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特表2023-502278骨安定化構造用のロッドカップリングアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-23
(54)【発明の名称】骨安定化構造用のロッドカップリングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/70 20060101AFI20230116BHJP
【FI】
A61B17/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529720
(86)(22)【出願日】2020-11-23
(85)【翻訳文提出日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 US2020061849
(87)【国際公開番号】W WO2021102429
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】62/938,546
(32)【優先日】2019-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511136120
【氏名又は名称】エスアイ-ボーン・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SI-BONE, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 和久
(74)【代理人】
【識別番号】100224616
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 志聡
(72)【発明者】
【氏名】フォリーニ,フランソワ
(72)【発明者】
【氏名】リンジー,デレク ピー
(72)【発明者】
【氏名】シュナイダー,ブレット
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL24
4C160LL65
4C160LL66
(57)【要約】
骨インプラント及び骨インプラントに対して安定化ロッドを固定するための安定化ロッドカップリングアセンブリに関する。骨インプラントは、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含み、陥凹のコレット受容領域は、チューリップアセンブリのコレットとインターフェースし、カップリングするようにサイズ設計及び構成されたアンダーカットレッジ構成を備える近位端を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨インプラントと、ロッドを前記骨インプラントに固定するためのチューリップアセンブリと、を含むロッドカップリングシステムであって、
前記骨インプラントは、遠位領域から離間した近位領域を有し、前記近位領域は、チューリップアセンブリとインターフェースするようにサイズ設計及び構成され、前記チューリップアセンブリは、チューリップと、少なくとも部分的に前記チューリップ内に配置されるようにサイズ設計及び構成されたコレットとを含み、
前記チューリップアセンブリは、それを通って安定化ロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された開口部を有し、
前記骨インプラントの近位領域は、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含み、前記陥凹のコレット受容領域は、内部で前記コレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域を受け入れるようにサイズ設計及び構成され、前記陥凹のコレット受容領域は、前記骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、前記角度は、半径方向に延びる表面に対して遠位で測定され、
前記コレットの前記インプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、前記インプラントインターフェース領域が前記陥凹のコレット受容領域とインターフェースされたときに、前記インプラントインターフェース領域の前記半径方向に延びる表面は、前記陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面に面するように配置される、
システム。
【請求項2】
前記コレットの前記インプラントインターフェース領域の前記半径方向に延びる表面は、前記コレットの長手軸に直交している、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記陥凹のコレット受容領域の前記半径方向に延びる表面は、前記骨インプラントの長手軸に対して85度未満の角度を成して配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記陥凹のコレット受容領域の前記半径方向に延びる表面は、前記骨インプラントの長手軸に対して45度を超える角度を成して配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記陥凹のコレット受容領域の前記半径方向に延びる表面は、前記骨インプラントの長手軸に対して75度を超える角度を成して配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記陥凹のコレット受容領域の前記半径方向に延びる表面は、前記骨インプラントの長手軸に対して70度から89度の角度を成して配置されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記チューリップアセンブリはモジュール式であって、前記骨インプラントと分離して送達され、前記骨インプラントが少なくとも部分的に骨内に植え込まれた後に、前記骨インプラントに移動可能に固定されるように適合されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記骨インプラントの近位端は、内側でねじ山付きガイドロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された内面ねじを含み、
前記チューリップアセンブリは、前記ねじ山付きガイドロッド上を前進し、前記骨インプラントの前記近位端上を前進して、前記チューリップアセンブリと前記骨インプラントとを移動可能に固定するように適合されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記骨インプラントの前記近位領域は、面取りされた近位端を含み、前記コレットが前記面取りされた近位端上を前進するときに、前記コレットの遠位端の拡張を容易にし、
前記陥凹のコレット受容領域により、前記コレットが前記骨インプラントの前記近位領域上を遠位方向に前進するときに、前記コレットの半径方向内側に突出する前記インプラントインターフェース領域が半径方向内側に移動して前記陥凹のコレット受容領域内に移動する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記骨インプラントの前記近位領域は、前記コレットが前記近位端上を前進するときに、前記コレットの遠位端の開放を容易にするように構成され、
前記陥凹のコレット受容領域により、前記コレットが前記骨インプラント上を更に前進するとき、前記コレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域は、静止状態に向けて前記陥凹のコレット受容領域内に戻る、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記陥凹のコレット受容領域は、0.1mmから2.0mmの深さを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記骨インプラントの前記近位領域には外面ねじが設けられていない、
請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記骨インプラントの前記近位領域は、前記チューリップの遠位端の少なくとも一部にわたって延びるように、サイズ設計及び構成された最も外側のスリーブ表面を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記最も外側のスリーブ表面は、外側インプラントスリーブの表面であって、前記外側インプラントスリーブは、インプラントの内側シャンクの周りに配置されている、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記陥凹のコレット受容領域は、前記骨インプラントの周りの環状構成を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
骨インプラントと、ロッドを前記骨インプラントに固定するためのチューリップアセンブリと、を含むロッドカップリングシステムであって、
前記骨インプラントは、遠位領域から離間した近位領域を有し、前記近位領域は、チューリップアセンブリとインターフェースするように構成され、前記チューリップアセンブリは、チューリップと、少なくとも部分的に前記チューリップ内に配置されるようにサイズ設計及び構成されたコレットとを含み、
前記チューリップアセンブリは、それを通って安定化ロッドを受け入れるように構成された開口部を有し、
前記骨インプラントの前記近位領域は、陥凹のコレット受容領域を含み、前記陥凹のコレット受容領域は、内部でコレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域を受け入れるようにサイズ設計及び構成され、
前記陥凹のコレット受容領域は、骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、前記角度は、前記半径方向に延びる表面に対して遠位で測定され、あらゆる点で類似しているが、骨インプラントの長手軸に直交する半径方向に延びる表面を有するシステムに比較して、前記半径方向に延びる表面は角度が付けられることで、コレットが軸方向の力に応じて拡張し、緩くなる可能性を低減し、
前記コレットのインプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、前記インプラントインターフェース領域が前記陥凹のコレット受容領域とインターフェースされたときに、前記インプラントインターフェース領域の前記半径方向に延びる表面は、前記陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面に面するように配置される、
ロッドカップリングシステム。
【請求項17】
請求項1から15のいずれか1項に記載の任意のシステムの特徴を更に含む、請求項16に記載のロッドカップリングシステム。
【請求項18】
骨インプラントと、ロッドを前記骨インプラントに固定するためのチューリップアセンブリと、を含むロッドカップリングシステムであって、
前記骨インプラントは、遠位領域から離間した近位領域を有し、前記近位領域は、コレットを含むチューリップアセンブリとインターフェースするように構成され、
前記チューリップアセンブリは、それを通したロッドを受け入れるように構成された開口部を有し、前記チューリップアセンブリは、少なくとも部分的に前記チューリップ内に配置されるようにサイズ設計されたコレットとサドルとを含み、
前記骨インプラントの前記近位領域は、陥凹のコレット受容領域を含み、前記陥凹のコレット受容領域は、内部でコレットのインプラントインターフェース領域を受け入れるように構成及びサイズ設計され、前記コレット受容領域は、陥凹の軸方向に延びる表面と、骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面とを含み、前記陥凹の軸方向に延びる表面と前記半径方向に延びる表面とは互いに交わり、
前記コレットは部分的な球形構成を有し、前記チューリップは内面を有し、前記コレットは外面を有し、前記外面は、前記コレットが前記チューリップ内に配置されたときに互いにインターフェースするようにサイズ設計及び構成され、前記チューリップの内面と前記コレットの外面との両方は、移動可能な状態で前記コレットに対して前記チューリップを移動可能にするように構成され、
前記コレットは、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含むインプラントインターフェース領域を含み、前記インプラントインターフェース領域の前記半径方向に延びる表面は、前記インプラントインターフェース領域が前記陥凹のコレット受容領域とインターフェースされたときに、前記陥凹のコレット受容領域の前記半径方向に延びる表面に面するように配置され、
前記サドルは、前記チューリップ内に配置され、少なくとも部分的に前記コレットの近位に配置されるようにサイズ設計され、前記サドルは、細長いロッドとインターフェースするように成形された構成を有する陥凹の領域を備える近位端を有し、
前記コレットは、内部に1つ又は複数の開口部を有することで、前記チューリップ及び前記サドルから前記コレットに加えられた力に応じて、前記コレットが半径方向内向きの締付力を加え、
セットスクリューは、前記チューリップにねじ込まれ、前記細長いロッドに力を加えて、前記骨インプラントに対して前記チューリップの位置を固定するようにサイズ設計及び構成された、
ロッドカップリングシステム。
【請求項19】
請求項1から15のいずれか1項に記載の任意のシステムの特徴を更に含む、請求項18に記載のロッドカップリングシステム。
【請求項20】
骨インプラント及び安定化ロッドに固定するためのチューリップアセンブリ(オプション的にモジュール式チューリップアセンブリ)であって、
細長い安定化ロッドを通って受け入れるようにサイズ設計及び構成された第1の側面開口部と第2の側面開口部とを備えるチューリップと、
部分的な球形構成を有するコレットであって、前記コレットは、少なくとも部分的に前記チューリップ内に配置されるようにサイズ設計され、前記チューリップは内面を有し、前記コレットは、前記コレットが前記チューリップ内に配置されたときに互いにインターフェースするように一緒にサイズ設計及び構成された外面を有し、前記チューリップの内面と前記コレットの外面との両方は、移動可能な配置において、前記コレットに対して前記チューリップが移動可能となるように相互に構成される、前記コレットと、
チューリップ内に配置され、少なくとも部分的に前記コレットの近位に配置されるようにサイズ設計及び構成されたサドルであって、前記コレットの湾曲した近位領域と噛み合うように成形された湾曲した内面を有する遠位領域を有し、前記細長いロッドとインターフェースするように成形された構成を有するロッド陥凹領域を備える近位端を有する、前記サドルと、
前記チューリップ内にねじ込まれ、前記細長いロッドに力を加えて、前記チューリップに対して前記細長いロッドを所定の位置に固定するようにサイズ設計及び構成されたセットスクリューと、
を備え、
前記コレットは、半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域を含み、突出する前記インプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面と、前記半径方向に延びる表面と交わる軸方向に延びる表面とを含み、半径方向内側への前記突出は、前記コレットが前記骨インプラントの前記近位領域上を前進するときに、前記コレットの遠位端が前記骨インプラントの前記近位領域の前記陥凹の領域に向かって陥没することを容易にし、
前記コレットは、1つ又は複数の開口部又はスリットが形成されることで、前記チューリップ及び前記サドルから前記コレットに加えられた力に応じて、前記コレットが半径方向内向きの締付力を加えることが可能となる、
モジュール式チューリップアセンブリ。
【請求項21】
前記コレットの半径方向内側への前記突出は、0.1mmから2.0mmの高さを有する、
請求項20に記載のモジュール式チューリップアセンブリ。
【請求項22】
前記半径方向に延びる表面は、コレットの長手軸に直交している、
請求項20に記載のモジュール式チューリップアセンブリ。
【請求項23】
前記軸方向に延びる表面は、コレットの長手軸に平行である、
請求項20に記載のモジュール式チューリップアセンブリ。
【請求項24】
前記軸方向に延びる表面はテーパ状であって、コレットの長手軸に対して0度から20度の角度を成して配置されている、
請求項20に記載のモジュール式チューリップアセンブリ。
【請求項25】
チューリップアセンブリにカップリングするように適合された骨インプラントであって、
長軸と近位領域とを備える細長い本体を有し、前記近位領域は、チューリップアセンブリのコレット内でカップリングされるようにサイズ設計及び構成され、
前記近位領域は、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含み、前記コレット受容領域は、前記長軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面と、遠位の軸方向に延びる表面と、近位の軸方向に延びる表面と、を含み、前記遠位の軸方向に延びる表面と前記近位の軸方向に延びる表面とは、前記半径方向に延びる表面の両側にあり、前記近位の軸方向に延びる表面は、前記遠位の軸方向に延びる表面よりも前記長軸から更に半径方向外側に配置されている、
骨インプラント。
【請求項26】
前記近位領域の近位端は面取りされた構成を有する、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項27】
前記遠位の軸方向に延びる表面は、前記長軸と平行である、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項28】
前記遠位の軸方向に延びる表面は、前記長軸に対して0度から25度の角度を成している、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項29】
前記近位の軸方向に延びる表面は、前記長軸と平行である、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項30】
前記近位領域は、内面ねじを備える内腔を有し、
前記内面ねじは、コレットを含むモジュール式チューリップアセンブリが前記細長い本体の前記近位領域上を前進するのを容易にすることができるガイドロッドの外面ねじとインターフェースするようにサイズ設計及び構成されている、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項31】
前記細長い本体の前記近位領域には、外面ねじが設けられていない、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項32】
前記半径方向に陥凹のコレット受容領域は、前記細長い本体の前記近位領域の周りの環状構成を有する、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項33】
前記半径方向に陥凹のコレット受容領域は、前記陥凹のコレット受容領域に軸方向に隣接する前記骨インプラントの外形寸法に対して、0.1mmから2.0mmの深さを有する、
請求項25に記載の骨インプラント。
【請求項34】
チューリップアセンブリにカップリングするように適合された骨インプラントであって、
長軸と近位領域とを備える細長い本体を有し、
前記近位領域は、チューリップアセンブリのコレットにカップリングするようにサイズ設計及び構成され、
前記近位領域は、アンダーカットレッジを備える近位端を有する半径方向に陥凹のコレット受容領域を含む、
骨インプラント。
【請求項35】
請求項26から33のいずれか1項に記載の任意の骨インプラントの任意の適切な特徴を更に含む、請求項34に記載の骨インプラント。
【請求項36】
骨インプラント及びモジュール式チューリップアセンブリを植え込むためのキットであって、
骨インプラントの近位端に固定され、前記骨インプラントを骨内に送達するように適合された骨インプラント送達ツールと、
前記骨インプラントの近位端の内面構成に固定される外側プロファイル構成を備える遠位端を有するガイドロッドと、
チューリップアセンブリにカップリングするように適合されたチューリップアセンブリ送達ツールであって、内部に遠位開口部と連通する内腔を有し、前記内腔及び前記遠位開口部は、前記ガイドロッド上での前記チューリップアセンブリの送達を容易にするための前記ガイドロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された、前記チューリップアセンブリ送達ツールと、
を備える、
キット。
【請求項37】
骨インプラントをロッドに固定する方法であって、
骨インプラントの近位領域にカップリングされた骨インプラント送達ツールで骨インプラントを骨内に前進させるステップと、
前記骨インプラント送達ツールを前記骨インプラントから外し、前記骨インプラント送達ツールを取り除くステップと、
ガイドロッドが前記骨インプラントから近位に延びるように、前記ガイドロッドを前記骨インプラントの近位領域にカップリングするステップと、
チューリップアセンブリ送達ツールをチューリップアセンブリにカップリングするステップであって、前記チューリップアセンブリは、チューリップと、少なくとも部分的に前記チューリップ内に配置されたコレットと、前記チューリップ内で、少なくとも部分的に前記コレットの近位にあるサドルとを含む、前記チューリップアセンブリ送達ツールをチューリップアセンブリにカップリングするステップと、
チューリップアセンブリ送達ツールを使用して、チューリップアセンブリをガイドロッド上で前進させるステップと、
前記骨インプラントの近位領域の近位端に対して前記コレットを前進させ、前記コレットが前記骨インプラントの近位領域上を前進するときに前記コレットの遠位端を拡張させるステップと、
前記コレットの半径方向内側への突出が半径方向内側に移動し、前記骨インプラントの陥凹の領域内に移動するまでに、前記コレットを前記骨インプラントの近位領域上を続けて前進させるステップであって、前記骨インプラントの陥凹の領域は、アンダーカットレッジ構成を備える近位端を有する、前記コレットを前記骨インプラントの近位領域上を続けて前進させるステップと、
を含む、
方法。
【請求項38】
前記チューリップの側面開口部を通してロッドを配置し、セットスクリューを前記チューリップ内にねじ込み、前記セットスクリューがロッドに安定化力を加えるまで、そして、前記チューリップが前記骨インプラントに対して所定の位置に固定されるまで、前記セットスクリューを前記チューリップ内にねじ込むステップを更に含む、
請求項37に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月21日に出願された米国仮特許出願第62/938,546号に基づいて優先権を主張し、その開示の全体は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(参照による組み込み)
本明細書で言及されるすべての刊行物及び特許出願は、個々の刊行物又は特許出願が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されている場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
骨インプラントは、脊椎固定術などの脊椎手術における骨の固定を補助するために使用することができるが、これに限定されない。骨インプラントの近位領域は、チューリップ(tulip)にカップリングするように構成することができる。チューリップは、一般に、第1の可動状態でインプラントに対して回転可能であり、チューリップは、固定のためにロッドを受け入れるように更に構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インプラント、チューリップ、及びアセンブリは、一般に、インプラント、チューリップ、及びロッドをしっかりとカップリングする必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、ロッドカップリングシステムである。ロッドカップリングシステムは、骨インプラント及びチューリップアセンブリを含みことができる。
【0006】
本態様では、骨インプラントは、遠位領域から離間した近位領域を有し、近位領域は、チューリップアセンブリとインターフェースするようにサイズ設計及び構成されている。チューリップアセンブリは、チューリップと、少なくとも部分的にチューリップ内に配置されるようにサイズ設計及び構成されたコレット(collet)とを含むことができる。骨インプラントの近位領域は、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含み、当該陥凹のコレット受容領域は、内部でコレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域を受け入れるようにサイズ設計及び構成される。陥凹のコレット受容領域は、骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、当該角度は、半径方向に延びる表面に対して遠位で測定されたものである。チューリップアセンブリは、それを通って安定化ロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された開口部を有する。コレットのインプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含むことができ、インプラントインターフェース領域が陥凹のコレット受容領域とインターフェースされたときに、インプラントインターフェース領域の半径方向に延びる表面は、陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面に面するように配置される。
【0007】
本態様では、コレットのインプラントインターフェース領域の半径方向に延びる表面は、コレットの長手軸に直交することができる。
【0008】
本態様では、陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面は、インプラントの長手方向軸に対して85度未満の角度を成して配置することができる。
【0009】
本態様では、陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面は、インプラントの長手方向軸に対して45度を超える角度を成して配置することができる。
【0010】
本態様では、陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面は、インプラントの長手方向軸に対して75度を超える角度を成して配置することができる。
【0011】
本態様では、陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面は、インプラントの長手方向軸に対して70度から89度の角度を成して配置することができる。
【0012】
本態様では、チューリップアセンブリは、オプション的にモジュール式であってもよく、骨インプラントと分離して送達されるように適合させることができ、骨インプラントが少なくとも部分的に骨内に植え込まれた後に骨インプラントに移動可能に固定されてもよい。インプラントの近位端は、内側でねじ山付きガイドロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された内面ねじ(internal thread)を含み、チューリップアセンブリは、ねじ山付きガイドロッド上を前進し、インプラントの近位端上を前進して、チューリップアセンブリと骨インプラントとをカップリングするように適合される。
【0013】
本態様では、骨インプラントの近位領域は、面取りされた近位端を含み、コレットが面取りされた近位端上を前進するとき、コレットの遠位端の拡張を容易にし、コレットが骨インプラントの近位領域上を遠位方向に前進するとき、陥凹のコレット受容領域により、コレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域は、半径方向内側に移動し、陥凹のコレット受容領域内に移動する。コレットとインプラントとのカップリングは、インプラントが骨内に植え込まれる前に行うことができる。
【0014】
本態様では、骨インプラントの近位領域は、コレットが近位端上を前進するときに、コレットの遠位端の開放を容易にするように構成することができる。コレットが骨インプラント上を更に前進するとき、陥凹のコレット受容領域によって、コレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域は、静止状態に向けて陥凹のコレット受容領域内に戻る。
【0015】
本態様では、陥凹のコレット受容領域は、0.1mmから2.0mmの深さを有することができる。
【0016】
本態様では、骨インプラントの近位領域は、外面ねじ(outer thread)が設けられなくてもよい。
【0017】
本態様では、骨インプラントの近位領域は、最も外側のスリーブ表面を有することができ、当該最も外側のスリーブ表面は、チューリップの遠位端の少なくとも一部にわたって延びるようにサイズ設計及び構成される。最も外側のスリーブ表面は、外側インプラントスリーブの表面であってもよく、外側インプラントスリーブは、インプラントの内側シャンクの周りに配置されてもよい。
【0018】
本態様では、陥凹のコレット受容領域は、骨インプラントの周りの環状構成を有することができる。
【0019】
本開示の一態様は、陥凹のコレット受容領域を有する骨インプラントであり、陥凹のコレット受容領域は、骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含み、当該角度は、半径方向に延びる表面に対して遠位で測定されたものである。あらゆる点で類似しているが、骨インプラントの長手軸に直交する半径方向に延びる表面を有するシステムに比較して、半径方向に延びる表面は角度が付けられることで、コレットが軸方向の力に応じて拡張し、緩くなる可能性を低減する。
【0020】
本態様は、本明細書に記載の骨インプラント、システム、又はアセンブリの任意の他の適切な特徴を含むことができる。
【0021】
本開示の一態様は、骨インプラントに、及び安定化ロッドに固定するためのチューリップアセンブリである。チューリップアセンブリは、モジュール式であってもよく、モジュール式でなくてもよい。
【0022】
本態様では、チューリップは、それを通って細長い安定化ロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された1つ又は複数の側面開口部を含むことができる。
【0023】
本態様は、部分的な球形構成を有するコレットを含むことができ、コレットは、少なくとも部分的にチューリップ内に配置されるようにサイズ設計され、内面を有するチューリップと外面を有するコレットとは、コレットがチューリップ内に配置されたときに互いにインターフェースするように一緒にサイズ設計及び構成され、チューリップの内面とコレットの外面との両方は、移動可能な配置において、コレットに対してチューリップが移動可能であるように相互に構成されている。
【0024】
本態様では、コレットは、半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域を含むことができ、突出するインプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面と、半径方向に延びる表面と交わる軸方向に延びる表面とを含む。半径方向内側への突出は、コレットが骨インプラントの近位領域上を前進するとき、コレットの遠位端が骨インプラントの近位領域における陥凹領域に向かって陥没することを容易にする。
【0025】
本態様では、チューリップアセンブリは、サドル(saddle)を含むことができ、当該サドルは、チューリップ内に、少なくとも部分的に前記コレットの近位に配置されるようにサイズ設計及び構成される。サドルは、コレットの湾曲した近位領域と噛み合うように形成された内側の湾曲した内面を有する遠位領域を有する。サドルは、細長いロッドとインターフェースするように成形された構成を有するロッド陥凹領域を備える近位端を有する。
【0026】
本態様では、コレットの半径方向内側への突出は、0.1mmから2.0mmの高さを有することができる。
【0027】
本態様では、半径方向に延びる表面は、コレットの長手軸に直交することができる。
【0028】
本態様では、軸方向に延びる表面は、コレットの長手軸に平行であってもよい。
【0029】
本態様では、軸方向に延びる表面はテーパ状であってもよく、コレットの長手軸に対して0度から20度の角度を成して配置することができる。
【0030】
本開示の一態様は、チューリップアセンブリにカップリングするように適合された骨インプラントである。骨インプラントは、長軸及び近位領域を有する細長い本体を有し、近位領域は、チューリップアセンブリのコレット内でカップリングされるようにサイズ設計及び構成されている。本態様では、近位領域は、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含み、当該コレット受容領域は、長軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面と、遠位の軸方向に延びる表面と、近位の軸方向に延びる表面とを含み、遠位の軸方向に延びる表面と近位の軸方向に延びる表面とは、半径方向に延びる表面の両側にあり、近位の軸方向に延びる表面は、遠位の軸方向に延びる表面よりも長軸から更に半径方向外側に配置されている。
【0031】
本態様では、近位領域の近位端は、面取りされた構成を有してもよい。
【0032】
本態様では、遠位の軸方向に延びる表面は、長軸と平行であってもよい。
【0033】
本態様では、遠位の軸方向に延びる表面は、長軸に対して0度から25度の角度を成してもよい。
【0034】
本態様では、近位の軸方向に延びる表面は、長軸と平行であってもよい。
【0035】
本態様では、細長い本体の近位領域は、外面ねじが設けられていなくてもよい。
【0036】
本態様では、半径方向に陥凹のコレット受容領域は、細長い本体の近位領域の周りの環状構成を有してもよい。
【0037】
本態様では、半径方向に陥凹のコレット受容領域は、陥凹のコレット受容領域に軸方向に隣接するインプラントの外形寸法に対して、0.1mmから2.0mmの深さを有してもよい。
【0038】
本開示の一態様は、チューリップアセンブリにカップリングされるように適合された骨インプラントである。骨インプラントは、長軸及び近位領域を有することができ、近位領域は、チューリップアセンブリのコレットにカップリングされるようにサイズ設計及び構成されている。近位領域は、アンダーカットレッジ(undercut ledge)を備える近位端を有する半径方向に陥凹のコレット受容領域を含むことができる。
【0039】
本態様では、本明細書の任意のインプラント、システム、又はアセンブリの任意の他の適切な特徴を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1A】例示的な安定状態にある例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図1B】例示的なロッド安定化ステップシーケンスを示す断面図である。
図1C】例示的なロッド安定化ステップシーケンスを示す断面図である。
図1D】例示的なロッド安定化ステップシーケンスを示す断面図である。
図1E】例示的なロッド安定化ステップシーケンスを示す断面図である。
図2A】例示的なロッドカップリングシステムの分解図である。
図2B】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図2C】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの断面図である。
図2D】例示的なチューリップアセンブリの一部の断面図である。
図2E】チューリップアセンブリとカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図2F】チューリップアセンブリにカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの断面図である。
図2G】骨インプラントの近位領域とインターフェースする例示的なチューリップアセンブリの一部の断面図である。
図2H】チューリップアセンブリでカップリングされて固定されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図2I】チューリップアセンブリにカップリングされて固定されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの断面図である。
図2J】骨インプラントの近位領域とインターフェースし、固定された例示的なチューリップアセンブリの一部の断面図である。
図3A】取り外しに使用できるねじ山付きツールとインターフェースされたロッドカップリングアセンブリを示す図である。
図3B】取り外しに使用できるねじ山付きツールとインターフェースされたロッドカップリングアセンブリを示す図である。
図4A】例示的なロッドカップリングシステムの分解図である。
図4B】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図4C】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの断面図である。
図4D】チューリップアセンブリとカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図4E】骨インプラントとインターフェースするように構成されたスプリット環状部材を備えるロッドカップリングシステムを示す図である。
図4F】骨インプラントとインターフェースするように構成されたスプリット環状部材を備えるロッドカップリングシステムを示す図である。
図4G】骨インプラントとインターフェースするように構成されたスプリット環状部材を備えるロッドカップリングシステムを示す図である。
図4H】骨インプラントとインターフェースするように構成されたスプリット環状部材を備えるロッドカップリングシステムを示す図である。
図5A】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図5B】チューリップアセンブリのスプリット環状部材部分を有する、チューリップアセンブリにカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図5C】チューリップアセンブリのスプリット環状部材部分を有する、チューリップアセンブリにカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図5D】チューリップアセンブリのスプリット環状部材部分を有する、チューリップアセンブリにカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図6A】例示的なロッドカップリングシステムの分解図である。
図6B】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムを示す図である。
図6C】チューリップアセンブリから切り離されたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの断面図である。
図6D】例示的なロッドカップリングシステムの分解図である。
図6E】チューリップアセンブリにカップリングされたインプラントを備える例示的なロッドカップリングシステムの斜視図である。
図7A】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図7B】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図7C】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図7D】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図7E】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8A】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8B】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8C】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8D】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8E】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8F】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図8G】インプラントの近位部分が、チューリップアセンブリのチューリップの表面とインターフェースするようにチューリップに対してサイズ設計及び構成された例示的な実施形態を示す図である。
図9A】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図9B】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図9C】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図9D】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図9E】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図9F】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10A】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10B】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10C】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10D】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10E】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10F】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10G】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10H】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図10I】内側チューリップ部材と外側チューリップ部材とを含むチューリップアセンブリの例を示す図である。
図11A】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11B】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11C】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11D】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11E】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11F】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11G】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11H】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11I】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
図11J】インプラントの近位端がアンダーカットレッジ構成を有する近位端を備えるコレット受容領域を含むロッドカップリングアセンブリの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
本明細書の開示は、ロッドカップリングシステム又はアセンブリに関する。本明細書のロッドカップリングアセンブリは、チューリップを含み、アセンブリは、骨安定化構造の一部である安定化ロッドにカップリングされるように適合及び構成される。この文脈におけるロッドカップリングアセンブリはまた、インプラントを含む、又は組織(例えば骨)に固定されるインプラント可能な部分を有すると考えられ、インプラントはチューリップにカップリングされる。ロッドは、脊椎や骨盤など、患者の体の1つ又は複数の領域を安定させるために使用できるより大きな構造の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、本明細書のロッドカップリングアセンブリは、仙腸関節の領域など、脊椎の下部領域に配置することができる。
【0042】
ロッドカップリングアセンブリに関連する本明細書の開示は、公開された出願WO2020/168269により開示された、いくつかの態様に関連しており、これらは、全ての目的のために参照により本明細書に完全に組み込まれる。例えば、限定されないが、公開されたWO2020/168269の図25Aから図26Bは、カプラー2524と本体2526とナット(図示せず)とを備えるヘッド部分2506を含む例示的なロッドカップリングアセンブリを示している。ナットは、本体2526の近位のくぼみ内に配置された内面ねじと噛み合う外面ねじを有して、本体2526のチャネル2528の底部に対して脊椎ロッド(図示せず)を締めることができる。図25Bに示すように、シャンク部分2502の近位端は、ヘッド部分2506をシャンク部分2502にスナップフィット方式で固定するための円周リブ又はバーブ2530を備えることができる。ヘッド部分は、ロッドカップリングアセンブリの一部として考えることができる。ヘッド部分は、組織に直接に接触していないが、インプラントの一部として考えることができる。
【0043】
本明細書の図1Aから図1Eは、例示的なロッドカップリングアセンブリ110を示し、ロッドカップリングアセンブリ110は、インプラント部分100並びにロッド130(その一部のみが示されている)に固定されるように成形及びサイズ設計される。アセンブリ110は、本体111を含み、本体111は、本明細書では、チューリップとも呼ばれる。インプラント100は、丸みを帯びた(場合により少なくとも部分的な球形の)近位端101を有し、近位端101は、本体111の湾曲の内面112(図1Bに示す)及びインプラント安定化部材120(例えば、サドル)の湾曲の内面(図1Dに示す)と安定に、ただし可動にインターフェースするように成形及びサイズ設計される。図1Dの位置(並びに図1A及び図1Eの完全に組み立てられた図)において、3つの構成要素(インプラント100、本体111、及びインプラント安定化部材120)の球面により、本体111は、インプラント100の近位端101に対してある程度回転可能である。湾曲面の位置は、インプラント軸「IA」(図1D)が本体軸「MB」と同一直線上にないようになっている。好ましくは、角度(示されるように)は少なくとも15度であり、いくつかの実施形態では、35度から55度の間、オプション的に約45度(例えば、42度から48度の間)である。このように、球面の配向は、本体(例えば、チューリップ)とインプラントとの間に望ましい又は好ましい角度を与え、望ましい又は好ましい角度を可能にする一方で、本体とインプラントとの間のある程度の回転自由度を可能にすることができる。
【0044】
図1A及び図1Cから図1Eに示す位置において、チューリップ111のチャネル113は、遠位ポート(distal port)102を含むインプラントの内部チャネルと連通し、整列している。これにより、必要に応じて、薬剤をチューリップからインプラントを介して対象者に送達することができる。チューリップのチャネル又はポート113はまた、六角ドライブ又はトルクスドライブ(torx drive)(登録商標)などの回転ドライブ機構へのアクセスを可能にする。
【0045】
インプラント安定化部材120(例えば、サドル)が図1Dに示す位置に前進されると、ロッド130は、ロッドがロッドチャネルを通って延びるように、チューリップのロッドチャネルに対して位置することができる。図1A及び1Eは、チューリップ内に配置されたロッドの一部を示している。ロッドとチューリップとは、当技術分野で広く知られている。ロッドを所定の位置に固定するために、ロッド安定化部材140(例えば、ねじ山付きセットキャップ)は、図1A及び1Eに示されるように、ロッド130と係合してロッドを所定の位置に固定するのに役立つまで、ねじ山の回転で本体内に前進することができる。インプラント安定化部材120はまた、図1Eの断面図に示されるように、ロッドの一部と安定してインターフェースするように構成された近位の湾曲面(図1Bに示す)を有する。例示的な使用において、ロッド130は、一般に上から下へと考えられる方向に延びることができ、追加の骨アンカー(「インプラント」)を含む脊椎安定化システムの一部であってもよい。ロッドが固定されると、インプラントを含むアセンブリの全体が基本的に安全で安定した構造となる。
【0046】
図2Aから図2Jは、例示的なロッドカップリングアセンブリ200の一部を示しているが、明確にするために、ロッド及びセットキャップ(例えば、図1Aから図1Eのセットキャップ140)を示していない。図2Aから図2Jは、ロッドカップリングアセンブリの部分を示し、本体又はチューリップ220がインプラント部分210に対してどのように固定されるかを示している。本明細書の実施形態のいずれかにおいて、ロッドは、本明細書の開示の、例えば、図1Aの実施形態に示されるロッド安定化部材140のいずれかを使用して、チューリップ220に対して固定することができる。図2Aは、ロッドカップリングアセンブリ200の分解図を示しており、ロッドカップリングアセンブリ200は、インプラント部分210の近位領域を含むと考えられてもよい。ロッドカップリングアセンブリ200は、本体又はチューリップ220、遠位コレット部分230、近位コレット部分240、及びサドル250を含む。インプラント210は、示されているように、少なくとも部分的にねじ山が設けられてもよく、骨内に固定するようにサイズ設計及び成形することができる。
【0047】
チューリップ220は、図2Dに示されるように、その内部のチャネルで球形のコレット部分とサドルとの両方を受け入れるように構成される。近位コレット部分240は、示されるように、それに形成されたスリットを含む。図2B、2C、及び2Dでは、スプリットコレットは、嵌合するテーパ状の内面231から切り離されている。そして、インプラント部分210の近位部分は、コレット内で前進することに連れ、インプラント近位端は、コレットフィンガー(collet finger)を外側に偏向させるか、又はスプリットさせる。図2Eから図2Gに示すように、インプラント部分の継続的な前進により、コレットフィンガーは、インプラント溝211の周りで逆戻りして内側に偏向する。
【0048】
サドル250は、チューリップに対する移動量を制限するように、スエージ加工されたボス(bosses)とインターフェースするようにサイズ設計及び構成された1つ又は複数のスロット(図2Aに示す)を含むことができる。
【0049】
そして、ロッド(明確にするために示されていない)を、チューリップ220を通って前進させることができ、また、ねじ山付きのセットキャップ(明確にするために示されていない)を、遠位に進めることができる。このように、図2H-2Jに示すように、ロッドがサドル250に押し付けることで、コレットを圧縮する。これで、インプラント近位部分がロッドカップリングアセンブリに対して固定され、ロッドがロッドカップリングアセンブリに安定にカップリングされる。
【0050】
本明細書の図2から図7、及び図11の実施形態では、チューリップとインプラントとの間に所望の角度を付けると、セットスクリューが前進し、これによって、セットスクリュー及びロッドがサドルをコレットに対して前進させる。そして、スロット付きコレットがチューリップに対して圧縮され、チューリップが、コレットをインプラントの近位部分に対して圧縮して固定する。これは、アセンブリをインプラント及びロッドに固定する全般的な方法である。
【0051】
図3A及び3Bは、図2Aから図2H(同様の部品について同様の符号を付している)の実施形態の変形例を示し、ロッドカップリングアセンブリは、ねじ山付きツール260とインターフェースするように、ねじ山が設けられたサドル及び近位コレットを含む。図3Aに示されるように、ねじ山付きツール260がサドル及びコレットにねじ込まれたとき、ツールがチューリップ220’に対して近位方向に引っ張られると、サドル及びコレットが近位方向に引っ張られ、遠位の球形コレットから外される。これにより、サドルを近位に引っ込めることができ、必要に応じて(例えば、インプラント部分が緩んだ場合に)チューリップを取り外すオプションを提供することができる。また、チューリップはサイドチャネル(図1A-1Eに示すように)を有することができる。当該サイドチャネルは、例えば、チューリップが回転して医師がチューリップのメインチャネルにアクセスできない場合に、必要に応じてインプラントの近位端へのアクセスを提供することができる。遠位コレット部分230(又は230’)は、インプラント部分210に対してチューリップ220が好ましい角度で回転することを可能にする。
【0052】
図4Aから図4Hは、本体又はチューリップ420、球形コレット430(図4Aにはスリットを有するように示している)、サドル450、セットキャップ460、及びスプリット環状部材440を含むロッドカップリングアセンブリ400の例示的な実施形態である。インプラント部分410も示されており、その近位領域は、溝411又は他の同様のタイプのくぼみ又はそれに形成された陥凹領域を含む。インプラント410は、図4A及び4Bの構成のように、スプリット環状部材440(例えば、スプリットリング)と組み立てることができる。本体又はチューリップ420は、球形部材430及びサドル450を収容する。明確にするために、チューリップを通るロッドは示されていないが、ねじ付きのセットキャップ460を、本体内で前進させ、ロッドを所定の位置に固定するまで前進させることができる。これについて、本明細書の他の段落で詳細に説明する。
【0053】
スプリット環状部材440は、図4B及び4Cに示すように、テーパ状の近位面441を有する。図4D、4E、及び4Fに示すように、インプラント部分410及び環状部材440がチューリップ420及び球形コレット430内に前進すると、スプリット環状部材440は、テーパ状のインプラント溝411の最も深い部分に遠位方向に押し込まれる。セットキャップ460にトルクがかかると、スプリット環状部材440は、図4G及び4Hに示されるように、テーパ状のインプラント溝411の浅い部分に押し込まれ、球形コレット430内の溝に押し込まれる。
【0054】
図5Aから図5Dは、図4Aから図4Hの実施形態と同様の例示的なロッドカップリングアセンブリを示し、類似又は同様の部品について、同様の符号を付している。図4Aから図4Hの説明による全ての開示は、反対に示されない限り、図5Aから図5Dの実施形態に明らかに組み込むことができる。図5Aから図5Dでは、スプリット環状部材540は、図4Aから図4Hよりも比較的大きく、図5Bから図5Dに示すように、球形部材530内の溝内に予め組み立てることができる。この実施形態において、環状部材の動きは、図4Aから図4Hにおける環状部材の動きとは反対である。インプラント510の近位領域が球形部材530内に前進するとき、図5Cに示されるように、環状部材540は、球形部材の溝の最も深い部分に近位方向に押し込まれる。インプラント510の近位領域が更に前進するとき、環状部材540がインプラントの溝511にスナップする。セットキャップにトルクがかかると、図5Dに示すように、スプリット環状部材540が球形部材の溝の浅い部分に押し込まれる。
【0055】
図6Aから図6Eは、本体又はチューリップ620、サドル650、球形コレット630、及びセットキャップ(図示せず)を含むロッドカップリングアセンブリ600の実施形態を示している。インプラント610の近位領域のねじ山611(図1B)は、図6Cに示す球形コレットの内面ねじとインターフェースする。図6Eに示すように、本体又はチューリップ620及びコレットアセンブリ630は、インプラント上をねじ込まれ、チューリップ620ドライバーは球形コレットの六角形又はトルクス(登録商標)に係合する。ねじ山は鋸歯状ねじ山にすることができる。球形コレットは、球形コレットが回転するときに半径方向にわずかに圧縮されるように、それに形成されたスリットを有する。そして、ロッドがチューリップに通って配置され、セットキャップをトルクで締めてロッドを所定の位置に固定することができる。
【0056】
ロッドが固定インプラント(例えば本明細書に記載されているもののいずれか)のロッドカップリングアセンブリに固定された場合、チューリップ及びインプラントに曲げ荷重を加える場合がある。ロッドカップリングアセンブリ及び/又はインプラントが、曲げ荷重に抵抗するのに機能するように構成及び/又はサイズ設計されることが有益である場合がある。図7Aから図7Eは、インプラントの一部又はインプラント部分が本体又はチューリップとインターフェースし、特に、曲げ荷重に対してより多くの抵抗を提供するようにチューリップに対する支持を提供する、単なる例示的なロッドカップリングアセンブリを示している。図7Cにおいて、インプラント700のシャンク710は、インプラント可能な部分の細長い部材、例えば、PCT出願公開WO2020/168269における細長い内側部材(例えば、シャンク)のいずれかの例であり、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。外側スリーブ712は、一般に、少なくとも部分的に内側部材又はシャンク710の周りに配置された外側部材を指す。図7Dは、外側スリーブ712及び内側細長い本体710(例えば、シャンク部分)を含むインプラント700の非限定的な例を示している。スリーブは、近位領域713を含み、近位領域713は、その近位端が、チューリップ720の少なくとも一部の外側及びその周りに半径方向に配置され、チューリップに対する支持を提供するように、半径方向外向きに延びる構成を有する。チューリップは、外側スリーブのロック機構としても機能する。
【0057】
この例示的な実施形態におけるスリーブ710は、PCT出願公開WO2020/168269の、例えば、図25Bの本体2504などを含む、本明細書の外側の細長い部材のいずれかであってもよい。更に、外側の細長い部材のいずれか(例えば、PCT出願公開WO2020/168269の図25Bの本体2504)は、図7Aから図7Eのスリーブ710がそうであるように、半径方向外向きに延びる近位領域を含むことができる。本実施形態におけるインプラントは、多種多様な形状及び構成を採用することができ、チューリップの外面とインターフェースするようにサイズ設計及び構成された近位に延びる領域713を含むことができる。
【0058】
図8Aから図8Gは、図7Aから図7Eに示される実施形態にいくつかの点で類似しており、参照により任意の適切な開示を実施形態に組み込むことができるロッドカップリングアセンブリの実施形態を示す。この実施形態では、インプラントのスリーブ部分812は、図7Aから図7Eよりもチューリップ820の周りに大きく延びて、より多くの支持及び曲げ荷重に対するより多くの抵抗を提供する。この実施形態における球形構成要素は、図8Cに示される、インプラントの球形要素830として、インプラントの一部である。 図8D及び図8Eは、通常の負荷又は無負荷下でのチューリップ820とインプラントスリーブ812との間のクリアランス(clearance)870を示している。図8F及び図8Gは、極端な負荷のシナリオを示し、外側スリーブ812がどのようにブレース(brace)として機能し、内側シャンク810のネック領域の過度のゆがみを防止するかを示している。分かりやすくするために、ロッド及びセットスクリューは図示されていない。
【0059】
本明細書で議論されるように、いくつかのロッドカップリングアセンブリは、移植されると曲げ荷重を受ける可能性がある。図9Aから図9Fは、内側チューリップ部材及び外側チューリップ部材を含む例示的なチューリップを示している。図9Aから図9Fに示されるチューリップ920は、本明細書に示されたか又は記載されたもの以外のインプラントとともに使用することができる。チューリップ920は、外側チューリップ923と内側チューリップ921とを含む。図9Aから図9Fのチューリップは、反対に示されない限り、本明細書の任意の適切な実施形態に組み込むことができる。図9Aから図9Cは、ロッドカップリングアセンブリの他の部分がないチューリップ部材921及び923を示している。図9Dは、球形部材911が内側チューリップ921内に配置されている例示的なインプラント部分910を示している。図示のように、ロック解除位置における外側チューリップ923と内側チューリップ921との間のクリアランス925は、球形部材911が内側チューリップのインターフェース内にスナップすることを可能にする。そして、図9Eでは、ロッド980を配置した後、セットキャップ970を締めると、図示のように、内側チューリップ921が引っ張られ、外側チューリップ923に対して近位に移動する。図9Fに示されるように、外側チューリップ923と内側チューリップ921との間のテーパ状のインターフェースは、チューリップアセンブリが球形部材911にロックすることを可能にする。この最終的な構成では、外側チューリップは内側チューリップの広がりを防ぐのに役立つ。曲げ荷重を受けて、内側チューリップが、広がりしやすい場合がある。図示のように、ロッドカップリングアセンブリはまた、本明細書のサドルのいずれかのように、球形部材に前進することができるサドルを含むことができる。本実施の形態の内側チューリップ部材の例は、使用時に外側チューリップ部材に対して軸方向に移動するように構成されている。
【0060】
図10Aから図10Iは、図9Aから図9Fに示された実施形態と同様のロッドカップリングアセンブリであって、内側チューリップ部材及び外側チューリップ部材を備えるロッドカップリングアセンブリの例示的な実施形態を示す。図9Aから図9Fの実施形態による適切な開示のいずれか、例えば、セットキャップによって、内側チューリップが近位に引っ張られ、外側チューリップ内にする開示などは、反対に示されない限り、10A-10Iの開示に組み込まれることができる。示されるように、及び図9Aから図9Fの実施形態の場合のように、内側チューリップ1021は、それに少なくとも1つのスリット1025を備える遠位端を有し、軸方向移動中にある程度の広がり及び陥没することが可能となる。この実施形態において、1つの違いは、外側チューリップ1023の構成、及び最終的にセットキャップ1080を締める前に回転する(単に例として、例えば、4分の1又は1/4回転)ことができる方法である。外側チューリップ1023を回転させると、図に示すように、外側チューリップ1023の部分1025が内側チューリップの領域上に延び、これにより、チューリップアームに対する半径方向のより多くの支持を提供し、内側チューリップが広がる可能性を減少することができる。他の実施形態では、外側チューリップ及び/又は内側チューリップは、異なる構成を有することができ、4分の1回転よりも多く(90度)又は4分の1回転よりも少なく、例えば、0度から180度の間の角度で、例えば、5度から135度の間の角度で、例えば、45度から135度の間の角度で、例えば、90度の角度で回転することができる。
【0061】
図11Aから図11Jは、例示的な骨インプラント1110及びチューリップアセンブリ1130を含む、ロッドカップリングシステム又はロッドカップリングアセンブリ1100の追加の例示的な実施形態を示す。代替のシステムは、骨インプラント1110及び他のタイプのチューリップアセンブリ(本明細書に記載されていないものを含む)を含むことができることを理解すべきである。代替のシステムは、チューリップサブアセンブリ1130及び他のタイプの骨インプラント(本明細書に記載されていないものを含む)を含むことができることを理解すべきである。更に、代替のシステムは、骨インプラント1110の1つ又は複数の特徴、並びにチューリップサブアセンブリの他のタイプ及び特徴(本明細書に記載されていないものを含む)を含むことができることを理解すべきである。代替のシステムは、チューリップサブアセンブリ1130の1つ又は複数の特徴、並びに骨インプラントの他のタイプ及び特徴(本明細書に記載されていないものを含む)を含むことができることを理解すべきである。
【0062】
チューリップアセンブリ及び骨インプラントを含む本明細書のシステム1100及び他の同様のシステムはまた、システムがチューリップアセンブリ及び骨インプラントに対して安定化ロッドをカップリング又は固定をするために使用することができるため、ロッドカップリングアセンブリ又はロッドカップリングシステムと称することができる。
【0063】
システム1100、骨インプラント1110、及びチューリップアセンブリ1130は、それらのテキスト記述がそれらの特徴を明示的に開示していなくても、本明細書に記載された他の特徴を含むと理解することができる。
【0064】
この実施形態の例示的な態様では、コレットと骨インプラントの近位領域との間のインターフェースは、チューリップにかかる軸方向の力(例えば、近位の力)に応じて、コレットの遠位端が拡張して緩む可能性を減少させるように、サイズ設計及び構成される。例えば、ロッドの動きによりチューリップに与えられる近位の力は、コレットに伝達される可能性があり、これは、時間の経過とともにコレットの遠位端を緩めたり、拡張させたりするような望ましくないことを引き起こす場合がある。
【0065】
更に、図11Aから図11Jの例示的な実施形態におけるコレットとインプラントとのインターフェースは、ロッドの引き下げにより生じる軸方向の力に起因する緩む傾向に抵抗するか又は最小化にするように構成される。ロッドの引き下げは、一般的に、医師がロッドをチューリップから突き出して配置してから、解剖学的な修正を得るために、ロッドを引き下げる(つまり、ロッドをインプラントチューリップ内に引き込める)場合が挙げられる。このステップは、コレットが所定の位置に固定される前に行われる。これらの引き下げはインプラントに大きな力を加え、コレットはまだ固定されていないため、コレットがバラバラになる可能性がある。図11Aから図11Jのコレットとインプラントとのインターフェースは、これらの引き下げの間に、コレットが閉じたままであることを確実にする、又はコレットが閉じたままである可能性を高めるようにサイズ設計及び構成されたようなインターフェースの例である。
【0066】
これらの力に応じてコレットが緩むか又は拡張する可能性を低減するために、これらのシナリオでは、インプラントアンダーカットは、互いに平行でない表面1114と表面1114に面するコレット表面との間に、ギャップ1102(図11E)を形成又は生成する。コレット表面は長手軸に直交していてもよい。軸方向の力がチューリップに加えられると、ギャップ1102は、コレットの垂直面に加えられる遠位方向の力が少なくなるように空間を提供し、コレットの拡張及び緩みの可能性を低減させる。コレットの拡張及び緩みの可能性を低減させるのは、すべての点で類似し、骨インプラントの長手軸LAに直交する半径方向に延びる表面1114を有するシステム、又はギャップが存在しないシステムと比較して言及したものである。
【0067】
骨インプラント陥凹1112の近位端のアンダーカットは、様々な方法で説明することができる。アンダーカットは、骨インプラントの長手軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面(例えば、1114)を含む、インプラントの近位領域にある陥凹のコレット受容領域1112として説明することができ、角度は、図11Dの角度αとして示されているように、半径方向に延びる表面に対して遠位で測定したものである。図11Dでは、角度はまた、軸方向に延びる表面1118に対して示されているが、軸方向に延びる表面1118は、示されるように平坦なものである必要はなく、曲面であってもよい。なお、本明細書の任意の実施形態において、表面1114又はその延長部は、インプラントの長軸又は長軸に平行な軸と角度を形成してもよく、当該角度は、両方の場合において同じ角度αであってもよい。
【0068】
本明細書のアンダーカットはまた、本明細書において機能的に記載及び主張することができる。例えば、あらゆる点で類似しているが、骨インプラントの長手軸に直交する半径方向に延びる表面を有するシステムに比較して、半径方向に延びる表面は角度が付けられることで、コレットの遠位端が軸方向の力に応じて拡張し、緩くなる可能性を低減することができる。
【0069】
本明細書のアンダーカットは、半径方向に陥凹のコレット受容領域を含む近位領域、又は長軸に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面を含む領域を含むと説明することができる。本明細書のアンダーカットは、半径方向に延びる表面(例えば、1114)の両側にある遠位の軸方向に延びる表面(例えば、表面1118)と近位の軸方向に延びる表面(例えば、1116)とを有する半径方向に陥凹のコレット受容領域を含む近位領域を含むと説明することができる。近位の軸方向に延びる表面は、遠位の軸方向に延びる表面よりも長軸から更に半径方向外側に配置され、その例が図11D及び11Eに示されている。
【0070】
アンダーカットは、半径方向に延びる表面1114とそこから延びる1つ又は複数の表面、例えば、軸方向に延びる表面1118及び軸方向に延びる表面1116など、を含むと考えることができる。この例では、アンダーカットは、図11D及び図11Eに示されるように、半径方向に延びる表面1114の近位端よりも更に遠位に延びる軸方向に延びる表面1116の遠位端を含む。
【0071】
本明細書に記載されるように、軸方向に延びる表面は、必ずしもインプラントの長軸と平行である必要はなく、むしろそれに対してある角度を成し、依然として軸方向に延びると考えられるか、又は曲面であり、依然として軸方向に延びると考えられる。
【0072】
コレット1134又は本明細書の任意のコレットは、一般的なコレット特徴、例えば、コレットの遠位端の拡張及び圧潰を可能とするように、それを通して形成された線形スリット又はスロットを含むことができる。これにより、コレットがインプラントの近位端上を前進するにつれ、コレットが拡張することができる。いくつかの実施形態では、インプラントの近位端は、例えば、面取りされた表面1120(図11C)を有することによって、コレットの拡張を容易にすることができ、これは、コレットがインプラントの近位端上を遠位にスライドするときにコレットの遠位端を拡張するのに役立つことができる。コレットインプラントインターフェース領域1135(図11B)が陥凹領域1112に対して遠位に前進すると、スリット/スロットによるコレットの遠位端の圧潰性のため、コレットインプラントインターフェース領域1135は陥凹1112内に陥没する。図11A、11B、及び11Eに示されるように、陥凹領域1112の所定の位置にスナップ又は陥没することにより、インプラントの近位領域1111に対してコレットが所定の位置に固定される。チューリップ1132は、固定ネジがチューリップ内にねじ込まれ(図11Aに示されている内面ねじ)、ロッドが所定の位置に固定されるまで(図11A-11Iには図示せず)、コレット1134に対して移動できるが、本明細書の任意のロッドは、チューリップの側面の開口部を通って配置することができる。
【0073】
図11Bに示されるコレットインプラントインターフェース領域1135は、コレットの半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域の例であり、コレット1134の陥凹領域1112に配置されてインターフェースすることが示されている。インプラント表面1114に面している、図11Eに示すコレット1134の半径方向に延びる表面は、コレットの中心軸に直交することができる。他の実施形態では、コレット1134の半径方向に延びる表面は、長軸に対して角度を成して配置することができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、コレットのインプラントインターフェース領域の半径方向に延びる表面(例えば、図11Eに示すように)は、コレットの長手軸に直交している。
【0075】
いくつかの実施形態では、インプラントの陥凹のコレット受容領域の半径方向に延びる表面は、インプラントの長手軸に対して85度未満の角度(例えば、図11Dの角度α)を成して配置される。いくつかの実施形態では、角度αは、インプラントの長手軸に対して45度より大きくてもよい。いくつかの実施形態では、角度αは、インプラントの長手軸に対して75度よりも大きい。いくつかの実施形態では、角度は、インプラントの長手軸に対して70度から89度である。
【0076】
いくつかの実施形態では、陥凹のコレット受容領域(例えば、領域1112)は、陥凹の域1112に軸方向に隣接するインプラントの外形寸法に対して0.1mmから2.0mmの深さを有する。
【0077】
本明細書の実施形態のいずれかにおいて、骨インプラントの近位領域は、図11Aから図11Jの例に示されるように、外面ねじが設けられていなくてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、インプラントの陥凹のコレット受容領域は、図11Cに示されるように、骨インプラントの周りの環状構成を有する。
【0079】
本明細書に示されていなくても、本明細書の任意のシステムのコレットは、部分的な球形構成を有することができ、チューリップは、対応する内面を有することができる。コレットとチューリップとの表面は、コレットがチューリップ内に配置されたときに互いにインターフェースするように一緒にサイズ設計及び構成される。チューリップの内面とコレットの外面との両方は、図11Aから図11Jの実施形態のように、移動可能な状態でコレットに対してチューリップを移動可能にするようにサイズ設計及び構成することができる。
【0080】
本明細書のチューリップアセンブリ又はロッドカップリングアセンブリのいずれかは、チューリップ内に、且つ、少なくとも部分的に前記コレットの近位に配置するようにサイズ設計及び構成されたサドルを更に含むことができる。本明細書のサドルは、コレットの湾曲した近位領域と噛み合うように成形された湾曲の内面を備える遠位領域を有することができる。本明細書のサドルは、細長いロッド(例えば、図11Aから図11Jの実施形態に示されたように)の外面とインターフェースするように成形された構成を有する陥凹の領域を備える近位端を有することができる。
【0081】
本明細書のコレットのいずれかは、それに形成された1つ又は複数の開口部を有することができる。図11Aのチューリップ内にセットスクリュー外面ねじ込むと、ロッド(図示せず)に力が加わり、それによってサドルに力が加わる。これは、コレット/チューリップのインターフェースとともに、インプラントの近位端の周りでコレットの圧縮を生じさせる。チューリップが所望の角度になったら、セットスクリューを本明細書に記載されているように前進させ、ロッド及びインプラントに対してチューリップを本質的に安定させることができる。
【0082】
例示的な骨インプラントが本明細書に示されているが、本明細書のロッドカップリングアセンブリの一部であり得る骨インプラントは、多種多様な骨インプラントとして構成され、サイズ設計することができる。例えば、本明細書の骨インプラントは、それらの長さの少なくとも一部に沿ってねじ山が設けられてもよく、又はそれらにはねじ山が設けられなくてもよい。本明細書の骨インプラントは、1つ又は複数の腸骨、又は仙骨、又は他の椎骨内に進むように構成することができる。
【0083】
本開示の一態様は、関連するチューリップアセンブリを有する又は有さない骨インプラントである。骨インプラントは、長軸及び近位領域を備える細長い本体を有することができ、近位領域は、チューリップアセンブリのコレット内でカップリングされるようにサイズ設計及び構成されている。インプラントの近位領域は、半径方向に陥凹のコレット受容領域(例えば、領域1112)を含むことができ、陥凹のコレット受容領域は、インプラントの長軸(又は中心)に対して90度未満の角度を成して配置された半径方向に延びる表面(例えば、表面1114)を含む。インプラントのコレット受容領域はまた、遠位の軸方向に延びる表面と近位の軸方向に延びる表面とを含み、遠位の軸方向に延びる表面と近位の軸方向に延びる表面とは、半径方向に延びる表面の両側にあり、近位の軸方向に延びる表面は、遠位の軸方向に延びる表面よりも長軸又は中心軸から更に半径方向外側に配置される。
【0084】
本明細書の任意の骨インプラントの近位端は、図11Cに示される例において1120として符号付けされているような面取りされた構成を有することができる。
【0085】
遠位の軸方向に延びる表面(例えば、表面1118)は、インプラントの長軸に対して、0度から25度の角度を成して配置されてもよい。
【0086】
本明細書の骨インプラントのいずれかは、図11Aに示されるような、内面ねじを備える内腔を有する近位領域を含むことができる。モジュール式チューリップアセンブリとしてカップリングされるいくつかの実施形態では、内面ねじは、ガイドロッド上の外ねじとインターフェースするようにサイズ設計及び構成され、ガイドロッドは、コレットを含むモジュラーチューリップアセンブリの細長い本体の近位領域上の前進を容易にすることができる。
【0087】
本明細書のアンダーカットレッジ構成のいずれは、上面を有するがけ(cliff)と同様に説明することができ、その少なくとも一部は、がけの半径方向に延びる壁部分に対して遠位に延びる。
【0088】
本明細書のチューリップアセンブリは、挿入前にインプラントにカップリングすることができ、又はインプラントが少なくとも部分的に骨内に植え込まれた後にモジュール式でインプラントにカップリングすることができる。骨インプラントが植え込まれる前にインプラントにモジュール式でカップリングされるかどうかにかかわらず、チューリップアセンブリは、本明細書の任意のチューリップアセンブリの特徴のいずれかを含むことができる。
【0089】
本明細書のチューリップは、既存のチューリップに共通する任意の適切な特徴を含むことができる。図11Aから図11Jは、それを通って細長いロッドを受け入れるようにサイズ設計及び構成された第1の側面開口部及び第2の側面開口部を備える例示的なチューリップを示している。図11Aから図11Jは、半径方向内側に突出するインプラントインターフェース領域(例えば、領域1135)を含むコレットを備える例示的なチューリップアセンブリを示し、図示のように、突出するインプラントインターフェース領域は、コレットの長手軸に対して角度を成して配置された半径方向に延びる表面と、半径方向に延びる表面と交わる軸方向に延びる表面とを含む。半径方向内側への突出は、コレットが骨インプラントの近位領域上を前進する(又はインプラントがコレット内で軸方向に移動する)ときに、コレットの遠位端が骨インプラントの近位領域における陥凹領域に向かって陥没することを容易にする。また、本明細書のチューリップアセンブリのいずれかは、チューリップ内に配置され、少なくとも部分的に前記コレットの近位に配置されるようにサイズ設計されたサドルを含むことができる。サドルのいずれかは、コレットの湾曲した近位領域と噛み合うように成形された湾曲した内面を備える遠位領域を有することができる。本明細書の任意のサドルは、細長いロッドとインターフェースするように成形された構成を有する陥凹の領域を備える近位端を有することができる。
【0090】
本明細書のチューリップアセンブリのいずれかは、それに1つ又は複数の開口部又はスリットを有するコレットを含むことによって、コレットが、チューリップ及びサドルからコレットに加えられる力に応じて半径方向内向きの締付力を加えることを可能にする。
【0091】
本明細書のチューリップアセンブリのいずれかは、0.1mmから2.0mmの高さを有する半径方向内向きの突起(例えば、インプラントインターフェース領域1135)を含むことができ、その寸法は、本明細書の陥凹のインプラント領域のいずれかと実質的に同じ深さであると考えることができる。
【0092】
本明細書のコレットのいずれかは、図11Eに例示的に示されるように、コレットの長軸に直交する半径方向に延びる表面を含む突起を含むことができる。
【0093】
米国特許第8,84,5693号及び第9,655,656号に開示されているシステムコンポーネント及び特徴の更なる開示は、本明細書の開示に関連することができ、その開示の全体は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0094】
図11Fから図11Jは、モジュラーチューリップアセンブリをインプラントにカップリングするための単なる例示的な方法のステップ及び送達ツールを示している。
【0095】
図11F及び図11Gは、インプラント送達ツール1190を使用して植え込まれているインプラント1110を示している。インプラント送達ツール1190が取り外された後、ガイドロッド1192は、図11Hに示すように、ガイドロッドが骨インプラントから近位に延びるように、骨インプラントの近位領域にカップリングされる。ガイドロッドが取り外された後、図11I及び図11Jに示すように、チューリップアセンブリ1130にカップリングされたチューリップ送達ツール1194を使用して、チューリップアセンブリを、ガイドロッド上を前進させる。この方法は、骨インプラントの近位領域の近位端に対してコレットを前進させることと、コレットが骨インプラントの近位領域上を前進するときにコレットの遠位端を拡張させることとを更に含むことができる。この方法は、コレットの半径方向内側の突出が半径方向内側に移動して骨インプラントの陥凹の領域に移動するまで、コレットを、骨インプラントの近位領域上を続けて前進させることを更に含み、骨インプラントの陥凹の領域は、アンダーカットレッジ構成を備える近位端を有する。
【0096】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、それに既にカップリングされているチューリップアセンブリとともに植え込まれる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E-4F】
図4G-4H】
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図11G
図11H
図11I
図11J
【国際調査報告】