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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-25
(54)【発明の名称】EUSバルブアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/12 20060101AFI20230118BHJP
   A61B 8/00 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
A61B8/12
A61B8/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022527941
(86)(22)【出願日】2020-11-18
(85)【翻訳文提出日】2022-06-28
(86)【国際出願番号】 US2020060996
(87)【国際公開番号】W WO2021101954
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】62/936,921
(32)【優先日】2019-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503423661
【氏名又は名称】ユナイテッド ステイツ エンドスコピー グループ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】スティル,ラフェアル
(72)【発明者】
【氏名】マン,ゲーリー イー.
【テーマコード(参考)】
4C601
【Fターム(参考)】
4C601EE14
4C601FE01
4C601GC02
4C601GC13
4C601GC22
(57)【要約】
EUS器具用の使い捨てエア/ウォーター(AW)バルブアセンブリおよびサクションバルブアセンブリ。AWアセンブリは、AWバルブと、その内部にAWバルブを受け入れるエンドキャップとを含む。AWバルブは、バルブステムに接続されたAWステムを含む。サクションバルブアセンブリは、サクションエンドキャップ内に配置されたサクションバルブを含む。サクションバルブはさらに、バルブステムを含む。バルブステムは、バルブステムの一部がサクションエンドキャップの対向する端部を超えて延在するように、サクションバルブ開口部の内部に配置される。サクションバルブは、サクションステムと、サクションステムに接続されたピストンとで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡検査用バルブアセンブリであって、
エア/ウォーター(AW)バルブと、前記AWバルブの少なくとも一部をその内部に受け入れるように構成されたエンドキャップと、を備え、
前記AWバルブは、バルブステムと、前記バルブステムのバルブステム開口部内に少なくとも部分的に配置されたAWステムと、を含み、
前記AWステムと前記バルブステムはそれぞれ、単一部品構造で形成されるアセンブリ。
【請求項2】
前記AWステムは、前記AWステムの対向する端部にねじ山を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記AWステムの一端の第一ねじ山は、前記バルブステム開口部内に少なくとも部分的に配置されるように適合されたトリローブねじ山である、請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記トリローブねじ山は、前記バルブステム開口部内に完全に配置される、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記バルブステム開口部は、前記AWステムの前記一端において前記トリローブねじ山に対応する溝またはねじ山を含むが、前記AWステムの前記反対側の端において前記ねじ山を含まない、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記バルブステムは、1つ以上のシールスロットを備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記シールスロットのうちの1つ以上に位置付けられた1つ以上のバルブシール
をさらに備える、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記バルブステムと反対側の端において前記AWステムの少なくとも一部を覆うように構成されたキャップをさらに備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記エンドキャップ内に少なくとも部分的に配置された付勢部材であって、前記付勢部材の一部が前記キャップと前記エンドキャップとの間の前記AWステムの部品を取り囲む付勢部材
をさらに備える、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記付勢部材は、スプリングと、前記スプリングの一部に係合するように構成されたスプリングガイドと、を含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記スプリングガイドは、操作中に前記AWステムの一部に沿って前記スプリングをガイドするように、前記アセンブリ内に位置付けられる、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記AWステムは、複数の開口部を有する細長いAWステム本体を含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記AWステムは、前記複数の開口部のうちの1つ以上を介して前記エンドキャップに閉じ込められる、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記AWステムは、締結具を介して、前記AWステム本体の厚さを通る第一開口部を介して前記エンドキャップに閉じ込められる、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
内視鏡検査用バルブアセンブリであって、
第一エンドキャップ開口部を有するエンドキャップと、
前記第一エンドキャップ開口部の内部に少なくとも部分的に配置されたサクションバルブであって、サクションバルブ開口部を含むサクションバルブと、
バルブステムであって、前記バルブステムの一部が前記エンドキャップの対向する端部を超えて延在するように、前記サクションバルブ開口部の内部に少なくとも部分的に配置されたバルブステムと、を備え、
前記サクションバルブは、サクションステムであって、前記サクションステムの第一側面から前記エンドキャップの一端を超えて延在する細長いサクションステム部を有するサクションステムと、前記第一側面と反対側の前記サクションステムの第二側面に接続されたピストンと、を含み、
前記サクションステムと前記ピストンはそれぞれ、単一部品構造で形成されるアセンブリ。
【請求項16】
前記エンドキャップの前記一端と反対側の端において前記バルブステムの少なくとも一部を覆うように構成されたキャップをさらに備える、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記エンドキャップ内に少なくとも部分的に配置された付勢部材であって、前記付勢部材の一部が前記キャップと前記エンドキャップとの間の前記バルブステムの部品を取り囲む付勢部材をさらに備える、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記付勢部材は、操作中に前記バルブステムの一部に沿って前記スプリングをガイドするように、前記装置内に位置付けられる、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
超音波内視鏡検査(EUS)器具であって、
1つ以上のバルブアセンブリを少なくとも部分的に内部に受け入れるように構成された、1つ以上のケーシング開口部を有するケーシングと、第一ケーシング開口部内に少なくとも部分的に配置された、請求項1に記載のAWバルブアセンブリと、を備える器具。
【請求項20】
超音波内視鏡検査(EUS)器具であって、
1つ以上のバルブアセンブリを少なくとも部分的に内部に受け入れるように構成された、1つ以上のケーシング開口部を有するケーシングと、
第一ケーシング開口部内に少なくとも部分的に配置された、請求項15に記載のサクションバルブアセンブリとを備える器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月18日に出願された米国仮特許出願第62/936,921号の利益および優先権を主張し、その全開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して超音波内視鏡検査(EUS)に関し、より具体的には、EUS処置中にEUS器具と共に使用するためのバルブアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
EUSエア/ウォーター(AW)バルブおよびEUSサクションバルブは、例えば内視鏡やエコー内視鏡におけるエア/ウォーター機能および吸引機能、ならびに内視鏡処置(例えば、消化(GI)管処置)中のEUSバルーンの膨張と収縮を制御するために使用される。従来型AWおよびサクションバルブ(集合的に「従来型バルブ」と呼ぶ)は、それらの構造と、それらの製造、組み立て、使用、および再使用に伴うコスト(集合的に「使用コスト」と呼ぶ)とを前提として、再処理可能である(すなわち、再利用可能な医療機器)。
【0004】
従来型バルブの購入コストは一定の一回限りのコストであり得るが、従来型バルブの再利用コストは一様でなく、予測は難しい。この難しさは、GI処置の性質と、従来型バルブの構造とに基づくことがあり得る。GI処置は、GI処置から生じ得る汚染物質に対するバルブの曝露を伴い、従来型バルブの構造は、分解せずに構成要素に触れるには多くの困難を伴い、最初に洗浄および滅菌工程(「洗浄」工程)を経た後では、従来型バルブを1つずつ洗浄および滅菌することは不可能である。この洗浄工程を複数回経ることは、従来型バルブを再利用可能にする前には不可欠であり得、洗浄工程を経る毎に、従来型バルブの使用コストが増加する。
【0005】
従来型バルブを再利用可能にする上での潜在的な遅れは、洗浄工程を複数回通過することから生じ得る。これにより、内視鏡の操作者および使用者は従来型バルブを複数購入することがあり得、しかも毎回の使用後に洗浄工程を経る必要があり、その結果、それらの使用コストおよび内視鏡の使用に伴う全体的なコストが増加する。全体的なコストの増加は、内視鏡に依存する操作者の医療コストの増加につながる恐れがあり、さらには、内視鏡を使用する非常に必要とされている処置に対する患者のコストの増加につながる恐れもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
再利用/再処理された従来型バルブの利用可能性を予測するのは困難であり、従来型バルブの所有と再利用に伴う全体的なコストが増加することから、従来型バルブに伴う非有用性の問題および再利用コストを排除し、また従来型バルブの再処理に失敗した結果生じる患者や操作者の汚染および/または感染の可能性を取り除くために、使い捨てEUSバルブアセンブリのニーズが存在している。
【課題を解決するための手段】
【0007】
例示的な一実施形態では、内視鏡検査用バルブアセンブリ(例えば、超音波内視鏡検査用エア/ウォーターバルブアセンブリ)を提供する。アセンブリは、エア/ウォーター(AW)バルブと、AWバルブの少なくとも一部をその内部に受け入れるように構成されたエンドキャップとを少なくとも含む。AWバルブは、バルブステムと、バルブステムのバルブステム開口部内に少なくとも部分的に配置されたAWステムとを少なくとも含む。AWステムとバルブステムはそれぞれ、単一部品構造で形成される。
【0008】
別の例示的な実施形態では、内視鏡検査用バルブアセンブリ(例えば、超音波内視鏡検査用サクションバルブアセンブリ)を提供する。アセンブリは、第一エンドキャップ開口部を有するエンドキャップと、第一エンドキャップ開口部の内部に少なくとも部分的に配置されたサクションバルブとを少なくとも含む。サクションバルブは、サクションバルブ開口部と、サクションバルブ開口部の内部に少なくとも部分的に配置されたバルブステムとを含む。バルブステムは、バルブステムの一部がエンドキャップの対向する端部を超えて延在するように配置される。サクションバルブは、サクションステムの第一側面からエンドキャップの一端を超えて延在する細長いサクションステム部を有するサクションステムを含む。アセンブリは、第一側面と反対側のサクションステムの第二側面に接続されたピストンをさらに含む。サクションステムとピストンはそれぞれ、単一部品構造で形成される。
【0009】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面に関連して読まれるべき、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0010】
本開示のこれらおよび他の特徴は、以下の説明および添付の図面に関してよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本明細書で提供される開示による、内視鏡器具の例示的な実施形態を示す。
図2A】本明細書で提供される開示による、エア/ウォーターバルブアセンブリの例示的な実施形態を示す。
図2B図2Aのエア/ウォーターバルブアセンブリの断面図を示す。
図2C】本明細書で提供される開示による、エア/ウォーターバルブの例示的な実施形態を示す。
図2D図2Cのエア/ウォーターバルブの分解図を示す。
図2E】本明細書で提供される開示による、キャップの上面図および下面図を示す。
図2F】本明細書で提供される開示による、スプリングガイドの側面図および下面図を示す。
図2G】本明細書で提供される開示による、エンドキャップの例示的な実施形態を示す。
図2H】本明細書で提供される開示による、エア/ウォーターバルブアセンブリの例示的な実施形態の一部の拡大断面図を示す。
図3A】本明細書で提供される開示による、サクションバルブ(SV)アセンブリの例示的な実施形態を示す。
図3B図3Aのサクションバルブアセンブリの一実施形態の断面図を示す。
図3C図3Aのサクションバルブアセンブリの一実施形態の第二断面図を示す。
図3D】本明細書で提供される開示による、SVエンドキャップの例示的な実施形態を示す。
図3E図3AのSVエンドキャップの実施形態の斜視図を示す。
図3F】本明細書で提供される開示による、第一SVステムの例示的な実施形態を示す。
図3G】本明細書で提供される開示による、ピストン(例えば、スプリングガイドピストン)の例示的な実施形態を示す。
図3H】本明細書で提供される開示による、第二SVステムの例示的な実施形態を示す。
図3I】本明細書で提供される開示による、SVキャップの例示的な実施形態を示す。
図3J】本明細書で提供される開示による、バルブステム本体の例示的な実施形態の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の態様および実装は、以下に与えられる詳細な説明から、ならびに本開示の様々な態様および実装の添付の図面からより完全に理解されるであろう。これは、本開示を特定の態様または実装に限定するものではなく、説明および理解のみに限定するものと解釈されるべきである。
【0013】
ここで図面を参照するが、図面は、本明細書の主題の例示的な実施形態を示すことのみを目的としており、それを限定することを目的としない。図1は、超音波内視鏡検査(EUS)器具100(例えば、エコー内視鏡検査用器具)の例示的な実施形態を示す。本明細書の例示的な実施形態を説明する際に、「近位」および「遠位」という用語が多く使用され得る。これらの用語は、器具の操作者に関する位置または方向を説明するために使用される。例えば、近位位置または近位方向は、器具のユーザまたは操作者に向かう位置または方向であり、遠位位置または遠位方向は、器具のユーザまたは操作者から離れる位置または方向、すなわち、操作者が把持、保持、および/または見ることを試みている物体に向かう位置または方向である。
【0014】
図1に示すように、EUS器具100は、EUS処置中にEUS器具100の操作者または同様のユーザによって保持され得る、少なくとも1つの手持ち部分102を含んでもよい。手持ち部分102は、少なくとも1つのケーシングまたは同様のハウジング104を含んでもよい。ケーシング104は、1つ以上のアセンブリ(例えば、1つ以上のバルブアセンブリ)および/または同様の制御システムを内部に収容するための、あるいは少なくとも部分的に取り囲むための、1つ以上のシリンダまたは同様の開口部を含んでもよい。図1に示すように、ケーシング104は、第一バルブアセンブリと第二バルブアセンブリとを少なくとも部分的に内部に受け入れるための第一シリンダ106と第二シリンダ108とを少なくとも含んでもよい。追加的または代替的に、ケーシング104は、1つ以上のデバイスまたはEUSシステムとインタフェースをとるか、そうでなければ制御するための、それに操作可能に接続された1つ以上のコントローラ110(図1に示す少なくとも4つ)を含んでもよい。制御される機能の例として、左右の動き、上下の動き、および左右または上下の動きのロックを含んでもよい。
【0015】
EUSシステムは、例えば、吸引システム、供給システム(例えば、空気供給システムおよび/または水供給システム)、あるいはEUS器具100と共におよび/またはEUS処置中に使用される当分野で既知の他のいかなるシステムを含んでもよい。EUS器具100は、1つ以上のアンビリカルチューブ112(図1)を介して1つ以上のEUSシステムに接続されてもよいことを理解されたい。
【0016】
いくつかの実施形態では、EUS器具100は、EUS器具100から遠位に延在する1つ以上の管と器具チャネル115とを有するEUS器具ホース114をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、EUS器具100から遠位に延在する1つ以上のチャネルの少なくとも1つは、エア/ウォーターチャネル(図示せず)であってもよい。追加的または代替的に、EUS器具100から遠位に延在する第二チャネルは吸引チャネル(図示せず)であってもよい。
【0017】
さらに別の例示的な実施形態では、EUS器具100は、EUS器具100および/またはEUSシステムの1つ以上の操作を制御するための回路(例えば、回路基板等)および/または1つ以上の機構(例えば、機械デバイスおよび/またはアセンブリ)を含んでもよい。回路は、手持ち部分102(例えば、ケーシング104内)に含まれてもよく、またはEUS器具100の部品に操作可能に接続されてもよい。
【0018】
追加的または代替的に、回路および/または機械デバイスは、EUS器具100に操作可能に接続された1つ以上のEUSシステムに設けられ、手持ち部分102(例えば、任意のバルブアセンブリ)および/またはコントローラ110に操作可能に接続された1つ以上のアセンブリを介してそこから遠隔制御されてもよい。
【0019】
引き続き図面を参照し、ここで図2Aおよび図2Bを参照すると、EUS器具100、より具体的には、第一シリンダ106または第二シリンダ108の少なくとも一方に操作可能に固定されるか、そうでなければ取り外し可能に取り付けられるバルブアセンブリの少なくとも1つは、エア/ウォーター(AW)バルブアセンブリ200であってもよい。
【0020】
主にAWバルブアセンブリ200を有するEUS器具100の実施形態は、本明細書ではAW供給装置またはデバイスと呼ぶことがあることを理解されたい。
【0021】
例示的な一実施形態では、AWバルブアセンブリ200は、使い捨てAWバルブアセンブリ200(例えば、使い捨て材料から形成され、ならびに/あるいは従来型バルブよりも購入価格および/または使用コストが低い材料から構成される)であってもよく、エンドキャップ250の内部に少なくとも部分的に配置された少なくとも1つのAWバルブ部品210を含んでもよく、いくつかの実施形態では、完全に組み立てられたときにエンドキャップ250およびAWバルブ部品210の少なくとも一部を覆うように適合されたAWエンドキャップカバー294を含んでもよい。AWバルブアセンブリ200はキャップ270(図2E)をさらに含んでもよく、キャップ270は、組み立てられたときに、かつキャップ270がAWバルブ部品210の一端に固定(例えば、取り外し可能に固定)されたときに、AWバルブアセンブリ200の1つ以上の部品を覆うように適合される。
【0022】
いくつかの実施形態では、例えば、図2Cおよび図2Dに示すように、AWバルブ部品210は、少なくとも第一ステム212と第二ステム214とを含んでもよい。第一ステム212と第二ステム214は、異なる材料から形成されてもよい。しかしながら、第一ステム212と第二ステム214の両方を形成するために同種材料が使用されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、例えば、第一ステム212は、主に金属または金属と同様の材料から構成されてもよく、第二ステム214は、主にポリマーまたはポリマーと同様の材料から構成されてもよい。第一ステム212は、本明細書に記載の第一ステム212の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる単一の連続材料で形成された単一部品構造(すなわち、単一の部品)であってもよい。追加的または代替的に、第二ステム214は、本明細書に記載の第二ステム214の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる単一の連続材料で形成された単一部品構造(すなわち、単一の部品)であってもよい。
【0023】
引き続き図面を参照すると、第一ステム212は、近位端であってもよい第一端部218と、遠位端であってもよい第二端部220とを有する本体216を含んでもよい。本体216は、細長いものであってもよく、第一端部218の開口部222(例えば、近位オリフィス)の内部に、かつ第二端部220に向かって延在するチャネルCH(図2D)を画定する中空部分を含んでもよい。いくつかの実施形態では、チャネルCHは、本体216が中空部分から第二端部220のねじ部224に移行する点まで、第二端部220に向かって延在してもよい。追加的または代替的に、チャネルCHは、開口部222から、本体216の厚さを少なくとも部分的に通って延在する1つ以上の開口または同様の開口部226を越えて、ねじ部224が始まる本体216の部分においてチャネルCHが終わるまで、延在してもよい。
【0024】
本体216の厚さを通って延在する1つ以上の開口部226は、例えばEUS処置中に、チャネルCHに出入りする空気および/または水の通過を制御するための寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。引き続き図2Dを参照すると、本体216は、本体216およびチャネルCHの厚さを通って形成された3つの開口部226(複数の開口部とも呼ぶ)を含んでもよい。図示のように、複数の開口部226を有する本体216の部分は、第二端部220のねじ部224よりも大きい直径を有してもよい。追加的または代替的に、複数の開口部226を有する本体216の部分は、開口部222に近接する第一端部218の第二ねじ部228よりも小さい直径を有してもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、本体216は、第一端部218において本体216の周囲に延在するフランジ230を含んでもよい。図に示すように、フランジ230は、フランジ230によって異なる直径を有する本体216の部分が分離され得るように、第一端部218の開口部222と複数の開口部226を有する本体216の部分との間に位置付けられるか、そうでなければ画定されてもよい。例えば、フランジ230は、第一端部218の開口部222が画定される本体216の大径部から、複数の開口部226を有する本体の小径部を分離してもよい。
【0026】
追加的または代替的に、フランジ230は、本体216から外向きにのみ延在してもよい。すなわち、空気および/または流体が、チャネルCH、第一端部218の開口部222、フランジ230が形成される領域、および/または必要に応じて複数の開口部226のいずれかを通って遮られずに流れ得るように、フランジ230は、チャネルCHを(部分的に、または完全に)遮るようにチャネルCHを通って延在しなくてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、本体216の大径部上に形成された第二ねじ部228は、第一端部218の、またはそれに近接した開口部222から、、フランジ230に向かって延在してもよく、このとき、第一端部218の開口部222とフランジ230との間の本体216の一部分のみがねじ山を有してもよく(すなわち、第二ねじ部228であってもよい)、一方で、残りの部分はもとのまま(例えば、組み立てられたおよび/またはねじ山を有さない状態)であってもよい。いくつかの実施形態では、第一端部218の開口部222とフランジ230との間の全領域がねじ山を有してもよい。
【0028】
引き続き図面を参照すると、第一ねじ部224はトライロビュラー(トリローブとも呼ばれる)ねじ部であってもよく、第二ねじ部228は機械ねじ部および/またはロールねじ部であってもよいという点で、第一ねじ部224は第二ねじ部228と異なっていてもよい。機械ねじ部および/またはロールねじ部の代わりに、1つ以上の部品を、当業者に既知の手段によって摩擦嵌合してもよいことを理解されたい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第二ねじ部228は、第一端部218で本体216をキャップ270に固定するための寸法にするか、そうでなければ適合されてもよい。いくつかの実施形態では、第二ねじ部228の代わりに、またはそれに加えて、キャップ270が、当業者に既知の他の固定または取り付け手段によって、第一端部218で本体216にスナップ留めまたは同様に摩擦固定されてもよいことを理解されたい。キャップ270を(例えば、第二ねじ部228を介して)本体216に固定するために、キャップ270は、キャップ270を本体216に回転可能に固定するための第二ねじ部228のねじ山パターンに対応し得るねじ山および/または複数の溝272(図2B)を含んでもよいことをさらに理解されたい。
【0030】
引き続き図面を参照し、ここで図2Eを参照すると、キャップ270は、例えばキャップ270の上面からキャップ270の下面に向かって、キャップ270を通って延在する開口部274をさらに含んでもよい。開口部274は、キャップ270の中心に、または中心に近接して形成されてもよく、本体216に固定されたときに本体216の第一端部218に形成された開口部222と位置合わせされてもよい。いくつかの実施形態では、第二ねじ部228に対応する溝272は、開口部274内に形成されてもよい。例示的な一実施形態では、開口部274の全体は、本体216をそれに固定するための溝272を含んでもよく、またはいくつかの実施形態では、開口部274の少なくとも一部は、内部に画定された溝272を含んでもよい。
【0031】
開口部274は、本体216の第一端部218の少なくとも一部であって、第二ねじ部228のみを含み、フランジ230と第二ねじ部228が始まる領域との間の第一端部218の非ねじ部を含まなくてもよい一部を受け入れるための寸法にするか、そうでなければ適合されてもよい。キャップ270に固定されたときに、本体216の第一端部218は、どこで第二ねじ部228が終端し、非ねじ部が第一端部218で始まるかに基づいて、開口部274に至るまで、またはキャップ270の上面を越えて延在してもよいことを理解されたい。
【0032】
さらに別の例示的な実施形態では、キャップ270の下面の少なくとも一部は、AWバルブアセンブリ200の第一スプリング280とインタフェースをとるために凹状にされるか、そうでなければ適合されてもよい。キャップ270の下面のこのスプリング適合領域(凹部276とも呼ぶ)は、AWバルブアセンブリ200が組み立てられたときに第一スプリング280を着座させるためのキャップ270の下面における領域を画定してもよい。いくつかの実施形態では、凹部276は、キャップ270の周囲に形成されたキャップ壁278の間に位置する。キャップ壁278は、例えば、第一スプリング280が第二端部220に向かって一方向に押し付けられるようにキャップ270を押圧するときに、第一スプリング280の横方向の動きを制限する寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。いくつかの実施形態では、キャップ壁278は、キャップ270の上面から、キャップ270の上面と下面の最下部との間のキャップ270の厚さ以下であり得る高さまで、下方に延在してもよい。
【0033】
引き続き図面を参照すると、第二ステム214はバルブステムであってもよく、第一端部234と第二端部236とを有するバルブステム本体232を含む。バルブステム本体232の形状は、AWバルブアセンブリ200が第一シリンダ106の内部に挿入されたときにバルブステム本体232がその内側と密封係合し得るように、第一シリンダ106および/または第二シリンダ108のうちの一方または両方の内側に対応してもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、その内側と密封係合するために、第二ステム214は、バルブステム本体232に選択的に取り付けられた1つ以上のシール238を含んでもよい。シール238は、バルブステム本体232に沿った1つ以上のシリンダまたは指定領域に(例えば、摩擦で、または当業者に既知の他の手段によって)固定されてもよい。シール238は、操作中(例えば、EUS処置中)にケーシング104内のAWバルブアセンブリ200と密封係合するように、バルブステム本体232上に置かれるか、そうでなければ位置付けられてもよいことを理解されたい。
【0034】
図2Cに示す実施形態では、第一端部234に近接した、または第一端部234の第一シールと、第二端部236に近接した、または第二端部236の第二シールと、バルブステム本体232の中心に近接して取り付けられ、バルブステム本体232から突出するか、そうでなければそこに形成されたショルダ240と、第二端部236に近接した第二シールとの間に位置付けられた第三シールによる、3つのシール238がバルブステム本体232に取り付けられて示されている。
【0035】
いくつかの実施形態では、バルブステム本体232は、第一端部234に開口部242を含み、第二端部236で密封されるか、そうでなければ閉じられてもよい。第一端部234の開口部242は、第一ステム212の少なくとも一部(例えば、ねじ部224)を受け入れるように適合されるか、そうでなければ寸法および/または形状にしてもよい。ねじ部224がバルブステム本体232の第一端部234の開口部242内に完全に配置されたときに、本体216の複数の開口部226を有する部分が第一端部234でバルブステム本体232と当接する、またはインタフェースをとるように、ねじ部224を第一端部234の開口部242に挿入してもよいことを理解されたい。バルブステム本体232は、その内部にねじ部224を受け入れるために中空であってもよいことを理解されたい。
【0036】
バルブステム本体232の中空部分は、ねじ部224を完全に取り囲むために、第二端部236に向かって、またはいくつかの実施形態では、第二端部236に向かうある距離まで十分に延在してもよい。バルブステム本体232の中空部分は、ねじ部224に対応する溝を含んでもよいことを理解されたい。ねじ部224がトライロビュラーねじ部(例えば、ねじ山を形成する三角ねじを含む部分)である実施形態では、中空部分に溝が設けられなくてもよいことをさらに理解されたい。
【0037】
トライロビュラー形状のねじ山は、プラスチックに対するねじ山の応力を低減する能力のために設けてもよい。いくつかの実施形態では、ねじ部224を第二ステム214に固定するときに、バルブステム本体232の中空部分は、ねじ部224のねじ山を形成するねじを介して形成されてもよい。第二ステム214はポリマー構造から形成されてもよく、トライロビュラー形状のねじ山を介して中空部分を形成することは、第二ステム214の完全性を損なうことなく達成され得ることを理解されたい。
【0038】
引き続き図面を参照し、ここで図2Gを参照すると、エンドキャップ250は、第一端部254および第二端部256と、第一端部254と第二端部256との間に形成された複数の開口部とを有するエンドキャップ本体252を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エンドキャップ本体252またはその一部は、AWバルブアセンブリ200の1つ以上の部品、例えば第一ステム212、第一スプリング280などを、第一端部254を介して、内部に受け入れるために中空であってもよい。
【0039】
図2Gの例示的な実施形態では、第一開口部258は、少なくとも第一ステム212を内部に受け入れるために第一端部254に設けられてもよい。第一開口部よりも小さくてもよい第二開口部260を、第一ステム212の一部(例えば、ねじ部224)がそこを通って延在できるように、第二端部256に設けてもよく、それにより、ねじ部224が第二開口部260を通って延在しているときに、ねじ部224は第二ステム214に固定される。
【0040】
追加的または代替的に、エンドキャップ250内で第一開口部258と第二開口部260との間に第三開口部(中間開口部)262が形成されてもよい。この例示的な実施形態において、中間開口部262は、第一開口部258よりも小さく、第二開口部260よりも大きくてもよい。
【0041】
図2Gに示すように、第一開口部258と中間開口部262との間に延在するエンドキャップ250の中空部分は、エンドキャップ250の内側およびエンドキャップ250の付近または中心に形成された第一プラットフォーム264に向かって、一定(すなわち、同一の直径を有する)であってもよい。中間開口部262は、第一プラットフォーム264に形成されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、中間開口部262の寸法(例えば、直径)は、フランジ230が中間開口部262の内部に受け入れられ得るように、フランジ230の寸法以上であってもよい。
【0042】
引き続き図面を参照すると、第二プラットフォーム266は、第一プラットフォーム264とエンドキャップ250の第二端部256との間に形成されてもよい。第二開口部260は、第二プラットフォーム266に形成されてもよく、フランジ230ではなく、ねじ部224がそこを通過できる寸法にしてもよい。本実施形態では、フランジ230は、フランジ230が第二プラットフォーム266と係合する点を超えた第一ステム212の移動を第二プラットフォーム266が制限するように、第二プラットフォーム266と係合してもよいことを理解されたい。
【0043】
いくつかの実施形態では、フランジ230は、フランジ230と第二プラットフォーム266との間に配置された第二スプリング282および/またはスプリングガイド284なしで、第二プラットフォーム266と係合するときに、第一プラットフォーム264の下に位置してもよい。第一プラットフォーム264と第二プラットフォーム266との間の距離は、フランジ230の高さに基づいてもよいことを理解されたい。さらに、第二スプリング282は、第一プラットフォーム264の中間開口部262の内部に少なくとも部分的に配置されて、第二プラットフォーム266と係合し得るか、またはそこに押し付けられ得る寸法にしてもよいことを理解されたい。
【0044】
いくつかの実施形態では、第二スプリング282と第一スプリング280は、異なる寸法にしてもよく、かつ/または異なって巻かれてもよい。例えば、第二スプリング282は、第一スプリング280よりも小さく、より密に巻かれてもよい。本明細書に記載のバルブの実施形態の使用方法および形状に応じて、同様の寸法で、同様に巻かれたスプリングも使用できることを理解されたい。
【0045】
いくつかの実施形態では、第一プラットフォーム264は、第二端部256に向かって下方に、かつ第一プラットフォーム264の厚さを通って延在する複数の開口部を含んでもよい。第一プラットフォーム264の1つ以上の開口部は、空気がそこを通過できるように設けられてもよい。
【0046】
追加的または代替的に、第二プラットフォーム266は、第二端部256に向かって下方に延在する複数の開口部を含んでもよい。第二プラットフォーム266の開口部は、例えば、1つ以上(図2Hに示す少なくとも3つ)のエンドキャップシール268を介して密封されてもよい。第二プラットフォーム266の1つ以上の開口部は、機械的利点(例えば、エラストマーを所定の位置に機械的に保持するため)のために設けてもよい。
【0047】
ここで図2Fを参照すると、スプリングガイド284は、中空であってもよく、または中空内部を画定してもよく、スプリングガイド284の第一端部に第一開口部290と、スプリングガイド284の反対側の第二端部に第二開口部292とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、スプリングガイド284の第二端部の第二開口部292は、スプリングガイド284の第一端部の第一開口部290よりも直径が大きくてもよい。
【0048】
スプリングガイド284は、スプリングガイド284が第一スプリング280内に少なくとも部分的に配置され得るように、第一スプリング280をスプリングガイド284の一部の上に設置できる形状か、そうでなければ寸法にしてもよい。いくつかの実施形態では、ガイドショルダまたは同様のフランジが、スプリングガイド284の第二端部に設けられてもよく、そこから外向きに延在してもよい。ガイドショルダは、第一スプリング280がスプリングガイド284の上に設置されたときに、第一スプリング280の止め具として機能してもよい。ガイドショルダは、本実施形態では第一スプリング280が止め具を越えて移動すること、いくつかの実施形態では、組み立てられたときに、スプリングガイド284の第二端部を越えて移動することを、制限するか、そうでなければ限定してもよい。追加的または代替的に、スプリングガイド284の第二端部の第二開口部292およびスプリングガイド284の中空内部は、中空内部の内側に第二スプリング282を少なくとも部分的に受け入れる形状か、そうでなければ寸法にしてもよい。
【0049】
引き続き図面を参照すると、スプリングガイド284は、スプリングガイド284の第一端部に第一ガイドシール286と、スプリングガイド284の反対側の第二端部に第二ガイドシール288とを含んでもよい。
【0050】
第一ガイドシール286は、スプリングガイド284(例えば、第一端部254の最も近く)の一方の側(例えば、上面)に、かつ第一端部の第一開口部290の周囲に位置付けられてもよく、このとき、スプリングガイド284の上面の少なくとも一部に、操作中にキャップ270を(例えば、第一押し下げ位置まで)押し下げるときにキャップ270の下面と係合する第一ガイドシール286が含まれる。
【0051】
追加的または代替的に、第二ガイドシール288は、AWバルブアセンブリ200が組み立てられたときに、またはスプリングガイド284がエンドキャップ250内に着座したときに、スプリングガイド284(または第二ガイドシール288)が第一プラットフォーム264と係合可能な、スプリングガイド284(例えば、第二端部256の最も近く)の下面を完全に密封してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、第二ガイドシール288は、スプリングガイド284の下面から、第二開口部292および中空内部を通って上方に、スプリングガイド284の第一端部およびエンドキャップ250の第一端部254に向かって延在してもよい。第二ガイドシール288は、第一開口部290の内側部分がガイドシールのいずれかによって密封されずに残されるように、スプリングガイド284の第一開口部290の真下まで延在してもよい。
【0053】
引き続き図面を参照すると、AWバルブアセンブリ200を組み立てることは、以下に説明する方法で、または組み立てられたAWバルブアセンブリ200がその機能を維持する限り、組立工によって所望される別の方法によって、達成されてもよい。
【0054】
例示的な一実施形態では、AWバルブアセンブリの組み立ては、最初に第一ステム212と、キャップ270と、第一スプリング280と、スプリングガイド284とを組み立てることによって達成されてもよい。本実施形態では、スプリングガイド284の第一端部は、第一スプリング280が外側に延在するショルダとスプリングガイド284の第二端部で係合するように、第一スプリング280の一端を通って挿入されてもよい。
【0055】
その後、第一ステム212の第一端部218は、キャップ270と係合するか、そうでなければそこに固定されるように、スプリングガイド284の第二端部と第一スプリング280とを両方とも通って挿入されてもよい。第一スプリング280は、第一端部218をキャップ270に固定するために、より具体的には、第一ステム212の第二ねじ部228をキャップ270の開口部274に固定するために、押し付けられてもよいことを理解されたい。
【0056】
AWバルブアセンブリ200の少なくとも上部を組み立てる(すなわち、キャップ270とスプリングガイド284の止め具との間に配置された第一スプリング280を用いて、キャップ270を第一ステム212に固定する)際に、第二スプリング282が第二端部220の一部および複数の開口部226を有する本体216の一部を覆うように、第二スプリング282をスプリングガイド284の第二端部および中空内部に設置するか、そうでなければ挿入してもよい。その後、第二端部220および第二スプリング282は、第二スプリング282が第二プラットフォーム266と係合し得、かつスプリングガイド284の下面(または、より具体的には第二ガイドシール288)がエンドキャップ250内で第一プラットフォーム264と係合し得るように、エンドキャップ250内に(例えば、第一端部254を介して)挿入されてもよい。
【0057】
第二端部220および第二スプリング282は、ねじ部224(またはねじ部224の少なくとも一部)が、第二ステム214を、ねじ部224を介して第一ステム212に固定(例えば、回転可能にまたは摩擦して固定)し始めるのに十分露出するまで、エンドキャップ250に挿入されなければならない。
【0058】
第二ステム214は、第二ステム214がエンドキャップ250の第二端部256に近接または当接するまで、ねじ部224を介して第一ステム212に固定されなければならないことを理解されたい。
【0059】
AWバルブアセンブリ200が組み立てられた時点で、キャップ270は、第一位置(例えば、第一接触性止め具)および第二位置(例えば、第二接触性止め具)に押し下げられてもよい。キャップ270を第一位置に押し下げるには、第一スプリング280または第二スプリング282のみを押し付けてもよく、一方で、キャップ270を第二位置に押し下げるには、第一スプリング280と第二スプリング282とを両方とも押し付けてもよいことを理解されたい。
【0060】
引き続き図面を参照し、ここで図3A図3B、および図3Cを参照すると、EUS器具100、より具体的には、第一シリンダ106または第二シリンダ108の少なくとも一方に操作可能に固定されるか、そうでなければ取り外し可能に取り付けられる少なくとも1つのバルブアセンブリは、サクションバルブ(SV)アセンブリ300であってもよい。主にサクションバルブアセンブリ300を有するEUS器具100の実施形態は、本明細書では吸引供給装置またはデバイスと呼ぶことがあることを理解されたい。
【0061】
さらに、AWバルブアセンブリ200およびサクションバルブアセンブリ300は、EUS器具100のエア/ウォーター機能および吸引機能と、EUS処置(例えば、GI超音波内視鏡処置)中のEUSバルーンの膨張および収縮とを制御するために設けられてもよいことを理解されたい。AWバルブアセンブリ200はさらに、EUS処置中に対物レンズの洗浄を支援するために設けられてもよい。
【0062】
サクションバルブアセンブリ300は、使い捨て(例えば、使い捨て材料から形成され、ならびに/あるいは従来型バルブよりも購入価格および/または使用コストが低い材料から構成される)であってもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、サクションバルブアセンブリ300は、サクションバルブアセンブリ300の1つ以上の部品を少なくとも部分的に受け入れるように構成された少なくとも1つのSVエンドキャップ302を含んでもよい。サクションバルブアセンブリ300は、SVエンドキャップ302の少なくとも一部を覆うように適合されたSVエンドキャップカバー304(図3A)をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、SVエンドキャップカバー304(またはAWエンドキャップカバー294)は、ケーシング104、より具体的には第一シリンダ106および/または第二シリンダ108に挿入されるために、実質円筒であってもよく、および/または円筒形状を有してもよい。さらなる形状(例えば、多角形形状)をSVエンドキャップカバー304および/またはAWエンドキャップカバー294に使用してもよいことを理解されたい。これらの実施形態では、例えば、多角形形状のエンドキャップは、バルブアセンブリを少なくとも部分的に受け入れるために、同様の形状を有するケーシング104の開口部に対応してもよい。
【0064】
引き続き図面を参照し、ここで図3Dおよび図3Eを参照すると、SVエンドキャップ302は、第一端部308および第二端部310と、第一端部308と第二端部310との間に形成された複数の開口部とを有する、少なくとも1つのSVエンドキャップ本体306を含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、SVエンドキャップ本体306は中空であってもよい。追加的または代替的に、SVエンドキャップ本体306は、概して円筒(例えば、チューブを形成する)であってもよい。図3Dに示すように、SVエンドキャップ本体306は、中空領域に通じる第一開口部312を第一端部308に含んでもよい。中空領域は、SVエンドキャップ本体306の第二端部310に画定されるか、そうでなければ位置付けられるか、近接する、SVエンドキャップ壁314に向かって、第一端部308から延在してもよい。SVエンドキャップ本体306内に画定された中空領域は、サクションバルブアセンブリ300が(部分的および/または完全に)組み立てられたときに、サクションバルブアセンブリ300の1つ以上の部品(例えば、ピストン、1つ以上のスプリングなど)を少なくとも部分的に内部に受け入れる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。いくつかの実施形態では、SVエンドキャップ壁314は、SVエンドキャップ本体306の中空領域内に少なくとも部分的に受け入れられた1つ以上の部品の動きを制限または限定するために設けられてもよい。
【0066】
SVエンドキャップ壁314は内面316を含んでもよく、内面316は第一端部308に面する中空領域内のSVエンドキャップ壁314の側面であってもよい。SVエンドキャップ壁は、内面316から反対方向に向く外面318(図3E)をさらに含んでもよい。
【0067】
引き続き図面を参照すると、SVエンドキャップ壁314は、SVエンドキャップ壁314の厚さを通って延在する1つ以上の開口部を含んでもよい。例示的な一実施形態では、SVエンドキャップ壁314は、SVエンドキャップ壁314の厚さを通って延在する第一壁開口部320を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第一壁開口部320内で、1つ以上のSVステムの少なくとも一部を受け入れる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。図3Eに示すように、第一壁開口部320は、SVエンドキャップ壁314の中心に、または中心に近接して含まれてもよい。
【0068】
追加的または代替的に、SVエンドキャップ壁314は、SVエンドキャップ壁314の厚さを通って延在する少なくとも1つの第二壁開口部322を含んでもよい。第二壁開口部322は、ピストンを、少なくとも第二壁開口部322を介して、1つ以上のSVステムのうちの少なくとも1つに動作可能に接続するために、ピストンおよび/またはSVステムの部品を、少なくとも部分的にそこを貫通して延在させる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。いくつかの実施形態では、図3Eに示すように、ピストンをSVステムに動作可能に接続するために、第三壁開口部324を設けてもよい。図示のように、第三壁開口部324は、第二壁開口部322と同様の寸法および形状であってもよい。
【0069】
さらに別の例示的な実施形態では、SVエンドキャップ壁314は、SVエンドキャップ壁314の厚さを通って延在する第四壁開口部326を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第四壁開口部326は、1つ以上のSVステムの少なくとも一部をそこを通して受け入れる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。追加的または代替的に、第四壁開口部326は、ステム(例えば、第二SVステム360)に対してガイドピン354をクロックポジションする寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよく、ステムは金属で形成されてもよい。
【0070】
引き続き図3Eを参照すると、SVエンドキャップ壁314の外面318の少なくとも一部は、SVエンドキャップ壁314が第二端部310においてSVエンドキャップ本体306の最外縁からオフセットされるように、凹状にされてもよい。凹部328は、第二端部310においてSVエンドキャップ本体306の周囲に延在するリップ330を画定してもよい。凹部328の表面積は、凹状でない外面318の表面積より小さくてもよいことを理解されたい。
【0071】
いくつかの実施形態では、凹部328の直径は、第二端部310におけるSVエンドキャップ本体306の直径よりも小さくてもよい。追加的または代替的に、凹部328の直径は、ステム本体342を凹部328内に位置(例えば、同一平面上に)させるために、ステム本体342(図3F)の直径以上にしてもよく、このとき、リップ330は、着座したときの第一SVステム340の動き(例えば、側方移動)を制限するか、そうでなければ限定してするように支援してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、リップ330の高さは凹部328の外面318からリップ330の最遠位点までを測定してもよく、ステム本体342が第二端部310においてリップ330と同一平面になり得るように、リップ330の高さはステム本体342の厚さT(図3F)と等しくてもよい。
【0073】
さらに別の例示的な実施形態では、SVエンドキャップ302の中空領域にガイド部材332を設けてもよい。いくつかの実施形態では、ガイド部材332は、ガイド部材332がSVエンドキャップ壁314と一体になるように、SVエンドキャップ壁314の内面316から形成されてもよい。追加的または代替的に、ガイド部材332は、当技術分野で既知であり、かつ、ガイド部材332を内面316に固定できる接着剤、締結具、または同様の固定機構を介して内面316に選択的に取り付けられてもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、ガイド部材332は、サクションバルブアセンブリ300を組み立てるときにSVステム(例えば、第二SVステム360(図3H))の少なくとも一部がその内部を通過できる寸法か、そうでなければ形状にされたガイド開口部334を含んでもよい。
【0075】
ガイド部材332は、第二SVステム360が第一壁開口部320とガイド開口部334とを両方とも少なくとも部分的に通過できるように、第一壁開口部320がガイド開口部334と位置合わせ(実質的にまたは完全に位置合わせ)され得るように、SVエンドキャップ壁314の中心に、または中心に近接して位置付けられてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、ガイド部材332は、円筒(例えば、管状)であってもよく、内面316から第一端部308に向かって延在してもよい。本実施形態では、ガイド部材332は、ガイド部材332の先端がSVエンドキャップ本体306内の中空領域の中間点に近接し得る、またはそれを超え得るように、第一端部308に向かって近位方向に延在してもよい。ガイド開口部334は、ガイド部材332を完全に通って延在してもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、ガイド開口部334は、概して円形であってもよい。
【0077】
追加的または代替的に、ガイド開口部334の少なくとも一部は、第二SVステム360の同様の形状を有する部分に対応するように平坦にされるか、そうでなければ形状であってもよい。例えば、図3Hに示すように、ガイド開口部334は、第二SVステム360の平坦部に対応する平坦部を有する。
【0078】
平坦部分は、ガイド部材332、より具体的にはガイド開口部334を通るSVステム(例えば、第二SVステム360)の適切な取り付けおよび/または整列を確実にするのを支援してもよいことを理解されたい。平坦部分は、(概して円形であってもよい)第一壁開口部320と(円形部分と平坦部分の両方を含んでもよい)ガイド開口部334とを通って挿入されたときに、第二SVステム360の移動を制限するか、そうでなければ限定するために設けられてもよいことをさらに理解されたい。
【0079】
追加的または代替的に、ガイド部材332は、サクションバルブアセンブリ300の1つ以上のスプリング(例えば、第二スプリング378)のためのプレースホルダまたは同様のガイドとして設けられてもよい。ガイド部材332は、組み立てられたときに第二スプリング378がガイド部材332の少なくとも一部の上に位置し得る寸法または形状にしてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、ガイド部材332は、第二スプリング378がガイド部材332の上に設置されたときに、第二スプリング378の中間点まで延在してもよい。
【0080】
引き続き図面を参照し、ここで図3Fを参照すると、サクションバルブアセンブリ300は、少なくとも第一SVステム340と第二SVステム360とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第一SVステム340と第二SVステム360は、異なる材料から形成されてもよい。しかしながら、第一SVステム340と第二SVステム360の両方を形成するために同種材料が使用されてもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、例えば、第一SVステム340は、主にポリマーまたはポリマーと同様の材料から構成されてもよく、第二SVステム360は、主に金属または金属と同様の材料から構成されてもよい。第一SVステム340は、本明細書に記載の第一SVステム340の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる単一の連続材料で形成された単一部品構造(すなわち、単一の部品)であってもよい。追加的または代替的に、第二SVステム360は、本明細書に記載の第二SVステム360の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる単一の連続材料で形成された単一部品構造(すなわち、単一の部品)であってもよい。追加的または代替的に、第一SVステム340と第二SVステム360はそれぞれ、本明細書に記載の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる複数の材料で形成された単一部品構造であってもよい。
【0081】
図3Fの実施形態に示すように、第一SVステム340は、第一側面344と、第一側面344に対向する第二側面346とを有するステム本体342を含んでもよい。ステム本体342は、ステム本体342の厚さTを通って延在する1つ以上の開口部を含んでもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、ステム本体342は、ステム本体342の厚さTを通って延在する第一開口部348を含んでもよい。第一開口部348は、サクションバルブアセンブリ300が組み立てられたときに、第二SVステム360の少なくとも一部を、そこを通して受け入れる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。
【0083】
ステム本体342は、第一SVステム340をサクションバルブアセンブリ300(例えば、ピストン380)の1つ以上の他の部分に接続するために、第一側面344から(例えば、近位方向に)延在する1つ以上のポート(例えば、接続ポート)をさらに含んでもよい。図3Fの実施形態では、例えば、第一接続ポート350と第二接続ポート352とが設けられる。第一接続ポート350と第二接続ポート352はそれぞれ、第一SVステム340をSVエンドキャップ壁314の対応する開口部を介してピストン380に接続するために、ピストン380の接続手段(例えば、ピストンクリップ396)の少なくとも一部を受け入れるための開口部を含んでもよい。第一接続ポート350と第二接続ポート352は、ピストンクリップ396に接続するために、第二壁開口部322および/または第三壁開口部324を介して少なくとも部分的に配置されるか、そうでなければ挿入される寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、第一SVステム340は、ガイドピン354を含んでもよい。ガイドピン354は、組み立て中に第一SVステム340を案内し、かつ/または位置決めし、第一SVステム340を、例えばピストン380と適切に嵌合し、かつ/または位置合わせすることを確実にするために設けられてもよい。ガイドピン354はさらに、第一SVステム340、ピストン380、および/またはSVエンドキャップ302の間のクロッキング関係を維持するために設けられてもよい。ガイドピン354は、SVエンドキャップ壁314の第四壁開口部326を介して設置されるか、そうでなければ挿入されて、ピストン380の開口部(例えば、ガイド開口部398(図3G))とインタフェースをとるか、そうでなければ係合する寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。
【0085】
引き続き図面を参照すると、ステム本体342は、ステム本体342の第二側面346から延在する1つ以上のスリーブ356をさらに含んでもよい。一実施形態では、スリーブ356は、配向クロッキングスリーブであってもよい。配向クロッキングスリーブは、組み立てられたサクションバルブアセンブリ300を第二シリンダ108の挿入位置に案内するために設けられてもよい。いくつかの実施形態では、配向クロッキングスリーブは、第二シリンダ108内における配向クロッキングスリーブの位置合わせを容易にするために、そこから延在する1つ以上のリブを含んでもよい。リブは、第二シリンダ108の対応する挿入位置の形状および/または寸法に基づいて、いかなる寸法および/または形状を有してもよいことを理解されたい。いくつかの実施形態では、ステムシール358(例えば、バルーンサクションシール)をスリーブ356の遠位端に設けてもよい。
【0086】
引き続き図面を参照し、ここで図3Hを参照すると、第二SVステム360はバルブステムであってもよく、近位端であってもよい第一端部364と、遠位端であってもよい第二端部366とを有するバルブステム本体362を含んでもよい。図3Hに示すように、バルブステム本体362は、第一端部364に設けられたか、そうでなければ形成されたねじ部と、第二端部366に設けられたか、そうでなければ形成された第一開口部370とを含んでもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、ねじ部は、ステムねじ部368であってもよい。ステムねじ部368は、第二SVステム360をSVキャップ400に固定するために設けられてもよい。第一開口部370は概して円形であってもよく、ステムねじ部368の直径よりも大きい直径を有してもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、バルブステム本体362は、細長いものであってもよく、第二端部366にチャネルCHを画定する中空部分を含んでもよい。チャネルCHは、第一端部364から近位方向に延在し、中実部分374が始まるところで終わってもよい。いくつかの実施形態では、中実部分374の直径またはサイズは、第一開口部370の直径よりも小さく、ステムねじ部368の直径よりも大きくてもよい。
【0089】
引き続き図面を参照すると、チャネルCHへの第二開口部372は、第一端部364に、またはその近傍に設けられてもよい。第二開口部372は、バルブステム本体362の一方の側のみを通って延在してもよい。別のやり方で説明すると、第二開口部372は、バルブステム本体362を完全に通って延在しなくてもよく、代わりに、チャネルCHへの側方開口部を提供するに過ぎない。いくつかの実施形態では、チャネルCHは、第一端部364に向かって近位方向に延在し、側壁の第二開口部372を越えてすぐのところで終わってもよい。いくつかの実施形態では、第二シリンダ108内の位置に応じて、第二開口部372は内視鏡の遠位端からの吸引(または非吸引)経路を提供してもよい。
【0090】
追加的または代替的に、バルブステム本体362の少なくとも一部は中空でなくてもよく(例えば、中空部分とステムねじ部368との間)、代わりに中実部分374であってもよい。追加的にまたは代替的に、バルブステム本体362の少なくとも一部(例えば、中実部分374)は、クロッキング/配向領域CAを含んでもよい。クロッキング/配向領域CAは、例えば第二シリンダ108内で第二開口部372を位置合わせするために、バルブステム本体362の位置を方向付けてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、クロッキング/配向領域CAの輪郭または形状は、サクションバルブアセンブリ300の1つ以上の開口部(例えば、第一壁開口部320および/またはガイド開口部334)に対応してもよい。例えば、平坦なクロッキング/配向領域CAは、平坦部分を有するサクションバルブアセンブリ300の開口部に対応してもよく、またはいくつかの実施形態では、図3Jに示すように、クロッキング/配向領域CAは、湾曲部分を有するサクションバルブアセンブリ300の開口部に対応し得る弓形の輪郭(例えば、湾曲部分を含む)を有してもよい。クロッキング/配向領域CAには他の輪郭および/または形状が提供されてもよく、それはサクションバルブアセンブリ300における対応する開口部に基づいてもよいことを理解されたい。
【0092】
引き続き図面を参照し、ここで図3Gを参照すると、サクションバルブアセンブリ300はピストン380を含んでもよい。ピストン380は、組み立てられた(例えば、完全に組み立てられた)ときに、少なくともSVエンドキャップ302を介して第一SVステム340とインタフェースをとり、かつ/または接続される寸法および形状にしてもよく、そうでなければ適合されてもよい。いくつかの実施形態では、ピストン380は、本明細書に記載のピストン380の実施形態へと成形および/または形成される、もしくは組み立てられる単一の連続材料で形成された単一部品構造(すなわち、単一の部品)であってもよい。追加的または代替的に、ピストン380は、ポリマーおよび/またはポリマーと同様の材料、ならびに/あるいはエラストマーおよび/またはエラストマーと同様の材料を含んでもよい、材料の組み合わせによって形成されてもよい。
【0093】
図3Gに示すように、ピストン380は、第一ピストン端部384と第二ピストン端部386とを有するピストン本体382を含んでもよい。ピストン本体382は中空であってもよく、サクションバルブアセンブリ300を組み立てて第二SVステム360をSVキャップ400に固定するときに、第二SVステム360の少なくとも一部をその内部に受け入れる、第一ピストン端部384に第一開口部388を含んでもよい。追加的または代替的に、ピストン本体382は、第二ピストン端部386に第二開口部390を含んでもよい。第二開口部390は、ピストン380の中空部分の内部に通じていてもよく、組み立てられたときにスプリング(例えば、第二スプリング378)の少なくとも一部を覆う寸法にするか、そうでなければ適合されてもよい。いくつかの実施形態では、直径または第二開口部390は、第一開口部388の直径よりも大きくてもよい。
【0094】
追加的または代替的に、ピストン380は、第二ピストン端部386に形成されて、ピストン本体382から外向きに延在する、ピストンフランジ392または同様のプラットフォームをさらに含んでもよい。図3Gの実施形態では、ピストンフランジ392は、ピストン本体382の周囲に延在してもよく、第一スプリング376がサクションバルブアセンブリ300の組み立て中にピストン380上に設置されるときに、ピストン380とSVキャップ400との間に配置された第一スプリング376を支持するために、少なくとも設けられてもよい。いくつかの実施形態では、第一スプリング376は第二スプリング378より大きくてもよいことを理解されたい。追加的または代替的に、より小さい第二スプリング378は、より大きい第一スプリング376よりもきつく巻きつけられてもよい(すなわち、よりしっかりと巻かれる)。
【0095】
いくつかの実施形態では、ピストンフランジ392は、それに選択的に固定されるピストンシール394を含んでもよい。ピストンシール394は、ピストンフランジ392の少なくとも下面に固定されてもよく、またはさらなる例示的な実施形態では、ピストンシール394はピストンフランジ392を完全に覆ってもよい。
【0096】
ピストン380は、第二ピストン端部386に1つ以上の接続手段をさらに有してもよい。接続手段は、ピストン380を少なくとも第一SVステム340に接続するために、ピストン本体382および/またはピストンフランジ392から遠位方向に延在してもよい。
【0097】
一実施形態では、接続手段は、1つ以上のピストンクリップ396であってもよい。図3Gの実施形態では、一対のピストンクリップ396が第二開口部390の両側に設けられている。ピストンクリップ396は、少なくとも第二壁開口部322と第三壁開口部324とを通って延在し、かつ/またはピストン380を第一SVステム340に固定する寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。
【0098】
さらに別の例示的な実施形態では、ピストン380は第三開口部をさらに含んでもよく、それはガイド開口部398であってもよい。ガイド開口部398は、ガイドピン354の少なくとも一部をその間に受け入れる寸法にするか、そうでなければ適合されてもよい。
【0099】
サクションバルブアセンブリ300は、組み立てられたときに、かつSVキャップ400がSVステム(例えば、第二SVステム360)のねじ部の一端に固定(例えば、取り外し可能に固定)されたときに、サクションバルブアセンブリ300の1つ以上の部品を覆うように適合されたSVキャップ400(図3I)をさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステムねじ部368は、バルブステム本体362をSVキャップ400に固定する寸法にするか、そうでなければ適合されてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、ステムねじ部368の代わりに、またはそれに加えて、SVキャップ400が、当業者に既知の他の固定または取り付け手段によって、バルブステム本体362を第一端部364にスナップ留めまたは同様に摩擦固定されてもよいことを理解されたい。SVキャップ400をバルブステム本体362に(例えば、ステムねじ部368を介して)固定するために、SVキャップ400は、組み立て中にSVキャップ400をバルブステム本体362に回転可能に固定する、ステムねじ部368のねじ山パターンに対応するねじ山パターンまたは溝を有してもよい、1つ以上のキャップインサート402(図3I)を含み得ることをさらに理解されたい。
【0101】
追加的または代替的に、SVキャップ400の下面は、例えば、SVキャップ400の下面からSVキャップ400を少なくとも部分的に通って延在する、空隙または同様の凹領域を含んでもよい。空隙は、SVキャップ400をステムねじ部368に固定するために、ねじ山を有し(溝が形成され)、かつ/またはその中にねじ部を受け入れる寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。空隙は、SVキャップ400の中心に、または中心に近接して形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ねじ部において溝および/またはねじ開口を有する空隙は、SVキャップ400をステムねじ部368に回転可能に固定するように、組み立てられたときにステムねじ部368と位置合わせされてもよい。
【0102】
引き続き図面を参照し、ここで図3Iを参照すると、SVキャップ400の下面の少なくとも一部は、サクションバルブアセンブリ300が組み立てられたときに第一スプリング376がSVキャップ400の凹部406内に位置するように、サクションバルブアセンブリ300のスプリング(例えば、第一スプリング376)とインタフェースをとるか、そうでなければ係合するように構成されるか、そうでなければ適合されてもよい。
【0103】
いくつかの実施形態では、SVキャップ壁404が、SVキャップ400の下面に画定されてもよい。
SVキャップ壁404は、SVキャップ400の周囲に延在してもよい。SVキャップ壁404は、例えば、EUS処置中に、スプリング(例えば、第一スプリング376)の側方移動を制限するか、そうでなければ限定する寸法にするか、そうでなければ形状にしてもよい。いくつかの実施形態では、SVキャップ壁404の高さは、第一スプリング376の側方移動の制限を支援するために、SVキャップ400の厚さ以下であってもよい。いくつかの実施形態では、SVキャップ壁404(またはAWキャップ壁)は、バルブアセンブリが組み立てられたときにスプリング(例えば、第一スプリング376)が位置し得る領域を画定してもよい。
【0104】
操作中、サクションバルブアセンブリ300を有するEUS器具100は、サクションシリンダに操作可能に接続されてもよいことを理解されたい。サクションバルブアセンブリ300を例えば第一位置(接触性止め具)に押し下げると、EUS器具100の付属チャネル(例えば、吸引チャネル)またはEUS器具100に操作可能に接続された付属チャネルを介して、吸引が行われてもよい。追加的または代替的に、サクションバルブアセンブリ300を例えば第二位置(接触性止め具)に押し下げると、水がEUSバルーンから(例えば、EUS処置中に)除去されてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態では、EUS処置中に、AWバルブアセンブリ200を有するEUS器具100は、エア/ウォーターシリンダに接続されてもよい。エア/ウォーターシリンダに接続されると、空気は、第一端部218(例えば、近位オリフィス)の開口部222を通って流れてもよい。近位オリフィスの被覆を含み得る、AWバルブアセンブリ200を通り零点を介して流れる空気の調整および/または方向転換によって、EUS器具100のレンズ洗浄チャネル、またはEUS器具100に操作可能に接続されたレンズ洗浄チャネルを通って、空気を流してもよい。AWバルブアセンブリ200を第一位置(例えば、第一接触性止め具)に押し下げると、水はレンズ洗浄チャネルを通って押し出されて、その結果、水が任意の対物レンズ上に溜まるか、そうでなければ配置されてもよく、一方で、AWバルブアセンブリ200を第二位置(例えば、第二接触性止め具)に押し下げると、水はEUSバルーン内に供給されてもよい。
【0106】
詳細な説明は例示を意図しており、記載された実施形態に限定するものではないことを理解されたい。他の実施形態は、上記の説明を読み、理解することで、当業者には明らかであろう。さらに、場合によっては、一実施形態で説明した要素は、他の実施形態での使用に容易に適合可能である。それゆえに、本明細書に記載の方法およびシステムは、図示および説明した特定の詳細、代表的な実施形態、または例示的な実施例に限定されない。したがって、本開示の一般的な態様の趣旨または範囲から逸脱することなく、そのような詳細から逸脱してもよい。
【0107】
さらに、様々な実施形態を構成するものとして以下に記載される構成要素および材料は、例示的であり、限定的ではないことが意図されている。本明細書に記載の材料と同一または同様の機能を果たし得る多くの適切な構成要素および材料は、本開示の実施形態の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。
図1
図2A.2B】
図2C.2D】
図2E.2F】
図2G
図2H
図3A.3B.3C】
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H.3I】
図3J
【国際調査報告】