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特表2023-502816現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-26
(54)【発明の名称】現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230119BHJP
   G06T 7/20 20170101ALI20230119BHJP
   G06T 7/60 20170101ALI20230119BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20230119BHJP
   G06M 7/00 20060101ALI20230119BHJP
【FI】
H04N7/18 D
G06T7/20 300Z
G06T7/60 110
H04N7/18 K
G08B25/00 510M
G06M7/00 301Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576933
(86)(22)【出願日】2021-05-19
(85)【翻訳文提出日】2021-12-24
(86)【国際出願番号】 CN2021094699
(87)【国際公開番号】W WO2022088653
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】202011190695.6
(32)【優先日】2020-10-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】519453342
【氏名又は名称】深▲せん▼市商▲湯▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SENSETIME TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 201, Building A, No. 1, Qianwan Road, Qianhai Shenzhen-Hongkong Modern Service Industry Cooperation Zone Shenzhen, Guangdong 518000 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】柴▲龍▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ごん▼超
(72)【発明者】
【氏名】周静
【テーマコード(参考)】
5C054
5C087
5L096
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054FC12
5C054FC15
5C054FC16
5C054FE14
5C054FE17
5C054FE28
5C054HA19
5C087AA02
5C087BB74
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG14
5C087GG19
5C087GG35
5C087GG66
5L096BA02
5L096CA02
5L096DA03
5L096FA52
5L096FA67
5L096FA69
5L096GA51
5L096HA04
(57)【要約】
本開示の実施例は、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供し、該方法は、少なくとも1つの監視ポイントに設置した監視機器により収集した監視ビデオを取得することと、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む。このように、本開示の実施例において、決定された人流状態データによって監視イベントの状態を表し、監視ビデオに対する監視を実現する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器により実行される現場監視方法であって、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む、現場監視方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、
前記目標対象が存在する場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、ここで、前記入り人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、前記出人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、前記出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、
前記入り人流数の総数が前記第1人流閾値より大きい、又は、前記出人流数の総数が前記第2人流閾値より大きいという条件
のいずれかを満たす場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、
前記予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、前記目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記監視イベントが過密イベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、
前記目標対象の個数が前記過密閾値を超えた場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計すること、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、
前記平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記リアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化して、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、
前記人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、前記予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、をさらに含む
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得するように構成される第1取得モジュールと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定するように構成される検出モジュールと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得するように構成される第2取得モジュールと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定するように構成される決定モジュールと、を含む現場監視装置。
【請求項14】
プロセッサ、メモリ及びバスを含む電子機器であって、
前記メモリには前記プロセッサによって実行可能な機械読み取り可能な命令が記憶されており、前記電子機器が運行する時、前記プロセッサと前記メモリとがバスを介して通信し、前記機械読み取り可能な命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行する、前記電子機器。
【請求項15】
プロセッサによって実行されるとき、請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
コンピュータ読み取り可能なコードを含むコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器において実行される場合、前記電子機器のプロセッサは請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実現するように実行する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、2020年10月30日に提出された中国特許出願番号が202011190695.6、出願人が深セン市商湯科技有限公司、出願名称が「現場監視方法、装置、電子機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、この出願の全ての内容が参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、コンピュータビジョンの技術分野に関し、具体的には現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活水準の向上に伴い、各地や各場所内では、大型イベントがますます多く開催されるようになっている。大型イベントを開催するとき、人流が密集するため、大型イベントを開催する地点や場所で雑踏事故、渋滞事故等の事故が発生しやすい。そこで、各地点や各場所の安全性を高めるために、人流に対する効果的な監視はますます重要になっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記に鑑みて、本開示の実施例は少なくとも、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供する。
【0005】
本開示の実施例は現場監視方法を提供し、前記方法は電子機器により実行され、前記方法は、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む。
【0006】
このように、監視機器により収集された監視ビデオを取得し、収集された監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したと検出されるとき、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得し、そして予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定し、決定された人流状態データによって監視イベントの状態を表し、これにより、監視ビデオに対する監視を実現する。
【0007】
本開示の一部の実施例において、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、をさらに含む。このように、決定された人流状態データが警報条件を満たすとき、人流状態警報情報を生成し、生成された人流状態警報情報に基づいて、目標監視領域をコントロールし、安全事故の発生率を下げ、目標監視領域での人流の安全性を高めることが可能となる。
【0008】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、前記目標対象が存在する場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を含む。このように、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在すると決定されるとき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生したと決定し、これにより、線跨ぎイベントに対する実時間監視を実現し、線跨ぎイベントの監視の正確性を高める。
【0009】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、前記入り人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、前記出人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を含む。このように、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得し、続いて線跨ぎイベントに対応する人流状態データを決定することのためにデータサポートを提供することができる。
【0010】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定すること、を含み、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、前記入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、前記出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、前記入り人流数の総数が前記第1人流閾値より大きい、又は、前記出人流数の総数が前記第2人流閾値より大きいという条件のいずれかを満たす場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む。このように、監視ポイントが1つである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定する。予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい場合と、予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きい場合との少なくとも一方の場合に、人流状態警報情報を生成し、これにより、該監視ビデオの入り人流数と出人流数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、生成された人流状態警報情報に基づいて人流を誘導し、短時間内で入り人流数が多い、又は出人流数が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0011】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定すること、を含む。このように、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定することができ、これにより、入り人流の速度と出人流の速度に対する監視を実現し、入り人流の速度が大きい、又は出人流の速度が大きいことによる安全事故の発生率を下げる。
【0012】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、前記監視ポイントごとに、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、前記予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、前記目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を含み、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、前記現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む。このように、各監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定した後、予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び監視ポイントの各々にそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定し、そして目標監視領域内の現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成することができ、これにより、目標監視領域内の現存在人数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、存在人数が多いとき、生成された人流状態警報情報に基づいて人員を誘導し、目標監視領域内の人員が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0013】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが過密イベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、前記目標対象の個数が前記過密閾値を超えた場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を含む。このように、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたと決定されるとき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定し、これにより、過密イベントに対する実時間監視を実現し、過密イベントの監視の正確性を高めることが可能となる。
【0014】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計すること、を含む。このように、監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計することができ、これにより、続いて過密イベントに対応する人流状態データを決定することのためにデータサポートを提供することができる。
【0015】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定すること、を含み、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、前記平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む。このように、監視ポイントが1つである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定し、そして監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、該監視ビデオの検出領域における平均人数に対する監視を実現することが可能となり、これにより、生成された人流状態警報情報に基づき、検出領域対して人流誘導を行い、検出領域内の人員が密集することによる安全事故の発生率を下げる。
【0016】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、前記監視ポイントごとに、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、前記平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を含み、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、前記リアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む。このように、各監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定した後、複数の前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定し、そして目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きいと決定した場合、人流状態警報情報を生成することができ、これにより、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、リアルタイムな総人数が多いとき、生成された人流状態警報情報に基づいて目標監視領域内の人員を誘導し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0017】
本開示の一部の実施例において、前記方法は、直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化して、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、前記人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、前記予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、をさらに含む。このように、将来の日付での人流状態データの予測データに基づき、人流誘導計画を生成することが可能となる。
【0018】
以下の装置、電子機器等の効果の説明は上記方法の説明を参照し、ここで重複説明を省略する。
【0019】
本開示の実施例はさらに、現場監視装置を提供し、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得するように構成される第1取得モジュールと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定するように構成される検出モジュールと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得するように構成される第2取得モジュールと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定するように構成される決定モジュールと、を含む。
【0020】
本開示の一部の実施例において、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、前記現場監視装置は、前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成するように構成される警報モジュール、をさらに含む。
【0021】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、検出モジュールは、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、前記目標対象が存在する場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を実行するように構成される。
【0022】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、第2取得モジュールは、前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、前記入り人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、前記出人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を実行するように構成される。
【0023】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、決定モジュールは、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定するように構成され、
警報モジュールは、前記入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、前記出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、前記入り人流数の総数が前記第1人流閾値より大きい、又は、前記出人流数の総数が前記第2人流閾値より大きいという条件のいずれかを満たす場合、前記人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0024】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、決定モジュールは、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定するように構成される。
【0025】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが複数の場合、決定モジュールは、前記監視ポイントごとに、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、前記予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、前記目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を実行するように構成され、
警報モジュールは、前記現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0026】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが過密イベントである場合、検出モジュールは、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、前記目標対象の個数が前記過密閾値を超えた場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を実行するように構成される。
【0027】
本開示の一部の実施例において、前記監視イベントが過密イベントである場合、第2取得モジュールは、前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計するように構成される。
【0028】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが1つの場合、決定モジュールは、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定するように構成され、
警報モジュールは、前記平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0029】
本開示の一部の実施例において、前記監視ポイントが複数の場合、決定モジュールは、前記監視ポイントごとに、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、前記平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を実行するように構成され、
警報モジュールは、前記リアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0030】
本開示の一部の実施例において、前記現場監視装置は、直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化して、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、前記人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、前記予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、を実行するように構成される早期警報モジュール、をさらに含む。
【0031】
本開示の実施例はさらに、電子機器を提供し、電子機器はプロセッサ、メモリ及びバスを含み、前記メモリに前記プロセッサによって実行可能な機械読み取り可能な命令が記憶されており、前記電子機器が運行するとき、前記プロセッサと前記メモリとがバスを介して通信し、前記機械読み取り可能な命令が前記プロセッサに実行されるとき、上記いずれかの実施例に記載の現場監視方法を実行する。
【0032】
本開示の実施例はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき上記いずれかの実施例に記載の現場監視方法を実行する。
【0033】
本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能なコードを含み、前記コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器において実行される場合、前記電子機器のプロセッサは上記いずれかの実施例に記載の現場監視方法を実行する。
【0034】
本開示の実施例は少なくとも、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供し、監視機器により収集された監視ビデオを取得し、収集された監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したと検出されるとき、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得し、そして人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定し、決定された人流状態データによって監視イベントの状態を特徴付け、これにより、監視ビデオに対する監視を実現する。
【0035】
本開示の上記目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下において、特に好ましい実施例を挙げて、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本開示の実施例により提供される現場監視方法の模式的フローチャートである。
図2】本開示の実施例の現場監視方法を適用可能なシステムアーキテクチャの模式図である。
図3A】本開示の実施例により提供される監視標識を描画したビデオ画面スクリーンショットを表示するインタフェースの模式図である。
図3B】本開示の実施例により提供される監視標識を描画した別のビデオ画面スクリーンショットを表示するインタフェースの模式図である。
図3C】本開示の実施例に示した人流データに対応する早期警報情報のインタフェースの模式図である。
図4】本開示の実施例により提供される人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図である。
図5A】本開示の実施例により提供される人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図である。
図5B】本開示の実施例により提供される人流状態警報の詳細情報を表示する別のインタフェースの模式図である。
図5C】本開示の実施例により提供される警報詳細を表示するインタフェースの模式図である。
図6】本開示の実施例により提供される人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図である。
図7A】本開示の実施例により提供される人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図である。
図7B】本開示の実施例により提供される警報詳細を表示するインタフェースの模式図である。
図8A】本開示の実施例により提供されるリアルタイムな総人数及び人流の総存在人数が時間の経過とともに変化するインタフェースの模式図である。
図8B】本開示の実施例により提供される将来の時間帯での人流データを予測するインタフェースの模式図である。
図9】本開示の実施例により提供される現場監視装置900のアーキテクチャの模式図である。
図10】本開示の実施例により提供される電子機器1900の構造的模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下において、実施例に必要とされる図面について簡単に紹介し、ここでの図面は明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、これらの図面は本開示に合致する実施例を示し、明細書と共に本開示の実施例の技術的解決手段を説明するために用いられる。以下の図面は単に本開示のいくつかの実施例を示すものであり、従って、範囲を制限すると見なされるべきでなく、当業者にとっては、、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の関連する図面を取得することもできることを理解すべきである。
【0038】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下に本開示の実施例における図面を参照しながら本開示の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。通常、ここでの図面に説明及び図示された本開示の実施例の構成要素は、様々な異なる構成で配置及び設計されてもよい。従って、以下の図面にて提供される本開示の実施例に対する詳細な説明は、保護請求する本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の特定の実施例を示すものに過ぎない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0039】
人々の生活水準の向上に伴い、各地や各場所内では、大型イベントがますます多く開催されるようになっている。大型イベントを開催するとき、人流が密集するため、大型イベントを開催する地点や場所で事故が発生しやすく、また、人流密集領域では、ビデオによって群集密度をリアルタイムで解析し、人流量、領域における存在人数を予測する需要が高まってきている。群集解析は日常生活の多くの分野において重要な応用があり、群集解析によって、領域内のリアルタイムな人数をリアルタイムに把握し、雑踏等の重大事故を減らし、人々の安全を保障することができるほか、商業現場にも適用でき、企業の顧客行動解析に役立つ。
【0040】
しかし、既存の群集解析の関連応用は、ビデオ領域内の人数推算や領域侵入等の行為に対する早期警報により重点を置いており、このようなメカニズムはリアルタイムな状況の確認や処理のみ可能であり、予測を行って安全上の問題を予防することができず、データ解析を行ってさらに人流規律を要約することもできない。
【0041】
上記問題を解決し、地点や場所の安全性を高めるために、本開示の実施例は、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供する。
【0042】
本開示の実施例の理解を容易にするために、まず、本開示の実施例に開示される現場監視方法を詳細に説明する。本開示の実施例により提供される現場監視方法の実行主体は一般に、一定の演算能力を有するコンピュータデバイスであり、該コンピュータデバイスは、例えば、端末装置やサーバ又はほかの処理装置を含み、端末装置は、ユーザ側装置(User Equipment:UEと略称)、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、セルラー電話、コードレス電話機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDAと略称)、携帯型デバイス、計算装置、車載装置、ウェアラブル装置等であってもよい。本開示の一部の実施例において、該現場監視方法は、プロセッサによりメモリに記憶されたコンピュータ読み取り可能な命令を呼び出すことで実現されてもよい。
【0043】
図1は、本開示の実施例により提供される現場監視方法の模式的フローチャートであり、該方法は下記S101~S104を含む。
【0044】
S101で、少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得する。
【0045】
S102で、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定する。
【0046】
S103で、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得する。
【0047】
S104で、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定する。
【0048】
上記方法において、監視機器により収集された監視ビデオを取得することで、収集された監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したと検出される場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得し、そして人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定し、決定された人流状態データによって監視イベントの状態を表し、これにより、監視ビデオに対する監視を実現し、例えば、人流状態データは入り人流数の総数としてもよく、入り人流数の総数が大きい場合、監視イベントが頻繁に発生することを特徴付ける。
【0049】
図2は、本開示の実施例の現場監視方法を適用可能なシステムアーキテクチャの模式図である。図2に示すように、該システムアーキテクチャは、監視ビデオ取得端末201、ネットワーク202及び現場監視端末203を含む。例示的な一応用をサポートすることを実現するために、監視ビデオ取得端末201と現場監視端末203はネットワーク202を介して通信接続を確立し、監視ビデオ取得端末201はネットワーク202を介して現場監視端末203へ監視ビデオを報告し、現場監視端末203は監視ビデオに応答し、そして監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定し、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得し、そして人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定する。最後に、現場監視端末203は監視ビデオの人流状態データをネットワーク202にアップロードし、ネットワーク202を介して監視ビデオ取得端末201に送信する。
【0050】
例として、監視ビデオ取得端末201は、ビデオ収集装置を含んでもよく、現場監視端末203は、視覚情報処理能力を有する視覚処理装置又は遠隔サーバを含んでもよい。ネットワーク202は、有線又は無線の接続方式を採用し得る。現場監視端末203が視覚処理装置である場合、監視ビデオ取得端末201は、有線接続の方式で視覚処理装置と通信接続することができ、例えば、バスを介してデータ通信を行い、現場監視端末203が遠隔サーバである場合、監視ビデオ取得端末201は、無線ネットワークを介して遠隔サーバとデータインタラクションを行うことができる。
【0051】
或いは、一部の現場では、監視ビデオ取得端末201は、ビデオ収集モジュールを備える視覚処理装置であってもよく、具体的にはカメラ付きホストとして実現されてもよい。この場合、本開示の実施例の現場監視方法は、監視ビデオ取得端末201によって実行され得、上記システムアーキテクチャは、ネットワーク202と現場監視端末203を含まなくてもよい。
【0052】
以下、S101~S104を説明する。
【0053】
S101について、
本開示の一部の実施例において、該方法で目標監視領域を検出することができ、該目標監視領域は、現実の現場におけるいずれかの領域であってもよく、例えば、該目標監視領域は、デパート、砂浜、公園及び地下鉄駅等であってもよい。
【0054】
例示的には、監視機器が対応する監視領域を監視し、目標監視領域に対する監視を実現できるように、目標監視領域に複数の監視ポイントを設置し、各監視ポイントに1つの監視機器を取り付けることができる。監視ポイントの設置は実際の要件に応じて決定されることができ、例えば、目標監視領域がデパートである場合、デパートの各ドアにそれぞれ1つの監視ポイントを設置し、及び各エレベーターの乗降口の少なくとも1箇所に1つの監視ポイントを設置すること等ができる。
【0055】
本開示の一部の実施例において、監視機器は、監視カメラ等の装置であってもよい。各監視ポイントに1つの監視機器を設置し、監視機器によって対応する監視領域内の監視ビデオを収集することで、各監視機器により収集された監視ビデオを取得することができ、つまり、少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することができる。
【0056】
S102について、
ここで、各監視機器により収集された監視ビデオについて、該監視ビデオに基づき、該監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することができ、さらに、少なくとも1つの監視ポイントのうちの各監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することができる。監視イベントは、過密イベントと線跨ぎイベントの少なくとも1つを含んでもよく、過密イベントとは、領域内の人数密度が所定の値より大きいこと、即ち、領域内の人員密度が大きいことを指し、線跨ぎとは、領域内に、所定の基準線を跨ぐ歩行者がいることを指す。
【0057】
具体的な現場により線跨ぎイベントと過密イベントを説明すると、例えば、線跨ぎイベントについて、地下鉄駅内のプラットホーム上で、地下鉄と予め設定される距離(例えば、1メートル)を隔てる位置に基準線を設定し、該基準線を跨ぐ人がいるか否か(つまり、基準線を跨って地下鉄に乗る又は地下鉄を降りる人がいるか否か)を監視することができ、そうである場合、跨ぎイベントが発生した。例えば、過密イベントについて、砂浜で目標監視領域を設定することができ、該目標監視領域内の人数が所定の人数値より大きくなると、過密イベントが発生したと決定する。
【0058】
本開示の一部の実施例において、監視ビデオごとに、機能ボタンを設定し、機能ボタンのトリガによって、監視ポイントの監視領域に対する監視イベントの監視の実行を確定することができる。例えば、線跨ぎイベントに対応する第1機能ボタン(単一の監視ビデオに対して線跨ぎイベントの監視を行う)を設定し、監視ビデオAに対応する第1機能ボタンがトリガされると、監視ビデオAに対して線跨ぎイベントを監視するように確定するようにしてもよいし、或いは、線跨ぎイベントに対応する第2機能ボタン(監視ビデオグループに対して線跨ぎイベントの監視を行う)を設定し、監視ビデオA、監視ビデオB等からなる監視ビデオグループAに対応する第2機能ボタンがトリガされると、該監視ビデオグループAに対して線跨ぎイベントを監視するように確定するようにしてもよい。
【0059】
本開示の一部の実施例において、過密イベントに対応する第3機能ボタン(単一の監視ビデオに対して過密イベントの監視を行う)を設定し、監視ビデオAに対応する第3機能ボタンがトリガされると、監視ビデオAに対して過密イベントを監視ように確定するようにしてもよいし、或いは、過密イベントに対応する第4機能ボタン(監視ビデオグループに対して過密イベントの監視を行う)を設定し、監視ビデオA、監視ビデオB等からなる監視ビデオグループAに対応する第4機能ボタンがトリガされると、該監視ビデオグループAに対して過密イベントを監視するように確定するようにしてもよい。
【0060】
本開示の一部の実施例において、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定する前に、該監視ビデオに対応する監視標識を描画することができる。線跨ぎイベントについて、該監視標識は、予め描かれた出入り境界線、入り方向及び出方向としてもよい。過密イベントについて、該監視標識は、予め描かれた任意の多角形としてもよいし、又は、過密イベントについて、対応する監視標識を設定しなくてもよい。異なる監視ビデオに対応する監視標識は異なり、つまり、監視ビデオごとに、該監視ビデオに対応する監視標識(線跨ぎイベントに対応する監視標識と過密イベントに対応する監視標識の少なくとも1つ)を描画することができる。
【0061】
本開示の一部の実施例において、各監視ビデオについて、該監視ビデオから1フレームのビデオ画面スクリーンショットを収集し、該ビデオ画面スクリーンショットを表示することができ、これにより、ユーザは実際の要求に応じてビデオ画面スクリーンショットで監視標識を描画することができる。さらに、監視標識を予め描画したビデオ画面スクリーンショットを取得することで、ビデオ画面スクリーンショット内の監視標識の、ビデオ画面スクリーンショットにおける位置情報を決定することもでき、該位置情報は、ビデオ画面スクリーンショットに対応する画素座標系での監視標識の座標集合であってもよく、例えば、出入り境界線の位置情報等であってもよい。さらに、該監視ビデオのビデオ画面において監視標識に合致する目標位置情報を決定することができる。監視機器の位置、向き等の取り付け情報が変化しない場合、ビデオ画面スクリーンショットにおける監視標識の位置情報は、監視ビデオのビデオ画面における監視標識の目標位置情報としてもよい。さらに、該監視機器により収集された監視ビデオ及び決定された目標位置情報に基づき、該監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することができる。
【0062】
本開示の一部の実施例において、監視標識が線跨ぎイベントに対応する監視標識を含む場合、図3Aに示される監視標識を描画したビデオ画面スクリーンショットを表示するインタフェースの模式図を参照し、この図3Aには予め描かれた監視標識31を含み、監視標識は、描画された出入り境界線と出入り方向を指示する矢印標識を含む。監視標識を描画する際に、表示されるインタフェースに入り人流の閾値(即ち、第1人流閾値)と出人流の閾値(即ち、第2人流閾値)の少なくとも1つを設定することもでき、これにより、所定の入り人流の閾値と出人流の閾値の少なくとも1つに基づいて監視ビデオを監視する。この図3Aには、ビデオ画面スクリーンショットの上方にある線跨ぎイベントの設定の案内情報も含まれることによって、ユーザは表示される線跨ぎ事象の設定の案内情報に従って、監視標識を描画することができる。監視標識を描画する際に、「再描画」のボタンをトリガし、描画された監視標識を削除し、新しい監視標識を描画し直すことも可能である。
【0063】
本開示の一部の実施例において、監視標識が過密イベントに対応する監視標識を含む場合、図3Bに示される監視標識を描画した別のビデオ画面スクリーンショットのインタフェースの模式図を参照し、この図3Bは予め描かれた監視標識32を含み、監視標識は検出領域を指示する多角形を含み、検出領域の数は複数でもよい。監視標識を描画する際に、表示されるインタフェースに早期警報のレベル別の人数、即ち、一般リスクに対応する早期警報の人数、大きなリスクに対応する早期警報の人数及び重大リスクに対応する早期警報の人数を設定することによって、設定した早期警報の各レベル別の人数に基づき、監視ビデオを監視することもできる。この図3Bには、ビデオ画面スクリーンショットの上方にある過密イベントの設定のヒント情報も含まれることによって、ユーザは表示される線跨ぎ事象の設定の案内情報に従って、検出領域を指示する監視標識を描画することができる。監視標識を描画する際に、「再描画」のボタンをトリガし、描画された監視標識を削除し、新しい監視標識を描画し直すこともできる。監視ビデオに対応する監視標識を描画した後、描画された監視標識を多重化領域内に記憶することができ、これにより、次回、監視標識を決定する際に、多重化領域の機能ボタンを直接トリガし、監視標識の再利用を実現することができる。
【0064】
図3Bにおける人体マークの機能ボタンは、人体マークの設定情報を表示するために用いられる。監視ビデオ画面における人体の面積の大きさは、監視機器の高さ及び角度に関連し、且つ同一の人体であっても、監視ビデオ画面における面積の大きさは、監視機器との距離によって異なり、つまり、監視機器との距離が近いと、人体の面積は大きく、このことを考慮すると、人体マークは線跨ぎイベント、過密イベントの基本設定である。
【0065】
本開示の一部の実施例において、図3A図3Bに示されるビデオ画面スクリーンショットにおいて、異なる深さ位置で複数の歩行者の人体枠をマークし、各歩行者の人体枠の面積及び位置する深さ情報を推定することができ、これにより、アルゴリズム(例えば、人体を認識するための画像認識アルゴリズム)は人体マークの結果を利用して、異なる場合での異なる監視機器に対して人体認識を行い、認識精度を高めることができ、ここで、人体枠が多いほど、精度は高くなり、本開示の一部の実施例において、マークされる歩行者枠の数は必要に応じて設定されることができ、例えば、マークされる歩行者枠の数量範囲を3個から10個と設定することができる。さらに、複数の歩行者の人体枠の面積及び各歩行者の位置する深さ情報を利用して、監視ビデオの1秒あたりのビデオ画面の検出領域に含まれるリアルタイムな人数を検出することができる。
【0066】
過密イベントでは、検出領域(監視標識)を描画した後、人体マークでマークされた人体サンプルに基づき、描画領域の現実の現場での予測面積を算出し、予測面積を図3Bの下方の「領域面積予測」に表示することができ、そして後続のポイント過密警報、ビデオグループ過密警報等において、検出領域内の人員密度を算出することもできる。また、この図3Bには「面積更正」の機能ボタンも含まれ、「面積更正」の機能ボタンをトリガした後、「領域面積予測」に表示される予測面積を更正することができる。
【0067】
本開示の一部の実施例において、ビデオ画面の監視標識が過密イベントに対応する監視標識及び線跨ぎイベントに対応する監視標識の両方を含む場合、図3Cを参照し、図3Cは本開示の実施例に示した人流データに対応する早期警報情報のインタフェースの模式図であり、この図3Cには過密イベント及び線跨ぎイベントの各々に対応する早期警報のレベル及び人数が含まれる。つまり、過密イベントの、一般リスクに対応する早期警報の人数、大きなリスクに対応する早期警報の人数及び重大リスクに対応する早期警報の人数、線跨ぎイベントの、存在人数上昇に対応する早期警報の人数、存在人数警戒に対応する早期警報の人数及び存在人数過多に対応する早期警報の人数が含まれ、これにより、設定した早期警報の各レベル別の人数に基づき、監視ビデオを監視することができる。この図3Cには、ビデオ画面で過密イベントと線跨ぎイベントを開始開始する有効期間に関する2つのボタン、即ち「長期間有効」と「ユーザ定義」も含まれ、これにより、ユーザは関連の監視パラメータ及び時間情報を柔軟に設定可能である。
【0068】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、目標対象が存在する場合、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を含む。
【0069】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、各監視ポイントで収集された監視ビデオについて、監視ビデオに基づき、該監視ポイントに対応する監視領域内に、出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することができ、例えば、監視ビデオにおいて、描画された出入り境界線を跨ぐ歩行者がいるか否かを検出することができ、存在する場合、該監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生したと決定し、存在しない場合、該監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生していないと決定する。
【0070】
監視ポイントに対応する監視領域は、該監視ポイントに設置される監視機器の監視可能な検出領域であってもよく、監視ポイントに対応する監視領域は、監視機器の取り付け位置、取り付け角度に関連し、異なる取り付け位置及び取り付け角度は異なる監視領域に対応する。
【0071】
本開示の一部の実施例において、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在すると決定されるとき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生したと決定し、これにより、線跨ぎイベントに対するリアルタイムな監視を実現し、線跨ぎイベントの監視の正確性を高めることができる。
【0072】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが過密イベントである場合、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、目標対象個数が過密閾値を超えた場合、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を含む。
【0073】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが過密イベントである場合、各監視ポイントで収集された監視ビデオについて、監視ビデオに基づき、該監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の数が過密閾値を超えたか否かを決定することができ、例えば、監視ビデオにおいて監視領域内の人の数を決定し、該人の数が予め設定された過密閾値より大きいか否かを判断し、そうである場合、該監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定し、そうでない場合、該監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生していないと決定する。監視イベントが過密イベントである場合、監視ポイントに対応する監視領域は描画された多角形に合致する検出領域としてもよく、監視標識を描画していない場合、監視ポイントに対応する監視領域は、該監視ポイントに設置される監視機器の監視可能な検出領域である(つまり、監視ビデオの監視インタフェースに対応する領域は全て監視領域となる)。
【0074】
上記方法において、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象個数が過密閾値を超えたと決定されるとき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定し、これにより、過密イベントに対するリアルタイムな監視を実現し、過密イベントの監視の正確性を高めることが可能となる。
【0075】
S103とS104について、
本開示の一部の実施例において、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したと決定される場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得することができ、人数監視データは、線跨ぎイベントに対応する人数監視データと過密イベントに対応する人数監視データの少なくとも1つを含む。さらに、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定し、人流状態データは、線跨ぎイベントに対応する人流状態データと過密イベントに対応する人流状態データの少なくとも1つを含む。予め設定された時間帯は必要に応じて設定されることができ、例えば、予め設定された時間帯は、監視イベントが発生したと決定される時刻から1時間後までの時間帯としてもよく、監視イベントが発生したと決定される時刻が13時10分00秒であると、予め設定された時間帯は、13時10分00秒から14時10分00秒までの時間帯とする。別の例として、予め設定された時間帯は、監視イベントが発生したと決定される時刻から1分後までの時間帯としてもよく、監視イベントが発生したと決定される時刻が13時10分00秒であると、予め設定された時間帯は13時10分00秒から13時11分00秒までの時間帯とする。
【0076】
線跨ぎイベントについて、予め設定された時間帯内の線跨ぎイベントに合致する人数監視データを取得し、そして予め設定された時間帯内の線跨ぎイベントに合致する人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の、線跨ぎイベントに合致する人流状態データを決定することができる。
【0077】
過密イベントについて、予め設定された時間帯内の過密イベントに合致する人数監視データを取得し、そして予め設定された時間帯内の過密イベントに合致する人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の、過密イベントに合致する人流状態データを決定することができる。
【0078】
本開示の一部の実施例において、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、をさらに含む。
【0079】
ここで、少なくとも1つの監視機器の人流状態データが警報条件を満たすか否かを判断し、満たす場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、ユーザは人流状態警報情報に基づき、誘導計画を生成することができ、よって、目標監視領域での雑踏、渋滞等の事故の発生確率を下げる。
【0080】
ここで、決定された人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成し、生成された人流状態警報情報に基づき、目標監視領域をコントロールし、安全事故の発生率を下げ、目標監視領域での人流の安全性を高めることが可能となる。
【0081】
以下、線跨ぎイベントの警報プロセスと過密イベントの警報プロセスをそれぞれ詳細に説明する。
【0082】
まず、線跨ぎイベントの警報プロセスを説明する。
【0083】
監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、入り人流数とは、異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、出人流数とは、異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を含む。
【0084】
ここで、線跨ぎイベントに対応する監視標識は、予め設定された出入り境界線及び出入り方向(入り方向と出方向の少なくとも1つであり、出方向は入り方向の逆方向である)を含むことができ、出入り境界線によって監視ビデオに対応する監視領域を進入領域と進出領域に分けるようにしてもよく、出入り方向のうちの入り方向は、進出領域から進入領域に入る方向としてもよく、出入り方向のうちの出方向は、進入領域から進出領域に入る方向としてもよい。
【0085】
さらに、設定された出入り境界線、出入り方向及び監視ビデオに基づき、監視ビデオにおける予め設定された時間帯内の各収集時点での入り人流数(即ち、入る人流の数)と出人流数を決定することができ、異なる収集時点での入り人流数とは、異なる収集時点で、入り方向に沿って出入り境界線を跨ぐ人数であり、異なる収集時点での出人流数とは、異なる収集時点で、出方向に沿って出入り境界線を跨ぐ人数である。
【0086】
本開示の一部の実施例において、訓練された目標追跡アルゴリズムを利用して、設定された監視標識に基づいて監視ビデオを検出し、予め設定された時間帯内で、予め設定された時間ごとに検出結果を1回出力することができ、予め設定された時間帯内の複数回の検出結果は、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数としてもよく、各検出結果に出力時間(該出力時間は収集時点である)が関連付けられ、さらに、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することができる。
【0087】
上記方法において、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することができ、続いて線跨ぎイベントに対応する人流状態データを決定することのためにデータサポートを提供することができる。
【0088】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定すること、を含む。
【0089】
人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい、又は、出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件のいずれか1つを満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、を含む。
【0090】
予め設定された時間帯内の監視イベント(線跨ぎイベント)に合致する人数監視データを取得した後、つまり、線跨ぎイベントについて、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得した後、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、該監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することができる。
【0091】
上記実施例について引き続き説明し、訓練された目標追跡アルゴリズムは3秒ごとに検出結果を1回出力するようにしてもよく(3秒ごとに1つの収集時点を決定する)、該検出結果は、この3秒内の入り人流数と出人流数としてもよく、例えば、検出結果は、08時10分01秒から08時10分03秒(10分01秒と10分03秒を含む)までの入り人流数が20であり、出人流数が50であり、関連付けられた出力時間(収集時点)が08時10分03秒であるようにしてもよく、さらに、予め設定された時間帯内の複数回の検出結果を得ることができ、つまり、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を得ることができる。
【0092】
予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を得た後、異なる収集時点での入り人流数を加算して、予め設定された時間帯内の入り人流数の総数を得ることができ、そして異なる収集時点での出人流数を加算して、予め設定された時間帯内の出人流数の総数を得ることができる。
【0093】
ここで、第1人流閾値、第2人流閾値は予め設定されたものであり、第1人流閾値と第2人流閾値は実際の要件に応じて設定されることができる。予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を得た後、該予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きいかを判断する、及び/又は、該予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいかを判断することができる。
該予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きいか、及び、該予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいか、を判断する際に、予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい場合、及び/又は、予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成する。生成された人流状態警報情報は、文字、音声、ビデオ等の形式の情報であってもよく、例えば、生成された人流状態警報情報は、「入り人流数が大きいことにご留意を」としてもよい。この場合、人流状態警報情報の警報イベントのタイプは、ポイントにおける線跨ぎ警報である。
【0094】
本開示の一部の実施例において、生成された人流状態警報情報がトリガされた後、該人流状態警報の詳細情報を表示するようにしてもよく、詳細情報は、警報ポイント(即ち、警報を発する監視機器の名称等)、警報時間、警報イベントのタイプを含むが、これらに限定されず、警報イベントのタイプがポイントにおける線跨ぎ警報である場合、詳細情報は、該単位時間内の入り人流数、出人流数等をさらに含む。
【0095】
ここで、監視ポイントが1つである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定する。予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい場合、及び/又は、予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、該監視ビデオの入り人流数と出人流数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、生成された人流状態警報情報に基づいて人流を誘導し、短時間内で入り人流数が多い、又は出人流数が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0096】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定すること、を含む。
【0097】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定することもできる。
【0098】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を得た後、複数回の検出結果を出力時間(収集時点)によって分類して整理し、単位時間内(例えば1分内)の入り人流数と出人流数を得ることができ、これにより、入り人流の速度と出人流の速度を得ることができる。
【0099】
例えば、出力時間が08時10分00秒から08時11分00秒まで(08時10分00秒を含まず、08時11分00秒を含む)の出力結果を分類して整理し、即ち、08時10分03秒、08時10分06秒、……、08時10分57秒、08時11分00秒の出力時間で得られた出力結果を1類に分類し、この類内の検出結果を整理し、08時10分00秒から08時11分00秒までの1分内(単位時間内)の入り人流数と出人流数を得ることができ、つまり、08時10分に対応する入り人流の速度(単位:人/分)と出人流の速度(単位:人/分)を得た。
【0100】
上記方法において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定することができ、これにより、入り人流の速度と出人流の速度に対する監視を実現し、入り人流の速度が大きい、又は出人流の速度が大きいことによる安全事故の発生率を下げる。
【0101】
図4に示す人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図を参照し、この図4には警報詳細、当日の線跨ぎイベントの時間帯別の統計が含まれ、警報詳細は警報ポイント、イベントのタイプ、警報時間、持続時間長(線跨ぎイベントの持続時間)、入り人流のピーク値、出人流のピーク値等を含み、現在の線跨ぎイベントの時間帯別の統計は、当日の零点から統計の現時点までの線跨ぎイベント警報を含む。この図にはビデオ画面スクリーンショットも含まれ、該ビデオ画面スクリーンショットには、現時刻に対応する出人流情報(出人流数及び出人流の速度)と入り人流情報(入り人流数及び入り人流の速度)が表示され、ビデオ画面スクリーンショットの下方に複数フレームの警報画像が表示され、警報画像の数は警報の持続時間長に関連し、例えば、線跨ぎイベントの持続時間長が17分である場合、1分ごとに1フレームの警報画像を警報記録として抽出するようにしてもよく、つまり、ビデオ画面スクリーンショットの下方に17フレームの警報画像を表示するようにしてもよい。
【0102】
本開示の一部の実施例において、以後の検索照会のために、監視機器の名称、取り付け位置、収集された監視ビデオ等のポイント情報、及び単位時間あたりの出人流数、入り人流数等の情報を検索サーバ(例えば、elasticsearch)に恒久的に記憶するようにしてもよい。
【0103】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが複数の場合、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
監視ポイントごとに、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定するステップ1と、
予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数、及び監視ポイントの各々にそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定するステップ2と、を含む。
【0104】
人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成すること、を含む。
【0105】
ここで、1つの用地又は場所に複数の監視機器を設置し得ることを考慮すると、複数の監視機器の各々により収集された監視ビデオに対して人流解析を行い、複数の監視ビデオの人流状態データを得ることができる。複数の監視機器の各々により収集された監視ビデオはビデオグループを構成し、つまり、ビデオグループに対して人流解析を行い、該ビデオグループに対応する人流状態データを得ることができる。本開示の一部の実施例において、表示インタフェースに設定されるビデオグループに対応する線跨ぎイベントの有効化ボタンをトリガすることで、ビデオグループにおける各監視ビデオの線跨ぎ解析の機能をオンにすることができる。また、表示インタフェースに人流の総存在人数のレベル分けの早期警報の具体的な情報を設定することもでき、例えば、存在人数上昇に対応するレベル1の早期警報の人数、存在人数警戒に対応するレベル2の早期警報の人数、及び存在人数過多に対応するレベル3の早期警報の人数を記入することができる。
【0106】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントごとに、該監視ポイントに対応する予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得した後、異なる収集時点での入り人流数を加算して、該監視ポイントに対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数を得ることができ、そして、異なる収集時点での出人流数を加算して、該監視ポイントに対応する予め設定された時間帯内の出人流数の総数を得ることができる。本開示の一部の実施例において、監視ポイントの各々にそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を得ることができる。
【0107】
本開示の一部の実施例において、各監視機器に対応する08時11分00秒の時点から08時12分00秒の時点までの入り人流数の総数と出人流数の総数を得ることができ、08時11分00秒の時点から08時12分00秒の時点までの時間帯は、予め設定された時間帯である。
【0108】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数、及び監視ポイントの各々にそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定する。例えば、ビデオグループにおける各監視ビデオについて、該監視ビデオの各々に対応する予め設定された時間帯の入り人流数の総数から出人流数の総数を減算し、該予め設定された時間帯内における該監視ビデオの人流変化量を得、各監視ビデオにそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の人流変化量を加算し、ビデオグループに対応する人流の総変化量(即ち、ビデオグループに対応する用地や場所に対応する人流の総変化量)を得、その後、ビデオグループに対応する人流の総変化量と予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数を加算し、目標監視領域内の現存在人数を得る(即ち、ビデオグループに対応する用地や場所に対応する現時点の現在人数を得る)。
【0109】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯は、08時11分00秒の時点から08時12分00秒の時点までの時間帯としてもよく、さらに、08時11分00秒の時点に対応する現在人数(即ち、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数)を得ることができ、そして、ビデオグループにおける各監視ビデオに対応する08時11分00秒から08時12分00秒まで(予め設定された時間帯)の入り人流数の総数と出人流数の総数を得ることができ、さらに、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数(即ち、得られた08時11分00秒の時点での存在人数)、及びビデオグループにおける各監視ビデオに対応する08時11分00秒から08時12分00秒までの入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域における08時12分00秒での存在人数を決定する。
【0110】
目標監視領域内の現存在人数を得た後、目標監視領域内の現存在人数を監視し、目標監視領域内の現存在人数が予め設定された現存在人数閾値より大きいと監視されるとき、人流状態警報情報を生成する。例えば、生成された人流状態警報情報は、「現在、用地xxの存在人数が多いことにご留意を」としてもよい。この場合、人流状態警報情報の警報イベントのタイプは、ビデオグループの線跨ぎ警報である。
【0111】
本開示の一部の実施例において、ビデオグループの線跨ぎ警報について、複数レベルの警報リスクを設定することができ、例えば、複数レベルの警報リスクは、存在人数上昇、存在人数警戒、存在人数過多を含み、異なる警報リスクついて異なる現存在人数閾値を設定し、例えば、存在人数上昇に対応する現存在人数閾値を100とし、存在人数警戒に対応する現存在人数閾値を200とし、存在人数過多に対応する現存在人数閾値を500とするようにしてもよい。異なる警報リスクについて、異なる人流状態警報情報を設定することができる。例えば、存在人数上昇に対応する人流状態警報情報を文字形式の警報情報とし、存在人数警戒に対応する人流状態警報情報を音声形式の警報情報とし、存在人数過多に対応する人流状態警報情報をビデオ形式の警報情報とするようにしてもよい。
【0112】
本開示の一部の実施例において、生成された人流状態警報情報がトリガされた後、該人流状態警報の詳細情報を表示するようにしてもよく、詳細情報は、警報ポイント(即ち、警報を発する監視機器の名称等)、警報時間、警報イベントのタイプを含むが、これらに限定されず、警報イベントのタイプがビデオグループの線跨ぎ警報である場合、詳細情報は、現時点の存在人数をさらに含んでもよい。
【0113】
ここで、各監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定した後、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数、及び複数の監視ポイントの各々に対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定し、そして目標監視領域内の現存在人数が設定された現存在人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成することができ、これにより、目標監視領域内の現存在人数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、存在人数が多いとき、生成された人流状態警報情報に基づいて人員を誘導し、目標監視領域内の人員が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0114】
図5A図5Bを参照し、図5Aは、人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図であり、図5Aにおいて、地図の形で人流状態警報の詳細情報を表示する。図5Bは、人流状態警報の詳細情報を表示する別のインタフェースの模式図であり、図5Bにおいて、リストの形で人流状態警報の詳細情報を表示し、図5Bに表示されるリストには過密イベントと線跨ぎイベントを含む。本開示の一部の実施例において、図5Aに表示される線跨ぎイベントの情報がトリガされた後、又は、図5Bに表示される線跨ぎイベントの情報がトリガされた後、図5Cに表示される警報詳細を表示することができ、図5Cに表示される警報詳細は、グループ名称(即ち、ビデオグループに対応する名称)、イベントのタイプ、警報時間、持続時間長、人流の総存在人数のピーク値、当日人流の総存在人数の統計を含む。
【0115】
次に、過密イベントの警報プロセスを詳細に説明する。
【0116】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数を統計すること、を含む。
【0117】
ここで、監視ビデオに過密イベントに対応する監視標識が存在する場合、過密イベントに対応する監視標識及び監視ビデオに基づき、監視標識に対応する検出領域内の目標対象(人)を検出し、各収集時点での検出領域内の目標対象の数を得ることができる。監視ビデオに過密イベントに対応する監視標識が存在しない場合、監視ビデオの監視画面全体は全て検出領域であるとみなし、監視ビデオを検出し、各収集時点での検出領域内の目標対象の数を得ることができる。
【0118】
本開示の一部の実施例において、目標対象を認識するための訓練された深層学習アルゴリズムを利用して、監視ビデオにおける検出領域を検出し、検出結果をリアルタイムに出力するようにしてもよく、検出結果は、監視ビデオにおける各収集時点での検出領域内の人数としてもよい。深層学習アルゴリズムは、検出結果を周期的に出力するようにしてもよく、例えば、深層学習アルゴリズムは、1秒ごとに検出結果を1回出力するようにしてもよく、又は、2秒ごとに検出結果を1回出力する等のようにしてもよい。例えば、検出結果は、08時10分00秒(収集時点)で、検出領域内の人数が50であり、08時10分01秒で、検出領域内の人数が54である等のようにしてもよい。
【0119】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数を統計することができ、例えば、予め設定された時間帯は08時10分00秒から08時11分00秒までの時間帯であり、予め設定された時間帯内の各秒を1回の収集時点とし、つまり、08時10分00秒(収集時点1)の目標対象の個数、08時10分01秒(収集時点2)の目標対象の個数、……、08時10分59秒(収集時点60)の目標対象の個数等を統計することができる。
【0120】
上記方法において、監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数を統計することができ、これにより、続いて過密イベントに対応する人流状態データを決定することのためにデータサポートを提供することができる。
【0121】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定すること、を含む。
【0122】
人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、平均人数が設定された第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成すること、を含む。
【0123】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数を平均化し、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を得ることができる。そして、該予め設定された時間帯内の平均人数を監視し、該平均人数が設定された第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成する。予め設定された時間帯の長さは、要件に応じて設定されることができ、例えば、予め設定された時間帯の長さは、5秒、10秒、60秒、5分等としてもよい。線跨ぎイベントに対応する予め設定された時間帯と、過密イベントに対応する予め設定された時間帯は長さが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0124】
本開示の一部の実施例において、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数として、例えば、08時10分01秒での目標対象の個数が50であり、08時10分02秒での目標対象の個数が53であり、08時10分03秒での目標対象の個数が52であり、08時10分04秒での目標対象の個数が51であり、08時10分05秒での目標対象の個数が54であるようなものが含まれ、この場合、5回の検出結果を平均化し、52という平均値を得て、08時10分01秒から08時10分05秒まで、監視ポイントに対応する監視領域の平均人数が52であると決定することができる。
【0125】
本開示の一部の実施例において、該監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を監視し、該平均人数が設定された第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成するようにしてもよい。例えば、生成された人流状態警報情報は、「現時点、xx領域の人数が多いことにご留意を」としてもよい。この場合、人流状態警報情報の警報イベントのタイプは、ポイントにおける過密警報である。
【0126】
本開示の一部の実施例において、生成された人流状態警報情報がトリガされた後、該人流状態警報の詳細情報を表示するようにしてもよく、詳細情報は、警報ポイント(即ち、警報を発する監視機器の名称等)、警報時間、警報イベントのタイプを含むが、これらに限定されず、警報イベントのタイプがポイントにおける過密警報である場合、詳細情報は、現時点の検出領域内のリアルタイムな人数をさらに含んでもよい。
【0127】
図6に示される人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図を参照し、この図6には警報詳細、当日過密イベントの時間帯別の統計が含まれ、警報詳細は、警報ポイント、イベントのタイプ、警報時間、過密の時間長、人数ピーク値、密度ピーク値等を含み、現在の過密イベントの時間帯別の統計は、当日の零点から統計の現時点までの過密イベントの警報を含む。この図6にはビデオ画面スクリーンショットも含まれ、そしてビデオ画面スクリーンショットの下方に複数フレームの警報画像が表示され、警報画像の数は過密イベントの持続時間長に関連し、例えば、過密イベントの持続時間長が17分である場合、1分ごとに1フレームの警報画像を警報記録として抽出するようにしてもよく、つまり、ビデオ画面スクリーンショットの下方に17フレームの警報画像を表示するようにしてもよい。
【0128】
本開示の一部の実施例において、後続の検索照会のために、監視機器の名称、取り付け位置、収集された監視ビデオ等のポイント情報、及び該監視機器の1分当たりのリアルタイムな人数、リアルタイムな人数の最大値、リアルタイムな人数の最小値等の情報を関連付けて検索サーバ(例えば、elasticsearch)に恒久的に記憶するようにしてもよい。
【0129】
上記方法において、監視ポイントが1つである場合、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定し、そして監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数が設定された第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、該監視ビデオの検出領域における平均人数に対する監視を実現することが可能となり、これにより、生成された人流状態警報情報に基づき、検出領域対して人流導きを行い、検出領域内の人員が密集することによる安全事故の発生率を下げる。
【0130】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが複数の場合、人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
監視ポイントごとに、目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定するステップ1と、
平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定するステップ2と、を含む。
【0131】
人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、リアルタイムな総人数が設定された第2人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成すること、を含む。
【0132】
ここで、監視ポイントごとに、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数に基づき、該監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定することができ、さらに、複数の監視ポイントの各々に対応する平均人数を加算し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することができる。
【0133】
目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定した後、該リアルタイムな総人数を監視し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が設定された第2人数閾値より大きいと決定した場合、人流状態警報情報を生成するようにしてもよい。
【0134】
本開示の一部の実施例において、表示インタフェースに設定されるビデオグループに対応する過密イベントの開始ボタンをトリガすることで、ビデオグループにおける各監視ビデオの人流過密解析の機能をオンにすることができる。また、表示インタフェースにリアルタイムな総人数のレベル分けの早期警報の具体的な情報を設定することができ、例えば、一般リスクに対応するレベル1の早期警報の人数、大きなリスクに対応するレベル2の早期警報の人数、及び重大リスクに対応するレベル3の早期警報の人数を記入することができる。 ここで、監視機器が複数の場合、複数の監視機器の各々により収集された監視ビデオはビデオグループを構成する。各監視機器により収集された監視ビデオ(即ち、ビデオグループにおける各監視ビデオ)について、目標対象を認識するための訓練された深層学習アルゴリズムを利用して、監視ビデオにおける監視標識により示される検出領域を検出し、検出結果をリアルタイムに出力するようにしてもよく、検出結果は、監視ビデオにおける収集時点での検出領域内の目標対象の個数としてもよい。本開示の一部の実施例において、周期的に得られる検出結果に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定することができる。
【0135】
ビデオグループにおける各監視ビデオに対応する平均人数を得た後、ビデオグループに含まれる各監視ビデオに対応する平均人数を加算し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することができる。さらに、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を監視し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が設定された第2人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成することができる。例えば、生成された人流状態警報情報は、「現時点、xx現場の総人数が多いことにご留意を」としてもよい。この場合、人流状態警報情報の警報イベントのタイプは、ビデオグループの過密警報である。
【0136】
本開示の一部の実施例において、ビデオグループの過密警報について、複数レベルの警報リスクを設定することができ、例えば、複数レベルの警報リスクは、レベル1のリスク、大きなリスク、重大リスクを含み、異なる警報リスクについて異なる第2人数閾値を設定し、例えば、レベル1のリスクに対応する第2人数閾値を100とし、レベル2のリスクに対応する第2人数閾値を200とし、重大リスクに対応する第2人数閾値を500とするようにしてもよい。異なる警報リスクについて、異なる人流状態警報情報を設定するようにしてもよい。例えば、レベル1のリスクに対応する人流状態警報情報を文字形式の警報情報とし、レベル2のリスクに対応する人流状態警報情報を音声形式の警報情報とし、レベル3のリスクに対応する人流状態警報情報をビデオ形式の警報情報とするようにしてもよい。
【0137】
本開示の一部の実施例において、生成された人流状態警報情報がトリガされた後、該人流状態警報の詳細情報を表示するようにしてもよく、詳細情報は、警報ポイント(即ち、警報を発する監視機器の名称等)、警報時間、警報イベントのタイプを含むが、これらに限定されず、警報イベントのタイプがビデオグループの過密警報である場合、詳細情報は、現実の現場のリアルタイムな総人数をさらに含んでもよい。
【0138】
図7A図5Bを参照し、図7Aは、人流状態警報の詳細情報を表示するインタフェースの模式図であり、図7Aにおいて、地図の形で人流状態警報の詳細情報を表示。図5Bは、人流状態警報の詳細情報を表示する別のインタフェースの模式図であり、図5Bにおいて、リストの形で人流状態警報の詳細情報を表示し、図5Bに表示されるリストには過密イベントと線跨ぎイベントを含む。本開示の一部の実施例において、図7Aに表示される過密イベントの情報がトリガされた後、又は、図5Bに表示される過密イベントの情報がトリガされた後、図7Bに表示される警報詳細を表示することができ、図7Bに表示される警報詳細は、グループ名称(即ち、ビデオグループに対応する名称)、イベントのタイプ、警報時間、持続時間長、人数ピーク値、密度ピーク値、当日のリアルタイムな総人数の統計、ビデオ源の統計を含む。
【0139】
ここで、少なくとも1つの監視機器により収集された監視ビデオ、及び予め描かれたビデオ画面内の目標位置に合致する監視標識に基づき、現実の現場内の人流状態データを決定した後、当日の人流状態データを直感的に表示するように、人流状態データの経時変化の模式図を生成することもできる。本開示の一部の実施例において、人流状態データの経時変化の模式図は、人数ピーク値の経時変化関係、及び人数ボトム値の経時変化関係が含まれるリアルタイムな総人数の経時変化の第1変化模式図、及び/又は、出人流の総量の経時変化関係、入り人流の総量の経時変化関係、及び人流の総存在人数の経時変化関係が含まれる人流の総存在人数の経時変化の第2変化模式図、を含む。第1変化図、第2変化図の時間間隔は、5分、10分、30分、1時間等と設定されることができる。
【0140】
また、図8Aは、本開示の実施例により提供されるリアルタイムな総人数及び人流の総存在人数が時間の経過とともに変化するインタフェースの模式図を示し、図8Aには、リアルタイムな総人数が時間の経過とともに変化するインタフェースの模式図、及び人流の総存在人数が時間の経過とともに変化するインタフェースの模式図がそれぞれ示される。また、図8Aから過密イベントの人数ピーク値及び人数ボトム値を確認することができ、人数ピーク値は、即ち、ある時間帯内に、リアルタイムな人数の最高値であり、人数ボトム値は、即ち、ある時間帯内に、リアルタイムな人数の最低値等であり、監視ビデオに対する監視を実現することができ、これにより、ユーザは人流状態データをリアルタイムに監視することが可能となる。
【0141】
また、図8Bは、本開示の実施例により提供される将来の時間帯での人流データを予測するインタフェースの模式図を示し、図8Bには、20年04月16日1時から20年04月16日11時までの時間帯の1時間当たりの入り人流の総量、出人流の総量及び人流の総存在人数が示され、1時間ごとの対応する入り人流の総量、出人流の総量及び人流の総存在人数に基づき、将来の時間帯、即ち図8Bにおける予測領域内の人流状態データを構成し、このように、将来の日付での人流状態データの予測データに基づき、人流誘導計画を生成することができる。
【0142】
上記方法において、各監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定した後、複数の監視ポイントの各々に対応する平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定し、そして目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きいと決定した場合、人流状態警報情報を生成することができ、これにより、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数に対する早期警報を実現することが可能となり、これにより、リアルタイムな総人数が多いとき、生成された人流状態警報情報に基づいて目標監視領域内の人員を誘導し、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が多いことによる安全事故の発生率を下げる。
【0143】
本開示の一部の実施例において、前記方法は、直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化し、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、をさらに含む。
【0144】
ここで、複数の履歴周期は要件に応じて設定されることができ、例えば、複数の履歴周期は直近7日(1つの履歴周期は1日に対応)内の人流状態データとしてもよく、つまり10月8日00点00分に、10月1日から10月7日(7つの履歴周期)までの人流状態データを取得し、直近7つの履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化し、各収集時点に対応する人流状態予測データを得るようにしてもよく、各収集時点にそれぞれ対応する人流状態予測データは、将来の日付での人流状態データの予測データを構成する。
【0145】
例えば、10月1日から10月7日までの同じ収集時点での人流状態データを平均化し、各収集時点の平均値を得るようにしてもよく、該平均値は該収集時点に対応する人流状態予測データであり、各収集時点にそれぞれ対応する人流状態予測データは、将来の日付での人流状態データの予測データを構成する。例えば、将来の日付(将来のある1日)での入り人流数の総数の予測データを生成し、将来の日付(将来のある1日)での出人流数の総数の予測データを生成し、将来の日付(将来のある1日)での存在人数の予測データを生成する。
【0146】
さらに、将来の日付での人流状態データの予測データに基づき、人流誘導計画を生成することができ、例えば、予測データから、15時のリアルタイムな総人数が最多となることが示されると、15時で目標監視領域に入る人流の数をコントロールするようにしてもよい。
【0147】
実際の応用現場では、該方法はデパート、ホール等の現場に適用されることができる。以下において、デパートを例にして単一の監視ビデオの線跨ぎイベントとビデオグループの線跨ぎイベントをそれぞれ説明し、デパートに2つのドアがあると仮定すると、各ドア位置(監視ポイント)に1つの監視機器を設置することができ、即ち、ドアAの監視ビデオを収集する監視機器1(監視ポイント1に設置される監視機器1)と、ドアBの監視ビデオを収集する監視機器2(監視ポイント2に設置される監視機器2)とを設置することができ、この監視機器1、監視機器2は、当該ドアを出入りする歩行者を監視することができる。
【0148】
本開示の一部の実施例において、監視機器1により収集された監視ビデオ1、及び監視機器2により収集された監視ビデオ2を取得するようにしてもよく。監視ビデオ1について、監視ビデオ1のビデオ画面スクリーンショットに出入り境界線と出入り方向を描画し、監視ビデオ1内の監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定し、さらに、予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい場合と、予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きい場合との少なくとも一方の場合に、人流状態警報情報を生成する。そして、監視ビデオ2について、監視ビデオ2のビデオ画面スクリーンショットに出入り境界線と出入り方向を設定し、監視ビデオ2内の監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定し、さらに、予め設定された時間帯内の入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きい場合と、予め設定された時間帯内の出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きい場合との少なくとも一方の場合に、人流状態警報情報を生成する。
【0149】
また、監視ビデオ1と監視ビデオ2はビデオグループを構成しており、ビデオグループを解析して、監視機器1と監視機器2に対応する目標監視領域における人流状態データを決定するようにしてもよい。本開示の一部の実施例において、監視ビデオ1について、監視ポイント1に対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定し、監視ビデオ2について、監視ポイント2に対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定する。さらに、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数、及び複数の監視ポイントの各々に対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定する。即ち、該デパート内の存在人数を決定した。存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、人流状態警報情報を受信した後、デパート内の歩行者をコントロールし、渋滞事故の発生率を下げることができる。また、現在場所の当日の各時間帯の存在人数とリアルタイムな総人数の曲線グラフを取得することもでき、これにより、規律を動的に要約して人数を合理的にコントロールし、デパートスタッフの稼働時間及び異なる時間帯のスタッフ数等を調整することが可能となる。
【0150】
以下において、ホールを例にして単一の監視ビデオの過密イベントとビデオグループの過密イベントをそれぞれ説明する。ホールの四隅(4つの監視ポイント)にそれぞれ監視機器が設置されると仮定し、即ち、4つの監視機器によりホールの4つの検出領域を検出し、4つの監視機器の各々により収集された監視ビデオはビデオグループを構成している。
【0151】
本開示の一部の実施例において、ビデオグループ内の各監視ビデオについて、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定し、該監視ビデオに対応する平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、該監視ビデオに対応する人流状態警報情報を生成する。これにより、ビデオグループ内の各監視ビデオの過密イベントに対する監視を実現することができる。
【0152】
また、ビデオ画面スクリーンショットに監視標識を描画するようにしてもよく、即ち、監視標識に対応する領域は検出領域とする。またビデオ画面スクリーンショットに監視標識を描画しなくてもよく、即ち、監視ビデオには対応する基準面標識が存在せず、この場合、ビデオ画面全体は全て検出領域であることがデフォルトとなる。
【0153】
また、ビデオグループに対して過密イベントの監視を行い、ビデオグループに対応する目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することができる。本開示の一部の実施例において、ビデオグループにおける各監視ビデオについて、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定し、そして4つの監視ポイントの各々に対応する平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定する。即ち、該ホール内の複数の検出領域のリアルタイムな総人数を決定した。目標監視領域におけるリアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成し、これにより、人流状態警報情報を受信した後、ホール内の密集領域に対して人流誘導を行い、人員密集による事故の発生率を下げることが可能となる。
【0154】
本開示の実施例により提供される上記方法において、各ステップの記述順序は厳しい実行順序を意味して実施プロセスに対する如何なる制限を構成せず、各ステップの具体的な実行順序はその機能と可能な内在的論理で確定されるべきであることが当業者に理解される。
【0155】
同様の思想に基づいて、本開示の実施例はさらに現場監視装置を提供し、図9は、本開示の実施例により提供される現場監視装置900のアーキテクチャの模式図であり、第1取得モジュール901と、検出モジュール902と、第2取得モジュール903と、決定モジュール904とを含み、具体的には、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得するように構成される第1取得モジュール901と、
監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定するように構成される検出モジュール902と、
少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得するように構成される第2取得モジュール903と、
人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定するように構成される決定モジュール904と、を含む。
【0156】
本開示の一部の実施例において、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、現場監視装置900は、人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成するように構成される警報モジュール905、をさらに含む。
【0157】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、検出モジュール902は、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、目標対象が存在する場合、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を実行するように構成される。
【0158】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが線跨ぎイベントである場合、第2取得モジュール903は、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、入り人流数とは、異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数のことであり、出人流数とは、異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数のことであること、を実行するように構成される。
【0159】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、決定モジュール904は、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定するように構成され、
警報モジュール905は、入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、入り人流数の総数が第1人流閾値より大きい、又は、出人流数の総数が第2人流閾値より大きいという条件のいずれかを満たす場合、人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0160】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、決定モジュール904は、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定するように構成される。
【0161】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが複数の場合、決定モジュール904は、監視ポイントごとに、入り人流数と出人流数に基づき、監視ポイントの各々に対応する監視領域における予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、予め設定された時間帯内における目標監視領域の履歴人数、及び監視ポイントの各々にそれぞれ対応する予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を実行するように構成され、
警報モジュール905は、存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0162】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが過密イベントである場合、検出モジュール902は、監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、目標対象の個数が過密閾値を超えた場合、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を実行するように構成される。
【0163】
本開示の一部の実施例において、監視イベントが過密イベントである場合、第2取得モジュール903は、予め設定された時間帯内の異なる収集時点での目標対象の個数を統計するように構成される。
【0164】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが1つの場合、決定モジュール904は、目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定するように構成され、
警報モジュール905は、平均人数が設定された第1人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0165】
本開示の一部の実施例において、監視ポイントが複数の場合、決定モジュール904は、監視ポイントごとに、目標対象の個数に基づき、監視ポイントに対応する監視領域の予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を実行するように構成され、
警報モジュール905は、リアルタイムな総人数が設定された第2人数閾値より大きい場合、人流状態警報情報を生成するように構成される。
【0166】
本開示の一部の実施例において、現場監視装置900は、直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化し、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、を実行するように構成される早期警報モジュール906、をさらに含む。
【0167】
本開示の一部の実施例において、本開示の実施例により提供される装置が備える機能又はモジュールは、上記方法の実施例に記載の方法を実行するように構成され得、その具体的な実現については上記方法の実施例の説明を参照してよく、簡単化するために、ここで重複説明を省略する。
【0168】
同じ技術思想に基づいて、本開示の実施例はさらに電子機器1900を提供する。図10は、本開示の実施例により提供される電子機器1900の構造的模式図であり、プロセッサ1901、メモリ1902、及びバス1903を含む。メモリ1902は、実行命令を記憶するために用いられ、内部メモリ1921と外部メモリ1922を含む。ここの内部メモリ1921は内部記憶装置とも呼ばれ、プロセッサ1901内の演算データ、及びハードディスク等の外部メモリ1922と交換するデータを一時的に記憶するために用いられ、プロセッサ1901は内部メモリ1921によって外部メモリ1922とデータ交換を行い、電子機器1900が作動するとき、プロセッサ1901とメモリ1902とはバス1903を介して通信し、プロセッサ1901に
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、
監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、
少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、
人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することとの命令、を実行させる。
【0169】
また、本開示の実施例はさらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサに実行されるとき、上記方法の実施例に記載の現場監視方法を実行する。
【0170】
本開示の実施例はさらに、コンピュータプログラムを提供し、該コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能なコードを含み、コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器において実行される場合、電子機器内のプロセッサは上記のいずれか1項に記載の現場監視方法を実現するように実行する。
【0171】
本開示の実施例はさらに、別のコンピュータプログラム製品を提供し、プログラムコードを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み、前記プログラムコードに含まれる命令は、上記方法の実施例に記載の現場監視方法を実行するために使用され得、具体的には上記方法の実施例を参照すればよく、ここで重複説明を省略する。
【0172】
本開示の実施例に係る装置は、システム、方法及び/又はコンピュータプログラム製品であってもよい。コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本開示の各態様を実現させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム命令がロードされているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むことができる。
【0173】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令実行機器により使用される命令を保存及び記憶可能な有形機器であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は例えば、電気記憶装置、磁気記憶装置、光記憶装置、電磁記憶装置、半導体記憶装置又は上記の任意の適当な組み合わせであってもよいが、これらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のさらに具体的な例(非網羅的リスト)としては、携帯型コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAMと略称)、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROMと略称)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrical Programmable Read Only Memory:EPROMと略称)又はフラッシュメモリ、静的ランダムアクセスメモリ(Static Random-Access Memory:SRAMと略称)、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory:CD-ROMと略称)、デジタル多用途ディスク(Digital Video Disc:DVDと略称)、メモリスティック、フロッピー(登録商標)ディスク、及び機械的符号化装置、例えば命令が記憶されているせん孔カード又はスロット内突起構造、並びに上記の任意の適当な組み合わせを含む。ここで使用されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は瞬時信号自体、例えば無線電波又は他の自由に伝播する電磁波、導波路又は他の伝送媒体を経由して伝播される電磁波(例えば、光ファイバーケーブルを通過する光パルス)、又は電線を経由して伝送される電気信号と解釈されるものではない。
【0174】
ここで記述されたコンピュータ読み取り可能なプログラム命令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から各計算/処理機器にダウンロードされてもよいし、又はネットワーク、例えばインタネット、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク及び/又は無線ネットワークによって外部のコンピュータ又は外部記憶装置にダウンロードされてもよい。ネットワークは銅伝送ケーブル、光ファイバー伝送、無線伝送、ルーター、ファイアウォール、交換機、ゲートウェイコンピュータ及び/又はエッジサーバを含むことができる。各計算/処理機器内のネットワークアダプタカード又はネットワークインタフェースはネットワークからコンピュータ読み取り可能なプログラム命令を受信し、各計算/処理機器内のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶するために、該コンピュータ読み取り可能なプログラム命令を転送する。
【0175】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラム命令はアセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(Industry Standard Architecture:ISAと略称)命令、機械命令、機械関連命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、C++等のオブジェクト向けプログラミング言語、及び「C」言語又は類似するプログラミング言語等の一般的な手続き型プログラミング言語を含む1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード又は目標コードであってもよい。コンピュータ読み取り可能なプログラム命令は、完全にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいて実行されてもよく、1つの独立したソフトウェアパッケージとして実行されてもよく、部分的にユーザのコンピュータにおいて且つ部分的にリモートコンピュータにおいて実行されてもよく、又は完全にリモートコンピュータもしくはサーバにおいて実行されてもよい。リモートコンピュータに関する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LANと略称)又は広域ネットワーク(Wide Area Network:WANと略称)を含む任意の種類のネットワークを経由してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続されてもよい(例えばインタネットサービスプロバイダを用いてインタネットを経由して接続される)。一部の実施例では、コンピュータ読み取り可能なプログラム命令の状態情報を利用して、例えばプログラマブル論理回路、FPGA又はプログラマブル論理アレイ(Programmable Logic Arrays:PLAと略称)等の電子回路をパーソナライズすることで、該電子回路はコンピュータ読み取り可能なプログラム命令を実行し、それにより本開示の各態様を実現できるようになる。
【0176】
当業者であれば、説明を簡単化及び簡潔化するために、上述説明されたシステム及び装置の具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよいことが明確に理解され、ここでは説明を省略する。本開示により提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の形態で実現されることができることを理解すべきである。以上に記載の装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合に他の区分形態もあり得て、また例えば、複数のユニット又はコンポーネントは組み合わせられてもよいし、又は別のシステムに統合されてもよいし、又は一部の特徴は無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。なお、示される又は議論される相互の結合、又は直接結合、又は通信接続は、一部の通信インタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であり得、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0177】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離されたものであってもなくてもよく、ユニットとして示された部材は物理ユニットであってもなくてもよく、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じてその一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を実現できる。
【0178】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、それぞれ独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上で1つのユニットに統合されてもよい。
【0179】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、プロセッサが実行可能な不揮発のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本開示の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決手段の部分がソフトウェア製品の形で実現されることができ、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全て又は一部のステップを実行させるいくつかの命令を含む。前記の記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能である様々な媒体を含む。
【0180】
以上は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲がそれに限定されるものでなく、本開示に記載された技術範囲内に当業者に容易に想到される変化又は取り替えは、全て本開示の保護範囲に含まれる。従って、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に準ずるものとする。
【産業上の利用可能性】
【0181】
本開示の実施例は、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供し、該方法は、少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2021-12-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器により実行される現場監視方法であって、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む、現場監視方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、
前記目標対象が存在する場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、ここで、前記入り人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、前記出人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、前記出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、
前記入り人流数の総数が前記第1人流閾値より大きい、又は、前記出人流数の総数が前記第2人流閾値より大きいという条件
のいずれかを満たす場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、
前記予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、前記目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記監視イベントが過密イベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、
前記目標対象の個数が前記過密閾値を超えた場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項9】
前記監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計すること、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、
前記平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記リアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化して、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、
前記人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、前記予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、をさらに含む
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
プロセッサ、メモリ及びバスを含む電子機器であって、
前記メモリには前記プロセッサによって実行可能な機械読み取り可能な命令が記憶されており、前記電子機器が運行する時、前記プロセッサと前記メモリとがバスを介して通信し、前記機械読み取り可能な命令が前記プロセッサによって実行される時、請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行する、前記電子機器。
【請求項14】
プロセッサによって実行されるとき、請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
コンピュータ読み取り可能なコードを含むコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器において実行される場合、前記電子機器のプロセッサは請求項1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実現するように実行する、コンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
本開示の実施例は少なくとも、現場監視方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにプログラムを提供し、監視機器により収集された監視ビデオを取得し、収集された監視ビデオに基づき、少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したと検出されるとき、予め設定された時間帯内の監視イベントに合致する人数監視データを取得し、そして人数監視データに基づき、少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定し、決定された人流状態データによって監視イベントの状態を特徴付け、これにより、監視ビデオに対する監視を実現する。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
(項目1)
電子機器により実行される現場監視方法であって、
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得することと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することと、を含む、現場監視方法。
(項目2)
前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定した後、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成すること、をさらに含む
項目1に記載の方法。
(項目3)
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内に、予め描かれた出入り境界線に合致する目標位置を跨ぐ目標対象が存在するか否かを決定することと、
前記目標対象が存在する場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記線跨ぎイベントが発生したと決定することと、を含む
項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
前記監視イベントが線跨ぎイベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での入り人流数と出人流数を取得することであって、ここで、前記入り人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた入り方向に沿って跨ぐ人数であり、前記出人流数とは、前記異なる収集時点で、予め描かれた出入り境界線を予め描かれた出方向に沿って跨ぐ人数であること、を含む
項目2に記載の方法。
(項目5)
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記入り人流数の総数が所定の第1人流閾値より大きく、且つ、前記出人流数の総数が所定の第2人流閾値より大きいという条件と、
前記入り人流数の総数が前記第1人流閾値より大きい、又は、前記出人流数の総数が前記第2人流閾値より大きいという条件
のいずれかを満たす場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
項目4に記載の方法。
(項目6)
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域における入り人流の速度と出人流の速度を決定すること、を含む
項目4に記載の方法。
(項目7)
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記入り人流数と前記出人流数に基づき、前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する監視領域における前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数を決定することと、
前記予め設定された時間帯内の目標監視領域の履歴人数、及び前記監視ポイントの各々にそれぞれ対応する前記予め設定された時間帯内の入り人流数の総数と出人流数の総数に基づき、前記目標監視領域内の現存在人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記現存在人数が所定の現存在人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
項目4に記載の方法。
(項目8)
前記監視イベントが過密イベントである場合、前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定することは、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域内の目標対象の個数が過密閾値を超えたか否かを決定することと、
前記目標対象の個数が前記過密閾値を超えた場合、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で過密イベントが発生したと決定することと、を含む
項目1又は2に記載の方法。
(項目9)
前記監視イベントが過密イベントである場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得することは、
前記予め設定された時間帯内の異なる収集時点での前記目標対象の個数を統計すること、を含む
項目2に記載の方法。
(項目10)
前記監視ポイントが1つの場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定すること、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記平均人数が所定の第1人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
項目9に記載の方法。
(項目11)
前記監視ポイントが複数の場合、前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定することは、
前記監視ポイントごとに、前記目標対象の個数に基づき、前記監視ポイントに対応する監視領域の前記予め設定された時間帯内の平均人数を決定することと、
前記平均人数に基づき、目標監視領域におけるリアルタイムな総人数を決定することと、を含み、
前記人流状態データが警報条件を満たす場合、人流状態警報情報を生成することは、
前記リアルタイムな総人数が所定の第2人数閾値より大きい場合、前記人流状態警報情報を生成すること、を含む
項目9に記載の方法。
(項目12)
前記方法は、
直近の複数の履歴日付内の同じ収集時点での人流状態データを平均化して、各収集時点に対応する人流状態予測データを得ることと、
前記人流状態予測データに基づき、将来の日付での人流状態データの予測データを構成することであって、前記予測データは人流誘導計画を生成するために用いられることと、をさらに含む
項目1から11のいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
少なくとも1つの監視ポイントに設置された監視機器により収集された監視ビデオを取得するように構成される第1取得モジュールと、
前記監視ビデオに基づき、前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で監視イベントが発生したか否かを決定するように構成される検出モジュールと、
前記少なくとも1つの監視ポイントに対応する監視領域で前記監視イベントが発生した場合、予め設定された時間帯内の前記監視イベントに合致する人数監視データを取得するように構成される第2取得モジュールと、
前記人数監視データに基づき、前記少なくとも1つの監視機器の人流状態データを決定するように構成される決定モジュールと、を含む現場監視装置。
(項目14)
プロセッサ、メモリ及びバスを含む電子機器であって、
前記メモリには前記プロセッサによって実行可能な機械読み取り可能な命令が記憶されており、前記電子機器が運行する時、前記プロセッサと前記メモリとがバスを介して通信し、前記機械読み取り可能な命令が前記プロセッサによって実行される時、項目1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行する、前記電子機器。
(項目15)
プロセッサによって実行されるとき、項目1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実行するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
(項目16)
コンピュータ読み取り可能なコードを含むコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータ読み取り可能なコードが電子機器において実行される場合、前記電子機器のプロセッサは項目1から12のいずれか1項に記載の現場監視方法を実現するように実行する、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】