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特表2023-502573取引決済のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-25
(54)【発明の名称】取引決済のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/00 20120101AFI20230118BHJP
【FI】
G06Q20/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022523876
(86)(22)【出願日】2020-11-11
(85)【翻訳文提出日】2022-04-22
(86)【国際出願番号】 US2020060037
(87)【国際公開番号】W WO2021096973
(87)【国際公開日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】16/682,451
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】521247881
【氏名又は名称】ビザ インターナショナル サービス アソシエーション
【氏名又は名称原語表記】VISA INTERNATIONAL SERVICE ASSOCIATION
(74)【代理人】
【識別番号】100116687
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 爾
(74)【代理人】
【識別番号】100098383
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100155860
【弁理士】
【氏名又は名称】藤松 正雄
(72)【発明者】
【氏名】マシュー,サチン チェリアン
(72)【発明者】
【氏名】ネルトラ,クリシュナ
(72)【発明者】
【氏名】ドュ グエン,タイ ビン
(72)【発明者】
【氏名】ビヘミネニ,ベンカタ ラマイア
(72)【発明者】
【氏名】カン,ドン ソン デニス
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA01
(57)【要約】
不換通貨および/もしくは暗号通貨を使用または許容しうる、小売業者と消費者との間の取引を決済するために、暗号通貨が、現在の4者モデル内で使用されてもよい。中間ウォレットエンティティは、暗号通貨取引のリスクを負う場合がある。例えば、不換通貨間の取引は、4者モデルの通常の決済プロセスに従ってもよい。暗号通貨間の取引では、決済はリアルタイムで行われる場合がある。しかし、不換通貨小売業者/暗号通貨顧客の取引では、決済は顧客の暗号ウォレットから中間ウォレットへと行われてもよい。不換通貨決済は、次いで、4者モデルに従って、仲介者と小売業者との間で行われることになる。暗号通貨小売業者/不換通貨顧客の取引では、送金は中間ウォレットから小売業者の暗号ウォレットへとなされてもよい。顧客の銀行(イシュアー)と仲介者との間の不換通貨決済が、通常の決済プロセスで起こる可能性がある。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不換通貨または暗号通貨を選択的に使用する時、取引を決済するためのコンピュータ実装された方法であって、
ユーザーコンピュータシステムと小売業者コンピュータシステムとの間の取引要求を受信することであって、前記取引要求が、前記ユーザーコンピュータシステム用の第1の通貨と前記小売業者コンピュータシステム用の第2の通貨とを示し、前記第1の通貨および前記第2の通貨が、不換通貨または暗号通貨のうちの1つである、受信することと、
前記第1の通貨は前記不換通貨であり、かつ前記第2の通貨は前記暗号通貨であることに応答して、
許可要求を支払デバイスイシュアーシステムへと送信することと、
前記不換通貨の決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、中間暗号通貨ウォレットモジュールへと送金することと、
前記決済金額を暗号通貨で、前記中間暗号通貨ウォレットモジュールから、小売業者コンピュータシステムへと送金することと、
前記第1の通貨は前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨は前記不換通貨であることに応答して、
検証要求を前記暗号通貨に対する検証ネットワークへと送信することと、
ユーザー暗号通貨ルールの組を、小売業者暗号通貨ルールの組と比較することと、
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が前記小売業者暗号通貨ルールの組と一致することに応答して、前記暗号通貨の前記決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、中間暗号通貨ウォレットモジュールへと送金することと、
前記決済金額を不換通貨で、前記中間暗号通貨ウォレットモジュールから、前記小売業者コンピュータシステムへと送金することと、を含む方法。
【請求項2】
前記中間暗号通貨ウォレットモジュールが、前記ユーザーコンピュータシステムおよび前記小売業者コンピュータシステムの両方からリモートである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が、第1の地域に対応し、かつ前記小売業者暗号通貨ルールの組が、第2の地域に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記取引が、前記第1の地域および前記第2の地域を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の通貨が前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨が前記不換通貨であることにさらに応答して、前記取引に対する暗号通貨金額を決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザー暗号通貨ルールの組および前記小売業者暗号通貨ルールの組が、顧客熟知(KYC)ルールの組、マネーロンダリング防止(AML)ルールの組、およびテロ資金対策(CFT)ルールの組のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の通貨および前記第2の通貨の両方が前記暗号通貨であることに応答して、
前記検証要求を前記暗号通貨に対する前記検証ネットワークへと送信することと、
前記ユーザー暗号通貨ルールの組を、前記小売業者暗号通貨ルールの組と比較することと、
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が前記小売業者暗号通貨ルールの組と一致することに応答して、前記暗号通貨の前記決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、前記小売業者コンピュータシステムへと送金することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の通貨および前記第2の通貨の両方が前記暗号通貨であることに応答して、または前記第1の通貨が前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨が前記不換通貨であることに応答して、前記小売業者コンピュータシステムへの前記決済金額の送金を確認する承認された検証応答を受信する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザーコンピュータシステムと前記小売業者コンピュータシステムとの間の前記取引によって示される製品を前記ユーザーコンピュータシステムへとリリースすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記決済金額を決定するために前記暗号通貨に対するオンライン市場価格を参照することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
不換通貨または暗号通貨を選択的に使用する時、取引を決済するためのシステムであって、
プロセッサと、
命令であって、前記プロセッサによって実行された時、
ユーザーコンピュータシステムと小売業者コンピュータシステムとの間の取引要求を受信し、前記取引要求が、前記ユーザーコンピュータシステム用の第1の通貨と前記小売業者コンピュータシステム用の第2の通貨とを示し、前記第1の通貨および前記第2の通貨が、不換通貨または暗号通貨のうちの1つであり、
前記第1の通貨は前記不換通貨であり、かつ前記第2の通貨は前記暗号通貨であることに応答して、
許可要求を支払デバイスイシュアーシステムへと送信し、
前記不換通貨の決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、中間暗号通貨ウォレットモジュールへと送金し、および
前記決済金額を暗号通貨で、前記中間暗号通貨ウォレットモジュールから、前記小売業者コンピュータシステムへと送金し、
前記第1の通貨は前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨は前記不換通貨であることに応答して、
検証要求を前記暗号通貨に対する検証ネットワークへと送信し、
ユーザー暗号通貨ルールの組を、小売業者暗号通貨ルールの組と比較し、
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が前記小売業者暗号通貨ルールの組と一致することに応答して、前記暗号通貨の前記決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、中間暗号通貨ウォレットモジュールへと送金し、および
前記決済金額を不換通貨で、前記中間暗号通貨ウォレットモジュールから、前記小売業者コンピュータシステムへと送金する、命令を格納するメモリと、を備える、システム。
【請求項12】
前記中間暗号通貨ウォレットモジュールが、前記ユーザーコンピュータシステムおよび前記小売業者コンピュータシステムの両方からリモートである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が、第1の地域に対応し、かつ前記小売業者暗号通貨ルールの組が、第2の地域に対応する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記取引が、前記第1の地域および前記第2の地域を示す、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の通貨が前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨が前記不換通貨であることにさらに応答して、前記プロセッサが前記取引に対する暗号通貨金額を決定するための前記メモリ内に格納されたさらなる命令を実行する、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記ユーザー暗号通貨ルールの組および前記小売業者暗号通貨ルールの組が、顧客熟知(KYC)ルールの組、マネーロンダリング防止(AML)ルールの組、およびテロ資金対策(CFT)ルールの組のうちの1つ以上を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記第1の通貨および前記第2の通貨の両方が前記暗号通貨であることに応答して、前記プロセッサが、前記メモリに格納されたさらなる命令を実行して、
前記検証要求を前記暗号通貨に対する前記検証ネットワークへと送信し、
前記ユーザー暗号通貨ルールの組を、前記小売業者暗号通貨ルールの組と比較し、および
前記ユーザー暗号通貨ルールの組が前記小売業者暗号通貨ルールの組と一致することに応答して、前記暗号通貨の前記決済金額を、前記ユーザーコンピュータシステムから、前記小売業者コンピュータシステムへと送金する、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1の通貨および前記第2の通貨の両方が前記暗号通貨であることに応答して、または前記第1の通貨が前記暗号通貨であり、かつ前記第2の通貨が前記不換通貨であることに応答して、前記プロセッサが、前記メモリ内に格納されたさらなる命令を実行して、前記小売業者コンピュータシステムへの前記決済金額の送金を確認する承認された検証応答を受信する、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記プロセッサが、前記メモリ内に格納されたさらなる命令を実行して、前記ユーザーコンピュータシステムと前記小売業者コンピュータシステムとの間の前記取引によって示される製品を前記ユーザーコンピュータシステムへとリリースする、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
前記プロセッサが、前記メモリに格納されたさらなる命令を実行して、前記決済金額を決定するために前記暗号通貨に対するオンライン市場価格を参照する、請求項11に記載のシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月13日出願の米国特許出願第16/682,451号の優先権を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
「4者モデル」は、カードネットワーク、発行銀行(「イシュアー」)、カード保有者または消費者、小売業者、およびアクワイアラーで構成されるクレジットカードのビジネスモデルを記述する。このモデルは、固有価値を持たないが、消費者に対して発行する政府によって支援される、「不換通貨」の使用に依存する。不換通貨は、政府がその価値を維持するということ、または為替に関与する当事者がその価値について合意するということだけの理由で価値を有する。事実上、すべての電子カード支払は、不換通貨を使用し、かつ4者モデルおよびISO 8583の支援の上に構築され、これらは、異なるシステムが取引要求および応答を交換してシステム全体を連動させて維持することができるように、メッセージ形式および通信フローを定義する。消費者は、イシュアーから支払カードアカウントを受け取る。アカウントは、支払デバイスにリンクされている、クレジット、デビット、またはプリペイドタイプのアカウントとすることが可能である。アカウントは、インターネット、物理的なカード、またはモバイルデバイスを含む、多くの異なる方法を介して動作することができる。
【0003】
典型的な取引は、許可、清算、決済の3つのフェーズで行われる。許可中に、カード保有者または消費者は、イシュアーアカウントにリンクされている支払デバイスを使用して、購入を希望する物品およびサービスを選ぶ。小売業者のアクワイアラーの銀行は、小売業者から取引を受信し、カードネットワーク(例えば、Diner’s Club、Discoverなど)に連絡し、カードセキュリティ機能をチェックし、承認を求めてカード保有者の銀行に取引を送信する。イシュアーは取引だけでなくカードネットワークも承認し、そして小売業者の銀行に返信する。小売業者の銀行は小売業者に承認を送信し、そしてカード保有者は取引を完了して領収書を受け取る。清算中、小売業者の銀行は、購入情報を含む清算メッセージをカードネットワークに送信し、カードネットワークは購入情報を検証し、そして購入情報をカード保有者の銀行に送信する。清算プロセスは、取引について小売業者の銀行とカード保有者の銀行とを照合する。決済時に、カード保有者の銀行はカードネットワークに支払を送信し、そしてカードネットワークは小売業者の銀行に支払を送信する。次いで、小売業者の銀行は小売業者に支払い、そしてカード保有者の銀行はカード保有者に請求する。
【0004】
暗号通貨は、不換通貨の代替として浮上してきた。暗号通貨は、強力な暗号化を使用して金融取引を保護し、追加的な単位の作成を制御し、そして資産の送金を検証する、完全にデジタルの交換媒体である。暗号通貨は、中央集中型のデジタル通貨および中央銀行システムとは対照的に、分散型制御を使用する。分散型制御は、公開の金融取引データベースとして機能するブロックチェーンなどの分散型台帳技術によって達成される。
【0005】
現在、何千もの異なるタイプの暗号通貨がある。しかしながら、これらの暗号通貨は、4者モデルへ簡単には統合されない。ここで、4者モデルは、不換通貨、および中央銀行システムとの統合に依拠する。4者モデルへの統合、または暗号通貨を許容するためのモデルの更新がなければ、小売業者は、不換通貨の代わりにこの支払形態を許容するために許容することに消極的になる。
【発明の概要】
【0006】
以下に、本開示のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、本開示の簡略化された概要を提示する。この概要は、広範な概説ではない。本開示の主要な要素または重要な要素を特定する、またはその範囲を描写することを意図していない。以下の概要は、以下に提供されるより詳細な記述の前置きとして、一部の概念を簡略化した形態で提示するに過ぎない。
【0007】
本開示は、不換通貨および/または暗号通貨を使用もしくは許容しうる小売業者と消費者との間の4者モデル内での暗号通貨の使用を容易にする技術的問題に対する技術的解決策を提供する。一部の実施形態では、中間ウォレットエンティティは、暗号通貨取引のリスクを負う場合がある。例えば、不換通貨間の取引は、4者モデルの通常の決済プロセスに従ってもよい。暗号通貨間の取引では、決済はリアルタイムで行われる場合がある。しかし、不換通貨小売業者/暗号通貨顧客の取引では、決済は顧客の暗号ウォレットから中間ウォレットへと行われてもよい。不換通貨決済は、次いで、4者モデルに従って、仲介者と小売業者との間で行われることになる。暗号通貨小売業者/不換通貨顧客の取引では、送金は中間ウォレットから小売業者の暗号ウォレットへとなされる。顧客の銀行(イシュアー)と仲介者との間の不換通貨決済が、通常の決済プロセスで起こる可能性がある。
【0008】
さらなる実施形態では、プロセッサおよびメモリ内に格納されたプロセッサ実行可能命令を含むコンピュータ実装された方法またはシステムは、不換通貨または暗号通貨を選択的に使用する時、4者モデル内で取引を決済してもよい。システムによって実行された、または方法で実装された時、実施形態は、ユーザーコンピュータシステムと小売業者コンピュータシステムとの間の取引のための取引要求を受信してもよい。取引要求は、ユーザーコンピュータシステム用の第1の通貨、および小売業者コンピュータシステム用の第2の通貨を示してもよい。第1の通貨および第2の通貨は、不換通貨または暗号通貨のうちの1つである。次いで、実施形態は、第1の通貨が不換通貨であり、かつ第2の通貨が暗号通貨であることに応答して、支払デバイスイシュアーシステムに許可要求を送信し、不換通貨の決済金額をユーザーコンピュータシステムから中間暗号通貨ウォレットモジュールに送金し、そして決済金額を中間暗号通貨ウォレットモジュールから小売業者コンピュータシステムへと暗号通貨で送金してもよい。第1の通貨が暗号通貨であり、かつ第2の通貨が不換通貨であることに応答して、実施形態は、暗号通貨に対する検証ネットワークに検証要求を送信し、ユーザーの暗号通貨ルールの組を小売業者の暗号通貨ルールの組と比較し、そして、ユーザーの暗号通貨ルールの組が小売業者の暗号通貨ルールの組に一致することに応答して、決済金額の暗号通貨を、ユーザーコンピュータシステムから中間暗号通貨ウォレットモジュールへと送金してもよい。次いで、実施形態は、決済金額を不換通貨で、中間暗号通貨ウォレットモジュールから小売業者コンピュータシステムへと送金してもよい。
【0009】
本発明は、添付の図面と組み合わせて検討する時、詳細な記述を参照することによってより良好に理解されうる。図の中の構成要素は、必ずしも実寸に比例しておらず、その代わりに本発明の原理を例示することに重点が置かれている。図の中で、同様の参照番号は異なる図を通じて対応する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、暗号通貨検証を4者モデルへと統合するための例示的な支払システムの例示を示す。
図2A図2Aは、例示的な支払デバイスの図を示す。
図2B図2Bは、例示的な支払デバイスの図を示す。
図3図3は、小売業者が暗号通貨を許容する時に、4者モデルで暗号通貨を統合するための方法のフローチャートである。
図4図4は、小売業者が不換通貨を許容する時に、4者モデルで暗号通貨を統合するための方法のフローチャートである。
図5A図5Aは、中間システム用のダッシュボードのグラフィカルユーザーインターフェースの図を示す。
図5B図5Bは、中間管理者が異なる地域の暗号通貨ルールに対してパラメータを表示および編集し、そして「顧客熟知」するためのグラフィカルユーザーインターフェースの図を示す。
図5C図5Cは、中間管理者が異なる地域の暗号通貨ルールに対してパラメータを表示および編集し、そして「顧客熟知」するためのグラフィカルユーザーインターフェースの図を示す。
図5D図5Dは、中間システムのための取引インターフェースの図を示す。
図6図6は、本方法を実行し、かつ本明細書に記載される様々な構成要素を含むように物理的に構成されてもよい、例示的なコンピューティングデバイスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者は、図の中の要素が単純さおよび明瞭さのために例示されており、本発明の態様を不明瞭にすることを回避するためにすべての接続およびオプションが示されてはいないことを理解するであろう。例えば、商業的に実現可能な実施形態において有用または必要である一般的であるがよく理解されている要素は、本開示のこれらの様々な実施形態の、邪魔がより少ない図を容易にするために、あまり頻繁には示されていない。ある特定の行為および/またはステップは特定の発生の順序で記述または図示される場合があることがさらに理解されるであろうが、一方、当業者は、順序に関するこうした特定は実際には必要とされないことを理解するであろう。また、本明細書で使用される用語および表現は、特定の意味が、本明細書において別途記載されている場合を除き、当該用語および表現の対応するそれぞれの調査領域および研究領域に関して定義されることも理解されるであろう。
【0012】
明細
ここで、本発明を、本明細書の一部を形成しかつ例示として具体的な例示的実施形態を示す、添付の図面を参照してより完全に記述し、本発明は、当該例示的実施形態によって実施されてもよい。これらの例示および例示的実施形態は、本開示が1つ以上の発明の原理の例示であり、当該発明のうちのいずれも、例示される実施形態に限定することを意図していないという理解に基づいて提示される。本発明は数多くの異なる形態で具体化されてもよく、かつ本明細書に記載の実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、この開示が完璧かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に完全に伝達するよう提供される。とりわけ、本発明は、方法、システム、コンピュータ可読媒体、装置、構成要素またはデバイスとして具体化されてもよい。したがって、本発明は全体的にハードウェアの実施形態、全体的にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態を取ってもよい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味に捉えられるべきではない。
【0013】
図1は、暗号通貨を4者モデルへと統合するための支払システム100の1つの実施形態を全体的に例示する。システム100は、1つ以上のシステムおよびコンピュータコンポーネントをリンクするコンピュータネットワーク102を含んでもよい。一部の実施形態では、システム100は、ユーザーコンピュータシステム104と、小売業者コンピュータシステム106と、支払ネットワークシステム108と、中間システム110と、および支払デバイスイシュアーシステム111と、を含む。
【0014】
ネットワーク102は、通信リンク、コンピュータネットワーク、インターネット接続などとして様々に記述されてもよい。システム100は、本明細書に記述するように、「4者モデル」内で暗号通貨を用いて取引を容易にするために、有形メモリ上に保存される様々なソフトウェアまたはコンピュータ実行可能命令もしくはコンポーネントならびにソフトウェアおよび命令を採用する専用ハードウェアコンポーネントまたはモジュールを含んでもよい。
【0015】
様々なモジュールは、専用コンピューティングデバイス内の、または固有のコンピューティングデバイス内のシステム100の1つ以上のプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読命令(すなわち、ソフトウェア)を含むコンピュータ可読記憶メモリとして実装されてもよい。モジュールは、本明細書に記述されるように様々なタスク、方法、モジュールなどを実施してもよい。システム100は、データを様々な専用および固有のハードウェアコンポーネントならびに専用および固有のソフトウェアコンポーネントの間で伝達するために、ハードウェアアプリケーションおよびソフトウェアアプリケーションの両方だけでなく、様々なデータ通信チャネルも含んでもよい。
【0016】
ネットワークは一般的に、ハードウェア、データ、および他のエンティティの相互接続および相互運用を含むと考えられる。コンピュータネットワーク、またはデータネットワークは、ノードがリソースを共有することを可能にするデジタル遠隔通信ネットワークである。コンピュータネットワークでは、コンピューティングデバイスは、ノード間の、接続すなわちデータリンクを使用して互いにデータを交換する。ハードウェアネットワークは、例えば、グラフトポロジー内のクライアント、サーバー、および中間ノードを含んでもよい。同様の様態で、データネットワークは、各ノードが関連またはリンクされた情報、ソフトウェア方法、および他のデータを含むグラフトポロジー内のデータノードを含んでもよい。本出願全体を通して使用される場合、「サーバー」という用語は、通信ネットワークを介してリモートユーザーの要求を処理し、かつこれに応答する、コンピュータ、他のデバイス、プログラム、またはそれらの組み合わせを一般に指すことに留意するべきである。サーバーは、要求する「クライアント」に自らの情報を提供する。本明細書で使用される場合、「クライアント」という用語は、通信またはデータネットワークを介した、処理および要求作成、ならびにサーバーからの任意の応答の取得および処理の能力を有する、コンピュータ、プログラム、他のデバイス、ユーザーおよび/またはそれらの組み合わせを一般に指す。情報および要求を促進し、処理し、および/またはソースユーザーから宛先ユーザーへの情報の通過を進める、コンピュータ、他のデバイス、関連設定の組、プログラム、またはそれらの組み合わせは、一般的に「ノード」と呼ばれる。ネットワークは一般に、ソースポイントから宛先への情報の転送を容易にすると考えられる。ソースから宛先への情報の通過を進めることを特に担当しているノードは、一般的に「ルーター」と呼ばれる。ローカルエリアネットワーク(LAN)、ピコネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(WLAN)など、数多くの形態のネットワークがある。例えば、インターネットは一般に、リモートクライアントおよびサーバーが相互にアクセスし、相互運用しうる、多数のネットワークの相互接続であるとして許容される。
【0017】
ユーザーコンピュータシステム104は、プロセッサ145およびメモリ146を含んでもよい。ユーザーコンピューティングシステム104は、サーバー、モバイルコンピューティングデバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、無線通信または有線通信の能力を有するWi-Fi対応デバイスまたは他のパーソナルコンピューティングデバイス、シンクライアント、または他の知られているタイプのコンピューティングデバイスを含んでもよい。メモリ146は、プロセッサ145によって実行された時、一般にユーザーコンピュータシステムの機能を制御し、かつ特にユーザーコンピュータシステム104をシステム100へと統合する命令を含む、様々なモジュールを含んでもよい。例えば、一部のモジュールは、オペレーティングシステム150Aと、ブラウザモジュール150Bと、通信モジュール150Cと、暗号通貨ウォレットモジュール150Dと、を含んでもよい。一部の実施形態では、暗号通貨ウォレットモジュール150Dおよび本明細書に記述されるその機能は、ユーザーコンピュータシステム104の1つ以上のモジュールとして組み込まれてもよい。他の実施形態では、モジュール150Dおよび本明細書に記述されるその機能は、不換通貨および/または暗号通貨機能を含んでもよく、また支払ネットワークシステム110の1つ以上のサブモジュールとして組み込まれてもよい。暗号通貨ウォレットモジュール150Dは、ユーザーの暗号通貨用のパブリックキーおよびプライベートキーを格納し、また残高をモニターし、金銭を送り、かつ取引を行うための様々なブロックチェーンとインターフェースする命令を含んでもよい。
【0018】
小売業者コンピュータシステム106は、システム100の他のエンティティを介したユーザーコンピュータシステム104および/または支払デバイス200(図2)との取引を容易にするためのコンポーネントを含んで、プロセッサ130およびメモリ132を含む小売業者サーバー129などのコンピューティングデバイスを含んでもよい。一部の実施形態では、メモリ132は、取引通信モジュール134を含んでもよい。取引通信モジュール134は、暗号通貨データ、支払デバイスデータ、および本明細書に記述されるような他のデータを含む、取引がユーザーコンピュータシステム104および/または支払デバイス200を用いて開始されたことを示すための、システム100の他のエンティティ(すなわち、104、108、110、111)への小売業者メッセージ134Aを送信する命令を含んでもよい。小売業者コンピュータシステム106はまた、取引リポジトリ142と、取引リポジトリ142内に支払および他の取引データ142Aを格納するための命令とを含んでもよい。一部の実施形態では、小売業者コンピュータシステム106は、支払デバイス200(図2)および/または暗号通貨ウォレットモジュール150Dに対応する支払データ143Aを、支払ネットワークシステム108もしくはシステム100の他のエンティティに送信してもよく、またはユーザーコンピュータシステム104と小売業者コンピュータシステム106との間の暗号通貨ウォレットベースまたは他のコンピュータベースの取引で、ユーザーコンピュータシステム104から支払データを受信してもよい。
【0019】
支払ネットワークシステム108は、プロセッサ158およびメモリ160を含む支払サーバー156を含んでもよい。メモリ160は、支払システム100を使用して、当事者(例えば、1人以上のユーザー、小売業者など)間の支払を容易にするための命令を含む、支払ネットワークモジュール162を含んでもよい。モジュール162は、支払ネットワークアカウントデータ164Aを含むカウント保有者データリポジトリ164に通信可能に接続されてもよい。支払ネットワークアカウントデータ164Aは、システムエンティティ(すなわち、104、106、110、および111)間の支払ならびに他の暗号通貨および資金送金を容易にするための任意のデータを含んでもよい。例えば、支払ネットワークアカウントデータ164Aは、身分証明データ、アカウント履歴データ、支払デバイスデータなどを含んでもよい。モジュール162はまた、ユーザーおよび/または小売業者間の取引を完了するために、システム100の他のエンティティおよびコンポーネントへと支払メッセージ166を送信するための命令も含んでもよい。
【0020】
中間システム110は、暗号通貨取引を容易にするために、中間サーバー116のプロセッサ114に、複数の他のコンピュータ実行可能ステップまたはサブモジュール、例えば、サブモジュール112A、112B、112C、112Dおよびシステム100のコンポーネントと、ネットワーク102を介して機能的に通信させる命令を一般に含んでもよい、暗号通貨モジュール112を含む、1つ以上の命令モジュールを含んでもよい。これらのモジュール112A、112B、112C、および112Dは、サーバーメモリ118へとロードされ、かつ1つ以上のコンピュータプロセッサ114によって実行される際に、支払ネットワークシステム108によって処理されうる様々なユーザーおよび/または小売業者間の支払取引のための暗号通貨または不換通貨の使用を容易にし、暗号通貨取引のリスクを管理し、および異なるタイプの暗号通貨のための1つ以上のウォレットを有する、命令を含んでもよい。例えば、サブモジュールは、中間暗号通貨ウォレットモジュール112A、ルールモジュール112B、転送モジュール112C、インターフェースモジュール112Dなどを含んでもよい。第1のデータリポジトリ122は、暗号通貨ウォレットモジュール150Dを含むすべてのユーザーコンピュータシステム104に対するルールを各々含む、ユーザープロファイル122Aを格納してもよい。例えば、ユーザープロファイル122Aは、各ユーザーおよび小売業者について、ユーザーが様々な取引で使用したいすべての通貨に対する暗号通貨ウォレットデータ、暗号通貨ウォレット150Dから資金を送金するための中間システムに対する許可、顧客熟知(KYC)、マネーロンダリング防止(AML)、およびテロ資金対策(CFT)ルールなどを含んでもよい。一部の実施形態では、さらなるデータリポジトリは、異なるタイプの支払ネットワーク取引データ122Aまたは支払ネットワーク取引データ122Aのサブコンポーネント(例えば、小売業者、アカウント保有者、取引地域、取引タイプ、時刻、小売業者および/または顧客タイプ、支払デバイスタイプ、取引金額、カード保有者名、カード保有者アカウント番号、暗号通貨のタイプ、および他の支払ネットワークアカウントデータ164Aなど)に対応する場合がある。小売業者コンピュータシステム106は、その小売業者との暗号通貨取引の利用可否を示すために、アクワイアラーまたはアクワイアラープロセッサに登録してもよい。例えば、小売業者コンピュータシステム106は、暗号通貨取引の決済を容易にするために、小売業者が許容する異なるタイプの暗号通貨をアクワイアラーに登録し、かつ小売業者のウォレットデータを提供してもよい。一部の実施形態では、第2のデータリポジトリ124は、小売業者登録データだけでなくアクワイアラーデータおよび小売業者ウォレットデータも含んでもよい。他のデータが、中間システム110によって受信および/または導出され、第2のデータリポジトリ124内に格納され、ならびに本明細書に記述されるようにシステム100によって使用されてもよい。例えば、第2のデータリポジトリは、暗号通貨ウォレットシステム、または電子またはコンピュータベースの支払の他の方法からの、検証データ124Aを格納するために使用されてもよい。検証データ124Aは、各タイプの暗号通貨をサポートする各検証ネットワークの一部であるP2Pコンピュータのノード情報を含んでもよい。例えば、取引で使用される特定のタイプの暗号通貨のネットワークパラメータに応じて、取引は即座に検証されるか、またはセキュアな記録に転記されて保留中の取引のキューへと入れられるかのいずれかである。この場合、ノードは、一組のルール(例えば、図5Bおよび図5Cに示すルール)に基づいて取引が有効かどうか決定する。
【0021】
図2Aおよび図2Bを手短に参照すると、例示的な支払デバイス200は、様々な形状および形態をとってもよい。一部の実施形態では、支払デバイス200は、デビットカードまたはクレジットカードなどの従来のカードである。他の実施形態では、支払デバイス200は、キーチェーンに付いたフォブ、NFCウェアラブル、または他のデバイスであってもよい。他の実施形態では、支払デバイス200は、電子ウォレット(例えば、暗号通貨ウォレットモジュール150Dなどの不換通貨および/または暗号通貨)であってもよく、この場合、ウォレットに以前に記憶された複数のアカウント(例えば、暗号通貨パブリックキー151および暗号通貨プライベートキー152、様々なブロックチェーン用のインターフェース153など)からのアカウントが選択され、かつ取引を実行するためにシステム100に通信される。支払デバイス200がシステム100およびそのコンポーネントとセキュアに通信することが可能である限り、支払デバイス200の形態は特に重要ではない場合があり、設計選択であってもよい。例えば、数多くの古い支払デバイスは、磁気ストライプリーダーによって読み出しされなければならない場合があり、それ故に、支払デバイス200は、磁気カードリーダーにはまって通るサイズにされる必要がある場合がある。他の例では、支払デバイス200は、近距離無線通信を通して通信してもよく、また支払デバイス200の形態は、事実上任意の形態であってもよい。当然、カードの使用、使用されるリーダーのタイプなどに基づいて、他の形態が可能であってもよい。
【0022】
物理的には、支払デバイス200は、カードであってもよく、またカードは、支払デバイス200を構成する様々な要素を収容する複数の層を有してもよい。一実施形態では、支払デバイス200は、実質的に平坦な前面202および前面202の反対側の実質的に平坦な裏面204を有してもよい。論理的に、一部の実施形態では、表面202、204は、個人アカウント番号(PAN)206Aおよびカード検証番号(CVN)206Bを含む、いくらかのエンボス加工206または他の形態の判読可能な文字を有してもよい。一部の実施形態では、支払デバイス200は、アカウント保有者に対する支払ネットワークアカウントデータ164Aなどの、主アカウント保有者に対応するデータを含んでもよい。一般にメモリ254、および特にモジュール254Aは、支払に関連するすべてのデータを望ましくない第三者から保護するように、暗号化されてもよい。通信インターフェース256は、支払情報を特定するために、支払ペイロード、支払トークン、または他のデータなどの支払データ143B、143Aを、ネットワーク102を介してシステム100の1つ以上のコンポーネントへと送信することを容易にする命令を含んでもよい。
【0023】
支払デバイスイシュアーシステム111は、プロセッサ172およびメモリ174を含む支払デバイスイシュアーサーバー170も含んでもよい。メモリは、支払システム100を使用して小売業者コンピュータシステム106への支払を容易にするための命令を含む、支払デバイスイシュアーモジュール176を含んでもよい。モジュール176は、イシュアー取引データ178Aを含むイシュアー取引データリポジトリ178に通信可能に接続されてもよい。イシュアー取引データ178Aは、支払デバイスイシュアーシステム111からの、小売業者への/からの支払および他の資金送金を容易にするためのデータを含んでもよい。例えば、イシュアー取引データ178Aは、小売業者身分証明データ、ユーザーアカウント履歴データ、支払デバイスデータなどを含んでもよい。モジュール176はまた、カード保有者アカウントデータ180Aを含むカード保有者アカウントデータリポジトリ180にも通信可能に接続されてもよい。モジュール162はまた、ユーザーおよび/または小売業者間の取引を完了し、ならびに暗号通貨取引を完了するためにユーザーおよび小売業者の資金アカウント残高をより良好に管理するために、支払ネットワークシステム108から支払メッセージ166を受信する命令を含んでもよい。
【0024】
図3は、小売業者が不換通貨を許容し、かつユーザーがシステムを介して不換通貨または暗号通貨のいずれかを用いて支払う選択肢を有する場合に、4者モデルにおいて暗号通貨を統合するための方法300のフローチャートである。方法300の各ステップは、方法の異なる態様を実行するように物理的に構成されていてもよい、サーバーまたは他のコンピューティングデバイス上で実施されてもよい。方法300の各ステップは、サーバーまたは方法300の異なる態様を実行するように物理的に構成されてもよい他のコンピューティングデバイス(例えば、支払ネットワークシステム108、ユーザーコンピュータシステム104、小売業者コンピュータシステム106、中間システム110、支払デバイスイシュアーシステム111、または他のコンピュータシステム)のプロセッサ(例えば、114、130、145、158、172、902など)上で実施される1つ以上のコンピュータ実行可能命令(例えば、モジュール、ブロック、スタンドアロンの命令など)である。各ステップは、システムまたはシステムの内部もしくは外部である他の構成要素に関して記述されるような命令のいずれかの実行を含んでもよい。下記のブロックは、順序付けられた組として提示されているが、記述される様々なステップは、本明細書に記述される方法を完了するために、任意の特定の順序で実行されてもよい。
【0025】
ブロック302において、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、取引要求を受信してもよい。一部の実施形態では、取引要求は、小売業者から製品を購入するための、ユーザーコンピュータシステム104から小売業者コンピュータシステム106へのものであってもよい。要求は、一般にユーザーコンピュータシステム104によって、または特に通信モジュール150Cによって、小売業者コンピュータシステム106へ、および特に取引通信モジュール134へと送信されてもよい。
【0026】
ブロック304において、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、小売業者コンピュータシステム106が不換通貨または暗号通貨を許容するかどうかを決定してもよい。不換通貨の場合、方法300は、ブロック306に進んでもよく、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品購入要求から通貨選択を決定してもよい。
【0027】
ブロック306において、方法300が、ユーザーが小売業者との支払取引を完了するために不換通貨を選択したと決定する場合、ブロック308において、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、許可要求を送信してもよい。一部の実施形態では、ユーザーコンピュータシステムは、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、許可要求を、小売業者106、支払ネットワークシステム108、小売業者コンピュータシステム106(例えば、小売業者コンピュータシステム106に代わって支払を処理する銀行または金融機関のコンピューティングシステム)のアクワイアラーなどのうちの1つ以上に送信してもよい。
【0028】
ブロック310において、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、取引がユーザーコンピュータシステム104によって許可されるかどうかを決定してもよい。一部の実施形態では、支払デバイスイシュアーモジュール176は、ユーザーコンピュータシステム104が、ブロック302の製品購入要求によって示される取引を許可したかどうかを決定するための命令を受信してもよい。ユーザーコンピュータシステム104が取引を許可していない場合、方法300は終了してもよい。ユーザーコンピュータシステム104が取引を許可した場合、システム100の1つ以上のエンティティ(例えば、小売業者コンピュータシステム106、支払ネットワークシステム108など)は、小売業者が支払デバイスイシュアーシステム111から取引に対する支払を受け取ったことを示す、承認された許可応答を受信してもよい。ブロック314において、方法300は、システム100のプロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ユーザーに対して製品をリリースしてもよい。
【0029】
ブロック306に戻ると、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ユーザーが、小売業者との支払取引を完了するために、暗号通貨および暗号通貨タイプ(例えば、ビットコイン)を選択したことを決定してもよい。次いで、ブロック316において、方法100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、検証要求を送信してもよい。一部の実施形態では、検証要求は、小売業者コンピュータシステム106および/またはそのアクワイアラーならびに支払ネットワークシステム108によって、ユーザーコンピュータシステム104のウォレットモジュール150Dによって示される特定の暗号通貨に対応する検証ネットワークへと送信される。次いで、ブロック318において、方法100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、取引の暗号通貨金額を決定してもよい。一部の実施形態では、支払ネットワークシステム108は、ブロック306においてユーザーコンピュータシステム104によって特定される特定の暗号通貨の市場価値に従って、取引に対する暗号通貨金額を決定するための命令を含んでもよい。
【0030】
ブロック320において、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品購入要求の取引に対して、ユーザーおよび/または小売業者の暗号通貨ルールを実行または比較してもよい。例えば、中間システム110のルールモジュール112Bは、取引を進めることができるかどうかを決定するために、取引を要求したユーザーコンピュータシステム104に対応するユーザープロファイルデータ122Aからのユーザーおよび小売業者のルールを評価するための命令を含んでもよい。ルールを評価するための命令は、取引の関連する場所(ユーザーコンピュータシステムの地域および/または小売業者コンピュータシステムの地域)に対する、暗号通貨の法律および他の規制に対してルールを比較することを含んでもよい。
【0031】
図5A図5B図5C、および図5Dを参照すると、中間システム110のインターフェースモジュール112Dは、支払ネットワークシステム108のユーザー、小売業者、および他のパートナーが、暗号通貨取引を閲覧し、そしてそれらの取引に適用されるルール(例えば、KYC、AML、CFTなど)を編集することを可能にするグラフィカルユーザーインターフェースを含んでもよい。ダッシュボードインターフェース500(図5A)は、システム100を使用して、各クライアント/顧客/小売業者などについて、取引データ122Aおよび/または検証データ124Aを表示してもよい。一部の実施形態では、ダッシュボードインターフェースは、経時的な取引の数502、使用される暗号通貨のタイプの統計的尺度504、取引の価値506、および取引の数508を含んでもよい。第1のルールインターフェース525(図5B)および第2のルールインターフェース550(図5C)は、対応する地域530および554に対するルールセット528および552を提供してもよい。一部の実施形態では、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、現地のおよび国際的な取引制限を設定し、名前、パスポート番号、指紋登録、暗号通貨取引が許可されている国などを含む、KYCの詳細を設定してもよい。さらなる実施形態では、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、参加銀行532および556をそれぞれ設定してもよい。取引インターフェース575(図5D)は、異なる暗号通貨取引のソースおよび宛先だけでなく、他の取引データも含む、取引履歴578を示してもよい。
【0032】
図3に戻ると、ブロック322において、取引がブロック320からのルールに合格した場合、方法300は、ブロック324に進み、そしてユーザーコンピュータシステム104のウォレットモジュール150Dをチェックして、ウォレットが取引を進めるための資金を含むことを確認してもよい。例えば、ブロック326において、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ウォレットモジュール150Dおよびモジュール150Dに対応するウォレットアカウントが、ユーザーコンピュータシステム104と小売業者コンピュータシステム106との間の取引の対象に対する購入金額以上の金額を含むかどうかを決定してもよい。
【0033】
ブロック328において、ウォレットモジュール150Dが、ユーザーコンピュータシステム104と小売業者コンピュータシステム106との間の取引の対象に対する購入金額以上の金額を含む場合、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ウォレットモジュール150Dからユーザーコンピュータシステム104および小売業者コンピュータシステム106の両方から遠隔である中間システム110の中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aへと資金を送金してもよい。一部の実施形態では、方法300はまた、プロセッサに、コンピュータメモリ(例えば、中間暗号通貨ウォレットモジュール112A)に格納された命令を実行させて、中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aに送金された資金を、小売業者コンピュータシステム106によって許容されるタイプの資金に変換してもよい。小売業者コンピュータシステム106は、ブロック304に関連して実行される命令によって示されるように、不換通貨を許容するため、中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aは、資金を不換通貨に変換してもよい。
【0034】
ブロック330において、ウォレットモジュール150Dから中間システム110の中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aへと資金を送金し、そして資金を小売業者コンピュータシステム106に対して許容可能なように変換する際に、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、中間システム110から小売業者コンピュータシステム106へと資金を送金してもよい。プロセッサは、方法300の他のブロック(例えば、ブロック328など)と非同期で、またはブロック326の命令の直後に、ブロック330の命令を実行してもよい。一部の実施形態では、方法300は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ブロック316の検証要求に応答して、送金を確認する承認された検証応答を送信してもよい。承認された検証応答は、支払ネットワークシステム108、小売業者コンピュータシステム106、小売業者のアクワイアラー、およびシステム100の他の要素において受信されてもよい。承認された検証応答は、中間システム110の中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aからの資金を含んでもよい。資金が小売業者コンピュータシステム106において受信された後、方法300は、ブロック314において、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品をリリースしてもよい。
【0035】
図4は、小売業者が暗号通貨を許容し、かつユーザーがシステム100を介して不換通貨または暗号通貨のいずれかを用いて支払う選択肢を有する場合に、4者モデルにおいて暗号通貨を統合するための方法400のフローチャートである。方法400の各ステップは、方法の異なる態様を実行するように物理的に構成されていてもよい、サーバーまたは他のコンピューティングデバイス上で実施されてもよい。方法400の各ステップは、サーバーまたは方法の異なる態様を実行するように物理的に構成されてもよい他のコンピューティングデバイス(例えば、システム100、ユーザーコンピュータシステム104、小売業者コンピュータシステム106、支払ネットワークシステム108、中間システム110、支払デバイスイシュアーシステム111、または他のコンピュータシステム)のプロセッサ(例えば、114、130、145、158、172、902など)上で実施される1つ以上のコンピュータ実行可能命令(例えば、モジュール、ブロック、スタンドアロンの命令など)である。各ステップは、システムまたはシステムの内部もしくは外部である他の構成要素に関して記述されるような命令のいずれかの実行を含んでもよい。下記のブロックは、順序付けられた組として提示されているが、記述される様々なステップは、本明細書に記述される方法を完了するために、任意の特定の順序で実行されてもよい。
【0036】
ブロック402において、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品購入要求を受信してもよい。一部の実施形態では、製品購入要求は、一般にユーザーコンピュータシステム104によって、または特に通信モジュール150Cによって、小売業者コンピュータシステム106へ、および特に取引通信モジュール134へと送信されてもよい。
【0037】
ブロック404において、システム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、小売業者コンピュータシステム106が不換通貨または暗号通貨を許容するかどうかを決定してもよい。暗号通貨の場合、方法400は、ブロック406に進んでもよく、そしてシステム100は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品購入要求から通貨選択を決定してもよい。
【0038】
ブロック406において、方法400が、ユーザーが小売業者との支払取引を完了するために不換通貨を選択したと決定する場合、ブロック408において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、許可要求を送信してもよい。一部の実施形態では、ユーザーコンピュータシステムは、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、許可要求を、小売業者106、支払ネットワークシステム108、小売業者コンピュータシステム106(例えば、小売業者コンピュータシステム106に代わって支払を処理する銀行または金融機関のコンピューティングシステム)のアクワイアラーなどのうちの1つ以上に送信してもよい。
【0039】
ブロック410において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、小売業者によって許容された暗号通貨取引を満たす不換通貨の金額を決定してもよい。一部の実施形態では、支払ネットワークシステム108の支払ネットワークモジュール162は、実行の際にプロセッサに取引に対する暗号通貨金額を不換通貨金額へと変換させてもよい命令を含む。例えば、支払ネットワークモジュール162は、プロセッサによって実行された時、取引のために小売業者によって示される暗号通貨のタイプに対して、オンライン市場価格を不換通貨で参照する、さらなる命令を含んでもよい。次いで、方法は、その暗号通貨価格を使用して、取引のために小売業者によって示される暗号通貨の金額と等しい不換通貨の金額を決定してもよい。
【0040】
ブロック412において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、取引が支払デバイスイシュアーシステム111によって許可されるかどうかを決定してもよい。一部の実施形態では、支払デバイスイシュアーモジュール176は、ユーザーがブロック302の製品購入要求によって示される取引を決済することを許可されることを、ユーザーコンピュータシステム104のユーザーに対するカード保有者アカウントデータ180Aが示すかどうかを、決定するための命令を受信してもよい。ユーザーコンピュータシステム104が取引を許可されない場合、方法400は終了する場合がある。ユーザーコンピュータシステム104がブロック414において取引を許可される場合、システム100の1つ以上のエンティティ(例えば、小売業者コンピュータシステム106、支払ネットワークシステム108など)は、小売業者が支払デバイスイシュアーシステム111から取引に対する支払を受け取ったことを示す、承認された許可応答を受信してもよい。
【0041】
ブロック416において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、支払デバイスイシュアーコンピュータシステム111、小売業者コンピュータシステム106、および中間システム110の間の資金送金を開始して、取引を決済してもよい。一部の実施形態では、ブロック416は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ユーザーの不換通貨の決済金額を中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aへ、そしてその後、小売業者コンピュータシステム106へと送金させてもよい。さらなる実施形態では、中間暗号通貨ウォレットモジュールオジュール(odule)112Aへの不換通貨資金の送金の際に、モジュール112Aは、システム100のプロセッサに、不換通貨資金を小売業者コンピュータシステム106のために暗号通貨に変換する命令を実行させてもよい。なおさらなる実施形態では、モジュール112Aは、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、暗号通貨資金を中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aから小売業者コンピュータシステム104へと送金させてもよい。ブロック418において、方法400は、システム100のプロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ユーザーに対して製品をリリースしてもよい。プロセッサは、方法400の他のブロック(例えば、ブロック416など)と非同期で、ブロック418の命令を実行してもよい。
【0042】
ブロック406に戻ると、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ユーザーが、小売業者との支払取引を完了するために、暗号通貨および暗号通貨タイプ(例えば、ビットコイン)を選択したことを決定してもよい。次いで、ブロック420において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、検証要求を送信してもよい。一部の実施形態では、検証要求は、小売業者コンピュータシステム106および/またはそのアクワイアラーならびに支払ネットワークシステム108によって送信される。次いで、ブロック422において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、取引の暗号通貨金額を決定してもよい。一部の実施形態では、支払ネットワークシステム108は、ブロック406においてユーザーコンピュータシステム104によって特定される特定の暗号通貨の市場価値に従って、取引に対する暗号通貨金額を決定するための命令を含んでもよい。
【0043】
ブロック424において、方法400は、図3およびブロック320に関連して上述したように、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、製品購入要求の取引に対して、ユーザーおよび/または小売業者の暗号通貨ルールを実行してもよい。例えば、中間システム110のルールモジュール112Bは、取引を進めることができるかどうかを決定するために、取引を要求したユーザーコンピュータシステム104に対応するユーザープロファイルデータ122Aからのユーザーおよび小売業者のルールを評価するための命令を含んでもよい。ルールを評価するための命令は、取引の関連する地域(顧客の場所および/または小売業者の場所)に対する法律および他の規制に対してルールを比較することを含んでもよい。
【0044】
図5Bおよび図5Cを参照すると、第1のルールインターフェース525(図5B)および第2のルールインターフェース550(図5C)は、対応する地域530および554に対するルールセット528および552を提供してもよい。一部の実施形態では、ブロック424は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、現地のおよび国際的な取引制限を設定し、名前、パスポート番号、指紋登録、暗号通貨取引が許可されている国などを含む、KYCの詳細を設定してもよい。さらなる実施形態では、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、参加銀行532および556をそれぞれ設定してもよい。
【0045】
図4に戻ると、ブロック426において、取引がブロック424からのルールに合格した場合、方法400は、ブロック428に進み、そしてユーザーコンピュータシステム104のウォレットモジュール150Dをチェックして、ウォレットが取引を進めるための資金を含むことを確認してもよい。例えば、ブロック428において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ウォレットモジュール150Dおよびモジュール150Dに対応するウォレットアカウントが、ユーザーコンピュータシステム104と小売業者コンピュータシステム106との間の取引の対象に対する購入金額以上の金額を含むかどうかを決定してもよい。
【0046】
ブロック430において、ウォレットモジュール150Dが、ユーザーコンピュータシステム104と小売業者コンピュータシステム106との間の取引の対象に対する購入金額以上の金額を含む場合、ブロック432において、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ウォレットモジュール150Dから小売業者コンピュータシステム106へと暗号通貨資金を送金してもよい。一部の実施形態では、方法300はまた、プロセッサに、コンピュータメモリ(例えば、中間暗号通貨ウォレットモジュール112A)に格納された命令を実行させて、中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aに送金された1つのタイプの暗号通貨資金(例えば、ビットコイン)を、小売業者コンピュータシステム106によって許容される第2のタイプの暗号通貨資金(例えば、Ethereum)に変換してもよい。
【0047】
ブロック434において、ウォレットモジュール150Dから中間システム110の中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aへと資金を送金し、そして、必要な場合は、資金を小売業者コンピュータシステム106に対して許容可能となるように変換する際に、方法400は、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ブロック420の検証要求に応答して送金を確認する承認された検証応答を送信してもよい。プロセッサは、方法400の他のブロック(例えば、ブロック432など)と非同期で、ブロック434の命令を実行してもよい。承認された検証応答は、支払ネットワークシステム108、小売業者コンピュータシステム106、小売業者のアクワイアラー、小売業者コンピュータシステム106、およびシステム100の他の要素において受信されてもよい。一部の実施形態では、承認された検証応答は、中間システム110の中間暗号通貨ウォレットモジュール112Aからの資金を含んでもよい。資金が小売業者コンピュータシステム106において受信された後、方法400は、ブロック418において、プロセッサに、コンピュータメモリに格納された命令を実行させて、ブロック418において製品をリリースしてもよい。
【0048】
それ故に、本開示は、不換通貨および/または暗号通貨を使用もしくは許容しうる小売業者と消費者との間の4者モデル内での暗号通貨の使用を容易にする技術的問題に対する技術的解決策を提供する。本明細書に記述されるように、中間ウォレットエンティティは、暗号通貨取引のリスクを負う場合がある。例えば、不換通貨間の取引は、4者モデルの通常の決済プロセスに従ってもよい。暗号通貨間の取引では、決済はリアルタイムで行われる場合がある。しかし、不換通貨小売業者/暗号通貨顧客の取引では、決済は顧客の暗号ウォレットから中間ウォレットへと行われてもよい。不換通貨決済は、次いで、4者モデルに従って、仲介者と小売業者との間で行われてもよい。暗号通貨小売業者/不換通貨顧客の取引では、送金は中間ウォレットから小売業者の暗号ウォレットへとなされてもよい。顧客の銀行(イシュアー)と仲介者との間の不換通貨決済は、その後通常の決済プロセスで起こる場合がある。
【0049】
図6は、本明細書に記述されるようなシステム100および方法(例えば、方法300および400)のための例示的なコンピューティング環境900の高レベルブロック図である。コンピューティングデバイス900は、サーバー(例えば、支払サーバー156、小売業者サーバー129、支払サーバー156、中間サーバー116、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ユーザーコンピューティングシステム104)、携帯電話、タブレットコンピュータ、Wi-Fi対応デバイス、または無線もしくは有線通信の能力を有する他のパーソナルコンピューティングデバイス)、シンクライアント、または他の知られているタイプのコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0050】
論理的には、様々なサーバーが、ある特定のタスクを特に実行するように設計および構築されてもよい。例えば、支払サーバー156は、短期間に大量のデータを受信してもよく、つまり、支払サーバーは、大量のデータを取り扱うために、特別な高速入力出力回路を含んでもよい。同様に、中間サーバー116は、プロセッサ集約的な検証手順を実行してもよく、それ故に中間サーバー116は、検証アルゴリズムを迅速に実行するために特別に適合された増加した処理能力を有してもよい。さらに別の例では、小売業者サーバー129は、中間サーバー116より少ない計算負荷の下にあってもよく、より少ない処理能力を有してもよい。
【0051】
当業者であれば理解するであろうように、本開示、および本明細書の教示の観点から、異なるアーキテクチャを有する他のタイプのコンピューティングデバイスを使用することができる。本明細書に記述される例示的なシステムおよび方法と同様または同一のプロセッサシステムを使用して、本明細書に記載の例示的なシステムおよび方法を実装および実行してもよい。例示的なシステム100が、複数の周辺機器、インターフェース、チップ、メモリなどを含むものとして以下に記述されるが、これらの要素のうちの1つ以上は、例示的なシステムおよび方法を実装および実行するために使用される他の例示的なプロセッサシステムから省略されてもよい。また、他のコンポーネントを加えてもよい。
【0052】
図6に示すように、コンピューティングデバイス901は、相互接続バスに結合されたプロセッサ902を含む。プロセッサ902は、レジスタセットまたはレジスタ空間904を含み、これは、全体的にオンチップとして図6に図示されているが、別の方法として、全体的にまたは部分的にオフチップで位置付けられ、かつ専用電気接続および/または相互接続バスを介してプロセッサ902に直接的に結合されることができる。プロセッサ902は、任意の好適なプロセッサ、プロセッシングユニット、またはマイクロプロセッサであってもよい。図6には示していないが、コンピューティングデバイス901は、マルチプロセッサデバイスであってもよく、それ故に、プロセッサ902と同一または同様でかつ相互接続バスに通信可能に結合される1つ以上の追加的なプロセッサを含んでもよい。
【0053】
図6のプロセッサ902は、チップセット906に結合され、当該チップセット906は、メモリコントローラ908および周辺機器入力/出力(I/O)コントローラ910を含む。よく知られているように、チップセットは、典型的には、チップセット906に結合される1つ以上のプロセッサによってアクセス可能なまたは使用される、I/Oおよびメモリ管理機能、ならびに複数の汎用および/または専用レジスタ、タイマーなどを提供する。メモリコントローラ908は、インメモリキャッシュ(例えば、メモリ912内のキャッシュ)またはオンディスクキャッシュ(例えば、大容量記憶メモリ914内のキャッシュ)のいずれかまたは両方を含んでもよい、システムメモリ912および大容量記憶メモリ914に、プロセッサ902(または、複数のプロセッサがある場合、複数のプロセッサ)がアクセスすることを可能にする機能を実施する。
【0054】
システムメモリ912は、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)などの、任意の所望のタイプの揮発性および/または不揮発性メモリを含んでもよい。大容量記憶メモリ914は、任意の所望のタイプの大容量記憶デバイスを含んでもよい。例えば、モジュール916(例えば、本明細書に記述される様々なモジュール)を実装するために、コンピューティングデバイス901を使用してもよい。大容量記憶メモリ914は、ハードディスクドライブ、光ドライブ、テープ記憶デバイス、ソリッドステートメモリ(例えば、フラッシュメモリ、RAMメモリなど)、磁気メモリ(例えば、ハードドライブ)、または大容量記憶用に好適な任意の他のメモリを含んでもよい。本明細書で使用される場合、モジュール、ブロック、機能、動作、手順、ルーチン、ステップ、および方法という用語は、本明細書に記述されるコンピューティングデバイス901、システム、および方法に対して特定の機能を提供する有形コンピュータプログラムロジックまたは有形コンピュータ実行可能命令を指す。それ故に、モジュール、ブロック、機能、動作、手順、ルーチン、ステップ、および方法を、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアに実装することができる。一実施形態では、プログラムモジュールおよびルーチンは大容量記憶メモリ914内に格納されて、システムメモリ912へとロードされて、プロセッサ902によって実行されるのであり、または有形コンピュータ可読記憶媒体(例えば、RAM、ハードディスク、光/磁気媒体など)に格納されたコンピュータプログラム製品から提供されることができる。
【0055】
周辺機器I/Oコントローラ910は、周辺機器I/Oバスを介して、プロセッサ902が周辺機器入力/出力(I/O)デバイス924、ネットワークインターフェース926、ローカルネットワークトランシーバ928、(ネットワークインターフェース926を介して)と通信することを可能にする機能を実施する。I/Oデバイス924は、例えば、キーボード、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管(CRT)ディスプレイなど)、ナビゲーションデバイス(例えばマウス、トラックボール、静電容量型タッチパッド、ジョイスティックなど)などの、任意の所望のタイプのI/Oデバイスであってもよい。I/Oデバイス924は、モジュール916などとともに使用されて、トランシーバ928からデータを受信し、システム100のコンポーネントにそのデータを送信し、そして本明細書に記述されるように、方法に関する任意の動作を実施することができる。ローカルネットワークトランシーバ928は、WiFiネットワーク、Bluetooth、赤外線、セルラ、または他の無線データ伝送プロトコルに対するサポートを含んでもよい。他の実施形態では、コンピューティングデバイス901によって採用される様々な無線プロトコルの各々を、1つの要素が同時にサポートしてもよい。例えば、ソフトウェア無線は、ダウンロード可能な命令を介して複数のプロトコルをサポートすることが可能である場合がある。動作中、コンピューティングデバイス901は、定期ベースで可視無線ネットワークトランスミッタ(セルラおよびローカルネットワークの両方)に対して定期的にポーリングすることが可能である場合がある。こうしたポーリングは、通常の無線トラフィックがコンピューティングデバイス901上でサポートされている場合でさえも可能であってよい。ネットワークインターフェース926は、システム100が、少なくともシステム100に関して記述される要素を有する別のコンピュータシステムと通信することを可能にする、例えば、イーサネットデバイス、非同期転送モード(ATM)デバイス、802.11無線インターフェースデバイス、DSLモデム、ケーブルモデム、セルラモデムなどであってもよい。
【0056】
メモリコントローラ908およびI/Oデバイス910は、チップセット906内の別個の機能的ブロックとして図6に図示されているが、これらのブロックによって実施される機能は、単一の集積回路内に統合されてもよく、または2つ以上の別個の集積回路を使用して実装されてもよい。コンピューティング環境900はまた、リモートコンピューティングデバイス930上にモジュール916を実装してもよい。リモートコンピューティングデバイス930は、イーサネットリンク932上でコンピューティングデバイス901と通信してもよい。一部の実施形態では、モジュール916は、インターネット936を介してクラウドコンピューティングサーバー934からコンピューティングデバイス901によって取得されてもよい。クラウドコンピューティングサーバー934を使用する時、取得されるモジュール916は、コンピューティングデバイス901とプログラムでリンクされていてもよい。モジュール916は、人工知能ソフトウェアおよび文書作成ソフトウェアを含む様々なソフトウェアプラットフォームの集合でありえ、またはコンピューティングデバイス901もしくはリモートコンピューティングデバイス930内に常駐のJava(登録商標)Virtual Machine(JVM)環境内で実行されるJava(登録商標)アプレットでもありうる。モジュール916はまた、コンピューティングデバイス901および930上に位置付けられたウェブブラウザ内で実行されるよう適合された「プラグイン」であってもよい。一部の実施形態では、モジュール916は、インターネット936を介してバックエンドコンポーネント938と通信してもよい。
【0057】
システム900は、LAN、MAN、WAN、モバイル、有線もしくは無線ネットワーク、プライベートネットワーク、または仮想プライベートネットワークの任意の組み合わせを含んでもよいが、これらに限定されない。さらに、記述の簡略化および明瞭化のために1つのリモートコンピューティングデバイス930のみを図6に示すが、任意の数のクライアントコンピュータがサポートされかつシステム900内で通信することができることが理解される。
【0058】
追加的に、ロジックまたは多くのコンポーネント、モジュール、もしくはメカニズムを含むものとして、ある特定の実施形態が、本明細書に記述される。モジュールは、ソフトウェアモジュール(例えば、コードがプロセッサにより実行される、機械可読媒体上または伝送信号内で具体化されるコードまたは命令)またはハードウェアモジュールのいずれかを構成してもよい。ハードウェアモジュールは、ある特定の動作を実施する能力を有する有形のユニットであり、ある特定の様態で構成または配置されてもよい。例示的な実施形態では、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアロン、クライアント、もしくはサーバーコンピュータシステム)、またはコンピュータシステムの1つ以上のハードウェアモジュール(例えば、プロセッサもしくはプロセッサの群)は、本明細書に記述されるような、ある特定の動作を実施するために動作するハードウェアモジュールとしてソフトウェア(例えば、アプリケーションまたはアプリケーション部分)によって構成されてもよい。
【0059】
様々な実施形態では、ハードウェアモジュールは、機械的または電子的に実装されてもよい。例えば、ハードウェアモジュールは、ある特定の動作を実施するために、永久的に構成された専用回路またはロジック(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用プロセッサとして)を備えてもよい。ハードウェアモジュールはまた、一時的にソフトウェアによって構成されてある特定の動作を実施するプログラム可能なロジックまたは回路(例えば、汎用プロセッサまたは他のプログラム可能プロセッサ内に包含されるように)を備えてもよい。専用の永久的に構成される回路内に、または一時的に構成される回路(例えば、ソフトウェアにより構成される)内に、ハードウェアモジュールを機械的に実装する決定は、費用および時間を考慮して決定されうることが、理解されるであろう。
【0060】
したがって、「ハードウェアモジュール」という用語は、有形のエンティティを包含し、本明細書に記述されるある特定の様態で動作する、またはある特定の動作を実施するために、物理的に構築され、永久的に構成され(例えば、配線接続された)、または一時的に構成された(例えば、プログラムされた)エンティティであることが理解されるべきである。本明細書で使用される場合、「ハードウェア実装されたモジュール」は、ハードウェアモジュールを指す。ハードウェアモジュールが一時的に構成される(例えば、プログラムされる)実施形態を考慮すると、ハードウェアモジュールの各々は、いずれの時点でも構成またはインスタンス化される必要はない。例えば、ハードウェアモジュールが、ソフトウェアを使用して構成された汎用プロセッサを備える場合、汎用プロセッサは、異なる時間にそれぞれ異なるハードウェアモジュールとして構成されてもよい。したがって、ソフトウェアは、例えば、ある時点においてある特定のハードウェアモジュールを構成し、そして異なる時間において異なるハードウェアモジュールを構成するように、プロセッサを構成してもよい。
【0061】
ハードウェアモジュールは、情報を他のハードウェアモジュールに提供することができ、かつ他のハードウェアモジュールから受信することができる。したがって、記述されるハードウェアモジュールは、通信可能に結合されるものとみなすことができる。複数のこうしたハードウェアモジュールが同時に存在する場合、通信は、ハードウェアモジュールを接続する信号伝送を通して(例えば、適切な回路およびバス上で)達成されてもよい。複数のハードウェアモジュールが、異なる時間において構成またはインスタンス化される実施形態では、こうしたハードウェアモジュール間の通信は、例えば、複数のハードウェアモジュールがアクセスを有するメモリ構造内の情報の記憶および取得を通して達されてもよい。例えば、1つのハードウェアモジュールは、動作を実施し、そしてその動作の出力を通信可能に結合されるメモリデバイス内に保存することができる。次いでさらなるハードウェアモジュールは、後で、メモリデバイスにアクセスして、保存した出力を取得および処理してもよい。ハードウェアモジュールは、入力デバイスまたは出力デバイスとの通信も開始してもよく、かつリソース(例えば、情報の集合)上で動作することができる。
【0062】
本明細書に記述される例示的な方法の様々な動作は、関連する動作を実施するために一時的に構成された(例えば、ソフトウェアによって)かまたは永久的に構成された1つ以上のプロセッサによって、少なくとも部分的に実施されてもよい。一時的に構成されたのであろうと、永久的に構成されたのであろうと、こうしたプロセッサは、1つ以上の動作または機能を実施するように動作するプロセッサ実装されたモジュールを構成する場合がある。本明細書に参照されるモジュールは、一部の例示的な実施形態では、プロセッサ実装されたモジュールを備えてもよい。
【0063】
同様に、本明細書に記述される方法またはルーチンは、少なくとも部分的にプロセッサ実装されてもよい。例えば、方法の動作の少なくとも一部は、1つもしくはプロセッサまたはプロセッサ実装されたハードウェアモジュールによって実施されてもよい。ある特定の動作の実施は、単一の機械の中に常駐するだけでなく、多くの機械にわたって配備されて、1つ以上のプロセッサの間に分散されてもよい。一部の例示的な実施形態では、プロセッサ(複数可)を、単一の場所(例えば、家庭環境内、オフィス環境内、またはサーバーファームとして)に位置付けてもよい一方で、他の実施形態では、プロセッサは多くの場所にわたって分散させてもよい。
【0064】
1つ以上のプロセッサはまた、関連する動作の実施をサポートするために、「クラウドコンピューティング」環境内で、または「software as a service」(SaaS)としても動作してもよい。例えば、動作の少なくとも一部は、コンピュータの群(プロセッサを含む機械の例として)によって実施されてもよく、これらの動作は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、かつ1つ以上の適切なインターフェース(例えば、アプリケーションプログラムインターフェース(API))を介して、アクセス可能である。
【0065】
ある特定の動作の実施は、単一の機械の中に常駐するだけでなく、複数の機械にわたって配備されて、1つ以上のプロセッサの間に分散されてもよい。一部の例示的な実施形態では、1つ以上のプロセッサまたはプロセッサ実装されたモジュールは、単一の地理的場所(例えば、家庭環境内、オフィス環境内、またはサーバーファーム内)に位置付けられてもよい。他の例示的な実施形態では、1つ以上のプロセッサまたはプロセッサ実装されたモジュールは、多くの地理的場所にわたって分散させてもよい。
【0066】
本明細書のいくつかの部分は、機械メモリ(例えば、コンピュータメモリ)内のビットまたはバイナリデジタル信号として格納されたデータ上の動作のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。これらのアルゴリズムまたは記号表現は、データ処理技術の当業者によって、その成果の内容を当該技術の他の当業者へ伝達するために使用される技法の例である。本明細書で使用される場合、「アルゴリズム」は、所望の結果につながる自己矛盾のない動作のシーケンスまたは同様の処理である。本文脈では、アルゴリズムおよび動作は、物理量の物理的操作を含む。典型的には、しかし必ずしもではないが、こうした量は、機械によって保存、アクセス、転送、組み合わせ、比較、または別の方法で操作することができる電気的、磁気的、または光学的信号の形態をとってもよい。主に一般的な使用により、「データ」、「コンテンツ」、「ビット」、「値」、「要素」、「記号」、「文字」、「用語」、「数」、「数字」またはこれに類するものなどの単語を使用してこうした信号を指すことが、都合がよい場合がある。しかしながら、これらの単語は、単に便利なラベルであり、また適切な物理量と関連付けられるべきである。
【0067】
特に別段の明記がない限り、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」、「提示する」、「表示する」またはこれに類するものなどの単語を使用する本明細書の考察は、1つ以上のメモリ(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、もしくはそれらの組み合わせ)、レジスタ、または情報を受信、保存、伝送、もしくは表示する他の機械コンポーネント内の物理的(例えば、電子的、磁気的、または光学的)な量として表されるデータを操作または変換する機械(例えば、コンピュータ)の行為またはプロセスを指す場合がある。
【0068】
「一部の実施形態」または「実施形態」または「教示」への任意の参照は、本明細書で使用される場合、実施形態に関連して記述される特定の要素、特徴、構造、または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な所における「一部の実施形態では」または「教示」という句の出現は、必ずしもすべて同一の実施形態を指しているわけではない。
【0069】
一部の実施形態は、「結合され」および「接続され」という表現をその派生語とともに使用して記述される場合がある。例えば、一部の実施形態は、2つ以上の要素が直接物理的または電気的に接触していることを示すために、「結合され」という用語を使用して記述される場合がある。しかしながら、「結合され」という用語はまた、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、それでもなお互いに協働または相互作用することも意味する場合がある。実施形態はこの文脈に限定されない。
【0070】
さらに、図は、例示目的のみのために、好ましい実施形態を図示する。当業者であれば、本明細書に例示する構造および方法の代替的な実施形態が、本明細書に記述される原理から逸脱することなく採用されうることを、以下の考察からすぐに理解するであろう
【0071】
本開示を読めば、当業者は、本明細書に開示された原理を通して本明細書に記述されるシステムおよび方法のさらに追加的な代替的な構造的および機能的設計を理解するであろう。それ故に、特定の実施形態および用途が例示されかつ記述されてきたが、開示された実施形態は、本明細書に開示される厳密な構造およびコンポーネントに限定されないことが理解されるべきである。添付の特許請求の範囲のいずれかに規定される趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示されるシステムおよび方法の配置、動作、および詳細において、当業者には明らかな様々な修正、変更、および変形がなされてもよい。

図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
【国際調査報告】