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特表2023-501777タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-19
(54)【発明の名称】タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20230112BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20230112BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20230112BHJP
【FI】
G06F3/041 400
G06F3/044 120
G06F3/01 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022522694
(86)(22)【出願日】2020-07-20
(85)【翻訳文提出日】2022-05-20
(86)【国際出願番号】 CN2020103113
(87)【国際公開番号】W WO2021073185
(87)【国際公開日】2021-04-22
(31)【優先権主張番号】201910979195.1
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.iPad
3.ANDROID
4.ブルートゥース
5.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521190370
【氏名又は名称】オーナー・デヴァイス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲喩▼ 俊峰
(72)【発明者】
【氏名】肖 ▲嘯▼
(72)【発明者】
【氏名】蔡 ▲偉▼▲綱▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 宏▲達▼
(72)【発明者】
【氏名】邵 建利
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA15
5E555AA64
5E555BA06
5E555BB06
5E555BC13
5E555CA15
5E555CA42
5E555CA44
5E555CB21
5E555CB66
5E555CC01
5E555FA00
(57)【要約】
本出願の実施形態は、電子デバイスの近接検出精度が比較的低く、電子デバイスの表示制御精度が低いという従来技術の技術的問題を解決するために、タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法を提供する。本方法は、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、タッチスクリーンの事前設定領域内の接点で感知された静電容量測定値を取得するステップであって、事前設定領域は、タッチスクリーンの周縁領域に位置する、ステップと、取得された静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすときに、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間フレーム画面コンパートメント、支持部材、表示モジュール、およびタッチモジュールを備えるタッチスクリーンであって、
前記中間フレーム画面コンパートメントは収容空間を形成しており、前記表示モジュールは、前記中間フレーム画面コンパートメントによって形成された前記収容空間内に配置されており、前記タッチモジュールは、前記表示モジュールの、前記中間フレーム画面コンパートメントから離れた側に配置されており、
金属シートは、前記表示モジュールの、前記中間フレーム画面コンパートメントに近い側に配置されており、前記金属シートの縁部は、前記中間フレーム画面コンパートメントと前記表示モジュールとの両方に固定されており、
前記支持部材は、前記金属シートを支持するために前記中間フレーム画面コンパートメントと前記金属シートとの間に配置されている、タッチスクリーン。
【請求項2】
前記支持部材の、前記タッチモジュール側への第1の投影と、前記金属シートの、前記タッチモジュール側への第2の投影とが互いに完全に一致する、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項3】
前記支持部材の、前記タッチモジュール側への第1の投影は、前記金属シートの、前記タッチモジュール側への第2の投影の内側に位置し、前記第2の投影の縁部と前記第1の投影の中心部との間の距離は、事前設定値未満である、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項4】
前記支持部材は複数の副構成要素を備え、前記副構成要素はすべて第1の方向に間隔を置いて配置されており、前記第1の方向は、前記表示モジュールと前記タッチモジュールとが積層されている方向に垂直な任意の方向である、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項5】
前記支持部材は、良好な電気絶縁性能を有する発泡体である、請求項1から4のいずれか一項に記載のタッチスクリーン。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチスクリーンを備える電子デバイス。
【請求項7】
電子デバイスに適用される表示制御方法であって、前記電子デバイスはタッチスクリーンを備え、
前記方法は、
前記電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、前記タッチスクリーンの事前設定領域内の接点で感知された静電容量測定値を取得するステップであって、前記事前設定領域は、前記タッチスクリーンの周縁領域に位置する、ステップと、
前記取得された静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすときに、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する、ステップと
を含む、表示制御方法。
【請求項8】
前記第1の事前設定条件は、
前記静電容量測定値が、第1の期間において単調増加傾向にあり、前記第1の期間の終了時点の静電容量測定値が、第1の事前設定閾値よりも大きいこと
を含み、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オンから画面オフに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の事前設定条件は、
前記静電容量測定値が、第1の期間において単調減少傾向にあり、前記第1の期間の終了時点の静電容量測定値が、第2の事前設定閾値よりも小さいこと
を含み、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オフから画面オンに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
電子デバイスに適用される表示制御方法であって、前記電子デバイスはタッチスクリーンを備え、
前記方法は、
第1の加速度データに基づいて、前記電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、第2の期間に前記タッチスクリーンによって収集された静電容量測定値を取得するステップであって、前記第1の加速度データは、第1のサンプリング周波数に基づいて収集された、第1の期間における前記電子デバイスの加速度データである、ステップと、
前記取得された静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすときに、第2の加速度データに基づいて、前記電子デバイスを移動させる前記ユーザの前記ジェスチャが前記事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定するステップであって、前記第2の加速度データは、第2のサンプリング周波数に基づいて収集された、第3の期間における前記電子デバイスの加速度データであり、前記第3の期間の持続時間は前記第1の期間の持続時間よりも長く、および/または前記第1のサンプリング周波数は前記第2のサンプリング周波数よりも小さい、ステップと、
前記電子デバイスを移動させる前記ユーザの前記ジェスチャが前記事前設定ジェスチャであると再判定されたときに、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する、ステップと
を含む、表示制御方法。
【請求項11】
前記第2の事前設定条件は、前記静電容量測定値が、前記第2の期間において単調増加傾向にあり、前記第2の期間の終了時点の静電容量測定値が、第1の事前設定閾値以下であることを含み、
前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オンから画面オフに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の事前設定条件は、前記静電容量測定値が、第2の期間において単調減少傾向で変化し、前記第2の期間の終了時点の静電容量測定値が、第2の事前設定閾値以上であることを含み、
前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オフから画面オンに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御するステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
タッチスクリーン、プロセッサ、およびメモリを備える電子デバイスであって、前記メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成されており、
前記メモリに記憶された前記1つ以上のコンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、電子デバイス。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
命令を含むプログラム製品であって、前記プログラム製品が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、プログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月15日に中国国家知識産権局に出願された、「タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法」と題された中国特許出願第201910979195.1号の優先権を主張し、その全体は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本出願は、端末技術の分野に関し、特に、タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、ユーザが携帯電話またはスマートウォッチなどの電子デバイスを使用して電話に出るとき、障害物(例えば、人の指または顔)が画面に近づいていることを電子デバイスが検出した場合、ユーザが電話に出ているときにユーザの顔が画面に接触しているときに誤操作が発生することを防止し、電子デバイスの電力を節約するために、画面はオフにされ得、障害物が画面から遠ざかっていることを電子デバイスが検出したとき、電子デバイスが情報を表示したり、ユーザの入力操作を受け付けたりし得るように、画面はオンにされ得る。
【0004】
画面対本体比に対するユーザの要求が高くなるにつれて、電子デバイスの画面上部の縁が狭くなっており(または無くなりさえしており)、近接光センサは収容され得なくなっている。したがって、電子デバイスの画面の縁に近接光センサを設置することによって近接検出を実施する解決策はもはや適用可能ではない。狭い縁のまたは縁のない電子デバイスが近接検出機能を有することを保証するために、従来技術では、静電容量式タッチスクリーンの静電容量感知技術が、近接検出を実施するために使用されている。
【0005】
しかしながら、実際の使用では、タッチスクリーンによって感知される静電容量データは、周囲環境からの干渉(例えば、タッチスクリーン内の金属シートの変形、周囲温度、周囲湿度、人間の汗、および静電気)の影響を非常に受けやすく、その結果、近接検出精度が低く、さらには、電子デバイスの表示制御精度が低く、ユーザ体験が低くなっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施形態は、電子デバイスの近接検出精度が比較的低く、電子デバイスの表示制御精度が低いという従来技術の技術的問題を解決するために、タッチスクリーン、電子デバイス、および表示制御方法を提供する。
【0007】
第1の態様によれば、中間フレーム画面コンパートメント、支持部材、表示モジュール、およびタッチモジュールを含むタッチスクリーンであって、中間フレーム画面コンパートメントは収容空間を形成しており、表示モジュールは、中間フレーム画面コンパートメントによって形成された収容空間内に配置されており、タッチモジュールは、表示モジュールの、中間フレーム画面コンパートメントから離れた側に配置されており、金属シートは、表示モジュールの、中間フレーム画面コンパートメントに近い側に配置されており、金属シートの縁部は、中間フレーム画面コンパートメントと表示モジュールとの両方に固定されており、支持部材は、金属シートを支持するために中間フレーム画面コンパートメントと金属シートとの間に配置されている、タッチスクリーンが提供される。
【0008】
本出願のこの実施形態では、電子デバイスの姿勢が変化するとき、支持部材は金属シートを支持し得、重力による金属シートの変形が弱められるかまたは回避され、これにより、タッチモジュールによって検出される静電容量値は、障害物とタッチスクリーンとの間の距離をより正しく反映し得、これにより、近接検出精度が改善され、タッチスクリーンの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0009】
可能な設計では、支持部材の、タッチモジュール側への第1の投影と、金属シートの、タッチモジュール側への第2の投影とは互いに完全に一致する。
【0010】
すなわち、配置範囲に関して、支持部材は、金属シートの被覆領域内の表面全体に配置されてもよい。このようにして、支持部材は金属シートの表面全体を支持し得、これにより、近接検出精度がさらに改善され得、タッチスクリーンの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0011】
可能な設計では、支持部材の、タッチモジュール側への第1の投影は、金属シートの、タッチモジュール側への第2の投影の内側に位置し、第2の投影の縁部と第1の投影の中心部との間の距離は、事前設定値未満である。
【0012】
すなわち、支持部材は、金属シートの被覆領域内の一部の領域にのみ配置されてもよい。このようにして、金属シートも支持され得、近接検出精度が改善され得、タッチスクリーンの表示ステータスがより正確に制御され得、支持部材の体積および重量が低減され、これは、タッチスクリーンの軽量化および薄型化に寄与する。
【0013】
可能な設計では、支持部材は複数の副構成要素を含み、副構成要素はすべて第1の方向に間隔を置いて配置され、第1の方向は、表示モジュールとタッチモジュールとが積層される方向に垂直な任意の方向である。
【0014】
このようにして、金属シートの表面全体が比較的均等に支持され得、これにより、近接検出精度が改善され、タッチスクリーンの表示ステータスがより正確に制御され得、支持部材の体積および重量が低減され、これは、タッチスクリーンの軽量化および薄型化に寄与する。
【0015】
可能な設計では、支持部材は、良好な電気絶縁性能を有する発泡体である。
【0016】
このようにして、支持部材は良好な支持力を有し得、別の構成要素への干渉が回避され得、これは、タッチスクリーンの軽量化および薄型化にも寄与する。
【0017】
第2の態様によれば、電子デバイスが提供され、電子デバイスは、第1の態様または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによるタッチスクリーンを含む。
【0018】
このようにして、電子デバイスの姿勢が変化するとき、画面内の支持部材は金属シートを支持し得、重力による金属シートの変形が弱められるかまたは回避され、これにより、タッチモジュールによって検出される静電容量値は、障害物とタッチスクリーンとの間の距離をより正しく反映し得、これにより、近接検出精度が改善され、タッチスクリーンの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0019】
第3の態様によれば、表示制御方法が提供され、本方法は電子デバイスに適用され、電子デバイスはタッチスクリーンを含む。本方法は、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、タッチスクリーンの事前設定領域内の接点で感知された静電容量測定値を取得するステップであって、事前設定領域は、タッチスクリーンの周縁領域に位置する、ステップと、取得された静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすときに、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップとを含む。
【0020】
本出願のこの実施形態では、プロセッサは、障害物がタッチスクリーンに近づいていることまたはタッチスクリーンから遠ざかっていることを検出し、次に、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するために、タッチスクリーン内の事前設定領域を選択して静電容量測定値を生成する。事前設定領域がタッチスクリーンの周縁領域に位置し、この領域で生成される静電容量測定値への金属変形の干渉が比較的小さいため、計算結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)は、画面全体の静電容量値に基づく計算によって取得された結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)よりも正確であり、これにより、電子デバイスの近接検出精度が改善され得、電子デバイスの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0021】
可能な設計では、第1の事前設定条件は、静電容量測定値が第1の期間において単調増加傾向にあり、第1の期間の終了時点の静電容量測定値が第1の事前設定閾値よりも大きいことを含んでもよい。これに対応して、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップは、画面オンから画面オフに切り替えるようにタッチスクリーンの表示ステータスを制御するステップを含んでもよい。
【0022】
このようにして、障害物が近づいていることを電子デバイスによって検出する精度が改善され得、画面オンから画面オフに切り替えるために、電子デバイスはより正確に制御され得る。
【0023】
可能な設計では、第1の事前設定条件は、静電容量測定値が第1の期間において単調減少傾向にあり、第1の期間の終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値よりも小さいことを含んでもよい。これに対応して、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップは、画面オフから画面オンに切り替えるようにタッチスクリーンの表示ステータスを制御するステップを含んでもよい。
【0024】
このようにして、障害物が遠ざかっていることを電子デバイスによって検出する精度が改善され得、画面オフから画面オンに切り替えるために、電子デバイスはより正確に制御され得る。
【0025】
第4の態様によれば、表示制御方法が提供され、本方法は電子デバイスに適用され、電子デバイスはタッチスクリーンを含む。本方法は、第1の加速度データに基づいて、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、第2の期間にタッチスクリーンによって収集された静電容量測定値を取得するステップであって、第1の加速度データは、第1のサンプリング周波数に基づいて収集された、第1の期間における電子デバイスの加速度データである、ステップと、取得された静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすときに、第2の加速度データに基づいて、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定するステップであって、第2の加速度データは、第2のサンプリング周波数に基づいて収集された、第3の期間における電子デバイスの加速度データであり、第3の期間の持続時間は第1の期間の持続時間よりも長く、および/または第1のサンプリング周波数は第2のサンプリング周波数よりも小さい、ステップと、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると再判定されたときに、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップとを含む。
【0026】
本出願のこの実施形態では、取得された静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすと判定した後、電子デバイスは、ジェスチャを判定する(すなわち、第2の加速度データに基づいて、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定する)ステップをさらに追加する。このようにして、タッチスクリーンによって感知された静電容量値が周囲環境によって干渉を受けている場合でも、このジェスチャ判定ステップは、電子デバイスの表示制御精度をさらに保証し、ユーザ体験を改善し得る。
【0027】
可能な設計では、第2の事前設定条件は、静電容量測定値が第2の期間において単調増加傾向にあり、第2の期間の終了時点の静電容量測定値が第1の事前設定閾値以下であることを含んでもよい。これに対応して、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップは、画面オンから画面オフに切り替えるようにタッチスクリーンの表示ステータスを制御するステップを含む。
【0028】
このようにして、障害物が近づいていることを電子デバイスによって検出する精度が改善され得、画面オンから画面オフに切り替えるために、電子デバイスはより正確に制御され得る。
【0029】
可能な設計では、第2の事前設定条件は、静電容量測定値が第2の期間において単調減少傾向で変化し、第2の期間の終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値以上であることを含んでもよい。これに対応して、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御するステップは、画面オフから画面オンに切り替えるようにタッチスクリーンの表示ステータスを制御するステップを含む。
【0030】
このようにして、障害物が遠ざかっていることを電子デバイスによって検出する精度が改善され得、画面オフから画面オンに切り替えるために、電子デバイスはより正確に制御され得る。
【0031】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は電子デバイスをさらに提供し、電子デバイスは、タッチスクリーン、プロセッサ、およびメモリを含み、メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成される。メモリに記憶された1つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、電子デバイスは、第3の態様または第3の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実施することが可能であるか、またはメモリに記憶された1つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、電子デバイスは、第4の態様または第4の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実施することが可能である。
【0032】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は電子デバイスをさらに提供し、電子デバイスは、第3の態様もしくは第3の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行するモジュール/ユニットを含むか、または電子デバイスは、第4の態様もしくは第4の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行するモジュール/ユニットを含む。これらのモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実施されてもよいし、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実施されてもよい。
【0033】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態はチップをさらに提供し、チップは、電子デバイス内のメモリに結合され、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出し、本出願の実施形態の第3の態様または第3の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行するように構成されるか、またはチップは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出し、本出願の実施形態の第4の態様または第4の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行するように構成される。本出願のこの実施形態では、「結合」は、2つの構成要素が互いに直接的または間接的に組み合わされることを意味する。
【0034】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムが電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、本出願の実施形態の第3の態様または第3の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行することが可能であるか、またはコンピュータプログラムが電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、本出願の実施形態の第4の態様または第4の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行することが可能である。
【0035】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むプログラム製品を提供する。プログラム製品が電子デバイス上で動作するとき、電子デバイスは、本出願の実施形態の第3の態様または第3の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行することが可能であるか、またはプログラム製品が電子デバイス上で動作するとき、電子デバイスは、本出願の実施形態の第4の態様または第4の態様の可能な設計のいずれか1つにおける技術的解決策を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1A】従来技術における電子デバイスのタッチスクリーンの概略構造図である。
図1B】従来技術における電子デバイスのタッチスクリーンの概略構造図である。
図2A】電子デバイスの画面が上を向いているときの概略図である。
図2B】電子デバイスの画面が水平方向に垂直であるときの概略図である。
図2C】電子デバイスの画面が下を向いているときの概略図である。
図3】本出願の一実施形態による電子デバイスの可能な概略構造図である。
図4】本出願の一実施形態によるタッチスクリーンの可能な概略構造図である。
図5A】本出願の一実施形態による支持部材の可能な概略図である。
図5B】本出願の一実施形態による支持部材の可能な概略図である。
図5C】本出願の一実施形態による支持部材の可能な概略図である。
図6】本出願の一実施形態による電子デバイスの可能なソフトウェアアーキテクチャである。
図7】本出願の一実施形態による表示制御方法のフローチャートである。
図8】本出願の一実施形態によるジェスチャアルゴリズムのフローチャートである。
図9】本出願の一実施形態による事前設定領域の概略図である。
図10】本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。
図11】障害物がタッチスクリーンから遠ざかっているときにタッチスクリーンをオンにするのに費やされる時間の概略図である。
図12A】本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。
図12B】本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。
図13】本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。
図14】本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。
図15】本出願の一実施形態による電子デバイスの可能な概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
背景技術で説明されたように、従来の技術的解決策では、電子デバイスの近接検出は、一般に、電子デバイスの画面の上方のフレーム内に近接光センサを設置することによって実施される。近接光センサは、一般に2つの部分を含み、1つの部分は、近赤外光を放射するために使用される発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)であり、もう1つの部分は、近赤外光に感応する受光センサである。障害物が電子デバイスに近づいているとき、受光センサによって受光される近赤外光は多くなり、受光センサによって受光される近赤外光が上限を超えたとき、画面はオフにされる。障害物が電子デバイスから遠ざかっているとき、受光センサによって受光される近赤外光は少なくなり、受光センサによって受光される近赤外光が下限未満になったとき、画面はオンにされる。しかしながら、電子デバイスの画面対本体比が途切れることなく増加するにつれて、画面の上方のフレームが狭くなっており(または無くなりさえしており)、近接光センサは収容され得なくなっている。このような電子デバイスが近接検出機能も有することを保証するために、いくつかの既存の技術は、近接検出を実施するために静電容量式タッチスクリーンの静電容量感知技術を使用することを提案している。
【0038】
図1Aおよび図1Bは、従来技術における電子デバイスのタッチスクリーンの概略構造図である。図1Aおよび図1Bを参照すると、タッチスクリーンは、中間フレーム画面コンパートメント11と、中間フレーム画面コンパートメント11によって形成された収容空間内に配置される表示モジュール12と、表示モジュールの上方に配置されるタッチモジュール13とを含む。表示モジュール12の、中間フレーム画面コンパートメント11の底部に近い側に金属シート14が配置され、金属シート14の縁部は、接着剤を使用して中間フレーム画面コンパートメント11と表示モジュール12との両方に接着されて固定される。図1Aおよび図1Bでは、黒色の充填部分が、接着剤を表すために使用されている。金属シート14は、表示モジュール12の安定性を保証するために、表示モジュール12をより良好に固定し得る。
【0039】
障害物がタッチスクリーンから特定の範囲内でタッチスクリーンに近づくとき、またはタッチスクリーンから遠ざかるとき、タッチモジュール13の対応する接触位置にある静電容量センサの静電容量値が変化する(例えば、静電容量値は、障害物がタッチスクリーンに近づくときに増加し、障害物がタッチスクリーンから遠ざかるときに減少し、静電容量値は、障害物がタッチモジュール13に接触しているときに最も高くなる)。したがって、原則的に、近接検出は、タッチモジュール13の静電容量値の変化規則を検出することによって実施され得る。
【0040】
しかしながら、実際の使用では、タッチスクリーンによって感知される静電容量値は、周囲環境からの干渉、例えば、タッチスクリーン内の金属シートの変形、周囲温度、周囲湿度、障害物の汗、および静電気の影響を非常に受けやすい。
【0041】
金属シートの変形が例として使用され、電子デバイスが障害物に近づくとき、または障害物から遠ざかるとき、電子デバイスの姿勢は一般に変化し、例えば、ユーザは、電話に出るときに電子デバイスを持ち上げたり、下ろしたり、裏返したりする。タッチスクリーン内の金属シート14の中央領域は接着剤で固定されていないため、重力の影響下でより大きく変形する。電子デバイスが異なる姿勢にあるとき、金属シート14の変形の程度も異なる。例えば、図2A図2B、および図2Cは、それぞれ、電子デバイスの画面が上を向いているとき、水平方向に垂直であるとき、および下を向いているときの概略図である。電子デバイスの画面が上を向いているとき、図2Aに示されているように、金属シート14とタッチモジュール13との間の距離は増加する。電子デバイスの画面が下を向いているとき、図2Cに示されているように、金属シート14とタッチモジュール13との間の距離は小さくなる。電子デバイスの画面が水平方向に垂直であるとき、図2Bに示されているように、金属シート14とタッチモジュール13との間の距離の変化量は比較的小さい。金属シート14が異なる程度で変形するとき、金属シート14と電子デバイス内の別の金属層との間に異なる誘導静電容量が発生し、これにより、タッチモジュール13の静電容量センサの静電容量値は異なる程度で干渉を受ける。
【0042】
一般に、障害物がタッチスクリーンの近くにあるがタッチスクリーンに接触していないときにタッチモジュール13によって生成される静電容量値は、障害物がタッチスクリーンに接触しているときにタッチモジュール13によって生成される静電容量値よりもはるかに小さい。過去にタッチモジュール13がタッチ検出(例えば、ユーザによって実行された入力操作を検出するための)のみに使用されていたシナリオでは、障害物がタッチスクリーンに接触しているときに生成される静電容量値の大きさは比較的大きい(障害物がタッチスクリーンに接触しているときに取得される静電容量値(すなわち、障害物とタッチモジュール13との間の距離が0mmであるときに取得される静電容量値)はここでは100%と表される)ため、障害物がタッチスクリーンに接触しているかどうかを検出するために使用される閾値は比較的大きい値に設定され、環境要因に起因する静電容量干渉(例えば、金属シート14の変形に起因する静電容量干渉)は、一般に、障害物がタッチスクリーンに接触しているときに取得される静電容量値の約20%であり、したがって省略され得る。しかしながら、タッチモジュール13が近接検出に使用されるシナリオでは、障害物がタッチスクリーンの近くにあるがタッチスクリーンに接触していない(障害物とタッチモジュール13との間の距離がおおよそ20mm~5mmの範囲内にある)とき、タッチモジュール13によって生成される静電容量値の大きさは比較的小さく、一般に、障害物がタッチモジュール13に接触しているときの静電容量値の1%~4%である。したがって、これらの環境要因に起因する静電容量干渉は、タッチモジュール13の近接検出精度に大きく影響する。したがって、従来技術では、タッチスクリーンに基づいて障害物の近接を検出する精度が比較的低く、これは、電子デバイスの低い表示制御精度をもたらし、画面を誤ってオンにする、または画面を誤ってオフにするなどの問題がしばしば発生する。その結果、電子デバイスの消費電力がかなり無駄になり、ユーザ体験が低くなる。
【0043】
これを考慮して、本出願の実施形態は、電子デバイスの表示制御精度を改善するために以下の3つの解決策を提供する。
【0044】
第1の解決策では、図1Aおよび図1Bに示されている電子デバイスのタッチスクリーンの構造的構成において、支持部材が、金属シート14と中間フレーム画面コンパートメント11との間に配置され得る。支持部材は、電子デバイスの近接検出精度を改善し、さらに、電子デバイスの表示ステータスをより正確に制御するために、金属シートの変形しやすい部分を支持し、金属シートの変形に効果的に耐え得る、またはこれを回避し得る。
【0045】
第2の解決策では、近接検出が、図1Aおよび図1Bに示されている電子デバイスのタッチスクリーンの構造に基づいて、およびタッチモジュール13によって生成された静電容量値に基づいて実行されるとき、金属プレート14の対応する縁部領域(すなわち、変形しにくい領域)においてタッチモジュール13で感知された静電容量値(例えば、タッチモジュール13の最初の3つのラインの接触位置で感知された静電容量値)が、障害物とタッチスクリーンとの間の距離を計算するために選択され得る。金属シート14の縁部領域は変形しにくい。したがって、この領域に対応する静電容量値への干渉は比較的小さいものであり得、計算結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)は、画面全体の静電容量値に基づく計算によって取得された結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)よりも正確であり、これにより、電子デバイスの近接検出精度が改善され得、電子デバイスの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0046】
第3の解決策では、図1Aおよび図1Bに示されている電子デバイスのタッチスクリーンの構造に基づいて、タッチモジュール13によって感知された静電容量値に基づいて計算された障害物と電子デバイスとの間の距離関係が、画面をオフ/オンにするための条件を満たした後、ジェスチャ判定ステップが追加され、電子デバイスの姿勢変化に基づいて、障害物が電子デバイスに近づいている、または電子デバイスから遠ざかっているイベントが偶発的にトリガされたかどうかを判定し、イベントが偶発的にトリガされていないと判定した(これは、ユーザが電子デバイスを人体に近づける、または人体から遠ざける意図を持っていると判定することに相当する)後、画面をオフ/オンにする。このようにして、タッチスクリーンによって感知された静電容量値が周囲環境によって干渉を受けている場合でも、ジェスチャ判定ステップは、電子デバイスの表示制御精度を保証し、これにより、ユーザ体験改善される。
【0047】
本出願のこの実施形態では、前述の3つの解決策は別々に実施されてもよいし、互いに組み合わせて実施されてもよいことに留意されたい。これは本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0048】
以下では、本出願の実施形態における添付の図面を参照して、本出願の実施形態における技術的解決策を説明する。本出願の実施形態における「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。加えて、本出願の説明では、「第1」および「第2」などの語は、説明を区別する目的で使用されているにすぎず、相対的な重要性を示すまたは暗示するものとして理解されてはならず、順序を示すまたは暗示するものとして理解されてはならないことを理解されたい。
【0049】
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ウェアラブル電子デバイス、および仮想現実デバイスなどの電子デバイスに適用され得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
【0050】
電子デバイスが携帯電話である例に基づいて、図3は携帯電話の例示的な概略構造図である。図3に示されているように、携帯電話100は、プロセッサ110、外部メモリインターフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェース130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、バッテリ142、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェース170D、センサモジュール180、キー190、モータ191、インジケータ192、カメラ193、ディスプレイ194、および加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェース195を含み得る。センサモジュール180は、圧力センサ180A、ジャイロセンサ180B、気圧センサ180C、磁気センサ180D、加速度センサ180E、距離センサ180F、指紋センサ180H、温度センサ180J、タッチセンサ180K、周囲光センサ180L、および骨伝導センサ180Mなどを含み得る。
【0051】
本出願のこの実施形態に示されている構造は、携帯電話100に対する特定の限定を構成しないことが理解されよう。本出願の一部の他の実施形態では、携帯電話100は、図に示されているものよりも多いもしくは少ない構成要素を含んでもよく、または一部の構成要素は組み合わされるか、または一部の構成要素は分割されるか、または異なる構成要素の配置が使用される。図示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0052】
プロセッサ110は、1つ以上の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、および/またはニューラルネットワーク処理装置(neural-network processing unit、NPU)を含み得る。異なる処理ユニットは、独立したデバイスであってもよいし、1つ以上のプロセッサに統合されてもよい。
【0053】
コントローラは、携帯電話100の中枢およびコマンドセンタであり得る。コントローラは、命令の取得および命令の実行を制御するために、命令動作コードおよび時系列信号に基づいて動作制御信号を生成し得る。
【0054】
メモリは、命令およびデータを記憶するためにプロセッサ110内に配置されてもよい。一部の実施形態では、プロセッサ110内のメモリは、キャッシュメモリである。このメモリは、プロセッサ110によって使用されたばかりの、または周期的に使用される命令またはデータを記憶し得る。プロセッサ110が命令またはデータを再び使用する必要がある場合、命令またはデータはメモリから直接呼び出され得る。繰り返されるアクセスが回避され、プロセッサ110の待ち時間が短縮され、その結果、システム効率が改善される。
【0055】
プロセッサ110は、本出願のこの実施形態で提供される表示制御方法を実行し得る。プロセッサ110は、タッチスクリーンの静電容量値の変化傾向に基づいて、障害物とタッチスクリーンとの間の距離の変化傾向(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)を判定し得る。例えば、障害物とタッチスクリーンとの間の距離が小さくなる(すなわち、近づいている)とき、タッチスクリーンが障害物に近い位置の接点の静電容量値は増加し、障害物と静電容量式タッチスクリーンとの間の距離が大きくなる(すなわち、遠ざかっている)とき、タッチスクリーンが障害物に近い位置の接点の静電容量値は減少する。障害物と静電容量式タッチスクリーンとの間の距離が事前設定条件を満たすと判定したとき、プロセッサ110は、事前設定動作を実行する、例えば画面をオンにする、または画面をオフにするようにタッチスクリーンを制御する。
【0056】
一部の実施形態では、プロセッサ110は、障害物とタッチスクリーンとの間の距離が事前設定条件を満たすと判定した後、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかをさらに判定し得る。障害物とタッチスクリーンとの間の距離が事前設定条件を満たし、かつ電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときにのみ、タッチスクリーンは、事前設定動作を実行するように制御される。例えば、プロセッサ110は、加速度センサ180Eによって出力された加速度データに基づいて、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャ、例えば電子デバイスを持ち上げる、下ろす、または裏返す、を判定し得る。さらに、プロセッサ110は、端末デバイスの消費電力を低減するために、障害物がタッチスクリーンに近づいていることを検出し、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが持ち上げるであると判定した後にのみタッチスクリーンをオフにし、ユーザが電子デバイスを操作し得るようにするために、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっていることを検出し、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが下ろすであると判定した後にのみタッチスクリーンをオンにする。このようにして、電子デバイスの表示制御精度が改善され得、ユーザ体験が改善され得る。
【0057】
一部の実施形態では、プロセッサ110は、1つ以上のインターフェースを含み得る。インターフェースは、集積回路間(inter-integrated circuit、I2C)インターフェース、集積回路間サウンド(inter-integrated circuit sound、I2S)インターフェース、パルス符号変調(pulse code modulation、PCM)インターフェース、汎用非同期送受信機(universal asynchronous receiver/transmitter、UART)インターフェース、モバイルインダストリプロセッサインターフェース(mobile industry processor interface、MIPI)インターフェース、汎用入出力(general-purpose input/output、GPIO)インターフェース、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)インターフェース、および/またはユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)インターフェースなどを含み得る。
【0058】
I2Cインターフェースは、シリアルデータライン(serial data line、SDA)およびシリアルクロックライン(serial clock line、SCL)を含む双方向同期シリアルバスである。一部の実施形態では、プロセッサ110は、I2Cバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、異なるI2Cバスインターフェースを使用してタッチセンサ180K、充電器、フラッシュ、およびカメラ193などに別々に結合され得る。例えば、プロセッサ110は、I2Cインターフェースを使用してタッチセンサ180Kに結合され得、これにより、プロセッサ110は、I2Cバスインターフェースを使用してタッチセンサ180Kと通信し、その結果、携帯電話100のタッチ機能および近接検出機能が実施される。
【0059】
I2Sインターフェースは、オーディオ通信に使用され得る。一部の実施形態では、プロセッサ110は、I2Sバスの複数のグループを含み得る。プロセッサ110は、プロセッサ110とオーディオモジュール170との間の通信を実施するために、I2Sバスを使用してオーディオモジュール170に結合され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、ブルートゥースヘッドセットを使用して電話に出る機能を実施するために、I2Sインターフェースを使用してオーディオ信号をワイヤレス通信モジュール160に送信し得る。
【0060】
PCMインターフェースも、オーディオ通信、ならびにアナログ信号のサンプリング、量子化、および符号化に使用され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、PCMバスインターフェースを使用してワイヤレス通信モジュール160に結合され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、ブルートゥースヘッドセットを使用して電話に出る機能を実施するために、PCMインターフェースを使用してもオーディオ信号をワイヤレス通信モジュール160に送信し得る。I2SインターフェースとPCMインターフェースとの両方がオーディオ通信に使用され得る。
【0061】
UARTインターフェースは、非同期通信に使用されるユニバーサルシリアルデータバスである。このバスは双方向通信バスであり得る。このバスは、送信されるデータをシリアル通信とパラレル通信との間で変換するように構成される。一部の実施形態では、UARTインターフェースは、通常、プロセッサ110とワイヤレス通信モジュール160とを接続するように構成される。例えば、プロセッサ110は、ブルートゥース機能を実施するために、UARTインターフェースを使用してワイヤレス通信モジュール160内のブルートゥースモジュールと通信する。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、ブルートゥースヘッドセットを使用して音楽を再生する機能を実施するために、UARTインターフェースを使用してオーディオ信号をワイヤレス通信モジュール160に送信し得る。
【0062】
MIPIインターフェースは、プロセッサ110と、ディスプレイ194およびカメラ193などの周辺デバイスとを接続するように構成され得る。MIPIインターフェースは、カメラシリアルインターフェース(camera serial interface、CSI)およびディスプレイシリアルインターフェース(display serial interface、DSI)などを含む。一部の実施形態では、プロセッサ110およびカメラ193は、携帯電話100の撮影機能を実施するために、CSIインターフェースを使用して互いに通信する。プロセッサ110は、携帯電話100の表示機能を実施するために、DSIインターフェースを使用してディスプレイ194と通信する。
【0063】
GPIOインターフェースは、ソフトウェアを使用して構成され得る。GPIOインターフェースは、制御信号として構成されてもよいし、データ信号として構成されてもよい。一部の実施形態では、GPIOインターフェースは、プロセッサ110と、カメラ193、ディスプレイ194、ワイヤレス通信モジュール160、オーディオモジュール170、またはセンサモジュール180などとを接続するように構成され得る。GPIOインターフェースは、代わりに、I2Cインターフェース、I2Sインターフェース、UARTインターフェース、またはMIPIインターフェースなどとして構成されてもよい。
【0064】
USBインターフェース130は、USB準拠インターフェースであり、具体的には、Mini USBインターフェース、Micro USBインターフェース、またはUSB Type Cインターフェースなどであってもよい。USBインターフェース130は、携帯電話100を充電するために充電器に接続するように構成され得るし、携帯電話100と周辺デバイスとの間でデータを送信するように構成され得る。USBインターフェース130はまた、ヘッドセットを使用してオーディオを再生するためにヘッドセットに接続するように構成され得る。このインターフェースは、ARデバイスなどの別の電子デバイスに接続するようにさらに構成され得る。
【0065】
本出願のこの実施形態に示されているモジュール間のインターフェース接続関係は、例示的な説明にすぎず、携帯電話100の構造に対する限定を構成しないことが理解されよう。本出願の一部の他の実施形態では、携帯電話100は、代わりに、前述の実施形態に示されているのとは異なるインターフェース接続方式を使用してもよいし、複数のインターフェース接続方式の組み合わせを使用してもよい。
【0066】
充電管理モジュール140は、充電器から充電入力を受け取るように構成される。充電器は、ワイヤレス充電器であってもよいし、有線充電器であってもよい。一部の有線充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、USBインターフェース130を使用して有線充電器から充電入力を受け取り得る。一部のワイヤレス充電の実施形態では、充電管理モジュール140は、携帯電話100のワイヤレス充電コイルを使用してワイヤレス充電入力を受け取り得る。バッテリ142を充電することに加えて、充電管理モジュール140は、電力管理モジュール141を使用して電子デバイスに電力をさらに供給し得る。
【0067】
電力管理モジュール141は、バッテリ142、充電管理モジュール140、およびプロセッサ110を接続するように構成される。電力管理モジュール141は、プロセッサ110、内部メモリ121、外部メモリ、ディスプレイ194、カメラ193、およびワイヤレス通信モジュール160などに電力を供給するために、バッテリ142の入力および/または充電管理モジュール140の入力を受け取る。電力管理モジュール141は、バッテリ容量、バッテリサイクル数、およびバッテリ健康状態(漏電またはインピーダンス)などのパラメータを監視するようにさらに構成され得る。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141は、代わりに、プロセッサ110に配置されてもよい。一部の他の実施形態では、電力管理モジュール141および充電管理モジュール140は、代わりに、同じデバイスに配置されてもよい。
【0068】
携帯電話100のワイヤレス通信機能は、アンテナ1、アンテナ2、移動通信モジュール150、ワイヤレス通信モジュール160、モデムプロセッサ、およびベースバンドプロセッサなどを使用して実施され得る。
【0069】
アンテナ1およびアンテナ2は、電磁波信号を送受信するように構成される。携帯電話100の各アンテナは、単一または複数の通信帯域をカバーするように構成され得る。アンテナ利用を改善するために、異なるアンテナが多重化され得る。例えば、アンテナ1は、ワイヤレスローカルエリアネットワークのダイバーシティアンテナに多重化され得る。一部の他の実施形態では、アンテナは、チューニングスイッチと組み合わせて使用され得る。
【0070】
移動通信モジュール150は、2G/3G/4G/5Gを含む携帯電話100に適用されるワイヤレス通信の解決策を提供し得る。移動通信モジュール150は、少なくとも1つのフィルタ、スイッチ、電力増幅器、または低ノイズ増幅器(low noise amplifier、LNA)などを含み得る。移動通信モジュール150は、アンテナ1から電磁波を受信し、受信された電磁波に対してフィルタリングおよび増幅などの処理を実行し、処理された電磁波を復調のためにモデムプロセッサに送信し得る。移動通信モジュール150はさらに、モデムプロセッサによって変調された信号を増幅し、アンテナ1を使用してこの信号を電磁波に変換し、この電磁波を放射し得る。一部の実施形態では、移動通信モジュール150の機能モジュールの少なくとも一部は、プロセッサ110に配置され得る。一部の実施形態では、移動通信モジュール150の機能モジュールの少なくとも一部およびプロセッサ110のモジュールの少なくとも一部は、同じデバイスに配置され得る。
【0071】
モデムプロセッサは、変調器および復調器を含み得る。変調器は、送信されるべき低周波ベースバンド信号を中高周波信号に変調するように構成される。復調器は、受信された電磁波信号を低周波ベースバンド信号に復調するように構成される。次に、復調器は、復調された低周波ベースバンド信号を処理のためにベースバンドプロセッサに送信する。ベースバンドプロセッサによって処理された後、低周波ベースバンド信号は、アプリケーションプロセッサに送信される。アプリケーションプロセッサは、オーディオデバイス(スピーカ170Aまたは受話器170Bなどに限定されない)を使用して音声信号を出力したり、ディスプレイ194を使用して画像またはビデオを表示したりする。一部の実施形態では、モデムプロセッサは独立したデバイスであり得る。一部の他の実施形態では、モデムプロセッサは、プロセッサ110から独立しており、移動通信モジュール150または別の機能モジュールと同じデバイスに配置され得る。
【0072】
ワイヤレス通信モジュール160は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)(ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)ネットワークなど)、ブルートゥース(bluetooth、BT)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、および赤外線(infrared、IR)などを含む、携帯電話100に適用されるワイヤレス通信の解決策を提供し得る。ワイヤレス通信モジュール160は、少なくとも1つの通信処理モジュールを組み込んだ1つ以上のデバイスであり得る。ワイヤレス通信モジュール160は、アンテナ2を使用して電磁波を受信し、電磁波信号を変調およびフィルタリングし、処理された信号をプロセッサ110に送信する。ワイヤレス通信モジュール160はさらに、送信されるべき信号をプロセッサ110から受信し、この信号に対して周波数変調および増幅を実行し、アンテナ2を使用してこの信号を電磁波に変換し、この電磁波を放射し得る。
【0073】
一部の実施形態では、携帯電話100のアンテナ1は、移動通信モジュール150に結合され、アンテナ2は、ワイヤレス通信モジュール160に結合され、これにより、携帯電話100は、ワイヤレス通信技術を使用してネットワークおよび別のデバイスと通信し得る。ワイヤレス通信技術は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communications、GSM)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA)、時分割符号分割多元接続(time-division code division multiple access、TD-SCDMA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、BT、GNSS、WLAN、NFC、FM、およびIR技術などを含み得る。GNSSは、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、全地球航法衛星システム(global navigation satellite system、GLONASS)、北斗衛星導航系統(Beidou navigation satellite system、BDS)、準天頂衛星システム(quasi-zenith satellite system、QZSS)、および/または静止衛星型衛星航法補強システム(satellite based augmentation systems、SBAS)を含み得る。
【0074】
携帯電話100は、GPU、ディスプレイ194、およびアプリケーションプロセッサなどを使用して表示機能を実施する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194およびアプリケーションプロセッサに接続される。GPUは、グラフィックをレンダリングするために、数学的および幾何学的計算を実行するように構成される。プロセッサ110は、表示情報を生成または変更するためにプログラム命令を実行する1つ以上のGPUを含み得る。
【0075】
ディスプレイ194は、画像およびビデオなどを表示するように構成される。ディスプレイ194は、「表示モジュール」とも呼ばれる表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリックス式有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレックス発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、Miniled、MicroLed、Micro-oLed、または量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diodes、QLED)などであり得る。一部の実施形態では、携帯電話100は1つまたはN個のディスプレイ194を含み得、Nは1よりも大きい正の整数である。
【0076】
タッチセンサ180Kは、「タッチモジュール」とも呼ばれる。タッチセンサ180Kは、タッチセンサ180K上またはその近くで実行されたタッチ操作を検出するように構成され得る。タッチセンサ180Kは、タッチイベントタイプを判定するために、検出されたタッチ操作をプロセッサ110に転送し得る。タッチ操作に関連する視覚出力は、ディスプレイ194を使用して提供され得る。タッチセンサ180Kは、障害物(例えば、指または顔などの人間の部位)とタッチスクリーンとの間の距離の値をさらに検出し得、検出された距離値をプロセッサ110にさらに転送し得、これにより、プロセッサ110は、障害物とタッチスクリーンとの間の距離に基づいて、ディスプレイの表示ステータス、例えば画面オンまたは画面オフを制御する。
【0077】
本出願のこの実施形態では、タッチセンサ180Kおよびディスプレイ194は、「タッチ画面」とも呼ばれるタッチスクリーンを形成し得る。一部の実施形態では、タッチセンサ180Kは、ディスプレイ194に配置され得る。一部の他の実施形態では、タッチセンサ180Kは、代わりに、ディスプレイ194が配置されている位置とは異なる、携帯電話100の表面に配置されてもよい。
【0078】
図4は、本出願の一実施形態によるタッチスクリーンの可能な概略構造図である。タッチスクリーンは、中間フレーム画面コンパートメント31と、中間フレーム画面コンパートメント31によって形成された収容空間内に配置される表示モジュール32と、表示モジュール32の上方に配置されるタッチモジュール33とを含む。表示モジュール32の、中間フレーム画面コンパートメント31の底部に近い側に金属シート34が配置され、金属シート34の縁部は、中間フレーム画面コンパートメント31と表示モジュール32との両方に固定される(例えば、接着方式で固定されてもよい)。金属シート34は、表示モジュール32の安定性を保証し得る。タッチスクリーンは、中間フレーム画面ボックス31の、表示モジュール32に面する側に配置され、金属シート34の下に配置される支持部材35をさらに含む。電子デバイスの姿勢が変化するとき、支持部材35は金属シート34を支持し、重力による金属シート34の変形を弱めるか、または回避さえし、これにより、タッチモジュール33によって検出される静電容量値は、障害物とタッチスクリーンとの間の距離をより正しく反映し得、その結果、電子デバイスの近接検出精度が改善され、電子デバイスの表示ステータスがより正確に制御される。
【0079】
例えば、支持部材35の材料は、複数の方式で実施されてもよく、例えば、良好な電気絶縁性能を有する発泡体、または別の電気絶縁材料(例えば、ポリエチレンテレフタレートまたはポリフルオロエチレン)であってもよい。配置範囲に関して、支持部材35は、金属シート34の被覆領域内の表面全体に配置されてもよいし、金属シート34の被覆領域内の一部の領域(例えば、重力による変形の程度が比較的大きい領域)にのみ配置されてもよい。
【0080】
例えば、図5Aを参照すると、支持部材35は、金属シート34の被覆領域内の表面全体に配置されている。
【0081】
例えば、図5Bを参照すると、支持部材35は、金属シート34の被覆領域内の金属シート14の中央領域(重力によって変形しやすい位置)にのみ配置されている。
【0082】
例えば、図5Cを参照すると、支持部材35は複数の副構成要素を含み得、副構成要素は、金属シート34の被覆領域内に間隔を置いて配置されている。
【0083】
もちろん、具体的な実施形態では、支持部材35の形状およびサイズは、別の方式で実施されてもよい。これは本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0084】
携帯電話100は、各タッチスクリーンの各接点で、障害物がタッチスクリーンに近づいているとき、またはタッチスクリーンから遠ざかっているときに感知される静電容量値を検出し得る。携帯電話100が静電容量値が事前設定範囲内にあることを検出したとき、近くに障害物があると判定され得る。静電容量値が減少する傾向にあることが検出されたとき、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっていると判定され得、静電容量値が増加する傾向にあることが検出されたとき、障害物がタッチスクリーンに近づいていると判定され得る。このようにして、携帯電話100は、タッチスクリーンを使用して、ユーザによって保持されている携帯電話100が電話をかけるために耳に近づいていることを検出し得、これにより、画面は、電力を節約するために自動的にオフになるか、またはユーザによって保持されている携帯電話100が耳から遠ざかっていることを検出し得、これにより、画面は、ユーザが操作するために自動的にオンになる。タッチスクリーンの近接検出機能は、携帯電話がレザーケースモードまたはポケットモードにあるときに画面を自動的にロック解除またはロックするプロセスでも使用され得る。
【0085】
携帯電話100は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、およびアプリケーションプロセッサなどを使用して撮影機能を実施し得る。
【0086】
ISPは、カメラ193によってフィードバックされたデータを処理するように構成される。例えば、撮影するとき、シャッタが開かれ、レンズを使用して光がカメラの受光素子に送られ、光信号が電気信号に変換され、カメラの受光素子が、電気信号を肉眼に見える画像に変換するために、電気信号を処理のためにISPに送信する。ISPは、画像のノイズ、明るさ、および肌色に対してアルゴリズムベースの最適化をさらに実行し得る。ISPは、撮影シナリオにおける露出および色温度などのパラメータをさらに最適化し得る。一部の実施形態では、ISPは、カメラ193に配置され得る。
【0087】
カメラ193は、静止画像またはビデオを取り込むように構成される。物体はレンズを使用して光学画像を生成し、光学画像は受光素子に投射される。受光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)または相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであり得る。受光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に、デジタル画像信号に変換するために電気信号をISPに送信する。ISPは、処理のためにデジタル画像信号をDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGBまたはYUVなどのフォーマットの標準画像信号に変換する。一部の実施形態では、携帯電話100は、1つまたはN個のカメラ193を含み得、Nは1よりも大きい正の整数である。
【0088】
デジタル信号プロセッサは、デジタル信号を処理するように構成される。デジタル画像信号を処理することに加えて、デジタル信号プロセッサは、別のデジタル信号も処理し得る。例えば、携帯電話100が周波数を選択するとき、デジタル信号プロセッサは、周波数のエネルギーに対してフーリエ変換を実行するように構成される。
【0089】
ビデオコーデックは、デジタルビデオを圧縮または解凍するように構成される。携帯電話100は、1つ以上のビデオコーデックをサポートし得る。このようにして、携帯電話100は、複数の符号化フォーマット、例えば、動画専門家集団(moving picture experts group、MPEG)1、MPEG2、MPEG3、およびMPEG4でビデオを再生または録画し得る。
【0090】
NPUは、ニューラルネットワーク(neural-network、NN)コンピューティングプロセッサである。生物学的ニューラルネットワーク構造を使用することにより、例えば、人間の脳のニューロン間の伝達モードを使用することにより、入力情報は迅速に処理され、自己学習が連続的に実行され得る。携帯電話100の画像認識、顔認識、音声認識、およびテキスト理解などのアプリケーションは、NPUを使用して実施され得る。
【0091】
外部メモリインターフェース120は、携帯電話100の記憶容量を拡張するために、Micro SDカードなどの外部メモリカードに接続するように構成され得る。外部メモリカードは、データ記憶機能を実施するために、外部ストレージインターフェース120を使用してプロセッサ110と通信する。例えば、音楽またはビデオなどのファイルが外部メモリカードに記憶される。
【0092】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶し、実行可能プログラムコードは命令を含む、ように構成され得る。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を実行することによって、携帯電話100の様々な機能アプリケーションおよびデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、または少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能もしくは画像再生機能)によって必要とされるアプリケーションプログラムなどを記憶し得る。データ記憶領域は、携帯電話100の使用中に生成されるデータ(オーディオデータまたは電話帳など)を記憶し得る。加えて、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、またはユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)などの不揮発性メモリをさらに含んでもよい。
【0093】
携帯電話100は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、受話器170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットインターフェース170D、およびアプリケーションプロセッサなどを使用してオーディオ機能(例えば、音楽の再生および録音)を実施し得る。
【0094】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報をアナログオーディオ信号出力に変換するように構成され、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するようにも構成される。オーディオモジュール170は、オーディオ信号を符号化および復号化するようにさらに構成され得る。一部の実施形態では、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置されてもよいし、オーディオモジュール170の一部の機能モジュールが、プロセッサ110に配置されてもよい。
【0095】
「ラウドスピーカ」とも呼ばれるスピーカ170Aは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成される。携帯電話100は、スピーカ170Aを使用して音楽を聴く、またはハンズフリー電話を聴くように構成され得る。
【0096】
「イヤピース」とも呼ばれる受話器170Bは、オーディオ電気信号を音声信号に変換するように構成される。携帯電話100が電話に出るまたは音声メッセージに応答するように構成されているとき、受話器170Bは、音声に応答するために人間の耳の近くに配置され得る。
【0097】
マイクロフォン170Cは、音声信号を電気信号に変換するように構成される。電話をかけるとき、または音声メッセージを送るとき、ユーザは、音声信号をマイクロフォン170Cに入力するために、自分の口をマイクロフォン170Cに近づけて音声を発し得る。携帯電話100は、少なくとも1つのマイクロフォン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、携帯電話100は、音声信号を収集することに加えてノイズ低減機能を実施するために、2つのマイクロフォン170Cを備え得る。一部の他の実施形態では、携帯電話100は、代わりに、音声信号の収集およびノイズ低減に加えて音源を識別し、指向性録音の機能を実施するために、3つ以上のマイクロフォン170Cを備えてもよい。
【0098】
ヘッドセットインターフェース170Dは、有線ヘッドセットに接続するように構成される。ヘッドセットインターフェース170Dは、USBインターフェース130であってもよいし、3.5mmオープン移動端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インターフェースまたは米国セルラー通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インターフェースであってもよい。
【0099】
圧力センサ180Aは、圧力信号を感知するように構成され、圧力信号を電気信号に変換し得る。一部の実施形態では、圧力センサ180Aは、ディスプレイ194に配置され得る。抵抗式圧力センサ、誘導式圧力センサ、および静電容量式圧力センサなど、多くのタイプの圧力センサ180Aがある。静電容量式圧力センサは、導電性材料を有する少なくとも2つの平行なプレートを含み得る。圧力センサ180Aに力が加えられるとき、電極間の静電容量が変化する。携帯電話100は、静電容量の変化に基づいて圧力の強度を判定する。ディスプレイ194に対してタッチ操作が実行されたとき、携帯電話100は、圧力センサ180Aを使用してタッチ操作の強度を検出する。携帯電話100はまた、圧力センサ180Aの検出信号に基づいてタッチの位置を計算し得る。一部の実施形態では、同じタッチ位置に作用するが異なるタッチ操作強度を有するタッチ操作は、異なる操作命令に対応し得る。例えば、タッチ操作強度が第1の圧力閾値未満のタッチ操作がショートメッセージアプリケーションアイコンに作用するとき、ショートメッセージを見るための命令が実行される。タッチ操作強度が第1の圧力閾値以上のタッチ操作がショートメッセージアプリケーションアイコンに対して実行されるとき、新しいショートメッセージを作成するための命令が実行される。
【0100】
ジャイロセンサ180Bは、携帯電話100の移動姿勢を判定するように構成され得る。一部の実施形態では、ジャイロセンサ180Bを使用して、3軸(すなわち、x軸、y軸、およびz軸)を中心とした携帯電話100の角速度が判定され得る。ジャイロセンサ180Bは、撮影中に画像安定化を実行するように構成され得る。例えば、シャッタが押されるとき、ジャイロセンサ180Bは、携帯電話100の振れ角度を検出し、この角度に基づいて、レンズモジュールによって補償される必要がある距離を計算し、これにより、レンズは、逆の動きによって携帯電話100の振れを打ち消し、その結果、画像安定化が実施される。ジャイロセンサ180Bは、ナビゲーションおよび体性感覚ゲームシナリオでさらに使用され得る。
【0101】
気圧センサ180Cは、気圧を測定するために使用される。一部の実施形態では、携帯電話100は、測位およびナビゲーションで支援を提供するために、気圧センサ180Cによって測定された気圧値を使用して高度を計算する。
【0102】
磁気センサ180Dは、ホールセンサを含む。携帯電話100は、磁気センサ180Dを使用して、フリップレザーケースの開閉を検出し得る。一部の実施形態では、携帯電話100が折り畳み式携帯電話であるとき、携帯電話100は、磁気センサ180Dを使用してフリップカバーの開閉を検出し得る。さらに、フリップカバーの自動ロック解除などの機能が、レザーケースの検出される開閉状態またはフリップカバーの開閉状態に基づいて設定される。
【0103】
加速度センサ180Eは、各方向(一般に3軸)における携帯電話100の加速度の値を検出し得る。携帯電話100が静止しているとき、加速度センサ180Eは、重力の値および方向を検出し得る。加速度センサ180Eは、電子デバイスの姿勢を特定するようにさらに構成され得、水平および垂直画面切り替えおよび歩数計などのアプリケーションに適用される。
【0104】
距離センサ180Fは、距離を測定するように構成される。携帯電話100は、赤外線またはレーザを使用して距離を測定し得る。一部の実施形態では、撮影シナリオにおいて、携帯電話100は、距離を測定して高速焦点合わせを実施するために距離センサ180Fを使用し得る。
【0105】
周囲光センサ180Lは、周囲光の明るさを感知するように構成される。携帯電話100は、周囲光の感知された明るさに基づいてディスプレイ194の明るさを適応的に調整し得る。周囲光センサ180Lは、撮影中にホワイトバランスを自動的に調整するようにも構成され得る。周囲光センサ180Lはさらに、誤ったタッチを防止するために、タッチスクリーンと協働して携帯電話100がポケット内にあるかどうかを検出し得る。
【0106】
指紋センサ180Hは、指紋を収集するように構成される。携帯電話100は、指紋ベースのロック解除、アプリケーションロックアクセス、指紋ベースの撮影、および指紋ベースの電話応答を実施するために、収集された指紋の特徴を使用し得る。
【0107】
温度センサ180Jは、温度を検出するように構成される。一部の実施形態では、携帯電話100は、温度センサ180Jによって検出された温度を使用して温度処理ポリシーを実行する。例えば、温度センサ180Jによって報告された温度が閾値を超えたとき、携帯電話100は、消費電力を低減し、熱保護を実施するために、温度センサ180Jの近くのプロセッサの性能を低下させる。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値未満であるとき、携帯電話100は、低温による携帯電話100の異常シャットダウンを回避するためにバッテリ142を加熱する。一部の他の実施形態では、温度が別の閾値未満であるとき、携帯電話100は、低温による異常シャットダウンを回避するために、バッテリ142の出力電圧を増加させる。
【0108】
骨伝導センサ180Mは、振動信号を取得し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、人間の音響振動骨の振動信号を取得し得る。骨伝導センサ180Mはまた、血圧拍動信号を受信するために人間の脈拍に接触し得る。一部の実施形態では、骨伝導センサ180Mは、代わりに、骨伝導ヘッドセットに組み合わせるためにヘッドセットに配置されてもよい。オーディオモジュール170は、音声機能を実施するために、骨伝導センサ180Mによって取得された、音響振動骨の振動信号に基づいて音声信号を復号化し得る。アプリケーションプロセッサは、心拍検出機能を実施するために、骨伝導センサ180Mによって取得された血圧拍動信号に基づいて心拍情報を復号化し得る。
【0109】
キー190は、電源オンキーまたは音量キーなどを含む。キー190はメカニカルキーであってもよい。キー190は、代わりにタッチキーであってもよい。携帯電話100は、携帯電話100のユーザ設定および機能制御に関連するキー信号入力を生成するために、キー入力を受信し得る。
【0110】
モータ191は、振動プロンプトを生成し得る。モータ191は、着信振動プロンプトを提供するように構成されてもよいし、タッチ振動フィードバックを提供するように構成されてもよい。例えば、異なるアプリケーション(撮影およびオーディオ再生など)に対して実行されるタッチ操作は、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。モータ191はまた、タッチ操作がディスプレイ194の異なる領域に加えられたときの異なる振動フィードバック効果に対応し得る。異なる適用シナリオ(タイムリマインダ、情報受信、目覚まし時計、およびゲームなど)もまた、異なる振動フィードバック効果に対応し得る。タッチ振動フィードバック効果が、代わりにカスタマイズされてもよい。
【0111】
インジケータ192は、インジケータであってもよく、充電ステータス、電力変化を示すように構成されてもよいし、メッセージ、不在着信、または通知などを示すために使用されてもよい。
【0112】
SIMカードインターフェース195は、SIMカードに接続するように構成される。SIMカードは、携帯電話100に接触するように、または携帯電話100から切り離されるように、SIMカードインターフェース195に挿入され得るし、SIMカードインターフェース195から取り出され得る。携帯電話100は、1つまたはN個のSIMカードインターフェースをサポートし得、Nは1よりも大きい正の整数である。SIMカードインターフェース195は、Nano SIMカード、Micro SIMカード、およびSIMカードなどをサポートし得る。複数のカードが、同じSIMカードインターフェース195に同時に挿入されてもよい。複数のカードは、同じタイプであっても異なるタイプであってもよい。SIMカードインターフェース195は、異なるタイプのSIMカードと互換性があってもよい。SIMカードインターフェース195はまた、外部メモリカードと互換性があってもよい。携帯電話100は、電話をかけるおよびデータ通信などの機能を実施するために、SIMカードを使用してネットワークと対話する。一部の実施形態では、携帯電話100は、eSIM、すなわち、内蔵SIMカードを使用する。eSIMカードは、携帯電話100に組み込まれ得、携帯電話100から切り離され得ない。
【0113】
本出願のこの実施形態に示されている構造は、携帯電話100に対する特定の限定を構成しないことを理解されたい。本出願の一部の他の実施形態では、携帯電話100は、図に示されているものよりも多いもしくは少ない構成要素を含んでもよく、または一部の構成要素は組み合わされるか、または一部の構成要素は分割されるか、または異なる構成要素の配置が使用される。図示されている構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実施され得る。
【0114】
電子デバイスのソフトウェアシステムは、階層アーキテクチャ、イベントドリブンアーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、またはクラウドアーキテクチャを使用し得る。本出願のこの実施形態では、電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャを説明するための例として、階層アーキテクチャを有するAndroidシステムが使用される。
【0115】
図6を参照すると、電子デバイスのソフトウェアアーキテクチャは、ハードウェア層、ドライバ層、ハードウェア抽象化層(hardware abstraction layer、HAL)層、フレームワーク層、およびアプリケーション層を含み得る。
【0116】
アプリケーション層は、近接光機能を有効化するようにフレームワーク層に要求するために、アプリケーション登録近接光イベントをフレームワーク層に送信し得る。近接光機能は、背景技術で説明された、近接光センサを使用して、障害物がタッチスクリーンに近づいていることまたはタッチスクリーンから遠ざかっていることを判定する機能を指す。本出願のこの実施形態では、近接光センサが使用されることはないが、タッチスクリーンが、障害物がタッチスクリーンに近づいていることまたはタッチスクリーンから遠ざかっていることを感知するために使用され、アプリケーション層のアプリケーションでは、近接検出機能は、依然として登録近接光イベントを使用して有効化され得る。もちろん、障害物がタッチスクリーンに近づいていることまたはタッチスクリーンから遠ざかっていることを検出する機能が表され得るならば、近接光イベントの名称は変更されてもよく、例えば「近接検出イベント」に変更されてもよい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0117】
加速度センサによって出力された加速度データは、フレームワーク層のジェスチャアルゴリズムを使用してユーザのジェスチャ(例えば、持ち上げる、下ろす、または裏返す)を判定するために使用され得る。
【0118】
タッチスクリーンの集積回路(integrated circuit、IC)は、タッチスクリーンが障害物を感知したときに生成された元のデータ(各接触位置で生成された静電容量値)をタッチホスト処理(touch host processing、THP)デーモンに送信し得る。
【0119】
本出願のこの実施形態では、ジェスチャ判定は、2つの判定段階、すなわち、小ジェスチャ判定段階および大ジェスチャ判定段階を含み得る。大ジェスチャ判定段階と小ジェスチャ判定段階との違いは、ジェスチャアルゴリズムの異なるサンプリング周波数および異なる対応するサンプリング時間にあり、小ジェスチャ判定段階に対応するサンプリング点の総数は、大ジェスチャ判定段階に対応するサンプリング点の総数よりも少ない。
【0120】
小ジェスチャ判定段階:フレームワーク層のジェスチャアルゴリズムは、第1の期間に加速度センサによってサンプリングされた加速度データに基づいて、ユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャ(例えば、持ち上げるまたは下ろす)であるかどうかを判定する。はいである場合、フレームワーク層は、THPアルゴリズムを実行するようにハードウェア抽象化層のTHPデーモンをトリガする。THPデーモンは、計算結果(障害物がタッチスクリーンに近づいている、またはタッチスクリーンから遠ざかっている)を取得するために、タッチスクリーンによって報告された静電容量データをTHPアルゴリズムに入力し、計算結果に基づいて、報告のために対応する近づきイベントまたは遠ざかりイベントを生成し得る。
【0121】
大ジェスチャ判定段階:THPデーモンがTHPアルゴリズムを実行するプロセスにおいて、フレームワーク層のジェスチャアルゴリズムは、加速度センサによって報告された加速度データを引き続き受信し、次に、第3の期間に加速度センサによってサンプリングされた加速度データに基づいて、ユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャ(例えば、持ち上げるまたは下ろす)であるかどうかを判定し得、第3の期間は第1の期間よりも長く、第3の期間の終了時点は第1の期間の終了時点より後である。
【0122】
THPデーモンのTHPアルゴリズムは、ユーザのジェスチャ、シナリオ認識(例えば、電話をかけるまたは誤タッチ防止)の結果、およびタッチスクリーンからの静電容量データに基づいてイベント(例えば、近づいているまたは遠ざかっている)を取得し、そのイベントをセンサマネージャに報告する。THPアルゴリズムに入力される静電容量データは、タッチスクリーンのすべての領域内の接点で感知された静電容量データであってもよいし、タッチスクリーンの縁部領域内の接点で感知された静電容量データ(例えば、タッチスクリーンの最初の3つの横列、最後の3つの横列、左の3つの縦列、または右の3つの縦列の接点で感知された静電容量データ)のみであってもよい。
【0123】
センサマネージャは、切り替え制御命令をTHPデーモンに送信し得る。例えば、センサマネージャは、ジェスチャアルゴリズムによって認識されたユーザのジェスチャ(小ジェスチャ)に基づいて有効化命令を配信し得、センサマネージャによって配信された有効化命令を受信した後で、THPドライバは、THPアルゴリズムを実行するためにTHPデーモンを動作させる。センサマネージャはさらに、THPデーモンによって送信された近づきイベントに基づいて無効化命令を配信し得るし、ジェスチャアルゴリズムによって認識されたユーザのジェスチャ(大ジェスチャ)に基づいて無効化命令を配信し得、これにより、THPデーモンのTHPアルゴリズムは、消費電力を低減するためにスリープする。
【0124】
THPアルゴリズムおよびジェスチャアルゴリズムは、システムオンチップ(system on chip、SOC)のアプリケーションチップにおいて動作し得る。さらに、消費電力を低減するために、ジェスチャアルゴリズムは、アプリケーションチップのセンサハブ(sensorhub)チップにおいて動作し得る。
【0125】
本出願のこの実施形態は、電話またはサードパーティアプリケーション(WeChatなど)電話をかけるなどのシナリオに適用され得る。例えば、比較的少量の加速度データに基づいて、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが持ち上げるであることを検出した後、プロセッサは、障害物がタッチスクリーンに近づいているかどうかの検出を開始する。障害物がタッチスクリーンに近づいていることを検出したとき、プロセッサは、電子デバイスの消費電力を低減するためにタッチスクリーンをオフにするか、または障害物がタッチスクリーンに近づいていることを検出し、より多くの加速度データに基づいて、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが持ち上げるであると再判定したとき、プロセッサは、電子デバイスの消費電力を低減するためにタッチスクリーンをオフにする。例えば、比較的少量の加速度データに基づいて、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが下ろすであることを検出したとき、プロセッサは、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっているかどうかの検出を開始する。障害物がタッチスクリーンから遠ざかっていることが検出された場合、タッチスクリーンは、ユーザの操作を容易にするためにオンにされるか、または障害物がタッチスクリーンから遠ざかっていることが検出され、より多くの加速度データに基づいて、電子デバイスに対してユーザによって実行されたジェスチャが下ろすであると再判定された場合、タッチスクリーンは、ユーザの操作を容易にするためにオンにされる。
【0126】
本出願のこの実施形態は、誤タッチ防止シナリオにさらに適用され得る。例えば、電子デバイスがポケットに入れられ、ユーザの動きなどの理由で電源オンキーが誤って押されると、タッチスクリーンはオンにされ、障害物とタッチスクリーンとの間の距離が事前設定値以下であるかどうかの検出を開始する。障害物とタッチスクリーンとの間の距離が事前設定値以下である場合、障害物がタッチスクリーンを遮っていることをユーザに気付かせるために、プロンプト情報が表示されるか、または障害物とタッチスクリーンとの間の距離が事前設定値以下であることが検出され、加速度データに基づく認識後の電子デバイスの姿勢変化が周期的な変化規則を有するとき、タッチスクリーンが誤ってタッチされたと見なされ得、消費電力を節約するために画面がオフにされる。
【0127】
図6のソフトウェアアーキテクチャに対応するソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールは、図3に示されている携帯電話100の内部メモリ121に記憶され得ることを理解されたい。
【0128】
以下では、2つの具体的な実施形態を使用して、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を詳細に説明する。以下の実施形態では、技術的解決策が携帯電話100で使用されることが例として使用される。
【0129】
実施形態1
図7は、本出願の一実施形態による表示制御方法のフローチャートである。本方法は以下のステップを含む。
【0130】
S701.携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたとき、タッチスクリーンの事前設定領域の静電容量測定値を取得する。
【0131】
具体的には、プロセッサが、アプリケーション層のアプリケーション登録近接光イベント(例えば、WeChatが電話プロセスを開始するときの登録近接光イベント)を使用して、近接光機能を有効化するようにフレームワーク層に要求するとき、フレームワーク層はジェスチャアルゴリズムの実行を開始する。ハードウェア層の加速度センサは、収集された加速度データをフレームワーク層に報告し、フレームワーク層のジェスチャアルゴリズムは、加速度データに基づいて、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると計算する。事前設定ジェスチャは、持ち上げる、下ろす、または裏返すであってもよい。
【0132】
図8を参照すると、ジェスチャアルゴリズムは、3つの判定論理を含み得る。(1)相対移動性加速度の方向と空間座標系の3つの軸(すなわち、x軸、y軸、およびz軸)のいずれか1つが交差すると、携帯電話のジェスチャが変化し、持ち上げる、下ろす、または裏返すなどのジェスチャが行われた可能性があると見なされる。この論理は、持ち上げると下ろすとを区別せず、静止状態と移動状態とを区別するだけである。(2)単調性特定の数のサンプリング点の加速度データが単調に増加または単調に減少したとき、持ち上げる、下ろす、または裏返すなどのジェスチャが行われた可能性がある判定され得る。ジェスチャアルゴリズムは、この論理を使用して、何らかの突発的なノイズの、ジェスチャ判定精度への影響を除去し得る。(3)非周期性加速度データの山と谷との量が判定される。山と谷との量が特定の値未満である場合、持ち上げジェスチャが行われた可能性があると見なされ、そうでない場合、携帯電話は周期的に移動していると判定され、例えば、ユーザが一定の速度で走っている場合、携帯電話は周期的に揺れており、山と谷との量は比較的大きい。この論理は、誤タッチ率を低減し得る。プロセッサは、前述の3つの判定論理がすべて満たされていると判定されたときにのみ、事前設定ジェスチャが行われたと判定する。
【0133】
さらに、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが持ち上げる、下ろす、または裏返すのうちの1つであるとき、フレームワーク層のセンサマネージャは、有効化命令をTHPデーモンに送信し得、THPデーモンは、計算結果(障害物がタッチスクリーンに近づいている、またはタッチスクリーンから遠ざかっている)を取得するために、タッチスクリーンによって報告された静電容量測定値をTHPアルゴリズムに入力し、計算結果に基づいて、報告のために対応する近づきイベントまたは遠ざかりイベントを生成し得る。
【0134】
THPアルゴリズムに入力される静電容量測定値は、タッチスクリーンの事前設定領域の静電容量測定値である。事前設定領域は、静電容量測定値が金属シートの変形によってあまり干渉を受けないタッチスクリーン内の領域であり得る。例えば、タッチスクリーン内の接点は接点アレイを形成し、事前設定領域は、接点アレイのうちの最初の3つの横列によって形成された接触領域、接点アレイのうちの最後の3つの横列によって形成された接触領域、接点アレイのうちの左の3つの縦列によって形成された接触領域、または接点アレイのうちの右の3つの縦列によって形成された接触領域などであってもよい。これは本出願のこの実施形態では特に限定されない。可能な例では、図9を参照すると、事前設定領域は、1番目から3番目の横列によって形成された接触領域、4番目から10番目の横列のうちの左の3つの縦列によって形成された接触領域、および4番目から10番目の横列のうちの右の3つの縦列によって形成された接触領域を含む。
【0135】
静電容量測定値は、設定期間の容量測定値であってもよい。例えば、設定期間は、事前設定されたフレーム数を指してもよく、例えば、タッチスクリーンの事前設定領域の5つの連続するフレームの静電容量測定値が取得される。
【0136】
S702.静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすと判定されたとき、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御し、切り替えは、表示ステータスを画面オンから画面オフにまたは画面オフから画面オンに切り替えることを含む。
【0137】
具体的には、THPデーモンによって報告された近づきイベントまたは遠ざかりイベントを受信した後、プロセッサのフレームワーク層は、画面オフまたは画面オン手順を開始し、ドライバ層に画面オフまたは画面オン手順を完了するように示す。イベントが近づきイベントである場合、画面オフ手順が開始され、イベントが遠ざかりイベントである場合、画面オン手順が開始される。
【0138】
本出願のこの実施形態では、THPデーモンは、静電容量測定値の変化傾向に基づいて、障害物とタッチスクリーンとの間の距離の変化傾向(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)を判定し得る。例えば、障害物とタッチスクリーンとの間の距離が小さくなる(すなわち、近づいている)とき、タッチスクリーンが障害物に近い位置の接点の静電容量測定値は増加し、障害物と静電容量式タッチスクリーンとの間の距離が大きくなる(すなわち、遠ざかっている)とき、タッチスクリーンが障害物に近い位置の接点の静電容量測定値は減少する。
【0139】
障害物がタッチスクリーンに近づいているシナリオに対応する第1の事前設定条件は、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっているシナリオに対応する第1の事前設定条件とは異なり得る。具体的には、障害物がタッチスクリーンに近づいているシナリオでは、第1の事前設定条件は、タッチスクリーンの事前設定領域の静電容量測定値が、第1の期間の単調増加傾向を満たし、第1の期間の終了時点の静電容量測定値が第1の事前設定閾値よりも大きいことを含み得、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっているシナリオでは、第1の事前設定条件は、タッチスクリーンの事前設定領域の静電容量測定値が、第1の期間の単調減少傾向を満たし、第1の期間の終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値よりも小さいことを含み得る。第2の事前設定閾値は、第1の事前設定閾値よりも小さい。
【0140】
任意選択で、フレームワーク層が画面オフまたは画面オン手順を開始した後、フレームワーク層のセンサマネージャは無効化命令をさらに配信してもよく、これにより、THPデーモンのTHPアルゴリズムは、消費電力を低減するためにスリープする。
【0141】
この実施形態における携帯電話のタッチスクリーンは、図3に示されているタッチスクリーンであってもよいし、図4に示されているタッチスクリーンであってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0142】
任意選択の実施態様では、THPアルゴリズムはフレームワーク層で実施される。したがって、消費電力を低減するために、タッチスクリーンが障害物に近づいた後、タッチスクリーンは、電源オフされることはないが、低電力モードに入る。この場合、THPアルゴリズムは無効化される。携帯電話は、ジェスチャ(例えば、ユーザが携帯電話を下ろす、または裏返す)によってトリガされたときにのみ低電力モードを終了する。この場合、携帯電話はTHPアルゴリズムを起動する(すなわち、フレームワーク層のセンサマネージャは、有効化命令をTHPデーモンに送信する)。
【0143】
この実施形態では、プロセッサは、障害物がタッチスクリーンに近づいているかどうか、またはタッチスクリーンから遠ざかっているかどうかを検出する目的で静電容量測定値を生成するために、変形しにくい、金属プレートに対応する、タッチスクリーン内の領域(すなわち、前述の事前設定領域)を選択する。この領域に対応する静電容量値はあまり干渉を受け得ないため、計算結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)は、画面全体の静電容量値に基づく計算によって取得された結果(すなわち、近づいているまたは遠ざかっている)よりも正確であり、これにより、電子デバイスの近接検出精度が改善され得、電子デバイスの表示ステータスがより正確に制御され得る。
【0144】
実施形態2
図10は、本出願の一実施形態による別の表示制御方法のフローチャートである。本方法は以下のステップを含む。
【0145】
S1001.第1の加速度データに基づいて、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを判定し、第1の加速度データは、第1の期間に加速度センサによって収集された加速度データであり、加速度データのサンプリング周波数は第1の周波数である。
【0146】
具体的には、プロセッサが、アプリケーション層のアプリケーション登録近接光イベント(例えば、WeChatが電話プロセスを開始するときの登録近接光イベント)を使用して、近接光機能を有効化するようにフレームワーク層に要求するとき、フレームワーク層はジェスチャアルゴリズムの実行を開始する。第1の期間に収集され、ハードウェア層の加速度センサによって報告された加速度データを受信した後、フレームワーク層は、ジェスチャアルゴリズムを使用して、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャ、すなわち前述の小ジェスチャであると計算する。ジェスチャアルゴリズムの小ジェスチャ判定論理については、実施形態1のジェスチャアルゴリズムの判定論理を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
【0147】
S1002.携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたとき、第2の期間のタッチスクリーンの静電容量測定値を取得し、静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすかどうかを判定する。
【0148】
具体的には、プロセッサが、フレームワーク層を使用して、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定した後、フレームワーク層のセンサマネージャは、有効化命令をTHPデーモンに送信し得、THPデーモンは、計算結果(障害物が近づいているまたは遠ざかっている)を取得するために、第2の期間にタッチスクリーンによって収集された静電容量測定値をTHPアルゴリズムに入力し、計算結果に基づいて、報告のために対応する近づきイベントまたは遠ざかりイベントを生成し得る。THPアルゴリズムの具体的な実施態様については、実施形態におけるTHPアルゴリズムの具体的な実施態様を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。事前設定ジェスチャの具体的な実施態様については、実施形態1の事前設定ジェスチャの具体的な実施態様を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。
【0149】
第2の期間の開始時点は、第1の期間の終了時点であってもよいし、第2の期間の開始時点は、第1の期間の終了時点より後であってもよい。
【0150】
第2の期間のタッチスクリーンの静電容量測定値は、タッチスクリーン全体の接点で検出された静電容量測定値であってもよいし、タッチスクリーンの一部の領域で検出された静電容量測定値であってもよい。これは本出願のこの実施形態では特に限定されない。例えば、静電容量測定値は、図9に示されている事前設定領域で検出された静電容量測定値であってもよい。
【0151】
ここでの第2の事前設定条件は、実施形態1の第1の事前設定条件と同じであっても異なってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。第2の事前設定条件が実施形態1の第1の事前設定条件と同じであるケースについては、実施形態1の第1の事前設定条件の具体的な実施態様を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。以下では、異なるケースに基づいて例を提供し、障害物がタッチスクリーンに近づいているシナリオでは、第2の事前設定条件は、静電容量測定値が第2の期間の単調増加傾向を満たし、第2の期間の終了時点の静電容量測定値が第1の事前設定閾値以下であることを含み得、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっているシナリオでは、第2の事前設定条件は、静電容量測定値が第2の期間の単調減少傾向を満たし、第2の期間の終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値以上であることを含み得る。第2の事前設定閾値は、第1の事前設定閾値よりも小さい。
【0152】
S1003.静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすと判定されたとき、第2の加速度データに基づいて、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定し、第2の加速度データは、第3の期間に加速度センサによって収集された加速度データであり、加速度データのサンプリング周波数は第2の周波数であり、第3の期間の持続時間は第1の期間の持続時間よりも長く、および/または第1の周波数は第2の周波数よりも小さい。
【0153】
具体的には、THPプロセスによって報告された近づきイベントまたは遠ざかりイベントを受信した後、フレームワーク層はジェスチャアルゴリズムを引き続き実行する。ジェスチャアルゴリズムは、加速度センサによって報告された第2の加速度データに基づいて、ユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定する、すなわち、前述の大ジェスチャ判定段階。大ジェスチャ判定論理については、実施形態1のジェスチャアルゴリズムの判定論理を参照されたい。ここでは詳細は再び説明されない。第3の期間の開始時点は、第1の期間の開始時点であり得る。もちろん、第3の期間の開始時点は、代わりに、第1の期間の開始時点より後であってもよい。これはここでは限定されない。
【0154】
本出願のこの実施形態では、条件「第3の期間の持続時間が第1の期間の持続時間よりも長く、および/または第1の周波数が第2の周波数よりも小さい」は、第2の加速度データのデータ量(サンプリング点の総数)が第1の加速度データのデータ量(サンプリング点の総数)よりも多いことを保証するために、すなわち、大ジェスチャを判定する精度が小ジェスチャを判定する精度よりも高いことを保証するために設定され、その結果、近接検出精度はさらに保証される。すなわち、第3の期間の持続時間が第1の期間の持続時間よりも長くない場合、第1の周波数は第2の周波数よりも小さい必要があり、第3の期間の持続時間が第1の期間の持続時間よりも長い場合、第1の周波数は第2の周波数以下であり得るが、第3の期間に収集された第2の加速度のデータ量が第1の期間に収集された第1の加速度のデータ量よりも多いことを保証することが必要である。任意選択で、第1の期間は、第3の期間内のサブ期間であってもよく、すなわち、第2の加速度データは第1の加速度データを含んでもよい。
【0155】
本出願のこの実施形態では、小ジェスチャに対応する第1の加速度データおよび大ジェスチャに対応する第2の加速度データは、シナリオ要件に基づいて異なる。具体的には、小ジェスチャに対応する第1の加速度データが誤報告されないこと、および第1の加速度データが欠落してはならないことが必要である。例えば、第1の期間の加速度センサのサンプリング周波数が100Hzであり、合計10個のサンプリング点がある場合、第1の加速度データのサンプリング時間と小ジェスチャの判定時間との合計は約230msである。大ジェスチャに対応する第2の加速度データが欠落してはならず(すなわち、より多くのデータが必要である)、第2の加速度データが誤報告されてはならないことが必要である。例えば、第3の期間でも加速度センサのサンプリング周波数は100Hzであり、合計20個のサンプリング点がある場合、第2の加速度データのサンプリング時間と大ジェスチャの判定時間との合計は400msである。
【0156】
S1004.携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると再判定されたとき、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御し、切り替えは、表示ステータスを画面オンから画面オフにまたは画面オフから画面オンに切り替えることを含む。
【0157】
具体的には、フレームワーク層が、ジェスチャアルゴリズムを実行することによって、携帯電話に対してユーザによって実行されたジェスチャが事前設定ジェスチャであると再判定した後、フレームワーク層は、画面オフまたは画面オン手順を開始し、ドライバ層に画面オフまたは画面オン手順を完了するように示す。
【0158】
任意選択で、フレームワーク層が画面オフまたは画面オン手順を開始した後、フレームワーク層のセンサマネージャは無効化命令をさらに配信してもよく、これにより、THPデーモンのTHPアルゴリズムは、消費電力を低減するためにスリープする。
【0159】
この実施形態における携帯電話のタッチスクリーンは、図3に示されているタッチスクリーンであってもよいし、図4に示されているタッチスクリーンであってもよいことに留意されたい。これは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0160】
例えば、図11は、電話またはサードパーティアプリケーション電話のシナリオにおいて、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっている(すなわち、障害物とタッチスクリーンとの間の距離が増加する)ときにタッチスクリーンをオンにするのに費やされる時間の概略図である。プロセッサは、フレームワーク層でジェスチャアルゴリズムを実行する。ジェスチャアルゴリズムは、最初に、加速度センサによって報告された第1の加速度データに基づいて、ユーザのジェスチャが下ろすであると判定し(小ジェスチャ判定段階では、加速度データを収集してからジェスチャ判定結果を出力するまでの時間は約230msである)、ドライバ層を使用してジェスチャをハードウェア抽象化層に送信し、ハードウェア抽象化層のTHPデーモンはTHPアルゴリズムを開始する。THPアルゴリズムでは、THPデーモンは、タッチスクリーンによって報告された、5つの連続するフレームの静電容量測定値を取得し、静電容量測定値に基づいて障害物とタッチスクリーンとの間の距離を判定する。距離が増加しているとき、THPデーモンは、障害物がタッチスクリーンから遠ざかっていると判定する。障害物とタッチスクリーンとの間の距離が設定値を超えた後、THPデーモンは、ドライバ層を使用して遠ざかりイベントをフレームワーク層に報告する。フレームワーク層はジェスチャアルゴリズムを引き続き実行し、ジェスチャアルゴリズムは、加速度センサによって報告された第2の加速度データに基づいて、ユーザのジェスチャが下ろすであると再判定する(大ジェスチャ判定段階では、加速度データを収集してからジェスチャ判定結果を出力するまでの時間は約400msである)。フレームワーク層は、画面オン手順を開始し、ドライバ層に画面オン手順を完了するように示す。フレームワーク層は、タッチスクリーンをオンにするためにバックライト命令をドライバ層に配信する。
【0161】
同様に、THPアルゴリズムはフレームワーク層で実施される。したがって、消費電力を低減するために、タッチスクリーンが障害物に近づいた後、タッチスクリーンは、電源オフされることはないが、低電力モードに入る。この場合、THPアルゴリズムは無効化される。携帯電話は、ジェスチャ(例えば、ユーザが携帯電話を下ろす、または裏返す)によってトリガされたときにのみ低電力モードを終了する。この場合、THPアルゴリズムが起動され(すなわち、フレームワーク層のセンサマネージャが有効化命令をTHPデーモンに送信し)、本出願のこの実施形態における前述の方法が実行される。
【0162】
例えば、図12A図12Bを参照すると、タッチスクリーンが障害物に近づいた後、タッチスクリーンは、電源オフされることなく低電力モードに入り得る。低電力モードでは、タッチスクリーンは画面オフ状態にあり、THPアルゴリズムは無効にされる。小ジェスチャによるトリガが検出された(例えば、比較的短期間の加速度データに基づいて、ユーザが携帯電話を下ろす、または携帯電話を裏返すなどのジェスチャを実行したことが認識された)場合、タッチスクリーンは低電力モードを終了し、THPアルゴリズムが起動され、そうでない場合、タッチスクリーンは低電力モードにあり続け、依然としてオフにされる。THPアルゴリズムが起動された後、第2の期間のタッチスクリーンの静電容量測定値が取得され、事前設定期間の静電容量測定値が単調減少傾向を満たすかどうかが判定される。はいである場合、事前設定期間の終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値未満であるかどうかがさらに判定され、そうでない場合、画面が依然としてオフにされることがさらに決定される。終了時点の静電容量測定値が第2の事前設定閾値未満である場合、タッチスクリーンはオンにされ、そうでない場合、タッチスクリーンは、大ジェスチャトリガ条件が満たされたかどうかを引き続き判定する(例えば、比較的長期間の加速度データに基づいて、ユーザが携帯電話を下ろす、または携帯電話を裏返すなどのジェスチャを実行したことが認識される)。大ジェスチャトリガ条件が満たされた場合、タッチスクリーンはオンにされ、そうでない場合、画面は依然としてオフにされる。
【0163】
この実施形態では、タッチスクリーンによって検出された静電容量測定値に基づく計算によって、障害物と携帯電話との間の距離関係が第2の事前設定条件を満たすと判定された後に、電子デバイスの姿勢変化に基づいて、障害物が電子デバイスに近づいている、または電子デバイスから遠ざかっているイベントが偶発的にトリガされたかどうかを判定し、イベントが偶発的にトリガされていないと判定した(これは、ユーザが電子デバイスを人体に近づける、または人体から遠ざける意図を持っていると判定することに相当する)後に、画面をオフ/オンにする大ジェスチャ判定ステップが追加される。このようにして、タッチスクリーンによって感知された静電容量値が周囲環境によって干渉を受けている場合でも、ジェスチャ判定ステップは、電子デバイスの表示制御精度を保証し、これにより、ユーザ体験改善される。
【0164】
前述の実施形態および関連する添付の図面を参照すると、本出願の一実施形態は、表示制御方法をさらに提供し、本方法は、タッチスクリーンを有する電子デバイス(携帯電話またはタブレットコンピュータなど)で実施され得る。例えば、電子デバイスの構造は、図3図4図5A図5B、または図5Cに示され得る。図13に示されているように、本方法は以下のステップを含み得る。
【0165】
S1301.電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたとき、タッチスクリーンの事前設定領域内の接点で感知された静電容量測定値を取得し、事前設定領域は、タッチスクリーンの周縁領域に位置する。
【0166】
S1302.取得された静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすとき、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する。
【0167】
前述の実施形態および関連する添付の図面を参照すると、本出願の一実施形態は、表示制御方法をさらに提供し、本方法は、タッチスクリーンを有する電子デバイス(携帯電話またはタブレットコンピュータなど)で実施され得る。例えば、電子デバイスの構造は、図3図4図5A図5B、または図5Cに示され得る。図14に示されているように、本方法は以下のステップを含み得る。
【0168】
S1401.第1の加速度データに基づいて、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたとき、第2の期間にタッチスクリーンによって収集された静電容量測定値を取得し、第1の加速度データは、第1のサンプリング周波数に基づいて収集された、第1の期間における電子デバイスの加速度データである。
【0169】
S1402.取得された静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすとき、第2の加速度データに基づいて、電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定し、第2の加速度データは、第2のサンプリング周波数に基づいて収集された、第3の期間における電子デバイスの加速度データであり、第3の期間の持続時間は第1の期間の持続時間よりも長く、および/または第1のサンプリング周波数は第2のサンプリング周波数よりも小さい。
【0170】
S1403.電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると再判定されたとき、タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する。
【0171】
本出願の前述の実施態様は、異なる技術的効果を達成するためにランダムに組み合わされ得る。
【0172】
以下では、本出願の前述の方法の実施形態を実施するために、添付の図面を参照して、本出願の一実施形態で提供される装置を説明する。
【0173】
図15に示されているように、本出願の一部の他の実施形態は、電子デバイスを開示する。電子デバイスは、1つ以上のプロセッサ1502、メモリ1503、および1つ以上のコンピュータプログラム1504を含み得る。前述のデバイスは、1つ以上の通信バス1505を使用して接続され得る。1つ以上のコンピュータプログラム1504は、メモリ1503に記憶され、1つ以上のプロセッサ1502によって実行されるように構成され、1つ以上のコンピュータプログラム1504は命令を含み、命令は、図3から図14に示されている実施形態で説明されたステップの全部または一部を実行するために使用され得る。
【0174】
プロセッサ1502は、中央処理装置(central processing unit、CPU)または特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)であってもよいし、プログラム実行を制御するために使用される1つ以上の集積回路であってもよいし、ベースバンドチップなどであってもよい。1つ以上のメモリ1503があってもよく、メモリ1503は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、またはディスクメモリなどであってもよい。
【0175】
図15に示されている電子デバイスは、携帯電話、iPad、ノートブックコンピュータ、スマートTV、またはウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートヘルメット、もしくはスマートバンドなど)などであり得る。図15に示されている電子デバイスが携帯電話であるとき、電子デバイスの構造については、図3を参照されたい。
【0176】
本出願で提供される前述の実施形態では、本出願の実施形態で提供される方法は、実行体としての電子デバイス(携帯電話100)の観点から説明されている。本出願の実施形態で提供される前述の方法で機能を実施するために、端末デバイスは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用して前述の機能を実施するように、ハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含み得る。前述の機能における機能が、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造とソフトウェアモジュールとの組み合わせのいずれを使用して実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途および設計制約に依存する。
【0177】
前述の実施形態で使用されるとき、文脈に応じて、「とき」という用語は、「…場合」、「…後」、「…と判定したことに応答して」、または「…ことを検出したことに応答して」と解釈され得る。同様に、文脈に応じて、「…と判定されたとき」または「…こと(述べられた状態または事象)が検出された場合」という句は、「…と判定された場合」、「…と判定したことに応答して」、「…(述べられた状態または事象)が検出されたとき」、または「…こと(述べられた状態または事象)を検出したことに応答して」と解釈され得る。
【0178】
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、またはこれらの組み合わせによって実施され得る。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用されるとき、実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が完全にまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、あるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線)方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信されてもよい。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を組み込んだ、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ)などであってもよい。
【0179】
説明のために、前述の説明は、具体的な実施形態を参照して説明された。しかしながら、前述の例示的な説明は網羅的であることを意図されていないし、それらは本出願を開示されたまさにその形態に限定することを意図されていない。前述の教示によれば、多くの修正例および変形例が可能である。実施形態は、本出願の原理およびその実際の適用を完全に例示するために選択および説明されており、その結果、他の当業者は、意図された特定の目的に適した様々な修正例と共に本出願および様々な実施形態を完全に利用することが可能となる。
【符号の説明】
【0180】
11 中間フレーム画面コンパートメント
12 表示モジュール
13 タッチモジュール
14 金属シート
31 中間フレーム画面コンパートメント
32 表示モジュール
33 タッチモジュール
34 金属シート
35 支持部材
100 携帯電話
110 プロセッサ
120 外部メモリインターフェース
121 内部メモリ
130 USBインターフェース
140 充電管理モジュール
141 電力管理モジュール
142 バッテリ
150 移動通信モジュール
160 ワイヤレス通信モジュール
170 オーディオモジュール
170A スピーカ
170B 受話器
170C マイクロフォン
170D ヘッドセットインターフェース
180 センサモジュール
180A 圧力センサ
180B ジャイロセンサ
180C 気圧センサ
180D 磁気センサ
180E 加速度センサ
180F 距離センサ
180H 指紋センサ
180J 温度センサ
180K タッチセンサ
180L 周囲光センサ
180M 骨伝導センサ
190 キー
191 モータ
192 インジケータ
193 カメラ
194 ディスプレイ
195 SIMインターフェース
1502 プロセッサ
1503 メモリ
1504 コンピュータプログラム
1505 通信バス
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2022-05-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間フレーム画面コンパートメント、支持部材、表示モジュール、およびタッチモジュールを備えるタッチスクリーンであって、
前記中間フレーム画面コンパートメントは収容空間を形成しており、前記表示モジュールは、前記中間フレーム画面コンパートメントによって形成された前記収容空間内に配置されており、前記タッチモジュールは、前記表示モジュールの、前記中間フレーム画面コンパートメントから離れた側に配置されており、
金属シートは、前記表示モジュールの、前記中間フレーム画面コンパートメントに近い側に配置されており、前記金属シートの縁部は、前記中間フレーム画面コンパートメントと前記表示モジュールとの両方に固定されており、
前記支持部材は、前記金属シートを支持するために前記中間フレーム画面コンパートメントと前記金属シートとの間に配置されている、タッチスクリーン。
【請求項2】
前記支持部材の、前記タッチモジュール側への第1の投影と、前記金属シートの、前記タッチモジュール側への第2の投影とが互いに完全に一致する、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項3】
前記支持部材の、前記タッチモジュール側への第1の投影は、前記金属シートの、前記タッチモジュール側への第2の投影の内側に位置し、前記第2の投影の縁部と前記第1の投影の中心部との間の距離は、事前設定値未満である、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項4】
前記支持部材は複数の副構成要素を備え、前記副構成要素はすべて第1の方向に間隔を置いて配置されており、前記第1の方向は、前記表示モジュールと前記タッチモジュールとが積層されている方向に垂直な任意の方向である、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項5】
前記支持部材は、良好な電気絶縁性能を有する発泡体である、請求項1から4のいずれか一項に記載のタッチスクリーン。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチスクリーンを備える電子デバイス。
【請求項7】
電子デバイスに適用される表示制御方法であって、前記電子デバイスは請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチスクリーンを備え、
前記方法は、
前記電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、前記タッチスクリーンの事前設定領域内の接点で感知された静電容量測定値を取得するステップであって、前記事前設定領域は、前記タッチスクリーンの周縁領域に位置する、ステップと、
前記取得された静電容量測定値が第1の事前設定条件を満たすときに、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する、ステップと
を含む、表示制御方法。
【請求項8】
前記第1の事前設定条件は、
前記静電容量測定値が、第1の期間において単調増加傾向にあり、前記第1の期間の終了時点の静電容量測定値が、第1の事前設定閾値よりも大きいこと
を含み、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オンから画面オフに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の事前設定条件は、
前記静電容量測定値が、第1の期間において単調減少傾向にあり、前記第1の期間の終了時点の静電容量測定値が、第2の事前設定閾値よりも小さいこと
を含み、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オフから画面オンに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
電子デバイスに適用される表示制御方法であって、前記電子デバイスは請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチスクリーンを備え、
前記方法は、
第1の加速度データに基づいて、前記電子デバイスを移動させるユーザのジェスチャが事前設定ジェスチャであると判定されたときに、第2の期間に前記タッチスクリーンによって収集された静電容量測定値を取得するステップであって、前記第1の加速度データは、第1のサンプリング周波数に基づいて収集された、第1の期間における前記電子デバイスの加速度データである、ステップと、
前記取得された静電容量測定値が第2の事前設定条件を満たすときに、第2の加速度データに基づいて、前記電子デバイスを移動させる前記ユーザの前記ジェスチャが前記事前設定ジェスチャであるかどうかを再判定するステップであって、前記第2の加速度データは、第2のサンプリング周波数に基づいて収集された、第3の期間における前記電子デバイスの加速度データであり、前記第3の期間の持続時間は前記第1の期間の持続時間よりも長く、および/または前記第1のサンプリング周波数は前記第2のサンプリング周波数よりも小さい、ステップと、
前記電子デバイスを移動させる前記ユーザの前記ジェスチャが前記事前設定ジェスチャであると再判定されたときに、前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する、ステップと
を含む、表示制御方法。
【請求項11】
前記第2の事前設定条件は、前記静電容量測定値が、前記第2の期間において単調増加傾向にあり、前記第2の期間の終了時点の静電容量測定値が、第1の事前設定閾値以下であることを含み、
前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オンから画面オフに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御する、ステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の事前設定条件は、前記静電容量測定値が、第2の期間において単調減少傾向で変化し、前記第2の期間の終了時点の静電容量測定値が、第2の事前設定閾値以上であることを含み、
前記タッチスクリーンの表示ステータス切り替えを制御する前記ステップは、
画面オフから画面オンに切り替えるように前記タッチスクリーンの前記表示ステータスを制御するステップ
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
タッチスクリーン、プロセッサ、およびメモリを備える電子デバイスであって、前記メモリは、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成されており、
前記メモリに記憶された前記1つ以上のコンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、電子デバイス。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
命令を含むプログラムであって、前記プログラムが電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項7から9または10から12のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、プログラム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】