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特表2023-502675核タンパク質阻害剤の結晶形及びその使用
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-25
(54)【発明の名称】核タンパク質阻害剤の結晶形及びその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20230118BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20230118BHJP
   A61K 31/407 20060101ALI20230118BHJP
【FI】
C07D487/04 137
C07D487/04 CSP
A61P31/20
A61K31/407
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529375
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(85)【翻訳文提出日】2022-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2020130612
(87)【国際公開番号】W WO2021098850
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】201911171978.3
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516089784
【氏名又は名称】チア タイ ティエンチン ファーマシューティカル グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.369 Yuzhou South Rd.,Lianyungang,Jiangsu 222062 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】賀 海 鷹
(72)【発明者】
【氏名】夏 建 華
(72)【発明者】
【氏名】譚 海 忠
【テーマコード(参考)】
4C050
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA01
4C050BB04
4C050CC04
4C050EE01
4C050FF03
4C050GG02
4C050HH01
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB03
4C086GA15
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB33
(57)【要約】
本発明は、式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形、及びHBVに関連する疾患を治療するための医薬の製造におけるその使用に関する。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
【化1】
【請求項2】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.20±0.20°、8.90±0.20°、16.30±0.20°及び24.78±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.20±0.20°、8.90±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、22.32±0.20°及び24.78±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.20±0.20°、8.90±0.20°、11.26±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、17.89±0.20°、22.32±0.20°及び24.78±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
6.20±0.20°、8.90±0.20°、10.09±0.20°、11.26±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、17.89±0.20°、20.35±0.20°、22.32±0.20°、24.78±0.20°及び27.78±0.20°
【請求項3】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.13±0.20°、10.53±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.13±0.20°、10.53±0.20°、11.67±0.20°、20.09±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
9.13±0.20°、10.53±0.20°、11.67±0.20°、13.52±0.20°、20.09±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
【請求項4】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.94±0.20°、9.83±0.20°及び10.99±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.94±0.20°、9.83±0.20°、10.99±0.20°、18.62±0.20°及び19.82±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.94±0.20°、9.83±0.20°、10.99±0.20°、13.36±0.20°、17.21±0.20°、18.62±0.20°、19.82±0.20°及び21.56±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
8.94±0.20°、9.39±0.20°、9.83±0.20°、10.48±0.20°±0.20°、10.99±0.20°、13.36±0.20°、14.29±0.20°、17.21±0.20°、18.14±0.20°、18.62±0.20°、19.82±0.20°及び21.56±0.20°
【請求項5】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.52±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°及び14.41±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.52±0.20°、8.70±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、17.49±0.20°及び22.92±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.52±0.20°、8.70±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、16.06±0.20°、17.49±0.20°、20.98±0.20°、21.98±0.20°及び22.92±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.17±0.20°、7.52±0.20°、7.99±0.20°、8.70±0.20°、9.99±0.20°、10.74±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、14.88±0.20°、16.06±0.20°、17.05±0.20°、17.49±0.20°、20.98±0.20°、21.98±0.20°、22.48±0.20°、22.92±0.20°、23.50±0.20°、26.47±0.20°、27.05±0.20°及び28.04±0.20°
【請求項6】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.72±0.20°、8.53±0.20°、17.76±0.20°及び20.38±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°及び20.38±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°、20.38±0.20°、21.06±0.20°及び24.00±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、11.41±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°、19.99±0.20°、20.38±0.20°、21.06±0.20°、22.23±0.20°、24.00±0.20°、24.42±0.20°及び25.90±0.20°
【請求項7】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°及び16.86±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°、11.87±0.20°、16.86±0.20°及び21.16±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°、11.87±0.20°、12.32±0.20°、16.86±0.20°、21.16±0.20°、25.47±0.20°及び29.17±0.20°
【請求項8】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.31±0.20°、19.18±0.20°及び25.99±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.31±0.20°、15.86±0.20°、19.18±0.20°、21.05±0.20°及び25.99±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.31±0.20°、11.62±0.20°、12.91±0.20°、15.86±0.20°、19.18±0.20°、21.05±0.20°、24.67±0.20°及び25.99±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.03±0.20°、8.31±0.20°、11.62±0.20°、12.91±0.20°、15.86±0.20°、17.17±0.20°、18.20±0.20°、19.18±0.20°、19.74±0.20°、21.05±0.20°、21.30±0.20°、24.67±0.20°及び25.99±0.20
【請求項9】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°及び22.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、21.24±0.20°、21.74±0.20°及び22.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、13.07±0.20°、19.57±0.20°、21.24±0.20°、21.74±0.20°、22.24±0.20°及び22.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、11.34±0.20°、13.07±0.20°、14.07±0.20°、14.99±0.20°、15.86±0.20°、16.17±0.20°、18.60±0.20°、19.57±0.20°、21.24±0.20°、21.46±0.20°、21.74±0.20°、22.24±0.20°、22.72±0.20°及び22.90±0.20°
【請求項10】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
5.56±0.20°、11.25±0.20°及び14.09±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20、14.09±0.20°及び19.64±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20°、14.09±0.20°、18.07±0.20°、19.64±0.20°及び20.33±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20°、14.09±0.20°、18.07±0.20°、19.64±0.20°、20.33±0.20°、21.65±0.20°、22.31±0.20°
【請求項11】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.28±0.20°、10.34±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.28±0.20°、10.34±0.20°、19.45±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.28±0.20°、10.34±0.20°、12.35±0.20°、14.95±0.20°、17.88±0.20°、19.45±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
3.47±0.20°、9.28±0.20°、10.34±0.20°、10.92±0.20°、12.35±0.20°、14.95±0.20°、、17.62±0.20°、17.88±0.20°、19.09±0.20°、19.45±0.20°、20.08±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°、23.98±0.20°、26.12±0.20°及び28.63±0.20°
【請求項12】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.49±0.20°、8.46±0.20°、15.99±0.20°及び17.02±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.49±0.20°、8.46±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°及び17.02±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.49±0.20°、8.46±0.20°、9.91±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°、17.02±0.20°、20.97±0.20°及び24.20±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.49±0.20°、8.46±0.20°、9.12±0.20°、9.91±0.20°、10.67±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°、17.02±0.20°、18.34±0.20°、19.95±0.20°、20.29±0.20°、20.97±0.20°、21.66±0.20°、23.03±0.20°、24.20±0.20°、24.94±0.20°及び25.69±0.20°
【請求項13】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.53±0.20°、11.09±0.20°、22.34±0.20°及び23.12±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.53±0.20°、11.09±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°及び23.12±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.53±0.20°、11.09±0.20°、14.14±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°、23.12±0.20°及び26.85±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.03±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、11.09±0.20°、14.14±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°、23.12±0.20°及び26.85±0.20°
【請求項14】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.32±0.20°、10.43±0.20°、12.46±0.20°及び19.62±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、19.62±0.20°及び21.03±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、19.62±0.20°、21.03±0.20°及び22.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、13.00±0.20°、15.06±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、19.62±0.20°、21.03±0.20°及び22.90±0.20°。
【請求項15】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.47°±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°及び18.41±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
8.47±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、18.41±0.20°及び21.49±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.04±0.20°、8.47±0.20°、10.01±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、18.41±0.20°、21.49±0.20°及び22.53±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.04±0.20°、8.47±0.20°、10.01±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、17.32±0.20°、18.41±0.20°、20.31±0.20°、21.49±0.20°、22.53±0.20°及び26.34±0.20°
【請求項16】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.50±0.20°、10.65±0.20°及び11.10±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°及び21.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°、21.48±0.20°、22.79±0.20°及び27.02±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°、15.67±0.20°、19.16±0.20°、21.48±0.20°、22.79±0.20°、23.39±0.20°、26.28±0.20°及び27.02±0.20°
【請求項17】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°及び21.46±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、21.28±0.20°及び21.46±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、24.84±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°及び22.74±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°及び27.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、8.74±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.12±0.20°、8.74±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.12±0.20°、8.74±0.20°、9.29±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、17.54±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°。
【請求項18】
三斜晶系に属し、空間群がP-1であり、格子定数として、a=9.407(2)Å、b=11.531(3)Å、c=13.574(4)Å、α=66.982(8)°、β=75.337(8)°、γ=68.492(8)°、単位格子の体積V=1250.4(6)Å^3、格子内非対称単位の数Z=2であることを特徴とする請求項1又は17に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
【請求項19】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.22±0.20°及び14.10±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.22±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°及び21.61±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.03±0.20°、8.22±0.20°、8.53±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°、16.47±0.20°、17.07±0.20°、及び21.61±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.03±0.20°、8.22±0.20°、8.53±0.20°、8.95±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°、15.90±0.20°、16.47±0.20°、17.07±0.20°、19.45±0.20°、21.61±0.20°、22.89±0.20°及び23.36±0.20°
【請求項20】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.60±0.20°、8.55±0.20°及び15.21±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.60±0.20°、8.55±0.20°、11.67±0.20°、15.21±0.20°、17.60±0.20°、及び24.56±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
6.60±0.20°、8.55±0.20°、11.67±0.20°、15.21±0.20°、17.12±0.20°、17.60±0.20°、23.25±0.20°、24.56±0.20°及び27.31±0.20°。
【請求項21】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.15±0.20°、8.43±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.15±0.20°、8.43±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、11.27±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.71±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、8.83±0.20°、11.27±0.20°、13.97±0.20°、14.23±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.20±0.20°、17.71±0.20°、18.48±0.20°、19.19±0.20°、20.36±0.20°、20.74±0.20°、21.57±0.20°、22.61±0.20°、23.02±0.20°、23.90±0.20°、26.16±0.20°、26.67±0.20°及び27.74±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、8.83±0.20°、9.90±0.20°、11.27±0.20°、11.54±0.20°、13.13±0.20°、13.97±0.20°、14.23±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.20±0.20°、17.71±0.20°、18.48±0.20°、19.19±0.20°、20.36±0.20°、20.74±0.20°、21.57±0.20°、22.20±0.20°、22.61±0.20°、23.02±0.20°、23.90±0.20°、24.92±0.20°、25.58±0.20°、26.16±0.20°、26.67±0.20°、27.74±0.20°、28.25±0.20°、及び31.28±0.20°
【請求項22】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.23±0.20°、8.45±0.20°、16.18±0.20°及び26.35±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.23±0.20°、8.45±0.20°、12.85±0.20°、16.18±0.20°、19.41±0.20°及び26.35±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.23±0.20°、8.45±0.20°、12.85±0.20°、16.18±0.20°、18.46±0.20°、19.41±0.20°、19.97±0.20°、21.46±0.20°及び26.35±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
7.23±0.20°、8.45±0.20°、9.72±0.20°、12.85±0.20°、14.41±0.20°、16.18±0.20°、18.46±0.20°、19.41±0.20°、19.97±0.20°、21.46±0.20°、24.95±0.20°及び26.35±0.20°
【請求項23】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°及び19.13±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、11.55±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°及び19.62±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、10.29±0.20°、11.55±0.20°、14.00±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°、19.62±0.20°及び21.09±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、9.98±0.20°、10.29±0.20°、11.55±0.20°、14.00±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°、19.62±0.20°、20.71±0.20°、21.09±0.20°、21.41±0.20°、22.32±0.20°、24.35±0.20°、26.98±0.20°、35.53±0.20°。
【請求項24】
粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.17±0.20°、9.44±0.20°、19.06±0.20°及び19.56±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
7.17±0.20°、9.44±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°及び21.35±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°及び21.35±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、14.50±0.20°、17.46±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°、21.01±0.20°、21.35±0.20°、21.85±0.20°、22.25±0.20°及び24.27±0.20°
典型的に、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、請求項1に記載の式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形。
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、10.41±0.20°、10.57±0.20°、11.48±0.20°、13.93±0.20°、14.50±0.20°、17.46±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°、20.64±0.20°、21.01±0.20°、21.35±0.20°、21.85±0.20°、22.25±0.20°、24.27±0.20°、26.88±0.20°及び29.30±0.20°
【請求項25】
請求項1~24のいずれか1項に記載の結晶形の結晶形組成物であって、前記結晶形が結晶形組成物の重量に対して50%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上であり、最も好ましくは95%以上である結晶形組成物。
【請求項26】
請求項1~24のいずれか1項に記載の結晶形、又は請求項25に記載の結晶形組成物を治療有効量で含む医薬組成物。
【請求項27】
核タンパク質を阻害するための医薬の製造における請求項1~24のいずれか1項に記載の結晶形、請求項25に記載の結晶形組成物、又は請求項26に記載の医薬組成物の使用。
【請求項28】
核タンパク質を阻害するための医薬がHBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための医薬であることを特徴とする請求項27に記載の使用。
【請求項29】
HBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための医薬の製造における請求項1~24のいずれか1項に記載の結晶形、請求項25に記載の結晶形組成物、又は請求項26に記載の医薬組成物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、中国特許出願201911171978.3(出願日:2019年11月22日)の優先権を主張するものであり、引用によりその開示内容全体を本発明に盛り込んだものとする。
【0002】
(技術分野)
本発明は、核タンパク質阻害剤の結晶形、及びHBVに関連する疾患を治療するための医薬の製造におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0003】
B型肝炎は、B型肝炎ウィルスの侵入により起こされる炎症反応であり、肝線維症や肝硬変へ進行しやすく、世界中の原発性肝がんの80%の直接的な原因となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
B型肝炎は世界的な医学的問題である。現在、世界では、B型肝炎を治療するための特異的薬物はない。世界では、ヌクレオシド及びインターフェロンはB型肝炎薬の市場の主要な位置を占めている。B型肝炎を治療するための第一選択薬は主にヌクレオシド、インターフェロンである。しかし、費用が高く、再発しやすい等の問題があるため、新規B型肝炎治療薬の開発が強く求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一側面において、本発明は、式(I)で示される化合物、その水和物、その溶媒和物、又は水・溶媒共和物の結晶形を提供する。
【0006】
【化1】
【0007】
本発明は、粉末X線回折(XRPD)パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、式(I)で示される化合物のA結晶形を提供する。
【0008】
6.20±0.20°、8.90±0.20°、16.30±0.20°及び24.78±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0009】
6.20±0.20°、8.90±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、22.32±0.20°及び24.78±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0010】
6.20±0.20°、8.90±0.20°、11.26±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、17.89±0.20°、22.32±0.20°及び24.78±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0011】
6.20±0.20°、8.90±0.20°、10.09±0.20°、11.26±0.20°、14.22±0.20°、16.30±0.20°、17.89±0.20°、20.35±0.20°、22.32±0.20°、24.78±0.20°及び27.78±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形のXRPDパターンは図1に示すとおりである。
【0012】
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形のXRPDパターンは、表1に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0013】
【表1】
【0014】
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形の熱重量分析曲線(TGA)に、200.0±3℃に昇温したとき、2.50%の重量減少がある。
【0015】
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形のTGAパターンは図2に示すとおりである。
【0016】
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が234.8±3℃に吸熱ピークを有する。
【0017】
本発明の一部の形態においては、上記A結晶形のDSCパターンは図3に示すとおりである。
【0018】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物又はその粗製品をメチルtert-ブチルエーテルに加え、2)任意に濃縮し、3)凍結乾燥してA結晶形を得ることを含む上記A結晶形の製造方法を提供する。
【0019】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する、式(I)で示される化合物のB結晶形を提供する。
【0020】
9.13±0.20°、10.53±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0021】
9.13±0.20°、10.53±0.20°、11.67±0.20°、20.09±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0022】
9.13±0.20°、10.53±0.20°、11.67±0.20°、13.52±0.20°、20.09±0.20°、21.17±0.20°及び22.64±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形のXRPDパターンは図4に示すとおりである。
【0023】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形のXRPDパターンは、表2に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0024】
【表2】
【0025】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の熱重量分析曲線に、160.0±3℃に昇温したとき、14.37%の重量減少がある。
【0026】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形のTGAパターンは図5に示すとおりである。
【0027】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が149.2±3℃に吸熱ピークを有する。
【0028】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.6±3℃に吸熱ピークを有する。
【0029】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が149.2±3℃及び/又は236.6±3℃に吸熱ピークを有する。
【0030】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形のDSCパターンは図6に示すとおりである。
【0031】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形は式(I)で示される化合物のDMSO溶媒和物結晶形である。
【0032】
本発明の一部の形態においては、B結晶形では、式(I)で示される化合物とDMSOとの分子数の比が1:0.8~2.0から選択され、好ましくは1:1.8である。
【0033】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をDMSOに溶解し、2)水を加え、固体を析出させ、B結晶形を得たことを含む上記B結晶形の製造方法を提供する。
【0034】
本発明の一部の形態においては、B結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をDMSOに加える。
【0035】
本発明の一部の形態においては、上記B結晶形の製造方法は、工程2)で滴下により水を加える。
【0036】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のC結晶形を提供する。
【0037】
8.94±0.20°、9.83±0.20°及び10.99±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0038】
8.94±0.20°、9.83±0.20°、10.99±0.20°、18.62±0.20°及び19.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0039】
8.94±0.20°、9.83±0.20°、10.99±0.20°、13.36±0.20°、17.21±0.20°、18.62±0.20°、19.82±0.20°及び21.56±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0040】
8.94±0.20°、9.39±0.20°、9.83±0.20°、10.48±0.20°±0.20°、10.99±0.20°、13.36±0.20°、14.29±0.20°、17.21±0.20°、18.14±0.20°、18.62±0.20°、19.82±0.20°及び21.56±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形のXRPDパターンは図7に示すとおりである。
【0041】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形のXRPDパターンは、表3に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0042】
【表3】
【0043】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の熱重量分析曲線に、140.0±3℃に昇温したとき、18.33%の重量減少がある。
【0044】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形のTGAパターンは図8に示すとおりである。
【0045】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が103.4±3℃に吸熱ピークを有する。
【0046】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0047】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が218.4±3℃に発熱ピークを有する。
【0048】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が103.4±3℃、及び/又は236.7±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は218.4±3℃に発熱ピークを有する。
【0049】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形のDSCパターンは図9に示すとおりである。
【0050】
本発明の一部の形態においては、上記C結晶形は式(I)で示される化合物の水和物結晶形である。
【0051】
本発明の一部の形態においては、C結晶形では、式(I)で示される化合物と水との分子数の比が1:6~8から選択され、好ましくは1:6.9である。
【0052】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をTHFに溶解し、2)MTBEを加え、3)固体を析出させ、C結晶形を得るを含む上記C結晶形の製造方法を提供する。
【0053】
本発明の一部の形態においては、C結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をTHFに加える。
【0054】
本発明の一部の形態においては、C結晶形の製造方法は、工程2)において滴下によりMTBEを加える。
【0055】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のD結晶形を提供する。
【0056】
7.52±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°及び14.41±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記D結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0057】
7.52±0.20°、8.70±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、17.49±0.20°及び22.92±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記D結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0058】
7.52±0.20°、8.70±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、16.06±0.20°、17.49±0.20°、20.98±0.20°、21.98±0.20°及び22.92±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記D結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0059】
7.17±0.20°、7.52±0.20°、7.99±0.20°、8.70±0.20°、9.99±0.20°、10.74±0.20°、11.21±0.20°、12.40±0.20°、14.41±0.20°、14.88±0.20°、16.06±0.20°、17.05±0.20°、17.49±0.20°、20.98±0.20°、21.98±0.20°、22.48±0.20°、22.92±0.20°、23.50±0.20°、26.47±0.20°、27.05±0.20°及び28.04±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記D結晶形のXRPDパターンは図10に示すとおりである。
【0060】
本発明の一部の形態においては、上記D結晶形のXRPDパターンは、表4に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0061】
【表4】
【0062】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をTHFに溶解し、2)DCMを加え、3)固体を析出させ、D結晶形を得ることを含む上記D結晶形の製造方法を提供する。
【0063】
本発明の一部の形態においては、D結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をTHFに加える。
【0064】
本発明の一部の形態においては、D結晶形の製造方法は、工程2)において滴下によりDCMを加える。
【0065】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のE結晶形を提供する。
【0066】
6.72±0.20°、8.53±0.20°、17.76±0.20°及び20.38±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0067】
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°及び20.38±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0068】
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°、20.38±0.20°、21.06±0.20°及び24.00±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0069】
6.72±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、11.41±0.20°、13.53±0.20°、17.76±0.20°、18.83±0.20°、19.99±0.20°、20.38±0.20°、21.06±0.20°、22.23±0.20°、24.00±0.20°、24.42±0.20°及び25.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形のXRPDパターンは図11に示すとおりである。
【0070】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形のXRPDパターンは、表5に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0071】
【表5】
【0072】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形の熱重量分析曲線に、170.0±3℃に昇温したとき、6.61%の重量減少がある、及び/又は170±3℃から210.0±3℃に昇温したとき、3.53%の重量減少がある。
【0073】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形のTGAパターンは図12に示すとおりである。
【0074】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.8±3℃に吸熱ピークを有する。
【0075】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形のDSCパターンは図13に示すとおりである。
【0076】
本発明の一部の形態においては、上記E結晶形は式(I)で示される化合物の1,4-ジオキサン及び/又は水の共溶媒和物結晶形/溶媒和物結晶形である。
【0077】
本発明の一部の形態においては、E結晶形では、式(I)で示される化合物と1,4-ジオキサンと水との分子数の比が1:0.5~1.0:0.5~1.5から選択され、好ましくは1:0.5:1である。
【0078】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物を1,4-ジオキサンに溶解し、2)1,4-ジオキサンにアセトニトリルを加え、3)固体を析出させ、E結晶形を得ることを含む上記E結晶形の製造方法を提供する。
【0079】
本発明の一部の形態においては、E結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形を1,4-ジオキサンに加える。
【0080】
本発明の一部の形態においては、E結晶形の製造方法は、工程2)において、アセトニトリルを1,4-ジオキサンに揮発させる方法により1,4-ジオキサンにアセトニトリルを加える。
【0081】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のF結晶形を提供する。
【0082】
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°及び16.86±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0083】
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°、11.87±0.20°、16.86±0.20°及び21.16±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0084】
4.18±0.20°、8.35±0.20°、10.58±0.20°、11.87±0.20°、12.32±0.20°、16.86±0.20°、21.16±0.20°、25.47±0.20°及び29.17±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形のXRPDパターンは図14に示すとおりである。
【0085】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形のXRPDパターンは、表6に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0086】
【表6】
【0087】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の熱重量分析曲線に、150.0±3℃に昇温したとき、3.22%の重量減少がある。
【0088】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形のTGAパターンは図15に示すとおりである。
【0089】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が229.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0090】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が188.6±3℃に吸熱ピークを有する。
【0091】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が98.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0092】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が229.9±3℃、及び/又は188.6±3℃、及び/又は98.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0093】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形のDSCパターンは図16に示すとおりである。
【0094】
本発明の一部の形態においては、上記F結晶形は式(I)で示される化合物の水和物結晶形である。
【0095】
本発明の一部の形態においては、F結晶形では、式(I)で示される化合物と水との分子数の比が1:0.8~1.2から選択され、好ましくは1:1である。
【0096】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をDMFに溶解し、2)上記得られた溶液と水とを混合し、3)固体を析出させ、F結晶形を得ることを含む上記F結晶形の製造方法を提供する。
【0097】
本発明の一部の形態においては、F結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をDMFに加える。
【0098】
本発明の一部の形態においては、F結晶形の製造方法は、工程2)において、前記溶液と水とを混合する方法は、溶液を水に滴下することから選択される。
【0099】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のG結晶形を提供する。
【0100】
7.03±0.20°、8.31±0.20°、19.18±0.20°及び25.99±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0101】
7.03±0.20°、8.31±0.20°、15.86±0.20°、19.18±0.20°、21.05±0.20°及び25.99±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0102】
7.03±0.20°、8.31±0.20°、11.62±0.20°、12.91±0.20°、15.86±0.20°、19.18±0.20°、21.05±0.20°、24.67±0.20°及び25.99±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0103】
7.03±0.20°、8.31±0.20°、11.62±0.20°、12.91±0.20°、15.86±0.20°、17.17±0.20°、18.20±0.20°、19.18±0.20°、19.74±0.20°、21.05±0.20°、21.30±0.20°、24.67±0.20°及び25.99±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形のXRPDパターンは図17に示すとおりである。
【0104】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形のXRPDパターンは、表7に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0105】
【表7】
【0106】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の熱重量分析曲線に、150.0±3℃に昇温したとき、7.39%の重量減少がある。
【0107】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形のTGAパターンは図18に示すとおりである。
【0108】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0109】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が177.8±3℃に発熱ピークを有する。
【0110】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.7±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は177.8±3℃に発熱ピークを有する。
【0111】
本発明の一部の形態においては、上記G結晶形のDSCパターンは図19に示すとおりである。
【0112】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をCHClとTHFとの混合溶媒に加え、2)固体を析出させ、分離してG結晶形を得ることを含む上記G結晶形の製造方法を提供する。
【0113】
本発明の一部の形態においては、式(I)で示される化合物のA結晶形をCHClとTHFとの混合溶媒に加える。
【0114】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のH結晶形を提供する。
【0115】
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0116】
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、21.24±0.20°、21.74±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0117】
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、13.07±0.20°、19.57±0.20°、21.24±0.20°、21.74±0.20°、22.24±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0118】
7.05±0.20°、9.10±0.20°、10.78±0.20°、11.34±0.20°、13.07±0.20°、14.07±0.20°、14.99±0.20°、15.86±0.20°、16.17±0.20°、18.60±0.20°、19.57±0.20°、21.24±0.20°、21.46±0.20°、21.74±0.20°、22.24±0.20°、22.72±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形のXRPDパターンは図20に示すとおりである。
【0119】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形のXRPDパターンは、表8に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0120】
【表8】
【0121】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の熱重量分析曲線に、160.0±3℃に昇温したとき、11.77%の重量減少がある。
【0122】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形のTGAパターンは図21に示すとおりである。
【0123】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が140.4±3℃に吸熱ピークを有する。
【0124】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0125】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が140.4±3℃、及び/又は236.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0126】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形のDSCパターンは図22に示すとおりである。
【0127】
本発明の一部の形態においては、上記H結晶形は式(I)で示される化合物のDMF溶媒和物結晶形である。
【0128】
本発明の一部の形態においては、H結晶形では、式(I)で示される化合物とDMFとの分子数の比が1:0.6~1.0から選択され、好ましくは1:0.8である。
【0129】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をEtOHとDMFとの混合溶媒に加え、2)固体を析出させ、分離してH結晶形を得ることを含む上記H結晶形の製造方法を提供する。
【0130】
本発明の一部の形態においては、H結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をEtOHとDMFとの混合溶媒に加える。
【0131】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のI結晶形を提供する。
【0132】
5.56±0.20°、11.25±0.20°及び14.09±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0133】
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20、14.09±0.20°及び19.64±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0134】
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20°、14.09±0.20°、18.07±0.20°、19.64±0.20°及び20.33±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0135】
5.56±0.20°、7.54±0.20°、11.25±0.20°、14.09±0.20°、18.07±0.20°、19.64±0.20°、20.33±0.20°、21.65±0.20°、22.31±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形のXRPDパターンは図23に示すとおりである。
【0136】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形のXRPDパターンは、表9に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0137】
【表9】
【0138】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の熱重量分析曲線に、100.0±3℃に昇温したとき、3.52%の重量減少がある。
【0139】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形のTGAパターンは図24に示すとおりである。
【0140】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が94.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0141】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が234.4±3℃に吸熱ピークを有する。
【0142】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が185.2±3℃に発熱ピークを有する。
【0143】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が94.7±3℃、及び/又は234.4±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は185.2±3℃に発熱ピークを有する。
【0144】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形のDSCパターンは図25に示すとおりである。
【0145】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形は式(I)で示される化合物の水和物結晶形である。
【0146】
本発明の一部の形態においては、I結晶形では、式(I)で示される化合物と水との分子数の比が1:1.0~1.2から選択され、好ましくは1:1.1である。
【0147】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物を水に加え、2)懸濁、攪拌、分離してI結晶形を得ることを含む上記I結晶形の製造方法を提供する。
【0148】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形を水に加える。
【0149】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の製造方法では、加熱条件下で撹拌する必要がある。
【0150】
本発明の一部の形態においては、上記I結晶形の製造方法では、加熱温度は45~60℃から選択され、又は55℃である。
【0151】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のJ結晶形を提供する。
【0152】
9.28±0.20°、10.34±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0153】
9.28±0.20°、10.34±0.20°、19.45±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0154】
9.28±0.20°、10.34±0.20°、12.35±0.20°、14.95±0.20°、17.88±0.20°、19.45±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°及び26.12±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0155】
3.47±0.20°、9.28±0.20°、10.34±0.20°、10.92±0.20°、12.35±0.20°、14.95±0.20°、17.62±0.20°、17.88±0.20°、19.09±0.20°、19.45±0.20°、20.08±0.20°、20.93±0.20°、22.66±0.20°、23.98±0.20°、26.12±0.20°及び28.63±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形のXRPDパターンは図26に示すとおりである。
【0156】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形のXRPDパターンは、表10に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0157】
【表10】
【0158】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の熱重量分析曲線に、140.0±3℃に昇温したとき、27.46%の重量減少がある。
【0159】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形のTGAパターンは図27に示すとおりである。
【0160】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が86.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0161】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が229.4±3℃に吸熱ピークを有する。
【0162】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が150.0±3℃に吸熱ピークを有する。
【0163】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が148.6±3℃に発熱ピークを有する。
【0164】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が86.7±3℃に、及び/又は150.0±3℃に、及び/又は229.4±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は148.6±3℃に発熱ピークを有する。
【0165】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形のDSCパターンは図28に示すとおりである。
【0166】
別の一側面において、本発明は、1)上記式(I)で示される化合物を2-MeTHFに加え、2)懸濁、攪拌、分離してJ結晶形を得ることを含む上記J結晶形の製造方法を提供する。
【0167】
本発明の一部の形態においては、J結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形を2-MeTHFに加える。
【0168】
本発明の一部の形態においては、上記J結晶形の製造方法では、加熱条件下で撹拌する必要がある。
【0169】
本発明の一部の形態においては、上記加熱温度は45~60℃から選択され、又は50℃である。
【0170】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のK結晶形を提供する。
【0171】
7.49±0.20°、8.46±0.20°、15.99±0.20°及び17.02±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0172】
7.49±0.20°、8.46±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°及び17.02±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0173】
7.49±0.20°、8.46±0.20°、9.91±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°、17.02±0.20°、20.97±0.20°及び24.20±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0174】
7.49±0.20°、8.46±0.20°、9.12±0.20°、9.91±0.20°、10.67±0.20°、13.18±0.20°、14.43±0.20°、15.99±0.20°、17.02±0.20°、18.34±0.20°、19.95±0.20°、20.29±0.20°、20.97±0.20°、21.66±0.20°、23.03±0.20°、24.20±0.20°、24.94±0.20°及び25.69±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形のXRPDパターンは図29に示すとおりである。
【0175】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形のXRPDパターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、表11に示すとおりである。
【0176】
【表11】
【0177】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の熱重量分析曲線に、150.0±3℃に昇温したとき、1.35%の重量減少がある。
【0178】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形のTGAパターンは図30に示すとおりである。
【0179】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が231.2±3℃に吸熱ピークを有する。
【0180】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が164.1±3℃に発熱ピークを有する。
【0181】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が160.6±3℃に吸熱ピークを有する。
【0182】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が231.2±3℃に、及び/又は160.6±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は164.1±3℃に発熱ピークを有する。
【0183】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形のDSCパターンは図31に示すとおりである。
【0184】
別の一側面において、本発明は、1)上記式(I)で示される化合物をDCMとMeOHとの混合溶媒に溶解し、2)固体を析出させ、分離してK結晶形を得ることを含む上記K結晶形の製造方法を提供する。
【0185】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をDCMとMeOHとの混合溶媒に加える。
【0186】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の製造方法では、加熱条件下で溶解する必要がある。
【0187】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の製造方法では、上記加熱温度は45~60℃から選択され、又は50℃である。
【0188】
本発明の一部の形態においては、上記K結晶形の製造方法は、工程2)において、冷却により固体を析出させる。
【0189】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のL結晶形を提供する。
【0190】
8.53±0.20°、11.09±0.20°、22.34±0.20°及び23.12±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0191】
8.53±0.20°、11.09±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°及び23.12±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0192】
7.03±0.20°、8.53±0.20°、11.09±0.20°、14.14±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°、23.12±0.20°及び26.85±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0193】
7.03±0.20°、8.53±0.20°、10.50±0.20°、11.09±0.20°、14.14±0.20°、15.00±0.20°、20.76±0.20°、22.34±0.20°、23.12±0.20°及び26.85±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形のXRPDパターンは図32に示すとおりである。
【0194】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形のXRPDパターンは、表12に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0195】
【表12】
【0196】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の熱重量分析曲線に、160.0±3℃に昇温したとき、10.37%の重量減少がある。
【0197】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形のTGAパターンは図33に示すとおりである。
【0198】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が150.1±3℃に吸熱ピークを有する。
【0199】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が210.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0200】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が150.1±3℃に及び/又は210.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0201】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形のDSCパターンは図34に示すとおりである。
【0202】
本発明の一部の形態においては、上記L結晶形は式(I)で示される化合物のNMP和物結晶形である。
【0203】
本発明の一部の形態においては、L結晶形では、式(I)で示される化合物とNMPとの分子数の比が1:0.5~1.0から選択され、好ましくは1:0.8である。
【0204】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をNMPに溶解し、2)NMP溶液にEtOAcを加え、3)固体を析出させ、分離してL結晶形を得ることを含む上記L結晶形の製造方法を提供する。
【0205】
本発明の一部の形態においては、L結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をNMPに加える。
【0206】
本発明の一部の形態においては、L結晶形の製造方法は、工程2)において、EtOAcをNMPに揮発させる方法によりNMPにEtOAcを加える。
【0207】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のM結晶形を提供する。
【0208】
9.32±0.20°、10.43±0.20°、12.46±0.20°及び19.62±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0209】
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、19.62±0.20°及び21.03±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0210】
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、19.62±0.20°、21.03±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0211】
9.32±0.20°、10.43±0.20°、10.81±0.20°、12.46±0.20°、13.00±0.20°、15.06±0.20°、17.55±0.20°、17.99±0.20°、19.62±0.20°、21.03±0.20°及び22.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形のXRPDパターンは図35に示すとおりである。
【0212】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形のXRPDパターンは、表13に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0213】
【表13】
【0214】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の熱重量分析曲線に、130.0±3℃に昇温したとき、10.98%の重量減少がある。
【0215】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形のTGAパターンは図36に示すとおりである。
【0216】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が109.7±3℃に吸熱ピークを有する。
【0217】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0218】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が109.7±3℃に及び/又は235.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0219】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形のDSCパターンは図37に示すとおりである。
【0220】
本発明の一部の形態においては、上記M結晶形は式(I)で示される化合物のTHF溶媒和物結晶形である。
【0221】
本発明の一部の形態においては、M結晶形では、式(I)で示される化合物とTMF分子との数の比が1:0.6~1.0から選択され、好ましくは1:0.8である。
【0222】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をTHFに溶解し、2)固体を析出させ、分離してM結晶形を得ることを含む上記M結晶形の製造方法を提供する。
【0223】
本発明の一部の形態においては、M結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をTHFに加える。
【0224】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のN結晶形を提供する。
【0225】
8.47°±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°及び18.41±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0226】
8.47±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、18.41±0.20°及び21.49±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0227】
7.04±0.20°、8.47±0.20°、10.01±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、18.41±0.20°、21.49±0.20°及び22.53±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0228】
7.04±0.20°、8.47±0.20°、10.01±0.20°、11.23±0.20°、12.62±0.20°、15.70±0.20°、17.32±0.20°、18.41±0.20°、20.31±0.20°、21.49±0.20°、22.53±0.20°及び26.34±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形のXRPDパターンは図38に示すとおりである。
【0229】
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形のXRPDパターンは、表14に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0230】
【表14】
【0231】
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形の熱重量分析曲線に、200.0±3℃に昇温したとき、1.99%の重量減少がある。
【0232】
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形のTGAパターンは図39に示すとおりである。
【0233】
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.3±3℃に吸熱ピークを有する。
【0234】
本発明の一部の形態においては、上記N結晶形のDSCパターンは図40に示すとおりである。
【0235】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をEtOHに溶解し、2)固体を析出させ、分離してN結晶形を得ることを含む上記N結晶形の製造方法を提供する。
【0236】
本発明の一部の形態においては、N結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をEtOHに加える。
【0237】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のO結晶形を提供する。
【0238】
7.50±0.20°、10.65±0.20°及び11.10±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0239】
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°及び21.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0240】
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°、21.48±0.20°、22.79±0.20°及び27.02±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0241】
7.18±0.20°、7.50±0.20°、10.65±0.20°、11.10±0.20°、14.04±0.20°、15.67±0.20°、19.16±0.20°、21.48±0.20°、22.79±0.20°、23.39±0.20°、26.28±0.20°及び27.02±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形のXRPDパターンは図41に示すとおりである。
【0242】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形のXRPDパターンは、表15に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0243】
【表15】
【0244】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の熱重量分析曲線に、140.0±3℃に昇温したとき、2.23%の重量減少がある。
【0245】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形のTGAパターンは図42に示すとおりである。
【0246】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が123.3±3℃に吸熱ピークを有する。
【0247】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が128.5±3℃に発熱ピークを有する。
【0248】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が231.1±3℃に吸熱ピークを有する。
【0249】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が237.1±3℃に吸熱ピークを有する。
【0250】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が123.3±3℃に、及び/又は231.1±3℃に、及び/又は237.1±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は128.5±3℃に発熱ピークを有する。
【0251】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形のDSCパターンは図43に示すとおりである。
【0252】
本発明の一部の形態においては、上記O結晶形は式(I)で示される化合物の水和物結晶形である。
【0253】
本発明の一部の形態においては、O結晶形では、式(I)で示される化合物と水との分子数の比が1:0.6~1.0から選択され、好ましくは1:0.7である。
【0254】
別の一側面において、本発明は、上記D結晶形を真空、室温条件下で乾燥させ、O結晶形を得ることを含む上記O結晶形の製造方法を提供する。
【0255】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のP結晶形を提供する。
【0256】
7.08±0.20°及び21.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0257】
7.08±0.20°、21.25±0.20°及び21.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0258】
7.08±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、26.74±0.20°及び27.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0259】
7.08±0.20°、20.39±0.20°、21.48±0.20°、26.74±0.20°及び27.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0260】
7.08±0.20°、12.92±0.20°、18.61±0.20°、20.39±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、26.74±0.20°、27.46±0.20°及び27.83±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0261】
7.08±0.20°、12.92±0.20°、18.61±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、25.01±0.20°、26.74±0.20°、27.46±0.20°及び27.83±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0262】
7.08±0.20°、15.36±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°及び22.71±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0263】
7.08±0.20°、12.92±0.20°、15.36±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°及び27.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0264】
7.08±0.20°、12.92±0.20°、15.36±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、26.74±0.20°及び27.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0265】
7.08±0.20°、12.92±0.20°、15.36±0.20°、18.61±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、26.74±0.20°27.46±0.20°及び27.83±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0266】
7.08±0.20°、11.61±0.20°、12.92±0.20°、15.36±0.20°、15.89±0.20°、18.61±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、26.74±0.20°、27.46±0.20°及び27.83±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0267】
7.08±0.20°、11.61±0.20°、12.92±0.20°、15.36±0.20°、15.89±0.20°、18.61±0.20°、19.89±0.20°、20.39±0.20°、21.25±0.20°、21.48±0.20°、22.71±0.20°、26.05±0.20°、26.74±0.20°、27.46±0.20°及び27.83±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは図44A、又は図44Bに示すとおりである。
【0268】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは、表16Aに示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0269】
【表16】
【0270】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは、表16Bに示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0271】
【表17】
【0272】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の熱重量分析曲線に、150.0±3℃に昇温したとき、2.76%の重量減少がある。
【0273】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のTGAパターンは図45に示すとおりである。
【0274】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が236.1±3℃に吸熱ピークを有する。
【0275】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のDSCパターンは図46に示すとおりである。
【0276】
本発明の他の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0277】
7.12±0.20°及び21.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0278】
7.12±0.20°、21.28±0.20°及び21.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0279】
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0280】
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0281】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0282】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、24.84±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の他の一部の形態においては、上記P結晶形粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0283】
7.12±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°及び22.74±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0284】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0285】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0286】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の他の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0287】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0288】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0289】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、9.29±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、17.54±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは図59に示すとおりである。
【0290】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、表16Cに示すとおりである。
【0291】
【表18】
【0292】
本発明の別の形態においては、上記P結晶形は三斜晶系に属し、空間群がP-1であり、格子定数として、
【0293】
【数1】
【0294】
である。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のP結晶形を提供する。
【0295】
7.12±0.20°及び21.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0296】
7.12±0.20°、21.28±0.20°及び21.46±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0297】
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0298】
7.12±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0299】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0300】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、24.84±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のP結晶形を提供する。
【0301】
7.12±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°及び22.74±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0302】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0303】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0304】
7.12±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のP結晶形を提供する。
【0305】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°及び27.48±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0306】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0307】
7.12±0.20°、8.74±0.20°、9.29±0.20°、11.66±0.20°、12.96±0.20°、15.40±0.20°、15.92±0.20°、16.22±0.20°、17.54±0.20°、18.66±0.20°、20.38±0.20°、21.28±0.20°、21.46±0.20°、22.74±0.20°、26.72±0.20°、27.48±0.20°及び27.82±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは図59に示すとおりである。
【0308】
本発明の一部の形態においては、上記P結晶形のXRPDパターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、表16Dに示すとおりである。
【0309】
【表19】
【0310】
本発明は、結晶系が三斜晶系に属し、空間群がP-1であり、格子定数として、
【0311】
【数2】
【0312】
である、式(I)で示される化合物のP結晶形を提供する。
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をMTBEとMeOHとの混合溶媒に溶解し、2)固体を析出させた後に、分離してP結晶形を得ることを含む上記P結晶形の製造方法を提供する。
【0313】
本発明の一部の形態においては、P結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をMTBEとMeOHとの混合溶媒に加える。
【0314】
本発明の一部の形態においては、P結晶形の製造方法では、MTBEとMeOHとの体積比が3:2である。
【0315】
本発明の一部の形態においては、P結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物とMTBEとMeOHの質量・体積比が1mg:0.01~0.4mL:0.005~0.3mLから選択され、又は、1mg:0.02~0.1mL:0.01~0.1mLから選択され、又は、1mg:0.04mL:0.027mLから選択される。
【0316】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をメタノール又はアセトンに溶解し、2)固体を析出させた後に、分離してP結晶形を得ることを含む上記P結晶形の製造方法を提供する。
【0317】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のQ結晶形を提供する。
【0318】
7.03±0.20°、8.22±0.20°及び14.10±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0319】
7.03±0.20°、8.22±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°及び21.61±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0320】
7.03±0.20°、8.22±0.20°、8.53±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°、16.47±0.20°、17.07±0.20°、及び21.61±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0321】
7.03±0.20°、8.22±0.20°、8.53±0.20°、8.95±0.20°、10.34±0.20°、14.10±0.20°、14.66±0.20°、15.90±0.20°、16.47±0.20°、17.07±0.20°、19.45±0.20°、21.61±0.20°、22.89±0.20°及び23.36±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形のXRPDパターンは図47に示すとおりである。
【0322】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形のXRPDパターンは、表17に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0323】
【表20】
【0324】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の熱重量分析曲線に、140.0±3℃に昇温したとき、9.29%の重量減少がある。
【0325】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形のTGAパターンは図48に示すとおりである。
【0326】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が162.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0327】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.6±3℃に吸熱ピークを有する。
【0328】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が168.5±3℃に発熱ピークを有する。
【0329】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が162.9±3℃に、及び/又は235.6±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は168.5±3℃に発熱ピークを有する。
【0330】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形のDSCパターンは図49に示すとおりである。
【0331】
本発明の一部の形態においては、上記Q結晶形は式(I)で示される化合物の水和物結晶形である。
【0332】
本発明の一部の形態においては、Q結晶形では、式(I)で示される化合物と水との分子数の比が1:2.5~3.5から選択され、好ましくは1:3.1である。
【0333】
別の一側面において、本発明は、1)式(I)で示される化合物をMeOHに溶解し、ACNを滴下し、2)固体を析出させた後に、分離してQ結晶形を得ることを含む上記Q結晶形の製造方法を提供する。
【0334】
本発明の一部の形態においては、Q結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をMeOHに加える。
【0335】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のR結晶形を提供する。
【0336】
6.60±0.20°、8.55±0.20°及び15.21±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記R結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0337】
6.60±0.20°、8.55±0.20°、11.67±0.20°、15.21±0.20°、17.60±0.20°、及び24.56±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記R結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0338】
6.60±0.20°、8.55±0.20°、11.67±0.20°、15.21±0.20°、17.12±0.20°、17.60±0.20°、23.25±0.20°、24.56±0.20°及び27.31±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記R結晶形のXRPDパターンは図50に示すとおりである。
【0339】
本発明の一部の形態においては、上記R結晶形のXRPDパターンは、表18に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0340】
【表21】
【0341】
別の一側面において、本発明は、上記O結晶形を120~180℃に加熱し、室温までに冷却し、R結晶形を得ることを含む上記R結晶形の製造方法を提供する。
【0342】
本発明の一部の形態においては、R結晶形の製造方法では、O結晶形を150℃に加熱する。
【0343】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のS結晶形を提供する。
【0344】
6.15±0.20°、8.43±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0345】
6.15±0.20°、8.43±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0346】
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、11.27±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.71±0.20°、21.57±0.20°及び23.90±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0347】
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、8.83±0.20°、11.27±0.20°、13.97±0.20°、14.23±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.20±0.20°、17.71±0.20°、18.48±0.20°、19.19±0.20°、20.36±0.20°、20.74±0.20°、21.57±0.20°、22.61±0.20°、23.02±0.20°、23.90±0.20°、26.16±0.20°、26.67±0.20°及び27.74±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0348】
6.15±0.20°、6.57±0.20°、8.43±0.20°、8.83±0.20°、9.90±0.20°、11.27±0.20°、11.54±0.20°、13.13±0.20°、13.97±0.20°、14.23±0.20°、14.94±0.20°、16.29±0.20°、16.84±0.20°、17.20±0.20°、17.71±0.20°、18.48±0.20°、19.19±0.20°、20.36±0.20°、20.74±0.20°、21.57±0.20°、22.20±0.20°、22.61±0.20°、23.02±0.20°、23.90±0.20°、24.92±0.20°、25.58±0.20°、26.16±0.20°、26.67±0.20°、27.74±0.20°、28.25±0.20°、及び31.28±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形のXRPDパターンは図51に示すとおりである。
【0349】
本発明の一部の形態においては、上記S結晶形のXRPDパターンは、表19に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0350】
【表22】
【0351】
別の一側面において、本発明は、上記E結晶形を180~240℃に加熱し、S結晶形を得ることを含む上記S結晶形の製造方法を提供する。
【0352】
本発明の一部の形態においては、S結晶形の製造方法では、210℃に加熱する。
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のT結晶形を提供する。
【0353】
7.23±0.20°、8.45±0.20°、16.18±0.20°及び26.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0354】
7.23±0.20°、8.45±0.20°、12.85±0.20°、16.18±0.20°、19.41±0.20°及び26.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0355】
7.23±0.20°、8.45±0.20°、12.85±0.20°、16.18±0.20°、18.46±0.20°、19.41±0.20°、19.97±0.20°、21.46±0.20°及び26.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0356】
7.23±0.20°、8.45±0.20°、9.72±0.20°、12.85±0.20°、14.41±0.20°、16.18±0.20°、18.46±0.20°、19.41±0.20°、19.97±0.20°、21.46±0.20°、24.95±0.20°及び26.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形のXRPDパターンは図52に示すとおりである。
【0357】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形のXRPDパターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有し、表20に示すとおりである。
【0358】
【表23】
【0359】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の熱重量分析曲線に、150.0±3℃に昇温したとき、0.47%の重量減少がある。
【0360】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形のTGAパターンは図53に示すとおりである。
【0361】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.3±3℃に吸熱ピークを有する。
【0362】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が178.1±3℃に発熱ピークを有する。
【0363】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が235.3±3℃に吸熱ピークを有し、及び/又は178.1±3℃に発熱ピークを有する。
【0364】
本発明の一部の形態においては、上記T結晶形のDSCパターンは図54に示すとおりである。
【0365】
別の一側面において、本発明は、上記G結晶形を120~180℃に加熱し、室温までに冷却し、T結晶形を得ることを含む上記T結晶形の製造方法を提供する。
【0366】
本発明の一部の形態においては、T結晶形の製造方法では、G結晶形を150℃に加熱する。
【0367】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のU結晶形を提供する。
【0368】
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°及び19.13±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記U結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0369】
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、11.55±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°及び19.62±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記U結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0370】
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、10.29±0.20°、11.55±0.20°、14.00±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°、19.62±0.20°及び21.09±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記U結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0371】
3.50±0.20°、6.97±0.20°、9.51±0.20°、9.98±0.20°、10.29±0.20°、11.55±0.20°、14.00±0.20°、17.53±0.20°、19.13±0.20°、19.62±0.20°、20.71±0.20°、21.09±0.20°、21.41±0.20°、22.32±0.20°、24.35±0.20°、26.98±0.20°、35.53±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記U結晶形のXRPDパターンは図55に示すとおりである。
【0372】
本発明の一部の形態においては、上記U結晶形のXRPDパターンは、表21に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0373】
【表24】
【0374】
別の一側面において、本発明は、1)上記式(I)で示される化合物をDMAcに溶解し、2)DMAc溶液にトルエンを加え、3)固体を析出させた後に、分離してU結晶形を得ることを含む上記U結晶形の製造方法を提供する。
【0375】
本発明の一部の形態においては、U結晶形の製造方法では、式(I)で示される化合物のA結晶形をDMAcに溶解する。
【0376】
本発明の一部の形態においては、U結晶形の製造方法では、DMAc溶液にトルエンを加えることは、トルエンをDMAc溶液に揮発させる方法により行われる。
【0377】
本発明は、粉末X線回折パターンが下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する式(I)で示される化合物のV結晶形を提供する。
【0378】
7.17±0.20°、9.44±0.20°、19.06±0.20°及び19.56±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0379】
7.17±0.20°、9.44±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°及び21.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0380】
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°及び21.35±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0381】
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、11.48±0.20°、14.50±0.20°、17.46±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°、21.01±0.20°、21.35±0.20°、21.85±0.20°、22.25±0.20°及び24.27±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の粉末X線回折パターンは、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0382】
6.90±0.20°、7.17±0.20°、8.99±0.20°、9.44±0.20°、9.91±0.20°、10.22±0.20°、10.41±0.20°、10.57±0.20°、11.48±0.20°、13.93±0.20°、14.50±0.20°、17.46±0.20°、19.06±0.20°、19.56±0.20°、20.64±0.20°、21.01±0.20°、21.35±0.20°、21.85±0.20°、22.25±0.20°、24.27±0.20°、26.88±0.20°及び29.30±0.20°
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形のXRPDパターンは図56に示すとおりである。
【0383】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形のXRPDパターンは、表22に示すとおり、下記2θ角の位置に特徴的な回折ピークを有する。
【0384】
【表25】
【0385】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の熱重量分析曲線に、110.0±3℃に昇温したとき、14.05%の重量減少がある。
【0386】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の熱重量分析曲線に、110.0±3℃から160.0±3℃に昇温したとき、16.46%の重量減少がある。
【0387】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の熱重量分析曲線に、110.0±3℃に昇温したとき、14.05%の重量減少があり、及び/又は110.0±3℃から160.0±3℃に昇温したとき、16.46%の重量減少がある。
【0388】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形のTGAパターンは図57に示すとおりである。
【0389】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が231.1±3℃に吸熱ピークを有する。
【0390】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が153.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0391】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形の示差走査熱量曲線(DSC)が231.1±3℃に、及び/又は153.9±3℃に吸熱ピークを有する。
【0392】
本発明の一部の形態においては、上記V結晶形のDSCパターンは図58に示すとおりである。
【0393】
別の一側面において、本発明は、上記U結晶形を50℃、真空条件下で乾燥させ、V結晶形を得ることを含む上記V結晶形の製造方法を提供する。
【0394】
また、別の一側面において、本発明は、上記結晶形を含む結晶形組成物であって、上記結晶形が結晶形組成物の重量に対して50%以上であり、好ましくは80%以上であり、より好ましくは90%以上であり、最も好ましくは95%以上である結晶形組成物を提供する。
【0395】
また、別の一側面において、本発明は、本発明に記載の上記結晶形、又はその結晶形組成物を治療有効量で含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物は薬学的に許容される添加物を含有してもよく、含有しなくてもよい。また、本発明の医薬組成物はさらに、その他の治療剤を1種又は複数種を含有してもよい。
【0396】
本発明はまた、核タンパク質を阻害するための医薬の製造における上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の使用を提供する。
【0397】
本発明はまた、核タンパク質を阻害する方法であって、この治療又は予防を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物を治療有効量で投与することを含む方法を提供する。
【0398】
本発明はまた、核タンパク質阻害剤として用いられる上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物を提供する。
【0399】
本発明はまた、核タンパク質を阻害するための上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の使用を提供する。
【0400】
本発明の一部の形態においては、上記の使用又は方法は、核タンパク質阻害剤の医薬はHBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための医薬であることを特徴とする。
【0401】
本発明はまた、HBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための医薬の製造における上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の使用を提供する。
【0402】
本発明はまた、HBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の使用を提供する。
【0403】
本発明はまた、HBV感染に関連する疾患を治療又は予防するために用いられる上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物を提供する。
【0404】
本発明はまた、HBV感染に関連する疾患を治療又は予防するための上記結晶形、その結晶形組成物、又はその医薬組成物の使用を提供する。
【発明の効果】
【0405】
本発明の式(I)で示される化合物は、良好なin vivo投与薬効を有し、かつ、各結晶形が安定的であり、光、熱及び湿度による影響が小さく、溶解性に優れ、医薬とされる将来性が高い。本発明の結晶形は、良好な薬物動態特性を有し、医薬としての使用に適している。上記の薬物動態特性は、例えばSDラット、ビーグル犬等の前臨床動物実験で測定されることができ、人を対象とする臨床試験で測定されることもできる。本発明の結晶形は化合物の固体形態に寄与している。
【0406】
(定義及び説明)
本明細書では、特に断りのない限り、後述の用語及び表現はすべて下記の意味で使用される。ある特定の用語又は表現は、特別に定義されていない場合、不確実または不明確と判断されるべきではなく、通常の意味に従って理解されるべきである。本明細書で記載されている商品名は、かかる商品またはその有効成分を指す。
【0407】
なお、粉末X線回折パターンでは、ピークの位置やピークの相対強度は測定装置、測定方法/条件などの要素により変化する可能性がある。いかなる特定の結晶形、ピークの位置にも誤差が存在する可能性があり、2θ値の測定誤差が±0.2°であってもよい。したがって、各結晶形を特定する際に、この誤差を考慮に入れるべきであり、誤差の範囲内であれば、同様に本発明の範囲に属する。
【0408】
結晶内の一部の結晶粒の格子面又はエッジが主に特定方向及び平面に沿って配置される現象は、優先配向と呼ばれる。粉末法では、線の相対強度を計算するには、粉末試料における結晶が完全にランダムに配向することが要求される。試料では、配向結晶が多くなると、強度が必ず向上する。これにより、回折線の強度と配向度との間に一定の対応関係が生じる。(「X線構造分析」、祁景玉編著、同済大学出版社、2003年4月初版)。
【0409】
試料における結晶粒が明らかに特定な結晶学的方向を向く傾向があることは優先配向と呼ばれる。劈開が強い物質は、目視でも優先配向現象を容易に発見できる。このような材料、例えば板状又は針状の結晶は試験試料として作製される際に、優先配向が生じやすい。円筒形の試料管では、板状の結晶面の発現が試料管の軸と重なる傾向にある。回折計の平板試料ホルダーでは、板状の結晶面の法線が試料ホルダーの基底面に垂直になる傾向にある。標準なθ-2θ連動ブラッグ-ブレンターノ型回折計を用いて回折データを収集する場合、優先配向した結晶面の回折強度が異常に向上する。仮に試料を何回もの作製することにより、ある程度改善したとしても、優先配向現象を完全に回避することができない(<粉末回折法による結晶構造の測定>、梁敬魁編著、科学出版社、2003年4月初版)。
【0410】
優先配向は粉末回折法により測定される結晶構造の測定結果に影響を与える。結晶形のロットが異なると、XRPD測定結果に差は出るが、当業者が同じ結晶形なのかを判断することを妨げるものではない。
【0411】
なお、同種の結晶形の場合、DSCの吸熱ピークが出る位置は、測定装置、測定方法/条件等の要素により変化する可能性がある。いかなる特定の結晶形、吸熱ピークの位置にも誤差が存在する可能性があり、誤差が±5℃であってもよく、±3℃であってもよい。したがって、各結晶形を特定する際に、この誤差を考慮に入れるべきであり、誤差の範囲内であれば、同様に本発明の範囲に属する。
【0412】
用語「溶媒和物」とは、本発明の式(I)で示される化合物と薬学的に許容される溶媒が結合してなる物質を指し、本発明では、水が含まれない。薬学的に許容される溶媒は、エタノール、酢酸等を含む。溶媒和物は化学量論的な溶媒和物及び非化学量論的な溶媒和物を含む。
【0413】
上記「含む(comprise)」又は「含有(comprise)」及び例えばcomprises又はcomprising等の変形はオープン且つ非排他的な意味を有し、つまり、「含むが、これらに限定されない」と理解されるべきである。
【0414】
用語「薬学的に許容される」とは、化合物、材料、組成物及び/又は剤形は、信頼できる医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー性反応又はほかの問題や合併症がなく、ヒトや動物の組織と接触させて使用することに適し、合理的な利益/リスク比に見合ったことを意味する。
【0415】
「薬学的に許容される添加物」とは、有効成分と同時に投与され、有効成分の投与に寄与する不活性物質を指し、国家食品薬品監督管理局に許可され、ヒト又は動物(例えば、家畜)への使用が許容されるすべての流動促進剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、矯味剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、崩壊剤、懸濁化剤、安定剤、等張化剤、溶媒又は乳化剤を含むが、これらに限定されない。上記添加物の非限定的な例には、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖、及び様々な澱粉、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油及びポリエチレングリコールが含まれる。
【0416】
用語「医薬組成物」とは、1種又は複数種の本発明化合物又はその塩と、薬学的に許容される添加物からなる混合物を指す。医薬組成物は、生体への本発明の化合物の投与に寄与することを目的とする。
【0417】
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と適切な薬学的に許容される添加物を配合して製造されることができる。例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、膏剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤、吸入剤、ゲル剤、ミクロスフェア及びエアゾール剤等固体、半固体、液体又は気体製剤に製造されることができる。
【0418】
本発明に記載の結晶形又はその医薬組成物の典型的な投与経路は、経口、直腸、局所、吸入、非経口、舌下、膣内、鼻腔内、眼内、腹腔内、筋肉内、皮下、静脈内投与を含むが、これらに限定されない。
【0419】
本発明の医薬組成物は、例えば通常の混合方法、溶解方法、造粒方法、糖衣方法、粉砕方法、乳化方法、凍結乾燥方法等の当業界周知の方法により製造されることができる。
【0420】
一部の形態においては、医薬組成物は経口投与される。経口投与の場合、活性化合物と当業界に熟知されている薬学的に許容される添加物とを混合ことにより、該医薬組成物を配合することができる。これら添加物により、患者への経口投与のために、本発明の化合物を錠剤、丸剤、トローチ剤、糖衣錠、カプセル剤、液剤、ゲル剤、スラリー剤、懸濁剤等に配合することができる。
【0421】
本発明化合物の治療用量は、例えば治療の具体的な目的、化合物の投与手法、患者の健康及び状態、並びに処方する医師の判断に基づいて決定されることができる。本発明化合物の医薬組成物における割合又は濃度は一定のものでなくてもよく、投与量、化学的特性(例えば、疎水性)及び投与経路等の多くの要素に依存する。
【0422】
用語「治療」とは、疾患又はかかる疾患に関連する1つ又は複数の症状を改善又は解消するために、本発明に記載の化合物又は製剤を投与することを指し、且つ、
(i)疾患又は疾患の状態への抑制、即ちその進行への抑制、
(ii)疾患又は疾患の状態の緩和、即ち該疾患又は疾患の状態の軽減、
を含む。
【0423】
用語「予防」とは、疾患又はかかる疾患に関連する1つ又は複数の症状を予防するために、本発明に記載の化合物又は製剤を投与することを指し、且つ、疾患又は疾患の状態、特にこの疾患を罹りやすい哺乳動物が罹っていることが未だに診断されていない状態の、哺乳動物における発生を予防することを含む。
【0424】
医薬又は薬理学的に活性な薬剤に関して、用語「治療有効量」とは、無毒であるものの、所望の効果を達成するのに十分な医薬又は薬剤の使用量を指す。有効量の決定は人によって異なり、対象の年齢や一般状況に依存し、また、具体的な活性物質にも依存する。各ケースでは、適切な有効量は、当業者によって一般の実験で決定され得る。
【0425】
本発明に記載の結晶形の治療有効量は、約0.0001~20mg/Kg体重/日、例えば0.001~10mg/Kg体重/日である。
【0426】
本発明に記載の結晶形の投与頻度は個々の患者の状況に応じて決定され、例えば、1日に1回又は2回、或いは1日にそれ以上の回数であってもよい。投与は問えば断続的に行われ、例えば、数日の間に結晶形の1日投与量で患者に投与するが、その後の数日以上の間に結晶形の1日投与量で患者に投与しないことができる。
【0427】
本発明の中間体化合物は、当業者に熟知されている多くの合成方法により製造されることができ、以下に例示されている発明を実施するための形態、それと他の化学合成方法とを組み合わせてなる実施の形態、及び当業者に熟知されている同等の方法が含まれる。好ましい実施の形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されるものではない。
【0428】
本発明の実施の形態の化学反応は適切な溶媒中で行われる。上記溶媒は、本発明の化学変化及び必要な試薬、材料に適するものでなければならない。本発明の化合物を得るために、当業者は現有の実施の形態に基づき、合成工程又は反応スキームを修正又は選択することが必要になる場合もある。
【0429】
以下、実施例によって、本発明を具体的に説明するが、これらの実施例は本発明への限定とはならない。
【0430】
本発明で使用される溶媒はすべて市販品であり、それをさらに精製する必要がなく、そのまま使用してもよい。
【0431】
本発明で使用される溶媒は市販品から入手できる。本発明では、以下の略語を使用する。すなわち、DCMは塩化メチレンを示し、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドを示し、DMSOはジメチルスルホキシドを示し、EtOHはエタノールを示し、MeOHはメタノールを示し、TFAはトリフルオロ酢酸を示し、ATPはアデノシン三リン酸を示し、HEPESは4-ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸を示し、EGTAはエチレングリコールビス(2-アミノエチルエーテル)四酢酸を示し、MgClは塩化マグネシウムを示し、NMPはN-メチルピロリドンを示し、THFはテトラヒドロフランを示し、2-MeTHFは2-メチルテトラヒドロフランを示し、MTBEはメチルtert-ブチルエーテルを示し、DMAcはジメチルアセトアミドを示し、ACNはアセトニトリルを示す。
【0432】
XRPD、DSC、TGAの詳細(装置型番及び各パラメータを含む)
本発明の粉末X線回折(X-ray powder diffractometer、XRPD)方法
装置型番:PANalytical社のX’Pert/Empyrean型X線回折計
測定方法:約10mgの試料をXRPD検出に使用する。
【0433】
詳細なXRPDパラメータは下記のとおりである。
放射線源:Cu,kα(Kα1=1.540598Å、Kα2=1.544426Å、Kα2/Kα1の強度比:0.5)
管電圧:45kV、管電流:40mA
発散スリット:固定1/8deg
第1のソーラスリット:0.04rad、第2のソーラスリット: 0.04rad
受光スリット:なし
散乱防止スリット:7.5mm
測定時間:5min
走査範囲:3-40deg
ステップサイズ:0.0263deg(X’Pert)/0.0167deg(Empyrean)
ステップ幅:46.665秒(X’Pert)/17.780秒(Empyrean)
試料皿回転速度:15rpm
本発明の示差走査熱量分析(Differential Scanning Calorimeter、DSC)方法
装置型番:TAQ 2000/Discovery DSC 2500示差走査熱量計
測定方法:試料(~1‐5mg)をDSCアルミパンで測定し、50mL/minN条件下で10℃/minの昇温速度で、試料を25℃(室温)から分解するまでに加熱する。
【0434】
本発明の熱重量分析(Thermal gravimetric Analyzer、TGA)方法
装置型番:TA Discovery TGA 5500熱重量分析計
測定方法:試料(~1‐5mg)をTGAアルミパンで測定し、10mL/minN条件下で10℃/minの昇温速度で、試料を室温から350℃までに加熱する。
【0435】
本発明の単結晶検出方法
Bruker D8 venture回折計を使用して回折強度データを収集する。光源はCukα放射線、スキャン方法はφ/ωスキャンである。
【図面の簡単な説明】
【0436】
図1図1はA結晶形のXRPDパターンである。
図2図2はA結晶形のTGAパターンである。
図3図3はA結晶形のDSCパターンである。
図4図4はB結晶形のXRPDパターンである。
図5図5はB結晶形のTGAパターンである。
図6図6はB結晶形のDSCパターンである。
図7図7はC結晶形のXRPDパターンである。
図8図8はC結晶形のTGAパターンである。
図9図9はC結晶形のDSCパターンである。
図10図10はD結晶形のXRPDパターンである。
図11図11はE結晶形のXRPDパターンである。
図12図12はE結晶形のTGAパターンである。
図13図13はE結晶形のDSCパターンである。
図14図14はF結晶形のXRPDパターンである。
図15図15はF結晶形のTGAパターンである。
図16図16はF結晶形のDSCパターンである。
図17図17はG結晶形のXRPDパターンである。
図18図18はG結晶形のTGAパターンである。
図19図19はG結晶形のDSCパターンである。
図20図20はH結晶形のXRPDパターンである。
図21図21はH結晶形のTGAパターンである。
図22図22はH結晶形のDSCパターンである。
図23図23はI結晶形のXRPDパターンである。
図24図24はI結晶形のTGAパターンである。
図25図25はI結晶形のDSCパターンである。
図26図26はJ結晶形のXRPDパターンである。
図27図27はJ結晶形のTGAパターンである。
図28図28はJ結晶形のDSCパターンである。
図29図29はK結晶形のXRPDパターンである。
図30図30はK結晶形のTGAパターンである。
図31図31はK結晶形のDSCパターンである。
図32図32はL結晶形のXRPDパターンである。
図33図33はL結晶形のTGAパターンである。
図34図34はL結晶形のDSCパターンである。
図35図35はM結晶形のXRPDパターンである。
図36図36はM結晶形のTGAパターンである。
図37図37はM結晶形のDSCパターンである。
図38図38はN結晶形のXRPDパターンである。
図39図39はN結晶形のTGAパターンである。
図40図40はN結晶形のDSCパターンである。
図41図41はO結晶形のXRPDパターンである。
図42図42はO結晶形のTGAパターンである。
図43図43はO結晶形のDSCパターンである。
図44A図44AはP結晶形のXRPDパターン1である。
図44B図44BはP結晶形のXRPDパターン2である。
図45図45はP結晶形のTGAパターン1である。
図46図46はP結晶形のDSCパターン1である。
図47図47はQ結晶形のXRPDパターンである。
図48図48はQ結晶形のTGAパターンである。
図49図49はQ結晶形のDSCパターンである。
図50図50はR結晶形のXRPDパターンである。
図51図51はS結晶形のXRPDパターンである。
図52図52はT結晶形のXRPDパターンである。
図53図53はT結晶形のTGAパターンである。
図54図54はT結晶形のDSCパターンである。
図55図55はU結晶形のXRPDパターンである。
図56図56はV結晶形のXRPDパターンである。
図57図57はV結晶形のTGAパターンである。
図58図58はV結晶形のDSCパターンである。
図59図59はP結晶形のXRPDパターン3である。
図60図60はP結晶形のDSCパターン2である。
図61図61は単結晶データから計算されたP結晶形のXRPDパターンである。
図62図62はP結晶形の偏光顕微鏡(PLM)画像である。
図63図63図44B(上の図)、図59(中央の図)、図61(下の図)のオーバーレイ表示である。
【発明を実施するための形態】
【0437】
以下、本発明の内容をよりよく理解するために、具体的な実施例によりさらに説明するが、本発明の内容はこれら実施の形態に限定されるものではない。
【0438】
実施例1:式(I)で示される化合物
【0439】
【化2】
【0440】
合成スキーム
【0441】
【化3】
【0442】
第1のステップ
【0443】
【化4】
【0444】
単口フラスコで化合物13-1(1g、4.40mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、窒素ガス雰囲気で、0℃で水素化ナトリウム(615.93mg、純度60%、3.5eq)を加え、0.5時間攪拌した後に、化合物13-2(2.33g、9.24mmol、2.1eq)加え、反応系を30℃で30分間攪拌した。TLCにて反応が終了したと示された。反応系を0.5M希塩酸(100mL)に投入し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=50:1~20:1)により分離して精製し、化合物13-3を得た。
HNMR(400MHz,CDCl)δ=5.55(s,1H),4.43(s,1H),3.32-3.26(m,1H),2.41-2.38(m,1H),2.30-2.28(m,1H),2.15-2.14(m,1H),2.13-2.04(m,1H),2.03-2.01(m,1H),1.54-1.49(m,2H),1.46(s,9H),1.43(s,9H),1.33(s,3H)
第2のステップ
【0445】
【化5】
【0446】
水素化ボトルで湿ったパラジウム炭素(200mg、含有量10%)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、化合物13-3(1.35g、4.15mmol、1eq)を加え、反応系をH(15Psi)雰囲気で、25℃で2時間攪拌した。TLCにて反応が終了したと示された。反応液をろ過し、濃縮し、化合物13-4を得た。
【0447】
第3のステップ
【0448】
【化6】
【0449】
乾燥した単口フラスコで化合物13-4(1.3g、3.97mmol、1eq)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、塩酸/酢酸エチル(4M、10mL、10.08eq)を加え、反応系を30℃で16時間攪拌した。反応液をそのまま濃縮し、化合物13-5を得た。
HNMR(400MHz,MeOH-d)δ=1.85-1.83(m,4H),1.77-1.76(m,2H),1.63-1.60(m,3H),1.45(s,9H),1.35-1.31(m,5H)
第4のステップ
【0450】
【化7】
【0451】
乾燥した単口フラスコで化合物13-5(250mg、861.77μmol、1eq)を塩化メチレン(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(261.61mg、2.59mmol、359.85μL、3eq)を加え、窒素ガス雰囲気で、0℃で化合物11-7(293.88mg、1.29mmol、1.5eq)の塩化メチレン(10mL)溶液を滴下し、反応系を30℃で1時間攪拌した。LCMSにて反応が終了したと示された。反応液を水(50mL)に投入し、次に、水相を塩化メチレン(20mL*3)で抽出し、有機相を0.5M希塩酸(20mL*3)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、化合物13-6を得た。
MS(ESI)m/s:425.2[M+H-(t-Bu)]
HNMR(400MHz,CDCl)δ=5.99(s,1H),4.32(t,J=7.6Hz,2H),3.84(s,2H),3.14(t,J=7.6Hz,2H),2.52-2.48(m,2H),2.31-2.28(m,2H),2.14-2.12(m,2H),1.68-1.65(m,2H),1.45-1.42(m,2H),1.39-1.36(m,12H),1.24-1.22(m,2H),1.18-1.14(m,2H)
化合物13-6をSFCにより分離した(カラム:DAICELCHIRALCELOJ(250mm*30mm、10μm)、移動相[Neu-ETOH]、B%:30%-30%、9min)。化合物1-1を得た(SFC保持時間1.7min)、SFC分析条件(カラム:DAICELOJ-3型キラルカラム、仕様:0.46cm id x 5cm、移動相:[A:二酸化炭素、B:クロマトグラフィーエタノール(0.05%イソプロピルアミン)]、B%:5%-40%、流量:4mL/min、4分間、システム背圧:100bar)。
化合物1-1:HNMR(400MHz,CDCl)δ=6.08(s,1H),4.31(t,J=7.4Hz,2H),3.83(s,3H),3.12(t,J=7.6Hz,2H),2.51-2.47(m,2H),2.17-2.15(m,2H),2.14-2.00(m,2H),1.83-1.70(m,6H),1.48(s,3H),1.47-1.45(m,11H),1.45-1.26(m,3H)
第5のステップ
単口フラスコで化合物1-1(550.00mg、1.14mmol、1eq)をテトラヒドロフラン(10mL)、水(10mL)及びメタノール(10mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(239.91mg、5.72mmol、5eq)を加え、反応系を30℃で16時間攪拌し続けた。LCMSにて反応が完全に進行したと示された。反応液を0.5M希塩酸でpH=1に調整し、水相を酢酸エチル(20mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮し、化合物1-2を得た。
【0452】
第6のステップ
化合物1-2(500mg、1.07mmol、1eq)を塩化メチレン(20mL)に溶解し、窒素ガス雰囲気で、0℃でオキサリルクロリド(271.83mg、2.14mmol、187.47μL、2eq)及びN,N-ジメチルホルムアミド(7.83mg、107.08μmol、8.24μL、0.1eq)を滴下し、反応系を25℃で1時間攪拌した。反応液を2滴取って、メタノールを加えて反応をクエンチさせ、LCMSにて反応が終了したと示された。反応液を減圧下で濃縮し、化合物1-3を得た。
【0453】
第7のステップ
化合物1-3を塩化メチレン(15mL)に溶解し、TEA(312.70mg、3.09mmol、430.12μL、3eq)を加え、窒素ガス雰囲気で、0℃で化合物1-4(500.00mg、1.03mmol、1eq)を滴下して塩化メチレン(5mL)の溶液に溶解し、反応系を25℃で1時間攪拌した。LCMSにて反応が終了したと示された。反応液を0.5mol/L希塩酸(50mL)に投入し、水相を塩化メチレン(20mL*3)で抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100-200メッシュシリカゲル、石油エーテル:酢酸エチル=10:1~4:1、V/V)により分離して精製し、化合物1-5を得た。MS(ESI)m/s:540.1[M+H-(t-Bu)]
HNMR(400MHz,CDCl)δ=8.47(s,1H),7.38-7.34(m,2H),6.23(s,1H),4.35-4.31(m,2H),3.28-3.23(m,2H),2.52-2.49(m,2H),2.18-2.14(m,2H),2.05-2.00(m,2H),1.93-1.81(m,3H),1.80-1.71(m,2H),1.55(s,3H),1.50-1.45(m,9H),1.32-1.26(m,2H)
第8のステップ
化合物1-5(100.00mg、167.78μmol、1eq)を塩化メチレン(1mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(382.59mg、3.36mmol、248.44μL、20eq)を加え、反応物を25℃で1時間攪拌した。LCMS及びHPLCにて反応が終了したと示された。反応液を減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(中性系、カラム:Xtimate C18 150mm*25mm*5μm、移動相:[水(10mM炭酸水素アンモニウム)-アセトニトリル]、アセトニトリル%:10%-50%、20min)により分離して精製し、式(I)で示される化合物を得た。MS(ESI)m/s:540.2[M+H]
HNMR(400MHz,DMSO-d)δ=9.99(s,1H),8.29(s,1H),7.65-7.57(m,2H),4.30-4.26(m,2H),3.09-3.05(m,2H),2.47-2.43(m,2H),2.16-2.12(m,2H),1.85-1.80(m,2H),1.75-1.61(m,5H),1.35(s,3H),1.21-1.16(m,2H)
実施例2:結晶形の製造方法
A結晶形の製造方法
7.5gの化合物1-5を塩化メチレン(80mL)に加え、次に、トリフルオロ酢酸(40mL)を加え、反応系を15℃で1時間攪拌した。HPLCにて反応が終了したと示され、反応液をそのまま減圧下で濃縮した。粗生成物をメチルtert-ブチルエーテル(100mL)でスラリ化して精製し、ろ過して濃縮し、凍結乾燥して白色の固体生成物を得、分離してXRPD測定を行い、A結晶形であった。
【0454】
B結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.04mLのDMSOに溶解し、固体が析出するまで水を滴下し、懸濁し、一晩攪拌し、分離してXRPD測定を行い、B結晶形であった。
【0455】
C結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.18mLのTHFに溶解し、固体が析出するまでMTBEを滴下し、懸濁し、一晩攪拌し、分離してXRPD測定を行い、結晶形Cであった。
【0456】
D結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.13mLのTHFに溶解し、固体が析出するまでDCMを滴下し、懸濁し、一晩攪拌し、分離してXRPD測定を行い、D結晶形であった。
【0457】
E結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.6mLの1,4-Dioxane(1,4-ジオキサン)に溶解し、上記溶液を3mLのガラス瓶に入れ、次に、上記溶液が入った3mLのガラス瓶を3mLのACN(アセトニトリル)が入った20mLのガラス瓶に入れ、ACN(アセトニトリル)を1,4-Dioxane(1,4-ジオキサン)溶液にゆっくりと揮発させることで、1,4-Dioxane(1,4-ジオキサン)溶液中に固体を生成した。固体を得た後に、固体を分離してXRPD測定を行い、結晶形Eであった。
【0458】
F結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.3mLのDMFに溶解し、透明な溶液を得た。透明な溶液を3mLHOに滴下し、室温で懸濁し、一晩攪拌した後に、固体を分離してXRPD測定を行い、結晶形Fであった。
【0459】
G結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.1mLのCHCl/THF(9:1、v/v)に分散し、室温で懸濁し、約2週間攪拌した後に、分離してXRPD測定を行い、G結晶形であった。
【0460】
H結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.1mLのEtOH/DMF(19:1、v/v)に分散し、室温で懸濁し、約2週間攪拌した後に、分離してXRPD測定を行い、H結晶形であった。
【0461】
I結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.1mLの水に分散し、50℃で懸濁し、約2週間攪拌した後に、分離してXRPD測定を行い、I結晶形であった。
【0462】
J結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.1mLの2-MeTHFに分散し、50℃で懸濁し、約2週間攪拌した後に、分離してXRPD測定を行い、J結晶形であった。
【0463】
K結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を50℃で0.2mLのDCM/MeOH(4:1、v/v)に溶解し、そのまま5℃までに降温し、分離してXRPD測定を行い、K結晶形であった。
【0464】
L結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.1mLのNMP(N-メチルピロリドン)に溶解し、上記溶液を3mLのガラス瓶に入れ、次に、上記溶液が入った3mLのガラス瓶を3mLのEtOAc(酢酸エチル)が入った20mLのガラス瓶に入れ、EtOAc(酢酸エチル)をNMP(N-メチルピロリドン)溶液にゆっくりと揮発させることで、NMP(N-メチルピロリドン)溶液に固体を生成した。固体を得た後に、固体を分離してXRPD測定を行い、結晶形Lであった。
【0465】
M結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.4mLのTHFに溶解し、室温でゆっくりと揮発させて固体を得、分離してXRPD測定を行い、M結晶形であった。
【0466】
N結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を50℃で1.5mLのEtOHに溶解し、そのまま5℃までに降温し、分離してXRPD測定を行い、N結晶形であった。
【0467】
O結晶形の製造方法
D結晶形を室温で約1時間真空乾燥させ、XRPD測定を行い、O結晶形であった。
【0468】
P結晶形の製造方法1
約15mgのA結晶形試料を1.0mLのMTBE/MeOH(3:2、v/v)に溶解し、室温でゆっくりと揮発させて固体を得、分離してXRPD測定を行い、P結晶形であった。得られたP結晶形のXRPD測定結果を図44A図44Bに示し、TGA及びDSCの測定結果をそれぞれ図45及び図46に示す。
【0469】
Q結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を1.5mLのMeOHに溶解し、約3mLのACNを滴下した後に透明な溶液を得た。-20℃で懸濁し、攪拌し、固体を分離してXRPD測定を行い、Q結晶形であった。
【0470】
R結晶形の製造方法
O結晶形を150℃に加熱した後に室温まで降温し、XRPD測定を行い、R結晶形であった。
【0471】
S結晶形の製造方法
E結晶形を210℃に加熱し、in-situ XRPD測定を行い、S結晶形であった。
【0472】
T結晶形の製造方法
G結晶形を150℃に加熱した後に室温まで降温し、T結晶形であった。
【0473】
U結晶形の製造方法
約15mgのA結晶形試料を0.7mLのDMAcに溶解し、室温でトルエンをDMAc溶液にゆっくりと揮発させ、透明な溶液を得た。室温で揮発させ、分離してXRPD測定を行い、U結晶形であった。
【0474】
V結晶形の製造方法
U結晶形を50℃で2~3時間真空乾燥させ、XRPD測定を行い、V結晶形であった。
【0475】
実施例3:P結晶形の製造方法2
アセトン(10.06L)を反応釜に加え、温度を10~25℃に制御し、次に、A結晶形試料(1342.02g、2.49mol)を加え、次いで反応系を40℃で16~24時間攪拌した。反応を停止させ、反応液をそのままろ過し、ケーキを45℃で減圧下で濃縮し、式(I)で示される化合物の粗生成物を1142.51g得た。上記の操作を繰り返し、試料を再度ホモジナイズし、反応液をそのままろ過し、ケーキを45℃で減圧下で濃縮し、式(I)で示される化合物を989.01g得、収率が73.44%であった。サンプルを採取してXRPD測定を行い、結果を図59に示し、DSC測定結果を図60に示す。
【0476】
実施例4:P結晶形の単結晶製造方法
式(I)で示される化合物をメタノールに溶解し、溶媒揮発法により、室温で10日間培養した後に得た。
【0477】
式(I)で示される化合物のP結晶形の単結晶の格子定数、その結晶学的データ及び原子座標等を下表23、24に示す。
【0478】
【表26】
【0479】
【表27-1】
【0480】
【表27-2】
【0481】
単結晶データに基づくソフトウェアのシミュレーションによって計算されたXRPDパターンを図61に示す。
【0482】
実験例1:P結晶形の安定性検討
P結晶形の安定性を評価するために、P結晶形に対して、影響因子(高温、高湿度及び光照射)、加速条件安定性及び中間条件安定性を考察した。P結晶形を高温(60℃、密閉)、高湿度(室温、92.5%RH、シーリングフィルムで包み、5~10個の小さな孔を入れた。)で5日間、10日間置き、ICH条件(可視光照度:1.2E+06Lux・hrs、紫外線照度:200W・hrs/m)下で密閉して可視光及び紫外線にさらし(遮光対照群を錫箔で包む。)、それと同時に、加速条件安定性条件(60℃/75%RH、シーリングフィルムで包み、5~10個の小さな孔を入れた。)下で10日間、及び1ヶ月、2ヶ月置いた。結晶形及び純度の変化を検出ために、放置後の試料に対してXRPD及びHPLC特性を評価した。結果として、表25によれば、P結晶形はすべての安定性条件下で変化しなかった。
【0483】
【表28】
【0484】
上記の結果により、P結晶形は良好な安定性を有することが分かった。
実験例2:HBV invitro試験定量qPCRアッセイ
(1.目的)
リアルタイム定量qPCRアッセイ(realtime-qPCR)によりHepG2.2.15細胞内のHBV DNA含有量を検出し、化合物のEC50値を指標としてHBVに対する化合物の阻害作用を評価する。
【0485】
(2.実験材料)
(1)細胞系:HepG2.2.15細胞
HepG2.2.15細胞培地(DMEM/F12、Invitrogen-11330057;10%血清、Invitrogen-10099141;100units/mlペニシリン及び10μg/mlストレプトマイシン、Invitrogen-15140122;1%非必須アミノ酸、Invitrogen-11140076;2mM L-グルタミン、Invitrogen-25030081;300μg/mlジェネティシン、Invitrogen-10131027)
(2)試薬
パンクレアチン(Invitrogen-25300062)
DPBS(Hyclone-SH30028.01B)
DMSO(Sigma-D2650-100ML)
ハイスループットDNA精製キット(QIAamp 96DNA Blood Kit、Qiagen-51162)
ファストスタートユニバーサルプローブマスター (FastStart Universal Probe Master、Roche-04914058001)
(3)消耗品及び装置
96ウェル細胞培養プレート(Corning-3599)
CO培養器(HERA-CELL-240)
光学シールフィルム(ABI-4311971)
定量PCR96ウェルプレート(Applied Biosystems-4306737)
蛍光定量PCR装置(Applied Biosystems-7500real time PCR system)
(3.実験手順及び方法)
(1) HepG2.2.15細胞(4x10細胞/ウェル)を96ウェルプレートに播種し、37℃、5%COで一晩培養した。
【0486】
(2)2日目に、化合物を8段階の濃度で3倍勾配希釈した。濃度の異なる化合物を培養ウェルに入れ、ダブルウェル試験を設置した。培地中のDMSOの最終濃度が1%であった。1μMGLS4を100%阻害対照群(WO2008154817A1には、GLS4の構造が下記式で示されることが開示されている。)とし、1%のDMSOを0%阻害対照群とした。
【0487】
【化8】
【0488】
(3)5日目に、化合物を含む新鮮な培地に交換した。
(4)8日目に、培養ウェル内の培地を収集し、ハイスループットDNA精製キット(Qiagen-51162)を用いてDNAを抽出した。詳細な手順は当該製品の取扱説明書を参照されたい。
【0489】
(5)PCR反応液の配合を表26に示す。
【0490】
【表29】
【0491】
上流プライマーのシーケンス:GTGTCTGCGGCGTTTTATCA
下流プライマーのシーケンス:GACAAACGGGCAACATACCTT
プローブシーケンス:5’+FAM+CCTCTKCATCCTGCTGCTATGCCTCATC+TAMRA-3’
(6)96ウェルPCRプレートの各ウェルに15μLの反応混合液を加え、次に、各ウェルに10μLの試料DNA又はHBV DNA標準品を加えた。
【0492】
(7)PCRの反応条件は、95℃で10分間加熱し、次に、95℃で15秒間変性させ、60℃で1分間伸び、合計で40サイクルとした。
【0493】
(8)データ分析
(8.1)阻害率の計算:%Inh.=[1-(試料におけるDNAコピー数-1μMのGLS4におけるDNAコピー数)/(DMSO対照におけるDNAコピー数-1μMのGLS4におけるDNAコピー数)]×100。
【0494】
(8.2)EC50の計算:GraphPad Prismソフトウェアを使用し、HBVに対する化合物の50%阻害濃度(EC50)値を計算した。
【0495】
(8.3)実験結果を表27に示す。
【0496】
【表30】
【0497】
実験例3:hERGカリウムイオンチャネルの阻害実験
(1.実験目的)
全自動パッチクランプ法によりhERGカリウムイオンチャネルに対する本発明の被験化合物の影響を測定する。
【0498】
(2.実験方法)
(1)細胞培養
実験に用いられたhERGカリウムイオンチャネルを安定して発現する細胞は、Aviva Biosciencesから入手したCHO-hEREである。CHO-hERGを5%CO、37℃の環境で培養した。CHOhERG培地を表28に示す。
【0499】
【表31】
【0500】
(2)細胞の前期準備
実験に用いられるCHO-hERG細胞は少なくとも2日間以上培養され、かつ、細胞密度が75%以上になったものである。実験の前に、TrypLEで細胞を消化し、次に、細胞外液で細胞を再懸濁して収集した。
【0501】
(3)細胞内液及び細胞外液の調製
細胞外液を月に1回調製する必要がある。細胞内液を分注して-20℃で冷凍保存する必要がある。細胞内液及び細胞外液の組成を表29に示す。
【0502】
【表32】
【0503】
(4)化合物の調製
被験化合物及び陽性対照アミトリプチリンをDMSOで溶解して一定の濃度を有するストック溶液に調製し、次に、異なる勾配で希釈し、最後に一定の割合で細胞外液に加え、被験濃度までに希釈した。実験を開始する前に、目視で沈殿物の有無を確認した。最後に、被験溶液及び陽性対照アミトリプチリンでは、DMSOの濃度が最大でも0.3%以下であった。
【0504】
(5)電圧刺激スキーム
クランプ電位を-80mvに保持し、最初に-50mvの電圧刺激を与え、80ms維持し、セルリーク電流値を記録した。次に、+20mvまでに脱分極し、4800ms維持し、hERGチャネルを開き、-50mvまでに再分極し、5000ms維持し、hERGテール電流を誘発して記録し、最後に、電圧をクランプ電位-80mvに戻し、3100ms維持した。上記の電圧刺激は15000msごとに1回繰り返された。
【0505】
(6)QPatchHTX全細胞パッチクランプ記録
hERG QPatchHTX実験は室温で行われた。QPatch Assay Software 5.2(Sophion Bioscience)のソフトウェアで全細胞スキーム、電圧刺激スキーム及び化合物検出スキームを確立した。
【0506】
最初に、電圧刺激を30回繰り返し、この領域を後の分析のベースライン領域とする。次に、5μlの細胞外液を加え、3回繰り返した。各化合物を作用濃度で順に付与し、同じく5μlの体積で3回繰り返した。各測定濃度で、細胞を少なくとも5mins以上インキュベートした。記録の全期間中に、各指標がデータ分析の許容標準を満たしている必要がある。この標準を満たしていないと、この細胞を分析対象から外し、化合物を改めて測定する。上記の記録はすべてQpatch分析ソフトウェアにより自動的に行われる。各化合物の測定濃度は順に0.24μM、1.20μM、6.00μM、30.00μMであり、各濃度で少なくとも2つの細胞を繰り返した。
【0507】
(7)データ分析
1つの完全なる電流記録では、ピーク値電流の陰性対照における割合に基づき、各化合物の作用濃度の阻害率を算出できる。以下のヒルの式によってフィッティングして用量反応関係曲線を得た。
【0508】
【数3】
【0509】
式中、Cは化合物の測定濃度を表し、nは勾配を表し、Iは電流を表す。
曲線フィッティング及び阻害率計算はいずれもQpatch分析ソフトウェアによって行われる。最低濃度での阻害率が50%を超え、或いは最高濃度での阻害率が50%未満と、この化合物のIC50が最低濃度より低いか、最高濃度より高いものとする。
【0510】
(8)測定結果
実施例化合物のhERGIC50値の結果を表30に示す。
【0511】
【表33】
【0512】
実験例4:シトクロムP450アイソザイムの阻害性研究
(実験目的)
ヒト肝臓ミクロソームシトクロムP450アイソザイム(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)の活性に対する被験化合物の阻害作用を測定する。
【0513】
(実験操作)
まず、被験化合物(10mM)を段階希釈し、作業用溶液(100×最終濃度)を調製した。作業用溶液の濃度がそれぞれ5、1.5、0.5、0.15、0.05、0.015、0.005mMであった。そして、P450アイソザイム(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)の各陽性阻害剤及びその特異的基質混合物の作業用溶液を用意した。-80℃の冷蔵庫で冷凍しておいたヒト肝臓ミクロソームを氷上で解凍し、ヒト肝臓ミクロソームが全部溶解した後に、PB(リン酸緩衝液)で希釈し、一定の濃度を有する作業用溶液(0.253mg/ml)を調製した。20μlの基質混合物を反応プレートに加え(Blankウェルに20μlのPBを加え)、それと同時に158μlのヒト肝臓ミクロソーム作業用溶液を反応プレートに加え、次のステップのために、反応プレートを氷上に置いた。そして、2μlの各濃度の被験化合物(N=1)及び特異的阻害剤(N=2)を対応するウェルに加え、阻害剤なし(被験化合物又は陽性阻害剤)組においては対応する有機溶媒を加え、対照群試料(被験化合物対照試料は1:1DMSO:MeOH、陽性対照試料は1:9DMSO:MeOH)とした。37℃の水浴で10minプレインキュベートした後に、20μlの補酵素(NADPH)溶液を反応プレートに加え、37℃の水浴で10minインキュベートした。400μLの冷アセトニトリル(内部標準:200ng/mLのTolbutamide及びLabetalol)を加えて反応を停止させた。反応プレートをシェーカーに置き、10min振とうし、4,000rpmで20min遠心分離した。200μLの上澄み液を100μLの水に入れ、試料希釈を実施した。最後に、プレートを封止し、振とうし、均一にした後に、LC/MS/MS検出を行った。実験結果を表31に示す。
【0514】
【表34】
【0515】
実験例5:細胞毒性測定の実験ステップ
(1)化合物をDMSO(ジメチルスルホキシド)で3倍の勾配で9点希釈し、ダブルウェル試験を設置し、96ウェルプレートに加え、化合物の濃度は最終測定濃度の200倍である。
【0516】
(2)細胞をPBS(リン酸塩緩衝液)で1回リンスし、0.25%のパンクレアチンを加え、37℃、5%CO培養器で約2-5分間消化した後に、細胞培地で消化を終了させ、ガンでピペッティングを行い、細胞を単一細胞とした。
【0517】
(3)セルカウンターで細胞密度をカウントし、培地で細胞密度を目的とする密度に調整した。
【0518】
(4)1ウェルあたりのDMSOの最終濃度が0.5%となるように、細胞を化合物が添加された96ウェルプレートに加えた。0.5%DMSOを含む細胞ウェルを非細胞毒性陰性対照とし、細胞培地ウェルを100%細胞毒性対照とした。次に、細胞プレートを37℃、5%CO細胞培養器で3日間培養した。
【0519】
(5)細胞生存率検出キット CellTiter-Gloを用い、キットの取扱説明書に従い、マルチモードマイクロプレートリーダーEnvisionを用いて細胞プレートにおける各ウェルの化学発光シグナル(RLU、相対化学発光ユニット)を検出した。
【0520】
(6)生データ(RLU)を下式に代入し、測定された各ウェルの細胞生存率(細胞生存率%)を計算した。
【0521】
細胞生存率%=(RLUSample-AverageRLUMediumcontrol)/(AverageRLUCellcontrol-AverageRLUMediumcontrol)×100%
RLUSampleは試料ウェルのシグナル値であり、AverageRLUCellcontrolは細胞対照ウェルのシグナル平均値であり、AverageRLUMediumcontrolは培地対照ウェルのシグナル平均値である。
【0522】
(7)GraphPad Prismソフトウェアを用いて、細胞生存率データを非線形にフィッティングして用量反応関係曲線を描き、化合物の50%細胞毒性濃度(CC50)値を得た。結果を表32に示す。
【0523】
【表35】
【0524】
実験例6: in vitro ミクロソーム安定性研究
CD-1マウス及びヒト肝臓ミクロソームにおける化合物の代謝安定性
(実験目的)
CD-1マウス及びヒト肝臓ミクロソームにおける被験化合物の代謝安定性をそれぞれ評価する。
【0525】
(実験操作)
まず、被験化合物(10mM)を2段階で希釈し、中間濃度を100%メタノールで100μM、作業用溶液濃度をリン酸カリウム緩衝液で10μMに希釈した。96ウェルインキュベーションプレートを8枚用意し、それぞれT0、T5、T10、T20、T30、T60、Blank及びNCF60と名付けた。前の6枚のインキュベーションプレートの反応時点がそれぞれ0、5、10、20、30及び60分間であり、ブランクプレートに被験化合物や対照化合物を添加せず、NCF60プレートでは、NADPH再生系溶液の代わりに、リン酸カリウム塩緩衝液を用いて60分間インキュベートした。T0、T5、T10、T20、T30、T60及びNCF60プレートにそれぞれ10μLの被験化合物作業用溶液及び80μLのミクロソーム作業用溶液(肝臓ミクロソームタンパク質濃度0.625mg/mL)を加え、ブランクプレートにミクロソーム作業用溶液のみ加え、次に、上記インキュベーションプレートを37℃の水浴器で約10分間プレインキュベートした。プレインキュベート終了後に、NCF60プレート及びT0プレートを除き、各試料ウェルに10μLのNADPH再生系作業用溶液を加えて反応を開始し、NCF60プレートでは、1ウェルあたり10μLのリン酸カリウム塩緩衝液を加えた。したがって、被験化合物又は対照化合物の試料では、化合物、テストステロン、ジクロフェナク、及びプロパフェノンの反応最終濃度が1μMであり、肝臓ミクロソームの濃度が0.5mg/mLであり、反応系におけるDMSO及びアセトニトリルの最終濃度がそれぞれ0.01%(v/v)及び0.99%(v/v)であった。適宜インキュベートした(例えば、5、10、20、30及び60分間)後に、それぞれ各試料ウェルに300μLの停止溶液(100ng/mLのtolbutamide及び100ng/mLのlabetalolを含むアセトニトリル溶液)を加えて反応を停止させた。T0プレートに300μLの停止溶液を加えてから10μLのNADPH作業用溶液を加えた。すべての試料プレートを均一に振とうし、遠心分離機(3220×g)で20分間遠心分離し、次に、各ウェルから100μLの上澄み液を採取し、300μLの純水に希釈し、液体クロマトグラフィ―質量分析に供した。
【0526】
実験結果を表33に示す。
【0527】
【表36】
【0528】
SDラット、ビーグル犬及びカニクイザル肝臓ミクロソームにおける化合物の代謝安定性
(実験目的)
ラット、ビーグル犬及びカニクイザル肝臓ミクロソームにおける式(I)で示される被験化合物の代謝安定性をそれぞ評価する。
【0529】
(実験操作)
まず、被験化合物(10mM)を2段階で希釈し、中間濃度を100%メタノールで100μM、作業用溶液濃度をリン酸カリウム塩緩衝液で10μMに希釈した。96ウェルインキュベーションプレートを8枚用意し、それぞれT0、T5、T10、T20、T30、T60、Blank及びNCF60と名付けた。前の6枚のインキュベーションプレートの反応時点がそれぞれ0、5、10、20、30及び60分間であり、ブランクプレートに被験化合物や対照化合物を添加せず、NCF60プレートでは、NADPH再生系溶液の代わりに、リン酸カリウム塩緩衝液を用いて60分間インキュベートした。T0、T5、T10、T20、T30、T60及びNCF60プレートにそれぞれ10μLの被験化合物作業用溶液及び80μLのミクロソーム作業用溶液(肝臓ミクロソームタンパク質濃度0.625mg/mL)を加え、ブランクプレートにミクロソーム作業用溶液のみ加え、次に、上記インキュベーションプレートを37℃の水浴器で約10分間プレインキュベートした。プレインキュベート終了後に、NCF60プレート及びT0プレートを除き、各試料ウェルに10μLのNADPH再生系作業用溶液を加えて反応を開始し、NCF60プレートでは、1ウェルあたり10μLのリン酸カリウム塩緩衝液を加えた。したがって、被験化合物又は対照化合物の試料では、化合物、テストステロン、ジクロフェナク、及びプロパフェノンの反応最終濃度が1μMであり、肝臓ミクロソームの濃度が0.5mg/mLであり、反応系におけるDMSO及びアセトニトリルの最終濃度がそれぞれ0.01%(v/v)及び0.99%(v/v)であった。適宜インキュベートした(例えば、5、10、20、30及び60分間)後に、それぞれ各試料ウェルに300μLの停止溶液(100ng/mLのtolbutamide及び100ng/mLのlabetalolを含むアセトニトリル溶液)を加えて反応を停止させた。T0プレートに300μLの停止溶液を加えてから10μLのNADPH作業用溶液を加えた。すべての試料プレートを均一に振とうし、遠心分離機(3220×g)で20分間遠心分離し、次に、各ウェルから100μLの上澄み液を採取し、300μLの純水に希釈し、液体クロマトグラフィ―質量分析に供した。
【0530】
実験結果を表34に示す。
【0531】
【表37】
【0532】
実験例7:薬物動態研究
Balb/cマウスに経口及び静脈内投与された被験化合物の薬物動態研究
被験化合物を10%ジメチルスルホキシド/60%ポリエチレングリコール400/30%水溶液と混合し、ボルテックス及び超音波処理し、0.2mg/mLの透明な溶液を調製し、次のステップのためにミクロポーラス膜でろ過した。7~10週齡のBalb/c雌マウスを選択し、1mg/kgの投与量で候補化合物溶液を静脈内投与した。
【0533】
被験化合物を10%ポリエチレングリコールステアレート水溶液と混合し、ボルテックス及び超音波処理し、次のステップのために0.3mg/mLの透明な溶液を調製した。7~10週齡のBalb/c雌マウスを選択し、3mg/kgの投与量で候補化合物溶液を経口投与した。
【0534】
全血を収集し、血漿を調製し、LC-MS/MS方法により薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェアにより薬物動態パラメータを計算した。結果を表35に示す。
【0535】
【表38】
【0536】
実験例8:マウスin vivo肝臓対血漿比研究
被験化合物が経口投与されたBalb/cマウスの肝臓対血漿比研究
式(I)で示される化合物を10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート水溶液と混合し、ボルテックス及び超音波処理し、次のステップのために0.3mg/mLの透明な溶液を調製した。7~10週齡のBalb/c雌マウスを選択し、3mg/kgの投与量で候補化合物溶液を経口投与した。
【0537】
一定期間で全血を収集し、血漿を調製した。対応する期間で肝臓組織を採取し、組織ホモジネートを調製した。LC-MS/MS方法により薬物濃度を分析し、Phoenix WinNonlinソフトウェアにより薬物動態パラメータを計算した。結果を表36に示す。
【0538】
【表39】
【0539】
実験例9:生体内薬効研究
HDI/HBVモデル
(実験目的)
HDI/HBVマウスモデルによりマウスにおける化合物のin vivo抗B型肝炎ウィルス效果を検出する。
【0540】
化合物の調製
溶媒として10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレートを用いた。一定の量の式(I)で示される被験化合物をそれぞれ10%ポリエチレングリコール-15ヒドロキシステアレート水溶液に溶解し、ボルテックス及び超音波処理し、均一な懸濁液を調製し、次のステップのために4℃で保存した。
【0541】
尾静脈高圧注射によるマウスへのHBVプラスミドDNA溶液の投与
プラスミド投与の当日を0日目、その翌日を1日目とするように設定した。0日目に、すべての動物に体重の8%の量で尾静脈注射により10μgのプラスミドDNAを含む生理食塩水溶液を投与し、注射時間を5秒内とした。
【0542】
投与
1~6日目に、すべての動物に1日に2回胃内投与し(間隔時間:8/16時間)、7日目に1回投与し、7日目の午後にすべての動物を安楽死させた。実験期間中にマウスの体重を一定に維持するように、マウスの体重を毎日モニターニングした。
【0543】
試料収集
1日目、3日目及び5日目に、朝の初回投与から4時間後にすべての動物に対して顎静脈から採血し、血漿を収集し、K-EDTA抗凝固剤チューブに入れ、4℃、7000gで10分間遠心分離し、約40μLの血漿を調製した。7日目に、すべての動物を朝の投与4時間後にCOにより安楽死させ、心臓から採血し、上記と同じように血漿を調製した。70~100mgの肝臓組織を2つ収集し、液体窒素により急速凍結した。試料を全部収集した後に、-80℃の冷凍庫でHBVDNA含有量を検出した。
【0544】
試料分析
すべての血漿試料及び肝臓試料に対して、qPCR法によりHBVDNAを検出した。
【0545】
実験結果
実験結果を表37に示す。
【0546】
【表40】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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【国際調査報告】