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  • 特表-レゾルバ固定子クランプ板 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】レゾルバ固定子クランプ板
(51)【国際特許分類】
   H02K 11/21 20160101AFI20230111BHJP
   H02K 24/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
H02K11/21
H02K24/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526313
(86)(22)【出願日】2020-10-29
(85)【翻訳文提出日】2022-05-06
(86)【国際出願番号】 US2020057844
(87)【国際公開番号】W WO2021091753
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】62/933,364
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/891,190
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515009952
【氏名又は名称】シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Schaeffler Technologies AG & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Industriestr. 1-3, 91074 Herzogenaurach, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】マイカ スタイナー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ラムジー
【テーマコード(参考)】
5H611
【Fターム(参考)】
5H611AA01
5H611PP05
5H611QQ03
5H611RR01
5H611UA04
(57)【要約】
電気モータ用のレゾルバアセンブリは、ハウジングと、電気モータ用のレゾルバ固定子と、クランプ板と、を含む。クランプ板は、ハウジングに固定された第1の半径方向延伸部分と、レゾルバ固定子をハウジングに向かって押圧する第2の半径方向延伸部分と、第1の半径方向延伸部分と第2の半径方向延伸部分との間に軸方向に配置された軸方向延伸部分と、を含む。例示的な実施形態では、クランプ板は弾性的に変形される。例示的な実施形態では、レゾルバアセンブリは、軸方向延伸部分の半径方向外側にある第1の半径方向延伸部分のオリフィスを通って延伸してクランプ板をハウジングに固定するボルトを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気モータ用のレゾルバアセンブリであって、
ハウジングと、
電気モータ用のレゾルバ固定子と、
クランプ板であって、
前記ハウジングに固定された第1の半径方向延伸部分と、
前記レゾルバ固定子を前記ハウジングに向かって押圧する第2の半径方向延伸部分と、
前記第1の半径方向延伸部分と前記第2の半径方向延伸部分との間に軸方向に配置された軸方向延伸部分と、を備えるクランプ板と、
を備える、電気モータ用のレゾルバアセンブリ。
【請求項2】
前記クランプ板が弾性的に変形されている、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項3】
前記軸方向延伸部分の半径方向外側にある前記第1の半径方向延伸部分のオリフィスを通って延伸して前記クランプ板を前記ハウジングに固定するボルトを更に備える、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項4】
前記クランプ板が、前記レゾルバ固定子の外径を取り囲む完全なリングを形成する、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項5】
前記第1の半径方向延伸部分が、環状ディスクであり、前記軸方向延伸部分が、前記レゾルバ固定子の外径の外側で半径方向に前記環状ディスクから延伸するタブである、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項6】
前記クランプ板が、前記第1の半径方向延伸部分の反対側の、前記軸方向延伸部分の遠位端を、前記第2の半径方向延伸部分に接続する半円形部分を備える、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項7】
前記レゾルバ固定子が、ノッチを備え、前記ハウジングが、前記ハウジングに対して前記レゾルバ固定子を位置決めするための前記ノッチに配置されたタブを含む、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項8】
前記レゾルバ固定子が、前記ノッチの前記タブによって半径方向および円周方向に位置決めされる、請求項7に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項9】
前記ハウジングに固定された固定子と、前記ハウジングおよび前記固定子に対して回転可能な回転子と、を備える電気モータと、
前記レゾルバ固定子と半径方向に位置合わせされ、共回転のために前記回転子に固定されたレゾルバ回転子と、を更に備える、請求項1に記載のレゾルバアセンブリ。
【請求項10】
軸受を更に備え、
前記回転子が、ロータキャリアを備え、
前記レゾルバ回転子が、前記ロータキャリアに固定され、
前記軸受が、前記ハウジングに対して前記ロータキャリアを半径方向に位置決めする、請求項9に記載のレゾルバアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年6月3日に出願された米国特許出願第16/891、190号および2019年11月8日に出願された米国仮特許出願第62/933,364号に対する優先権を主張するものであり、それらの開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、全般的には電気モータ用のレゾルバ、より具体的にはレゾルバ固定子クランプ板に関する。
【背景技術】
【0003】
レゾルバは、電気モータの回転位置を決定するために使用される。レゾルバ回転子は、モータ回転子と共に回転し、レゾルバ固定子は、ハウジングまたは他の非回転部品に回転自在に固定されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
例示的な態様は、ハウジングと、電気モータ用のレゾルバ固定子と、クランプ板と、を備える、電気モータ用のレゾルバアセンブリを広範囲に含む。クランプ板は、ハウジングに固定された第1の半径方向延伸部分と、レゾルバ固定子をハウジングに向かって押圧する第2の半径方向延伸部分と、第1の半径方向延伸部分と第2の半径方向延伸部分との間に軸方向に配置された軸方向延伸部分と、を含む。例示的な実施形態では、クランプ板は弾性的に変形される。例示的な実施形態では、レゾルバアセンブリは、軸方向延伸部分の半径方向外側にある第1の半径方向延伸部分のオリフィスを通って延伸してクランプ板をハウジングに固定するボルトを含む。
【0005】
例示的な実施形態では、クランプ板は、レゾルバ固定子の外径を取り囲む完全なリングを形成する。例示的な実施形態では、第1の半径方向延伸部分は、環状ディスクであり、軸方向延伸部分は、レゾルバ固定子の外径の外側で半径方向に環状ディスクから延伸するタブである。例示的な実施形態では、クランプ板は、第1の半径方向延伸部分の反対側の、軸方向延伸部分の遠位端を、第2の半径方向延伸部分に接続する半円形部分を備える。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態では、レゾルバ固定子は、ノッチを含み、ハウジングは、ハウジングに対してレゾルバ固定子を位置決めするためのノッチに配置されたタブを含む。例示的な実施形態では、レゾルバ固定子は、ノッチのタブによって半径方向および円周方向に位置決めされる。
【0007】
いくつかの例示的な実施形態では、レゾルバアセンブリは、電気モータと、レゾルバ回転子と、を含む。電気モータは、ハウジングに固定された固定子と、ハウジングおよび固定子に対して回転可能な回転子と、を備える。レゾルバ回転子は、レゾルバ固定子と半径方向に位置合わせされ、共回転のために回転子に固定される。例示的な実施形態では、レゾルバアセンブリは、軸受を含む。回転子は、ロータキャリアを含み、レゾルバ回転子は、ロータキャリアに固定され、軸受は、ハウジングに対してロータキャリアを半径方向に位置決めする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】1枚の図面は、本開示の例示的な態様にかかるハイブリッドモジュールの上半分の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態を、本明細書において説明する。異なる図面に現れる同様の図面番号は、同一または機能的に類似した構造要素を特定することを理解されたい。また、開示された実施形態は単なる例であり、他の実施形態は様々な代替形態を取ることができることを理解されたい。図は必ずしも縮尺どおりではなく、いくつかの特徴部は、特定の構成要素の詳細を示すために誇張または最小化されていると考えられる。したがって、本明細書に開示する特定の構造的詳細および機能的詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に、当業者に実施形態を様々に使用することを教示するための代表的な基準として解釈されるべきである。当業者が理解するように、図のいずれか1つを参照して図示および記載された様々な特徴部は、1つ以上の他の図に示す特徴部と組み合わせて、明示的に図示または記載されていない実施形態を生成することができる。図示する特徴部の組み合わせは、典型的な用途のための代表的な実施形態を提供する。しかしながら、特定の用途または実装のために、本開示の教示と一致する特徴部の様々な組み合わせおよび修正形態が所望されると考えられる。
【0010】
本明細書において使用される用語は、特定の態様を説明することのみを目的とし、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。他に定義されない限り、本明細書において使用されるすべての技術的用語および科学的用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されているものと類似または同等の任意の方法、装置、または材料を本開示の実施または試験に使用することができるが、以下の例示的な方法、装置、および材料がここで説明される。
【0011】
以下の説明は、1枚の図面を参照して行われる。1枚の図面は、本開示の例示的な態様にかかるハイブリッドモジュールの上半分の断面図を示す。ハイブリッドモジュール100は、レゾルバアセンブリ102を含む。レゾルバアセンブリは、ハウジング104と、電気モータ108用のレゾルバ固定子106と、クランプ板110と、を含む。クランプ板は、ハウジングに固定された半径方向延伸部分112と、レゾルバ固定子をハウジングに向かって押圧する半径方向延伸部分114と、半径方向延伸部分112と半径方向延伸部分114との間に軸方向に配置された軸方向延伸部分116と、を含む。
【0012】
図に示される例示的な実施形態では、レゾルバアセンブリは、軸方向延伸部分の半径方向外側にあるオリフィス120を通って半径方向延伸部分112において延伸し、クランプ板をハウジングに対して固定するボルト118を含む。クランプ板は、弾性変形する。換言すれば、クランプ板がハウジングに固定されると、クランプ板の一部がレゾルバ固定子によって変形されて、レゾルバ固定子を押圧する。図に示される例示的な実施形態では、クランプ板110は、半径方向延伸部分112の反対側の、半径方向延伸部分114に軸方向延伸部分の遠位端124を接続する半円形部分122を含む。半円形部分122は、ボルト118が締め付けられると偏向され、レゾルバ固定子をハウジングと半径方向延伸部分114との間に軸方向にクランプする。
【0013】
クランプ板110は、レゾルバ固定子の外径を取り囲む完全なリングを形成することができ、またはクランプ板は、軸126の周りに円周方向に分布する複数のタブのうちの1つであってもよい。半径方向延伸部分112は、環状ディスクであり、軸方向延伸部分は、レゾルバ固定子の外径128の外側に半径方向に環状ディスクから延伸するタブであってもよい。
【0014】
図に示すように、レゾルバ固定子106は、ノッチ130を含み、ハウジング104は、ハウジングに対してレゾルバ固定子を位置決めするためのノッチに配置されたタブ132を含む。レゾルバ固定子は、ノッチのタブによって半径方向および円周方向に位置決めされる。タブとノッチが図示されているが、他の実施形態も可能である。例えば、レゾルバ固定子またはハウジングのうちの一方は、円筒形の突起を含んでもよく、レゾルバまたはハウジングのうちの他方は、突起を受容するための窪みまたは座ぐりを含んでもよい。また、レゾルバアセンブリ102は、軸126の周りに円周方向に分散された複数のタブまたは突起を含んでもよい。
【0015】
レゾルバアセンブリ102は、電気モータ108と、レゾルバ回転子136と、を含む。電気モータは、ハウジングに固定された固定子138と、ハウジングおよび固定子に対して回転可能な回転子140と、を含む。軸方向延伸部分116は、電気モータ回転子の内径141内に半径方向に配置されている。レゾルバ回転子は、レゾルバ固定子と半径方向に位置合わせされ、共回転のために回転子に固定される。言い換えれば、レゾルバ回転子と回転子とは、共に回転する。レゾルバアセンブリ102はまた、軸受142を含む。回転子は、ロータキャリア144を含み、レゾルバ回転子は、ロータキャリアに固定され、軸受は、ハウジングに対してロータキャリアを半径方向に位置決めする。レゾルバ回転子とレゾルバ固定子とは、連携して、電気ケーブル(図示せず)を介して電気信号をモータコントローラに送信することによって、電気モータ固定子に対する電気モータ回転子の回転位置を決定する。
【0016】
図示されるように、レゾルバアセンブリ102は、トルクコンバータクラッチ148を含むトルクコンバータ146を含むハイブリッドモジュール100の一部である。ハイブリッドモジュール100は、また、電気モータ回転子を内燃機関(ICE)のクランクシャフトから切り離すためのK0クラッチ150を含む。ダンパ152は、ハイブリッドモジュールからICEのねじれ変動を分離するのに役立つ。
【0017】
例示的な実施形態を上で説明したが、これらの実施形態が、特許請求の範囲に含まれるすべての可能な形態を説明することは意図していない。本明細書で使用する用語は、限定ではなく説明のための用語であり、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができることが理解される。前述のように、様々な実施形態の特徴部を組み合わせて、明示的に説明または図示していない可能性がある本開示の更なる実施形態を形成してもよい。様々な実施形態は、1つ以上の所望の特性に関して、利点を提供するもの、または他の実施形態または従来技術の実装形態よりも好ましいものと説明することはできたが、当業者は、1つ以上の特徴部または特性を妥協して特定の応用形態および実装形態に依存する所望の全体的なシステム属性を達成できることを認識する。これらの属性には、コスト、強度、耐久性、ライフサイクルコスト、市場性、外観、包装、サイズ、保守性、重量、製造性、組み立ての容易さなどが含まれ得るが、これらに限定されない。したがって、任意の実施形態を、1つ以上の特性に関して他の実施形態または先行技術の実装形態よりも望ましくないと説明する限りにおいて、これらの実施形態が本開示の範囲外ではなく、特定の応用形態に望ましい場合があり得る。
【符号の説明】
【0018】
100 ハイブリッドモジュール
102 レゾルバアセンブリ
104 ハウジング
106 レゾルバ固定子
108 電気モータ
110 クランプ板
112 半径方向延伸部分(第1の)
114 半径方向延伸部分(第2の)
116 軸方向延伸部分
118 ボルト
120 オリフィス
122 半円形部分
124 遠位端(軸方向延伸部分)
126 軸
128 外径(レゾルバ固定子)
130 ノッチ(レゾルバ固定子)
132 タブ(ハウジング)
136 レゾルバ回転子
138 固定子
140 回転子
141 内径(回転子)
142 軸受
144 ロータキャリア
146 トルクコンバータ
148 トルクコンバータクラッチ
150 K0クラッチ
152 ダンパ
図1
【国際調査報告】