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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-20
(54)【発明の名称】折畳み式高さ調節可能テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 9/16 20060101AFI20230113BHJP
   A47B 9/00 20060101ALI20230113BHJP
   A47B 9/20 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
A47B9/16 A
A47B9/00 Z
A47B9/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022511008
(86)(22)【出願日】2020-08-12
(85)【翻訳文提出日】2022-04-18
(86)【国際出願番号】 US2020045916
(87)【国際公開番号】W WO2021034566
(87)【国際公開日】2021-02-25
(31)【優先権主張番号】62/888,725
(32)【優先日】2019-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/979,586
(32)【優先日】2020-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520059306
【氏名又は名称】エボ インベンションズ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ルンディン
(72)【発明者】
【氏名】エバン エインベンダー オーモット
(72)【発明者】
【氏名】マイケル エー.ドットシー
(72)【発明者】
【氏名】ノア イー.ディングラー
(72)【発明者】
【氏名】エリン エイチ.モリッシー
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン エヌ.タッキー
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NB07
3B053NC03
3B053NH03
3B053NK00
(57)【要約】
コンパクトな折曲げ構造及び選択されたテーブル高さで固定するための範囲制限装置を持つ折畳み式高さ調節可能テーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブルであって、
頂面及び底面を有するテーブルトップと、
頂端及び底端と、前記頂端と前記底端との間に配置されたピボットと、を有する第1脚であって、
前記第1脚が区画化されたスリーブ部品と延長区分とを有する、第1脚と、
頂端及び底端と、前記頂端と前記底端との間に配置されたピボットと、を有する第2脚であって、
前記第2脚が区画化されたスリーブ部品と延長区分とを有し、
前記第1脚の頂端が前記テーブルトップの底面に固定的に取り付けられ、
前記第2脚の頂端が前記テーブルトップの底面に滑動可能に取り付けられる、第2脚と、
前記第1脚のピボット及び前記第2脚のピボットにおいて前記第1脚を前記第2脚に取り付けるように構成されたピボット装置と、
を備え、
前記第1脚の区画化スリーブ部品が、長手方向に第1空間とこれに隣接する第2空間に分割され、
前記第2脚の区画化スリーブ部品が、長手方向に第1空間とこれに隣接する第2空間に分割され、
前記第1脚の延長区分が、前記第1脚の底端から始まり、前記第1脚の第1空間の中へ入れ子式に収まる寸法を持ち、
前記第2脚の延長区分が、前記第2脚の底端から始まり、前記第2脚の第1空間の中へ入れ子式に収まる寸法を持ち、
前記ピボット装置が、前記第1脚の第2空間及び前記第2脚の第2空間の中へ延びる、
テーブル。
【請求項2】
前記テーブルトップの前記底面に取り付けられた軌道と、
前記第2脚が前記テーブルトップの底面に沿って滑動できるように構成された前記第2脚の頂端に取り付けられた第1ホイールと、
前記第2脚の頂端に取り付けられ前記軌道内に前記軌道に沿って滑動可能に配置された、前記第1ホイールとは側方に反対側の第2ホイールと、
前記第2ホイールが回転式に取り付けられた引っ張り棒と、
第1端及び第2端を有する圧縮バネであって、
前記バネの第1端が前記テーブルトップの底面又はその延長部に固定的に取り付けられ、
前記バネの第2端が前記引っ張り棒に固定的に取り付けられて、前記テーブルが折り畳まれるとき前記バネを圧縮させ前記テーブルが上昇するとき延びる、
圧縮バネと、
を備える、請求項1に記載のテーブル。
【請求項3】
更に、前記テーブルを折曲げ位置に固定するためのロック-解除機構を備え、前記ロック-解除機構が、
前記テーブルトップに回動可能に取り付けられたフックを有する収納キャッチと、
前記収納キャッチのフックと相補的な前記第1脚底部のインデントであって、
前記収納キャッチが前記第1脚底部のインデントに係合するように付勢される、インデントと、
前記収納キャッチに係合し、前記第1脚底部をアンロックするために前記第1脚底部のインデントへ向かう前記収納キャッチの前記付勢に対抗する第1位置から、前記第1脚底部のインデントへ向かう前記収納キャッチの前記付勢に影響を与えないように前記収納キャッチから離れる第2位置へ前記ロック-解除機構の中で滑動可能なシャトルであって、
前記シャトルが傾斜面を有する、シャトルと、
前記テーブルトップへ向かって及びこれから離れて移動可能であり、前記シャトルの傾斜面と係合して、前記シャトルに対する解除レバーの係合位置に応じて、前記シャトルを前記収納キャッチから移動させるか又は離れさせる、解除レバーと、
を備える、
請求項1に記載のテーブル。
【請求項4】
前記ロック-解除機構が、更に、
解除ロッドを備え、
前記解除ロッドが、ガスバネが伸展しそれによって前記テーブルを上昇できるようにするために前記ガスバネの解除部品を解除するように構成される、
請求項3に記載のテーブル。
【請求項5】
更に、
前記第1脚及び前記第2脚の各々の中の入れ子式脚ロック機構であって、前記入れ子脚ロック機構が、
各脚の延長区分内に配置されたロックハウジングと、
第1端で脚延長部解除レバーと係合し第2端で前記ロックハウジング又はその中の構成部品と係合する接続ロッドと、
前記ハウジングを通過して側方に延長可能であり、固定高さで脚延長部をロックするために前記脚の区画化スリーブ部品の開口と係合するように構成された、対向する1対のピンと、
を有する、
入れ子式脚ロック機構を備え、
押し下げられたときに、前記脚延長部解除レバーが前記開口から前記ピンを引っ込めて、前記脚延長部が前記脚の区画化スリーブ部品内で滑動できるようにする、
請求項1に記載のテーブル。
【請求項6】
前記接続ロッドから延びるピンガイドであって、
前記ピンガイドが、脚延長部品の長手側面に対して傾斜した対向するスロットを有する、ピンガイドと、
前記ハウジング内で前記接続ロッドの周りに配置され、ハウジング壁によって前記ハウジング内に収容されたバネであって、前記バネが、前記区画化スリーブ部品の前記開口の中へ前記ピンを押し入れるために前記ピンガイドを付勢する、バネと、
を備え、
前記解除レバーが、前記バネを圧縮し、それによって前記ピンを前記開口から引っ込めるように構成される、
請求項5に記載のテーブル。
【請求項7】
前記ピボット装置が、
各脚の第2囲繞空間内に位置付けられたナットと、
雄型及び雌型ピボット部品であって、前記雄型及び雌型ピボット部品の一方が、前記第1脚及び第2脚の一方の前記第2囲繞空間の外部に位置付けられ、前記雄型及び雌型ピボット部品の他方が、前記第1脚及び第2脚の他方の外側に位置付けられる、雄型及び雌型ピボット部品と、
を備え、
前記雄型及び雌型ピボット部品が前記ナットに固定される、
請求項1に記載のテーブル。
【請求項8】
更に、ピボットハウジングを備え、前記ピボットハウジングが、
前記第1脚の区画化スリーブ部品が通過して配置される開口を有する第1脚のピボット部品と、
前記第2脚の区画化スリーブ部品が通過して配置される開口を有する第2脚のピボット部品と、
を有し、
前記第1脚のピボット部品が、前記第2脚のピボット部品に回転可能に取り付けられる、
請求項7に記載のテーブル。
【請求項9】
各脚の延長区分が、その関連する区画化スリーブ部品内で前記ピボット装置を越えて延長可能である、請求項8に記載のテーブル。
【請求項10】
更に、範囲制限装置組立体を備える、請求項1に記載のテーブル。
【請求項11】
前記範囲制限装置組立体が、
前記テーブルトップの前記下面に取り付けられたストッパと、
回転可能ラッチと、
を備え、
前記回転可能ラッチが、前記第2脚の前記延長区分に接続され、前記延長区分がスリーブ区分から延長されるとき前記ストッパと係合するか又はこれを通り抜けるように構成される、
請求項10に記載のテーブル。
【請求項12】
範囲制限装置組立体であって、
少なくとも部分的に入れ子式テーブル脚のスリーブ内に及びその頂端に位置付けられるように構成された二方向バネ荷重式プランジャであって、
前記プランジャが、更に、テーブルトップの下面のストッパ部品と係合するように構成され、前記テーブル脚が、前記テーブルトップの前記下面に沿って滑動可能である、二方向バネ荷重式プランジャと、
前記プランジャと整列してかつ前記スリーブの中に配置された異なる力の強バネ及び弱バネであって、
前記強バネが、前記入れ子式テーブル脚が引っ込められたとき前記強バネを押圧し、それによって前記プランジャを前記スリーブから外向きに押すように位置付けられ、
前記弱バネが、前記テーブル脚が延長されたとき、前記プランジャを引っ込めたまま維持するように構成される、
強バネ及び弱バネと、
を備える、範囲制限装置組立体。
【請求項13】
傾斜路端を持つフォーク状部品を有するロックハウジングと、
ラッチを通過して配置され、前記フォーク状部品の前記傾斜路端と係合可能なピンを有するラッチと、
前記ピンの周りで前記ラッチを付勢するように位置付けられた捩じりバネと、
を備え、
前記フォーク状部品の前記傾斜路端が前記ピンに係合するとき、前記ラッチがロック位置へ回転する、
範囲制限装置組立体。
【請求項14】
ピボット装置を持つ入れ子式脚組立体であって、
頂端及び底端を有する第1入れ子式脚であって、
前記第1入れ子式脚が、区画化スリーブ部品と延長区分とを有する、第1入れ子式脚と、
頂端及び底端を有する第2入れ子式脚であって、
前記第2入れ子式脚が、区画化スリーブ部品と延長区分とを有する、第2入れ子式脚と、
前記入れ子式脚の前記スリーブ部分において前記第1入れ子式脚を前記第2入れ子式脚に取り付けるように構成されたピボット装置であって、
第1脚の区画化スリーブ部品が、長手方向に第1空間とこれに隣接する第2空間に分割され、
第2脚の区画化スリーブ部品が、長手方向に第1空間とこれに隣接する第2空間に分割され、
前記第1脚の延長区分が、前記第1脚の底端から始まり、前記第1脚の第1空間の中へ入れ子式に収まる寸法を持ち、
前記第2脚の延長区分が、前記第2脚の底端から始まり、前記第2脚の第1空間の中へ入れ子式に収まる寸法を持ち、
前記ピボット装置が、
第1脚噛合い部品及び第2脚噛合い部品であって、前記第1脚噛合い部品が前記第2脚噛合い部品と係合可能であり、前記第1脚と前記第2脚噛合い部品が係合したとき相互に対して回転可能である、噛合い部品と、
各第2空間内に位置付けられたナットと、
を備え、
前記第1脚及び第2脚噛合い部品が、前記第2空間の外壁を通過してそのそれぞれのナットと係合可能である、
ピボット装置と、
を備える、入れ子式脚組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年2月21日に提出された「折畳み式高さ調節可能テーブル」と題する米国仮特許出願第62/979586号及び2019年8月19日に提出された「折畳み式高さ調節可能テーブル」と題する米国仮特許出願第62/888725号(両方とも、参照によって本出願に援用される)に対する優先権を主張する。
【0002】
本開示は、延長可能な脚を有する折畳み式高さ調節可能テーブルに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の折畳み式高さ調節可能テーブルのコンパクト性は、垂直行程の距離に対応することが多い。例えば、アイロン台の脚は、折畳み装置の幅を最小限に抑える際に限定要因となる場合がある。アイロン台表面のサイズを小さくする場合、脚は、装置が折り畳まれたときにアイロン台の表面の幅を超えて延びることになるので、折畳み装置の全体寸法は小さくならない。脚の長さを短くすると、所望のアイロン台の高さが得られなくなる。したがって、アイロン台及び折曲げ式テーブル、机及びスタンディングテーブルなど他の折曲げ式調節可能装置において、折畳み装置の寸法は、装置の最大高さによって決まる。
【発明の概要】
【0004】
従来の折畳み式高さ調節可能テーブル及びその他の装置と比べて小さい折曲げサイズを持つ折畳み式高さ調節可能テーブルを開示する。この多目的装置は、テーブルを所望の高さまで延長するのを容易にするためにガス圧縮バネ又は同様の機構を含んでもよい。新規の入れ子式脚は、テーブルを折り曲げ、展開するために脚が回転する中心軸を使用できるようにする。ピボット装置は、脚の長さを制限しないので、テーブルの高さを制限しない。
【0005】
「テーブル」は、本出願において、例示的な実施形態を単純化するために使用するが、脚組立体、ロック機構、ピボット装置及び解除機構などの機構は、他の折畳み式折り曲げ装置にも使用でき、本開示の装置の範囲に含まれる。
【0006】
発明を実施するための形態は、例示的な実施形態を示す添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A-1C】図1A図1Cは、折曲げ位置にある折曲げ式高さ調節可能テーブルの斜視図である。
図1D図1Dは、折曲げ位置にある折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【0008】
図2A図2Aは、その最大高さまで又はその途中まで上昇した折曲げ式高さ調節可能テーブルの側面図である。
図2B-2C】図2B~Dは、その最大高さまで又はその途中まで上昇した折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【0009】
図3A-3B】図3A及び図3Bは、その最大高さまで又はその途中まで上昇した折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【0010】
図4A-4B】図4A及び図4Bは、前の図より低い高さまで上昇した折曲げ式高さ調整可能の側面図である。
【0011】
図5A-5B】図5A及び図5Bは、折曲げ式高さ調整可能テーブルための例示的な脚組立体を示す。
【0012】
図6A-6B】図6A及び図6Bは、テーブルの脚を別の脚に接続する例示的なピボット装置を示す。
【0013】
図7A-7B】図7A及び図7Bは、折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【0014】
図8図8は、ピボット組立体ハウジングを示す。
【0015】
図9図9は、リフト機構を示す折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【0016】
図10A-10D】図10A図10Dは、折曲げ位置にある折曲げ式高さ調節可能テーブルを固定するためのロック-解除機構の構成部品を示す。
【0017】
図11A-11B】図11A及び図11Bは、テーブルが折り畳まれたとき折曲げ式高さ調節可能テーブルの脚を折曲げ位置に固定し、テーブルを伸展するために脚を解除する解除機構を示す。
図11C-11D】図11C及び図11Dは、テーブルが折り畳まれたとき折曲げ式高さ調節可能テーブルの脚を折り曲げ位置に固定し、テーブルを伸展するために脚を解除する解除機構を示す。
【0018】
図12A-12B】図12A及び図12Bは、ロック構成にある入れ子式脚ロック機構の上部分を示す。
【0019】
図13A-13B】図13A及び図13Bは、ロック構成にある入れ子式脚ロック機構の下部分を示す。
【0020】
図14A-14B】図14A-14Cは、折曲げ式高さ調節可能テーブルの入れ子式脚のための例示的な解除機構を示す。
【0021】
図15A-15B】図15A及び図15Bは、特定の高さに折曲げ式高さ調節可能テーブルを固定し位置付けるための範囲制限装置を示す。
【0022】
図16図16は、範囲制限装置の別の実施形態を示す。
【0023】
図17A図17Aは、範囲制限装置の作動及び構成部品を示す。
図17B図17Bは、範囲制限装置の作動及び構成部品を示す。
【0024】
図18A-18B】図18A及び図18Bは、更に、範囲制限装置の作動及び構成部品を示す。
【0025】
図19図19は、範囲制限装置組立体の個々の部品を示す。
【0026】
図20図20は、範囲制限装置組立体を単純化するためのシステムの構成部品を示す。
【0027】
図21A図21Aは、更に、範囲制限装置組立体の作動を示す。
図21B-21C】図21B及び図21Cは、更に、範囲制限装置組立体の作動を示す。
図21D-21E】図21D及び図21Eは、更に、範囲制限装置組立体の作動を示す。
図21F-21G】図21F及び図21Gは、更に、範囲制限装置組立体の作動を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本出願において提示する図面及び説明は、説明される装置の理解のために関連する形態を説明するために単純化されており、明確化のために、典型的な機器、システム及び方法に見ることができる他の形態を除外する。当業者は、他の要素又は作動が本出願において説明する装置を実現するために好ましい又は必要である可能性があることが分かるだろう。このような要素及び作動は技術上周知であり、開示のより良い理解を助長しないので、この種の要素及び作動の論証は、本明細書においては示さない。但し、本開示は、本質的にこれらの全ての要素、当業者であれば実現できる上述の形態への変更及び修正を含むものと見なされる。
【0029】
図1A-1D、図2A-2C、図3A-3B、図4A-4Bは、様々な構成の例示的な折畳み式テーブル100を示す。図1A-1C、図2A-2B、図3A-3B、図4A-4Bは、様々な例示的な構成の単純化した図を示す。任意に、テーブルが特定の高さにあってかつ/又は所望の位置を維持するとき、合図となるストッパ、戻り止め又はその他の機構を組み込むことができる。この高さは、コーヒーテーブル、食卓テーブル及びスタンディングテーブルの構成を表すか、又は付加的高さの選択肢又はこれより少ない高さの選択肢を含んでもよい。
【0030】
図1A-1Dは、それぞれ、折曲げ位置にあるテーブル100の斜視図、底面図、側面図及び底面斜視図である。図2A-2Dは、それぞれ、その最大高さまで又はその途中まで上昇したテーブル100の側面図、底面斜視図及び上面斜視図である。この高さは、例えば、スタンディングテーブルとして使用できる。図3A-3Bは、それぞれ、その最大高さまで又はその途中まで上昇したテーブル100の側面図及び底面斜視図である。この高さは、例えば食卓テーブルとして使用できる。図4A-4Bは、それぞれ、前の図面に示すより低い高さに持ち上げたテーブル100の側面図及び底面斜視図である。この高さは、例えばコーヒーテーブルとして使用できる。それぞれの場合に、テーブル100の高さは、一時的に所定の位置にロック又は固定される。特定の高さ又はテーブルの用途への言及は、本出願において、例示のためであって、本発明の範囲を限定しない。
【0031】
テーブル100の高さは、脚を開閉しかつ/又は延長することによって調節できる。テーブル100の高さは、複数の一定の高さに限定するか、又は最大高さと最大高さとの間で連続的に調節可能とすることができる。
【0032】
テーブル100は、頂面104及び底面106を有するテーブルトップ102を有する。エプロン105は、底面106から下向きに延びる。第1脚108及び第2脚110は、テーブルトップ102から延びる。第1脚108及び第2脚110は、テーブルトップ底面106から直接延びるか、又は例えば固定的な又は滑動可能な取付けを容易にするために脚の間に配置された構成部品を持つことができる。
【0033】
第1脚108は、頂端112及び底端114と、頂端112と底端114との間に配置されたピボット116と、を有する。同様に、第2脚110は、頂端118及び底端120と、頂端112と底端114との間に配置されたピボット122と、を有する。第1脚108及び第2脚110は、ピボット116及び120において取り付けられる。ピボット116及び122(図6A-6B)は、例えば、以下で説明するようにピボット組立体212A、212Bとするか、又は第1脚108と第2脚110を相互に開閉できるようにして、使用する折曲げ機構に適合する他のピボット接続部とすることができる。
【0034】
テーブル100がその最大高さ又はその付近にある図2Aから分かるように、第1脚108及び第2脚110は入れ子式である。第1脚108及び第2脚110の各々は、2つの区分即ちスリーブ区分124、126と延長区分128、130とを備え、延長区分124、126は、スリーブ区分124、126の内部で滑動可能である。スリーブ区分124は、第1脚108の一部であり、第1脚はテーブルトップ102にヒンジ留めされる脚である。スリーブ区分126は、第2脚110の一部であり、第2脚は、テーブルトップ102に対して滑動可能である脚である。第2脚110は、例えば折曲げ及び伸展の安全性又は容易さのために必要な範囲までテーブルトップ102に対して抵抗性を持って滑動可能であってもよい。第2脚110は、抵抗性を持って滑動するように少しずつ付勢することもできる。
【0035】
図5A-5Bは、例示的な脚組立体200を示し、脚組立体200は第1脚108又は第2脚110に組み込める。脚組立体200は、スリーブ区分124、126などの区画化されたスリーブ区分202に関して示す。区画化スリーブ区分202は、長手方向に第1の大きい方の囲繞空間204とこれに隣接する第2の小さい方の囲繞空間206とに分割される。脚延長区分128、130は、大きい囲繞空間204の中へ入れ子式に収まる寸法を持ち、スリーブ区分124、126の各々の中へ収容され、小さい囲繞空間206は、脚ピボット用の締結具を収容する。スリーブ区分202のこの区画化構成は、入れ子式脚がピボット軸を通過できるようにする。2つの囲繞空間を「小さい」及び「大きい」又は「小さい方の」及び「大きい方の」と呼ぶが、2つの空間は相対的寸法関係を持つ必要はない。より広義に、一方の区画は、脚延長部を収容するのに充分な大きさを持たなければならず、他方の区画は、ピボットを脚に固定するための締結具を収容して脚延長部がピボットを通過して滑動できるようにする。これによって、折曲げ構成の寸法をよりコンパクトにすることができる。更に、区画は、完全に囲繞される必要がないことが分かるはずである。例えば、小さい方の、或いは第2囲繞空間は、ピボット組立体の締結を可能にするだけでよいので、スリーブに沿って小さい距離を占有するだけで済む。
【0036】
図6A-6Bは、第1脚のスリーブ区分124及び第2脚のスリーブ区分126の各々の小さい方の囲繞空間206の中へ延びる例示的なピボット装置208を示す。図6Aは、区画化スリーブ202に位置付けられたピボット装置208を示す。図6Bは、ピボット装置208の拡大図である。ピボット装置208の構成部品の拡大図は、図5Aにも示される。ピボット装置208は、小さい囲繞空間206内部に嵌まるナット210を含む。ピボット組立体212は、区画化スリーブ202の外部に位置付けられる。ナット210及びピボット組立体212は、例えば、スクリュー214によって相互に締結される。ナット210は、プレート、ディスクまたはその他の構成など、噛合いピボット組立体212A、212Bを適切に固定する任意の形状又は材料であってもよい。「ナット」は、この種の構成部品を含むように広義に使用できる。
【0037】
ピボット装置208は、スリーブ区分124の第1端132とスリーブ区分124の第2端134との間に取り付けられ、更に、スリーブ区分126の第1端136とスリーブ区分126の第2端138との間に取り付けられる。噛合いピボット組立体212A、212Bは、例えば、雄型又は雌型ピボット組立体の構成部品とすることができる。噛合いピボット組立体212Aは、第1脚108又は第2脚110に配置され、これと相補的な噛合いピボット組立体は、第1脚108又は第2脚110の他方に配置される。係合したとき、噛合いピボット組立体212A、212Bは、相互に対して回転する。
【0038】
図7Aは、底部から見たテーブル100の斜視図であり、ピボット装置208の一部分を示す。拡大図を図7Bに示し、噛合いピボット組立体212を示す。噛合いピボット組立体212Aの雄型構成部品の中にタブ216を示すが、これは、噛合いピボット組立体212Bの雌型構成部品と係合する。
【0039】
図8は、任意のピボットハウジング140を示す。ピボットハウジング140は、第1脚スリーブ部品124が通過して配置される開口を有する第1脚ピボットハウジング部品142と、第2脚の区画化スリーブ部品126が貫通して配置される開口を有する第2脚ピボットハウジング部品144と、を含む。第1脚ピボット部品は、第2脚ピボット部品に回転可能に取り付けられる。脚と一体的なハウジング部分を持つことを含めて、第1脚108と第2脚110が相互に回転できるようにするピボットハウジングの他の構成を使用できる。
【0040】
例示的な実施形態において、各脚延長区分128、130は、その関連するスリーブ部品124、126内でピボット装置208を越えて延びることができる長さを有する。これは、スリーブ部品124、126の区画化構造によって可能になり、この構造は、入れ子式部品を第1囲繞空間204内に収容できるようにし、第2囲繞空間206はピボット装置208を収容して、部品が分離されているようにする。
【0041】
図9は、リフト機構101を有するテーブル100の底面斜視図を示す。リフト機構は、バネ装置などのリフトアシスト部品を備えるか又は所望の高さを得るために使用者が好ましい軽い力を与えるだけで作動できる。第1脚の頂端112は、テーブルトップの底面106に固定的に取り付けられる。第2脚の頂端118は、テーブルトップの底面106に滑動可能に取り付けられる。ピボット装置208は、第1脚ピボット116及び第2脚ピボット122において第1脚108を第2脚110に取り付けるように構成される。
【0042】
軌道146は、テーブルトップの底面106に取り付けられる。第1ホイール148は、第2脚の頂端118に取り付けられて、第2脚118がテーブルトップの底面106に沿って滑動できるようにする。第2ホイール150は、第1ホイール148との側方に反対側に配置されて、第2脚の頂端118に取り付けられる。第2ホイール150は、軌道146内に配置されて、軌道146に沿って滑動可能である。第2ホイール150は、引っ張り棒152に回転式に取り付けられる。第1端156及び第2端158を有するガス圧縮バネ154は、その第1端156においてテーブルトップの底面106又はその延長部に固定的に取り付けられる。ガス圧縮バネ第2端158は、引っ張り棒152に固定的に取り付けられるので、テーブル100が折り畳まれるときバネ154を圧縮し、テーブル100が持ち上げられるときバネ154を伸ばす。
【0043】
例示的な実施形態において、ガス圧縮バネ154は、テーブルトップの底面106の対向する側面の間に中心から外れて位置付けられる。この構成は、テーブル100を平らに又はテーブル頂面104から計測したとき少なくとも最小限の深さで折り曲げられるようにする。テーブル100は、折り曲げられた構成部品がエプロン105の深さ内に在るように構成できる。これによって、より容易に滑動してテーブル構成部品が物に引っ掛かるのを防止するので、テーブル100をベッド又はソファ下などに収め易くできる。バネは、第1脚108及び第2脚110などの各種テーブル構成部品の下ではなくこれに隣接したままである。圧縮バネ154に言及するが、代わりに引っ張りバネを採用できる。例えば、引っ張り棒152と圧縮バネ154を備える機構を引っ張りバネと交換できる。
【0044】
別の配列体及び構成部品が、例えば他のタイプのバネ、バンド、油圧装置または空圧装置及び関連部品などが、テーブルを拡大高さまで伸展できるようにするために使用できる。本発明の実施形態は、又、リフトアシスト機構を持たないテーブル及び他の折畳み式の高さ調節可能装置を含む。
【0045】
図10A-10Dは、テーブル100を折曲げ位置に固定するためのロック-解除機構の構成部品を示す。図11A-11Dは、例示的なハウジング部品を持つロック機構を示す。ロック-解除機構は、テーブルトップ102に回動可能に取り付けられた収納キャッチ160を備える。収納キャッチ160は、フック162を有する。第1脚の底端114にある第1脚108のインデント164は、フック162がインデント164に係合するために必要な範囲まで収納キャッチフック162と相補的である。収納キャッチ160は、第1脚底部インデント164に係合するために付勢される。シャトル166は、収納キャッチ160に係合する第1位置であって、第1脚底部114をアンロックするように第1脚底部インデント164へ向かわせる収納キャッチ160の付勢に対抗する第1位置から、収納キャッチ160を第1脚底部インデント164へ向かわせる付勢に影響を与えないように、収納キャッチ160から離れる第2位置へ滑動可能にロック-解除機構に取り付けられる。図11は、テーブル100が折曲げ位置のときの脚108と係合したロック機構を示す。
【0046】
シャトル166は、傾斜面168を有する。テーブル解除レバー170は、テーブルトップ102へ向かって及びこれから離れて移動可能であり、シャトル傾斜面168と係合し、シャトル傾斜面168に対するテーブル解除レバー170の係合位置に応じて、シャトル166を収納キャッチ160から離れるように移動させる。ロック-解除機構は、更に、ガスバネ154が伸展してテーブル100を上昇させるため、ガスバネ解除部品を解除するように構成された解除ロッド172を含む。
【0047】
図11A図11Dは、テーブルが折り畳まれたとき折曲げ位置に脚108、110を固定し、テーブルを伸展するために脚108、110を解除する、例示的なテーブル解除機構を示す。図11Aは、伸展位置にあるときのテーブル100を示し、押し下げられる前のテーブル解除レバー170を図示する。テーブル解除レバー170は、テーブル脚に掛かるように設計されたフック162を作動する。解除ロッド172も、解除レバー170によって作動される。スロット172の中の解除ロッド170の位置に留意が必要である。図11Cに示すように、テーブル解除レバー170が押し下げられたとき、フック162はテーブル解除レバー170を取り囲むハウジングの中へ引っ込む。解除ロッド172は、スロット196の反対端へ押される。解除ロッド172の作動に関しては、更に、上述の図10A図10Dの説明を参照する。図11B、11Dは、折曲げ位置から脚を解除する前のテーブル100の図である。
【0048】
図11Dは、折曲げ位置にあるテーブル100の底面図である。脚108、110は、テーブルトップ102に当てて折り畳まれる。脚108は、フック162(図示せず)と係合する。脚解除ボタン194は、テーブル解除レバー170と区別するように識別される。図11Bは、押し下げられる前のテーブル解除レバー170を示す。図11Cは、テーブル解除レバー170が押し下げられて、脚108が展開した構成になることができるように脚108がロック-解除機構から外れたところを示す。
【0049】
テーブル100は、第1脚108及び第2脚110の各々に入れ子式脚ロック機構を含む。図12A-12Bは、それぞれロック構成及びアンロック構成のときの入れ子式脚ロック機構の上部分を示す。図13A-13Bは、それぞれロック構成及びアンロック構成のときの入れ子式脚の下部分を示す。上部分と下部分は、接続ロッド176によって接続される。入れ子式脚ロック機構は、各脚延長区分128、130内に配置されたロックハウジング174を含む。ロックハウジング174は、延長区分128、130の中へスナップ留めできる。接続ロッド176は、第1端178において、脚延長部解除レバー180と係合し、第2端182において、ロックハウジング174又はその中の構成部品と係合する。1対の対向するピン184A、184Bが横方向にロックハウジング174を通過して延びて、脚スリーブ部品124、126の開口186と係合して、それぞれ脚延長区分128、130を一つの固定高さにロックするように構成される。脚延長部解除レバー180が押されると、ピン184A、184Bが開口186から引っ込められて、それによって、脚延長区分128、130が脚スリーブ部品124、126内で滑動できるようにする。
【0050】
ピンガイド188は、接続ロッド176から延びる。ピンガイド188は、延長脚区分128、130の長手側面に対して傾斜する対向するスロット190A、190Bを有する。バネ192は、ロックハウジング174内で接続ロッド176の周りに配置され、ハウジング壁によってロックハウジング174内に収められる。バネ192は、ピン184A、184Bをスリーブ部品124、126の開口186の中へ押し入れるようにピンガイド188を付勢する。解除レバー180は、接続ロッド176を動かして、ロックハウジング174に対してバネ192を圧縮し、それによってピン184A、184Bを開口186から引っ込めるように構成される。脚の長さを漸次増減する他に、最大長さと最小長さの間の任意の選択を可能にするために連続的な調節装置を組み込むことができる。ピボット装置を妨害しない限り、様々な入れ子式装置を脚に使用できる。
【0051】
有利なことに、入れ子式脚108、110は、脚108、110がテーブルトップ102の幅(ここで、「幅」は、テーブルトップ寸法の大きい方を指す)を越えて延びることなく、ピボット装置208とともに、テーブル100をかなりの高さまで持ち上げることができ且つコンパクトに折り曲げられるようにする。したがって、使用者は、コンパクト性を得るために高さを諦める必要がない。例示的な実施形態において、テーブル100は、750mm~1025mmの幅を有し、テーブル高さは約1000mm~約1250mmである。特定の実施形態において、テーブル幅は1000mmであり、高さは約1124mmに達することができるが、それでも脚108、110は、テーブルが折り畳まれたときテーブルトップ102の幅を越えて延びない。様々な例示的な実施形態は、テーブルの幅より大きい最大高さ及び最大脚長さを持つが、折曲げ構成のとき、脚は、脚の長さに沿って折り曲げられずに、テーブルの幅を越えて延びることがない。開示する実施形態は、オフィス環境で使用されるようなスタンディングテーブルについても、軽量で安価な構造に役立つことができる。
【0052】
更に、テーブル100は、テーブルが持ち上げられ、第2脚の頂端118がテーブルトップ102の幅を横切って第1脚の頂端112へ向かって滑動するとき、したがって第2脚の頂端118がテーブルトップ102の対向する縁部から離れて滑動するとき、テーブル100が安定したままであるように構成される。第2脚の頂端118が第1脚の頂端112へ向かって滑動できる範囲は、テーブル100が安定したままであるようにテーブルトップ102の幅とのバランスを保つことができる。脚の頂端112、118及び脚の底端114、102に対する重心及びテーブルトップ102の重量は、最良の安定性を得るために選択できる。
【0053】
図14A-Cは、入れ子式脚用の例示的な解除機構を示す。図14Aは、脚延長区分128に取り付けられた最下部198に位置付けられた脚解除ボタン194を示す。最下部198は、脚延長区分128に対して直交することができる。使用者がボタンを容易に押すことができ、脚区分を係合/係合解除できる限り、脚解除ボタン194を他の位置に設けることも可能である。図14Aは、スリーブ124の中に完全に収められた延長区分128を示す。図15Cは、脚解除ボタン194が押されていて、スリーブ124から部分的に引き抜かれた延長部128を示す。延長部128は、所望のテーブル高さを与えるために必要な長さまでスリーブ124から引き抜くことができる。脚108、110の各々は(例えば、図1)、スリーブから脚延長区分を引き抜くための解除ボタンを有してもよい。図14A-Cに示すような関連する入れ子式脚ロック機構を作動するために解除ボタン194を脚の最下部に組み入れることによって、人間工学的構成を与えることができる。
【0054】
図15A-15Bは、例えばコーヒーテーブルの高さのためにスリーブ126の脚の頂端118に取り付けることができる、範囲制限装置とも呼ぶことができる例示的なストッパ402を示す。図15Bは、ストッパ部品416と係合するために脚408の端部に位置付けられた二方向バネ荷重式プランジャ406を示す。ストッパ部品416は、テーブルトップ414の底面に取り付けられる。脚408が収納位置にある時、プランジャ406は、外向きに押されて、テーブル脚408が開きすぎるのを、即ちコーヒーテーブルの高さなど特定の高さを越えた高さまで伸展するのを防止する。図15Bは、プランジャ機構の断面図である。2つのバネが、異なる力又は強さがこれらに関連した状態で、プランジャ機構の中に配列される。単純化のために、これらのバネを強バネ410及び弱バネ412と呼ぶが、これらは、単に相対的用語として使用する。強バネ410は、システムにゆとり(compliance)を加えるために実装される。図示するように、脚408の延長区分は、テーブルが折り畳まれたとき強バネ410を押圧し、それによって、プランジャ406を外向きに押す。弱バネ412は、脚408が延長したときプランジャ406を引っ込めたままに維持する。テーブルトップ414に対する脚408の位置を制限することによって、脚が延長されたときテーブルが転倒する傾向を減少または排除できる。
【0055】
図16は、範囲制限装置300の別の実施形態を示す。例示的な範囲制限装置300は、例えば、スリーブ126の脚の頂端118へ向かって又は脚の頂端118に配置できるロックハウジング302を含む。ロックハウジング302は、傾斜路端306を持つフォーク状部品304を有する。傾斜路端306は、ピン308に係合する。ピン308は、ラッチ310を通過して配置される。ピン308は、ラッチ310と一体とするか、又はラッチ310を通過して配置される以外の方式で取り付けてもよい。ピン308は、2つのピンから構成することもできる。ピン308とラッチ310は、単一の結合部品でも良い。ラッチ310は、捩じりバネ314によってピボット312の周りで右回りに付勢される。
【0056】
図17A図17Bに示すように、テーブル脚が折り畳まれるとき、傾斜路端306はピン308に係合して、ラッチ310をピボット312の周りで左回りに回転させてロック位置にする。テーブル脚が完全に折り畳まれたとき、ピン308は、フォーク状部品304の平坦区分316に乗って、ラッチ310に加えられたどのような力も内側脚の移動方向に内側脚に伝えられないようにする。
【0057】
図17Aは、捩じりバネ314によって右回り方向に付勢されたラッチ310を示す。ラッチの捩りバネ314は、脚端キャップ318(リミッタハウジング)の内壁を圧する。図示するフォーク状部品304は、脚端キャップ318から移動している。フォーク状部品304の傾斜路端306は、まだピン308に係合していない。
【0058】
図17Bは、フォーク状部品304の傾斜路端306と係合したフォーク状部品304の傾斜路端306を示す。傾斜路端306は、脚端キャップ318の底部の行程限界に達している。脚が完全に折り畳まれると、ラッチ310は、内側脚の移動方向に対して直交する力を内側脚に加えるだけである。これは、ラッチ310がテーブルトップの底面のストッパ部品に衝突したときにしか関係しない。なぜなら、このとき、ガスバネ(テーブルを上昇させようとしている)からの力はラッチを介して伝達されるからである。結果としてのラッチ310によってロックハウジング302に対して加えられる荷重は、入れ子方向に対して直交するので、ラッチ310は、入れ子ロック機構に拘束させないはずである。言い換えると、ラッチ310がロック機構に拘束させるように脚端キャップ318に荷重を加えることができないので、入れ子ロック機構は正常に機能できる。
【0059】
図18A-18Bは、ラッチ310の2つの部分を示す。図18Aにおいて、傾斜路端306はピン308に係合していないので、ラッチ310は脚から最大限延びる。図18Bにおいて、傾斜路端306は、ピン308と完全に係合しているので、脚がリミッタストッパ部品の上で後退するとき、ラッチ310は外れて回転する。
【0060】
図19は、範囲制限装置組立体の部品を示す。部品には、テーブルトップの底面に取り付けられるストッパ320と、ラッチ310を付勢するための捩りバネ314と、ラッチ310と、ラッチ310及び捩じりバネ314を通過して配置されるピン308と、ロックハウジング302と、脚端キャップ318と、が含まれる。
【0061】
図20は、範囲制限装置組立体を単純化するための構成部品を示す。押出しマンドレル350及び組立ピン352は、部分組立品がスリーブ126の脚の頂端118に嵌合してテーブルに取り付けられるとき、ラッチ310及び捩じりバネ314を所定の場所に保持するために使用される取付け具である。
【0062】
図21A図21Gは、リミッタ組立体の作動を示す。図21Aは、テーブル100の側面図であり、頂面側を下方に示す。図21B~Gは、作動時のリミッタ組立体の拡大図である。図21Aは、矢印330の方向にストッパ320に接近するリミッタ組立体を示す。図21Bは、ストッパ320に接触するラッチ310を示す。図21Cは、第2脚110の延長区分130がスリーブ区分126から延びるときのリミッタの作動を示す。延長区分130がスリーブ区分126から延びるとき、ラッチ310は、ストッパ320から外れて右回りに(図21C)回転する。図21Dは、更に、延長区分130が更にスリーブ区分126から延びて、その結果ラッチ310が完全に開くときのリミッタ組立体の進行を示す。図21Eは、延長区分130が更にスリーブ区分126から延びたときのリミッタ組立体の作動を示し、これによって、ラッチ310は、更に右回りに開放位置へ回転して、ラッチ310がストッパ320の上を通過できるようにする。
【0063】
図21Fは、脚110の折畳み時にストッパ320の対向側に在るラッチ310を示す。リミッタ組立体は、矢印332の方向に即ち折畳み位置へ向かって移動している。図21Gは、ラッチ310が充分に回転してストッパ320と干渉しないようにし、それによって、脚108、110をテーブルトップ102へ向かって折り畳めるようにすることを示す。捩りバネ314は、ストッパ320の上で後方に押されるときにラッチ310に反対向きトルクを与える。
【0064】
特定の実施形態について特に好ましい形式で説明し図解したが、説明及び図解は単なる例であることが分かるはずである。部品及び作動の構成及び配列の細部には数々の変更を加えることができる。更に、様々な実施形態について説明し、その各々が要素の様々な組合せを持つ。本発明は、開示する具体的な実施形態に限定されず、開示する要素の様々な組み合わせ、いくつかの要素の省略又は同等物との要素の交換を含むことができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A-6B】
図7A-7B】
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A-12B】
図13A-13B】
図14A
図14B
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図18A
図18B
図19
図20
図21A
図21B
図21C
図21D
図21E
図21F
図21G
【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
図1A-1C】図1A図1Cは、折曲げ位置にある折曲げ式高さ調節可能テーブルの斜視図である。
図1D図1Dは、展開した位置にある折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
図2A図2Aは、その最大高さまで又はその途中まで上昇した折曲げ式高さ調節可能テーブルの側面図である。
図2B-2C】図2B及び図2Cは、その最大高さまで又はその途中まで上昇した折曲げ式高さ調節可能テーブルの底面斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
図14A-14B】図14A及び図14Bは、折曲げ式高さ調節可能テーブルの入れ子式脚のための例示的な解除機構を示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
図1A-1D、図2A-2C、図3A-3B、図4A-4Bは、様々な構成の例示的な折畳み式テーブル100を示す。図1A-1図2A-2B、図3A-3B、図4A-4Bは、様々な例示的な構成の単純化した図を示す。任意に、テーブルが特定の高さにあってかつ/又は所望の位置を維持するとき、合図となるストッパ、戻り止め又はその他の機構を組み込むことができる。この高さは、コーヒーテーブル、食卓テーブル及びスタンディングテーブルの構成を表すか、又は付加的高さの選択肢又はこれより少ない高さの選択肢を含んでもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
図1A-1は、それぞれ、折曲げ位置にあるテーブル100の斜視図、底面図、側面図ある。図1Dは、展開位置にあるテーブル100の底面斜視図である。図2A-2は、それぞれ、その最大高さまで又はその途中まで上昇したテーブル100の側面図、底面斜視図及び上面斜視図である。この高さは、例えば、スタンディングテーブルとして使用できる。図3A-3Bは、それぞれ、その最大高さまで又はその途中まで上昇したテーブル100の側面図及び底面斜視図である。この高さは、例えば食卓テーブルとして使用できる。図4A-4Bは、それぞれ、前の図面に示すより低い高さに持ち上げたテーブル100の側面図及び底面斜視図である。この高さは、例えばコーヒーテーブルとして使用できる。それぞれの場合に、テーブル100の高さは、一時的に所定の位置にロック又は固定される。特定の高さ又はテーブルの用途への言及は、本出願において、例示のためであって、本発明の範囲を限定しない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
図14A及び図14Bは、入れ子式脚用の例示的な解除機構を示す。図14Aは、脚延長区分128に取り付けられたフット198に位置付けられた脚解除ボタン194を示す。フット198は、脚延長区分128に対して直交することができる。使用者がボタンを容易に押すことができ、脚区分を係合/係合解除できる限り、脚解除ボタン194を他の位置に設けることも可能である。図14Aは、スリーブ124の中に完全に収められた延長区分128を示す。図15Cは、脚解除ボタン194が押されていて、スリーブ124から部分的に引き抜かれた延長部128を示す。延長部128は、所望のテーブル高さを与えるために必要な長さまでスリーブ124から引き抜くことができる。脚108、110の各々は(例えば、図1)、スリーブから脚延長区分を引き抜くための解除ボタンを有してもよい。図14A及び図14Bに示すような関連する入れ子式脚ロック機構を作動するために解除ボタン194を脚の最下部に組み入れることによって、人間工学的構成を与えることができる。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
第1脚108は、頂端112及び底端114と、頂端112と底端114との間に配置されたピボット122と、を有する。同様に、第2脚110は、頂端118及び底端120と、頂端118と底端120との間に配置されたピボット116と、を有する。第1脚108及び第2脚110は、ピボット116及び122において取り付けられる。ピボット116及び122(図6A-6B)は、例えば、以下で説明するようにピボット組立体212A、212Bとするか、又は第1脚108と第2脚110を相互に開閉できるようにして、使用する折曲げ機構に適合する他のピボット接続部とすることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
テーブル100がその最大高さ又はその付近にある図2Aから分かるように、第1脚108及び第2脚110は入れ子式である。第1脚108及び第2脚110の各々は、2つの区分即ちスリーブ区分124、126と延長区分128、130とを備え、延長区分128、130は、スリーブ区分124、126の内部で滑動可能である。スリーブ区分124は、第1脚108の一部であり、第1脚はテーブルトップ102にヒンジ留めされる脚である。スリーブ区分126は、第2脚110の一部であり、第2脚は、テーブルトップ102に対して滑動可能である脚である。第2脚110は、例えば折曲げ及び伸展の安全性又は容易さのために必要な範囲までテーブルトップ102に対して抵抗性を持って滑動可能であってもよい。第2脚110は、抵抗性を持って滑動するように少しずつ付勢することもできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
軌道146は、テーブルトップの底面106に取り付けられる。第1ホイール148は、第2脚の頂端118に取り付けられて、第2脚110がテーブルトップの底面106に沿って滑動できるようにする。第2ホイール150は、第1ホイール148との側方に反対側に配置されて、第2脚の頂端118に取り付けられる。第2ホイール150は、軌道146内に配置されて、軌道146に沿って滑動可能である。第2ホイール150は、引っ張り棒152に回転式に取り付けられる。第1端156及び第2端158を有するガス圧縮バネ154は、その第1端156においてテーブルトップの底面106又はその延長部に固定的に取り付けられる。ガス圧縮バネ第2端158は、引っ張り棒152に固定的に取り付けられるので、テーブル100が折り畳まれるときバネ154を圧縮し、テーブル100が持ち上げられるときバネ154を伸ばす。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1A-1C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1A-1C】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1D
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1D
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2A
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2B-2C
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2B-2C】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10A-10D
【補正方法】変更
【補正の内容】
図10A-10D】
【国際調査報告】