(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】自転車ハンドルバー
(51)【国際特許分類】
B62K 19/30 20060101AFI20230111BHJP
B62J 11/19 20200101ALI20230111BHJP
B62K 21/12 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
B62K19/30
B62J11/19
B62K21/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526510
(86)(22)【出願日】2020-11-09
(85)【翻訳文提出日】2022-07-06
(86)【国際出願番号】 NL2020050705
(87)【国際公開番号】W WO2021091391
(87)【国際公開日】2021-05-14
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519378780
【氏名又は名称】バンムーフ・ベスローテン・フエンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】VANMOOF B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーリエ,ティーズ・ヨナン・マイダス
【テーマコード(参考)】
3D013
3D212
【Fターム(参考)】
3D013CE01
3D013CF03
3D013CF10
3D212BH08
(57)【要約】
本発明は、自転車の少なくとも1つのサブシステムの目的のために少なくとも1つの機能を提供するように構成された自転車用の自転車ハンドルバーに関し、自転車ハンドルバーは、
-使用中に、少なくとも部分的に、ヘッドチューブに沿って実質的に延びるヘッドチューブ部分と、
-ヘッドチューブ部分から左側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、
-ヘッドチューブ部分から右側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、を備え、
-自転車ハンドルバーは、左ハンドルバー屈曲部及び右ハンドルバー屈曲部のうちの少なくとも1つからの少なくとも1つの内部貫通チャネルを備え、少なくとも1つの内部貫通チャネルは、ヘッドチューブ部分内に延びる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車の少なくとも1つのサブシステムの目的のために少なくとも1つの機能を提供するように構成された前記自転車用の自転車ハンドルバーであって、
-使用中に、少なくとも部分的に、ヘッドチューブに沿って実質的に延びるヘッドチューブ部分と、
-前記ヘッドチューブ部分から左側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、
-前記ヘッドチューブ部分から右側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、を備え、
-前記自転車ハンドルバーは、前記左ハンドルバー屈曲部及び前記右ハンドルバー屈曲部のうちの少なくとも1つからの少なくとも1つの内部貫通チャネルを備え、前記少なくとも1つの内部貫通チャネルは、前記ヘッドチューブ部分内に延びる、自転車ハンドルバー。
【請求項2】
前記内部貫通チャネルは、前記ヘッドチューブ部分から、前記少なくとも1つのサブシステムのための制御ボタン又は制御ハンドルなどの制御要素まで延びる、請求項1に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項3】
前記内部貫通チャネルは、前記ヘッドチューブ部分から、前記ハンドルの開始部の近くに又は隣接して実質的に配置された、それぞれのハンドルバー屈曲部のそれぞれの貫通開口部内の貫通開口部まで延びる、請求項1又は2に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項4】
前記内部貫通チャネルは、前記ヘッドチューブ部分からそれぞれのハンドルバー屈曲部の前記端部まで延び、前記ハンドルバー屈曲部の、好ましくはハンドルによって覆われた部分には、ホース又はケーブル用の少なくとも1つの外部スロットが設けられている、請求項1、2又は3に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項5】
それぞれのブレーキハンドル、好ましくはディスクブレーキのブレーキ液リザーバをその中に配置するために、前記左ハンドルバー屈曲部及び/又は前記右ハンドルバー屈曲部に凹部を備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項6】
前記ハンドル端部は、前記ハンドル端部の周りで前記ハンドルが回転するのを妨げる前記ハンドル端部の周りの前記それぞれのハンドルの配置を可能にする前記ハンドルの形状要素を有する、協働のための形状要素を備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項7】
前記形状要素は、前記ハンドルの隣接して配置可能な平坦側と協働するための少なくとも平坦側を備える、請求項6に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項8】
前記ハンドルは、それぞれのホース又はケーブルを受け入れるための少なくとも1つの内部スロットを備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項9】
前記それぞれのハンドルバー屈曲部の前記外部貫通スロット及び前記内部スロットは、それぞれのホース又はケーブルをその中に配置するために隣接して配置される、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項10】
好ましくは前記左又は右ハンドルバー屈曲部に隣接して、さらに好ましくはそれに隣接して配置された凹部に隣接して配置されたブレーキオイルリザーバを有するブレーキハンドルアセンブリを備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項11】
それぞれのハンドルの近く又は隣接して実質的に配置された、前記自転車のサブシステムの機能を制御するための少なくとも1つの制御ボタンを備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項12】
前記制御ボタンは、前記ブレーキハンドルアセンブリに組み込まれ、好ましくは前記自転車の後側に向けられた前記それぞれのハンドルバー屈曲部の側面に配置される、請求項10又は11に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項13】
前記ヘッドチューブ部分、前記左ハンドルバー屈曲部、及び前記右ハンドルバー屈曲部は一体に形成されている、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項14】
前記自転車屈曲部は、実質的に平坦なチューブ構造を備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項15】
前記ヘッドチューブ部分の上側は、近接した連続面を有する、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項16】
前記ハンドルは、手を支持するための形状を提供する支持体を有する、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項17】
ケーブルを操作するためのアクセス開口部を備え、前記アクセス開口部は、好ましくは前記ヘッドチューブ部分か、各左ハンドルバー屈曲部又は右ハンドルバー屈曲部と接続する前記ヘッドチューブ部分の接続部分に配置される、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項18】
前記凹部と前記オイルリザーバとの間の相互の向きは、前記自転車の乗り手の視点から、前記それぞれのハンドルバー屈曲部の背後にオイル導管が配置されるようなものである、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項19】
ボルトなどのクランプ部分と共に、好ましくは底部側から配置され、及び/又はその中に形成された、好ましくは前記ヘッドチューブ部分の壁の長手方向スロットによって具体化される、ヘッドチューブアセンブリの周りに前記ヘッドチューブ部分をクランプ締めするためのクランプ手段を備える、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項20】
前記自転車のヘッドチューブと前記ヘッドチューブ部分との間に配置するために実質的にリング状に具現化された少なくとも1つのスペーサを備えるか、又はこれとキットにおいて組み合わせられる、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載の自転車ハンドルバー。
【請求項21】
前記少なくとも1つのスペーサは、前記自転車ハンドルバーが、前記スペーサの前記実質的にリング形状の開放ヒンジ性又はコンパイル性などによって、好ましくは取り外されることなく、急激に動かされるときに装着可能である、請求項20に記載の自転車ハンドルバー又は前記キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車の少なくとも1つのサブシステムの目的のために少なくとも1つの機能を提供するように構成された、自転車用の自転車ハンドルバーに関する。
【背景技術】
【0002】
もちろん、自転車ハンドルバーの使用は、自転車の起源から知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
また、自転車ハンドルバーには、通常、フレームへのケーブルを必要とする制御付属品が設けられることも知られている。これらのケーブルは脆弱であり、自転車の外観を損なうと考えられることが多い。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この観点で最先端技術を改善するために、本発明は、自転車の少なくとも1つのサブシステムの目的のために少なくとも1つの機能を提供するように構成された自転車用の自転車ハンドルバーであって、
-使用中に、少なくとも部分的に、ヘッドチューブに沿って実質的に延びるヘッドチューブ部分と、
-ヘッドチューブ部分から左側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、
-ヘッドチューブ部分から右側に延びるハンドル端部を有する左ハンドルバー屈曲部と、を備え、
-自転車ハンドルバーは、左ハンドルバー屈曲部及び右ハンドルバー屈曲部のうちの少なくとも1つからの少なくとも1つの内部貫通チャネルを備え、少なくとも1つの内部貫通チャネルは、ヘッドチューブ部分内に延びる、自転車ハンドルバーを提供する。
【0005】
本発明によるこのような自転車ハンドルバーによって、それぞれのハンドルバー屈曲部とヘッドチューブを監視するためのヘッドチューブ部分とを通る内部貫通チャネルが提供される。
【0006】
第1の好ましい実施形態によれば、内部貫通チャネルは、ヘッドチューブ部分2から、少なくとも1つのサブシステムのための制御要素などの制御要素まで延びる。自転車ハンドルバー内、自転車ハンドルバーで又は自転車ハンドルバー上で利用可能なボタン、キーボード又はタッチスクリーンなどのそのような制御要素によって、自転車の機能又は自転車のサブシステムの機能が有利に操作可能である。信号又は制御信号は、ステアリングホイール、ヘッドチューブ部分、及びその左ステアリング屈曲部又は右ステアリング屈曲部によって制御要素からさらに有利な方法で送信することができる。
【0007】
さらに好ましくは、内部貫通チャネルは、ヘッドチューブ部分から、ハンドルの開始部に実質的に配置された、又は隣接した、それぞれのハンドルバー屈曲部の貫通供給開口部まで延びる。これらの変動により、有利には、自転車に乗っている間に乗り手の端部に対して適切に配置された制御用の位置まで貫通チャネルが延びることが達成される。
【0008】
さらに好ましくは、内部貫通チャネルは、ヘッドチューブ部分からそれぞれのハンドルバー屈曲部の端部まで延び、ハンドルバー屈曲部の、好ましくはハンドルによって覆われた部分には、ホース又はケーブル用の少なくとも1つの外部スロットが設けられている。そのような変動の助けを借りて、スループットチャネルが、ハンドルバー屈曲部の内側からハンドルバー屈曲部の端部を越えて延び、そこからハンドルバー屈曲部に沿った位置、好ましくはハンドルバー屈曲部に配置されるハンドルの開始部の位置に向かって戻ることが有利に達成される。これにより、ハンドルバー屈曲部の内側へのアクセスは、ハンドルバーを通って案内されるワイヤ又はケーブルなどが完全に保護されるように有利に実現される。さらに、この好ましい実施形態は、ハンドルバー屈曲部の内側へのアクセスに抵抗するものに寄与する。
【0009】
さらに好ましい実施形態によれば、自転車ハンドルバーは、それぞれのブレーキハンドル、好ましくはディスクブレーキのブレーキ液リザーバを配置するために、左ハンドルバー屈曲部及び/又は右ハンドルバー屈曲部に凹部を備える。これにより、そのような好ましい実施形態は、乗り手の視点から非常にスリムな外観を有するブレーキ液リザーバを備えた自転車ハンドルバーを提供する。その視点から見ると、ブレーキ液リザーバの可視部分の一部は、この視点から見ることができるハンドルバー屈曲部の一部であるか、又は少なくともハンドルバー屈曲部と大きく重なり合うように見え、そのため、ブレーキ液リザーバはステアリング屈曲部から比較的わずかに突出する。好ましくは、この目的のために、ブレーキ液リザーバは、この視点から、細長い、丸みを帯びた角及び/又は楕円形である。
【0010】
さらに好ましい実施形態によれば、ハンドル端部は、ハンドル端部の周りでハンドルが回転するのを妨げるハンドル端部の周りのそれぞれのハンドルの配置を可能にするハンドルの形状要素を有する、協働のための形状要素を備える。このため、自転車ハンドルバー及び/又はハンドルバー屈曲部のハンドル端部に対するハンドルの安定した配置、構成、又は着座が有利に達成される。ハンドルの回転を防止することは、それぞれのハンドルバー屈曲部の内側へのその挿入位置でのワイヤ、ケーブルなどへの損傷のリスクを大幅に低減する。
【0011】
さらに好ましくは、形状要素は、ハンドルの隣接して配置可能な平坦側と協働するための少なくとも平坦側を備える。左側が、各左又は右のハンドルバー屈曲部に対するハンドルの回転及び安定した配置の適切な制限を提供する場合。
【0012】
さらに好ましくは、ハンドルは、それぞれのホース又はケーブルを受け入れるための少なくとも1つの内部スロットを備える。これにより、それぞれのホース又はケーブルは、それぞれのハンドルバー屈曲部の外側及びそれぞれのハンドルの内側に沿って案内可能である。それと共に、スロットの配置は、同様の保護、並びにそれぞれのハンドルバー屈曲部の汚れ及び/又は水分の進入に対する保護を提供する。
【0013】
さらに好ましくは、それぞれのハンドルバー屈曲部の外部貫通スロット及び内部スロットは、それぞれのホース又はケーブルをその中に配置するために隣接して配置される。これにより、両方のスロットの有用な表面は一緒に、比較的小さなスロット又は比較的大きな貫通のコールのいずれかを比較的容易に生成する可能性を提供する。
【0014】
さらに好ましい実施形態によれば、自転車ハンドルバーは、好ましくは左又は右ハンドルバー屈曲部に隣接して、さらに好ましくはそれに配置された凹部に隣接して配置されたブレーキオイルリザーバを有するブレーキハンドルアセンブリを備える。
【0015】
さらに好ましくは、自転車ハンドルバーは、それぞれのハンドルの近く又は隣接して実質的に配置された、自転車のサブシステムの機能を制御するための少なくとも1つの制御ボタンを備える。制御ボタンは、ブレーキハンドルアセンブリに組み込まれることがさらに好ましく、自転車の後部に向けられたそれぞれのハンドルバー屈曲部の側面に配置されることが好ましい。
【0016】
さらに好ましい実施形態によれば、ヘッドチューブ部分、左ハンドルバー屈曲部、及び右ハンドルバー屈曲部は、一体に形成される。これにより、ヘッドチューブ部分を含む自転車ハンドルバー全体を自転車から一体的に取り外すことができる。
【0017】
さらに好ましい外観の目的のために、ハンドルバー屈曲部は、実質的に平坦なチューブ構造を備える。さらに好ましくは、ヘッドチューブ部分の上側は、近接した連続面を有する。
【0018】
さらに好ましい実施形態によれば、ハンドルは、手を支持するための形状を提供する支持体を有する。回転を防止するために内側を平らにする例と協働して、これは乗り手又は乗り手の手に高いレベルの快適性を提供する。これは、ハンドルが堅固に固定されたままである間に、形状を提供する支持体上に支持を見出すことができる。
【0019】
さらに好ましくは、自転車ハンドルバーは、ケーブルを操作するためのアクセス開口部を備え、開口部は、好ましくはヘッドチューブ部分か、各左ハンドルバー屈曲部又は右ハンドルバー屈曲部と接続するヘッドチューブ部分の接続部分に配置される。そのような開口部は、例えば、自転車又はハンドルバー屈曲部の自転車への組み立て中に、2つのケーブル部分を接続するのに機能的である。この目的のために、ケーブル部分は、コネクタをさらに備えることが好ましく、そのコネクタのうちの1つは、アクセス開口部上に又はアクセス開口部に隣接して自転車ハンドルバーの内側に締結されることがさらに好ましい。
【0020】
さらに好ましくは、凹部とオイルリザーバとの間の相互の向きは、自転車の乗り手の視点から、それぞれのハンドルバー屈曲部の背後にオイル導管が配置されるようなものである。
【0021】
さらに好ましい実施形態によれば、自転車ハンドルバーは、ボルトなどのクランプ部分と共に、好ましくは底部側から配置され、及び/又はその中に形成される、好ましくはヘッドチューブ部分の壁の長手方向スロットによって具体化される、ヘッドチューブアセンブリの周りにヘッドチューブ部分をクランプ締めするためのクランプ手段を備える。これにより、自転車ハンドルバーは、その一部が自転車ハンドルバーと協働しているヘッドアセンブリをヘッドチューブから延ばすことができることが好ましい。
【0022】
さらに好ましい実施形態によれば、自転車ハンドルバーは、自転車のヘッドチューブとヘッドチューブ部分との間に配置するために実質的にリング状に具現化された少なくとも1つのスペーサを備えるか、又はこれとキットにおいて組み合わされる。これにより、有利には、ヘッドチューブと自転車ハンドルバーの底部側との間の空間を満たしながら、自転車ハンドルバーの高さを調整することができる。さらに好ましくは、ヘッドチューブ、少なくとも1つのスペーサ、及び自転車ハンドルバーの間の移行部は、デザインの統一感の外観が達成されるように肉部である。
【0023】
さらに好ましくは、少なくとも1つのスペーサは、自転車ハンドルバーが、スペーサの実質的にリング形状の開放ヒンジ性又はコンパイル性などによって、好ましくは取り外されることなく、急激に動かされるときに装着可能である。これにより、自転車ハンドルバーの高さは、自転車の乗り手に適した高さで、そのような少なくとも1つのスペーサによって調整可能である。
【0024】
本発明のさらなる利点、特徴及び詳細は、添付の図面を参照して、1つ又は複数の好ましい実施形態の説明に基づいてさらに説明される。異なる好ましい実施形態の同様であるが必ずしも同一ではない部分は、同じ参照番号で示され得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明による第1の好ましい実施形態の斜視部分分解図である。
【
図2】
図1による好ましい実施形態のさらなる斜視分解図に関する。
【
図3】
図1による好ましい実施形態のさらなる斜視分解図に関する。
【
図4】
図1による好ましい実施形態のさらなる斜視分解図に関する。
【
図5】
図1による好ましい実施形態のさらなる斜視分解図に関する。
【
図6】
図1による好ましい実施形態の詳細のさらなる斜視図に関する。
【
図7】
図1による好ましい実施形態の詳細のさらなる斜視図に関する。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明による第1の実施形態(
図1)は、自転車ハンドルバー1に関する。それは、一般に、ヘッドチューブ部分2と、左ハンドルバー屈曲部3と、右ハンドルバー屈曲部6とを備える。左ハンドルバー屈曲部3には、制御ユニット4が配置されている。右ハンドルバー屈曲部6には、制御ユニット7が配置されている。さらに、左ハンドルバー屈曲部はハンドルユニット5を備え、右ハンドルバー屈曲部はハンドルユニット8を備える。
【0027】
ハンドルバーは、上部チューブ12及び下部チューブ12’をさらに備える自転車のフレーム10の一部であるヘッドチューブ11から延びるヘッドチューブアセンブリ9に取り付けられている。
【0028】
ヘッドチューブアセンブリ9は、それ自体、自転車ハンドルバー1なしで機能的に取り付け可能である。これは
図1~
図3に見ることができ、
図1、
図3ではハンドルバーが分解図で示されており、
図2ではヘッドチューブアセンブリが取り付けられて示されており、ヘッドチューブ11から延びている。ヘッドチューブアセンブリ9については、以下の自転車ハンドルバー1の説明の後に説明する。
【0029】
本発明の目的は、この好ましい実施形態による自転車ハンドルバーによって実現される。制御ユニット4、7からは、信号ケーブル又は電気ケーブル41、42(部分的に示されている、
図4、
図5)が、制御ユニット7からのそれぞれの制御ボタン41’及び制御ユニット4のそれぞれの制御ボタン42’から供給可能である。
【0030】
電線は、制御ユニットからハンドルユニット8を通って、右ハンドルバー屈曲部6の外側に沿って、右ハンドルバー屈曲部6の端部まで、依然としてハンドルユニット8内に配置される(
図7も参照されたい)。この目的のために、ハンドルユニット8は、ハンドル8の内側の表面38に配置されたスロット39を備える。ハンドルユニット8内及び右ハンドルバー屈曲部6の外側で、ケーブル41はまた、自転車ハンドルバー屈曲部6の端部の平坦な表面部分32に成形されたスロット33内に部分的に配置される。
【0031】
ハンドルユニット8の互いに隣接するスロット39及び右ハンドルバー屈曲部6のスロット33によって形成されるチャネルは、このケーブル41を受け入れるための実質的に丸いチャネルを形成する。ハンドルの内側とハンドルバー屈曲部の外側との間のそのようなチャネルは、ハンドルの位置でハンドルバー屈曲部の長手方向に配置される。ここでは、結果として得られる実質的に丸いチャネルについて説明するが、1つ又は複数のケーブル、ワイヤ、チューブ又はホースのそのような位置に本発明の理解の範囲内で配置可能な各チャネル形状が本発明の理解の範囲内で適切であることも規定される。
【0032】
ケーブルガイドの代替形態は、それぞれのハンドルバー屈曲部の開口部を介してそれぞれの制御ユニットの位置に直接ケーブルガイドすることである。
【0033】
右ハンドルバー屈曲部6の端部では、ケーブル41は右ステアリング屈曲部6に回転して入る。この目的のために、それぞれのハンドルの内側に空間が設けられるか、又はチャネルの端部の位置に凹部53が形成され、それを通してハンドルバー屈曲部のそれぞれの長さ内で回転が実現され得る。
【0034】
ケーブル41又は示される他の信号ガイドの少なくとも入口位置から自転車ハンドルバー1のヘッドチューブ部分2まで延びる中空貫通チャネル16がハンドルバー屈曲部内に存在する。
【0035】
この目的のために、自転車ハンドルバーのヘッドチューブ部分2は、垂直部分から実質的に水平に延びる部分としての垂直部分の両方を備える。垂直部分は、ヘッドチューブアセンブリ9上に配置する目的を果たし、一方、実質的に水平な部分は、垂直部分と左ハンドルバー屈曲部及び右ハンドルバー屈曲部との間の接続を形成する。実質的に水平な部分と垂直部分の両方が中空であり、チャネル部分17を形成し、したがって、それぞれのハンドルバー屈曲部のチャネル部分16、16’と共に全体を形成する。これにより、右ハンドルバー屈曲部のケーブル41は、自転車ハンドルバーのヘッドチューブ部分の内部を通って送られてもよく、左ハンドルバー屈曲部からのケーブル42は、自転車ハンドルバーのヘッドチューブ部分の内部を通って送られてもよい(
図4、
図5)。ケーブルがチューブ部分を通ってさらに送られる方法は、以下でより詳細に説明される。
【0036】
自転車ハンドルバーの制御ユニット4、7は、それぞれのディスクブレーキ用のハンドブレーキハンドル50をさらに備える。この目的のために、制御ユニットは、ブレーキ液リザーバ51を備えることを理解する。自転車ハンドルバー用のブレーキ液リザーバは、自転車の設計を損なう比較的かさばる大きなユニットである。この目的のために、より好ましい外観を目的として、組み合わせによる解決策が提供される。それぞれのハンドルバー屈曲部には、凹部内にブレーキ液リザーバを部分的に受け入れるための凹部が設けられている。さらに、ブレーキ液リザーバは、ハンドルバー屈曲部に細長くか、又は比較的平坦に配置される。出口ブレーキ液導管は、制御ユニットに配置され、その出口53は、自転車の走行中に、乗り手の視点からハンドルバーの背後に配置され、そのため、この視点からは実質的に見えない。
【0037】
制御ユニットの部分とケーブル及びホースとの配置方法の結果は、乗り手の視点からの出しゃばった外観を最小限に抑え、操作ケーブルをしっかりと隠すことにつながり、堅牢性を高め、損傷のリスクを低下させる。
【0038】
ハンドルユニット8の平坦な内面38と、その取り付け状態において協働するそれぞれのハンドルバー屈曲部の平坦な外面32とは、それらの間に適切な向きを画定し、それらの間の回転を防止する。これは、それぞれのハンドルの支持面が乗り手のそれぞれの手の高い支持力を吸収することができることを有利に実現する。これにより、このような支持面の所定の最適な向きが有利に達成され、同時に本発明によるそれぞれの好ましい実施形態のこのような特徴によって、このような支持面の比較的大きなサイズが確実に達成可能である。したがって、これによって達成される乗車快適性は、それぞれの部分の平均寿命の間、一貫して信頼できる方法で乗り手に提供されるが、従来技術による回転可能なハンドルは、緩むか又は誤って調整されることがあった。
【0039】
図に示すヘッドアセンブリ9は、それ自体で本発明の利点を提供し、上記の好ましい実施形態と組み合わせて適用可能である。ヘッドアセンブリは、従来技術によるフロントフォーク軸受で実質的に機能し、本発明による独自の特徴部は、ヘッドチューブの全軸受の上方に延びる。
【0040】
ヘッドチューブアセンブリは、フレームのヘッドチューブ11から延びるフロントフォークチューブ51を備える。フロントフォークチューブ51は、実質的に臨界方向に延びている。フロントフォークピン51の上方には、底部フロントフォークベアリングをヘッドチューブに対して張力下に保つために使用されるポーリング張力をフロントフォークピン51に提供するための張力キャップ55が配置される。
【0041】
張力キャップ55を介したフロントフォークチューブ51への引っ張り張力は、張力キャップ55の底部61の上側にそのhadで係合する張力ボルト56又は固定部材によって実現される。張力キャップ55は、底部と、そこから上方に延びる実質的に円筒形の壁62であって、上側で実質的にリング状のフランジ64に移行する壁とを備える。張力キャップがヘッドチューブアセンブリ内に配置されると、フランジ64は、張力スリーブ21の上縁部27を支持し、これは底部ヘッドチューブのベアリング又はその着座部の上側に対して支持される。このため、張力キャップの機能は以下の通りである。
【0042】
フロントフォークチューブ51には、固定又は固定可能なねじ山要素52、つまり張力付与部材が配置され、例えば、内側ねじを有する成形ブロック、又はブリッジ又は星型部分として具現化されるねじ山53を有する。張力ボルト56、又は固定部材は、張力キャップの底部61の上側にそのhadで配置され、ねじ山53によってフロントフォークチューブを張力キャップに対して上方に引っ張る。これにより、張力キャップのフランジが張力スリーブ21を下方に押し、それによってヘッドチューブベアリングを正しい使用張力に調整し維持する。さらに好ましくは、ねじ山には、この設定の緩みを防止するための摩擦手段が設けられている。
【0043】
これにより、ハンドルバーなしで調整可能であり、ハンドルバーなしで機能するヘッドアセンブリが有利に提供される。さらに、本好ましい実施形態によるヘッドチューブアセンブリは、ヘッドアセンブリの外側から張力キャップの開口部63を通ってヘッドアセンブリの内側へのケーブルフィードスルーを提供する。本発明の張力キャップでは、開口部63は、張力キャップの円筒壁62に実質的に配置される。このような配置により、ボルトの頭部に沿った壁(これは、
図5による表現ではケーブル41、42の背後に隠れている)を通してケーブル41、42を案内することが可能である。張力キャップ55とねじ山要素52との間には、ワイヤ41、42をその中に巻くための巻き空間が配置される。そのような巻き線は、自転車ハンドルバー、したがって張力スリーブ及びフロントフォークチューブを回転させるときのケーブルへの損傷を防止するための遊びを提供する。
【0044】
ねじ山要素52に沿って、貫通空間が、フロントフォークチューブ51内でケーブル41、42を下方に送るために配置されている。
図2に示すように、フロントフォークチューブ51は、ワイヤ41、42を上部チューブに向かって読み取るために上部チューブに向けられた開口部57を備える。それと共に、ハンドルバーの操作ボタンのワイヤは、その中のカセットなどの上部チューブ内に配置された自転車の中央制御ユニットと接続可能である。ハンドルバーの取り付けの目的のために、張力スリーブには、自転車ハンドルバーがヘッドアセンブリに対して3つの異なる高さに配置可能であるように、4つの張力ボルトスロット22が設けられている。第1の高さは、両方の張力ボルトが下側から張力スロットに配置される最も低い高さに関する。第2の高さは、張力ボルトが中間張力ボルトスロット内に配置される中間高さに関する。第3の高さは、2つの張力ボールが2つの上部張力ボルトスロット内に配置される上部高さに関する。
【0045】
ヘッドチューブの上側と自転車ハンドルバーの底部側との間の空間を満たす目的で、少なくとも1つの、実質的にリング状の空間充填スペーサ71が設けられる(
図6)。このスペーサ又はそのスタックは、ヘッドチューブの上側と自転車ハンドルバーの底部側との間の空間を満たす。この目的のために、個々のスペーサは、好ましくは、張力スリーブ内の2つの連続する張力ボルトスロット間のステッチと同じ高さを提供する。
【0046】
スペーサは、好ましくは分割可能に形成される。これにより、好ましくは、スペーサのセグメントがスナップ接続によって互いに接続され得るように断面が形成されている。さらに、空間は、張力スリーブの外面及び互いの内面によって所定の位置に保たれる。
【0047】
さらに好ましくは、本発明によるヘッドアセンブリは、ヘッドチューブの延長部内に、並びに好ましくは左ハンドルバー屈曲部及び右ハンドルバー屈曲部の肉部と接続する目的に役立つその角度で実質的に延びる部分を備える。
【0048】
本明細書では、「垂直」という用語は、とりわけ自転車のヘッドチューブ部分、サドルチューブ、及びヘッドチューブの説明を容易にする目的で使用される。この目的のために、説明を容易にする目的で本明細書による「垂直」という表現は、ヘッドチューブ及びフロントフォークチューブが実際に延びる角度に関する複雑な表現を回避するために、ヘッドチューブ及びフロントフォークチューブが延びる角度に相当する。
【0049】
さらに好ましい実施形態は、自転車用ヘッドアセンブリであって、
-自転車のフレームのヘッドチューブを貫通するように配置されたフロントフォークチューブと、
-適切なベアリングによってフロントフォークチューブに対して回転するなどのために、フロントフォークチューブに対してヘッドセットアセンブリを引っ張るための張力アセンブリであって、
-好ましくは外側ねじ山を有する張力ボルトなどの固定テンショナを受けるのに適し、ヘッドセットアセンブリの張力を受けるのに適した、フロントフォークチューブ内に配置された、好ましくは内側ねじ山を有するブリッジ又は星形などの張力部材と、
-フロントフォークチューブの端部の長さの周りに配置され、フロントフォークチューブの端部の端部を幾分超えて延びるための張力スリーブと、
-固定テンショナによってフロントフォークチューブと張力スリーブとの間に張力を加えるための張力キャップであって、ヘッドセットアセンブリは、ヘッドセットアセンブリに自転車ハンドルバー又はハンドルバー屈曲部を取り付ける前に、固定テンショナによって機能的な取り付け及び張力を加えるのに適している、張力キャップと、を備える、張力アセンブリと、を備える自転車用ヘッドアセンブリに関する。
【0050】
本発明によるヘッドアセンブリの利点は、ヘッドアセンブリに取り付けられた従来技術によるハンドルバーを有することなく、取り付け可能であり、それによって機能的であることである。さらに、そのようなヘッドアセンブリは、フレームのヘッドチューブ部分の上側を越えて延びるヘッドアセンブリの一部の上にハンドルバーを有利な方法で簡単に取り付けることを可能にする。これにより、そのようなハンドルバーの外面は、ヘッドチューブの外面と共に滑らかな表面を有することができることがさらに有利に実現される。
【0051】
あるいは、本発明によるヘッドアセンブリは、ヘッドの目的のために、及び/又はヘッドベアリングのフルセットの目的のために、ステアリングピン側ベアリングシードと組み合わせて提供される。本発明の重要な目的に照らして、そのようなベアリングは説明及び図面から省略されている。
【0052】
第1の好ましい実施形態によれば、張力スリーブは実質的に円筒形の要素である。これにより、有利には、そのような上記ハンドルバーをヘッドアセンブリに取り付けるためのヘッドアセンブリの高さを提供することが可能である。
【0053】
さらに好ましくは、張力スリーブは、その長手方向スロット、例えば長手方向凹部又はソーカットに対して変形可能である。言い換えれば、この好ましい実施形態による張力スリーブは、その張力付与のための長手方向スロットを備える。
【0054】
さらに好ましい実施形態によれば、張力スリーブは、自転車ハンドルバーの固定テンショナを内部に受け入れるための固定テンショナ凹部などの少なくとも1つの固定テンショナスロットを備える。これにより、そのようなハンドルバーの個々の高さ設定位置が有利に画定される。2つ又は3つなどの少なくとも1つの伝達張力ボルトを取り付け可能なハンドルバーは、少なくとも1つの固定テンショナスロットを有する張力スリーブ上に取り付け可能であり、少なくとも1つの張力ボルトの第1のコール位置は、それぞれの固定テンショナスロットと一致する。これにより、ハンドルバーがそれぞれの高さ位置に取り付け可能であることが有利に実現される。さらに有利には、それぞれの張力ボルトを完全に取り外すことなくハンドルバーを移動させることが防止されることが実現される。張力ボルトがいくらか緩んだ場合でも、ハンドルバーの位置は安全なままである。
【0055】
ステアリングピン及び/又はヘッドチューブ部分の内部へのフィードスルーを有利に提供する目的で、さらなる好ましい実施形態では、張力キャップは、フロントフォークチューブの外側からフロントフォークチューブの内部へと少なくとも1つのワイヤ又はケーブルをフィードスルーするための貫通開口部を備える。これにより、ステアリングピン及び/又はチューブの外側からのフィードスルーが、貫通開口部によって実現される。
【0056】
さらに好ましくは、貫通開口部は、フロントフォークチューブの内部から、ヘッドアセンブリ上に配置可能な自転車ハンドルバー、好ましくはヘッドチューブアセンブリ上に配置するように配置されたヘッドチューブ部分を有するハンドルバーの内側への接続を提供する目的を果たす。これにより、自転車ハンドルバーのヘッドチューブ部分の内部とチューブの外側との間に、ワイヤ又はケーブルが配置可能な空間が形成され、さらに好ましくは、ハンドルバーの左及び/又は右ハンドルバー屈曲部を通って送られ得る。それと共に、ワイヤ又はケーブルは、例えば自転車の使用中にハンドルバー上の手の位置の近くまで有利な方法で、送られてもよい。したがって、ワイヤ又はケーブルは、ハンドルバー内、ハンドルバーで、又はハンドルバー上で利用可能なボタン、キーボード、又はタッチスクリーンなどの操作要素と接続可能である。
【0057】
さらに好ましい実施形態によれば、張力キャップには、ボルトとなどとして具現化される固定スパナによってそれと係合するための凹底部が設けられる。凹底部により、貫通開口部を収容するために張力キャップの上側の空間が利用可能である。
【0058】
さらに好ましくは、この場所は、張力キャップと凹底部との間の実質的に円筒形の壁内に実現され、好ましくは、貫通開口部は、円筒形の壁内に少なくとも部分的に配置される。
【0059】
さらに好ましい実施形態によれば、張力キャップには、張力スリーブと係合するための、例えば張力部材によってフロントフォークチューブのスリーブに対して上方に張力を付与するための、張力スリーブの下方に張力を付与するための、実質的にリング状の延長部材などの張力スリーブ係合部材が設けられる。張力スリーブ係合部材の他の形態、例えば、張力キャップの両側にブリッジを備える延長部材などの、星形の延長部材などの中断されたリング形の延長部材も提供される。あるいは、ステアリングチューブの内径よりもいくらか小さい凹底部が設けられ、この凹底部には、貫通開口部を収容するための円筒壁内の内側に向けられた凹部、又は底部に貫通開口部が設けられる。
【0060】
さらに好ましい実施形態によれば、ヘッドアセンブリは、所定量のケーブル又はワイヤ、好ましくはケーブル又はワイヤの損傷を防止するための少なくともその巻き線を内部に受け入れるための、張力部材と張力キャップとの間の巻き線空間を備える。これは、フロントフォークチューブに対してハンドルバーが回転する場合、及び/又はフレーム又はそのヘッドチューブに対してフロントフォークチューブが回転する場合に、ワイヤへの損傷を有利に防止する。
【0061】
有利な方法では、回転を左に制限するなどの回転制限停止部及び/又は回転を右に制限するなどの回転制限停止部がさらに設けられる。あるいは、本発明によるヘッドアセンブリと組み合わせて、ヘッドチューブ及び/又はフレームに対するフロントフォーク及び/又はフロントフォークチューブの回転を制限するためのそのような回転制限停止部を備える自転車が提供される。
【0062】
本発明によるさらに好ましい実施形態によれば、フロントフォークチューブ又はステアリングピンには、好ましくは実質的に自転車のトップチューブの位置に、例えばワイヤ又はケーブルを自転車のトップチューブに送るために貫通開口部が設けられる。これにより、ワイヤ又はケーブルの内部フィードスルーが、自転車の上部チューブ及び/又はフレームに向かって実現される。
【0063】
さらに好ましい実施形態によれば、張力キャップから離れて位置する張力スリーブの側面は、使用中に自転車の上部ヘッドチューブ部分ベアリングに対して支持され、及び/又は使用中にフロントフォークチューブの下面は、自転車の底部チューブベアリングによって支持される。これにより、ヘッドアセンブリに取り付けられたハンドルバーがヘッドチューブに対して回転可能であり、ヘッドアセンブリがフロントフォークチューブに対して適切な張力で取り付け可能であることが有利に実現される。
【0064】
さらに好ましい実施形態によれば、ヘッドアセンブリは、自転車ハンドルバーをヘッドアセンブリに締結するために自転車ハンドルバー上に配置するために、使用中にフレームのヘッドチューブ部分の上端上及び/又は張力スリーブの周りに配置するための少なくとも1つのスペーサを備える。そのような少なくとも1つのスペーサによって、ヘッドチューブの上側における自転車ハンドルバーの底部側間の空間を満たすことができる。好ましくは、これにより、ヘッドチューブ部分の外面、少なくとも1つのスペーサ、及び自転車ハンドルバーは、実質的に同一平面及び/又は滑らかであることが実現され得る。
【0065】
好ましくは、これにより、スペーサは実質的にリング状に具体化され、ヘッドアセンブリから自転車ハンドルバーを取り外すことなく配置するために少なくとも2つのセグメントに分割可能であることが好ましい。自転車から自転車ハンドルバーを取り外すことなく、自転車ハンドルバーを高さ調整及び/又は変更することができることが有利に達成され、セグメントに分割された空間は有利に配置可能な空間である。
【0066】
さらに好ましくは、少なくとも1つのスペーサは、スナップ接続によってセグメントを実質的にリング形状に互いにスナップ留めするのに適したセグメント端部を備える。これにより、相互スナップ動作は、好ましくは、少なくとも部分的に、張力スリーブの外形とスペーサのセグメントの内形との間の相互協働によって実現される。
【0067】
あるいは、スペーサは、セグメント端部を互いに長手方向に摺動させるのに適したセグメント端部を備える。
【0068】
さらなる好ましい実施形態は、自転車ハンドルバーを支持する、先行する請求項のいずれか1項又は複数に記載のヘッドアセンブリと自転車ハンドルバーとのアセンブリであって、ヘッドチューブ部分内に延びる、左ハンドルバー屈曲部及び右ハンドルバー屈曲部の少なくとも一方からの少なくとも内部貫通チャネルを備える、アセンブリを備える。
【0069】
以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明した。異なる実施形態の異なる態様は、互いに組み合わせて、及びこの文書に基づいて、当業者によって読まれる場合、本発明の範囲内に入るか、又はこの文書の開示と共に読まれると見なされるすべての組み合わせで、明示的に開示されていると見なされる。これらの好ましい実施形態は、この文書の保護範囲を限定するものではない。求められる権利は、添付の特許請求の範囲に定義されている。
【国際調査報告】