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特表2023-501410電力制御の線路損失計算方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】電力制御の線路損失計算方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04B 17/309 20150101AFI20230111BHJP
   H04W 52/08 20090101ALI20230111BHJP
   H04W 52/24 20090101ALI20230111BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20230111BHJP
【FI】
H04B17/309
H04W52/08
H04W52/24
H04W92/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526228
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2019116036
(87)【国際公開番号】W WO2021087815
(87)【国際公開日】2021-05-14
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ツォ,クン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD41
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067GG09
(57)【要約】
【課題】
【解決手段】本開示は、電力制御の線路損失計算方法及び装置を提供し、ここで、前記方法は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップと、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するステップであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であるステップと、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップと、を含む。本開示は、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力制御の線路損失計算方法であって、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用され、
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップと、
前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するステップであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であるステップと、
前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする電力制御の線路損失計算方法。
【請求項2】
少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指定期間は、
前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とするステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップと、
前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップは、
1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するステップと、
前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するステップと、
前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するステップと、
前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップは、
前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用される電力制御の線路損失計算装置であって、
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するように構成される電力決定モジュールと、
前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値である受信モジュールと、
前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される線路損失決定モジュールと、を含む、
ことを特徴とする電力制御の線路損失計算装置。
【請求項10】
少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記指定期間は、
前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記電力決定モジュールは、
前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第1の決定サブモジュールを含む、
ことを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記電力決定モジュールは、
少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第2の決定サブモジュールを含む、
ことを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記電力決定モジュールは、
前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るように構成される第3の決定サブモジュールと、
前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第4の決定サブモジュールと、を含む、
ことを特徴とする請求項9~11のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記第3の決定サブモジュールは、
1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するように構成される第1の計算ユニットと、
前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するように構成される第2の計算ユニットと、
前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するように構成される第3の計算ユニットと、
前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするように構成される第4の計算ユニットと、を含む、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記線路損失決定モジュールは、
前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるように構成される計算サブモジュールを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項17】
電力制御の線路損失計算装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサは、
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、
前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、
前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される、
ことを特徴とする電力制御の線路損失計算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信分野に関し、特に、電力制御の線路損失計算方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザ機器の直接通信の送信電力値は、ユーザ機器が直接通信する際に当該ユーザ機器のアップリンク通信への干渉を回避するために、ダウンリンク線路損失の大きさに基づいて制御することができる。例えば、当該ユーザ機器は、ユーザ機器が基地局から遠い位置に移動した際に、比較的高い送信電力値を利用して直接通信を行うことができるが、当該ユーザ機器が基地局から近い位置に移動した際に、比較的低い送信電力値を利用して直接通信を行うことができる。直接通信するユーザ機器の送信電力値は可変値であってもよいことが分かる。
【0003】
ユーザ機器が基準信号電力値を測定するには上位層によって測定する必要があり、長い期間内の複数の測定結果の重み付け平均値が必要であり、アップリンク通信では基地局の送信電力値が不変であるが、直接通信では、送信側であるユーザ機器が採用する送信電力値が可変である場合、受信側であるユーザ機器から返信された上位層フィルタリングして得られた基準信号電力値に基づいて、正確な線路損失推定を得ることが難しくなり、直接通信の電力制御の効果に影響を与える点でアップリンク通信中に電力制御するプロセスと異なる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する課題を克服するために、本開示の実施例は、電力制御の線路損失計算方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用される電力制御の線路損失計算方法を提供し、前記方法は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップと、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するステップであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であるステップと、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップと、を含む。
【0006】
選択可能に、少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む。
【0007】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【0008】
選択可能に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップを含む。
【0009】
選択可能に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップと、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップと、を含む。
【0010】
選択可能に、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップは、1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するステップと、前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するステップと、前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するステップと、前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするステップと、を含む。
【0011】
選択可能に、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップは、前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるステップを含む。
【0012】
本開示の実施例の第2の態様によれば、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用される電力制御の線路損失計算装置を提供し、前記装置は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するように構成される電力決定モジュールと、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値である受信モジュールと、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される線路損失決定モジュールと、を含む。
【0013】
選択可能に、少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む。
【0014】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【0015】
選択可能に、前記電力決定モジュールは、少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第1の決定サブモジュールを含む。
【0016】
選択可能に、前記電力決定モジュールは、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るように構成される第2の決定サブモジュールと、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第3の決定サブモジュールと、を含む。
【0017】
選択可能に、前記第2の決定サブモジュールは、1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するように構成される第1の計算ユニットと、前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するように構成される第2の計算ユニットと、前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するように構成される第3の計算ユニットと、前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするように構成される第4の計算ユニットと、を含む。
【0018】
選択可能に、前記線路損失決定モジュールは、前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるように構成される計算サブモジュールを含む。
【0019】
本開示の実施例の第3の態様によれば、電力制御の線路損失計算装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される。
【発明の効果】
【0020】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
本開示の実施例において、電力制御の線路損失を決定する際に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、送信側機器によって1つのターゲット送信電力値を決定し、当該ターゲット送信電力値及び受信された受信側機器から返信された現在順次のターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0021】
本開示の実施例において、送信側によって決定された少なくとも1つの送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの送信電力値であり、ターゲット送信電力値がより正確になるように、指定期間内の少なくとも1つの送信電力値を採用して1つのターゲット送信電力値を決定する。
【0022】
本開示の実施例において、選択可能に、指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を採用してもよい。受信側機器がターゲットRSRP値を2回返信する間の期間を指定期間として、可用性が高い。
【0023】
本開示の実施例において、受信側機器から返信された今回のターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とするか、又は少なくとも1つの送信電力値の算術平均値を直接ターゲット送信電力値とするか、又は前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得て、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値としてもよい。上記方式によって1つのターゲット送信電力値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0024】
本開示の実施例において、1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算してから、前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積、及び前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算し、最終的に前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値としてもよい。上記方式によって、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、後続のターゲット電力値の決定のために、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得ることができ、可用性が高い。
【0025】
本開示の実施例において、前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算することにより、前記ターゲット線路損失値を得ることができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0026】
なお、以上の一般的な説明及び後述の詳細な説明は、例示的かつ解釈的なものであり、本開示を限定するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本発明に適合する実施例を示し、明細書とともに本発明の原理を説明するために使用される。
図1】例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算方法の概略フローチャートである。
図2】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算方法の概略フローチャートである。
図3】例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図4】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図5】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図6】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図7】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図8】例示的な一実施例に係る別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図である。
図9】例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関する場合、別段の表示がない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例において説明された実施形態は、本発明と一致するすべての実施形態を表すものではない。むしろ、添付された特許請求の範囲に詳述された、本発明のいくつかの態様と一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0029】
本開示で使用される用語は、特定の実施例を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図していない。本開示及び添付された特許請求の範囲において使用される単数形式の「1つ」、「前記」及び「当該」も、文脈がその意味を明確に示さない限り、多数形式を含むことを意図している。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連するリストされたアイテムの任意又はすべての可能な組み合わせを意味し、それを含むことも理解すべきである。
【0030】
本開示において第1、第2、第3などの用語を用いて様々な情報を説明することができるが、これらの情報は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語は、同じタイプの情報を区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲を逸脱しない場合、第1の情報を第2の情報と称することもでき、同様に、第2の情報を第1の情報と称することもできる。文脈に依存し、本明細書で使用される「場合」という言葉は、「……時」又は「……と」又は「決定することに応答し」と解釈することができる。
【0031】
本開示の実施例は、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用できる電力制御の線路損失計算方法を提供し、図1を参照すると、図1は、例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算方法のフローチャートであり、当該方法は、以下のステップを含むことができる。
ステップ101において、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定する。
【0032】
このステップにおいて、送信側機器は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に、自身が採用する少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つの等価なターゲット送信電力値を決定することができる。
【0033】
ステップ102において、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信する。
【0034】
ここで、ターゲットRSRPは、受信側機器が上位層フィルタリング、例えば、レイヤ3フィルタリングして得られたRSRP値である。ターゲットRSRP値Fは、以下の式で計算することができる。
=(1-a)×Fn-1+a×M (式1)
【0035】
ここで、Fは、端末側機器が今回のレイヤ3のフィルタリングを用いて得たRSRP値、すなわち、ターゲットRSRP値であり、Fn―1は、受信側機器が前回のレイヤ3のフィルタリングを用いて得たRSRP値であり、Mは、直近の受信側機器の物理層の測定結果であり、a=1/2(ki/4)、kは、配置されたデフォルト値である。
【0036】
受信側機器は、上記式1を用いてターゲットRSRP値を計算し、直接リンクを介して前記送信側機器に返信することができる。
【0037】
ステップ103において、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定する。
【0038】
本開示の実施例において、送信側機器は、決定された等価なターゲット送信電力値及び今回の受信された受信側機器から返信されたターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができる。
【0039】
上記実施例において、電力制御の線路損失を決定する際に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、送信側機器によって1つのターゲット送信電力値を決定し、当該ターゲット送信電力値及び受信された受信側機器から返信された現在順次のターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0040】
一実施例において、少なくとも1つの送信電力値は、指定期間内の送信側機器の少なくとも1つの送信電力値である。
【0041】
ここで、受信側機器が上位層フィルタリングして得られたターゲットRSRP値は、ある時期が経過して初めて得られる測定結果であるため、後続のターゲット線路損失値の精度の向上のために、指定期間を前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRPを前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRPを受信した時点までの期間として決定することができる。つまり、送信側機器がターゲットRSRP値を2回隣接して受信した期間を指定期間とし、この指定期間内に送信側機器によって送信された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、等価なターゲット送信電力値を決定することができる。
【0042】
上記実施例において、送信側が決定した少なくとも1つの送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの送信電力値であり、指定期間内の少なくとも1つの送信電力値を用いて1つのターゲット送信電力値を決定し、ターゲット送信電力値をより正確にする。
【0043】
一実施例において、ステップ101は、以下のステップを含むことができる。
ステップ101-1において、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とする。
【0044】
本開示の実施例において、送信側機器が受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値において、受信側機器から返信された今回のターゲットRSRP値を受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とすることができる。
【0045】
例えば、送信側機器は、受信側機器から返信された今回のターゲットRSRPを受信する前に、時系列でP1、P2、P3及びP4との4つの送信電力値をそれぞれ採用して、P4をそのままターゲット送信電力値とすることができる。
【0046】
一実施例において、ステップ101は、以下のステップを含むことができる。
ステップ101-2において、少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とする。
【0047】
送信側機器は、指定期間内の自身の少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値をターゲット送信電力値とする。
【0048】
例えば、指定期間内に、送信側機器がP1、P2、P3及びP4との4つの送信電力値をそれぞれ採用した場合、ターゲット送信電力値P=(P1+P2+P3+P4)/4となる。
【0049】
一実施例において、図2を参照すると、図2は、図1に示す実施例に係る別の電力制御の線路損失計算方法のフローチャートであり、ステップ101は、以下のステップを含むことができる。
ステップ101-3において、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得る。
【0050】
このステップにおいて、送信側機器は、採用された少なくとも1つの送信電力値に対して前から後の時系列で、予め設定されたフィルタリングパラメータによって、各送信電力値をフィルタリングして、最初のN個の送信電力値に対応する重み付け平均値を得ることができる。
【0051】
ステップ101-4において、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とする。
【0052】
このステップにおいて、受信側機器は、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、指定期間内のすべての送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とすることができる。
【0053】
一実施例において、ステップ101-3における最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値Qは、以下の式で計算することができる。
=(1-a’)×Qn-1+a’×P (式2)
【0054】
ここで、Qn-1は、最初のN-1個の送信電力値に対応する重み付け平均値であり、a’は、フィルタリングパラメータ値であり、Pは、N番目の送信電力値である。
【0055】
例えば、前から後の時系列で、送信側機器が指定期間内にP1、P2、P3及びP4との4つの送信電力値を用いて、仮にa’を1/2とすると、それぞれに対応する重み付け平均値は以下のようになる。
【0056】
=(1-a’)×Q+a’×P=(1/2)P
=(1-a’)×Q+a’×P=(1/2)×(1/2)×P+(1/2)×P=(1/4)P+(1/2)P
=(1-a’)×Q+a’×P=(1/8)P+(1/4)P+(1/2)P
=(1-a’)×Q+a’×P=(1/16)P+(1/8)P+(1/4)P+(1/2)P
【0057】
本開示の実施例において、すべての送信電力値P1、P2、P3及びP4に対応する重み付け平均値Q4をターゲット電力値Pとすることができる。
【0058】
上記実施例において、受信側機器から返信された今回のターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とするか、又は少なくとも1つの送信電力値の算術平均値を直接ターゲット送信電力値とするか、又は前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得て、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値としてもよい。上記方式によって1つのターゲット送信電力値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0059】
一実施例において、ステップ102に対して、以下の式でターゲット線路損失値PLを計算することができる。
【0060】
PL=Eff_referenceSignalPower - higher layer filtered RSRP (式3)
【0061】
ここで、Eff_referenceSignalPowerは、ターゲット送信電力値であり、higher layer filtered RSRPは、今回受信されたターゲットRPRS値である。
【0062】
上記実施例において、前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算することにより、前記ターゲット線路損失値を得ることができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【0063】
前述したアプリケーション機能実現方法の実施例に対応して、本開示は、アプリケーション機能実現装置の実施例をさらに提供する。
【0064】
図3を参照すると、図3は、例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記装置は、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用され、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するように構成される電力決定モジュール210と、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するように構成される受信モジュール220であって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値である受信モジュール220と、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される線路損失決定モジュール230と、を含む。
【0065】
選択可能に、少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む。
【0066】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【0067】
図4を参照すると、図4は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記電力決定モジュール210は、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第1の決定サブモジュール211を含む。
【0068】
図5を参照すると、図5は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記電力決定モジュール210は、少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第2の決定サブモジュール212を含む。
【0069】
図6を参照すると、図6は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記電力決定モジュール210は、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るように構成される第3の決定サブモジュール213と、前記受信側機器から返信された今回の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第4の決定サブモジュール214と、を含む。
【0070】
図7を参照すると、図7は、図6に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記第3の決定サブモジュール213は、1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するように構成される第1の計算ユニット2131と、前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するように構成される第2の計算ユニット2132と、前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するように構成される第3の計算ユニット2133と、前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするように構成される第4の計算ユニット2134と、を含む。
【0071】
図8を参照すると、図8は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記線路損失決定モジュール230は、前記ターゲット送信電力値と今回の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるように構成される計算サブモジュール231を含む。
【0072】
装置の実施例については、基本的に方法の実施例に対応するので、関連することは、方法の実施例の一部の説明を参照すればよい。上記の装置の実施例は、概略的なものに過ぎず、分離された部品として上述したユニットは、物理的に分離されていてもよく、物理的に分離されていなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。実際の必要に応じてこれらのモジュールの一部又はすべてを選択して本開示の態様の目的を達成することができる。当業者は、創作的な労働せずに理解して実施することができる。
【0073】
したがって、本開示は、電力制御の線路損失計算装置をさらに提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、前記受信側機器から返信された今回のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、前記ターゲット送信電力値及び今回の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される。
【0074】
図9に示すように、図9は、例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算装置900の概略構成図である。装置900は、直接ユニキャスト通信の送信側機器として提供されてもよい。図9を参照すると、装置900は、処理コンポーネント922、無線送信/受信コンポーネント924、アンテナコンポーネント926、及び無線インタフェースに特有の信号処理部分を含み、処理コンポーネント922は、1つ又は複数のプロセッサをさらに含むことができる。
【0075】
処理コンポーネント922内の1つのプロセッサは、上記いずれかに記載の電力制御の線路損失計算方法を実行するように構成されてもよい。
【0076】
当業者であれば、明細書を考慮して本明細書に開示された開示を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本開示のいかなる変形、用途又は適応的な変化をカバーすることを意図し、これらの変形、用途又は適応的な変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当分野における周知技術又は慣用的な技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものとしてのみ見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、本開示の請求項によって示される。
【0077】
本開示は、以上に説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲を逸脱することなく、様々な修正及び変更が可能であることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付された特許請求の範囲のみによって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-05-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用される電力制御の線路損失計算方法を提供し、前記方法は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップと、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するステップであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であるステップと、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップと、を含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
選択可能に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップと、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップと、を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
選択可能に、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップは、前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるステップを含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本開示の実施例の第2の態様によれば、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用される電力制御の線路損失計算装置を提供し、前記装置は、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するように構成される電力決定モジュールと、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するように構成される受信モジュールであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値である受信モジュールと、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される線路損失決定モジュールと、を含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
選択可能に、前記電力決定モジュールは、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るように構成される第2の決定サブモジュールと、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第3の決定サブモジュールと、を含む。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
選択可能に、前記線路損失決定モジュールは、前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるように構成される計算サブモジュールを含む。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本開示の実施例の第3の態様によれば、電力制御の線路損失計算装置を提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本開示の実施例によって提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
本開示の実施例において、電力制御の線路損失を決定する際に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、送信側機器によって1つのターゲット送信電力値を決定し、当該ターゲット送信電力値及び受信された受信側機器から返信された現在のターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
本開示の実施例において、選択可能に、指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を採用してもよい。受信側機器がターゲットRSRP値を2回返信する間の期間を指定期間として、可用性が高い。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
本開示の実施例において、受信側機器から返信された現在のターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とするか、又は少なくとも1つの送信電力値の算術平均値を直接ターゲット送信電力値とするか、又は前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得て、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値としてもよい。上記方式によって1つのターゲット送信電力値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
本開示の実施例において、前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算することにより、前記ターゲット線路損失値を得ることができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
ステップ102において、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
ここで、Fは、端末側機器が現在のレイヤ3のフィルタリングを用いて得たRSRP値、すなわち、ターゲットRSRP値であり、Fn―1は、受信側機器が前回のレイヤ3のフィルタリングを用いて得たRSRP値であり、Mは、直近の受信側機器の物理層の測定結果であり、a=1/2(ki/4)、kは、配置されたデフォルト値である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
ステップ103において、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
本開示の実施例において、送信側機器は、決定された等価なターゲット送信電力値及び現在の受信された受信側機器から返信されたターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
上記実施例において、電力制御の線路損失を決定する際に、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、送信側機器によって1つのターゲット送信電力値を決定し、当該ターゲット送信電力値及び受信された受信側機器から返信された現在のターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
ここで、受信側機器が上位層フィルタリングして得られたターゲットRSRP値は、ある時期が経過して初めて得られる測定結果であるため、後続のターゲット線路損失値の精度の向上のために、指定期間を前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRPを前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRPを受信した時点までの期間として決定することができる。つまり、送信側機器がターゲットRSRP値を2回隣接して受信した期間を指定期間とし、この指定期間内に送信側機器によって送信された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、等価なターゲット送信電力値を決定することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
一実施例において、ステップ101は、以下のステップを含むことができる。
ステップ101-1において、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とする。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
本開示の実施例において、送信側機器が受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値において、受信側機器から返信された現在のターゲットRSRP値を受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とすることができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0045】
例えば、送信側機器は、受信側機器から返信された現在のターゲットRSRPを受信する前に、時系列でP1、P2、P3及びP4との4つの送信電力値をそれぞれ採用して、P4をそのままターゲット送信電力値とすることができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
ステップ101-4において、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とする。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
このステップにおいて、受信側機器は、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、指定期間内のすべての送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とすることができる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
上記実施例において、受信側機器から返信された現在のターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された送信電力値をターゲット送信電力値とするか、又は少なくとも1つの送信電力値の算術平均値を直接ターゲット送信電力値とするか、又は前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得て、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値としてもよい。上記方式によって1つのターゲット送信電力値を決定することができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0062】
上記実施例において、前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算することにより、前記ターゲット線路損失値を得ることができ、ターゲット線路損失値の精度を向上させることにより、直接通信の電力制御効果を向上させ、直接通信により信頼性の高い通信品質を提供することができ、可用性がより高い。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図3を参照すると、図3は、例示的な一実施例に係る電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記装置は、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用され、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するように構成される電力決定モジュール210と、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するように構成される受信モジュール220であって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値である受信モジュール220と、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される線路損失決定モジュール230と、を含む。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
選択可能に、前記指定期間は、前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
図4を参照すると、図4は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記電力決定モジュール210は、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第1の決定サブモジュール211を含む。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0069】
図6を参照すると、図6は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記電力決定モジュール210は、前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るように構成される第3の決定サブモジュール213と、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするように構成される第4の決定サブモジュール214と、を含む。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
図8を参照すると、図8は、図3に示す実施例に基づいて示される別の電力制御の線路損失計算装置のブロック図であり、前記線路損失決定モジュール230は、前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるように構成される計算サブモジュール231を含む。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
したがって、本開示は、電力制御の線路損失計算装置をさらに提供し、前記装置は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、ここで、前記プロセッサは、受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される。
【手続補正33】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力制御の線路損失計算方法であって、直接ユニキャスト通信の送信側機器に適用され、
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップと、
前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信するステップであって、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であるステップと、
前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする電力制御の線路損失計算方法。
【請求項2】
少なくとも1つの前記送信電力値は、指定期間内の少なくとも1つの前記送信電力値を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指定期間は、
前記受信側機器から返信された前記ターゲットRSRP値を前回受信した時点から、前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までの期間を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRPを受信する前に、最後に採用された前記送信電力値を前記ターゲット送信電力値とするステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
少なくとも1つの前記送信電力値の算術平均値を計算し、前記算術平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップを含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定するステップは、
前から後の時系列で、採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップと、
前記受信側機器から返信された現在の前記ターゲットRSRP値を受信した時点までに、すべての前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値を前記ターゲット送信電力値とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
採用された少なくとも1つの前記送信電力値を予め設定されたフィルタリングパラメータ値に基づいてフィルタリングした後、最初のN個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値をそれぞれ得るステップは、
1と前記フィルタリングパラメータ値との間の第1の差分値を計算するステップと、
前記第1の差分値と最初の(N-1)個の前記送信電力値に対応する重み付け平均値との第1の積を計算するステップと、
前記フィルタリングパラメータ値とN番目の前記送信電力値との第2の積を計算するステップと、
前記第1の積と前記第2の積との和の値を最初のN個の前記送信電力値に対応する前記重み付け平均値とするステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するステップは、
前記ターゲット送信電力値と現在の前記ターゲットRSRP値との差分値を計算し、前記ターゲット線路損失値が得られるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
電力制御の線路損失計算装置であって、
プロセッサと、
プロセッサによって実行可能な指令を記憶するためのメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサは、
受信側機器と直接ユニキャスト通信する時に採用された少なくとも1つの送信電力値に基づいて、1つのターゲット送信電力値を決定し、
前記受信側機器から返信された現在のターゲット基準信号受信電力RSRP値を受信し、ここで、前記ターゲットRSRP値は、前記受信側機器が上位層フィルタリングして得られたRSRP値であり、
前記ターゲット送信電力値及び現在の前記ターゲットRSRP値に基づいて、ターゲット線路損失値を決定するように構成される、
ことを特徴とする電力制御の線路損失計算装置。
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【国際調査報告】