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特表2023-502194水域分割方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-23
(54)【発明の名称】水域分割方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20230116BHJP
   G06T 7/11 20170101ALI20230116BHJP
   G06V 10/82 20220101ALI20230116BHJP
【FI】
G06T7/00 640
G06T7/00 350C
G06T7/11
G06V10/82
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022520222
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 CN2021103731
(87)【国際公開番号】W WO2022077958
(87)【国際公開日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】202011092192.5
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】520180323
【氏名又は名称】上▲海▼商▲湯▼智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI SENSETIME INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 1605A, Building 3, 391 Guiping Road, Xuhui District, Shanghai 200233 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】董▲潤▼▲敏▼
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA06
5L096CA02
5L096DA02
5L096FA02
5L096FA04
5L096FA05
5L096FA69
5L096GA34
5L096HA11
5L096JA22
5L096KA04
(57)【要約】
本願は、水域分割方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体に関する。前記方法は、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水域分割方法であって、
第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、
前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、を含む、水域分割方法。
【請求項2】
前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することは、
前記少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得ることと、
前記第1目標画像の前記第1水域分割結果と前記結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を前記第1目標画像の目標水域分割結果とすることと、を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることは、
オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることと、
解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、前記地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることは、
前記第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、前記オープンストリートマップにおける、前記地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とすることと、
前記目標水域領域が水域分割線である場合、所定の方向に、前記水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、
前記目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、前記目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、を含むことを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることは、
前記第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得することと、
前記複数の画素点のうちの、前記正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、を含むことを特徴とする
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行い、ラベルを含む第1目標画像を得ることと、
前記ラベルを含む第1目標画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行い、水域分割ネットワークを得ることと、を更に含むことを特徴とする
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
水域分割方法であって、
第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、前記第2目標画像の第3水域分割結果を得ることと、
前記第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、前記第2目標画像の第4水域分割結果を得ることと、
前記第2目標画像の前記第3水域分割結果と前記第4水域分割結果とに共通に含まれる水域領域を前記第2目標画像の目標水域分割結果とすることと、を含む、水域分割方法。
【請求項8】
前記水域分割ネットワークは、第1目標画像及び前記第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことによって得られたものであることを特徴とする
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、
前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、をさらに含むことを特徴とする
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
所定の損失関数によって前記水域分割ネットワークを訓練する場合、第1訓練結果と第2訓練結果との差異は、所定の差分範囲内にあり、前記第1訓練結果は、前記第1目標画像の目標水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含み、前記第2訓練結果は、手動で入力された水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含むことを特徴とする
請求項8~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
水域分割装置であって、
第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得るように構成される第1水域分割モジュールと、
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得るように構成される第2水域分割モジュールと、
前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定するように構成される目標水域分割結果決定モジュールと、を備える、水域分割装置。
【請求項12】
水域分割装置であって、
第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、前記第2目標画像の第3水域分割結果を得るように構成される第3水域分割モジュールと、
前記第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、前記第2目標画像の第4水域分割結果を得るように構成される第4水域分割モジュールと、
前記第2目標画像の前記第3水域分割結果と前記第4水域分割結果とに共通に含まれる水域領域を前記第2目標画像の目標水域分割結果とするように構成される目標水域分割結果取得モジュールと、を備える、水域分割装置。
【請求項13】
電子機器であって、
プロセッサと、
プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、
ここで、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている命令を呼び出して、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年10月13日に提出された、出願番号が202011092192.5であり、発明名称が「水域分割方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、該特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、コンピュータビジョン分野に関し、特に水域分割方法及び装置、電子機器並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
水域分割でリモートセンシング画像から、水域領域を識別して分割することができ、リモートセンシング画像処理における1つの重要課題である。しかしながら、水域分割において、しばしば、多くの問題に出会い、例えば、誤検出しがちがあり、建築物、道路及び陰影などとよく混同される傾向があり、又は狭い水域の抽出が極めて難しいなどが挙げられる。従って、品質が高い水域分割結果を如何に得るかについて、現在では早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、水域分割の解決手段を提供する。
【0005】
本願の一態様によれば、水域分割方法を提供する。前記方法は、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、を含む。
【0006】
可能な実現形態において、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することは、前記少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得ることと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果と前記結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を前記第1目標画像の目標水域分割結果とすることと、を含む。
【0007】
可能な実現形態において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることは、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることと、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、前記地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0008】
可能な実現形態において、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることは、前記第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、前記オープンストリートマップにおける、前記地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とすることと、前記目標水域領域が水域分割線である場合、所定の方向に、前記水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、前記目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、前記目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、を含む。
【0009】
可能な実現形態において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることは、前記第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得することと、前記複数の画素点のうちの、前記正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、を含む。
【0010】
可能な実現形態において、前記方法は、前記第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行い、ラベルを含む第1目標画像を得ることと、前記ラベルを含む第1目標画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行い、水域分割ネットワークを得ることと、を更に含む。
【0011】
本願の一態様によれば、水域分割方法を提供する。前記方法は、第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、前記第2目標画像の第3水域分割結果を得ることと、前記第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、前記第2目標画像の第4水域分割結果を得ることと、前記第2目標画像の前記第3水域分割結果と前記第4水域分割結果とに共通に含まれる水域領域を前記第2目標画像の目標水域分割結果とすることと、を含む。
【0012】
可能な実現形態において、前記水域分割ネットワークは、第1目標画像及び前記第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことによって得られたものである。
【0013】
可能な実現形態において、前記方法は、前記第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、をさらに含む。
【0014】
可能な実現形態において、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定することは、前記少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得ることと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果と前記結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を前記第1目標画像の目標水域分割結果とすることと、を含む。
【0015】
可能な実現形態において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることは、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることと、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、前記地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
可能な実現形態において、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、前記第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得ることは、前記第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、前記オープンストリートマップにおける、前記地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とすることと、前記目標水域領域が水域分割線である場合、所定の方向に、前記水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、前記目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、前記目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、を含む。
【0017】
可能な実現形態において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることは、前記第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得することと、前記複数の画素点のうちの、前記正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、を含む。
【0018】
可能な実現形態において、前記方法は、前記第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行い、ラベルを含む第1目標画像を得ることと、前記ラベルを含む第1目標画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行い、水域分割ネットワークを得ることと、を更に含む。
【0019】
可能な実現形態において、前記水域分割ネットワークは、所定の損失関数によって訓練され、ここで、前記所定の損失関数によって前記水域分割ネットワークを訓練する場合、第1訓練結果と第2訓練結果との差異は、所定の差分範囲内にあり、前記第1訓練結果は、前記第1目標画像の目標水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含み、前記第2訓練結果は、手動で入力された水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含む。
【0020】
本願の一態様によれば、水域分割装置を提供する。前記装置は、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、前記第1目標画像の第1水域分割結果を得るように構成される第1水域分割モジュールと、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、前記第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得るように構成される第2水域分割モジュールと、前記第1目標画像の前記第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、前記第1目標画像の目標水域分割結果を決定するように構成される目標水域分割結果決定モジュールと、を備える。
【0021】
本願の一態様によれば、水域分割装置を提供する。前記装置は、第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、前記第2目標画像の第3水域分割結果を得るように構成される第3水域分割モジュールと、前記第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、前記第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、前記第2目標画像の第4水域分割結果を得るように構成される第4水域分割モジュールと、前記第2目標画像の前記第3水域分割結果と前記第4水域分割結果とに共通に含まれる水域領域を前記第2目標画像の目標水域分割結果とするように構成される目標水域分割結果取得モジュールと、を備える。
【0022】
本願の一態様によれば、電子機器を提供する。前記電子機器は、プロセッサと、プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を備え、ここで、前記プロセッサは、上記水域分割方法を実行するように構成される。
【0023】
本願の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、上記水域分割方法を実現させる。
【0024】
本願の実施例において、スペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行うことによって、第1目標画像の第1水域分割結果を得て、また、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得て、それにより、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、共同で第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。上記プロセスにより、スペクトル情報に基づいて決定された第1水域分割結果と、複数種の所定の水域分割方式に基づいて決定された第2水域分割結果とを結合することができ、複数種の水域分割結果による相互修正により、得られた目標水域分割結果に、より高い品質を持たせ、それにより水域分割の精度及び正確性を効果的に向上させる。
【0025】
上記の一般的な説明及び後述する細部に関する説明は、例示及び説明のためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことが理解されるべきである。本願の実施例の他の特徴及び態様は、下記の図面に基づく例示的な実施例の詳細な説明を参照すれば明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図2】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図3】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図4】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図5】本願の一実施例による水域分割線に対する拡張の概略図を示す。
図6】本願の一実施例による拡張された第2水域分割結果を用いて第1目標画像に対してラベリングを行うことの概略図を示す。
図7】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図8】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図9】本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。
図10】本願の一実施例による第1水域分割装置のブロック図を示す。
図11】本願の一実施例による第2水域分割装置のブロック図を示す。
図12】本願の実施例による電子機器のブロック図を示す。
図13】本願の実施例による電子機器のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで添付した図面は、明細書に引き入れて本明細書の一部分を構成し、本願に適合する実施例を示し、かつ、明細書とともに本願の技術的解決手段を解釈することに用いられる。
【0028】
以下、図面を参照しながら本願の種々の例示的な実施例、特徴及び態様を詳しく説明する。図面における同一の符号は、同一または類似する機能を有する要素を示す。図面は、実施例の種々の態様を示しているが、特別な説明がない限り、必ずしも比率どおりの図面ではない。
【0029】
ここで使用した「例示的」という用語は「例、実施例として用いられるか、または説明のためのものである」ことを意味する。ここで、「例示的なもの」として説明される如何なる実施例は、他の実施例より好適または有利であると必ずしも解釈されるべきではない。
【0030】
本明細書において、用語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明するためのものであり、3通りの関係が存在することを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することという3つのケースを表す。また、本明細書において、用語「少なくとも1つ」は、複数のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組み合わせを表す。例えば、A、B、Cのうちの少なくとも1つを含むことは、A、B及びCからなる集合から選ばれるいずれか1つ又は複数の要素を含むことを表す。
【0031】
なお、本願をより良く説明するために、以下の具体的な実施形態において具体的な細部を多く記載した。当業者は、これら具体的な詳細に関わらず、本開示は同様に実施可能であると理解すべきである。本発明の主旨を明確にするために、いくつかの実例において、当業者に熟知されている方法、手段、素子及び回路については詳しく説明しないことにする。
【0032】
図1は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。該方法は、第1水域分割装置に用いることができる。第1水域分割装置は、端末機器、サーバ又は他の処理機器などであってもよい。ここで、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment:UE)、携帯機器、ユーザ端末、端末、セルラ電話、コードレス電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、ハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、車載機器、ウェアブル機器などであってもよい。一例において、該水域分割方法は、クラウドサーバ又はローカルサーバに用いることができる。クラウドサーバは、パブリッククラウドサーバであってもよく、プライベートクラウドサーバであってもよく、実際の状況に応じて柔軟に選択すればよい。
【0033】
いくつかの可能な実現形態において、該水域分割方法は、プロセッサによりメモリに記憶されているコンピュータ可読命令を呼び出すことで実現することもできる。
【0034】
図1に示すように、可能な実現形態において、前記水域分割方法は、以下を含むことができる。
【0035】
ステップS11において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0036】
ステップS12において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0037】
ステップS13において、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。
【0038】
ここで、第1目標画像は、水域分割を必要とするいずれか1つの画像であってもよく、その実現形式は、本願の実施例において制限されない。可能な実現形態において、第1目標画像は、リモートセンシング画像であってもよく、リモートセンシング画像の解像度は、取得された画像の実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。一例において、第1目標画像は、高い解像度を有する4バンドのリモートセンシング画像であってもよい。
【0039】
第1目標画像の出所及び取得方式は、本願の実施例においても制限されない。可能な実現形態において、関連ハードウェアデバイスによって直接的に収集されたリモートセンシング画像を取得してもよく、可能な実現形態において、リモートセンシング画像が記憶されているデータベースから、そのうちの一部又は全部の画像を第1目標画像として読み取り、又は選択してもよい。
【0040】
第1目標画像のスペクトル情報は、第1目標画像自体に含まれる複数のバンドのスペクトル情報であってもよい。第1目標画像にどのバンドのスペクトル情報が含まれるかは、第1目標画像の実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、本願の実施例においてこれを限定しない。可能な実現形態において、第1目標画像に可視光バンド(RGB)及び近赤外バンド(NIR:Near Infrared)のスペクトル情報が含まれてもよい。可能な実現形態において、第1目標画像がRGBとNIRバンドのスペクトル情報以外に、より多くの他のバンドのスペクトル情報を更に含んでもよい。
【0041】
ステップS11において、画像における異なる対象のスペクトル情報に差異があり得るため、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行うことができる。ステップS11の具体的な実現形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。詳細は、下記各実施例を参照し、ここでは説明しないようにする。第1水域分割結果は、第1目標画像における水域領域の位置及び形状などの情報を含んでもよく、分割によって得られた第1水域分割結果は、直観的な画像方式で示されてもよく、情報の方式で記憶されてもよく、その実現形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、本願の実施例においてこれを限定しない。
【0042】
ステップS12において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行うための実現形態は、同様に、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、同様に、下記各実施例を参照してもよく、ここでは説明しないようにする。ここで、所定の水域分割方式は、画像における水域領域に対して分割を行うことができる任意の方式であってもよい。例えば、関連する水域分割の計算方法を用い、又は、水域分割結果を含むいくつかのデータベースなどから検索を行う方法を用い、又は、水域分割機能を有するニューラルネットワークなどを用いる。具体的には、どの又はどれらの方式を用いるかは、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。可能な実現形態において、具体的には、第1目標画像に対して水域分割を行うために、いくつの所定の水域分割方式を用いるかについて、本願の実施例において、その数は同様に制限されない。所定の水域分割方式に応じて、得られた第2水域分割結果が異なる可能性がある。従って、可能な実現形態において、第2水域分割結果の数は、所定の水域分割方式の種類に対応してもよく、本願の実施例において、これを限定しない。第2水域分割結果の実現形態は、第1水域分割結果を参照してもよく、ここでは説明を省略する。第1水域分割結果と第2水域分割結果の実現形態は、同じであっても異なってもよい。本願の実施例において、これを限定しない。留意すべきことは、本願の実施例において、第1水域分割結果と第2水域分割結果における「第1」と「第2」などは、異なる方式によって得られた水域分割結果を区別するためのものに過ぎず、水域分割結果の取得順番を限定するものではなく、後続の実施例における水域分割結果の他の番号も同様であり、詳細な説明を省略する。
【0043】
ステップS11とステップS12の実現順番は、本願の実施例において制限されず、即ち、異なる方式によって第1目標画像に対して水域分割を行う順番は、本願の実施例において限定されない。可能な実現形態において、ステップS11とステップS12は、同時に実現されてもよく、可能な実現形態において、所定の実現順番に応じて、ステップS11とS12などをそれぞれ実現してもよい。
【0044】
第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果を得た後、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定することができる。ここで、目標水域分割結果は、目標画像における水域領域の最終的に決定された分割結果であってもよい。第1水域分割結果と第2水域分割結果にいずれも、水域分割が正確ではないというケースが存在する可能性があるため、可能な実現形態において、第1水域分割結果と少なくとも1つの第2水域分割結果との差異に基づいて、第1水域分割結果及び/又は第2水域分割結果を基にして、調整を行うことによって、より正確な目標水域分割結果を得ることができる。目標水域分割結果の実現形態は、上記実施例における第1水域分割結果及び第2水域分割結果などを参照してもよく、ここでは説明を省略する。第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、目標水域分割結果を如何に決定するかは、下記各実施例を参照してもよく、ここで説明しないようにする。
【0045】
本願の実施例において、スペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得て、また、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得て、それにより、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、共同で第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。上記プロセスにより、スペクトル情報に基づいて決定された第1水域分割結果と、複数種の所定の水域分割方式に基づいて決定された第2水域分割結果とを組み合わせることができ、複数種の水域分割結果による相互修正により、得られた目標水域分割結果に、より高い品質を持たせ、それにより水域分割の精度及び正確性を効果的に向上させる。
【0046】
上記各実施例に記載したように、ステップS11の実現形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。可能な実現形態において、ステップS11は、以下を含んでもよい。
【0047】
ステップS111において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得する。
【0048】
ステップS112において、複数の画素点のうちの、正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0049】
ここで、正規化水指標(NDWI:Normalized Difference Water Index)は、第1目標画像の特定のバンドに対して正規化補間処理を行うことによって得られた情報であってもよい。正規化水指標に基づいて、第1目標画像における水域領域の情報を顕在化することができる。
【0050】
ステップS111において、第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得することは、第1目標画像における各画素点の正規化水指標を取得することであってもよく、実際の状況に応じて、第1目標画像における一部の画素点の正規化水指標を取得することなどであってもよい。正規化水指標を取得するための画素点の具体的な数は、実際の状況に応じて柔軟に選択されてもよく、本願の実施例において制限されない。
【0051】
第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標の取得方式は、本願の実施例において制限されない。NDWIを算出できる任意の関連方法はいずれも、ステップS111の実現形式としてもよく、下記各実施例に限定されない。可能な実現形態において、正規化水指標の取得方式は、下記式(1)で表されてもよい。
【0052】
NDWI=(Green-NIR)/(Green+NIR) (1)
ここで、NDWIは、第1目標画像におけるある画素点の正規化水指標であり、Greenは、該画素点に対応する緑色バンドのスペクトル値であり、NIRは、該画素点に対応する近赤外バンドのスペクトル値である。
【0053】
複数の画素点の正規化水指標を取得した後、ステップS112によって、第1目標画像の第1水域分割結果を決定することができる。上記実施例に記載したように、正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点としてもよい。ここで、所定の指標値範囲の具体的な数値は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、下記各実施例に限定されない。可能な実現形態において、所定の指標値範囲は、ゼロよりも大きくてもよく、即ち、一例において、正規化水指標の値が0よりも大きい画素点を水域領域の画素点として分類し、正規化水指標の値が0以下である画素点を背景画素点として分類してもよい。この場合、水域領域の画素点と分類される複数の画素点で構成される水域領域は、第1目標画像の第1水域分割結果としてもよい。
【0054】
第1目標画像において、「異なる物が同じスペクトルを有する」場合があり得、即ち、タイプが異なる地物が同じスペクトル特徴を示す可能性があるため、得られた第1水域分割結果に、水域領域以外に、建築物又は道路などの他の領域も含まれる可能性がある。従って、可能な実現形態において、第1目標画像に実際に含まれる水域領域は、第1水域分割結果のサブセットであると見なされてもよい。図2は、本願の一実施例による水域分割方法の概略図を示す。図2に示すように、一例において、衛星画像を第1目標画像として、衛星画像に対してNDWI計算を行い、続いて、NDWIの計算結果に基づいて、衛星画像から、水域領域を前景として抽出することができる。これにより、図2の右上隅に示される前景マスクを得て第1水域分割結果とすることができる。図2から分かるように、得られた第1水域分割結果に、水域領域以外に、建築又は道路などの他の領域も含まれる。
【0055】
上記各実施例によれば、図3は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。図3に示すように、可能な実現形態において、水域分割方法は、以下を含んでもよい。
【0056】
ステップS111において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得する。
【0057】
ステップS112において、複数の画素点のうちの、正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0058】
ステップS12において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0059】
ステップS13において、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。
【0060】
本願の実施例において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、画像における複数の画素点の正規化水指標を取得し、続いて、正規化水指標と所定の指標値範囲との数値関係に基づいて、水域領域に属する画素点を決定し、それにより第1目標画像の第1水域分割結果を得る。上記プロセスにより、第1目標画像における水域領域に対して画素レベルでの水域分割を行い、明瞭な分割境界を有し且つ比較的に全面的な第1水域分割結果を得ることができ、それにより第1水域分割結果に基づいて決定された目標水域分割結果に、より高い正確度を持たせ、水域分割の精度を向上させる。
【0061】
可能な実現形態において、ステップS12は、以下を含んでもよい。
【0062】
ステップS121において、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得る。及び/又は、
ステップS122において、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0063】
ここで、オープンストリートマップ(OSM:OpenStreetMap)は、オープンソースマップであり、ここでのマップコンテンツは、ユーザによって手持ちのGPS機器、航空写真、他のフリーコンテンツ及びローカル知識などに基づいて描画されたものであってもよいため、OSMに、世界中の複数の地理的位置における水域領域情報が含まれてもよい。これらの水域領域情報をOSMにおける水域データとしてもよい。水域データのデータ形式は、本願の実施例において制限されない。可能な実現形態において、OSMにおける水域データは、マップ内の水域領域を被覆する、色を有する線分又は形状(多辺形又は円形)などであってもよく、具体的には、どの色及びどの線分と形状などを用いるかはいずれも、実際の状況に応じて柔軟に選択されてもよい。
【0064】
OSMにおける水域データに、世界中の複数の地理的位置の水域領域情報が含まれてもよいため、第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、OSMから、この地理的範囲に対応する水域データを検索し、第1目標画像における水域領域を得て、決定された第1目標画像における水域領域を第2水域分割結果とすることができる。具体的に、第1目標画像に対応する地理的範囲を如何に決定するかは、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。詳細は、下記各実施例を参照し、ここで説明しないようにする。図2に示すように、図面におけるOSMのラベリング結果は、OSMにおける水域データに基づいて決定された第2水域分割結果である。図2から分かるように、OSMに基づいて決定された第2水域分割結果は、狭い水域に対して効果的な分割を行うことができる。
【0065】
地表被覆データは、地表に関わるいくつかの衛星画像の分割結果であってもよく、それに水域分割結果が含まれる。地表被覆データの分割結果の品質は、分割される衛星画像の解像度に関わり、可能な実現形態において、解像度が所定の範囲内にある地表被覆データを取得し、地表被覆データにおける水域分割結果を水域データとすることができ、それにより第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、地表被覆データから、地理的範囲に対応する水域のデータを検索し、第1目標画像における水域領域を決定し、決定された第1目標画像における水域領域を第2水域分割結果とすることができる。図2に示すように、図面における低解像度水域製品結果は、地表被覆データに基づいて決定された第2水域分割結果である。図面から分かるように、地表被覆データに基づいて決定された第2水域分割結果は、広い水域及び川などに対して効果的な分割を行うことができ、且つ比較的に明瞭な分割境界を有する。
【0066】
解像度の所定の範囲は、実際の状況に応じて柔軟に設定されてもよい。可能な実現形態において、OSMに基づいて得られた第2水域分割結果と相互補い合うために、解像度が低い衛星画像に対応する地表被覆データを用いることができる。一例において、10メートル解像度の衛星画像に対応する地表被覆データを用いることができる。
【0067】
地表被覆データから、第1目標画像に対応する地理的範囲の水域のデータを検索するために、地表被覆データによって被覆される範囲は、第1目標画像に対応する地理的範囲を可能な限り被覆する必要がある。可能な実現形態において、地表被覆データは、世界地表被覆データであってもよい。
【0068】
上記実施例から分かるように、可能な実現形態において、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得することができる。この場合、1つの解像度が所定の範囲内にある地表被覆データのみを取得すれば、該地表被覆データに基づいて、1つの第2水域分割結果を得ることができる。複数の解像度が所定の範囲内にある地表被覆データを取得すれば、各地表被覆データに対して、上記実施例に言及された第2水域分割結果の取得方法により、異なる地表被覆データに対する複数の第2水域分割結果をそれぞれ得ることができる。複数の地表被覆データを取得する場合、異なる地表被覆データの解像度は、同じであっても異なってもよく、本願の実施例において制限されない。
【0069】
上記実施例から分かるように、ステップS12は、ステップS121及び/又はステップS122を含んでもよい。即ち、第2水域分割結果を得るプロセスにおいて、OSMにおける水域データに基づいて決定された第2水域分割結果のみを得てもよく、地表被覆データに基づいて決定された1つ又は複数の第2水域分割結果のみを得てもよく、更に、OSMにおける水域データに基づいて決定された第2水域分割結果及び地表被覆データに基づいて決定された1つ又は複数の第2水域分割結果などを同時に得ることもできる。具体的に、如何に選択するかは、実際の状況に応じて柔軟に選択してもよい。
【0070】
上記各実施例によれば、図4は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。図4に示すように、可能な実現形態において、水域分割方法は、以下を含んでもよい。
【0071】
ステップS11において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0072】
ステップS121において、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得る。及び/又は、
ステップS122において、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0073】
ステップS13において、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。
【0074】
上記実施例に言及されたステップS12の実現プロセスにより、複数の異なる方式を用いて、複数の第2水域分割結果を取得することができ、複数の第2水域分割結果のデータは相互補い合い、第1目標画像における水域を可能な限り全面的に分割することができ、それにより得られた複数の第2水域分割結果の全体的な分割精度を向上させ、続いて、複数の第2水域分割結果に基づいて決定された目標水域分割結果の精度を向上させる。
【0075】
可能な実現形態において、ステップS121は、
第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、オープンストリートマップにおける、該地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とすることと、
目標水域領域が水域分割線である場合、所定の方向に、水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された目標水域領域を第2水域分割結果とすることと、
目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、目標水域領域を前記第2水域分割結果とすることと、を含んでもよい。
【0076】
ここで、第1目標画像に対応する地理的範囲は、第1目標画像における水域領域が所在する地理的領域であってもよい。具体的に、第1目標画像に対応する地理的範囲を如何に決定するかは、第1目標画像の実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。可能な実現形態において、第1目標画像がリモートセンシング画像である場合、第1目標画像自体は、地理的情報を含むことができるため、第1目標画像に含まれる地理的情報に基づいて、第1目標画像に対応する地理的範囲を決定することができる。
【0077】
第1目標画像に対応する地理的範囲を決定した後、オープンストリートマップにおける、該地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とすることができる。上記実施例に記載したように、OSMにおける水域データは、マップ内の水域領域を被覆して色を有する線分又は形状(多辺形又は円形)などであってもよい。従って、OSMから決定された目標水域領域は、線分形式の水域分割線であってもよく、非線分領域であってもよく、該領域の形状は、本願の実施例において制限されず、多辺形又は円形などであってもよい。
【0078】
可能な実現形態において、目標水域領域の形状を考慮せず、目標水域領域を直接的に第2水域分割結果としてもよい。
【0079】
可能な実現形態において、得られた第2水域分割結果は、第1目標画像の水域領域ラベルとして、後続の他の水域分割プロセスに用いられてもよく、例えば、水域分割機能を有するニューラルネットワークの訓練などに用いられてもよい。この場合、形式が水域分割線である第2水域分割結果は、ラベルとしてニューラルネットワークの訓練などのプロセスに用いられることができない可能性がある。従って、可能な実現形態において、目標水域領域の形式に基づいて、第2水域分割結果を得ることもできる。上記実施例に記載したように、目標水域領域の形式が多辺形及び/又は円形などの非線分である場合、目標水域領域を直接的に第2水域分割結果とすることができる。可能な実現形態において、目標水域領域の形式が水域分割線である場合、所定の方向に、水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された非線分形式の目標水域領域を得ることができる。該拡張された目標水域領域は、第2水域分割結果としてもよい。ここで、所定の方向と所定の幅はいずれも実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、本願の実施例において制限されない。所定の方向は、1つの方向であってもよく、複数の方向であってもよい。所定の方向が複数の方向を含む場合、各方向における所定の幅は、同じであっても異なってもよい。一例において、水域分割線における各点に対して、rを半径として外へ拡張し、多辺形の目標水域領域を第2水域分割結果として得ることができる。図5は、本願の一実施例による水域分割線に対する拡張の概略図を示す。図5から分かるように、図面における線分形式の水域分割線は、拡張により、一定の幅を有する多辺形領域に膨張することができる。該多辺形領域は、第2水域分割結果としてもよい。ここで、周辺環境及び実際の地形などの制限により、前記水域分割線の長さ方向に沿った多辺形領域の幅は変わるが、多辺形領域全体の延在姿勢は、水域分割線とほぼ一致する。図6は、本願の一実施例による拡張された第2水域分割結果を用いて第1目標画像に対してラベリングを行うことの概略図を示す。図6に示すように、一例において、該第2水域分割結果は、第1目標画像の水域領域ラベルとして、第1目標画像とオーバーラップしてもよい。
【0080】
オープンストリートマップにおける、第1目標画像に対応する地理的範囲に合致する水域領域を目標水域領域とし、目標水域領域が水域分割線である場合、水域分割線を拡張し、拡張された目標水域領域を第2水域分割結果とし、目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、目標水域領域を第2水域分割結果とする。上記プロセスにより、オープンストリートマップにおける目標水域領域の様々な形式に基づいて、対応する第2水域分割結果を柔軟に得ることができ、それにより後続で第2水域分割結果を利用して実行されるより多くの水域分割操作に適応する。
【0081】
上記各実施例により、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることができ、続いて、ステップS13により、第1目標画像の目標水域分割結果を決定することができる。ステップS13の実現形態は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよい。可能な実現形態において、ステップS13は、以下を含んでもよい。
【0082】
ステップS131において、少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得る。
【0083】
ステップS132において、第1水域分割結果と結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第1目標画像の目標水域分割結果とする。
【0084】
ここで、結合水域分割結果は、少なくと1つの第2水域分割結果をオーバーラップすることによって得られた結果であってもよい。上記実施例に記載したように、第2水域分割結果は、OSM又は少なくとも1つの地表被覆データに基づいて決定された水域分割結果であってもよい。ここで、OSMに基づいて決定された分割結果は、狭い水域に対して効果的な分割を行うことができ、地表被覆データに基づいて決定された分割結果は、広い水域に対して効果的な分割を行うことができる。従って、異なる第2水域分割結果をオーバーラップすることによって、相互補い合うという役割を果たし、比較的に高い精度を有する結合水域分割結果を得ることができる。
【0085】
可能な実現形態において、OSMに基づいて決定された第2水域分割結果に、水域分割線に対する拡張プロセスが含まれる可能性がある。該拡張プロセスは、拡張後に得られた第2水域分割結果の境界の精度の低下を引き起こす可能性がある。それと同時に、地表被覆データに基づいて決定された第2水域分割結果は、地表被覆データ自体の精度に制限され、決定された第2水域分割結果の境界の精度の低下を引き起こす可能性がある。また、上記実施例に更に記載したように、第1水域分割結果は、明瞭な分割境界を有し、且つ含まれる水域領域が比較的に全面的である。上記内容を結び付けながら、可能な実現形態において、第1水域分割結果と結合水域分割結果に対して共通集合を求めることによって、第1水域分割結果と結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を得ることができる。共通に含まれる水域領域を第1目標画像の目標水域分割結果とすることができ、それにより目標水域分割結果の境界精度を効果的に向上させ、続いて水域分割の精度及び効果を向上させることができる。
【0086】
上記各実施例によれば、図7は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。図面に示すように、可能な実現形態において、水域分割方法は、以下を含んでもよい。
【0087】
ステップS11において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0088】
ステップS12において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0089】
ステップS131において、少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得る。
【0090】
ステップS132において、第1水域分割結果と結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第1目標画像の目標水域分割結果とする。
【0091】
上記に記載されるように、少なくとも1つの第2水域分割結果に対して共通集合を求め、結合水域分割結果を得て、結合水域分割結果と第1水域分割結果に対して共通集合を求め、第1目標画像の目標水域分割結果を得ることによって、得られた第1目標画像の目標水域分割結果に、より高い精度を持たせ、水域分割の品質を向上させることができる。
【0092】
上記実施例に記載したように、一例において、第2水域分割結果は、更に、第1目標画像の水域領域ラベルとしてもよい。これに応じて、第2水域分割結果に基づいて得られた第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、第1目標画像に対してラベリングすることもできる。従って、図8は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。図8に示すように、可能な実現形態において、水域分割方法は、以下をさらに含んでもよい。
【0093】
ステップS11において、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得る。
【0094】
ステップS12において、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得る。
【0095】
ステップS13において、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定する。
【0096】
ステップS14において、第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行い、ラベルを含む第1目標画像を得る。
【0097】
ステップS15において、ラベルを含む第1目標画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行い、水域分割ネットワークを得る。
【0098】
可能な実現形態において、上記各実施例の方法によって得られた第1目標画像の目標水域分割結果について、水域分割線の拡張により、分割の境界が精細でないことを引き起こす可能性があり、又は、地表被覆データの精度が低いことにより分割結果の正確度を低下させる可能性がある。従って、水域分割の正確度を更に向上させるために、第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、第1目標画像に対してラベリングを行い、ラベリングされた第1目標画像をサンプルとして利用し、初期ニューラルネットワークモデルを訓練し、水域分割のための水域分割ネットワークを得ることもできる。
【0099】
ここで、第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行うことは、第1目標画像の目標水域分割結果における各水域をいずれも第1目標画像にラベリングすることであってもよく、そのうちの一部の目標水域分割結果を選択してラベリングを行うことであってもよい。具体的に、如何に選択するかは、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、本願の実施例において制限されない。
【0100】
得られた、ラベルを含む第1目標画像を訓練用サンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行うことができる。ここで、初期ニューラルネットワークモデルは、任意のモデルであってもよく、下記各実施例に限定されない。可能な実現形態において、初期ニューラルネットワークモデルは、セマンティックセグメンテーションネットワークモデル、例えばU-Net、FC-Densenet又はHRNetなどであってもよい。一例において、HRNetを初期ニューラルネットワークモデルとして選択してもよい。
【0101】
訓練により得られた水域分割ネットワークは、ネットワークに入力された画像に対して水域分割を行うために用いることができる。具体的に、水域分割ネットワークを如何に利用するかは、本願の実施例において制限されない。詳細は、下記各実施例を参照し、ここで説明しないようにする。
【0102】
図9は、本願の一実施例による水域分割方法のフローチャートを示す。該方法は、第2水域分割装置に適用されてもよい。第2水域分割装置と第1水域分割装置とは、同一の装置であってもよく、異なる装置であってもよい。第2水域分割装置は、端末機器、サーバ又は他の処理機器などであってもよい。ここで、端末機器の実現形式は、上記各実施例を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。一例において、該水域分割方法は、クラウドサーバ又はローカルサーバに用いることができる。クラウドサーバは、パブリッククラウドサーバであってもよく、プライベートクラウドサーバであってもよく、実際の状況に応じて柔軟に選択すればよい。
【0103】
いくつかの可能な実現形態において、該水域分割方法は、プロセッサによりメモリに記憶されているコンピュータ可読命令を呼び出すことで実現することもできる。
【0104】
図9に示すように、可能な実現形態において、本願の実施例は、水域分割方法を更に提供する。前記方法は、以下を含む。
【0105】
ステップS21において、第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、第2目標画像の第3水域分割結果を得る。
【0106】
ステップS22において、第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、第2目標画像の第4水域分割結果を得る。
【0107】
ステップS23において、第3水域分割結果と第4水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第2目標画像の目標水域分割結果とする。
【0108】
ここで、第2目標画像は、水域分割を必要とする任意の画像であってもよく、その実現形式は、上記各実施例における第1目標画像を参照してもよく、ここでは説明を省略する。留意すべきことは、第1目標画像と第2目標画像における「第1」と「第2」などは、該画像がどのような水域分割プロセスに用いられるかをを区別するためのものに過ぎず、該画像の実現形態が同じであるかどうかを制限するものではない。可能な実現形態において、第1目標画像と第2目標画像とは、同じ画像であってもよく、異なる画像であってもよい。
【0109】
水域分割ネットワークは、水域分割機能を有する任意のニューラルネットワークであってもよく、その実現形態は、本願の実施例において制限されない。可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、上記実施例に記載された、第1目標画像の目標水域分割結果により訓練を行うことで得られたニューラルネットワークであってもよく、その具体的な形式の詳細は、上記各実施例を参照する。ここでは説明を省略する。
【0110】
第3水域分割結果は、水域分割ネットワークを利用して第2目標画像に対して水域分割を行うことによって得られた結果であってもよく、その実現形態は、上記第1水域分割結果又は第2水域分割結果を参照してもよく、ここでは説明を省略する。
【0111】
ステップS22において、第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、第2目標画像の水域領域に対して分割を行う。その分割プロセスは、上記実施例における、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行うプロセスを参照してもよい。同様に、ステップS22で得られた第4水域分割結果も上記実施例における第1水域分割結果又は第2水域分割結果を参照してもく、ここでは説明を省略する。
【0112】
ステップS21とステップS22の実行順番は、本願の実施例においても制限されない、即ち、異なる方式によって第2目標画像に対して水域分割を行う順番は、本願の実施例において制限されない。可能な実現形態において、ステップS21とステップS22を同時に実現してもよい。可能な実現形態において、所定の実現順番に応じて、ステップS21とS22などをそれぞれ実現してもよい。
【0113】
第3水域分割結果と第4水域分割結果を得た後、第3水域分割結果と第4水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第2目標画像の目標水域分割結果とすることができる。ここで、第4水域分割結果は、第2目標画像のスペクトル情報に基づいて分割を行うことによって得られるため、第1水域分割結果の取得プロセスを参照することで分かるように、第2目標画像に実際に含まれる水域領域は、第4水域分割結果のサブセットと見なされてもよい。従って、水域分割ネットワークによって得られた第3水域分割結果と第4水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第2目標画像の目標水域分割結果とすることによって、第4水域分割結果のうち、水域領域に属しない分割結果を排除し、比較的に正確な分割結果を得ることができる。
【0114】
本願の実施例において、それぞれ、水域分割ネットワークと第2目標画像のスペクトル情報により、第2目標画像に対して水域分割を行い、第3水域分割結果と第4水域分割結果を得ることによって、第3水域分割結果と第4水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第2目標画像の目標水域分割結果とする。上記プロセスにより、水域分割ネットワークによって第3水域分割結果を決定することで、水域と建築物、道路、陰影などのコンテンツと混同されるという問題を減少させることができ、第2目標画像が、異なるデータソースに属するか又は比較的に大きい領域範囲を含む場合、安定した水域分割効果を得ることができ、それにより得られた水域分割結果に、高い正確度を持たせ、且つ分割が便利であり、実現しやすい一方、スペクトル情報に基づいて得られた第4水域分割結果と、第3水域分割結果と、に対して共通集合を求めることによって、第2目標画像の目標水域分割結果を得ることで、得られた水域分割結果の境界を更に最適化し、水域分割結果における誤分割される仮想シーンなどを減少させることができる。
【0115】
上記実施例に記載したように、可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、第1目標画像の目標水域分割結果により訓練されてもよい。即ち、可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、第1目標画像及び第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことによって得られたものであってもよい。
【0116】
ここで、如何に第1目標画像及び第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことによって水域分割ネットワークを得るかは、本願の実施例において制限さない。可能な実現形態において、上記実施例におけるステップS14及びS15を参照して、第1目標画像の目標水域分割結果を利用して第1画像に対してラベリングを行い、ラベリングされた画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに入力し、訓練を行うことで、水域分割ネットワークを得ることができる。具体的なプロセスは、上記各実施例を参照し、ここでは説明を省略する。
【0117】
第1目標画像及び第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことで得られた水域分割ネットワークにより、第2目標画像に対して水域分割を行い、第3水域分割結果を得る。第3水域分割結果が比較的に高い分割精度を有するため、上記プロセスにより、訓練で得られた水域分割ネットワークに、比較的に高い水域分割効果を持たせることができ、第3水域分割結果の正確性を向上させることができるだけでなく、更に、第2目標画像の目標水域分割結果の正確度を向上させることもできることが明らかになる。
【0118】
上記実施例に記載したように、第1目標画像の目標水域分割結果は、異なる方式で柔軟に得られてもよい。従って、可能な実現形態において、本願の実施例による水域分割方法は、
第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得ることと、
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得ることと、
第1水域分割結果及び前記少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定することと、を更に含んでもよい。
【0119】
上記プロセスの具体的な実現形態は、前記各実施例を参照してもよく、ここでは説明を省略する。上記プロセスから分かるように、水域分割ネットワークを訓練するための第1目標画像の目標水域分割結果の取得プロセスは、スペクトル情報及び少なくとも1種の所定の水域分割方式に基づいて共同で決定されてもよいため、水域分割ネットワークの訓練データは、自動的に生成されることが可能であり、手動ラベリングのコストを減少させると同時に、比較的に高い正確度及び品質を有する。
【0120】
水域分割ネットワークに対して訓練を行うプロセスにおいて、実際の状況に応じて損失関数を柔軟に選択してもよい。可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、所定の損失関数により訓練される。ここで、所定の損失関数により、水域分割ネットワークを訓練する場合、第1訓練結果と第2訓練結果との差異は、所定の差分範囲内にあり、第1訓練結果は、第1目標画像の目標水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含み、第2訓練結果は、手動で入力された水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含む。
【0121】
上記実施例から分かるように、可能な実現形態において、所定の損失関数によって水域分割ネットワークを訓練する。ここで、所定の損失関数は、ノイズロバスト性を有する損失関数であってもよい。ここで、ノイズロバスト性を有する損失関数は、サンプルにおけるラベルにノイズが存在する(例えば、正確ではないラベルなどが存在する)場合、ノイズを含まないサンプルに近い訓練結果を取得することができる。上記実施例に記載したように、第1目標画像の目標水域分割結果は、水域分割線の拡張又は地表被覆データの精度などの要因により、分割の境界が明瞭ではないことを引き起こす可能性があるため、第1目標画像の目標水域分割結果をラベリングされたサンプル、即ち、本願の方策に基づいて得られた目標水域分割結果がラベリングされたサンプルに、一定のノイズが含まれる可能性がある。手動による水域分割が比較的に正確であるため、手動で入力された水域分割結果をラベリングされたサンプル、即ち、手動水域分割結果がラベリングされたものは、ノイズを含まないと認められる。上記実施例に記載したように、所定の損失関数は、該ノイズを含むサンプル(例えば、上記ラベルを含む第1目標画像、即ち、第1目標画像の目標水域分割結果をマートとした第1目標画像)に基づいて訓練を行うで得られた第1訓練結果と、ノイズを含まないサンプル(例えば、手動で入力された水域分割結果をマートとした画像)に基づいて訓練を行うことで得られた第2訓練結果とは、両者の差が所定の差分範囲内にあり、即ち、両者は、近い訓練効果を有してもよい。ここで、所定の訓練範囲は、実際の状況に応じて柔軟に決定されてもよく、本願の実施例において制限されない。
【0122】
具体的に、どのような、ノイズロバスト性を有する損失関数を所定の損失関数として用いるかは、本願の実施例において制限されない。可能な実現形態において、GCE損失関数及び/又はRCE損失関数を所定の損失関数として用いることができる。
【0123】
ノイズロバスト性を有する所定の損失関数により、水域分割ネットワークを訓練することによって、第1目標画像の目標水域分割結果における不正確な分割結果又は誤った分割結果による水域分割ネットワークの学習訓練への影響を更に減少させることができ、それにより得られた水域分割ネットワークに、より高い水域分割精度を持たせ、更に、後続で得られた第2目標画像の目標水域分割結果の精度を向上させる。
【0124】
図10は、本願の一実施例による第1水域分割装置のブロック図を示す。図面に示すように、前記第1水域分割装置30は、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得るように構成される第1水域分割モジュール31と、
少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得るように構成される第2水域分割モジュール32と、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定するように構成される目標水域分割結果決定モジュール33と、を備えてもよい。
【0125】
可能な実現形態において、目標水域分割結果決定モジュールは、少なくとも1つの第2水域分割結果に対して結合を行い、結合水域分割結果を得て、第1水域分割結果と結合水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第1目標画像の目標水域分割結果とするように構成される。
【0126】
可能な実現形態において、第2水域分割モジュールは、オープンストリートマップにおける水域データに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、第2水域分割結果を得て、及び/又は、解像度が所定の範囲内にある少なくとも1つの地表被覆データを取得し、地表被覆データにおける水域のデータに基づいて、第1目標画像における水域領域を決定し、少なくとも1つの第2水域分割結果を得るように構成される。
【0127】
可能な実現形態において、第2水域分割モジュールは更に、第1目標画像に対応する地理的範囲に基づいて、オープンストリートマップにおける、地理的範囲に対応する水域領域を目標水域領域とし、目標水域領域が水域分割線である場合、所定の方向に、水域分割線を所定の幅に拡張し、拡張された目標水域領域を第2水域分割結果とし、目標水域領域が多辺形領域及び/又は円形領域である場合、目標水域領域を第2水域分割結果とするように構成される。
【0128】
可能な実現形態において、第1水域分割モジュールは、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における複数の画素点の正規化水指標を取得し、複数の画素点のうちの、正規化水指標の値が所定の指標値範囲内にある画素点を水域領域の画素点とし、第1目標画像の第1水域分割結果を得るように構成される。
【0129】
可能な実現形態において、該装置は更に、第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて、第1目標画像における水域領域に対してラベリングを行い、ラベルを含む第1目標画像を得て、ラベルを含む第1目標画像をサンプルとして、初期ニューラルネットワークモデルに対して訓練を行い、水域分割ネットワークを得るように構成される。
【0130】
図11は、本願の一実施例による第2水域分割装置のブロック図を示す。図面に示すように、前記第2水域分割装置40は、第2目標画像を水域分割ネットワークに入力し、第2目標画像の第3水域分割結果を得るように構成される第3水域分割モジュール41と、第2目標画像のスペクトル情報に基づいて、第2目標画像の水域領域に対して分割を行い、第2目標画像の第4水域分割結果を得るように構成される第4水域分割モジュール42と、第3水域分割結果と第4水域分割結果に共通に含まれる水域領域を第2目標画像の目標水域分割結果とするように構成される目標水域分割結果取得モジュール43と、を備えてもよい。
【0131】
可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、第1目標画像及び第1目標画像の目標水域分割結果に基づいて訓練を行うことによって得られたものである。
【0132】
可能な実現形態において、該装置は更に、第1目標画像のスペクトル情報に基づいて、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、第1目標画像の第1水域分割結果を得て、少なくとも1種の所定の水域分割方式によって、第1目標画像における水域領域に対して分割を行い、少なくとも1つの第2水域分割結果を得て、第1水域分割結果及び少なくとも1つの第2水域分割結果に基づいて、第1目標画像の目標水域分割結果を決定するように構成される。
【0133】
可能な実現形態において、水域分割ネットワークは、所定の損失関数によって訓練され、ここで、所定の損失関数によって水域分割ネットワークを訓練する場合、第1訓練結果と第2訓練結果との差異は、所定の差分範囲内にあり、第1訓練結果は、前記第1目標画像の目標水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含み、前記第2訓練結果は、手動で入力された水域分割結果をラベリングされたサンプルとして訓練を行うことによって得られた訓練結果を含む。
【0134】
応用シーンの例
解像度が高い衛星リモートセンシング画像に対して、画像における水域領域に対して如何に正確な分割を行うかは、現在では早急に解決すべき問題である。
【0135】
本願の応用例は、画像における水域領域に対して精度が高い分割を行うことができる水域分割方法を提供する。
【0136】
上記実施例に記載の図2図5及び図6を参照すると、本願の応用例における水域分割方法は、以下を含んでもよい。
【0137】
ステップ1において、自動化水域のラベリングデータセットを構築する。
【0138】
図2に示すように、本願の応用例において、まず、衛星画像のスペクトルに基づいて、上記実施例における式(1)により、画像における各画素点のNDWIを計算し、続いて、値がゼロよりも大きい画素点をカテゴリ1(即ち、水域領域前景)とし、値が0以下である画素点をカテゴリ0(即ち、背景)とし、良好な分割境界を有する前景マスクを第1水域分割結果として得る。図2の右上隅に示すように、得られたマスクがほぼ全ての水域領域を含むとともに、建築物及び道路のような他のカテゴリを含むため、水域を該前景マスクのサブセットと見なしてもよいことが明らかである。
【0139】
これに加えて、OSMにおける水域領域のラベリング結果に基づいて、第2水域分割結果を得ることもできる。OSMにおける水域領域が2つのカテゴリでラベリングされており、1つのカテゴリは、多辺形ラベルであり、図5における陰影被覆部分に示すように、該多辺形ラベルは直接的に取得され、後続で衛星画像の水域ラベリングに用いることができる。もう1つのカテゴリは、水域分割線ラベルであり、図5における線分部分に示すように、該水域分割線を直接的に後続で衛星画像に対する水域ラベルとすることができない。従って、本願の応用例において、水域分割線に対して拡張膨張を行い、半径rで外へ拡張し、多辺形結果を得て、続いて、多辺形ラベルと水域分割線が拡張された多辺形結果をオーバーラップし、OSMに基づいた第2水域分割結果(即ち、図2におけるOSMラベリング結果)を得ることができる。本願の適用例において、水域分割線を拡張するプロセスにおいて、川などの水域領域の境界の具体的な位置を決定することができないため、境界が粗いという問題を発生する可能性がある。
【0140】
また、低解像度の水域製品から、第2水域分割結果を取得することもできる。本願の応用例において、10メートルの解像度の世界地表被覆製品(計10個のカテゴリ)を地表被覆データとして選択することができる。地表被覆データにおける水域のデータを単独で抽出し、第2水域分割結果(即ち、図2における低解像度水域製品結果)とする。該第2水域分割結果は、図2における低解像度水域製品結果の展示枠に示すように、広い川に対して好適に抽出することができ、境界も精細であるが、狭い川(例えば、図2におけるOSMラベリング結果の展示枠に示すように)を抽出することができない。
【0141】
更に、OSMに基づいた第2水域分割結果と低解像度の水域製品に基づいた第2水域分割結果をオーバーラップし、結合水域分割結果を得ることができ、それによりOSMにおける狭い水域に対するラベルと低解像度の水域製品における広い川に対するラベルを組み合わせ、図2に示すように、相互補い合うという役割を果たし、ラベリングデータセットの品質を大幅に向上させることができる。
【0142】
第1水域分割結果と結合水域分割結果に対して共通集合を求める。該共通集合は、該衛星画像の水域分割結果(即ち、上記各実施例に記載した第1目標画像の目標水域分割結果)としてもよい一方、衛星画像の水域領域ラベル(即ち、図2において構築されたデータセット)として、自動化水域ラベリングデータセットを構築してもよく、それにより、図2における右下隅の展示枠に示すように、水域領域ラベルの境界効果を効果的に改善する。本願の応用例において、水域分割線の膨張拡張及び低解像度水域製品結果自体が不正確であると、該共通集合結果の精度の低下を引き起こす可能性がある。上記処理により、ラベリングデータセットの自動的な構築を完了し、手動ラベリングのプロセスを可能な限り減少させることができる。
【0143】
ステップ2において、自動化水域分割を行う。
【0144】
水域分割は、2クラス分類問題(背景と水の2分類)と見なされてもよい。本願の応用例において、深層学習セマンティックセグメンテーションの方法を用いて、ステップ1で得られた自動化水域ラベリングデータセットにおける画像を入力として、ラベリングデータをラベルとして教師あり学習を行い、水域分割ネットワークを得ることができる。本願の応用例において、一般的に用いられる任意のセマンティックセグメンテーションネットワーク、例えばU-Net,FC-Densenetなどを用いてもよい。一例において、効果が比較的に高いセマンティックセグメンテーションネットワークHRNetを用いてもよい。なお、セマンティックセグメンテーションに一般的に用いられるクロスエントロピー損失関数を使用する以外に、自動化水域ラベリングデータセットにおけるラベリングデータに誤ったラベルが含まれる可能性があることを考慮して、ノイズロバスト性を有する損失関数を用いて水域分割ネットワークを訓練することもできる。本願の応用例において、ノイズロバスト性を有する任意の損失関数、例えばGCE損失関数又はRCE損失関数などを用いてもよい。一例において、効果が比較的に高いRCE損失関数を監督に用いることによって、ノイズによる水域分割ネットワーク学習への影響を効果的に減少させることができる。
【0145】
訓練により水域分割ネットワークを得た後、水域分割されるべき画像(即ち、上記各実施例における第2目標画像)を水域分割ネットワークに入力し、第3水域分割結果を得ることができる。一例において、水域分割ネットワークから出力された第3水域分割結果を後処理することもできる。自動化水域ラベリングデータセットの構築プロセスと同様に、まず、NDWIを利用して、水域分割されるべき第2目標画像の前景マスクを抽出し、第4水域分割結果を得て、更に、第3水域分割結果と第4水域分割結果に対して共通集合を求め、第2目標画像の目標水域分割結果を得ることができ、それにより水域分割結果の境界を更に最適化し、水域分割結果における仮想シーンを抑えることができる。
【0146】
本願の応用例において提供される水域分割方法は、水域領域の分割に用いることができるだけでなく、さらに、例えば、土壌又は建築などの他の対象領域の分割にも拡張的に用いることもできる。他の対象の分割に用いられるプロセスにおいて、用いられる分割方式は、対象によって柔軟に変化してもよく、上記各実施例に限定されない。
【0147】
本願に言及した上記各方法の実施例は、原理や論理から逸脱しない限り、互いに組み合わせることで組み合わせた実施例を構成することができ、紙数に限りがあるため、本願において逐一説明しないことが理解されるべきである。
【0148】
具体的な実施形態の上記方法において、各ステップの記述順番は、厳しい実行順番として実施過程を限定するものではなく、各ステップの具体的な実行順番はその機能及び考えられる内在的論理により決まることは、当業者であれば理解すべきである。
【0149】
本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラム命令が記憶されており、前記コンピュータプログラム命令がプロセッサにより実行される時、上記方法を実現させる。コンピュータ可読記憶媒体は揮発性コンピュータ可読記憶媒体又は不揮発性コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0150】
本願の実施例は電子機器を更に提供する。該電子機器は、プロセッサと、プロセッサによる実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備え、ここで、前記プロセッサは、上記方法を実行するように構成される。
【0151】
実際の応用において、上記メモリは、RAMのような揮発性メモリ(volatile memory)、又は、ROM、フラッシュメモリ(flash memory)、ハードディスク(Hard Disk Drive:HDD)又はソリッドステートドライブ(Solid-State Drive:SSD)のような不揮発性メモリ(non-volatile memory)、又は上記メモリの組み合わせであってもよい。該メモリは、プロセッサに命令及びデータを提供する。
【0152】
上記プロセッサは、ASIC、DSP、DSPD、PLD、FPGA、CPU、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサのうちのすくなくとも1つであってもよい。様々な機器について、上記プロセッサ機能を実現させるための電子機器は他のものであってもよく、本願の実施例は、これを具体的に限定するものではない。
【0153】
電子機器は、端末、サーバ又は他の形態の機器として提供されてもよい。
【0154】
前記実施例と同様な技術的構想を基に、本願の実施例は、コンピュータプログラムをさらに提供する。該コンピュータプログラムはプロセッサにより実行される時、上記方法を実現させる。
【0155】
図12は、本願の実施例による電子機器800のブロック図である。例えば、電子機器800は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング装置、ゲームコンソール、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどの端末であってもよい。
【0156】
図12を参照すると、電子機器800は、処理ユニット802、メモリ804、電源ユニット806、マルチメディアユニット808、オーディオユニット810、入力/出力(I/O)インタフェース812、センサユニット814及び通信ユニット816のうちの1つ又は複数を備えてもよい。
【0157】
処理ユニット802は一般的には、電子機器800の全体操作を制御する。例えば、表示、通話呼、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット802は、指令を実行するための1つ又は複数のプロセッサ820を備えてもよい。それにより上記方法の全て又は一部のステップを実行する。なお、処理ユニット802は、他のユニットとのインタラクションのために、1つ又は複数のモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット802はマルチメディアモジュールを備えることで、マルチメディアユニット808と処理ユニット802とのインタラクションに寄与する。
【0158】
メモリ804は、各種のデータを記憶することで電子機器800における操作をサポートするように構成される。これらのデータの例として、電子機器800上で操作れる如何なるアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、イメージ、ビデオ等を含む。メモリ804は任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶装置、あるいはこれらの組み合わせにより実現される。例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、読出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気もしくは光ディスクを含む。
【0159】
電源ユニット806は電子機器800の様々なユニットに電力を提供する。電源ユニット806は、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び電子機器800のための電力生成、管理、分配に関連する他のユニットを備えてもよい。
【0160】
マルチメディアユニット808は、上記電子機器800とユーザとの間に出力インタフェースを提供するためのスクリーンを備える。幾つかの実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含む。スクリーンは、タッチパネルを含むと、タッチパネルとして実現され、ユーザからの入力信号を受信する。タッチパネルは、タッチ、スライド及びパネル上のジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを備える。上記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、上記タッチ又はスライド操作に関連する持続時間及び圧力を検出することもできる。幾つかの実施例において、マルチメディアユニット808は、フロントカメラ及び/又はリアカメラを備える。電子機器800が、撮影モード又はビデオモードのような操作モードであれば、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部からのマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及びリアカメラは固定した光学レンズシステム又は焦点及び光学ズーム能力を持つものであってもよい。
【0161】
オーディオユニット810は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオユニット810は、マイクロホン(MIC)を備える。電子機器800が、通話モード、記録モード及び音声識別モードのような操作モードであれば、マイクロホンは、外部からのオーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号を更にメモリ804に記憶するか、又は通信ユニット816を経由して送信することができる。幾つかの実施例において、オーディオユニット810は、オーディオ信号を出力するように構成されるスピーカーを更に備える。
【0162】
I/Oインタフェース812は、処理ユニット802と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。上記周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボダン、ボリュームボタン、スタートボタン及びロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0163】
センサユニット814は、1つ又は複数のセンサを備え、電子機器800のために様々な状態の評価を行うように構成される。例えば、センサユニット814は、電子機器800のオン/オフ状態、ユニットの相対的な位置決めを検出することができる。例えば、上記ユニットが電子機器800のディスプレイ及びキーパッドである。センサユニット814は電子機器800又は電子機器800における1つのユニットの位置の変化、ユーザと電子機器800との接触の有無、電子機器800の方位又は加速/減速及び電子機器800の温度の変動を検出することもできる。センサユニット814は近接センサを備えてもよく、いかなる物理的接触もない場合に周囲の物体の存在を検出するように構成される。センサユニット814は、CMOS又はCCD画像センサのような光センサを備えてもよく、結像に適用されるように構成される。幾つかの実施例において、該センサユニット814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを備えてもよい。
【0164】
通信ユニット816は、電子機器800と他の機器との有線又は無線方式の通信に寄与するように構成される。電子機器800は、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせのような通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスできる。一例示的な実施例において、通信ユニット816は放送チャネルを経由して外部放送チャネル管理システムからの放送信号又は放送関連する情報を受信する。一例示的な実施例において、上記通信ユニット816は、近接場通信(NFC)モジュールを更に備えることで近距離通信を促進する。例えば、NFCモジュールは、無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術及び他の技術に基づいて実現される。
【0165】
例示的な実施例において、電子機器800は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理機器(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現され、上記方法を実行するように構成されてもよい。
【0166】
例示的な実施例において、コンピュータプログラム命令を記憶したメモリ804のような不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記コンピュータプログラム命令は、電子機器800のプロセッサ820により実行され上記方法を完了する。
【0167】
図13は、本願の実施例による電子機器1900のブロック図である。例えば、電子機器1900は、サーバとして提供されてもよい。図13を参照すると、電子機器1900は、処理ユニット1922を備える。ぞれは1つ又は複数のプロセッサと、メモリ1932で表されるメモリリソースを更に備える。該メモリリースは、アプリケーションプログラムのような、処理ユニット1922により実行される命令を記憶するためのものである。メモリ1932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれ一組の命令に対応する1つ又は1つ以上のモジュールを含んでもよい。なお、処理ユニット1922は、命令を実行して、上記方法を実行するように構成される。
【0168】
電子機器1900は、電子機器1900の電源管理を実行するように構成される電源ユニット1926と、電子機器1900をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース1950と、入力出力(I/O)インタフェース1958を更に備えてもよい。電子機器1900は、Windows(登録商標) Server、Mac OS XTM、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、FreeBSDTM又は類似したものような、メモリ1932に記憶されているオペレーティングシステムを実行することができる。
【0169】
例示的な実施例において、例えば、コンピュータプログラム命令を含むメモリ1932のような不揮発性コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。上記コンピュータプログラム命令は、電子機器1900の処理ユニット1922により実行されて上記方法を完了する。
【0170】
本願は、システム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体を備えてもよく、プロセッサに本願の各態様を実現させるためのコンピュータ可読プログラム命令がそれに記憶されている。
【0171】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行装置に用いられる命令を保持又は記憶することができる有形装置であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置又は上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)、メモリスティック、フレキシブルディスク、命令が記憶されているパンチカード又は凹溝内における突起構造のような機械的符号化装置、及び上記任意の適切な組み合わせを含む。ここで用いられるコンピュータ可読記憶媒体は、電波もしくは他の自由に伝搬する電磁波、導波路もしくは他の伝送媒体を通って伝搬する電磁波(例えば、光ファイバケーブルを通過する光パルス)、または、電線を通して伝送される電気信号などの、一時的な信号それ自体であると解釈されるべきではない。
【0172】
ここで説明されるコンピュータ可読プログラム命令を、コンピュータ可読記憶媒体から各コンピューティング/処理装置にダウンロードすることができるか、又は、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク及び/又は無線ネットワークのようなネットワークを経由して外部コンピュータ又は外部記憶装置にダウンロードすることができる。ネットワークは、伝送用銅線ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルータ、ファイアウォール、交換機、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含んでもよい。各コンピューティング/処理装置におけるネットワークインターフェースカード又はネットワークインタフェースは、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、該コンピュータ可読プログラム命令を転送し、各コンピューティング/処理装置におけるコンピュータ可読記憶媒体に記憶する。
【0173】
本願の操作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又は1つ又は複数のプログラミング言語で記述されたソースコード又はターゲットコードであってもよい。前記プログラミング言語は、Smalltalk、C++などのようなオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」プログラミング言語又は類似したプログラミング言語などの従来の手続型プログラミング言語とを含む。コンピュータ可読プログラム命令は、ユーザコンピュータ上で完全に実行してもよいし、ユーザコンピュータ上で部分的に実行してもよいし、独立したソフトウェアパッケージとして実行してもよいし、ユーザコンピュータ上で部分的に実行してリモートコンピュータ上で部分的に実行してもよいし、又はリモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行してもよい。リモートコンピュータの場合に、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続するか、または、外部のコンピュータに接続することができる(例えばインターネットサービスプロバイダを用いてインターネットを通じて接続する)。幾つかの実施例において、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を利用して、プログラマブル論理回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はプログラマブル論理アレイ(PLA)のような電子回路をカスタマイズする。該電子回路は、コンピュータ可読プログラム命令を実行することで、本願の各態様を実現させることができる。
【0174】
ここで、本願の実施例の方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら、本願の各態様を説明する。フローチャート及び/又はブロック図の各ブロック及びフローチャート及び/又はブロック図における各ブロックの組み合わせは、いずれもコンピュータ可読プログラム命令により実現できる。
【0175】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータまたはその他プログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供でき、それによって機器を生み出し、これら命令はコンピュータまたはその他プログラマブルデータ処理装置のプロセッサにより実行される時、フローチャート及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現する装置を生み出した。これらのコンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよい。これらの命令によれば、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置及び/又は他の装置は特定の方式で動作する。従って、命令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート及び/又はブロック図おける1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現する各態様の命令を含む製品を備える。
【0176】
コンピュータ可読プログラム命令をコンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置にロードしてもよい。これにより、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置で一連の操作の工程を実行して、コンピュータで実施されるプロセスを生成する。従って、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置又は他の装置で実行される命令により、フローチャート及び/又はブロック図における1つ又は複数のブロック中で規定している機能/操作を実現させる。
【0177】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本願の複数の実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能および操作を例示するものである。この点で、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、1つのモジュール、プログラムセグメント又は命令の一部を表すことができる。前記モジュール、、プログラムセグメント又は命令の一部は、1つまたは複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。いくつかの取り替えとしての実現中に、ブロックに表記される機能は図面中に表記される順序と異なる順序で発生することができる。例えば、二つの連続するブロックは実際には基本的に並行して実行でき、場合によっては反対の順序で実行することもでき、これは関係する機能から確定する。ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行するための専用ハードウェアベースシステムにより実現するか、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせにより実現することができることにも留意されたい。
【0178】
以上は本願の各実施例を説明したが、前記説明は例示的なものであり、網羅するものではなく、且つ開示した各実施例に限定されない。説明した各実施例の範囲と趣旨から脱逸しない場合、当業者にとって、多くの修正及び変更は容易に想到しえるものである。本明細書に用いられる用語の選択は、各実施例の原理、実際の応用、或いは市場における技術への改善を最もよく解釈すること、或いは他の当業者が本明細書に開示された各実施例を理解できることを目的とする。
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【国際調査報告】