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特表2023-502691電池、電池モジュール、電池パック及び電気自動車
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-25
(54)【発明の名称】電池、電池モジュール、電池パック及び電気自動車
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/112 20210101AFI20230118BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/15 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/103 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/529 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/531 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/209 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20230118BHJP
   H01M 50/591 20210101ALI20230118BHJP
【FI】
H01M50/112
H01M50/249
H01M50/15
H01M50/103
H01M50/569
H01M50/529
H01M50/531
H01M50/209
H01M50/586
H01M50/591
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022529461
(86)(22)【出願日】2020-11-19
(85)【翻訳文提出日】2022-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2020130025
(87)【国際公開番号】W WO2021098761
(87)【国際公開日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】201911162027.X
(32)【優先日】2019-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【弁理士】
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼▲華▼▲軍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲魯▼志佩
(72)【発明者】
【氏名】朱燕
(72)【発明者】
【氏名】胡世超
【テーマコード(参考)】
5H011
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA03
5H040AA01
5H040AA02
5H040AA03
5H040AS07
5H040AT02
5H040AY04
5H043AA04
5H043AA05
5H043AA13
5H043AA19
5H043BA19
5H043CA04
5H043CA21
5H043EA01
5H043EA15
5H043EA16
5H043EA22
5H043EA55
5H043GA22
5H043GA25
5H043HA09E
5H043HA11E
5H043JA01E
5H043JA17E
5H043JA28E
5H043KA01E
5H043KA08E
5H043KA09E
5H043KA14E
5H043KA45E
5H043LA21E
5H043LA22E
(57)【要約】
本願は、ハウジング(10)と、前記ハウジング内に位置する複数の収容キャビティ(60)と、隣接する2つの収容キャビティ(60)を仕切る仕切り板(20)と、前記収容キャビティ(60)内に収容され、少なくとも1つの電極体を含む電極体セット(30)であって、複数の前記電極体セット(30)が第1の方向に沿って順に配列され、かつ直列接続される電極体セット(30)と、複数の前記電極体セット(30)に対応して電気的に接続される複数本のサンプリング配線と、前記サンプリング配線を収容するハーネス配線通路と、を含む電池を提供する。本願は、電池モジュール、電池パック及び電気自動車を更に提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に位置する複数の収容キャビティと、
隣接する2つの前記収容キャビティを仕切る仕切り板と、
前記収容キャビティ内に収容された電極体セットであって、複数の前記電極体セットが第1の方向に沿って順に配列され、かつ直列接続される電極体セットと、
複数の前記電極体セットに対応して電気的に接続される複数本のサンプリング配線と、を含むことを特徴とする、電池。
【請求項2】
前記電池は、エンドカバーを更に含み、前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記エンドカバーは、前記第1の方向に沿った前記ハウジングの両端に設けられ、前記ハウジングの内部空間を封止し、複数の前記仕切り板は、前記ハウジング内に間隔を隔てて設けられ、前記仕切り板の側周は、前記ハウジングの側壁とともに、前記ハウジングの内部を複数の前記収容キャビティに仕切り、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと前記仕切り板との間に位置する一部の前記ハウジングを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する一部の前記ハウジングとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記ハウジング内にセパレータフィルムが設けられ、前記セパレータフィルムは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記第1の方向に沿った前記セパレータフィルムの端部にセパレータフィルムの開口が形成され、前記仕切り板の側周は、前記セパレータフィルムの側壁とともに、前記セパレータフィルムの内部を複数の前記収容キャビティに仕切り、前記電池は、エンドカバーを更に含み、前記エンドカバーは、前記セパレータフィルムに接続され、かつ前記セパレータフィルムの開口を封止し、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の前記収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の前記収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと仕切り板との間に位置する一部の前記セパレータフィルムを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する一部の前記セパレータフィルムとを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電池。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記ハウジング内にセパレータフィルムが設けられ、前記第1の方向に沿った前記セパレータフィルムの端部にセパレータフィルムの開口が形成され、前記セパレータフィルムは、前記第1の方向に沿って設けられた複数のサブセパレータフィルムを含み、隣接する2つの前記サブセパレータフィルムは、同一の前記仕切り板に封止接続され、前記電池は、前記セパレータフィルムに接続され、かつ前記セパレータフィルムの開口を封止するエンドカバーを更に含み、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと前記仕切り板との間に位置する前記サブセパレータフィルムを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する前記サブセパレータフィルムとを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池。
【請求項5】
前記第1の方向に沿った前記ハウジングの端部にハウジングの開口が形成され、前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って設けられた複数のサブハウジングを含み、隣接する2つの前記サブハウジングは、同一の前記仕切り板に接続され、前記電池はエンドカバーを更に含み、前記エンドカバーは前記ハウジングに接続され、かつ前記ハウジングの開口を封止し、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと仕切り板との間に位置する前記サブハウジングを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する前記サブハウジングとを含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の電池。
【請求項6】
前記電池は、複数本の前記サンプリング配線を収容するハーネス配線通路を更に含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池。
【請求項7】
複数本の前記サンプリング配線は、同一の前記エンドカバーに集められることを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載の電池。
【請求項8】
前記ハーネス配線通路は、前記ハウジングの内表面に設けられた凹溝であるか、又は前記ハウジングの外表面に設けられた凹溝であることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の電池。
【請求項9】
前記ハーネス配線通路は、前記ハウジングの内部又は外部に形成された中空絶縁チューブであることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の電池。
【請求項10】
前記電池は、コネクタを更に含み、前記コネクタは、複数本のサンプリング配線に電気的に接続され、複数本の前記サンプリング配線を集めることを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項11】
前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングの側周に固定されることを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項12】
前記電池は、コネクタと、前記ハウジング内に位置する回路基板とを更に含み、複数本の前記サンプリング配線は、前記回路基板上に集められ、前記回路基板は、前記サンプリング配線により収集された情報に基づいてサンプリング信号を生成し、前記コネクタは、前記エンドカバーに設けられ、かつ前記回路基板に電気的に接続され、前記サンプリング信号を出力することを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項13】
前記コネクタは、前記エンドカバーに固定され、前記エンドカバーに隣接する前記電池内の位置に絶縁部材が更に設けられ、前記回路基板は前記絶縁部材に固定され、前記絶縁部材は、前記電極体セットを前記回路基板から絶縁隔離することを特徴とする、請求項12に記載の電池。
【請求項14】
前記エンドカバー又は前記ハウジングにサンプリング孔が形成され、前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングの外側に固定され、複数本の前記サンプリング配線は、前記サンプリング孔を貫通して前記コネクタに集められることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項15】
前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングに穿設され、前記エンドカバー又は前記ハウジングと前記コネクタとの間に封止リングが形成されることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項16】
前記コネクタは、セラミックスリーブ、及び前記セラミックスリーブ内に収容された複数の接触ピンを含み、各前記接触ピンは、1本の前記サンプリング配線に対応して電気的に接続されることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項17】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出され、前記仕切り板内に位置する前記サンプリング配線の部分と前記仕切り板の外に位置する前記サンプリング配線の部分は、溶接又は挿着部材により電気的に接続されることを特徴とする、請求項1~16のいずれか一項に記載の電池。
【請求項18】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出され、前記仕切り板内に位置する前記サンプリング配線の部分は、ベアメタル導線であり、前記仕切り板の外に位置する前記サンプリング配線の部分は、絶縁層が被覆された導電線であることを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載の電池。
【請求項19】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出された後、前記ハウジングの側周から引き出されるか、又は、前記仕切り板から引き出された後、同一の前記エンドカバーから引き出されることを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載の電池。
【請求項20】
前記電池は、複数の電極体接続部材を含み、隣接する前記電極体セットは、前記電極体接続部材を介して直列接続されることを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項に記載の電池。
【請求項21】
前記仕切り板に貫通する接続部材収容孔が形成され、前記電極体接続部材は、前記接続部材収容孔内に穿設され、前記電極体接続部材と前記接続部材収容孔との間には、封止リングが形成され、前記封止リングは、前記仕切り板の両側の収容キャビティが前記接続部材収容孔により連通することを阻止することを特徴とする、請求項20に記載の電池。
【請求項22】
前記仕切り板は、射出成形部材であり、前記電極体接続部材及び前記サンプリング配線は、前記仕切り板と一体に射出成形されることを特徴とする、請求項20又は21に記載の電池。
【請求項23】
前記電極体接続部材は、銅接続部及びアルミニウム接続部を含み、前記銅接続部とアルミニウム接続部との接続部位は、前記仕切り板内に位置し、前記サンプリング配線は、前記アルミニウム接続部に電気的に接続されることを特徴とする、請求項20~22のいずれか一項に記載の電池。
【請求項24】
各前記電極体セットは、電流を引き出す第1の電極引き出し部材及び第2の電極引き出し部材を含み、少なくとも1つの電極体セットの前記第1の電極引き出し部材と第2の電極引き出し部材は、それぞれ第1の方向に沿って該電極体セットの反対側に位置する両側に設けられ、前記第1の電極引き出し部材と第2の電極引き出し部材は、いずれも電極体接続部材に電気的に接続されることを特徴とする、請求項1~23のいずれか一項に記載の電池。
【請求項25】
前記電池は、略直方体であり、長さL、幅H及び厚さDを有し、長さが幅より大きく、幅が厚さより大きく、前記電池の長さが400mm~2500mmであることを特徴とする、請求項1~24のいずれか一項に記載の電池。
【請求項26】
前記電池は、前記サンプリング配線に電気的に接続され、かつ前記電極体セットの状態を検出する検出ユニットを更に含むことを特徴とする、請求項1~25のいずれか1項に記載の電池。
【請求項27】
請求項1~26のいずれか一項に記載の電池を含むことを特徴とする、電池モジュール。
【請求項28】
請求項1~26のいずれか一項に記載の電池又は請求項22に記載の電池モジュールを含むことを特徴とする、電池パック。
【請求項29】
請求項27に記載の電池モジュール又は請求項28に記載の電池パックを含むことを特徴とする、電気自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、「ビーワイディー カンパニー リミテッド」が2019年11月22日に提出した、発明の名称「電池、電池モジュール、電池パック及び車両」の中国特許出願第201911162027.X号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、電池の分野に関し、具体的には、電池、電池モジュール、電池パック及び電気自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー自動車の普及が進んでいるにつれて、新エネルギー自動車の動力電池に対する使用要求は、ますます高まっており、特に、ユーザの新エネルギー自動車の走行距離に対する要求は、ますます高まっているため、新エネルギー自動車の全体的な容量を継続的に増やす必要がある。一般的に、高電圧(高容量)を必要とする場合、大量の電極体を直列接続して電極体セットとし、更に複数の電極体セットを動力電池に組み立て、しかし、隣接する2つの電極体の間に外部の電力接続部材により電力接続を行う必要があり、このように、動力電池全体の取付構造が多くなり、コストが高くなり、全体の重量も大きくなり、また、取付構造が動力電池の内部空間を多く占めるため、動力電池全体の空間利用率が低下し、並設される電極体が多いほど、無駄になる空間が大きくなる。また、複数の電極体セットを採用して動力電池を形成する場合、一般的に、動力電池をよりうまく管理するために、電極体セットの電流、電圧、温度などの面での情報をタイムリーに取得する必要があり、しかし、各電極体セットが動力電池の内部にあり、動力電池のハウジングが封止されると、動力電池内部の電極体セットの電圧、電流、温度などの信号をリアルタイムに収集することができないため、どのように電池内部の複数の電極体セットに対して信号収集を行うかは、動力電池を製造するために解決する必要がある1つの難題である。
【発明の概要】
【0004】
本願は、ハウジングと、前記ハウジング内に位置する複数の収容キャビティと、隣接する2つの収容キャビティを仕切る仕切り板と、前記収容キャビティ内に収容された電極体セットであって、少なくとも1つの電極体を含み、複数の前記電極体セットが第1の方向に沿って順に配列され、かつ直列接続される電極体セットと、複数の前記電極体セットに対応して電気的に接続される複数本のサンプリング配線と、前記サンプリング配線を収容するハーネス配線通路と、を含む電池を提供する。
【0005】
本願は、前述の電池を含む電池モジュールを更に提供する。
【0006】
本願は、前記電池又は前記電池モジュールを含む電池パックを更に提供する。
【0007】
本願は、前記電池モジュール又は前記電池パックを含む電気自動車を更に提供する。
【0008】
本願の実施形態において、前記電池のハウジング内に複数の電極体セットが直列接続されることにより、電池の容量を向上させ、電極体セットの間の接続の安定性を向上させ、製造プロセス及びコストを低減させることができ、また、本願は、ハーネス配線通路により全てのサンプリング配線を規則的に固定することにより、電池全体のサンプリング正確性及びサンプリングハーネスの安全性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本願の実施形態における技術手段をより明確に説明するために、以下、実施形態に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下の記載における図面は、本願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0010】
図1】本願の実施形態に係る電池の立体構造概略図である。
図2】本願の実施形態に係る電池の分解図である。
図3】本願の実施形態に係る電池の正面図である。
図4図3のA-A方向に沿った断面図である。
図5】本願の別の実施形態に係る電池の立体構造概略図である。
図6】断面方向が図4と略同じである、図5における断面図である。
図7】本願の別の実施形態に係る電池の分解図である。
図8】断面方向が図4と略同じである、図7における断面図である。
図9】本願の別の実施形態に係る電池の分解図である。
図10】本願の別の実施形態に係る電池の分解図である。
図11】本願の一実施形態に係る電池の仕切り板に液体注入通路が設けられた構造概略図である。
図12】本願の別の実施形態に係る電池の仕切り板に液体注入通路が設けられた構造概略図である。
図13】本願の一実施形態に係る電池の仕切り板に導液孔が設けられた構造概略図である。
図14図4におけるB部の部分拡大図である。
図15】本願の一実施形態に係る電池の仕切り板、電極体接続部材及びサンプリング配線などの構造概略図である。
図16】本願の別の実施形態に係る電池の仕切り板、電極体接続部材及びサンプリング配線などの構造概略図である。
図17】本願の一実施形態に係る電池のサンプリング配線、コネクタ及び回路基板の構造概略図である。
図18】本願の別の実施形態に係る電池のサンプリング配線、コネクタ及び回路基板の構造概略図である。
図19】本願の一実施形態に係る電池のサンプリング通路の断面構造概略図である。
図20図19に係る電池のサンプリング通路の立体構造概略図である。
図21】本願の別の実施形態に係る電池のサンプリング通路の断面構造概略図である。
図22図21に係る電池のサンプリング通路の立体構造概略図である。
図23】本願の実施形態に係る電池パックの構造概略図である。
図24】本願の実施形態の電池モジュールの構造概略図である。
図25】本願の実施形態の電池モジュールを含む電池パックの構造概略図である。
図26】本願の実施形態の電気自動車の構造概略図である。
図27】本願の別の実施形態の電気自動車の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
当業者が本願の解決手段をよりよく理解するために、以下、本願の実施形態における図面を参照して、本願の実施形態における技術手段を明確かつ完全に説明し、明らかに、説明される実施形態は、本願の実施形態の一部に過ぎず、全てではない。本願における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労力を要しない前提で取得する他の全ての実施形態は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0012】
本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面における用語「第1」、「第2」などは、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。また、用語「含む」、「有する」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、示されたステップ又はユニットに限定されず、好ましくは、示されていないステップ又はユニットを更に含むか、又は好ましくは、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有のステップ又はユニットを更に含む。
【0013】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成され動作しなければならないことを指示するか又は示唆するものではないため、本願を限定するものとして理解すべきではない。
【0014】
以下、図面を参照して、本願の実施形態における技術手段を説明する。
【0015】
図1図4及び図14を参照し、本願の第1の実施形態に係る電池100については、上記電池100は、ハウジング10、仕切り板20、電極体セット30、サンプリング配線50及びハーネス配線通路54を含み、上記ハウジング10内に複数の収容キャビティ60が形成され、隣接する2つの上記収容キャビティ60は、上記仕切り板20により仕切られ、上記電極体セット30は、上記収容キャビティ60内に収容され、少なくとも1つの電極体を含み、複数の上記電極体セット30は、第1の方向に沿って順に配列され、複数本の上記サンプリング配線50は、複数の上記電極体セット30に対応して電気的に接続され、上記ハーネス配線通路54内に収容される。
【0016】
本願に係る電池100については、上記電池100のハウジング10内に複数の電極体セット30が直列接続されることにより、電池100の容量を向上させ、電極体セット30の間の接続の安定性を向上させ、製造プロセスを減少させ、コストを低減することができ、本願は、ハーネス配線通路により全てのサンプリング配線を規則的に固定することにより、電池全体のサンプリング正確性及びサンプリングハーネスの安全性を向上させる。
【0017】
上記第1の方向は、上記電池100の長さ方向であってもよく、例えば、上記第1の方向は、図4に示すX方向であり、図6図8図19図21なども図4と類似し、すなわち、紙面横方向は、上記第1の方向であり、以下では一つ一つ説明及びマークを繰り返さない。
【0018】
本願において、言及された電極体は、動力電池100の分野での一般的な電極体であり、電極体及び電極体セット30は、電池100のハウジング10内部の構成部分であり、電池100自体として理解されるべきではない。電極体は、巻回して形成された電極体であってもよく、積層の方式で製造された電極体であってもよい。一般的に、電極体は、少なくとも正極板、セパレータフィルム、負極板及び電解液を含む。電極体とは、一般的に、完全に封止されないアセンブリを指す。本願において、電極体セット30は、1つの独立した電極体で構成されてもよく、少なくとも2つの電極体を含んでもよい。少なくとも2つの電極体が並列接続されて上記電極体セット30を構成し、例えば、2つの電極体が並列接続されて電極体セット30を構成するか、又は4つの電極体が並列接続されて電極体セット30を構成する。したがって、本願において言及された電池100は、複数の電極体を含むため、電池モジュール又は組電池として簡単に理解されるべきではない。
【0019】
一般的に、1つの電池100に直列接続された電極体セット30の数は、各電極体セット30の出力電圧、電池パックの幅及び電池パック全体の電圧需要に応じて決定されてもよい。例えば、ある車種は、電池100システムにより出力される電圧が300Vであることが要求されるが、従来の鉄リチウム電池100の電圧が3.2Vであるため、従来の技術において、需要を満たすために、電池パック内に100個の電池100を直列接続する必要がある。本願において、1つの電池100の内部に2つの電極体セット30が直列接続されると仮定すると、50個の電池100を配列すればよい。このように類推して、10個の電極体セット30が直列接続されると、10個の電池100を直列接続すればよい。すなわち、本願の電池100を利用することにより、電池パック全体の電池100の数を減少させることができ、更に電池パックの空間を効果的に利用し、電池パックの空間利用率を向上させることができる。
【0020】
上記電極体セット30が直列接続される場合、複数の電極体セット30が順に直列接続されてもよく、複数の電極体セット30が間隔を隔てて直列接続されてもよく、例えば、4つの電極体セット30が設けられる場合、1番目の電極体セット30と3番目の電極体セット30が直列接続されて第1列の電極体セット30を形成し、2番目の電極体セット30と4番目の電極体セット30が直列接続されて第2列の電極体セット30を形成し、次に第1列の電極体セット30と第2列の電極体セット30を直列接続してもよい。
【0021】
複数の電極体セット30が直列接続される場合、異なる電極体セット30内の電解液が連通すると、内部短絡の問題があり、かつ異なる電極体セット30の間に大きい電位差があり(リン酸鉄リチウム電池100を例とし、電位差が約4.0~7.6Vである)、電位差が大きいため、電解液が分解しやすく、電池100の性能に影響を与え、本願において、特に隣接する電極体セット30の間に仕切り板20が設けられる。好ましくは、絶縁隔離の役割をよりよく果たすために、絶縁材料で製造される仕切り板20を選択することができ、すなわち、仕切り板20は、絶縁仕切り板20である。このように、他の操作を行う必要がなく、仕切り板20により、隣接する2つの電極体セット30を直接的に分離し、かつ両者の間の絶縁性を保持することができる。
【0022】
本願において、仕切り板20は、収容空間を複数の収容キャビティ60に仕切り、各上記収容キャビティ60に上記電極体セット30が収容され、すなわち、隣接する2つの収容キャビティ60の間に1つの仕切り板20が共用される。
【0023】
本願において、各収容キャビティ60に1つの電極体セット30が収容されてもよく、複数の電極体セット30、例えば、2つ又は3つの電極体セット30が収容されてもよく、いくつかの好ましい実施形態において、各上記収容キャビティ60内に1つの電極体セット30が収容される。
【0024】
本願において、上記電池100は、上記第1の方向に沿った上記電池100の両端に形成されたエンドカバー70を更に含み、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って延在する一体型構造であってもよく、上記第1の方向に沿って設けられた複数のサブハウジング11を含んでもよい。
【0025】
例えば、本願の一実施形態において、図2及び図4に示すように、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、上記エンドカバー70は、上記第1の方向に沿った上記ハウジング10の両端に設けられることにより、上記ハウジング10の内部空間を封止し、複数の上記仕切り板20は、上記ハウジング10内に間隔を隔てて設けられ、かつ上記仕切り板20の側周は、上記ハウジング10の側壁と嵌合して、上記ハウジング10の内部を複数の上記収容キャビティ60に仕切り、上記第1の方向に沿った上記電池100の端部の収容キャビティ60は、端部収容キャビティであり、上記電池100の中間位置の収容キャビティ60は、中間収容キャビティであり、上記端部収容キャビティのキャビティ壁は、上記エンドカバー70、上記仕切り板20、及び上記エンドカバー70と上記仕切り板20との間に位置する一部の上記ハウジング10を含み、上記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの上記仕切り板20と、該隣接する2つの上記仕切り板20の間に位置する一部の上記ハウジング10とを含む。上記ハウジング10の一端の上記エンドカバー70は、上記ハウジング10と一体成形されてもよく、上記ハウジング10の他端の上記エンドカバー70は、直接的又は間接的な接続方式によりハウジング10に封止接続されてもよく、例えば、エンドカバー70は、溶接又は接着の方式によりハウジング10に封止接続されるか、又は接続部材などにより上記ハウジング10に固定され、かつ封止接続されることにより、上記ハウジング10の内部空間を封止し、上記ハウジング10の両端は、いずれも直接的又は間接的な接続方式により上記エンドカバー70に封止接続されてもよく、例えば、溶接又は接着により封止接続されるか又は接続部材などにより固定され、かつ封止接続される。
【0026】
なお、仕切り板20の側周とは、ハウジング10に向かう仕切り板20の周方向面を指し、仕切り板20の側周とハウジング10の側壁との嵌合は、具体的に限定されず、例えば、締まり嵌め又は接着嵌合方式である。
【0027】
また、例えば、本願の別の実施形態において、図5及び図6に示すように、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って設けられた複数のサブハウジング11を含み、隣接する2つの上記サブハウジング11は、1つの上記仕切り板20に接続され、上記第1の方向に沿った上記ハウジング10全体の端部にハウジングの開口が形成され、また、該ハウジングの開口は、仕切り板から離れた最も外側のサブハウジング11の一端であり、該端部に形成されたハウジングの開口は、エンドカバー70と嵌合し、上記エンドカバー70は、上記ハウジングに接続され、かつ上記ハウジングの開口を封止し、上記第1の方向に沿った上記電池100の端部の収容キャビティ60は、端部収容キャビティであり、上記電池100の中間位置の収容キャビティ60は、中間収容キャビティであり、上記端部収容キャビティのキャビティ壁は、上記エンドカバー70、上記仕切り板20、及び上記エンドカバー70と仕切り板20との間に位置する上記サブハウジング11を含み、上記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの上記仕切り板20と、該隣接する2つの上記仕切り板20の間に位置する上記サブハウジング11とを含む。本実施形態において、上記仕切り板20の一部の側周は、上記ハウジング10に露出し、一部の側周は、上記ハウジング10内に覆われる。
【0028】
本願において、ハウジング10がアルミハウジングのような腐食しやすい材料である場合、複数の電極体セット30が直列接続されるとき、異なる電極体セット30の間に電圧が異なるため、リチウムイオンがハウジング10の内部に埋め込まれて、リチウムアルミニウム合金を形成し、アルミハウジングを腐食し、本願において、ハウジング10と電極体セット30との間にセパレータフィルム80を設けることにより、電解液とハウジング10との接触を防止してもよい。
【0029】
例えば、本願の別の実施形態において、図7及び図8に示すように、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、上記ハウジング10内にセパレータフィルム80が設けられ、上記セパレータフィルム80は、上記第1の方向に沿って設けられた複数のサブセパレータフィルム81を含み、隣接する2つの上記サブセパレータフィルム81は、上記仕切り板20に封止接続され、上記第1の方向に沿った上記セパレータフィルム80全体の端部にセパレータフィルムの開口が形成され、また、該セパレータフィルムの開口は、仕切り板から離れた最も外側のサブセパレータフィルムの一端であり、該端部に形成されたセパレータフィルムの開口は、エンドカバー70と嵌合し、上記エンドカバー70は、上記セパレータフィルム80に接続され、かつ上記セパレータフィルムの開口を封止し、上記第1の方向に沿った上記電池100の端部の収容キャビティ60は、端部収容キャビティであり、上記電池100の中間位置の収容キャビティ60は、中間収容キャビティであり、上記端部収容キャビティのキャビティ壁は、上記エンドカバー70、上記仕切り板20、及び上記エンドカバー70と上記仕切り板20との間に位置する上記サブセパレータフィルム81を含み、上記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの上記仕切り板20と、該隣接する2つの上記仕切り板20の間に位置する上記サブセパレータフィルム81とを含む。本実施形態において、上記第1の方向に沿った上記ハウジング10の両端は、いずれも直接的又は間接的な接続方式により対応する上記エンドカバー70に封止接続され、例えば、溶接又は接着により封止接続されるか又は接続部材などにより固定され、かつ封止接続される。
【0030】
複数の上記サブセパレータフィルム81は、互いに分離した複数の独立した部分であり、すなわち、上記セパレータフィルム80は、分離型セパレータフィルムであり、各上記サブセパレータフィルム81は、両端が開口した筒状構造であり、上記電極体セット30は、筒状のサブセパレータフィルム81の内部に位置し、上記仕切り板20又は上記エンドカバー70は、対応するセパレータフィルム80の開口に封止接続されて収容キャビティを形成する。
【0031】
本願において、上記セパレータフィルム80と上記仕切り板20又は上記エンドカバー70との封止接続方式及び具体的な構造は、特に限定されず、例えば、上記仕切り板20又は上記エンドカバー70の材質は、プラスチック材質であり、上記セパレータフィルム80は、プラスチックで製造される場合、上記セパレータフィルム80と上記仕切り板20又は上記エンドカバー70との間には、熱溶融により封止接続されてもよい。
【0032】
また、例えば、本願の別の実施形態において、図9に示すように、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、上記ハウジング10内にセパレータフィルム80が設けられ、上記セパレータフィルム80も上記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、上記第1の方向に沿った上記セパレータフィルム80の端部にセパレータフィルムの開口が形成され、上記仕切り板20の側周は、上記セパレータフィルム80の側壁と嵌合して、上記セパレータフィルム80の内部を複数の上記収容キャビティ60に仕切り、上記エンドカバー70は、上記セパレータフィルム80に接続され、かつ上記セパレータフィルムの開口を封止し、上記第1の方向に沿った上記電池100の端部の上記収容キャビティ60は、端部収容キャビティであり、上記電池100の中間位置の上記収容キャビティ60は、中間収容キャビティであり、上記端部収容キャビティのキャビティ壁は、上記エンドカバー70、上記仕切り板20、及び上記エンドカバー70と仕切り板20との間に位置する一部の上記セパレータフィルム80を含み、上記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの上記仕切り板20と、該隣接する2つの上記仕切り板20の間に位置する一部の上記セパレータフィルム80とを含む。本実施形態において、上記第1の方向に沿った上記ハウジング10の両端は、いずれも直接的又は間接的な接続方式により対応する上記エンドカバー70に封止接続され、例えば、溶接又は接着により封止接続されるか又は接続部材などにより固定され、かつ封止接続される。
【0033】
仕切り板20の側周とセパレータフィルム80の側壁との嵌合は、具体的に限定されず、例えば、仕切り板20及びセパレータフィルム80がプラスチックで製造される場合、セパレータフィルム80と仕切り板20との間には、熱溶融の方式により封止接続されてもよい。
【0034】
更に、例えば、本願の別の実施形態において、図10に示すように、上記ハウジング10内にセパレータフィルム80が設けられ、上記セパレータフィルム80は、上記第1の方向に沿って設けられた複数のサブセパレータフィルム81を含み、隣接する2つの上記サブセパレータフィルム81は、上記仕切り板20に封止接続され、上記ハウジング10は、上記第1の方向に沿って設けられた複数のサブハウジング11を含み、複数の上記サブセパレータフィルム81は、1つの上記サブハウジング11内に対応して収容され、上記第1の方向に沿った上記セパレータフィルム80全体の端部にセパレータフィルムの開口が形成され、上記エンドカバー70は、上記セパレータフィルム80に接続され、かつ上記セパレータフィルムの開口を封止し、上記第1の方向に沿った上記電池100の端部の収容キャビティ60は、端部収容キャビティであり、上記電池100の中間位置の収容キャビティ60は、中間収容キャビティであり、上記端部収容キャビティのキャビティ壁は、上記エンドカバー70、上記仕切り板20、及び上記エンドカバー70と上記仕切り板20との間に位置する上記サブセパレータフィルム81を含み、上記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの上記仕切り板20と、該隣接する2つの上記仕切り板20の間に位置する上記サブセパレータフィルム81とを含む。本実施形態において、上記第1の方向に沿った上記ハウジング10全体の両端は、いずれも直接的又は間接的な接続方式により対応する上記エンドカバー70に封止接続され、例えば、溶接又は接着により封止接続されるか又は接続部材などにより固定され、かつ封止接続される。
【0035】
上記セパレータフィルム80の材料は、一定の絶縁性及び電解液に対する耐食性を有し、絶縁可能で、電解液と反応しない限り、特に限定されない。いくつかの実施形態において、セパレータフィルム80の材料は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)又は多層複合膜を含んでもよい。いくつかの実施形態において、多層複合膜は、例えば、内層、外層、及び内層と外層との間に位置する中間層を含んでもよく、内層は、プラスチック材料を含んでもよく、例えば、セパレータフィルム80内の電解液との反応性が低く、かつPP又はPE材料などの絶縁性を有する材料で製造されてもよく、中間層は、金属材料を含んでもよく、金属材料は、電池100の外部の水蒸気の浸透を防止するとともに、内部の電解液の滲み出しを防止することができ、金属材料は、アルミニウム箔、ステンレス鋼箔、銅箔などを用いることが好ましく、成形性、重量及びコストを考慮して、アルミニウム箔を用いることが好ましく、アルミニウム箔の材料として、純アルミニウムベース又はアルミニウム鉄ベースの合金材料を用いることが好ましく、外層は、保護層であり、高融点のポリエステル又はナイロン材料を用いてもよく、高い機械的性能を有し、外力の電池100への損傷を防止し、電池100を保護する役割を果たす。内膜が多層複合膜である場合、一実施形態において、内膜は、アルミニウム-プラスチック複合膜である。
【0036】
いくつかの実施形態において、セパレータフィルム80は、電池100を容易に成形加工し、かつ突き破りなどを防止するために、柔軟性を有する。セパレータフィルム80の厚さは、好ましくは、80μm~200μmであり、当然のことながら、実際の状況に応じて調整されてもよい。
【0037】
電解液は、電池100のコア構成であり、本願の電池100においても上記収容キャビティ60内に電解液を注入する必要があるため、本願の電池100に電解液通路が更に設けられ、上記電解液通路は、上記収容キャビティ60に連通し、上記電解液通路を介して上記収容キャビティ60内に電解液を注入してもよく、上記電解液通路は、上記仕切り板20、上記ハウジング10、上記エンドカバー70、上記セパレータフィルム80などの部品に設けられてもよい。
【0038】
例えば、一実施形態において、図11に示すように、上記電解液通路は、液体注入通路91を含み、上記液体注入通路91は、上記仕切り板20に形成され、電解液を電池100の外部から上記収容キャビティ60内に注入し、上記仕切り板20の少なくとも一側の収容キャビティ60に連通し、上記液体注入通路91は、液体注入終了後に封止状態を呈することにより、上記収容キャビティ60と電池100の外部との連通を防止する。上記液体注入通路91内に上記液体注入通路91を封止する閉塞部92が設けられてもよい。
【0039】
一実施形態において、図12に示すように、上記液体注入通路91は、更に、上記仕切り板20の両側の収容キャビティ60のそれぞれに連通してもよい。
【0040】
いくつかの実施形態において、図11及び図12に示すように、上記サンプリング配線50は、上記液体注入通路91とずらして設けられてもよい(図中のサンプリング配線50が破線で示される)。
【0041】
上記仕切り板20上の液体注入通路91に対応する上記ハウジング10の位置に貫通孔が更に設けられてもよく、上記貫通孔が上記液体注入通路91を電池100の外部に連通させ、上記電池100の構造が前述の図5及び図6の実施形態に対応する場合、上記仕切り板20の少なくとも一部の周側は、電池100の外部に露出し、上記液体注入通路91は、更に直接的に上記仕切り板20の露出した周側により電池100の外部に連通してもよく、上記電池100のハウジング10の組立終了後、上記貫通孔及び上記液体注入通路91により電解液を注入してもよい。
【0042】
また、例えば、一実施形態において、上記電池100がセパレータフィルム80を更に含む場合、上記液体注入通路91は、上記セパレータフィルム80に形成されてもよく、前述したように、上記液体注入通路91は、電解液を電池100の外部から上記収容キャビティ60内に注入し、各上記液体注入通路91は、対応する収容キャビティ60に連通し、上記液体注入通路91は、液体注入終了後に封止状態を呈することにより、上記収容キャビティ60と電池100の外部との連通を防止する。本願において、セパレータフィルム80がプラスチックである場合、熱溶融により封止すれば、液体注入孔の封止要件を満たすことができ、封止が便利であり、例えば、いくつかの具体的な実施形態において、セパレータフィルム80は、セパレータフィルム80本体と、セパレータフィルム80本体から外へ突出する突出部とを含み、この場合、突出部に液体注入通路91としての開口が設けられてもよく、液体注入終了後、熱溶融により開口が形成された突出部を密に封止すればよい。
【0043】
すなわち、上記電池100がセパレータフィルム80を更に含む場合、セパレータフィルム80と仕切り板20などが上記収容キャビティ60を構成するため、前述の液体注入通路91は、仕切り板20に設けられるかセパレータフィルム80に設けられるかにかかわらず、電池100の液体注入後に、上記ハウジング10を取り付けることができ、このような方式で、ハウジング10は、液体注入通路91に対して二次封止の効果を果たし、電池100全体の封止性能が顕著に向上し、内部の1つの収容キャビティ60に電解液漏れが発生すると、ハウジング10の保護により、電解液漏れによる安全上の問題が発生せず、また、ハウジング10に開孔して液体を注入すると、封止及びハウジング10の強度保証は、いずれも解決しにくい問題であり、この実施形態において、ハウジング10に開孔せず、液体注入通路91の封止が容易であり、電池100の全体的な強度問題をそれほど考慮する必要もない。
【0044】
更に、例えば、一実施形態において、図13に示すように、上記電解液通路は、導液孔93を更に含んでもよく、少なくとも1つの上記仕切り板20に電解液を通過させる導液孔93が設けられ、上記導液孔93は、この仕切り板20の両側の隣接する2つの収容キャビティ60を連通させ、上記電池100は、遮断機構94を更に含んでもよく、上記遮断機構94は、ハウジング10内に位置し、導液孔93を、開状態及び閉状態を含む設定状態にすることができる。上記遮断機構94が第1の状態にある場合、上記導液孔93が開状態にあり、上記遮断機構94が第2の状態にある場合、上記導液孔93が閉状態にあるように設定することができ、上記遮断機構94は、第1の状態と第2の状態との間で切り替わることができ、例えば、上記電池100の液体注入前又は液体注入時に、上記遮断機構94は、第1の状態にあり、上記導液孔93は、開状態にあり、上記導液孔93は、この仕切り板20の両側の隣接する2つの収容キャビティ60を連通させ、液体注入後に、上記遮断機構94は、第1の状態から第2の状態に切り替わり、上記導液孔93を閉じて、上記導液孔93を閉状態にし、また、例えば、上記電池100の液体注入後の化成時、上記遮断機構94は、第1の状態にあり、上記導液孔93は、開状態にあり、上記導液孔93は、この仕切り板20の両側の隣接する2つの収容キャビティ60を連通させ、液体注入後の化成後、上記遮断機構94は、第1の状態から第2の状態に切り替わり、上記導液孔93を閉じて、上記導液孔93を閉状態にし、更に、例えば、上記電池100が過充電されるか又は短絡すると、上記遮断機構94は、第2の状態から第1の状態に切り替わり、上記導液孔93を開状態にし、上記導液孔93は、上記仕切り板20の両側の隣接する2つの収容キャビティ60を連通させる。
【0045】
図13に示すように、上記遮断機構94は、上記導液孔93と交差して設けられてもよい遮断機構の配置空間941内に収容されてもよい。いくつかの実施形態において、図13に示すように、遮断機構302は、ゴムスリーブを備えた金属ボールであり、該解決手段において、金属ボールは、封止の強度を保証し、ゴムスリーブは、封止の密着性を向上させる。
【0046】
いくつかの実施形態において、図13に示すように、上記サンプリング配線50は、上記導液孔93とずらして設けられてもよい(図中のサンプリング配線50が破線で示される)。
【0047】
上記電解液通路は、液体注入孔を更に含んでもよく、上記液体注入孔が上記エンドカバー70に設けられてもよいことにより、電池100の端部のエンドカバー70の液体注入孔のみから液体を注入し、上記仕切り板20上の上記導液孔93を通って液体を各収容キャビティ60内に導入する。液体注入孔を設けることにより、複数回開口して液体を複数回注入する必要がなく、一度に電解液を各収容キャビティ60内に注入することができる。当然のことながら、上記液体注入孔は、更に、ハウジング10、仕切り板20又はセパレータフィルム80に設けられてもよく、その液体注入原理は、エンドカバー70に液体注入孔を形成することと類似する。
【0048】
本願において、図14を併せて参照し、各上記電極体セット30は、いずれも電流を引き出す第1の電極引き出し部材32及び第2の電極引き出し部材33を含み、少なくとも1つの上記第1の電極引き出し部材32と第2の電極引き出し部材33は、それぞれ第1の方向に沿って該電極体セット30の反対側に位置する両側に設けられ、上記電池100内の全ての電極体セット30は、上記第1の方向に沿って配置され、第1の方向は、電池100の長さ方向であり、すなわち、上記電池100は、電極体セット30に「ヘッドトゥーヘッド」の配置方式を用い、この配置方式で、電池100中の電極体セット30が2つずつ直列接続されることを容易に実現することができ、接続構造が簡単であり、また、このような配列方式は、長い電池100を容易に製造することができる。電極体セット30が1つの電極体のみを含む場合、第1の電極引き出し部材32と第2の電極引き出し部材33は、それぞれ電極体の正極タブと負極タブであってもよく、それぞれ負極タブ又は正極タブであってもよい。複数の電極体を含む場合、第1の電極引き出し部材32と第2の電極引き出し部材33は、電極リードであってもよい。なお、第1の電極引き出し部材32と第2の電極引き出し部材33の「第1」と「第2」は、名称を区別するものに過ぎず、数を限定するものではなく、例えば、第1の電極引き出し部材32は、1つであってもよく、複数であってもよい。
【0049】
本願において、図14に示すように、隣接する2つの上記電極体セット30は、電極体接続部材40により直列接続され、上記電極体接続部材40は、隣接する2つの電極体セット30の間の上記仕切り板20を貫通し、上記電極体接続部材40の一端は、第1の方向に沿った仕切り板20の両側の電極体セット30の第1の電極引き出し部材32及び第2の電極引き出し部材に電気的に接続され、すなわち、電極体セット30のうちの1つの電極体セット30の第1の電極引き出し部材32と隣接する電極体セット30の第2の電極引き出し部材33は、上記電極体接続部材40により電気的に接続される。一実施形態において、上記電極引き出し部材は、仕切り板20における電極体接続部材40に直接的に溶接される。隣接する2つの電極体セット30は、電極体接続部材40により接続され、隣接する2つの電極体セット30は、仕切り板20を貫通する電極体接続部材40により接続され、2つの電極体セット30の間の間隔を減少させ、電池100により大きな設計空間を与えることができ、更に電池100内部の孔径を節約し、かつ隣接する2つの電極体セット30の間の電流が流れる面積を増加させ、電池100の内部抵抗を減少させることができる。
【0050】
いくつかの実施形態において、図14を併せて参照し、電極体接続部材40は、銅接続部41及びアルミニウム接続部42を含み、銅接続部41とアルミニウム接続部42は、電気的に接続され、その電気的接続の位置が上記仕切り板20の内部に位置する。該実施形態において、銅接続部41は、仕切り板20の一側の電極体セット30の銅引出端子に接続され、アルミニウム接続部42は、仕切り板20の他側の電極体セット30のアルミニウム引出端子に接続される。
【0051】
本願の一実施形態において、電極体接続部材40と仕切り板20との接続及び位置関係は、図15に示すとおりであり、具体的には、仕切り板20に接続貫通孔21が形成され、電極体接続部材40は、接続貫通孔21内に穿設され、接続貫通孔21の一側から他側に貫通する。すなわち、電極体接続部材40は、上記接続貫通孔21を貫通する。図4を併せて参照し、電極体接続部材40の一端が仕切り板の一側の電極体セット30に接続され、電極体接続部材40の他端が仕切り板20の他側の電極体セット30に接続される。銅及びアルミニウムがリチウムに対して電位差があるため、銅接続部41及びアルミニウム接続部42とが接触する位置で(つまり、電解液が接触する位置で)腐食が発生しやすい一方で、仕切り板20の両側の電極体の収容キャビティ60を分離するために、接続貫通孔21内には、電極体接続部材40を接続貫通孔21内にパッケージ化するとともに、接続貫通孔21を封止することにより、仕切り板20の両側の隣接する電極体の収容キャビティ60を分離するパッケージ構造22が設けられる。本願において、パッケージ構造22は、封止性能を果たし、かつ電解液に対する耐食性及び絶縁性を備えればよく、例えば、ゴム栓などであってもよい。
【0052】
本願の別の実施形態において、電極体接続部材40と仕切り板20との接続及び位置関係は、図16に示すとおりであり、電極体接続部材40が仕切り板20と一体に射出成形される。具体的には、まず、電極体接続部材40を製造し、次に電極体接続部材40の外部に仕切り板20を射出成形する。より具体的には、まず、銅接続部41とアルミニウム接続部42を複合接続し、複合接続部を形成し、次に複合接続部の外部に仕切り板20を射出成形する。このように、銅接続部41とアルミニウム接続部42との接触位置(複合接続部)が仕切り板20の内部に封止されることにより、複合接続部が電池100の内部空間に露出することを防止し、特にそれが電解液と接触することを防止し、銅とアルミニウムとの接続位置が腐食されることを回避する。本実施形態の電池組立時に、仕切り板20と電極体接続部材40が一体成形されるため、仕切り板20と電極体接続部材40を再度組み立てる必要がなく、電極体セット30を仕切り板20上の電極体接続部材40に直接接続すればよく、プロセスを簡略化し、また、仕切り板20に接続貫通孔21を形成せず、パッケージ構造22を設けて上記接続貫通孔21をパッケージ化する必要もなく、リスクを低減する。
【0053】
安全性及び安定性は、動力電池100にとって重要である。従来の電池モジュール及び電池については、独立したリチウムイオン電池を直列/並列接続して電池モジュール又は電池パックを形成することにより、各リチウムイオン電池の外部に各リチウムイオン電池をサンプリングすることができ、複数の電極体セット30を直列接続してその電極引き出し部材を電池100のハウジング10内に収容すれば、電池100の外部に従来の方式でサンプリングすることが不便であり、本願において、上記サンプリング配線50が上記電極体接続部材40に電気的に接続され、かつ上記ハーネス配線通路54を介して上記仕切り板20から引き出されるように設けることにより、ハウジング100内部の各電極体セット30をサンプリングして、各電極体セット30の状態を監視して電池100の安全性及び安定性を確保し、本願のサンプリング配線50の設置は、電池100の内部に直列接続された電極体セット30のサンプリング問題を解決することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、図4図15及び図16に示すように、上記サンプリング配線50は、上記アルミニウム接続部42に溶接されて上記電極体セット30に電気的に接続される。
【0055】
いくつかの実施形態において、図15に示すように、上記仕切り板20内にリード孔23が形成され、上記サンプリング配線50は、上記リード孔23内に穿設され、かつ上記仕切り板20から引き出され、上記リード孔23と上記サンプリング配線50との間に封止材料24を設けて隙間を充填することができる。
【0056】
別の実施形態において、図16に示すように、上記仕切り板20は、上記サンプリング配線50及び上記電極体接続部材40と一体に射出成形されてもよく、このような場合、上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20と緊密に結合され、すなわち、上記リード孔23を事前に形成し上記封止材料24を設ける必要がない。
【0057】
いくつかの実施形態において、上記電池100にサンプリング孔が設けられ、上記サンプリング配線50は、上記ハーネス配線通路54から上記サンプリング孔に引き出され、上記サンプリング孔は、サンプリング信号の引出を実現し、上記サンプリング孔51は、図14に示すように、上記ハウジング10に設けられてもよい。上記サンプリング孔51は、更に、(図20に示すように)上記エンドカバー70に設けられてもよい。上記サンプリング孔51が上記ハウジング10に設けられる場合、複数の仕切り板20に対応する複数本の上記サンプリング配線50は、上記ハーネス配線通路54を介してハウジング10の上記サンプリング孔51に集められ、複数の仕切り板20に対応する複数本の上記サンプリング配線50は、上記ハーネス配線通路54を介してそれぞれの対応するハウジング10の位置にそれぞれ集められ、すなわち、各仕切り板20に対応するハウジング10の位置に上記サンプリング孔51が設けられてもよく、複数のサンプリング配線50が上記ハーネス配線通路54を介して同一のサンプリング孔に集められるために、上記電池100に1つのサンプリング孔51又は少ないサンプリング孔が設けられてもよい。上記電池100の内部と外部を分離するために、図14に示すように、上記サンプリング配線50と上記サンプリング孔51との間には、上記サンプリング配線50を固定する弾性充填部材が更に形成されてもよい。
【0058】
上記ハーネス配線通路は、上記ハウジング10の内表面に凹設された凹溝であってもよく、上記ハウジング10の内表面又は外表面に設けられた管路であってもよく、更に上記電池100内の他の位置に設けられた管路であってもよい。本願は、ハーネス配線通路により全てのサンプリング配線を規則的に固定し、電池全体のサンプリング正確性及びサンプリングハーネスの安全性を向上させる。
【0059】
例えば、一実施形態において、図19及び図20に示すように、上記ハーネス配線通路54は、上記ハウジング10の内側に設けられた配線ダクトであり、各上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記配線ダクト内に収容され、本実施形態において、上記配線ダクトは、上記第1の方向に沿って延在する。上記配線ダクトから引き出された上記サンプリング配線50は、エンドカバー70上の上記サンプリング孔51を介して引き出される。
【0060】
他の実施形態において、上記サンプリング配線50は、上記ハーネス配線通路54から引き出された後に回路基板及びコネクタなどに接続される。
【0061】
また、例えば、一実施形態において、図22に示すように、上記ハーネス配線通路54は、上記ハウジング10の外表面に設けられた管路であり、各上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記管路内に収容され、本実施形態において、上記管路は、上記第1の方向に沿って延在する。上記配線ダクトから引き出された上記サンプリング配線50は、上記管路のサンプリング孔51を介して引き出される。また、各上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記ハウジング10を貫通して上記管路に収容されてもよく、上記管路は、上記ハウジング10に固定され、かつ上記サンプリング配線50が上記ハウジング10を貫通して上記ハウジング10に形成した孔をちょうど封止することにより、上記サンプリング配線50が上記ハウジング10を貫通して上記ハウジング10に形成した孔による上記ハウジング10と外部との連通を防止することができる。
【0062】
一実施形態において、上記ハーネス配線通路54は、間隔を隔てて設けられた複数本のサブ配線ダクトを含んでもよく、複数本の上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に対応するサブ配線ダクト内にそれぞれ収容されて固定されることにより、複数本のサンプリング配線50が間隔を隔てて設けられ、これにより、隣接する上記サンプリング配線50の間の接触短絡を防止し、かつサンプリング配線50の間の摩耗を防止することができる。
【0063】
他の実施形態において、上記電池100にコネクタが更に設けられてもよく、上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記コネクタに集められ、上記コネクタは、外部サンプリングコネクタとマッチングしてサンプリング信号の引出を実現することができ、上記コネクタは、上記ハウジング10に設けられてもよく、上記エンドカバー70に設けられてもよい。上記コネクタは、状況に応じてマルチプローブ型のコネクタであってもよく、USB型のコネクタであってもよく、他のコネクタであってもよい。例えば、上記コネクタは、セラミックスリーブ、及び上記セラミックスリーブ内に収容された複数の接触ピンを含み、各上記接触ピンは、1本の上記サンプリング配線に対応して電気的に接続される。
【0064】
一実施形態において、複数本の上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に回路基板に集められてもよく、上記回路基板に検出チップが集積されてもよく、上記回路基板は、上記サンプリング配線50により収集された情報に基づいてサンプリング信号を生成し、上記回路基板は、上記ハウジング10の側周又は上記仕切り板20の側周に設けられてもよく、上記回路基板は、上記エンドカバー70に更に設けられてもよく、上記回路基板は、更に、上記コネクタに電気的に接続されてもよく、上記コネクタは、回路基板により生成された上記サンプリング信号を出力する。上記検出チップに匂いセンサ、温度センサなどの部品が集積されてもよく、当然のことながら、上記匂いセンサ、温度センサなどの部品は、上記回路基板に直接的に貼り付けられ、かつ上記検出チップに電気的に接続されて、検出データを上記検出チップに送信して処理することができる。
【0065】
上記サンプリング配線50は、上記ハーネス配線通路54から引き出された後に上記回路基板及び上記コネクタなどに接続されてもよい。
【0066】
例えば、一実施形態において、図17に示すように、上記コネクタ52は、上記ハウジング10に穿設され、上記回路基板53は、上記コネクタ52に対応して上記ハウジング10に固定され、上記回路基板53は、上記コネクタ52に電気的に接続され、上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記回路基板53に電気的に接続され、上記サンプリング配線50により収集された情報が上記回路基板53により処理されてサンプリング信号を形成し、かつ該サンプリング信号を上記コネクタ52に出力することにより、上記ハウジング10上の上記コネクタ52から上記サンプリング信号を取得することができる。本実施形態において、上記コネクタ52と上記ハウジング10との間に封止リング521が更に形成され、上記封止リング521は、電池100の内部と外部の空間を分離し、上記コネクタ52を更に固定する。
【0067】
また、例えば、一実施形態において、図18に示すように、上記コネクタ52は、上記エンドカバー70に穿設され、上記回路基板53は、上記コネクタ52に対応して設けられ、かつ上記エンドカバー70に位置し、上記回路基板53は、上記コネクタ52に電気的に接続され、上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に上記回路基板53に電気的に接続され、上記サンプリング配線50により収集された情報が上記回路基板53により処理されてサンプリング信号を形成し、かつ該サンプリング信号を上記コネクタ52に出力することにより、上記ハウジング10上の上記コネクタ52から上記サンプリング信号を取得することができる。本実施形態において、上記コネクタ52と上記ハウジング10との間に封止リング521が更に形成され、上記封止リングは、電池100の内部と外部の空間を分離し、上記コネクタ52を更に固定する。本実施形態において、上記エンドカバー70に隣接する上記電池100内の位置に絶縁部材71が更に設けられ、上記回路基板53は、上記電極体セット30及び電池100内の電解液と上記回路基板53を絶縁隔離し、かつ上記回路基板53の揺れを防止することができる上記絶縁部材71に固定される。上記絶縁部材71は、上記ハウジング10又は上記エンドカバー70に固定されてもよい。上記絶縁部材71は、プラスチック材質で製造されてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態において、上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20から引き出された後に絶縁層が被覆された導線であってもよく、隣接する上記サンプリング配線50の間の接触短絡を防止することもできる。上記サンプリング配線50は、上記仕切り板20内でベアメタル導線であってもよい。上記仕切り板20から引き出されたサンプリング配線50は、溶接又は挿着部材により仕切り板20内のベアメタル導線状のサンプリング配線50に電気的に接続されてもよい。
【0069】
本願の一実施形態において、上記電池100は、検出ユニットを更に含み、検出ユニットを電池100のハウジング10の内部に直接的に封止することにより、電池100のハウジング10内部の電極体セット30の状態を随時かつ容易に検出し、かつサンプリング情報の正確性及び適時性を保証する。
【0070】
本願において、電池100は、様々な形状であってもよく、規則的な幾何学的形状であってもよく、不規則的な幾何学的形状であってもよく、例えば、方形、円形、多角形、三角形であってもよく、異形電池100のように任意の形状であってもよい。理解されるように、本願は、電池100の形状を限定しない。一実施形態において、電池100は、略直方体であり、長さL、幅H及び厚さDを有し、上記電池100の長さLが幅Hより大きく、上記電池100の幅Hが厚さDより大きく、上記電池100の長さが400~2500mmである。
【0071】
なお、略直方体は、上記電池100が、直方体形状、正方体形状であってもよく、局所に異形が存在するが、略直方体形状、正方体形状であってもよく、一部に切欠き、突起、面取り、弧度、湾曲が存在するが、全体として略直方体形状、正方体形状であってもよいと理解され得る。
【0072】
本願の電池100の厚さの拡大可能な範囲が大きく、10mm以上の電池100がいずれも自由に適合でき、従来のパウチ電池100(15mmより小さい)と異なり、従来のパウチ電池100は、アルミニウム-プラスチック複合膜の延伸成形により内部のキャビティを実現するため、電池100の内部の厚さは、アルミニウム-プラスチック複合膜の引張性能により制限され、厚い電池100の製造を実現することができない。本技術における電池100について、厚さが10mm以上の電池100の製造を実現することができる。
【0073】
本願において、電池100の長さLと幅Hは、L/H=4~21を満たす。
【0074】
本願において、ハウジング10は、電池100の強度を向上させ、電池100の安全使用を保証し、プラスチックハウジング10であってもよく、金属ハウジング10であってもよく、金属ハウジング10の場合、放熱性能が高く、ハウジング10の強度が高く、それ自体が支持の役割を果たすことができる。
【0075】
本願において、電池100は、リチウムイオン電池100であってもよい。
【0076】
本願において、防爆弁、電流遮断装置のような電池100の他の構造は、従来の技術における従来の設置と同じであるため、ここでは繰り返し説明しない。
【0077】
図24に示すように、本願の別の態様において、上記いずれかの実施形態の電池100を含む電池モジュール400を提供する。本願に係る電池モジュール400を用いると、組立プロセスが少なくなり、コストが低くなる。
【0078】
図23及び図25に示すように、本願は、上記いずれかの実施形態の電池100又は上記提供された電池モジュール400を含む電池パック200を提供する。本願に係る電池パック200を用いると、組立プロセスが少なくなり、電池100のコストが低くなり、電池パック200のエネルギー密度が高くなる。
【0079】
図26及び図27に示すように、電気自動車1000は、上記電池パック200又は電池モジュール400を含む。本願に係る電気自動車1000を用いると、車の耐久性が高くなり、コストが低くなる。
【0080】
なお、本願の説明において、別に明確な規定と限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても、取り外し可能な接続であっても、一体的な接続であってもよく、機械的な接続であっても、電気的な接続であってもよく、直接的連結であっても、中間媒体を介した間接的連結であってもよく、2つの部品の内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0081】
本明細書の説明において、用語「実施形態」、「具体的な実施形態」、「例」などを参照する説明は、該実施形態又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の例示的な表現は、必ずしも同一の実施形態又は例に限定されるものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例において適切に組み合わせることができる。
【0082】
最後に説明すべきものとして、以上の実施形態は、本願の技術手段を説明するものに過ぎず、それを限定するものではない。以上の好ましい実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、本願の技術手段の精神及び範囲から逸脱しない範囲で本願の技術手段に変更又は同等置換を行うことができることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
【手続補正書】
【提出日】2022-07-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に位置する複数の収容キャビティと、
隣接する2つの前記収容キャビティを仕切る仕切り板と、
前記収容キャビティ内に収容された電極体セットであって、複数の前記電極体セットが第1の方向に沿って順に配列され、かつ直列接続される電極体セットと、
複数の前記電極体セットに対応して電気的に接続される複数本のサンプリング配線と、を含むことを特徴とする、電池。
【請求項2】
前記電池は、エンドカバーを更に含み、前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記エンドカバーは、前記第1の方向に沿った前記ハウジングの両端に設けられ、前記ハウジングの内部空間を封止し、複数の前記仕切り板は、前記ハウジング内に間隔を隔てて設けられ、前記仕切り板の側周は、前記ハウジングの側壁とともに、前記ハウジングの内部を複数の前記収容キャビティに仕切り、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと前記仕切り板との間に位置する一部の前記ハウジングを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する一部の前記ハウジングとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記ハウジング内にセパレータフィルムが設けられ、前記セパレータフィルムは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記第1の方向に沿った前記セパレータフィルムの端部にセパレータフィルムの開口が形成され、前記仕切り板の側周は、前記セパレータフィルムの側壁とともに、前記セパレータフィルムの内部を複数の前記収容キャビティに仕切り、前記電池は、エンドカバーを更に含み、前記エンドカバーは、前記セパレータフィルムに接続され、かつ前記セパレータフィルムの開口を封止し、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の前記収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の前記収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと仕切り板との間に位置する一部の前記セパレータフィルムを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する一部の前記セパレータフィルムとを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の電池。
【請求項4】
前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って延在する一体型構造であり、前記ハウジング内にセパレータフィルムが設けられ、前記第1の方向に沿った前記セパレータフィルムの端部にセパレータフィルムの開口が形成され、前記セパレータフィルムは、前記第1の方向に沿って設けられた複数のサブセパレータフィルムを含み、隣接する2つの前記サブセパレータフィルムは、同一の前記仕切り板に封止接続され、前記電池は、前記セパレータフィルムに接続され、かつ前記セパレータフィルムの開口を封止するエンドカバーを更に含み、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと前記仕切り板との間に位置する前記サブセパレータフィルムを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する前記サブセパレータフィルムとを含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の電池。
【請求項5】
前記第1の方向に沿った前記ハウジングの端部にハウジングの開口が形成され、前記ハウジングは、前記第1の方向に沿って設けられた複数のサブハウジングを含み、隣接する2つの前記サブハウジングは、同一の前記仕切り板に接続され、前記電池はエンドカバーを更に含み、前記エンドカバーは前記ハウジングに接続され、かつ前記ハウジングの開口を封止し、前記第1の方向に沿った前記電池の端部の収容キャビティは、端部収容キャビティであり、前記電池の中間位置の収容キャビティは、中間収容キャビティであり、前記端部収容キャビティのキャビティ壁は、前記エンドカバー、前記仕切り板、及び前記エンドカバーと仕切り板との間に位置する前記サブハウジングを含み、前記中間収容キャビティのキャビティ壁は、隣接する2つの前記仕切り板と、該隣接する2つの前記仕切り板の間に位置する前記サブハウジングとを含むことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の電池。
【請求項6】
前記電池は、複数本の前記サンプリング配線を収容するハーネス配線通路を更に含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の電池。
【請求項7】
複数本の前記サンプリング配線は、同一の前記エンドカバーに集められることを特徴とする、請求項2~6のいずれか一項に記載の電池。
【請求項8】
前記ハーネス配線通路は、前記ハウジングの内表面に設けられた凹溝であるか、又は前記ハウジングの外表面に設けられた凹溝であることを特徴とする、請求項に記載の電池。
【請求項9】
前記ハーネス配線通路は、前記ハウジングの内部又は外部に形成された中空絶縁チューブであることを特徴とする、請求項に記載の電池。
【請求項10】
前記電池は、コネクタを更に含み、前記コネクタは、複数本のサンプリング配線に電気的に接続され、複数本の前記サンプリング配線を集めることを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項11】
前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングの側周に固定されることを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項12】
前記電池は、コネクタと、前記ハウジング内に位置する回路基板とを更に含み、複数本の前記サンプリング配線は、前記回路基板上に集められ、前記回路基板は、前記サンプリング配線により収集された情報に基づいてサンプリング信号を生成し、前記コネクタは、前記エンドカバーに設けられ、かつ前記回路基板に電気的に接続され、前記サンプリング信号を出力することを特徴とする、請求項2~9のいずれか一項に記載の電池。
【請求項13】
前記コネクタは、前記エンドカバーに固定され、前記エンドカバーに隣接する前記電池内の位置に絶縁部材が更に設けられ、前記回路基板は前記絶縁部材に固定され、前記絶縁部材は、前記電極体セットを前記回路基板から絶縁隔離することを特徴とする、請求項12に記載の電池。
【請求項14】
前記エンドカバー又は前記ハウジングにサンプリング孔が形成され、前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングの外側に固定され、複数本の前記サンプリング配線は、前記サンプリング孔を貫通して前記コネクタに集められることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項15】
前記コネクタは、前記エンドカバー又は前記ハウジングに穿設され、前記エンドカバー又は前記ハウジングと前記コネクタとの間に封止リングが形成されることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項16】
前記コネクタは、セラミックスリーブ、及び前記セラミックスリーブ内に収容された複数の接触ピンを含み、各前記接触ピンは、1本の前記サンプリング配線に対応して電気的に接続されることを特徴とする、請求項10に記載の電池。
【請求項17】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出され、前記仕切り板内に位置する前記サンプリング配線の部分と前記仕切り板の外に位置する前記サンプリング配線の部分は、溶接又は挿着部材により電気的に接続されることを特徴とする、請求項1~16のいずれか一項に記載の電池。
【請求項18】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出され、前記仕切り板内に位置する前記サンプリング配線の部分は、ベアメタル導線であり、前記仕切り板の外に位置する前記サンプリング配線の部分は、絶縁層が被覆された導電線であることを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項に記載の電池。
【請求項19】
前記サンプリング配線は、前記仕切り板から引き出された後、前記ハウジングの側周から引き出されるか、又は、前記仕切り板から引き出された後、同一の前記エンドカバーから引き出されることを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項に記載の電池。
【請求項20】
前記電池は、複数の電極体接続部材を含み、隣接する前記電極体セットは、前記電極体接続部材を介して直列接続されることを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項に記載の電池。
【請求項21】
前記仕切り板に貫通する接続部材収容孔が形成され、前記電極体接続部材は、前記接続部材収容孔内に穿設され、前記電極体接続部材と前記接続部材収容孔との間には、封止リングが形成され、前記封止リングは、前記仕切り板の両側の収容キャビティが前記接続部材収容孔により連通することを阻止することを特徴とする、請求項20に記載の電池。
【請求項22】
前記仕切り板は、射出成形部材であり、前記電極体接続部材及び前記サンプリング配線は、前記仕切り板と一体に射出成形されることを特徴とする、請求項20又は21に記載の電池。
【請求項23】
前記電極体接続部材は、銅接続部及びアルミニウム接続部を含み、前記銅接続部とアルミニウム接続部との接続部位は、前記仕切り板内に位置し、前記サンプリング配線は、前記アルミニウム接続部に電気的に接続されることを特徴とする、請求項20~22のいずれか一項に記載の電池。
【請求項24】
各前記電極体セットは、電流を引き出す第1の電極引き出し部材及び第2の電極引き出し部材を含み、少なくとも1つの電極体セットの前記第1の電極引き出し部材と第2の電極引き出し部材は、それぞれ第1の方向に沿って該電極体セットの反対側に位置する両側に設けられ、前記第1の電極引き出し部材と第2の電極引き出し部材は、いずれも電極体接続部材に電気的に接続されることを特徴とする、請求項1~23のいずれか一項に記載の電池。
【請求項25】
前記電池は、略直方体であり、長さL、幅H及び厚さDを有し、長さが幅より大きく、幅が厚さより大きく、前記電池の長さが400mm~2500mmであることを特徴とする、請求項1~24のいずれか一項に記載の電池。
【請求項26】
前記電池は、前記サンプリング配線に電気的に接続され、かつ前記電極体セットの状態を検出する検出ユニットを更に含むことを特徴とする、請求項1~25のいずれか1項に記載の電池。
【請求項27】
請求項1~26のいずれか一項に記載の電池を含むことを特徴とする、電池モジュール。
【請求項28】
請求項1~26のいずれか一項に記載の電池又は請求項27に記載の電池モジュールを含むことを特徴とする、電池パック。
【請求項29】
請求項27に記載の電池モジュール又は請求項28に記載の電池パックを含むことを特徴とする、電気自動車。
【国際調査報告】