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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】適応型高頻度胸壁振動システム
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20230111BHJP
   A61H 9/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
A61H7/00 322
A61H9/00
A61H23/00 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526807
(86)(22)【出願日】2020-11-10
(85)【翻訳文提出日】2022-07-05
(86)【国際出願番号】 SG2020050647
(87)【国際公開番号】W WO2021096423
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】62/933,920
(32)【優先日】2019-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】510182087
【氏名又は名称】ヒル-ロム サービシーズ プライヴェート リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アユ,アーロン エー.
(72)【発明者】
【氏名】オング,コック ブーン アール.
(72)【発明者】
【氏名】バリリー,デナイ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ボビィ,ジョン エー.
(72)【発明者】
【氏名】アーティアガ,レオナルド ビー.ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】チャン,シャオラン
(72)【発明者】
【氏名】ビアン,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】タイ,ヤン ガン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,モー チャック
(72)【発明者】
【氏名】コー,チンチン
(72)【発明者】
【氏名】チュア,チュ チェン
(72)【発明者】
【氏名】ルーランド,ステイシー
(72)【発明者】
【氏名】ベルナール,マチュー
【テーマコード(参考)】
4C074
4C100
【Fターム(参考)】
4C074AA04
4C074BB05
4C074BB10
4C074CC01
4C074DD10
4C074EE01
4C100AC04
4C100AD04
4C100BB05
4C100BC11
4C100CA20
4C100DA05
(57)【要約】
HFCWO振動療法のための装置、システムおよび方法では、胸部装着装置に連続的に圧力を加えてHFCWOを提供することによることを含む、粘液の排出を促すためのユーザーへの好ましい衝撃により、排痰を改善することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に対する治療レジームとして連続的な衝撃力を発生させて気道クリアランスを促すための胸壁振動治療力発生器であって、
対応するピストンウェル 内にそれぞれ配置された少なくとも2つのピストンを含むピストンポンプアセンブリ と、
駆動モータと接続して前記少なくとも2つのピストンに往復駆動を提供するように配置された駆動軸と、
前記少なくとも2つのピストンの各々および前記駆動軸と動作可能に接続され、前記駆動軸の回転駆動を前記ピストンの往復運動に変換する駆動リンケージと、を備え、
各ピストンは、対応するピストンウェルと共に往復運動して、前記治療レジームに従って胸壁振動療法用の圧力を発生させるように配置されている、胸壁振動治療力発生器。
【請求項2】
前記駆動リンケージは少なくとも1つのカム部材を含み、前記少なくとも1つのカム部材は、前記駆動軸と前記少なくとも2つのピストンの各々との間に連結されて前記駆動軸の回転駆動を前記ピストンの往復運動に変換する、請求項1に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項3】
前記少なくとも1つのカム部材は、前記駆動軸に対して偏心して配置されている、請求項2に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項4】
前記駆動リンケージはリンケージストラットを含み、前記リンケージストラットは、一端で前記対応するピストンと枢動可能に連結され、他端で前記少なくとも1つのカム部材を受け入れるための円筒形のヨークを画定し、前記円筒形のヨーク内で前記少なくとも1つのカム部材が偏心回転することで、前記リンケージストラットの前記一端が、前記対応するピストンに伝達される往復運動ために駆動される 、請求項3に記載の胸部壁面振動治療力発生器。
【請求項5】
前記駆動リンケージは複数のラジアルリンクを含み、前記複数のラジアルリンクは各々、回転駆動を受けるために一端で前記駆動軸と固定され、反対側の端で前記ピストンの対応する1つと連結された、請求項3に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項6】
前記ラジアルリンクは各々、前記反対側の端に配置された前記少なくとも1つのカム部材を含む、請求項4に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項7】
各ピストンは、前記ピストンの往復運動の方向に対して垂直に定められた長さを有するヨーク トラックを含み、各ヨークトラックは、前記ヨークトラックの長さに沿って移動して前記駆動リンケージの回転運動を前記対応するピストンの往復運動に変換するために前記対応する少なくとも1つのカム部材を受け入れるようにされている、請求項6に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項8】
各ラジアルリンクは、ストラットの一部を含む、請求項5に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項9】
前記ラジアルリンクは、前記駆動軸との接続部から反対方向にのびている、請求項8に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項10】
ステッピングモータである前記駆動モータを含む、請求項1に記載の胸壁振動治療力発電機。
【請求項11】
前記駆動モータは、前記駆動軸を第1の回転方向および前記第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転駆動させるように構成されている、請求項1 に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項12】
前記力発生器の動作を統制するように配置された治療制御システムをさらに備える、請求項1に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項13】
前記治療制御システムは、患者の胸部の呼吸運動の状態 を受け取り、前記患者の呼吸パターンを決定するようにされている、請求項12に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項14】
前記治療制御システムは、前記呼吸パターンに基づいて前記治療レジームを構成するようにされている、請求項13に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項15】
前記治療制御システムは、前記患者が息を吐いている間、力振動数 および強度のうちの少なくとも一方を大きくするように前記治療レジームを構成する、請求項14に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項16】
前記患者が息を吐いている間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を大きくすることが、前記患者が息を吐いている期間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を、第1の値から、前記第1の値よりも大きい第2の値まで増加させることを含む、請求項15に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項17】
前記患者が息を吐いている前記期間は、前記呼吸パターンに従って決定される、請求項16 に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項18】
前記期間の満了後、前記治療制御システムは、別の期間に、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくするように前記治療レジームを構成する、請求項16に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項19】
前記別の期間は、前記患者が息を吸っている時間を含む、請求項18に記載の胸壁振動療法用力発生器。
【請求項20】
前記治療制御システムは、前記患者が息を吸っている間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくするように前記治療レジームを構成する、請求項14に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項21】
前記患者が息を吸っている間 、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくすることは、前記患者が息を吸っている期間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を、第1の値から、前記第1の値よりも小さい第2の値まで減少させることを含む、請求項20に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項22】
前記患者が息を吸っている前記期間は、前記呼吸パターンに従って決定される、請求項21に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項23】
前記期間の満了後、前記治療制御システムは、別の期間に、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を大きくするように前記治療レジームを構成する、請求項21に記載の胸壁振動治療力発生器。
【請求項24】
前記別の期間は、前記患者が息を吐いている時間を含む、請求項23に記載の胸壁振動療法用力発生器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、胸壁治療のための装置、システムおよび方法に関する。特に、本開示は、高頻度胸壁振動(HFCWO)療法用の装置、システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の胸壁に高頻度で振動衝撃を加えると、上気道からの粘液をはがしやすくすることができる。例えば、嚢胞性線維症の患者など、粘液の蓄積に苦しむ患者では、HFCWO療法でうまく治療することができる。しかしながら、患者への衝撃は不快な場合があるおよび/または粘液をはがすための力の使い方が非効率的になる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、添付の請求項に記載された特徴および/または単独でまたは任意の組み合わせで特許性のある主題を構成し得る以下の特徴のうちの1つ以上を開示するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、胸壁振動療法システムが、患者の胸部に衝撃力を伝達するための胸部装着装置と、患者に対する治療レジームとして連続的な衝撃力を発生するように配置された力発生器であって、胸部装着装置とつながって配置されて当該力発生器からの衝撃力を患者の胸部に対する衝撃力にして伝達し、気道クリアランスを促す力発生器と、治療制御システムと、を含むものであってもよい。治療制御システムには、患者の呼吸パターンの状態を検出するように配置された少なくとも1つのセンサーが含まれていてもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセンサーには、少なくとも1つのマイクロ電気機械式センサーが含まれていてもよい。少なくとも1つのセンサーは、患者の胸部の動きを少なくとも9軸でトラッキングするように配置されていてもよい。少なくとも1つのセンサーには、少なくとも1つの加速度計が含まれていてもよい。少なくとも1つのセンサーには、少なくとも1つのジャイロスコープが含まれていてもよい。少なくとも1つのセンサーには、少なくとも1つの磁力計が含まれていてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、治療制御システムには、少なくとも1つのセンサーから受信したデータに基づいて動作の構成を提供するための少なくとも1つのプロセッサが含まれていてもよい。少なくとも1つのセンサーは、患者の胸部の動きを検出するために胸部装着装置に取り付けられてもよい。治療制御システムは、患者の胸部の状態(indication)を伝達するために、個人用のモバイルデバイスと通信するように配置されていてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、治療制御システムは、少なくとも1つのセンサーからのデータに従って力発生器の治療レジームを構成するように配置されてもよい。治療制御システムは、患者が息を吐いている間、衝撃力の振動数(oscillation rate) および強度のうちの少なくとも一方を増加させるように力発生器の治療レジームを構成してもよい。治療制御システムは、患者が息を吐いている間の衝撃力の振動周波数(oscillation frequency)および強度のうちの少なくとも一方についての呼気設定を有するように治療力発生器を構成してもよく、呼気設定は、衝撃力の振動周波数および強度のうちの少なくとも一方に対する所定の公称設定よりも大きい。治療制御システムは、患者が息を吸っている間の衝撃力の振動周波数および強度のうちの少なくとも一方についての吸気設定を有するように治療力発生器を構成してもよく、吸気設定は、患者が息を吐いている間よりも小さい。吸気設定は、所定の公称設定以下であってもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、治療制御システムは、患者が息を吸っている間、衝撃力の振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくするように力発生器の治療レジームを構成してもよい。治療制御システムは、患者が息を吸っている間の衝撃力の振動周波数および強度のうちの少なくとも一方についての吸気設定を有するように、治療力発生器を構成してもよく、吸気設定は、衝撃力の振動周波数および強度のうちの少なくとも一方に対する所定の公称設定よりも小さい。治療制御システムは、患者が息を吐いている間の衝撃力の振動周波数および強度のうちの少なくとも一方についての呼気設定を有するように、治療力発生器を構成してもよく、呼気設定は、患者が息を吸っている間よりも大きい。呼気設定は、所定の公称設定以上であってもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、治療制御システムには、ユーザーと通信するためのグラフィカルユーザーインタフェースが含まれていてもよい。グラフィカルユーザーインタフェースは、ユーザーによる選択用に選択可能なオプションを表示するように配置されていてもよい。ユーザーによる選択用の選択可能なオプションには、患者に衝撃力を提供するための動作を開始するための振動開始ボタンが含まれていてもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、ユーザーが振動開始ボタンを選択したことに応じて、グラフィカルユーザーインタフェースは、選択可能なオプションとして一時停止ボタンを表示することができる。ユーザーによる選択用の選択可能なオプションには、治療レジームとして実施するための新たな所定の治療レジームをユーザーが作成するための新たな所定の治療レジームボタンが含まれていてもよい。ユーザーによる選択用の選択可能なオプションには、ロック解除ボタンが含まれていてもよい。ユーザーがロック解除ボタンを選択したことに応じて、周波数ボタン、強度ボタンおよび時間ボタンのうちの少なくとも1つが、対応する機能を構成するためにユーザーによる選択用の選択可能なオプションとして表示されてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、ユーザーによる選択用の選択可能なオプションには、治療レジームとして所定の治療レジームを実施するための所定の治療レジームタブが含まれていてもよい。ユーザーが所定の治療レジームタブおよびロック解除ボタンのうちの少なくとも1つを選択したことに応じて、咳嗽一時停止タブが、所定の治療レジームの咳嗽一時停止設定を構成するためのユーザーによる選択用に表示されてもよい。ユーザーが咳嗽一時停止タブを選択したことに応じて、咳嗽一時停止イネーブルスイッチおよび/または自動再開スイッチのうちの少なくとも1つがユーザーによる選択用に表示されてもよい。いくつかの実施形態では、選択可能なオプションには、ユーザーがアクティブにして追加の選択可能なオプションを表示するためのプルタブが含まれていてもよい。追加の選択可能なオプションには、ホームボタン、咳嗽一時停止設定ボタン、治療削除ボタンのうちの少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、ユーザーが咳嗽一時停止イネーブルスイッチを選択して咳嗽一時停止を確認したことに応じて、一時停止持続時間ボタンおよび一時停止周波数ボタンのうちの少なくとも1つが、関連するイネーブルスイッチを調整するためのユーザーによる選択用に表示されてもよく、自動再開スイッチは、対応する機能を構成するためのユーザーによる選択用に表示される。胸部装着装置は、ウェアラブルな衣服であってもよい。
【0013】
本開示の別の態様によれば、胸壁振動療法システムは、患者の胸部に衝撃力を伝達するための胸部装着装置と、患者に対する治療レジームとして連続的な衝撃力を発生するように配置された力発生器であって、胸部装着装置とつながって配置されて当該力発生器からの衝撃力を患者の胸部に対する衝撃力にして伝達し、気道クリアランスを促す力発生器と、少なくとも1本の力接続線と、を含むものであってもよい。少なくとも1本の力接続線には、胸部装着装置と接続するために構成された第1の端と、力発生器と接続するために第1の端とは反対側にある第2の端とが含まれていてもよい。少なくとも1本の力接続線には、第1の端および第2の端のうちの少なくとも一方を力発生器と選択的に固定するためのコネクターシステムが含まれていてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、コネクターシステムには、力発生器および少なくとも1本の力接続線のうちの一方と固定されたコネクター端子が含まれていてもよい。コネクター端子には、流路が画定されたコネクターベースと、コネクターベースから半径方向にのびる少なくとも1つの噛み合わせタブと、が含まれていてもよい。少なくとも1つの噛み合わせタブは、コネクターベースから外側にのびた張り出し位置と、張り出し位置よりもコネクターベースに近い収縮した位置との間で位置決め可能な弾性部材を形成してもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの噛み合わせタブには、ラッチ本体と、力発生器および少なくとも1本の力接続線のうちの他方のキャッチと噛み合わせるためにラッチ本体から半径方向に突出した少なくとも1つのラッチタブとが含まれていてもよい。ラッチ本体は、コネクターベースと接続された支点から片持ちでのびていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、ラッチ本体は、一端が支点と接続されていてもよい。ラッチタブは、一端と反対側のラッチ本体の自由端の近くに配置されていてもよい。ラッチ本体は、噛み合わせタブを張り出し位置と収縮位置との間で操作するために一端と自由端との間に配置された、ユーザーの手と密着させる接触部分を画定してもよい。
【0017】
いくつかの実施形態において、ラッチ本体は、一端が支点と接続されていてもよい。ラッチ本体は、一端と反対側の自由端を画定してもよい。ラッチタブは、一端と自由端との間に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、噛み合わせタブを張り出し位置と収縮位置との間で操作するために、ユーザーの手と密着させる接触部分が自由端の近くに画定されていてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、コネクターシステム には、力発生器および少なくとも1本の力接続線のうちの他方と固定されたコネクターレシーバーが含まれていてもよい。コネクターレシーバーは、コネクター端子を選択的に受けて力発生器からの衝撃力を伝達するように配置されていてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、コネクターレシーバーには、コネクター端子の流路とつながるための流路と、少なくとも1つの噛み合わせタブとの選択的な密着を受けてコネクター端子とコネクターレシーバーを選択的に固定するためのラッチレシーバーが含まれていてもよい。
【0020】
ラッチレシーバーは、流路の半径方向外側に配置されていてもよい。コネクターレシーバーの流路は、少なくとも一部が、コネクターベースと密着して流路をつなぐように構成されたレシーバーベースによって画定されていてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、ラッチレシーバーは、少なくとも1つの噛み合わせタブが挿入されるように配置されていてもよい。レシーバーベースは、コネクターベースと密着していてもよい。コネクターレシーバーおよびコネクター端子のうちの一方には、コネクターレシーバーおよびコネクター端子のうちの他方の少なくとも1つのラッチタブとの選択的な密着を受けて、レシーバーベースとコネクターベースとが離れないようにするためのキャッチが含まれていてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、コネクターレシーバーには、キャッチが含まれていてもよい。コネクター端子には、少なくとも1つのラッチタブが含まれていてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、コネクターシステムには、少なくとも1本の力接続線および力発生器のうちの一方と固定されたコネクター端子が含まれていてもよい。コネクターシステムには、少なくとも1本の力接続線および力発生器のうちの他方と固定されたコネクターレシーバーが含まれていてもよい。コネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの一方には、コネクター端子とコネクターレシーバーとの間を接続する流路を設けるためにコネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの他方の雌の密着部材 に受け入れるための雄の密着部材として形成されたコネクターベースが含まれていてもよい。雄の密着部材は、テーパ状であってもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、雄の密着部材は、力発生器からの流路接続部の閾値圧力に応じて、選択的に拡がって雌の密着部材との圧入を形成するように構成されていてもよい。コネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの少なくとも一方には、少なくとも1つの磁石が含まれていてもよい。コネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの少なくとも他方には、コネクター端子とコネクターレシーバーとが離れないようにするための磁化率を有する少なくとも1つの磁性部材が含まれていてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの磁石は、電磁石であってもよい。少なくとも1つの磁石には、永久磁石が含まれていてもよい。少なくとも1つの磁性部材は、コネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの少なくとも他方の接触面の近傍に配置されていてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの磁石は、コネクター端子およびコネクターレシーバーのうちの少なくとも一方の接触面の近傍に配置されていてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの磁石は、接触面の近くに配置されていてもよい。少なくとも1つの磁石には、磁石から半径方向の壁の側に配置された強磁性体リングが含まれていてもよい。いくつかの実施形態において、胸部 装着装置は、ウェアラブルな衣服を含む。
【0027】
本開示の別の態様によれば、患者に対する治療レジームとして連続的な衝撃力を発生させて気道クリアランスを促すための胸壁振動治療力発生器は、対応するピストンウェル内にそれぞれ配置された少なくとも2つのピストンを含むピストンポンプアセンブリと、駆動モータと接続して少なくとも2つのピストンに往復駆動を提供するように配置された駆動軸と、少なくとも2つのピストンの各々および駆動軸と動作可能に接続され、駆動軸の回転駆動をピストンの往復運動に変換する駆動リンケージと、を備えてもよく、各ピストンは、対応するピストンウェルと共に往復運動して、治療レジームに従って胸壁振動療法用の圧力を発生させるように配置されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、駆動リンケージは、少なくとも1つのカム部材を含み、少なくとも1つのカム部材は、駆動軸と少なくとも2つのピストンの各々との間に連結されて駆動軸の回転駆動をピストンの往復運動に変換する少なくとも1つのカム部材を含んでいてもよい。少なくとも1つのカム部材は、駆動軸に対して偏心して配置されていてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、駆動リンケージは、リンケージストラットを含んでもよい。リンケージストラットは、一端で対応するピストンと枢動可能に連結されていてもよい。リンケージストラットは、他端で少なくとも1つのカム部材を受け入れるための円筒形のヨークを画定していてもよい。円筒形のヨーク内で少なくとも1つのカム部材が偏心回転することで、リンケージストラットの一端が、対応するピストンに伝達される往復運動用に駆動されてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、駆動リンケージは、複数のラジアルリンクを含んでいてもよい。ラジアルリンクは各々、回転駆動を受けるために一端で駆動軸と固定されていてもよい。ラジアルリンクは各々、反対側の端でピストンの対応する1つと連結されていてもよい。ラジアルリンクは各々、反対側の端に配置された少なくとも1つのカム部材を含んでいてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、各ピストンは、ヨーク トラックを含んでいてもよい。各ヨークトラックは、ピストンの往復運動の方向に対して垂直に定められた長さを有していてもよい。各ヨークトラックは、ヨークトラックの長さに沿って移動して駆動リンケージの回転運動を対応するピストンの往復運動に変換するために対応する少なくとも1つのカム部材を受け入れるようにされていてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、各ラジアルリンクは、ストラットの一部を含んでいてもよい。ラジアルリンクは、駆動軸との接続部から反対方向にのびていてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、発生器は、ステッピングモータである駆動モータを含んでいてもよい。駆動モータは、駆動軸を第1の回転方向および第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転駆動させるように構成されていてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、力発生器の動作を統制するように治療制御システムが配置されていてもよい。治療制御システムは、患者の胸部の呼吸運動の状態 を受け取り、患者の呼吸パターンを決定するようにされてもよい。治療制御システムは、呼吸パターンに基づいて治療レジームを構成するようにされてもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、治療制御システムは、患者が息を吐いている間、力振動数(force oscillation rate)および強度のうちの少なくとも一方を大きくするように治療レジームを構成してもよい。患者が息を吐いている間に力振動数および強度のうちの少なくとも一方を大きくすることは、患者が息を吐いている期間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を、第1の値から、第1の値よりも大きい第2の値まで増加させることを含んでもよい。患者が息を吐いている期間は、呼吸パターンに従って決定されてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、上記期間の満了後、治療制御システムは、別の期間に、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくするように治療レジームを構成してもよい。別の期間は、患者が息を吸っている時間を含んでもよい。治療制御システムは、患者が息を吸っている間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくするように治療レジームを構成してもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、患者が息を吸っている間 、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を小さくすることは、患者が息を吸っている期間、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を、第1の値から、第1の値よりも小さい第2の値まで減少させることを含んでもよい。患者が息を吸っている期間は、呼吸パターンに従って決定されてもよい。この期間の満了後、治療制御システムは、別の期間に、力振動数および強度のうちの少なくとも一方を大きくするように治療レジームを構成してもよい。いくつかの実施形態では、別の期間は、患者が息を吐いている時間を含んでもよい。
【0038】
本開示の別の態様によれば、胸壁振動療法システムが、気道クリアランスを促すための患者に対する治療レジームとして患者の胸部に衝撃力を伝達するための胸部装着装置と、胸部装着装置用の圧力を発生させて、としての衝撃力 を与えるためのポンプアセンブリであって、正圧を与えるための少なくとも1つの正ポートと負圧を与えるための少なくとも1つの負ポートとを含む少なくとも1つの加圧バンクを含む、ポンプアセンブリと、ポンプアセンブリに接続されて、胸部装着装置との間で圧力をやりとりする圧力制御アセンブリと、を含むものであってもよい。圧力制御アセンブリには、第1の流路および第2の流路を画定している筐体と、制御体アセンブリとが含まれていてもよく、制御体アセンブリには、第1の流路を通る流れを調節するために第1の流路内に配置された第1の本体と、第2の流路を通る流れを調節するために第2の流路内に配置された第2の本体とが含まれる。第1流路は、ポンプアセンブリの正ポートと接続されたポンプ側を有していてもよい。第2の流路は、ポンプアセンブリの負ポートと接続されたポンプ側 を 有していてもよい。第1および第2の本体の各々は、開放フロー位置と閉鎖フロー位置との間で選択的に動作可能であってもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、制御体にはそれぞれ、開放フロー位置において対応する流路とつながって、対応する流路を通る圧力のやりとりを可能にする選択的な配置と、閉鎖フロー位置において対応する流路とつながっておらず、対応する流路を通る圧力のやりとりを妨げる選択的な配置とにされたフローチャネルが含まれていてもよい。第1の制御体および第2の制御体にはそれぞれ、開放フロー位置を含む少なくとも2つの角度位置が含まれていてもよい。第1の制御体および第2の制御体の各々の開放フロー位置には、対応する流路とつながって、フローチャネルの一端からフローチャネルの他端まで対応する流路を通る圧力の伝達を可能にするフローチャネルの配置が含まれていてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の制御体および第2の制御体の各々の開放フロー位置には、対応する流路とつながって、フローチャネルの他端からフローチャネルの一端まで対応する流路を通る圧力の伝達を可能にするフローチャネルの配置が含まれていてもよい。第1の制御体および第2の制御体は各々、その対応する流路内で回転して、開放フロー位置と閉鎖フロー位置とを入れ替えるようにされていてもよい。第1の制御体および第2の制御体は各々、第1の制御体および第2の制御体のうちの1つだけが任意の瞬間に開放フロー位置を有するように配置されるように、対応する流路内で回転するようにされていてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、第1の制御体および第2の制御体は、第1の制御体のフローチャネルおよび第2の制御体のフローチャネルが、回転時に互いに垂直に配置されるように配置されていてもよい。第1の制御体および第2の制御体は各々、球状を有するように形成されていてもよい。第1の制御体および第2の制御体は各々、扁球状に形成されていてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、第1の制御体および第2の制御体の各々のフローチャネルは、長手方向の寸法に沿って制御体を貫通していてもよい。いくつかの実施形態では、第1の制御体および第2の制御体は、それぞれの流路内で回転するための駆動軸と接続されていてもよい。駆動軸は、治療制御システムによって動作が統制される駆動モータによって回転用に駆動されてもよい。いくつかの実施形態では、胸部装着装置には、ウェアラブルな衣服が含まれていてもよい。
【0043】
本開示の別の態様によれば、胸壁振動療法システムが、患者の胸部に衝撃力を伝達するための胸部装着装置と、患者に対する治療レジームとして連続的な衝撃力を発生するように配置された力発生器であって、胸部装着装置とつながって配置されて当該力発生器からの衝撃力を患者の胸部に対する衝撃力にして伝達 し、気道クリアランスを促す力発生器と、治療制御システムと、を含むものであってもよい。治療制御システムには、ユーザーと通信するためのグラフィカルユーザーインタフェースが含まれていてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、グラフィカルユーザーインタフェースは、選択可能なオプションを表示するように配置されていてもよい。選択可能なオプションには、患者に衝撃力を与える動作を開始するための治療開始ボタンが含まれていてもよい。ユーザーが治療開始ボタンをアクティブにしたことに応じて、グラフィカルユーザーインタフェースは、選択可能なオプションとして一時停止ボタンを表示してもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、選択可能なオプションには、ユーザーがアクティブにして追加の選択可能なオプションを表示するためのプルタブが含まれていてもよい。追加の選択可能なオプションには、ホームボタン、咳嗽一時停止設定ボタン、治療削除ボタンのうちの少なくとも1つが含まれていてもよい。選択可能なオプションには、治療レジームとして実施するための新たな所定の治療レジームをユーザーが作成するための新たな所定の治療レジームボタンが含まれていてもよい。新たな所定の治療レジームボタンは、展開用のプルタブをユーザーがアクティブにすることでアクセス可能であってもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、選択可能なオプションに、ロック解除ボタンが含まれていてもよい。ユーザーがロック解除ボタンをアクティブにしたことに応じて、周波数ボタン、強度ボタンおよび時間ボタンのうちの少なくとも1つが、ユーザーがアクティブにして対応する機能を構成するための選択可能なオプションとして表示されてもよい。ユーザーがロック解除ボタンをアクティブにすることには、ロック解除ボタンを所定の範囲にドラッグすることが含まれていてもよい。選択可能なオプションには、治療レジームとして所定の治療レジームを実施するための所定の治療レジームタブが含まれていてもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、所定の治療レジームタブおよびロック解除ボタンのうちの少なくとも1つをユーザーがアクティブにしたことに応じて、ユーザーがアクティブにして所定の治療レジームの咳嗽一時停止設定を構成するための咳嗽一時停止タブが表示されてもよい。ユーザーが咳嗽一時停止タブをアクティブにしたことに応じて、咳嗽一時停止イネーブルスイッチおよび自動再開スイッチのうちの少なくとも1つがユーザーによる選択用に表示されてもよい。ユーザーが咳嗽一時停止イネーブルスイッチをアクティブにして咳嗽一時停止を確認すると、一時停止持続時間ボタンおよび一時停止頻度間隔ボタンのうちの少なくとも1つが、ユーザーがアクティブにして関連する機能を調整するために表示されてもよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、胸部装着装置に、ウェアラブルな衣服が含まれていてもよい。いくつかの実施形態では、治療制御システムには、衣服サイズのトグルスイッチが含まれていてもよい。衣服サイズのトグルスイッチは、治療制御システムが着用可能な衣服のサイズを考慮して力発生器の構成を適合させるオン位置と、治療制御システムが着用可能な衣服のサイズを考慮して力発生器の構成を適合させないオフ位置との間でのユーザーによる選択用に操作可能であってよい。
【0049】
上記の特徴および特許請求の範囲に記載された特徴を含む、追加の特徴は、単独または他の任意の特徴との組み合わせで、特許性のある主題を構成することができ、現時点で認識されている本発明を実施する最良の形態を例示する例としての実施形態についての以下の詳細な説明を考慮すると、これらの特徴が当業者には明らかになるであろう。
【0050】
詳細な説明では、特に添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1は、胸部装着装置(ベスト)および力発生器を含む高頻度胸壁振動システムの斜視図である。
図2図2は、図1の胸部装着装置を、より近くでみた斜視図である。
図3図3は、患者の胸部の動きおよび/または位置情報を伝達するために胸部装着装置に固定することができるセンサーを示す概略図である。
図4図4は、図3のセンサーのセンサーデータから決定された呼吸パターンの絵画図である。
図5図5は、図1のシステムの治療制御システムの動作を示す流れ図である。
図6図6は、ユーザーコミュニケーションのためのグラフィカルユーザーインタフェースと、ホースを接続するためのコネクターシステムを示す、図1の力発生器の斜視図である。
図7図7は、図6のコネクターシステムの一実施形態を示す斜視図である。
図8図8は、図7のコネクターシステムの断面図である。
図9図9は、図6のコネクターシステムの他の実施形態を示す斜視図である。
図10図10は、図9のコネクターシステムの断面図である。
図11図11は、図6のコネクターシステムの他の実施形態を示す斜視図である。
図12図12は、図11のコネクターシステムの断面図である。
図13図13は、図6のコネクターシステムの他の実施形態を示す断面図 である。
図14図14は、図13のコネクターシステムの斜視図 である。
図15図15は、図6のコネクターシステムの他の実施形態を示す斜視図である。
図16図16は、図15のコネクターシステムのコネクターレシーバーの別の斜視図である。
図17図17は、図15のコネクターシステムの断面図である。
図18図18は、図6のコネクターシステムの他の実施形態を示す断面図である。
図19図19は、図1の力発生器の正面図である。
図20図20は、力発生器の様々な動作を示す、図19 の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図21図21は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図22図22は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図23図23は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図24図24は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図25図25は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図26図26は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図27図27は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図28図28は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図29図29は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図30図30は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図31図31は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図32図32は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図33図33は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図34図34は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図35図35は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図36図36は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図37図37は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図38図38は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図39図39は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図40図40は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図41図41は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示されるディスプレイ画面である。
図42図42は、持ち運び用の持ち手を含む力発生器の筐体の実施形態を示す斜視図である。
図43図43は、持ち運び用の持ち手を含む力発生器の筐体の実施形態を示す斜視図である。
図44図44は、持ち運び用の持ち手を含む力発生器の筐体の実施形態を示す斜視図である。
図45図45は、図1の力発生器のポンプアセンブリの平面図である。
図46図46は、図45のポンプアセンブリの断面図である。
図47図47は、図45のポンプアセンブリの別の断面図である。
図48図48は、図1の力発生器のポンプアセンブリの一部の別の実施形態を示す斜視図である。
図49図49は、図1の力発生器のポンプアセンブリの一部の別の実施形態を示す立面図である。
図50図50は、図49のポンプアセンブリのポンプ制御アセンブリの断面図である。
図51図51は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図52図52は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図53図53は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図54図54は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図55図55は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図56図56は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図57図57は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図58図58は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図59図59は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図60図60は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図61図61は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図62図62は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図63図63は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図64図64は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図65図65は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図66図66は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図67図67は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図68図68は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図69図69は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図70図70は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図71図71は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図72図72は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図73図73は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図74図74は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図75図75は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図76図76は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図77図77は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
図78図78は、力発生器の様々な動作を示す、図19の力発生器のGUI上に表示される他のディスプレイ画面である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本開示の原理についての理解を促す目的で、図面に示す複数の例示的な実施形態を参照して、具体的な表現を使用してこれを説明する。
【0053】
上部呼吸器系内での蓄積、例えば嚢胞性線維症患者における粘液の蓄積は、排痰を促すことで効果的に治療することができるものである。蓄積されたものをゆるくするのに、高頻度胸壁振動(HFCWO)が一助となり得る。
【0054】
ここで図1を参照すると、着用可能な衣服ベストとして実現された胸部装着装置14と、ベスト14によって患者の胴体領域に作用して胸壁に衝撃力を与えられるように、一対のホース18、20を経由してベスト14と接続された、衝撃力を与えるための治療力発生器16と、を含む、胸壁治療システム12が示されている。治療の一環で強制的に胸壁に高頻度で振動を生じさせるために連続的な衝撃力を加えることで、上気道から粘液を除去する一助となり得る。
【0055】
力発生器16は、例として、それぞれのホース18、20を経由してベスト14に正圧と負圧を与えるようにされた空気ポンプアセンブリを含むように実現されている。いくつかの実施形態では、例えば正圧力を与えるために正圧ホースまたはホースのみを含む配置にしてもよい一方で、加圧された流体を力発生器に戻さずに排出してもよい。図2を参照すると、ベスト14は、衣服内に形成された、破線で示す複数の加圧可能なチャンバ22を含む。加圧可能なチャンバ22は、ホース18、20と接続された状態で配置され、加圧と減圧を連続的に受けて連続的に膨張および収縮し、振動する衝撃力を患者に与える。
【0056】
ベスト14は、呼吸パターンを決定するために患者の胸壁の動きを検出するように配置されたセンサー24を含む。センサー24は、例として、ベスト14と共に衣服の内側に固定されている。センサー24は、例として、ベスト14の胸骨部の近くに配置されているが、いくつかの実施形態では、呼吸情報を決定しやすくするために適切な配置がなされていてもよい。
【0057】
図3を参照すると、センサー24は、複数のセンサー特徴部26を含む。センサー特徴部26は、例として、3つの加速度計28、3つのジャイロスコープ30、3つの磁力計32を含むマイクロ電気機械センサーとして実現されている。センサー24は、患者の呼吸の状態を示すセンサーデータを提供するために、力発生器16と接続された状態で配置されている。例示的な実施形態では、センサー特徴部26は、それぞれの検出された運動活動の状態を力発生器16に伝達する。力発生器16は、プロセッサ34と、プロセッサ34による実行用の命令を格納するメモリストレージ36と、プロセッサ34による指示に従って、信号を送受信することをはじめとして、信号を伝達するように配置された通信回路38と、を含む。プロセッサ34、メモリストレージ36、回路38は、ベスト14により伝達される衝撃力としての圧力を提供するために力発生器16の動作を統制するための治療制御システム46を構成する。いくつかの実施形態では、治療制御システムの中にセンサー24が含まれてもよい。
【0058】
例示的な実施形態では、センサー24は、患者の呼吸活動の状態を伝達するために、ハードワイヤで力発生器16と接続されている。いくつかの実施形態では、センサー24は、Bluetooth、Wi-Fiおよび/または他の適切なローカル無線通信などによって、力発生器と無線で通信してもよく、プロセッサ40と、プロセッサ40による実行用の命令を格納するためのメモリストレージ42と、プロセッサ40による指示のもとで信号を伝達するための通信回路44と、を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、センサー24および/または力発生器16は、Bluetooth、Wi-Fiおよび/または他の適切なローカル無線通信などの無線接続によって、直接および/または間接的に、ユーザーのパーソナル携帯デバイス48と、センサーデータおよび/または力発生器の動作情報をやりとりしてもよい。
【0059】
治療制御システム46は、力発生器16の圧力の発生を司る。例示的な実施形態では、治療制御システム46は、治療の開始および停止、提供される正圧および負圧の圧力および/または流量ならびに、提供される正圧および負圧の間の振動周波数を統制する。本明細書でさらに詳細に説明するように、治療制御システム46は、ユーザーと通信するためのユーザーインタフェースを含む。
【0060】
図4に示すように、治療制御システム46は、例として、センサーデータに基づいて患者の呼吸パターンを決定する。治療制御システム46は、例として、センサーデータの計算分析によって患者の呼吸パターンを決定し、患者の呼吸の動きの構造を提供する。例示的な実施形態では、動きの構造には、3次元での動きの構造を含む。この動きの構造に基づいて、治療制御システム46は、治療レジームを構成することができる。
【0061】
図4に示すように、治療制御システム46は、呼吸パターンに基づいて、患者がいつ息を吸っているおよび/または息を吐いているかを判断することができる。患者が息を吸うおよび/または息を吐くタイミングに従って治療レジームを構成することにより、治療の効果および/または快適性を改善することができる。例えば、息を吐くときに振動の強度および/または周波数を望ましい高さにすることで、好ましい治療結果を得ることができる。しかしながら、息を吸うときには、HFCWOの有効性が低下する場合および/または患者が不快感を覚える場合がある。したがって、息を吸うときには振動の強度および/または周波数を低くすることで、患者の快適性を高めつつ、息を吐くときに振動の強度および/または周波数を高くして治療の有効性を維持することが可能である。
【0062】
ここで図5を参照すると、治療レジームを構成するための治療制御システム46の動作が示されている。初期の治療レジームには、HFCWO療法の強度、周波数および/または持続時間についての予め定められた設定を含むことができる。治療時には、ブロック50において、治療制御システム46で患者の呼吸パターンを検出することができる。センサー24は、例として、患者の呼吸によって生じる動きを検知し、呼吸パターンを決定するためのセンサーデータの内容を伝達する。
【0063】
ブロック52では、治療制御システム46は、呼吸パターンを決定することができ、呼吸パターンに基づいて治療レジームの構成を決定することができる。ブロック54では、治療制御システム46は、呼吸パターンに従って、治療レジームの構成を実行することができる。治療レジームの構成を実行することには、振動療法の強度、周波数およびタイミングのうちの1つ以上の調整を含むことができる。
【0064】
治療制御システム46は、任意に、有害な呼吸因子を考慮することができる。センサー24からのセンサーデータを治療制御システム46によって分析し、呼吸器系の問題に対する危険因子を特定することができる。例えば、ブロック52において、治療制御システム46は、センサーデータに基づいて呼吸数および/または一回換気量を決定することができ、患者の肺の人工呼吸器の機能に関するリスクが存在すると判断できる場合もある。リスクが存在するという判断に応じて、治療制御システム46 は、ブロック56で警告を発することができる。警告を発することには、警告灯の作動、ユーザーインタフェース上での警告メッセージの出力および/または遠隔システムに対する警告表示の伝達を含むことができる。
【0065】
ここで図6を参照すると、力発生器16は、例として、グラフィカルユーザーインタフェース(GUI)58として実現されたユーザーインタフェースを含む。GUI58は、ユーザー入力を提供するのにユーザーが選択するユーザー対話ボタンを含むグラフィック画像を提示するのに利用可能なタッチスクリーンディスプレイとして実現されている。
【0066】
図6に示すように、力発生器16は、ベスト14に衝撃力を伝達するための正圧ポート62と負圧ポート64 とを含む加圧バンク60を含む。正圧ポート62は、ホース18が接続されるように配置され、負圧ポート64は、ホース20が接続されるように配置されている。ホース18、20は、ホース18、20とポート62、64との選択的な接続を可能にする接続システム66として、対応するポート62、64と接続されている。
【0067】
ここで図7を参照すると、接続システム66がさらに詳細に示されている。コネクターシステム66は、端部コネクターとしてホース18、20に固定されたコネクター端子68を含む。コネクターシステム66は、ポート62、64の端部端子として力発生器16に固定されたコネクターレシーバー70を含む。コネクター端子68とコネクターレシーバー70は、形状が一致する状態で密着してホース18、20を介して力発生器16とベスト14との間で圧力を伝達することができるように構成されている。例示的な開示では、コネクター端子68がホース18、20に固定され、コネクターレシーバー70が力発生器16に固定されているが、いくつかの実施形態では、コネクターレシーバー70がホース18、20と固定されていてもよく、コネクター端子68が力発生器16と固定されていてもよい。
【0068】
コネクター端子68は、流路76が画定されたコネクターベース74を含む。コネクター端子68は、コネクターベース74から半径方向にのびる噛み合わせタブ77を含む。コネクターベース74は、例として、コネクターレシーバー70と形状が一致する状態で密着して、加圧流がつながるように形成されている。噛み合わせタブ77は、例として、コネクター端子68をコネクターレシーバー70とラッチ留めして、噛み合った状態が解除されないようにする張り出し位置と、コネクター端子68とコネクターレシーバー70との間のラッチ留めを解除する収縮位置との間で位置決め可能な弾性部材として形成されている。
【0069】
依然として図7を参照すると、コネクターレシーバー70は、流路80を画定するレシーバーベース78を含む。レシーバーベース78は、コネクターベース74と形状が一致する状態で密着して、加圧流がつながるように構成されている。コネクターレシーバー70は、コネクター端子68が選択的に挿入されて衝撃力を伝達するように構成されたラッチレシーバー82を含む。
【0070】
ここで図8を参照すると、コネクター端子68は、コネクターレシーバー70に挿入される。コネクターベース74は、流路76、80がつながるようにレシーバーベース78と密着する。噛み合わせタブ77は、ラッチレシーバー82に挿入されて、コネクター端子68をコネクターレシーバー70にラッチ留めする張り出し位置にある状態で示されている。
【0071】
噛み合わせタブ77は、それぞれ細長い部材として実現されたラッチ本体84を含むように形成されている。ラッチ本体84は、支点86でコネクターベース74と接続され、支点86から自由端88まで片持ち状に延びている。ラッチ本体84は各々、コネクターレシーバー70のラッチレシーバー82との選択的な噛み合わせ用に外側にのびるラッチタブ90を含む。
【0072】
ラッチ本体84は、各々、噛み合わせタブ77を張り出し位置と収縮位置との間で選択的に操作するために、ユーザーの手と密着する接触部分92を含む。接触部分は、例として、グリップ面がユーザーの手と密着しやすくするためにラッチ本体84から突出している複数の歯として実現されている。ユーザーは、接触部分と密着して、ラッチ本体上に内向きの力Fを加えたり力Fを解放したりして、支点86を中心にラッチ本体84を収縮位置までピボット移動させ、ラッチタブをラッチレシーバー82から外してコネクター端子68とコネクターレシーバー70とが接していない状態になるようにすることができる。
【0073】
ラッチレシーバー82は、それぞれラッチ開口94を含む。ラッチ開口94には、対応する噛み合わせタブ77が張り出し位置にあり、コネクター端子68とコネクターレシーバー70とが噛み合った状態が解除されないようになっているときに、ラッチタブ90が挿入されて嵌まるようになっている。ユーザーは、噛み合わせタブ77を収縮位置まで押し下げてラッチタブ90をラッチ開口94から外し、コネクター端子68をコネクターレシーバー70から外せるようにすることができる。
【0074】
図9および図10に示されるように、コネクターシステム66と同様のコネクターシステム1066の別の実施形態を示す。コネクターシステム66についての開示内容は、コネクターシステム1066についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、コネクターシステム1066にも等しくあてはまる。コネクターシステム1066は、形状が一致する状態で密着して加圧流のやりとりができるようにされたコネクター端子1068と、コネクターレシーバー1070とを含む。例示的な実施形態では、コネクター端子1068がホース18、20に固定され、コネクターレシーバー1070が力発生器16のポート62、64に固定されているが、いくつかの実施形態では、コネクター端子1068およびコネクターレシーバー1070のいずれか一方がホース18、20に固定され、他方が対応するポート62、64に固定されていてもよい。
【0075】
コネクター端子1068は、流路76を画定するコネクターベース1074と、流路80を画定するレシーバーベース1078と、を含む。コネクターベース 1074およびレシーバーベース1078は、形状が一致する状態で密着してそれぞれの流路76、80がつながるように構成されている。コネクター端子1068は、コネクター端子1068とコネクターレシーバー1070とが噛み合った状態が解除されないようにするために、コネクターレシーバー1070のラッチレシーバー1082との選択的な噛み合わせ用の噛み合わせタブ1077を含む。
【0076】
噛み合わせタブ1077は、各々、一端が支点1086によってコネクターベース1074と接続されたラッチ本体1084 を含む。各ラッチ本体1084は、対応する支点1086から自由端1088 までのびている。噛み合わせタブ1077は、各々、コネクター端子1068とコネクターレシーバー1070とが噛み合った状態が解除されるのを防ぐために、ラッチレシーバー1082のラッチ開口1094と選択的に接触するように構成されたラッチタブ1090を含む。
【0077】
接続システム66とは異なり、ラッチタブ1090は、自由端1088の近くのラッチ本体1084上に配置され 、自由端1088は、コネクター端子1068とコネクターレシーバー1070とが噛み合っている間にラッチレシーバー1082内に挿入される。また、接続システム66とは異なり、ラッチレシーバー1082は、一様な環状の部材として形成されている。
【0078】
噛み合わせタブ1077は、噛み合わせタブ1077を張り出し位置と収縮位置との間で操作するためにユーザーの手と接する接触部分1092を含む。図10に示すように、張り出し位置では、ラッチタブ1090は、ラッチレシーバー1080のラッチ開口1094と接触し、コネクター端子1068とコネクターレシーバー1070とが噛み合った状態が解除されるのを妨げている。ユーザーが噛み合わせタブ1077を収縮位置まで押し下げると、ラッチタブ1090がラッチ開口から外れて、コネクター端子1068とコネクターレシーバー1070とが噛み合った状態を解除することができるようになる。
【0079】
ここで図11図14を参照すると、別のコネクターシステム2066が示されている。コネクターシステム66、1066についての開示内容は、コネクターシステム2066についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、コネクターシステム2066にも等しくあてはまる。コネクターシステム2066は、形状が一致する状態で密着してそれぞれの流路76、80がつながるように配置されたコネクター端子2068およびコネクターレシーバー2070を含む。例示的な実施形態では、コネクター端子2068がホース18、20に固定され、コネクターレシーバー2070が力発生器16のポート62、64に固定されているが、いくつかの実施形態では、コネクター端子2068およびコネクターレシーバー2070のいずれか一方がホース18、20に固定され、他方が対応するポート62、64に固定されてもよい。
【0080】
コネクター端子2068は、流路76を画定するコネクターベース2074を含む。コネクターレシーバー2070は、流路80を画定するレシーバーベース2078を含む。コネクターベース2074とレシーバーベース2078は、形状が一致する状態で密着してそれぞれの流路76、80がつながるように配置されている。コネクター端子2068は、コネクターレシーバー2070の密着フランジ2114と接触させるための密着フランジ2112を含む。
【0081】
コネクター端子2068の密着フランジ2112は、例として、コネクターベース2074から突出して接触面2116を画定している。コネクター端子2068の噛み合った状態が解除されるのを防ぐために、コネクター端子2068の接触面2116には、磁場の中におかれると磁力による接続状態を選択的に形成できるだけの十分に高い磁化率を有する磁化可能な部材2118が含まれる。磁化可能な部材2118は、例として、磁石による吸着用に鉄材料を有する環状の部材として形成されているが、いくつかの実施形態では、磁化可能な部材2118が、コネクターレシーバー2070との選択的な接続を可能にするための任意の適切な形状および/または材料を含んでもよい。
【0082】
コネクターレシーバー2070の密着フランジは、レシーバーベース2078からのびている。密着フランジ2114は、コネクター端子2068の接触面2116と選択的に密着させるための接触面2120を画定している。コネクターレシーバー2070の接触面2120は、コネクター端子2068の接触面2116を引きつけて接続するための磁性部材2122を含む。磁性部材2122は、例として、コネクター端子2068とコネクターレシーバー2070とを互いに選択的に固定するのに十分な磁場を有する永久磁石を含む。
【0083】
コネクター端子2068とコネクターレシーバー2070が、磁性部材2122の磁場で磁化可能な部材2118を磁化できるほど十分近くに配置されると、コネクター端子2068とコネクターレシーバー2070は、磁力によって互いに引き寄せられ、コネクターベース2074とレシーバーベース2078とが離れてしまわないようにすることができる。このように、密着フランジ2112、2114は、一緒になって、コネクター端子2068とコネクターレシーバー2070との間の選択的な接続用の磁気接続を形成する。例示的な実施形態では、コネクター端子2068が磁化可能な部材2118を含み、コネクターレシーバー2070が磁性部材2122を含むが、いくつかの実施形態では、コネクター端子2068が磁性部材2122を含み、コネクターレシーバー2070が磁化可能な部材2118を含むようにしてもよい。
【0084】
磁力による結合は、例として、密着フランジ2112、2114を近接して配置して磁気引力を加え、この磁気引力によって接触面同士を自由に引き寄せられるようにして、密着時に可聴のかちっという音および/または触覚磁気引力を生成するようにされている。ユーザーは、可聴音および/または触覚でのフィードバックによって、コネクター端子2068とコネクターレシーバー2070との接続を認識することができる。
【0085】
次に図13 を参照すると、コネクターベース2074aとレシーバーベース2078aとの間を密着しやすくするために接触面2116 から離れる方向にのびるテーパ状のコネクターベース2074aが形成されたコネクターシステム2066が示されている。レシーバーベース2078aは、コネクターベース2074aと接するだけの長さがあることが示されている。密着フランジ2114a は、半径方向外側にのびるレシーバー延長部2124を含むように示されている。
【0086】
ここで図15図17を参照すると、別のコネクターシステム3066が示されている。コネクターシステム66、1066、2066についての開示内容は、コネクターシステム3066についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、コネクターシステム3066にも等しくあてはまる。コネクターシステム3066は、形状が一致する状態で密着してそれぞれの流路76、80がつながるように配置されたコネクター端子3068およびコネクターレシーバー3070を含む。例示的な実施形態では、コネクター端子2068がホース18、20と固定され、コネクターレシーバー3070が力発生器16のポート62、64と固定されているが、いくつかの実施形態では、コネクター端子3068およびコネクターレシーバー3070のいずれか一方がホース18、20と固定されてもよく、他方が対応するポート62、64と固定されてもよい。
【0087】
コネクターシステム2066と同様に、コネクターシステム3066は、コネクター端子3068とコネクターレシーバー3070とを選択的に結合するための磁気カップリングを含むように示されている。しかしながら、コネクターシステム2066とは異なり、コネクターシステム3066のコネクターレシーバー3070は、コネクター端子3068を引き寄せるための磁場を選択的に与えるための電磁石3126を含むように形成されている。電磁石3126は、例として、治療レジームが開始されるのに応じて起動され、治療レジームの間はコネクター端子3068とコネクターレシーバー3070とが離れないようにしている。いくつかの実施形態では、電磁石の磁力は、治療レジームが現在使われていないときにコネクター端子3068とコネクターレシーバー3070との間の結合を軽く維持するように配置された永久磁石に累積される場合がある。
【0088】
電磁石3126は、例として、レシーバーベース3078を中心に周方向にのびるレシーバー延長部3124の背面側に配置されている。コネクターレシーバー3070は、電磁石の動作下で磁化されるように電磁石3126と近接して、レシーバー延長部3124の反対側で密着フランジ3114内に配置された磁化部材3128を含む。磁化部材3128 は、磁化率が高く、互いに近接して配置されたときに電磁石3126の磁場によって磁化されて、コネクター端子3068の磁化部材3028 と磁気的に結合する。
【0089】
次に、図18を参照すると、別のコネクターシステム4066が示されている。コネクターシステム66、1066、2066、3066についての開示内容は、コネクターシステム4066についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、コネクターシステム4066にも等しくあてはまる。コネクターシステム4066は、互いに密着してそれぞれの流路76、80がつながるようにされたコネクター端子4068およびコネクターレシーバー4070を含むように示されている。コネクター端子4068は、コネクターレシーバー4070のレシーバーベース4078と接するようにのびたコネクターベース4074を含む。例示的な実施形態では、コネクターベース4074は、コネクターベース4074の外面4130がレシーバーベース4078の内面4132と接するようにレシーバーベース4078の中にのびている。
【0090】
コネクターベース4074およびレシーバーベース4078は、例として、コネクター端子4068とコネクターレシーバー4070の形状が一致して、力発生器16が動作して圧力が加わることがなければ両者が摩擦嵌めで軽く結合されるように形成されている。力発生器16が流路76、80を加圧するように動作すると、コネクター端子4068とコネクターレシーバー4070は、強い摩擦嵌めによってよりしっかりと結合される。例示的な実施形態では、コネクター端子4068のコネクターベース4074は、ベースライン圧力下で、圧力が加わっていないときよりも外面4130の周長がわずかに大きくなるようにわずかに拡張する。このため、力発生器16の動作時に、コネクター端子4068とコネクターレシーバー4070 とが離れてしまうことが選択的に阻止されて、治療レジームを提供することができる。
【0091】
ここで図19を参照すると、力発生器16 は、グラフィックユーザーインタフェース(GUI)58を含む状態で示されている。GUI58には、例として、製品名、プロバイダおよび/またはグラフィックデザイン要素を特定する導入画面212が表示される。導入画面212には、例として、治療がなされた操作上の総時間数を表す合計治療時間(214)の表示が含まれる。導入画面212には、力発生器16で利用可能なソフトウェアのバージョン216の表示も含まれており、現時点ではバージョン1.0が示されている。
【0092】
図20に示すように、導入画面212のタイムアウトに応じて、GUI58は画面214に進む。画面214では、GUI58に、タブ220、222、224を含む複数の選択タブオプションが表示される。タブ220が画面214の残りの部分(右側部分)と連続していることで示されるように、現時点では、タブ220が選択されている。現時点で選択されているタブ220には、治療開始ボタン226、設定オプションボタン228、230、232を含む複数の選択ボタンオプションが表示される。
【0093】
ボタン228、230、232は、現時点では選択できない状態であり(本明細書でさらに詳細に説明するように、ロック状態)、グレーアウトによって利用できない旨を示すことができる。ボタン228、230、232は、治療レジームとして、治療条件の周波数、強度および持続時間などの設定について、現時点で選択されている値を示す。HFCWO療法の現時点で選択されている設定値が、例として、現時点で選択された治療レジームに対するデフォルトの設定として適用され、HFCWOシステムが治療時に設定値を動的に決定する構成、例えば、上述したようなユーザーの呼吸を判断した内容に従って、息を吸うときに周波数および強度の少なくとも一方の値を小さくするおよび/または息を吐くときに周波数および強度の少なくとも一方の値を大きくするための設定の動的な変更を決定する構成では、現時点で選択されている設定値が、設定を動的に低く調整することによって動的な調整を行い得る最大の設定とされている。しかしながら、いくつかの実施形態では、現時点で選択されている設定値は、制御システムによる決定内容に従って大きくなるおよび/または小さくなるように動的に調整可能な平均値または最小値であってもよい。設定値は、持続時間の値が分単位で表現されるなど、既知の単位に直接的に結び付けられてもよいが、いくつかの実施形態では、標準的ではない単位および/または重み付けをした単位を含む任意の適切な単位を有していてもよい。画面214では、ボタン228、230、232は、現時点では選択できないように示されている(暗色の背景に白い文字で示されるように、グレーアウトされている)。設定ボタン225も表示されているが、現時点では選択できないように示されている(ボールドではない状態で表示されるように、グレーアウトされている)。
【0094】
GUI58には、いくつかの画面で視認できるヘッダーバー234が表示される。ヘッダーバー234には、例として、プロバイダアイコン236と、南京錠が閉じた形のイラストで現時点のロック状態を示すシステムロックボタン238と、無線通信表示240と、が含まれる。無線通信表示240には、例として、それぞれの接続タイプの利用状況を示すためのWi-Fiインジケータ242と、Bluetoothインジケータ244とが含まれる。
【0095】
ユーザーが画面214から治療開始ボタン226を選択すると、力発生器16は、治療レジームとしてその時点で設定された治療条件の提供を開始し、GUI58を図21に示すような画面248に遷移させる。画面248では、タイマー250に、その時点での治療の持続時間が数値表示とグラフ表示の両方(2分0秒と、10分のうち2分を示す半円のバー)で示される。治療の開始に応じて、治療開始ボタン226が治療一時停止ボタン252に置き換わる。(ボタン232で示されるように)現時点で治療用に設定されている持続時間は10分であるため、治療実行時間である10分が経過すると、これに応じて治療が完了した旨の表示がGUI58に示される。例示的な実施形態では、治療が完了した旨の表示には、GUI58上のメッセージが含まれる。メッセージがタイムアウトするおよび/またはユーザーがGUI58上の任意の場所をタップしたのに応じて、GUI58は画面214に戻る。
【0096】
ユーザーが治療一時停止ボタン252を選択したことに応じて、力発生器16からの圧力振動が中止されて振動療法が一時停止され、GUI58は、図22に示すような画面254に進む。画面254では、治療一時停止ボタン252が治療開始ボタン226に置き換わり、前の画面に戻ることができるように戻るボタン251が表示される。数値表示とグラフ表示(4分15秒と、8分のうち4分15秒を示す半円のバー)の両方で実現された、所定の最大一時停止時間である8分のうち一時停止の経過時間を示す、一時停止タイマー256が表示される。
【0097】
例示的な実施形態では、一時停止タイマーが6分に達すると、再開しなければ治療が終了することを示す警告表示が示される。この警告表示には、治療終了までの残り時間を示すカウントダウンタイマーが含まれ、ユーザーによる選択用に治療継続ボタンと治療終了ボタンが表示される。所定の最大値で治療が継続(一時停止解除)されない場合、あるいはユーザーが治療終了ボタンを選択した場合、治療が不完全である表示が示され、治療が不完全である表示がタイムアウトするおよび/またはユーザーがGUI58上の任意の場所をタップすると、画面214に戻る。ユーザーが最大一時停止時間内に治療継続ボタンを選択して治療を継続(一時停止解除)すると、治療が継続されてGUIは画面248に戻る。
【0098】
ここで図23を参照すると、ロックボタン238が利用可能である任意の画面214、248、254からユーザーがロックボタン238を選択すると、ロックが解除された状態になり、画面258に進む。ロックを解除するためのロックボタン238の選択には、長押し(例えば、2秒押し)が必要とされるように構成されている。画面258は画面214と同様であるが、ロックボタン238は、南京錠が開いた形のイラストでロックの解除が選択されたことを示しており、設定ボタン225も、ボールド表示で示されるようにアクティブになっている。設定ボタン225 が使われることなくユーザーがロックボタン238を選択するとロック状態に戻ることができるおよび/またはタイムアウト(30秒を超えてタッチなし)によりロック状態に戻ることができる。
【0099】
ロック解除状態では、ボタン228、230、232は、ロック状態での灰色の表示から表示を濃くすることで示すことができる利用可能なユーザー選択用に、アクティブにされる。ユーザーがボタン228を選択すると、図24に示すような画面260に進む。現時点でボタン228が選択されていることは、ボタン228が強調表示され(図24では色を反転)、ボタン228の上部に文字で「周波数」と表示されることで示される。ユーザーがボタン228を選択したことに応じて、ボタン228そのものに示される周波数の現在値(11Hz)を変更するのにユーザーが選択する上げるボタン262と下げるボタン264が表示される。画面214に移動するためのユーザー選択用ホームボタン266も表示される。
【0100】
図25を参照すると、ユーザーが強度ボタン230を選択したことに応じて、ボタン230が強調表示され、ボタン230の上部にある文字は、現時点で強度が選択されていることを示している。ボタン230そのもので示される患者に対する力の強度の現在値(5/10)を変更するのにユーザーが選択するボタン262、264が表示される。
【0101】
図26を参照すると、ユーザーが持続時間ボタン232を選択したことに応じて、ボタン232が強調表示され、ボタン232の上部にある文字は、現時点で持続時間が選択されていることを示している。ボタン232そのもので示される治療の持続時間の現在値(10分)を変更するのにユーザーが選択するボタン262、264が表示される。
【0102】
画面260から治療開始ボタン226が選択されると、力発生器16は、治療レジームとしてその時点で設定された治療条件の提供を開始し、GUI58を図27に示すような画面268に遷移させる。画面268では、治療開始ボタン226が治療一時停止ボタン252に置き換わり、治療タイマー250が表示される。治療時間が満了すると、これに応じて、治療が完了したことの表示と、画面214に戻る前に完了した治療の時間量の表示とが示される。ユーザーが一時停止ボタン252を選択すると、一時停止タイマー256が表示され、一時停止ボタン252が治療開始ボタン226に置き換わり、画面254で上述したように、一時停止制御操作に進む。
【0103】
次に図28を参照すると、タブ222と右側にある他の選択可能なオプションとつながっているによって示されるように、ユーザーは治療タブ222を選択している。治療開始ボタン226は、間隔ボタン290、周波数ボタン228、強度ボタン230、持続時間ボタン232を含む治療設定ボタンとともに表示される。ボタン290、228、230、232は、最初は選択することができず、そのことをユーザーに示すために、これらのボタンをグレーアウトしておいてもよい。
【0104】
図29を参照して、ユーザーによって治療開始ボタン226が選択されると、力発生器16は、治療レジームとしてその時点で設定された治療条件の提供を開始し、GUI58を画面292に遷移させる。画面292では、ボタン290、228、230、232が利用可能になり、利用できないときのグレーアウトされた表示よりも濃く示すことができる。ボタン290、228、230、232は各々、対応する現在値を示し、例えば、間隔ボタン290は現時点で第1の間隔がアクティブであることを示す「1」を示している。また、治療間隔タイマー294が、治療レジーム全体(24分)の残り時間と、現在の間隔(1/8)を数値表示したものとを含んで表示される。
【0105】
図30において、ユーザーは、治療レジームが実行されている間、HFCWO設定を調整することができるようにするために、ロックの解除をアクティブにしている。現時点で周波数ボタン228が選択されており、第1段階の治療の周波数を増減するのにユーザー選択用の上げるボタン296と下げるボタン298がアクティブになっている。
【0106】
図31を参照すると、動作時の画面292の一例が示されている。間隔タイマー294は、数字を示す文字と、細く表示された消費済みの5つのバーならびに残っている太く表示された2つ のバーおよび一部だけの1つのバーのグラフ表示とによって、治療レジーム全体が7分1秒残っていることを示している。間隔タイマー294は、数字を示す文字によって、8つの間隔のうち6つ目が現在実行されていることを示し、間隔ボタン290は、同様に間隔6を示す。すべての間隔を含む治療レジーム全体が完全に実行されると、これに応じて、治療が完了した表示が示され、タイムアウトするおよび/またはユーザーがGUI58上の任意の領域に触れることで、画面214に戻る。
【0107】
ユーザーが画面292から一時停止ボタン252を選択すると、振動療法が一時停止され、画面298に進む。図32の画面298では、一時停止ボタン252が治療開始ボタン226に置き換わり、一時停止時間(現在5分46秒まで累積)を示す一時停止タイマー256が表示される。所定の最大一時停止時間(例として8分)の2分以内まで一時停止が継続されると、所定の最大一時停止時間まで再開されなければ治療がキャンセルされることを示す2分警告が表示され、ユーザー選択用に再開ボタンと終了ボタンが表示される。所定の最大一時停止時間が経過するおよび/またはユーザーが終了ボタンを選択することで一時停止の途中で治療が終了されると、これに応じて、治療終了の表示が示され、治療終了が表示されている間にタイムアウトするおよび/またはユーザーがGUI58上の任意の場所に触れると、画面214に戻る。ユーザーが終了ボタンを選択した場合、確認ボタンと終了のキャンセルボタンが表示され、終了の確認が要求される。
【0108】
次に図33を参照すると、治療タブ222が選択されている間に設定のロックを解除するのにロックボタン238の選択/アクティベーションを利用することができるいずれかの画面(例えば、画面214、292、298)から、ユーザーが長押しによってロックボタン238を選択する/アクティブにすると、設定制御のロックが解除され、画面300に進む。設定制御のロックが解除されると設定ボタン225が利用可能になり、治療タブ222のプリセット治療条件を調整することができる。
【0109】
ユーザーが画面300から設定ボタン225を選択すると、図34に示す画面302で示されるように、現時点ではプリセット治療1を示す選択治療タブ222のプリセット治療条件制御インタフェースが開く。画面302には、一般的な設定のタブ303と咳嗽一時停止のタブ305が表示され、一般的な設定のタブ303 は、図34に現時点で選択されているように示される。選択された治療タブ222(治療1として示される)に対して一般的な設定のタブが現時点で選択されていることで、治療ボタン290、228、230、232が、それらの個々のプリセット値を調節するための選択用に表示される。
【0110】
左側には、現時点で選択されている治療タブ222が「治療1」という文字で示されている。説明のための図34に示す例では、現時点で間隔ボタン290が選択され、間隔304の表示が画面302の左側に示されて、全部で1つの間隔の1ステップ目「1/1」が選択されていることが、数字を示す文字と1つの円形バーで示されている。ユーザーが追加のステップを加えるか直前のステップに戻るかを選択することができるように、ステップ追加ボタン306と前のステップに戻るボタン308が表示される。ボタン308がグレーアウトで示されているように、現時点では間隔ステップが1つしか設定されていないため、画面302では現時点でボタン308を利用することはできない。また、現時点で選択されているステップの間隔を削除するのにユーザーが選するステップ削除ボタン310 が表示される。
【0111】
図35に示すように、ユーザーがステップ追加ボタン306を選択しており、これに応じて間隔304の表示が変化して、文字列と、2つのセグメントを有する円形のバーセグメントの表示とによって、2つのうちの現時点で選択されるステップ2を示す。ステップ追加ボタンが選択されると、表示されたダイヤルを値2にスクロールすることでステップ2の選択を示すように間隔ボタン290が変更され、ダイヤル番号2の上部に1が示され、ダイヤル番号2の下部にダッシュ 「-」が示されて、現時点では2つの間隔しか存在しないことを示す。2つ以上の間隔が存在し、ユーザーが前のステップに戻るボタン308を使用して途中のステップに移動すると、ステップ追加ボタン306は次のステップに進むボタンに置き換えられる。図35では、ユーザーが追加ボタン306を選択すると、同様の方法で間隔ステップが追加されることになる。
【0112】
ユーザーが画面300から現時点で選択されている間隔ステップ用の周波数ボタン228を選択すると、画面302に示すように、その間隔ステップの周波数をユーザーが調整することができる。周波数ボタン228 は、選択された旨を示すように強調表示され、選択された間隔ステップの周波数を増減するのにユーザーが選択する上げるボタン312および下げるボタン314が表示される。ユーザーがステップ追加ボタン306または前のステップに戻るボタン308を選択すると、現時点でのボタン選択228、230、232が維持され、ユーザーが設定条件をナビゲートして選択された条件を調整することができる。同様に、ユーザーが別の設定条件ボタン228、230、232を選択することで、上げるボタン312と下げるボタン314によって現時点で選択されている間隔ステップに対する現時点で選択されている設定条件(すなわち、周波数、強度、持続時間)を制御することができる。例示的な実施形態では、ユーザーは、ロックボタン238を選択して、プリセット治療プログラミングを保存し、完了させることができる。いくつかの実施形態では、プリセット治療プログラミングを保存して終了するために、保存ボタンを表示してもよい。
【0113】
次に図37を参照すると、ユーザーが画面302から咳嗽一時停止タブ305を選択すると、画面316に進み、現時点で選択されている間隔ステップの咳嗽一時停止オプション318が表示される。咳嗽一時停止オプション318には、間隔ステップの間に咳嗽間隔に対する治療レジームの自動一時停止をイネーブルにするための咳嗽一時停止イネーブルトグル320と、イネーブルであればユーザー入力なしに咳嗽一時停止後に治療を自動的に再開(レジューム)できるようにするとともに、デセーブルでは治療レジームの再開にユーザー入力を要求するための自動再開トグル322とが含まれる。
【0114】
咳嗽一時停止オプション318は、現時点で選択されている間隔ステップに対する咳嗽一時停止持続時間設定324と、咳嗽一時停止間隔設定326と、を含む。(図37に示すように)咳嗽一時停止イネーブルトグル320がデセーブルになると、咳嗽一時停止持続時間設定324と咳嗽一時停止間隔設定326を利用できなくなり、グレーアウトすることでその旨を示すことができる。
【0115】
咳嗽一時停止イネーブルトグル320をイネーブルにすると、図38に示すように、咳嗽一時停止持続時間設定324と咳嗽一時停止間隔設定326が利用可能な選択肢としてイネーブルになる。ユーザーによる咳嗽一時停止持続時間設定324の選択については、設定ボタン324を強調表示し、設定ボタン324の上部に「持続時間」という文字を表示して示すことができる。咳嗽一時停止時間設定324の選択に応じて、現時点で選択されている間隔ステップに対する現時点の咳嗽持続時間条件(現在は4分に設定)の値を調節するのにユーザーが選択する上げるボタン328と下げるボタン330が表示される。ユーザーによる咳嗽一時停止間隔設定の選択については、設定ボタン326を強調表示し、設定ボタン326の上部に「間隔」という文字を表示して示すことができる。咳嗽一時停止間隔設定326の選択に応じて、現時点で選択されている間隔ステップに対する現時点の咳嗽間隔条件(現在は10分に設定)を調整するのにユーザーが選択する上げるボタン328と下げるボタン330が表示される。図38および図39は、ユーザーがイネーブルトグル320と自動再開トグル322をオン位置 に切り替えて、それらの機能をイネーブルにしたことを示している。
【0116】
ここで図40を参照すると、ユーザーは、プリセット治療を新たに追加するために、例えば画面214、258、300のいずれかからプログラム追加タブ224を選択し、プリセット治療条件制御インタフェース(治療2として示される)を開く 。例示した実施形態では、ユーザーがプログラム追加タブ224 を選択すると自動的にロックされていない設定状態に進むが、いくつかの実施形態では、プログラム追加タブ224を選択するには設定のロック解除に確認を必要とするおよび/またはロックされていない設定なしでは利用できない場合がある。
【0117】
ユーザーがプログラム追加タブ224を選択したことに応じて、現時点の新たな治療用のプリセット治療条件制御インタフェースを開くために画面332が表示され、次に利用可能な数値系列のプリセット治療設定として、例として「治療2」で示される現時点の追加治療のユーザーによる構成を可能にする。ユーザーは、治療1に関して上述したのと同様の方法で、治療2のプリセット治療設定、例えば間隔、周波数、強度、持続時間、咳嗽一時停止などを選択および調整することができる。現時点の新たな治療の作成が成功すると、タブ222とタブ224との間に追加の治療タブが追加され、対応する画面でユーザーが治療2のタブを選択できるようになる。このため、複数のプリセット治療レジームを、ユーザーが選択および/または変更できるように事前に設定することができる。
【0118】
ここで図41を参照すると、ユーザーは、例えば画面258で利用可能な設定ボタン225を選択している。ユーザーが設定ボタン225を選択したことに応じて、GUI58は、デバイス設定画面334 に進む。デバイス設定画面334には、設定タブ336、338、340と、GUIバージョントグル342とが表示される。設定タブは、例えば、型識別情報、性能情報、ソフトウェア/ファームウェア情報(例えば、バージョンおよび/または最新の更新日)および/またはユーザーデバイス登録情報などであるがこれらに限定されるものではない、力発生器16に関する情報を表示するためのデバイス情報タブ336を含む。設定タブは、例えば、サービス履歴、推奨サービスおよび/またはサービス施設の識別情報および/または連絡先に関する情報などであるがこれらに限定されるものではない、力発生器16に関するサービス情報を表示するのにユーザーが選択するサービスタブ338を含む。設定タブは、例えば、規制、コンプライアンスおよび/またはリソース情報を管理するアプリケーションなど、力発生器16に関する規制情報を表示するのにユーザーが選択する規制タブ340を含む。
【0119】
GUIバージョントグル342には、上記にて図示し、説明したような基本モードと、高度モードとを含む2つのモードが含まれる。高度モードは、例として、無線通信コンフィギュレーション、電力制御オプションおよび/または患者の動作にはあまり必要とされない関連の操作を含む、選択的な調整用の追加のオプションおよび/またはより細かいオプションを有する、さらに洗練されたモードとして実現されている。ユーザーがGUIバージョントグル342を切り替えると、高度モードが表示され、GUIバージョントグル342を再び切り替えると、基本モードに戻ることができる。
【0120】
ここで図42図44を参照すると、力発生器16の例示的な配置が示されている。図42には、力発生器16が、筐体5000と、筐体5000と一体の上部に取り付けられた持ち手5002とを有する状態で示されている。持ち手5002は、例として、筐体5000に固定されている。図43を参照すると、力発生器16は、筐体5000と同様の筐体6000を有するが、上部に固定された折り畳み可能な持ち手6002を有する状態で示されている。持ち手6002 は、筐体6000の背面側に枢動させることで折り畳みが可能である。図44では、力発生器16は、別の筐体7000と、筐体7000の上部を横切ってのびる持ち手7004のあるカバー7002と、を有する状態で示されている。カバー7002は、持ち手7004が一体に形成された筐体7000の外側に巻き付けるスリーブとして実現されている。カバー7002と持ち手7004は、例として、弾力があって可撓性の材料で形成されている。持ち手7004は、力発生器16を持ち運ぶためのショルダーストラップを提供するように形成することができる。
【0121】
ここで図45および図46を参照すると、力発生器16のポンプアセンブリ512が、開示しやすくするために力発生器16の外側の部分を除去して示されている。ポンプアセンブリ512は、例として、加圧ハウジング514と、加圧ハウジング514内に配置されて圧力を発生させるピストンアセンブリと、を含む。加圧ハウジング514は、圧力を発生させるためにピストン516が挿入されるピストンチャンバー518と、圧力を衣服14に伝達するための加圧出口520とを含む。
【0122】
ピストンチャンバー518は、例として、ピストンを平行移動させるために長手方向に平行にのびる加圧ハウジング514の対向する横側面に配置されている。各ピストン516は、圧力を発生させるための往復運動用に、対応するピストンチャンバー518内に配置されている。各ピストン516は、対応するピストンチャンバー518を画定する壁522 からしっかり間隔をあけて(この間隔をしっかり制御するためのピストンリングを含んでもよい)、(図45および図46の方向において横方向の)往復運動の際に圧力側524に圧力を発生する。各ピストンチャンバー518の圧力側524は、衣服14とつながる出口520と通じるように配置されている。
【0123】
図46を参照すると、往復運動をさせるために両方のピストン516に駆動モータ526が接続されている。駆動モータ526は、回転駆動を与えるための回転駆動軸528を含む。ピストン516は各々、対応するリンケージ530を介して駆動軸528と接続されている。
【0124】
ここで図47を参照すると、各リンケージ530は、駆動軸528と作動的に連結され、駆動軸528の回転駆動を対応するピストン516の往復運動に変換する。各リンケージ530は、駆動軸528と共に回転するように駆動軸528に連結された偏心カム部材532を含む。各駆動リンケージ530は、リンケージストラット534を含み、リンケージストラット534は、一端で枢動可能に対応するピストン516と連結され、カム部材532からの回転運動のない変換用に往復運動を変換するために対応するカム部材532と連結される。
【0125】
図示の実施形態では、各リンケージストラット534は、対応するピストン516が連結されたのとは反対側の リンケージストラット534の一端に形成された円筒形のヨーク536によって、対応するカム部材532と連結されている。回転カム運動を往復ピストン駆動に変換するために、各リンケージストラット534の円筒形のヨーク536には、例として滑り軸受の配置で対応するカム部材532が挿入される。カム部材532は、ピストン516が駆動軸528から離れたり駆動軸528に向かったりして協調的に移動するように、駆動軸528に対する回転位置で互いにずれて配置されている。
【0126】
ピストン516が外側に向かうストロークのたびに、出口520を通してベスト14に伝えられる負圧が生じ、ピストン516が内側に向かうストロークのたびに、出口520を通してベスト14に伝えられる正圧が生じる。ピストンの動作によって生じる正圧と負圧を、適切なルーティング用に逆止弁を通すような圧力弁によって、ベストとのやりとりのために制御することができる。
【0127】
ここで図48を参照すると、力(圧力)発生器16の別の例としてのポンプアセンブリ612が示されている。ポンプアセンブリ612は、ポンプアセンブリ512と類似しており、ポンプアセンブリ512についての開示内容は、ポンプアセンブリ612についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、ポンプアセンブリ612にも等しくあてはまる。ポンプアセンブリ512と同様に、ポンプアセンブリ612は、ピストンチャンバーを含む加圧ハウジングと2つのピストン616とを含み、ピストン616は、ベスト14に伝えられる圧力をピストン616の圧力側617で発生させるための往復運動用に、それぞれ対応するピストンチャンバー内に配置されている。
【0128】
ポンプアセンブリ612は、ピストン616を駆動するために駆動モータ621による回転駆動用に配置された駆動軸620を含む。各ピストン616は、駆動リンケージ622によって駆動軸620と連結されている。各駆動リンケージ622は、ラジアルリンク624を含み、ラジアルリンク624は、一端で駆動軸620に固定され、反対側の端で対応するピストン616と連結される。例としての実施形態では、ラジアルリンク624は各々、その中心付近で駆動軸620と接合された単一の部材によって形成されている。各ラジアルリンク624は、対応するピストン616と接して往復運動をさせるために反対側の端に配置されたカム部材626を含む。
【0129】
各ラジアルリンク624のカム部材626は、対応するピストン616のヨークトラック628内に配置されている。各ラジアルリンク624のカム部材626は、駆動軸620の回転を受けて、駆動軸620の回転運動を、対応するピストン616を駆動するための往復運動へと変換するために、対応するヨークトラック628に沿って移動するよう配置されている。駆動軸620は、ピストン616を互いに外側に駆動して負圧を発生させるための第1の方向への回転と、ピストン616を内側に駆動して正圧を発生させるための、第1の回転方向とは反対の第2の方向への回転のために作動される。駆動軸620を双方向に回転させるために、駆動軸620用の位置フィードバックを有するステッピングモータとして適用することができる 。
【0130】
ここで図49を参照すると、別のポンプアセンブリ712が示されている。ポンプアセンブリ712は、力発生器16の一部として加圧バンクを含む。加圧バンクは、ベスト14に伝えられる正圧を提供するための正圧ポート714と、ベスト14に伝えられる負圧を提供するための負圧ポート716と、を含む。ポンプアセンブリ712は、例として、正圧ポンプ718と負圧ポンプ720を含むが、いくつかの実施形態では、単一のポンプが正圧と負圧の両方を発生させてもよい。ポンプ718、720は、圧力制御アセンブリ722を介してポート714、716と選択的に通じるように配置されている。
【0131】
圧力制御アセンブリ722は、ベスト14に正圧および負圧を連続的に供給するための圧力制御デバイスを含む。圧力制御アセンブリ722は、例として、2本の圧力流路726、728を画定する筐体724を含む。圧力流路726、728は、一方の流路726が正の流路であり、他方の流路728が負の流路であるように、各々一端が対応するポート714、716と接続され、他端が対応するポンプ718、720と接続されている。圧力制御アセンブリ722は、ベスト14とそれぞれの正圧および負圧をやりとりするために選択的に動作するように流路726、728の各々に配置された正側および負側の制御体730を含む。
【0132】
各制御体730には、開放フロー位置では接続された圧力をベスト14とやりとりできるようにするために対応する流路726、728とつながる選択的な配置と、閉鎖フロー位置では接続された圧力がベスト14に伝わるのを防ぐために対応する流路726、728から分離される選択的な配置用に、各制御体730を通ってフローチャネル732が画定されている。制御体730は各々、筐体724内で回転し、開放フロー位置と閉鎖フロー位置を通して連続した動作を提供する。それぞれのフローチャネル732は、一方向への回転によって、対向する2つの端が開放フロー位置になる2つの角度をなすように配置されている。
【0133】
制御体730は、所与の時点で正圧または負圧の一方だけが許容されるようにするために、フローチャネル732を互いに平行ではない状態にするように配置されている。具体的には、各制御体730のフローチャネル732の、その回転軸に関する角度位置は、回転時に互いにほぼ垂直になるようにずれている。制御体730は各々、例として、回転駆動モータ734で駆動される同一の回転駆動軸736に固定されて連続的な回転を提供し、ベスト14に正圧および負圧を連続的に伝えて、治療制御システム46に従って振動療法を提供する。
【0134】
制御体730は、例として、扁球状になるように形成されている。各制御体730のフローチャネル732は、例として、制御体730の長手方向の端から端までのびている。ポンプアセンブリ512、612、712の各々の動作は、例として、GUI58に関して上述したような設定および/または入力に応じたものをはじめとして治療制御システムに従って統制される。
【0135】
ここで図51を参照すると、GUI58のデフォルト画面5012(画面01A)が示されている。デフォルト画面5012は、例として、図20の画面214に関連する画面操作など、上述した他の画面操作の代わりに導入画面212のタイムアウト後に出現する初期画面として実現される。しかしながら、いくつかの実施形態では、デフォルト画面5012および画面214のいずれかまたは両方に関連する画面操作を任意の適切な方法で組み合わせ、HFCWO操作を支援するようにしてもよい。デフォルト画面5012および関連の画面操作は、画面212および関連の画面操作と類似しており、画面212および関連の画面操作についての開示内容は、デフォルト画面5012および関連の操作についての特定の開示内容と矛盾する場合を除いて、デフォルト画面5012および関連の操作にも等しくあてはまる。
【0136】
画面5012では、GUI58に、タブ5014、5016を含む複数の選択タブオプションが表示される。文字が太字になり、画面5012の残りの部分(右側部分)と連続していることで示されるように、現時点ではタブ5014が選択されている。現時点で選択されているタブ5014には、治療開始ボタン5018と、周波数(12)、強度(4)、持続時間(20分)を含む現時点で設定されている通りのHFCWO設定5020が表示される。HFCWO療法の現時点で選択されている設定値が、例として、現時点で選択された治療レジームに対するデフォルトの設定として適用され、いくつかの配置では、治療の有効性を維持しつつ患者の快適性を高めるために、HFCWOシステムが治療時に設定値を動的に決定し、例えば、上述したようなユーザーの呼吸を判断した内容に従って、息を吸うときに周波数および強度の少なくともどちらか一方の値を小さくするおよび/または息を吐くときに周波数および強度の少なくともどちらか一方の値を大きくするための設定の動的な変更を決定する。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザーが起動して任意の治療レジームについて動的なHFCWO設定制御を切り替えるために、GUI58によって動的トグルスイッチが提供されてもよい。
【0137】
画面5012では、GUI58に、いくつかの画面上で視認できるヘッダーバー5022が表示される。ヘッダーバー5022には、例として、プロバイダアイコン5024と、南京錠が閉じた形のイラストで現時点のロック状態を示すシステムロックボタン5026と、無線通信表示5028と、が含まれる。無線通信表示5028には、例として、それぞれの接続タイプの利用状況を示すためのWi-Fiインジケータ5030と、Bluetoothインジケータ5032とが含まれる。
【0138】
図52を参照すると、画面5012Aにおいて、ユーザーは、システムロックボタン5026をアクティブにすることで調整のためにGUI58のロックを解除することができる。システムロックボタン5026を最初に選択する、例としてはシステムロックボタン5026に触れるか、触れたのに近い状態になると、システムロックボタン5026がわずかに拡大され、ロック解除をアクティブにするためのドラッグ方向と範囲をユーザーに示すドラッグトラック5034が表示される。
【0139】
画面5012Bにおいて、ユーザーは、ドラッグトラック5034に沿ってシステムロックボタン5026をスライドしはじめて、その範囲に沿ったほぼ中間にシステムロックボタン5026の最初の位置より下にロック解除ボタン5036を出現させている。図53を参照すると、画面5012Cにおいて、ユーザーは、システムロックボタン5026をドラッグトラック5034の端までドラッグし、HFCWOシステムパラメータの調整用にGUI58のロック解除をアクティブにした状態になっている。ロック解除が完了する前にユーザーがシステムロックボタン5026を離すと、システムロックボタン5026が弾んで最初の位置に戻り、画面5012に戻ることができる。ロックが解除されると、図56との関連で本明細書においてさらに詳細に説明するように、画面1Bに進む。
【0140】
ここで簡単に図51に戻ると、画面5012において、GUI58には、プルタブ5038が表示される。プルタブ5038は、例として、外縁に沿って画面5012の右側に配置され、プルタブ5038を操作することで追加の情報を利用できることをユーザーに示すために、画面5012の他の細かい背景部分に重なって細長いベースから突出した球根状のタブを含む。図54を参照すると、画面5040において、プルタブ5038を利用可能ないずれかの画面から、ユーザーが例えばプルタブ5038に触れるか、触れたのに近い状態にしてこれを(左方向に)展開位置までドラッグするなど、プルタブ5038を操作することによってプルタブ5038をアクティブにして、下にあるベースを開き、追加の情報を出現させるために 、本明細書に開示されている、ドラッグ操作に対応した他のボタン/タブは、ボタン5026およびタブ5038と同様に動作する。いくつかの実施形態では、プルタブ/ボタンを素早くタップすることによって、プルタブ/ボタンのドラッグ動作を完了することができる。画面5040では、プルタブ5038にはホームボタン5092が含まれる。ユーザーがホームボタン5092をアクティブにすると、図56に関連して本明細書でさらに詳細に説明するように、GUI58がロックされた状態であれば画面5012(画面01A)に戻り、GUI58のロックが解除された状態であれば画面5066に戻る。
【0141】
引き続き図54を参照すると、ユーザーは、球根状の端部に触れるか、触れたのに近い状態にすることでプルタブ5038を閉じ、プルタブ5038をその閉じる位置に向かって(右方向に)ドラッグして、画面5042(画面01A.11)に進むことができる。画面5042は、図51では画面5012の右側に同様に示されている、画面5042の左側にある参照フラグBで示されるように、治療開始ボタン5018をアクティブにして画面5012から(または治療開始ボタン5018を利用可能な任意の画面から)起動することができる再生画面である。図51図74における追加の参照フラグは、画像間の操作を示す。画面5042において、治療開始ボタン5018は、大きさがわずかに小さくなり、円形の時間インジケータとして実現された治療間隔インジケータ5044を含む。
【0142】
画面5042では、ユーザーがパーカッション治療の力により妨げられることなく咳ができるようにするために、ユーザーがアクティブにして治療を一時停止することができるようにするための咳嗽一時停止ボタン5048が表示される。ここで簡単に図52を参照すると、例えば、咳嗽一時停止ボタン5048に触れるか触れたのに近い状態にするなどして、このボタンをアクティブにしてドラッグトラック5047を出現させ、咳嗽一時停止ボタン5048をドラッグトラック5047の反対端までドラッグすることによって、咳嗽一時停止のオン状態とオフ状態を切り替えることができる。アクティブではない状態になったら、図52でクロスハッチングによって示すように、咳嗽一時停止ボタンの色を暗くしてもよい。咳嗽一時停止ボタン5048がアクティブではなくなると、治療レジームにおける予め決められた一時停止をスキップして、治療動作を維持することができる。
【0143】
図54に戻ると、画面5042でユーザーが治療開始ボタン5018をアクティブにすると、治療が開始され、画面5042A(画面01A.12)に進む。治療開始ボタン5018の治療間隔インジケータ5044は、文字で書かれているように、また、円形の時間インジケータで残り時間が減って画面5042Aで太い実線のバーではなく破線のバーになっていることからわかるように、開始時に27分であった時間が残り時間16分28秒になっていることを示している。現時点では治療間隔が続行しているため、治療開始ボタン5018 は、再生記号から一時停止記号(垂直の棒が2本)に変更されている。画面5042B (画面01A.14A)を参照すると、ユーザーが治療開始ボタン5018の一時停止記号に触れるか触れたのに近い状態にしてボタンをアクティブにすると、治療間隔の一時停止がアクティブになり、治療間隔インジケータ5044が一時停止タイマーインジケータ5044に変更されて、ユーザーが選択して任意に間隔の時間を停止するための間隔停止ボタン5049が表示されて、治療開始ボタン5018の一時停止記号が再生記号に戻る。
【0144】
画面5042Bでは、治療間隔インジケータ5044は、一時停止持続時間をカウントする円形タイマーを含む一時停止カウントを示すように変更されている。ユーザーが治療開始ボタン5018の再生記号を選択すると、治療間隔が再開され、画面5042Aに戻る。しかしながら、例えば合計で10分間一時停止したままになるなど、一時停止が長時間続くと、画面5042Bは図55の画面5050(画面01A.14B)に進む。例示的な10分間の一時停止時間に達すると、GUI58に、一時停止した時点での残りの治療時間として決定された、失われた治療時間の表示5054を含む画面5052(画面01A.15)が示される。画面5052には、ユーザーがアクティブにして治療間隔を再開し、画面5042Aに戻るための再開ボタン5056と、ユーザーがアクティブにして現時点の治療レジームを終了し、画面5012に戻るための終了ボタン5058とが含まれる。
【0145】
画面5042A(図54の)から、治療間隔を完了させると、自動的に図55の画面5060に進む。完了メッセージ5062が提供され、ユーザーがアクティブにして画面5012に戻るためのホームボタン5064が表示される。10分間のタイムアウト枠内にユーザー入力が受信されなかった場合には、GUI58は自動的に画面5012に戻る。
【0146】
図56を参照すると、最初のロック解除画面5066(画面01B)が示されている。システムロックボタン5026をアクティブにしてなされる調整用のGUI58のロック解除は、図52図53と、画面5012A~C、すなわち、画面5066に進んでシステムロックボタン5026がロックされた南京錠の記号からロックが解除された南京錠の記号に変更される画面、を参照して上述したとおりである。GUI58のロックが解除されると、ユーザーがアクティブにして治療レジームを編集することができる治療編集ボタン5068が表示される。画面5066の下に示すように、ユーザーが、例えば治療編集ボタン5068に触れるか触れたのに近い状態にすることでこのボタンを選択すると、ドラッグトラック5071が表示され、ユーザーに対して、治療編集ボタン5068をトラックの反対側(右方向)までドラッグして治療編集ボタン5068をアクティブにするように促す。
【0147】
ユーザーが治療編集ボタン5068をアクティブにしたのに応じて、GUI58は、図57に示すような画面5070に進む。画面5070(画面01B.11)では、ユーザーがアクティブにして対応するパラメータを調整できるようにするための設定ボタン5072、5074、5076として、治療レジーム1用のHFCWO設定5020がイネーブルになっている。設定ボタンには、ユーザーがアクティブにしてパーカッション力を加える周波数を調整するための周波数ボタン5072、ユーザーがアクティブにしてパーカッション力の強度を調整するための強度ボタン5074、ユーザーがアクティブにして治療の持続時間を調整するための持続時間ボタン5076が含まれる。
【0148】
図57の画面5073(画面01B.12)において、設定ラベルが拡がって周波数ボタン5072とつながっており、「設定」の文字が「周波数」と読める文字に変更されたことから示されるように、ユーザーが周波数ボタン5072をアクティブにしている。周波数ボタン5072がアクティブになったことに応じて、GUI58は、図58の画面5086(画面01B.12.01)に示唆されているように、ユーザーがアクティブにして周波数の設定を大きくするための上げるボタン5078と、ユーザーがアクティブにして周波数の設定を小さくするための下げるボタン5080をイネーブルにする。
【0149】
図57の画面5082(画面01B.13)において、設定ラベルが拡がって強度ボタン5074とつながっており、対応する文字が「強度」と読める文字に変更されたことから示されるように、ユーザーが強度ボタン5074をアクティブにしている。強度ボタン5074がアクティブになったことに応じて、GUI58は、ユーザーがアクティブにして強度の設定を大きくするための上げるボタン5078と、ユーザーがアクティブにして強度の設定を小さくするための下げるボタン5080をイネーブルにする。
【0150】
図59を簡単に参照すると、画面5082 (画面01B.14)において、設定ラベルが拡がって持続時間ボタン5076とつながっており、対応する文字が「持続時間」と読める対応の文字に変更されたことから示されるように、ユーザーが持続時間ボタン5076をアクティブにしている。持続時間ボタン5076がアクティブになったことに応じて、GUI58は、ユーザーがアクティブにして持続時間の設定を大きくするための上げるボタン5078と、ユーザーがアクティブにして持続時間の設定を小さくするための下げるボタン5080をイネーブルにする。
【0151】
ユーザーが例えば画面5070、5073、5082のいずれかから治療開始ボタン5018 をアクティブにすると、図57の画面5084(画面01B.21)に示唆されるように、治療が開始される。治療開始ボタン5018の治療間隔インジケータ5044は、文字で書かれているように、また、円形の時間インジケータで残り時間が減って画面5084で太い実線のバーではなく破線のバーになっていることからわかるように、残り時間16分28秒になっていることを示している。現時点では治療間隔が続行しているため、治療開始ボタン5018 は、再生記号から一時停止記号(垂直の棒が2本)に変更されている。ユーザーが治療開始ボタン5018に触れるか触れたのに近い状態にすることでボタンをアクティブにすると、ユーザーが選択して間隔の時間を停止して治療開始ボタン5018の一時停止記号を再生記号に戻すための間隔停止ボタン5049が表示される。
【0152】
治療間隔の続行中に画面5084(画面01B.21)から、ユーザーは、咳嗽一時停止ボタン5048をアクティブにして、患者に対する治療力の所定の周期的一時停止を開始し、例えば、気道から物質を除去および/または排出させるために、妨げられることなく咳ができるようにすることができる。ボタン5048 がアクティブになると、咳嗽一時停止ボタン5048 は、図59の一時停止画面5088で示唆されるような一時停止サイクルで始まる治療間隔の所定の周期的な自動一時停止を実施する。一時停止画面5088から、ユーザーは、咳嗽一時停止パラメータを調整するためにプルタブ5038をアクティブにすることができる。
【0153】
図59に示唆されているように、プルタブ5038がアクティブになると、ユーザーがアクティブにして画面5066(画面1B)に戻るためのホームボタン5092、ユーザーがアクティブにして咳嗽一時停止パラメータを調整するための咳嗽一時停止設定ボタン5094、ユーザーがアクティブにして現在の治療を削除するための治療削除ボタン5096(確認を必要とする)を含む複数のメニューオプションが表示される。ユーザーが咳嗽一時停止設定ボタン5094をアクティブにすると、画面5098に進む(画面01B.42)。
【0154】
図59の画面5098では、ボタン画像がハイライト表示され、これに応じてプルタブ5038が拡がっていることで示されるように、ユーザーが咳嗽一時停止設定ボタン5094をアクティブにして、咳嗽一時停止パラメータ5100を出現させている。咳嗽一時停止パラメータ5100には、ユーザーがアクティブにして一時停止持続時間の間隔およびその合間の時間を調整できるようにするためのイネーブルスイッチ5102と、治療サイクルの再開前にユーザーに確認を求める代わりに、ユーザーがアクティブにして咳嗽一時停止サイクルの完了時に治療サイクルの自動再開をオン/オフに切り替えるための自動再開スイッチ5104が含まれる。また、咳嗽パラメータ5100には、ユーザーがアクティブにして所定の一時停止持続時間の間隔を調整するための持続時間間隔ボタン5108と、咳嗽一時停止間の所定の時間を調整するための咳嗽合間時間ボタン5110が含まれる。
【0155】
ユーザーが咳嗽持続時間ボタン5108をアクティブにすると、上部にある文字がボタン5108と接続されて文字が「設定」から「間隔」に変更されることで示されるように、図60に示す画面5112(画面01B.44)に進む。画面5112において、ユーザーがアクティブにして咳嗽一時停止の各インスタンスに対する治療力の一時停止時間としての所定の咳嗽持続時間の間隔を増減するために、上げるボタン5114と下げるボタン5116がイネーブルにされる。また、ユーザーがアクティブにしてオン/オフ制御を切り替え、治療レジームの間隔ステップ間に咳嗽一時停止を設けるために、「ステップに続くボタン」5111が表示される。
【0156】
ユーザーが咳嗽合間時間ボタン5110 をアクティブにすると、図62の画面5118(画面01B.45)に進む。画面5118では、ユーザーがアクティブにして咳嗽一時停止のインスタンス間の時間の長さとして所定の咳嗽一時停止合間時間を増減するために、上げるボタン5114と下げるボタン5116がイネーブルにされる。
【0157】
図59に簡単に戻ると、画面5098において、ユーザーがイネーブルスイッチ5102をアクティブにすると、図61の画面5120(画面01B.43)に進み、ハッチング で示すように、持続時間間隔ボタン5108と咳嗽合間時間ボタン5110 がアクティブではない状態になる。上げるボタン5114と下げるボタン5116は、消去される。ユーザーがイネーブルスイッチ5102を(再び)アクティブにすると、画面5098に戻り、ユーザーによる選択用に、持続時間間隔ボタン5108および咳嗽合間時間ボタン5110が再びアクティブになる。
【0158】
ユーザーがホームボタン5092をアクティブにすると(例えば、図59で)、画面5122(画面01B.51)に進み、図61に示すようなドラッグトラック5124が表示される。ユーザーは、ホームボタン5092をドラッグトラック5124の反対側の端までドラッグして、ホームボタン5092をアクティブにして画面5126に進み、プルタブ5038を展開して確認要求を表示させることができる。確認要求では、咳嗽一時停止パラメータを保存すべきであるか否かがユーザーに照会され、「はい」の確認ボタン5128と「いいえ」の確認ボタン5130が表示される。ユーザーが「はい」の確認ボタン5128や「いいえ」の確認ボタン5130を選択すると、それぞれ咳嗽一時停止パラメータを保存してまたは保存せずに、画面1066に戻る。
【0159】
プルタブ5038が展開された状態で、ユーザーが咳嗽一時停止設定ボタン5094を(非)アクティブにすると、プルタブ5038が短くなって図59の画面5090に戻る。例えば画面5098で、展開されたプルタブ5038から、ユーザーがイネーブルスイッチ5102をアクティブにすると、図61の画面5120に進む。本開示の範囲内の様々な画面操作の一例として、図59の画面5098 から既にイネーブルスイッチ5102がアクティブになっているが、咳嗽一時停止設定ボタン5094をアクティブにして画面5120にアクセスすることも可能である。このため、所定の咳嗽一時停止を治療レジーム内で実施および/または調整することができる。
【0160】
図51に簡単に戻り、ユーザーが選択タブ5016をアクティブにすると、追加の治療レジームとのインタフェース用のGUI58がアクティブになり、図63に示すような画面5134(画面01C)に進む。設定メニュー5136は、高度な治療レジームとして実現される追加の治療レジームの所定の治療パラメータを示し、例として6つの総治療ステップと合計治療時間18分を含む。追加の治療レジームがアクティブである間に、ユーザーが治療開始ボタン5018をアクティブにすると、追加の治療レジームに従ったパーカッション治療が開始され、画面5138(画面01C.11)へ進む。
【0161】
図63の画面5138では、追加の治療レジームがアクティブである間にユーザーが治療開始ボタン5018を選択したことに応じて、治療開始ボタン5018の大きさが小さくなる。治療開始ボタン5018には、追加の治療レジームの各所定のステップごとに1つのセグメント5140を含む、セグメント化された円形の時間インジケータとして実現された、治療間隔インジケータ5044が含まれる。ステップインジケータ5144およびステップ選択ボタン5146、5148を有する半円形の線として、治療レジームステップインジケータ5142が表示される。対応するステップ1インジケータ5144が水平位置にあることから、現時点で選択されているステップはステップ1であり、ボールド、ハイライト、着色および/または他の任意の適切な視覚インジケータによって強調可能であって、ステップ1に対応するHFCWO設定5020が(例として、周波数12、強度4、持続時間3として)表示されている。ユーザーがステップ選択ボタン5146、5148をアクティブにすると、レジームの他のステップに移動する。
【0162】
ユーザーが画面5138で治療開始ボタン5018をアクティブにすると、追加の治療レジームの現時点で選択されているステップがアクティブになり、図64の画面5150に進む。画面5150では、治療開始ボタン5018の再生記号が一時停止記号に変更され、追加の治療レジームが生じていて、4分32秒の合計治療時間が生じたことを示している。
【0163】
ステップ2インジケータ5144が水平位置にあることから、治療レジームの第2のステップが現時点で選択されているものとして示されており、ボールド、ハイライト、着色および/または他の任意の適切な視覚インジケータによって強調することが可能である。ステップ2に対応するHFCWO設定5020が(例として、周波数13、強度5、持続時間3として)表示されている。治療レジームの第2のステップに対応する治療間隔インジケータ5044のセグメント5140は、破線部分がステップ2の経過時間を示し、太い実線のバーがステップ2の残りの時間を示すように、破線で表現された部分と太い実線のバーを有するように示されている。
【0164】
治療開始ボタン5018の一時停止記号をユーザーがアクティブにすると、現在の治療動作が一時停止され、GUI58は画面5152(画面01C.22A)に進む。治療開始ボタン5018が再生マークに変更され、治療間隔インジケータ5044は一時停止の時間をはかるように変更されて、時間を示す文字は1分21秒の一時停止時間が発生したことを示す。画面5154(画面01C.22B)において、ユーザーが再生記号をアクティブにして治療を再開するまで、あるいは、一時停止タイマー(例えば、10分間の一時停止)が経過して図65に示すような画面5156(画面01C.23)に進むまで、一時停止が継続される。例示的な10分間の一時停止に達すると、GUI58には、一時停止の時点で残りの治療時間として決定された、失われた治療時間の表示5158を含む画面5156が示される。画面5156には、ユーザーがアクティブにして治療間隔を再開し、画面5150に戻るための再開ボタン5056と、ユーザーがアクティブにして現在の治療レジームを終了して画面5012に戻るための終了ボタン5058が含まれる。
【0165】
図64に戻り、治療レジームの全てのステップが完了すると、GUI58は画面5160(画面01C.13)に進む。完了メッセージ5162が表示され、ユーザーがアクティブにして画面5012に戻るためのホームボタン5164が表示される。10分間の時間枠内に何のアクションもなされなかった場合、GUI58は自動的に画面5012に戻る。
【0166】
図64の画面5154から、ユーザーは、ステップ選択ボタン5146をアクティブにして、選択されたステップレベルを増やすことができる。図66に移り、画面5166(画面01C.24)において、ユーザーは、ステップ3インジケータ5144の水平位置によって示されるように、選択されたステップレベルをレベル3まで増やしている。HFCWO設定5020は、ステップ3の所定の設定を示すように変更されている。しかしながら、治療開始ボタン5018の一時停止記号についての文字で示されるように、現時点ではステップ2の1分32秒が経過した状態でステップ2の治療レジームが発生しており、ステップ3が表示用に選択されていてもなお、ステップ2の現在の動作を示すために、ステップ2インジケータ5144が、ボールド、ハイライト、着色および/または他の任意の適切な視覚インジケータで維持されている。ユーザーが現時点で選択されているステップをステップ4に増やすためのステップ選択ボタン5146を選択すると、ステップ4に対応するHFCWO設定5020を表示する画面5168(画面01C.25)に進む。ユーザーが現時点で選択されているステップを減らすためのステップ選択ボタン5148を選択すると、画面5166に進み、アクティブになった回数に応じて順番に画面5150に進む。
【0167】
図67を参照すると、ロックボタン5026がロックの解除された南京錠の記号を表示していることから示されるようなGUI58のロックが解除されている間に、ユーザーが選択タブ5016を選択すると、追加の治療レジームがアクティブになって画面5170(画面01D)に進み、治療編集ボタン5068が表示される。設定メニュー5136には、例として、追加の治療レジームの現在の設定が6ステップおよび18分として示されている。ユーザーがアクティブにして、例えば衣服の型番によって、関連する衣服の表示を変更するための衣服ボタン5172が表示される。ユーザーが治療開始ボタン5018をアクティブにすると、追加の治療レジームが開始され、画面5178(画面01D.01XX)に進む。ユーザーが治療編集ボタン5068を選択すると、ドラッグトラック5174が表示され、ユーザーは、これに沿って治療編集ボタン5068をドラッグトラック5174の反対側の端までドラッグして治療編集ボタン5068をアクティブにして、画面5176(画面01D.01)に進み、追加の治療レジームの設定を調整できるようにすることができるようになる。
【0168】
治療レジーム1の治療設定の編集と同様に、画面5176(画面01D.01)において、治療レジーム2のHFCWO設定5020は、ユーザーがアクティブにしてパーカッション力の周波数を調整するための周波数ボタン5072、ユーザーがアクティブにしてパーカッション力の強度を調整するための強度ボタン5074、ユーザーがアクティブにして治療の持続時間を調整するための持続時間ボタン5076などの設定ボタンとしてイネーブルにされている。しかしながら、高度な治療レジーム(治療レジーム2)に対する編集モードでは、HFCWO設定を、治療レジームの個々のステップに対して予め設定することが可能である。例えば、現時点で選択されているステップ1は、治療レジームステップインジケータ5142での水平位置によって示され、その設定には、周波数12、強度4、持続時間3が含まれている。ユーザーは、ステップ選択ボタン5146、5148をアクティブにして他のステップに移動することができ、例えば、ステップ増加ボタン5146をアクティブにして画面5178(画面01D.11)に進むことができる。
【0169】
画面5178において、ステップ2インジケータが現時点で選択されている場合、ユーザーは、設定ボタン5072、5074、5076のいずれかをアクティブにして、図68に示唆されているような関連する設定に対する所定のパラメータを調整することができる。ユーザーは、それぞれのボタン5072、5074、5076に触れるか触れたのに近い状態にすることで、周波数ボタン5072、強度ボタン5074または持続時間ボタン5076をアクティブにして画面5180、5182、(図70の)5184に進み、上げるボタン5078と下げるボタン5080をアクティブにして、選択した設定を調整することが可能である。例えば、ユーザーが周波数ボタン5072をアクティブにして上げるボタンもアクティブにすると、図69の画面5183に進み、ステップ2の周波数設定が13に増えることが示される。
【0170】
ユーザーがプルタブ5038をアクティブにすると、プルタブ5083が展開され、図70の画面5185(01D.21A)に示すように、ホームボタン5092、咳嗽一時停止ボタン5094、削除ボタン5096が表示される。ユーザーがホームボタン5092を選択すると、図71の画面5222に進み、ユーザーがホームボタン5092をドラッグしてホーム操作をアクティブにし、画面5226に進むことができるように、ドラッグトラック5223が表示される。ユーザーがホーム操作をアクティブにすると、プルタブ5038が展開され、画面5170(図67)に戻る前に、設定保存のプロンプトと、設定を保存するか否かを決定するための「はい」ボタン5228、「いいえ」ボタン5230が表示される。ユーザーがプルタブ5038を(非)アクティブにすると、画面5184に戻る。
【0171】
図68を参照すると、ユーザーは、別のプルタブ5186をアクティブにしてプルタブ5186をディスプレイ内に展開し、画面5188(画面01D.31)に示すような追加の情報を出現させることができる。プルタブ5186には、ユーザーがアクティブにして追加の治療レジームに新たなステップを追加するためのステップ追加ボタン5190と、現時点で選択されているステップを追加の治療レジームから削除するためのステップ削除ボタン5192が含まれる。ユーザーがステップ追加ボタン5190を選択すると、図70の画面5194(画面01D.32)に進み、ユーザーがステップ追加ボタン5190をドラッグトラック5196の反対側の端までドラッグしてステップ追加ボタン5190をアクティブにして、プルタブ5186をさらに展開して追加の情報を表示する画面5198(画面01D.33)に進むことができるように、ドラッグトラック5196が表示される。
【0172】
図70の画面5198において、プルタブ5186が展開され、新たなステップのHFCWO設定に対するユーザー選択用の設定5210、ステップ3として挿入される新たなステップを示すインジケータ5212、ユーザーがアクティブにして、新たなステップを作成する確認ボタン5214およびステップ作成を取り消すためのキャンセルボタン5216を含む新たなステップオプション5200が出現する。ユーザーがキャンセルボタン5216をアクティブにすると、画面5194に戻る。設定5210には、周波数ボタン5218、強度ボタン5220、持続時間ボタン5224が含まれており、それぞれ、既存のステップに対する設定の調整と同様の方法で対応する設定が選択されている間に、ユーザーがアクティブにすると、現時点で周波数12、強度4 、持続時間3として示されている対応する値の設定を、上げるボタン5225と下げるボタン5227をアクティブにして調整することができるようにするためのものである。ユーザーが確認ボタン5214をアクティブにすると、現時点で選択されている設定で新たなステップが追加されて図72の画面5232(画面01D.34)に進み、治療間隔インジケータ5044が示すように、新たに作成されたステップ3が、前の6ステップの18分に全体の治療レジーム持続時間を1分追加し、合計19分で7ステップであることが示される。
【0173】
ステップのユーザー削除の図が、ユーザーがプルタブ5186をアクティブにしてステップ追加ボタン5190、ステップ削除ボタン5192を出現させた画面5234(01D.35)に示されている。ユーザーが削除ボタン5192をアクティブにすると、現在のステップの削除を確認するプロンプトと、ユーザーがアクティブにして削除を承認する「はい」ボタン5238 、削除をやめる「いいえ」ボタン5240とがユーザーに対して表示される画面5236に進む。ユーザーが「いいえ」ボタン5240をアクティブにすると、画面5234に戻る。ユーザーが「はい」ボタン5238をアクティブにすると、選択されたステップの削除が承認され、図73の画面5242(01D.37)に進む。
【0174】
図73の画面5242において、プルタブ5186には、ステップが削除されたことを示すメッセージが含まれている。ユーザーがプルタブ5186を(非)アクティブにするかタイムアウト(例えば、5分)すると、ステップが適宜調整されて図68の画面5178に戻る。
【0175】
図70を簡単に参照すると、画面5185において、プルタブ5038がアクティブになり、ホームボタン5092、咳嗽一時停止設定ボタン5094、治療削除ボタン5096が出現している。ユーザーが治療削除ボタン5096を選択すると、図73の画面5244に進み、ドラッグトラックが表示される。ユーザーは、治療削除ボタン5096をドラッグトラックの反対側までドラッグし、治療削除ボタン5096をアクティブにして、画面5246に進むことができる。
【0176】
画面5246では、プルタブ5038がさらに展開され、ユーザーに治療の削除について確認する文字と、削除の対象として選択された治療が例として治療2である旨が表示される。ユーザーがアクティブにして治療レジームの削除を承認するための「はい」ボタン5248、削除をやめるための「いいえ」ボタン5250が表示され、それぞれ設定が保存されて、治療レジームを削除するか削除せずに画面5170(図67)に戻る。
【0177】
図74を参照すると、説明を容易にするために、画面5170(画面01D)が再び示されている。ユーザーがプルタブ5038に触れるか触れたのに近い状態にすることでプルタブ5038をアクティブにすると、プルタブが展開され、画面5260(画面01E)へ進む。展開されたプルタブ5038には、デバイス設定ボタン5262、治療追加ボタン5264、治療削除ボタン5266が表示される。ユーザーが治療追加ボタン5264をアクティブにすると、画面5268(画面01F)に進む。
【0178】
画面5268において、ユーザーが治療追加ボタン5264をアクティブにしたことに応じて、「治療3」と表示された追加選択タブ5270で示されるように、追加の治療レジームが追加されている。新たに作成された治療3のレジームは、設定メニュー5136に表示されているように、ユーザーが治療追加ボタン5264をアクティブにしたときに現時点で選択されていた治療レジーム、例として6ステップを有する合計時間18分の治療2と等しい所定の設定を有している。ユーザーは、治療3選択タブ5270が選択されている間にプルタブ5038をアクティブにして治療削除ボタン5266をアクティブにすると、治療3レジームを削除して画面5260に戻ることができる。
【0179】
ユーザーがデバイス設定ボタン5262をアクティブにすると、図75に示すような画面5272(画面02A)に進む。画面5272では、GUI58に、デバイス設定プラットフォーム5274が表示される。デバイス設定プラットフォームには、ユーザーがアクティブにするのに利用可能な複数の選択タブ5276、5278、5280、5282、5284が含まれている。現時点ではデバイス設定選択タブ5276が選択されていることが、選択タブ5276が、その右側にある追加情報と連続していること、かつ、タブ5276が他のタブと区別されるボールド、ハイライト、着色および/または他の任意の適切な視覚インジケータによって示されている。デバイス設定選択タブ5276をアクティブにすると、メインサブタブ5286、言語サブタブ5288、セキュリティサブタブ5290 を含むサブタブが表示される。
【0180】
画面5272において、現時点ではメインサブタブ5286が選択されて、GUIバージョンオプション5292、輝度オプション5294、衣服サイズオプション5296を含む様々なオプションが出現している。GUIバージョンオプション5292には、ユーザーがアクティブにしてグラフィックユーザーインタフェースの基本バージョンと高度バージョンとを切り替えるためのトグルスイッチ5298が含まれる。輝度オプション5294には、ユーザーが輝度オプション5294の直線状の範囲に沿って位置を決め、GUI58の明るさを設定するための、現時点では第4レベルの明るさの位置にあるスライダバー5302が含まれる。衣服サイズオプション5296には、様々なHFCWO動作設定を適用する際にユーザーがアクティブにして治療用衣服のサイズの考慮をオンとオフで切り替えるためのトグルスイッチ5304が含まれる。例えば子供用のサイズと大人用のサイズの衣服で圧力レベルにバリエーションがあってもよく、衣服サイズオプション5296がオンである場合、パーカッション力を展開する際にHFCWOが衣服のサイズを一層正確に考慮することができる。
【0181】
ユーザーが言語サブタブ5288 をアクティブにすると、画面5306に進み、言語オプションが呼び出される。言語オプションには、様々な言語用のボタン5308が含まれる。現時点では英語に対応するボタン5308が選択されており、ユーザーが、対応するボタン5308に触れるか、触れたのに近い状態になることで、デフォルト言語として他の言語(現在入力されていない)をアクティブにすることができる。ユーザーがアクティブにして画面5312(画面02A.11)の言語ボタン5308の追加ページに移動するために、「次」ボタン5310が表示される。この画面では、次ボタン5310が、ユーザーがアクティブにして画面5306に戻るための戻るボタン5314 に変更される。ユーザーが言語ボタンをアクティブにすると、新たに選択されたデフォルト言語の確認ウィンドウと表示5316を示す図76の画面5314 (画面02A.11)に進む。OKボタン5318およびキャンセルボタン5320は、ユーザーがアクティブにしてデフォルト言語の変更を受け入れるか拒否するために表示される。
【0182】
図75に簡単に戻り、ユーザーがデバイス情報選択タブ5278をアクティブにすると、画面5315(画面02B)に進み、デバイス情報5317が表示される。デバイス情報には、例として、デバイスの型番、シリアル番号、制御ボード情報(例えば、制御ボードのソフトウェア番号、ブートロードバージョン)、FCC情報、Bluetoothのバージョン、合計治療実行時間が含まれる。
【0183】
ユーザーが接続性選択タブ5282をアクティブにすると、画面5324(画面02D)に進み、図77に示唆されているような接続性オプションが呼び出される。接続性オプションには、wifiサブタブ5326とBluetoothサブタブ5328が含まれる。画面5324では、現時点でwifiサブタブ5326が選択されており、ユーザーがアクティブにしてwifi接続のオン/オフを切り替えるためのwifiトグルスイッチ5330、ユーザーがアクティブにしてwifi設定を調整するためのwifi設定ボタン5334、wifiネットワークリスト5332を含むwifiオプションが呼び出されている。
【0184】
wifiネットワークリスト5332には、現在接続されているwifiネットワークの表示、ユーザーがアクティブにして現在のネットワーク接続の様々な設定を調整するためネットワーク設定ボタン5334、現在のネットワーク接続を終了するための切断ボタン5336、ユーザーがアクティブにして対応するwifiネットワークに接続するための他の利用可能なwifiネットワークのリスト5338、ユーザーが操作して他の利用可能なwifiネットワークのリスト5338をスクロールするためのスクロールバー5340が含まれる。
【0185】
ユーザーがBluetoothサブタブ5328をアクティブにすると、画面5342に進み、Bluetoothオプションが呼び出される。Bluetoothオプションには、ユーザーがアクティブにしてBluetooth接続のオンとオフを切り替えるためのBluetoothトグルスイッチ5344、ユーザーがアクティブにしてBluetooth接続の様々な設定を調整するためのBluetooth設定ボタン5346、ユーザーがアクティブにして新たなBluetooth接続を作成するための接続追加ボタン5348が含まれる。
【0186】
図78において、GUI58には、ユーザーがアクティブにしてテキストや数字を容易に入力するためのqwertyキーボード5350および/または数字キーパッド5352を表示することができる。ユーザーが関連するテキスト/数字入力フィールドをアクティブにしたことに応じて、現時点の画面にキーボードおよび/またはキーパッド5350、5352を重ねてもよい。
【0187】
本開示内で、HFCWO技術は、気管支壁から粘液を排出できるようにすることが可能である。粘液を排出する際の動作原理には、肺に空気の振動を加えて主なメカニズムとしての余分な空気流の剪断と粘液の粘性低下をもたらすことを含んでもよい。 また、HFCWOの間に末端から中央の気道に向かって粘液の流れを押し出す気流の偏りが生じることもある。息を吐くときに胸壁の圧迫を加えることで、最大呼気流量が増加し、平均呼気流量と平均吸気流量の差が大きくなり、すなわち、治療効果が高まる可能性がある。吸気時には、HFCWOの効果は低くなり、使用者の快適性が損なわれる場合がある。ユーザーが息を吸うときに胸部への圧力を弱めることができる。吸気段階と呼気段階での圧力出力を変えるために、ユーザーの呼吸パターンなどのフィードバック機構を設けて空気ポンプジェネレータを制御することにより、改善されたHFCWOを提供することができる。
【0188】
患者の快適さおよび/または使いやすさでユーザーの呼吸パターンを取得するために、Micro-Electro Mechanical Systemsは、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープおよび/または3軸磁気計を組み合わせた小型の9軸動作追跡デバイスを提供できる。このようなデバイスは、デジタルプロセッサーと一緒に同じチップに組み込んで、3次元モーション再構成を提供する複雑なセンサーフュージョンアルゴリズムを処理することができる。従って、呼吸の状態を動きで捉えることができる。Bluetoothは、無線データ伝送や、携帯電話などのモバイル機器への情報フィードバックに応用できる。したがって、呼吸データを取得するために、小型の携帯機器(モーションセンサー)をベストに装着することができる。情報は、患者の快適さのために圧力出力を変化させるための空気ポンプ力発生器に伝達することができる。必要であれば、1つまたは複数のモーションセンサーを防水加工することができる。
【0189】
さらに、心停止などの臨床上の有害事象を呼吸数によって予測し得ることも示されている。また、呼吸パターンデータ/動作を収集し、肺の健康についてのサブセット指標である肺の換気機能(例えば、呼吸数および一回換気量)を評価することもできる。
【0190】
従来のシステムでは、ユーザーが快適になるよう圧力出力を制御するためのフィードバック機能を欠くおよび/またはユーザーの呼吸パターンの考慮を欠く場合がある。また、呼吸情報は、ユーザーの肺の健康または潜在的な危険を事前に診断するのみ使用することが可能である。したがって、ソフトウェア/ファームウェアで動作センサーの読み取り値を呼吸パターンに変換し、空気パルス発生器からの圧力出力をユーザーのベースライン呼吸パターンに適合/一致させることにより、HFCWO療法を向上させることが可能である。
【0191】
以上、例としていくつかの実施形態について詳細に説明したが、上述し、以下の特許請求の範囲において規定する本開示の範囲および意図の範囲内で、変形例および改変例が存在する。
図1
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図78
【手続補正書】
【提出日】2022-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図43
【補正方法】変更
【補正の内容】
図43
【国際調査報告】