(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】荷物を運搬するための折り畳み式装置
(51)【国際特許分類】
B62B 3/02 20060101AFI20230111BHJP
A61G 5/08 20060101ALI20230111BHJP
B62B 7/06 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B62B3/02 B
A61G5/08 701
A61G5/08 703
A61G5/08 705
B62B7/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525256
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(85)【翻訳文提出日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 EP2020080560
(87)【国際公開番号】W WO2021089435
(87)【国際公開日】2021-05-14
(32)【優先日】2019-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522169830
【氏名又は名称】ロッヒャー、パイパ アンド パートナー ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【氏名又は名称】渡邉 勇
(74)【代理人】
【識別番号】100174089
【氏名又は名称】郷戸 学
(74)【代理人】
【識別番号】100186749
【氏名又は名称】金沢 充博
(72)【発明者】
【氏名】パイパ、マリアン
(72)【発明者】
【氏名】ロッヒャー、フランソワ
【テーマコード(参考)】
3D050
3D051
【Fターム(参考)】
3D050AA04
3D050CC05
3D050DD01
3D050EE08
3D050EE15
3D051AA02
3D051AA06
3D051BA01
(57)【要約】
荷物を運搬するための折り畳み可能な装置、これは、次に掲げるものを含む:第1プラットフォーム;複数のジブおよび複数の車輪を備え、複数のジブのそれぞれが、第1プラットフォームおよび複数の車輪の少なくとも1つに回転可能に結合されている車台;複数のジブのそれぞれ、および複数の車輪のそれぞれを、少なくとも開いた状態と折り畳まれた状態との間のそれぞれの回転角だけ回転させるために、構成された複数のジブおよび複数の車輪を整列させるための装置であって、前記装置には、複数のジブおよび複数の車輪が、折り畳まれた状態で第1プラットフォームの下に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を運搬するための折り畳み式装置で、折り畳み式装置は次を含んでいる:
最初のプラットフォーム;車台、その際に、車台は数多くのアウトリガーと数多くの車輪を備えており、数多くのアウトリガーのそれぞれが最初のプラットフォームおよび数多くの車輪の少なくとも一つと回転できるように連結されている;および、数多くのアウトリガーと数多くの車輪の方向を調整するための装置で、この装置は、数多くのアウトリガーのそれぞれと数多くの車輪のそれぞれが少なくとも一つの開かれた状態と折り畳まれた状態の間でそれぞれの回転角度を回るように配置されており、数多くのアウトリガーと数多くの車輪が折り畳まれた状態で最初のプラットフォームの下に配置されている、折り畳み式装置。
【請求項2】
折り畳み式装置にはリフトが含まれており、このリフトには数多くの折り畳み式のハサミが含まれており、数多くの折り畳み式のハサミのそれぞれが回転できるように最初のプラットフォームに連結されている、請求項1に記載の折り畳み式装置。
【請求項3】
数多くの折り畳み式のハサミのそれぞれが、最初の長いアーム、二番目の長いアームおよび短いアームを持っており、最初の長いアームは折り畳むことができ、短いアームは二番目の長いアームと回転できるように連結されている、請求項2に記載の折り畳み式装置。
【請求項4】
折り畳み式装置は、さらに、二番目のプラットフォームを備えており、この二番目のプラットフォームは上下できるようにリフトに連結されている、請求項2または3に記載の折り畳み式装置。
【請求項5】
二番目のプラットフォームには数多くのガイドレールが含まれており、数多くの折り畳み式のハサミの二番目の長いアームのそれぞれは、数多くのガイドレールの少なくとも一つと回転できるように連結されている、請求項4に記載の折り畳み式装置。
【請求項6】
数多くのガイドレールにはそれぞれリフトで上げ下げするためのスリットがある、請求項5に記載の折り畳み式装置。
【請求項7】
二番目のプラットフォームにリフトで上げ下げするためのロープ牽引システムがある、請求項4~6のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項8】
二番目のプラットフォームにさらにリフトで上げ下げするためのガススプリングがあり、気体をばねでブロックするように配置されている、請求項3~7のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項9】
折り畳み式装置にはさらに折り畳み式のチャックがあり、この折り畳み式のチャックは、二番目のプラットフォームと連結されるように配置されており、折り畳まれた状態で折り畳み式装置をU字型に囲んでいる、請求項2~8のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項10】
折り畳み式装置は折り畳まれている時に直方体をしている、請求項1~9のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付属部品に応じて、ベビーカー、運搬台車、または様々な用途をもつ運搬用トレーラーの基礎として役立つことができる、完全に折り畳み可能で無限に高さ調節可能な車台に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の状況から、ベビーカーは長期にわたって公知である。よく問題になるのは、未使用時のスペース(折り畳みサイズ)である。特に運搬時には、ベビーカーを可能なかぎり小さく畳む必要がある。ただし、頑丈に製作されたベビーカーは、最小限のコンパクトな直方体の形状に折り畳むことができない。そのため、例えば、車のトランクルームなどに、他のスーツケース型の荷物と重ねて収納することが困難になる。さらに、こうしたベビーカーは、大きな収納空間を必要とする。
【0003】
公知の折り畳み式ベビーカーの場合、一般的な折り畳み方法では、折り畳み後に、車輪間の2つの距離のうち、進行方向に対して縦方向または横方向の距離の1つが残り、折り畳み量に決定的な影響を及ぼすことになる。折り畳みサイズが特に小さいベビーカーは、ジョイントおよび可動部が特に多いため、堅牢性とデザインを犠牲にしてこれを実現する。純機械式の多くのベビーカーは、特に走行ポジションから運搬ポジションへの変換に関して取り扱いが困難である。車台を完全に開く、または折り畳むという2つの操作のうち、少なくとも1つは手動で行う必要があり、そのため、リフトの操作のみによって開くことができ、ボタンを押すだけで自動的に折り畳むことができる場合に比べると面倒である。車台の折り畳みは、ユーザーにとって可能なかぎり簡単であるほうがよい。
【0004】
堅牢に製作されたベビーカーは、ほとんどの場合、通常は車輪である個々のコンポーネントを分解しなければ、完全に折り畳むことができない。この分解には、さらに時間がかかる。汚れた車輪を分解する必要があるとすると、例えば、車輪が手やベビーカーの布製カバーに接触した場合などは、衛生上の問題が発生する可能性がある。
【0005】
公知のベビーカーは、ベビーカー用付属品およびマットレスがない場合にのみ、およびそれらの有無が自分の選択ではない場合にのみ折り畳むことができる。そのため、ベビーカー用付属品は、実際に車台と一緒に収納したい場合であっても、折り畳む前にそれらを取り外す必要がある。ベビーカー用付属品は折り畳むことができないため、例えば、車での移動時などのようにベビーカーに子を乗せる必要がまったくない場合には特に、多くの収納スペースを必要とする。
【0006】
公知のベビーカーは、折り畳んだ状態では抱えないと持ち運べず、キャリーバッグのように横に並べて動かすことはできない。折り畳んだベビーカーの重さによる負担は、距離が長くなるとかなりのものになる。ベビーカー用付属品は別途に運搬することが必要である。これにより、特に旅行中には、持ち運ぶ必要のある嵩張って重い荷物の数が増えることになる。
【0007】
公知のベビーカーでは、軌道幅を必要に応じて広げたり狭めたりすることができない。そのため、自分の選択によって、不整地において、または重心の高い場合に軌道幅を拡げて安定性を高めたり、例えば、人混みや公共交通機関の通路などのような窮屈な状況で操作性を高めるために軌道幅を狭めたりすることはできない。
【0008】
公知の折り畳み式ベビーカーでは、車台は、通常、横軸を介して互いに連結された2つの非旋回式の大きな後輪と、2つの旋回式の小さな前輪、またはそれぞれ前部および後部に2つの非旋回式の大きな車輪を備えている。公知のベビーカーには、同じ大きさの4つの大きな車輪を有し、そのすべてが必要に応じて360°回転し、または2つ1組でロックできるものは存在しない。その結果、例えば、非常に窮屈な状況(レストラン、スーパーマーケット、人ごみその他)の場合のように、機動性を所与の状況に最適となるように調整することができず、最大の機動性を発揮することができない。公知のベビーカーでは、走行方向が変わった場合、運転行動もしくは操縦性が変化するか、または運転行動もしくは操縦性を維持するために、座位装置もしくは臥位装置を分解し、180°回転させて再組み立てする必要がある。
【0009】
公知のベビーカーのサスペンションは、存在する場合、通常、可動部として外部に取り付けられている。外部に取り付けられたサスペンションは、体積と重量が増大し、視認性のために外観を損ない、ベビーカーを使用すればするほど摩耗する。
【0010】
高さ調節可能な臥位面または座位面を備えた、現時点で唯一の市場において公知の折り畳み式ベビーカーの場合、最低位置と最高位置の高低差は、最大20cmである。そのため、臥位装置または座位装置は、特に背の高い両親にとって、一番高い位置であってもなお低すぎる。他方、最低位置では、臥位位置がまだ高すぎるため、座っている両親が子と目を合わせることはできない。特に、すでに歩けるようになった子は、座位装置から自力で乗り降りすることができないため、常に抱きかかえて乗り降りさせる必要がある。高さ調節が可能なベビーカーは、子の体重を部分的に相殺するカウンタープレッシャーがないため、子がベビーカーに座るか、もしくは寝た状態にある場合は、高さ調節がきわめて困難か、またはまったくできないようになっている。そのうえ、高さを調節するためには、高さ調整が可能となる前に、常に子をベビーカーから降ろす必要がある。
公知の車台は、その設計形態のため、ベビーカーから、例えば、ショッピングカー、バギーまたはツールトロリーなどのような他の運搬可能性のある荷物車へ、汎用的かつモジュール式に機能変換することができない。
【0011】
公知の運搬車は、次に掲げる可能性を同時に提供するものではない:モジュール式で交換可能な運搬ユニット、運搬ユニットの高さ調整、運搬ユニットの取り外し、および分解せずに車台を最小の折り畳みサイズへ自動縮小。
そのため、上記問題を克服する装置が必要とされている。これらの問題は、本明細書に基づく荷物の運搬装置によって解決される。
【0012】
前記荷物運搬装置の車台は、臥位装置または座位装置、日除け、マットレスおよび収納装置を含むまたは含まないベビーカーとして、最小限の折り畳みサイズを有する。前記折り畳みサイズは、ベビーカーの場合、臥位装置または座位装置の有無にかかわらず、直方体の形状にすることができるため、小型スーツケース、例えば手荷物用スーツケースのように、他の荷物と積み重ねて収納することができる。この場合、コンポーネント、特に車輪は、最小折り畳みサイズを実現するために分解する必要はない。
【0013】
前記折り畳み装置は、臥位装置または座位装置の有無にかかわらず、キャリーバッグのようにプッシュハンドルで運搬し、または自立させて置いておくことも可能である。本設計は、必要に応じて前記装置の軌道幅の変更を可能にしているため、例えば、軌道幅を広げることによって不整地での走行安定性を高めることができる。前記車台は、4つの大きな車輪を自分の選択によって同じ直径で備えることができ、これらの車輪は、自分の選択によってロック可能か、または少なくとも一対で完全に自由に旋回することができる。
【0014】
前記装置は、さらに、その車台のサスペンションおよび/または支持構造のリフトが統合できるため、最小折り畳みサイズおよび重量を有することができる。前記車台は、高さ調節を操作することにより自動的に開き、ボタンを押すことにより純機械的または電気機械的に折り畳むことができる。
【0015】
臥位付属品、座位付属品または多機能付属品は、前記装置に連結することができ、例えば、日除け、マットレスまたは収納装置などのアクセサリーを含めて車台に連結することができるため、最小折り畳みサイズを実現することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、独立した特許請求の範囲により定義されている。独立した特許請求の範囲は、有益な実施形態を定義する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
第1実施形態によれば、荷物を運搬するための折り畳み式装置は、第1プラットフォームを含む:複数のジブおよび複数の車輪を備え、複数のジブのそれぞれが、第1プラットフォームおよび複数の車輪の少なくとも1つに回転可能に連結されている車台;複数のジブのそれぞれ、および複数の車輪のそれぞれを、少なくとも開かれた状態と折り畳んだ状態との間のそれぞれの回転角だけ回転させるために、構成された複数のジブおよび複数の車輪を整列させるための装置であって、前記装置には、複数のジブおよび複数の車輪が折り畳んだ状態で第1プラットフォームの下に配置されている。
【0018】
第2実施形態によれば、前記第1実施形態に係る折り畳み式装置はリフトを備え、このリフトは複数の折り畳み式交差部を備え、複数の折り畳み式交差部のそれぞれは第1プラットフォームに回転可能に連結されている。
第3実施形態によれば、前記第2実施形態に係る複数の折り畳み式交差部のそれぞれは、第1長アーム、第2長アームおよび短アームを備え、第1長アームは折り畳み可能であり、短アームは第2長アームに回転可能に連結されている。
第4実施形態によれば、前記第2または第3実施形態に係る折り畳み式装置は、さらに第2プラットフォームを備え、第2プラットフォームは、リフトに昇降可能に連結されている。
【0019】
第5実施形態によれば、前記第4実施形態に係る第2プラットフォームは、複数のガイドレールを備え、複数の折り畳み式交差部のそれぞれの第2長アームは、複数のガイドレールのうちの少なくとも1つに回転可能に連結されている。
第6実施形態によれば、前記第5実施形態に係る複数のガイドレールは、それぞれ、リフトを昇降させるためのキャリッジを備える。
第7実施形態によれば、第4から第6のいずれかの実施形態に係る第2プラットフォームは、リフトを昇降させるためのケーブルシステムを備える。
【0020】
第8実施形態によれば、第3から第7のいずれかの実施形態に係る第2プラットフォームは、さらに、リフトを弾力的にロックするために構成されたリフトを昇降させる複数のガススプリングを備える。
第9実施形態によれば、第3から第8のいずれかの実施形態に係る第2プラットフォームは、さらに、リフトを昇降させるための複数の制御エレメントまたはアクチュエータを備える。
【0021】
第10実施形態によれば、第2から第9のいずれかの実施形態に係る折り畳み式装置は、さらに折り畳み式付属部品を備え、折り畳み式付属部品は第2プラットフォームと連結するように構成されている。
第11実施形態によれば、第10実施形態に係る折り畳み式付属部品は、折り畳んだ状態において折り畳み装置をU字形に取り囲んでいる。
第12実施形態によれば、第1から第11のいずれかの実施形態に係る折り畳み式装置は、折り畳んだ状態で直方体形状を有する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、開かれた状態の座位を備えた、荷物を運搬するための装置の例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【
図2】
図2は、折り畳んだ状態の座位を備えた、荷物を運搬するための装置の例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【
図3】
図3は、下部プラットフォーム、リフトおよび上部プラットフォーム、ならびに操舵ハンドルを連結して、開かれた状態における車台の例示的な実施形態の3つの縮尺図(側面
図A;平面図(上から)B;底面図(下から)C)である。
【
図4】
図4は、下部プラットフォーム、リフトおよび上部プラットフォーム、ならびに操舵ハンドルと連結された、完全に折り畳んだ状態における車台の例示的な実施形態の3つの縮尺図(側面
図A;底面図(下から)B;正面図/背面
図C)である。
【
図5】
図5は、ジブ旋回ジョイントの連結の3つの例示的な図式的実施形態を示すものであって、キャッチ付きケーブルホイスト(平面
図A)、リンケージ(平面
図B)およびベルト(平面
図C)によって連結される。
【
図6】
図6は、下部プラットフォームおよび上部プラットフォームに連結された、開かれた状態のリフトの例示的な実施形態の斜視図である。
【
図7】
図7は、上部プラットフォームと連結された、開かれた状態におけるリフトの例示的な実施形態の縮尺された正面図または背面図(A)および縮尺図(底面図(下方から)B)である。
【
図8】
図8は、上部プラットフォームと連結された、折り畳んだ状態における
図6に係るリフトの例示的な実施形態の、縮尺された正面図または背面図(A)および縮尺図(底面図(下方から)B)である。
【
図9】
図9は、下部プラットフォームおよび上部プラットフォームと連結された、開かれた状態のリフトの例示的な実施形態の無段階の昇降およびロック用の例示的な機構の斜視図である。
【
図10】
図10は、例示的な実施形態に係る、折り畳んだ状態(図解A、リフトおよび車台が折り畳んだ状態)、ならびに開かれた状態(図解B、リフトおよび車台が開かれた状態)における、リフト、下部プラットフォームおよび車台のジブの間における機械的連結の概略図である。
【
図11】
図11は、例示的な実施形態に係る、開かれた状態(A、リフトおよび車台が開かれている)から折り畳んだ状態(B、リフトおよび車台が折り畳まれている)への移行中のリフト、下部プラットフォームおよび車台のジブの間における機械的連結の概略図である。
【
図12】
図12は、下部プラットフォームとジブとの機械的連結、およびジブとステアリングフォークとの機械的連結の例示的な実施形態の3つの斜視図である。
【
図13】
図13は、開かれた状態(
図A、日除けなし)および折り畳んだ状態(
図B、日除けあり)における、折り畳み可能な3分割の臥位の例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【
図14】
図14は、開かれた状態(
図A、日除けなし)および折り畳んだ状態(
図B、日除けあり)における、折り畳み可能な3分割の座位の例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【
図15】
図15は、開かれた状態および折り畳んだ状態における、折り畳み可能な3分割のマルチファンクションプラットフォームの例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図に示された寸法、そこから結果するそれぞれの要素の比率、およびそれらの相対的な配置は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態において別途の選択が可能である。
【0024】
5.1 臥位付きベビーカー
5.1.1 開かれた状態-斜視図
図1は、開かれた状態の座位を備えた、荷物を運搬するための装置1000の例示的な実施形態の全体的斜視図である。折り畳み式装置1000は、車台1100、下部プラットフォーム1200、リフト1300、上部プラットフォーム1400、例えば、臥位、座位またはマルチファンクションプラットフォームなどの付属部品1500および操舵ハンドル1600を含む。個々のアセンブリ1100から1600までは、それらの連結、ならびに個々のアセンブリ1100から1600まで、または装置1000全体を開く、折り畳む、調節する、およびロックするときのそれらの相互作用は、図を参照しながら次の通り詳細に記述される。装置1000はモジュラー式として設計されており、子を移動させるため、または物品を運搬するために、自分の選択によって構成することができる。
【0025】
5.1.2 折り畳んだ状態-斜視図
図2は、
図1の折り畳んだ状態2000に表示された装置である。本装置は、そのアクセサリー(例えば、日除けまたはマットレスなど(図示せず))を含む付属部品2500(臥位、座位、マルチファンクションプラットフォームその他)の有無にかかわらず、任意の運転位置で、個々の部品を分解せずに、開かれた状態(
図1参照)から折り畳んだ状態2000へ移行させることができる。折り畳んだ状態2000において、本装置は、直方体の形状にすることができるため、最小折り畳みサイズを有する。シャーシ2100を開かれた状態(
図1参照)から折り畳んだ状態2000に折り畳むことは、次に掲げる図面を参照しながら詳細に説明するように、自動的かつ純粋に機械的に「ボタンを押すことで」実行することができる。
【0026】
折り畳んだ状態2000では、本装置は、車台2100にある下部プラットフォーム2200の下に平行に並んだ車輪で地面を転がしながら運搬することができ、キャリーバッグに匹敵する。操舵ハンドル2600のグリップは、この場合、伸縮式により長くすることも短くすることもできる。操舵ハンドル2600を伸縮式により短くすれば、折り畳んだ状態において本装置2000は、例えば、収納するために持ち上げることができる。直方体の形状により、付属部品2500の有無にかかわらず、折り畳んだ状態2000における本装置は、例えば、スーツケースのような他の直方体形状の手荷物類とともに省スペースで積み重ねることができる。
【0027】
折り畳んだ状態2000における本装置の折り畳みサイズは、付属部品2500(ベースフレーム)なしで、手荷物の縦、横および高さの合計が115cmを超えてはならないとされている国際航空運送協会(IATA)の推奨基準を満たすことができる。
【0028】
5.2 付属部品(ベースフレーム)なしの装置
5.2.1 開かれた状態-縮尺図
図3は、下部プラットフォーム3200、リフト3300および上部プラットフォーム3400ならびに操舵ハンドル3600と連結された、開かれた状態における車台3100の例示的な実施形態の3つの縮尺図である(アタッチメント/ベースフレームなしの
図1の装置1000)。開かれた状態において、下部プラットフォーム3200に対する上部プラットフォーム3400の高さは、例えば、上部プラットフォーム3400の側面に取り付けられた制御エレメントを介してリフト3300を操作することにより調整され、弾力的にまたは固定的にロックすることができる。その高さは、最低0cmから最高35cmまでの間で調整できる。他の実施形態では、装置の特定の用途に応じて、他の最低高および最大高も可能である。高さは無段階に調整できる。
【0029】
操舵ハンドル3600は、さらに、左右2本の伸縮アーム3620に固定して連結されたハンドルグリップ3610を備える。2本の伸縮アーム3620は、それぞれ、下部サブアームから伸縮式により引き出されてロックできる上部サブアームを含み、これにより、操舵ハンドル3600の長さを変更して、例えば、ユーザーの大きさに適合させることができる。
【0030】
操舵ハンドル3600の下部サブアームは、それぞれその下端が枢着軸3240を介して下部プラットフォーム3200に回転可能かつ摺動可能に連結される。枢着軸3240は、下部プラットフォーム3200に対する操舵ハンドル3600の角度を変更することができる。操舵ハンドル3600は、下部プラットフォーム3200に対して任意の角度でロックすることができる。角度を変えることにより、操舵ハンドル3600は、付属部品のアライメントなしに、ユーザーのサイズに合わせて調整され、または移動の方向もしくは移動方法に適合させることができる。これにより、例えば、臥位または座位にある子とのアイコンタクトを可能にすべき場合、臥位または座位を180°回転する必要を避けることもできる。
【0031】
下部プラットフォーム3200の下側には(
図3C参照)、その端部において、4つのロック可能なジブ3110が、ジブ枢着軸3140によって下部プラットフォームに回転可能に連結される。一つの実施形態では、ロック可能なジブ3110が、開かれた状態において下部プラットフォーム3200に対して同一の角度α=βを形成する。角度αは90°以上にすることができる。角度を変えることにより、軌道幅を変更することができる。別の実施形態では、ロック可能なジブ3110が、下部プラットフォーム3200に対して一対の異なる角度α≠βを形成する。
【0032】
その外端では、4つのロック可能なジブ3110が、ステアリングフォーク3120に連結され、そのそれぞれがホイール3130に連結されている。車輪の直径は、一対で、例えば、前後で異なることがある。ステアリングフォーク3120は、360°自由に回転可能であるか、または、一対で、例えば前後で列方向にロック可能であるため、車台の走行挙動を任意の進行方向で調整できる。ステアリングフォーク3120は、その垂直の縦軸に対して折り曲げることができるため、車輪3130は、それが自由に動く場合、自動的に進行方向に整列する(ナッハラウフ)。
【0033】
5.2.2 折り畳んだ状態-縮尺図
図4は、下部プラットフォーム4200、リフト4300および上部プラットフォーム4400ならびに操舵ハンドル4600と連結された、完全に折り畳んだ状態における車台4100の例示的な実施形態の3つの縮尺図である(アタッチメント/ベースフレームなしの
図2の装置2000)。完全に折り畳んだ状態では、前後一対のジブ4110は、下部プラットフォーム4200のより幅広い側面において最大限に回転されている。完全に折り畳んだ状態では、
図4Bにおいて、前後一対は鏡像のように整列することができる。ジブ4110をロックすることは、この位置でも可能である。
【0034】
2つのインボードジブ4110および2つのアウトボードジブ4110のステアリングフォーク4120はそれぞれ、下部プラットフォーム4200のより狭い側面の方向へと外側に向けられている結果、折り畳んだ車台4100に可能なかぎり高い安定性を与えるために、インボード車輪およびアウトボード車輪4130の接触点間の距離が最大にされる。前記ステアリングフォークは、両方とも内側に向けることも、または一対で内側もしくは外側に向けることもできる。
【0035】
ステアリングフォーク4120は、下部プラットフォーム4200の幅広い側面に平行して一列に並べてロックすることができる結果、操舵ハンドル4600に折り畳んだ車台4100もまた、キャリーバッグのように地面に転がすことができる。ジブ4110をロックすることは、他の位置でも可能である。
【0036】
ベースフレーム(付属部品なしの
図2の装置2000)の最小梱包寸法を達成するために、下部プラットフォーム4200に対する上部プラットフォーム4400の高さが、リフト4300を操作することによって変更することができる結果、上部プラットフォーム4400が下部プラットフォーム4200上に直接配置されている。上部プラットフォーム4400、リフト4300、または下部プラットフォームは、この位置または別の位置でロックすることができる。
【0037】
完全に折り畳んだ状態では、垂直方向に向けられた操舵ハンドル4600の2つの上部サブアームは、下部サブアームの中に、または下部サブアーム上に最大限に押し込まれている。前記上部サブアームは、この位置または別の位置でロックすることができる。伸縮式によって短縮された操舵ハンドル4600は、枢着軸4210を介して、下部サブアームの下端が地面の上にくるまで下げることができる。下部サブアームの下端は、折り畳まれる場合、または折り畳んだ状態において車台4100の安定性を高めるため、ボールキャスターを装備することができる。
【0038】
5.2.3 ジブの連結
図5は、ジブ枢着軸5140の連結の3つの例示的な図式的実施形態を示すものであって、キャッチ付きケーブルホイスト(平面
図A)、リンケージ(平面
図B)およびベルト(平面
図C)によって連結される。ジブ5110は、車台の自動開閉時や折り畳み時に、設定された間隔で順々に動くように相互に連結されているため、ジブ5110、ステアリングフォーク、車輪(図示せず)が互いにロックされず、車台は自動開閉および折り畳み時にバランスが保たれる。ジブ5110の動きの連結および調整された時間遅延は、例えば、適切に配置されたドライバを備えたロープ(
図A)、異なるレバーを備えたリンケージ(
図B)、もしくは歯付きベルトおよび非円形歯付きベルトホイール(
図C)によって、またはこれらの組合せによって行うことができる。他の実施形態では、ジブ5110は、代替的または追加的に、例えば、アクチュエータによって電気機械的に動き、または制御することができる。
【0039】
5.3 アッセンブリ リフト(車台なし)
5.3.1 開かれた状態-斜視図
図6は、下部6200プラットフォームおよび上部6400プラットフォームに連結された、開かれた状態のリフト6300の例示的な実施形態の斜視図である。リフト6300は、下部6200プラットフォームおよび上部6400プラットフォームに連結されている。図示の実施形態では、リフトは、2つの交差部6310を含む。他の実施形態では、リフト6300は、複数の交差部6310を含むこともできる。交差部6310は、それぞれ少なくとも部分的に下部プラットフォームおよび/または上部プラットォームに回転可能に連結されている。図示の各交差部は、第1長アーム6311、第2長アーム6312、および短アーム6313を含む。第1長アーム6311は、折り畳み可能である。第1長アーム6311は、第2長アーム6312の第1部分に固定して接続された第1部分を含む。第1長アーム6311の第2部分は、第1長アーム6311の第1部分に回転可能に連結されている。
【0040】
第1長アーム6311の第2部分の長さは、短アーム6313の長さと実質的に等しい。短アーム6313は、第2長アーム6312に回転可能に連結されている。第2長アーム6312は、第1部分および第2部分を含む。第2長アーム6312の第2部分の長さは、短アーム6313の長さまたは第1長アーム6311の第2部分の長さと実質的に等しい。第1長アーム6311および短アーム6313は、下部プラットフォーム6200および上部プラットフォーム6400の端部において、下部プラットフォーム6200および上部プラットフォーム6400にそれぞれ連結されている。第2長アーム6312は、上部プラットフォーム6400のガイドレール6410に連結され、ガイドレール6410に沿って移動可能である。第1交差部6310の第2長アーム6312および第2交差部6310の第2長アーム6312は、同じガイドレール6410に連結することができ、またはそれぞれが異なるガイドレール6410に連結することができる。
【0041】
ガイドレール6410は、上部プラットフォーム6400の横幅を横切って、実質的に荷物を運搬するための装置の押し方向または引き方向の垂直方向に延びている。好ましい実施形態では、ガイドレール6410は、実質的に、荷重下でのリフトの安定性を確保するために、上部プラットフォーム6400の横幅に垂直な長さに対して中央に配置されている。ただし、ガイドレール6410の他の配置もまた可能である。上部プラットフォーム6400は、上部プラットフォーム6400の異なる領域に配置され、異なる長さを有する複数のガイドレールを含むことができる。図示の実施形態では、ガイドレール6410は、第1長アーム6311または第2長アーム6312の長さと実質的に同じ長さであり、短アーム6313の長さの実質的に2倍の長さである。ただし、他の長さの比率も可能である。
【0042】
5.3.2 開かれた状態-縮尺図
図7は、上部プラットフォーム7400に連結された、開かれた状態における
図6に係るリフト7300の例示的な実施形態の縮尺された正面図または背面図(A)および縮尺図(底面図(下からの))(B)である。リフト7300は、2つの交差部7310を含み、それぞれが第1長アーム7311および第2長アーム7312ならびに短アーム7313を含む。短アーム7313は、第2長アーム7312および上部プラットフォーム7400に連結されている。短アーム7313は、第2長アーム7312と角度γを形成する。それぞれの交差部7310の2本の長アーム7312に回転可能に連結されている単一のガイドレールを使用すると、完全に開かれた状態での角度γは約45゜である。それぞれが長アーム7312と回転可能に連結されている複数のガイドレールを使用すると、完全に開かれた状態における角度γは約45゜以下、例えば0°<γ<45°、10°<γ<35°、または20°<γ<25°であることができる。
【0043】
リフトの高さを調整する場合、短アーム7313の上部プラットフォーム7400との連結部が上部プラットフォーム7400に対して固定されることによって、角度γが減少(上昇)または増加(低下)する一方で、第2長アーム7312の上部プラットフォーム7400との連結部は、共通のガイドレールまたはそれぞれのガイドレールに沿って、短アーム7313の連結部から離れて反対方向に変位する。
図9を参照して次の通り詳細に説明するように、リフト7300の高さは、折り畳んだ状態と開かれた状態との間で無段階に調整でき、任意の高さでロックできる。図示の実施形態では、完全に開かれた状態におけるリフト7300の最大高は、第1長アーム7311または第2長アーム7312の長さに実質的に等しい。
【0044】
それぞれの交差部7310の第1長アーム7311は、折り畳み可能である。第1長アーム7311は、第2長アーム7312の第1部分に固定的に接続された第1部分、および第1長アーム7311の第1部分に回転可能に連結された(折り畳み可能な)第2部分を含む。第2部分は、上部プラットフォーム7400の第1端部における第1部分との連結部の反対側の端部で、上部プラットフォーム7400に回転可能に連結されている。第1部分は、下部プラットフォームの第1端部(図示せず、例えば
図6の符号6200参照)において、第2部分との連結とは反対の端部で回転可能に連結されている。下部プラットフォームおよび上部プラットフォーム7400の第1端部は、図示された縮尺図(下から)(B)において、実質的に重なっている。ただし、第1長アーム7311の第1部分および第2部分のそれぞれは、必要に応じて外力の作用に関して構造の安定性を最適化するために、下部プラットフォームまたは上部プラットフォーム7400の他の領域で、下部プラットフォームまたは上部プラットフォーム7400と連結することができる。
【0045】
第2長アーム7312は、一端が下部プラットフォームの第2端部(図示せず、例えば
図6の符号6200参照)、および第2長アーム7312の端部の反対側の端部で、上部プラットフォーム7400またはガイドレール7410に、下部プラットフォームまたは上部プラットフォーム7400にそれぞれ回転可能に連結されている。短アーム7313は、上部プラットフォーム7400の第2端部で上部プラットフォーム7400に連結されている。下部プラットフォームおよび上部プラットフォーム7400の第2端部は、縮尺図(下から)(B)において、実質的に重なっている。ただし、第2長アーム7312は、下部プラットフォーム7400の他の領域、例えば、下部プラットフォーム7400の辺端部において、下部プラットフォームまたは上部プラットフォーム7400に連結することができる。
【0046】
それぞれの車台7310の第2長アーム7312は、第1部分および第2部分を含む。第1アーム7311および第2アーム7312の第1部分は、1つのユニットを形成している。前記ユニットは凹部を含んでおり、これは、リフト7300の高さを調節する場合に、第1交差部7310とともにリフト7300の少なくとも一部を形成する第2交差部7310の第2長アーム7312の第2部分が、反対側にある交差部7310のユニットの凹部とかみ合うことを可能にするためである。前記凹部は、リフト7300が折り畳んだ状態において、下部プラットフォームおよび上部プラットフォーム7400が直接、またはほぼ直接に相互に重なるように構成されている。
【0047】
2つの交差部7310は、図示の縮尺図(下方から)(B)において、相関的に点対称となるように配置され、点対称であるように設計されている。空間的に見ると、2つの交差部7310は回転軸(180°による回転)に対して対称に配置されている。これにより、例えば、製造コストを削減し、構造物の安定性の等方性の程度、例えば、回転力、並進力、圧縮力および引張力に関する等方性の程度を高めることができる。リフト7300が複数の交差部7310からなる他の実施形態では、交差部7300はそれぞれ適宜に一対で配置される。
【0048】
5.3.3 折り畳んだ状態-縮尺図
図8は、上部プラットフォーム8400に連結された、折り畳んだ状態における
図6に係るリフト8300の例示的な実施形態の正面図または背面図(A)および縮尺図(底面図(下からの))(B)である。交差部8310は、折り畳んだ状態において、上部プラットフォーム8400と相互にかみ合う結果(
図7参照)、下部プラットフォーム(図示せず)および上部プラットフォーム8400は実質的に互いに重なり合う(
図4C参照)。
【0049】
5.4 連結部の詳細図-リフト-上部プラットフォーム-斜視図
図示の実施形態では、上部プラットフォーム9400は、リフトを無段階に昇降およびロックするための機構を含む。前記機構は、リフトに作用する力を打ち消すことができるロック可能なガススプリング9420を含む。他の実施形態では、前記機構は、リフトの上昇または下降を補助する複数の他のまたは別のコンポーネントを含むことができる。例えば、本機構は、複数のガススプリング9420を含むことができる。前記ガススプリング9420は、さらにプランジャー9421およびシリンダー9422を含むことができる。例示的な実施形態では、前記シリンダー9422は上部プラットフォーム9400に固定的に連結され、一方で、前記プランジャー9421はシリンダー軸に沿って移動可能である。本機構は、さらに、複数の制御エレメント9431を備えたトリガーシステム9430を含む。例示的な実施形態では、トリガーシステム9430は、1つ、2つ、または3つの制御エレメント9431のみを含むこともある。前記プランジャー9421は、トリガーシステム9430を用いて複数の制御エレメント9431のうちの単一または複数を操作することによって、リフトのロックまたはリフトの昇降を行うことができる。
【0050】
図示の実施形態では、前記機構は、2つのガイドレール9410を含む。前記ガイドレール9410は、それぞれキャリッジ9411を含む。他の実施形態では、各ガイドレール9410は、複数のキャリッジ9411を含むこともできる。1つのキャリッジ9411は、それぞれ、第2長アーム(例えば
図6の符号6312参照)に回転可能に連結されている。図示の実施形態では、本機構は、さらにプーリーシステム9440を含む。前記キャリッジ9411は、プーリーシステム9440を介してガススプリング9420と連結されている。同様に、前記キャリッジ9411は、プーリーシステム9440によって相互に連結されている。他の実施形態では、前記キャリッジ9430は、対応するプーリーシステムを介して、リフトの昇降を補助する複数のコンポーネントに連結することができる。その他、例えば、ベルトまたはリンケージなどの連結も可能である。
【0051】
図示の実施形態では、前記キャリッジ9411は、ガイドレール9410の第1端部と第2端部との間で直線的に、同期して、反対方向に移動し、これによって角度γを変化させる(
図6および
図7ならびに付随する記載事項参照)。前記キャリッジ9430の同期した逆回転運動により、上部プラットフォーム9400は、下部プラットフォーム9200に対して、実質的に下部プラットフォーム9200と平行な安定した水平位置に維持される。
【0052】
図示の実施形態では、プーリーシステム9440は、可動(偏向)ロール9441を介して滑車を形成し、それによってプランジャー9421のストローク経路が倍加される。このために、前記プランジャー9421の頭部は、1つが他の上に横たわり、上部プラットフォーム9400に対して水平に整列した2つの可動ロール9441を含む。上部プラットフォーム9400に対して固定され、水平に配置された2つの第1ロール9442は、上部プラットフォーム9400の対向する端部領域で上部プラットフォーム9400に取り付けられている。プーリーシステム9440は、1本または複数本のロープを含むことができる。図示の実施形態では、プーリーシステム9440は、2つの第1ロープを含み、それぞれが反対側の端部領域における第1端部で上部プラットフォーム9400に固定されている。2つの第1ロープは、実質的に同じ長さであり、上部プラットフォーム9400へのそれぞれの固定部から、可動ロール9441を介して、前記ロープが第2端部でそれぞれ固定されているそれぞれのキャリッジ9411まで実質的に鏡像方式でつながる。プランジャー9421の頭部をたわませることにより、キャリッジ9411は、ガススプリング9420の半分の力で反対方向に引っ張られるが、それぞれの反対方向へ2倍の距離を移動する。
【0053】
図示の実施形態では、プーリーシステム9440は、キャリッジ9411の同期した逆回転運動を確保するために、さらに2つの第2ケーブルを含む。2つの第2ケーブルは、例えば、ガイドレール9410のそれぞれの端部領域において上部プラットフォーム9400に対して固定的にかつ水平に整列して配置された2つの第2プーリ9443を介して、2つのキャリッジ9411に連結する。図示の実施形態では、2本の第2ケーブルは、長さが実質的に等しく、キャリッジ9430と閉じた形状を形成している。
【0054】
プーリーシステム9440は、リフトの交差部に力を伝達することができるロープまたは他の手段との組合せで(例えば、
図6参照)、歯付きベルト、リンケージ、非円形ホイールなども含むことができる。
トリガーシステム9430の少なくとも1つの制御エレメント9431を作動させることによって、プランジャー9421のロックが作動中は解除され、これによってリフトは高さを無段階に調整することができる。
【0055】
制御エレメント9431の作動が完了すると、プランジャー9421は再びロックされ、それによって、プーリーシステム9440を介して結合されたキャリッジ9431、および前記キャリッジに連結されたリフトの交差部(例えば
図6の符号6310参照)がそれぞれの位置でロックされることができる。ガススプリング9420のプランジャー9421は、対応する位置で弾力的にロックすることができる。こうすることにより、前記リフトは全体的な設計として、例えば小さな子の動きによって生じる足回りの振動、またはリフトの積載重量の急激な変化を緩和するために、サスペンションを装備することができる。
【0056】
別途の実施形態において、前記設計は、個々の領域またはリフト全体を吊り下げるための追加の、または代替のサスペンションシステムを含むことができる。前記サスペンションシステムは、荷物を運搬するための装置のアセンブリ中、複数のコンポーネントのうちの1つ以上に統合することができる。例えば、張力エレメントまたはねじりバネエレメントの形態で、これらは、例えば、プーリーシステム9440またはガススプリング9420に統合されている。
【0057】
さらに別途の実施形態において、前記リフトをロックすることは、追加的もしくは代替的に、例えばラッチまたはクランプによって、ガイドレール9410に対してキャリッジ9430をロックすることを含むことができる。対応するトリガーシステムを介して、少なくとも1つの対応する制御エレメントを作動させることによって、キャリッジ9430のロックが作動中に解除することができる結果、前記リフトは、無段階または少なくとも細かい段階で高さを調整することができる。
【0058】
別途の実施形態において、前記リフトは、代替的もしくは追加的に、例えばアクチュエータまたは制御装置によって、電気的に調整され、または制御することができる。さらに、前記リフト上の重量を打ち消すバイアス力または剪断力は、例えば、下部プラットフォーム9200または上部プラットフォーム9400のバイアスサスペンションによって提供されるのであって、前記リフトが昇降する場合にリフトの調整を補助することができる。
【0059】
5.5 連結部の概略図 リフト-下部プラットフォーム-車台
5.5.1 折り畳んだ状態から開かれた状態への移行
図10は、例示的な実施形態に係る、折り畳んだ状態(図解A、リフトおよび車台が折り畳んだ状態)ならびに開かれた状態(図解B、リフトおよび車台が開かれた状態)における、リフト(図示せず、例えば
図6,
図7および
図8参照)、下部プラットフォームおよび車台のジブの間における機械的連結の概略図である。折り畳んだ状態において、リフト(図示を容易にするためにリフトの交差部10310の1つのみが示されている)は、最も低い位置にロックされ、ジブ(図示を容易にするためにジブ10110の1つのみが示されている)は、下部プラットフォームの下に折り畳まれている。
【0060】
例示的な実施形態では、前記交差部10310は、ベルクランク10314を介して、例えばガススプリング10235などのエネルギー貯蔵デバイスに連結されている。前記ベルクランク10314は旋回点10315の周り、例えば、交差部10310の下部プラットフォームとの連結部の周りで回転可能である。
【0061】
前記ガススプリング10235は、ステアリング10220に連結され、ステアリング10220の中心から半径方向に延び、ステアリング爪10222によって分割される移動クリアランス10221を含む。前記ステアリング10220は、折り畳んだ状態において、ロック装置、例えばロックピン10223によって、第1位置(折り畳み脚)にロックされる。
前記ステアリング10220は、ロープ10210を介してジブ10110に連結されている。ステアリング10220および単数/複数のジブ10110、ならびにジブ同士は、1つ以上のベルト、リンケージおよび他の機械的連結部(
図5参照)によっても連結することができる。
【0062】
エネルギー貯蔵装置、例えば引張コイルばね10231は、ロープ10210に緩く(摺動可能に)連結されたドライバ10232に固定的に連結されている。引張コイルばね10231上のドライバ10232によって、ロープ10210に固定的に連結された引張コイルばね10231上のドライバ10212は摺動することができる。これにより、ロープ10210は、例えば、ロープ10210に固定的に連結されたドライバ10212が、引張コイルばね10231上の摺動可能ドライバ10232の引張経路にある場合、引張コイルばね10231の引張方向へ移動させることができる。逆に、引張コイルばね10231をその張力方向と反対方向に引っ張ると、引張コイルばね10231とロープ10210は互いから連結を解くことができる。
【0063】
ベースフレームの折り畳んだ状態(ジブ10110およびリフトが折り畳まれている)において、引張コイルばね10231は、例えば、引張ばね爪10233によってロックすることができる。そこに蓄えられるエネルギーは、蓄電デバイスの最大蓄電容量に相当し得る。前記引張コイルばね10231は、前記リフトの交差部10310を最も低い位置に移動させることで、張力をかけることができる。引張コイルばね10231は、ボーデンケーブル10234を介して弛緩した引張コイルばね10231に連結されているベルクランク10314を介して張力をかけることができる。引張ばね爪10233は、引っ張られた引張コイルばね10231を引張位置に保持することができる。張力がかかった引張コイルばね10231を引張ばね爪10233で保持すると、引張コイルばねは、リフトから連結を解かれ、リフトは自由に移動することができる。
【0064】
前記引張コイルばね10231が張力をかけられ、引張ばね爪10233によって保持されている間、前記リフトは最も高い位置まで移動させることができる。これにより、ボーデンケーブル10234は遊び10211を得て、引張ばね爪10233が引張コイルばね10231を解放すると、張力をかけられた引張コイルばね10231は、その蓄積エネルギーを解放できるようになる。張力をかけられた引張コイルばね10231が蓄積エネルギーを解放し、引張コイルばね10231とリフトの交差部10310がボーデンケーブル10234を介して再び連結されると、遊びは消滅する。
【0065】
車台を開くのに必要なエネルギーは、ガススプリング(図示せず、
図9の符号9420参照)により供給される。前記リフトを一番低い位置まで押し下げると、上部プラットフォームにある1つ以上のロック可能なガススプリングにエネルギーを蓄えることができる。前記ガススプリングは、例えばハンドルグリップまたは上部プラットフォーム(図示せず)の側面に取り付けられる制御エレメント(図示せず)を介して起動することができる。
【0066】
前記リフトが開くと、上部プラットフォームにあるガススプリングに蓄えられたエネルギーの一部のみが消費される。当該エネルギーは、リフトの交差部の角度に作用し、旋回点10315を介してベルクランク10314の角度を変化させる。これにより、上部プラットフォームにあるガススプリングのエネルギーは、例えば、下部プラットフォームのガススプリング10235などのエネルギー蓄積装置に送られるのであって、これは、ベルクランク10314と、ロックピン11223によりロックできるステアリング11220のステアリング爪10222との間で圧縮することで可能となる。
【0067】
前記車台は、例えばWLAN信号などを介して、制御エレメント(図示せず)を操作することで、「ボタンを押すだけで」を開くことができるようになる。制御エレメントの作動により、例えばソレノイド(図示せず)によりロックピン10223を解放し、それによってステアリング10220のロックを解除し、圧縮ガススプリング10235がステアリング爪10222を押すことによってステアリング10220を移動させることを可能にする。この場合、ステアリング10220は、第1位置(折り畳まれた脚)から第2位置(開かれた脚)に回転される。前記ステアリング10220に連結されたロープ10210は、ジブ10110が展開するように、回転運動を伝える。
【0068】
前記ジブ10110の展開が時間的に遅延することで、展開時に互いを遮ることがなく、車台は安定したままで傾くことがない(
図5参照)。時間の遅延は、ここで説明したロープ10210および適切に配置されたドライバ(図示せず)によって実現することができる。代替的または追加的に、時間の遅延は、ロープ10210から独立したジブ10110を互いに連結することによって実現できる(
図5参照)、または上記の例示的な実施形態の組合せによって実現できる。
【0069】
ロックピン10223は、ステアリング10220を第2位置(開かれた脚)に自動的にロックすることができる。ステアリング10220をロックすることで、ロープ10210を介して連結されたジブ10110を、やはり開かれた位置にロックすることもできる。ジブ10110を開位置にロックすることは、代替的または追加的に実行することができ、またここで説明したステアリング10220との連結とは別個に独立して行うこともできる。
【0070】
他の実施形態では、機械式連結は、代替的または追加的に、例えば、別のロープ、リンケージ、歯付きベルト、非円形ホイール、エネルギー貯蔵装置またはロック装置など、複数の表示されたコンポーネントで構成することができある。
【0071】
5.5.2 開かれた状態から折り畳んだ状態への移行
図11は、例示的な実施形態に係る、開かれた状態(A、リフトおよび車台が開かれている)から折り畳んだ状態(B、リフトおよび車台が折り畳まれている)への移行中のリフト(図示せず、例えば、
図6、
図7および
図8参照)、下部プラットフォームおよび車台のジブの間における機械的連結の概略図である。
車台を自動で折り畳むためのエネルギーは、中間エネルギー貯蔵装置、例えば、引張コイルばね11231によって提供される。
【0072】
車台を自動で折り畳むには、リフトを一番高い位置に移動させる。「ボタンを押す」ことによる車台の自動折り畳みは、制御エレメント(図示せず)を作動させることにより引き起こすことができ、これにより同時に、例えば、WLAN信号を介してワイヤレスで起動されたソレノイド(図示せず)により、ロックピン11223が解除され、ステアリング11220のロックが解除され、ステアリング爪11222が解除され、ステアリング11220とガススプリング11235の連結部にある移動の遊び11221が完全に解放され、引張ばね爪11233が解除されて引張コイルばね11231が解放される。 解放された引張コイルばね11231は、その蓄積エネルギーを引張コイルばね11231上のドライバ11232を介してロープ11210上のドライバ11212に伝達し、それによってその牽引経路を、反時計周りに移動するロープ11210に伝達することが可能である。ロープ11220には、ジブ11110を折り畳むために、複数のドライバが連結できる。
【0073】
前記ジブ11110の展開が時間的に遅延することで、展開時に互いを遮ることがなく、車台は常に安定したままで傾くことがない(
図5参照)。時間の遅延は、ここで説明したロープ11210および適切に配置されたドライバ(図示せず)によって実現することができる。代替的または追加的に、時間の遅延は、ロープ11210から独立したジブ11110を互いに連結することによって実現できるか(
図5参照)、または上記の例示的な実施形態の組合せによって実現できる。
【0074】
折り畳み時には、ステアリング11220は、第2位置(開かれた脚)から第1位置(折り畳まれた脚)に回転し、ロックピン11223によって自動的にロックされる。さらに、引張コイルばね11231の短縮により、ボーデンケーブル11234の 遊び11221がなくなり、ボーデンケーブルが展帳される。
【0075】
リフトおよびジブ11110を再連結し、車台を「ボタンを押す」だけで自動的に開いて折り畳むのに必要なエネルギー貯蔵装置にエネルギーを再供給するために、リフトを手動で最も高い位置から最も低い位置に押し下げる。こうすることで、上部プラットフォームにあるロック可能なガススプリング(図示せず、
図9の符号9420参照)に、エネルギーが貯蔵できる。
【0076】
前記リフトが最高位置から最低位置に手動で押し下げられると、ボーデンケーブル11234を介して引張コイルばね11231に連結しているリフトの交差部11310にあるベルクランク11314が回転することによって、引張コイルばね11231に張力がかかる。最後に、張力をかけられた引張コイルばね11231は、引張ばね爪11233によって張力をかけられた状態に保持される。
【0077】
リフトを最高位置から最低位置まで手動で押し下げると、ベルランク11314の回転により、さらにガススプリング11235も折り畳んだ状態の位置に引き込まれる。この位置で、ステアリング11220にある移動の遊び中のガススプリング11235は、ガススプリング11235のピストンロッドの頭部後方にあるステアリング爪11222が移動の遊び11220を再び分割することによって、ステアリング11220に再び連結される。これにより、前記リフトおよびステアリング11220は、互いに再連結できる。
【0078】
前記車台を開くおよび折り畳むことは、電気機械的に補足するか、または電気機械的手段で全体もしくは一部を置き換えることができる。車台を開くおよび折り畳むことは、部分的にのみで、または動力補助なしでも、および個々の動作シーケンスの部分的にのみ、または連結なしでも実現できる。
【0079】
5.6 下部プラットフォーム-ジブ-ステアリングフォーク-斜視図
図12は、下部プラットフォーム12200とジブ12110との機械的連結、およびジブ12110とステアリングフォーク12120との機械的連結の例示的な実施形態の3つの斜視図である。前記車台を折り畳む場合、ステアリングフォーク12120は、所定の終了位置に自動的に位置合わせすることができる(
図4参照)。車台の開かれた状態において、ステアリングフォーク12120は、前後一対で、360°自由に回転するか、または車台のアライメントをとってロックすることができる。
【0080】
2つの過程-折り畳み時の車輪の自動位置合わせ、および開かれた状態におけるステアリングフォーク12120の一対のロックまたは解除-は、例えば、ステアリングフォークのロータリージョイント12121とジブ12110との機械的連結、およびジブのロータリージョイント12140と下部プラットフォーム12200との機械的連結によって制御または操作することができる。
【0081】
すべてのステアリングフォーク12120は垂直軸12122に固定的に連結できるのであって、これが歯付きベルトホイール12123に固定的に連結され、これが歯付きベルト12160を介して歯付きベルトホイール12143に連結され、これがジブ12110に固定的に連結された垂直軸12142に回転可能に連結されて下部プラットフォーム12200に回転可能に連結されている。
【0082】
前記ステアリングフォーク12120およびそれに連結された車輪のロックは、例えば、ソレノイド(図示せず)により歯付きベルトホイール12143上のロックピン12144を作動させることにより前後一対で行われ、これは、例えばWLANを介して制御ユニット(図示せず)の作動により操作することができる。起動されたロックピン12144は、車台を前後に押すことによってロックされるべき車輪(図示せず)が正しく整列されるとすぐに、歯付きベルトホイール12143と一対でかみ合わせることができる(例えば
図1の符号1100参照)。起動されたロックピン12144は、連結された歯付きベルト12160を介してステアリングフォーク12120をロックすることができる。これにより、ホイールのアライメントを確定することができる。
【0083】
車台を開く間および折り畳む間、フォークをわずかに傾けることで、ジブ12110の移動方向に車輪を自動的に合わせ(ナッハラウフ)、引きずったりブロックしたりすることなく、いつでも地面を転がすことができる。
【0084】
ジブ12110の回転運動の終了の直前に、ホイールは、ナッハラウフの途中でジブ12110に対して実質的に直角になることができる。それらの最終位置において、前記ホイールは、例えば下部プラットフォーム12200のより幅広い側面に平行して折り畳まれる場合に、ナッハラウフの途中でそれらの以前の走行方向に対して約90°回転することができる(
図4参照)。
【0085】
車台を折り畳む際のステアリングフォーク12120の自動アライメントは、例えば、ステアリングフォークのロータリージョイント12121およびジブのロータリージョイント12140における回転運動を機械的に連結することによって達成することができる。車台を開閉するためのジブ12110の回転運動は、ピニオン12141によって引き起こされ、制御される。ピニオン12141は、垂直軸12142を介してジブ12110に回転運動を伝達することができる。
【0086】
閉動作時にジブの垂直軸12142が回転すると、下部プラットフォーム12200に回転不能に固定されている摺動可能な歯付ホイール12150が、ネジ山12151を介して歯付ベルト車12143の方向に変位する。摺動可能な歯付ホイール12150は、歯付きベルトホイール12143と爪の連結を形成する:ジブ12110の閉鎖動作中の回転運動の最後の3分の1では、摺動可能な歯付ホイール12150の爪が歯付きベルトホイール12143の移動の遊び12145にかみ合い、これを連結して回転させる。歯付きベルトホイール12143の回転運動は、連結された歯付きベルト12160を介してステアリングフォーク12120に伝達され、ホイール(図示せず)を所定の終了位置(
図4参照)まで回転させる。
【0087】
2つの歯付きベルトホイール12123ならびに12143の歯の形状および/または歯の数を介して、これらの2つの間に一定または可変の伝達比を作り出すことができ、これにより、車台の折り畳みの際に、ジブ12110の動きおよびホイール(図示せず)のアライメントの振り付けを最適化することができる。
ジブ12110の展開は、逆の順序とモードで行う。電気機械式のバリアントでは、代替的または追加的に、ステアリングフォークは、例えばサーボモータによって電気的に移動および制御することができる。
【0088】
5.7 付属部品(臥位/座位/マルチファンクションプラットフォーム)
5.7.1 臥位-斜視図
図13は、開かれた状態(
図A、日除けなし)および折り畳んだ状態(
図B、日除けあり)における、折り畳み可能な3分割の臥位13500の例示的な実施形態の全体的斜視図である。臥位13500の支持構造は、折り畳み可能な下部フレーム13510および折り畳み可能な上部フレーム13530を含む。下部フレーム13510と上部フレーム13530は、折り畳み可能な側壁13520によって連結されている。折り畳み可能な側壁13520は、2つの引張ブラケット13521および8つの交差した引張ワイヤー13523を含むことができる。開かれた臥位13500は、それ自体が付属部品として安定しており、そのものとして単独で使用することができる。臥位13500は、上部プラットフォーム(図示せず、例えば、
図1の符号1400参照)に連結され、再び連結を解くことができる。
【0089】
下部フレーム13510および上部フレーム13530は折り畳み可能であり、それぞれ2つのサイドフレームセグメント13511および13531と、中央部フレームセグメント13512および13532を含む。
上部の中央部フレームセグメント13532およびサイドフレームセグメント13531、その下側で4つのスプリングヒンジ(図示せず)により回動可能に連結され、サイドフレームセグメント13531が水平から垂直方向にのみ90°角度を変えることができるようになっている。スプリングヒンジ(図示せず)のバネ力は、サイドフレームセグメント13531の垂直方向への下向きの角度を打ち消し、水平方向への折り上げを補助する。
【0090】
下部の中央部フレームセグメント131512およびサイドフレームセグメント13511は、同様に、サイドフレームセグメント13511が水平から垂直へ90°下方に、また水平を超えて上方に角度を付けられるように、4つのスプリングヒンジ(図示せず)によってその頂部で回動可能に連結されている。
スプリングヒンジ(図示せず)のバネ力は、横フレームセグメント13511の垂直方向への下向きの角度を打ち消し、水平方向への折り上げを補助する。
【0091】
下部の中央部フレームセグメント13512およびサイドフレームセグメント13511は、追加的に、4つのキャッチ金具13514によって回転可能に連結され、このキャッチ金具は、あたかも4つのスプリングヒンジ(図示せず)のように、サイドフレームセグメント13511を水平から垂直方向にのみ90°角度を変えることができるようになっている。下部のサイドフレームセグメント13511が垂直から水平に折り畳まれると、ラッチ金具13514がかみ合う。
【0092】
下部の中央部フレームセグメント13512およびサイドフレームセグメント131511の終端は、ここに図示された実施形態において、開かれた水平位置にあるブラインド13515によって光学的にほぼシームレスに外側に閉じるような形状になっている。
【0093】
下部フレーム13510および上部フレーム13530は、2つの折り畳み可能な引張ブラケット13521および交差した引張ワイヤー13523によって連結されている。端部では、上側サイドフレームセグメント13531は、それぞれの引張ブラケット13521と下側で回転可能に連結される。高トルクのキックばね13522は、引張ブラケット13521を下側サイドフレームセグメント13511に対して垂直方向に押し下げ、そこでロックレバー(図示せず)にかみ合う。
【0094】
引張ブラケット13521のカウンタームーブとして、上部の中央部フレームセグメント13532および下部ミドルフレームセグメント13512の間、ならびに上部サイドフレームセグメント13531および下部サイドフレームセグメント13511の間の4×2の交差した引張ブラケット13523は機能する。
【0095】
下部フレーム13510の上側には、3分割された底板13540がある。(底板床13541のヘッド部にはフラップ13542があり、床に寝かせた3分割マットレスを傾けて、子供を半座りの姿勢で寝かせることができるようになっている。フラップ13542のロックは、トルクヒンジ13543によって行われる。
臥位13500用の保持ブラケット13550は、上部の中央部フレームセグメント13532に中央で回転可能に連結されている。
【0096】
保持ブラケットの固定は、保持ブラケットの端部の下側にある2つのロックタンによって行われ、中央部の上部フレームセグメントの上側にある受けロックにつなぎ止めることができる。保持ブラケットの中央にはコントロールユニットがあり、これでロックタンを解除し、保持ブラケットを取り外すことができる。この解決策は、操作ユニットおよびロックタンの間にある保持ブラケット内部にボーデンケーブルを配線することが考えられる。
【0097】
上部フレームセグメントのヘッド部には、上側にネオジム永久磁石が埋め込まれており、この磁石により日除けを臥位に組み込むことができる。
臥位の側壁は、折り紙で折り畳んだテキスタイルの素材で外側から囲われている。折り紙の折り畳み方は、左右対称に繰り返される映進操作(スライドミラー)である。上部フレームを下部フレームに下ろすと、槽の側壁が垂直に精密に折り畳まれる。
【0098】
2つの中央部にある下部フレームセグメントの下側には、それぞれに、上部プラットフォームの上側にある2つの受ロックに臥位をドッキングさせることができるロックタンがある。
上部プラットフォームの両側に、付属部品のロックタンを解除するための操作ユニットが取り付けられているため、槽を車台から取り外すことができる。
【0099】
臥位を開いた状態から折り畳むには、上側フレームセグメント13531に連結された引張ブラケット13521を、下側フレームセグメント13511の下方(下側フレーム13510のヘッド端およびフット端)でロックレバー(図示せず)により手動でそのロックを解除するが、それは、手動で上部フレーム13530を下部フレーム13510の上に垂直下向きに押し付けるためであって、ここで、引張ブラケット13521は、下部の中央部フレームセグメントへの13512キックばね13522の力に抗して水平位置に押し込まれる。このために、下部サイドフレームセグメント13511の上側には、溝(図示せず)が横方向に凹んでおり、この溝に沿って、引張ブラケット13521の下側で自由に移動できる角は、臥位13500が開かれ折り畳まれた場合に摺動する。
【0100】
その後、下部の中央部フレームセグメント13512およびサイドフレームセグメント14511の間のロック金具13514を切り替えにより解除するために、下側サイドフレームセグメント13511を鋭角的に上方へ折り曲げる。その後、マットレス(図示せず)および日除け13560を含む臥位全体を垂直位置の下方に折り畳むことができる。上部の中央部フレームセグメント13532に回転可能に連結された保持ブラケット13550は、垂直から水平に折り畳まれる。
折り畳んだ臥位13500は、折り畳んだベースフレーム(図示せず、
図2参照)を囲んでいる。前記臥位13500は、日除け13560とともに折り畳むことができる。
【0101】
臥位13500を折り畳んだ状態から開くには、まず初めに、互いに重なって横たわる下側および上側フレームセグメント13511、13531(臥位のヘッド部およびフット部)を、垂直に折り畳まれた位置から水平位置まで90°上へ起こす。そこでは、下部の中央部フレームセグメント13512およびサイドフレームセグメント13511の間のロック金具が自動的にかみ合う結果、下部フレーム13510の剛性を維持する。
【0102】
下部フレームセグメント13511および13512、ならびに上部フレームセグメント13531および13532との間のスプリングヒンジ(図示せず)のばね力により、ならびに引張ブラケット13521におけるキックばねのばね力により、槽の上部フレームが自動的に上昇し、臥位の側壁を一緒に引っ張り上げる。上部サイドフレームセグメント13531を短く持ち上げることによって、ほぼ垂直に整列した引張ブラケット13521の下側の可動端は、下部サイドフレームセグメント13511の下側の外側端で内部の中心に取り付けられているロックレバー(図示せず)にかみ合う。作動ユニット(図示せず)を作動させることで、必要に応じて臥位を取り外すことができる。
【0103】
5.7.2 座位-斜視図
図14は、開かれた状態(
図A、日除けなし)および折り畳んだ状態(
図B、日除けあり)における、折り畳み可能な3分割の座位14700の例示的な実施形態の全体的斜視図である。支持構造は、3分割フレームを含む。3分割フレームは、バックレストの形状のフレームセグメント14710、および座位部の形状の中央部フレームセグメント14720に回転可能に連結されたレッグレストの形状のフレームセグメント14730を含む。
【0104】
保持ブラケット14750は、座位部14720に回転可能に連結されている。保持ブラケットは、保持ブラケットの端部の下側にある2つのロックタンによって固定され、中央部フレームセグメントの上部にある受けロックに固定することができる。保持ブラケットの中央にはコントロールユニットがあり、これでロックタンを解除し、保持ブラケットを取り外すことができる。この解決策は、操作ユニットおよびロックタンの間にある保持ブラケット内部にボーデンケーブルを配線することが考えられる。
スポーツシートのヘッド部には、フレーム上部にネオジム永久磁石が埋め込まれており、この磁石によって日除けを取り付けることができる。布製カバーは、例えば、立体的に編まれており、ウェルティングシステムによって着脱可能に取り付けられている。
【0105】
バックレスト14710およびレッグレスト14730は、バックレスト14710およびレッグレスト14730の傾斜角度を、無段階かつ対称的または非対称的に調整するためのストレッチ交差機構14740を介して連結することができる。ストレッチ交差機構14740は、バックレスト14710およびレッグレスト14730をロックするための弾力的にブロックするガススプリング14746に連結することができる。ストレッチ交差機構14740およびガススプリング14746は、斉しく座位部14720に連結することができる。
【0106】
ガススプリング14746は、レッグレストのレバーアーム14731の左右それぞれに、または図示の例示的な実施形態のように、バックレストのレバーアーム14711の左右それぞれに回転可能に連結されている。レバーアームは、バックレスト14710およびレッグレスト14730のフレームセグメントの、座位部14720との回転可能な連結部を越えた延長部である。ガススプリング14746の圧力は、バックレスト14710を水平位置から垂直位置(≧-90°または≦+90°)に向かって上下に折り畳むことを補助する。制御ユニット(図示せず)によるガススプリング14746の弾力的なブロックは、バックレスト14710を所望の位置でロックする。ガススプリング14746の弾力的なブロッキングにより、バックレスト14710およびレッグレスト14730は荷重を緩和することができ、これにより座り心地を向上させられる。前記ガススプリングは、バックレストの前部に取り付けられた制御エレメントによって作動させることができ、この制御エレメントは、油圧システムを介して両方のガススプリングを、例えば同期して作動させる。
【0107】
前記ストレッチ交差機構14740により、バックレスト14712のレバーアームの作用点の変化を、レッグレスト14732のレバーアームの作用点に同期して伝達することができる。座位14700の開かれた状態において、ストレッチ交差機構14740の作用点14712および14732、ならびに14743および14744は、ストレッチ交差機構の中心14742の中点に対して点対称であることができる。
【0108】
図14に示される例示的な実施形態では、座位14700のバックレスト14710は、開かれた状態で+45°の角度αを想定し、バックレストのレバーアーム14711は、-135°の角度βを想定し、フットレスト14730は-45°の角度γを想定し、フットレストのレバーアーム14731は+135°の角度δを想定している。バックレスト14710の水平と上向きの垂直との間の角度α(0°と90°との間)が変化すると、バックレストのレバーアーム14711の水平と下向きの垂直との間の角度β(-180°と-90°)が相似的に変化する。
【0109】
バックレストのレバーアームの作用点14712の位置が変化すると、ストレッチ交差部の連結作用点14743が変化する。ストレッチ交差部の回転可能に固定された中心14742に対する作用点14743の距離が変化すると、作用点14744は、ストレッチ交差部の回転可能に固定された中心14742に対して点対称に反対方向に変化する。
【0110】
ストレッチ交差部の作用点14744とレッグレストのレバーアームの作用点14732とを連結することにより、後者は、バックレストのレバーアームの作用点14712に対して点対称にその位置を変え、角度δは同一の角度βへ、角度γは同一の角度αへ変化する。
【0111】
開かれた状態において、バックレスト14710の水平と上向きの垂直との間の角度α(0°と90°との間)のいかなる変化も、ストレッチ交差機構14740により、レッグレストの水平と下向きの垂直との間の角度{(-180°と-90°の間)に点対称に連結している。
バックレスト14710が水平(α=0°)よりも倒れた状態(α<0°)になると、ストッパー14745により、レッグレスト14730がバックレスト14710と別の点対称にアラインメントすることが阻止される結果、それは、この点(α<0°)からバックレスト14710と軸対称に整列し、また下に折り畳まれる(α<0°=β)。バックレスト14710の角度αが0°未満であるとき、ストレッチ交差機構14740の作用点14712および14732、ならびに14743および14744は、ストレッチ交差部の中心14742を通って垂直に伸びる軸に関して軸対称である。
【0112】
開かれた座位14700は、作動ユニット(図示せず)により、リフトの上部プラットフォーム(図示せず、
図1の符号1400参照)に結合され、ドッキングされ、再びアンドッキングすることができる。
【0113】
座位14700を折り畳んで折り畳みサイズにする場合、バックレスト14710は、上方に傾いた状態または水平な状態から下方に垂直に折り畳むことができる。バックレスト14710が傾いて水平に達する分、レッグレスト14730は同期して上方に傾き、実質的に水平位置に達することができる。バックレスト14710をさらに下方に折り畳むことにより、レッグレスト14730はその移動方向を変えることができ、両方のレストが垂直に下方に折り畳まれるまで軸対称に下方に折り畳むことができる。折り畳まれた座位14700は、折り畳まれたベースフレーム(図示せず、
図4、符号4100参照)を囲んでいる。図示のように、座位14700は、日除け14560とともに折り畳むこともできる。
【0114】
5.7.3 マルチファンクションプラットフォーム-斜視図
図15は、開かれた状態および折り畳んだ状態における、付属部品になり得る折り畳み可能な3分割のマルチファンクションプラットフォーム15800の例示的な実施形態の全体的斜視図である。
【0115】
マルチファンクションプラットフォーム15800の支持構造は、折り畳み可能なフレーム、およびフレームに埋め込まれた折り畳み可能な3分割の底板15820を含む。開かれたマルチファンクションプラットフォーム15800は、付属部品としてそれ自体が安定しており、そのものとして単独で使用することができる。前記マルチファンクションプラットフォーム15800は、上部プラットフォーム(図示せず、例えば、
図1、符号1400参照)に連結され、これによって再び連結を解くことができる。
【0116】
前記フレームおよび底板15820は、開かれた状態で一緒に槽を形成することができる。前記槽は、さまざまなユーロ規格準拠の、または一般的な飲料用木箱の設置面積に合わせた寸法になっている。フレームの上部には、運搬する荷物を固定するために、ストラップやロープなどを取り付けることができる多数の取付ポイント15816がある。
【0117】
図示の実施形態では、前記フレームは折り畳み可能であり、2つのサイドフレームセグメント15811および2つの中央部フレームセグメント15812を含む。中央部フレームセグメント15812およびサイドフレームセグメント15811は、4つのロック金具15814により回転可能に連結されている。前記ロック金具は、サイドフレームセグメント15811に、水平から垂直方向へ90°下向きに角度をつけることができる。サイドフレームセグメント15811が垂直から水平に折り畳まれると、ロック金具15814がかみ合う。
【0118】
中央部フレームセグメント15812およびサイドフレームセグメント15811の終端は、ここに図示された実施形態において、開かれた水平位置にあるブラインド15815によって光学的にほぼシームレスに外側に閉じるような形状になっている。
【0119】
2つの中央部フレームセグメントの15812下側には、それぞれに、上部プラットフォームの上側にある2つの受ロックにマルチファンクションプラットフォームをドッキングさせることができるロックタンがある。付属部品のロックタンのロックを解除するための作動ユニットは、付属部品の上部プラットフォームに、片側または両側に横方向に配置することができる。ロックを解除状態において、マルチファンクションプラットフォームは車台から取り外すことができる。
【0120】
マルチファンクションプラットフォーム15800を折り畳むには、中央部フレームセグメント15812およびサイドフレームセグメント15811の間のロック金具15814を切り替えにより解除するために、サイドフレームセグメント15811を鋭角に上方に折り曲げることができる。その後、マルチファンクションプラットフォームは、下方へ垂直に折り畳むことができる。
【符号の説明】
【0121】
符号はwxyzの形式をとっている。一桁目のwは、図の番号を示す。二桁目のxは、図w中のアセンブリを示す。下二桁のyおよびzは、図w中のアセンブリxの要素yの部分要素zを示す。
x000 荷物を運搬するための装置
x100 車台
x110 ジブ
x120 ステアリングフォーク
x120 ステアリングフォーク
x121 ロータリージョイント
x122 垂直軸
x123 歯付きベルトホイール
x130 ホイール
x140 ジブ枢着軸
x141 ピニオン
x142 垂直軸
x143 歯付きベルトホイール
x144 ロックピン 歯付きベルトホイール
x145 移動の遊び
x150 摺動可能な歯付ホイール
x151 ねじ山
x152 爪
x160 歯付きベルト
x200 下部プラットフォーム
x210 ロープ
x211 遊び
x212 ロープ上のドライバ
x220 ステアリング
x221 移動の遊び
x222 ステアリング爪
x223 ロックピン
x231 引張コイルばね
x232 x231のドライバ
x233 引張ばね
x234 ボーデンケーブル
x235 ガススプリング
x240 枢着軸
x300 リフト
x310 交差部
x311 第1長アーム
x312 第2長アーム
x313 短アーム
x314 ベルクランク
x315 旋回点
x400 上部プラットフォーム
x410 ガイドレール
x411 キャリッジ
x420 ガススプリング
x421 プランジャー
x422 シリンダー
x430 トリガーシステム
x431 制御エレメント
x440 ケーブルシステム
x441 可動キャスター
x442 第1キャスター
x443 第2キャスター
x500 臥位
x510 下部フレーム
x511 下部サイドフレームセグメント
x512 下部中央部フレームセグメント
x514 ロック金具
x515 ブラインド
x520 側壁
x521 引張ブラケット
x522 キックばね
x523 引張ワイヤー
x530 上部フレーム
x531 上部サイドフレームセグメント
x532 上部中央部フレームセグメント
x540 底板
x541 底板のヘッド部
x542 フラップ
x543 トルクヒンジ
x550 保持ブラケット
x560 日除け
x600 操舵ハンドル
x600 操舵ハンドル
x610 ハンドルグリップ
x620 伸縮アーム
x700 座位
x710 バックレスト
x711 バックレストのレバーアーム
x712 作用点レバーアーム バックレスト
x720 座位部分
x730 フットレスト
x731 フットレストのレバーアーム
x732 作用点 レバーアーム レバーレスト
x740 ストレッチ交差機構
x741 ストレッチ交差部
x742 ストレッチ交差部の中心
x743 作用点ストレッチ交差部 バックレスト
x744 作用点ストレッチ交差部 フットレスト
x745 ストッパー
x746 ガススプリング
x750 保持ブラケット
x800 マルチファンクションプラットフォーム
x811 サイドフレームセグメント
x812 中央部フレームセグメント
x814 ロック金具
x815 ブラインド
x816 取付ポイント
x820 底板
【手続補正書】
【提出日】2022-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を運搬するための折り畳み式装置
、これは次に掲げるものを含む:
第1プラットフォーム;
第2プラットフォーム;ならびに
第1プラットフォームおよび第2プラットフォームに回転可能に結合された複数の折り畳み式交差部を備えるリフト;
複数の折り畳み式交差部のそれぞれは、第1長アーム、第2長アーム、および短アームを備える、折り畳み式装置。
【請求項2】
第1長アームが折り畳み可能であり、短アームが第2長アームに回転可能に結合されている、請求項1に記載の折り畳み式装置。
【請求項3】
第1長アームが第2長アームに固定して接続されている、請求項
1から2
のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の折り畳み式装置、これは、さらに次に掲げるものを含む:
それぞれが車輪を備える複数のジブを有する車台であって、複数のジブのそれぞれが第1プラットフォームに結合されている車台。
【請求項5】
請求項4に記載の折り畳み式装置、これは、さらに次に掲げるものを含む:
複数のジブおよび複数の車輪をともに、少なくとも開かれた状態と折り畳んだ状態との間でそれぞれ回転角だけ回転させるために構成された、前記複数のジブおよび前記複数の車輪を方向付けるための装置。
【請求項6】
複数のジブおよび複数の車輪が異なる回転角度を有し、ならびに複数のジブおよび複数の車輪が、折り畳んだ状態において第1プラットフォームの下方に配置されている、請求項5に記載の折り畳み式装置。
【請求項7】
複数のジブが折り畳んだ状態および開かれた状態においてロック可能である、請求項4から6のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項8】
複数の車輪のステアリングフォークが、車台の開かれた状態において自由に回転可能および/またはロック可能である、請求項4から6のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項9】
第2プラットフォームが複数のガイドレールを備えており、複数の折り畳み式交差部のそれぞれの第2長アームが、1つ以上のレールを介して前記複数のガイドレールの少なくとも1つに回転可能に結合されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項10】
1つ以上のキャリッジがリフトを昇降させるために同期的に連結されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項11】
第1プラットフォームおよび/または第2プラットフォームが、さらにリフトを昇降させるための複数のガススプリングを備えている、請求項1から10のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項12】
折り畳み式装置が、さらに折り畳み式付属部品を備えており、前記折り畳み式付属部品が第2プラットフォームと結合するように構成され、前記折り畳み式付属部品が折り畳んだ状態で前記折り畳み式装置をU字状に取り囲んでいる、請求項1から11のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項13】
折り畳み式装置が折り畳まれた状態で直方体形状を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項14】
リフトおよび車台が互いに機械的に連結可能である、請求項4から13のいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【請求項15】
車台を自動的に開くおよび/または閉じるエネルギーが、第1および/または第2プラットフォーム内にある1つ以上のガススプリングによって供給される、請求項4から14までのいずれか一項に記載の折り畳み式装置。
【国際調査報告】