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特表2023-501215負荷時タップ切換器及び負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器
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  • 特表-負荷時タップ切換器及び負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器 図1a
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】負荷時タップ切換器及び負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器
(51)【国際特許分類】
   H01F 29/04 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
H01F29/04 502C
H01F29/04 502M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525267
(86)(22)【出願日】2020-10-01
(85)【翻訳文提出日】2022-04-28
(86)【国際出願番号】 EP2020077539
(87)【国際公開番号】W WO2021099022
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】102019131169.1
(32)【優先日】2019-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390035459
【氏名又は名称】マシイネンフアブリーク・ラインハウゼン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】ヒルトナー・ローベルト
(72)【発明者】
【氏名】ミュンツベルク・クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】フェルトマイアー・シュテファン
(57)【要約】
タップ付変圧器30の異なる巻線タップの間の無中断による負荷切換を実行する負荷時タップ切換器1であって、負荷時タップ切換器プレート2と、選択器5と、負荷切換器6とを有し、これらの選択器5と負荷切換器6が負荷時タップ切換器プレート2に取り付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タップ付変圧器(30)の異なる巻線タップの間の無中断による負荷切換を実行する負荷時タップ切換器(1)であって、
負荷時タップ切換器プレート(2)と、選択器(5)と、負荷切換器(6)とを有し、
これらの選択器(5)と負荷切換器(6)が負荷時タップ切換器プレート(2)に取り付けられている当該負荷時タップ切換器。
【請求項2】
請求項1に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
前記の負荷切換器(6)が真空開閉管(7)、境界抵抗(8)及びブリッジ開閉器(9)を有する負荷時タップ切換器。
【請求項3】
請求項2に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
前記の真空開閉管(7)が、負荷時タップ切換器プレート(2)の第一の側(3)に取り付けられ、前記の境界抵抗(8)とブリッジ開閉器(9)が、負荷時タップ切換器プレート(2)のその反対側の第二の側(4)に取り付けられている負荷時タップ切換器。
【請求項4】
請求項1に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
前記の選択器(5)が第一の選択器アーム(5.1)、第二の選択器アーム(5.2)及び事前選択器(13)を有する負荷時タップ切換器。
【請求項5】
請求項4に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
前記の第一の選択器アーム(5.1)が、負荷時タップ切換器プレート(2)の第一の側(3)に取り付けられ、前記の第二の選択器アーム(5.2)と事前選択器(13)が、負荷時タップ切換器プレート(2)のその反対側の第二の側(4)に取り付けられている負荷時タップ切換器。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
前記の負荷時タップ切換器プレート(2)が直方体形状に構成されて、第一の壁部品(11)を有し、
この第一の壁部品に、選択器(5)用の端子(10)が配置されている負荷時タップ切換器。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の負荷時タップ切換器(1)において、
それぞれ一つの負荷切換器(5)とそれぞれ一つの選択器(6)を有する三つの負荷時タップ切換器プレート(2)が配備され、
これら三つの負荷時タップ切換器プレート(2)が支持枠(22)により互いに機械的に接続されており、
負荷時タップ切換器プレート(2)上のこれらの負荷切換器(6)と選択器(5)が、共通の駆動シャフト(24)により操作される負荷時タップ切換器。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の負荷時タップ切換器(1)を備えたタップ付変圧器(30)であって、
このタップ付変圧器(30)の内部に、能動部分(31)が配置されており、
この負荷時タップ切換器(1)が、タップ付変圧器の内部において、この能動部分(31)の側方、上方及び下方の中の一つ以上に配置されているタップ付変圧器。
【請求項9】
請求項8に記載の負荷時タップ切換器(1)を備えたタップ付変圧器(30)において、
この負荷時タップ切換器(1)の負荷時タップ切換器プレート(2)が、能動部分(31)に対して水平又は垂直の方向に向けられているタップ付変圧器。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の負荷時タップ切換器(1)を備えたタップ付変圧器(30)において、
この負荷時タップ切換器(1)の駆動シャフト(24)を操作するモーター(23)が、このタップ付変圧器(30)の中に、或いはこのタップ付変圧器(30)の外に配置されている、タップ付変圧器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タップ付変圧器の異なる巻線タップの間の無中断による負荷切換を実行する負荷時タップ切換器に関する。
【0002】
更に、本発明は、タップ付変圧器の異なる巻線タップの間の無中断による負荷切換を実行する負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器に関する。
【背景技術】
【0003】
負荷時タップ切換器は、従来技術により周知であり、大抵は負荷切換器と選択器を有する。真空開閉管と境界抵抗を有する負荷切換器が円筒形の容器内に配置されている。選択器が、円状に配置された多数の棒から構成されている。それらの棒には、制御巻線用の端子としての役割を果たす接点が異なる平面内に配置されている。その選択器内では、二つの選択器アームが切換支柱に固定されている。それらは、棒の所の接点と接触する。それらの負荷切換器と選択器が、伝動装置を介して互いに接続されている。
【0004】
その選択器の接点は、制御巻線の巻線タップと接続されている。接点が円状に配置されいていることによって、制御巻線への配線を部分的に非常に長く構成しなければならない。その場合、配線の間の前述した絶縁間隔を遵守しなければならないので、タップ付変圧器内の配線が特に多くのスペースを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、簡単かつコンパクトに構成され、それにより簡単に省スペース形態でタップ付変圧器内に設置できる負荷時タップ切換器を実現することである。
【0006】
本発明の別の課題は、簡単かつコンパクトに構成された負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1に基づく負荷時タップ切換器によって解決される。この場合、従属請求項の特徴は、本発明の有利な改善構成を形成する。
【0008】
この別の課題は、請求項8に基づくタップ付変圧器によって解決される。この場合、従属請求項の特徴は、本発明の有利な改善構成を形成する。
【0009】
本発明は、第一の観点において、タップ付変圧器の異なる巻線タップの間の無中断による負荷切換を実行する負荷時タップ切換器であって、負荷時タップ切換器プレート、選択器及び負荷切換器を有し、これらの選択器と負荷切換器が負荷時タップ切換器プレートに取り付けられている負荷時タップ切換器を提案する。
【0010】
この負荷時タップ切換器プレートへの負荷切換器と選択器、特に、各個別部分の取り付けによって、負荷時タップ切換器が全体としてより小さくかつよりコンパクトになる。従来技術により周知の負荷時タップ切換器と比べて、負荷時タップ切換器プレートを特に省スペース形態でタップ付変圧器に装着するとともに、様々な手法で別の負荷時タップ切換器プレートと接続することができる。
【0011】
この負荷切換器が真空開閉管、境界抵抗及びブリッジ開閉器を有すると規定することができる。
【0012】
この負荷切換器は、必要に応じて任意の形式に構成することができ、例えば、少なくとも一つの追加又は別の真空開閉管と、一つの追加又は別の境界抵抗と、一つの追加又は別のブリッジ開閉器との中の一つ以上を有することができる。
【0013】
この負荷切換器は、必要に応じて任意の形式に構成することができ、例えば、少なくとも一つの電流制限素子又は電流制限素子用の端子を有することができる。この電流制限素子は、境界抵抗、リアクタンス、バリスタ又はそれらと同等の物として構成することができる。
【0014】
この真空開閉管が負荷時タップ切換器プレートの第一の側に取り付けられ、これらの境界抵抗とブリッジ開閉器が、負荷時タップ切換器プレートのその反対側の第二の側に取り付けられると規定することができる。これは、主要部分が負荷時タップ切換器プレートの両側に分散されるので、特に省スペース形態である。この構造空間は最適に活用される。
【0015】
この負荷時タップ切換器は、必要に応じて任意の形式に構成することができ、例えば、真空開閉管と、境界抵抗と、ブリッジ開閉器との中の一つ以上を第一の側にのみ、或いは第二の側にのみ配置することができる。
【0016】
この選択器が第一の選択器アーム、第二の選択器アーム及び選択器接点を有すると規定することができる。この場合、選択器接点は、負荷時タップ切換器プレートの第一の側から負荷時タップ切換器プレートの第二の側に延びる。この選択器が事前選択器を有すると規定することができる。
【0017】
この第一の選択器アームが負荷時タップ切換器プレートの第一の側に取り付けられ、これらの第二の選択器アームと事前選択器が負荷時タップ切換器プレートのその反対側の第二の側に取り付けられると規定することができる。
【0018】
この選択器は、必要に応じて任意の形式に構成することができ、例えば、回転形態又は直線形態に構成することができる。必要に応じて、これらの選択器アームを負荷時タップ切換器プレートの第一の側に配置し、この事前選択器を負荷時タップ切換器プレートの第二の側に配置することができる。この事前選択器も回転形態又は直線形態に構成することができる。
【0019】
この負荷時タップ切換器プレートが直方体形状に構成されて、片側の壁部品に選択器用の端子が配置されると規定することができる。この片側に選択器端子を目的通り配置することは、それらの端子をタップ付変圧器の制御巻線の巻線タップと接続することを容易にする。
【0020】
この負荷時タップ切換器が、それぞれ一つの負荷切換器とそれぞれ一つの選択器を備えた三つの負荷時タップ切換器プレートを有すると規定することができる。そして、これら三つの負荷時タップ切換器プレートが、支持枠を介して互いに機械的に接続される。負荷時タップ切換器プレート上のこれらの負荷切換器と選択器は、共通の駆動シャフトを介して、マルタクロス歯車、駆動器、歯車又はそれらと同等の物を用いて操作される。
【0021】
この支持枠は、必要に応じて任意の形式に構成することができ、例えば、四つの棒と一つの天板から構成することができる。そして、これらの負荷時タップ切換器プレートが、形状一致形態及び/又は圧力締め形態で棒と接続される。
【0022】
これらの負荷時タップ切換器プレートは、互いに任意に配置することができる。例えば、これらの負荷時タップ切換器プレートは、異なる平面内に水平又は垂直に配置することができる。更に、これらの負荷時タップ切換器プレートは、一つの共通の平面内に水平又は垂直に配置することができる。
【0023】
本発明は、第二の観点において、タップ付変圧器の内部において能動部分の側方、上方及び下方の中の一つ以上に配置された負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器を提案する。
【0024】
この負荷時タップ切換器の負荷時タップ切換器プレートが能動部分に対して水平又は垂直の方向に向けられると規定することができる。
【0025】
この負荷時タップ切換器の駆動シャフトを操作するモーターがタップ付変圧器の中に、或いはタップ付変圧器の外に配置されると規定することができる。
【0026】
モーターが駆動シャフトと直に、或いは伝動装置、アングルトランスミッション又はロッドを介して間接的に負荷時タップ切換器の駆動シャフトと接続されると規定することができる。
【0027】
この負荷時タップ切換器が天板を介して能動部分のヨーク又は筐体に、特に、タップ付変圧器の蓋又は壁に固定されると規定することができる。
【0028】
以下において、添付図面を参照して、本発明とその利点を詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1a】負荷時タップ切換器の第一の実施構成の斜視図
図1b】負荷時タップ切換器の第一の実施構成の斜視図
図2】負荷時タップ切換器の第二の実施構成の斜視図
図3】第一の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図4】別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図5】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図6】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図7】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図8】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図9】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図10】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図11】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図12】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図13】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
図14】更に別の実施構成及び配置構成の負荷時タップ切換器を備えたタップ付変圧器の模式図
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の同じ又は同じ作用を奏する構成素子に対しては、同じ符号を使用している。更に、見易くするために、個々の図面には、各図面の説明に必要な符号だけを表示している。図示された実施構成は、本発明による選択器を如何に構成できるのかに関する単なる例であり、そのため、結局は本発明を制限するものではない。
【0031】
図1aと1bは、本発明による負荷時タップ切換器1を図示している。これは、直方体、直角の縁部又は直角の面として構成された、ほぼ長方形の負荷時タップ切換器プレート2を有する。この負荷時タップ切換器プレート2は、第一の側3とその反対側の第二の側4を有する。この負荷時タップ切換器プレート2には、選択器5と負荷切換器6が取り付けられている。この負荷切換器6は、真空開閉管7、境界抵抗6及びブリッジ開閉器6を有する。この選択器5は、第一の選択器アーム5.1と第二の選択器アーム5.2を有する。この選択器5は、更に、相応の端子10を介して、ここには図示されていない制御巻線の巻線タップと接続された選択器接点を有する。
【0032】
この選択器5は、ここに図示された実施構成では、回転形態に構成されている。この場合、選択器接点は、円状に配置されており、第一の側3から負荷時タップ切換器プレート2を通って第二の側4にまで延びている。これらの選択器アーム5.1,5.2は、ベアリング軸に回転可能な形で軸支されており、相応の選択器接点を接触させる回転運動を実行する。この第一の選択器アーム5.1が、負荷時タップ切換器プレート2の第一の側3に配置され、この第二の選択器アーム5.2が、その反対側の第二の側4に配置されている。これらの選択器接点は、同じく負荷時タップ切換器プレート2の両側3,4に配置されている。
【0033】
この実施構成では、負荷切換器6の個々の部分は、同じく負荷時タップ切換器プレート2の第一の側3と第二の側4に配置されている。第二の側4には、ブリッジ開閉器9が取り付けられている。第一の側3には、真空開閉管7と境界抵抗8が取り付けられている。しかし、負荷切換器6の全ての部分を負荷時タップ切換器プレート2の第一の側3又は第二の側4に取り付けるか、或いは配置することが可能である。
【0034】
ここに図示された実施構成では、負荷時タップ切替器1は、ちょうど一つの真空開閉管7とちょうど一つのブリッジ開閉器9を有する。しかし、複数の真空開閉管、複数のブリッジ開閉器及びそれ以外の開閉器又は切換接点を負荷時タップ切換器プレート2に取り付けることも可能である。この境界抵抗8は、モジュール式に構成され、要件に応じて拡張することができ、謂わば拡大又は縮小することができる。
【0035】
この負荷時タップ切換器プレート2は、例えば、プラスチック、ポリアミド、グラスファイバーを含むポリフタルアミド、グラスファイバー強化プラスチック又はベークライトなどの絶縁材料から構成される。この負荷時タップ切換器プレート2は、プラスチック射出成形物として構成することができる。
【0036】
この負荷時タップ切換器プレート2は、外縁に壁部品11,12を有する。選択器5、特に、選択器接点の端子10は、負荷時タップ切換器プレート2の第一の壁部品11に配置されている。中性点用の端子は、負荷時タップ切換器プレート2のその反対側の第二の外縁の第二の壁部品12に配置されている。選択器5の全ての端子10が一方の壁部品11に、即ち、負荷時タップ切換器プレート2の一方の側に配置されることによって、負荷時タップ切換器プレート2を特に最適に制御巻線の方向に向ける、或いは設置することができる。この選択器5を制御巻線と接続することは特に簡単である。
【0037】
それに代わって、境界抵抗8の代わりに、任意の電流制限素子を負荷時タップ切換器プレート2に配置するか、或いは取り付けることもできる。この素子は、コイル又は巻線の形のリアクタンスか、さもなければバリスタであるとすることができる。それに代わって、例えば、負荷時タップ切換器プレートの直ぐ近くに配置されたリアクタンスを繋ぐことが可能な端子を負荷時タップ切換器プレートに配備することができる。
【0038】
図2は、本発明による三つの負荷時タップ切換器プレートを備えた負荷時タップ切換器1を図示している。これらのプレートは、四つの棒20と一つの天板21によって、互いに機械的に接続されている。これらの棒20と天板21は、支持枠22を形成している。この天板21には、負荷時タップ切換器1を操作するモーター23が配置されている。この場合、モーター23は、駆動シャフト24を駆動し、このシャフトは、三つの負荷時タップ切換器プレート2を通って延びており、この場合、各負荷切換器6と選択器5を操作する。ここに図示された実施構成では、三つの負荷時タップ切換器プレート2が三つの平面内に重なり合って水平に配置されている。しかし、三つの負荷時タップ切換器プレート2を一つの平面内に並んで配置することも可能である。更に、単一の負荷時タップ切換器プレート2と天板21だけを組み合わせることが可能である。そして、同じく駆動シャフト24を介して負荷時タップ切換器1を操作するモーター23が天板21に配置される。個々の選択器5の端子10は、負荷時タップ切換器プレートの一方の側に配置されるか、或いは共通の方向に向けられている。
【0039】
図3は、本発明による負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の第一の実施構成を図示している。この負荷時タップ切換器1は、能動部分31の側方に重なり合って水平方向を向く形に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合、モーター23は、タップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。制御ユニット14によるモーター23へのエネルギー供給は、タップ付変圧器30の内部から外部に通じるケーブル32を介して行われる。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31のヨーク33又はタップ付変圧器30の蓋34に固定されている。有利には、選択器の端子10は、能動部分31の方向に、そのため、制御巻線のタップの方向に向けられている。
【0040】
図4は、負荷時タップ切換器1のモーター23がタップ付変圧器30の外に、ここでは、蓋34に配置された、タップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。このモーター23は、タップ付変圧器30のそれ以外の如何なる外壁に装着することもできる。しかし、その場合、モーターは、ロッド又はアングルトランスミッションを介して、負荷時タップ切換器1と、特に、その駆動シャフト24と接続される。この負荷時タップ切換器1は、天板21によって、能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。
【0041】
図5は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の上方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、並んで垂直に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0042】
図6は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の下方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、並んで垂直に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0043】
図7は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の上方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。このような負荷時タップ切換器プレート2を一つの平面内に配置することは、特に省スペース形態である。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0044】
図8は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の下方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は底部に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0045】
図9は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の側方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に重なり合って水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。このような配置構成の変化形態も、特に省スペース形態である。そのため、この負荷時タップ切換器1は、能動部分31の特に近くに装着することができる。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0046】
図10は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の下方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は底部に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0047】
図11は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の上方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0048】
図12は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の前方、後方又は側方に配置されている。この負荷時タップ切換器1は、一つの平面内に並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。このような配置構成の変化形態も、特に省スペース形態である。そのため、この負荷時タップ切換器1は、能動部分31の特に近くに装着することができる。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0049】
図13は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。この場合、負荷時タップ切換器1は、能動部分31の側方の上方領域に配置される。この負荷時タップ切換器1は、並んで水平に配置された三つの負荷時タップ切換器プレート2を有する。この場合も、モーター23がタップ付変圧器30の内部において天板21に配置されている。このような配置構成の変化形態も、特に省スペース形態である。そのため、この負荷時タップ切換器1は、能動部分31の特に近くに装着することができる。このタップ付変圧器30の筐体は、特に省スペース形態に構成することができる。この負荷時タップ切換器1の下方の体積を省略することができる。この負荷時タップ切換器1は、天板21により能動部分31のヨーク33又は蓋34に固定することができる。この負荷時タップ切換器1のモーター23は、タップ付変圧器30の外に配置することもできる。
【0050】
図14は、負荷時タップ切換器1を備えたタップ付変圧器30の別の実施構成を図示している。各負荷時タップ切換器1は、それぞれ天板21と負荷時タップ切換器プレート2を有する。更に、各天板21には、モーター23が配置されている。全てのモーター23が、タップ付変圧器30の外で制御ユニット14と接続されている。必要に応じて、個々の負荷時タップ切換器1を能動部分の近くの異なる場所に配置することができる。このような配置構成も、特に省スペース形態である。このタップ付変圧器30の筐体は、特に省スペース形態に構成することができる。
【0051】
ここには図示されていない別の実施構成では、負荷時タップ切換器1をタップ付変圧器30の外に配置することもできる。そして、この負荷時タップ切換器をタップ付変圧器の独自の筐体にねじ止めするか、或いはその筐体に固定することができる。この場合にも、モーター23を負荷時タップ切換器1の筐体の外に、或いはタップ付変圧器30の筐体内に配置することができる。
【符号の説明】
【0052】
1 負荷時タップ切換器
2 負荷時タップ切換器プレート
3 第一の側
4 第二の側
5 選択器
5.1 第一の選択器アーム
5.2 第二の選択器アーム
6 負荷切換器
7 真空開閉管
8 境界抵抗
9 ブリッジ開閉器
10 端子
11 第一の壁部品
12 第二の壁部品
13 事前選択器
14 制御ユニット
20 棒
21 天板
22 支持枠
23 モーター
24 駆動シャフト
30 タップ付変圧器
31 能動部分
32 ケーブル
33 ヨーク
34 蓋
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】