、前記本体部110に結合されうるものであり、前記トリガ120は、前記本体部110にヒンジ結合されうる。具体的には、前記トリガ120の中心軸が、前記本体部110にヒンジ結合され、ユーザが前記トリガ120を撃発すれば、前記トリガ120は、前記中心軸を基準に回転することになる。
【0035】
前記トリガレバー130は、前記トリガ120と連結され、前記トリガ120の撃発により、トリガレバー130に動きが発生しうる。前記トリガレバー130は、前記トリガ120の一側に結合されるものであり、前記トリガレバー130は、バー状にもなる。
【0036】
ユーザが前記トリガ120を撃発すれば、前記トリガ120は、前記中心軸122を基準に回転することになり、前記トリガ120の回転により、前記トリガ120と連結されている前記トリガレバー130に動きが生じることになる。前記トリガ120の撃発により、前記トリガレバー130は、前進及び後進などの動きが発生しうるが、それに限定されるものではなく、前記トリガレバー130は、前記トリガ120の撃発により、多様な動きが生じうる。
【0037】
前記センサ部140は、前記本体部110に具備されるものであり、前記トリガレバー130の動きを感知し、それによる撃発感知信号を提供することができる。前述のように、前記トリガレバー130に動きが生じるためには、前記トリガ120の撃発がなされなければならない。従って、前記センサ部140は、前記トリガレバー130の動きを感知することにより、前記トリガ120の撃発を感知することができるのである。すなわち、前記センサ部140が、前記トリガレバー130の動きを感知すれば、それを、前記トリガ120の撃発信号として認識することができるのである。
【0038】
前記センサ部140は、前記トリガレバー130の動きを感知することができるものであるならば、多様な構成が使用されうる。具体的には、前記センサ部140は、リードセンサ141、近接センサ142、マイクロスイッチのうちいずれか一つによってもなる。ただし、それらに限定されるものではなく、前記センサ部140は、前記トリガレバー130の動きを感知することができるものであるならば、多様な構成が使用され、また互いに異なる種類のセンサが同時に使用されうる。
【0039】
本発明の例示的な実施形態によれば、前記センサ部140は、リードセンサ141を含んでもよく、前記トリガレバー130には、磁石131が具備されうる。具体的には、前記トリガレバー130は、バー状になりながら、前記トリガレバー130の側面から、前記磁石131が突出されながらも具備される。前記トリガレバー130に動きが生じれば、前記トリガレバー130に具備されている前記磁石131も共に動くことになる。
【0040】
前記リードセンサ141によってなる前記センサ部140は、前記本体部110の一側にも具備され、前記磁石131に近接しても配される。前記リードセンサ141は、磁場の変化を感知することができるものであり、前記トリガレバー130の動きにより、前記磁石131が動けば、前記磁石131の動きにより、磁場変化が生じる。
【0041】
前記リードセンサ141は、そのような磁場の変化を感知し、前記トリガレバー130の動き、及び前記トリガ120の撃発を感知することができる。前記リードセンサ141は、前記磁石131によって生じる磁場の変化を感知することができるものであるならば、多様な地点にも配される。ただし、前記リードセンサ141が、前記磁石131と遠く離れることになれば、前記リードセンサ141を介し、前記磁石131による磁場変化を感知し難いために、前記リードセンサ141は、前記磁石131に近接して配されることが望ましい。
【0042】
一方、例示的な実施形態により、
図1に図示されているように、本体部110または銃身の内部には、発光装置101が配されうる。発光装置101は、LED部のような多様な種類の発光手段を含んでもよく、本発明の実施形態の発光装置101は、LED部に限定される必要がなく、光を提供しながら、弾丸のカラーを蛍光色に変化させることができる多様な種類の発光手段を含んでもよい。
【0043】
撃発動作により、弾丸は、銃身を介して移動され、銃身内部には、実際の弾丸の通過する銃口が形成される。また、銃身内部の銃口一面に、発光装置101が装着され、撃発動作時、発光装置101の駆動により、弾丸が本体部110外部に発射されて進む移動経路を確認することができるオートトレーサ機能が具現されうる。
【0044】
一動作例として、前述の実施形態により、コントロールボード210が射撃ゲームシステムに具備され、ユーザによる撃発動作が検出されれば、コントロールボード210は、発光装置101を駆動することができる。一例として、BB弾などの弾丸には、発光装置101の発光により、そのカラーを夜光(蛍光)色に変化させうる物質が塗布され、ユーザによる撃発動作により、発光装置101が選択的に駆動されることにより、弾丸のカラーが夜光(蛍光)色に変化され、ユーザは、それを介し、弾丸の移動を容易に確認することができ、それを介し、射撃ゲーム性能が向上され、かつユーザによるゲーム満足度が向上されうる。すなわち、本発明の実施形態によれば、ユーザの撃発検出、及びコントロールボード210による電子的な制御により、弾丸のオートトレーサ機能を具現することができる。
【0045】
例示的な実施形態により、ユーザの撃発が検出され、実際の弾丸が発射され、外部に移動する時間の間には、時間差が存在しうる。本発明の実施形態によれば、弾倉に注入される圧縮気体のようなエア(air)の量のような多様な要因により、弾丸発射速度が判断され、前述の判断された発射速度により、弾丸が銃口を介し、外部に発射される時点が判断され、それを介し、コントロールボード210は、発光装置101の駆動タイミングを制御することにより、オートトレーサ機能が最適化されるように、制御動作を遂行することができる。
【0046】
なお、
図1及び
図2に図示された射撃ゲームシステムの一動作例について説明すれば、次の通りである。
【0047】
前記供給部200は、弾丸10と圧縮気体とを供給することができる。ここで、圧縮気体とは、圧縮空気、圧縮ガスのように、弾丸を押し出す気体でもあり、圧縮気体の代わりに、さらに上位の概念としてエアが供給されるように説明されてもよい。以下においては、圧縮気体と統一して説明する。
【0048】
従来のエアソフトガンシステムは、ハンマー(hammer)、シアー(sear)、撃針ノッカ(knocker)を含む機関部構造を使用し、弾丸と圧縮気体とを供給することにより、故障可能性が増大してしまうという問題があった。しかし、本発明の実施形態による、エアソフトガン100を使用する射撃ゲームシステムは、前述のような機関部構造を使用せず、前記センサ部140と前記コントロールボード210とを介し、弾丸10と圧縮気体とを供給することにより、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムの故障可能性を低下させることができるという長所がある。
【0049】
具体的には、前記センサ部140において、前記トリガ120の撃発信号を感知すれば、前記センサ部140から前記コントロールボード210に、前記トリガ120の撃発感知信号を送信する。前記コントロールボード210は、撃発感知信号の受信に応答し、前記供給部200を制御し、弾丸と圧縮気体とを前記本体部110に供給することになる。
【0050】
前記供給部200は、弾倉部220、給弾器230、気体タンク240、エア弁250を含むものでもある。
【0051】
前記弾倉部220は、弾丸10が移動される弾丸移動部221と、圧縮気体が移動される気体移動部222と、を含むものでもある。前記弾丸移動部221は、前記弾丸10を前記本体部110に移動させる通路になり、前記気体移動部222は、前記圧縮気体を前記本体部110に移動させる通路になる。
【0052】
前記給弾器230は、前記弾倉部220と分離されており、弾丸連結部231を介し、前記弾倉部220と連結されるものであり、前記給弾器230には、弾丸10が保存されている。前記気体タンク240は、気体連結部241を介し、前記弾倉部220と連結されるものであり、前記気体タンク240には、圧縮気体が保存されている。前記気体タンク240に保存される圧縮気体は、圧縮空気や圧縮ガスでもある。ただし、それに限定されるものではなく、前記気体タンク240には、弾丸を押し出す多様な種類の圧縮気体が保存されうる。
【0053】
従来のエアソフトガンは、弾倉に弾丸と圧縮気体とを保存することにより、1回に供給することができる弾丸と圧縮気体との量が制限されていた。それにより、従来のエアソフトガンは、反復的な使用のため、に弾丸と圧縮気体とを周期的に充填しなければならないという問題があった。しかしながら、本発明の実施形態による、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムは、前記弾倉部220と分離される、別途の給弾器230と気体タンク240とを具備することにより、弾丸10と圧縮気体とを連続しながら無限に供給することができるという長所がある。また、本発明の実施形態による、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムは、前記給弾器230と前記気体タンク240とから供給される弾丸10と圧縮気体とを、前記コントロールボード210で制御することにより、故障可能性を低下させながら、弾丸10と圧縮気体とを、容易に前記本体部110に供給することができるという長所がある。
【0054】
具体的には、前記給弾器230には、動力により、前記弾丸10を移動させることができる駆動装置が具備され、前記供給部200には、圧縮気体が移動される通路を開閉することができる前記エア弁250が具備されうる。前記駆動装置と前記エア弁250は、前記コントロールボード210によっても制御される。
【0055】
前記エア弁250は、前記圧縮気体が移動される通路を開閉することができるものであるならば、多様な地点にも具備される。前記エア弁250は、前記気体タンク240から前記気体連結部241に移動される通路を開閉するようにも設けられ、前記気体連結部241または前記気体移動部222の通路を開閉するようにも設けられる。
【0056】
一具現例として、前記駆動装置は、モータでもある。従来の弾倉を使用するエアソフトガン、弾倉にスプリングを具備し、エアソフトガン本体に弾丸を供給した。しかしながら、スプリングを使用して弾丸を供給することにより、弾倉の故障可能性が高くなり、それにより、エアソフトガン本体に弾丸を円滑に供給し難いという問題があった。しかしながら、本発明の実施形態による、エアソフトガンを使用する射撃ゲームシステムは、スプリングを使用せず、モータによってなる駆動装置を介し、弾丸を供給することにより、故障可能性を低下させることができるという長所がある。また、前記コントロールボード210を介し、前記モータを制御することにより、前記本体部110に弾丸を円滑に供給することができるという長所がある。前記駆動装置は、モータであると説明したが、それに限定されるものではなく、前記駆動装置は、動力によって作動しながら、弾丸を移動させることができるものであるならば、多様な装置でもある。
【0057】
以下、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステム及びオートトレーサ機能と係わる具体的な動作例が説明される。
【0058】
図3は、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動例を示すブロック図である。
図3に図示された構成要素と、
図1及び
図2に図示された構成要素において、同一参照符号でもって図示された構成は、互いに同一構成を示しうる。
【0059】
図1ないし
図3を参照すれば、弾丸10を発射させるために、ユーザは、エアソフトガン100のトリガ120を撃発する。前記トリガ120が撃発されることにより、センサ部140は、撃発感知信号をコントロールボード210に提供し、コントロールボード210は、前記給弾器230の前記駆動装置を制御し、弾丸10を、前記エアソフトガン100の前記本体部110に供給し、さらに、前記エア弁250を制御し、前記エア弁250を開かれるようにし、圧縮気体が、前記エアソフトガン100の前記本体部110に供給されるようにする。前記エアソフトガン100の本体部110に、弾丸10と圧縮気体とが供給されれば、前記エアソフトガン100からは、弾丸10が発射される。
【0060】
一方、コントロールボード210は、オートトレーサ制御器211を含み、コントロールボード210は、給弾器230を制御する動作(または、制御タイミング)と、エア弁250を制御する動作(または、制御タイミング)とのうち少なくとも一つに基づき、トレーサ制御機能を遂行することができる。一例として、オートトレーサ制御器211は、エアソフトガン100に圧縮気体を提供するタイミングに連動し、発光装置(例えば、LED部101))を制御することにより、弾丸がエアソフトガン100の銃口を通過する間、発光装置101が発光するように駆動を制御し、それにより、弾丸が銃口内で光を受けることにより、蛍光色にも変化される。オートトレーサ制御器211は、発光装置101を駆動するための駆動信号を提供することができる。なお、本発明の実施形態についての説明において、オートトレーサ制御器211は、コントロールボード210に具備され、オートトレーサ制御機能は、コントロールボード210によって遂行されるとも説明される。
【0061】
例示的な実施形態により、コントロールボード210は、トレーサ制御として、発光装置101を、所定の区間の間、オン(ON)させるための駆動信号を提供することができ、弾丸が、発光装置101が配された領域(例えば、発光領域)を通過するタイミングでもって、発光装置101がオン(ON)になるようにも制御される。例えば、弾丸には、光を受けて蛍光色に変化するための所定物質が塗布され、弾丸に短時間の間、光を瞬間的に提供することにより、蛍光特性がさらに強く示されうる。そのために、コントロールボード210は、弾丸が発光領域に入ってから所定時間後(または、所定距離ほど移動した後)、発光装置101がオン(ON)になるように制御動作を遂行することができる。発光装置101は、所定の時間区間の間、オン(ON)状態を維持することができ、一例として、弾丸がエアソフトガン外部に発射された後、オフ(OFF)になるか、あるいは弾丸がエアソフトガン外部に発射される前、発光装置101がオフ(OFF)にもなるのである。
【0062】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御の概念を示す図面である。
【0063】
図4に図示されているように、エアソフトガン100は、本体部に含まれる銃身を含み、該銃身内部には、弾丸が通過する銃口102が形成され、該銃口の一面には、発光装置101が配されうる。弾丸には、光を受け、その色が蛍光色に変化される所定物質が塗布され、弾丸が発光装置101が配された発光領域を通過する間、発光装置101がオン(ON)になることにより、弾丸色が蛍光色に変化され、弾丸が発光領域を通過し、銃口102外部に発射されることにより、ユーザは、蛍光色に変換された弾丸の動きを容易に識別することができる。特に、エアソフトガン100を利用する射撃ゲームシステムは、室内に設けられ、射撃ゲームシステムを運用する場所は、全般的にその照明が低くて暗くもあるが、本発明の実施形態によるエアソフトガン100は、弾丸が銃口102を移動するタイミングを考慮し、発光装置101を駆動することができるので、弾丸に蛍光特性を効果的に提供することができ、また発光装置101を短時間の間、選択的にオン(ON)にして駆動することができるので、発光装置101の使用寿命も延長させることができるという効果がある。
【0064】
発光装置101は、多様なタイミングにおいてオン(ON)になるようにも制御され、一例として、弾丸が発光領域に入った後、発光装置101がオン(ON)になるように駆動が制御されもする。しかしながら、本発明の実施形態は、それに限られるものではなく、弾丸が発光領域に入る前、発光装置101がオン(ON)状態を有し、弾丸が発光領域を通過する間、光を受けることができるように、発光装置101が駆動されうる。
【0065】
図5A、
図5B、
図5Cは、本発明の例示的な実施形態による、オートトレーサ制御に係わる多様な駆動例を示す図面である。本発明の実施形態によるコントロールボードは、撃発感知信号に応答し、弾丸と圧縮気体とを本体部に提供することにより、弾丸が発射されるようにし、
図5A、
図5B、
図5Cに図示された実施形態においては、該コントロールボードが圧縮気体を提供するタイミングに連動し、発光装置の駆動を制御するように図示されているが、本発明の実施形態は、それらに限られるものではなく、撃発感知信号の受信に連動するか、あるいは弾丸を本体部に提供する動作に連動し、発光装置の駆動が制御されもする。
【0066】
図5Aを参照すれば、コントロールボードは、撃発感知信号によって撃発を感知し、それを介し、圧縮気体を本体部に提供(エアオン)するタイミングと実質的に同一タイミングで、発光装置をオン(ON)にすることができる。圧縮気体が本体部に供給される時間を調節することにより、圧縮気体の量が調節されると共に、弾丸発射速度が調節され、一例として、圧縮気体は、t1(例えば、20msec)の間、本体部に供給され、供給された圧縮気体の量による速度でもって弾丸が銃口を経て発射されることにより、弾丸が発光領域を通過するタイミングがコントロールボードによっても判断される。
【0067】
発光装置は、所定の時間区間の間、オン(ON)にもなり、一例として、圧縮気体が供給される時間(t1)より長い区間の間、オン(ON)にもなる。例えば、該発光装置は、およそ50msec間、オン(ON)にもなり、圧縮気体が提供されるタイミングと、発光装置がオン(ON)になるタイミングとが同一であるとしても、該発光装置に対する駆動に必要となる時間を考慮すれば、弾丸が発光領域に入ってから、発光領域内において移動している最中、発光装置がオン(ON)になり、弾丸に、短時間の間、瞬間的に光を提供し、弾丸が蛍光特性をさらに強く有するようにするのである。
【0068】
一方、
図5Bを参照すれば、コントロールボードは、撃発感知信号によって撃発を感知することにより、圧縮気体を本体部に、t1時間の間、提供することができる(エアオン)。また、該コントロールボードは、圧縮気体が本体部に提供された後、所定の遅延時間(t3)後、発光装置をオン(ON)にすることができる。前述のように、弾丸が発光領域に入ってから、発光領域内において移動している最中、発光装置がオン(ON)になることにより、短時間の間、瞬間的に光を提供することが弾丸の蛍光特性に有利であり、それにより、該コントロールボードは、圧縮気体が本体部に提供されたタイミングを基に、発光装置のオン(ON)タイミングでもって、所定遅延を提供することができる。
【0069】
なお、
図5Cを参照すれば、コントロールボードは、撃発感知信号によって撃発を感知することにより、圧縮気体を本体部に、t2時間の間、提供することができある(エアオン)。一例として、
図5Cに図示された圧縮気体が提供される時間t2は、
図5A、
図5Bに図示された圧縮気体が提供される時間t1より短く、それにより、
図5Cに図示された例として、弾丸の移動速度は相対的に遅くなる。
【0070】
コントロールボードは、圧縮気体が本体部に提供された後、所定の遅延時間(t4)後、発光装置をオン(ON)にすることができる。前述のように、弾丸が発光領域に入ってから、発光領域内において移動している最中、発光装置がオン(ON)になりうるように、発光装置の駆動が制御され、
図5Cに図示された例示において、遅延時間(t4)は、
図5Bに図示された遅延時間(t3)より長い時間を有することができる。すなわち、弾丸の移動速度が相対的に遅ければ、弾丸が発光領域に達するタイミングも遅くなり、
図5B、
図5Cに図示されたような遅延時間の制御を基に、発光装置が駆動されうるのである。
【0071】
図6は、弾丸の移動例、及び発光装置の駆動例を示す図面である。
図6においては、弾丸が発光領域に入ってから、発光領域内において移動している最中、発光装置がオン(ON)になる一例示が図示される。
【0072】
図6を参照すれば、前述の実施形態により、コントロールボードが撃発感知信号に応答し、弾丸及び圧縮気体を本体部300に供給し、供給される圧縮気体の量を含む1以上の要因に基づく速度を有し、弾丸が発射されうる。また、該コントロールボードは、弾丸に蛍光特性を提供するために、前述の実施形態による発光装置311の駆動を制御することができる。
【0073】
弾丸が移動して銃口に入り、弾丸が銃口内の発光領域10に入る前には、発光装置311は、オフ(OFF)状態を維持することができる。また、弾丸が発光領域310に入る時点においても、発光装置311は、オフ(OFF)状態を維持することができ、弾丸が発光領域310内において移動している最中、発光装置311がオン(ON)状態に変動されうる。それにより、発光装置311がオン(ON)になるタイミングから、弾丸が発光領域310を通過する時間区間の間、瞬間的に光が弾丸に提供され、弾丸に塗布された所定物質が光を受け、蛍光色に変化されうる。
【0074】
前述の実施形態により、発光装置311は、所定の時間区間の間、オン(ON)にもなり、
図6の最後の図面のように、弾丸が銃口外に発射された後、発光装置311がさらにオフ(OFF)にもなる。具現可能な実施形態により、発光装置311が、所定の時間区間の間、オン(ON)になることにより、弾丸が発光領域310を通過した後、銃口外に発射される前、発光装置311がオフ(OFF)にもなる。
【0075】
図7は、本発明の具現可能な実施形態による射撃ゲームシステムの一具現例を示すブロック図である。
【0076】
図7を参照すれば、射撃ゲームシステム400は、コントロールボード410、エアソフトガン420、給弾器430及びエア弁440を含んでもよく、
図7には、図示されていないが、前述の実施形態で説明された射撃ゲームに必要になるその他構成要素が、射撃ゲームシステム400にも含まれるのである。また、給弾器430及びエア弁440は、エアソフトガン420外部に具備され、圧縮気体及び弾丸をエアソフトガン420に提供することができ、コントロールボード410は、エアソフトガン420に具備される構成とも定義され、またはエアソフトガン420外部に具備される構成とも定義されるのである。すなわち、コントロールボード410が配される位置に係わりなく、本発明構成の定義において、エアソフトガン420は、コントロールボード410を含むとも定義されるのである。本発明の実施形態により、コントロールボード410が、給弾器430及びエア弁440を制御する動作は、前述の実施形態と同一でもあり、類似してもいるので、それに係わる具体的な説明は、省略される。
【0077】
射撃ゲームシステム400において、多様な種類のエアソフトガンが採用され、一例として、短い銃口を有するピストル形態、長い銃口を有するピストル形態、最も長い銃口を有する小銃形態または長銃形態のように、多様な種類のエアソフトガンが採用されうる。また、前述の多様な種類のエアソフトガンに、前述の実施形態による発光装置が採用されうる。このとき、エアソフトガンの種類により、弾丸が銃口内で移動する距離は、異なり、またエアソフトガンの種類により、供給される圧縮気体の量が互いに異なりうるので、本発明の実施形態により、射撃ゲームシステム400に採用されたエアソフトガンを基に、発光装置の駆動が制御されうる。
【0078】
コントロールボード410は、モード設定器411とオートトレーサ制御器412とを含んでもよく、オートトレーサ制御器412は、発光装置の駆動制御に利用されうるタイミング情報を含んでもよい。モード設定器411は、ユーザ設定に基づき、射撃ゲームシステム400に採用されたエアソフトガンの種類によるモードを設定することができる。例えば、射撃ゲームシステム400に採用されうる多様な種類のエアソフトガンの情報が設定され、モード設定器411は、ユーザ選択を基に、射撃ゲームシステム400の動作モードを設定することができる。
【0079】
図7には、図示されていないが、コントロールボード410は、モード設定に基づき、射撃ゲームシステム400の運用方式を異なるように設定することができる。一例として、採用されたエアソフトガンによるモード設定に基づき、エアソフトガン420に提供される圧縮気体の量を異にすることができ、またエアソフトガン420への弾丸提供を異ならせて設定することもできる。一例として、長銃などの場合には、単発と共に、連発の機能が採用され、エアソフトガン420の撃発モードが連発に設定されたり、トリガが所定時間の間、長く引かれたりする場合には、撃発の形態によって弾丸が発射され、供給部のモータ(図示せず)などを制御することにより、多数の弾丸が連続しても発射される。
【0080】
前述の実施形態により、多様な種類のエアソフトガンの銃口内部には、発光領域が装着され、弾丸が発光領域内に存在するとき、該発光装置を駆動し、弾丸に光を提供する必要がある。タイミング情報は、多様なモードと係わり、発光装置を駆動するためのタイミング情報を含んでもよく、一例として、撃発が感知された後、発光装置が所定区間の間、オン(ON)になる情報を含んでもよい。例えば、発光装置がオン(ON)になるタイミングと共に、発光装置がオン(ON)状態を維持する時間に係わる情報が、タイミング情報にも含まれるのである。
【0081】
オートトレーサ制御器412は、タイミング情報を基に、発光装置の駆動を制御することができ、それにより、撃発がなされた後、発光装置421がオン(ON)になるタイミング、及び/または発光装置がオン(ON)状態を維持する時間が、エアソフトガンにより、異なっても制御される。また、該タイミング情報は、撃発が連発でなされた場合、発光装置がオン(ON)になるタイミング、及び/または発光装置がオン(ON)状態を維持する時間に係わる情報を含んでもよく、
図7には、図示されていないが、射撃ゲームシステム400の動作において、連発がなされた場合、コントロールボード410は、それを示す情報を、オートトレーサ制御器412に提供することができる。オートトレーサ制御器412は、連発で弾丸が発射される場合、最初弾丸が銃口を介して移動するタイミングにおいて、発光装置421がオン(ON)になるようにし、最後の弾丸が銃口を介して発射される時間まで、発光装置421がオン(ON)状態を維持するように制御することができる。または、連発で弾丸が発射されるとき、弾丸発射間隔に係わる時間情報が、コントロールボード410に含まれ、オートトレーサ制御器412は、それぞれの弾丸につき、発光装置421のオン(ON)及びオフ(OFF)が遂行されるようにする方式により、制御動作を遂行することもできるのである。
【0082】
図8は、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動方法を示すフローチャートである。
【0083】
図8を参照すれば、射撃ゲームシステムは、前述の実施形態により、エアソフトガンを含むと共に、その外部に配される給弾器、気体タンク及びエア弁のような構成を含んでもよく、エアソフトガンの撃発がセンサ部を介して電気的に感知され、コントロールボードにも提供される。一例として、ユーザがエアソフトガンのトリガを撃発すれば(S11)、センサ部は、トリガ撃発を感知し、撃発感知信号をコントロールボードに提供することができ、該コントロールボードは、撃発感知信号に応答し、給弾器を制御すると共に(S12)、エア弁を制御することができる(S13)。該コントロールボードの給弾器及びエア弁の制御により、弾丸が銃口を介して移動して発射され、またLED部などを含む発光装置を駆動することにより、オートトレーサ制御動作を遂行することができる(S14)。
【0084】
前述の実施形態により、弾丸が銃口内の発光領域を移動する過程において、発光装置がオン(ON)になり、弾丸に光が提供され、弾丸に塗布された物質が光を受けることにより、そのカラーが蛍光色に変化され、それにより、蛍光色を有する弾丸が発射されうる(S15)。
【0085】
図9A、
図9Bは、本発明の他の実施形態による、エアソフトガン、及びそれを含む射撃ゲームシステムを示す。
【0086】
図9A、
図9Bを参照すれば、本発明の実施形態による、エアソフトガン、及びそれを含む射撃ゲームシステムは、本体部510、トリガ520、トリガレバー530、センサ部540、供給部600及びコントロールボード610を含む。前記センサ部540は、リードセンサ541、近接センサ542、マイクロスイッチのうちいずれか一つによってもなる。ただし、それらに限定されるものではなく、前記センサ部540は、前記トリガレバー530の動きを感知することができるものであるならば、多様な構成が使用され、互いに異なる種類のセンサが同時に使用されうる。
【0087】
本発明の例示的な実施形態によれば、前記センサ部540は、リードセンサ541を含んでもよく、前記トリガレバー530には、磁石531が具備されうる。具体的には、前記トリガレバー530は、バー状になりながら、前記トリガレバー530の側面から、前記磁石531が突出されながらも具備される。前記トリガレバー530に動きが生じれば、前記トリガレバー530に具備されている前記磁石531も、共に動くことになる。
【0088】
なお、例示的な実施形態により、
図9Aに図示されているように、本体部510、または銃身の外部または内部には、距離感知センサ501が配されうる。撃発動作によって弾丸は、銃身を介して移動され、銃身内部には、実際の弾丸が通過する銃口が形成される。距離感知センサ501は、多様な種類の距離測定手段を含んでもよく、一例として、所定の波長を有する光を、センシング伝送信号S_Tとして放射し、目標物に反射して戻ってくる光を、センシング受信信号S_Rとして受信し、受信された受信信号S_Rに基づき、目標物との距離を感知することができる。また、距離感知センサ501は、目標物との適切な距離を感知することができる限りにおいて、エアソフトガンにおいて、多様な位置にも配されるのである。なお、本発明の実施形態の距離感知センサ501は、赤外線のような光を放射する手段を具備する方式以外にも、超音波を放射する手段を具備するというように、他の多様な種類のセンサが適用されうるのである。
【0089】
一動作例として、前述の実施形態により、コントロールボード610が射撃ゲームシステムに具備され、距離感知センサ501の距離感知結果は、コントロールボード610にも提供される。コントロールボード610は、距離感知結果に基づき、エアソフトガン500の弾丸発射動作を制御することができ、一例として、感知された距離が、既設定の目標物との所定距離範囲を外れた場合には、弾丸が発射されないように、制御動作が遂行されうる。もしエアソフトガン500と目標物との間に、人などが存在し、距離感知結果が所定の距離範囲より短い場合には、弾丸が発射されないことにより、弾丸発射による危険性が除去されうる。
【0090】
例示的な実施形態により、コントロールボード610は、供給部600を制御し、弾丸と圧縮気体とをエアソフトガン500に提供し、またセンサ部540を駆動することにより、トリガレバー530の動きを感知する動作を制御することができる。コントロールボード610は、距離感知結果に基づき、多様な方式で、電気的制御または電子的制御に基づき、弾丸発射動作を制御することができ、一例として、供給部600を制御することにより、弾丸が発射されないように制御するか、あるいは弾丸が非常に弱く発射されるように制御し、危険性を除去または低下させることができる。また、例示的な実施形態により、コントロールボード610は、センサ部540を非活性化させることにより、ユーザによって撃発がなされても、撃発が感知されないように制御することができ、それにより、近距離に人のような客体が感知される場合には、弾丸が発射されないように制御することができる。
【0091】
なお、
図9A、
図9Bに図示された射撃ゲームシステムの一動作例について説明すれば、次の通りである。
【0092】
具体的には、前記センサ部540において、前記トリガ520の撃発信号を感知すれば、前記センサ部540から前記コントロールボード610に、前記トリガ520の撃発感知信号を送信する。前記コントロールボード610は、撃発感知信号の受信に応答し、前記供給部600を制御し、弾丸と圧縮気体とを前記本体部510に供給することになる。前記供給部600は、弾倉部620、給弾器630、気体タンク630、エア弁650を含んでもよい。
【0093】
前記弾倉部620は、弾丸が移動される弾丸移動部621と、圧縮気体が移動される気体移動部622と、を含んでもよい。前記弾丸移動部621は、前記弾丸を、前記本体部510に移動させる通路になり、前記気体移動部622は、前記圧縮気体を、前記本体部510に移動させる通路になる。前記給弾器630は、前記弾倉部620と分離されており、弾丸連結部631を介し、前記弾倉部620と連結されるものであり、前記給弾器630には、弾丸が保存されている。前記気体タンク640は、気体連結部641を介し、前記弾倉部620と連結されるものであり、前記気体タンク640には、圧縮気体が保存されている。
【0094】
前記給弾器630には、動力により、前記弾丸を移動させることができる駆動装置が具備され、前記供給部600には、圧縮気体が移動される通路を開閉することができる前記エア弁650が具備されうる。前記駆動装置と前記エア弁650は、前記コントロールボード610によっても制御される。また、エア弁650の制御を介し、圧縮気体の供給量を制御することができ、圧縮気体の供給量を調節することにより、弾丸発射速度が調節されうる。
【0095】
以下、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの機能と係わる具体的な動作例が説明される。
【0096】
図10は、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの駆動例を示すブロック図である。
【0097】
図9A、
図9B及び
図10を参照すれば、弾丸を発射させるために、ユーザは、エアソフトガン500のトリガ520を撃発することになる。前記トリガ520が撃発されることにより、センサ部540は、撃発感知信号をコントロールボード610に提供し、コントロールボード610は、前記給弾器630の前記駆動装置を制御し、弾丸を、前記エアソフトガン500の本体部510に供給し、また前記エア弁650を制御し、エア弁650が開かれるようにし、圧縮気体が、前記エアソフトガン500の本体部510に供給されるようにする。前記エアソフトガン500の本体部510に、弾丸と圧縮気体とが供給されれば、前記エアソフトガン500からは、弾丸が発射される。
【0098】
なお、コントロールボード610は、発射制御器611を含み、発射制御器611は、距離感知センサ501からの感知結果に基づき、発射(または、発射モード)を制御することができる。一実施形態により、発射制御器611は、給弾器630を制御する動作(例えば、給弾活性化)と、エア弁650を制御する動作(例えば、圧縮気体供給活性化)とのうち少なくとも一つに基づき、発射動作の制御を行うことができる。また、発射制御器611は、撃発感知制御のための信号を、エアソフトガン500に提供することができ、センサ部540が非活性化されるように制御を行うことにより、ユーザがトリガ520を撃発しても、撃発感知信号が生成されないようにし、弾丸が発射されることを遮断することができる。
【0099】
一動作例として、発射制御器611は、距離感知センサ501からの感知結果が、目標物との既設定の所定範囲の距離を満足する場合には、給弾器630及びエア弁650を正常に駆動し、弾丸が発射されるようにする。一方、距離感知センサ501からの感知結果が、所定範囲を外れる場合には、給弾器630及びエア弁650のうち少なくとも一つを非活性化させることにより、弾丸が正常に発射されないように制御することができる。例えば、給弾器630が非活性化される場合、圧縮気体が供給されても、弾丸が本体部510に供給されないことにより、実際の弾丸が発射されない。また、エア弁650が非活性化されるか、あるいは少量の圧縮気体だけが供給される場合には、弾丸が本体部510に供給されても、弾丸が実際に発射されないか、あるいは非常に弱く発射されることにより、安定性を効果的に確保することができる。また、発射制御器611がセンサ部540を非活性化させることにより、弾丸発射を防止する場合には、ユーザがトリガ520を撃発しても、コントロールボード610に撃発感知信号が提供されないことにより、本体部510に、弾丸と圧縮ガスとが提供されず、弾丸発射が防止されうる。
【0100】
なお、本発明の実施形態についての説明において、発射制御器611は、コントロールボード610に具備され、安全距離制御機能は、コントロールボード610によって遂行されるようにも説明されるのである。また、距離感知結果による発射の遮断動作が、電気的または電子的に制御されるので、弾丸発射を機構的に遮断する場合に比べ、故障可能性が低下され、非常に迅速な速度でなされる撃発動作において、その遮断速度を迅速に制御可能であることにより、安定性が最大限確保されうる。
【0101】
図11は、本発明の例示的な実施形態による、距離感知結果により、弾丸発射を制御する概念を示す図面である。
【0102】
図9A、
図9Bないし
図11を参照すれば、エアソフトガン500は、本体部に含まれる銃身を含み、該銃身内部には、弾丸が通過する銃口が形成され、エアソフトガン500の一側には、距離感知センサ501が配されうる。
図11のエアソフトガン500によれば、BB弾のような弾丸が銃口を介して外部に発射され、銃口の一端(例えば、銃口の終端)の内部には、外部の目標物(例えば、弾丸が当てられるスクリーン、標的のような構造物)、及び/または前述の外部目標物とは別途に検出されうる障害物(例えば、目標物より近くに位置する人のような客体)との距離を検出することができる距離感知センサ501が配されうる。また、前記距離感知センサ501は、前述の実施形態により、コントロールボード610と通信することができ、一例として、外部の目標物及び障害物との距離を感知した結果をコントロールボード610に提供することができる。また、射撃ゲームシステムまたはエアソフトガン500には、弾丸発射機能を電気的/電子的、または物理的に制御することができる発射制御装置が具備され、一例として、コントロールボード610が、弾丸の供給や圧縮気体の供給を遮断することにより、弾丸発射を遮断するか、あるいはエアソフトガン500内の構造を利用し、物理的に弾丸発射を遮断するというような多様な方式に基づき、弾丸発射が遮断されるのである。
【0103】
前記エアソフトガン500の銃口周辺(例えば、下端、上部、側面など)に、距離感知センサ501を装着し、一定距離の目標物を検出し、弾丸発射を行ったり、弾丸発射が遮断されたりするように制御動作が遂行されうる。距離感知センサ501は、多様に具現可能であり、一例として、最小1mmから最大10,000mm以下までの距離を検出することができる装置が適用されうる。それを介し、近接距離の危険物体を感知し、弾丸が発射されることを制限することができる。
【0104】
一動作例として、エアソフトガン500から発射された弾丸は、目標物に達することになり、初期動作時または初既設定時、エアソフトガン500と目標物との距離が距離感知センサ501によっても検出される。前述の検出された距離は、射撃ゲームシステム内にも保存され、射撃ゲームが始まった後、距離感知センサ501によって検出される距離が、初期動作で検出された距離に相応する場合には、正常に射撃ゲームが進められうる。すなわち、目標物に該当する適切な範囲の距離が事前設定される必要がなく、初期動作時の所定設定過程が遂行され、該設定過程で感知された目標物との距離を基に、所定の距離範囲が判断され、射撃ゲームシステム内に設定され、その後、射撃ゲーム過程で設定された距離範囲を基に、距離感知センサ501によって感知された距離と、前記設定された距離との範囲を比較し、弾丸発射動作の遂行、及び遮断動作が制御されうるのである。
【0105】
一例として、射撃ゲームの進行中、ユーザがエアソフトガン500の銃口を、目標物を外れるように狙う場合には、前記距離感知センサ501によって検出される距離が異なり、また、エアソフトガン500と目標物との間に、人または他の物品のような危険物体が存在する場合には、前記距離感知センサ501によって検出される距離が異なりうる。前述のように、初既設定過程で感知された距離を基に、弾丸発射がなされるようにする距離範囲が算出されうることにより、射撃ゲームの進行過程において、距離感知センサ501の機能を、持続的または周期的に動作させ、前述の発射が可能である距離の範囲を外れた距離が検出される場合には、前述のように、電気的または電子的な方式を介し、弾丸発射を遮断することにより、その安定性を向上させることができる。
【0106】
一方、前述の実施形態において、距離感知センサ501が、目標物及び障害物をいずれも感知するように説明されたが、本発明の実施形態は、それに限られるものではない。一例として、距離感知センサ501とは別個に、近接センサがさらに配され、該近接センサは、多様な種類のセンシング方式を介し、エアソフトガン500に近接した障害物を検出することができる多様な種類のセンサが適用されうる。射撃ゲーム中、近接センサが近接障害物を認識し、それを検出した結果をコントロールボード610に提供すれば、コントロールボード610は、前述の実施形態により、各種の電気的または電子的な制御を介し、撃発を遮断することができるのである。
【0107】
以下においては、本発明の例示的な実施形態による、撃発制御に係わる多様な駆動例が説明される。
【0108】
図12A、
図12Bは、本発明の例示的な実施形態による、銃口方向検出、及びそれによる弾丸発射制御例を示す図面である。
【0109】
図12A、
図12Bを参照すれば、射撃ゲームシステム700は、ディスプレイ装置710及びエアソフトガン720を含んでもよい。また、
図12A、
図12Bには、図示されていないが、射撃ゲームシステム700は、射撃ゲームプログラムを駆動し、目標物を含む画面が、ディスプレイ装置710にディスプレイされるように制御するコンピュータ装置をさらに含んでもよい。
【0110】
例示的な実施形態により、ディスプレイ装置710は、所定の波長を有する光を送出する光送出器711を含んでもよい。一例として、光送出器711は、赤外線のように、肉眼で認知することができない特定波長の光線を送出することができる装置でもあるが、本発明の実施形態は、それに限られるものではなく、エアソフトガン720が感知することができる多様な種類の信号を送出する装置が、ディスプレイ装置710にも装着されるのである。
【0111】
エアソフトガン720は、前述の実施形態による、距離感知センサ721と共に、光送出器711から送出される光の入射角度を感知することができる光感知器722を含んでもよい。
図12Aに図示されていないが、射撃ゲームシステム700は、エアソフトガン720の弾丸発射に係わる全般的な動作を制御するコントロールボードと共に、エアソフトガン720に、圧縮気体及び弾丸を供給する供給部をさらに含んでもよい。また、前述の実施形態により、コントロールボードは、距離感知センサ721からの距離感知結果に基づき、弾丸発射動作を制御することができる。
【0112】
光感知器722は、エアソフトガン720の銃口方向を検出し、銃口方向が、目標物(例えば、ディスプレイ装置710の画面)を適切に照準しているか否かということを判断することができる。例えば、光感知器722は、光角度感知器722_1及び基準値比較器722_2を含んでもよく、光角度感知器722_1は、光送出器711から提供される光の入射角度を感知した結果を提供することができ、基準値比較器722_2は、感知された光の入射角度と、所定の基準値とを比較し、銃口方向が目標物を適切に照準しているか否かということを判断することができる。例えば、エアソフトガン720の銃口が向かう方向により、光送出器711からの光の入射角度が変動され、感知された光の入射角度を、所定の設定基準値と比較することにより、エアソフトガン720の銃口が、ディスプレイ装置710の枠内のディスプレイ画面を適切に照準しているか否かということを判断することができる。また、光感知器722は、前記判断結果に基づき、エアソフトガン720の銃口が、ディスプレイ画面を適切に照準しているか否かということを示す感知信号Sen_Dを出力することができる。
【0113】
コントロールボードは、距離感知センサ721と光感知器722とからの感知結果を組み合わせ、前述の実施形態による弾丸発射動作を制御することができる。一例として、距離感知センサ721の感知結果は、エアソフトガン720とディスプレイ装置710との間に、障害物が存在するか、あるいは存在しないということを示すことができ、また光感知器722からの感知結果は、エアソフトガン720の銃口が、ディスプレイ装置710の画面領域を適切に照準しているか否かということを示すことができる。すなわち、コントロールボードの制御に基づき、エアソフトガン720の銃口が、人のような障害物に向かうか、あるいは目標物を外れるように向かう場合には、弾丸発射が遮断されるように制御されることにより、安定性を向上させることができる。
【0114】
図13は、本発明の例示的な実施形態による、射撃ゲームシステムの動作例を示すブロック図である。
【0115】
図13を参照すれば、射撃ゲームシステム800は、コントロールボード810及びエアソフトガン820を含んでもよく、また前述の実施形態により、給弾器830、エア弁840、距離感知センサ850及び光感知器860をさらに含んでもよい。また、コントロールボード810は、発射制御器811、弁制御器812及びモータ制御器813を含んでもよい。
図13に図示された構成要素の動作と係わり、前述の実施形態で説明された動作については、具体的な説明が省略される。
【0116】
弁制御器812は、エア弁840を制御することにより、圧縮気体が、エアソフトガン820の本体部に提供されることが遮断されるようにするか、あるいは本体部に提供される圧縮気体の量を調節することができる。また、給弾器830は、モータ(図示せず)の駆動に基づき、弾丸を、エアソフトガン820の本体部に提供することができ、モータ制御器813は、給弾器830のモータを制御することにより、弾丸が、エアソフトガン820の本体部に提供されることを遮断させることができる。
【0117】
発射制御器811は、距離感知センサ850からの距離感知結果Sen_D、光感知器860からの方向感知結果Sen_L及びトリガ撃発信号Sig_Tを基に、弾丸発射動作を制御することができる。発射制御器811は、前記感知結果と撃発信号との組み合わせに基づき、多様な発射モードによって弾丸発射動作が制御されるように、発射モード情報を含んでもよく、選択された発射モードに基づき、弁制御器812及びモータ制御器813を制御することができる。また、発射制御器811の制御を基に、弁制御器812は、弁制御信号Ctrl_Aをエア弁840に提供し、エア弁840を遮断したり調節したりることができ、またモータ制御器813は、モータ制御信号Ctrl_Mを給弾器830に提供し、給弾器830のモータ駆動を遮断することができる。
【0118】
一具現例により、発射モード情報は、前記距離感知結果Sen_Dと方向感知結果Sen_Lとの組み合わせに基づき、多様な発射モードが遂行されうるように、情報を含んでもよく、選択された発射モードにより、エア弁840の制御を利用した発射遮断、及び給弾器830の制御を利用した発射遮断動作が遂行され、またはエアソフトガン820に装着され、トリガ撃発を感知することができるセンサ部の制御を利用した発射遮断動作が遂行されもする。一例として、発射モード情報のうち一部のモードにおいては、弾丸が発射されないように、制御動作が遂行され、または他の一部のモードにおいては、弾丸が発射されるが、その危険度が除去または低減されうるように、弾丸発射速度を非常に遅くする方式により、制御動作が遂行されうるのである。
【0119】
図14は、本発明の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図面である。
【0120】
図14を参照すれば、射撃ゲームシステム900は、ディスプレイ装置910及びエアソフトガン920を含んでもよく、ディスプレイ装置910は、前述の実施形態による光送出器を含んでもよい。また、
図14に図示されていないが、射撃ゲームシステム900は、エアソフトガン920の弾丸発射に係わる全般的な動作を制御するコントロールボード(図示せず)と共に、エアソフトガン920に、圧縮気体及び弾丸を供給する供給部をさらに含んでもよい。
【0121】
射撃ゲームシステム900において、ディスプレイ装置910とエアソフトガン920は、射撃ゲームに適する程度の距離を維持して弾丸が発射される必要があり、コントロールボードには、前述の適する距離の情報が保存されうる。一例として、ディスプレイ装置910は、エアソフトガン920から、最小距離d1と最長距離d2との間に配される必要があり、エアソフトガン920に装着された距離感知センサが、ディスプレイ装置910との距離が、前述の最小距離d1と最長距離d2との間に位置していると感知した場合、エアソフトガン920から弾丸が発射されるようにも制御される。
【0122】
例示的な実施形態により、コントロールボードには、ディスプレイ装置910とエアソフトガン920との距離感知結果により、弾丸発射速度を調節するための速度情報がさらに保存され、ディスプレイ装置910との距離が、前述の最小距離d1に該当するとき、エアソフトガン920に提供される圧縮気体の量を低減させ、弾丸発射速度を遅くすることができ、ディスプレイ装置910との距離が、前述の最長距離d2に該当するとき、エアソフトガン920に提供される圧縮気体の量を増大させ、弾丸発射速度を速くすることができる。
【0123】
または、コントロールボードは、ディスプレイ装置910とエアソフトガン920との距離が、最小距離d1と最長距離d2との間に位置していると感知した場合には、一定速度でもって弾丸を発射させる一方、ディスプレイ装置910の距離が、最小距離d1より短いか、あるいは最長距離d2より長いと検出された場合には、弾丸発射速度が遅くなるように、制御動作を遂行することもできるのである。それ以外にも、前述の最小距離d1と最長距離d2のとの適切な距離を考慮し、距離感知センサが感知した距離を基に、他の多様な形態により、弾丸発射動作が制御されうるのである。
【0124】
【0125】
図15Aに図示されているように、射撃ゲームシステムに具備されるコントロールボードは、距離感知結果Sen_D、方向感知結果Sen_L及びトリガ撃発信号Sig_Tを受信することができ、また弁制御信号Ctrl_A、モータ制御信号Ctrl_M及び撃発センシング制御信号Ctrl_Tを出力することができる。また、前述の実施形態により、距離感知結果Sen_D及び方向感知結果Sen_Lに基づき、多様なモードにおいて、弾丸発射動作が遂行または遮断され、それに係わる一具体動作例について説明すれば、次の通りである。
【0126】
図15Bは、射撃ゲームシステムの駆動前の動作例を示す。ユーザが射撃ゲームシステムにゲーム開始を要請すれば、所定の初既設定動作が遂行され、このとき、ユーザがエアソフトガンの銃口を目標物を向けて照準し、エアソフトガンに装着された距離感知センサと光感知器とが活性化されうる。
【0127】
前記感知結果により、目標物の距離が、所定範囲内を満足すると共に、光感知器によって感知された光角度が所定の基準値を満足する場合には、エア弁、給弾器及び撃発感知のためのセンサ部がいずれも活性化されうる。それにより、正常な射撃ゲームが始まり、トリガ撃発信号Sig_Tの受信に応答し、弾丸が正常に発射されうる。
【0128】
一方、初既設定動作において、目標物の距離、及び感知された光角度のうち少なくとも一つが、所定の範囲(または、基準値)を満足しない場合には、エア弁、給弾器及び撃発感知のためのセンサ部が、いずれも非活性化されうる。それにより、射撃ゲームが始まらず、初既設定動作が正常に完了するまで、前述の感知動作が再び遂行されうる。
【0129】
一方、
図15Cは、射撃ゲームが始まった後、目標物の距離、及び感知された光角度に基づき、撃発モードが選択される例を示す。
【0130】
一動作例として、目標物の距離が所定範囲内を満足することができない場合には、エアソフトガンに隣接するように、人のような障害物が存在する状況であると判断され、それにより、その安全性をさらに確保する必要がある。また、感知された光角度が、基準値を外れる場合には、隣接するように、人のような障害物が存在しないが、銃口方向が誤っているとも判断される。また、目標物の距離及び光角度が、いずれも所定の範囲または基準値を外れる場合には、エアソフトガンが正しくユーザによってコントロールされていないとも判断される。
図12Cにおいて、目標物の距離が所定範囲内を満足することができない場合は、目標物とエアソフトガンとの間に人が位置することにより、その距離が短く感知される場合を仮定する。
【0131】
一動作例により、目標物の距離が所定範囲内を満足することができない一方、光角度は、基準値に該当する場合、人がエアソフトガンに隣接して位置し、その場合、撃発が感知されても、エア弁と給弾器とをいずれも非活性化させることにより、弾丸が発射されないように制御することができる。撃発が感知されても、エア弁が動作しないので、圧縮気体が本体部に提供されず、それにより、弾丸が発射されないだけではなく、圧縮気体がエアソフトガン外部に放出される動作が遮断されうる。
【0132】
一方、目標物の距離が所定範囲内を満足する一方、光角度は、基準値を外れる場合、人は、隣接して位置しないが、銃口方向は、目標物を外れ、他のところを向いていると仮定され、その場合、撃発が感知されても、エア弁は、活性化になる一方、給弾器は、非活性化させることにより、弾丸が発射されないように制御することができる。弾丸が本体部に提供されないことにより、圧縮気体が本体部に提供されて放出されても、実際の弾丸が発射されず、ユーザは、気体の放出を確認し、銃口が適切な範囲を外れるように狙っているということを確認することができるのである。
【0133】
一方、目標物の距離が所定範囲内を満足することができず、また光角度が基準値を外れる場合、撃発感知を行うセンサ部を非活性化させることにより、撃発自体が感知されないのである。例えば、エア弁や給弾器が活性化されても、撃発自体が感知されないことにより、圧縮気体及び弾丸が本体部に提供されず、それにより、弾丸が発射されてはならない状況において、撃発が感知されることにより、弾丸が誤発射される状況を防止することができる。
【0134】
図16は、本発明のさらに他の実施形態による、具現可能な射撃ゲームシステムの一例を示す図面である。
【0135】
図16を参照すれば、ユーザ選択により、射撃ゲームシステムの駆動が始まり(S11)、前述の実施形態により、エアソフトガンに装着された距離感知センサを介し、目標物(例えば、ディスプレイ装置)との距離が感知されうる(S12)。また、前記感知結果に基づき、圧縮気体の供給量が設定され(S13)、設定された圧縮気体の供給量に係わる情報が、コントロールボード内に保存されうる。
【0136】
その後、ユーザがトリガを引くことにより、エアソフトガン内に装着されるセンサ部により、撃発が感知され(S14)、撃発が感知される場合には、前述の設定された供給量による圧縮気体が供給されることにより、それによる弾速でもって弾丸が発射されうる(S15)。その後、射撃ゲームシステムの駆動が終了するか否かということが判断され(S16)、終了していない場合には、持続的または周期的に、目標物との距離が感知され、感知された距離が障害物と判断されるほどに近い場合には、前述の実施形態により、弾丸発射が遮断されうる。また、目標物との感知された距離が変動される場合には、それに基づき、圧縮気体の供給量が変動され、それにより、弾速が変化されうる。もし前述の射撃ゲームシステムの駆動の終了いかんを判断する段階において、駆動の終了が判断されれば、射撃ゲームシステムの駆動が終了するのである(S17)。
【0137】
図16に図示された実施形態によれば、本発明の実施形態による射撃ゲームシステムがディスプレイ装置に向けて射撃する場合ではない、サバイバルゲームのように、オフラインにおいて、ユーザ間で射撃がなされる場合、最適のゲーム環境を提供することができる。すなわち、サバイバルゲームなどにおいては、ユーザに安全を確保する程度と共に、十分に弾丸が的中したことを認識するほどの弾速でもって弾丸が発射されなければならず、ゲーム過程において、目標物との距離は、リアルタイムに変動されうる。それにより、
図16に図示された実施形態によれば、距離感知結果を基に、圧縮気体の供給量を調節し、最適のゲーム環境が可能にさせ、それにより、前述の実施形態による安全距離制御方法を適用することにより、目標物が過度に近くに位値することにより、実際の弾丸が発射されてはならない場合には、給弾器、エア弁及びセンサ部のような制御を介し、弾丸が発射される状況を防止することができるのである。
【0138】
図17は、本発明の例示的な実施形態による、トリガ撃発感知システムを示す構造図である。
図17の構造図に図示された構成要素において、前述の実施形態で説明された構成要素については、具体的な説明が省略される。
【0139】
エアソフトガン1000は、リードセンサ1010、センサマウント1030、トリガ1040、トリガレバー1050を具備することができる。また、トリガレバー1050には、リードセンサ1010によってセンシング可能な構成要素が装着され、
図17においては、磁石1020がトリガレバー1050に装着された例が図示されているが、本発明の実施形態は、それに限られるものではなく、多様な方式により、トリガレバー1050の移動を感知することができる構成要素が適用されうるのである。
【0140】
リードセンサ1010は、センサマウント1030に形成される内部空間(または、ホール)にも装着され、
図17に図示された図面において第1方向(x)に沿って延長される形態に具現され、センサマウント1030に装着されうる。それにより、リードセンサ1010は、センサマウント1030の外面ホールを介し、外部に露出されうる。また、磁石1020は、トリガレバー1050の移動によって動くことになり、トリガ1040が引かれれば、磁石1020が、リードセンサ1010が装着された位置に移動することになり、リードセンサ1010に磁場変化を提供することができる。一例として、磁石1020は、
図17に図示された図面において、第2方向(y)に沿って動くことができる。第1方向(x)及び第2方向(y)は、それぞれ垂直方向(例えば、z方向)に対してそれぞれ直角でもある。前述のような構造により、トリガレバー1050の移動により、外部に露出されたリードセンサ1010に、磁石1020が隣接して位置することができ、リードセンサ1010によって感知される磁場の変化が大きく生じ、センシング感度を向上させることにより、撃発感知信号の正確度が向上されうる。
【0141】
以上のように、図面と明細書とでもって、例示的な実施形態が開示された。本明細書において、特定用語を使用し、実施形態について説明されたが、それらは、単に本開示の技術的思想について説明するための目的に使用されたものであり、意味を限定したり、特許請求範囲に記載された本開示の範囲を制限したりするために使用されたものではない。従って、本技術分野の当業者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、本開示の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明は、多様な形態のゲームや、ゲームツールのような産業上において利用が可能である。
【国際調査報告】