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特表2023-502541庭用設備制御デバイスを操作するためのシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-24
(54)【発明の名称】庭用設備制御デバイスを操作するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   A01G 25/16 20060101AFI20230117BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20230117BHJP
   H04W 12/69 20210101ALI20230117BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20230117BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20230117BHJP
   H04W 48/02 20090101ALI20230117BHJP
【FI】
A01G25/16
H04Q9/00 301Z
H04W12/69
H04W12/06
H04W84/10
H04W48/02
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2022535650
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(85)【翻訳文提出日】2022-08-09
(86)【国際出願番号】 EP2020082668
(87)【国際公開番号】W WO2021115754
(87)【国際公開日】2021-06-17
(31)【優先権主張番号】1951433-0
(32)【優先日】2019-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】511268591
【氏名又は名称】ハスクバーナ・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】デニス・ケーラー
(72)【発明者】
【氏名】マルティン・リーンハルト
【テーマコード(参考)】
5K048
5K067
【Fターム(参考)】
5K048BA21
5K048DA07
5K048DC01
5K048EB02
5K067AA21
5K067AA34
5K067BB28
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
(57)【要約】
庭用設備制御デバイス(110)を操作することによって庭用設備を制御するためのシステム(100)であって、このシステム(100)は、第1のネットワーク(N1)を通じて庭用設備制御デバイス(110)とペアリングされるように構成された第1のモジュール(120)であり、ペアリングされると庭用設備制御デバイス(110)を制御するように構成された、第1のモジュール(120)と、第2のネットワーク(N2)を通じて庭用設備制御デバイス(110)とワイヤレス通信するように構成された第2のモジュール(200)であり、ゲートウェイ(210)を介して庭用設備制御デバイス(110)に接続される、第2のモジュール(200)と、庭用設備制御デバイス(110)と関連付けられたコントローラであり、庭用設備制御デバイス(110)がゲートウェイ(210)とペアリングされているかどうかをチェックするように構成された、コントローラとを備え、コントローラが、庭用設備制御デバイス(110)がゲートウェイ(210)とペアリングされていると判定したとき、第2のモジュール(200)が、庭用設備制御デバイス(110)を制御することを可能にされ、第1のモジュール(120)が、庭用設備制御デバイス(110)を制御することを不可能にされることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
庭用設備制御デバイス(110)を操作することによって庭用設備を制御するためのシステム(100)であって、
第1のネットワーク(N1)を通じて前記庭用設備制御デバイス(110)とペアリングされるように構成された第1のモジュール(120)であり、ペアリングされると前記庭用設備制御デバイス(110)を制御するように構成された、第1のモジュール(120)と、
第2のネットワーク(N2)を通じて前記庭用設備制御デバイス(110)とワイヤレス通信するように構成された第2のモジュール(200)であり、ゲートウェイ(210)を介して前記庭用設備制御デバイス(110)に接続される、第2のモジュール(200)と、
前記庭用設備制御デバイス(110)と関連付けられたコントローラであり、前記庭用設備制御デバイス(110)が前記ゲートウェイ(210)とペアリングされているかどうかをチェックするように構成された、コントローラと
を備え、
前記コントローラが、前記庭用設備制御デバイス(110)が前記ゲートウェイ(210)とペアリングされていると判定したとき、
前記第2のモジュール(200)が、前記庭用設備制御デバイス(110)を制御することを可能にされ、
前記第1のモジュール(120)が、前記庭用設備制御デバイス(110)を制御することを不可能にされる
ことを特徴とする、システム(100)。
【請求項2】
前記コントローラが、前記庭用設備制御デバイス(110)が前記ゲートウェイ(210)とペアリングされていないと判定したとき、
前記第1のモジュール(120)が、前記庭用設備制御デバイス(110)を制御することを可能にされる、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記第1のモジュール(120)および前記第2のモジュール(200)のいずれかが、ポータブルユーザデバイスに組み込まれる、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記第1のネットワーク(N1)および前記第2のネットワーク(N2)が、同じ無線伝送に基づいている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記無線伝送が、Bluetooth通信、およびWiFiのいずれか一方に基づいている、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記第1のネットワーク(N1)と前記第2のネットワーク(N2)の両方が、前記第1のモジュール120または前記第2のモジュール200のいずれか一方と共に構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記ポータブルユーザデバイスが、前記庭用設備制御デバイス(110)を制御するためのアプリケーションである前記第1のモジュール(120)および前記第2のモジュール(200)の前記いずれかの内のいずれかと共に構成されるスマートフォンである、請求項3に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記第1のモジュール(120)および前記第2のモジュール(200)が、ポータブルユーザデバイス上に構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項9】
前記システム(100)が、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)を備え、前記少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)が前記ゲートウェイ(210)とのペアリングに利用可能であるとき、前記少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)のいずれかが、前記少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)に関係する1つまたは複数の条件に基づいて、前記ゲートウェイ(210)を介した前記庭用設備制御デバイス(110)とのペアリングに関して優先され得る、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記制御デバイス(110)および/もしくは前記ゲートウェイ(210)と最後に保存または接続またはペアリングされた第2のモジュール(200)が、前記ゲートウェイ(210)を介した前記庭用設備制御デバイス(110)とのペアリングに関して、残りの前記複数の第2のモジュール(200)より優先される、
または
前記システム(100)が、前記ゲートウェイ(210)を介した前記庭用設備制御デバイス(110)とのペアリングに関して、前記複数の第2のモジュール(200)に対して、あらかじめ記憶された優先順位、設定値、タイムライン、もしくは任意の他の基準をユーザが設定できるようにする、請求項9に記載のシステム(100)。
【請求項11】
前記庭用設備制御デバイス(110)が、前記ゲートウェイ(210)から削除される、または前記ゲートウェイ(210)とペアリング解除され得、前記ゲートウェイ(210)から独立した前記第1のモジュール(120)によって制御されるように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項12】
前記コントローラが、前記庭用設備制御デバイス(110)が前記ゲートウェイ(210)とペアリングされていないと判定した場合、前記第1のモジュール(120)が、前記庭用設備制御デバイス(110)を制御することを可能にされる、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項13】
前記少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)の、前記ゲートウェイ(210)を介した前記庭用設備制御デバイス(110)とのペアリングが、パスキー、生体ID、質問事項などのうちの1つまたは複数に基づいた認証後にのみ可能にされ得、特にこの認証が、好ましくはユーザによって事前に指定された、前記少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュール(200)の1つによって行われ得る、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【請求項14】
前記庭用設備制御デバイス(110)が、少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素に動作可能に結合され、特に前記少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素を操作または制御し、前記少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素は、
特に1つもしくは2つ以上の灌水構成要素、好ましくはバルブおよび/もしくはバルブユニットおよび/もしくはノズルおよび/もしくはポンプおよび/もしくは水制御コンピュータ、
ならびに/または
特に1つもしくは2つ以上の芝生手入れデバイス、好ましくはロボット芝生手入れデバイスもしくは操作者が動かす芝生手入れデバイス、たとえばロボット芝刈り機もしくはロボット芝刈り機用の充電ステーション、
ならびに/または
特に庭照明システムの構成要素、好ましくはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニット、またはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニットを制御するための制御要素、
ならびに/または
特に庭用具、好ましくは再充電可能バッテリー式庭用具もしくは再充電可能バッテリー式庭用具用の充電ステーション、
ならびに/
特にセンサーもしくはセンサーユニットもしくはセンサーシステムもしくはカメラ、好ましくは灌水制御センサーもしくはモーションセンサーもしくは屋外、
ならびに/または
特に電気アダプタプラグ、好ましくは切替え可能電気アダプタプラグもしくは調整可能電気アダプタプラグ
である、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、庭用設備制御デバイスに関する。より詳細には、本開示は、庭用設備制御デバイスを操作するためのポータブルデバイスを用いたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
制御デバイスは、灌水システムを含む適用例など、1つまたは複数のパラメータが条件付きで制御される必要がある場合に適用され得る。灌水システムは、一般的に、家庭の芝生、庭、またはバルコニーなどの適用エリアで、植物、木、草などに水を供給するために使用される。一般的に、灌水システムは、異なるデバイスへアクセス可能なユーザによる操作を容易にするために制御デバイス(またはコントローラ)を利用する。異なるデバイスは、様々な機能のアクティブ化または非アクティブ化のためにユーザからのコマンドを登録するためなどのオプション、および灌水システムのオプションを可能にする。
【0003】
しかしながら、たとえば異なるデバイスのいくつかが、制御デバイスとの対話を可能にされていない、またはブロックされているとき、制御デバイスがユーザにとって容易にアクセス可能ではないことがある場合があり得る。これは、灌水システムの使用に困難をもたらし得る。したがって、異なるデバイスによる優先制御に基づく制御デバイスの動作を向上させようと努められてきた。しかしながら、欠点の1つとして、ユーザインターフェースを操作する異なるデバイスの間での侵入または競合などの制約が依然としてある。
【0004】
農業灌水節水システムと関連付けられたワイヤレス端末機器の一例が、中国特許出願第106,258,858号(以下'858文献と呼ぶ)において提供されている。'858文献は、農業灌水節水システムを提供している。このシステムは、ウェブプラットフォームと、ワイヤレスゲートウェイと、ワイヤレス端末機器とを備える。さらに、ウェブプラットフォームとワイヤレスゲートウェイとの間の通信のために、モバイル通信ネットワークが採用され、ワイヤレスゲートウェイとワイヤレス端末機器との間の通信のために、近距離ワイヤレス通信ネットワークが採用される。ウェブプラットフォームは、ワイヤレスゲートウェイに制御命令を発行し、ワイヤレスゲートウェイは命令をワイヤレス端末機器に転送し、次いでワイヤレス端末機器は、対応する操作を実行し、結果を返す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願第106,258,858号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
異なるデバイスのいくつかが、制御デバイスとペアリングされることを優先的に可能にされ得る、異なるデバイスによって制御デバイスを操作するための改善されたシステムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みて、本発明の目的は、上記で説明した欠点を解決すること、または少なくとも軽減することである。この目的は、庭用設備制御デバイスを操作することによって庭用設備を制御するためのシステムによって、少なくとも部分的に達成される。システムは、第1のネットワークを通じて制御デバイスとペアリングされるように構成された第1のモジュールを含む。第1のモジュールは、ペアリングされると庭用設備制御デバイスを制御するように構成される。システムは、第2のネットワークを通じて庭用設備制御デバイスとワイヤレス通信するように構成された第2のモジュールを含む。第2のモジュールは、ゲートウェイを介して庭用設備制御デバイスに接続される。システムは、庭用設備制御デバイスと関連付けられたコントローラを含む。コントローラは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされているかどうかをチェックするように構成される。システムは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされているとコントローラが判定すると、第2のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御することを可能にされ、第1のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御することを不可能にされることを特徴とする。したがって、本開示は、いくつかのデバイスの優先制御および可能化による庭用設備制御デバイスの単純で利用者にやさしく、便利な操作を提供する。これにより、第1および第2のモジュールが異なる命令(たとえば異なる散水スケジュール)を送る可能性がある状況を回避すること、またはこれに対処することが可能になる。庭用設備制御デバイスによって制御される庭用設備は、バルブ、ノズル、またはポンプ、または水制御コンピュータなど、灌水システムの構成要素を含んでもよい。庭用設備制御デバイスは、灌水制御デバイスまたは散水コンピュータであってもよいことは諒解されよう。代替または追加として、庭用設備は、ロボット芝生手入れデバイスもしくは操作者が動かす芝生手入れデバイスなどの芝生手入れデバイスの構成要素、たとえばロボット芝刈り機、もしくはそのような芝刈り機用の充電ステーション、庭照明システムの構成要素、または再充電可能バッテリー式庭用具などの庭用具、もしくはそのような庭用具用の充電ステーションを含んでもよい。さらに、代替または追加として、庭用設備は、センサーまたはセンサーシステムまたは屋外カメラなどのカメラ、たとえば灌水制御センサーまたは任意の他の庭用設備の制御のために使用可能な情報を検出するように構成されたモーションセンサーを含んでもよい。さらに、庭用設備は、制御可能な電気アダプタプラグ、たとえば庭用設備制御デバイスを介してオンおよびオフに切り替えることができ、他の庭用設備とともに使用するように構成された電気アダプタプラグを含んでもよい。さらに、庭用設備は、屋外および屋内庭用設備を含むと理解されるものとする。加えて、庭用設備制御デバイスによって制御される庭用設備は、遠隔制御されることを可能にされる。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、コントローラが、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされていないと判定したとき、第1のモジュールが、庭用設備制御デバイスを制御することを可能にされる。これは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイを含むシステムから削除されるのを阻止することを可能にする。この場合、庭用設備制御デバイスは、第1のモジュールからのコマンドを連続的におよび/または繰り返し受け取ってもよい。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールおよび第2のモジュールのいずれかが、ポータブルユーザデバイスに組み込まれる。ポータブルユーザデバイスは、スマートフォン、PDAなどであり得る。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールと第2のモジュールの両方が、単一のポータブルユーザデバイスに組み込まれる。したがって、第1のモジュールおよび第2のモジュールがプログラミングコードまたはアプリケーションとして実現される、たとえば、ポータブルデバイスの画面上のアイコンによりアクセス可能な、いわゆるアプリである場合に、両方のモジュールは、単一のポータブルデバイスに組み込まれ得る。したがって、ユーザは、異なる状況において庭用設備制御デバイスを制御するために異なるポータブルデバイスを使用する必要がない。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、第1のネットワークおよび第2のネットワークが、同じ無線伝送に基づいている。本発明の別の態様によれば、無線伝送が、Bluetooth通信、WiFi、または任意の他の技術のうちのいずれか1つに基づいている。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、第1のネットワークと第2のネットワークの両方が、第1のモジュールまたは第2のモジュールのいずれか一方と共に構成される。これは、本開示のシステムの適用をより利用者にやさしく、カスタマイズ可能にする。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、ポータブルユーザデバイスが、庭用設備制御デバイスを制御するためのアプリケーションである第1のモジュールおよび第2のモジュールのいずれかの内のいずれかと共に構成されるスマートフォンである。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールおよび第2のモジュールが、ポータブルユーザデバイス上に構成される。これは、第1のモジュールおよび第2のモジュールを有する単一のスマートフォン(すなわちポータブルユーザデバイス)の使用によって、庭用設備制御デバイスの制御を容易にすることを可能にする。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、システムが、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールを備え、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールがゲートウェイとのペアリングに利用可能であるとき、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールのいずれかが、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールに関係する1つまたは複数の条件に基づいて、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して優先され得る。したがって、干渉する可能性のある第2のモジュールに関係する競合を回避するために、階層が確立され得る。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスおよび/もしくはゲートウェイと最後に保存または接続またはペアリングされた第2のモジュールが、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して、残りの複数の第2のモジュールより優先される。このようにして、ゲートウェイへのアクセスが、複数の第2のモジュールに関する事前定義に従って明確に規制される。
【0017】
代替実施形態によれば、システムが、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して、複数の第2のモジュールに対して、あらかじめ記憶された優先順位、設定値、タイムライン、または任意の他の基準をユーザが設定できるようにする。このようにして、ゲートウェイへのアクセスが、ユーザ定義の要望に従ってユーザによって規制され得る。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスが、ゲートウェイから削除される、またはゲートウェイとペアリング解除され得、ゲートウェイから独立した第1のモジュールによって制御されるように構成される。この実施形態は、庭用設備制御デバイスをゲートウェイから分離すること、およびゲートウェイから独立して庭用設備制御デバイスを使用することを可能にする。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、システムは、コントローラが、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされていないと判定した場合、第1のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御できるように構成される。このようにして、庭用設備制御デバイスの状態を判定すると、庭用設備制御デバイスを制御するためのデフォルトの可能性が自動的に与えられる。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールの、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングが、パスキー、生体ID、質問事項などのうちの1つまたは複数に基づいた認証後にのみ可能にされ得、特にこの認証が、好ましくはユーザによって事前に指定された、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールの1つによって行われ得る。このようにして、灌水制御への無許可のアクセスが予防される。複数の第2のモジュールが提供される場合、認証が第2のモジュールの厳密に1つによって行われることが可能であることが特に有利であり、この場合認証は、残りの第2のモジュールによっては可能にされない。より正確にはこれは、1つのモジュールが認証を可能にし、したがって、残りの第2のモジュールすべてのペアリングを可能にするように構成されるということである。言い換えれば、認証が行われる第2のモジュールにより認証の成功が確認されない場合、残りのモジュールはペアリングされ得ない。
【0021】
一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスが、少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素に動作可能に結合され、特に少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素を操作または制御し、少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素は、
特に1つもしくは2つ以上の灌水構成要素、好ましくはバルブおよび/もしくはバルブユニットおよび/もしくはノズルおよび/もしくはポンプおよび/もしくは水制御コンピュータ、
ならびに/または
特に1つもしくは2つ以上の芝生手入れデバイス、好ましくはロボット芝生手入れデバイスもしくは操作者が動かす芝生手入れデバイス、たとえばロボット芝刈り機もしくはロボット芝刈り機用の充電ステーション、
ならびに/または
特に庭照明システムの構成要素、好ましくはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニット、またはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニットを制御するための制御要素、
ならびに/または
特に庭用具、好ましくは再充電可能バッテリー式庭用具もしくは再充電可能バッテリー式庭用具用の充電ステーション、
ならびに/
特にセンサーもしくはセンサーユニットもしくはセンサーシステムもしくはカメラ、好ましくは灌水制御センサーもしくはモーションセンサーもしくは屋外監視カメラ、
ならびに/または
特に電気アダプタプラグ、好ましくは切替え可能電気アダプタプラグもしくは調整可能電気アダプタプラグである。本発明によるシステムは、したがって、庭用設備コントローラによって一般的に制御されるように、多種多様な庭用設備構成要素または庭用設備構成要素の様々なシステムを組み込むことを可能にする。得られたシステムに庭用設備構成要素を追加すること、または得られたシステムからこれらを削除すること、および別のシステムでこれらの構成要素を再利用することが可能である。作成された庭用設備システムに存在する庭用設備構成要素は、互いに依存して制御されてもよく、たとえばセンサーは、灌水システムおよび芝生手入れデバイスの動作が1つまたは複数のセンサーの出力において適合され得るように、いくつかの構成要素に関連付けられてもよい。
【0022】
本発明の他の特徴および態様は、以下の説明および添付の図面から明らかとなるであろう。
【0023】
添付の図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態による、制御デバイスを操作するための第1のモジュールを備えたシステムを示す図である。
図2】本発明の別の実施形態による、制御デバイスを操作するための第2のモジュールを備えたシステムを示す図である。
図3】本発明の別の実施形態による、第1のモジュールおよび複数の第2のモジュールを備えたシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下で本発明について、本発明の1つまたは複数の態様を組み込んだ本発明の例示的な実施形態が示された添付の図面を参照して、より十分に説明する。しかしながら本発明は、多くの異なる形態で具現化される場合があり、本明細書で示す実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施形態は、この開示が完璧かつ完全になり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。たとえば、本発明の1つまたは複数の態様は、他の実施形態ならびにさらには他のタイプの構造および/または方法で利用され得る。図面において、同様の番号は同様の要素を指す。
【0026】
いくつかの用語が、本明細書では単に便宜のために使用され、本発明を限定するものと解釈されてはならない。たとえば、「上の」、「下の」、「前面」、「後面」、「側面」、「縦方向」、「横方向」、「横断」、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「側方」、「左」、「右」、「水平」、「垂直」、「上側」、「内側」、「外側」、「内部」、「外部」、「最上部」、「底部」、「より高い」、「上に」、「下に」、「中央」、「中間」、「中級」、「間」、「端」、「隣接」、「近接」、「近い」、「遠位の」、「遠隔の」、「半径の」、「円周の」などは、図中に示す構成を説明するにすぎない。実際、構成要素は、任意の方向に向けられてもよく、したがって用語は、別段に規定されていない限り、そのような変形態を包含すると理解されるべきである。
【0027】
図1は、制御デバイス110を操作するためのシステム100を示す。システム100は、たとえば庭、芝生、田畑などの灌水ゾーン140の灌水を制御するための、任意のパラメータを制御するために適用され得る。システム100は、屋外ならびに屋内設備のために適用され得る。システム100は、システム100と関連付けられた1つまたは複数の構成要素、デバイス、ポートを制御する制御デバイス110を有する。これにより、ユーザが制御デバイス110を制御することによって、灌水ゾーン140に水を注ぐためのシステム100の所望の動作が可能になる。制御デバイス110は、手動でまたは無線伝送によってワイヤレスに制御され得る。
【0028】
制御デバイス110は、好ましい実施形態では灌水コントローラまたは散水コンピュータとすることができるが、制御デバイス110の他の適用例が十分範囲内にある。制御デバイス110は、制御デバイス110が制御ワイヤ114を用いてバルブユニット132を操作するまたは制御することを可能にするために、電源112によって電力供給される。バルブユニット132は、制御デバイス110の動作によって灌水ゾーン140に供給される流体を制御するために流体供給部130に接続される。制御デバイス110の適切な設定において、バルブユニット132は、流体供給部130からバルブユニット132に接続された複数のパイプ134への流体の流れを制御することができる。パイプ134は、一般的に、灌水ゾーン140の所望のエリアに水を注ぐために1つまたは複数の灌水デバイス136を設けられる。本開示は、それぞれ2セットの灌水デバイス136を有する3列のパイプ134を示しているが、本開示のシステム100は、必要によりパイプ134および灌水デバイス136の異なる配置で実装され得る。
【0029】
図示のように、システム100は、第1のユーザ122によって操作される第1のモジュール120を含む。例示的な実施形態では、第1のモジュール120は、第1のユーザ120のモバイルデバイスに組み込まれている。第1のモジュール120は、第1のネットワークN1を通じて制御デバイス110とペアリングされるように構成される。第1のモジュール120は、いくつかの実施形態では一般的に作動距離までの制御デバイス110の直接制御を可能にするために、短距離デバイスに組み込まれることがある。一実施形態では、第1のモジュール120は、ポータブルユーザデバイスである。ポータブルユーザデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、または当技術分野で使用されるもしくは知られている任意の他のデバイスとすることもできる。第1のモジュール120は、必要に応じて灌水ゾーン140に水を注ぐために、制御デバイス110とペアリングされると、制御デバイス110を制御するように構成される。制御デバイス110はまた、第1のモジュール120によって通信されるように制御デバイス110を扱うための命令を記憶する内部メモリと、実施要件に従って命令を実行するコントローラ(図示せず)とを有してもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、ポータブルユーザデバイスは、コントロールデバイス110を制御するアプリケーション(すなわちモバイルアプリ)と共に構成されたスマートフォンである。アプリケーションは、制御デバイス110の作動パラメータの中でも、異なる灌水設定、液量、および灌水タイミングを制御するために、複数のオプション、インターフェース、および特徴を有することができる。
【0031】
図2は、本発明の別の実施形態による、制御デバイス110を操作するための第2のモジュール200を備えたシステム100を示している。第2のモジュール200は、第2のユーザ202によって操作され、第2のユーザ202は、この図に示すように制御デバイス110から(たとえば、第1のモジュール120の動作距離と比較して)かなりの距離にいてもよい。システム100は、第2のネットワークN2を通じて制御デバイス110とワイヤレス通信するように構成された第2のモジュール200を含む。第2のモジュール200は、ゲートウェイ210を介して制御デバイス110に接続される。ゲートウェイ210は、当業者には明らかであるように、ルータなどの任意の通信デバイスであってもよい。ゲートウェイ210は、他のどんなデバイスもゲートウェイ210を介して制御デバイス110と通信することを可能にせずに、第2のモジュール200と制御デバイス110との間の安全な接続および通信を可能にする働きをすることができる。第2のモジュール200は、ゲートウェイ210の役割により、拡大した作動範囲を有することができる。
【0032】
一実施形態では、第1のモジュール120と第2のモジュール200の両方が、第1のネットワークN1と第2のネットワークN2の両方を利用するなどのために、単一のデバイス(すなわち、スマートフォン、PDAなどと共に/単一のデバイス上に構成されてもよい。当業者には明らかであるように、第1のモジュール120と第2のモジュール200のいずれかまたは両方は、コンピュータプログラム、アプリケーション(「アプリ」)、または任意の単一のデバイスと共に構成可能な任意の他のソフトウェアベースの技術であってもよい。これは、本開示のシステム100の適用を、より利用者にやさしく、カスタマイズ可能にする。一実施形態では、第1のモジュール120および第2のモジュール200は、単一のデバイス上で構成されるモバイルアプリケーションであってもよい。単一のユーザが、実施要求に基づいて、第1のモジュール120および第2のモジュール200のいずれか一方により灌水を制御するためにデバイスを使用してもよい。
【0033】
制御デバイス110は、制御デバイス110と関連付けられたコントローラを含む。コントローラは、制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされているかどうかをチェックするように構成される。制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされているとコントローラが判定すると、システム100は、第2のモジュール200によって操作される。制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされている間、第2のモジュール200は、(図2図3に示すように)制御デバイス110を制御することを可能にされ、第1のモジュール120は、制御デバイス110を制御することを(図3に示すように)不可能にされる。
【0034】
図3は、本発明の別の実施形態による、第1のモジュール120および複数の第2のモジュール200を備えたシステム100を示している。第2のユーザ202によって操作される第2のモジュール200は、ゲートウェイ210を介して制御デバイス110とペアリングされる。第2のユーザ202によって操作される第2のモジュール200がペアリングされている間、第1のユーザ122によって操作される第1のモジュール120および第3のユーザ300によって操作される第2のモジュール200は、制御デバイス110とペアリングされることを不可能にされる。本開示は、異なるユーザによって操作される単一の第1のモジュール120および2つの第2のモジュール200を示しているが、システム100の実際の実装は、第1のモジュール120および第2のモジュール200の異なる数および組合せを有する場合がある。
【0035】
複数の第2のモジュール200がゲートウェイ210とのペアリングに利用可能であるとき、複数の第2のモジュール200のいずれかが、複数の第2のモジュール200に関係する1つもしくは複数の条件、またはシステム100の任意の他の条件に基づいて、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して優先され得る。一実施形態では、制御デバイス110および/またはゲートウェイ210と最後に保存/接続/ペアリングされた第2のモジュール200が、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して残りの複数の第2のモジュール200より優先され得る。別の実施形態では、ユーザが、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して、複数の第2のモジュール200に対してあらかじめ記憶された優先順位、設定値、タイムライン、または任意の他の基準を設定してもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、複数の第2のモジュール200の、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングは、パスキー、生体ID、質問事項などのうちの1つまたは複数に基づいた認証後にのみ可能にされ得る。さらに、この認証は、ユーザによって事前に指定された、複数の第2のモジュール200の1つによって行われ得る。
【0037】
一実施形態では、コントローラは、制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされていないと判定する。第1のモジュール120は、(図1に示すように)制御デバイス110を制御することを可能にされる。これは、利用可能なゲートウェイ210があるが、現在使用もしくはペアリングされていない場合、または以前に制御デバイス110とゲートウェイ210のペアリングをやめた場合も同様である。有利な様式では、これは、ゲートウェイ210を含む環境で以前に使用された制御デバイス110が、そこから削除されること(ペアリング解除)、およびそこから独立して今後使用され第1のモジュール120によって制御されることを可能にする。一実施形態によれば、第1のネットワークN1および第2のネットワークN2は、同じ無線伝送に基づいている。さらに、無線伝送は、Bluetooth通信、およびWiFiのうちのいずれか一方、または当技術分野で使用されるもしくは知られている任意の他のワイヤレス技術に基づくことができる。
【0038】
図面および明細書において、本発明の好ましい実施形態および例を開示し、特定の用語が使用されているが、それらは単に一般的および説明的な意味において使用され、以下の特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定するためではない。
【符号の説明】
【0039】
100 システム
110 制御デバイス
112 電源
114 制御ワイヤ
120 第1のモジュール
122 第1のユーザ
N1 第1のネットワーク
130 流体供給部
132 バルブユニット
134 パイプ
136 灌水デバイス
140 灌水ゾーン
200 第2のモジュール
202 第2のユーザ
210 ゲートウェイ
N2 第2のネットワーク
300 第3のユーザ
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、庭用設備制御デバイスに関する。より詳細には、本開示は、庭用設備制御デバイスを操作するためのポータブルデバイスを用いたシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
制御デバイスは、灌水システムを含む適用例など、1つまたは複数のパラメータが条件付きで制御される必要がある場合に適用され得る。灌水システムは、一般的に、家庭の芝生、庭、またはバルコニーなどの適用エリアで、植物、木、草などに水を供給するために使用される。一般的に、灌水システムは、異なるデバイスへアクセス可能なユーザによる操作を容易にするために制御デバイス(またはコントローラ)を利用する。異なるデバイスは、様々な機能のアクティブ化または非アクティブ化のためにユーザからのコマンドを登録するためなどのオプション、および灌水システムのオプションを可能にする。
【0003】
しかしながら、たとえば異なるデバイスのいくつかが、制御デバイスとの対話を可能にされていない、またはブロックされているとき、制御デバイスがユーザにとって容易にアクセス可能ではないことがある場合があり得る。これは、灌水システムの使用に困難をもたらし得る。したがって、異なるデバイスによる優先制御に基づく制御デバイスの動作を向上させようと努められてきた。しかしながら、欠点の1つとして、ユーザインターフェースを操作する異なるデバイスの間での侵入または競合などの制約が依然としてある。
【0004】
農業灌水節水システムと関連付けられたワイヤレス端末機器の一例が、中国特許出願第106,258,858号(以下'858文献と呼ぶ)において提供されている。'858文献は、農業灌水節水システムを提供している。このシステムは、ウェブプラットフォームと、ワイヤレスゲートウェイと、ワイヤレス端末機器とを備える。さらに、ウェブプラットフォームとワイヤレスゲートウェイとの間の通信のために、モバイル通信ネットワークが採用され、ワイヤレスゲートウェイとワイヤレス端末機器との間の通信のために、近距離ワイヤレス通信ネットワークが採用される。ウェブプラットフォームは、ワイヤレスゲートウェイに制御命令を発行し、ワイヤレスゲートウェイは命令をワイヤレス端末機器に転送し、次いでワイヤレス端末機器は、対応する操作を実行し、結果を返す。
【0005】
米国特許出願第2018/0014480A1号は、ルータ、アクセスポイント、灌漑コントローラ、ワイヤレスアダプタ、およびモバイルデバイスを含む灌漑制御システムを開示している。モバイルデバイスは、ワイヤレスアダプタがワイヤレスネットワークを作成する直接通信モードで、ワイヤレスアダプタと通信することができ、第1の間接通信モードでは、モバイルデバイスがアクセスポイントの範囲内にある間に、モバイルデバイスとワイヤレスアダプタがアクセスポイントを経由して通信し、第2の間接通信モードでは、モバイルデバイスがアクセスポイントの範囲外にある間に、モバイルデバイスとワイヤレスアダプタがアクセスポイントを介して通信する。
【0006】
米国特許出願第2015/0223415A1号は、散水装置のユーザによって構成されたアクセス制御ポリシーに基づいて、ネットワークを介してモバイルデバイスを介してアクセスできる通信回路を備えた散水装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国特許出願第106,258,858号
【特許文献2】米国特許出願第2018/0014480A1号
【特許文献3】米国特許出願第2015/0223415A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
異なるデバイスのいくつかが、制御デバイスとペアリングされることを優先的に可能にされ得る、異なるデバイスによって制御デバイスを操作するための改善されたシステムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記に鑑みて、本発明の目的は、上記で説明した欠点を解決すること、または少なくとも軽減することである。この目的は、庭用設備制御デバイスを操作することによって庭用設備を制御するためのシステムによって、少なくとも部分的に達成される。システムは、第1のネットワークを通じて制御デバイスとペアリングされるように構成された第1のモジュールを含む。第1のモジュールは、ペアリングされると庭用設備制御デバイスを制御するように構成される。システムは、第2のネットワークを通じて庭用設備制御デバイスとワイヤレス通信するように構成された第2のモジュールを含む。第2のモジュールは、ゲートウェイを介して庭用設備制御デバイスに接続される。システムは、庭用設備制御デバイスと関連付けられたコントローラを含む。コントローラは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされているかどうかをチェックするように構成される。システムは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされているとコントローラが判定すると、第2のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御することを可能にされ、第1のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御することを不可能にされることを特徴とする。したがって、本開示は、いくつかのデバイスの優先制御および可能化による庭用設備制御デバイスの単純で利用者にやさしく、便利な操作を提供する。これにより、第1および第2のモジュールが異なる命令(たとえば異なる散水スケジュール)を送る可能性がある状況を回避すること、またはこれに対処することが可能になる。庭用設備制御デバイスによって制御される庭用設備は、バルブ、ノズル、またはポンプ、または水制御コンピュータなど、灌水システムの構成要素を含んでもよい。庭用設備制御デバイスは、灌水制御デバイスまたは散水コンピュータであってもよいことは諒解されよう。代替または追加として、庭用設備は、ロボット芝生手入れデバイスもしくは操作者が動かす芝生手入れデバイスなどの芝生手入れデバイスの構成要素、たとえばロボット芝刈り機、もしくはそのような芝刈り機用の充電ステーション、庭照明システムの構成要素、または再充電可能バッテリー式庭用具などの庭用具、もしくはそのような庭用具用の充電ステーションを含んでもよい。さらに、代替または追加として、庭用設備は、センサーまたはセンサーシステムまたは屋外カメラなどのカメラ、たとえば灌水制御センサーまたは任意の他の庭用設備の制御のために使用可能な情報を検出するように構成されたモーションセンサーを含んでもよい。さらに、庭用設備は、制御可能な電気アダプタプラグ、たとえば庭用設備制御デバイスを介してオンおよびオフに切り替えることができ、他の庭用設備とともに使用するように構成された電気アダプタプラグを含んでもよい。さらに、庭用設備は、屋外および屋内庭用設備を含むと理解されるものとする。加えて、庭用設備制御デバイスによって制御される庭用設備は、遠隔制御されることを可能にされる。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、コントローラが、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされていないと判定したとき、第1のモジュールが、庭用設備制御デバイスを制御することを可能にされる。これは、庭用設備制御デバイスがゲートウェイを含むシステムから削除されるのを阻止することを可能にする。この場合、庭用設備制御デバイスは、第1のモジュールからのコマンドを連続的におよび/または繰り返し受け取ってもよい。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールおよび第2のモジュールのいずれかが、ポータブルユーザデバイスに組み込まれる。ポータブルユーザデバイスは、スマートフォン、PDAなどであり得る。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールと第2のモジュールの両方が、単一のポータブルユーザデバイスに組み込まれる。したがって、第1のモジュールおよび第2のモジュールがプログラミングコードまたはアプリケーションとして実現される、たとえば、ポータブルデバイスの画面上のアイコンによりアクセス可能な、いわゆるアプリである場合に、両方のモジュールは、単一のポータブルデバイスに組み込まれ得る。したがって、ユーザは、異なる状況において庭用設備制御デバイスを制御するために異なるポータブルデバイスを使用する必要がない。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、第1のネットワークおよび第2のネットワークが、同じ無線伝送に基づいている。本発明の別の態様によれば、無線伝送が、Bluetooth通信、WiFi、または任意の他の技術のうちのいずれか1つに基づいている。
【0014】
本発明の一実施形態によれば、第1のネットワークと第2のネットワークの両方が、第1のモジュールまたは第2のモジュールのいずれか一方と共に構成される。これは、本開示のシステムの適用をより利用者にやさしく、カスタマイズ可能にする。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、ポータブルユーザデバイスが、庭用設備制御デバイスを制御するためのアプリケーションである第1のモジュールおよび第2のモジュールのいずれかの内のいずれかと共に構成されるスマートフォンである。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、第1のモジュールおよび第2のモジュールが、ポータブルユーザデバイス上に構成される。これは、第1のモジュールおよび第2のモジュールを有する単一のスマートフォン(すなわちポータブルユーザデバイス)の使用によって、庭用設備制御デバイスの制御を容易にすることを可能にする。
【0017】
本発明の一実施形態によれば、システムが、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールを備え、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールがゲートウェイとのペアリングに利用可能であるとき、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールのいずれかが、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールに関係する1つまたは複数の条件に基づいて、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して優先され得る。したがって、干渉する可能性のある第2のモジュールに関係する競合を回避するために、階層が確立され得る。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスおよび/もしくはゲートウェイと最後に保存または接続またはペアリングされた第2のモジュールが、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して、残りの複数の第2のモジュールより優先される。このようにして、ゲートウェイへのアクセスが、複数の第2のモジュールに関する事前定義に従って明確に規制される。
【0019】
代替実施形態によれば、システムが、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングに関して、複数の第2のモジュールに対して、あらかじめ記憶された優先順位、設定値、タイムライン、または任意の他の基準をユーザが設定できるようにする。このようにして、ゲートウェイへのアクセスが、ユーザ定義の要望に従ってユーザによって規制され得る。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスが、ゲートウェイから削除される、またはゲートウェイとペアリング解除され得、ゲートウェイから独立した第1のモジュールによって制御されるように構成される。この実施形態は、庭用設備制御デバイスをゲートウェイから分離すること、およびゲートウェイから独立して庭用設備制御デバイスを使用することを可能にする。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、システムは、コントローラが、庭用設備制御デバイスがゲートウェイとペアリングされていないと判定した場合、第1のモジュールが庭用設備制御デバイスを制御できるように構成される。このようにして、庭用設備制御デバイスの状態を判定すると、庭用設備制御デバイスを制御するためのデフォルトの可能性が自動的に与えられる。
【0022】
本発明の一実施形態によれば、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールの、ゲートウェイを介した庭用設備制御デバイスとのペアリングが、パスキー、生体ID、質問事項などのうちの1つまたは複数に基づいた認証後にのみ可能にされ得、特にこの認証が、好ましくはユーザによって事前に指定された、少なくとも2つの、特に複数の第2のモジュールの1つによって行われ得る。このようにして、灌水制御への無許可のアクセスが予防される。複数の第2のモジュールが提供される場合、認証が第2のモジュールの厳密に1つによって行われることが可能であることが特に有利であり、この場合認証は、残りの第2のモジュールによっては可能にされない。より正確にはこれは、1つのモジュールが認証を可能にし、したがって、残りの第2のモジュールすべてのペアリングを可能にするように構成されるということである。言い換えれば、認証が行われる第2のモジュールにより認証の成功が確認されない場合、残りのモジュールはペアリングされ得ない。
【0023】
一実施形態によれば、庭用設備制御デバイスが、少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素に動作可能に結合され、特に少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素を操作または制御し、少なくとも1つもしくは2つもしくは複数の庭用設備構成要素は、
特に1つもしくは2つ以上の灌水構成要素、好ましくはバルブおよび/もしくはバルブユニットおよび/もしくはノズルおよび/もしくはポンプおよび/もしくは水制御コンピュータ、
ならびに/または
特に1つもしくは2つ以上の芝生手入れデバイス、好ましくはロボット芝生手入れデバイスもしくは操作者が動かす芝生手入れデバイス、たとえばロボット芝刈り機もしくはロボット芝刈り機用の充電ステーション、
ならびに/または
特に庭照明システムの構成要素、好ましくはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニット、またはランプもしくは発光要素もしくはLEDもしくはLEDユニットを制御するための制御要素、
ならびに/または
特に庭用具、好ましくは再充電可能バッテリー式庭用具もしくは再充電可能バッテリー式庭用具用の充電ステーション、
ならびに/
特にセンサーもしくはセンサーユニットもしくはセンサーシステムもしくはカメラ、好ましくは灌水制御センサーもしくはモーションセンサーもしくは屋外監視カメラ、
ならびに/または
特に電気アダプタプラグ、好ましくは切替え可能電気アダプタプラグもしくは調整可能電気アダプタプラグである。本発明によるシステムは、したがって、庭用設備コントローラによって一般的に制御されるように、多種多様な庭用設備構成要素または庭用設備構成要素の様々なシステムを組み込むことを可能にする。得られたシステムに庭用設備構成要素を追加すること、または得られたシステムからこれらを削除すること、および別のシステムでこれらの構成要素を再利用することが可能である。作成された庭用設備システムに存在する庭用設備構成要素は、互いに依存して制御されてもよく、たとえばセンサーは、灌水システムおよび芝生手入れデバイスの動作が1つまたは複数のセンサーの出力において適合され得るように、いくつかの構成要素に関連付けられてもよい。
【0024】
本発明の他の特徴および態様は、以下の説明および添付の図面から明らかとなるであろう。
【0025】
添付の図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態による、制御デバイスを操作するための第1のモジュールを備えたシステムを示す図である。
図2】本発明の別の実施形態による、制御デバイスを操作するための第2のモジュールを備えたシステムを示す図である。
図3】本発明の別の実施形態による、第1のモジュールおよび複数の第2のモジュールを備えたシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で本発明について、本発明の1つまたは複数の態様を組み込んだ本発明の例示的な実施形態が示された添付の図面を参照して、より十分に説明する。しかしながら本発明は、多くの異なる形態で具現化される場合があり、本明細書で示す実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施形態は、この開示が完璧かつ完全になり、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。たとえば、本発明の1つまたは複数の態様は、他の実施形態ならびにさらには他のタイプの構造および/または方法で利用され得る。図面において、同様の番号は同様の要素を指す。
【0028】
いくつかの用語が、本明細書では単に便宜のために使用され、本発明を限定するものと解釈されてはならない。たとえば、「上の」、「下の」、「前面」、「後面」、「側面」、「縦方向」、「横方向」、「横断」、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「側方」、「左」、「右」、「水平」、「垂直」、「上側」、「内側」、「外側」、「内部」、「外部」、「最上部」、「底部」、「より高い」、「上に」、「下に」、「中央」、「中間」、「中級」、「間」、「端」、「隣接」、「近接」、「近い」、「遠位の」、「遠隔の」、「半径の」、「円周の」などは、図中に示す構成を説明するにすぎない。実際、構成要素は、任意の方向に向けられてもよく、したがって用語は、別段に規定されていない限り、そのような変形態を包含すると理解されるべきである。
【0029】
図1は、制御デバイス110を操作するためのシステム100を示す。システム100は、たとえば庭、芝生、田畑などの灌水ゾーン140の灌水を制御するための、任意のパラメータを制御するために適用され得る。システム100は、屋外ならびに屋内設備のために適用され得る。システム100は、システム100と関連付けられた1つまたは複数の構成要素、デバイス、ポートを制御する制御デバイス110を有する。これにより、ユーザが制御デバイス110を制御することによって、灌水ゾーン140に水を注ぐためのシステム100の所望の動作が可能になる。制御デバイス110は、手動でまたは無線伝送によってワイヤレスに制御され得る。
【0030】
制御デバイス110は、好ましい実施形態では灌水コントローラまたは散水コンピュータとすることができるが、制御デバイス110の他の適用例が十分範囲内にある。制御デバイス110は、制御デバイス110が制御ワイヤ114を用いてバルブユニット132を操作するまたは制御することを可能にするために、電源112によって電力供給される。バルブユニット132は、制御デバイス110の動作によって灌水ゾーン140に供給される流体を制御するために流体供給部130に接続される。制御デバイス110の適切な設定において、バルブユニット132は、流体供給部130からバルブユニット132に接続された複数のパイプ134への流体の流れを制御することができる。パイプ134は、一般的に、灌水ゾーン140の所望のエリアに水を注ぐために1つまたは複数の灌水デバイス136を設けられる。本開示は、それぞれ2セットの灌水デバイス136を有する3列のパイプ134を示しているが、本開示のシステム100は、必要によりパイプ134および灌水デバイス136の異なる配置で実装され得る。
【0031】
図示のように、システム100は、第1のユーザ122によって操作される第1のモジュール120を含む。例示的な実施形態では、第1のモジュール120は、第1のユーザ120のモバイルデバイスに組み込まれている。第1のモジュール120は、第1のネットワークN1を通じて制御デバイス110とペアリングされるように構成される。第1のモジュール120は、いくつかの実施形態では一般的に作動距離までの制御デバイス110の直接制御を可能にするために、短距離デバイスに組み込まれることがある。一実施形態では、第1のモジュール120は、ポータブルユーザデバイスである。ポータブルユーザデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップ、または当技術分野で使用されるもしくは知られている任意の他のデバイスとすることもできる。第1のモジュール120は、必要に応じて灌水ゾーン140に水を注ぐために、制御デバイス110とペアリングされると、制御デバイス110を制御するように構成される。制御デバイス110はまた、第1のモジュール120によって通信されるように制御デバイス110を扱うための命令を記憶する内部メモリと、実施要件に従って命令を実行するコントローラ(図示せず)とを有してもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、ポータブルユーザデバイスは、コントロールデバイス110を制御するアプリケーション(すなわちモバイルアプリ)と共に構成されたスマートフォンである。アプリケーションは、制御デバイス110の作動パラメータの中でも、異なる灌水設定、液量、および灌水タイミングを制御するために、複数のオプション、インターフェース、および特徴を有することができる。
【0033】
図2は、本発明の別の実施形態による、制御デバイス110を操作するための第2のモジュール200を備えたシステム100を示している。第2のモジュール200は、第2のユーザ202によって操作され、第2のユーザ202は、この図に示すように制御デバイス110から(たとえば、第1のモジュール120の動作距離と比較して)かなりの距離にいてもよい。システム100は、第2のネットワークN2を通じて制御デバイス110とワイヤレス通信するように構成された第2のモジュール200を含む。第2のモジュール200は、ゲートウェイ210を介して制御デバイス110に接続される。ゲートウェイ210は、当業者には明らかであるように、ルータなどの任意の通信デバイスであってもよい。ゲートウェイ210は、他のどんなデバイスもゲートウェイ210を介して制御デバイス110と通信することを可能にせずに、第2のモジュール200と制御デバイス110との間の安全な接続および通信を可能にする働きをすることができる。第2のモジュール200は、ゲートウェイ210の役割により、拡大した作動範囲を有することができる。
【0034】
一実施形態では、第1のモジュール120と第2のモジュール200の両方が、第1のネットワークN1と第2のネットワークN2の両方を利用するなどのために、単一のデバイス(すなわち、スマートフォン、PDAなどと共に/単一のデバイス上に構成されてもよい。当業者には明らかであるように、第1のモジュール120と第2のモジュール200のいずれかまたは両方は、コンピュータプログラム、アプリケーション(「アプリ」)、または任意の単一のデバイスと共に構成可能な任意の他のソフトウェアベースの技術であってもよい。これは、本開示のシステム100の適用を、より利用者にやさしく、カスタマイズ可能にする。一実施形態では、第1のモジュール120および第2のモジュール200は、単一のデバイス上で構成されるモバイルアプリケーションであってもよい。単一のユーザが、実施要求に基づいて、第1のモジュール120および第2のモジュール200のいずれか一方により灌水を制御するためにデバイスを使用してもよい。
【0035】
制御デバイス110は、制御デバイス110と関連付けられたコントローラを含む。コントローラは、制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされているかどうかをチェックするように構成される。制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされているとコントローラが判定すると、システム100は、第2のモジュール200によって操作される。制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされている間、第2のモジュール200は、(図2図3に示すように)制御デバイス110を制御することを可能にされ、第1のモジュール120は、制御デバイス110を制御することを(図3に示すように)不可能にされる。
【0036】
図3は、本発明の別の実施形態による、第1のモジュール120および複数の第2のモジュール200を備えたシステム100を示している。第2のユーザ202によって操作される第2のモジュール200は、ゲートウェイ210を介して制御デバイス110とペアリングされる。第2のユーザ202によって操作される第2のモジュール200がペアリングされている間、第1のユーザ122によって操作される第1のモジュール120および第3のユーザ300によって操作される第2のモジュール200は、制御デバイス110とペアリングされることを不可能にされる。本開示は、異なるユーザによって操作される単一の第1のモジュール120および2つの第2のモジュール200を示しているが、システム100の実際の実装は、第1のモジュール120および第2のモジュール200の異なる数および組合せを有する場合がある。
【0037】
複数の第2のモジュール200がゲートウェイ210とのペアリングに利用可能であるとき、複数の第2のモジュール200のいずれかが、複数の第2のモジュール200に関係する1つもしくは複数の条件、またはシステム100の任意の他の条件に基づいて、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して優先され得る。一実施形態では、制御デバイス110および/またはゲートウェイ210と最後に保存/接続/ペアリングされた第2のモジュール200が、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して残りの複数の第2のモジュール200より優先され得る。別の実施形態では、ユーザが、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングに関して、複数の第2のモジュール200に対してあらかじめ記憶された優先順位、設定値、タイムライン、または任意の他の基準を設定してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、複数の第2のモジュール200の、ゲートウェイ210を介した制御デバイス110とのペアリングは、パスキー、生体ID、質問事項などのうちの1つまたは複数に基づいた認証後にのみ可能にされ得る。さらに、この認証は、ユーザによって事前に指定された、複数の第2のモジュール200の1つによって行われ得る。
【0039】
一実施形態では、コントローラは、制御デバイス110がゲートウェイ210とペアリングされていないと判定する。第1のモジュール120は、(図1に示すように)制御デバイス110を制御することを可能にされる。これは、利用可能なゲートウェイ210があるが、現在使用もしくはペアリングされていない場合、または以前に制御デバイス110とゲートウェイ210のペアリングをやめた場合も同様である。有利な様式では、これは、ゲートウェイ210を含む環境で以前に使用された制御デバイス110が、そこから削除されること(ペアリング解除)、およびそこから独立して今後使用され第1のモジュール120によって制御されることを可能にする。一実施形態によれば、第1のネットワークN1および第2のネットワークN2は、同じ無線伝送に基づいている。さらに、無線伝送は、Bluetooth通信、およびWiFiのうちのいずれか一方、または当技術分野で使用されるもしくは知られている任意の他のワイヤレス技術に基づくことができる。
【0040】
図面および明細書において、本発明の好ましい実施形態および例を開示し、特定の用語が使用されているが、それらは単に一般的および説明的な意味において使用され、以下の特許請求の範囲に示す本発明の範囲を限定するためではない。
【符号の説明】
【0041】
100 システム
110 制御デバイス
112 電源
114 制御ワイヤ
120 第1のモジュール
122 第1のユーザ
N1 第1のネットワーク
130 流体供給部
132 バルブユニット
134 パイプ
136 灌水デバイス
140 灌水ゾーン
200 第2のモジュール
202 第2のユーザ
210 ゲートウェイ
N2 第2のネットワーク
300 第3のユーザ
【国際調査報告】