(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】分析物測定値の可視化のための方法及びデバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 5/145 20060101AFI20230111BHJP
【FI】
A61B5/145
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526810
(86)(22)【出願日】2020-11-13
(85)【翻訳文提出日】2022-06-08
(86)【国際出願番号】 US2020060365
(87)【国際公開番号】W WO2021097177
(87)【国際公開日】2021-05-20
(32)【優先日】2020-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519442612
【氏名又は名称】ライフスキャン アイピー ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】トロンセッリティ リサ
(72)【発明者】
【氏名】ホフマイスター マーク
(72)【発明者】
【氏名】ゴンザレス アリソン
(72)【発明者】
【氏名】シェアラー デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】レヴィー ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】コチャード ボヴォーンラット ケイ.
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
(57)【要約】
本発明では、分析物測定値を視覚化するためのシステム、方法、及びグラフィカルユーザインターフェースが提示される。例えば、生理学的流体中の分析物濃度を連続的に監視するためのシステムは、センサ、送信機、少なくとも1つのプロセッサ、及びディスプレイを備える。ディスプレイは、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示するために、プロセッサによって制御される。傾向指標アニメーションは、ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間に周期的な動きを有する少なくとも1つの視覚要素を含む。第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの傾向方向は、分析物濃度の増加又は減少、及び分析物濃度レベルの変化率を示す。少なくとも1つの視覚要素は、分析物濃度の変動の重大度を示すために、第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの時間で更に構成される。
【選択図】
図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理学的流体中の分析物濃度レベルを連続的に監視するためのシステムであって、
センサと、
送信機と、
1つ以上のプロセッサと、
グラフィカルユーザインターフェースを出力するためのディスプレイを備えるセンサからデータを受信するためのユニットであって、前記ディスプレイが、前記1つ以上のプロセッサによって制御されて、前記グラフィカルユーザインターフェースを使用して過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示し、前記傾向指標アニメーションが、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、前記ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間で周期的な動きを有するように前記少なくとも1つのプロセッサによって構成された第1の視覚要素を含み、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの前記傾向方向が、前記分析物濃度が増加又は減少しているかどうか、及び前記分析物濃度レベルの変化率を示し、前記分析物濃度の変動の重大度を示すために、前記第1の視覚要素が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの周期を伴って更に構成されている、ユニットと、を備える、システム。
【請求項2】
前記傾向指標アニメーションが、前記1つ以上のプロセッサによって構成された少なくとも第2の視覚要素を含み、前記グラフィカルユーザインターフェース上の傾向方向を視覚化するための1つ以上の指標を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記周期的な動きが、前記第1の位置と前記第2の位置との間の振動であり、前記振動の周期が、前記1つ以上のプロセッサによって調整可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記傾向指標アニメーションが、指定された時間周期中に無効にされる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサが、過去の測定値に基づいて、前記分析物濃度の前記傾向を決定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の視覚要素が、現在の分析物濃度読み取り値を取り囲むバブルを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の視覚要素の一部が、前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動し、前記第1の視覚要素の別の部分が静的である、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の視覚要素が、2つ以上の色を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記分析物濃度レベルが、グルコース濃度レベルを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
生理学的流体中の分析物濃度に関連する事象をユーザに警告するための方法であって、
前記生理学的流体の前記分析物濃度を連続的に監視することと、
過去の測定値に基づいて、前記分析物濃度の傾向を決定することと、
グラフィカルユーザインターフェースを使用して、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示することであって、前記傾向指標アニメーションが、少なくとも1つのプロセッサによって、複数の傾向方向のうちの1つにおいて前記ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きを有するように構成された第1の視覚要素を含み、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの前記傾向方向が、前記分析物濃度が増加若しくは減少しているかどうか、又は前記分析物濃度レベルの変化範囲及び変化率を示し、前記分析物濃度の変動の重大度を示すために、前記第1の視覚要素が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの周期を伴って更に構成されている、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示することと、
前記グラフィカルユーザインターフェース上の前記傾向方向を示す1つ以上の矢印を含む少なくとも第2の視覚要素を表示することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記グラフィカルユーザインターフェースを使用して、前記周期的な動きの周期でパルス化して前記分析物濃度の前記変動の前記重大度に基づいて色を変化させる現在の分析物値アニメーションを表示することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ以上の矢印が明滅する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
生理学的流体中の分析物濃度の連続監視に基づいてユーザに事象を警告するためのグラフィカルユーザインターフェースであって、前記グラフィカルユーザインターフェースが、ディスプレイ上に表示され、
過去の分析物濃度レベルと、
傾向指標アニメーションであって、前記傾向指標アニメーションが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、前記ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きを有するように構成された第1の視覚要素を含み、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの前記傾向方向が、前記分析物濃度が増加又は減少しているかどうか、及び前記分析物濃度レベルの変化率を示し、前記分析物濃度の変動の重大度を示すために、前記第1の視覚要素が、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記周期的な動きの周期を伴って更に構成されている、傾向指標アニメーションと、を含む、グラフィカルユーザインターフェース。
【請求項14】
前記傾向指標アニメーションが、1つ以上の前記プロセッサによって構成された少なくとも第2の視覚要素を含み、前記グラフィカルユーザインターフェース上の前記傾向方向を示す1つ以上の方向指標を含む、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項15】
前記周期的な動きが、前記第1の位置と前記第2の位置との間の振動であり、前記振動の前記周期が、前記少なくとも1つのプロセッサによって調整可能である、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項16】
前記傾向アニメーションが、前記重大度を示す、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項17】
前記視覚要素が、現在の分析物濃度読み取り値を取り囲むバブルを含む、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項18】
前記第1の視覚要素の一部が、前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動し、前記第1の視覚要素の別の部分が静的である、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項19】
前記第1の視覚要素が、2つ以上の色を含む、請求項13に記載のグラフィカルユーザインターフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許法第119項の関連する構成部分下での米国特許出願第17/096,173号(2020年11月12日出願)、並びに米国特許法第111項及び米国特許法施行規則(37CFR)第1.51条と第1.53条下での米国特許仮出願第62/935,888号(2019年11月15日出願)に対する優先権を主張するものである。上記の用途のそれぞれは、参照によりそれらの全体が組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本出願は、分析物測定の分野、より具体的には、事象のユーザへの警告を含む分析物測定値を視覚化するためのシステム、方法、及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
真性糖尿病は、膵臓が十分な量のインスリンホルモンを産生することができないことによって引き起こされる慢性代謝障害であり、血糖を代謝する身体の能力が低下するものである。この不全は、高血糖、すなわち、血漿中のグルコースが過剰量となることをもたらす。持続性高血糖症及び/又は高血糖症は、脱水、ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、心血管疾患、慢性腎不全、網膜損傷、及び四肢の切断のリスクを伴う神経損傷等の種々の重篤な症状及び生命を脅かす長期合併症に関連している。
【0004】
許容可能な血糖制御を達成するために、血液又は間質グルコースの監視が必要である。連続グルコース監視(CGM)は、このようなグルコース監視のために過去20年にわたって利用されている。CGMは、従来の一時的なグルコース監視のものよりもはるかに豊富で複雑であるデータを作成する。この追加の複雑性は、特に、このようなデータの解釈を支援するために適切なツールがない場合に、デバイスのユーザ、並びに介護者及び医療従事者(HCP)に非常に多くの課題を課す場合がある。
【発明の概要】
【0005】
したがって、一実施形態では、生理学的流体(physiological fluid)中の分析物濃度を連続的に監視するためのデバイスが提示される。デバイスは、センサ、送信機、少なくとも1つのプロセッサ、及びディスプレイを備える。ディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェースを出力するように構成されている。ディスプレイは、グラフィカルユーザインターフェースを使用して、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーション(trend indication animation)を表示するために、少なくとも1つのプロセッサによって制御される。傾向指標アニメーションは、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、ディスプレイ上の第1の位置と少なくとも第2の位置との間に周期的な動きを有するように、少なくとも1つのプロセッサによって構成された視覚要素を含む。第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの傾向方向(trend direction)は、分析物濃度が増加又は減少しているかどうか、及び分析物濃度レベルの変化率を示す。視覚要素は、標的分析物濃度レベルと比較して、分析物濃度の変動の重大度を示すために、第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの周期を伴って更に構成される。
【0006】
別の実施形態では、生理学的流体中の分析物濃度に関連する事象をユーザに警告するための方法が提示される。本方法は、生理学的流体の分析物濃度を連続的に監視し、グラフィカルユーザインターフェースを使用して、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示する行為を含む。傾向指標アニメーションは、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間に周期的な動きを有するように、少なくとも1つのプロセッサによって構成された視覚要素を含む。第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの傾向方向は、分析物濃度が増加又は減少しているかどうかを示す。視覚要素は、目標の分析物濃度レベルと比較して、分析物濃度の変動又は予測変動の重大度を示すために、第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの時間で更に構成される。
【0007】
更なる実施形態では、生理学的流体中の分析物濃度の連続的な監視に基づいて、ユーザに事象を警告するためのグラフィカルユーザインターフェースが本明細書に提示される。グラフィカルユーザインターフェースは、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示する。傾向指標アニメーションは、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間に周期的な動きを有するように、少なくとも1つのプロセッサによって構成された視覚要素を含む。第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの傾向方向は、分析物濃度が増加又は減少しているかどうかを示す。視覚要素は、標的分析物濃度レベルと比較して、分析物濃度の変動の重大度を示すために、第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの周期を伴って更に構成される。
【0008】
本開示の1つ以上の実施形態で実現される利点は、危険な可能性のある変動をユーザに警告して是正措置を取ることを可能にする実時間フィードバックを提供することを含む。追加の利点には、大量のデータを理解するのが容易で、実施可能な情報を合成することが含まれる。
【0009】
上記の実施形態は、単なる例示である。その他の特徴及び利点は、以下の発明を実施するための形態並びに添付の図面から明らかであろう。
【0010】
本開示の特徴による方法が理解され得るように、特定の実施形態を参照することによって詳細な説明がなされてもよく、そのいくつかが添付の図面に例示される。しかしながら、図面は、特定の実施形態のみを示し、したがって、開示された主題の範囲がその他の実施形態もまた包含するために、その範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。図面は必ずしも縮尺通りではなく、一般に特定の実施形態の特徴を例示することに重点が置かれている。図面において、同様の数字は、種々の図を通して同様の部分を示すために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】表示ユニットを有する送信機を介した通信の連続グルコース監視センサの実施例を示す。
【
図2】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図3】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図4】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図5】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図6】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図7】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図8】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図9】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図10】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図11】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図12】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図13】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図14】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図15】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図16】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図17】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図18】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図19】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図20】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図21】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図22】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図23】本明細書に記載の1つ以上の態様による、種々の分析物測定並びに傾向情報を視覚化するための、
図1の表示ユニット上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの実施形態を示す。
【
図24】
図1の表示ユニット上に存在するアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースを決定するためのアニメーション決定マトリックスの一実施形態を示し、本明細書に記載の1つ以上の態様に従って示されている。
【
図25】本明細書に記載の1つ以上の態様による、アニメーション化グラフィカルユーザインターフェース要素の種々の実施形態を示す。
【
図26】本明細書に記載の1つ以上の態様による、アニメーション化グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザに警告する方法を示すフローチャートである。
【
図27】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、ユーザ設定を可能にするグラフィカルユーザインターフェース要素の実施形態を示す。
【
図28】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、アニメーションを可能にする情報又は同様の入力要求に関する実施形態を示す。
【
図29】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、現在の分析物読み取りアニメーションが消失してセンサの接続性が欠如していることを示す実施形態を示す。
【
図30A】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、標的範囲閾値を示すために現在の分析物読み取りアニメーションが色を変化させる実施形態を示す。
【
図30B】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、標的範囲閾値を示すために現在の分析物読み取りアニメーションが色を変化させる実施形態を示す。
【
図30C】例えば、本明細書に記載の1つ以上の態様による、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するための、標的範囲閾値を示すために現在の分析物読み取りアニメーションが色を変化させる実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
対応する参照符号は、本明細書に提示されるように、いくつかの図を通して対応する部分を示してもよい。更に、本明細書に記載の種々の実施例は、いくつかの実施形態を例示するものであるが、いかなる様式でも範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0013】
本開示は、強化されたグラフィカルユーザインターフェースが提供される連続グルコース監視システム(「CGM」システム)に関する。従来の静的ユーザインターフェースとは異なり、本発明は、最低でのユーザ分析物濃度レベルにおける傾向をより良好に伝達及び示すアニメーションを提供する。有利には、アニメーション化グラフィカルユーザインターフェース等の強化された視覚化は、個人に関わる事象に対する入力要求応答をより良好に促進するためにユーザへの情報の通信を単純化し得る、グルコメトリーの分野における、実用的な強化である。
【0014】
静的レポート又は集中型レポートを提供する従来のシステムは、例えば、真性糖尿病等の治療計画において、関与するユーザの実時間(real time)の要求を満たすことができない。有利には、本開示は、患者の結果を改善し、患者の不安を低減し、より良好に、CGM機器が患者の治療計画を満たす様式で働くことを可能にする。更に、本開示は、潜在的に危険な又は生命を脅かす可動域に対して、実時間で応答する能力を提供する。
【0015】
従来の分析物監視システムは、情報を表示し得る方法で限定される。このようなシステムも本質的に静的である。本システムに対しては大量の情報が利用可能であり、合成なしで全てのデータを単に表示するだけで、ユーザが有用な情報を見つけることが困難になる。例えば、分析物監視データを編成する従来の技術は、ユーザが情報を見つけるためにナビゲートしなければならない一連のメニューを作成することを含み、このようなシステムの有用性を妨害する。有利なことに、一態様において、本開示は大量の複雑なデータを、実用的で使い易い情報に合成する技術を提供し、それは、インパクトのある時点でユーザへ配信される。具体的には、傾向データ及び分析物値データをアニメーションに結び付けることによって、本開示は、従来は別々に表示されていたデータを、ユーザへと単一のディスプレイに統合することを可能にし、従来のシステムで特定された問題を解決する。
【0016】
CGMシステムでは、グルコースレベル又は濃度は、連続グルコース監視(CGM)センサの使用によって決定され得る。CGMセンサは、例えば、電流測定電気化学センサ技術を利用して、クリップによって取り付けられた感知膜及びバイオインターフェース膜によって覆われたセンサエレクトロニクスに動作可能に接続された、作用電極及び対電極等の電極を有するグルコースを測定する。このようなシステムの実施例は、例えば、それぞれが全体として本明細書に参照として組み込まれる、米国特許第10,188,796(B2)号及び米国特許出願公開第2018/0296757(A1)号に見出される。
【0017】
電極の上端部は、検出膜と電極との間に配置された自由流動性流体相である電解質相(図示せず)と接触している。感知膜は、電解質相を覆う酵素、例えば、グルコースオキシダーゼを含んでもよい。本代表的なセンサでは、対電極は、作用電極で測定される分析物種によって生成された電流にバランスを与えるために提供される。例えば、グルコースオキシダーゼ系のグルコースセンサの場合、作用電極で測定される種はH2O2である。作用電極で生成される(及び回路を通って対電極に流れる)電流は、その酵素副生成物への、グルコースのこの電気化学的変換によって生成される、H2O2の拡散流束に比例する。したがって、ユーザの体内のグルコースの濃度を表す生信号を生成してもよく、これによって、有意義なグルコース濃度値を推定するために利用されてもよい。
【0018】
図1は、ホスト102の連続的なグルコース監視のためのシステム100を示す。システム100は、分析物濃度レベル値を無線伝送110を介して表示ユニット104に送信する分析物(例えば、グルコース)センサ112を含む。表示ユニット104は、カスタム構築ユニット、スマートフォン、タブレット、又は分析物センサ112からデータを受信して処理するためのディスプレイ及び少なくとも1つのプロセッサを備える任意のその他の無線可能なモバイル又は固定デバイスであり得る。一例では、その少なくとも1つのプロセッサを含む表示ユニット104は、分析物センサ112からのデータを受信、記憶、及び分析する。例えば、デバイスは例えば、カリフォルニア州のApple Inc.,から入手可能でありARMマイクロプロセッサを含むiPhone(登録商標)等のスマートフォンであってもよい。このような場合、スマートフォンは、本明細書に記載の表示ユニット104の機能を実行するアプリケーション又はアプリを実行してもよい。
【0019】
分析物センサ112は、表示ユニット104との通信を容易にするための無線トランシーバを含む電子機器モジュールと連結されてもよい。別の実施例では、センサ及びトランシーバは、組み合わされた構成要素の一部であってもよい。一実施形態では、表示ユニット104は、入力用のタッチスクリーンを含んでもよく、以下に記載されるグラフィカルユーザインターフェースをホストするためのオペレーティングシステムを実行してもよい。分析物センサ112は、限定されないが、埋め込み可能な又はその他の種類を含む、皮下的、経皮的(transdermally)、経皮性(transcutaneously)で適用されるもの等の任意の種類の連続グルコース監視センサであってもよい。連続グルコース監視センサは、ホスト102内のグルコース濃度のレベルを含むデータストリームを送信する。表示ユニット104は、このデータストリームを受信、記憶、及び処理することができる。例えば、当該技術分野で周知の種々のアルゴリズムは、データストリーム等を処理するために、表示ユニット104の少なくとも1つのプロセッサ上で実行されてもよい。
【0020】
本明細書に記載の特定のグルコース分析物測定例は、特定の実装を例示することを意味し、いかなる方法でも本開示を限定するものではないことを理解されたい。本明細書に記載の技術は、例えば、間質液中に見られるグルコース又はその他の分析物のためのその他のセンサを使用して、
図1に示されるものよりも、その他の構成の連続分析物測定値を視覚化するために使用されてもよい。
【0021】
図2A~
図23Bは、分析物測定値を視覚化するための
図1の表示ユニット104上に提示されたアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースの、種々の実施形態を示す。
図2A~
図23Bの概要として、
図2A及び
図2B等の各対の図は、2つの異なる状態に示されるアニメーション化された視覚化を有する単一の代表的なユーザインターフェース画面を表す。
【0022】
例えば、
図2A及び
図2Bは、表示ユニット上に提示されたグラフィカルユーザインターフェース200を示す。上部部分では、グラフィカルユーザインターフェース200は、着色されたバブル202、白色のバブル204、バブル206を示す第1の傾向、バブル208を示す第2の傾向、及び矢印210を示す傾向を含む。
【0023】
着色されたバブル202の色は、現在の分析物濃度レベルがプロセッサによって記憶されるように、標的分析物濃度レベルの上、下、又は標的分析物濃度レベルであるかどうかを表すために変化するように構成されている。いくつかの実施形態では、レベルが標的レベル又は範囲にあるという決定は、レベルが値の範囲内にあることに基づく。ここでは、標的未満又は標的範囲未満のレベルは、青色に着色されたバブルで表され、標的分析物濃度レベルを超えるレベルは、赤色に着色されたバブルで表され、標的分析物濃度レベルでのレベルは、緑色に着色されたバブルで表される。白色のバブル204は、本明細書に示される実施形態に示されるように、静的であり、バブル204の中心の近くで、現在の分析物濃度レベルの数値を含む。その他の実施形態では、濃度レベルは、点又は物体のクラスタ、バブルに埋め込まれたバーチャートのバー、バブルの異なる部分に位置する数等によって等、その他の視覚的な手掛かりを使用して示されてもよい。
【0024】
次に、
図2A及び
図2Bを更に参照すると、バブル206、208を示す2つの傾向が、白色のバブル204の下に配置されている。
図2Aに見ることができるように、バブル206を示す傾向は、白色のバブル204の下に出現し、バブル208を示す第2の傾向は、白色のバブル204の上に出現する。
図2Aに示すように、バブル206、208を示す第1の傾向及び第2の傾向は、上方に移動する。バブル202、204、206、208に加えて、グラフィカルユーザインターフェース200は、単一の矢印、二重の矢印、点滅矢印(複数可)、及び任意のその他の指向性指標を含み得る矢印指標210を含む。いくつかの例では、矢印はまた、傾向の方向を示すように移動してもよい。その他の実施例では、アニメーションがオフにされる場合、アニメーションを示すために使用される対のバブル画像のうちの1つ、すなわち、
図2A、
図3A、
図4A等は、静的画像として現れてもよく、依然としてユーザに対する指向性指標として機能する。
【0025】
グラフィカルユーザインターフェース200において、傾向指標アニメーションは、
図2Aの状態と
図2Bの状態との間で周期的に振動するグラフィカルユーザインターフェース200によってユーザに表示されるが、これは、ここで説明される状態間の遷移である。グラフィカルユーザインターフェース200の完全なアニメーションは、
図2Aに示される位置から始まるバブル206、208を示す第1の傾向及び第2の傾向を含み、各バブル206、208は、
図2Bの位置まで上方に移動し、次に、
図2Aの位置に下方に戻る。この動きの上方方向は、分析物濃度レベルの予測傾向が上昇することを示す。白色のバブル204内の表示された現在の分析物濃度レベルと組み合わせた矢印指標210の方向は、この上昇の重大度を示す。例えば、300mg/dLの表示された分析物濃度値と組み合わされた上方方向の矢印指標210は、重度の血糖事象を示すが、一方で、300mg/dLの表示された分析物濃度値を伴う下向き方向の矢印指標210は、分析物(グルコース)濃度がユーザの目標範囲に戻る傾向にあるという点で重度ではないことを示す。更に、動きが行われる速度は、血糖事象の重大度に関する追加情報を提供する。例えば、より速い上昇は、バブル206、208のより速い移動によって表される。プロセッサによってプログラムされるように、この動きは、表示される傾向の重大度を示すために、数分の1秒(fractions of a second)~数秒までの周期的な間隔で繰り返されることができる。例えば、周期が速いほど、ホストの分析物(グルコース)濃度が上昇する。更に、より重度の傾向は、単一の矢印指標210の代わりに二重の矢印(又はその他)の使用によって、グラフィカルユーザインターフェースに示され得る。
【0026】
図2Aの上部部分に加えて、本明細書に記載のグラフィカルユーザインターフェース200はまた、下部部分を含む。代表的なグラフィカルユーザインターフェース200の下部部分は、タイムライン220、履歴グラフ222、軸ラベル224、標的分析物濃度バンド226、及び現在の分析物読み取りアニメーション228を含む。現在の読み取り値を与えるために「現在点」とも呼ばれる場合がある、現在の分析物読み取りアニメーション228は、例えば、上記の上部部分アニメーションの振動と共に、
図2A及び
図2Bの描写の間で振動するように構成される。1つ以上の実施形態では、現在の分析物読み取りアニメーション228(又は「現在点」)は、接続性の欠如を示すために消えることができ、又は色を変化させ、異なる速度で点滅することができる。色や速度が、濃度等に対する分析物濃度レベル等の状態を示す。更に、接続性の喪失を示すために、グラフィカルユーザインターフェース200にアイコンが更に提示され得る。その他の実施形態では、不在データの若干の周期後に、例えば1分後に、不規則な形をしたリンクアイコンが表示されてもよい。このような場合、不規則な形をしたリンクアイコンは、接続の喪失を示すか、又はセンサが接続されているが、読み取り値が不安定に(例えば、無効又は実行不可能)送達されることを示してもよい。
【0027】
一実施形態では、本明細書に記載のアニメーションは、
図2Aに示される画像が
図2Bに示される画像へと円滑に移行するような方法で実装され、それぞれのバブル及びその他の要素は、
図2Aに示される状態から
図2Bに示される状態までそれらの形状をモーフィングし、次に、再び戻るように実装される。当業者は、単独形モバイルデバイス又はスマートフォンのいずれかでユーザインターフェース又はアプリケーションを実装するために利用可能な任意の便利なプログラミングツールを使用して、
図2Aと
図2Bとの間でサイクルする特定のアニメーションを容易に実装し得る。
【0028】
したがって、
図2A及び
図2Bの実施例に関してグラフィカルユーザインターフェースを説明してきたが、ここで
図3A~
図23Bに関して更なる変形形態を説明し、顕著な点が強調表示されている。
【0029】
図3A及び
図3Bは、グラフィカルユーザインターフェース300を示す。アニメーションは、
図3Aの状態と
図3Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、バブル306、308を示す第1の傾向及び第2の傾向は、分析物濃度レベルの上方傾向を示すように上方に移動するように構成されており、周期的な動きの周期は、
図2A及び
図2Bに示されるものとは異なる場合がある。
【0030】
図4A及び
図4Bは、グラフィカルユーザインターフェース400を示す。アニメーションは、
図4Aの状態と
図4Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は緑色であり、現在の分析物濃度レベルが標的にあることを示している。更に、バブル406、408を示す第1の傾向及び第2の傾向は、上方に移動して、ホストの分析物(グルコース)濃度レベルの上方傾向を示すように構成されており、上向き矢印指標410が更に提供されるが、後者は、分析物濃度レベルの上方傾向を示すように構成されている。
【0031】
図5A及び
図5Bは、本発明によるグラフィカルユーザインターフェース500の別のバージョン/実施形態を示す。アニメーションは、
図5Aの状態と
図5Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが標的を超えるものであることを示している。更に、バブル506、508を示す第1の傾向及び第2の傾向は、下方に移動して、ホストの分析物(グルコース)濃度レベルの下方傾向を示すように構成されており、下向き矢印指標510が更に提供されるが、後者の指標510は、分析物濃度レベルの下方傾向を示すように構成されている。
【0032】
図6A及び
図6Bは、本発明の態様によるグラフィカルユーザインターフェース600の別のバージョンを示す。アニメーションは、
図6Aの状態と
図6Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが標的を超えるものであることを示している。更に、バブル606、608を示す第1の傾向及び第2の傾向は、下方に移動して、分析物濃度レベルの下方傾向を示し、下向き矢印指標610が更に提供されるが、後者の指標610は、分析物濃度レベルの下方傾向を示すように構成されている。
【0033】
図7A及び
図7Bは、本発明の態様による別のグラフィカルユーザインターフェース700を示す。アニメーションは、
図7Aの状態と
図7Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが標的分析物(グルコース)濃度レベル未満であることを示している。更に、バブル706、708を示す第1の傾向及び第2の傾向は、示されるように右に移動するように構成され、右矢印指標710が提供されるが、後者の指標706、708、710は、分析物濃度レベルの安定した傾向を示すように構成されている。
【0034】
図8A及び
図8Bは、本発明のその他の態様によるグラフィカルユーザインターフェース800を示す。アニメーションは、
図8Aの状態と
図8Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが、プロセッサによって記憶された標的分析物濃度レベル未満であることを示している。更に、バブル806、808を示す第1の傾向及び第2の傾向は、本実施例に従って、示されるように右に移動するように構成され、右矢印指標810が提供されるが、後者のバブル及び指標810は、分析物濃度レベルの安定した傾向をユーザに示すか、又は提示するように構成されている。
【0035】
図9A及び
図9Bは、本発明の態様による更に別のグラフィカルユーザインターフェース900を示す。アニメーションは、
図9Aの状態と
図9Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は緑色であり、現在の分析物濃度レベルが標的分析物濃度レベルであることを示している。更に、バブル906、908を示す第1の傾向及び第2の傾向は、本アニメーションにおいて右に移動するように構成され、右矢印指標910が提供されるが、それぞれのバブル906、908及び指標910は、分析物濃度レベルの安定した傾向をユーザに示すために構成されている。
【0036】
図10A及び
図10Bは、本発明の態様による別のグラフィカルユーザインターフェース1000を示す。アニメーションは、
図10Aの状態と
図10Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが標的分析物(グルコース)濃度レベル超であることを示している。上記のように、濃度レベルが標的レベル、標的レベル超、若しくは標的レベル未満、又は標的レベルの範囲であるという決定は、種々の実施形態では、値の範囲、例えば、標的値周辺の10単位を使用することに基づいて決定される。更に、バブル1006、1008を示す第1の傾向及び第2の傾向は、示されるように右側に移動するように構成され、右矢印指標1010が更に提供されるが、バブル1006、1008及び指標1010のそれぞれは、分析物濃度レベルの安定した傾向を示すように構成されている。
【0037】
図11A及び
図11Bは、本発明の態様による更に別のグラフィカルユーザインターフェース1100を示す。アニメーションは、
図11Aの状態と
図11Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが、システムのプロセッサによって記憶された標的分析物濃度レベルを超えることを示している。更に、バブル1106、1108を示す第1の傾向及び第2の傾向は、アニメーションの右側に移動するように構成され、右矢印指標1110が更に提供されるが、後者のバブル1106、1108及び指標1110のそれぞれは、分析物濃度レベルの安定した傾向を示すように構成されている。本実施形態に加えて、また本実施形態によれば、ここでの振動周期は、ユーザに所望の濃度レベルからより重大な変動を示すために、及び/又は表示されるレベルが回復(すなわち、ホストの標的分析物濃度レベル)に向かっていることが見出されないことをユーザに示すために、
図10A及び
図10Bのアニメーションの周期よりも速くなる場合がある。
【0038】
図12A及び
図12Bは、本発明の態様による更に別のグラフィカルユーザインターフェース1200を示す。アニメーションは、
図12Aの状態と
図12Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、アニメーションの着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度レベル未満であることを示している。更に、バブル1206、1208を示す第1の傾向及び第2の傾向は、下方に移動し、二重の下向き矢印指標1210が提供されるが、前述のそれぞれは、分析物濃度レベルの下方傾向を示す。
【0039】
図13A及び
図13Bは、本発明のその他の態様によるグラフィカルユーザインターフェース1300を示す。アニメーションは、
図12Aの状態と
図12Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが標的分析物濃度レベル未満又は標的分析物濃度の範囲未満であることを示している。更に、バブル1306、1308を示す第1の傾向及び第2の傾向は、下方に移動し、単一の下向き矢印指標1310が提供されるが、それぞれは、分析物濃度レベルの下方傾向をユーザに示すように構成される。本バージョンにおける振動周期は、標的分析物濃度レベルからのより重度でない変動を示すために、
図12A及び
図12Bのアニメーションの周期よりも遅くてもよい。
【0040】
図14A及び
図14Bは、本発明のその他の態様によるグラフィカルユーザインターフェース1400を示す。アニメーションは、
図14Aの状態と
図14Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は緑色であり、現在の分析物濃度レベルが、システムのプロセッサによって記憶された標的分析物濃度レベルであるか、又はその範囲内であることを示している。更に、バブル1406、1408を示す第1の傾向及び第2の傾向は、下方に移動し、下向き矢印指標1410が提供されるが、後者のそれぞれは、分析物濃度レベルの下方傾向をユーザに示すように構成されている。
【0041】
図15A及び
図15Bは、その他の種々の態様によるグラフィカルユーザインターフェース1500を示す。アニメーションは、
図15Aの状態と
図15Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが、システムのプロセッサによって記憶された標的分析物濃度の範囲を超えることを示している。更に、バブル1506、1508を示す第1の傾向及び第2の傾向は、上方に移動し、上向き矢印指標1510が提供されるが、前述のそれぞれは、ホストの分析物濃度レベルの上方傾向を示すように構成されている。
【0042】
図16A及び
図16Bは、本発明の態様によるグラフィカルユーザインターフェース1600の更に別の実施例を示す。アニメーションは、
図16Aの状態と
図16Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲を超えることを示している。更に、バブル1606、1608を示す第1の傾向及び第2の傾向は、上方に移動し、上向き矢印指標1610が提供されるが、後者のそれぞれは、ホストの分析物濃度レベルの上方傾向を示すように構成されている。ここでの振動周期は、標的分析物濃度レベルからのより重度な変動を示すために、
図15A及び
図15Bのものよりも速くてもよい。
【0043】
図17A及び
図17Bは、本発明の態様による別のグラフィカルユーザインターフェース1700を示す。アニメーションは、
図17Aの状態と
図17Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲のもの未満であることを示し、示されるように、白色のバブル204において提示される値は、検出された分析物濃度レベルが極端に低いことを示す。更に、本バージョンによるバブル1708を示す第2の傾向は、この極端に低い状態を示すために、
図17A及び
図17Bに示される位置間の所定の間隔でパルス状になるように構成されている。このような場合、バブル1706、1708の方向が、矢印指標が存在する場合の傾向に追従するために、傾向矢印指標を表示することができない。更に、本アニメーションの下部部分のタイムライン220は、センサ限界、すなわち、センサの報告可能範囲の限界に到達した。
【0044】
図18A及び
図18Bは、本発明の態様による更に別のグラフィカルユーザインターフェース1800を示す。アニメーションは、
図18Aの状態と
図18Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲未満であることを示している。更に、アニメーションで傾向を表すことができず、したがって、矢印指標がユーザに提示されないことを示すために、バブル1808を示している傾向のうちの1つが、
図18A及び
図18Bに示される位置の間でパルス状になる。
【0045】
図19A及び
図19Bは、本発明の態様によるグラフィカルユーザインターフェース1900を示す。アニメーションは、
図19Aの状態と
図19Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は青色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲未満であることを示している。更に、バブル1908を示す傾向のうちの1つは、ユーザに傾向を示すことができないことを示すために、
図19A及び
図19Bに示される位置の間でパルス状になるように構成されている。
【0046】
図20A及び
図20Bは、本発明のその他の態様によるグラフィカルユーザインターフェース2000を示す。アニメーションは、
図20Aの状態と
図20Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、着色されたバブル202は緑色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲内であることを示している。更に、バブル2008を示す傾向のうちの1つは、本バージョンに従って、
図20A及び
図20Bに示される位置間でパルス状になり、傾向がユーザに報告され得ないことを示すように構成されている。
【0047】
図21A及び
図21Bは、本発明のその他の態様によるグラフィカルユーザインターフェース2100を示す。アニメーションは、
図21Aの状態と
図21Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲を超えることを示している。更に、バブル2108を示す傾向のうちの1つは、傾向が報告され得ないことを示すために、
図21A及び
図21Bに示される位置の間でパルス状になるように構成されている。
【0048】
図22A及び
図22Bは、本発明の態様による別のグラフィカルユーザインターフェース2200を示す。アニメーションは、
図22Aの状態と
図22Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本特定の実施形態では、着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲を超えることを示している。更に、バブル2208を示す傾向のうちの少なくとも1つは、傾向が報告され得ないことを示すために、
図22A及び
図22Bに示される位置の間でパルス状になるように構成されている。ここでのパルセーション周期は、標的分析物濃度レベルからのより重度な変動を示すために、
図21A及び
図21Bのものよりも速くてもよい。
【0049】
図23A及び
図23Bは、本発明の態様による別のグラフィカルユーザインターフェース2300を示す。アニメーションは、
図23Aの状態と
図23Bの状態との間で周期的に振動することを含む。本実施形態では、アニメーションの着色されたバブル202は赤色であり、現在の分析物濃度レベルが記憶された標的分析物濃度の範囲を超えていることを示すが、本実施形態によれば、白色のバブル204に提示された値は、検出されたレベルが極端に高いことを示す。更に、バブル2308を示す傾向のうちの少なくとも1つは、この極端に高い状態を示すために、
図23A及び
図23Bに示される位置の間でパルス化するように構成されている。更に、本実施形態によれば、グラフの本体及びブラフ上部に示される赤色勾配は、センサの報告可能範囲の限界に達したことを示す。
【0050】
図24は、
図1の表示ユニット上に存在するアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースを決定するためのアニメーション決定マトリックスの一実施形態を示す。
図24に示すように、プロセッサによって決定され得る現在の傾向及び現在の分析物濃度レベルは、アニメーションの周期性又は速度を決定するために使用される。(Y軸に示されるように)各行は、現在の傾向が急速に上昇、上昇、定常、降下、急速に降下、又はパルス化することを示すが、これは、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースのうちの1つを選択するために使用されてもよい。(X軸上の)列は、極めて高い(501+mg/dL)、非常に高い(500~300mg/dL)、高い(299~Xmg/dL;式中、Xは、ユーザの標的の高さ)、範囲内(X~Ymg/dL;式中、Yは、ユーザの標的の低さ)、低い(Y~56mg/dL)、非常に低い(55~40mg/dL)、極めて低い(39~0mg/dL)、又は切迫して低い、現在の分析物濃度レベルを示す。行及び列が表内で交差する場合、レベルは、どの速度を選択するかを示す。例えば、L3は、0.4秒の持続時間を有する超速及び点滅矢印に対応し、L2は、0.4秒の持続時間での超速に対応し、L1は、1秒の持続時間での高速に対応し、L0は、2秒の持続時間での低速に対応する。その他の実施例では、異なる持続時間が使用されてもよい。
【0051】
要約として、
図25は、本明細書に記載の1つ以上の態様による、アニメーション化グラフィカルユーザインターフェース要素の実施形態を示す。
図25Aは、1/2時間で0~30mg/dLの増加が右方向アニメーションをトリガすることを示す。
図25Bは、1/2時間で30~60mg/dLの増加が、右上部アニメーションをトリガすることを示す。
図25Cは、1/2時間で60~90mg/dLの増加が、上方アニメーションをトリガすることを示す。
図25Dは、1/2時間で90+mg/dLの増加が、2つの矢印で上方アニメーションをトリガすることを示す。
図25Eは、1/2時間で30~60mg/dLの減少が、右下部アニメーションをトリガすることを示す。
図25Fは、1/2時間で60~90mg/dLの減少が、下方アニメーションをトリガすることを示す。
図25Gは、1/2時間で90+mg/dLの減少が、2つの矢印で下方アニメーションをトリガすることを示す。
図25Hは、上記のように矢印のないパルス化のアニメーションを示す。
図25Iは、例えば、センサが存在しない場合にバブルが示されないセンサのウォームアップ中の使用のために、2回のバブル回転を伴うアニメーションを示す。
【0052】
図26は、前述のもののようなアニメーション化グラフィカルユーザインターフェースを使用してユーザに警告する方法2600を示す、フローチャートである。ブロック2610での方法2600は、生理学的流体の分析物濃度レベルを連続的に監視する。ブロック2620での方法2600は、プロセッサに記憶され得る、予測アルゴリズムからの傾向指標を決定する。ブロック2630での方法2600は、グラフィカルユーザインターフェースを使用して、過去の分析物濃度レベル及び傾向指標アニメーションを表示する。傾向指標アニメーションは、複数の傾向方向のうちの1つにおいて、ディスプレイ上の第1の位置と第2の位置との間に周期的な動きを有するように、少なくとも1つのプロセッサによって構成された視覚要素を含む。第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの傾向方向は、分析物濃度が標的分析物濃度レベルを超える傾向にある、標的分析物濃度レベル未満の傾向にある、又は標的分析物濃度レベルでの傾向にあるかどうかを示す。視覚要素は、標的分析物濃度レベルと比較して、分析物濃度の変動の重大度を示すために、第1の位置と第2の位置との間の周期的な動きの周期を伴って更に構成される。ブロック2640での方法2600は、上記のグラフィカルユーザインターフェースアニメーションを介してユーザに警告する。
【0053】
図27は、1つ以上のユーザ設定を含めることを可能にするグラフィカルユーザインターフェース2700の実施形態を示す。グラフィカルユーザインターフェース要素2700は、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用されてもよい。例えば、上記のアニメーションは、システムのプロセッサのプログラミングにおいてデフォルトでオフにされてもよい。このような場合、グラフィカルユーザインターフェース要素2702を使用して、アニメーションをオン(又はオフ)してもよい。
【0054】
図28は、グラフィカルユーザインターフェース要素2810を含むグラフィカルユーザインターフェース2800の実施形態を示す。一実施形態では、グラフィカルユーザインターフェース要素2810は、例えば、
図2A~
図23Bのグラフィカルユーザインターフェースと共に使用するために、アニメーションを可能にするための情報又はその他の形式の入力要求を提供する。例えば、グラフィカルユーザインターフェース要素2810は、ユーザがシステムを使用することを開始し始めて3日(又は任意のその他の構成可能な期間)内でアニメーションを使用しなかった場合に、ユーザに表示され得る。更に、グラフィカルユーザインターフェース要素2810は、デモンストレーション又はトライアルモードを提示し得る。これらの要素は、1日の特定の時間中にのみ示すように選択され得る。
【0055】
少なくとも1つの特定の実装形態によれば、アニメーションをオンにした場合、現在の分析物読み取りアニメーション(又は「現在点」)2805は、アニメーションのバブルを示す事象に関して先に上記で開示されたように、読み取りの重大度に相応する速度率でアニメーション化されてパルス化し始める。別の実施例では、アニメーションは、一連の読み取り値及び/又は傾向矢印(複数可)を含んでもよい。このような場合、アニメーションは、読み取り値と矢印との組み合わせに応じて異なってもよい。
【0056】
図29は、ユーザへの接続性の欠如を示すために、現在の分析物読み取りアニメーション要素2910が消失するグラフィカルユーザインターフェース2900の一実施形態を示す。接続が回復すると、アニメーション要素2910が再び表示される。更に、接続の喪失を示すアイコン2920もまたユーザに提示され、例えば、その接続が失われたことを示してもよい、又はデータが信頼できないことをセンサが報告していることを示してもよい。例えば、アイコン2920は、データの接続性の欠如又はデータの古さを示してもよい。一実施形態では、アイコン2929は、不規則な形をしたリンクアイコンであってもよい。別の実施形態では、読み取り値が無効になった場合に、現在の読み取り値の下に異なる不規則な形をしたリンクアイコンが提示されてもよい(例えば、信号損失又は不安定な読み取り値/読み取り値なしの状態故の、1分より古い、又はその他の設定可能な分数であり、このアイコンは、最大5分、又はその他の設定可能な分数の間表示されたままになり得る)。別の実施形態では、新しい読み取り値を含まない指定された周期の後、無効読み取りアイコンを、信号損失又は画面上に表示された読み取りメッセージなしで置換又は拡張してもよい。別の実施形態では、新しい読み取り値が利用可能であると、現在点指標は(パルス化を伴って)戻り、不規則な形のリンクアイコンが離れる場合がある。
【0057】
図30A~
図30Cは、現在の分析物読み取りアニメーション要素が色を変化させて標的範囲閾値に対する現在の読み取り値を示すグラフィカルユーザインターフェース3000の実施形態を示す。例えば、
図30Aは、読み取り値が標的を超えることを示すために、赤色等の第1の色C1を使用することを示す。
図30Bは、読み取り値が標的にあることを示すために、緑色等の第2の色C2を使用することを示す。
図30Cは、読み取り値が標的未満であることを示すために、青色等の第3の色C3を使用することを示す。
【0058】
本開示の実施形態は、システム、方法、及び/又はコンピュータプログラム製品を含んでもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本明細書に記載の態様を実行させるためのコンピュータ可読プログラム命令をその上に有するコンピュータ可読記憶媒体(又はメディア)を含んでもよい。
【0059】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによって使用するための命令を保持及び記憶することができる有形デバイスであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子記憶デバイス、磁気記憶デバイス、光学記憶デバイス、電磁記憶デバイス、半導体記憶デバイス、又は前述の任意の好適な組み合わせであり得るが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な実施例の非網羅的リストは、以下の、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、メモリスティック、フロッピーディスク、及び前述の任意の適切な組み合わせを含む。本明細書で使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体は、電波又はその他の自由に伝播する電磁波、導波管又はその他の伝送媒体を通って伝播する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、又はワイヤを介して伝送される電気信号等の、一過性信号それ自体であると解釈されるべきではない。
【0060】
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、ネットワーク、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、及び/又は無線ネットワークを介して、コンピュータ可読記憶媒体又は外部コンピュータ又は外部記憶デバイスからそれぞれの計算デバイス/処理デバイスにダウンロードされ得る。ネットワークは、銅透過ケーブル、光伝送ファイバ、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、及び/又はエッジサーバを含んでもよい。各計算デバイス/処理デバイスのネットワークアダプタカード又はネットワークインターフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、コンピュータ可読プログラム命令を、それぞれの計算デバイス/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体に記憶するために転送する。
【0061】
特定の実施形態の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、機械命令、機械依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれたソースコード若しくはオブジェクトコードのいずれかであってもよく、例えば、スモールトーク、C++等のオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語等の従来の処置プログラミング言語を含む。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザのコンピュータ上で全体的に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、単独形ソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的に及び遠隔コンピュータ上で部分的に又は遠隔コンピュータ上若しくはサーバ上で全体的に、実行されてもよい。後者のシナリオでは、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続され得るか、又は接続は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータ上で行われ得る。いくつかの実施形態では、例えば、プログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又はプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用することによってコンピュータ可読プログラム命令を実行し、本明細書に記載の態様を実行するために、電子回路を個別化してもよい。
【0062】
実施形態は、実施形態による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して、本明細書に記載されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。
【0063】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数)又はブロック(複数)で指定された機能/動作を実施するための手段を作成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又はその他のプログラム可能なデータ処理機器のプロセッサに提供されてもよい。これらのコンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、プログラマブルデータ処理機器、及び/又はその他のデバイスを特定の方法で機能させるように指示し得るコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、その結果、命令がその内部に記憶されたコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数)又はブロック(複数)で指定された機能/動作の態様を実行する命令を含む製造物品を含む。
【0064】
コンピュータ可読プログラム命令はまた、コンピュータ、その他のプログラマブルデータ処理機器、又はその他のデバイスにロードされて、コンピュータ、その他のプログラマブル機器、又はその他のデバイス上で一連の動作工程を発生させて、コンピュータ、その他のプログラマブル機器、又はその他のデバイス上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図のブロック(単数)又はブロック(複数)で指定された機能/動作を実装するように、コンピュータ実装プロセスを生成してもよい。
【0065】
図中のフローチャート及びブロック図は、種々の実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定された論理機能(複数可)を実装するための1つ以上の実行可能命令を含む、命令モジュール、命令セグメント、又は命令部分を表してもよい。いくつかの代替的実施形態では、ブロックに記載されている機能は、図に記載された順序から外れて発生してもよい。例えば、連続して示される2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行され得るか、又はブロックは、関与する機能に応じて、逆の順序で実行されてもよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図におけるブロックの組み合わせは、特定の機能を実行するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせを行うか実施する専用ハードウェア系システムによって実行され得ることもまた、留意されるであろう。
【国際調査報告】