IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ザ モーゼ エイチ.コーン メモリアル ホスピタル オペレーティング コーポレーションの特許一覧

特表2023-501659放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服
<>
  • 特表-放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服 図1
  • 特表-放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服 図2
  • 特表-放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服 図3
  • 特表-放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服 図4
  • 特表-放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(54)【発明の名称】放射線療法中の着衣治療方法およびそのための衣服
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/10 20060101AFI20230111BHJP
   A41D 13/12 20060101ALN20230111BHJP
【FI】
A61N5/10 Z
A61N5/10 H
A41D13/12 136
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022528096
(86)(22)【出願日】2020-11-16
(85)【翻訳文提出日】2022-07-12
(86)【国際出願番号】 US2020060667
(87)【国際公開番号】W WO2021097399
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】62/935,998
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522188222
【氏名又は名称】ザ モーゼ エイチ.コーン メモリアル ホスピタル オペレーティング コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】THE MOSES H.CONE MEMORIAL HOSPITAL OPERATING CORPORATION
【住所又は居所原語表記】1200 North Elm Street,Greensboro,NC 27401(US)
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】シンタイ,ベンジャミン,ジェレマイヤ
(72)【発明者】
【氏名】パヴァーダ,サダカー
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ,トーマス,レーン
(72)【発明者】
【氏名】ウィアント,デイビッド,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】コッチ,ニコラス,コーリー
【テーマコード(参考)】
3B011
4C082
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AB08
3B011AB09
4C082AC02
4C082AC04
4C082AE01
(57)【要約】
本開示の主題は、全般的に、着衣放射線治療および診断処置における使用のための治療衣服、ならびにその衣服の使用方法に関する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
布を含む、放射線治療および診断処置の間の患者による使用のための治療衣服であって、
前記治療衣服は、身体が前記布を通して6MV~18MVまでの多色X線放射線ビーム、または遠位50%までの水中飛程が2cm以上の治療用粒子ビームに曝露されたときに1.3以下の局所ボーラス効果係数を生じるように、対象の前記身体の少なくとも一部分に着用するために構成される、治療衣服。
【請求項2】
前記治療衣服は、線源表面間距離100cmで水中10cm深の深部量百分率が60%より大きい前記多色X線ビームの10cm四方照射野の、水中10cm深の深部量百分率の5%未満の変化を誘発する、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項3】
前記粒子ビームの10cm四方照射野は、最大線量の遠位 50% fall‐offまでの水中飛程が2cmより大きく、前記治療衣服は、前記粒子ビームの遠位 50% fall‐offまでの水中の2mm未満の変化を誘発する、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項4】
前記布は密度が約200g/m以下である、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項5】
前記布はドレープ係数が25%以下である、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項6】
前記治療衣服は、位置合わせに使用される光照射野での反射率を最適化するように選択された色を有する、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項7】
前記治療衣服は、380~740nmの波長で反射率が25%~100%である、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項8】
前記治療衣服は、CIELAB色空間で定義される、L値が25より大きい色を有する、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項9】
前記布は、綿、ナイロン、ポリエステル、スパンデックス、絹、リネン、レーヨンまたはそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項10】
前記治療衣服は、ユーザの身体の上部胴体または下部胴体の少なくとも一方の少なくとも一部分に着用するために構成される、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項11】
前記治療衣服は、シャツ、ドレスまたはパンツからなる群より選択される、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項12】
前記治療衣服は、前記対象の上部胴体または下部胴体の少なくとも一方の上に置くために構成されたシートである、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項13】
前記治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、シャツ、キャミソール、ノースリーブシャツ、半袖シャツ、長袖シャツ、ガウン、またはドレスからなる群より選択される種類のものである、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項14】
前記治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、首挿入開口部を画成する首縁部と、一対の腕挿入開口部を画成する一対の袖縁部とを含む、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項15】
前記治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、前記治療衣服の一部分にアクセスフラップを含む、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項16】
前記アクセスフラップは、前記ユーザの身体に垂直に向いている、請求項15に記載の治療衣服。
【請求項17】
前記治療衣服は、ユーザの下部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、ショーツ、クロップドパンツ、またはロングパンツからなる群より選択される種類のものである、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項18】
前記治療衣服は、カットアウトまたは視覚的に透明なパネルのうちの少なくとも一つを有する、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項19】
前記治療衣服は、ユーザの身体に緩くフィットするように構成される、請求項1に記載の治療衣服。
【請求項20】
対象を治療する方法であって、
a.対象に請求項1に記載の治療衣服を提供するステップと、
b.前記治療衣服を着用した前記対象を位置合わせし、前記治療衣服を基準ジオメトリにしたがって前記対象の上に配置するステップと、
c.前記対象に対して放射線治療を行うステップと
を含む方法。
【請求項21】
前記基準ジオメトリは、少なくとも一つの身体タトゥーまたはインクマーキングと組み合わせた表面イメージングまたはレーザのうちの少なくとも一つを用いて視覚的に示される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記対象のサイズに基づいて前記治療衣服を選択するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
治療中に表面イメージングのための一定した表面を提供する方法であって、
a.対象に請求項1に記載の治療衣服を提供するステップと、
b.前記治療衣服を着用した前記対象を位置合わせし、前記治療衣服を基準ジオメトリにしたがって前記対象の上に配置するステップと、
c.前記対象に対して放射線治療を行うステップと
を含む方法。
【請求項24】
対象を放射線に曝露するステップを含む診断処置を実施する方法であって、前記対象は、請求項1に記載の治療衣服を着用する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的に、着衣放射線治療および診断処置における使用のための治療衣服、ならびにその衣服の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
2018年には世界中で推定1,800万件の新たな癌症例があり、そのうち推定170万件が米国で診断された。最も一般的な癌は、胸部領域(乳房、肺)ならびに腹部および骨盤領域(前立腺、結腸および直腸)である。多数の種類の癌に対し、放射線療法が適応されることが多い。放射線は、腫瘍細胞を殺し、健康な周囲組織を温存することを意図する。放射線療法は、コンピュータ断層撮影(CT:computed tomography)スキャン等のボリュメトリックイメージングを使用して、目的の体積を特定するとともに、意図した標的に最大線量を送達し、周囲組織に最小線量を送達する放射線治療計画を作成する。
【0003】
通常は数日~7週間に及ぶ複数の放射線治療セッションを利用して、健康な組織を温存しながら腫瘍を殺すために必要な放射線が送達される。各治療セッション中に、放射線が罹患組織に正確かつ再現可能な様式で送達されることが特に重要である。特に、放射線は、各セッションに同じ計画された体積の組織、「標的」に送達されなければならない。健康な周囲組織を温存しながら標的部位が意図された累積線量の放射線を受けることを保証するために、再現可能なセットアップが必要である。歴史的に、これにはレーザ三角測量による正確なセットアップを可能にするために患者の皮膚上に永続的なタトゥーを置くことを要した。タトゥーベースのセットアップを補完するために、患者の皮膚の表面上に光場を投射して患者の表面の空間的に正確なマップを作成することを含む表面イメージング誘導セットアップが近年使用されている。各セッションにおいて、表面マップが治療計画からの基準表面と比較されて、患者の形状および姿勢が正確に調整され、患者が治療機械に対して正確に配置される。皮膚が黒い患者は、表面の特徴およびマークがカメラによって容易に可視化されないため、表面誘導アライメントに特に難題をもたらす。これは表面誘導イメージングの適用において人種格差を生む可能性があり、患者を治療するのに必要な時間を増加させ、セットアップの精度を低下させる可能性がある。したがって、患者、特に皮膚が黒い患者の皮膚上の表面特徴およびマークを可視化するための改善された方法を提供することが望ましいであろう。
【0004】
乳房、腋窩、会陰、陰嚢および陰唇を取り囲む湾曲、ひだ、および凹凸は、これらのエリアへの放射線を制御することを困難にし得、しばしばこれらの領域に通常よりも高い放射線量をもたらす。これらの高い放射線量は、治療セッションの間および後に罹患皮膚を損傷しうる。通常の動きおよび日常の衣類による照射皮膚の汗および擦れは、問題をさらに悪化させる。結果として生じる皮膚反応は、最初は小さなエリアに限定されたわずかな紅斑として現れうる。治療が進むにつれ、発赤および炎症が増加する傾向がある。ある高用量領域および組織がひだになったエリアには、乾燥性および湿性落屑も発症しうる。
【0005】
放射線治療を受けるには、皮膚の覆われていない領域に放射線治療を送達でき、配置用皮膚マークまたはタトゥーを容易に見ることができるように、患者は通常部分的または完全に服を脱がなければならない。また、素肌に照射することは、衣類等の異物によって皮膚への放射線量が増加すること、または治療ビームが減衰することを防ぐ。服を脱ぐ必要性は、治療室内の冷温が不快感をもたらしうるため、患者にとって不利である。さらに、晒された患者は慎みを守ることができず、それが無防備な感覚や自信喪失をもたらしうるが、感情的苦痛は治療結果に悪影響を与えうることからこれは望ましくない。したがって、放射線の間に患者が着用できる、治療を妨げない衣服を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、放射線治療および診断処置の間の患者による使用のための衣服を提供する。
【0007】
本開示の第一態様は、布を含む、放射線治療および診断処置の間の患者による使用のための治療衣服であって、身体が布を通して6MV~18MVの多色X線エネルギーを有する放射線ビームまたは6MeV~22MeVの公称電子エネルギーを有する電子ビームに曝露されたときに1.3以下の対象の身体を標的とする一プライ局所ボーラス効果係数(local bolus effect factor)(β)の増加を生じるように、対象の身体の少なくとも一部分に着用するために構成される、治療衣服を提供する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、線源表面間距離100cmで水中10cm深の深部量百分率が60%より大きい多色X線ビームの10cm四方照射野の、水中10cm深の深部量百分率の5%未満の変化を誘発する。いくつかの実施形態では、粒子ビームの10cm四方照射野は、最大線量の遠位(distal)50% fall‐offまでの水中飛程が2cmより大きく、治療衣服は、粒子ビームの遠位50% fall‐offまでの水中の2mm未満の変化を誘発する。いくつかの実施形態では、布はドレープ係数が25%以下である。いくつかの実施形態では、治療衣服は、位置合わせに使用される光照射野での反射率を最適化するように選択された色を有する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、380~740nmの波長で反射率が25%~100%である。いくつかの実施形態では、治療衣服は、CIELAB色空間で定義される、L値が25より大きい色を有する。いくつかの実施形態では、布は、綿、ナイロン、ポリエステル、スパンデックス、絹、リネン、レーヨンまたはそれらの組み合わせからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの身体の上部胴体または下部胴体の少なくとも一方の少なくとも一部分に着用するために構成される。いくつかの実施形態では、治療衣服は、シャツ、ドレスまたはパンツからなる群より選択される。いくつかの実施形態では、治療衣服は、対象の上部胴体または下部胴体の少なくとも一方の上に置くために構成されたシートである。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、シャツ、キャミソール、ノースリーブシャツ、半袖シャツ、長袖シャツ、ガウン、またはドレスからなる群より選択される種類のものである。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、首挿入開口部を画成する首縁部と、一対の腕挿入開口部を画成する一対の袖縁部とを含む。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの上部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、衣服の背面部分にアクセスフラップを含む。いくつかの実施形態では、アクセスフラップは、ユーザの身体上に垂直に向いている。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの下部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成され、ショーツ、クロップドパンツ、またはロングパンツからなる群より選択される種類のものである。いくつかの実施形態では、治療衣服は、カットアウトまたは視覚的に透明なパネルのうちの少なくとも一つを有する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの身体に緩くフィットするように構成される。
【0008】
本開示の第二態様は、対象を治療する方法であって、対象に第一態様による治療衣服を提供するステップと、治療衣服を着用した対象を位置合わせし、治療衣服を基準ジオメトリにしたがって対象の上に配置するステップと、対象に対して放射線治療を行うステップとを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、基準ジオメトリは、少なくとも一つの身体タトゥーと組み合わせた表面イメージングまたはレーザのうちの少なくとも一つを用いて視覚的に示される。いくつかの実施形態では、本方法は、対象のサイズに基づいて治療衣服を選択するステップをさらに含む。
【0009】
本開示の第二態様は、治療中に表面イメージングのための一定した表面を提供する方法であって、対象に第一態様による治療衣服を提供するステップと、治療衣服を着用した対象を位置合わせし、治療衣服を基準ジオメトリにしたがって対象の上に配置するステップと、対象に対して放射線治療を行うステップとを含む方法を提供する。
【0010】
本開示の第二態様は、対象を放射線に曝露するステップを含む診断処置を実施する方法であって、対象は、第一態様による治療衣服を着用する、方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】Align RT(登録商標)表面誘導イメージングシステムによってスキャンされる間に治療衣服を着用した皮膚が黒い患者の正面図を示す。
図2】カットアウトを有する治療衣服を着用した対象の斜め正面図を示す。
図3】治療衣服を着用した対象の側面図を示す。
図4】アクセスフラップを有する治療衣服を着用した対象の背面図を示す。
図5】1プライおよび4プライの布厚さの異なる布密度での局所ボーラス効果係数βのチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の主題がここでより完全に説明されるが、様々な形態で具現化されることができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されてはならない。以下の詳細な説明は、本質的に例示的なものであり、本開示の範囲、応用可能性、または構成をいかなる点でも限定することを意図しない。むしろ、以下の説明は、本開示の例を実施するためのいくつかの実用的な例示を提供する。構造、材料、寸法、および製造プロセスの例は、選択された要素について提供され、他の全ての要素は、本開示の分野における通常の技術をもつ当業者に知られるものを採用する。当業者は、記された例の多くに多様な適切な代替物があることを認識するであろう。
【0013】
本明細書に開示される治療衣服は、放射線治療、放射線診断処置、または放射線計画セッションのうちの少なくとも一つの間に対象により着用するのに適する。治療衣服は、患者を着衣の間に放射線療法で治療する、治療を受ける間に患者の尊厳を提供する、患者の感情的苦痛または患者間の不安を低減する、治療室内で患者に暖かさおよび快適さを提供する、位置合わせおよび表面イメージングのための一定した表面を提供する、皮膚マークもしくはタトゥーの少なくとも一つ、または表面イメージング技術を用いた患者の位置合わせの改善を提供する、皮膚がより黒い患者の可視性および位置合わせを改善する、対象の解剖学的構造を配置するための追加の手段を提供する、または失禁患者に吸収を提供する利点のうちの少なくとも一つを提供する。
【0014】
放射線ビームの経路に異物が置かれると、エネルギー堆積が摂動される。摂動の程度は、異物または障害材料の線形質量密度、およびその放射線ビームからの距離に依存する。摂動は摂動材料の背後の放射線ビームの線源に対してすぐ遠位で最大に達し、その結果エネルギー堆積の増加または減少が生じうる。放射線治療または放射線診断処置の間には、患者の身体は放射線エネルギー堆積の増加を経験する。患者が着衣時には、患者の身体上の衣類が、放射線エネルギー堆積のさらなる増加、表面「ボーラス効果」を不必要に引き起こす異物または摂動材料として働く。このボーラス効果は、皮膚毒性および刺激、場合によっては熱傷または死をももたらしうる。X線および電子ビームからの治療用放射線ビームは、一般に、摂動材料によって損なわれる皮膚温存効果を示す。ビームの損害は、ビームの最大線量深よりも浅い深さでの超高圧放射線ビームによって堆積されるエネルギーの局所的増加として現れる。異物または摂動物体の存在下では、ボーラス効果を完全に止めることは不可能であるが、本開示の治療衣服を使用することによって、衣類によって引き起こされるボーラス効果を制限することが可能であることが予想外に発見された。
【0015】
本開示の治療衣服は、実質的に増加したボーラス効果を引き起こさずに任意の放射線治療または診断機械と共に使用するために着用されうる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、身体が布を通して多色X線放射線ビームまたは治療用粒子ビームに曝露されたときに1.3以下の局所ボーラス効果係数を生じるように、対象の身体の少なくとも一部分に着用するために構成される。いくつかの実施形態では、放射線の局所ボーラス効果係数βの増加は、一プライボーラス効果の増加、すなわち対象の身体上の単一プライの布の存在によって引き起こされる放射線エネルギー堆積の増加である。いくつかの実施形態では、着衣の対象が着た治療衣服は、身体が布を通して放射線ビームに曝露されたときに1.3以下の局所ボーラス効果係数βを生じる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、1.25以下、1.2以下、1.15以下、1.1以下、または1.05以下のユーザの身体を標的とする放射線量の局所ボーラス効果係数の増加を生じる。「局所ボーラス効果係数β」とは、浅い深さでの布なしに対する布ありの放射線量または電離電荷の測定値の比を意味する。したがって、1.0に等しいβは、問題の深さで材料による摂動がないことを示す。同様に、1.3に等しいβは30%の増加を示す。いくつかの実施形態では、ボーラス効果係数は一プライ局所ボーラス効果係数、すなわち一プライの布によって引き起こされるボーラス効果係数である。いくつかの実施形態では、多色X線は、6MV~18MVのエネルギーを有する。いくつかの実施形態では、治療用粒子ビームは、遠位50%までの水中飛程が2cm以上である。いくつかの実施形態では、治療衣服は、身体が布を通して6MV~18MVまでの多色X線放射線ビーム、または遠位50%までの水中飛程が2cm以上の治療用粒子ビームに曝露されたときに1.3以下の局所ボーラス効果係数を生じるように、対象の身体の少なくとも一部分に着用するために構成される。
【0016】
上述のように、治療衣服は、対象が、例えばX線、コンピュータ断層撮影(CT)スキャン、または磁気共鳴画像法(MRI:magnetic resonance imaging)機械等の任意の適切な放射線治療または診断機械を使用して治療または診断を受けているときに着用されうる。治療衣服は、治療衣服が処置の有効性を妨げないほど十分に高い放射線エネルギーを使用した治療または診断処置における使用に適する。放射線療法は、X線、ガンマ線、電子ビーム、または陽子等の高エネルギー粒子または波を使用して、癌細胞を破壊または損傷する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、6MV~18MVのエネルギーを有する多色X線に曝露されたときに30%以下のユーザの身体を標的とする放射線量のボーラス効果の増加を生じる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、6MV~18MVのエネルギーを有する多色X線に曝露されたときに25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、または5%以下のユーザの身体を標的とする放射線量の局所ボーラス効果係数の増加を生じる。いくつかの実施形態では、治療衣服の横断線は、線源表面間距離100cmで水中10cm深の深部量百分率が60%より大きい多色X線ビームの10cm四方照射野の、10cm深の深部量百分率の5%未満の変化を誘発する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、布なしに対して1プライの布ありで1.3以下のユーザの身体を標的とする放射線量の局所ボーラス効果係数の増加を生じる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、6MeV~22MeVの公称電子エネルギーを有する電子ビームを含む飛程が2cm以上の治療用粒子ビームに曝露されたときに、2mm以下のビーム飛程すなわち遠位50% fall offポイントまでの水中深さの変化を誘発する。「公称電子エネルギー」とは、放射線産出機器の製造業者によって割り当てられ指定されたビームエネルギーラベル、または米国医学物理学会(American Association of Physicists in Medicine)のタスクグループ51の報告書で推奨される標準の基準条件下での最大線量の遠位50%までの水中飛程によって定義されるビームエネルギーを意味する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、6MeV~22MeVの公称電子エネルギーを有する電子ビームに曝露されたときに1.25以下、1.2以下、1.15以下、1.10以下、または1.05以下のユーザの身体を標的とする放射線量の局所ボーラス効果係数の増加を生じる。いくつかの実施形態では、電子ビームは、線源表面間距離100cmで最大線量の遠位 50% fall‐offまでの水中飛程が2cm以上である。「最大線量の遠位 50% fall‐off」とは、米国医学物理学会のタスクグループ51の報告書で推奨される標準の基準条件下で放射線量が最大線量の50%に減少する放射線深部線量プロファイルに沿ったポイントを意味する。
【0017】
上述のようにボーラス効果の増加を引き起こさずに放射線治療または診断中に着用されることができる任意の適切な布が使用されうる。いくつかの実施形態では、治療衣服は密度が約200g/m以下である。いくつかの実施形態では、治療衣服は密度が175g/m以下、150g/m以下、125g/m以下、115g/m以下、100g/m以下、90g/m以下、または80g/m以下である。いくつかの実施形態では、治療衣服は密度が約60g/m~約100g/mである。いくつかの実施形態では、治療衣服は密度が約70g/m~約90g/mである。いくつかの実施形態では、治療衣服は密度が約80g/mである。
【0018】
いくつかの実施形態では、治療衣服は、CTスキャンおよび水ファントム線量測定試験中に実質的に検出不能である。
【0019】
上記のように、放射線は、周囲の健康な組織を温存しながら、各セッション中に同じ計画された体積の組織、「標的」に送達されなければならない。これを容易にするために、治療衣服は、治療衣服が着用される身体の形状に実質的に適合しうるように十分に高いドレープを有する布で作られる。いくつかの実施形態では、布は、Cusickドレープメータを用いて測定したドレープ係数(F)が25%以下である。いくつかの実施形態では、布は、Cusickドレープメータを用いて測定したドレープ係数が20%以下、15%以下、または10%以下である。ドレープ係数(F)は、ドレープの程度を測定するために開発されており、Cusickドレープメータを使用して測定される。Cusickドレープメータは、平行光ビームを使用して、小さな円形の円盤により支持された円形の布片から投影する。影の面積(As)が測定され、サンプルの面積(Af)および支持プラットフォームの面積(Ap)と比較される。ドレープ係数Fは、
F=( -A )/(A-A)×100%
として定義され、Fは0~100%の範囲である。
【0020】
布は、一種類の材料で作られてもよいし、異なる材料のブレンドであってもよい。いくつかの実施形態では、布は、綿、ナイロン、ポリエステル、スパンデックス、絹、リネン、またはレーヨンのうちの少なくとも一つより選択される。いくつかの実施形態では、布は、織布、不織布、またはニット布である。いくつかの実施形態では、治療衣服は、少なくとも一つのデザイン特徴、例えばプリントまたはパターン等を含む。いくつかの実施形態では、治療衣服は、患者の位置合わせを改善するように構成された少なくとも一つのデザイン特徴を含む。布は、標的部位で放射線を著しく減衰させない限り、薄いものから厚いものに及ぶ任意の適切な厚さを有しうる。いくつかの実施形態では、布は、抗菌特性、水分ウィッキング特性のうちの少なくとも一つを有し、皮膚に清涼感を提供し、または皮膚に刺激を与えず、または刺激された皮膚を悪化させない。
【0021】
上述のように、周囲の健康な組織を温存しながら再現可能なセットアップを作り出して標的部位が意図された累積線量の放射線を受けることを保証するために表面誘導イメージングが使用されることが多い。表面誘導イメージングは、患者から反射される光を捕捉することによって動作する。したがって、この表面誘導イメージングは、皮膚が黒い対象を治療する際には困難である。皮膚色の差を考慮するために、放射線システムの口は通常、患者固有の皮膚色に合わせて手動で変更される必要がある。異なる光透過のため、システムの幾何学的較正が調整されるのが理想的であろう。これにより、全体の治療または診断処置の時間が長くなるのが欠点である。本治療衣服は、皮膚色に合わせた調整を必要とせずに表面誘導イメージングが行われることを可能にし、それにより時間が節約される。図1は、Align RT(登録商標)表面誘導イメージングシステムによってスキャンされる間に治療衣服を着用した皮膚が黒い患者を示す。システムは個人の皮膚特徴を可視化することはできないが、身体上の治療衣服を容易に可視化し、それにより位置合わせを改善する。これにより、時間も節約しながら、再現可能な処置セットアップ、ひいては各セッション中の同じ標的組織への放射線の送達が可能になる。
【0022】
治療衣服の布は、表面誘導イメージングの有効な機能を妨げない任意の適切な色を有しうる。治療衣服の色は、表面誘導イメージングシステムから放出される異なる波長の光の吸収に影響する。例えば黒、茶および濃青のような暗色等、ある色を有する治療衣服は、ある波長を吸収し、表面誘導イメージング光の可視性が低下するのが欠点である。治療衣服の色は、表面イメージングシステムによって生成される波長の光を有効に反射するように選択される。したがって、治療衣服の色は表面誘導イメージングシステムの波長に適合する。いくつかの実施形態では、治療衣服は明色を有する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、国際照明委員会(CIE:International Commission on Illumination)L*a*b*(CIELAB)色スケールによって定義される、L*値が25より大きい色を有する。CIELAB色空間は、色を三つの値、すなわち黒(0)~白(100)の明度を表す「L*」、緑(-)~赤(+)の「a*」、および青(-)~黄色(+)の「b*」として表現する。100のL*値は、完全拡散反射面を表す。いくつかの実施形態では、治療衣服は、国際照明委員会(CIE)L*a*b*(CIELAB)色スケールによって定義される、L*値が30より大きい、35より大きい、または45より大きい色を有する。いくつかの実施形態では、治療衣服は、白色、オフホワイト色、ベージュ色、例えば鮮緑色、ミント色、青緑色、および海緑色等の緑の色調、例えば淡青色、ネオン青色、花紺青色、青紫色、および空色等の青の色調、または、例えば藤色、薄紫色、紫色、スミレ色、藍色、および深紫色等の紫の色調より選択される色を有する。
【0023】
治療衣服の布は、表面誘導イメージングシステムの機能に悪影響を与えないように十分に低い光沢を有しなければならない。布の艶がありすぎると、イメージング信号の部分的または完全な損失を引き起こし、対象を適切に位置合わせすることが困難になりうる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、380~740の波長で反射率が25%~100%である。
【0024】
治療衣服は、患者をサポートし、医師およびセラピストの治療を支援するために設計および構築される。この治療衣服は、例えば乳房、乳首、股間、局部、腹および臀部等の身体領域の適切なカバーを提供して患者に慎みを提供すると同時に、医師およびセラピストに放射線マークおよびその他の身体特徴のアクセスおよび可視性を確保して治療を容易にする。癌のために外科的介入を受ける対象は痛みがある可能性があり、手術はある身体部分の動きを制限しうる。その結果、治療衣服は、対象が衣服を容易に着脱できるように構築される。治療衣服は、寒いことが多い処置室で暖かさを提供するために身体を十分にカバーするように構成されることもできる。
【0025】
治療衣服は、対象の身体に着用するために構成される。治療衣服は、対象の上部胴体もしくは下部胴体、またはその両方に着用するのに適しうる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、対象の上部胴体または下部胴体の少なくとも一方の上に置くために構成されたシートである。いくつかの実施形態では、治療衣服はシャツ、ドレスまたはパンツである。いくつかの場合には、治療衣服はシャツ、キャミソール、ノースリーブシャツ、半袖シャツ、長袖シャツ、ガウン、またはドレスである。いくつかの場合には、治療衣服は下着、ショーツ、アスレチックショーツ、クロップドパンツ、またはロングパンツである。治療衣服は、対象が様々な身体部分を通して挿入することができる挿入開口部が戦略的に設けられる。いくつかの実施形態では、治療衣服は少なくとも一つのカットアウトを有する。いくつかの実施形態では、治療衣服は少なくとも一つの視覚的に透明なパネルを有する。挿入開口部、カットアウトおよび透明パネルは、例えば施術者が対象の位置合わせを誘導するために使用される対象の身体上のタトゥーまたは放射線マークを見ることを可能にするために使用されうる。挿入開口部、カットアウトまたは透明パネルのサイズおよび位置は、例えば癌の種類、癌細胞の位置、または対象の身体寸法に基づいて選択されうる。
【0026】
治療衣服は、対象の身体に対して任意の適切なフィット感を有しうる。いくつかの実施形態では、治療衣服は、ユーザの身体に緩くフィットするように構成される。緩くフィットするとは、治療衣服が覆われている身体の輪郭に沿わず、着脱が容易であることを意味する。
【0027】
いくつかの実施形態では、治療衣服は治療衣服を締め付けるために使用されうるベルト状の紐を有する。これは、治療衣服が一定して配置されることを保証し、片側に寄るのを防ぐのに役立つ。いくつかの実施形態では、治療衣服は治療衣服の片側または両側に少なくとも一つのベルトループも含み、これを通してベルト状の紐を設けることができる。
【0028】
図2~4は、治療衣服の実施形態を様々な角度から示す。治療衣服1は、対象の上部胴体および下部胴体の少なくとも一部分に着用するために構成される。治療衣服1は、対象が頭、首および腕を通して挿入することができる開放部分が戦略的に設けられる。首挿入開口部2は、首挿入開口部2を画成する首縁部3によって縁取られる。二つの腕挿入開口部4は、腕挿入開口部4を画成する袖縁部5によってそれぞれ縁取られる。首挿入開口部2は、対象が頭および首を容易に首挿入開口部2に通し、治療衣服1の袖6を肩に乗せることができるように十分に大きい。腕挿入開口部4は、対象が腕を容易に腕挿入開口部4に通すことができるように十分に大きい。治療衣服1の下方部分は、対象の脚の周りにドレープされる。治療衣服1の下部の脚挿入開口部7は、脚開口部縁部8によって画成される。治療衣服1の背面部分(図4)は、治療衣服1を着易くし、対象の身体の背部分を隠しながら対象の身体に容易にアクセスできるようにするアクセスフラップ9を有する。アクセスフラップ9は、対象の身体上に実質的に垂直に向いているが、異なる向きを有してもよい。治療衣服1は、胸骨に沿って乳房領域の間にカットアウト10を有する。カットアウト10、ならびに大きな腕挿入開口部4は、施術者が対象の身体上の任意のタトゥーマークを可視化するのを助ける。
【0029】
本開示は、治療衣服を使用する方法も提供する。いくつかの実施形態は、治療中に表面イメージングのための一定した表面を提供する方法、または対象を治療する方法のうちの少なくとも一つを提供する。いくつかの場合には、治療衣服は、患者のサイズ、癌の種類、または癌細胞の位置のうちの少なくとも一つに基づいて選択される。治療衣服を着用した対象は、治療の準備のために表面上で位置合わせされる。治療衣服は、基準ジオメトリにしたがって対象の上に配置される。任意の適切な基準ジオメトリシステムが使用されうる。いくつかの場合には、基準ジオメトリシステムは、表面イメージングシステムから放出される可視光ビームである。いくつかの場合には、可視光ビームはレーザビームである。いくつかの場合には、基準ジオメトリシステムは、患者の身体内の治療エリアを身体に施される放射線ビームと位置合わせするために、光ビームを患者の皮膚上の一時的インクまたは永続的インク(タトゥー)マーキングと位置合わせする。次いで、適切に位置合わせされた対象に対して放射線治療が行われる。
【0030】
加えて、本開示は、治療衣服を着用した対象を放射線に曝露することによって診断処置を実施する方法も提供する。
【0031】
治療衣服の様々な実施形態が説明されるが、当業者は、一つの実施形態の任意の特徴が他の実施形態に組み込まれうることを理解するであろう。任意の実施形態において説明された特徴の任意の組み合わせが治療衣服に含められることができ、本発明の範囲内である。
【0032】
本開示の主題の様々な詳細は、本開示の主題の範囲を逸脱することなく変更されうることが理解されよう。さらに、以上の記載は説明を目的としたものにすぎず、限定を目的としたものではない。
【実施例
【0033】
以下の実施例は、通常の技術を有する当業者に本開示の主題の代表的実施形態を実践するためのガイダンスを提供するために含まれている。本開示および当技術分野の一般的な技術レベルに照らして、当業者は、以下の実施例が例示を意図したものにすぎず、本開示の主題の範囲を逸脱することなく多数の変更、修正、および改変が採用されうることを理解することができる。
【0034】
実施例1‐布開発?表面ボーラス効果
いくつかの布を、浅い深さでのエネルギー堆積に対する効果について評価した。試験した変数は、(a)綿、ナイロン、ポリエステルおよびスパンデックスにわたる範囲の材料、(b)布密度、(c)異なる厚さおよび空隙率(openness)、(d)ニット布から織布および不織布に及ぶ異なる構造、ならびに(e)光沢/艶を含んだ。試験した全ての布は、白またはオフホワイト色であった。
【0035】
この研究は、TrueBeam直線加速器(Varian Medical Systems、カリフォルニア州パロアルト)で6MVの光子ビームを用いて実施した。水と等価の材料からなるスラブファントムを置き、ファントムの表面を直線加速器から線源表面間距離100cmとした。平行平板形電離箱を表面下0.5mm深に置いた。布なし、1プライ、および4プライの布層ありで測定を行った。布により生じる表面線量増加を評価するために、布ありの測定を布なしの測定と比較した。
【0036】
浅い深さでの結果は、布に起因する無視できる程度の線量への影響を示すはずであった。下表1に示すように、表面での結果から、ほとんどの布が放射線に大きく影響することが予想外に明らかになった。多くの布では、この増加は放射線熱傷をもたらしうる。皮膚毒性を最小化するために、局所ボーラス効果を制限する布を選択することが重要である。
【0037】
【表1】
【0038】
強度増加(ボーラス効果)に対する布厚さの影響も評価した。図5は、1プライおよび4プライの布厚さの異なる布密度での局所ボーラス効果係数βのチャートを示す。
【0039】
実施例2‐皮膚が黒い患者の可視性
図1は、Align RT(登録商標)表面誘導イメージングシステムによってスキャンされる、治療衣服を着用した皮膚が黒い患者を示す。システムは個人の皮膚特徴を可視化することはできなかったが、身体上の治療衣服は容易に可視化し、それにより位置合わせを改善した。
【0040】
本開示の主題の様々な詳細は、本開示の主題の範囲を逸脱することなく変更されうることが理解されよう。さらに、以上の記載は説明を目的としたものにすぎず、限定を目的としたものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】