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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-20
(54)【発明の名称】農業用車両空間フレーム構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 21/08 20060101AFI20230113BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20230113BHJP
   B62D 33/067 20060101ALI20230113BHJP
   B60D 1/00 20060101ALI20230113BHJP
   B62D 21/02 20060101ALI20230113BHJP
   B62D 21/18 20060101ALI20230113BHJP
   B62D 49/00 20060101ALI20230113BHJP
【FI】
B62D21/08
B62D25/08 A
B62D33/067 K
B60D1/00 A
B62D21/02 Z
B62D21/18 A
B62D49/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022526408
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(85)【翻訳文提出日】2022-05-09
(86)【国際出願番号】 IB2020060458
(87)【国際公開番号】W WO2021090257
(87)【国際公開日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】LT2019527
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】LT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519204814
【氏名又は名称】エービー アウガ グループ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ユシウス,ケストゥトィス
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203AA22
3D203BA02
3D203BA05
3D203CB19
3D203CB39
3D203DA08
3D203DA13
3D203DA15
3D203DA32
3D203DA33
(57)【要約】
本開示は、構造体を接続するために設計された車両の空間フレーム構造を開示する。記載された空間フレーム構造は、交換可能な大容量燃料タンクの使用を可能にするという点で、類似のものとは異なる。その結果、大部分の構造組立体がフレームの外側に取り付けられ、そのため、代替燃料及びエネルギー源システム(例えば、天然ガスタンク、電気バッテリ)の要素を組み立てることができる追加の空間が形成される。これにより、農業用車両の作業時間を長くすることができる。空間フレーム構造は、強固に相互接続された縦方向に配置された管状ビーム、横方向、垂直方向、及び斜めに配置された構造パイプ、さらに補剛要素を接続する構造パイプから構成される。構造体には、以下の構造組立体を接続するための締結要素が含まれる。電気駆動装置と共に組み立てられるリアホイールハブ;機械的な器具連結装置;交換可能な燃料タンクの構造;ドアプラットホーム;折り畳み運転台;電動シャーシステアリングアクスル;側部構成要素容器;発電装置;トレーラ及びセミトレーラ用の機械的な連結装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造組立体が取り付けられる農業用車両の空間フレーム構造であって、
強固に連結された縦方向に配置された管状ビーム(1)、横方向(27)及び斜め方向(29)に配置された構造パイプからなる上部水平構造と、
フロント部がテーパになっている中間部水平構造であって、強固に接続された縦方向に配置された管状ビーム(19、25、26)、横方向に配置された構造パイプ(43)及び補剛要素(40、42、44)からなる中間部水平構造と、
縦方向に配置された管状ビーム(8)、横方向(38)及び斜め方向(37)に配置された構造パイプからなる下部水平構造と、を備え、
前記上部水平構造、中間部水平構造、及び下部水平構造は、垂直方向(3、15)及び斜め方向(2、4、14、17、18、20)に配置された構造パイプにより、補剛要素(21)を追加的に接続し、一対のパイプ(2)を横方向に配置されたパイプによって接続することによって、互いに強固に結合され、
前記空間フレーム構造は、農業用車両の稼動のために意図された交換可能な高容量燃料タンクを含むことを特徴とする、農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項2】
リアホイールハブブラケット(48)が、前記縦方向に配置されたビーム(12)と、前記垂直方向に配置された構造パイプ(3、15)とに取り付けられたブラケット(6)に接続された取付プレート(7)に取り付けられており、
前記ブラケット(6)に、前記ホイールハブを接続するために、フランジ(10)が挿入されていることを特徴とする、請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項3】
機械的な器具連結装置の下部(51)が、前記空間フレーム構造の下部ビーム(12)に強固に取り付けられた取付プレート(11)に連結された調節可能なレバー(49)によって、前記空間フレーム構造の縦方向に配置されたビーム(12)に強固に取り付けられた取付プレート(31)に連結され、かつ、リア横方向に配置されたパイプ(38)の中央部に接続されたラグ(36)に連結された追加プレート(50)に連結され、
前記連結装置の上部(54)が、固定要素(32)によって前記空間フレーム構造に連結された一対の軸受ベッド(53)と、垂直方向に配置された構造パイプ(3)及びブラケット(6)に取り付けられたブラケット(33)に接続された油圧シリンダ(52)とによって接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項4】
前記交換可能な燃料タンクのプラットホーム(55)が、前記空間フレーム構造の前記下部水平構造の縦方向に配置されたビームの断片に接続されたガイド(35)と、前記空間フレーム構造の前記下部水平構造の横方向に配置されたパイプ(38)及び接続垂直管に強固に取り付けられた保持ラグ(14)に接続された液圧シリンダ(56)とによって接続され、
タンク構造がフレーム(35)及び扉プラットホーム(60)のガイドに従って移動するとき、クランパ(57)の手段によるタンク構造が、前記空間フレーム構造の横方向に配置されたパイプ(39)及び縦方向に配置されたパイプに取り付けられたクランプ(28)に接続されたフランジ(16)に当接することを特徴とする、請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項5】
ドアプラットホームは、ヒンジ(58)によって縦方向に配置されたビーム(12)に接続され、前記上部水平構造のリア横方向に配置されたパイプ(27)に接続された双方向油圧シリンダと、ラグ(34)を有するブラケットとによって垂直位置に固定され、
前記燃料タンクプラットホーム(55)は、クランプ(57)によって前記ドアプラットホームのフランジ(59)に当接していることを特徴とする請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項6】
運転室は、ブラケット(61)と、横方向に配置されたパイプに強固に接続された取付ラグ(45)に接続された油圧シリンダ(62)とによって前記空間フレーム構造の外側上部に接続され、
前記運転室の最大折り畳み位置に達すると、横方向に配置されたパイプ(27)に取り付けられた保護要素(47)に当接することを特徴とする、請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造。
【請求項7】
以下の標準的な構造体が接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の農業用車両の空間フレーム構造:
電動シャーシのフロントステアリングアクスルは、アクスルビーム(24)によって接続され、前記アクスルビームのひとつは前記空間フレーム構造に強固に取り付けられ、残りは取り付けプレート(22)に強固に取り付けられている;
追加の空間フレーム構造に取り付けられた側部構成要素容器(63)は、ブッシング(30)によって前記空間フレーム構造に接続される;
発電装置(例えば、内燃機関、発電機)は、前記空間フレーム構造のフロント空間部分に取り付けられ、折り畳み運転室の下にある;
トレーラ及びセミトレーラの連結装置は、前記空間フレーム構造の後部上部に取り付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マシンの製造の分野に属し、より詳細には、農業用車両の構造体が取り付けられる空間フレーム構造に属する。
【発明の詳細な説明】
【0002】
米国特許6533348 B1(公開2003-03-18)は、本体モジュール及びフロントモジュールからなる自動車用の空間モジュールフレーム構造を開示している。本体モジュールは、一対の支持体を形成するために後部で垂直プロファイルによって対に接続された一対の縦方向サイドレールビームから構成される。相互接続されたプロファイルの大部分はメイン縦方向フレームビーム、下部フレームプロファイル、及び前記一対の支持体を保護するために、本体モジュール内に配置されている。フロントモジュールは、一対のフロント下部プロファイル、一対の上部ロファイル、及びフロント接続プロファイルから構成され、フロント下部及びフロント上部のプロファイルを互いに横方向に接続できるように設計、及び配置されている。フロントモジュールは、各フロント下部プロファイルをメイン縦方向ビームに、フロント上部のプロファイルを一対の支持体に強固に接続することによって、本体モジュールに堅く接続される。
【0003】
米国特許8517423 B1(公開2013-08-27)は、オフロード車両用のモジュラーフレーム構造を記載している。フレーム構造は、同一の右側及び左側縦通材と、左側及び右側に少なくとも1つの下部を含むフロントフレームモジュールと、左側及右側に少なくとも1つの下部を含むミドルモジュールと、左側及び右側に少なくとも1つの下部も含むリアモジュールと、車両の構造体を左側及び右側縦通材に取り付けるための様々な取り付けブラケットとを含む。
【0004】
上記特許はいずれも空間的な車両フレーム構造をカバーしているが、農業用車両の構造組立体の取り付けには適応されていない。また、上記の構造は、交換可能な燃料タンクの接続を提供するものではない。
【0005】
最も近い発明は実用新案CN203920913U(2014-11-05公開)に提供され、これは以下のコンポーネントが取り付けられるフロント部及びリア部を備えるトラクタフレーム構造を記載する:運転席がピンによってフロントフレームに接続される;トラクタサスペンションがくさびピンによってフロントフレームの下部に接続される;メインブレーキポンプ取付ハウジング;バッテリ取付ブラケット;油圧油タンク取付ハウジング;油圧シリンダ取付ブラケット;サスペンションコネクタ取付ブラケット。動力取出ギアボックス取付ハウジングIIと動力取出ギアボックス取付ハウジングIはフロントからリアにそれぞれ前記取付要素を配置することによってリアフレーム構造体に溶接され、動力取出ギアボックス用の取付要素はリアフレーム構造体の端部に配置される。トラクタフレームの構造はシンプルで剛性があり、簡単な生産・組立工程を特徴とする。トラクタユニットのフレーム構造へのアタッチメントの位置を最適に配置でき、より多くの機能を集積してフロント部を拡大でき、リア部を機械的実施の結合に適応できる。提示された空間フレーム構造は多くの構造体の取り付けを可能にするが、交換可能な燃料タンク構造体の取り付けを提供するものではない。これにより、農業部門での温室効果ガス排出を削減し、エネルギー源を再充電することなく稼働自律性を確保するための代替燃料及びエネルギー源システム(例えば、天然ガスタンク、電気バッテリなど)の要素を構成するためのデザインの適性が著しく制限される。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、構造体を接続するための農業用車両の空間フレーム構造を開示する。空間フレーム構造は、堅く相互接続された縦方向に配置されたビーム、横方向及び斜め方向に配置された構造パイプ、及び補剛要素から成る上部水平構造、中間部水平構造、及び下部水平構造を有する。上部水平構造及び中間部水平構造は、垂直及び斜めのパイプと追加の補剛要素によって相互接続される。提示された空間フレーム構造は、農業用車両の以下の構造体を接続することを可能にする:電気駆動装置で組み立てられたリアホイールハブ;機械的器具連結装置;交換可能な燃料タンクの構造;ドアプラットホーム;折り畳み運転室;電動シャーシフロントステアリングアクスル(steered axle);側部構成要素容器;発電装置;トレーラ及びセミトレーラのための機械的連結装置。
【0007】
農業用車両空間フレーム構造に記載された構造は、交換可能な大容量燃料タンクの使用を可能にするという点で、類似のものとは異なる。その結果、大部分の構成要素が空間フレーム構造の外側に接続されるため、代替燃料やエネルギー源システム(例えば、天然ガスタンク、電気電池など)の要素を配置できる追加の空間が生まれる。これにより、農業用車両の作業時間を長くすることができる。さらに、電動の、シャーシのフロントホイールドライブを取り付ける空間フレーム構造のより狭いフロント部は高いステアリング角度を提供し、農業用車両の操縦性を高め、リアシャーシアクスルを置き換えることによって、リアホイールハブを空間フレーム構造に取り付けることにより、燃料スペースの体積を増大させることができる。また、空間フレーム構造内のファスナーは折り畳み運転室を空間フレーム構造の上部に取り付けることを可能にし、従って、発電装置区画及び他のフロント構成要素への迅速かつ便利なアクセスを確実にする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】空間フレーム構造の正面図である。
図2】空間フレーム構造の上面図である。
図3】空間フレーム構造に取り付けられたリアホイールハブの正面図である。
図4】空間フレーム構造に取り付けられた器具連結装置の正面図である。
図5】空間フレーム構造に取り付けられた交換式燃料タンクの正面図である。
図6】空間フレーム構造に取り付けられたドアプラットホームの正面図である。
図7】空間フレーム構造に取り付けられた運転室の正面図である。
図8】空間フレーム構造に構造体が取り付けられた農業用車両の正面図である。
【0009】
提供される例示は本質的に、より例示的であり、スケール、比率、及び他の態様は、必ずしも実際の技術的解決策に対応しない。
[発明を実施するための形態]
本開示は、農業用車両の構造とそれに接続された構造体の取付(配置)の空間的な方法を提供する。空間フレームの上部水平構造(図1、2)は、管状プロファイル(1)の2つの縦方向に配置されたビームから成り、それらは等しい長さの構造パイプ(27)の横方向の配置によって連結される。上部水平構造(1、27)の構造要素は、斜め方向に配置された構造パイプ(29)によって堅く接続される。空間フレームの中間部水平構造は、剛性部とテーパ部の二つの部分から成る。剛性部は上部水平構造及び下部水平構造と平行で、2本の縦方向管状ビーム(8)で構成され、そのフロント部は横方向に配置された構造パイプ(39)によって強固に連結されている。テーパ部は縦方向(25、26)及び横方向(43)に配置された強固に相互接続された構造パイプから成り、これらはテーパ部の両側の補剛要素(44)によって付加的に接続されている。剛性部とテーパ部は2つの縦方向に配置された管状プロファイルビーム(19)によって相互に堅く接合され、これに加えて、一対の補剛要素(40、42)が接続される。これらの補剛要素は剛性部のフロント横方向に配置された構造パイプ(39)とテーパ部のリア横方向に配置されたパイプ(43)にも接続される。剛性部のフロント横方向に配置された構造パイプ(39)、テーパ部の縦方向に配置されたビーム(19)、及びリア横方向に配置されたパイプ(43)は、前記要素の上端部に水平に取り付けられたプレート(41)によって更に強固に結合される。空間フレームの下部水平構造は、横方向に配置された構造パイプ(38)によって互いに強固に接続された一対の縦方向に配置された管状プロファイルビーム(12)からなる。縦方向に配置されたビーム(12)は、斜め方向に配置された構造パイプ(37)によって横方向に配置されたパイプに追加的に接続され、これにビームセグメントが縦方向に接続される。
【0010】
上部水平構造は、垂直方向(3)及び斜め方向(4)に配置された構造パイプによって、中間部水平構造に強固に連結されている。加えて、一対の補剛板(5)が空間フレーム構造の両側で強固に接続されている。中間部水平構造のテーパ部は、空間フレーム構造の内側に向かって傾斜したパイプ(2)によって、上部水平構造に強固に連結されている。空間フレーム構造のフロント部から一対のチューブを介して間隔を置かれた一対のチューブ(2)の一方は、横方向に配置された構造パイプによって接続され、その上端部の中央部にはシリンダ取付ラグ(45)が強固に取り付けられている。上部水平構造の横方向に配置されたパイプ(27)は、垂直中央に配置されたパイプに斜めに配置された構造パイプ(20)で付加的に接続され、これには上部水平構造の横方向に配置されたパイプ(27)と中間部水平構造の剛性部のフロント横方向に配置された構造パイプ(39)が接続される。斜め方向に配置されたパイプ(20)は、補剛要素(21)によって垂直方向に配置されたパイプに追加的に接続される。垂直方向に配置されたパイプは中間部水平構造の剛性部の垂直方向に配置された一対のフロントパイプ(3)に、横方向に配置された構造パイプによって接続される。
【0011】
下部水平構造は両側に垂直方向(15)及び斜め方向(13)に配置された構造用パイプにより、中間部水平構造に強固に連結されている。下部水平構造のフロント横方向に配置されたパイプ(38)は、斜め方向に配置された一対の構造パイプ(17)により中間部水平構造のテーパ部のリア横方向に配置されたパイプ(43)に接続され、これには中間部水平構造の剛性部のフロント横方向に配置された構造パイプ(39)に接合された別の一対の斜め方向に配置されたパイプ(18)が取り付けられる。中央部の下部水平構造のフロント横方向に配置された構造パイプ(38)は、中間部水平構造の剛性部のフロント横方向に配置された構造パイプ(39)の中央部に垂直方向に配置された構造パイプで連結されている。
【0012】
上部水平構造、中間部水平構造、下部水平構造を垂直方向及び斜め方向に配置された構造パイプで接合することにより、空間フレーム構造が得られ、これに農用車両の標準的、非標準的な構造組立体が取り付けられる。
【0013】
非標準構造体:
電気駆動装置で組み立てられたリアホイールハブ;
機械的器具連結装置;
交換可能な燃料タンクの構造;
ドアプラットホーム;
折り畳み運転室。
【0014】
標準的な構造体:
電動シャーシフロントステアリングアクスル;
側部構成要素容器;
発電装置(例えば、内燃機関、発電機);
トレーラ及びセミ-トレーラ用の機械的連結装置。
【0015】
非標準構造体の空間フレーム構造への接続。
【0016】
リアホイール(図3)ハブは内部電気駆動装置とともに、空間フレーム構造のリア部の両側に取り付けられている。そのために、挿入されたフランジ(10)を有するブラケット(6)が、空間フレーム構造の下部水平構造の縦方向に配置されたビーム(12)と、下部水平構造、中間部水平構造、及び上部水平構造を連結する垂直方向に配置されたリアパイプ(3、15)とに取り付けられる。ハブホルダ(48)が取り付けられている取付プレート(7)は、ハブがフランジ(10)に取り付けられた後、ブラケット(6)にも取り付けられる。
【0017】
器具連結装置(図4)は、リアの空間フレーム構造に取り付けられている。連結装置(51)の下部は、ブッシング(9)によって空間フレーム構造の下部水平構造の縦方向に配置されたビーム(12)に連結された取付プレート(31)に取り付けられている。また、連結装置(51)の下部は、空間フレーム構造の下部水平構造の縦方向に配置されたビーム(12)に強固に接続された取付プレート(11)に取り付けられた調整可能レバー(49)の手段によって空間フレーム構造に固定される。連結装置(51)の下部はラグ(36)に取り付けられたプレート(50)によって追加的に連結され、このプレートは空間フレーム構造の下部水平構造の下部横方向に配置されたパイプ(38)の中央に取り付けられる。結合装置(54)の上部は、一対のベアリングベッド(53)によって接続され、これらベアリングベッドは空間フレーム構造の上部の締結要素(32)に、それらの間に高さ調整のための追加の取付プレートを挿入することによって取り付けられる。器具連結装置は油圧シリンダ(52)によって空間フレーム構造に取り付けられており、このシリンダは、ラグでブラケット(33)によって空間フレーム構造に連結されている。油圧シリンダ(52)のホルダ(33)は、垂直リアパイプ(3)と、これらを取り囲むフランジ(10)の垂直ホルダ(6)とに接続されている。
【0018】
空間フレーム構造の上部水平構造、中間部水平構造、及び下部水平構造を組み合わせることにより、交換可能な燃料タンク(図5)を構造物に接続するための追加の空間がリアに設けられる。燃料タンクの構造は、支持プラットホーム(55);プラットホーム(55)に接続され、空間フレーム構造の下部水平構造の横方向に配置されたパイプ(38)及び接続垂直方向に配置されたパイプに強固に取り付けられたラグ(14)に接続された下部油圧シリンダ(56)を含む。支持プラットホーム(55)は、空間フレーム構造内のガイド(35)の手段によってプラットホームの下部に取り付けられる。ガイド(35)は、空間フレーム構造の下部水平構造の縦方向に配置されたビームセグメントに取り付けられる。これにより、支持プラットホーム(55)の縦方向の往復運動が確保され、燃料タンクの保守、修理又は交換中に燃料タンクに良好にアクセスすることができる。支持プラットホーム(55)は縦方向に移動して終端位置に到達し、クランプ(28)に接続されたフランジ(16)に対してクランパ(57)で静止し、これは、横方向(39)及びそれらを囲む縦方向に配置されたフレームパイプに取り付けられる。
【0019】
扉プラットホーム(図6)は、ヒンジ(58)によって縦方向に配置されたビーム(12)によって空間フレーム構造の下部水平構造に取り付けられている。フランジ(59)がプラットホームに取り付けられており、このプラットホーム上には、クランパ(57)の手段によって燃料タンクサポートプラットホーム(55)が載置されている。燃料タンクの構造を動かすガイド(60)も、開くと、ドアに取り付けられる。上部水平構造のリア横方向に配置されたパイプ(27)に取り付けられているツーウェイ円筒と、当該パイプ(27)に接続されたラグ(34)を備えたブラケットとが、垂直位置に扉を固定するために用いられる。
【0020】
折り畳み運転室(図7)は、空間フレーム構造の上部に取り付けられている。運転室はブラケット(61)で固定されており、このブラケットはブッシュ(46)とスタンダードピンの手段によって上部水平構造の縦方向に配置されたビーム(1)に連結されている。運転室のフロント部の中央部に連結されている油圧シリンダ(62)は、横方向に配置されたパイプに強固に取り付けられたラグ(45)の手段によって取り付けられている。これにより、シリンダー(62)がキャブを上位置まで上昇させるときに、キャブの回転運動がブッシング(46)の軸の周りで確実に行われる。キャブは最大位置まで傾斜すると、上部水平構造のフロント横方向に配置されたパイプ(27)に取り付けられた保護要素(47)に対して静止し、移動時にキャブの衝撃から空間フレーム構造を保護する。折り畳み運転室は構造体のメンテナンスまたは修理のために、良好な接近性を確保する。運転室の下の空間は、修理工具、予備部品、または他の項目を輸送するように適合させることができる。
【0021】
標準的な構造体の空間フレーム構造への接続。
【0022】
電動シャーシフロントステアリングアクスルは、中間部水平構造のテーパ部のアクスルビーム(24)によって空間フレーム構造に接続されている。フロントアクスルビームはテーパ部の縦方向に配置されたビーム(25)に強固に取り付けられ、リアアクスルビームは縦方向に配置されたビーム(25)に強固に取り付けられた取付プレート(22)に取り付けられる。ブリッジロック機構のラグ(23)も、空間フレーム構造の縦方向に配置されたビーム(25)に強固に接続されている。空間フレーム構造の中間部水平構造のテーパ部は、フロントアクスルハブに取り付けられた農業用車両のハンドルの高い舵角(最大30°)を確保する。
【0023】
追加の空間フレーム構造(図8)は空間フレーム構造に接続されており、該追加の空間フレーム構造の構成要素容器(63)の側面には、電気駆動装置及び油圧装置の要素の配置のために取り付けられている。強固に接続された構造パイプからなる付加的な構造は、ブッシング(30)によって取り付けられる。
【0024】
発電装置(例えば、内燃機関、発電機)は、折り畳み運転室の下の空間フレーム構造のフロント空間部分に取り付けられている。
【0025】
空間フレーム構造のリア上部には、トレーラ及びセミトレーラ用の標準的な連結装置を取り付けることを意図している。
【0026】
記載された空間フレーム構造は、最も近い類似物と比較して、農業用車両空間フレーム構造の内側に取り付けられた交換可能な大容量燃料タンクの使用により適している。
【0027】
本発明を例示し、説明するために、最も好ましい実施形態の記載を上記に提供する。これは、厳密な形態または実施形態を決定することを意図した網羅的または限定的な説明ではない。上記の説明は、限定としてではなく、例示としてみなされるべきである。明らかに、多くの修正および変形が当業者に明らかであり得る。実施形態は、当業者が特定の使用または実施に適するように異なる修正を伴う異なる実施形態についての本発明の原理およびそれらの最良の実施を最良に理解することができるように選択され、説明される。本発明の範囲は別段の指示がない限り、上記の全ての用語が最も広い意味を有する、本発明に添付された定義およびその均等物によって定義されることが意図される。
【0028】
当業者によって説明される実施形態は、以下に定義されるような本発明の範囲から逸脱することなく修正され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】