(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】固定の検出を備える流体ラインコネクタおよびアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16L 21/00 20060101AFI20230111BHJP
G06K 19/073 20060101ALI20230111BHJP
G06K 19/07 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
F16L21/00 Z
G06K19/073 045
G06K19/07 230
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022525489
(86)(22)【出願日】2020-10-30
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 US2020058113
(87)【国際公開番号】W WO2021087201
(87)【国際公開日】2021-05-06
(32)【優先日】2019-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503469175
【氏名又は名称】ノーマ・ユー・エス・ホールディング・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】NORMA U. S. HOLDING LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プボーゲル,トーマス・エイ
(72)【発明者】
【氏名】イグナチャク,ブライアン・ティ
(72)【発明者】
【氏名】シンドラー,レネ
【テーマコード(参考)】
3H015
【Fターム(参考)】
3H015AB01
3H015AE00
(57)【要約】
流体ラインコネクタおよびアセンブリが、遠隔での固定の検出の可能性を提供し、したがって自動化され、ロボットにより、かつ/または自律的である初期の組み立て、後の品質検査、および後の保守の技術のために装備される。流体ラインコネクタは、一実施形態において、本体と、無線周波数識別(RFID)タグと、リテーナと、アクチュエータ部材と、スイッチとを含む。本体は、流体流を通すための通路を有し、開口部を有する。リテーナは、本体の開口部を通って移動することができる。RFIDタグは、RFIDインタロゲータと通信することができる。スイッチは、RFIDタグと電気的に結合している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体ラインコネクタであって、
本体、本体内に存在する通路、および本体内に存在する開口部と、
前記本体によって担持された無線周波数識別(RFID)タグと、
前記本体の前記開口部を通って移動することができるリテーナと、
前記本体の前記通路に隣接して位置し、かつ前記リテーナに隣接して位置するアクチュエータ部材と、
前記RFIDタグに電気的に結合したスイッチであって、前記アクチュエータ部材による衝突時に自身の状態を変化させ、衝突は、前記流体ラインコネクタへの別のコネクタの挿入と、前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの挿入の方向をおおむね横切る方向の前記リテーナの移動との両方に基づいて生じる、スイッチと、
を備える流体ラインコネクタ。
【請求項2】
前記アクチュエータ部材は、前記別のコネクタからの当接および前記リテーナからの当接の両方が生じたときに前記スイッチに衝突する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項3】
前記アクチュエータ部材は、前記別のコネクタから働く第1の力の受け取り、および前記リテーナから働く第2の力の受け取りの両方に基づいて、前記スイッチに衝突する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項4】
前記アクチュエータ部材は、前記通路の外部に存在する第1の作用面を有し、前記アクチュエータ部材は、前記本体の前記通路に少なくとも部分的に露出して存在する第2の作用面を有し、前記アクチュエータ部材は、前記第1の作用面への当接および前記第2の作用面への当接の両方が生じたときに前記スイッチに衝突する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項5】
前記第1の作用面への当接は前記リテーナによって生じ、前記第2の作用面への当接は前記別のコネクタによって生じる、請求項4に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項6】
前記アクチュエータ部材による衝突は、前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの完全な挿入、または固定位置までの前記リテーナの完全な移動の少なくとも一方が存在しないときには生じない、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項7】
前記アクチュエータ部材は、基部および前記基部から垂下する付属物を有し、前記付属物は、前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの挿入時に前記基部に対して移動する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項8】
前記本体によって担持されたカバーをさらに備え、前記カバーは前記RFIDタグの少なくとも一部分を囲み、前記アクチュエータ部材は、基部および付属物を有し、前記基部は、前記カバーから垂下し、かつ前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの挿入時に前記カバーに対して移動する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項9】
前記アクチュエータ部材は、基部および付属物を有し、前記基部は、前記流体ラインコネクタのカバーから第1のヒンジ端を介して延び、前記付属物は、前記基部から第2のヒンジ端を介して延び、前記基部は、前記第1のヒンジ端を中心にして前記カバーに対して移動することができ、前記付属物は、前記第2のヒンジ端を中心にして前記基部に対して移動することができる、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項10】
前記アクチュエータ部材は、基部および付属物を有し、前記基部および前記付属物は、前記スイッチを挟んでいて、前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの挿入、および前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの挿入の方向をおおむね横切る方向の前記リテーナの移動の両方に基づいて、前記スイッチに衝突する、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項11】
前記流体ラインコネクタへの挿入の最中の前記別のコネクタからの当接が、前記アクチュエータ部材を少なくとも1つのヒンジ端を中心にして変位させ、固定位置までの前記リテーナの移動の最中の前記リテーナからの当接が、前記アクチュエータ部材を前記少なくとも1つのヒンジ端を中心にして変位させ、両方の変位が、前記アクチュエータ部材による前記スイッチの衝突をもたらす、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項12】
前記アクチュエータ部材は、第1のヒンジ端および第2のヒンジ端を有し、前記第1のヒンジ端は第1の軸を有し、前記第2のヒンジ端は第2の軸を有し、前記第1および第2の軸は互いにおおむね平行に配置されている、請求項1に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項13】
請求項1に記載の流体ラインコネクタを備え、前記流体ラインコネクタの前記RFIDタグと通信するRFIDインタロゲータを備える、流体ラインコネクタアセンブリ。
【請求項14】
流体ラインコネクタであって、
本体、本体内に存在する通路、および本体内に存在する開口部と、
前記本体によって担持された無線周波数識別(RFID)タグと、
前記本体の前記開口部を通って移動することができるリテーナと、
基部および前記基部から垂下する付属物を有しているアクチュエータ部材と、
前記RFIDタグに電気的に結合したスイッチであって、前記アクチュエータ部材による衝突時に自身の状態を変化させ、衝突は、前記流体ラインコネクタへと挿入される別のコネクタから前記付属物に働く第1の力、および前記リテーナから前記基部に働く第2の力の両方に基づいて生じる、スイッチと、
を備える流体ラインコネクタ。
【請求項15】
前記基部は、前記スイッチの第1の側に位置し、前記付属物は前記スイッチの第2の側に位置し、前記第1および第2の力の両方が働くことで、前記第1および第2の側から前記スイッチを挟む、請求項14に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項16】
前記本体によって担持され、前記RFIDタグの少なくとも一部分を囲むカバーをさらに備え、前記アクチュエータ部材の前記基部は、前記カバーから垂下している、請求項14に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項17】
前記アクチュエータ部材は、第1のヒンジ端および第2のヒンジ端を有し、前記付属物は、前記第1の力が働く時に前記第2のヒンジ端を中心にして移動し、前記基部は、前記第2の力が働く時に前記第1のヒンジ端を中心にして移動する、請求項14に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項18】
前記アクチュエータ部材による衝突は、前記流体ラインコネクタへの前記別のコネクタの完全な挿入、または固定位置までの前記リテーナの完全な移動の少なくとも一方が存在しないときには生じない、請求項14に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項19】
流体ラインコネクタであって、
本体、本体内に存在する通路、および本体内に存在する開口部と、
無線周波数識別(RFID)タグと、
前記本体の前記開口部を通って移動することができるリテーナと、
基部および付属物を有するアクチュエータ部材であって、前記基部は前記リテーナからの当接を受け、前記付属物は別のコネクタからの当接を受けるアクチュエータ部材と、
前記RFIDタグに電気的に結合したスイッチであって、前記アクチュエータ部材による衝突時に自身の状態を変化させるスイッチと、
を備える流体ラインコネクタ。
【請求項20】
前記アクチュエータ部材は、前記リテーナからの前記基部への当接、および前記別のコネクタからの前記付属物への当接の両方が生じたときに前記スイッチに衝突する、請求項19に記載の流体ラインコネクタ。
【請求項21】
流体ラインコネクタとコネクタとの間の固定の状態を検出する方法であって、
前記流体ラインコネクタの無線周波数識別(RFID)タグと、前記RFIDタグに電気的に結合した前記流体ラインコネクタの第1のスイッチと、前記RFIDタグに電気的に結合した前記流体ラインコネクタの第2のスイッチとを設けるステップと、
前記流体ラインコネクタおよび前記コネクタを結合させて、前記流体ラインコネクタと前記コネクタとの間の第1の軸方向挿入深さを確立させるステップであって、前記第1の軸方向挿入深さにおいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチの状態が前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのうちの他方の状態とは異なるステップと、
前記流体ラインコネクタおよび前記コネクタをさらに結合させて、前記流体ラインコネクタと前記コネクタとの間の第2の軸方向挿入深さを確立させるステップであって、前記第2の軸方向挿入深さにおいて、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチの状態が同じであるステップと、
を含む方法。
【請求項22】
前記流体ラインコネクタおよび前記コネクタを結合させて、前記第1および第2の軸方向挿入深さの中間である第3の軸方向挿入深さを確立させるステップをさらに含み、
前記第3の軸方向挿入深さにおいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチの状態が前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのうちの他方の状態とは異なる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、前記第2の軸方向挿入深さにおいてのみ同時に前記同じ状態である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチは、前記第1の軸方向挿入深さおよび前記第3の軸方向挿入深さにおいて、お互いに対して反対の状態を有する、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月6日に出願された米国特許出願第16/404,551号の部分継続出願であり、米国特許出願第16/404,551号は、2017年8月11日に出願された米国仮特許出願第62/544,057号の利益を主張する2018年8月13日に出願された米国特許出願第16/102,256号の部分継続出願である。
【0002】
技術分野
本開示は、広くには、流体ラインを互いに接合するために使用されるコネクタアセンブリに関し、より詳細には、コネクタアセンブリ部材の適切かつ充分な係合を検出するやり方に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
コネクタアセンブリ、とりわけクイック接続機能を有するコネクタアセンブリは、車両用途において流体ラインを互いに接合するために一般的に使用されている。一例は、電気自動車における冷却流体ラインである。初期の組み立ておよび検査ならびに後の保守に関して、コネクタアセンブリの部材間で適切かつ充分な係合がなされていることを確認するために、視覚的手段がコネクタアセンブリの設計および構造に採用されることがある。例として、充分に係合したときに閉じることができる二次ラッチ、および係合を観察するためにコネクタアセンブリの部材のうちの1つに設けられた窓が挙げられる。これらの手段、ならびに他の同様の手段は、コネクタアセンブリの部材間で適切かつ充分な係合がなされたことを保証するために、組み立て、検査、または保守の作業者による物理的な相互作用および観察を必要とする。
【0004】
概要
一実施形態において、流体ラインコネクタは、本体と、無線周波数識別(RFID)タグと、リテーナと、アクチュエータ部材と、スイッチとを含むことができる。通路が本体内に存在し、開口部が本体内に存在する。RFIDタグは、本体によって担持される。リテーナは、本体の開口部を通って移動することができる。アクチュエータ部材は、本体の通路の近くに位置し、リテーナの近くに位置する。スイッチは、RFIDタグに電気的に結合している。スイッチは、アクチュエータ部材によって衝突されると、その状態を変化させる。アクチュエータ部材からの衝突は、i)流体ラインコネクタへの別のコネクタの挿入、およびii)流体ラインコネクタへの別のコネクタの挿入の方向をおおむね横切る方向のリテーナの移動の両方に基づいて生じる。
【0005】
別の実施形態において、流体ラインコネクタは、本体と、無線周波数識別(RFID)タグと、リテーナと、アクチュエータ部材と、スイッチとを含むことができる。通路が本体内に存在し、開口部が本体内に存在する。RFIDタグは、本体によって担持される。リテーナは、本体の開口部を通って移動することができる。アクチュエータ部材は、基部と、基部から垂下する付属物とを有する。スイッチは、RFIDタグに電気的に結合している。スイッチは、アクチュエータ部材によって衝突されると、その状態を変化させる。アクチュエータ部材からの衝突は、i)流体ラインコネクタへと挿入される別のコネクタから付属物に働く第1の力、およびii)リテーナから基部に働く第2の力の両方に基づいて生じる。
【0006】
さらに別の実施形態において、流体ラインコネクタは、本体と、無線周波数識別(RFID)タグと、リテーナと、アクチュエータ部材と、スイッチとを含むことができる。通路が本体内に存在し、開口部が本体内に存在する。リテーナは、本体の開口部を通って移動することができる。アクチュエータ部材は、基部および付属物を有する。基部は、リテーナから当接を受け、付属物は、別のコネクタから当接を受ける。スイッチは、RFIDタグに電気的に結合している。スイッチは、アクチュエータ部材によって衝突されると、その状態を変化させることができる。
【0007】
本開示の実施形態が、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】流体ラインコネクタアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1の流体ラインコネクタアセンブリの部分分解図である。
【
図3】
図1の流体ラインコネクタアセンブリの流体ラインコネクタの分解図である。
【
図4】
図1の流体ラインコネクタアセンブリの断面図である。
【
図5】流体ラインコネクタの別の実施形態の斜視図である。
【
図6】
図5の流体ラインコネクタと共に使用することができるコネクタの一実施形態の側面図である。
【
図7】コネクタが組み付けられた状態の
図5の流体ラインコネクタの別の斜視図である。
【
図8】
図5の流体ラインコネクタのさらに別の斜視図である。
【
図10】
図5の流体ラインコネクタと共に使用することができるアクチュエータ部材およびスイッチの一実施形態の側面図である。
【
図11】
図5の流体ラインコネクタと共に使用することができる無線周波数識別(RFID)タグの一実施形態の上面図である。
【
図12】流体ラインコネクタの別の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
流体ラインコネクタおよびアセンブリのいくつかの実施形態が、この説明において詳述される。コネクタおよびアセンブリは、コネクタ間の適切かつ充分な固定を、固定の現場における組み立て、検査、または保守の作業者による或る程度の物理的な相互作用および観察を必要とした過去の二次ラッチまたは窓を必要とせずに、検出可能にするように設計および構築される。
【0010】
代わりに、本明細書のコネクタおよびアセンブリは、適切かつ充分な固定をコネクタの固定のすぐ隣の部位から離れて位置する装置を介して検出することができる手段を備え、装置は、必ずしも検出のために固定の部位と物理的に接触する必要はない。このようにして、コネクタおよびアセンブリは、例えば自動車の製造における先進の製造施設において見られる技術など、自動化され、ロボットにより、かつ/または自律的な初期の組み立て、後の品質検査、およびその後の保守の技術のために装備される。したがって、コネクタおよびアセンブリは、即座の電源が容易には利用できず、容易に手元にない場合など、多くの用途において有用であることが判明する可能性がある。この説明は、電気自動車における冷却流体ラインなどの自動車流体ラインの文脈においてコネクタおよびアセンブリを提示するが、コネクタおよびアセンブリは、より広い用途を有し、航空機の流体ライン、船舶の流体ライン、農業の流体ライン、ならびに他の流体ラインでの使用に適する。
【0011】
本明細書において使用されるとき、「充分な固定」という表現およびその文法的変形は、流体を漏らさない接合が流体ラインコネクタを介して確立される固定の状態を指すために使用される。さらに、とくに明記されない限り、半径方向、軸方向、および円周方向という用語、ならびにそれらの文法的変形は、流体ラインコネクタの通路のおおむね円形の形状に対する方向を指す。
【0012】
流体ラインコネクタおよびアセンブリは、場合によっては流体ラインコネクタおよびアセンブリがどのような用途に使用されるかに応じて、さまざまな実施形態において種々の設計、構造、および構成要素を有することができる。
図1~
図4が、流体ラインコネクタおよびアセンブリ10の第1の実施形態を示している。流体ラインコネクタおよびアセンブリ10は、ここでは、流体ラインコネクタ12と、別の別個かつ分離したコネクタ14とを含む。流体ラインコネクタ12は、コネクタ14との容易な接続および分離動作のためのクイック接続機能を有し、自動車の流体ラインを互いに接合するために使用される。この実施形態において、流体ラインコネクタ12は、雌コネクタであり、コネクタ14は、雄コネクタ(スピゴットと呼ばれることが多い)である。流体ラインコネクタ12は、設置時に第1の端部16においてコネクタ14の挿入を受け入れ、第2の端部18において流体ラインに結合する。流体ラインコネクタ12は、図においてはエルボかつL字形の構成を有するが、他の実施形態において、直線状かつ直列の構成を有することができる。コネクタ14は、多数の可能性の中でもとりわけ、車両のバッテリトレイまたは熱交換器などのより大きな構成要素の一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよく、あるいは流体ラインの一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよい。とくに
図2および
図4を参照すると、コネクタ14は、その本体から半径方向外側に突出する第1のフランジ20を有し、第1のフランジ20から軸方向に離れて位置し、やはりコネクタの本体から半径方向外側に突出する第2のフランジ22を有する。第1および第2のフランジ20、22は、コネクタ14の周りを周状に延びている。コネクタ14は、外面24を有する。
【0013】
この実施形態において、流体ラインコネクタ12は、本体26と、Oリング28と、インサート30と、無線周波数識別(RFID)チップ32と、スイッチ34と、アクチュエータ部材36とを含むが、他の実施形態において、流体ラインコネクタ12は、より多数の構成要素、より少数の構成要素、および/または異なる構成要素を有することができる。ここで
図3および
図4を参照すると、本体26は、流体ラインコネクタ12を通る流体の流れを可能にするために、その構造内に定めらされた通路38を有する。さらに、本体26は、RFIDチップ32の収容および配置のための区画40を有する。区画40は、通路38とは別個の空間である。区画40を閉じ、RFIDチップ32をその中に封じるために、取り外し可能なカバー42を設けることができる。本体26は、組み立て時に本体26内にアクチュエータ部材36を配置して据えるための貫通部44をさらに有する。アクチュエータ部材36が(例えば、
図3に示されるように)本体26から取り出されると、通路38および区画40は、通路38および区画40の両方へと開口する貫通部44を介して、互いに連通する。Oリング28は、おそらくは
図4によって最もよく示されるように、通路38内に受け入れられ、その場所において流体ラインコネクタ12とコネクタ14との間にシールを形成する。インサート30が、やはり通路38内に受け入れられ、コネクタ14と流体ラインコネクタ12とが互いに固定されたときに、コネクタ14の保持を助けるために使用される。図の例において、インサート30は、
図4に示されるように、コネクタ14が流体ラインコネクタ12へと適切な重なり合いの深さまで挿入されたときに第1のフランジ20を捕捉するフック端48を有する1対のタング46を有する。インサート30は、タング46によって互いに橋渡しされた第1のリング構造50および第2のリング構造52を含む。第2のリング構造52の両側の押し込み部54を圧迫することで、捕捉された第1のフランジ20を解放して、コネクタ14を流体ラインコネクタ12から分解することができる。
【0014】
RFIDチップ32は、流体ラインコネクタ12とコネクタ14との間の適切かつ完全な固定の検出を支援する。RFIDチップ32は、RFIDインタロゲータ56と無線周波数(RF)信号を送信および受信する。RFIDインタロゲータ56は、インタロゲーション信号58をRFIDチップ32へと送信し、RFIDチップ32はRF信号60で応答する。このようにして、適切かつ完全な固定の検出が、RFID技術を使用して実行される。例えば、製造施設において、RFIDインタロゲータ56を、組み立て、検査、および/または設備製造ラインに配置することができ、流体ラインコネクタおよびアセンブリ10ならびにより大きな用途が固定ゾーンを通って運ばれるときにRFIDインタロゲータ56がRFIDチップ32との交信を試みるインタロゲーションゾーンを確立させることができる。製造施設に応じて、RFIDインタロゲータ56は、RFIDインタロゲータ56から数メートルに及ぶインタロゲーションゾーンを確立させることができる。別の環境において、RFIDインタロゲータ56は、ハンドヘルドデバイスなどのモバイルデバイスであってよい。RF信号60は、さまざまなデータおよび情報をRFIDインタロゲータ56に伝達することができる。一実施形態において、伝達される情報は、流体ラインコネクタ12とコネクタ14との間の固定の状態の表示であってよい。例えば、流体ラインコネクタ12およびコネクタ14が完全な固定を呈する場合、RF信号60は、オン信号の形態で、完全に固定された旨の情報をRFIDインタロゲータ56に伝達することができる。次いで、RFIDインタロゲータ56は、伝達された情報を処理することができる。また、伝達される情報は、シリアル番号、設置場所、などを含むことができる。
【0015】
とくに
図3および
図4を参照すると、RFIDチップ32は、本体26によって担持される。RFIDチップ32と本体26との間の支持は、さまざまなやり方で達成可能である。この実施形態において、RFIDチップ32は区画40内に存在し、設置時にカバー42によって保護される。この場所において、RFIDチップ32は、個々の用途に応じて、通路38を通って移動する流体流への曝露から遮蔽され、外部の汚染源から遮蔽される。RFIDチップ32は、RF信号を交換(すなわち、送信および受信)するアンテナ62を有し、他の考えられる機能の中でもとりわけデータおよび情報を格納する集積回路(IC)64を有する。
【0016】
スイッチ34は、RFIDチップ32を動作させ、RFIDインタロゲータ56とのRF信号の送信および受信を可能にするため、およびRFIDチップ32の動作を停止させ、RF信号の送信および受信を不可能にするために、RFIDチップ32と相互作用する。さらに、相互作用は、他のやり方でRFIDチップ32の機能に影響を及ぼすことができる。図によって示される実施形態において、スイッチ34はRFIDチップ32に電気的に結合し、アンテナ62によるRF信号の送信および受信を可能および不可能にする。スイッチ34は、いくつかの場合に、相互作用の相手のRFIDチップ、ならびに付随するコネクタの設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな設計、構造、および構成要素を有することができる。例えば、スイッチ34は、機械的、電気的、および磁気的な形態をとることができる。一実施形態において、
図3および
図4を参照すると、スイッチ34は、RFIDチップ32に取り付けられたボタン66の形態である。
図4によって最もよく示されるように、ボタン66は、RFIDチップ32とアクチュエータ部材36との間に、貫通部44に隣接して配置される。衝突され、物理的に押されると、ボタン66は、RFIDチップ32への電気的結合ゆえに、アンテナ62を動作させ、RF信号の送信および受信を可能にする。実施形態に応じて、ボタン66の単一の押し込みおよび解放によってRFIDチップ32を動作させることができ、あるいは衝突および押し込みを維持することによって、衝突および押し込みが持続する期間にわたってRFIDチップ32を動作させることができる。反対に、ボタン66の単一の押し込みおよび解放によってRFIDチップ32の動作を停止させることができ、あるいは衝突および押し込みが保たれていないとき、衝突および押し込みが存在しない期間についてRFIDチップ32の動作を停止させることができる。
【0017】
さらに、他の実施形態において、スイッチ34を、他の手段によってRFIDチップ32を動作および停止させるように促すことができる。とくに
図4を参照すると、別の実施形態は、接触に基づくスイッチの代わりに非接触スイッチを使用することによって、促しを実行する。リードスイッチ68が、流体ラインコネクタ12の本体26によって担持され、磁気要素70が、コネクタ14によって担持される。ここで、流体ラインコネクタ12およびコネクタ14が完全に固定されると、リードスイッチ68と磁気要素70との間の近接により、RFIDチップ32の動作が促される。反対に、完全には固定されておらず、したがってリードスイッチ68および磁気要素70がお互いに対して離れていると、RFIDチップ32は動作を停止する。この実施形態において、アクチュエータ部材36は設けられなくてもよい。
【0018】
アクチュエータ部材36は、完全な固定の動作の最中に、流体ラインコネクタ12とコネクタ14との間の完全な固定において当接を受けることによって、スイッチ34の衝突を促す。アクチュエータ部材36は、いくつかの場合に、スイッチ34および付随するコネクタの設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな設計、構造、および構成要素を有することができる。図の実施形態において、
図3および
図4を参照すると、アクチュエータ部材36は、通路38とスイッチ34との間にまたがり、コネクタ14とRFIDチップ32との間の相互関係をもたらす。アクチュエータ部材36は、流体ラインコネクタ12の本体26内に担持され、貫通部44に配置および設置される。アクチュエータ部材36は、その位置において、通路38に一端を有し、スイッチ34に他端を有する。
図3および
図4の実施形態において、アクチュエータ部材36は、カム部材72の形態である。カム部材72は、ワンピースであり、ベース部74と、ベース部74から垂下する1対の突起部76とを有するU字形の外形を有する。ベース部74は、スイッチ34にあり、スイッチ34との接触を維持する第1の作用面78を有する。また、突起部76の各々は、流体ラインコネクタ12へと挿入されるコネクタ14と当接する通路38内にある第2の作用面80を有する。第2の作用面80を、コネクタ14との当接を容易にし、カム部材72の付随する変位を引き起こすために、コネクタ14の軸に対して傾斜させることができる。
【0019】
流体ラインコネクタおよびアセンブリ10が使用に用いられるとき、適切かつ完全な固定を、RFID技術を介して検出することができる。流体ラインコネクタ12およびコネクタ14は、コネクタ14が第1の端部16において本体26へと挿入されるとき、互いに近付く。第1のフランジ20が、カム部材72に当接し、カム部材72を上方(図の向きに関して)へとボタン66に向かって変位させる。第1のフランジ20は、カム部材72の第2の作用面80と面対面の当接を形成する。カム部材72が、上方に押され、第1の作用面78とボタン66の直面する表面との間の面対面の接触を介してボタン66に衝突する。この実施形態において、第1のフランジ20は、カム部材72との当接を維持し、したがってカム部材72は、完全な固定においてボタン66との衝突を維持する。
【0020】
別の実施形態において、流体ラインコネクタ12は、複数のRFIDチップを含む。とくに
図3を参照すると、第1のRFIDチップ32に加えて、第2のRFIDチップ33が設けられる。第1のRFIDチップ32と同様に、第2のRFIDチップ33は、流体ラインコネクタ12とコネクタ14との間の適切かつ完全な固定の検出を支援する。この実施形態において、第1および第2のRFIDチップ32、33の両方が、RFIDインタロゲータ56とRF信号を送信および受信する。例えば、流体ラインコネクタ12およびコネクタ14が完全な固定を呈する場合、第1のRFIDチップ32は、完全に固定された旨の情報をRFIDインタロゲータ56に伝達することができる。反対に、流体ラインコネクタ12およびコネクタ14が互いに完全には固定されていないとき、第2のRFIDチップ33は、この完全には固定されていない旨の情報をRFIDインタロゲータ56に伝達することができる。さらに、完全な固定において、第2のRFIDチップ33は、完全には固定されていない旨の情報をRFIDインタロゲータ56に伝達せず、互いに完全には固定されていない場合、第1のRFIDチップ32は、完全に固定された旨の情報をRFIDインタロゲータ56に伝達しない。先の実施形態と同様に、第1および第2のRFIDチップ32、33は、シリアル番号、設置場所、などの追加情報を伝達することができる。第1のRFIDチップ32が完全に固定された旨の情報を伝達するか、あるいは第2のRFIDチップ33が完全には固定されていない旨の情報を伝達するかは、スイッチ34によって部分的に管理される。この実施形態において、スイッチ34は、第1および第2のRFIDチップ32、33の両方と相互作用し、第1および第2のRFIDチップ32、33の両方に電気的に結合する。情報の相互作用および伝達を、さまざまなやり方で達成することができる。例えば、衝突時に、スイッチ34は、第1のRFIDチップ32を動作させ、完全に固定された旨の情報の伝達を可能にすることができ、非衝突時に、スイッチ34は、第2のRFIDチップ33を動作させ、完全には固定されていない旨の情報の伝達を可能にすることができる。スイッチ34の衝突の有無が、第1のRFIDチップ32または第2のRFIDチップ33を動作および停止させることができる。
【0021】
ここで
図5~
図11を参照すると、流体ラインコネクタおよびアセンブリ110のさらに別の実施形態が示されている。この実施形態は、
図1~
図4の実施形態といくつかの類似点を有し、類似点は、
図5~
図11の実施形態の説明において繰り返されないかもしれない。流体ラインコネクタおよびアセンブリ110は、流体ラインコネクタ112と、別の別個かつ分離したコネクタ114とを含む。流体ラインコネクタ112は、コネクタ114との容易な接続および分離動作のためのクイック接続機能を有し、自動車の流体ライン、ならびに他の用途における他の流体ラインを互いに接合するために使用される。この実施形態において、流体ラインコネクタ112は、雌コネクタであり、コネクタ114は、雄コネクタ(スピゴットと呼ばれることが多い)である。流体ラインコネクタ112は、
図7によって最もよく示されるように、コネクタ114の挿入を受け入れる。流体ラインコネクタ112は、図においてはエルボかつL字形の構成を有するが、他の実施形態において、直線状かつ直列の構成を有することができる。コネクタ114は、多数の可能性の中でもとりわけ、車両のバッテリトレイまたは熱交換器などのより大きな構成要素の一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよく、あるいは流体ラインの一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよい。
【0022】
とくに
図6を参照すると、コネクタ114は、流体ラインコネクタ112へと挿入されるコネクタ114の端部に位置する拡大部115およびスロット117を有する。拡大部115は、コネクタ112、114間の相対的な回転整列の目的のために、流体ラインコネクタ112の相補的なキャビティに受け入れ可能であるが、いくつかの実施形態においては設けられなくてもよい。拡大部115は、いくつかの実施形態において、流体ラインコネクタ112の第1のアクチュエータ部材(以下で説明される)と当接することができ、したがって、その作動を促すことができる。拡大部115は、設けられる場合、軸方向についてコネクタ114の挿入される端部に及び、コネクタの周囲の本体から半径方向外側に突出する。スロット117は、後述されるように、流体ラインコネクタ112のリテーナの挿入を受け入れる。スロット117は、コネクタ114の周りを周状に延びる。さらに、コネクタ114は、傾斜部119を有する。傾斜部119は、コネクタ114において増大する直径を呈する。外面113が、スロット117および傾斜部119から位置している。コネクタ114は、拡大部115およびスロット117が流体ラインコネクタ112に受け入れられる前に傾斜部119が流体ラインコネクタ112に受け入れられるように(すなわち、
図6の向きにおける右から左へと)流体ラインコネクタ112に挿入される。
【0023】
図5~
図11によって示される実施形態において、流体ラインコネクタ112は、本体126と、リテーナ129と、無線周波数識別(RFID)タグ132と、1つまたは2つのスイッチ134、135と、1つまたは2つのアクチュエータ部材136、137とを含むが、他の実施形態において、流体ラインコネクタ112は、より多数の構成要素、より少数の構成要素、および/または異なる構成要素を有することができる。ここで
図5および
図7~
図9に目を向けると、本体126は、流体ラインコネクタ112を通る流体流を可能にするために、その構造内に定めらされた通路138を有する。さらに、本体126は、RFIDタグ132の収容および配置のための区画を有する。カバー142が、区画を閉じ、その中にRFIDタグ132を封じるために設けられる(区画およびカバーは、
図5および
図7にのみ示されているが、
図8および
図9の描写も、RFIDタグ132を収容するための同様の構造を有することができる)。カバー142は、取り外し可能であってよいが、必ずしもそうである必要はない。さらに、
図5には部分的にしか示されていないが、インサートアセンブリ143を設け、流体ラインコネクタ112の内部かつ通路138内に担持することができる。その設計および構造に応じて、インサートアセンブリ143は、流体ラインコネクタ112とコネクタ114との間の嵌合、受け入れ、および/または封止を促進することができる。インサートアセンブリ143は、例えば、実施形態に応じて、Oリング145およびキャリア147を含むことができ、ブッシングを含むこともできる。
【0024】
本体126は、リテーナ129と協働して流体ラインコネクタ112のクイック接続機能を提供する構造を有する。再び
図5および
図7~
図9を参照すると、第1の開口部149および第2の開口部151が、本体の壁の両側に定められ、そこを完全に貫いて延びて、通路138に通じている。壁の外側に、リテーナ129がコネクタ114を流体ラインコネクタ112から解放するために半径方向外側に引っ張られるときにリテーナ129を一時的に展開するための第1の凹部153および第2の凹部155が存在する。フランジ157は、本体の壁から半径方向外側に突出し、スロット117に受け入れられたリテーナ129が意図せずに外れることがないように、リテーナ129の一部分を部分的に囲む。
【0025】
さらに、本体126は、アクチュエータ部材136、137の組み立ておよび設置に対応するように意図された構造を有する。その構造の正確な設計および構造は、さまざまであってよく、流体ラインコネクタ112において利用されるアクチュエータ部材およびスイッチの設計および構造に依存することができる。図によって示される実施形態において、ここで
図5、
図8、および
図9に目を向けると、第1のソケット159および第2のソケット161が本体126内に存在する。第1のソケット159は、第1のアクチュエータ部材136を受け入れて保持し、この実施形態においてはスロット構造の形態である。第1のソケット159は、そこに第1のアクチュエータ部材136を位置させるために通路138の入口163に配置され、入口163の近くの本体の壁に定められる。第1のアクチュエータ部材136を完全に受け入れるために、第1のソケット159の軸方向の深さは、第1のアクチュエータ部材136の長さとほぼ同等であってよい。同様に、第1のソケット159の半径方向の幅は、第1のアクチュエータ部材136の幅とほぼ同等であってよい。第1のソケット159の軸方向の深さは、一般に、入口163における通路138の軸に整列している。図は、第1のアクチュエータ部材136を収容し、第1のソケット159を備え付けるための本体の壁の拡大された構造を示しているが、他の実施形態において、収容はよりコヒーレントであって、拡大を最小限に抑えることができるように本体126に一体化されてよい。
【0026】
次に
図9をとくに参照すると、第2のソケット161は、第2のアクチュエータ部材137を受け入れて保持し、この実施形態においてはスロット状構造の形態である。第2のソケット161は、そこに第2のアクチュエータ部材137を位置させるために、通路138の外側かつ本体の壁の側面に配置される。第2のアクチュエータ部材137を完全に受け入れるために、第2のソケット161の半径方向の深さは、第2のアクチュエータ部材137の長さとほぼ同等であってよい。同様に、第2のソケット161の軸方向の幅は、第2のアクチュエータ部材137の幅とほぼ同等であってよい。第2のソケット161の半径方向の深さは、一般に、入口163における通路138の半径に整列している。図は、第2のアクチュエータ部材137を収容し、第2のソケット161を備え付けるために本体の壁の側面から突出する拡大された構造を示しているが、他の実施形態において、収容はよりコヒーレントであって、拡大された構造を最小限に抑えることができるように本体126に一体化されてよい。
図9においては、底壁165および底壁165から垂下する1対の側壁167が協働して第2のアクチュエータ部材137を部分的に囲み、流体ラインコネクタ112の使用時に異物の意図せぬ接触からの保護に役立つ。
【0027】
コネクタ114を流体ラインコネクタ112に容易に挿入および保持することができ、必要に応じ、あるいは所望に応じて、そこから解放して取り外すことができるように、リテーナ129が、本体126と相互作用して、流体ラインコネクタ112のクイック接続機能を提供する。リテーナ129は、さまざまな設計および構造であってよい。とくに
図5および
図8を参照すると、この実施形態において、リテーナ129は、内側へと付勢されたワンピースのステンレス鋼製の線ばねである。リテーナ129は、第1の脚部169と、第2の脚部171と、脚部間にまたがるブリッジ173とを有する。第1および第2の脚部169、171は、形状およびサイズが実質的に同様であってよい。リテーナ129の第1の使用位置が、
図5、
図8、および
図9に示されている。第1の使用位置において、リテーナ129は、第1および第2の脚部169、171が第1および第2の開口部149、151を通って移動した状態で、本体126によって担持される。第1および第2の脚部169、171は、通路138内に部分的に存在する。第1の使用位置において、コネクタ114は流体ラインコネクタ112に挿入されていない。リテーナ129の第2の使用位置は、図には具体的に示されていない。第2の使用位置において、コネクタ114が流体ラインコネクタ112に挿入され、傾斜部119が第1および第2の脚部169、171と係合する。係合により、第1および第2の脚部169、171を互いに離れるように(すなわち、半径方向外側へと)押し広げ、ブリッジ173を半径方向外側に移動させることができる。コネクタ114の挿入が続けられると、リテーナ129は、リテーナ129がスロット117に収容される第3の使用位置へともたらされる。第1および第2の脚部169、171が、傾斜部119を乗り越え、第1の使用位置の場所へと跳ね戻ることができるが、今やスロット117に受け入れられる。第1および第2の脚部169、171は、それぞれ第1および第2の開口部149を通って移動する。第1および第2の脚部169、171の一方または両方がスロット117に受け入れられることにより、流体ラインコネクタ112およびコネクタ114が互いに固定される。第1、第2、および第3の使用位置の間のリテーナ129の移動は、流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の挿入方向179(
図5)に対しておおむね横方向かつ直交する方向にリテーナ129を移動させ、換言すると、リテーナの移動は、半径方向外側および半径方向内側への移動、あるいは上下移動である。作業員が、コネクタ114を流体ラインコネクタ112から解放して取り外すためにリテーナ129を引っ張り上げるとき、第1の脚部169の末端の足部173(
図9)を第1の凹部153に据えることができ、同様に、第2の脚部171の末端の足部(具体的には図示されていない)を第2の凹部155に据えることができる。
【0028】
ここで
図11に目を向けると、RFIDタグ132は、流体ラインコネクタ112とコネクタ114との間の適切かつ完全な固定の検出を支援する。RFIDタグ132は、RFIDインタロゲータまたはリーダ156(
図7)と通信する。RFIDインタロゲータ156は、RFIDタグ132にインタロゲーション信号158を送信し、次いで、RFIDタグがRFIDインタロゲータ156と通信する。このようにして、適切かつ完全な固定の検出が、RFID技術を使用して実行される。例えば、製造施設において、RFIDインタロゲータ156を、組み立て、検査、および/または設備製造ラインに配置することができ、流体ラインコネクタおよびアセンブリ110ならびにより大きな用途が固定ゾーンを通って運ばれるときにRFIDインタロゲータ156がRFIDタグ132との交信を試みるインタロゲーションゾーンを確立させることができる。製造施設に応じて、RFIDインタロゲータ156は、RFIDインタロゲータ156から数メートルに及ぶインタロゲーションゾーンを確立させることができる。別の環境において、RFIDインタロゲータ156は、ハンドヘルドデバイスなどのモバイルデバイスであってよい。
【0029】
RFIDタグ132は、この実施形態においてはパッシブ型RFIDタグの形式であるが、アクティブ型RFIDタグなどの別の形式であってもよい。RFIDタグ132から受信される通信は、さまざまなデータおよび情報をRFIDインタロゲータ156に伝達することができる。一実施形態において、伝達される情報は、流体ラインコネクタ112とコネクタ114との間の固定の状態の表示であってよい。例えば、流体ラインコネクタ112およびコネクタ114が完全な固定を呈する場合、RFIDタグ132は、オン信号の形態で、完全に固定された旨の情報をRFIDインタロゲータ156に伝達することができる。反対に、流体ラインコネクタ112およびコネクタ114が完全な固定を欠く場合、RFIDタグ132は、オフ信号の形態で、完全には固定されていない旨の情報をRFIDインタロゲータ156に伝達することができる。次いで、RFIDインタロゲータ156は、伝達された情報を処理することができる。また、伝達される情報は、部品シリアル番号、設置場所、などを含むことができる。流体ラインコネクタ112がスイッチ134、135の両方およびアクチュエータ部材136、137の両方を備える実施形態において、RFIDタグ132は、スイッチ134、135の衝突または非衝突に基づいて、各々のアクチュエータ部材136、137の状態を伝達することができる。例えば、RFIDタグ132は、i)アクチュエータ部材136、137のどちらも動作しておらず、したがって第1および第2のスイッチ134、135の両方が開状態であること、ii)第1のアクチュエータ部材136が動作しておらず、したがって第1のスイッチ134が開状態であり、第2のアクチュエータ部材137が動作しており、したがって第2のスイッチ135が閉状態であること、iii)第1のアクチュエータ部材136が動作しており、したがって第1のスイッチ134が閉状態であり、第2のアクチュエータ部材137が動作しておらず、したがって第2のスイッチ135が開状態であること、および/またはiv)第1および第2のアクチュエータ部材136、137のどちらも動作しており、したがって第1および第2のスイッチ134、135の両方が閉状態であること、のうちの1つ以上を伝達することができる。
【0030】
RFIDタグ132は、本体126によって担持される。RFIDタグ132と本体126との間の支持は、さまざまなやり方で達成可能である。この実施形態において、RFIDタグ132は本体の区画内に存在し、設置時にカバー142によって保護される。この場所において、RFIDタグ132は、個々の用途に応じて、通路138を通って移動する流体流への曝露から遮蔽され、外部の汚染源から遮蔽される。
図11に示されるように、RFIDタグ132は、アンテナ162を有し、他の考えられる機能の中でもとりわけデータおよび情報を格納する集積回路(IC)164を有する。アンテナ162およびIC 164を、RFIDタグ132の基板上に担持することができる。両方が設けられる場合、一実施形態において、第1および第2のスイッチ134、135を、直列配置にてRFIDタグ132に電気的に結合させることができる。直列配置は、いくつかの実施形態において、有益な回路および検出能力を有する連続性ループを確立するように機能する。例えば、連続性ループがスイッチ134、135の一方または両方において確立されない場合、結果として生じる不連続性の検出を、容易に実行することができる。他の実施形態において、第1および第2のスイッチ134、135ならびにRFIDタグ132の間の電気的結合は、例えば、上述したように各々のスイッチ134、135の状態を互いに独立して伝達する能力をもたらすために、直列配置以外のIC 164におけるサイリング(siring)配置を有することができる。さらに、
図3を参照して前述したように、
図5~
図11の実施形態において、流体ラインコネクタ112は、複数のRFIDタグを含むことができる。
【0031】
図5~
図11の実施形態の代替形態において、流体ラインコネクタ112は、i)第1のスイッチ134および第1のアクチュエータ部材136のみ、ii)第2のスイッチ135および第2のアクチュエータ部材137のみ、またはiii)第1および第2のスイッチ134、135の両方ならびに第1および第2のアクチュエータ部材136、137の両方を備えることができる。第3[iii)]の代替形態が図に示されているが、当業者であれば、図中の流体ラインコネクタ112から他方を除去することにより、第1[i)]および第2[ii)]の代替形態を容易に想像することができる。
【0032】
ここで
図10に目を向けると、第1および第2のスイッチ134、135は、第1および第2のアクチュエータ部材136、137によるスイッチ134、135の衝突または非衝突に基づいて自身の状態をRFIDタグ132に伝達するために、RFIDタグ132に電気的に結合する。電気的結合は、第1および第2のスイッチ134、135からRFIDタグ132まで及ぶワイヤ175の形態であってよい。配線は、直列配置を確立させることができる。ワイヤ175の例において、ワイヤ175は、他の可能性の中でもとりわけ、本体126に存在する1つ以上の溝を通って導かれてよく、あるいは本体の壁に埋め込まれてよい。第1および第2のスイッチ134、135は、いくつかの場合に、相互作用の相手のRFIDタグ、ならびに付随するアクチュエータ部材の設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな形態をとることができる。スイッチ134、135の両方が存在する実施形態において、第1および第2のスイッチ134、135は、お互いに対して、異なる形態をとることができる。
図10において、第1および第2のスイッチ134、135は、ボタン166の形態である。個々のアクチュエータ部材によって衝突され、物理的に押されるとき、ボタン166は閉状態である。個々のアクチュエータ部材が衝突せず、物理的に押されていないとき、ボタン166は開状態である。
【0033】
第1および第2のアクチュエータ部材136、137は、完全な固定の動作の最中に、流体ラインコネクタ112とコネクタ114との間の完全な固定において当接を受けることによって動作し、結果として第1および第2のスイッチ134、135にそれぞれ衝突し、スイッチを閉じる。第1および第2のアクチュエータ部材136、137は、いくつかの場合に、個々のスイッチおよびコネクタの設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな設計、構造、および構成要素を有することができる。アクチュエータ部材136、137の両方が存在する実施形態において、第1および第2のアクチュエータ部材136、137は、お互いに対して、異なる形態をとることができる。
【0034】
図の実施形態において、ここで
図5、
図8、および
図10を参照すると、第1のアクチュエータ部材136は、流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の軸方向挿入の検出を容易にするように意図されている。第1のアクチュエータ部材136は、通路138の入口163の近傍に位置している。一般に、第1のアクチュエータ部材136は、横倒しされたV字形に似ている。第1のアクチュエータ部材136の長手方向範囲177は、組み立て時に、コネクタ114の流体ラインコネクタ112への挿入方向179とおおむね一直線に配置される。長手方向範囲177は、一般に、入口163における通路138の軸に整列する。第1のアクチュエータ部材136は、基部181と、基部181から垂下する付属物183とを有する。基部181は、第1のスイッチ134を担持し、本体126の第1のソケット159に挿入および収容される。付属物183は、第1のアクチュエータ部材136がコネクタ114からの当接を受けるとき、弧状の経路185にて基部181に対して移動することができる。付属物183は、おそらくは
図5によって最もよく示されるように、コネクタ114の挿入前は通路138内に部分的に浮いており、したがってコネクタの傾斜部119が、そのような挿入の際に付属物183に当接することができる。付属物183は、休止時に、傾斜部119と当接していないとき、この広がって浮いた位置にとどまり、これが第1のアクチュエータ部材136の非作動状態、したがって第1のスイッチ134の開状態を構成する。当接時に、付属物183は、基部181に向かって移動して、第1のスイッチ134に衝突し、これが第1のアクチュエータ部材136の作動状態、したがって第1のスイッチ134の閉状態を構成する。
【0035】
付属物183は、一方側に、通路138およびコネクタ114におおむね対面し続ける外側作用面187を有する。付属物183は、反対側に、第1のスイッチ134におおむね対面し続ける内側作用面189を有する。突起191が、第1のスイッチ134との直接衝突のために内側作用面189から延在できる。付属物183は、近位端193および遠位端195を有し、付属物183は、近位端193の周りで基部181に対して屈曲する。近位端193は、ヒンジとして機能し、遠位端195は、付属物183の自由末端を構成する。第1のアクチュエータ部材136に関して、ヒンジの軸197は、コネクタ114の流体ラインコネクタ112への挿入方向179におおむね直交する配置にあり、入口163における通路138の軸にもおおむね直交する。
【0036】
この実施形態において、第2のアクチュエータ部材137は、第1のアクチュエータ部材136と同様の設計および構造を有する。ここで
図9を参照すると、第2のアクチュエータ部材137は、リテーナ129が適切に配置され、したがって脚部169、171がスロット117に受け入れられたことを、容易に検出できるように意図されている。第2のアクチュエータ部材137は、通路138の外側の位置かつ本体の壁の側面に位置するが、図示されていない他の実施形態において、第2のアクチュエータ部材は、本体126の内部に位置することができ、外部にある必要はない。その位置ゆえに、第1のアクチュエータ部材136と異なり、第2のアクチュエータ部材137の長手方向範囲177は、コネクタ114の流体ラインコネクタ112への挿入方向179に対しておおむね横方向に配置される。長手方向範囲177は、入口163における通路138の軸におおむね直交する。第2のアクチュエータ部材137の基部181は、第2のスイッチ135を担持し、本体126の第2のソケット161に挿入および収容される。付属物183は、遠位端195を、リテーナ129が第1および第3の使用位置にあるときに末端の足部173が下方に移動して位置する経路と交わるように位置させて、本体の外側に配置される。このようにして、末端の足部173が、脚部169、171がスロット117内を移動するときに付属物183に当接することができ、したがって第2のアクチュエータ部材137の作動を引き起こすことができる。末端の足部173の当接による第2のアクチュエータ部材137の作動が、
図9に示されている。付属物183は、休止時に、末端の足部173と当接していないとき、この広がった位置にとどまり、これが第2のアクチュエータ部材137の非作動状態、したがって第2のスイッチ135の開状態を構成する。リテーナ129が第2の使用位置にあるとき、末端の足部173は付属物183に当接しない。末端の足部173による当接時に、付属物183は、基部181に向かって移動して、第2のスイッチ135に衝突し、これが第2のアクチュエータ部材137の作動状態、したがって第2のスイッチ135の閉状態を構成する。第2のアクチュエータ部材137に関して、ヒンジの軸197は、コネクタ114の流体ラインコネクタ112への挿入方向179とおおむね一直線に配置され、入口163における通路138の軸にもおおむね整列する。
【0037】
スイッチ134、135の両方およびアクチュエータ部材136、137の両方の使用を採用する流体ラインコネクタ112の実施形態は、完全な固定の分解能を向上させ、偽陰性の検出読み取りを排除する。ここで
図6を参照すると、第1のバー概略
図200が、流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の特定の軸方向挿入深さにおける第1のスイッチ134の状態を表し、第2のバー概略
図202が、流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の同じ軸方向挿入深さにおける第2のスイッチ135の状態を表している。第1および第2のバー概略
図200、202は例であり、他の実施形態においては違ってもよい。
図6において、第1および第2のバー概略
図200、202は、コネクタ114に隣接させてコネクタ114の軸と平行に配置されており、コネクタ114は、それが流体ラインコネクタ112へと挿入されて両者が軸方向において重なるときの対応する軸方向部分の表現として機能する。すべての実施形態において必要というわけではないが、第1および第2のバー概略
図200、202は、リテーナ129が最初に第1の使用位置にあるという仮定に基づく。この実施形態において、流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の第1の軸方向挿入深さ204(または、初期軸方向挿入深さ)において、第1のスイッチ134は開状態のはずである。流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の第1の軸方向挿入深さ206において、第2のスイッチ135は閉状態にあってよい。さらに、第2の軸方向挿入深さ208(または、中間軸方向挿入深さ)において、第1のスイッチ134の状態は不確実となる可能性があり、あるいは第1のスイッチ134は閉状態となる可能性がある。図示のように、第2の軸方向挿入深さ208において、リテーナ129は、今や傾斜部119と係合しており、第1のアクチュエータ部材136の付属物183に、傾斜部119または拡大部115が当接する。第2の軸方向挿入深さ209において、第2のスイッチ135の状態は不確実となる可能性があり、あるいは閉状態である可能性がある。第3の軸方向挿入深さ210において、第2のスイッチ135は開状態となるはずである。ここでもやはり、傾斜部119が、第2の軸方向挿入深さ210においてリテーナ129に係合している。最後に、第3の軸方向挿入深さ212(または、最終軸方向挿入深さ)において、第1のスイッチ134は閉状態となるはずである。第4の軸方向挿入深さ214において、第2のスイッチ135も閉状態となるはずである。第3および第4の軸方向挿入深さ212、214において、第1および第2の脚部169、171はスロット117に受け入れられ、流体ラインコネクタ112およびコネクタ114は互いに完全に固定される。また、第1および第2のアクチュエータ部材136、137が、第3および第4の軸方向挿入深さ212、214において作動し、第1および第2のスイッチ134、135に衝突する。流体ラインコネクタ112へのコネクタ114の挿入移動において、この実施形態では、第1のスイッチ134は、開状態から不確実な状態へと進み、次いで閉状態へと進み、第2のスイッチ135は、閉状態から不確実な状態へと進み、開状態へと進んだ後に閉状態に戻る。第2のスイッチ135は、或る意味で、モメンタリスイッチのように振る舞い、第2のアクチュエータ部材137が衝突しているときにのみ閉状態である。さらに、第1のスイッチ134が第2の軸方向挿入深さ208において最初に閉状態となる(あるいは、少なくとも閉状態であってよい)時点において、第2のスイッチ135は、このときに第3の軸方向挿入深さ210における開状態にあるため、偽陰性の検出読み取りは排除される。換言すると、第1または第2のスイッチ134、135の少なくとも一方が、第3および第4の軸方向挿入深さ212、214まで開状態のままである。
【0038】
さらに、
図5~
図11の実施形態について、さらなる代替形態が可能である。一代替形態においては、第1および第2のアクチュエータ部材136、137からの衝突によって、第1および第2のそれぞれのスイッチ134、135の状態が変化し、例えば、スイッチが初期の開状態から衝突によって後の閉状態となり、あるいは反対に、スイッチが初期の閉状態から衝突によって後の開状態となる。別の代替形態においては、第1のスイッチ134自体がコネクタ114と当接することができ、第1のアクチュエータ部材136は、第1のスイッチ134を介した当接によって間接的に作用され、間接的に動かされる。
【0039】
ここで
図12および
図13を参照すると、流体ラインコネクタおよびアセンブリ310のさらに別の実施形態が示されている。この実施形態は、
図1~
図4の実施形態および
図5~
図11の実施形態とのいくつかの類似点を有し、類似点は、
図12および
図13の実施形態の説明において繰り返されないかもしれない。
【0040】
流体ラインコネクタおよびアセンブリ310は、流体ラインコネクタ312と、別の別個かつ分離したコネクタ314とを含む。流体ラインコネクタ312は、コネクタ314との容易な接続および分離動作のためのクイック接続機能を有し、自動車の流体ライン、ならびに他の用途における他の流体ラインを互いに接合するために使用される。この実施形態において、流体ラインコネクタ312は、雌コネクタであり、コネクタ314は、雄コネクタ(スピゴットと呼ばれることが多い)である。流体ラインコネクタ312は、
図12および
図13によって示されるように、コネクタ314の挿入を受け入れる。流体ラインコネクタ312は、図においてはエルボかつL字形の構成を有するが、他の実施形態において、直線状かつ直列の構成を有することができる。コネクタ314は、多数の可能性の中でもとりわけ、車両のバッテリトレイまたは熱交換器などのより大きな構成要素の一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよく、あるいは流体ラインの一体的かつ或る程度モノリシックな一部分であってよい。
【0041】
とくに
図13を参照すると、この実施形態におけるコネクタ314は、傾斜部319およびスロット317を有する。傾斜部319は、末端321から離れた位置にあるが、スロット317よりも末端321に近い。傾斜部319は、コネクタ314の外側部分において、増大する直径を確立する。スロット317は、後述されるように、流体ラインコネクタ312のリテーナの挿入を受け入れる。スロット317は、コネクタ314の周りを周状に延びている。
【0042】
流体ラインコネクタ312は、種々の実施形態においてさまざまな設計、構造、および構成要素を有することができる。
図12および
図13によって示される実施形態において、流体ラインコネクタ312は、本体326と、カバー342と、リテーナ329と、無線周波数識別(RFID)タグ332と、スイッチ334と、アクチュエータ部材336とを含むが、他の実施形態において、流体ラインコネクタ312は、より多数の構成要素、より少数の構成要素、および/または異なる構成要素を有することができる。とくに
図13に目を向けると、本体326は、流体ラインコネクタ312を通る流体流を可能にするために、その構造内に定めらされた通路338を有する。インサートアセンブリを、流体ラインコネクタ312の内部において、通路338内に設けることができる。その設計および構造に応じて、インサートアセンブリは、流体ラインコネクタ312とコネクタ314との間の嵌合、受け入れ、および/または封止を促進することができる。ここでの実施形態において、インサートアセンブリは、Oリング345を含む。さらに、本体326は、リテーナ329と協働して流体ラインコネクタ312のクイック接続機能を提供する構造を有する。
図12を参照すると、第1の開口部349および第2の開口部(見て取ることができない)が、本体の壁の両側に定められ、そこを完全に貫いて延びて、通路338に通じている。壁の外側に、リテーナ329の一時的展開のための第1の凹部353および第2の凹部(やはり見て取ることができない)が存在する。フランジ357が、本体の壁から半径方向外側に突出し、スロット317に受け入れられたリテーナ329が意図せずに外れることがないように、リテーナ329の一部分を部分的に封鎖する。アクチュエータ部材336の利用に対応するために、貫通部344が本体の壁に定められ、それを完全に貫通して通路338に通じている。アクチュエータ部材336は、通路338において貫通部344によってアクセス可能である。アクチュエータ部材336は、貫通部344内に存在し、貫通部344を通って移動する。
図13によって示されるように、貫通部344は、後述されるとおり、アクチュエータ部材336がコネクタ314と相互作用できるように、コネクタ314の挿入を受け入れる本体326の端部の近くに配置される。
【0043】
カバー342は、本体326によって担持され、流体ラインコネクタ312の使用中に異物および外からの物体への暴露からRFIDタグ332を保護するために、RFIDタグ332を少なくとも部分的に囲む。カバー342は、さまざまな設計および構造を有することができる。この実施形態においては、所定の位置にあるとき、カバー342は、本体326の外側境界に位置し、RFIDタグ332を完全に囲む。本体326との取り付けのために、カバー342は、その構造の各側に配置され、本体326上の相互接続構造と嵌合することによって本体326との取り付けを確立させる1対の延長部343(
図12では一方しか見えない)を有する。さらに、やはり後述されるように、アクチュエータ部材336は、本明細書に提示される実施形態において、カバー342のモノリシック構造である。アクチュエータ部材336は、カバー342の前端345から一体的に延びている。ここで、アクチュエータ部材336は、カバー342の外周347において延びている。この構造は、アクチュエータ部材336がカバー342によって担持され、カバー342を本体326に取り付けると貫通部344に収容されるため、アクチュエータ部材336の組み立ておよび設置を容易にする。さらに、他の実施形態において、カバー342およびアクチュエータ部材336は、必ずしも本明細書に記載のモノリシック構造を呈する必要はない。
【0044】
コネクタ314を流体ラインコネクタ312に容易に挿入および保持することができ、必要に応じ、あるいは所望に応じて、そこから解放して取り外すことができるように、リテーナ329が、本体326と相互作用して、流体ラインコネクタ312のクイック接続機能を提供する。リテーナ329は、さまざまな設計および構造であってよい。とくに
図12を参照すると、この実施形態において、リテーナ329は、内側へと付勢されたワンピースのステンレス鋼製の線ばねである。リテーナ329は、第1の脚部369と、第2の脚部(見て取る異ができない)と、脚部間にまたがるブリッジ373とを有する。第1および第2の脚部369は、形状およびサイズが実質的に同様であってよい。第1の使用位置において、リテーナ329は、第1および第2の脚部369が第1および第2の開口部349を通って移動した状態で、本体326によって担持される。第1および第2の脚部369は、通路338内に部分的に存在する。第1の使用位置において、コネクタ314は流体ラインコネクタ312に挿入されていない。第2の使用位置において、コネクタ314は流体ラインコネクタ312への挿入の最中にあり、傾斜部319が第1および第2の脚部369と係合する。係合により、第1および第2の脚部369を互いに離れるように(すなわち、半径方向外側へと)押し広げ、ブリッジ373を半径方向外側に移動させることができる。コネクタ314の挿入が続けられると、リテーナ329は、リテーナ329がスロット317に収容される第3の使用位置、または固定位置へともたらされる。第3の使用位置が、
図12および
図13に示されている。第1および第2の脚部369が、傾斜部319を乗り越え、第1の使用位置の場所へと跳ね戻ることができるが、今やスロット317に受け入れられる。第1および第2の脚部369は、それぞれ第1および第2の開口部349を通って移動する。第1および第2の脚部369がスロット317に受け入れられることにより、流体ラインコネクタ312およびコネクタ314が互いに固定される。第1、第2、および第3の使用位置の間のリテーナ329の移動は、流体ラインコネクタ312へのコネクタ314の挿入の方向379(
図13)に対しておおむね横方向かつ直交する方向にリテーナ329を移動させ、換言すると、リテーナの移動は、おおむね半径方向外側および半径方向内側への移動、あるいは上下移動である。作業員が、コネクタ114を流体ラインコネクタ112から解放して取り外すためにリテーナ129を引っ張り上げるとき、第1の脚部169の末端の足部173(
図9)を第1の凹部153に据えることができ、同様に、第2の脚部171の末端の足部(具体的には図示されていない)を第2の凹部155に据えることができる。
【0045】
RFIDタグ332は、流体ラインコネクタ312とコネクタ314との間の適切かつ完全な固定の検出を支援する。RFIDタグ332は、RFIDインタロゲータまたはリーダ356(
図12)と通信する。RFIDインタロゲータ356は、RFIDタグ332にインタロゲーション信号358を送信し、次いで、RFIDタグがRFIDインタロゲータ356と通信する。このようにして、適切かつ完全な固定の検出が、RFID技術を使用して実行される。例えば、製造施設において、RFIDインタロゲータ356を、組み立て、検査、および/または設備製造ラインに配置することができ、流体ラインコネクタおよびアセンブリ310ならびにより大きな用途が固定ゾーンを通って運ばれるときにRFIDインタロゲータ356がRFIDタグ332との交信を試みるインタロゲーションゾーンを確立させることができる。製造施設に応じて、RFIDインタロゲータ356は、RFIDインタロゲータ356から数メートルに及ぶインタロゲーションゾーンを確立させることができる。別の環境または単なる別の例において、RFIDインタロゲータ356は、ハンドヘルドデバイスなどのモバイルデバイスであってよい。
【0046】
RFIDタグ332は、この実施形態においてはパッシブ型RFIDタグの形式であるが、アクティブ型RFIDタグなどの別の形式であってもよい。RFIDタグ332から受信される通信は、さまざまなデータおよび情報をRFIDインタロゲータ356に伝達することができる。一実施形態において、伝達される情報は、流体ラインコネクタ312とコネクタ314との間の固定の状態の表示であってよい。例えば、流体ラインコネクタ312およびコネクタ314が完全な固定を呈する場合、RFIDタグ332は、オン信号の形態で、完全に固定された旨の情報をRFIDインタロゲータ356に伝達することができる。反対に、流体ラインコネクタ312およびコネクタ314が完全な固定を欠く場合、RFIDタグ332は、オフ信号の形態で、完全には固定されていない旨の情報をRFIDインタロゲータ356に伝達することができる。次いで、RFIDインタロゲータ356は、伝達された情報を処理することができる。また、伝達される情報は、部品シリアル番号、設置場所、設置日、などを含むことができる。
【0047】
RFIDタグ332は、本体326によって担持される。RFIDタグ332と本体326との間の支持は、さまざまなやり方で達成可能である。この実施形態において、RFIDタグ332は本体の外側境界に位置し、設置時にカバー342によって保護される。この場所において、RFIDタグ332は、個々の用途に応じて、通路338を通って移動する流体流への曝露から離れ、外部の汚染源から遮蔽される。RFIDタグ332は、
図11によって示されるものと同様の設計を有することができ、したがってアンテナと、他の可能な機能の中でもとりわけデータおよび情報を格納集積回路(IC)とを有することができる。アンテナおよびICは、RFIDタグ332の基板上に存在することができる。当然ながら、RFIDタグ332は、
図11のものとは異なる他の設計を有することができる。
【0048】
ここで
図13に目を向けると、スイッチ334が、アクチュエータ部材336によるスイッチ334の衝突または非衝突に基づいて自身の状態をRFIDタグ332に伝達するために、RFIDタグ332に電気的に結合する。電気的結合は、配線の形態であってよい。この実施形態において、スイッチ334は、RFIDタグ332に直接取り付けられ、それによって担持される。スイッチ334は、
図13に示されるように、組み立て時にスイッチ334がアクチュエータ部材336によって物理的に挟まれるようにRFIDタグ332の位置に担持される。
図13の配向において、スイッチ334はRFIDタグ332の下側にある。スイッチ334は、いくつかの場合に、相互作用の相手のRFIDタグ、ならびに付随するアクチュエータ部材の設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな形態をとることができる。
図13において、スイッチ334は、ボタン366の形態である。アクチュエータ部材336によって衝突され、物理的に押されるとき、ボタン366は閉状態である。アクチュエータ部材336が衝突せず、物理的に押されていないとき、ボタン366は開状態である。
【0049】
アクチュエータ部材336は、作動時にスイッチ334に衝突して、その状態を(例えば、開状態から閉状態に、またはその逆に)変化させる役割を果たす。この実施形態において、アクチュエータ部材336は、2つの動作、すなわちa)流体ラインコネクタ312へのコネクタ314の挿入、およびb)リテーナ329の固定位置への移動が発生した場合に限り、作動してスイッチ334に衝突する。これら2つの動作の一方が欠けており、存在しない場合、アクチュエータ部材336は未作動のままであり、スイッチに衝突しない。アクチュエータ部材336は、いくつかの場合に、個々のスイッチおよびコネクタの設計および構造に応じて、種々の実施形態においてさまざまな設計、構造、および構成要素を有することができる。
図12および
図13の実施形態においては、前述したように、アクチュエータ部材336が、カバー342の一体の延長部である。アクチュエータ部材336は、
図13に示されるように、組み立ておよび設置時に貫通部344に受け入れられる。この位置において、アクチュエータ部材336は、コネクタ314が流体ラインコネクタ312へと挿入されている最中にコネクタ314からの当接を受けるように、通路338内に部分的に浮いており、リテーナ329からの当接を受けるように、本体326の外部に部分的に露出している。アクチュエータ部材336は、通路338の入口363の近傍に位置している。アクチュエータ部材336の長手方向範囲377は、挿入方向379とおおむね一直線に配置される。
【0050】
この実施形態において、アクチュエータ部材336は、基部381と、基部381から垂下する付属物383とを有する。一般に、基部381が、通路338の外側に配置され、リテーナ329に面する一方で、付属物383は、通路338に配置され、その中に部分的に浮き、コネクタ314に面する。スイッチ334に対して、基部381は、その半径方向外側に位置し、付属物383は、その反対側の半径方向内側に位置する。これにより、スイッチ334がアクチュエータ部材336に挟まれ、アクチュエータ部材336がスイッチ334を両側から押すことができる。基部381は、カバー342から直接かつ直ちに延び、付属物383は、基部381から直接かつ直ちに延びる。
【0051】
第1の延長部385が、カバー342と基部381とを接合し、第2の延長部387が、基部381と付属物383とを接合する。第2の延長部387は、内部に屈曲部を有し、RFIDタグ332の縁部の上方および周囲においてアクチュエータ部材336を包み、
図13の向きに関して付属物383を基部381の下方に位置させる。
【0052】
第2の延長部387の反対側に、付属物383は、末端の自由端388(
図13)を有する。基部381は、リテーナ329と当接するためにリテーナ329に直接面する第1の作用面389を有し、付属物383は、コネクタ314と当接するためにコネクタ314に面する第2の作用面391を有する。第1の作用面389は、おおむね半径方向外側を向き、第2の作用面391は、おおむね半径方向内側を向く。第1の作用面389にリテーナ329が当接し、第2の作用面391にコネクタ314が当接する。リテーナ329が固定位置へともたらされたときにリテーナ329のブリッジ373を受け入れて支えるために、湾曲した座393(
図13)が基部381にある。また、第2の作用面391の反対側に、付属物383は、スイッチ334に直接衝突するようにスイッチにおおむね対面する内側作用面392を有する。
【0053】
アクチュエータ部材336は、以下でさらに説明されるように、流体ラインコネクタ312へのコネクタ314の挿入およびリテーナ329の固定の最中に移動する。アクチュエータ部材の移動を容易にするために、第1のヒンジ端395が第1の延長部385にあり、第2のヒンジ端397が第2の延長部387にある。この実施形態において、第1のヒンジ端395は、すぐ周囲の壁部分の厚さに対して薄くされた壁部分である。第1のヒンジ端395は、第1の軸399(
図12)を定める。アクチュエータ部材の移動の一部は、基部381がカバー342に対して第1のヒンジ端395および第1の軸399を中心にして偏向および変位することを含むことができる。第1のヒンジ端395と同様に、第2のヒンジ端397は、第2の軸401(
図12)を定める。アクチュエータ部材の移動の別の一部は、付属物383が基部381に対して第2のヒンジ端397および第2の軸401を中心にして偏向および変位することを含むことができる。第1の軸399および第2の軸401は、この実施形態においては互いに平行であり、挿入方向379に対しておおむね直交して配置される。
【0054】
図12および
図13の実施形態において、アクチュエータ部材336は、i)流体ラインコネクタ312へのコネクタ314の充分かつ完全な挿入、およびii)リテーナ329の固定位置への確実かつ完全な移動の発生時に限り、作動してスイッチ334に衝突する。条件i)およびii)が、
図12および
図13に示されている。2つの条件i)またはii)の一方が存在せず、あるいは条件i)およびii)の両方が存在しない場合、アクチュエータ部材336は作動せず、スイッチ334に衝突しない。したがって、スイッチ334は、条件i)およびii)の両方が満たされたときにのみその状態を変化させ、したがって、流体ラインコネクタ312は、条件i)およびii)の両方が満たされたときにのみ適切かつ完全な固定を知らせる。このように、これまでの手法とは異なり、流体ラインコネクタ312は、単一のスイッチおよび単一のアクチュエータ部材の使用を利用して、コネクタ314の条件[すなわち、i)]およびリテーナ329の条件[すなわち、ii)]という2つの条件の検出をもたらす。
【0055】
流体ラインコネクタ312の使用時、コネクタ314は流体ラインコネクタ312に挿入され、傾斜部319が付属物383と当接する。第2の作用面391が、傾斜部の外面に直接接触する。第1の力が、傾斜部319から付属物383に働く。第1の力は、挿入方向379に対しておおむね横方向にある。したがって、
図13に示されるようにコネクタ314がその完全な挿入深さに達するとき、付属物383および基部381の両方は、リテーナ329が固定位置にない場合には或る程度の移動を被ることができ、付属物383および基部381の移動によってスイッチ334の衝突がもたらされることがない。付属物383は、基部381に対して円弧状の経路に沿って第2の軸401を中心にして移動する。他方で、基部381は、付属物の移動に応答して、カバー342に対してわずかに外側へと、第1の軸401を中心にして移動する。基部381の移動は、リテーナ329が固定位置に存在しないがゆえに生じ、いわば許容される。実際、基部381の移動により、スイッチ334の衝突が未然に防がれる。リテーナ329が固定位置に移動し、脚部369がスロット317に受け入れられると、リテーナ329は基部381に当接する。第1の作用面389が、リテーナのブリッジ373の外面と直接接触する。第2の力が、リテーナ329から基部381に働く。第1の力と同様に、第2の力は、挿入方向379に対しておおむね横方向にある。第2の力は、第1の力とおおむね反対の方向を有する。第1および第2の力は、この点で、互いに反作用する対抗力として働く。したがって、基部381は、カバー342に対して内側へと、第1の軸401を中心にして、
図13に最もよく示されている位置まで移動する。この移動、ならびに対向する第1および第2の力が働くことで、アクチュエータ部材336が作動状態になり、アクチュエータ部材336がスイッチ334に衝突してスイッチ334を押す。スイッチ334の衝突は、基部381と付属物383との間ならびに第1および第2の力の間に挟まれた結果である。
【0056】
以上の説明が、本発明の定義ではなく、本発明の1つ以上の好ましい例示的な実施形態の説明であることを、理解されたい。本発明は、本明細書に開示された特定の実施形態に限定されず、むしろ以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。さらに、以上の説明に含まれる記述は、特定の実施形態に関係するものであり、用語または表現が上記で明示的に定義されている場合を除き、本発明の範囲または特許請求の範囲で使用される用語の定義に対する限定として解釈されるべきではない。さまざまな他の実施形態ならびに開示された実施形態に対するさまざまな変更および修正が、当業者にとって明らかになるであろう。そのような他のすべての実施形態、変更、および修正は、添付の特許請求の範囲の技術的範囲に包含されるように意図される。
【0057】
本明細書および特許請求の範囲において使用されるとき、用語「例えば」、「例として」、および「~など」、ならびに動詞「~を備える」、「~を有する」、「~を含む」、およびこれらの他の動詞形は、1つ以上の構成要素または他の項目の列挙と組み合わせて使用される場合、いずれも非排他として解釈されるべきであり、すなわち列挙を他の追加の構成要素または項目を除外するものと見なすべきではない。他の用語は、別の解釈を必要とする文脈で使用されない限り、それらの最も広い合理的な意味を使用して解釈されるべきである。
【国際調査報告】